JP5120383B2 - 電子チューナおよびこれを用いた高周波受信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、バッテリー駆動される携帯用テレビ受信装置などに用いられるダイレクトコンバージョン方式の電子チューナを用いた高周波受信装置に関する。
以下、従来の高周波受信装置について図面を用いて説明する。
図17は従来の高周波受信装置1の回路ブロック図である。図17において、従来の高周波受信装置1は、アンテナに接続される入力端子3と、この入力端子3から入力される受信信号から希望chを選局する電子チューナ5と、この電子チューナ5から出力されるI、Q信号を復調する復調部7を有している。
この電子チューナ5には、入力端子3からの受信信号を通過させるフィルタ13と、このフィルタ13の出力が供給される増幅器15と、この増幅器の出力が一方の入力に供給される混合器17、25と、この混合器17、25の他方の入力に移相器35を介して接続される発振器33と、この混合器17、25の出力が一方の入力にそれぞれ供給される合成器19、27と、これらの合成器19、27の出力がそれぞれ供給されるローパスフィルタ21、29と、このローパスフィルタ21、29の出力がそれぞれ供給される増幅器23、31と、これら増幅器23、31の出力がそれぞれ供給される出力端子9、11と、DCオフセット電圧を検出するDCオフセット検出回路45と、このDCオフセット検出回路45の出力が接続されるとともにDCオフセット電圧を補正するDCオフセット補正回路47と、DCオフセット検出回路45とDCオフセット補正回路47との間に接続されるとともにDCオフセット電圧を判定するDCオフセット判定回路46が設けられている。
また、DCオフセット補正回路47からそれぞれ出力される第1、第2のキャンセル信号は、合成器19、27の他方の入力にそれぞれ供給されている。
さらに、復調部7には、出力端子9、11にそれぞれ接続されたA/Dコンバータ37、39と、これらA/Dコンバータ37、39からの出力がそれぞれ接続された復調回路41と、この復調回路41からの復調信号が出力される出力端子43が設けられている。そして、A/Dコンバータ37、39の出力は、DCオフセット検出回路45の入力にそれぞれ入力されている。
このように構成された高周波受信装置1の動作について以下説明する。混合回路49は、混合器17、25、発振器33、90度の移相器35により、ダイレクトコンバージョン方式の混合回路とされている。この混合回路49により、混合器17、25からは、位相が互いに90度異なったI、Q信号が出力される。
これらI、Q信号は、ローパスフィルタ21、29をそれぞれ介して出力端子9、11からそれぞれ出力される。さらに、これらI、Q信号は、A/Dコンバータ37、39によりデジタル信号とされる。さらに復調回路41により復調信号とされて出力端子43から出力される。
このようなダイレクトコンバージョン方式を用いた混合回路49では、混合器17、25で第1、第2のDCオフセット電圧がそれぞれ発生する。これら第1、第2のDCオフセット電圧により、受信信号内にDC電圧が発生し、このため受信品質を劣化させる。
このDCオフセット電圧を小さくするために、DCオフセット電圧の補正を行う必要がある。このため、A/Dコンバータ37、39の出力をDCオフセット検出回路45へそれぞれ入力し、このDCオフセット検出回路45はDCオフセット電圧を検出し判定する。
この判定結果に基づいて、DCオフセット補正回路47から出力されるとともに第1、第2のDCオフセット電圧をそれぞれ打ち消すための第1、第2のキャンセル信号が、合成器19、27に入力され、第1、第2のDCオフセット電圧がキャンセルされる。なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
ここで、携帯用テレビのようなバッテリー駆動の装置に用いる高周波受信装置では、特に消費電力が小さいことが重要である。しかしながら、従来の高周波受信装置では、DCオフセット補正回路47への電源を常に供給した状態でDCオフセット電圧の補正を行う。従って、消費電力が大きくなってしまう。
特開2003−134183号公報
本発明は、低消費電力の高周波受信装置を提供する。
本発明の高周波受信装置は、復調部には受信信号の品質を第1の基準値と比較し判定するとともに判定信号が出力される受信品質判定回路と、この判定信号が入力される駆動回路が設けられ、受信品質判定回路において受信信号の品質が良好と判定された場合に、駆動回路によりDCオフセット制御ループへの電源を停止する。これにより、低消費電力化とした高周波受信装置を実現できる。
また、本発明の電子チューナは、復調部は、受信信号の品質を検出する受信品質検出回路と、移動によるフェージング周波数を検出する第1のフェージング検出回路と、受信品質検出回路からの受信品質信号と第1のフェージング検出回路からのフェージング周波数とが入力される受信品質判定回路と、この受信品質判定回路から出力される受信品質判定信号が入力されるとともにDCオフセット制御ループへの電源の供給あるいは停止する駆動回路が設けられ、第1のフェージング検出回路からのフェージング周波数に応じて受信品質判定回路の品質判定基準値を設定し、受信品質判定回路が受信信号の品質を良好と判定した場合に、駆動回路によりDCオフセット制御ループへの電源を停止する。これにより、低消費電力化とした高周波受信装置を実現できる。
さらに、本発明の電子チューナは、DCオフセット判定回路から出力される第1の判定信号が入力される駆動回路を設け、この駆動回路から出力される第1の駆動電圧がDCオフセット補正回路に接続され、DCオフセット判定回路において、第1、第2のDCオフセット電圧が基準値より小さい場合に、駆動回路によりDCオフセット補正回路への電源を停止する。これにより、低消費電力化とした電子チューナを実現できる。
本発明の実施の形態1における高周波受信装置の回路ブロック図 高周波受信装置のDCオフセット電圧の一般的な補正方法を示すフローチャート 本発明の実施の形態1における高周波受信装置のDCオフセットの補正方法を示すフローチャート 本発明の実施の形態2における高周波受信装置の回路ブロック図 高周波受信装置のDCオフセット電圧の一般的な補正方法を示すフローチャート 本発明の本実施の形態2における高周波受信装置のDCオフセット電圧の補正方法を示すフローチャート 本実施の形態3における高周波受信装置の回路ブロック図 本発明の実施の形態3における高周波受信装置のある瞬間における入力信号のスペクトラム構成図 本発明の実施の形態3における高周波受信装置の別の瞬間における入力信号のスペクトラム構成図 本発明の実施の形態3における高周波受信装置のFFTから出力されるシンボル構成図 本発明の実施の形態3における高周波受信装置のフェージング周波数に対するC/Nの特性図 本発明の実施の形態3における高周波受信装置のDCオフセット電圧の補正方法を示すフローチャート 本実施の形態4における高周波受信装置の回路ブロック図 本発明の実施の形態4における高周波受信装置のある瞬間における入力信号のスペクトラム構成図 本発明の実施の形態4における高周波受信装置の別の瞬間における入力信号のスペクトラム構成図 本発明の実施の形態5における高周波受信装置の回路ブロック図 DCオフセット電圧の一般的な補正方法を示すフローチャート 本発明の実施の形態5における高周波受信装置のDCオフセット電圧の補正方法を示すフローチャート 従来の高周波受信装置の回路ブロック図
(実施の形態1)
以下、本実施の形態1における高周波受信装置について図面を用いて以下説明する。
図1は本発明の実施の形態1における高周波受信装置の回路ブロック図である。図1において、従来例で示した図17と同じものは同じ番号を用いている。
高周波受信装置101は、アンテナに接続される入力端子3と、この入力端子3から入力される受信信号から希望ch(チャンネル)を選局する電子チューナ103と、この電子チューナ103から出力されるI、Q信号を復調する復調部105と、を有している。
この電子チューナ103には、入力端子3からの受信信号を通過させるフィルタ13と、このフィルタ13の出力が供給される増幅器15と、この増幅器の出力が一方の入力に供給される混合器17、25と、この混合器17、25の他方の入力に移相器35を介して接続される発振器33と、混合器17、25の出力が一方の入力にそれぞれ供給される合成器19、27と、これらの合成器19、27の出力がそれぞれ供給されるローパスフィルタ21、29と、このローパスフィルタ21、29の出力がそれぞれ供給される増幅器23、31と、これら増幅器23、31の出力がそれぞれ供給される出力端子9、11と、DCオフセット電圧を検出するDCオフセット検出回路45と、このDCオフセット検出回路45の出力が接続されるとともにDCオフセット電圧を補正するDCオフセット補正回路47と、DCオフセット検出回路45とDCオフセット補正回路47との間に接続されるとともにDCオフセット電圧を判定するDCオフセット判定回路46と、が設けられている。
また、DCオフセット補正回路47からそれぞれ出力される第1、第2のキャンセル信号は、合成器19、27の他方の入力にそれぞれ供給されている。また、DCオフセット検出回路45、DCオフセット判定回路46、DCオフセット補正回路47によりDCオフセット制御ループ106が構成されている。
復調部105には、出力端子9、11にそれぞれ接続されたA/Dコンバータ37、39と、これらA/Dコンバータ37、39からの出力がそれぞれ接続された復調回路107と、この復調回路107からの復調信号が出力される出力端子113が設けられている。
復調回路107には、受信信号の品質を検出する受信品質検出回路108と、この受信品質検出回路108からの受信品質信号が入力されるとともに受信品質を判定する受信品質判定回路109が設けられている。また、この受信品質判定回路109には、第1の基準値を入力できる外部端子109aが設けられている。
