JP5120245B2 - 基板保持構造及びスイッチング電源装置 - Google Patents

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本発明は、基板保持構造、及びこの基板保持構造を具備するスイッチング電源装置に関する。
従来の基板保持構造としては、回路基板と、回路基板が載置された筐体と、回路基板に実装された実装部品と、実装された実装部品を筐体に向けて押圧する押圧部材と、を備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
実開平01−139494号公報
ここで、上述したような基板保持構造では、通常、ねじ等の固定具によって回路基板が筐体に固定されていることから、その固定に起因して回路基板を撓ませるような応力が生じる場合がある。そのため、回路基板に反りや撓みが生じ易く、回路基板と筐体との密着性が低下するおそれがある。さらに、ねじ等の固定具によって回路基板が固定されると、回路基板と筐体との熱膨張係数の違いから、温度変化に起因する回路基板の反りや撓みが生じ易いため、この点からも回路基板と筐体との密着性が低下するおそれがある。
また、近年のコイル基板構造においては、さらなる小型化が要求されている。そのため、かかる要求に伴って、例えば小型化された場合であっても実装領域(すなわち、回路基板において実装部品を実装可能な領域)を確保できるものが求められている。
そこで、本発明は、実装領域を確保しつつ、回路基板と筐体との密着性を向上することができる基板保持構造及びスイッチング電源装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る基板保持構造は、所定回路を構成する回路基板を具備し、当該回路基板を保持する基板保持構造であって、回路基板が載置された筐体と、回路基板に実装された実装部品と、実装された実装部品を筐体に向けて押圧する押圧部材と、所定回路を構成し、回路基板を貫通すると共に筐体に係止された貫通部材と、を備え、回路基板は、その主面に沿う方向のずれが貫通部材によってのみ規制されることを特徴とする。
この基板保持構造では、押圧部材によって実装部品が押圧されることで、筐体に対し回路基板がその厚さ方向に押し付けられている。また、貫通部材が回路基板を貫通しており、この貫通部材のみによって回路基板の主面に沿う方向のずれ(以下、単に「ずれ」という)が規制されている。よって、回路基板にあっては、貫通部材と間の隙間分のずれが許容されながら筐体に固定されることとなる。従って、回路基板に生じる応力を開放して反りや撓みが発生するのを防止することができ、回路基板と筐体との密着性を高めることが可能となる。その結果、例えば回路基板の振動を抑制したり、回路基板からの熱を筐体へと好適に熱伝導させたりすることができる。さらに、貫通部材が所定回路を構成するものであることから、回路基板の固定の際にねじやピン等の固定具を別途設けることが不要になるため、かかる固定具によって実装領域が縮小されることを抑制することもできる。その結果、本発明によれば、実装領域を確保しつつ、回路基板と筐体との密着性を向上することが可能となる。
また、上記作用効果を好適に奏する構成として、具体的には、貫通部材は、所定量の隙間を有して回路基板を貫通する構成が挙げられる。また、回路基板は、1次側トランスコイル部を有する第1コイル基板と、当該第1コイル基板に重ねられ2次側トランスコイル部を有する第2コイル基板と、を有し、貫通部材は、1次側及び2次側トランスコイル部を磁気的に互いに接続するためのトランスコアである構成が挙げられる。
このとき、第1及び第2コイル基板は、1次側及び2次側トランスコイル部が基板厚さ方向に重なるようにして互いにずれて重ねられていることが好ましい。この場合、第1及び第2コイル基板が互いに一致するように重ねられたものに比べ、第1及び第2コイル基板の外表面、すなわち放熱面の面積を増大させることができ、放熱性を高めることが可能となる。
また、筐体は、回路基板からの熱を放熱させるための放熱部材であることが好ましい。この場合、上記作用効果によって回路基板と筐体との密着性が高まっていることから、実装された実装部品の熱が第1及び第2コイル基板を介して放熱部材へと一層熱伝導される。よって、放熱性を一層高めることが可能となる。
また、本発明に係るスイッチング電源は、上記基板保持構造を具備することを特徴とする。このスイッチング電源装置においても、実装領域を確保しつつ回路基板と筐体との密着性を向上するという上記効果を奏する。なお、スイッチング電源装置としては、例えば、DC−DCコンバータやAC−DCコンバータが挙げられる。
