JP5123453B2 - タービン発電設備 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃料電池発電設備とタービンとを組み合わせて発電を行うタービン発電設備に関する。
【0002】
【従来の技術】
燃料電池(FC)発電設備は、空気と燃料ガスとを電解質を介して電気化学反応させて発電を行う装置で、高い発電効率で電気エネルギーを発生させることができる。また、FC発電設備は、空気と燃料ガスとを電気化学反応させて発電を行うFC発電部や排出ガスから回収利用できる熱エネルギーをも発生させることもできる。
【0003】
従って、熱エネルギーをガスタービンのトッピングサイクルや蒸気タービンのボトミングサイクルにより回収して発電に利用することが種々検討され、FC発電設備、ガスタービン及び蒸気タービンを組み合わせた複合発電設備(タービン発電設備)が省エネルギー効率の高い設備として期待されている。
【0004】
FC発電設備では、燃料ガスとしてメタン等の天然ガスが使用され、燃料ガスは蒸気により改質されて水素分が空気の酸素分と反応して発電が行われるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このようなタービン発電設備では、複数のFC発電部を直列に配置して前段FC発電部から排出される排出ガスを後段FC発電部に供給して発電することが考えられている。複数のFC発電部を直列に配置した場合、最上流側のFC発電部に全てのFC発電部で必要な量の燃料ガスとこの燃料ガスの改質に必要な量の蒸気を供給するようになっている。燃料ガスの改質のためには、即ち、燃料ガス中の炭素を分離して水素を得るためには、一般に、燃料ガス中の炭素分のモル比の約3倍の蒸気量が必要となっている。このため、複数のFC発電部を直列に配置した従来のタービン発電設備では、多量の改質用の蒸気が必要となっていた。
【0007】
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、燃料電池発電部を直列に配置した設備であっても、燃料ガスの改質のための蒸気量を多量に必要としない燃料電池発電設備を備えたタービン発電設備を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明のタービン発電設備の構成は、空気と燃料ガスとを電解質を介して電気化学反応させて発電する燃料電池部と、吸入空気を圧縮して燃料電池部に導入する圧縮機及び燃料電池部の排気により作動されるガスタービンを有するタービン発電部と、ガスタービンの排気ガスにより蒸気を発生させる排熱回収ボイラと、排熱回収ボイラで発生した蒸気により作動される蒸気タービンを有する蒸気タービン発電部とからなるタービン発電設備において、複数の燃料電池部を直列に配置し、それぞれの燃料電池部に各燃料電池部で必要な量の燃料ガスをそれぞれ導入する燃料導入手段を設け、最上流の燃料電池部に導入される燃料ガスを改質するための蒸気を、排熱回収ボイラ及び蒸気タービンから抽気された蒸気を前記最上流の燃料電池部から排出される燃料ガスにより予熱して、前記最上流の燃料電池部に供給する蒸気供給手段を設け、下流側の燃料電池部の燃料ガスには、隣接する上流側の燃料電池部で燃料ガスを改質した蒸気及び電気化学反応により生じた水分(蒸気)が供給され、燃料ガスが改質されることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
本願発明の参考例の燃料電池発電設備は、図1に概略構成を示すように、空気と燃料ガスfとを電解質を介して電気化学反応させて発電を行う燃料電池部1a,1b,1c,1d,1eが直列に配置されて構成されている。それぞれの燃料電池部1a,1b,1c,1d,1eには、各燃料電池部で必要な量の燃料ガスf1,f2,f3,f4,f5がそれぞれ導入されるようになっている。最上流の燃料電池部1aに導入される燃料ガスf1を改質するための蒸気Stが燃料ガスf1に供給される。
【0014】
