(実施形態1)
以下に、本発明に係る経路提供装置、及び本発明の経路提供方法に係る処理について、実施形態1の経路提供システムを示す図面に基づいて詳述する。図1は実施形態1の経路提供システムの構成を示す模式図である。
本実施形態1の経路提供システム100は、経路提供装置1に、例えば券売機2、通信キャリア(通信事業者)が管理する携帯電話機管理サーバ3、経路探索サーバ4、改札機5等がそれぞれ接続して構成されている。なお、券売機2、携帯電話機管理サーバ3、経路探索サーバ4及び改札機5のそれぞれと、経路提供装置1との間は、専用の通信網を介して接続してもよいし、インターネット等の公衆通信網を介して接続してもよい。また、図1では、携帯電話機管理サーバ3を1つだけ図示しているが、複数の通信キャリアのそれぞれが管理する複数の携帯電話機管理サーバ3がそれぞれ経路提供装置1に接続されている。
券売機2は、例えば交通機関の各駅等に設置され、乗車券を販売する販売機である。券売機2は、タッチパネル20、料金投入口21、釣銭返却部22、乗車券排出口23、券売機2の動作を制御する制御部(図示せず)等を備える。タッチパネル20は、例えば大人及び子供の一方を選択するための選択ボタン、各種の料金を選択するための料金ボタン、乗車券の購入枚数を指定するための枚数ボタン等、乗車券を購入する際に必要となる各種の情報を指定するためのボタンを表示する。
券売機2の制御部は、タッチパネル20を介して指定された各種の情報と、料金投入口21から投入された料金とに基づいて、適切な乗車券を発行して乗車券排出口23から排出すると共に、適切な釣銭を算出して釣銭返却部22から返却する。なお、本実施形態1の券売機2は、乗車券のほかに、例えば新幹線(登録商標)、特急列車、夜行列車等に乗車する際に必要となる特急券、指定席券、寝台券等も発行する。以下では、説明の簡略化のため、乗車券、特急券、指定席券、寝台券等を代表して乗車券と呼ぶ。
携帯電話機管理サーバ3は、それぞれの通信キャリアが管理する基地局3a,3aと接続されている。基地局3a,3aのそれぞれは、自身を中心とした所定のエリア内に存在する携帯電話機6,6との間で無線通信が可能に構成されており、自身のエリア内に存在する携帯電話機6,6をリアルタイムで把握している。従って、携帯電話機管理サーバ3は、それぞれの基地局3a,3aから、それぞれの基地局3a,3aのエリア内の携帯電話機6,6の情報を取得することにより、それぞれの基地局3a,3aのエリア内に存在する携帯電話機6,6を把握することができる。
また、基地局3a,3aはそれぞれ相互に接続されている。1つの基地局3aのエリア内の携帯電話機6からパケットが発信された場合、このパケットは、この基地局3aから通信相手の携帯電話機6の最寄りの基地局3aへ転送され、最寄りの基地局3aを介して通信相手の携帯電話機6へ送信されることにより、2つの携帯電話機6,6間における通信が実行される。
経路探索サーバ4は、各種交通機関における路線データ、時刻表データ等を備え、指定された出発駅(乗車駅)、到着駅(降車駅)、出発時刻又は到着時刻等の情報に基づいて適切な経路を探索する。経路探索サーバ4は、出発時刻が指定された場合、指定された出発時刻に出発駅を出発する経路を探索し、到着時刻が指定された場合、指定された到着時刻に到着駅に到着できる経路を探索する。
改札機5は、交通機関の各駅等に設置され、駅に入場する乗客の乗車券及び駅から出場する乗客の乗車券等を検査し、必要に応じて乗客の入場又は出場を阻止する。
経路提供装置1は、本発明に係る経路提供装置であり、券売機2、携帯電話機管理サーバ3、経路探索サーバ4及び改札機5から各種の情報を取得し、取得した情報に基づいて交通機関を利用した経路を案内するサービス(以下、経路案内サービスという)を実現する。
図2は経路提供装置1及び経路探索サーバ4の構成を示すブロック図である。本実施形態1の経路提供装置1は、制御部10、ROM11、RAM12、記憶部13、時計14、通信部15等を備えており、これらのハードウェア各部はバス10aを介して相互に接続されている。
制御部10は、CPU(Central Processing Unit )又はMPU(Micro Processor Unit)等であり、所定のタイミングに従って、ROM11又は記憶部13に予め記憶してある制御プログラムを適宜RAM12に読み出して実行すると共に、上述したハードウェア各部の動作を制御する。ROM11は、経路提供装置1を本発明の経路提供装置として動作させるために必要な種々の制御プログラムを予め格納している。RAM12はSRAM又はフラッシュメモリ等であり、制御部10による制御プログラムの実行時に発生する種々のデータを一時的に記憶する。
記憶部13は、例えばHDD(Hard Disk Drive )等の大容量の記憶装置である。記憶部13は、経路提供装置1を本発明の経路提供装置として動作させるために必要な種々の制御プログラム、図3に示すようなユーザ情報管理テーブル13a、図4に示すような乗車情報管理テーブル13b、電子メールの送受信を行なうためのメーラー等を予め格納している。
時計(時計手段)14は絶対時刻(年、月、日、時、分、秒)を刻時しており、制御部10は時計14が示す絶対時間に基づいて現在時刻を取得する。また、時計14は、制御部10による制御に従って所定時間を計時するタイマ処理も行なう。