本発明によれば、実装領域を確保しつつ、回路基板と筐体との密着性を向上することが可能となる。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明において、同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
図1は、本発明の一実施形態に係るスイッチング電源装置の回路図である。図1に示すように、本実施形態のスイッチング電源装置1は、DC−DCコンバータとして機能するものであり、高圧バッテリ等から供給される高圧の直流入力電圧Vinを低圧の直流出力電圧Voutに変換し、低圧バッテリ等へ供給する。
このスイッチング電源装置1は、1次側高圧ライン21と1次側低圧ライン22との間に設けられたスイッチング回路2及び入力平滑コンデンサ3と、1次側及び2次側トランスコイル部41,42を有するトランス4と、2次側トランスコイル部42に接続された整流回路5と、整流回路5に接続された平滑回路6と、を備えている。
スイッチング回路2は、スイッチング素子S1〜S4で構成されたフルブリッジ型の回路構成とされている。スイッチング回路2は、例えば駆動回路(不図示)から供給される駆動信号に応じて、入力端子T1,T2間に印加される直流入力電圧Vinを入力交流電圧に変換する。
入力平滑コンデンサ3は、入力端子T1、T2から入力された直流入力電圧Vinを平滑化する。トランス4は、スイッチング回路2で生成された入力交流電圧を変圧し、出力交流電圧を出力する。1次側及び2次側トランスコイル部41,42の巻数比は、変圧比によって適宜設定されている。ここでは、1次側トランスコイル部41の巻数を、2次側トランスコイル部42の巻数よりも多くしている。2次側トランスコイル部42は、センタータップ型のものであり、接続部C及び出力ラインLOを介して出力端子T3に導かれている。
整流回路5は、整流ダイオード5A,5Bからなる単層全波整流型のものである。各整流ダイオード5A,5Bのカソードは、2次側トランスコイル部42に接続されている一方、アノードは、接地ラインLGに接続され、出力端子T4に導かれている。これにより、整流回路5は、トランス4からの出力交流電圧の各半短波期間を、個別に整流して直流電圧を生成する。
平滑回路6は、チョークコイル61と出力平滑コンデンサ62とを含んで構成されている。チョークコイル61は、出力ラインLOに挿入配置されている。出力平滑コンデンサ62は、出力ラインLOにおいてチョークコイル61と接地ラインLGとの間に接続されている。これにより、平滑回路6は、整流回路5で整流された直流電圧を平滑化して直流出力電圧Voutを生成し、この直流出力電圧Voutを出力端子T3,T4から低圧バッテリ等へ供給する。
以上のように構成されたスイッチング電源装置1では、入力端子T1,T2から供給される直流入力電圧Vinがスイッチングされて入力交流電圧が生成され、トランス4の1次側トランスコイル部41へと供給される。そして、生成された入力交流電圧が変圧され、2次側トランスコイル部42から出力交流電圧として出力される。そして、この出力交流電圧が整流回路5によって整流されると共に平滑回路6によって平滑化され、出力端子T3,T4から直流出力電圧Voutとして出力されることとなる。
次に、スイッチング電源装置1においてコイル基板を保持するための基板保持構造について説明する。
図2は図1のスイッチング電源装置における基板保持構造の要部を示す斜視図、図3は図2の基板保持構造の分解斜視図である。図2,3に示すように、本実施形態の基板保持構造100は、互いにずれて積層された(重ねられた)第1及び第2コイル基板(回路基板)110,120と、筐体としての放熱板(放熱部材)130と、トランスコア(貫通部材)140と、チョークコア(貫通部材)150と、第1及び第2バネ支持具(押圧部材)160,170と、を備えている。
図3に示すように、第1及び第2コイル基板110,120は、長尺平板状のプリント基板であって、スイッチング電源装置1の上記回路を構成するものである。
第1コイル基板110は、当該第1コイル基板110の長手方向(以下、単に「長手方向」という)の一端部にて貫通するように設けられた貫通端子111,111を有している。この貫通端子111,111は、上記入力端子T1,T2を構成するものであり、第1コイル基板110の上面110aにおけるパッド(不図示)にハンダ11(図2参照)で固定されて電気的に接続されている。
