JP5121488B2 - 液晶装置及び電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、液晶装置及び電子機器に関するものである。
一つの画素領域内に透過領域と反射領域とを有し、透過型と反射型とを兼ね備えた半透過反射型液晶装置では、液晶層を挟持する上基板(第1の基板)と下基板(第2の基板)とのうち下基板の液晶層側の反射領域に反射層が設けられている。反射層は、外光を散乱させるための凹凸形状を有する下地樹脂層の上に、アルミニウム等の反射率の高い金属膜で形成され、反射層は下地樹脂層の凹凸形状を反映した表面形状を有している。
このような半透過反射型液晶装置のうち、IPS(In-Plane Switching)若しくはFFS(Fringe-Field Switching)方式といった横電界を利用した液晶表示体では、その凹凸形状上に電極を形成した場合、凹凸形状が電界の乱れを生じさせ表示品質の低下を招く。又、反射部上に位相差層を形成した場合、凹凸形状により位相差層の膜厚のばらつきが生じ、表示品質の低下を招く。それらの課題を鑑みて、反射層上に平坦化層を追加した構造が提案されている。
又、半透過反射型液晶装置では、透過領域と反射領域との最適なセルギャップがそれぞれ異なるため、マルチギャップ構造とすることが一般的である。
図9は、反射領域Rの凹凸形状を平坦化する構造とした、液晶装置200の画素断面図である。液晶装置200は、下地層202と、反射層204と、平坦化層206とを含んでいる。この場合、透過領域Tと反射領域Rで高さに殆ど差が生じないため、マルチギャップは上基板(図示せず)側に形成しなければなない。又図10に示す、図9の構造に位相差層208を追加した液晶装置210の場合においては、位相差層208の厚みに応じた段差が生じることになるが、位相差層208の膜厚は適切な位相差を得られるよう設定されるため、位相差層208の膜厚の調整でマルチギャップを形成することはできない。
しかしながら、マルチギャップを上基板側に形成することは、工程を増やす要因になる。例えば、透過領域Tと反射領域Rにおける液晶層の層厚を異ならせるために、透過領域Tにおいては透過用カラーフィルタ上にオーバーコート層を形成しないこととする一方、反射領域Rにおいては反射用カラーフィルタ上に所定厚さのオーバーコート層を形成する。これにより、透過領域Tと反射領域Rでは液層層の層厚を異ならせている。
しかし、このように反射領域Rのみにおいて層厚のオーバーコート層を形成するためには、反射領域Rのみならず透過領域Tも含む全領域に対してまず一定の層厚でオーバーコート層を形成した後、透過領域Tのみにおいてフォトリソグラフィーによりオーバーコート層をパターニング(除去)する必要があり、工程を増やす要因となっている。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]第1の基板と、第2の基板と、前記第1の基板と前記第2の基板との間に位置する液晶層と、を含み、透過領域及び反射領域を備える複数の画素を有する液晶装置であって、前記第1の基板は、互いに交差する走査線及びデータ線に電気的に接続されたスイッチング素子と、前記スイッチング素子よりも前記液晶層側に設けられ、前記反射領域に凹凸形状を有する下地層と、前記下地層の前記反射領域を覆うように形成され、表面に前記凹凸形状を有する反射層と、前記反射層を覆うように形成された平坦化層と、前記平坦化層上の前記反射領域に設けられた位相差層と、前記平坦化層及び前記位相差層上に前記透過領域及び前記反射領域に跨って設けられ、前記下地層と前記平坦化層とに形成されたコンタクトホールを介して前記スイッチング素子と電気的に接続された画素電極と、前記画素電極を覆うように形成された絶縁層と、前記絶縁層上に形成され、前記画素電極が配置された範囲に至って電圧印加時に前記第1の基板面に平行な方向に電界が発生するように配置された共通電極と、を含み、前記下地層と前記平坦化層との合計の膜厚は、前記透過領域より前記反射領域の方が厚いことを特徴とする液晶装置。
[適用例]上記に記載の液晶装置を備えたことを特徴とする電子機器。
これによれば、上記液晶装置を搭載しているので、優れた表示品質を有する電子機器が提供できる。
以下、図面を参照にして実施形態を説明する。尚、本実施形態では、液晶装置は、例えばTFT(薄膜トランジスタ)等のスイッチング素子が形成された素子基板及び該素子基板に対向配置される対向基板を用いた液晶表示装置を例に挙げて説明する。
(第1の実施形態)
(液晶表示装置)
図1は、本実施形態に係る液晶表示装置の概略構成を示す図であり、(A)は概略平面図、(B)は(A)のI−I線における概略断面図である。本実施形態の液晶表示装置10は、図1(A)及び(B)に示すように、一対の基板としての素子基板12及び対向基板14を備えている。対向基板14は、所定の位置で一回り大きいサイズの素子基板12とシール材16を介して接合されている。
シール材16を介した素子基板12と対向基板14との隙間(ギャップ)に、正の誘電異方性を有する液晶が充填され液晶層18を構成している。すなわち、素子基板12と対向基板14とにより液晶層18を挟持している。