通信部15は、券売機2、携帯電話機管理サーバ3、経路探索サーバ4及び改札機5との間で通信を行なうための通信インタフェースである。図2では、通信部15が経路探索サーバ4のみと接続されている状態を示しているが、通信部15は、経路探索サーバ4だけでなく券売機2、携帯電話機管理サーバ3及び改札機5とも接続されている。なお、経路提供装置1は、複数の通信部を備え、券売機2、携帯電話機管理サーバ3、経路探索サーバ4及び改札機5のそれぞれと各別に接続できるように構成されていてもよい。また、経路提供装置1は、券売機2、携帯電話機管理サーバ3、経路探索サーバ4及び改札機5に接続された中継装置を通信部15に接続し、中継装置によって接続を切り替えることにより、券売機2、携帯電話機管理サーバ3、経路探索サーバ4及び改札機5のそれぞれと接続できるように構成されていてもよい。
図3はユーザ情報管理テーブル13aの登録内容を示す模式図である。図3に示すように、ユーザ情報管理テーブル13aには、経路提供装置1が提供する経路案内サービスをより簡易に利用するためにユーザ登録を行なったユーザ毎に、各ユーザを識別するためのユーザID、ユーザ名、携帯電話機6の電話番号(携帯電話番号)、携帯電話機6に割り当てられているメールアドレス、携帯電話機6の通信キャリア等がそれぞれ対応付けて登録されている。ユーザ情報管理テーブル13aの登録内容は、各ユーザが経路案内サービスに対するユーザ登録を行なう都度、制御部10によって登録される。なお、ユーザ情報管理テーブル13aの全ての項目が登録必須項目ではなく、また、経路提供装置1が提供する経路案内サービスは、ユーザ登録を行なっていないユーザによっても利用可能である。
図4は乗車情報管理テーブル13bの登録内容を示す模式図である。図4に示すように、乗車情報管理テーブル13bには、経路案内サービスの利用を申し込んだユーザ毎に、ユーザ情報及び乗車列車情報が対応付けて登録されている。ユーザ情報は、経路案内サービスのユーザ登録を行なった各ユーザのユーザID、各ユーザの携帯電話機6の電話番号、携帯電話機6の通信キャリア、携帯電話機6に割り当てられているメールアドレス、各ユーザの位置情報等を含む。なお、ユーザIDは、経路案内サービスの利用を申し込んだユーザ、経路案内サービスのユーザ登録を行なっていない場合は登録されない。
乗車列車情報は、購入された乗車券の乗車券ID、乗車日、列車名、乗車駅(出発駅)、乗車時刻(出発時刻)等を含む。乗車情報管理テーブル13bの登録内容は、各ユーザが乗車券を購入した際に経路案内サービスの利用を申し込む都度、制御部10によって登録される。なお、制御部10が乗車情報管理テーブル13bの各項目に各情報を登録する具体的な処理については後述する。
本実施形態1の経路探索サーバ4は、図2に示すように、制御部40、ROM41、RAM42、記憶部43、通信部44等を備えており、これらのハードウェア各部はバス40aを介して相互に接続されている。
制御部40は、CPU又はMPU等であり、所定のタイミングに従って、ROM41又は記憶部43に予め記憶してある制御プログラムを適宜RAM42に読み出して実行すると共に、上述したハードウェア各部の動作を制御する。ROM41は、経路探索サーバ4として動作するために必要な種々の制御プログラムを予め格納している。RAM42はSRAM又はフラッシュメモリ等であり、制御部40による制御プログラムの実行時に発生する種々のデータを一時的に記憶する。
記憶部43は、例えばHDD等の大容量の記憶装置である。記憶部43は、経路探索サーバ4として動作するために必要な種々の制御プログラム、交通機関を利用した経路を探索するための経路探索処理プログラム43a、各種交通機関における路線データ及び時刻表データ等を予め格納している。
通信部44は、経路提供装置1との間で通信を行なうための通信インタフェースであり、経路提供装置1との間で各種の情報の送受信を行なう。
上述した構成の経路探索サーバ4において、制御部40は、記憶部43の経路探索処理プログラム43aをRAM42に読み出して順次実行することにより、指定された出発駅、到着駅、出発時刻又は到着時刻等の情報に基づいて適切な経路を探索する。
図5は携帯電話機管理サーバ3の構成を示すブロック図である。本実施形態1の携帯電話機管理サーバ3は、制御部30、ROM31、RAM32、記憶部33、通信部34、基地局通信部35等を備えており、これらのハードウェア各部はバス30aを介して相互に接続されている。
制御部30は、CPU又はMPU等であり、所定のタイミングに従って、ROM31又は記憶部33に予め記憶してある制御プログラムを適宜RAM32に読み出して実行すると共に、上述したハードウェア各部の動作を制御する。ROM31は、携帯電話機管理サーバ3として動作するために必要な種々の制御プログラムを予め格納している。RAM32はSRAM又はフラッシュメモリ等であり、制御部30による制御プログラムの実行時に発生する種々のデータを一時的に記憶する。
記憶部33は、例えばHDD等の大容量の記憶装置である。記憶部33は、携帯電話機管理サーバ3として動作するために必要な種々の制御プログラム、図6に示すような契約者情報管理テーブル33a等を予め格納している。
