JP2003100333A - 燃料電池発電設備及びタービン発電設備 - Google Patents
燃料電池発電設備及びタービン発電設備Info
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Abstract
っても、燃料ガスの改質のための蒸気量を多量に必要と
しない燃料電池発電設備とする。 【解決手段】 空気と燃料ガスfとを電解質を介して電
気化学反応させて発電を行う燃料電池部1a,1b,1
c,1d,1eを直列に配置し、それぞれの燃料電池部
1a,1b,1c,1d,1eに各燃料電池部で必要な
量の燃料ガスf1,f2,f3,f4,f5をそれぞれ
導入し、最上流の燃料電池部1aに導入される燃料ガス
f1を改質するための蒸気Stを燃料ガスf1に供給す
るが、燃料電池部1a,1b,1c,1d,1eではそ
れぞれ上流段燃料電池で電気化学反応により発生した水
分(蒸気)が加わることにより、それぞれの燃料電池に
改質用蒸気の導入なしで燃料ガスの改質を行うことがで
きるので、燃料電池発電部1を直列に配置した設備であ
っても、燃料ガスの改質のための蒸気量を多量に必要と
しない燃料電池発電設備とする。
Description
及び燃料電池発電設備とタービンとを組み合わせて発電
を行うタービン発電設備に関する。
料ガスとを電解質を介して電気化学反応させて発電を行
う装置で、高い発電効率で電気エネルギーを発生させる
ことができる。また、FC発電設備は、空気と燃料ガス
とを電気化学反応させて発電を行うFC発電部や排出ガ
スから回収利用できる熱エネルギーをも発生させること
もできる。
ッピングサイクルや蒸気タービンのボトミングサイクル
により回収して発電に利用することが種々検討され、F
C発電設備、ガスタービン及び蒸気タービンを組み合わ
せた複合発電設備(タービン発電設備)が省エネルギー
効率の高い設備として期待されている。
等の天然ガスが使用され、燃料ガスは蒸気により改質さ
れて水素分が空気の酸素分と反応して発電が行われるよ
うになっている。
電設備では、複数のFC発電部を直列に配置して前段F
C発電部から排出される排出ガスを後段FC発電部に供
給して発電することが考えられている。複数のFC発電
部を直列に配置した場合、最上流側のFC発電部に全て
のFC発電部で必要な量の燃料ガスとこの燃料ガスの改
質に必要な量の蒸気を供給するようになっている。燃料
ガスの改質のためには、即ち、燃料ガス中の炭素を分離
して水素を得るためには、一般に、燃料ガス中の炭素分
のモル比の約3倍の蒸気量が必要となっている。このた
め、複数のFC発電部を直列に配置した従来のタービン
発電設備では、多量の改質用の蒸気が必要となってい
た。
で、燃料電池発電部を直列に配置した設備であっても、
燃料ガスの改質のための蒸気量を多量に必要としない燃
料電池発電設備を提供することを目的とする。
もので、燃料電池発電部を直列に配置した設備であって
も、燃料ガスの改質のための蒸気量を多量に必要としな
い燃料電池発電設備を備えたタービン発電設備を提供す
ることを目的とする。
の本発明の燃料電池発電設備の構成は、空気と燃料ガス
とを電解質を介して電気化学反応させて発電する燃料電
池部を有する燃料電池設備において、複数の燃料電池部
を直列に配置し、それぞれの燃料電池部に各燃料電池部
で必要な量の燃料ガスをそれぞれ導入する燃料導入手段
を設け、最上流の燃料電池部に導入される燃料ガスを改
質するための蒸気を供給する蒸気供給手段を設け、下流
側の燃料電池部の燃料ガスには、隣接する上流側の燃料
電池部で燃料ガスを改質した蒸気及び電気化学反応によ