シール材16の外側は、周辺回路領域であり、素子基板12の一辺に沿ってデータ線駆動回路20及び外部回路と接続するための複数の実装端子22とが設けられている。又、素子基板12のX軸方向において対向する他の二辺に沿って、それぞれ走査線駆動回路24が設けられている。素子基板12の残る一辺に沿って、2つの走査線駆動回路24を接続する複数の配線26が設けられている。
シール材16の内側には、X軸方向及びY軸方向にマトリクス状に配列した複数の画素を有している。1つの画素は、3色のカラーフィルタ28R(赤)、28G(緑)、28B(青)に対応した3つのサブ画素から構成されている。3色のカラーフィルタ28R,28G,28Bは、同色のカラーフィルタがY軸方向に連続するように対向基板14側に形成されている。又、素子基板12側には、サブ画素毎に、これを駆動制御するスイッチング素子としての複数のTFT(Thin Film Transistor)素子30が設けられている。すなわち、液晶表示装置10は、ストライプ方式のカラーフィルタを備え、カラー表示を可能としたアクティブ型の表示装置である。
本実施形態では、実際に表示に寄与する複数の画素の領域を表示領域Eとし、各サブ画素を区画すると共に、表示領域Eを額縁状に遮光する遮光膜32が設けられている。遮光膜32が設けられた遮光領域34は、液晶表示装置10を電子機器に取付ける際に、表示領域Eの位置を規定する目安となっている。
又、液晶表示装置10の表裏面にそれぞれ偏光板が貼り付けられている。このような液晶表示装置10は、LED等を光源とした照明装置により照明される。図1では、偏光板と照明装置について図示省略している。より詳細な液晶表示装置10の構造については後述する。
図2は、本実施形態に係る液晶表示装置10の等価回路図である。液晶表示装置10は、図2に示すように、液晶表示装置10の表示領域Eを構成する各サブ画素SGは、画素電極36と、共通電極38と、画素電極36をスイッチング制御するためのTFT素子30とを有している。画素電極36と共通電極38との間には液晶層18が介在している。共通電極38は走査線駆動回路24から延びる共通線40と電気的に接続されており、各サブ画素SGにおいて共通の電位に保持されるようになっている。
データ線駆動回路20から延びるデータ線42がTFT素子30のソースと電気的に接続されている。データ線駆動回路20は、画像信号S1,S2,…,Snを、データ線42を介して各サブ画素SGに供給する。画像信号S1〜Snはこの順に線順次に供給しても構わないし、相隣接する複数のデータ線42同士に対して、グループ毎に供給するようにしてもよい。
又、TFT素子30のゲートには、走査線駆動回路24から延びる走査線44が電気的に接続されている。走査線駆動回路24から所定のタイミングで走査線44にパルス的に供給される走査信号G1,G2,…,Gmが、この順に線順次でTFT素子30のゲートに印加されるようになっている。画素電極36は、TFT素子30のドレインに電気的に接続されている。
スイッチング素子であるTFT素子30が走査信号G1,G2,…,Gmの入力により一定期間だけオン状態とされることで、データ線42から供給される画像信号S1,S2,…,Snが所定のタイミングで画素電極36に書き込まれるようになっている。画素電極36を介して液晶に書き込まれた所定レベルの画像信号S1,S2,…,Snは、画素電極36と液晶を介して対向する共通電極38との間で一定期間保持される。
次に、液晶表示装置10の詳細な構成について、図3及び図4を参照しながら説明する。
図3は、本実施形態に係る液晶表示装置10のサブ画素領域Sの平面構成図である。図4は、図3中のIV−IV線における概略断面図である。尚、図3では、対向基板14の図示を省略している。又、図3において、平面視で略矩形状のサブ画素領域Sの長軸方向をX軸方向、短軸方向をY軸方向とする。本実施形態に係る液晶表示装置10は、各サブ画素領域Sにおいて、図3に示すようにサブ画素領域Sの長軸方向(X軸方向)の一端部(サブ画素領域Sのうち長軸方向で二分割した領域のうち当該サブ画素領域Sと対応して設けられた走査線44から離間する側)と対応する領域を透過表示領域(透過領域)Tとし、他の領域を反射表示領域(反射領域)Rとした2つの表示領域を有している。液晶表示装置10は、透過表示領域Tと反射表示領域Rとを有するFFS方式の半透過反射型の液晶表示装置である。
データ線42及び走査線44は、平面視で略格子状に配線され、データ線42が平面視で矩形状のサブ画素領域Sの長軸方向(X軸方向)に沿って配置され、走査線44がサブ画素領域Sの短軸方向(Y軸方向)に沿って配置されている。
液晶表示装置10は、図4に示すように、素子基板12と、素子基板12と対向配置された対向基板14と、素子基板12及び対向基板14の間に挟持された液晶層18と、素子基板12の外面側(液晶層18と反対側)に設けられた偏光板46と、対向基板14の外面側に設けられた偏光板48とを備えている。そして、液晶表示装置10は、素子基板12の外面側に設けられた不図示のバックライトから照明光が照射される構成となっている。
