JP2005055826A - 液晶表示装置、その製造方法および電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 反射領域に対して部分的に重なるように着色層を設けた構成のもとで反射型表示の品位の低下を抑える。
【解決手段】 液晶表示装置100は第1基板10と第2基板20との間に液晶層35を有する。反射層26は、第2基板20上に設けられ、第1基板10側からの入射光が当該反射層26により第1基板10側に反射させられる反射領域51と第2基板20側からの入射光が第1基板10側に透過させられる透過領域53とに画素を区分する。着色層12は、第1基板10の板面に垂直な方向からみて反射領域51の一部と透過領域53とに重なるように第1基板10上に設けられる。一方、段差形成層13は、反射領域51のうち第1基板10の板面に垂直な方向からみて着色層12に重なる領域と着色層12に重ならない領域とを覆うように第1基板10上に設けられる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、相互に対向する一対の基板の間に液晶層を有する液晶表示装置に関し、特に、観察側からの入射光を反射層により反射させて画像の表示を行なう反射型表示と、背面側からの入射光を観察側に透過させて画像の表示を行なう透過型表示とが可能ないわゆる半透過反射型の液晶表示装置に関する。
この種の液晶表示装置によりカラー表示を行なう場合、反射型表示による表示画像の彩度が透過型表示による表示画像の彩度よりも低くなるという問題が生じ得る。このように彩度のばらつきが生じるのは、反射型表示のときには観察側からの入射光が反射層により反射させられて観察側に出射するまでに着色層(カラーフィルタ)を2回通過するのに対し、透過型表示のときには背面側からの入射光が観察側に出射するまでに着色層を1回しか通過しないという相違があるためである。この問題を解消するための技術として、例えば特許文献1には、画素のうち反射領域(反射層に重なる領域)の一部分のみと重なるように着色層を設けた構成が提案されている。この構成によれば、反射型表示に供される光の一部は着色層を通過することなく観察側に出射するから反射型表示による表示画像の彩度が増加し、透過型表示による表示画像の彩度に近づけることができる。
特開2000−111902号公報(段落0066および第1図)
しかしながら、この構成のもとでは、反射領域のうち着色層に重なる領域と着色層に重ならない領域とで液晶層の厚さに相違が生じる。すなわち、反射領域のうち着色層に重なる領域の液晶層は、着色層に重ならない領域の液晶層よりも、着色層の厚さの分だけ薄くなる。そして、このような液晶層の厚さに相違に起因して反射領域の液晶に配向不良が生じ、反射型表示のときの表示品位が低下するといった問題が生じ得る。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、反射領域に対して部分的に重なるように着色層を設けた構成であっても、これに起因した表示品位の低下を抑えることができる液晶表示装置およびその製造方法、ならびに液晶表示装置を用いた電子機器を提供することを目的としている。
上述した課題を解決するために、本発明の第1の特徴は、相互に対向する第1基板と第2基板とに挟まれた液晶層によって画素が構成される液晶表示装置において、第2基板のうち液晶層と対向する面上に設けられて第1基板側からの入射光を当該第1基板側に反射させる反射層であって、第1基板側からの入射光が当該反射層により第1基板側に反射される反射領域と第2基板側からの入射光が第1基板側に透過する透過領域とに画素を区分する反射層と、第1基板の板面に垂直な方向からみて反射領域の一部と透過領域とに重なるように第1基板のうち液晶層と対向する面上に設けられ、特定の波長の光を選択的に透過させる着色層と、反射領域のうち第1基板の板面に垂直な方向からみて着色層に重なる着色領域と着色層に重ならない非着色領域とを覆うように第1基板のうち液晶層に対向する面上に設けられ、反射領域における液晶層の厚さと透過領域における液晶層の厚さとを異ならせる段差形成層とを設けたことにある。
この構成によれば、着色層が反射領域の一部のみを覆うように設けられているから、反射領域と透過領域とに光学的な特性が同じ着色層を用いたとしても、反射型表示のときの彩度(明るさ)と透過型表示のときの彩度との相違が抑えられる。一方、反射領域のうち着色領域および非着色領域の双方を覆うように段差形成層が設けられているから、反射領域のうち着色領域にある液晶層の厚さと非着色領域にある液晶層の厚さとの相違を抑えることができる。したがって、着色層が反射領域に対して部分的に重なるように設けられた構成にも拘わらず、反射領域内における着色層の段差に起因した表示品位の低下が抑えられる。加えて、段差形成層は、反射領域における液晶層の厚さと透過領域における液晶層の厚さとを異ならせる役割も担っている。したがって、段差形成層の厚さを適宜に選定することにより、反射領域におけるリタデーションΔnd(「Δn」は屈折率異方性であり「d」は液晶層の厚さである)と透過領域におけるリタデーションΔndとを個別的に最適な値に調整することができる。
この発明の望ましい態様において、段差形成層のうち着色領域に相当する領域の表面と非着色領域に相当する領域の表面とが略同一面内に位置するように段差形成層が設けられる。こうすれば、反射領域における液晶層の厚さを反射領域の全域にわたって均一にすることができる。より具体的には、着色層が非着色領域に対応して開口する孔を有する構成のもとでは、孔の直径を段差形成層の厚さの3倍以下とすることが望ましい。こうすれば、段差形成層の表面を平坦化するための特段の工程を実施しなくても、段差形成層の表面に孔を反映した窪みが現れるのを回避することができる。
