JP5123788B2 - 液晶表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は表示装置に係り、特に工程において、配線等のショート不良が発生した場合の、修復を可能とする液晶表示装置の構造に関する。
液晶表示装置はフラットで軽量であることから、TV等の大型表示装置から、携帯電話やDSC(Digital Still Camera)等、色々な分野で用途が広がっている。
液晶表示装置では画素電極および薄膜トランジスタ(TFT)等がマトリクス状に形成されたTFT基板と、TFT基板に対向して、TFT基板の画素電極と対応する場所にカラーフィルタ等が形成された対向基板が配置され、TFT基板と対向基板の間に液晶が挟持されている。そして液晶分子による光の透過率を画素毎に制御することによって画像を形成している。
各画素は、薄膜トランジスタ(TFT)を介して映像信号線から映像信号が供給される。また、TFTのON、OFFは走査線から走査信号を供給することによって行われる。TFTが不良となると、対応する画素も不良となり、画面欠陥となる。画面欠陥が一定数を超えると液晶表示パネル自体が不良となる。
したがって、たとえ、TFTが不良となってもなんらかの方法でこれを補償する手段が存在すれば、液晶表示パネルの製造歩留まりが向上し、ひいては液晶表示装置のコストを削減することが出来る。液晶表示装置を高輝度化しようとすると、バターン間の間隔を小さくする必要がある。パターン間の間隔が小さくなると、配線間のショート不良が増大する。
「特許文献1」には、画素電極を複数の領域に分け、画素電極に不具合が生じた場合に、画素電極のうちの不具合が生じた部分を他の領域から切り離して、画素の欠陥を最小限に抑える構成が記載されている。また、画素電極において、複数の領域に分けられた領域間には、幅の狭い部分を設け、レーザによるカットを容易とする構成が記載されている。
「特許文献2」には、画素電極への映像信号の供給のためのスイッチングを行う薄膜トランジスタ(TFT)に不良が生じた場合、画素電極を複数の領域に分割して欠陥の影響を最小限に抑える構成が記載されている。「特許文献2」では、画素電極の複数の部分にくびれを設け、レーザによる切断を容易にする構成が記載されている。
特開2004−21087号公報 特開2000−338511号公報
「特許文献1」および「特許文献2」に記載の技術では、画素欠陥を目立たなくするために、レーザによって画素電極を複数の領域に分断する技術が記載されている。画素電極には透明導電膜であるITO(Indium Tin Oxide)が使用されている。ITOはレーザを照射すると、比較的蒸発しやすい。
配線あるいは導電膜のショートは例えば、映像信号線等の金属による配線と画素電極あるいはコモン電極等のITO膜との間のショートも多い。なお、TN(Twisted Nematic)方式や、VA(Vertical Alignment)方式では、コモン電極は対向基板に形成されているが、IPS(In Plane Switching)方式では、コモン電極もTFT基板に形成され、かつ、映像信号線との距離は画素電極よりもコモン電極のほうが小さい。
例えば、IPS方式において、金属で形成されている映像信号線とITOで形成されているコモン電極の間に異物が存在して、ショートが発生した場合、レーザを照射することによってショート部分をカットすることが行われる。以後これをレーザカットという。この部分におけるレーザカットは、ITOの蒸発と、映像信号線の蒸発を行わなければならない。
コモン電極を構成するITOは比較的蒸発しやすいが、映像信号線を構成するAl等の金属膜は蒸発しにくく、レーザ照射によって形成されたホールの壁等に付着しやすい。そうすると、この付着した金属膜によって新たなショート不良を発生するという問題点がある。
したがって、従来のレーザカットにおいては、十分な歩留まりでレーザカットを行うことができなかった。言い換えると、レーザカットの成功率は、特定の割合にとどまっていた。また、確実にショートを無くそうとすると、金属膜が付着しても問題がない領域まで、広くレーザカットする必要があり、レーザカットによる除去範囲が大きくなるという問題があった。