素子基板12は、例えばガラスや石英、プラスチック等の透光性材料からなる基板本体50と、基板本体50の内側(液晶層18側)の表面に順次積層されたゲート絶縁膜52と、第1層間絶縁層54と、第2層間絶縁層56(下地層)と、配向膜(図示せず)とを備えている。この素子基板12は、基板本体50の内側の表面に配置された半導体層58と、ゲート絶縁膜52の内側の表面に配置されたゲート電極60及びドレイン電極62と、第1層間絶縁層54の内側表面に配置された第1絶縁層64と、第1絶縁層64の内側の表面に配置された第2層間絶縁層56と、第2層間絶縁層56の内側の表面に配置された反射層66と、第2層間絶縁層56及び反射層66の内側の表面に配置された平坦化層68と、平坦化層68の内側の表面に配置された画素電極36と、画素電極36の内側表面に配置された第2絶縁層70と、第2絶縁層70の内側の表面に配置された共通電極38とを備えている。
ゲート絶縁膜52は、例えばSiO2(酸化シリコン)等の透光性材料で構成されており、基板本体50上に形成された走査線44(図3参照)を覆うように設けられている。
半導体層58は、図3に示すように、平面視で走査線44と重なる領域に部分的に形成され、アモルファスシリコンやポリシリコン等の半導体で構成されている。又、ソース電極72は、データ線42から分岐しており、一部が半導体層58の一部を覆うように形成されている。そして、ドレイン電極62は、図4に示すように、半導体層58の一部を覆うように形成されており、第1絶縁層64に設けられたコンタクトホールHを介して画素電極36と導通している。又、TFT素子30は、図3に示すように、データ線42及び走査線44の交差部近傍に設けられている。これら半導体層58、ゲート電極60、ドレイン電極62及びソース電極72によってTFT素子30が構成されている。
第1層間絶縁層54は、ゲート絶縁膜52と同様に、例えばSiN(窒化シリコン)等の透光性材料で構成され、図4に示すように、ゲート絶縁膜52上に形成されたゲート電極60を覆うようにしてゲート絶縁膜52の表面に設けられている。
第1絶縁層64は、第1層間絶縁層54を覆うように形成されており、無機物である場合には酸化シリコン(SiO2)等の透明絶縁材料、有機物である場合にはアクリル樹脂等の透明絶縁材料から構成される。
第2層間絶縁層56は、例えば感光性アクリル樹脂等の透光性材料で構成され、反射表示領域(所定の領域)Rに外光を散乱させるための凹凸形状が形成されている。一方、第2層間絶縁層56の透過表示領域Tには、凹凸形状が形成されていない。第2層間絶縁層56の凹凸形状の底部に対する頂点の高さは、例えば1μm程度である。又、凹凸形状の隣り合う頂点間の間隔は、例えば5〜15μmである。第2層間絶縁層56は、フォトリソグラフィーによって、パターニングされる。
反射層66は、アルミニウム及び銀等の光反射性を有する金属膜をパターン形成したものであって、反射表示領域Rに対応する第2層間絶縁層56の内側の表面上に形成されている。一方、透過表示領域Tには、反射層は形成されていない。反射層66は、第2層間絶縁層56上の反射表示領域Rのみに、第2層間絶縁層56の凹凸形状を覆うように薄膜状に形成されている。反射層66の膜厚は、例えば100nm程度である。従って、反射層66の表面形状は、第2層間絶縁層56の凹凸形状が反映された凹凸形状となっている。反射層66の材料は、APC(銀−パラジウム−銅の合金)であってもよい。
平坦化層68は、反射表示領域Rに、反射層66を覆うように形成されている。平坦化層68は、略平坦な表面を有している。平坦化層68の層厚は、反射層66の表面が凹凸形状であるため、反射層66の凹部に対応する部分では厚く、反射層66の凸部に対応する部分では薄くなっている。平坦化層68の膜厚は、最も厚い部分では例えば2μm程度であり、最も薄い部分では1μm程度である。平坦化層68は、透明な感光性材料からなり、例えばポジ型感光性樹脂からなる。光透過なポジ型感光性樹脂の一例として、JSR株式会社のPC405Gを用いることができる。平坦化層68は、例えば、感光性樹脂膜を用いたフォトリソグラフィーによって、パターニングされる。そして、平坦化された上に画素電極36及び共通電極38が形成される。このように、画素電極部を平坦化することにより、凹凸上に形成したときに生じる「電界の乱れ」等の不具合が解消され、優れた反射表示を得ることができる。
この構成において、第2層間絶縁層56の透過表示領域Tの膜厚を反射表示領域Rの膜厚より薄くすることで第2層間絶縁層56と平坦化層68との合計の膜厚を、透過表示領域Tの膜厚L1と反射表示領域Rの膜厚L2とで異なる膜厚に調整し、反射表示領域Rと透過表示領域Tとの段差でマルチギャップを形成している。第2層間絶縁層56の膜厚の調整は、第2層間絶縁層56において透過表示領域T全体をハーフ露光することで、透過表示領域Tを反射表示領域Rよりも薄くする。