また、本発明の第2の特徴は、相互に対向する第1基板と第2基板とに挟まれた液晶層によって画素が構成される液晶表示装置において、第2基板のうち液晶層と対向する面上に設けられて第1基板側からの入射光を当該第1基板側に反射させる反射層であって、第1基板側からの入射光が当該反射層により第1基板側に反射する反射領域と第2基板側からの入射光が第1基板側に透過する透過領域とに画素を区分する反射層と、第1基板の板面に垂直な方向からみて反射領域の一部と透過領域とに重なるように第1基板のうち液晶層と対向する面上に設けられ、特定の波長の光を選択的に透過させる着色層と、反射領域のうち第1基板の板面に垂直な方向からみて着色層に重なる着色領域および着色層に重ならない非着色領域と透過領域とを覆うように第1基板のうち液晶層に対向する面上に設けられた平坦化層と、第2基板の板面に垂直な方向からみて反射領域に重なるように第2基板のうち液晶層と対向する面上に設けられ、反射領域における液晶層の厚さと透過領域における液晶層の厚さとを異ならせる段差形成層とを設けたことにある。
この構成によれば、着色層が反射領域の一部のみを覆うように設けられているから、反射領域と透過領域とに光学的な特性が同じ着色層を用いたとしても、反射型表示のときの彩度(明るさ)と透過型表示のときの彩度との相違が抑えられる。一方、反射領域のうち着色領域および非着色領域の双方を覆うように平坦化層が設けられているから、反射領域のうち着色領域にある液晶層の厚さと非着色領域にある液晶層の厚さとの相違を抑えることができる。したがって、着色層が反射領域に対して部分的に重なるように設けられた構成にも拘わらず、反射領域内における着色層の段差に起因した表示品位の低下が抑えられる。一方、段差形成層によって、反射領域における液晶層の厚さと透過領域における液晶層の厚さとが異ならされる。したがって、段差形成層の厚さを適宜に選定することにより、反射領域におけるリタデーションΔnd(「Δn」は屈折率異方性であり「d」は液晶層の厚さ)と透過領域におけるリタデーションΔndとを個別的に最適な値に調整することができる。
なお、この構成にあっても、平坦化層のうち着色領域に相当する領域の表面と非着色領域に相当する領域の表面とが略同一面内に位置するように平坦化層が設けられることが望ましい。さらに、着色層が非着色領域に対応して開口する孔を有する構成にあっては、孔の直径を平坦化層の厚さの3倍以下としてもよい。
なお、上記第1および第2の特徴を有する液晶表示装置においては、第1基板および第2基板のうち少なくとも一方の基板の面上に、液晶層の厚さ方向に突出して他方の基板に当接するスペーサを設けた構成が望ましい。第1基板と第2基板との間隙を維持するために両基板間に粒状のスペーサを分散させた構成のもとでは、スペーサが厚さの大きい透過領域側に流動して間隙維持を機能が損なわれるおそれがある。これに対し、他方の基板に当接するスペーサを基板に設けた構成によれば、スペーサが流動する事態は原理的に発生しない。
また、本発明に係る電子機器は、上記第1および第2の特徴を有する液晶表示装置を備えることを特徴としている。上述したように、本発明に係る液晶表示装置によれば、反射型表示のときの表示品位の低下を抑えることができるから、良好な表示品位が要求される各種の電子機器の表示装置として特に好適である。
さらに、本発明は、上記第1および第2の特徴を有する液晶表示装置の製造方法を提供する。すなわち、第1の特徴に係る液晶表示装置の製造方法は、相互に対向する第1基板および第2基板との間に液晶層を有し、前記第2基板のうち前記液晶層と対向する面上に前記第1基板側からの入射光を前記第1基板側に反射させる反射層が設けられた液晶表示装置の製造方法であって、前記第1基板の板面に垂直な方向からみて前記反射層に重なる反射領域の一部と画素のうち前記反射層に重ならない領域であって前記第2基板側からの入射光が前記第1基板側に透過する透過領域とに重なるように、特定の波長の光を選択的に透過させる着色層を前記第1基板のうち前記液晶層と対向する面上に形成する第1工程と、前記反射領域のうち前記第1基板の板面に垂直な方向からみて前記着色層に重なる着色領域と前記着色層に重ならない非着色領域とを覆うように、前記反射領域における液晶層の厚さと前記透過領域における液晶層の厚さとを異ならせる段差形成層を前記第1基板のうち前記液晶層に対向する面上に形成する第2工程と、前記段差形成層の表面を前記着色領域に対応する領域と前記非着色領域に対応する領域とにわたって平坦化する第3工程とを有することを特徴とする。
この方法のうち第3工程においては、第2工程により形成された段差形成層の表面をベーク(焼成)することにより当該表面を平坦化する工程を実施することが望ましい。このベーク工程により段差形成層の表面を平坦化すれば、その表面を平坦化するための特別な工程(例えばエッチバック処理)を不要とすることができるから、製造工程の簡素化や製造コストの低減が図られる。