また、受信品質判定回路109から出力される制御信号は、駆動回路111に接続されている。この駆動回路111から出力される駆動電圧は、DCオフセット制御ループ106に設けられた電源入力端子106aに接続されている。そして、A/Dコンバータ37、39の出力は、DCオフセット検出回路45の入力にそれぞれ入力されている。なお、駆動回路111は、復調部105あるいは電子チューナ103に内蔵してもよい。
このように構成された高周波受信装置101の動作について以下説明する。なお、入力端子3から入力される高周波信号は、例えば、デジタル変調されたデジタルテレビ放送であり、UHFでは約470MHz(CH13)から約770MHz(CH62)までの周波数を用いることができる。
電子チューナ103において、入力端子3に入力された高周波信号は、フィルタ13によって妨害信号が抑圧される。このフィルタ13の出力は、増幅器15により、利得制御される。この増幅器15の出力は、混合回路49に供給される。
混合回路49は、混合器17、25、発振器33、90度の移相器35により、ダイレクトコンバージョン方式の混合器として構成されている。この混合回路49により、混合器17、25からは、位相が互いに90度異なったI、Q信号が出力される。これらI、Q信号は、ローパスフィルタ21、29に入力される。これらローパスフィルタ21、29の出力は、増幅器23、31に入力される。これら増幅器23、31の出力は、出力端子9、11を介してI、Q信号がそれぞれ出力される。
復調部105において、これらI、Q信号が、A/Dコンバータ37、39に入力される。このA/Dコンバータ37、39の出力からデジタル信号がそれぞれ出力される。さらに復調回路107により復調信号とされて出力端子113から出力される。
ところが、このようにダイレクトコンバージョン方式を用いた混合回路49では、発振器33の発振信号が、混合器17の一方の入力あるいは混合器25の一方の入力に漏洩する。この漏洩した発振信号と発振器33から入力される本来の発振信号とが混合器17あるいは25において自己ミキシングされ、これにより混合器17あるいは混合器25からDCオフセット電圧が発生する。
あるいは、入力端子3に大きな妨害信号が入力された場合に、この妨害信号が混合器17の一方の入力あるいは混合器25の一方の入力に漏洩する。この漏洩した妨害信号と発振器33から入力される本来の発振信号とが混合器17あるいは25において自己ミキシングされ、これにより混合器17あるいは混合器25からDCオフセット電圧が発生する。
このようにして、混合器17、25からは第1、第2のDCオフセット電圧がそれぞれ発生することになり、受信品質が劣化する。
そこで、これら第1、第2のDCオフセット電圧を、DCオフセット制御ループ106により改善する方法を、以下説明する。
DCオフセット制御ループ106は、DCオフセット検出回路45と、DCオフセット判定回路46と、DCオフセット補正回路47とから構成されている。
DCオフセット検出回路45では、A/Dコンバータ37、39からそれぞれ出力されたI、Q信号により、第1、第2のDCオフセット電圧をそれぞれ検出し、この検出信号をDCオフセット判定回路46に入力する。
このDCオフセット判定回路46において、第1、第2のDCオフセット電圧が第2の基準値より小さい場合には、DCオフセット補正回路47からは第1、第2のキャンセル信号を供給しない。なお、DCオフセット補正回路47から第1、第2のキャンセル信号の供給を行わないで、第1、第2のキャンセル信号を合成器19、27でそれぞれ保持するようにしても同様の効果が得られる。
一方、第1、第2のDCオフセット電圧が第2の基準値より大きい場合には、DCオフセット補正回路47は、第1、第2のDCオフセット電圧を打ち消すための第1、第2のキャンセル信号を合成器19、27にそれぞれ供給する。なお、この第2の基準値は、外部端子103aから入力することができる。
このようにして、合成器19、27において第1、第2のDCオフセット電圧と第1、第2のキャンセル信号とがそれぞれ合成され、第1、第2のDCオフセット電圧を抑圧することができる。
また、DCオフセット判定回路46には、メモリ115(図示せず)を設けることができる。このメモリ115には、基準値が記憶されている。これによってDCオフセット判定回路46は、検出された第1、第2のDCオフセット電圧とメモリ115に記憶された基準値とを比較することができる。
次に、駆動回路111によるDCオフセット制御ループ106への電源を供給し、あるいは停止する方法について、以下説明する。
図2は、高周波受信装置のDCオフセット電圧の一般的な補正方法を示すフローチャートである。図2において、受信開始時に、受信ステップS151において、駆動回路111からの電源はDCオフセット制御ループ106の電源入力端子106aを介して供給される。さらに、受信ステップS152に移行し、DCオフセット検出回路45により第1、第2のDCオフセット電圧を検出する。さらに、受信ステップS153に移行し、DCオフセット判定回路46により、第1、第2のDCオフセット電圧と第2の基準値との比較判定をする。
この検出結果として、第1、第2のDCオフセット電圧が第2の基準値より大きい場合(NG)には、受信ステップS154に移行し、DCオフセット補正回路47からの第1、第2のキャンセル信号を第1、第2の合成器19、27にそれぞれ供給してDCオフセット補正を行い、さらに受信ステップS152に移行する。
一方、第1、第2のDCオフセット電圧が第2の基準値より小さい場合(OK)には、DCオフセット補正を行うことなく受信ステップS152に戻る。
前述した一般的な補正方法に対して、本実施の形態1における第1、第2のDCオフセット電圧の補正方法について、以下に説明する。
図3は、本発明の本実施の形態1における高周波受信装置の第1、第2のDCオフセット電圧の補正方法を示すフローチャートである。図3において、受信開始時には、受信ステップS161により、DCオフセット制御ループ106への電源を供給する。さらに、受信ステップS162に移行し、DCオフセット検出回路45により、第1、第2のDCオフセット電圧を検出する。さらに、受信ステップS163に移行し、DCオフセット判定回路46により、第1、第2のDCオフセット電圧と第2の基準値との比較判定をする。
この検出結果として、第1、第2のDCオフセット電圧が第2の基準値より大きい場合(NG)には、受信ステップS164に移行し、DCオフセット補正回路47によりDCオフセット補正を行う。一方、第1、第2のDCオフセット電圧が第2の基準値より小さい場合(OK)には、DCオフセット補正を行わず、受信ステップS165に移行する。この受信ステップS165では、駆動回路111によるDCオフセット制御ループ106への電源供給を停止する。
さらに、ステップS166に移行し、受信品質判定回路109により、受信品質信号を第1の基準値と比較し判定する。この受信品質信号が第1の基準値より小さい場合、つまり受信品質が良好な場合(OK)には、受信ステップS166に戻り受信品質を判定する。一方、受信品質信号が第1の基準値より大きい場合、つまり受信品質が悪い場合(NG)には、受信ステップS161に戻り、受信ステップS162以降を繰り返す。
なお、受信品質信号として、例えばC/N、ビットエラーレート(BER)、パケットエラーレート(PER)等を用いることができる。これらの受信品質信号として、C/N、BER、PERの順で、C/Nが最も短時間で受信品質を検出できる。また、PER、BER、C/Nの順で、PERが最も受信品質の検出時間を要するが、受信品質の検出精度は最も優れている。このため、例えば、DCオフセット制御ループ106への電源を停止する場合に、受信品質の判定精度の高いPERを用いることができる。一方、DCオフセット制御ループ106への電源を供給して動作させる場合には、受信品質の検出時間を優先したBERまたはC/Nを用いることができる。
さらに、DCオフセット制御ループ106への電源を供給して動作させる場合には、受信品質を十分に確保することが必要となる。例えば、C/Nを用いた場合には検出精度は低いが短時間で検出でき、PERを用いた場合には時間を要するが高精度で検出できる。従って、これら3つのPER、BER、C/Nの少なくとも1つの受信品質が受信品質検出回路108で検出された場合に、DCオフセット制御ループ106への電源を供給して動作させる。これにより、DCオフセットの補正の動作遅れによる受信品質の劣化を最小限度に抑えることができる。
このようにして、DCオフセット制御ループ106への電源の供給あるいは停止を、精度よくあるいは最適に制御できるので、低消費電力化とした高周波受信装置101を実現することが可能となる。
以上のようにして、高周波受信装置101により希望chを受信する場合において、受信品質判定回路109により判定した受信品質が良好であれば、駆動回路111によりDCオフセット制御ループ106への電源を停止することができる。これにより、DCオフセット制御ループ106への電源供給を停止できるので、低消費電力化とした高周波受信装置の実現が可能となる。
なお、受信品質信号が第1の基準値より良好な場合に、DCオフセット制御ループ106に対して駆動回路111からの電源の停止が行われることになる。しかし、この場合に、DCオフセット検出回路45、DCオフセット判定回路46、DCオフセット補正回路47のうち少なくともひとつに対して電源を停止してもよい。
また、本実施の形態1では、混合器17とローパスフィルタ21との間に合成器19を挿入し、混合器25とローパスフィルタ29との間に合成器27を挿入したが、この合成器19はローパスフィルタ21と出力端子9との間に、合成器27はローパスフィルタ29と出力端子11との間にそれぞれ設けても良い。