本発明は以上のような問題点を克服するものであり、レーザカットによるショート部分の修復の成功率の向上と、レーザカットによる除去範囲が大きくなることを防止するものである。
本発明は上記問題を克服するものであり、具体的な手段は次のとおりである。
(1)第1の方向に延在し、第2の方向に特定ピッチで配列した走査線と、第2の方向に延在し、第1の方向に特定ピッチで配列した映像信号線とで囲まれた領域に画素が形成されたTFT基板を有する液晶表示装置であって、前記画素内にはコモン電圧が印加されるコモン電極と映像信号が印加される画素電極が形成され、前記コモン電極と前記映像信号線との距離は前記画素電極と前記映像信号線との距離よりも小さく、前記コモン電極の前記映像信号線と対向して延在する辺には、複数の切り欠きが形成されていることを特徴とする液晶表示装置。
(2)前記切り欠きは、前記コモン電極の前記映像信号線と対向する辺に、複数形成されていることを特徴とする(1)に記載の液晶表示装置。
(3)前記複数の切り欠きの形状は3角形であることを特徴とする(1)に記載の液晶表示装置。
(4)前記複数の切り欠きの形状は矩形であることを特徴とする(1)に記載の液晶表示装置。
(5)前記コモン電極は絶縁膜を介して前記画素電極よりも下層に形成されていることを特徴とする(1)に記載の液晶表示装置。
(6)第1の方向に延在し、第2の方向に特定ピッチで配列した走査線と、第2の方向に延在し、第1の方向に特定ピッチで配列した映像信号線とで囲まれた領域に画素が形成されたTFT基板を有する液晶表示装置であって、前記画素内にはコモン電圧が印加されるコモン電極と映像信号が印加される画素電極が形成され、前記コモン電極と前記映像信号線との距離は前記画素電極と前記映像信号線との距離よりも小さく、前記画素電極には複数のスリットが形成され、前記コモン電極の前記映像信号線と対向して延在する辺には、複数の切り欠きが形成されており、前記コモン電極に形成された前記複数の切り欠きは、前記画素電極に形成された前記複数のスリットが存在しない部分に形成されていることを特徴とする液晶表示装置。
(7)前記切り欠きは、前記コモン電極の前記映像信号線と対向する辺に、複数形成されていることを特徴とする(6)に記載の液晶表示装置。
(8)前記コモン電極の前記映像信号線と対向する辺の中央に、前記複数の切り欠きのうちの1つが形成されていることを特徴とする(6)に記載の液晶表示装置。
(9)第1の方向に延在し、第2の方向に特定ピッチで配列した走査線と、第2の方向に延在し、第1の方向に特定ピッチで配列した映像信号線とで囲まれた領域に画素が形成されたTFT基板と、前記TFT基板と対向して、コモン電極が形成された対向基板とを有する液晶表示装置であって、前記画素内には画素電極が形成され、前記画素電極の前記映像信号線と対向して延在する辺には複数の切り欠きが形成されていることを特徴とする液晶表示装置。
(10)前記画素電極の前記映像信号線と対向する辺には複数の切り欠きが形成されていることを特徴とする(9)に記載の液晶表示装置。
本発明によれば、IPS方式の液晶表示装置において、コモン電極と映像信号線とがショートした場合であって、レーザ照射によるレーザカットによってショート部を開放して欠陥を除去する際、レーザカットに起因する新たなショートを防止することが出来るので、レーザカットによるショート修復の歩留まりを向上させることが出来る。
また、本発明の他の側面によれば、TN方式あるいはVA方式において、画素電極と映像信号線との間にショートが発生した場合であって、レーザ照射によるレーザカットによってショート部を開放して欠陥を除去する際、レーザカットに起因する新たなショートを防止することが出来るので、レーザカットによるショート修復の歩留まりを向上させることが出来る。
本発明は、映像信号線200等の金属配線と、画素電極110あるいはコモン電極108等の透明導電膜との間のショート、あるいは、金属配線同士のショート等をレーザカットによって修復する場合の修復を容易に、かつ、歩留まり良く行うことである。以下の説明では、IPS方式の液晶表示装置を例にとって説明するが、本発明は、駆動方法によらず、全ての液晶表示装置に適用することが出来る。