一方、第2の特徴に係る液晶表示装置の製造方法は、相互に対向する第1基板および第2基板との間に液晶層を有し、前記第2基板のうち前記液晶層と対向する面上に前記第1基板側からの入射光を前記第1基板側に反射させる反射層が設けられた液晶表示装置の製造方法であって、前記第1基板の板面に垂直な方向からみて前記反射層に重なる反射領域の一部と画素のうち前記反射層に重ならない領域であって前記第2基板側からの入射光が前記第1基板側に透過する透過領域とに重なるように、特定の波長の光を選択的に透過させる着色層を前記第1基板のうち前記液晶層と対向する面上に形成する第1工程と、前記反射領域のうち前記第1基板の板面に垂直な方向からみて前記着色層に重なる着色領域と前記着色層に重ならない非着色領域とを覆うように平坦化層を形成する第2工程と、前記平坦化層の表面を前記着色領域に対応する領域と前記非着色領域に対応する領域とにわたって平坦化する第3工程と、前記第2基板の板面に垂直な方向からみて前記反射領域に重なるように、前記反射領域における液晶層の厚さと前記透過領域における液晶層の厚さとを異ならせる段差形成層を前記第2基板のうち前記液晶層と対向する面上に設ける第4工程とを有することを特徴とする。
この方法の第3工程においても、製造工程の簡素化や製造コストの低減を図るべく、第2工程により形成された平坦化層の表面をベーク(焼成)することにより当該表面を平坦化する工程を実施することが望ましい。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。なお、以下に示す各図においては、各構成要素を図面上で認識され得る程度の大きさとするため、各構成要素の寸法や比率を実際のものとは適宜に異ならせてある。
<A:第1実施形態>
<A−1:液晶表示装置の構成>
図1は、本発明に係る液晶表示装置の外観を示す平面図である。同図に示すように、この液晶表示装置100は、相互に対向する第1基板10と第2基板20とを有する。これらの基板は、光透過性を有する板状またはフィルム状の部材であり、ガラスやプラスチックといった各種の材料からなる。第1基板10と第2基板20とは枠状のシール材30を介して貼り合わされている。第1基板10および第2基板20とシール材30とによって囲まれた空間には、TN(Twisted Nematic)型やSTN(Super Twisted Nematic)型などの液晶が封止されて液晶層が形成されている。なお、以下では、液晶からみて第1基板10側(すなわち図1における手前側)を「観察側」と表記する。すなわち、液晶表示装置100により表示された画像を視認する観察者が位置する側という意味である。これに対し、液晶に対して第2基板20側(すなわち図1における奥側)を「背面側」と表記する。第1基板10のうち観察側の表面と第2基板20のうち背面側の表面とには、液晶表示装置100への入射光を偏光させる偏光板や干渉色を補償するための位相差板(いずれも図示略)が貼着されている。また、液晶表示装置100の背面側には、第2基板20に光を照射する照明装置(バックライトユニット)が配置されるが、図1においてはその図示が省略されている。
第2基板20のうち液晶層と対向する面上には、X方向(行方向)に延在する複数の走査線21とY方向(列方向)に延在する複数のデータ線22とが設けられている。さらに、走査線21とデータ線22とが交差する部分には画素電極23が形成されている。したがって、図1に示すように、複数の画素電極23はX方向およびY方向にわたってマトリクス状に配列する。各画素電極23は、ITO(Indium Tin Oxide)などの光透過性を有する導電性材料により形成された略矩形状の電極であり、能動素子たるTFT(Thin Film Transistor)を介して走査線21およびデータ線22に接続されている。一方、第1基板10のうち液晶層と対向する面上には、その全面にわたって対向電極14が形成されている。この対向電極14は、ITOなどの光透過性を有する導電性材料からなる。この構成のもと、第1基板10と第2基板20とに挟まれた液晶は、画素電極23と対向電極14との間に印加された電圧に応じてその配向方向が変化させられる。すなわち、画素電極23と対向電極14とが液晶を挟んで対向する領域が画素として機能する。換言すれば、電圧の印加により液晶の配向方向が制御される領域を画素として捉えることができる。
次に、図2は、ひとつの画素に特に着目して液晶表示装置100の構成を示す断面図である。同図に示すように、第2基板20のうち液晶層35と対向する面上には、上述した複数の走査線21および複数のデータ線22(図2では図示略)とTFT24とが設けられている。TFT24のゲート端子は走査線21に接続され、ソース端子はデータ線22に接続されている。そして、これらの要素が設けられた第2基板20の表面は絶縁層25によって覆われている。この絶縁層25は、SiOなどの絶縁性材料からなる層であり、第2基板20の全面にわたって形成されている。
絶縁層25の面上には、各画素電極23に対応するように反射層26が設けられている。この反射層26は、アルミニウムや銀といった単体金属やこれらを主成分として含む合金など光反射性を有する導電性材料からなる。図2に示すように、絶縁層25の表面は多数の微細な山部(凸部)と谷部(凹部)とが設けられた粗面となっており、反射層26の表面にはこの粗面を反映した散乱構造が形成されている。
図1に示した画素電極23は、絶縁層25の面上に反射層26を覆うように形成されている。各画素電極23は、その下層に設けられた反射層26と電気的に導通している。ここで、反射層26は、絶縁層25に設けられたコンタクトホール25aを介してTFT24のドレイン端子と導通している。したがって、走査線21が選択されてTFT24がオン状態となっているときにデータ線22に供給されるデータ信号に応じた電圧が、TFT24のドレイン端子から反射層26を介して画素電極23に印加される。反射層26および画素電極23が設けられた絶縁層25の表面は配向膜28によって覆われている。この配向膜28は、例えばポリイミドからなる有機薄膜であり、電圧が印加されていないときの液晶の配向状態を規定するためにラビング処理が施されている。