通信部34は、経路提供装置1との間で通信を行なうための通信インタフェースであり、経路提供装置1との間で各種の情報の送受信を行なう。
基地局通信部35は、基地局3a,3aとの間で通信を行なうための通信インタフェースであり、基地局3a,3aのそれぞれとの間で通信を行なう。具体的には、基地局通信部35は、各基地局3a,3aから、それぞれの基地局3a,3aのエリア内に存在する携帯電話機6,6の情報を取得する。
図6は契約者情報管理テーブル33aの登録内容を示す模式図である。図6に示すように、契約者情報管理テーブル33aには、通信キャリアが提供する携帯電話サービスに契約した契約者毎に、各契約者に割り当てられた契約者ID、契約者名、携帯電話機6の電話番号、携帯電話機6に割り当てられたメールアドレス、契約プラン、最寄りの基地局等がそれぞれ対応付けて登録されている。契約者情報管理テーブル33aの登録内容は、各契約者が携帯電話サービスに対して新規に契約する都度、制御部30によって登録される。
なお、契約者情報管理テーブル33aの最寄りの基地局の欄は、基地局通信部35が各基地局3a,3aから、各基地局3a,3aのエリア内の携帯電話機6,6の情報を取得する都度、制御部30によって登録又は更新される。具体的には、基地局3a,3aのそれぞれは、自身を中心とした所定のエリア内に存在する携帯電話機6,6との間で通信を行なっており、携帯電話機6が基地局3aのエリア内に入ったことによって、基地局3aが携帯電話機6との通信を開始した場合、基地局3aは、この携帯電話機6の電話番号を、自身のエリア内の携帯電話機の電話番号として携帯電話機管理サーバ3へ通知する。
そして、携帯電話機管理サーバ3の制御部30は、基地局通信部35を介して基地局3aのエリア内の携帯電話機の電話番号として通知された電話番号を契約者情報管理テーブル33aから検索し、検索できた場合、この電話番号に対応する最寄りの基地局の欄に、この電話番号を通知してきた基地局の識別情報を登録又は更新する。これにより、携帯電話機管理サーバ3は、携帯電話機管理サーバ33aの登録内容に基づいて、それぞれの基地局3a,3aのエリア内に存在する携帯電話機6,6をリアルタイムで把握することができる。
なお、契約者情報管理テーブル33aに最寄りの基地局の欄は必ずしも必要ではなく、携帯電話機管理サーバ3において携帯電話機6,6の最寄りの基地局の情報が必要となった場合、制御部30が、各基地局3a,3aに問い合わせを行なうことによってそれぞれの携帯電話機6,6の最寄りの基地局を取得するように構成してもよい。
次に、上述した構成の経路提供システム100において、本発明の経路提供方法に係る一連の処理について説明する。まず、本実施形態1の経路提供システム100において、経路提供装置1が行なう乗車列車情報の乗車情報管理テーブル13bへの登録処理について説明する。本実施形態1の経路提供システム100において、交通機関を利用するユーザは、券売機2を介して乗車券を購入した場合、購入した乗車券の列車に確実に乗車するために、乗車券の乗車日時に乗車駅に確実に到着できる経路の案内サービスを利用するか否かを選択する。なお、ユーザは、経路案内サービスの利用を申し込む場合、自身の携帯電話機6の電話番号又はメールアドレス(購入者に係る情報)を券売機2のタッチパネル20を介して入力する。
券売機2の制御部は、例えばタッチパネル20を介して経路案内サービスの利用が申し込まれた場合、タッチパネル20を介して入力されたユーザ(購入者)の携帯電話機6の電話番号又はメールアドレスを、発行した乗車券の乗車情報と共に経路提供装置1へ送信する。なお、乗車情報には、乗車券に割り当てられた乗車券ID、乗車日時(乗車日及び乗車時刻)、列車名、乗車駅等が含まれる。
経路提供装置1の制御部10(乗車情報取得手段、購入者情報取得手段)は、通信部15を介して券売機2から購入者の携帯電話機6の電話番号又はメールアドレスと乗車情報とを受信した場合、受信した電話番号又はメールアドレスと乗車情報とを乗車情報管理テーブル13bに登録する。なお、制御部10は、券売機2から購入者の携帯電話機6の電話番号(又はメールアドレス)を受信した場合、乗車情報管理テーブル13bに登録した電話番号(又はメールアドレス)をユーザ情報管理テーブル13aから検索し、検索できた場合、対応するユーザID、メールアドレス(又は電話番号)、通信キャリアをユーザ情報管理テーブル13aから読み出して乗車情報管理テーブル13bに登録する。
また、制御部10は、券売機2から購入者の携帯電話機6の電話番号(又はメールアドレス)を受信した場合であって、乗車情報管理テーブル13bに登録した電話番号(又はメールアドレス)をユーザ情報管理テーブル13aから検索できなかった場合、この電話番号(又はメールアドレス)に基づいて、この電話番号(又はメールアドレス)の携帯電話機6が契約している通信キャリアを特定し、特定した通信キャリアが管理する携帯電話機管理サーバ3に対して、この電話番号(又はメールアドレス)の携帯電話機6に割り当てられているメールアドレス(又は電話番号)の問い合わせを行なう。