さらに、ISDB−Tのデジタルテレビ放送を受信する場合に、例えば13セグメントのうちの12セグメント、あるいは1セグメントの受信ができる。この1セグメント受信では、本実施の形態1で説明したように、DCオフセット電圧の補正が必要とされる。これに対して、12セグメントを受信する場合には、中心位置に1セグメントが存在し、またこの1セグメントを必要としないため、DCオフセット電圧の許容値を緩和することができる。
すなわち、DCオフセット判定回路46において、12セグメント受信時の第2の基準値は、1セグメント受信時の第2の基準値に対して、大きくして緩和することができる。あるいは、12セグメント受信時には、DCオフセット検出回路45、DCオフセット判定回路46、DCオフセット補正回路47の少なくともひとつに対して電源を停止することができる。
さらにまた、1セグメントを受信する場合において、発振器33の発振周波数を、1セグメントの中心周波数から1セグメントの帯域幅(約428.5KHz)の1/2(約214KHz)以上離して設定する。これにより、混合回路49をヘテロダイン受信として使用し、1セグメントの中間周波信号をDC成分から1セグメントの帯域の1/2(約214KHz)以上離して変換することが可能であり、この場合には、DCオフセットの問題は発生しない。
従って、混合回路49により1セグメント受信の時は、DCオフセット制御ループ106に対して電源を停止することができる。この場合に、DCオフセット制御ループ106を構成するDCオフセット検出回路45、DCオフセット判定回路46、DCオフセット補正回路47の少なくともひとつに対して電源を停止してもよい。
なお、1セグメントと12セグメントを別々に受信する場合は以上のように受信を行い、また、一括して13セグメント受信する場合は、第1、第2のDCオフセット電圧が第2の基準値より小さい場合に、駆動回路111によりDCオフセット補正回路47への電源を停止する制御を行うことができる。
(実施の形態2)
以下、本実施の形態2における高周波受信装置について図面を用いて以下説明する。
図4は実施の形態2における高周波受信装置141の回路ブロック図である。図4において、高周波受信装置141の回路ブロック構成は、実施の形態1における高周波受信装置101と基本的に同一である。本実施の形態2における高周波受信装置141と実施の形態1で説明した高周波受信装置101との違いは、第1、第2のDCオフセット電圧の補正方法である。以下、説明する。
高周波受信装置141は、アンテナに接続される入力端子3と、この入力端子3から入力される受信信号から希望chを選局する電子チューナ103と、この電子チューナ103から出力されるI、Q信号を復調する復調部105と、を有している。
この電子チューナ103には、入力端子3からの受信信号を通過させるフィルタ13と、このフィルタ13の出力が供給される増幅器15と、この増幅器の出力が一方の入力に供給される混合器17、25と、この混合器17、25の他方の入力に移相器35を介して接続される発振器33と、混合器17、25の出力が一方の入力にそれぞれ供給される合成器19、27と、これらの合成器19、27の出力がそれぞれ供給されるローパスフィルタ21、29と、このローパスフィルタ21、29の出力がそれぞれ供給される増幅器23、31と、これら増幅器23、31の出力がそれぞれ供給される出力端子9、11と、DCオフセット電圧を検出するDCオフセット検出回路45と、このDCオフセット検出回路45の出力が接続されるとともにDCオフセット電圧を補正するDCオフセット補正回路47と、DCオフセット検出回路45とDCオフセット補正回路47との間に接続されるとともにDCオフセット電圧を判定するDCオフセット判定回路46と、が設けられている。
また、DCオフセット補正回路47からそれぞれ出力される第1、第2のキャンセル信号は、合成器19、27の他方の入力にそれぞれ供給されている。また、DCオフセット検出回路45、DCオフセット判定回路46、DCオフセット補正回路47によりDCオフセット制御ループ106が構成されている。
復調部105には、出力端子9、11にそれぞれ接続されたA/Dコンバータ37、39と、これらA/Dコンバータ37、39からの出力がそれぞれ接続された復調回路107と、この復調回路107からの復調信号が出力される出力端子113が設けられている。
復調回路107には、受信信号の品質を検出する受信品質検出回路108と、この受信品質検出回路108からの受信品質信号が入力されるとともに受信品質を判定する受信品質判定回路109が設けられている。また、この受信品質判定回路109には、品質判定基準値を入力できる外部端子109aが設けられている。
また、受信品質判定回路109から出力される制御信号は、駆動回路111に接続されている。この駆動回路111から出力される駆動電圧は、DCオフセット制御ループ106に設けられた電源入力端子106aに接続されている。
そして、A/Dコンバータ37、39の出力は、DCオフセット検出回路45の入力にそれぞれ入力されている。なお、駆動回路111は、復調部105あるいは電子チューナ103に内蔵してもよい。
このように構成された高周波受信装置141において、受信品質判定回路109により受信信号の品質を判定し、この受信品質の判定信号によりDCオフセット制御ループ106への電源を制御する動作について以下説明する。
このように構成された高周波受信装置141の動作について以下説明する。なお、入力端子3から入力される高周波信号は、例えば、デジタル変調されたデジタルテレビ放送であり、UHFでは約470MHz(CH13)から約770MHz(CH62)までの周波数を用いることができる。
電子チューナ103において、入力端子3に入力された高周波信号は、フィルタ13によって妨害信号が抑圧される。このフィルタ13の出力は、増幅器15により、利得制御される。この増幅器15の出力は、混合回路49に供給される。
混合回路49は、混合器17、25、発振器33、90度の移相器35により、ダイレクトコンバージョン方式の混合器が構成されている。この混合回路49により、混合器17、25からは、位相が互いに90度異なったI、Q信号が出力される。これらI、Q信号は、ローパスフィルタ21、29に入力される。これらローパスフィルタ21、29の出力は、増幅器23、31に入力される。これら増幅器23、31の出力は、出力端子9、11を介してI、Q信号がそれぞれ出力される。
復調部105において、これらI、Q信号が、A/Dコンバータ37、39に入力される。このA/Dコンバータ37、39の出力からデジタル信号がそれぞれ出力される。さらに復調回路107により復調信号とされて出力端子113から出力される。
ところが、このようにダイレクトコンバージョン方式を用いた混合回路49では、発振器33の発振信号が、混合器17の一方の入力あるいは混合器25の一方の入力に漏洩する。この漏洩した発振信号と発振器33から入力される本来の発振信号とが混合器17あるいは25において自己ミキシングされ、これにより混合器17あるいは混合器25からDCオフセット電圧が発生する。
あるいは、入力端子3に大きな妨害信号が入力された場合に、この妨害信号が混合器17の一方の入力あるいは混合器25の一方の入力に漏洩する。この漏洩した妨害信号と発振器33から入力される本来の発振信号とが混合器17あるいは25において自己ミキシングされ、これにより混合器17あるいは混合器25からDCオフセット電圧が発生する。
このようにして、混合器17、25からは第1、第2のDCオフセット電圧がそれぞれ発生することになり、受信品質が劣化する。
そこで、第1、第2のDCオフセット電圧を、DCオフセット制御ループ106により改善する方法を、以下説明する。
このDCオフセット制御ループ106は、DCオフセット検出回路45と、DCオフセット判定回路46と、DCオフセット補正回路47とから構成されている。DCオフセット検出回路45では、A/Dコンバータ37、39からそれぞれ出力されたI、Q信号により、第1、第2のDCオフセット電圧をそれぞれ検出し、この検出信号をDCオフセット判定回路46に入力する。
このDCオフセット判定回路46において、第1、第2のDCオフセット電圧がオフセット基準値より小さい場合には、DCオフセット補正回路47からは第1、第2のキャンセル信号を供給しない。なお、DCオフセット補正回路47から第1、第2のキャンセル信号の供給を行わないで、第1、第2のキャンセル信号を合成器19、27でそれぞれ保持するようにしても同様の効果が得られる。
一方、第1、第2のDCオフセット電圧がオフセット基準値より大きい場合には、DCオフセット補正回路47は、第1、第2のDCオフセット電圧を打ち消すための第1、第2のキャンセル信号を合成器19、27にそれぞれ供給する。なお、このオフセット基準値は、外部端子103aから入力することができる。
このようにして、合成器19、27において第1、第2のDCオフセット電圧と第1、第2のキャンセル信号とがそれぞれ合成され、第1、第2のDCオフセット電圧を抑圧することができる。
また、DCオフセット判定回路46には、メモリ(図示せず)を設けることができる。このメモリには、オフセット基準値が記憶されている。これによってDCオフセット判定回路46は、検出された第1、第2のDCオフセット電圧とメモリに記憶されたオフセット基準値とを比較することができる。
次に、駆動回路111によるDCオフセット制御ループ106への電源を供給し、あるいは停止する方法について、以下説明する。
図5は、高周波受信装置のDCオフセット電圧の一般的な補正方法を示すフローチャートである。図5において、受信開始時に、受信ステップS151において、駆動回路111からの電源はDCオフセット制御ループ106の電源入力端子106aを介して供給される。さらに、受信ステップS152に移行し、DCオフセット検出回路45により第1、第2のDCオフセット電圧を検出する。さらに、受信ステップS153に移行し、DCオフセット判定回路46により、第1、第2のDCオフセット電圧とオフセット基準値との比較判定をする。