IPS方式の液晶表示装置は、液晶表示装置の問題点の一つである、視野角特性を改善することが出来る。従来から使用されてきたTN方式の液晶では、画素電極110が形成されたTFT基板100とコモン電極108が形成された対向基板との間に映像信号による電界を印加し、液晶を垂直方向に傾けて液晶層を透過する光の量を制御する。一方、IPS方式では、画素電極110とコモン電極108を同じTFT基板100の上に形成し、基板と平行方向の電界によって、液晶分子を基板と平行方向に回転させることによって液晶層を透過する光の量を制御する。
本発明の具体的な実施例を説明する前に、特にTFT付近における液晶表示装置の断面について、IPS(In Plane Switching)方式を例にとって説明する。図1はIPS方式のTFT付近の断面図である。図1において、ガラスで形成されるTFT基板100の上に、ゲート電極101が形成されている。ゲート電極101は走査線300と同層で形成されている。ゲート電極101はAl合金で形成されている。走査線300と平行してコモン電極108にコモン電圧を供給するためのコモン配線1081が形成されている。コモン電極108にコモン電圧を供給するためである。コモン配線1081はゲート配線と同じAl合金で形成されている。
コモン配線1081と並列して、コモン電極108が画素部全体に、平面状に形成されている。コモン電極108は透明電極であるITO(Indium Tin Oxide)によって形成されている。後で述べる画素電極110に映像信号を印加すると、コモン電極108との間に図のような電気力線が発生し、液晶分子400を回転させて液晶層を透過する光の量を制御する。
ゲート電極101、コモン配線1081、コモン電極108等を覆って、ゲート絶縁膜102がSiNによって形成される。ゲート絶縁膜102の上に、ゲート電極101と対向する位置に半導体層103がa−Siによって形成されている。a−SiはプラズマCVDによって形成される。a−SiはTFTのチャネル部を形成するが、チャネル部を挟んでa−Si上にn+Si層が形成される。ソース電極104およびドレイン電極105とオーミックコンタクトを取るためである。n+Si層の上にソース電極104とドレイン電極105が形成される。
ドレイン電極105は映像信号線200に接続され、ソース電極104はスルーホール111を介して画素電極110と接続される。ソース電極104もドレイン電極105も同層で同時に形成される。本実施例では、ソース電極104あるいはドレイン電極105はAl合金で形成される。
TFTを覆って無機パッシベーション膜106がSiNによって形成される。無機パッシベーション膜106はTFTの、特にチャネル部を不純物から保護する。無機パッシベーション膜106の上には画素電極110が形成される。画素電極110は先端が閉じた櫛歯状の電極であり、透明導電膜であるITOによって形成される。画素電極110に映像信号を印加すると、図のようにコモン電極108との間に電気力線を発生して、液晶分子400を回転させ、液晶層を透過する光の量を制御する。
無機パッシベーション膜106にはスルーホール111が形成され、スルーホール111内にも画素電極110を形成するITOがスパッタリングによって形成される。これによってTFTのソース電極104と画素電極110が導通し、映像信号が画素電極110に供給される。画素電極110の上には配向膜120が形成される。配向膜120にはラビング処理が施され、液晶分子400の初期配向を決める。
以下、実施例にしたがって、本発明の内容を詳細に説明する。
図2は本発明の第1の実施例を示す平面図である。図2において、映像信号線200が縦方向に延在し、走査線300が横方向に延在している。画素は縦方向に延在し、横方向に一定ピッチで配列した映像信号線200と横方向に延在し、縦方向に一定ピッチで配列した走査線300とで囲まれた領域に形成される。図2においては、映像信号線200および走査線300の片側だけが表示されている。
走査線300の上にはTFTが形成されている。すなわち、走査線300の上に半導体層103が形成されている。したがって、TFTのゲート電極101は走査線300が兼ねている。映像信号線200から分岐した配線がTFTのドレイン電極105を形成している。映像信号線200と同層で形成されたソース電極104が画素電極110に延在している。画素電極110とソース電極104とは、スルーホール111によって導通している。