画素電極36は、平坦化層68及び位相差層80(後述)の表面を覆うように形成されており、例えばITO(酸化インジウムスズ)等の透光性導電材料で構成されている。画素電極36は、反射表示領域Rと透過表示領域Tとに亘って形成されている。画素電極36上には、その上面を覆うように第2絶縁層70が形成されている。更に、第2絶縁層70上には、複数のスリット状の開口部38c(図3参照)を有する共通電極38が形成されている。画素電極36は、反射表示領域Rと透過表示領域Tに跨って配置されている。画素電極36は、マトリクス状に配置されている。画素電極36は、図3に示すように、X軸に沿った方向には反射表示領域R同士又は透過表示領域T同士が対向するように隣接し、Y軸に沿った方向には反射表示領域Rと透過表示領域Tとが互いに対向するように隣接している。
画素電極36のそれぞれは、後述するカラーフィルタ28(図1参照)の赤、緑、青の3色のいずれかに対応している。これらの3色のそれぞれと対応する3つの画素電極36との組み合わせにより、3色のサブ画素SG(図2参照)がそれぞれ構成される。そして、これらのサブ画素SGの3つで一つの画素が構成される。従って、一つの画素は、反射表示領域Rと透過表示領域Tとを有している。
第2絶縁層70は、画素電極36を覆うように形成されており、無機物である場合には酸化シリコン(SiO2)等の透明絶縁材料、有機物である場合にはアクリル樹脂等の透明絶縁材料から構成される。この第2絶縁層70は、当該第2絶縁層70上に形成される共通電極38と画素電極36とを絶縁する機能を有している。
共通電極38は、第2絶縁層70上に形成されており、図3に示すように、平面視で略梯子形状であって、上記画素電極36と同様に、例えばITO等の透光性導電材料で構成されている。この共通電極38は、平面視で矩形の枠状の枠部38aと、略サブ画素領域Sの短軸方向(Y軸方向)に延在すると共にサブ画素領域Sの長軸方向(X軸方向)で間隔をあけて複数(15本)配置された帯状部38b(電極指)とを備えており、第2絶縁層70の段差の上を避けるようにして枠部38aが配置してある。この共通電極38には、例えば液晶層18の駆動に用いられる所定の一定の電圧或いは0V、又は所定の一定の電位とこれと異なる他の所定の一定の電位とが周期的(フレーム期間毎又はフィールド期間毎)に切り替わる信号が印加される。
枠部38aは、データ線42及び走査線44にそれぞれ沿う2対の帯状の電極を平面視で略矩形の枠状となるように接続した構成となっており、互いに対向する2対の辺がそれぞれX軸方向及びY軸方向に沿って延在している。帯状部38bは、互いが平行となるように形成されており、その両端がそれぞれ枠部38aのうちY軸方向に沿って延在する部分と接続されている。又、帯状部38bは、その延在方向がY軸方向と非平行となるように設けられている。すなわち、帯状部38bは、その延在方向が平面視においてデータ線42から離間する一端から近接する他端に向かうに従って走査線44に近接するように形成されている。
又、第1絶縁層64には、図4に示すように、平面視でドレイン電極62と重なる領域にコンタクトホールHが形成されている。このコンタクトホールHの内面にも画素電極36が延設され、当該コンタクトホールHを介して画素電極36とドレイン電極62とが電気的に接続されている。
配向膜は、例えばポリイミド等の樹脂材料で構成されており、第2絶縁層70上に形成された共通電極38を覆うように設けられている。又、配向膜の表面には、サブ画素領域Sの短軸方向(Y軸方向)を配向方向とする配向処理が施されている。
一方、対向基板14は、図4に示すように、例えばガラスや石英、プラスチック等の透光性材料で構成された基板本体76と、基板本体76の内側(液晶層18側)の表面に順次積層された遮光膜78、カラーフィルタ層28、及び配向膜(図示せず)とを備えている。
遮光膜78は、基板本体76の表面のうち平面視でサブ画素領域Sの縁部と重なる領域に形成されており、サブ画素領域Sを縁取っている。又、カラーフィルタ層28は、各サブ画素領域Sに対応して配置されており、例えばアクリル等で構成されて各サブ画素領域Sで表示する色に対応する色材を含有している。
位相差層80は平坦化層68上における反射表示領域R側に設けられ、これにより適切な反射表示及び透過表示を得られるようにしている。液晶セルに位相差層80を内蔵させると、液晶セルの外側に位相差の調整のための位相差板等を設ける必要がなくなるため液晶セルの薄型化や低コスト化に貢献できる。位相差層80は、平坦化層68上の液晶層18側に位置し、反射表示領域Rに重なるように配置されている。位相差層80は、複屈折性を有する材料からなる。位相差層80は、入射される可視光の波長に対し所定の位相差を付与する。本実施形態では、位相差層80は、入射される可視光に対し1/2波長分の位相差を付与する。
配向膜は、例えばポリイミド等の透光性の樹脂材料で構成されており、カラーフィルタ層28を覆うように設けられている。配向膜の内側の表面には、素子基板12上の配向膜の配向方向と同方向のラビング処理が施されている。
液晶層18を構成する液晶分子は、配向膜にサブ画素領域Sの短軸方向(Y軸方向)を配向方向とする配向処理が施されているため、画素電極36及び共通電極38の間に電圧を印加しない状態(オフ状態)において、図3に示すY軸方向に沿って水平に配向する。又、液晶分子は、画素電極36及び共通電極38の間に電圧を印加した状態(オン状態)において、帯状部38bの延在方向と直交する方向に沿って配向する。従って、液晶層18では、オフ状態とオン状態とにおける液晶分子の配向状態の差異に基づく複屈折性を利用して液晶層18を透過する光に対して位相差を付与している。