この検出結果として、第1、第2のDCオフセット電圧がオフセット基準値より大きい場合(NG)には、受信ステップS154に移行し、DCオフセット補正回路47からの第1、第2のキャンセル信号を第1、第2の合成器19、27にそれぞれ供給してDCオフセット補正を行い、さらに受信ステップS152に移行する。
一方、第1、第2のDCオフセット電圧がオフセット基準値より小さい場合(OK)には、DCオフセット補正を行うことなく受信ステップS152に戻る。
この一般的な補正方法に対して、本実施の形態2における第1、第2のDCオフセット電圧の補正方法について、以下に説明する。
図6は、本発明の本実施の形態2における高周波受信装置の第1、第2のDCオフセット電圧の補正方法を示すフローチャートである。図6において、受信開始時には、受信ステップS1161により、DCオフセット制御ループ106への電源を供給する。さらに、受信ステップS1162に移行し、DCオフセット検出回路45により、第1、第2のDCオフセット電圧を検出する。さらに、受信ステップS1163に移行し、DCオフセット判定回路46により、第1、第2のDCオフセット電圧とオフセット基準値との比較判定をする。
この検出結果として、第1、第2のDCオフセット電圧がオフセット基準値より大きい場合(NG)には、受信ステップS1164に移行し、DCオフセット補正回路47によりDCオフセット補正を行う。なお、この第1、第2のキャンセル信号によるDCオフセット補正は、合成器19、27においてそれぞれ保持を行うことができる。一方、第1、第2のDCオフセット電圧がオフセット基準値より小さい場合(OK)には、DCオフセット補正を行わず、受信ステップS1165に移行する。この受信ステップS1165では、駆動回路111によるDCオフセット制御ループ106への電源供給を停止する。
さらに、ステップS1166に移行し、受信品質判定回路109により、受信品質信号を品質判定基準値と比較し判定する。例えば、受信品質信号としてBERを用い、このBERが品質判定基準値より小さい場合、つまり受信品質が良好な場合(OK)には、受信ステップS1166に戻り受信品質を判定する。一方、受信品質信号であるBERが品質判定基準値より大きい場合、つまり受信品質が悪い場合(NG1)には、受信ステップS1161に戻り、受信ステップS1162以降を繰り返す。
また、受信品質信号であるBERが品質判定基準値より著しく大きい場合、つまり受信品質が著しく悪い場合(NG2)には、受信ステップS1166に戻り受信品質の判定166を繰り返す。
なお、受信品質信号として、例えばC/N、BER(ビットエラーレート)、PER(パケットエラーレート)等を用いることができる。これらの受信品質信号として、C/N、BER、PERの順で、C/Nが最も短時間で受信品質を検出できる。また、PER、BER、C/Nの順で、PERが最も受信品質の検出時間を要するが、受信品質の検出精度は最も優れている。このため、例えば、DCオフセット制御ループ106への電源を停止する場合に、受信品質の判定精度の高いPERを用いることができる。これにより精度高く停止できるため、受信品質の劣化を最小限に抑えることができる。一方、DCオフセット制御ループ106への電源を供給して動作させる場合には、受信品質の検出時間を優先したBERまたはC/Nを用いることができる。
このように、DCオフセット制御ループ106への電源を供給して動作させる場合には、受信品質を十分に確保することが必要となる。例えば、C/Nを用いた場合には検出精度は低いが短時間で検出でき、PERを用いた場合には時間を要するが高精度で検出できる。従って、これら3つのPER、BER、C/Nの少なくとも1つの受信品質が受信品質検出回路108で検出された場合に、DCオフセット制御ループ106への電源を供給して動作させる。これにより、DCオフセットの補正の動作遅れによる受信品質の劣化を最小限度に抑えることができる。
このようにして、DCオフセット制御ループ106への電源の供給あるいは停止を、精度よくあるいは最適に制御できるので、低消費電力化とした高周波受信装置141を実現することが可能となる。
以上のようにして、高周波受信装置141により希望chを受信する場合において、受信品質判定回路109により判定した受信品質が良好であれば、駆動回路111によりDCオフセット制御ループ106への電源を停止することができる。これにより、DCオフセット制御ループ106への電源供給を停止できるので、低消費電力化とした高周波受信装置201の実現が可能となる。
なお、受信品質信号が品質判定基準値より良好な場合に、DCオフセット制御ループ106に対して駆動回路111からの電源の停止が行われることになるが、この場合に、DCオフセット検出回路45、DCオフセット判定回路46、DCオフセット補正回路47のうち少なくともひとつに対して電源を停止してもよい。
また、本実施の形態2では、混合器17とローパスフィルタ21との間に合成器19を挿入し、混合器25とローパスフィルタ29との間に合成器27を挿入したが、この合成器19はローパスフィルタ21と出力端子9との間に、合成器27はローパスフィルタ29と出力端子11との間にそれぞれ設けても良い。
さらに、ISDB−Tのデジタルテレビ放送を受信する場合に、例えば13セグメントのうちの12セグメント、あるいは1セグメントの受信ができる。この1セグメント受信では、本実施の形態で説明したように、DCオフセット電圧の補正が必要とされる。これに対して、12セグメントを受信する場合には、中心位置に1セグメントが存在し、またこの1セグメントを必要としないため、DCオフセット電圧の許容値を緩和することができる。
すなわち、DCオフセット判定回路46において、12セグメント受信時のオフセット基準値は、1セグメント受信時のオフセット基準値に対して、大きくして緩和することができる。あるいは、12セグメント受信時には、DCオフセット検出回路45、DCオフセット判定回路46、DCオフセット補正回路47の少なくともひとつに対して電源を停止することができる。
さらにまた、1セグメントを受信する場合において、発振器33の発振周波数を、1セグメントの中心周波数から1セグメントの帯域幅(約428.5KHz)の1/2(約214KHz)以上離して設定する。これにより、混合回路49をヘテロダイン受信として使用し、1セグメントの中間周波信号をDC成分から1セグメントの帯域の1/2(約214KHz)以上離して変換することが可能であり、この場合には、DCオフセットの問題は発生しない。
従って、混合回路49により1セグメント受信の時は、DCオフセット制御ループ106に対して電源を停止することができる。この場合に、DCオフセット制御ループ106を構成するDCオフセット検出回路45、DCオフセット判定回路46、DCオフセット補正回路47の少なくともひとつに対して電源を停止してもよい。
なお、1セグメントと12セグメントを別々に受信する場合は以上のように受信を行い、また、一括して13セグメント受信する場合は、第1、第2のDCオフセット電圧がオフセット基準値より小さい場合に、駆動回路111によりDCオフセット補正回路47への電源を停止する制御を行うことができる。
(実施の形態3)
以下、実施の形態3における高周波受信装置201について図面を用いて説明する。
図7は、本実施の形態3における高周波受信装置201の回路ブロック図である。実施の形態1の高周波受信装置101に対して、本実施の形態の高周波受信装置201の復調部202では、復調回路を形成する高速フーリエ変換器(FFT)205と検波回路207との間にフェージングによる信号劣化を補正するための波形等価回路部208を設け、さらにこの波形等価回路部208と受信品質判定回路210間にフェージング検出回路211を接続している点で異なる。また、DCオフセット補正回路47から合成器19、27に値を変えずに連続してキャンセル信号を供給する代わりに合成器19、27において第1、第2のキャンセル信号をそれぞれ保持するようにしてもよい。
図7において、高周波受信装置201は、入力端子3より高周波信号を受信する電子チューナ103と、この電子チューナ103から出力されたI、Q信号が入力される復調部202と、この復調部202からの復調信号が出力される出力端子213とから構成される。
復調部202には、電子チューナ103の出力端子9、11からそれぞれ出力されたI、Q信号がそれぞれ供給されるA/Dコンバータ37、39と、これらA/Dコンバータ37、39から出力される信号がそれぞれ入力されるとともに信号を高速フーリエ変換するFFT205と、このFFT205の出力が一方の入力209aに接続されるとともにフェージングなどの伝送路における信号劣化を補正する波形等価回路209と、この波形等価回路209の出力に接続されるとともに信号を検波する検波回路207と、この検波回路207の出力が接続される出力端子213と、受信品質を検出する受信品質検出回路108と、この受信品質検出回路108の出力が一方の入力に接続される受信品質を判定する受信品質判定回路210と、が設けられている。
さらに、この復調部202には、FFT205の出力に接続されるSPスキャタードパイロット(SP)抽出回路214と、このSP抽出回路214の出力が一方の入力に接続される比較回路217と、この比較回路217の他方の入力に接続される基準パイロット215と、が設けられている。この比較回路217の出力は波形等価回路209の他方の入力209bに接続されている。なお、SP抽出回路214と、基準パイロット215と、比較回路217と、波形等価回路209により波形等価回路部208を構成している。
また、波形等価回路209への波形等価信号が入力されるとともにフェージング周波数を検出するフェージング検出回路211が設けられている。このフェージング検出回路211の出力は受信品質判定回路210の他方の入力に接続されている。