画素電極110には、図2では省略されているが、図9に示すようなスリット1101が形成されている。画素電極110は、先端の閉じた櫛歯電極状となっている。スリット1101を通して画素電極110から下層に形成されたコモン電極108に電気力線が発生し、液晶分子を回転させて液晶層を透過する光を制御する。
画素電極110の下層には、無機パッシベーション膜106およびゲート絶縁膜102を介して平面ベタで形成されたコモン電極108が形成されている。コモン電極108には図1に示すコモン配線1081からコモン電圧が供給されるが、図2ではコモン配線1081は省略されている。コモン電極108と映像信号線200との距離は、画素電極110と映像信号線200との距離よりも小さい。コモン電極108が映像信号線200に近いので、コモン電極108が映像信号線200に対するシールド効果を有し、画素電極110の電位が映像信号線200の影響を受けて変動することを防止することが出来る。
コモン電極108の映像信号線200と対向する辺には切り欠き10が形成されている。映像信号線200とコモン電極108との端部は非常に近いので、この部分に異物20が存在したり、金属のエッチング残り等が存在したりすると、映像信号線200とコモン電極108とがショートしてしまう。このショートを開放するために、ショート部分にレーザを照射してレーザカットを行う。このときのレーザカットの成功率を上げるために、コモン電極108に図2のような切り欠き10が形成されている。
図3は、図2のA−A断面図であり、図2における映像信号線200を挟んだ断面図である。図3において、TFT基板100の上にコモン電極108がITOによって形成されている。コモン電極108と覆ってゲート絶縁膜102が形成されている。ゲート絶縁膜102の上に映像信号線200がAl合金によって形成されている。映像信号線200を覆って無機パッシベーション膜106が形成されている。無機パッシベーション膜106の上に、画素電極110が形成されているが、図3における画素電極110は櫛歯電極部分の断面図として記載している。画素電極110を覆って配向膜120が形成されている。
図3に示すように、コモン電極108と映像信号線200との距離は非常に近い。ただし、通常は、ゲート絶縁膜102が存在しているので、コモン電極108と映像信号線200との絶縁は保たれている。しかしながら、図4に示すように、映像信号線200とコモン電極108との間に異物20が存在したりすると、映像信号線200とコモン電極108との距離が近いので、映像信号線とコモン電極108はショートしてしまう。
この場合、このショート不良を解消するために、図4のLAで示すように、レーザを照射して、ショートしている部分をカットする。しかしながら、このレーザカットを行うと、異物20を飛ばすと同時に、画素電極110の一部と映像信号線200の一部が飛ばされる。画素電極110はITOによって形成されているが、ITOは容易に蒸発して、レーザカット部に残渣として残ることは少ない。これに対して、映像信号線200を形成しているAl合金等の金属は蒸発はするが、残渣として残り易い。
映像信号線200を形成するAl合金がレーザカット後に残渣として残ると、その残渣がコモン電極108と映像信号線200との間のショートの原因となり、レーザカットをした効果が得られない場合がある。このような、Al合金の残渣により映像信号線200とコモン電極108とのショートはレーザ照射の始点あるいは終点において生じやすい。
このような、レーザカットの不良を対策するために、図5に示すような手段がある。図5は、異物20が映像信号線200とコモン電極108の間に存在して映像信号線200とコモン電極108をショートしていることを示している。そして、この異物20をレーザカットによって除去してショートを解消しようとするものである。図5において、30はレーザカットした部分である。