携帯電話機管理サーバ3の制御部30は、経路提供装置1からの問い合わせに対して、対応するメールアドレス(又は電話番号)を契約者情報管理テーブル33aから読み出して経路提供装置1へ通知する。なお、券売機2から受信した電話番号(又はメールアドレス)がユーザ情報管理テーブル13aから検索できない状況とは、例えば、この購入者が経路案内サービスに対するユーザ登録を行なっておらず、この購入者の情報がユーザ情報管理テーブル13aに登録されていない状況である。
携帯電話機管理サーバ3からメールアドレス(又は電話番号)が通知された場合、経路提供装置1の制御部10は、乗車情報管理テーブル13bのメールアドレス(又は電話番号)の欄の対応する箇所に、通知されたメールアドレス(又は電話番号)を登録すると共に、電話番号(又はメールアドレス)に基づいて特定した通信キャリアを通信キャリアの欄の対応する箇所に登録する。なお、経路案内サービスの利用を申し込んだユーザ(購入者)が経路案内サービスに対するユーザ登録を行なっていない場合、乗車情報管理テーブル13bのユーザIDの欄には何も登録されない。また、上述したようにユーザ情報及び乗車列車情報が乗車情報管理テーブル13bに登録された時点では、ユーザ情報の位置情報の欄には何も登録されない。
ところで、ユーザは、券売機2を利用して乗車券を購入するほかに、例えば、インターネットを介して各種交通機関が公開しているウェブページにアクセスし、ウェブページ上から乗車券を購入することもできる。この場合も、上述した処理と同様に、乗車券を購入したユーザは、乗車券の乗車日時に乗車駅に確実に到着できる経路の案内サービスの利用をウェブページ上から申し込むことができ、この際にも、ユーザは、自身の携帯電話機6の電話番号又はメールアドレスを、携帯電話機6又はパーソナルコンピュータの操作部を介して入力する。
上述したようなウェブページを管理するウェブサーバは、経路提供装置1によって構成されてもよく、経路提供装置1とは別途にウェブサーバを設ける構成でもよい。なお、経路提供装置1と別途にウェブサーバを設ける場合、経路提供装置1とウェブサーバとを通信可能に接続しておき、ウェブページ上から乗車券が購入されて経路案内サービスの利用が申し込まれた場合、ウェブサーバが、ユーザによって入力されたユーザ(購入者)の携帯電話機6の電話番号又はメールアドレスと、購入された乗車券の乗車情報とを経路提供装置1へ送信するように構成しておく。なお、経路提供装置1による乗車情報管理テーブル13bへの登録処理は上述した処理と同様である。
次に、本実施形態1の経路提供システム100において、経路提供装置1が行なう経路の提供処理について説明する。本実施形態1の経路提供システム100において、経路提供装置1の制御部10は、時計14によるタイマ処理によって所定時間が経過する都度、上述したように乗車情報管理テーブル13bに登録された乗車列車情報毎に、対応するユーザの現在位置を取得する。
具体的には、経路提供装置1の制御部10は、乗車情報管理テーブル13bに登録されたそれぞれの乗車列車情報に対応するユーザ情報から携帯電話機6の電話番号及び通信キャリアを読み出す。そして、制御部10は、読み出した通信キャリアが管理する携帯電話機管理サーバ3に対して、読み出した携帯電話機6の最寄りの基地局がどこであるかを問い合わせる。なお、それぞれのユーザの現在位置を取得するタイミングは、例えば数分毎又は数十分毎でもよく、各ユーザに適切に経路を提供できるようなタイミングであればよい。
携帯電話機管理サーバ3の制御部30は、経路提供装置1から問い合わせされた携帯電話機6の最寄りの基地局3aを契約者情報管理テーブル33aの登録内容に基づいて特定する。また、本実施形態1の携帯電話機管理サーバ3は、記憶部33に、それぞれの基地局3a,3aが設置された位置を示す位置情報を格納させており、制御部30は、特定した基地局3aの位置情報を記憶部33から読み出し、経路提供装置1へ通知する。なお、それぞれの基地局3a,3aの位置情報は、例えば緯度及び経度で示される。
このような処理により、経路提供装置1の制御部(位置取得手段)10は、乗車情報管理テーブル13bに登録された乗車列車情報に対応するユーザの携帯電話機6の最寄りの基地局の位置を携帯電話機管理サーバ3から取得し、乗車情報管理テーブル13bの位置情報の欄の対応する箇所に登録する。これにより、経路提供装置1は、各ユーザの携帯電話機6の最寄りの基地局の位置を、各ユーザの現在位置として管理することができる。
次に経路提供装置1の制御部10は、取得した位置情報が示す位置(ユーザの現在位置)から乗車列車情報の乗車駅までの経路を経路探索サーバ4に問い合わせる。具体的には、経路提供装置1の制御部10は、乗車情報管理テーブル13bに登録された位置情報と、乗車列車情報のうちの少なくとも乗車日、乗車駅、乗車時刻とを読み出し、読み出した位置情報が示す位置から乗車駅までの経路であって、乗車列車情報の乗車日時に乗車駅に到着できるための経路を経路探索サーバ4に問い合わせる。
本実施形態1の経路探索サーバ4は、記憶部43に、各種交通機関における駅の位置を示す位置情報を格納させており、制御部40は、経路提供装置1から取得した位置情報が示す位置の最寄り駅を、記憶部43に格納されている位置情報に基づいて特定する。そして、制御部40は、経路探索処理プログラム43aを実行することによって、特定した最寄り駅から、経路提供装置1から取得した乗車駅までの経路であって、経路提供装置1から取得した乗車日及び乗車時刻に間に合う経路を探索する。そして、制御部40は、探索した経路の経路情報を経路提供装置1へ通知する。なお、制御部40は、探索する経路を1つに特定する必要はなく、ユーザが利用できる候補として複数の経路を探索してもよい。