燃料電池部1における蒸気Stの供給の態様としては、図2(a) に示すように、電解質51を挟んで燃料通路52及び空気通路53を設け、燃料通路52の燃料ガスfに蒸気Stを直接供給することが可能である。また、図2(b) に示すように、電解質51を挟んで燃料通路52及び空気通路53を設けると共に、燃料通路52の内部に改質用通路54を設け、改質用通路54に燃料ガスfと蒸気Stを供給して燃料ガスfの改質を行い、改質された燃料を燃料通路52に送給することが可能である。
【0015】
下流側の燃料電池部1b,1c,1d,1eにそれぞれ導入される燃料ガスf2,f3,f4,f5には、隣接する上流側の燃料電池部で燃料ガスを改質した蒸気(最上流の燃料電池部1aに導入される燃料ガスf1を改質するための蒸気Stがそのまま送られる)及び電気化学反応により生じた水分(蒸気)が供給され、燃料ガスf2,f3,f4,f5が改質される。このため、燃料電池発電設備の全体に対して供給する蒸気Stは、最上流の燃料電池部1aに導入される燃料ガスf1の炭素分のモル比の3倍程度の量だけとなって、燃料ガスf1,f2,f3,f4,f5の総計の炭素分のモル比の3倍量は必要としない。
【0016】
ここで、燃料電池部1a,1b,1c,1d,1eの燃料利用率(燃料ガスの消費割合)が80%であると仮定すると、燃料ガスf1中の炭素分の重量を20と仮定して、燃料電池部1aで発電のために消費される炭素分の重量は16となり、残りの炭素分の重量の4は燃料電池部1bに送られる。そして、燃料ガスf1に供給される改質用の蒸気Stの量は60となる。
【0017】
下流側の燃料電池部1bには残りの炭素分の重量の4と燃料ガスf2中の炭素分の重量16とが合わされて炭素分の重量が20となる。炭素分の重量が20となった燃料は、燃料ガスf1を改質した蒸気St(60)及び燃料電池部1aの電気化学反応で得られた水分(蒸気)により改質されて下流側の燃料電池部1bに送られる。順次、燃料電池部1c,1d,1eでは燃料中の炭素分の重量が20となって、上流側からの蒸気St(60)及び上流側の燃料電池部の電気化学反応で得られた水分が加えられて改質される。
【0018】
最後流の燃料電池部1eからの炭素分の重量の4は、別途設けられたタービン発電設備の燃焼器等に回収される。燃料ガスf1,f2,f3,f4,f5の総計の炭素分が84(20+16+16+16+16)となり、排出される炭素分が4となり、燃料利用率は、80/84で95%となる。
【0019】
従って、燃料電池発電設備には、燃料ガスf1だけの炭素分に応じた蒸気を供給すればよく、供給する蒸気量を最小限(例えば、60)にすることができる。また、各燃料電池部1a,1b,1c,1d,1eは、同一の燃料利用率のものを用いているので、同一構成とすることができる。また、各燃料電池部1a,1b,1c,1d,1eで燃料の改質がそれぞれ行われているが、改質反応は吸熱反応であるため、燃料電池部1a,1b,1c,1d,1eのそれぞれで冷却が行なわれ、機器の耐久性が向上し信頼性が高まる。また、改質反応は吸熱反応であるため、消費される燃料がその分吸熱されて実質燃料の発熱が増えることになり、燃料の熱回収により発電効率が向上する。
【0020】
尚、燃料電池部1a,1b,1c,1d,1eに導入する燃料量を全て同一にして説明したが、後流側の燃料電池部には電気化学反応で得られた水分(蒸気)が加えられていくため、加えられた水分(蒸気)に応じて燃料量を増加させるようにすることも可能である。これにより、燃料量と改質のための蒸気量の割合を最適にすることが可能となる。この場合、燃料電池部の燃料利用率により増加した燃料量に応じて最後流の燃料電池部1eから排出される燃料量も増加するが、排出される燃料の温度をガスタービンの燃焼器に投入する温度にマッチさせて燃焼器に回収する等することで、トータルとしての燃料利用率を低下させずに蒸気量と燃料量との割合を最適にすることが可能である。
【0021】
因みに、燃料利用率が、80/84で95%となる条件で、各燃料電池部の燃料利用率を80%とした場合、最上流側の燃料電池部に全ての燃料電池部で必要な量の燃料ガスを導入する従来のものでは、図3に示すように、蒸気量は炭素分84のモル比の3倍である252が必要となる。このため、単純計算で、従来改質のために252の蒸気量が必要であったのが、本願発明の参考例では、60の蒸気量で同等の効率を維持した燃料電池発電設備となる。
【0022】
【実施例】