すなわち、図5では、コモン電極108の映像信号線200に対向する辺を全てレーザカット30によって取り去っている。図5においては、レーザカット30の始点と終点を映像信号線200とコモン電極108との距離が近くない部分を選定することが出来る。しかし、この場合は、該画素においては、コモン電極108が画素電極110に対する映像信号線200に対するシールド効果を持たなくなり、画素電極110の電位が映像信号によってゆらぐという問題を生ずる。また、図5のように、画素の長辺に沿ってコモン電極108および映像信号線200の間をカットすると、工程ばらつきによって、レーザによって映像信号線200を切断してしまうという危険が生ずる。
図6は本発明におけるレーザカットを示す平面図である。図6における30はレーザカットである。図6において、コモン電極108の映像信号線200に対向する辺には、三角形状の切り欠き10が形成されている。図6の切り欠き10と切り欠き10の間に異物20が存在して、コモン電極108と映像信号線200とをショートしているとする。図6において、コモン電極108の切り欠き10では、コモン電極108と映像信号線200との距離が大きいので、例え、レーザカット30において、映像信号線200を形成するAl合金の残渣が生じたとしても、コモン電極108と映像信号線200とをショートする危険は小さい。したがって、切り欠きを、レーザカットの始点をとする。そして、レーザカット30の終点はもう一つの切り欠き10とすることによってレーザカット30の、始点および終点におけるショートの危険を小さくすることが出来る。
図6において、レーザカット30の範囲は、切り欠き10から切り欠き10の部分である。つまり、コモン電極108の映像信号線200に対するシールド効果が失われるのは、コモン電極108の長辺の一部である。したがって、画素電極110の電位が映像信号線200によって影響を受ける程度を限定的とすることが出来る。また、レーザカット30の範囲も、コモン電極108の長辺の一部なので、レーザカットによって映像信号線200を断線させる危険も小さい。
切り欠き10の数は、コモン電極108の長辺当たり一個でも効果は上げられるが、複数あったほうが効果は大きい。図2、図6等では、切り欠き10は長辺当たり3個形成されている。切り欠き10のある部分はコモン電極108によるシールド効果が無くなるので、シールド効果とレーザカットの可能性との兼ね合いで、切り欠き10の数を決めることになる。
以上のように、本発明によれば、映像信号線200とコモン電極108とのショートをレーザカットによって修正するさいの、修正歩留まりを向上させることが出来、かつ、レーザカットによる映像信号線200の断線の危険も減少させることが出来る。また、本発明によれば、コモン電極108による映像信号線200に対するシールド効果をある程度維持しつつレーザカットによる修正を行うことが出来る。
実施例1におけるコモン電極108に形成する切り欠き10の形状は3角形である。切り欠き10の拡大図を図7に示す。図7において、映像信号線200に沿ってコモン電極108と画素電極110が延在している。コモン電極108が映像信号線200により近い。コモン電極108には3角形状の切り欠き10が形成されている。
映像信号線200とコモン電極108あるいは画素電極110との間には、矢印のように、映像信号による電界が発生している。矢印が双方向となっているのは、映像信号線200と、コモン電極108あるいは画素電極110とのいずれが高い電位になるかわからないからである。映像信号線からの電気力線の終点は、コモン電極108か画素電極110のいずれか映像信号線200に近いほうである。
図7に示すように、コモン電極108に形成された3角形状の切り欠き10と映像信号線200との間の電気力線は画素電極110の辺に対して斜め方向となっている。このように、画素電極110の辺に対して斜め方向となっている電気力線は画素電極110上に液晶分子に対して不規則な回転を与える。そうするとこの部分において、光の抜けが生じ、画面が黒表示のときは、輝点を形成して画面欠陥となる場合がある。
本実施例では、コモン電極108に形成する切り欠き10の形状を図8に示すように矩形とすることによって、映像信号線200と、画素電極110あるいはコモン電極108との間に発生する電気力線を画素電極110の辺と垂直の向きとすることによって、液晶分子の不規則な動きを防止する。