偏光板46は、その透過軸がサブ画素領域Sの長軸方向(図3に示すX軸方向)に沿うように設けられており、偏光板48は、その透過軸がサブ画素領域Sの短軸方向(図3に示すY軸方向)に沿うように設けられている。従って、偏光板46,48は、その透過軸が互いに略直交するように設けられている。ここで、偏光板46,48の一方又は双方の内側には、光学補償フィルム(図示せず)を配置してもよい。光学補償フィルムを配置することで、液晶表示装置10を斜視した場合の液晶層18の位相差を補償することができ、光漏れを減少させてコントラストを増加させることができる。
以上より、FFS方式の電極構造をなす液晶表示装置10が構成され、帯状部38bと画素電極36との間に電圧を印加し、これによって生じる基板平面方向の電界(横電界)によって液晶を駆動するようになっている。
本実施形態によれば、第2層間絶縁層56と平坦化層68との合計の膜厚を透過表示領域Tの膜厚L1と反射表示領域Rの膜厚L2とで異なる膜厚とすることにより、工程を増やすことなく素子基板12側にマルチギャップを形成する。これにより、共通電極38と画素電極36との間に電圧が印加されると、共通電極38と画素電極36とが配置された範囲に亘って素子基板12面に平行な方向の電界がより均一に発生する。
(製造方法)
次に、第1の実施形態に係る液晶表示装置10の製造方法を図を参照して説明する。
図5は、本実施形態に係る液晶表示装置10の形成工程図である。図5に示すように、本実施形態に係る平坦化層68の形成方法は、第2層間絶縁層56を形成する第2層間絶縁層形成工程(ステップS10)と、反射層66を形成する反射層形成工程(ステップS20)と、感光性材料を配置する感光性材料配置工程(ステップS30)と、感光性材料に露光と現像とを行い平坦化する平坦化層形成工程(ステップS40)と、を備えている。
(1.第2層間絶縁層形成工程)
図5のステップS10では、基板本体50の第1絶縁層64上に第2層間絶縁層56を形成する。先ず、基板本体50の第1絶縁層64上に第2層間絶縁層56の材料を、例えばスピンコート法により配置する。このとき、第2層間絶縁層56の透過表示領域Tの膜厚を反射表示領域Rの膜厚より薄くするように、第2層間絶縁層56の材料の膜厚を調整する。これにより、第2層間絶縁材料層が形成される。次に、配置された第2層間絶縁材料層の反射表示領域Rに凹凸形状を形成する。凹凸形状を形成する方法は、マスクを通して第2層間絶縁材料層を露光した後、現像、焼成を行う。本実施形態では、マスクは、複数の遮光部と透過部とを有している。複数の遮光部は、マスク内にランダムに配置されている。遮光部の形状は、例えば円形である。マスクを通して第2層間絶縁材料層に光を照射する。このとき、マスクの透過部のみを光が透過し、第2層間絶縁材料層の透過部に対応する部分が露光する。
次に、第2層間絶縁材料層を現像して、露光により感光した部分を除去する。次に、第2層間絶縁材料層を、例えば220℃で焼成して硬化させる。この焼成により、現像時に第2層間絶縁材料層に形成された凸部の角部がだれてなだらかな曲面となる。以上の露光、現像、焼成により、第2層間絶縁材料層の除去部が除去され、第2層間絶縁層56が形成される。
(2.反射層形成工程)
図5のステップS20では、第2層間絶縁層56上の反射表示領域Rに反射層66を形成する。反射層66は、例えばスパッタリング法を適用し、第2層間絶縁層56上面の凹凸形状を覆うように薄膜状に形成する。これにより、反射層66の表面形状は、第2層間絶縁層56の凹凸形状が反映された凹凸形状となる。反射層が不要な箇所、例えば透過部分は、反射層を成膜後にフォトリソグラフィーで除去すればよい。
(3.感光性材料配置工程)
図5のステップS30では、反射層66を覆うように平坦化層68の材料である透明な感光性材料を配置する。本実施形態では、感光性材料としてポジ型感光性樹脂を用いる場合を例に取り説明する。先ず、反射層66上にポジ型感光性樹脂を、例えばスピンコート法により配置し、ポジ型感光性樹脂層を形成する。ポジ型感光性樹脂層の層厚は、例えば2〜3μm程度とする。これにより、ポジ型感光性樹脂層の表面形状は、反射層66の凹凸形状が略反映された凹凸形状となる。
(4.平坦化層形成工程)
図5のステップS40では、ポジ型感光性樹脂層に露光と現像とを行い平坦化層68を形成する。先ず、ポジ型感光性樹脂層をマスクを通して露光する。マスクは、複数の透過部と遮光部とを有している。複数の透過部は、反射層66の凸部の位置に対応して配置されている。ここで、マスクは、光の透過率が多階調で異なる領域を有する所謂ハーフトーンマスクであり、透過部内において光の透過率が多階調で異なっている。透過部は、反射層66の凸部の頂点に対応する位置で光の透過率が最も高くなり、頂点に対応する部分から底部に対応する部分に向かって光の透過率が連続的に低くなるように形成されている。
本実施形態では、反射層66の凹凸形状が第2層間絶縁層56の凹凸形状を反映していることから、透過部は、第2層間絶縁層56の形成に用いたマスクの遮光部の位置に対応して配置されている。透過部の光の透過率は、中心から外周部、すなわち反射層66の凸部の頂点に対応する位置から底部に対応する位置に向かって連続的に低くなっている。尚、透過部の光の透過率は、中心から外周部に向かって段階的に低くなっていてもよい。