この受信品質判定回路210の出力は、駆動回路111に入力される。この駆動回路111の出力は、DCオフセット制御ループ106の電源入力端子106aに接続されている。
このように構成された高周波受信装置201において、移動受信によるフェージング周波数を検出し、このフェージング周波数による受信品質劣化を考慮した受信信号の品質を判定し、この受信品質の判定信号を用いてDCオフセット制御ループ106への電源を制御する動作について以下説明する。
この高周波受信装置201に入力されるデジタル信号は、OFDM変調信号であり、例えば、日本のデジタル放送であるISDB−Tのモード3では、5617本のサブキャリアにより1チャンネルが構成されている。このOFDM変調信号は、5617本のサブキャリアに対して位相変調(QPSK)、振幅位相変調(QAM)、あるいは振幅変調(BPSK)を行っている。このため、このOFDM変調信号は、FFTの信号処理をすることにより、スペクトラム構成を観測することができる。従って、FFT205の出力からはスペクトラム構成が出力されている。
次に、波形等価回路部208の動作について、説明する。
図8Aは、本発明の実施の形態3における高周波受信装置のある瞬間taにおいて、入力端子3から入力されるスペクトラム構成図である。図8Bは、本発明の実施の形態3における高周波受信装置のある瞬間tbにおいて、入力端子3から入力されるスペクトラム構成図である。なお、横軸は周波数301であり、縦軸は振幅303である。
図8Aにおける周波数301aにあるサブキャリア305aの振幅303aと、図8Bにおける同じ周波数301aにあるサブキャリア307aの振幅303bとの大きさが異なっている。これは、高周波受信装置201が移動してフェージングが発生し、サブキャリアの振幅が変動するためである。これは、サブキャリア305a、307a以外のサブキャリアにおいても同様である。
図9は、本発明の実施の形態3における高周波受信装置のFFT205から出力される時間311に対するシンボル構成図である。図9において、このFFT205からは、入力信号である各変調信号に対して、高速フーリエ変換が行われ、時間t1、t2、t3、−、−、−に対応したシンボル構成S1、S2、S3、−、−が出力される。
また、時間t1におけるシンボル構成S1は、周波数312方向に各データシンボルS11、S12、S13、−、−、−が配置されている。同様に、時間t2におけるシンボル構成S2は、周波数方向に各データシンボルS21、S22、S23、−、−、−が配置されている。同様に、時間t3、t4、t5、−、−におけるシンボル構成S3、S4、S5、−、−も同様にそれぞれ配列されている。
これらデータシンボルS1、S2、S3、−、−、−には、11のデータシンボルを挟んで1つのSP信号が挿入されている。そして、例えば、データシンボルS13がSP信号であれば、データシンボルS26がSP信号となり、さらにデータシンボルS39もSP信号となる。
このように、SP信号は、シンボル構成の中に決められた規則に従って送られてくる。このSP信号は、OFDM伝送において、伝送路を推定し、受信側で位相および振幅を補正することができるものである。
このSP信号は、SP抽出回路214により抽出することができる。すなわち、SP信号の振幅レベルと基準パイロット215からの基準信号を比較回路217により比較することにより、比較回路217から波形等価信号を出力することができる。この波形等価信号により、波形等価回路209ではフェージングによるサブキャリアの位相および振幅の信号劣化を補正することができる。
次に、図9を用いて、波形等価信号が入力されるフェージング検出回路211によるフェージング周波数を検出する動作について説明する。フェージング検出回路211には波形等価信号が入力されている。
図9において、波形等価信号として、時間t1のデータシンボルS13と、時間t5のキャリア番号S53と、時間t9のキャリア番号S93とは、すべて同じ周波数を有している。従って、フェージング検出回路211において、データシンボルS13、S53、S93、−、−、−の振幅変化あるいは位相変化を順次比較することにより、フェージング周波数を検出することができる。
図10は、本発明の実施の形態3における高周波受信装置のフェージング周波数に対するC/Nの特性図である。図10において、このフェージング周波数は、フェージング周波数によって所要C/Nが異なってくる。このため、受信品質判定回路210における判定のための品質判定基準値を変えることが必要となる。
次に、このフェージング周波数に対応して受信品質判定回路210の第2の基準値を変える動作について、以下説明する。
この所要C/N特性330は、フェージング周波数331(あるいは移動速度)に対応した検波後にビタビ復号した信号のビット誤り率が0.0002となる場合のC/N333である。所要C/N特性330は、フェージング周波数が低い低速移動領域335(移動速度が遅い)と、フェージング周波数が高い高速移動領域337(移動速度が高速)では、大きい値のC/Nが必要となる。一方、フェージング周波数が中間の中速移動領域339(移動速度が中速)では、所要C/Nは、低速移動領域335、高速移動領域337に比較して小さな値のC/Nでよいことが知られている。
例えば、フェージング周波数339aが約20Hz(13ch受信時において移動速度で約45km/H相当)からフェージング周波数339bが約60Hz(13ch受信時に移動速度で約140km/H相当)の中速移動領域339での所要C/Nは、例えば6dBとなり、安定している。これに対して、フェージング周波数339a以下の低速移動領域335では、移動速度が遅くなるにつれて所要C/Nが大きくなる。また、フェージング周波数339b以上の高速移動領域337では、移動速度が速くなるにつれて所要C/Nが大きくなる。さらに、静止状態340における所要C/N341は、フェージングが無いので、例えば4dBとなる。
このように、フェージング周波数によって所要C/Nが異なるので、このフェージング周波数に応じて、受信品質判定回路210の品質判定基準値であるC/Nをそれぞれ設定することができる。この受信品質判定回路210では、フェージング周波数に応じて設定したC/Nにより受信品質を判定できる。従って、この判定に基づいて受信品質の劣化のない場合には、駆動回路111によりDCオフセット制御ループ106への電源の供給を停止することができる。
図11は、本発明の実施の形態3における高周波受信装置の第1、第2のDCオフセット電圧の補正方法を示すフローチャートである。図11において、受信ステップS1161〜受信ステップS1165、および受信ステップS1166は、実施の形態2における受信ステップと同じである。また、本実施の形態3では、実施の形態2の受信ステップS1165、S1166の間に対して、受信ステップS1171〜S1174を追加している。
受信ステップS1165のあとで、受信ステップS1171に移行する。この受信ステップS1171では、フェージング検出回路211によりフェージング周波数を検出する。さらに、このフェージング検出回路211により、フェージング周波数が停止状態340、低速移動領域335、中速移動領域339、高速移動領域337かどうかの判定を行う。
この判定結果として、静止状態340の場合には受信ステップS1172に移行し、品質判定基準値を最も小さく設定する。また、判定結果として、中速移動領域339の場合には受信ステップS1173に移行し、品質判定基準値を小さく設定する。さらに、判定結果として、低速移動領域335あるいは高速移動領域337の場合には受信ステップS1174に移行し、品質判定基準値を大きく設定する。なお、この品質判定基準値は、外部端子210aから入力することができるので、受信状態により外部から最適に設定することができる。
さらに、ステップS1166に移行し、受信品質判定回路210により、受信品質信号を品質判定基準値と比較し判定する。例えば、受信品質信号としてBERを用い、このBERが品質判定基準値より小さい場合、つまり受信品質が良好な場合(OK)には、受信ステップS1166に戻り受信品質を判定する。一方、受信品質信号であるBERが品質判定基準値より大きい場合、つまり受信品質が悪い場合(NG1)には、受信ステップS1161に戻り、さらに受信ステップS1162以降を繰り返す。
また、受信品質信号であるBERが品質判定基準値より著しく大きい場合、つまり受信品質が著しく悪い場合(NG2)には、受信ステップS1166に戻り受信品質の判定1166を行う。
なお、受信品質信号として、例えばC/N、BER(ビットエラーレート)、PER(パケットエラーレート)等を用いることができる。これらの受信品質信号として、C/N、BER、PERの順で、C/Nが最も短時間で受信品質を検出できる。また、PER、BER、C/Nの順で、PERが最も受信品質の検出時間を要するが、受信品質の検出精度は最も優れている。
このため、例えば、DCオフセット制御ループ106への電源を供給して動作させる場合には、受信品質の検出時間を優先したBERまたはC/Nを用いることができる。
DCオフセット制御ループ106への電源を供給して動作させる場合には、受信品質を十分に確保することが必要となる。例えば、C/Nを用いた場合には検出精度は低いが短時間で検出でき、PERを用いた場合には時間を要するが高精度で検出できる。従って、これら3つのPER、BER、C/Nの少なくとも1つの受信品質が受信品質検出回路108で検出された場合に、DCオフセット制御ループ106への電源を供給して動作させる。これにより、DCオフセットの補正の動作遅れによる受信品質の劣化を最小限度に抑えることができる。
このようにして、DCオフセット制御ループ106への電源の供給あるいは停止を、精度よくあるいは最適に制御できるので、低消費電力化とした高周波受信装置201を実現することが可能となる。