図8において、映像信号線200に沿ってコモン電極108および画素電極110が形成されている。コモン電極108には、矩形状の切り欠き10が形成されている。この矩形状の切り欠き10は、実施例1で説明したレーザカットの始点あるいは終点になる部分である。
レーザカットを行わない状態においても、コモン電極108に切り欠き10が形成された部分は、距離はわずかではあるが、コモン電極108のシールド効果はないので、画素電極110に映像信号線200の影響がおよぶことになる。しかし、映像信号線200からの電気力線は画素電極110の辺に垂直な方向なので、液晶分子に対する不規則な回転に起因する輝点を形成することはない。
このように、本実施例における切り欠き10形状とすれば、切り欠き10に起因する輝点の発生の可能性を防止することが出来る。
図9は本発明の第3の実施例を示す平面図である。図9において、映像信号線200に沿ってコモン電極108および画素電極110が形成されている。コモン電極108には、切り欠き10が形成されている。画素電極110には、スリット1101が形成されている。画素電極110の下に、無機パッシベーション膜106およびゲート絶縁膜102を介してコモン電極108が形成されている。画素電極110からはスリット1101を通過して電気力線がコモン電極108に向かい、液晶分子を回転させて液晶層を通過する光に量を制御することによって画像を形成する。その他、TFTが走査線300の上に形成されている等の構成は図2で説明したのと同様である。
図9に示すように、コモン電極108に形成されている切り欠き10は、画素電極110のスリット1101とスリット1101の間に存在している。画素電極110において、スリット1101が形成されていない部分は、液晶分子に対する影響が小さい部分なので、切り欠き10を形成したことによる画像への影響を小さくすることが出来る。
図9において、画素電極110に形成されたスリット1101の向きは画素の上半分と下半分では逆の向きとなっている。このように、スリット1101の向きを傾けるのは、画像に対する視野角の影響をより均一にするためである。図9において、画素の中心付近では、スリット1101が形成されていない部分の面積が大きい。したがって、図9のような画素電極110の構成の場合は、画素の中心付近に少なくとも一個の切り欠き10を形成することが有利である。もちろん、切り欠き10は画素の中央に限る必要はなく、スリット1101とスリット1101の間であれば、切り欠き10の画像に対する影響を軽減することが出来る。
以上の実施例はIPS方式の液晶表示装置について説明した。本発明は、IPS方式の液晶表示装置のみでなく、他の液晶表示装置、例えば、TN方式あるいはVA方式等の液晶表示装置においても適用することが出来る。TN方式あるいはVA方式等がIPS方式と大きく異なる点は、TN方式あるいはVA方式等では、コモン電極108がTFT基板100ではなく、対向基板に形成されている点である。したがって、TN方式あるいはVA方式等においては、コモン電極108と映像信号線200とのショートは問題にならない。
TN方式あるいはVA方式等で問題となるのは、映像信号線200と画素電極110の間のショートである。液晶表示パネルにおける透過率を上げて、液晶表示装置の画面の明るさを大きくするには、画素電極110の面積を大きくする必要があるが、この場合、画素電極110と映像信号線200との距離が小さくなり、映像信号線200と画素電極110の間のショートが問題となる。
図10はこの様子を示す、TN方式あるいはVA方式等の液晶表示装置での、TFT基板における断面模式図である。図10において、TFT基板100上にゲート絶縁膜102が形成され、ゲート絶縁膜102の上には映像信号線200が形成されている。映像信号線200を覆って無機パッシベーション膜が形成され、その上に画素電極110が形成されている。画素電極110は映像信号線200によって挟まれた位置に存在している。
光の透過率を上げるためには、画素電極110を映像信号線200にできるだけ近づける必要がある。画素電極110と映像信号線200との間に図10に示すような異物20が存在すると、画素電極110と映像信号線200とのショートが生ずる。このショートを開放するために、レーザを照射してレーザカットを行う。映像信号線200はAl合金等の金属で形成されているために、レーザカット時のAl等の残渣が生じ、この残渣によって画素電極110と映像信号線200とのショートが開放できない場合が生ずることは実施例1において説明したのと同様である。