次に、図3は、反射層26の形状に特に着目して画素の構成を示す平面図(すなわち第2基板20の板面に垂直な方向から第2基板20をみたときの平面図)である。同図におけるIIーII線からみた断面図が図2に相当している。なお、同図においてはX方向に並ぶ3つの画素のみが示されているが、他の画素も同様の構成となっている。
図2および図3に示すように、反射層26は、第2基板20の板面に垂直な方向からみてひとつの画素5(平面的な形状は画素電極23と一致する)の一部分と重なるように設けられ、これにより画素5を反射領域51と透過領域53とに区分する。すなわち、画素5のうち反射層26と重なる領域が反射領域51であり、画素5のうち反射層26と重ならない領域が透過領域53である。このうち反射領域51は、観察側から第1基板10に入射して液晶層35を通過した光が反射層26の表面にて反射して再び液晶層35を通過し、その後に第1基板10から観察側に出射する領域である。このように反射層26の表面で反射させられて観察側に出射した光が観察者に認識されることにより反射型表示が実現される。一方、透過領域53は、背面側に配置された照明装置から第2基板20に入射した光が液晶層35を通過し、その後に第1基板10から観察側に出射する領域である。このように第2基板20側から入射して観察側に出射した光が観察者に認識されることにより透過型表示が実現される。このように、反射層26は、反射領域51と透過領域53とを画定するための役割を担っている。
一方、図2に示すように、第1基板10のうち液晶層35と対向する面上には、着色層12(カラーフィルタ)および遮光層11が形成されている。このうち遮光層11は、各画素5の間隙部分(すなわち画素電極23と対向電極14とが対向する領域以外の領域)を覆うように格子状に形成され、各画素5の間隙を遮光して表示画像のコントラストを向上させる役割を担っている。一方、着色層12は、各画素電極23と対向するように設けられた樹脂層であり、染料や顔料によって赤色、緑色および青色のうちのいずれかに着色されている。したがって、各色の着色層12は、その色に対応する波長の光を選択的に透過させる。
ここで、図4は、各画素5の反射領域51および透過領域53との関係に特に着目して着色層12の形状を示す平面図である。同図においては、X方向に並ぶ3つの画素5を第1基板10の観察側からみた図が示されているが、他の画素5についても同様の構成となっている。
図4に示すように、着色層12は、第1基板10の板面に垂直な方向からみて画素5における反射領域51および透過領域53の双方と重なるように形成される。ただし、着色層12のうち反射領域51と重なる領域には多数の開口部12aがランダムな位置に設けられている。各開口部12aは着色層12が除去された部分であり、したがって、図1に示すように各開口部12aを介して第1基板10の表面が露出することとなる。図4に示すように、本実施形態における開口部12aは平面形状が円形の孔である。この構成のもと、透過型表示が行なわれるときには、第2基板20から液晶層35を通過して第1基板10側に向かう光のほとんどが着色層12を通過した後に観察側に出射する。これに対し、反射型表示が行なわれるときには、まず、観察側からの入射光の一部は着色層12を通過して特定の波長成分のみが選択されたうえで反射層26に到達する一方、入射光の他の一部は開口部12aを通過して波長成分の選択を経ることなく反射層26に到達する。反射層26による反射光が観察側に出射する場合も同様であり、反射光の一部が着色層12を通過して特定の波長成分のみが選択されたうえで観察側に出射する一方、反射光の他の一部は開口部12aを通過して波長成分の選択を経ることなく観察側に出射する。このように、本実施形態によれば、反射領域51の全部に着色層12が重ねられた構成と比較して、反射型表示のときに観察側に出射する光量を増やすことができる。したがって、反射型表示における表示画像の彩度(明るさ)と透過型表示における表示画像の彩度との相違が抑えられる。なお、以下では、反射領域51のうち第1基板10の板面に垂直な方向からみて着色層12に重なる領域を「着色領域」と表記し、着色層12に重ならない領域(すなわち着色層12の開口部12aに相当する領域)を「非着色領域」という。
一方、図2に示すように、着色層12および遮光層11が設けられた第1基板10の面上には段差形成層13が形成されている。この段差形成層13は、アクリル系やエポキシ系などの樹脂材料やポリイミドなどの有機材料により形成された光透過性を有する層である。さらに詳述すると、段差形成層13は、第1基板10の板面に垂直な方向からみて反射領域51と重なるように設けられる一方、透過領域53とは重ならない。したがって、第1基板10の表面には、段差形成層13が設けられた領域と設けられていない領域との間に段差が形成されることとなる。換言すると、反射領域51にある液晶層35の厚さDrは、透過領域53にある液晶層35の厚さDtと比較して、段差形成層13の厚さの分だけ小さくなる。ここで、反射型表示のときに光が入射してから出射するまでに液晶層35を通過する回数は「2回」であるのに対し、透過型表示のときに光が入射して出射するまでに液晶層35を通過する回数は「1回」である。一方、表示に供される光が液晶層35を通過する経路長は、反射型表示であるか透過型表示であるかに拘わらず一定であることが望ましい。したがって、反射領域51にある液晶層35の厚さDrが透過領域53にある液晶層35の厚さDtの半分程度となるように段差形成層13の厚さが選定されることが望ましい。より具体的には、段差形成層13は、透過領域53にある液晶層35の厚さDtの半分程度の厚さに形成されることが望ましい。