以下図面に基づいて本発明の燃料電池発電設備を備えたタービン発電設備を説明する。図4には本発明の参考例に係る燃料電池発電設備を備えたタービン発電設備の概略系統を示してある。尚、図1に相当する部位には同一符号を付してある。
【0023】
図に示した参考例におけるタービン発電設備20は、圧縮機21及び燃焼器22及びタービン23を有する燃焼タービン(ガスタービン)24と、燃焼タービン24の排気との間で蒸気を発生させる蒸気発生手段(排熱回収ボイラ)25と、排熱回収ボイラ25で発生した蒸気が作動流体となって導入される蒸気タービン26とで構成されている。
【0024】
そして、ガスタービン24の圧縮機21からの圧縮空気が燃料電池(FC)発電設備27の作動空気として供給され、FC発電設備27の排出ガスが燃焼器22に導入されて回収される。圧縮機21で圧縮された空気は任意の割合で燃焼器22に導入される。燃焼器22には排出ガスと共に燃料fcが導入され、燃焼器22の燃焼ガスがタービン23で膨張される。タービン23には発電機28が連結され、タービン23の作動により発電が行われる。
【0025】
タービン23の排気は排熱回収ボイラ25に送られ、熱回収されて煙突STCKから大気に放出される。排熱回収ボイラ25で発生した蒸気は蒸気タービン26に送られて仕事が行われる。蒸気タービン26には発電機31が連結され、蒸気タービン26の作動により発電が行われる。蒸気タービン26の排気蒸気は復水器32で復水され、排熱回収ボイラ25に送られて発生蒸気とされる。
【0026】
FC発電設備27は、空気と燃料ガスfとを電解質を介して電気化学反応させて発電を行う燃料電池部1a,1b,1c,1d,1eが直列に配置されている。そして、燃料電池部1aと燃料電池部1bの空気極と燃料極との間がそれぞれ空気極排気部2aと燃料極排気部3aとで連通し、燃料電池部1bと燃料電池部1cの空気極と燃料極との間がそれぞれ空気極排気部2bと燃料極排気部3bとで連通している。
【0027】
また、燃料電池部1cと燃料電池部1dの空気極と燃料極との間がそれぞれ空気極排気部2cと燃料極排気部3cとで連通し、更に、燃料電池部1dと燃料電池部1eの空気極と燃料極との間がそれぞれ空気極排気部2dと燃料極排気部3dとで連通している。燃料電池部1eの空気極と燃料極とは排出ガス通路4,5により燃焼器22につながっている。
【0028】
各燃料電池部1を空気極排気部2と燃料極排気部3とで連通したので、燃料電池部1の内部の構造、即ち、発電部や電解質の配置、流体通路の形状等の制約が減少し、燃料電池部1の設計の自由度が増す。
【0029】
尚、燃料電池部1は2つ乃至4つを直列に配置したり6つ以上を直列に配置することが可能である。また、排出ガス通路4,5の排出ガスを別途燃焼部で燃焼させ、燃焼後の排出ガスを燃焼器2に供給することも可能である。
【0030】
空気極排気部2a,2b,2c,2dには空気予熱手段としての空気予熱器6a,6b,6c,6dがそれぞれ備えられ、燃料極排気部3a,3b,3c,3dには燃料予熱手段としての燃料予熱器7a,7b,7c,7dがそれぞれ備えられている。
【0031】
圧縮機21で圧縮された空気は排熱回収ボイラ25で予熱され、空気導入路8から最上流側の燃料電池部1aに導入される。空気導入路8は空気予熱器6d,6c,6b,6aをそれぞれ経由し、空気予熱器6d,6c,6b,6aでは、最上流側の燃料電池部1aに導入される空気と作動を終えた排気との間で熱交換が行われて空気が予熱される。このため、特別な熱源を設けることなく圧縮機21で圧縮された空気を予熱することができる。
【0032】
燃料ガスfは排熱回収ボイラ25で予熱され、燃料導入路9(燃料導入手段)から分配器10(燃料導入手段)に送られ、分配器10で適宜割合に分配されて分配路9a,9b,9c,9d,9eから路燃料電池部1a,1b,1c,1d,1eにそれぞれ必要な量が導入される。燃料導入路9は燃料予熱器7d,7c,7b,7aをそれぞれ経由し、分配器10から燃料電池部1a,1b,1c,1d,1eに導入される燃料ガスと作動を終えた排気との間で熱交換が行われて燃料ガスfが予熱される。このため、特別な熱源を設けることなく燃料ガスfを予熱することができる。
【0033】