したがって、本実施例においては、画素電極110の映像信号線200と対向する辺に、切り欠き10を形成することによって、レーザカットにより、ショートの原因となる異物20を除去してショートを開放する際の歩留まりを向上させることが出来る。また、切り欠き10の数は画素電極110の映像信号線200と対向する辺に複数形成することがより効果的であることも実施例1等と同様である。
本実施例においては、画素電極110の映像信号線200との対向する辺に、実施例1あるいは実施例2で示したような切り欠き10を形成することによって、レーザカットによる画素電極110と映像信号線200との開放の成功率を上げることが出来る。
IPS方式の液晶表示装置の断面図である。 実施例1の平面図である。 図2のA−A断面図である。 異物が存在する場合の図2のA−A断面図である。 本発明を使用しない場合の修正プロセスを示す平面図である。 実施例1での修正プロセスを示す平面図である。 切り欠き部分の詳細図である。 実施例2の切り欠き部分の詳細図である。 実施例3の平面図である。 TN方式またはVA方式における画素電極と映像信号線とのショートの状態を示す断面図である。
符号の説明
10…切り欠き、 20…異物、 30…レーザカット、 100…TFT基板、 101…ゲート電極、 102…ゲート絶縁膜、 103…半導体層、 104…ソース電極、 105…ドレイン電極、 106…無機パッシベーション膜、 108…コモン電極、 110…画素電極、 111…スルーホール、 120…配向膜、 200…映像信号線、 300…走査線、 400…液晶分子、 1081…コモン配線、 1101…スリット。

Claims (6)

  1. 第1の方向に延在し、第2の方向に特定ピッチで配列した走査線と、第2の方向に延在し、第1の方向に特定ピッチで配列した映像信号線とで囲まれた領域に画素が形成されたTFT基板を有する液晶表示装置であって、
    前記画素内にはコモン電圧が印加されるコモン電極と映像信号が印加される画素電極が形成され、前記コモン電極と前記映像信号線との距離は前記画素電極と前記映像信号線との距離よりも小さく、
    前記コモン電極の前記映像信号線と対向して延在する辺には、複数の切り欠きが形成されていることを特徴とする液晶表示装置。
  2. 前記複数の切り欠きの形状は3角形であることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 前記複数の切り欠きの形状は矩形であることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  4. 前記コモン電極は絶縁膜を介して前記画素電極よりも下層に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  5. 第1の方向に延在し、第2の方向に特定ピッチで配列した走査線と、第2の方向に延在し、第1の方向に特定ピッチで配列した映像信号線とで囲まれた領域に画素が形成されたTFT基板を有する液晶表示装置であって、
    前記画素内にはコモン電圧が印加されるコモン電極と映像信号が印加される画素電極が形成され、前記コモン電極と前記映像信号線との距離は前記画素電極と前記映像信号線との距離よりも小さく、前記画素電極には複数のスリットが形成され、
    前記コモン電極の前記映像信号線と対向して延在する辺には、複数の切り欠きが形成されており、
    前記コモン電極に形成された前記複数の切り欠きは、前記画素電極に形成された前記複数のスリットが存在しない部分に形成されていることを特徴とする液晶表示装置。
  6. 前記コモン電極の前記映像信号線と対向する辺の中央に、前記複数の切り欠きのうちの1つが形成されていることを特徴とする請求項5に記載の液晶表示装置。
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