マスクを通してポジ型感光性樹脂層に光を照射する。このとき、マスクとポジ型感光性樹脂層との間隔は、例えば60〜80μmとし、露光量は、例えば波長が365nmを中心とする光で100〜150mJとする。マスクを透過する光の強度は、透過部の中心で最も強くなり、中心から外周部に向かって連続的に弱くなる。従って、ポジ型感光性樹脂層に照射される光は、反射層66の凸部の頂点に対応する位置で最も強くなり、反射層66の凸部の頂点に対応する位置から底部に対応する位置に向かって連続的に弱くなる。
次に、露光されたポジ型感光性樹脂層を現像する。ポジ型感光性樹脂は、露光時に照射される光の照射量が強い部分ほど現像時に除去される量が多くなる。そのため、ポジ型感光性樹脂層が除去される量は、反射層66の凸部の頂点に対応する位置で最も多くなり、反射層66の凸部の頂点に対応する位置から底部に対応する位置に向かって少なくなる。ポジ型感光性樹脂層は、反射層66の凹凸形状が略反映された表面形状を有しているので、ポジ型感光性樹脂層の現像時に除去される量は、その凸部の頂点が最も多くなり、頂点から底部に向かって連続的に少なくなる。これにより、ポジ型感光性樹脂層の表面の凸部が除去され表面が均される。
次に、ポジ型感光性樹脂層を、例えば220℃で焼成して硬化させる。以上により、平坦化層68が形成される。
本実施形態によれば、第2層間絶縁層56と平坦化層68との合計の膜厚を透過表示領域Tの膜厚L1と反射表示領域Rの膜厚L2とで異なる膜厚とすることにより、工程を増やすことなく素子基板12側にマルチギャップを形成する液晶表示装置10を提供する。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について図面を参照して説明する。
図6は、本実施形態に係る液晶表示装置82を示す模式断面図であり、液晶表示装置82を、ある画素において列方向に沿って切断したときの様子を示している。尚、本実施形態の液晶表示装置82は、第1の実施形態に係る液晶表示装置10と同様、TFTアクティブマトリクス方式の半透過反射型の液晶表示装置であり、その特徴とするところは、第2層間絶縁層56の膜厚にある。従って本実施形態の液晶表示装置82の基本構成は第1の実施形態の液晶表示装置10と同様であるから、共通の構成要素には同一の符号を付し、詳細な説明は省略若しくは簡略する。
本実施形態の液晶表示装置82は、図6に示すように、第2層間絶縁層56の反射表示領域Rの膜厚を透過表示領域Tの膜厚より薄くすることで第2層間絶縁層56と平坦化層68との合計の膜厚を、透過表示領域Tの膜厚L1と反射表示領域Rの膜厚L2とで異なる膜厚に調整し、反射表示領域Rと透過表示領域Tとの段差でマルチギャップを形成している。第1の実施形態では、透過表示領域Tの膜厚L1の調整によりマルチギャップを形成したが、本実施形態では反射表示領域Rの膜厚L2の調整によりマルチギャップを形成する。第2層間絶縁層56の膜厚の調整は、第2層間絶縁層56において反射表示領域Rの凹部だけでなく反射表示領域R全体をハーフ露光することで、反射表示領域Rを透過表示領域Tよりも薄くしている。
(電子機器)
図7は、本実施形態に係る電子機器の一例を示す斜視図である。図7に示す携帯電話(電子機器)100は、上記実施形態の液晶表示装置を小サイズの表示部102として備え、複数の操作ボタン104、受話口106、及び送話口108を備えて構成されている。
上記実施形態の液晶表示装置は、コンタクトホールの高低差による電極の段切れを防止する。又、電極のパターニングに必要なフォトリソグラフィー工程においては、コンタクトホールの段差起因のレジスト塗布ムラや、コンタクトホールでのレジスト残渣の発生を防止する。このため、電極の膜厚をより均一にできる。一方、電極とデータ線間の容量を適切な範囲に収めることで、クロストークといった表示品質の低下を防止する。これにより、表示品質に優れた液晶表示部を備えた携帯電話100を提供することができる。
上記各実施形態の液晶表示装置は、上記した電子機器に限らず、電子ブック、パーソナルコンピュータ、デジタルスチルカメラ、液晶テレビ、ビューファインダ型或いはモニタ直視型のビデオテープレコーダ、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、及びタッチパネルを備えた機器等々の画像表示手段として好適に用いることができ、更に携帯電話用LCDや車載用LCDの動画対応を目的とした高速応答LCD、フィールドシーケンシャル(FS)表示方式を用いた3D液晶ディスプレイや2画面液晶ディスプレイ、及びプロジェクションテレビ向けライトバルブ等、いずれの電子機器においても明るく、高コントラストの優れた表示品質を得ることが可能になっている。
上記実施形態の他にも、様々な変形を加えることができる。以下、変形例を挙げて説明する。
(変形例1)