また、図2に示すように、段差形成層13は、着色層12の面上に設けられるだけではなく着色層12の開口部12aに入り込んで当該開口部12aを埋めるように形成される。この構成により、段差形成層13のうち着色層12を覆う領域(すなわち着色領域に対応する領域)の表面と、開口部12aを覆う領域(すなわち非着色領域に対応する領域)の表面とは略同一面内に位置することとなる。換言すると、段差形成層13は、開口部12aに対応した窪みが表面に現れないように設けられるのである。したがって、着色層12のうち反射領域51に対応する領域に開口部12aが設けられているにも拘わらず、反射領域51にある液晶層35の厚さDrは着色領域と非着色領域とで等しくなる。この結果、着色層12に開口部12aを設けたことに起因した表示品位の低下が抑えられる。以上に説明したように、本実施形態における段差形成層13は、反射領域51の液晶層35の厚さDrと透過領域53の液晶層35の厚さDtとを異ならせる役割のほか、反射領域51のうち着色領域にある液晶層35の厚さと非着色領域にある液晶層35の厚さとを等しくする役割を担っている。
この段差形成層13の面上にはスペーサ16が設けられている。このスペーサ16は、段差形成層13の面上から第2基板20側に突出する柱状の部材であり、その先端が第2基板20の配向膜28に当接する。このスペーサ16が第1基板10と第2基板20との間に介在することにより、両基板のセルギャップ(間隙の大きさ)が所期の値に維持される。ところで、セルギャップを維持するための構成としては、微細な粒状のスペーサを両基板間に分散させる構成も考えられる。しかしながら、本実施形態のように反射領域51と透過領域53とで液晶層35の厚さが異なる構成のもとで反射領域51の液晶層35の厚さDrに適合した粒状のスペーサを用いた場合には、各スペーサがセルギャップの大きい透過領域53に向かって流動して反射領域51に存在するスペーサが少なくなり、ひいてはスペーサとしての機能が損なわれるといった問題が生じ得る。これに対し、本実施形態のように柱状のスペーサ16が基板に固定された構成によれば、スペーサの流動といった問題は原理的に発生しない。
一方、着色層12、遮光層11および段差形成層13が設けられた第1基板10の面上には、その全面にわたって対向電極14が設けられている。このように着色層12および遮光層11は対向電極14によって覆われているから、着色層12および遮光層11から有機材料が染み出して液晶を劣化させるといった問題を解消することができる。対向電極14の面上には、配向膜28と同様の配向膜15が設けられている。
<A−2:製造方法>
次に、図5を参照して、本実施形態に係る液晶表示装置100の製造方法を説明する。なお、第2基板20上の各要素は公知である各種の方法を用いて作成され得るため、以下では、第1基板10上の各要素に関わる製造方法を中心に説明を進める。
まず、図5(a)に示すように、第1基板10の一方の面上に遮光層11が形成される。具体的には、クロムからなる薄膜をスパッタリング法などを用いて第1基板10の全面に成膜し、この薄膜をフォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を用いて格子状にパターニングすることによって遮光層11が得られる。
次いで、図5(b)に示すように、遮光層11が形成された第1基板10の面上に、赤色、緑色および青色の各色ごとに着色層12が順次に形成される。すなわち、まず、赤色に着色された樹脂層を第1基板10の全面にわたって形成する。次いで、フォトリソグラフィ技術を用いて、この樹脂層のうち赤色の着色層12が形成されるべき領域以外の領域を除去する。この除去工程において、樹脂層のうち反射領域51に重なるべき領域も部分的に除去されて開口部12aが形成される。以上の工程により、開口部12aを有する赤色の着色層12が得られる。この後、同様の工程を繰り返すことにより緑色および青色の着色層12を形成する。
続いて、遮光層11および着色層12が形成された第1基板10の面上に段差形成層13が形成される(図5(c)および(d))。すなわち、まず、ポリイミドやアクリルなどの感光性材料を第1基板10の全面にわたって2μm(マイクロメートル)から4μm程度の厚さに塗布してプリベークを施すことにより、図5(c)に示すように樹脂層60を形成する。次いで、この樹脂層60のうち反射領域51に対応する領域のみを選択的に露光する。続いて、樹脂層60を現像することにより樹脂層60のうち反射領域51に対応する領域以外の領域(例えば透過領域53に対応する領域)を除去してポストベークを施す。以上の工程により図5(d)に示すように段差形成層13が得られる。