り生じた水分(蒸気)が供給され、燃料ガスが改質され
るようにしたことを特徴とする。
料ガスの消費割合は、同一となっていることを特徴とす
る。また、それぞれの燃料電池部における燃料ガスの消
費割合は、隣接する上流側の燃料電池部で電気化学反応
により生じた水分(蒸気)量に応じて設定されることを
特徴とする。
燃料極排気部とが独立して備えられ、燃料極排気部には
燃料ガスを改質した後の蒸気及び電気化学反応により生
じた水分(蒸気)が送られ、最上流の燃料電池部以外の
燃料極排気部には燃料極排気部から燃料ガスが導入され
ることを特徴とする。また、燃料極排気部には燃料電池
部に導入される燃料ガスとの間で熱交換を行う燃料予熱
手段が備えられ、空気極排気部には最上流側の燃料電池
部に導入されるとの間で熱交換を行う空気予熱手段が備
えられていることを特徴とする。また、最上流側の燃料
電池部の燃料極排気部には最上流の燃料電池部の燃料ガ
スに供給される蒸気との間で熱交換を行う蒸気予熱手段
が備えられていることを特徴とする。
ン発電設備の構成は、空気と燃料ガスとを電解質を介し
て電気化学反応させて発電する燃料電池部と、吸入空気
を圧縮して燃料電池部に導入する圧縮機及び燃料電池部
の排気により作動されるガスタービンを有するタービン
発電部と、ガスタービンの排気ガスにより蒸気を発生さ
せる排熱回収ボイラと、排熱回収ボイラで発生した蒸気
により作動される蒸気タービンを有する蒸気タービン発
電部とからなるタービン発電設備において、複数の燃料
電池部を直列に配置し、それぞれの燃料電池部に各燃料
電池部で必要な量の燃料ガスをそれぞれ導入する燃料導
入手段を設け、最上流の燃料電池部に導入される燃料ガ
スを改質するための蒸気を排熱回収ボイラから供給する
蒸気供給手段を設け、下流側の燃料電池部の燃料ガスに
は、隣接する上流側の燃料電池部で燃料ガスを改質した
蒸気及び電気化学反応により生じた水分(蒸気)が供給
され、燃料ガスが改質されるようにしたことを特徴とす
る。
からの蒸気及び蒸気タービンからの抽気蒸気を供給する
ことを特徴とする。
図1に概略構成を示すように、空気と燃料ガスfとを電
解質を介して電気化学反応させて発電を行う燃料電池部
1a,1b,1c,1d,1eが直列に配置されて構成
されている。それぞれの燃料電池部1a,1b,1c,
1d,1eには、各燃料電池部で必要な量の燃料ガスf
1,f2,f3,f4,f5がそれぞれ導入されるよう
になっている。最上流の燃料電池部1aに導入される燃
料ガスf1を改質するための蒸気Stが燃料ガスf1に
供給される。
様としては、図2(a) に示すように、電解質51を挟ん
で燃料通路52及び空気通路53を設け、燃料通路52
の燃料ガスfに蒸気Stを直接供給することが可能であ
る。また、図2(b) に示すように、電解質51を挟んで
燃料通路52及び空気通路53を設けると共に、燃料通
路52の内部に改質用通路54を設け、改質用通路54
に燃料ガスfと蒸気Stを供給して燃料ガスfの改質を
行い、改質された燃料を燃料通路52に送給することが
可能である。
eにそれぞれ導入される燃料ガスf2,f3,f4,f
5には、隣接する上流側の燃料電池部で燃料ガスを改質
した蒸気(最上流の燃料電池部1aに導入される燃料ガ
スf1を改質するための蒸気Stがそのまま送られる)
及び電気化学反応により生じた水分(蒸気)が供給さ
れ、燃料ガスf2,f3,f4,f5が改質される。こ
のため、燃料電池発電設備の全体に対して供給する蒸気
Stは、最上流の燃料電池部1aに導入される燃料ガス
f1の炭素分のモル比の3倍程度の量だけとなって、燃