なお、受信品質信号が品質判定基準値より良好な場合に、DCオフセット制御ループ106に対して駆動回路111からの電源の停止が行われることになる。しかし、この場合に、DCオフセット検出回路45、DCオフセット判定回路46、DCオフセット補正回路47のうち少なくともひとつに対して電源を停止してもよい。
以上のようにして、フェージング検出回路211によりフェージング周波数に応じて品質判定基準値を最適化し、この品質判定基準値により受信品質判定回路210において受信品質を判定する。これにより、受信品質が良好であれば、駆動回路111によりDCオフセット制御ループ106への電源を停止するので、低消費電力化とした高周波受信装置201の実現が可能となる。
(実施の形態4)
以下、実施の形態4における高周波受信装置401について図面を用いて説明する。
図12は、本実施の形態4における高周波受信装置の回路ブロック図である。図12において、実施の形態3の高周波受信装置201では、フェージング検出回路211が波形等価回路209と受信品質判定回路109との間に接続されているのに対して、本実施の形態4の高周波受信装置401の復調部403では、フェージング検出回路405がFFT205と受信品質判定回路210との間に接続されている点で異なる。
このため、本実施の形態4の高周波受信装置401の動作は、フェージング検出回路405を除いて、実施の形態2の高周波受信装置201の動作および効果は同じである。なお、図13で使用した部品について、図8と同じものについては同一の番号を付して説明を簡略化している。
高周波受信装置401は、入力端子3より高周波信号を受信する電子チューナ103と、この電子チューナ103から出力されたI、Q信号が入力される復調部403と、この復調部403からの復調信号が出力される出力端子213とから構成される。
復調部403には、FFT205の出力信号が入力されるとともにフェージング周波数を検出するフェージング検出回路405が設けられている。このフェージング検出回路405の出力は受信品質判定回路210の他方の入力に接続されている。
このように構成された高周波受信装置401のフェージング検出回路405の動作について説明する。
図13Aは本発明の実施の形態4における高周波受信装置のある瞬間における入力信号のスペクトラム構成図である。図13Bは本発明の実施の形態4における高周波受信装置の別の瞬間における入力信号のスペクトラム構成図である。図13A、13Bにおいて、フェージング検出回路405に入力されるFFT205からの出力信号は、スペクトラム構成で表される。このように、ある瞬間taのスペクトラム構成が、次のある瞬間tbのスペクトラム構成と刻々と変化している。この変化を用いて、フェージング周波数を検出する方法を説明する。
例えば、周波数1301aにおいて、サブキャリア1305aの振幅1303aは、サブキャリア1307aの振幅1303bとなって小さく変化している。また、周波数1301bにおいて、サブキャリア1305bの振幅1303cは、サブキャリア1307bの振幅1303dとなって大きく変化している。
このように、少なくとも2本のサブキャリアの時間による振幅の変化の方向が異なることにより、フェージング周波数を検出することができる。また、比較するサブキャリアの本数を増やすことにより、フェージング周波数を検出する精度を高めることができる。
以上のように、フェージング検出回路405によりフェージング周波数を検出し、このフェージング周波数に応じて品質判定基準値を変更し、この変更した品質判定基準値に基づいて受信品質判定回路210により受信品質を判定し、この判定信号に基づいてDCオフセット制御ループ106への電源を供給あるいは停止することができる。従って、移動中であっても、受信品質を精度よく判定でき、この判定結果により必要のない場合には、DCオフセット制御ループ106への電源を停止できるので、低消費電力化を可能とした高周波受信装置を実現できる。
なお、本実施の形態4では、サブキャリアの振幅の変化を検出してフェージング周波数を検出したが、サブキャリアのC/N(キャリア/ノイズ)を用いた場合もフェージング周波数の検出は可能である。
(実施の形態5)
以下、本実施の形態5における高周波受信装置について図面を用いて説明する。
図14は本発明の実施の形態5における高周波受信装置501の回路ブロック図である。図14において、従来例で示した図4と同じものは同じ番号を用いて、その説明は簡略化している。また、従来例の電子チューナ5に対して、実施の形態5の電子チューナ102では、DCオフセット判定回路46の出力46aとDCオフセット補正回路47の入力47aとの間に、駆動回路145が接続されている点が異なる。
これらDCオフセット検出回路45、DCオフセット判定回路46、駆動回路145、DCオフセット補正回路47によりDCオフセット制御ループ147が構成されている。
このように構成された高周波受信装置501の動作について以下説明する。アンテナから入力された高周波信号は、電子チューナ102で受信される。この電子チューナ102で選局された信号は、復調部7で復調されて出力端子43から出力される。なお、この高周波信号は、例えば、デジタル変調されたデジタルテレビ放送であり、UHFでは約470MHz(CH13)から約770MHz(CH62)までの周波数を用いることができる。
次に、電子チューナ102における動作について説明する。入力端子3に入力された高周波信号は、フィルタ13によって妨害信号が抑圧される。このフィルタ13の出力は、増幅器15により、利得制御される。この増幅器15の出力は、混合回路49に供給される。
この混合回路49は、混合器17、25、発振器33、90度の移相器35により、ダイレクトコンバージョン方式の混合器が構成されている。この混合回路49により、混合器17、25からは、位相が互いに90度異なったI、Q信号が出力される。これらI、Q信号は、ローパスフィルタ21、29に入力される。これらローパスフィルタ21、29の出力は、増幅器23、31に入力される。これら増幅器23、31の出力は、出力端子9、11を介してI、Q信号がそれぞれ出力される。また、これらI、Q信号は、復調部7に入力される。この復調部7に設けられたA/Dコンバータ37、39によりそれぞれデジタル信号とされる。さらに復調回路41により復調信号とされて出力端子43から出力される。
ところが、このようにダイレクトコンバージョン方式を用いた混合回路49では、発振器33の発振信号が、混合器17の一方の入力あるいは混合器25の一方の入力に漏洩する。この漏洩した発振信号と発振器33から入力される本来の発振信号とが混合器17あるいは25において自己ミキシングされ、これにより混合器17あるいは混合器25からDCオフセット電圧が発生する。
あるいは、入力端子3に大きな妨害信号が入力された場合に、この妨害信号が混合器17の一方の入力あるいは混合器25の一方の入力に漏洩する。この漏洩した妨害信号と発振器33から入力される本来の発振信号とが混合器17あるいは25において自己ミキシングされ、これにより混合器17あるいは混合器25からDCオフセット電圧が発生する。
このようにして、混合器17、25からは第1、第2のDCオフセット電圧がそれぞれ発生することになり、受信品質が劣化する。
そこで、これら第1、第2のDCオフセット電圧を、DCオフセット制御ループ147により改善する方法を、以下説明する。このDCオフセット制御ループ147は、DCオフセット検出回路45と、DCオフセット判定回路46と、駆動回路145、DCオフセット補正回路47とから構成されている。
このDCオフセット検出回路45では、A/Dコンバータ37、39からそれぞれ出力されるI、Q信号から第1、第2のDCオフセット電圧をそれぞれ検出し、DCオフセット判定回路46に供給する。このDCオフセット判定回路46は、検出された第1、第2のDCオフセット電圧を基準値と比較し判定する。なお、この基準値は、外部端子103aから入力することができる。
検出された第1、第2のDCオフセット電圧が基準値より大きい場合には、DCオフセット判定回路46からの判定信号により、駆動回路145は、DCオフセット補正回路47への電源を供給する。これにより、DCオフセット補正回路47は、DCオフセット検出回路45により検出された第1、第2のDCオフセット電圧を打ち消すための第1、第2のキャンセル信号を合成器19、27にそれぞれ供給する。これらの合成器19、27に第1、第2のキャンセル信号をそれぞれ供給することにより、合成器19、27において第1、第2のDCオフセット電圧と第1、第2のキャンセル信号とがそれぞれ合成され、第1、第2のDCオフセット電圧が抑圧される。
検出された第1、第2のDCオフセット電圧が基準値より小さい場合には、DCオフセット判定回路46からの判定信号が入力される駆動回路145により、DCオフセット補正回路47への電源を停止する。ただし、DCオフセット補正回路47への電源を停止するが、合成器19、27の他方の入力に供給している第1、第2のDCオフセット電圧を打ち消すための第1、第2のキャンセル信号は供給するものとしている。なお、このように第1、第2のキャンセル信号の供給を行なわないで、第1、第2のキャンセル信号を合成器19、27でそれぞれ保持するようにしても同様の効果が得られる。
また、DCオフセット判定回路46には、メモリ104(図示せず)を設けることができる。このメモリ104には、基準値が記憶されている。これによってDCオフセット判定回路46は、検出された第1、第2のDCオフセット電圧とメモリ104に記憶された基準値とを比較することができる。
図15は、高周波受信装置のDCオフセット電圧の一般的な補正方法を示すフローチャートである。図15において、受信開始時には、受信ステップS151により、DCオフセット検出回路45、DCオフセット判定回路46、DCオフセット補正回路47に対して電源を供給する。さらに、受信ステップS152に移行し、DCオフセット検出回路45により第1、第2のDCオフセット電圧を検出する。さらに、受信ステップS153に移行し、DCオフセット判定回路46により、第1、第2のDCオフセット電圧と基準値との比較判定をする。