排熱回収ボイラ25の中圧系の高温部から分岐して蒸気供給手段としての蒸気供給路12が備ええられ、蒸気供給路12は、分配器10から最上流側の燃料電池部1aに燃料ガスfを導入する分配路9aにつながれている。分配路9aに蒸気供給路12から蒸気Stが供給されることで、最上流側の燃料電池部1aに導入される燃料ガスf(図1のf1に相当)が蒸気St(図1のStに相当)により改質される。蒸気供給路12は燃料予熱器7aを経由し、分配路9aに供給される蒸気Stが燃料予熱器7aで予熱される。このため、特別な熱源を設けることなく蒸気Stを予熱することができる。
【0034】
上記構成のタービン発電設備20では、ガスタービン24の圧縮機21からの圧縮空気が空気予熱器6a,6b,6c,6dを経由した空気導入路8からFC発電設備27の作動空気として供給される。また、燃料ガスfが燃料予熱器7a,7b,7c,7dを経由した燃料導入路9から分配器10に送られ、分配器10から燃料電池部1a,1b,1c,1d,1eに必要量が分配されてそれぞれ導入される(図1のf1,f2,f3,f4,f5に相当)。また、蒸気供給路12から導入路11に蒸気が供給され、最上流側の燃料電池部1aに導入される燃料ガスf(f1)が改質される。
【0035】
下流側の燃料電池部1b,1c,1d,1eにそれぞれ導入される燃料ガス(図1のf2,f3,f4,f5に相当)には、隣接する上流側の燃料電池部1で燃料ガスを改質した蒸気(最上流の燃料電池部1aに導入される燃料ガスf1を改質するための蒸気Stがそのまま送られる)及び電気化学反応により生じた水分(蒸気)が供給され、燃料ガスf2,f3,f4,f5が改質される。このため、FC発電設備27の全体に対して供給する蒸気Stは、最上流の燃料電池部1aに導入される燃料ガスf1の炭素分のモル比の3倍程度の量(図1の60に相当)だけとなる。
【0036】
FC発電設備27で作動を終えた作動空気及び作動用燃料の排出ガスは排出ガス通路4,5から燃焼器22に導入され、排出ガスは燃焼燃料fcと共に燃焼器22で燃焼される。燃焼器22の燃焼ガスはタービン23に導入され、膨張された後排気される。タービン23の排気は排熱回収ボイラ25に送られ、排熱回収ボイラ25で発生した蒸気は蒸気タービン26に送られて仕事が行われる。タービン23及び蒸気タービン26の作動により発電機28及び発電機31が作動されて発電が行われると共に、FC発電設備27で発電が行われる。
【0037】
尚、上述した参考例では、FC発電設備27とガスタービン24とを組み合わせ、FC発電設備27の作動空気をガスタービン24の圧縮機21から供給し、FC発電設備27からの排出ガスを燃焼器22で回収するようにしたタービン発電設備を例に挙げて説明してが、FC発電設備27に供給される作動空気及び蒸気の供給源及びFC発電設備27から排出される排出ガスの導入先は図示例に限定されるものではなく、他の任意の系統とすることも可能である。
【0038】
従って、FC発電設備27には、燃料ガスf1だけの炭素分に応じた蒸気を供給すればよく、供給する蒸気量を最小限にしたタービン発電設備とすることができ、排熱回収ボイラ25の負担を最小限に抑えて効率低下を抑制することができる。また、各燃料電池部1a,1b,1c,1d,1eで燃料の改質がそれぞれ行われているが、改質反応は吸熱反応であるため、燃料電池部1a,1b,1c,1d,1eのそれぞれで冷却が行なわれ、機器の耐久性が向上し、タービン発電設備の信頼性が高まる。また、改質反応は吸熱反応であるため、消費される燃料がその分吸熱されて実質燃料の発熱が増えることになり、燃料の熱回収により発電効率が向上し、タービン発電設備の発電効率を向上させることができる。
【0039】
図5に基づいて本発明の実施例に係るタービン発電設備を説明する。尚、図4に示したFC発電設備27及びタービン発電設備20と同一構成部材には同一符号を付して重複する説明は省略してある。
【0040】
図5に示したタービン発電設備41は、蒸気タービン26の途中段から蒸気を抽気する抽気通路42を備え、抽気通路42からの蒸気を燃料予熱器7aの前流側の蒸気供給路12に合流させた構成となっている。最上流の燃料電池部1aに導入される燃料ガスf1の改質用の蒸気Stとして、排熱回収ボイラ25からの蒸気と蒸気タービン26の途中段からの蒸気とが用いられる。
【0041】