料ガスf1,f2,f3,f4,f5の総計の炭素分の
モル比の3倍量は必要としない。
d,1eの燃料利用率(燃料ガスの消費割合)が80%
であると仮定すると、燃料ガスf1中の炭素分の重量を
20と仮定して、燃料電池部1aで発電のために消費さ
れる炭素分の重量は16となり、残りの炭素分の重量の
4は燃料電池部1bに送られる。そして、燃料ガスf1
に供給される改質用の蒸気Stの量は60となる。
の重量の4と燃料ガスf2中の炭素分の重量16とが合
わされて炭素分の重量が20となる。炭素分の重量が2
0となった燃料は、燃料ガスf1を改質した蒸気St
(60)及び燃料電池部1aの電気化学反応で得られた
水分(蒸気)により改質されて下流側の燃料電池部1b
に送られる。順次、燃料電池部1c,1d,1eでは燃
料中の炭素分の重量が20となって、上流側からの蒸気
St(60)及び上流側の燃料電池部の電気化学反応で
得られた水分が加えられて改質される。
量の4は、別途設けられたタービン発電設備の燃焼器等
に回収される。燃料ガスf1,f2,f3,f4,f5
の総計の炭素分が84(20+16+16+16+1
6)となり、排出される炭素分が4となり、燃料利用率
は、80/84で95%となる。
f1だけの炭素分に応じた蒸気を供給すればよく、供給
する蒸気量を最小限(例えば、60)にすることができ
る。また、各燃料電池部1a,1b,1c,1d,1e
は、同一の燃料利用率のものを用いているので、同一構
成とすることができる。また、各燃料電池部1a,1
b,1c,1d,1eで燃料の改質がそれぞれ行われて
いるが、改質反応は吸熱反応であるため、燃料電池部1
a,1b,1c,1d,1eのそれぞれで冷却が行なわ
れ、機器の耐久性が向上し信頼性が高まる。また、改質
反応は吸熱反応であるため、消費される燃料がその分吸
熱されて実質燃料の発熱が増えることになり、燃料の熱
回収により発電効率が向上する。
1eに導入する燃料量を全て同一にして説明したが、後
流側の燃料電池部には電気化学反応で得られた水分(蒸
気)が加えられていくため、加えられた水分(蒸気)に
応じて燃料量を増加させるようにすることも可能であ
る。これにより、燃料量と改質のための蒸気量の割合を
最適にすることが可能となる。この場合、燃料電池部の
燃料利用率により増加した燃料量に応じて最後流の燃料
電池部1eから排出される燃料量も増加するが、排出さ
れる燃料の温度をガスタービンの燃焼器に投入する温度
にマッチさせて燃焼器に回収する等することで、トータ
ルとしての燃料利用率を低下させずに蒸気量と燃料量と
の割合を最適にすることが可能である。
%となる条件で、各燃料電池部の燃料利用率を80%と
した場合、最上流側の燃料電池部に全ての燃料電池部で
必要な量の燃料ガスを導入する従来のものでは、図3に
示すように、蒸気量は炭素分84のモル比の3倍である
252が必要となる。このため、単純計算で、従来改質
のために252の蒸気量が必要であったのが、本願発明
では、60の蒸気量で同等の効率を維持した燃料電池発
電設備となる。
備を備えたタービン発電設備を説明する。図4には本発
明の第1実施例に係る燃料電池発電設備を備えたタービ
ン発電設備の概略系統を示してある。尚、図1に相当す
る部位には同一符号を付してある。
電設備20は、圧縮機21及び燃焼器22及びタービン
23を有する燃焼タービン(ガスタービン)24と、燃
焼タービン24の排気との間で蒸気を発生させる蒸気発
生手段(排熱回収ボイラ)25と、排熱回収ボイラ25
で発生した蒸気が作動流体となって導入される蒸気ター
ビン26とで構成されている。