この検出結果として、第1、第2のDCオフセット電圧が基準値より大きい場合(NG)には、受信ステップS154に移行し、DCオフセット補正回路47でDCオフセット補正を行い、さらに受信ステップS152に移行する。一方、第1、第2のDCオフセット電圧が基準値より小さい場合(OK)には、受信ステップS152に戻る。
これに対して、本発明の実施の形態5における第1、第2のDCオフセット電圧の補正方法について、以下に説明する。
図16は、本発明の実施の形態5における高周波受信装置の第1、第2のDCオフセット電圧の補正方法を示すフローチャートである。図16において、受信開始時には、受信ステップS2161により、DCオフセット検出回路45、DCオフセット判定回路46への電源を供給する。さらに、受信ステップS2162に移行し、DCオフセット検出回路45により、第1、第2のDCオフセット電圧を検出する。さらに、受信ステップS2163に移行し、DCオフセット判定回路46により、第1、第2のDCオフセット電圧と基準値との比較判定をする。
この検出結果として、第1、第2のDCオフセット電圧が基準値より小さい場合(OK)には、受信ステップS2162に戻る。一方、第1、第2のDCオフセット電圧が基準値より大きい場合(NG)には、受信ステップS2164に移行し、駆動回路145によりDCオフセット補正回路47への電源を供給する。
さらに、受信ステップS2165に移行し、DCオフセット補正回路47により第1、第2のDCオフセット電圧の補正を行う。さらに、ステップS2166に移行して、駆動回路145によりDCオフセット補正回路47への電源を停止する。さらに、受信ステップS2162に戻る。
以上のように、ダイレクトコンバージョン方式を用いた混合回路49では、混合器17、25で第1、第2のDCオフセット電圧が発生する。この第1、第2のDCオフセット電圧は、A/Dコンバータ37、39の出力信号よりDCオフセット検出回路45で検出する。
この検出された第1、第2のDCオフセット電圧は、DCオフセット判定回路46に入力されて基準値と比較し判定される。この検出された第1、第2のDCオフセット電圧が基準値より小さい場合に、DCオフセット判定回路46は、駆動回路145に制御信号を供給する。この制御信号により、駆動回路145は、DCオフセット補正回路47への電源を停止する。
このように、DCオフセット判定回路46とDCオフセット補正回路47との間に駆動回路145を設け、第1、第2のDCオフセット電圧が小さい場合には、駆動回路145によりDCオフセット補正回路47への電源を停止する。従って、低消費電力化とした電子チューナ102の実現が可能となる。
なお、本実施の形態5では、混合器17とローパスフィルタ21との間に合成器19を挿入し、混合器25とローパスフィルタ29との間に合成器27を挿入したが、この合成器19はローパスフィルタ21と出力端子9との間に、合成器27はローパスフィルタ29と出力端子11との間にそれぞれ設けても良い。
さらに、ISDB−Tのデジタルテレビ放送を受信する場合に、例えば13セグメントのうちの12セグメント、あるいは1セグメントの受信ができる。この1セグメント受信では、本実施の形態で説明したように、DCオフセット電圧の補正が必要とされる。これに対して、12セグメントを受信する場合には、中心位置に1セグメントが存在し、またこの1セグメントを必要としないため、DCオフセット電圧の許容値を緩和することができる。
すなわち、DCオフセット判定回路46において、12セグメント受信時の基準値は、1セグメント受信時の基準値に対して、大きくして緩和することができる。あるいは、12セグメント受信時には、DCオフセット検出回路45、DCオフセット判定回路46、DCオフセット補正回路47の少なくともひとつに対して電源を停止することができる。
また、1セグメントを受信する場合において、発振器33の発振周波数を、1セグメントの中心周波数から1セグメントの帯域幅(約428.5KHz)の1/2(約214KHz)以上離して設定する。これにより、混合回路49をヘテロダイン受信として使用し、1セグメントの中間周波信号をDC成分から1セグメントの帯域の1/2(約214KHz)以上離して変換することが可能であり、この場合には、DCオフセットの問題は発生しない。
従って、混合回路49により1セグメント受信の時は、DCオフセット制御ループ147に対して電源を停止することができる。この場合に、DCオフセット制御ループ147を構成するDCオフセット検出回路45、DCオフセット判定回路46、DCオフセット補正回路47の少なくともひとつに対して電源を停止してもよい。
なお、1セグメントと12セグメントを別々に受信する場合は以上のように受信を行い、また、一括して13セグメントを受信する場合は、第1、第2のDCオフセット電圧が基準値より小さい場合に、駆動回路145によりDCオフセット補正回路47への電源を停止する制御を行うことができる。
本発明にかかる高周波受信装置は、低消費電力が必要となる携帯用テレビ受信装置等に用いると有用である。
3 入力端子
9,43,113,213 出力端子
11 出力端子
17 混合器
19 合成器
25 混合器
27 合成器
33 発振器
35 移相器
45 DCオフセット検出回路
46 DCオフセット判定回路
47 DCオフセット補正回路
101,141,201,401,501 高周波受信装置
102,103 電子チューナ
105,202,403 復調部
106,147 DCオフセット制御ループ
106a 電源入力端子
109,210 受信品質判定回路
111,145 駆動回路

Claims (26)

  1. デジタル放送信号を受信する電子チューナと、
    前記電子チューナからの出力信号を復調する復調部と、を備えた
    高周波受信装置であって、
    前記電子チューナは、
    前記デジタル放送信号が入力される入力端子と、
    前記デジタル放送信号が一方の入力に供給されるとともに、他方の入力に発振器の発振信号が移相器を介して供給されて互いに位相が異なる出力信号を出力するダイレクトコンバージョン方式の第1および第2の混合器と、
    前記第1および第2の混合器の出力がそれぞれ供給される第1および第2の出力端子と、
    前記第1および第2の混合器の出力信号に含まれる第1および第2のDCオフセット電圧を検出するとともに、前記第1および第2のDCオフセット電圧をそれぞれ打ち消すための第1および第2のキャンセル信号をそれぞれ出力するDCオフセット制御ループと、
    前記第1の混合器と前記第1の出力端子の間に接続されるとともに前記第1のキャンセル信号が入力される第1の合成器と、
    前記第2の混合器と前記第2の出力端子の間に接続されるとともに前記第2のキャンセル信号が入力される第2の合成器と、を備え、
    前記復調部は、
    受信信号の品質を検出する受信品質検出回路と、
    前記受信品質検出回路から出力される検出信号を第1の基準値と比較し判定する受信品質判定回路と、
    前記受信品質判定回路から出力される判定信号が入力される駆動回路と、を備え、
    前記受信品質判定回路において受信信号の品質が良好と判定された場合に、前記駆動回路により前記DCオフセット制御ループへの電源を停止することを特徴とする
    高周波受信装置。
  2. 前記DCオフセット制御ループは、
    前記第1および第2の混合器から出力される信号が供給されるとともに前記第1および第2のDCオフセット電圧をそれぞれ検出するDCオフセット検出回路と、
    前記DCオフセット検出回路から出力される前記第1および第2のDCオフセット電圧を第2の基準値と比較判定するDCオフセット判定回路と、
    前記DCオフセット判定回路の判定に基づいて前記第1および第2のDCオフセット電圧をそれぞれ打ち消すための第1および第2のキャンセル信号をそれぞれ出力するDCオフセット補正回路と、を備えた
    請求項1に記載の高周波受信装置。
  3. 前記駆動回路が前記DCオフセット制御ループへの電源を停止する場合に、前記DCオフセット制御ループを構成する前記DCオフセット検出回路、前記DCオフセット判定回路、前記DCオフセット補正回路のうち少なくともひとつに対して電源を停止する
    請求項2に記載の高周波受信装置。
  4. 前記受信品質判定回路には、前記第1の基準値を入力するための外部端子が設けられた
    請求項1に記載の高周波受信装置。
  5. 前記受信品質判定回路の前記第1の基準値として、ビットエラーレートまたはC/Nが用いられる
    請求項1に記載の高周波受信装置。
  6. 前記受信品質判定回路の前記第1の基準値として、パケットエラーレートが用いられる
    請求項1に記載の高周波受信装置。
  7. 前記DCオフセット制御ループへの電源を供給する場合に、
    前記受信品質判定回路への受信品質信号としてパケットエラーレート、ビットエラーレート、C/Nのうち少なくとも1つが用いられる
    請求項1に記載の高周波受信装置。
  8. 前記DCオフセット検出回路、前記DCオフセット判定回路、前記DCオフセット補正回路のうち少なくともひとつに対して電源を停止する場合に、
    前記受信品質判定回路への受信品質信号としてパケットエラーレートが用いられる
    請求項2に記載の高周波受信装置。
  9. 前記DCオフセット判定回路において受信信号を判定する場合に、12セグメント受信時の前記第2の基準値は、1セグメント受信時の前記第2の基準値より大きく設定する
    請求項2に記載の高周波受信装置。
  10. デジタル放送信号のうちの1セグメント受信時には、