燃料電池部1aに導入する燃料ガスf1を改質するための蒸気の圧力は、圧縮機21で圧縮された空気の圧力とマッチングさせる必要がある。このため、蒸気タービン26から抽気する圧力を任意にすることで、排熱回収ボイラ25の任意の圧力(高圧系)の蒸気を供給しても、圧縮機21で圧縮された空気の圧力とマッチングさせることが可能になり、排熱回収ボイラ25からの蒸気の圧力の制約を少なくすることができる。
【0048】
【発明の効果】
本発明のタービン発電設備は、空気と燃料ガスとを電解質を介して電気化学反応させて発電する燃料電池部と、吸入空気を圧縮して燃料電池部に導入する圧縮機及び燃料電池部の排気により作動されるガスタービンを有するタービン発電部と、ガスタービンの排気ガスにより蒸気を発生させる排熱回収ボイラと、排熱回収ボイラで発生した蒸気により作動される蒸気タービンを有する蒸気タービン発電部とからなるタービン発電設備において、複数の燃料電池部を直列に配置し、それぞれの燃料電池部に各燃料電池部で必要な量の燃料ガスをそれぞれ導入する燃料導入手段を設け、最上流の燃料電池部に導入される燃料ガスを改質するための蒸気を排熱回収ボイラから供給する蒸気供給手段を設け、下流側の燃料電池部の燃料ガスには、隣接する上流側の燃料電池部で燃料ガスを改質した蒸気及び電気化学反応により生じた水分(蒸気)が供給され、燃料ガスが改質されるようにしたので、最上流の燃料電池部に導入される燃料ガスを改質するための蒸気により複数の燃料電池部に導入される燃料の改質を行うことができる燃料電池発電設備を備えたタービン発電設備となる。この結果、燃料電池発電部を直列に配置した設備であっても、燃料ガスの改質のため排熱回収ボイラから供給される蒸気量を多量に必要としない燃料電池発電設備を備えたタービン発電設備となり、排熱回収ボイラの負担を最小限に抑えて効率低下を抑制することができる。
【0049】
また、蒸気供給手段は、排熱回収ボイラからの蒸気及び蒸気タービンからの抽気蒸気を供給するようにしたので、蒸気タービンからの抽気蒸気の圧力を任意とすることで、排熱回収ボイラからの蒸気の圧力に関する制限を抑制すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の参考例に係る燃料電池発電設備の概略系統図。
【図2】燃料電池部の概略構成図。
【図3】従来の燃料電池発電設備の概略系統図。
【図4】 本発明の参考例に係る燃料電池発電設備を備えたタービン発電設備の概略系統図。
【図5】 本発明の実施例に係る燃料電池発電設備を備えたタービン発電設備の概略系統図。
【符号の説明】
1 燃料電池部
2 空気極排気部
3 燃料極排気部
4,5 排出ガス通路
6 空気予熱器
7 燃料予熱器
8 空気導入路
9 燃料導入路
10 分配器
12 蒸気供給路
20 タービン発電設備
21 圧縮機
22 燃焼器
23 タービン
24 燃焼タービン(ガスタービン)
25 排熱回収ボイラ
26 蒸気タービン
27 燃料電池(FC)発電設備
28,31 発電機
32 復水器
51 電解質
52 燃料通路
53 空気通路
54 改質用通路
Claims (1)
- 空気と燃料ガスとを電解質を介して電気化学反応させて発電する燃料電池部と、吸入空気を圧縮して燃料電池部に導入する圧縮機及び燃料電池部の排気により作動されるガスタービンを有するタービン発電部と、ガスタービンの排気ガスにより蒸気を発生させる排熱回収ボイラと、排熱回収ボイラで発生した蒸気により作動される蒸気タービンを有する蒸気タービン発電部とからなるタービン発電設備において、
複数の燃料電池部を直列に配置し、それぞれの燃料電池部に各燃料電池部で必要な量の燃料ガスをそれぞれ導入する燃料導入手段を設け、
最上流の燃料電池部に導入される燃料ガスを改質するための蒸気を、排熱回収ボイラ及び蒸気タービンから抽気された蒸気を前記最上流の燃料電池部から排出される燃料ガスにより予熱して、前記最上流の燃料電池部に供給する蒸気供給手段を設け、
下流側の燃料電池部の燃料ガスには、隣接する上流側の燃料電池部で燃料ガスを改質した蒸気及び電気化学反応により生じた水分(蒸気)が供給され、燃料ガスが改質されることを特徴とするタービン発電設備。
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