らの圧縮空気が燃料電池(FC)発電設備27の作動空
気として供給され、FC発電設備27の排出ガスが燃焼
器22に導入されて回収される。圧縮機21で圧縮され
た空気は任意の割合で燃焼器22に導入される。燃焼器
22には排出ガスと共に燃料fcが導入され、燃焼器22
の燃焼ガスがタービン23で膨張される。タービン23
には発電機28が連結され、タービン23の作動により
発電が行われる。
に送られ、熱回収されて煙突STCKから大気に放出され
る。排熱回収ボイラ25で発生した蒸気は蒸気タービン
26に送られて仕事が行われる。蒸気タービン26には
発電機31が連結され、蒸気タービン26の作動により
発電が行われる。蒸気タービン26の排気蒸気は復水器
32で復水され、排熱回収ボイラ25に送られて発生蒸
気とされる。
を電解質を介して電気化学反応させて発電を行う燃料電
池部1a,1b,1c,1d,1eが直列に配置されて
いる。そして、燃料電池部1aと燃料電池部1bの空気
極と燃料極との間がそれぞれ空気極排気部2aと燃料極
排気部3aとで連通し、燃料電池部1bと燃料電池部1
cの空気極と燃料極との間がそれぞれ空気極排気部2b
と燃料極排気部3bとで連通している。
空気極と燃料極との間がそれぞれ空気極排気部2cと燃
料極排気部3cとで連通し、更に、燃料電池部1dと燃
料電池部1eの空気極と燃料極との間がそれぞれ空気極
排気部2dと燃料極排気部3dとで連通している。燃料
電池部1eの空気極と燃料極とは排出ガス通路4,5に
より燃焼器22につながっている。
排気部3とで連通したので、燃料電池部1の内部の構
造、即ち、発電部や電解質の配置、流体通路の形状等の
制約が減少し、燃料電池部1の設計の自由度が増す。
配置したり6つ以上を直列に配置することが可能であ
る。また、排出ガス通路4,5の排出ガスを別途燃焼部
で燃焼させ、燃焼後の排出ガスを燃焼器2に供給するこ
とも可能である。
空気予熱手段としての空気予熱器6a,6b,6c,6
dがそれぞれ備えられ、燃料極排気部3a,3b,3
c,3dには燃料予熱手段としての燃料予熱器7a,7
b,7c,7dがそれぞれ備えられている。
イラ25で予熱され、空気導入路8から最上流側の燃料
電池部1aに導入される。空気導入路8は空気予熱器6
d,6c,6b,6aをそれぞれ経由し、空気予熱器6
d,6c,6b,6aでは、最上流側の燃料電池部1a
に導入される空気と作動を終えた排気との間で熱交換が
行われて空気が予熱される。このため、特別な熱源を設
けることなく圧縮機21で圧縮された空気を予熱するこ
とができる。
れ、燃料導入路9(燃料導入手段)から分配器10(燃
料導入手段)に送られ、分配器10で適宜割合に分配さ
れて分配路9a,9b,9c,9d,9eから路燃料電
池部1a,1b,1c,1d,1eにそれぞれ必要な量
が導入される。燃料導入路9は燃料予熱器7d,7c,
7b,7aをそれぞれ経由し、分配器10から燃料電池
部1a,1b,1c,1d,1eに導入される燃料ガス
と作動を終えた排気との間で熱交換が行われて燃料ガス
fが予熱される。このため、特別な熱源を設けることな
く燃料ガスfを予熱することができる。
分岐して蒸気供給手段としての蒸気供給路12が備ええ
られ、蒸気供給路12は、分配器10から最上流側の燃
料電池部1aに燃料ガスfを導入する分配路9aにつな
がれている。分配路9aに蒸気供給路12から蒸気St
が供給されることで、最上流側の燃料電池部1aに導入
される燃料ガスf(図1のf1に相当)が蒸気St(図
1のStに相当)により改質される。蒸気供給路12は
燃料予熱器7aを経由し、分配路9aに供給される蒸気