このような処理により、経路提供装置1の制御部(経路情報取得手段)10は、乗車情報管理テーブル13bに登録された乗車列車情報に対する経路情報を取得することができる。次に、経路提供装置1の制御部10は、経路探索サーバ4からの応答によって取得した経路情報と、この時点での時刻とに基づいて、経路探索サーバ4から取得した経路情報をユーザに提供すべきであるか否かを判断する。
具体的には、制御部10は、例えば、経路探索サーバ4から経路情報を取得した時点の時刻が、経路探索サーバ4によって案内された経路において、ユーザの現在位置からの最寄り駅で乗車すべき列車の出発時刻から所定時間前までの時刻である場合、経路情報をユーザに提供すべきであると判断する。また、無事に乗車駅に到着したことが現在位置から判別できた場合に経路情報の提供を停止してもよい。更に、経路情報を提供するタイミングをユーザによって設定できるように経路提供装置1を構成してもよく、この場合、制御部10は、ユーザによって設定されたタイミングであるか否かを判断し、ユーザによって設定されたタイミングである場合、経路情報をユーザに提供すべきであると判断する。なお、ユーザによって設定されるタイミングとしては、例えば、ユーザが列車に乗車する日の午前9時等の具体的な時刻でもよい。
経路提供装置1の制御部(経路提供手段)10は、提供すべきであると判断した場合、経路情報をユーザに提供する。なお、経路情報をユーザに提供する方法としては、例えば電子メールがあり、経路提供装置1の制御部10は、乗車情報管理テーブル13bからユーザのメールアドレスを読み出すと共に、記憶部13に記憶させてあるメーラーを実行し、ユーザの携帯電話機6宛てに電子メールによって経路情報を提供する。
上述したように、本実施形態1の経路提供システム100では、乗車券を購入する際に経路案内サービスの利用を申し込んだユーザについて、現在位置を定期的に検出し、それぞれ検出したユーザの現在位置から各ユーザが購入した乗車券の乗車駅までの経路であって、各ユーザが購入した乗車券での乗車日時に間に合う経路を各ユーザに提供することができる。
従って、乗車券を購入したユーザは、自身の現在位置から乗車券での乗車駅までの経路を問い合わせることなく、この経路の案内を適切なタイミングで受けることができるので、経路案内サービスにおけるユーザの利便性を向上させることができる。また、乗車券を購入したユーザに対して適切な経路を案内できるので、実際に経路の案内を必要とするユーザに対して適切な情報を効率よく提供することができる。
次に、本実施形態1の経路提供システム100において、経路提供装置1が行なう乗車列車情報の乗車情報管理テーブル13bからの削除処理について説明する。本実施形態1の経路提供システム100において、改札機5の制御部(図示せず)は、自身が設置された駅に入場する乗客の乗車券及び駅から出場する乗客の乗車券等を検査する。なお、乗車券は、例えば磁気カード、IC(Integrated Circuit)カード等により構成されており、乗車券ID、乗車日、列車名、出発駅(乗車駅)、出発時刻(乗車時刻)、到着駅、到着時刻等を含む乗車情報が記録されている。改札機5は、乗車券から乗車情報を読み取ることが可能な読取部(図示せず)を備えており、改札機5の制御部は、読取部によって乗車券から読み取った乗車情報に基づいて、乗客の入場又は退場を許可又は阻止を判断する。
具体的には、改札機5は、絶対時刻を示す時計を更に備えており、制御部は、駅に入場する乗客の乗車券を検査する場合、乗車券から読み取った乗車情報の乗車日及び乗車時刻と、時計が示す現在の日時とを比較し、適切であるか否かを判断すると共に、乗車情報の乗車駅が自身の設置駅であるか否かを判断する。改札機5の制御部は、現在の日時が乗車情報の乗車日時に対して適切であり、乗車情報の乗車駅が自身の設置駅である場合、乗客の駅への入場を許可し、乗車券を乗客に返却すると共に乗客を通過させる。
また、改札機5の制御部は、駅から出場する乗客の乗車券を検査する場合、乗車券から読み取った乗車情報の到着時刻と、時計が示す現在の日時とを比較し、適切であるか否かを判断すると共に、乗車情報の到着駅が自身の設置駅であるか否かを判断する。改札機5の制御部は、現在の日時が乗車情報の到着日時に対して適切であり、乗車情報の到着駅が自身の設置駅である場合、乗客の駅からの出場を許可し、必要に応じて乗車券を回収すると共に乗客を通過させる。
改札機5の制御部は、上述した処理を行なって乗車券を検査した結果、乗客の入場を許可した場合、この乗車券から読み取った乗車情報を経路提供装置1へ送信する。経路提供装置1の制御部10は、改札機5から乗車情報を受信した場合、受信した乗車情報の乗車券IDを乗車情報管理テーブル13bから検索し、検索できた場合、この乗車券IDに対応するユーザ情報及び乗車列車情報を乗車情報管理テーブル13bから削除する。