また、第1コイル基板110には、基板厚さ方向(積層方向)から見たとき(上面110a側から見たとき)、その長手方向の略中央から他端に亘る領域に、上記1次側トランスコイル部41が設けられている。1次側トランスコイル部41は、基板厚さ方向から見たとき、長手方向の幅が第1コイル基板110の短手方向(以下、単に「短手方向」という)の幅よりも狭くなっている。
この1次側トランスコイル部41の略中央位置には、トランスコア140が挿通されるものとして、矩形状の貫通孔43が形成されている。この1次側トランスコイル部41は、貫通孔43を中心として矩形渦巻状に延び、例えば銅等で形成された導体パターン44を含んで構成されている。
第2コイル基板120は、その長手方向の他端部にて貫通するように設けられた貫通端子121,121を有している。この貫通端子121,121は、上記出力端子T1,T2を構成するものであり、第2コイル基板120の上面120aにおけるパッド(不図示)にハンダ11(図2参照)で固定されて電気的に接続されている。
また、第2コイル基板120には、基板厚さ方向から見たとき、その長手方向における一端から略中央に亘る領域に、上記2次側トランスコイル部42が設けられている。2次側トランスコイル部42は、上記1次側トランスコイル部41と同様に、基板厚さ方向から見たとき、長手方向の幅が短手方向の幅よりも狭くなっている。
この2次側トランスコイル部42の略中央位置には、トランスコア140が挿通されるものとして、矩形状の貫通孔45が形成されている。この2次側トランスコイル部42は、貫通孔45を中心として矩形渦巻状に延び、例えば銅等で形成された導体パターン46を含んで構成されている。また、第2コイル基板120において長手方向の他端部には、チョークコア150が挿通されるものとして、矩形状の貫通孔125が形成されている。
これら第1及び第2コイル基板110,120にあっては、1次側及び2次側トランスコイル部41,42のみが基板厚さ方向に重なるようにして(すなわち、1次側及び2次側トランスコイル部41,42のみを積層領域として)互いに重ねられると共に、貫通孔43,45が互いに連通するように長手方向に互いにずれて重ねられている。ここでは、第2コイル基板120が放熱板130側(下側)に位置するように積層されている。
そして、第1及び第2コイル基板110,120のそれぞれでは、各上面110a,120aにおいて積層領域以外の領域を実装領域として、半導体部品等の実装部品9がそれぞれ実装されている。具体的には、図2に示すように、第1コイル基板110の実装領域に上記スイッチング素子S1〜S4が載置されて搭載されると共に、第2コイル基板120の実装領域に上記整流ダイオード5A,5Bが載置されて搭載されている。
なお、スイッチング素子としては、例えば電界効果型トランジスタ(MOS−FET:Metal Oxide Semiconductor-Field Effect Transistor)やIGBT(InsulatedGate Bipolar Transistor)等が挙げられる。
図3に戻り、放熱板130は、第1及び第2コイル基板110,120の熱を放熱すると共に、実装された実装部品9の熱を第1及び第2コイル基板110,120を介して放熱するためのものである。この放熱板130は、例えばアルミニウムで形成されており、第1及び第2コイル基板110,120の熱伝導率よりも高い熱伝導率を有している。
この放熱板130は、第1コイル基板110の下面(他主面)110bを当接させる放熱面131と、第2コイル基板120の下面(他主面)120bを当接させる放熱面132と、を有している。これら放熱面131,132は、第2コイル基板120の厚さと等しい高さの段差部133で連続するように構成されている。
また、放熱面132には、凹部134,135が形成されている。凹部134は、トランスコア140を係止するためものであり、トランスコア140の形状に沿って窪むように設けられている。凹部135は、チョークコア150を係止するためのものであり、チョークコア150の形状に沿って窪むように設けられている。
そして、放熱板130では、各放熱面131,132に第1及び第2コイル基板110,120がそれぞれ載置されている。これにより、図4に示すように、第1及び第2コイル基板110,120の下面110b,120bは、放熱板130に当接されることとなる。
図3に示すように、トランスコア140は、1次側及び2次側トランスコイル部41,42を磁気的に互いに接続するためものであり、上記トランス4を構成する回路構成部品である。トランスコア140は、例えばフェライト等の磁性材料で形成されている。
このトランスコア140は、断面矩形状の環状を呈している。具体的には、トランスコア140は、いわゆるU型コアである上部コア141と、いわゆるI型コアである下部コア142と、を有し、これらが図示しない固定部材によって互いに連結されて固定されている。