Stが燃料予熱器7aで予熱される。このため、特別な
熱源を設けることなく蒸気Stを予熱することができ
る。
スタービン24の圧縮機21からの圧縮空気が空気予熱
器6a,6b,6c,6dを経由した空気導入路8から
FC発電設備27の作動空気として供給される。また、
燃料ガスfが燃料予熱器7a,7b,7c,7dを経由
した燃料導入路9から分配器10に送られ、分配器10
から燃料電池部1a,1b,1c,1d,1eに必要量
が分配されてそれぞれ導入される(図1のf1,f2,
f3,f4,f5に相当)。また、蒸気供給路12から
導入路11に蒸気が供給され、最上流側の燃料電池部1
aに導入される燃料ガスf(f1)が改質される。
eにそれぞれ導入される燃料ガス(図1のf2,f3,
f4,f5に相当)には、隣接する上流側の燃料電池部
1で燃料ガスを改質した蒸気(最上流の燃料電池部1a
に導入される燃料ガスf1を改質するための蒸気Stが
そのまま送られる)及び電気化学反応により生じた水分
(蒸気)が供給され、燃料ガスf2,f3,f4,f5
が改質される。このため、FC発電設備27の全体に対
して供給する蒸気Stは、最上流の燃料電池部1aに導
入される燃料ガスf1の炭素分のモル比の3倍程度の量
(図1の60に相当)だけとなる。
及び作動用燃料の排出ガスは排出ガス通路4,5から燃
焼器22に導入され、排出ガスは燃焼燃料fcと共に燃焼
器22で燃焼される。燃焼器22の燃焼ガスはタービン
23に導入され、膨張された後排気される。タービン2
3の排気は排熱回収ボイラ25に送られ、排熱回収ボイ
ラ25で発生した蒸気は蒸気タービン26に送られて仕
事が行われる。タービン23及び蒸気タービン26の作
動により発電機28及び発電機31が作動されて発電が
行われると共に、FC発電設備27で発電が行われる。
7とガスタービン24とを組み合わせ、FC発電設備2
7の作動空気をガスタービン24の圧縮機21から供給
し、FC発電設備27からの排出ガスを燃焼器22で回
収するようにしたタービン発電設備を例に挙げて説明し
てが、FC発電設備27に供給される作動空気及び蒸気
の供給源及びFC発電設備27から排出される排出ガス
の導入先は図示例に限定されるものではなく、他の任意
の系統とすることも可能である。
f1だけの炭素分に応じた蒸気を供給すればよく、供給
する蒸気量を最小限にしたタービン発電設備とすること
ができ、排熱回収ボイラ25の負担を最小限に抑えて効
率低下を抑制することができる。また、各燃料電池部1
a,1b,1c,1d,1eで燃料の改質がそれぞれ行
われているが、改質反応は吸熱反応であるため、燃料電
池部1a,1b,1c,1d,1eのそれぞれで冷却が
行なわれ、機器の耐久性が向上し、タービン発電設備の
信頼性が高まる。また、改質反応は吸熱反応であるた
め、消費される燃料がその分吸熱されて実質燃料の発熱
が増えることになり、燃料の熱回収により発電効率が向
上し、タービン発電設備の発電効率を向上させることが
できる。
タービン発電設備を説明する。尚、図4に示したFC発
電設備27及びタービン発電設備20と同一構成部材に
は同一符号を付して重複する説明は省略してある。
気タービン26の途中段から蒸気を抽気する抽気通路4
2を備え、抽気通路42からの蒸気を燃料予熱器7aの
前流側の蒸気供給路12に合流させた構成となってい
る。最上流の燃料電池部1aに導入される燃料ガスf1
の改質用の蒸気Stとして、排熱回収ボイラ25からの
蒸気と蒸気タービン26の途中段からの蒸気とが用いら
れる。
改質するための蒸気の圧力は、圧縮機21で圧縮された
空気の圧力とマッチングさせる必要がある。このため、