これにより、経路提供装置1による経路案内サービスを利用したユーザが、購入した乗車券の列車に乗車するために適切な乗車駅に入場した場合、このユーザの乗車列車情報が削除され、このユーザへの経路案内サービスが終了される。なお、改札機5は、乗車券から読み取った乗車情報の全てを経路提供装置1へ送信する必要はなく、乗車情報のうちの乗車券IDのみを経路提供装置1へ送信すれば、経路提供装置1は、対応するユーザ情報及び乗車列車情報の削除を行なうことができる。
また、本実施形態1の経路提供システム100は、ユーザが購入した乗車券の列車に確実に乗車するためにユーザの現在位置から乗車駅までの経路を案内するものであり、乗車券の乗車日時が経過した場合、このユーザに対する経路案内サービスは不要となる。従って、経路提供装置1は、乗車券の乗車日時が経過した場合にも、この乗車券に対応するユーザ情報及び乗車列車情報を乗車情報管理テーブル13bから削除すればよい。
以下に、上述した構成の経路提供システム100において、ユーザが乗車券を購入した場合に経路提供装置1が行なう乗車列車情報の乗車情報管理テーブル13bへの登録処理についてフローチャートに基づいて説明する。図7及び図8は乗車列車情報の登録処理の手順を示すフローチャートである。なお、以下の処理は、経路提供装置1のROM11又は記憶部13に記憶してある制御プログラムに従って制御部10によって実行され、券売機2のメモリ(図示せず)に記憶してある制御プログラムに従って制御部によって実行され、携帯電話機管理サーバ3のROM31又は記憶部33に記憶してある制御プログラムに従って制御部30によって実行される。
券売機2の制御部は、ユーザがタッチパネル20を介して指定した各種情報に基づいて乗車券を発行し(S1)、この際にユーザが、タッチパネル20を介して携帯電話機6の電話番号又はメールアドレス等の情報を入力して経路案内サービスの利用を申し込んだか否かを判断する(S2)。制御部は、ユーザが経路案内サービスの利用を申し込んでいないと判断した場合(S2:NO)、乗車列車情報の登録処理を終了し、ユーザが経路案内サービスの利用を申し込んだと判断した場合(S2:YES)、発行した乗車券の乗車情報と、ユーザによって入力された携帯電話機6の情報(電話番号又はメールアドレス)とを経路提供装置1へ送信する(S3)。
なお、ユーザがウェブページ上から乗車券を購入した場合、ウェブサーバは、ユーザがウェブページ上で選択した各種情報に基づく乗車券を販売し、この際にユーザが携帯電話機6の電話番号又はメールアドレス等の情報を入力して経路案内サービスの利用を申し込んだか否かを判断する。そして、ウェブサーバは、ユーザが経路案内サービスの利用を申し込んだと判断すれば、販売した乗車券の乗車情報と、ユーザによって入力された携帯電話機6の情報とを経路提供装置1へ送信する。
経路提供装置1の制御部10は、券売機2又はウェブサーバから乗車情報及び携帯電話機6の情報を受信した場合、受信した乗車情報及び携帯電話機6の情報を乗車情報管理テーブル13bに登録する(S4)。制御部10は、乗車情報管理テーブル13bに登録した携帯電話機6の情報(電話番号又はメールアドレス)がユーザ情報管理テーブル13aに登録されているか否かを判断する(S5)。ユーザ情報管理テーブル13aに登録されていると判断した場合(S5:YES)、制御部10は、この携帯電話機6の情報に対応するユーザ情報をユーザ情報管理テーブル13aから読み出し、乗車情報管理テーブル13bの対応する箇所に登録する(S6)。
乗車情報管理テーブル13bに登録した携帯電話機6の情報がユーザ情報管理テーブル13aに登録されていないと判断した場合(S5:NO)、制御部10は、ステップS6の処理をスキップし、この携帯電話機6の情報(電話番号又はメールアドレス)に基づいて、携帯電話機6の通信キャリアを特定し、特定した通信キャリアの携帯電話機管理サーバ3に、この携帯電話機6のユーザ情報(メールアドレス又は電話番号)を問い合わせる(S7)。
携帯電話機管理サーバ3の制御部30は、経路提供装置1からの問い合わせに対して、対応するユーザ情報(メールアドレス又は電話番号)を契約者情報管理テーブル33aから検索する(S8)。制御部30は、検索したユーザ情報(メールアドレス又は電話番号)を契約者情報管理テーブル33aから読み出して経路提供装置1へ送信する(S9)。経路提供装置1の制御部10は、携帯電話機管理サーバ3から受信したユーザ情報(メールアドレス又は電話番号)を乗車情報管理テーブル13bの対応する箇所に登録し(S10)、乗車列車情報の登録処理を終了する。
以下に、上述したように乗車情報管理テーブル13bにユーザ情報及び乗車列車情報を順次登録している経路提供装置1が行なう経路の提供処理についてフローチャートに基づいて説明する。図9及び図10は経路の提供処理の手順を示すフローチャートである。なお、以下の処理は、経路提供装置1のROM11又は記憶部13に記憶してある制御プログラムに従って制御部10によって実行され、携帯電話機管理サーバ3のROM31又は記憶部33に記憶してある制御プログラムに従って制御部30によって実行され、経路探索サーバ4のROM41又は記憶部43に記憶してある制御プログラムに従って制御部40によって実行される。
経路提供装置1の制御部10は、時計14によるタイマ処理によって所定時間が経過したか否かを判断しており(S21)、所定時間が経過していないと判断した場合(S21:NO)、所定時間が経過するまで待機する。制御部10は、所定時間が経過したと判断した場合(S21:YES)、乗車情報管理テーブル13bからユーザ情報及び乗車列車情報を1組読み出す(S22)。