ここで、着色層12に設けられた開口部12aの直径が樹脂層60の厚さ(第1基板10に接触する底面と表面との距離)と略等しい場合には、単に上記の工程(塗布・プリベーク・露光・現像・ポストベーク)を実施することによって、図6に示すように開口部12aの段差が埋められて段差形成層13の表面は平坦となる。したがって、この場合には、段差形成層13の表面を平坦化するための別個の工程は不要である。また、着色層12に設けられた開口部12aの直径が樹脂層60の厚さの3倍以下の範囲にある場合には、塗布およびプリベークを実施した段階では図7に示すように樹脂層60の表面に開口部12aに対応した窪み61が僅かに現れるものの、図7に破線で示すように、この窪み61はその後のポストベークにより平坦化される。したがって、この場合にも、段差形成層13の表面を平坦化するための別個の工程は不要である。以上のように、製造工程の簡略化や製造コストの低減を図るという観点からすると、開口部12aの直径を樹脂層60の厚さの3倍以下の範囲にすることが望ましい。もっとも、開口部12aの大きさの範囲はこれに限られない。ポストベークの後に段差形成層13の表面に窪み61が現れる場合には、別個の工程によって段差形成層13の表面を平坦化してもよい。例えば、ポストベークの後に段差形成層13の表面にエッチバックを施すことによってその表面を平坦化することができる。この場合には、段差形成層13の平坦化のために別個の工程が必要となるものの、その表面を確実かつ精緻に平坦化することができるという利点がある。
以上の工程により段差形成層13が形成された後、その段差形成層13の面上にスペーサ16が形成される。このスペーサ16は、ポリイミドやアクリルなどの感光性材料を第1基板10の面上に2μmから4μm程度の厚さとなるように成膜した後、適宜にパターニングすることによって得られる。次いで、第1基板10の面上に対向電極14が形成される。この対向電極14は、ITOからなる薄膜をスパッタリング法などを用いて第1基板10の全面に成膜し、この薄膜をフォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を用いてパターニングすることによって得られる。続いて、対向電極14を覆うようにポリイミドからなる配向膜15が形成されてラビング処理が施される。ここで、段差形成層13の表面に開口部12aに対応する窪み61がある場合には、配向膜15の表面にもこれを反映した窪みが形成されるため、その窪みの底部にはラビング処理が施されず液晶の配向不良を招くおそれがある。本実施形態によれば、段差形成層13の表面は平坦化されているから、配向膜15のうち反射領域51に対応する領域に対して均一にラビング処理を施すことができる。
以上の工程により図5(e)に示すように第1基板10上の各要素が完成する。この後、第1基板10と画素電極23などが形成された第2基板20とが、電極形成面を対向させた状態でシール材30を介して貼り合わされる。そして、両基板とシール材30とによって囲まれた空間に液晶を封止し位相差板や偏光板を貼着することによって、図1に示した液晶表示装置100が得られる。
<B:第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態に係る液晶表示装置の構成を説明する。上記第1実施形態においては、反射領域51にある液晶層35の厚さDrと透過領域53にある液晶層35の厚さDtとを段差形成層13によって異ならせる構成を例示した。これに対し、本実施形態においては、第2基板20上の絶縁層25がこの役割を担うようになっている。なお、本実施形態に係る液晶表示装置のうち上記第1実施形態に係る液晶表示装置100と同様の作用を営むものについては共通の符号を付してその説明を省略する。
図8は、本実施形態に係る液晶表示装置101の断面図である。同図に示された断面は図2に示した断面に相当している。図8に示すように、本実施形態においては、図2に示した絶縁層25の代わりに段差形成層27が設けられている。この段差形成層27は、絶縁層25と同様に、走査線21、データ線22およびTFT24を覆うように、アクリル系やエポキシ系などの樹脂材料やポリイミドなどの有機材料により第2基板20の面上に設けられる。段差形成層27の表面は粗面化されており、その粗面上に反射層26が形成される。この段差形成層27は、第2基板20の板面に垂直な方向からみて反射領域51と重なるように形成され、透過領域53には重ならない。すなわち、段差形成層27は、上記実施形態に示した段差形成層13と同様に、反射領域51にある液晶層35の厚さDrと透過領域53にある液晶層35の厚さDtとを異ならせる役割を担っている。したがって、反射型表示と透過型表示とにおいて液晶層35中の光路長を揃えるという観点からすると、段差形成層27は、透過領域53にある液晶層35の厚さDtの半分程度の厚さに形成されることが望ましい。
一方、第1基板10上には、図2に示した段差形成層13の代わりに平坦化層17が設けられている。この平坦化層17は、反射領域51および透過領域53の双方を含む第1基板10の全面にわたって設けられて着色層12および遮光層11を覆う層である。平坦化層17は、エポキシ系やアクリル系の樹脂材料やポリイミドなどの有機材料によって2μmから4μm程度の厚さに形成される。この平坦化層17は、着色層12や遮光層11の面上に設けられるだけではなく着色層12の開口部12aに入り込んで当該開口部12aを埋めるように形成される。したがって、平坦化層17のうち着色層12を覆う領域(着色領域)の表面と開口部12aを覆う領域(非着色領域)の表面とは略同一面内に位置することとなる。換言すると、平坦化層17は、開口部12aに対応した窪みが表面に現れないように設けられるのである。したがって、本実施形態においても上記第1実施形態と同様に、着色層12のうち反射領域51に対応する領域に開口部12aが設けられているにも拘わらず、反射領域51にある液晶層35の厚さDrは着色領域と非着色領域とで等しくなる。なお、上記第1実施形態と同様の理由により、着色層12に設けられた開口部12aの直径は平坦化層17の厚さの3倍以下であることが望ましい。