上記第1の実施形態の液晶表示装置10において、第2層間絶縁層56の透過表示領域Tの膜厚を反射表示領域Rの膜厚より薄くする構成は、これに限定されない。例えば、第2層間絶縁層56を透過表示領域Tに設けないことで、第2層間絶縁層56と平坦化層68との合計の膜厚を、透過表示領域Tの膜厚L1と反射表示領域Rの膜厚L2とで異なる膜厚に調整し、反射表示領域Rと透過表示領域Tとの段差でマルチギャップを形成してもよい。
(変形例2)
上記第1の実施形態の液晶表示装置10において、第2層間絶縁層56の透過表示領域Tの膜厚を反射表示領域Rの膜厚より薄くする構成は、これに限定されない。例えば、平坦化層68の透過表示領域Tの膜厚を反射表示領域Rの膜厚より薄くすることで、第2層間絶縁層56と平坦化層68との合計の膜厚を、透過表示領域Tの膜厚L1と反射表示領域Rの膜厚L2とで異なる膜厚に調整し、反射表示領域Rと透過表示領域Tとの段差でマルチギャップを形成してもよい。
(変形例3)
上記第1の実施形態の液晶表示装置10において、第2層間絶縁層56の透過表示領域Tの膜厚を反射表示領域Rの膜厚より薄くする構成は、これに限定されない。例えば、平坦化層68を透過表示領域Tに設けないことで、第2層間絶縁層56と平坦化層68との合計の膜厚を、透過表示領域Tの膜厚L1と反射表示領域Rの膜厚L2とで異なる膜厚に調整し、反射表示領域Rと透過表示領域Tとの段差でマルチギャップを形成してもよい。
(変形例4)
上記第1の実施形態の液晶表示装置10において、第2層間絶縁層56の透過表示領域Tの膜厚を反射表示領域Rの膜厚より薄くする構成は、これに限定されない。例えば、第2層間絶縁層56の透過表示領域Tの膜厚を反射表示領域Rの膜厚より薄くすること、及び平坦化層68の透過表示領域Tの膜厚を反射表示領域Rの膜厚より薄くすることで、第2層間絶縁層56と平坦化層68との合計の膜厚を、透過表示領域Tの膜厚L1と反射表示領域Rの膜厚L2とで異なる膜厚に調整し、反射表示領域Rと透過表示領域Tとの段差でマルチギャップを形成してもよい。
(変形例5)
上記第1の実施形態の液晶表示装置10において、第2層間絶縁層56の透過表示領域Tの膜厚を反射表示領域Rの膜厚より薄くする構成は、これに限定されない。例えば、第2層間絶縁層56の透過表示領域Tの膜厚を反射表示領域Rの膜厚より薄くすること、及び平坦化層68を透過表示領域Tに設けないことで、第2層間絶縁層56と平坦化層68との合計の膜厚を、透過表示領域Tの膜厚L1と反射表示領域Rの膜厚L2とで異なる膜厚に調整し、反射表示領域Rと透過表示領域Tとの段差でマルチギャップを形成してもよい。
(変形例6)
上記第1の実施形態の液晶表示装置10において、第2層間絶縁層56の透過表示領域Tの膜厚を反射表示領域Rの膜厚より薄くする構成は、これに限定されない。例えば、第2層間絶縁層56を透過表示領域Tに設けないこと、及び平坦化層68の透過表示領域Tの膜厚を反射表示領域Rの膜厚より薄くすることで、第2層間絶縁層56と平坦化層68との合計の膜厚を、透過表示領域Tの膜厚L1と反射表示領域Rの膜厚L2とで異なる膜厚に調整し、反射表示領域Rと透過表示領域Tとの段差でマルチギャップを形成してもよい。
(変形例7)
上記第1の実施形態の液晶表示装置10において、第2層間絶縁層56の透過表示領域Tの膜厚を反射表示領域Rの膜厚より薄くする構成は、これに限定されない。例えば、第2層間絶縁層56を透過表示領域Tに設けないこと、及び平坦化層68を透過表示領域Tに設けないことで、第2層間絶縁層56と平坦化層68との合計の膜厚を、透過表示領域Tの膜厚L1と反射表示領域Rの膜厚L2とで異なる膜厚に調整し、反射表示領域Rと透過表示領域Tとの段差でマルチギャップを形成してもよい。
(変形例8)
上記第2の実施形態の液晶表示装置82において、第2層間絶縁層56の反射表示領域Rの膜厚を透過表示領域Tの膜厚より薄くする構成は、これに限定されない。例えば、平坦化層68の反射表示領域Rの膜厚を透過表示領域Tの膜厚より薄くすることで、第2層間絶縁層56と平坦化層68との合計の膜厚を、透過表示領域Tの膜厚L1と反射表示領域Rの膜厚L2とで異なる膜厚に調整し、反射表示領域Rと透過表示領域Tとの段差でマルチギャップを形成してもよい。
(変形例9)
上記第2の実施形態の液晶表示装置82において、第2層間絶縁層56の反射表示領域Rの膜厚Lを透過表示領域Tより薄くする構成は、これに限定されない。例えば、第2層間絶縁層56の反射表示領域Rの膜厚を透過表示領域Tの膜厚より薄くすること、及び平坦化層68の反射表示領域Rの膜厚を透過表示領域Tの膜厚より薄くすることで、第2層間絶縁層56と平坦化層68との合計の膜厚を、透過表示領域Tの膜厚L1と反射表示領域Rの膜厚L2とで異なる膜厚に調整し、反射表示領域Rと透過表示領域Tとの段差でマルチギャップを形成してもよい。
(変形例10)
上記第1の実施形態において、透過表示領域Tの膜厚L1の調整によりマルチギャップを形成する構成、或いは上記第2の実施形態において、反射表示領域Rの膜厚L2の調整によりマルチギャップを形成する構成は、これに限定されない。例えば、図8に示すように、第2層間絶縁層56の反射表示領域Rの膜厚を透過表示領域Tの膜厚より薄くすること、及び平坦化層68を透過表示領域Tに設けないことで、第2層間絶縁層56と平坦化層68との合計の膜厚を、透過表示領域Tの膜厚L1と反射表示領域Rの膜厚L2とで異なる膜厚に調整し、反射表示領域Rと透過表示領域Tとの段差でマルチギャップを形成してもよい。