蒸気タービン26から抽気する圧力を任意にすること
で、排熱回収ボイラ25の任意の圧力(高圧系)の蒸気
を供給しても、圧縮機21で圧縮された空気の圧力とマ
ッチングさせることが可能になり、排熱回収ボイラ25
からの蒸気の圧力の制約を少なくすることができる。
料ガスとを電解質を介して電気化学反応させて発電する
燃料電池部を有する燃料電池設備において、複数の燃料
電池部を直列に配置し、それぞれの燃料電池部に各燃料
電池部で必要な量の燃料ガスをそれぞれ導入する燃料導
入手段を設け、最上流の燃料電池部に導入される燃料ガ
スを改質するための蒸気を供給する蒸気供給手段を設
け、下流側の燃料電池部の燃料ガスには、隣接する上流
側の燃料電池部で燃料ガスを改質した蒸気及び電気化学
反応により生じた水分(蒸気)が供給され、燃料ガスが
改質されるようにしたので、最上流の燃料電池部に導入
される燃料ガスを改質するための蒸気により複数の燃料
電池部に導入される燃料の改質を行うことができる。こ
の結果、燃料電池発電部を直列に配置した設備であって
も、燃料ガスの改質のための蒸気量を多量に必要としな
い燃料電池発電設備とすることが可能になる。
料ガスの消費割合は、同一となっているので、複数の燃
料電池部を同一構成にすることができる。
ガスの消費割合は、隣接する上流側の燃料電池部で電気
化学反応により生じた水分(蒸気)量に応じて設定され
るので、燃料ガス量と改質用の蒸気量との割合を最適に
することができる。
燃料極排気部とが独立して備えられ、燃料極排気部には
燃料ガスを改質した後の蒸気及び電気化学反応により生
じた水分(蒸気)が送られ、最上流の燃料電池部以外の
燃料極排気部には燃料極排気部から燃料ガスが導入され
るので、燃料電池部の構造の制約が減少し燃料電池部の
設計の自由度が増す。
される燃料ガスとの間で熱交換を行う燃料予熱手段が備
えられ、空気極排気部には最上流側の燃料電池部に導入
されるとの間で熱交換を行う空気予熱手段が備えられて
いるので、熱源を別途設けることなく燃料ガス及び空気
を予熱することができる。
部には最上流の燃料電池部の燃料ガスに供給される蒸気
との間で熱交換を行う蒸気予熱手段が備えられているの
で、熱源を別途設けることなく改質用の蒸気を予熱する
ことができる。
ガスとを電解質を介して電気化学反応させて発電する燃
料電池部と、吸入空気を圧縮して燃料電池部に導入する
圧縮機及び燃料電池部の排気により作動されるガスター
ビンを有するタービン発電部と、ガスタービンの排気ガ
スにより蒸気を発生させる排熱回収ボイラと、排熱回収
ボイラで発生した蒸気により作動される蒸気タービンを
有する蒸気タービン発電部とからなるタービン発電設備
において、複数の燃料電池部を直列に配置し、それぞれ
の燃料電池部に各燃料電池部で必要な量の燃料ガスをそ
れぞれ導入する燃料導入手段を設け、最上流の燃料電池
部に導入される燃料ガスを改質するための蒸気を排熱回
収ボイラから供給する蒸気供給手段を設け、下流側の燃
料電池部の燃料ガスには、隣接する上流側の燃料電池部
で燃料ガスを改質した蒸気及び電気化学反応により生じ
た水分(蒸気)が供給され、燃料ガスが改質されるよう
にしたので、最上流の燃料電池部に導入される燃料ガス
を改質するための蒸気により複数の燃料電池部に導入さ
れる燃料の改質を行うことができる燃料電池発電設備を
備えたタービン発電設備となる。この結果、燃料電池発
電部を直列に配置した設備であっても、燃料ガスの改質
のため排熱回収ボイラから供給される蒸気量を多量に必
要としない燃料電池発電設備を備えたタービン発電設備