制御部10は、時計14が示す現在時刻に基づいて、読み出した乗車列車情報の乗車時刻が経過したか否かを判断する(S23)。制御部10は、乗車時刻が経過したと判断した場合(S23:YES)、読み出したユーザ情報及び乗車列車情報を乗車情報管理テーブル13bから削除し(S24)、ステップS35へ処理を移行する。制御部10は、乗車時刻が経過していないと判断した場合(S23:NO)、乗車情報管理テーブル13bから読み出したユーザ情報が示す通信キャリアの携帯電話機管理サーバ3に対して、ユーザ情報に含まれる電話番号の携帯電話機6の最寄りの基地局の位置情報を問い合わせる(S25)。
携帯電話機管理サーバ3の制御部30は、経路提供装置1から問い合わせされた携帯電話機6の最寄りの基地局3aを契約者情報管理テーブル33aの登録内容に基づいて特定する(S26)。制御部30は、特定した基地局3aの位置情報を記憶部33から読み出し、読み出した位置情報を経路提供装置1へ送信する(S27)。経路提供装置1の制御部10は、携帯電話機管理サーバ3から受信した位置情報を、乗車情報管理テーブル13bの位置情報の欄の対応する箇所に登録する(S28)。
経路提供装置1の制御部10は、乗車情報管理テーブル13bに登録した位置情報、乗車日、乗車駅、乗車時刻を経路探索サーバ4へ送信して、これらの情報に基づく経路を経路探索サーバ4に問い合わせる(S29)。経路探索サーバ4の制御部40は、経路提供装置1から受信した位置情報が示す位置の最寄り駅を、記憶部43に格納されている位置情報に基づいて特定する(S30)。制御部40は、特定した最寄り駅から、経路提供装置1から受信した乗車駅までの経路であって、経路提供装置1から受信した乗車日及び乗車時刻に間に合う経路を探索する(S31)。制御部40は、探索した経路を示す経路情報を経路提供装置1へ送信する(S32)。
経路提供装置1の制御部10は、経路探索サーバ4から受信した経路情報が示す経路、この時点で時計14が示す現在時刻等に基づいて、経路探索サーバ4から受信した経路情報をユーザに提供すべきであるか否かを判断する(S33)。制御部10は、経路情報をユーザに提供すべきであると判断した場合(S33:YES)、乗車情報管理テーブル13bからユーザのメールアドレスを読み出し、記憶部13に記憶させてあるメーラーを実行することにより、ユーザの携帯電話機6宛てに経路情報を提供するための電子メールを送信する(S34)。
制御部10は、経路情報をユーザに提供すべきでないと判断した場合(S33:NO)、ステップS34の処理をスキップする。制御部10は、乗車情報管理テーブル13bに登録してある情報に基づいて、経路案内サービスの利用を申し込んだ全てのユーザに対して上述した処理が終了したか否かを判断する(S35)。制御部10は、全てのユーザに対する処理が終了していないと判断した場合(S35:NO)、ステップS22へ処理を移行し、乗車情報管理テーブル13bから異なる1組みのユーザ情報及び乗車列車情報を読み出し(S22)、上述したステップS23〜S35の処理を繰り返す。
制御部10は、全てのユーザに対する処理が終了したと判断した場合(S35:YES)、ステップS21へ処理を移行し、時計14によるタイマ処理によって所定時間が経過するまで待機し、所定時間が経過する都度、上述したS22〜S35の処理を繰り返す。
以下に、上述したように乗車情報管理テーブル13bに登録されたユーザ情報及び乗車列車情報を削除する処理についてフローチャートに基づいて説明する。図11は乗車列車情報の削除処理の手順を示すフローチャートである。なお、以下の処理は、改札機5の制御部によって実行されると共に、経路提供装置1のROM11又は記憶部13に記憶してある制御プログラムに従って制御部10によって実行される。
改札機5の制御部は、駅に入場する乗客の乗車券を検査し(S41)、乗車券から読み取った乗車情報に含まれる各種の情報に基づいて、入場を許可するか否かを判断する(S42)。改札機5の制御部は、入場を許可しないと判断した場合(S42:NO)、この乗客の通過を阻止する(S43)。改札機5の制御部は、入場を許可すると判断した場合(S42:YES)、この乗客を通過させ(S44)、この乗客の乗車券から読み取った乗車情報を経路提供装置1へ送信する(S45)。
経路提供装置1の制御部10は、改札機5から受信した乗車情報の乗車券IDを乗車情報管理テーブル13bから検索し(S46)、検索できた乗車券IDに対応するユーザ情報及び乗車列車情報を乗車情報管理テーブル13bから削除する(S47)。
(実施形態2)
以下に、本発明に係る経路提供装置、及び本発明の経路提供方法に係る処理について、実施形態2の経路提供システムを示す図面に基づいて詳述する。本実施形態2の経路提供システムは、上述した実施形態1の経路提供システム100と同様の構成を有しており、同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