(変形例11)
上記第1の実施形態において、透過表示領域Tの膜厚L1の調整によりマルチギャップを形成する構成、或いは上記第2の実施形態において、反射表示領域Rの膜厚L2の調整によりマルチギャップを形成する構成は、これに限定されない。例えば、第2層間絶縁層56の反射表示領域Rの膜厚を透過表示領域Tの膜厚より薄くすること、及び平坦化層68の透過表示領域Tの膜厚を反射表示領域Rの膜厚より薄くすることで、第2層間絶縁層56と平坦化層68との合計の膜厚を、透過表示領域Tの膜厚L1と反射表示領域Rの膜厚L2とで異なる膜厚に調整し、反射表示領域Rと透過表示領域Tとの段差でマルチギャップを形成してもよい。
(変形例12)
上記第1の実施形態において、透過表示領域Tの膜厚L1の調整によりマルチギャップを形成する構成、或いは上記第2の実施形態において、反射表示領域Rの膜厚L2の調整によりマルチギャップを形成する構成は、これに限定されない。例えば、第2層間絶縁層56を透過表示領域Tに設けないこと、及び平坦化層68の反射表示領域Rの膜厚を透過表示領域Tの膜厚より薄くすることで、第2層間絶縁層56と平坦化層68との合計の膜厚を、透過表示領域Tの膜厚L1と反射表示領域Rの膜厚L2とで異なる膜厚に調整し、反射表示領域Rと透過表示領域Tとの段差でマルチギャップを形成してもよい。
(変形例13)
上記第1の実施形態において、透過表示領域Tの膜厚L1の調整によりマルチギャップを形成する構成、或いは上記第2の実施形態において、反射表示領域Rの膜厚L2の調整によりマルチギャップを形成する構成は、これらに限定されない。例えば、第2層間絶縁層56の透過表示領域Tの膜厚を反射表示領域Rの膜厚より薄くすること、及び平坦化層68の反射表示領域Rの膜厚を透過表示領域Tの膜厚より薄くすることで、第2層間絶縁層56と平坦化層68との合計の膜厚を、透過表示領域Tの膜厚L1と反射表示領域Rの膜厚L2とで異なる膜厚に調整し、反射表示領域Rと透過表示領域Tとの段差でマルチギャップを形成してもよい。
第1の実施形態に係る液晶表示装置の概略構成を示す図。 第1の実施形態に係る液晶表示装置の等価回路図。 第1の実施形態に係る液晶表示装置のサブ画素領域の平面構成図。 図3中のIV−IV線における概略断面図。 第1の実施形態に係る液晶表示装置の形成工程図。 第2の実施形態に係る液晶表示装置を示す模式断面図。 本実施形態に係る電子機器の一例を示す斜視図。 変形例10に係る液晶表示装置を示す模式断面図。 従来の液晶表示装置を示す模式断面図。 従来の液晶表示装置を示す模式断面図。
符号の説明
10…液晶表示装置(液晶装置) 12…素子基板(第1の基板) 14…対向基板(第2の基板) 16…シール材 18…液晶層 20…データ線駆動回路 22…実装端子 24…走査線駆動回路 26…配線 28…カラーフィルタ(層) 30…TFT素子(スイッチング素子) 32…遮光膜 34…遮光領域 36…画素電極 38…共通電極 38a…枠部 38b…帯状部 38c…開口部 40…共通線 42…データ線 44…走査線 46,48…偏光板 50…基板本体 52…ゲート絶縁膜 54…第1層間絶縁層 56…第2層間絶縁層(下地層) 58…半導体層 60…ゲート電極 62…ドレイン電極 64…第1絶縁層 66…反射層 68…平坦化層 70…第2絶縁層 72…ソース電極 76…基板本体 78…遮光膜 80…位相差層 82…液晶表示装置 100…携帯電話 102…表示部 104…操作ボタン 106…受話口 108…送話口。

Claims (2)

  1. 第1の基板と、第2の基板と、前記第1の基板と前記第2の基板との間に位置する液晶層と、を含み、透過領域及び反射領域を備える複数の画素を有する液晶装置であって、
    前記第1の基板は、
    互いに交差する走査線及びデータ線に電気的に接続されたスイッチング素子と、
    前記スイッチング素子よりも前記液晶層側に設けられ、前記反射領域に凹凸形状を有する下地層と、
    前記下地層の前記反射領域を覆うように形成され、表面に前記凹凸形状を有する反射層と、
    前記反射層を覆うように形成された平坦化層と、
    前記平坦化層上の前記反射領域に設けられた位相差層と、
    前記平坦化層及び前記位相差層上に前記透過領域及び前記反射領域に跨って設けられ、前記下地層と前記平坦化層とに形成されたコンタクトホールを介して前記スイッチング素子と電気的に接続された画素電極と、
    前記画素電極を覆うように形成された絶縁層と、
    前記絶縁層上に形成され、前記画素電極が配置された範囲に至って電圧印加時に前記第1の基板面に平行な方向に電界が発生するように配置された共通電極と、
    を含み、
    前記下地層と前記平坦化層との合計の膜厚は、前記透過領域より前記反射領域の方が厚いことを特徴とする液晶装置。
  2. 請求項1に記載の液晶装置を備えたことを特徴とする電子機器。
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