このトランスコア140では、その上部コア141が貫通孔43,45に所定量の隙間M1(図4参照)を有して内挿(いわゆる、遊嵌)されている。つまり、トランスコア140は、所定量の隙間M1を有して第1及び第2コイル基板110,120を貫通するように設けられている。
これと共に、トランスコア140では、その下部コア142が放熱面132の凹部134に嵌合されて係止され、且つ、その上部コア141及び下部コア142が互いに連結されている。このように構成されたトランスコア140により、第1及び第2コイル基板110,120は、その主面方向である長手方向及び短手方向のずれが規制されることになる。なお、隙間M1の上記所定量は、例えば第1及び第2コイル基板110,120の熱膨張率等に基づいて適宜設定されている。
チョークコア150は、上記チョークコイル61に対応する回路構成部品であり、例えばフェライト等の磁性材料で形成されている。このチョークコア150は、断面矩形状の環状を呈している。具体的には、チョークコア150は、いわゆるU型コアである上部コア151と、いわゆるI型コアである下部コア152と、を有し、これらが図示しない固定部材によって互いに連結されて固定されている。
このチョークコア150では、その上部コア151が貫通孔125に所定量の隙間M2(図4参照)を有して内挿(いわゆる、遊嵌)されている。つまり、チョークコア150は、所定量の隙間M2を有して第2コイル基板120を貫通するように設けられている。
これと共に、チョークコア150では、その下部コア152が放熱面132の凹部135に嵌合されて係止され、且つ、その上部コア151及び下部コア152が互いに連結されている。このように構成されたチョークコア150により、第1及び第2コイル基板110,120は、その主面方向である長手方向及び短手方向のずれが規制されることになる。なお、隙間M2の上記所定量は、例えば第2コイル基板120の熱膨張率等に基づいて適宜設定されている。
第1及び第2バネ支持具160,170は、実装された実装部品9を放熱板130に向けて押圧するものであり、例えば金属板を用いた折板構造とされている。第1バネ支持具160は、ねじ161で放熱板130に固定された支持部162と、支持部162の先端側に連続する板バネ部163と、を有している。この第1バネ支持具160は、その板バネ部163をスイッチング素子S1〜S4の上面に当接させることで、スイッチング素子S1〜S4を所定の付勢力(弾性力)で放熱板130側に付勢する。
第2バネ支持具170は、ねじ171で放熱板130に固定され第2コイル基板120上を短手方向に架け渡すアーチ状の支持部172と、支持部172に設けられ下方へ膨らむ皿バネ部173と、を有している。この第2バネ支持具170は、その皿バネ部173を整流ダイオード5A,5Bの上面に当接させることで、整流ダイオード5A,5Bを所定の付勢力で放熱板130側に付勢する。
以上、本実施形態では、図4に示すように、第1及び第2バネ支持具160,170によって実装部品9が押し付けられている。よって、第1及び第2コイル基板110,120に対して実装部品9が押し付けられると共に、放熱板130に対して第1及び第2コイル基板110,120が押し付けられる。また、貫通孔43,45にトランスコア140が挿通され、貫通孔125にチョークコア150が挿通されている。よって、第1及び第2コイル基板110,120の長手方向及び短手方向のずれがトランスコア140及びチョークコア150のみによって規制される。これにより、第1及び第2コイル基板110,120にあっては、放熱板130にリジットに固定されず、主面方向に沿った所定量のずれが許容されつつ放熱板130に固定されることになる。つまり、第1及び第2コイル基板110,120は、主面方向に所定量移動可能にして放熱板130に固定されている。
従って、第1及び第2コイル基板110,120に生じる熱応力等の応力(ストレス)を開放し、これらに反り、撓み及び歪みが発生するのを防止することができる。よって、実装部品9と第1及び第2コイル基板110,120との密着性を高めることができ、且つ、第1及び第2コイル基板110,120と放熱板130との密着性を高めながら第1及び第2コイル基板110,120を確実に保持することが可能となる。
さらに、トランスコア140及びチョークコア150は、上記回路を構成するものであることから、第1及び第2コイル基板110,120の固定の際に、例えば図6に示す従来の基板保持構造100Aのようにねじ15を固定具として別途設けることが不要になる。さらに、トランスコア140及びチョークコア150と実装部品9との間に、絶縁距離を確保したり絶縁部品を配置したりする必要性が少ない。そのため、第1及び第2コイル基板110,120を保持するに際して、実装領域が縮小されることも抑制できる。