以上に説明したように、本実施形態においては、反射領域51の液晶層35の厚さDrと透過領域53の液晶層35の厚さDtとを異ならせる役割を段差形成層27が担う一方、反射領域51のうち着色領域にある液晶層35の厚さと非着色領域にある液晶層35の厚さとを等しくする役割を平坦化層17が担っている。したがって、本実施形態においても上記第1実施形態と同様の効果が得られる。なお、本実施形態に係る液晶表示装置101は上記第1実施形態に示した液晶表示装置100と同様の方法により製造される。具体的には、上記第1実施形態の段差形成層13を形成する工程に代えて平坦化層17を形成する工程が実施される。この工程においては、遮光層11と着色層12とを覆うように樹脂層60が塗布およびプリベークにより形成された後に、露光、現像およびポストベークを経て平坦化層17が形成される。
<C:変形例>
以上に説明した実施形態はあくまでも例示である。したがって、この形態に対しては本発明の趣旨から逸脱しない範囲で種々の変形を加えることができる。具体的には、以下のような変形例が考えられる。
(1)上記各実施形態においては着色層12に孔状の開口部12aを設けた構成を例示したが、開口部12aの形状はこれに限られない。例えば、図9に示すように、着色層12のうち反射領域51に属する領域の中央部にひとつの開口部12aを設けてもよい。このように、本発明においては、反射領域51に対して部分的に重なるように着色層12が形成されていれば足り、着色層12の形状の如何は不問である。
(2)上記実施形態においては、画素5を上下に2分割した一方の領域を反射領域51として他方を透過領域53としたが、反射領域51と透過領域53との形状はこれに限られない。例えば、図10に示すように、画素5の周縁に沿って反射層26を設けることにより、画素5の中央部の領域を透過領域53とするとともに周縁の領域を反射領域51としてもよいし、図10に示した反射領域51と透過領域53との関係を逆転させてもよい。要するに、反射層26によって画素5が反射領域51と透過領域53とに区分されていれば足り、各領域の形状の如何は不問である。
(3)上記実施形態においては、三端子型能動素子であるTFTを用いた液晶表示装置を例示したが、二端子型能動素子であるTFD(Thin Film Diode)を用いた液晶表示装置にも本発明を適用することができる。また、アクティブマトリクス型の液晶表示装置だけではなく、画素を駆動するための能動素子を持たないパッシブマトリクス型の液晶表示装置にも本発明を適用することができる。
<D:適用例>
次に、本発明に係る液晶表示装置は、画像を表示するための手段として各種の電子機器に適用され得る。図11は、本発明に係る液晶表示装置を適用した可搬型のパーソナルコンピュータの構成を示す斜視図である。同図に示すように、このパーソナルコンピュータ70は、キーボード721を備えた本体部72と、本発明に係る液晶表示装置100または101を適用した表示部73とを備えている。
なお、本発明に係る液晶表示装置が適用される電子機器としては、図11に示したパーソナルコンピュータのほかにも、携帯電話機や、液晶テレビ、ビューファインダ型・モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、ディジタルスチルカメラなどが挙げられる。
本発明の第1実施形態に係る液晶表示装置の外観を示す斜視図である。 液晶表示装置の断面を拡大して示す図である。 反射領域と透過領域との関係を示す平面図である。 反射領域および透過領域と着色層との関係を示す平面図である。 液晶表示装置の製造工程を説明するための図である。 開口部の直径と段差形成層の厚さとの関係を説明するための図である。 開口部の直径と段差形成層の厚さとの関係を説明するための図である。 本発明の第2実施形態に係る液晶表示装置の断面を拡大して示す図である。 変形例に係る反射領域および透過領域と着色層との関係を示す平面図である。 変形例に係る反射領域と透過領域との関係を示す平面図である。 本発明に係る電子機器の一例たるパーソナルコンピュータの構成を示す斜視図である。
符号の説明
100,101……液晶表示装置、10……第1基板、11……遮光層、12……着色層、12a……開口部、13……段差形成層、14……対向電極、15……配向膜、16……スペーサ、17……平坦化層、20……第2基板、23……画素電極、25……絶縁層、26……反射層、27……段差形成層、28……配向膜、30……シール材、35……液晶層、5……画素、51……反射領域、53……透過領域、60……樹脂層、70……パーソナルコンピュータ。

Claims (12)

  1. 相互に対向する第1基板と第2基板とに挟まれた液晶層によって画素が構成される液晶表示装置において、
    前記第2基板のうち前記液晶層と対向する面上に設けられて前記第1基板側からの入射光を当該第1基板側に反射させる反射層であって、前記第1基板側からの入射光が当該反射層により前記第1基板側に反射する反射領域と前記第2基板側からの入射光が前記第1基板側に透過する透過領域とに前記画素を区分する反射層と、
    前記第1基板の板面に垂直な方向からみて前記反射領域の一部と前記透過領域とに重なるように前記第1基板のうち前記液晶層と対向する面上に設けられ、特定の波長の光を選択的に透過させる着色層と、
    前記反射領域のうち前記第1基板の板面に垂直な方向からみて前記着色層に重なる着色領域と前記着色層に重ならない非着色領域とを覆うように前記第1基板のうち前記液晶層に対向する面上に設けられ、前記反射領域における液晶層の厚さと前記透過領域における液晶層の厚さとを異ならせる段差形成層と
    を具備する液晶表示装置。