となり、排熱回収ボイラの負担を最小限に抑えて効率低
下を抑制することができる。
らの蒸気及び蒸気タービンからの抽気蒸気を供給するよ
うにしたので、蒸気タービンからの抽気蒸気の圧力を任
意とすることで、排熱回収ボイラからの蒸気の圧力に関
する制限を抑制すことができる。
概略系統図。
備えたタービン発電設備の概略系統図。
備えたタービン発電設備の概略系統図。
Claims (8)
- 【請求項1】 空気と燃料ガスとを電解質を介して電気
化学反応させて発電する燃料電池部を有する燃料電池設
備において、複数の燃料電池部を直列に配置し、それぞ
れの燃料電池部に各燃料電池部で必要な量の燃料ガスを
それぞれ導入する燃料導入手段を設け、最上流の燃料電
池部に導入される燃料ガスを改質するための蒸気を供給
する蒸気供給手段を設け、 下流側の燃料電池部の燃料ガスには、隣接する上流側の
燃料電池部で燃料ガスを改質した蒸気及び電気化学反応
により生じた水分(蒸気)が供給され、燃料ガスが改質
されるようにしたことを特徴とする燃料電池発電設備。 - 【請求項2】 請求項1において、それぞれの燃料電池
部における燃料ガスの消費割合は、同一となっているこ
とを特徴とする燃料電池発電設備。 - 【請求項3】 請求項1において、それぞれの燃料電池
部における燃料ガスの消費割合は、隣接する上流側の燃
料電池部で電気化学反応により生じた水分(蒸気)量に
応じて設定されることを特徴とする燃料電池発電設備。 - 【請求項4】 請求項1において、燃料電池部の間には
空気極排気部と燃料極排気部とが独立して備えられ、燃
料極排気部には燃料ガスを改質した後の蒸気及び電気化
学反応により生じた水分(蒸気)が送られ、最上流の燃
料電池部以外の燃料極排気部には燃料極排気部から燃料
ガスが導入されることを特徴とする燃料電池発電設備。 - 【請求項5】 請求項4において、燃料極排気部には燃
料電池部に導入される燃料ガスとの間で熱交換を行う燃
料予熱手段が備えられ、空気極排気部には最上流側の燃
料電池部に導入されるとの間で熱交換を行う空気予熱手
段が備えられていることを特徴とする燃料電池発電設
備。 - 【請求項6】 請求項5において、最上流側の燃料電池
部の燃料極排気部には最上流の燃料電池部の燃料ガスに
供給される蒸気との間で熱交換を行う蒸気予熱手段が備
えられていることを特徴とする燃料電池発電設備。 - 【請求項7】 空気と燃料ガスとを電解質を介して電気
化学反応させて発電する燃料電池部と、吸入空気を圧縮
して燃料電池部に導入する圧縮機及び燃料電池部の排気
により作動されるガスタービンを有するタービン発電部
と、ガスタービンの排気ガスにより蒸気を発生させる排
熱回収ボイラと、排熱回収ボイラで発生した蒸気により
作動される蒸気タービンを有する蒸気タービン発電部と
からなるタービン発電設備において、複数の燃料電池部
を直列に配置し、それぞれの燃料電池部に各燃料電池部
で必要な量の燃料ガスをそれぞれ導入する燃料導入手段
を設け、最上流の燃料電池部に導入される燃料ガスを改
質するための蒸気を排熱回収ボイラから供給する蒸気供
給手段を設け、 下流側の燃料電池部の燃料ガスには、隣接する上流側の
燃料電池部で燃料ガスを改質した蒸気及び電気化学反応
により生じた水分(蒸気)が供給され、燃料ガスが改質
されるようにしたことを特徴とするタービン発電設備。 - 【請求項8】 請求項7において、蒸気供給手段は、排
熱回収ボイラからの蒸気及び蒸気タービンからの抽気蒸
気を供給することを特徴とするタービン発電設備。
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