すなわち、本実施形態によれば、実装領域を確保しつつ、第1及び第2コイル基板110,120と放熱板130との密着性を向上することができる。また、上述したように、第1及び第2コイル基板110,120と放熱板130と間で所定量のずれが許容されているため、次の効果を奏する。すなわち、第1及び第2コイル基板110,120において外部からの振動等によって生じる応力を緩和できる。さらに、熱膨張差によって生じる熱応力であって、第1及び第2コイル基板110,120の反りや撓みの原因となる応力を緩和することができる。特に、スイッチング電源装置1では、その動作時に、スイッチング素子S1〜S4や整流ダイオード5A,5B等のパワー半導体素子、トランス4及びチョークコイル61からの発熱によって、第1及び第2コイル基板110,120の温度が上昇し易いことから、熱応力を緩和するという上記効果は顕著である。
さらに、本実施形態のように、第1及び第2コイル基板110,120のずれが許容され、その応力が開放されていると、第1及び第2コイル基板110,120にて熱応力や振動等が発生しても、ハンダ11に力が加わってハンダ11が破損するのを防止することも可能となる。その結果、基板保持構造100の電気的接続を確保することができ、その信頼性を向上させることが可能となる。
また、本実施形態の第1及び第2コイル基板110,120は、上述したように、1次側及び2次側トランスコイル部41,42が基板厚さ方向に重なるようにして互いにずれて重ねられている。よって、第1及び第2コイル基板110,120が互いに一致するように重ねられたものに比べ、第1及び第2コイル基板110,120の外表面、すなわち放熱面の面積を増大させることができ、放熱性を高めることが可能となる。
また、本実施形態では、第1及び第2コイル基板110,120が放熱板130に載置されており、上述したように、これら第1及び第2コイル基板110,120と放熱板130との密着性が高まっている。よって、実装された実装部品9の熱を、第1及び第2コイル基板110,120を介して放熱板130へと一層熱伝導させることができる。よって、本実施形態では、放熱性を一層高めることが可能となる。
なお、上述したように、トランスコア140及びチョークコア150は上記回路を構成するものであることから、従来のようにねじやピン等を別途用いて第1及び第2コイル基板110A,120Aを固定する場合(図6参照)に比べ、第1及び第2コイル基板の小型化が可能となり、且つ部品点数の増加及びコストアップを抑制することができる。また、第1及び第2コイル基板110,120の端部をねじで固定する場合、第1及び第2コイル基板110,120の反りによってその中央部の密着性が特に低下し易いが、本実施形態では、かかる中央部の密着性も高いものとなっている。
ちなみに、本実施形態では、貫通孔43,45及びトランスコア140がともに矩形形状とされていることから、貫通孔43,45にトランスコア140を挿通することで、一の主面方向としての長手方向のずれを規制するだけでなく、一の主面方向に直交する他の主面方向としての短手方向のずれを規制する。よって、第1及び第2コイル基板110,120の回転ずれも規制されることとなる。この点については、貫通孔125及びチョークコア150においても同様である。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、上記入力端子T1〜T4を構成するものとして貫通端子111,121(図4参照)を用いたが、例えば図5に示すように、ボンディングワイヤ211,221を用い、上面110a,120aのパッド(不図示)にボンディングさせてもよい。
また、上記実施形態では、第1及び第2コイル基板110,120と放熱板130との密着性を一層高めるため、押圧部材としての第1及び第2バネ支持具160,170が付勢力を有して実装部品9を付勢しているが、押圧部材は付勢力を有さずに実装部品を押圧してもよい。
また、上記実施形態は、回路基板として第1及び第2コイル基板110,120を備えているが、回路基板の数は、1枚でもよいし3枚以上でもよい。また、筐体として放熱板130を備えているが、筐体は、板状のでなくとも、箱形状等であってもよい。
また、上記実施形態のトランスコア140及びチョークコア150では、上部コア141,151としてU型コアを用い、下部コア142,152としてI型コアを用いたが、上部コアとしてE型コアを用いてもよく、下部コアとしてI型コア或いはE型コアを用いてもよい。