    前記DCオフセット検出回路、前記DCオフセット判定回路、前記DCオフセット補正回路に対して電源を供給し、
    デジタル放送信号のうちの12セグメント受信時には、
    前記DCオフセット検出回路、前記DCオフセット判定回路、前記DCオフセット補正回路のうちの少なくともひとつに対して電源を停止する
    請求項2に記載の高周波受信装置。
  11. デジタル放送信号のうちの1セグメント受信の場合に、
    前記第1および第2の混合器は、発振器の周波数が前記1セグメントの中心周波数より前記1セグメントの帯域の1/2以上離して設定されることにより、ヘテロダイン方式として用いられ、前記DCオフセット検出回路、前記DCオフセット判定回路、前記DCオフセット補正回路のうち少なくともひとつに対して電源を停止する
    請求項2に記載の高周波受信装置。
  12. デジタル放送信号を受信する電子チューナと、
    前記電子チューナからの出力信号を復調する復調部と、を備えた
    高周波受信装置であって、
    前記電子チューナは、
    前記デジタル放送信号が入力される入力端子と、
    前記デジタル放送信号が一方の入力に供給されるとともに、他方の入力に発振器の発振信号が移相器を介して供給されて互いに位相が異なる出力信号を出力するダイレクトコンバージョン方式の第1および第2の混合器と、
    前記第1および第2の混合器の出力がそれぞれ供給される第1および第2の出力端子と、
    前記第1および第2の混合器の出力信号に含まれる第1および第2のDCオフセット電圧を検出するとともに、前記第1および第2のDCオフセット電圧をそれぞれ打ち消すための第1および第2のキャンセル信号をそれぞれ出力するDCオフセット制御ループと、
    前記第1の混合器と前記第1の出力端子の間に接続されるとともに前記第1のキャンセル信号が入力される第1の合成器と、
    前記第2の混合器と前記第2の出力端子の間に接続されるとともに前記第2のキャンセル信号が入力される第2の合成器と、を備え、
    前記復調部は、
    受信信号の品質を検出する受信品質検出回路と、
    移動によるフェージング周波数を検出する第1のフェージング検出回路と、
    前記受信品質検出回路からの受信品質信号と前記第1のフェージング検出回路からのフェージング周波数とが入力される受信品質判定回路と、
    前記受信品質判定回路から出力される受信品質判定信号が入力されるとともに前記DCオフセット制御ループへの電源を供給あるいは停止する駆動回路と、を備え、
    前記第1のフェージング検出回路からのフェージング周波数に応じて前記受信品質判定回路の品質判定基準値を設定し、前記受信品質判定回路が受信信号の品質を良好と判定した場合に、前記駆動回路により前記DCオフセット制御ループへの電源を停止することを特徴とする
    高周波受信装置。
  13. 前記復調部は、
    入力端子から入力されたアナログ信号をデジタル信号に変換するA/Dコンバータと、
    入力信号を高速フーリエ変換する高速フーリエ変換器と、
    信号波形を元の信号に戻す波形等価回路と、
    信号を検波する検波回路が接続され、前記高速フーリエ変換器の出力が入力されるとともにスキャタードパイロット信号を抽出するSP抽出回路と、
    前記SP抽出回路からのSP信号を一方の入力に接続し他方の入力に基準パイロット信号を接続する比較回路と、を備え、
    前記比較回路から出力される前記SP信号と前記基準パイロット信号とを比較することによって得られる波形等価信号が、前記波形等価回路の他方の入力に接続され、
    前記波形等価信号が前記第1のフェージング検出回路に入力される
    請求項12に記載の高周波受信装置。
  14. 前記高速フーリエ変換器の出力信号が入力されるとともに少なくとも2本のサブキャリアの時間による振幅の変化によりフェージング周波数を検出する第2のフェージング検出回路を第1のフェージング検出回路に代わって設け、
    前記第2のフェージング検出回路の入力には、前記波形等価回路に入力される波形等価信号の代わりに前記高速フーリエ変換器の出力信号が入力される
    請求項13に記載の高周波受信装置。
  15. 前記高速フーリエ変換器の出力信号が入力されるとともに少なくとも2本のサブキャリアの時間によるC/Nの変化によりフェージング周波数を検出する第3のフェージング検出回路が、前記第2のフェージング検出回路に代わって設けられる
    請求項14に記載の高周波受信装置。
  16. 前記DCオフセット制御ループは、
    前記第1および第2の混合器から出力される信号が供給されるとともに前記第1および第2のDCオフセット電圧をそれぞれ検出するDCオフセット検出回路と、
    前記DCオフセット検出回路から出力される前記第1および第2のDCオフセット電圧をオフセット基準値と比較判定するDCオフセット判定回路と、
    前記DCオフセット判定回路の判定に基づいて前記第1および第2のDCオフセット電圧をそれぞれ打ち消すための第1および第2のキャンセル信号をそれぞれ出力するDCオフセット補正回路と、を備えた
    請求項12に記載の高周波受信装置。
  17. 前記駆動回路が前記DCオフセット制御ループへの電源を停止する場合に、
    前記DCオフセット制御ループを構成する前記DCオフセット検出回路、前記DCオフセット判定回路、前記DCオフセット補正回路のうち少なくともひとつに対して電源を停止する
    請求項16に記載の高周波受信装置。
  18. 前記受信品質判定回路には、前記品質判定基準値を入力するための外部端子が設けられた
    請求項12に記載の高周波受信装置。
  19. 前記DCオフセット制御ループへの電源を供給する場合に、前記受信品質判定回路への前記受信品質信号としてパケットエラーレート、ビットエラーレート、C/Nのうち少なくとも1つが用いられる
    請求項12に記載の高周波受信装置。
  20. 前記DCオフセット検出回路、前記DCオフセット判定回路、前記DCオフセット補正回路のうち少なくともひとつに対して電源を停止する場合に、
    前記受信品質判定回路への前記受信品質信号としてパケットエラーレートが用いられる
    請求項16に記載の高周波受信装置。
  21. 入力端子と、
    前記入力端子からのデジタル放送信号が一方の入力に供給されるとともに、他方の入力に局部発振器の発振信号が移相器を介して供給されて互いに位相が異なる出力信号を出力するダイレクトコンバージョン方式の第1および第2の混合器と、
    前記第1および第2の混合器の出力がそれぞれ供給される第1および第2の出力端子と、
    前記第1および第2の混合器の出力信号が供給されるとともにDCオフセット電圧を検出するDCオフセット検出回路と、
    前記DCオフセット検出回路から出力される第1および第2のDCオフセット電圧を基準値と比較判定するDCオフセット判定回路と、
    前記DCオフセット判定回路の判定に基づいて前記第1および第2のDCオフセット電圧をそれぞれ打ち消すための第1および第2のキャンセル信号をそれぞれ出力するDCオフセット補正回路と、
    前記第1の混合器と前記第1の出力端子の間に接続されるとともに前記第1のキャンセル信号が入力される第1の合成器と、
    前記第2の混合器と前記第2の出力端子の間に接続されるとともに前記第2のキャンセル信号が入力される第2の合成器と、を有し、
    前記DCオフセット判定回路から出力される第1の判定信号が入力される駆動回路を、さらに備え、
    前記駆動回路から出力される第1の駆動電圧が前記DCオフセット補正回路に接続され、
    前記DCオフセット判定回路において、前記第1および第2のDCオフセット電圧が前記基準値より小さい場合に、前記駆動回路により前記DCオフセット補正回路への電源を停止することを特徴とする
    電子チューナ。
  22. 前記DCオフセット判定回路には、基準値を入力するための第1の外部端子が設けられた
    請求項21に記載の電子チューナ。
  23. デジタル放送信号のうちの12セグメント受信時に、
    前記基準値は、1セグメント受信時の基準値より大きく設定する
    請求項22に記載の電子チューナ。
  24. デジタル放送信号のうちの1セグメント受信時には、
    前記DCオフセット検出回路、前記DCオフセット判定回路、前記DCオフセット補正回路に対して電源を供給し、
    デジタル放送信号のうちの12セグメント受信時には、
    前記DCオフセット検出回路、前記DCオフセット判定回路、前記DCオフセット補正回路のうち少なくともひとつに対して電源を停止する
    請求項21に記載の電子チューナ。
  25. デジタル放送信号のうちの1セグメント受信の場合に、
    前記第1および第2の混合器は、局部発振器の周波数が前記1セグメントの中心周波数より前記1セグメントの帯域の1/2以上離して設定されることにより、ヘテロダイン方式として用いられ、前記DCオフセット検出回路、前記DCオフセット判定回路、前記DCオフセット補正回路のうち少なくともひとつに対して電源を停止する
    請求項21に記載の電子チューナ。
  26. 請求項21に記載の電子チューナの第1および第2の出力端子に復調部が接続される高周波受信装置であって、
    前記復調部は、
    前記第1および第2の出力端子からの信号が供給されるとともにアナログ信号をデジタル信号にそれぞれ変換する第1および第2のA/Dコンバータを備え、
    前記第1および第2のA/Dコンバータから出力される信号が前記DCオフセット検出回路にそれぞれ接続されることを特徴とする
    高周波受信装置。
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