  2. 前記段差形成層のうち前記着色領域に相当する領域の表面と前記非着色領域に相当する領域の表面とは略同一面内にある
    請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 前記着色層は前記非着色領域に対応して開口する孔を有し、
    前記孔の直径は前記段差形成層の厚さの3倍以下である
    請求項1または2に記載の液晶表示装置。
  4. 相互に対向する第1基板と第2基板とに挟まれた液晶層によって画素が構成される液晶表示装置において、
    前記第2基板のうち前記液晶層と対向する面上に設けられて前記第1基板側からの入射光を当該第1基板側に反射させる反射層であって、前記第1基板側からの入射光が当該反射層により前記第1基板側に反射する反射領域と前記第2基板側からの入射光が前記第1基板側に透過する透過領域とに画素を区分する反射層と、
    前記第1基板の板面に垂直な方向からみて前記反射領域の一部と前記透過領域とに重なるように前記第1基板のうち前記液晶層と対向する面上に設けられ、特定の波長の光を選択的に透過させる着色層と、
    前記反射領域のうち前記第1基板の板面に垂直な方向からみて前記着色層に重なる着色領域および前記着色層に重ならない非着色領域と前記透過領域とを覆うように前記第1基板のうち前記液晶層に対向する面上に設けられた平坦化層と、
    前記第2基板の板面に垂直な方向からみて前記反射領域に重なるように前記第2基板のうち前記液晶層と対向する面上に設けられ、前記反射領域における液晶層の厚さと前記透過領域における液晶層の厚さとを異ならせる段差形成層と
    を具備する液晶表示装置。
  5. 前記平坦化層のうち前記着色領域に相当する領域の表面と前記非着色領域に相当する領域の表面とは略同一面内にある
    請求項4に記載の液晶表示装置。
  6. 前記着色層は前記非着色領域に対応して開口する孔を有し、
    前記孔の直径は前記平坦化層の厚さの3倍以下である
    請求項4または5に記載の液晶表示装置。
  7. 前記第1基板および前記第2基板のうち少なくとも一方の基板の面上に設けられ、前記液晶層の厚さ方向に突出して他方の基板に当接するスペーサを具備する
    請求項1から6のいずれかに記載の液晶表示装置。
  8. 請求項1から7のいずれかに記載の液晶表示装置を具備する電子機器。
  9. 相互に対向する第1基板および第2基板との間に液晶層を有し、前記第2基板のうち前記液晶層と対向する面上に前記第1基板側からの入射光を前記第1基板側に反射させる反射層が設けられた液晶表示装置の製造方法であって、
    前記第1基板の板面に垂直な方向からみて前記反射層に重なる反射領域の一部と画素のうち前記反射層に重ならない領域であって前記第2基板側からの入射光が前記第1基板側に透過する透過領域とに重なるように、特定の波長の光を選択的に透過させる着色層を前記第1基板のうち前記液晶層と対向する面上に形成する第1工程と、
    前記反射領域のうち前記第1基板の板面に垂直な方向からみて前記着色層に重なる着色領域と前記着色層に重ならない非着色領域とを覆うように、前記反射領域における液晶層の厚さと前記透過領域における液晶層の厚さとを異ならせる段差形成層を前記第1基板のうち前記液晶層に対向する面上に形成する第2工程と、
    前記段差形成層の表面を前記着色領域に対応する領域と前記非着色領域に対応する領域とにわたって平坦化する第3工程と
    を有する液晶表示装置の製造方法。
  10. 前記第3工程は、前記第2工程により形成された前記段差形成層の表面をベークすることにより当該表面を平坦化する工程を含む
    請求項9に記載の液晶表示装置の製造方法。
  11. 相互に対向する第1基板および第2基板との間に液晶層を有し、前記第2基板のうち前記液晶層と対向する面上に前記第1基板側からの入射光を前記第1基板側に反射させる反射層が設けられた液晶表示装置の製造方法であって、
    前記第1基板の板面に垂直な方向からみて前記反射層に重なる反射領域の一部と画素のうち前記反射層に重ならない領域であって前記第2基板側からの入射光が前記第1基板側に透過する透過領域とに重なるように、特定の波長の光を選択的に透過させる着色層を前記第1基板のうち前記液晶層と対向する面上に形成する第1工程と、
    前記反射領域のうち前記第1基板の板面に垂直な方向からみて前記着色層に重なる着色領域と前記着色層に重ならない非着色領域とを覆うように平坦化層を形成する第2工程と、
    前記平坦化層の表面を前記着色領域に対応する領域と前記非着色領域に対応する領域とにわたって平坦化する第3工程と、
    前記第2基板の板面に垂直な方向からみて前記反射領域に重なるように、前記反射領域における液晶層の厚さと前記透過領域における液晶層の厚さとを異ならせる段差形成層を前記第2基板のうち前記液晶層と対向する面上に設ける第4工程と
    を有する液晶表示装置の製造方法。
  12. 前記第3工程は、前記第2工程により形成された前記平坦化層の表面をベークすることにより当該表面を平坦化する工程を含む
    請求項11に記載の液晶表示装置の製造方法。
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JP2007010964A (ja) * 2005-06-30 2007-01-18 Dainippon Printing Co Ltd カラーフィルタの製造方法および液晶表示装置

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