また、上記実施形態では、トランスコア140及びチョークコア150が貫通部材を構成するが、これらの一方が貫通部材を構成してもよい。また、貫通部材はこれらに限定されるものではなく、例えば貫通端子等の回路構成部品であればよい。
なお、スイッチング電源装置1としては、上記DC−DCコンバータに限定されるものではなく、AC−DCコンバータ等であってもよい。ちなみに、第1及び第2コイル基板110,120と放熱板130と間に弾性樹脂等からなる接着剤を塗布し、これらを弾性的に接着してもよい。
また、上記実施形態では、スイッチング電源装置1の上記回路をセンタータップ型のアノードコモンとしているが、例えばセンタータップ型のカソードコモンとしてもよい。さらにまた、上記実施形態では、段差部133の高さを第2コイル基板120の厚さと等しいものとしたが、第2コイル基板120の厚さよりも厚い(高い)ものでもよい。また、第1及び第2コイル基板110,120の幅は、互いに異なっていてもよい。
また、上記実施形態では、実装部品9としてスイッチング素子S1〜S4や整流ダイオード5A,5B等のパワー半導体素子を、第1及び第2コイル基板110,120の上面110a,120aに表面実装したが、このパワー半導体素子と共に、例えばコイルやコンデンサ等の表面実装型の受動素子を表面実装してもよい。この場合、第1及び第2コイル基板110,120においてパワー半導体素子の搭載されている部分に対応する下面120a,120bが、放熱板130に少なくとも当接すればよい。
また、隙間M1にあっては、トランスコア140の全周と第1及び第2コイル基板110,120との間に形成されている場合の他に、第1及び第2コイル基板110,120のずれを許容できれば、トランスコア140の周囲の少なくとも一部と第1及び第2コイル基板110,120との間に形成されている(例えば、貫通孔43,45内においてトランス140が一の主面方向に寄っている)場合もある。隙間M2についても、チョークコア150に関して同様である。
本発明の一実施形態に係るスイッチング電源装置の回路図である。 図1のスイッチング電源装置における基板保持構造の要部を示す斜視図である。 図2の基板保持構造の分解斜視図である。 図2のIV−IV線に沿った断面の模式図である。 変形例に係る基板保持構造における図4に対応する模式図である。 従来の基板保持構造における図4に対応する模式図である。
符号の説明
1…スイッチング電源装置、9…実装部品、41…1次側トランスコイル部、42…2次側トランスコイル部、100…基板保持構造、110…第1コイル基板(回路基板)、120…第2コイル(回路基板)、130…放熱板(筐体,放熱部材)、140…トランスコア(貫通部材)、150…チョークコア(貫通部材)、160…第1バネ支持具(押圧部材),170…第2バネ支持具(押圧部材)、M1…隙間、M2…隙間。

Claims (6)

  1. 所定回路を構成する回路基板を具備し、当該回路基板を保持する基板保持構造であって、
    前記回路基板が載置された筐体と、
    前記回路基板に実装された実装部品と、
    実装された前記実装部品を前記筐体に向けて押圧する押圧部材と、
    前記所定回路を構成し、前記回路基板を貫通すると共に前記筐体に係止された貫通部材と、を備え、
    前記回路基板は、その主面に沿う方向のずれが前記貫通部材によってのみ規制されることを特徴とする基板保持構造。
  2. 前記貫通部材は、所定量の隙間を有して前記回路基板を貫通することを特徴とする請求項1記載の基板保持構造。
  3. 前記回路基板は、1次側トランスコイル部を有する第1コイル基板と、当該第1コイル基板に重ねられ2次側トランスコイル部を有する第2コイル基板と、を有し、
    前記貫通部材は、前記1次側及び2次側トランスコイル部を磁気的に互いに接続するためのトランスコアであることを特徴とする請求項1又は2記載の基板保持構造。
  4. 前記第1及び第2コイル基板は、前記1次側及び2次側トランスコイル部が基板厚さ方向に重なるようにして互いにずれて重ねられていることを特徴とする請求項3記載の基板保持構造。
  5. 前記筐体は、前記回路基板からの熱を放熱させるための放熱部材であることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項記載の基板保持構造。
  6. 請求項1〜5の何れか一項記載の基板保持構造を具備することを特徴とするスイッチング電源装置。
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