上述した実施形態1の経路提供システム100において、経路提供装置1は、所定時間が経過する都度、乗車情報管理テーブル13bにユーザ情報及び乗車列車情報が登録されたそれぞれのユーザの現在位置から乗車列車情報の乗車駅までの経路情報を経路探索サーバ4から取得し、取得した経路情報と、この時点での時刻とに基づいて、この経路情報をユーザに提供すべきであるか否かを判断し、提供すべきであると判断した場合、経路情報をユーザに提供する構成であった。
本実施形態2の経路提供システム100における経路提供装置1も、実施形態1の経路提供装置1と同様に所定時間が経過する都度、経路探索サーバ4から経路情報を取得する構成である。また、本実施形態2の経路提供システム100において、経路提供装置1は、経路探索サーバ4から取得した経路情報を乗車情報管理テーブル(記憶手段)13bに登録する構成であり、経路探索サーバ4から取得した経路情報が、乗車情報管理テーブル13bに既に登録されている経路情報と一致するか否かを判断し、一致しない場合、取得した経路情報を乗車情報管理テーブル13bに登録(更新)すると共に、この経路情報をユーザに提供する構成である。
本実施形態2の経路提供システム100において、経路提供装置1の記憶部13は、図12に示すような乗車情報管理テーブル13bを格納している。図12は乗車情報管理テーブル13bの登録内容を示す模式図である。図12に示すように、本実施形態2の乗車情報管理テーブル13bには、図4に示した実施形態1の乗車情報管理テーブル13bと同様に、ユーザ情報に対応付けて乗車列車情報が登録されており、更にそれぞれのユーザ情報及び乗車列車情報に対応付けて経路情報が登録されている。経路情報は、経路提供装置1の制御部10が、経路探索サーバ4から経路情報を取得する都度、制御部10によって登録又は更新される。
以下に、本実施形態2の経路提供システム100において、本発明の経路提供方法に係る一連の処理について説明する。本実施形態2の経路提供システム100において、経路提供装置1が行なう乗車列車情報の乗車情報管理テーブル13bへの登録処理は、実施形態1で図7及び図8に基づいて説明した処理と同様であるので説明を省略する。
次に、本実施形態2の経路提供システム100において、経路提供装置1が行なう経路の提供処理について説明する。本実施形態2の経路提供システム100において、経路提供装置1の制御部10は、上述した実施形態1と同様に、時計14によるタイマ処理によって所定時間が経過する都度、乗車情報管理テーブル13bに登録された乗車列車情報毎に、対応するユーザの現在位置を携帯電話機管理サーバ3に対して問い合わせ、各ユーザの携帯電話機6の最寄りの基地局の位置を、各ユーザの現在位置として携帯電話機管理サーバ3から取得し、乗車情報管理テーブル13bの対応する箇所に登録する。また、経路提供装置1の制御部10は、取得した現在位置から乗車列車情報の乗車駅までの経路を経路探索サーバ4に問い合わせ、対応する経路情報を取得する。
ここで、本実施形態2の経路提供装置1の制御部10は、経路探索サーバ4から取得した経路情報を、乗車情報管理テーブル13bのユーザ情報及び乗車列車情報に対応付けて登録する。この際、制御部10は、経路探索サーバ4から取得した経路情報を登録すべき乗車情報管理テーブル13bの経路情報の欄の対応する箇所に既に経路情報が登録されているか否かを判断する。乗車情報管理テーブル13bの対応する箇所に経路情報がまだ登録されていなければ、制御部10は、経路探索サーバ4から取得した経路情報を登録する。
一方、乗車情報管理テーブル13bの対応する箇所に既に経路情報が登録されていれば、制御部(判断手段)10は、経路探索サーバ4から取得した経路情報が、先に登録されていた経路情報に一致するか否かを判断する。そして、制御部(更新手段)10は、一致しないと判断した場合、先に登録されていた経路情報を、経路探索サーバ4から取得した経路情報に更新すると共に、経路探索サーバ4から取得した経路情報、即ち乗車情報管理テーブル13bに更新された経路情報をユーザに提供する。なお、経路探索サーバ4から取得した経路情報が、先に登録されていた経路情報に一致すると判断した場合、制御部10は、乗車情報管理テーブル13bへの経路情報の更新を行なわないと共に、経路情報のユーザへの提供も行なわない。
上述したように、本実施形態2の経路提供システム100では、乗車券を購入する際に経路案内サービスの利用を申し込んだユーザに対して、各ユーザの現在位置から各ユーザが購入した乗車券の乗車駅までの経路であって、各ユーザが購入した乗車券での乗車日時に間に合う経路を提供することができる。また、このような経路を定期的に経路探索サーバ4から取得し、各ユーザの現在位置が移動することにより経路が変更された場合に、変更された経路を各ユーザに効率よく提供することができると共に、各ユーザに対して同一の経路の案内が複数回通知されることを防止することができる。
従って、乗車券を購入したユーザは、自身の現在位置から乗車券での乗車駅までの経路を問い合わせることなく、この経路の案内を受けることができると共に、自身が移動したことによって自身の最寄り駅が変更した場合であっても、変更した最寄り駅からの経路の案内を効率よく受けることができる。
なお、本実施形態2の経路提供システム100において、経路提供装置1が行なう乗車列車情報の乗車情報管理テーブル13bからの削除処理は、実施形態1で図11に基づいて説明した処理と同様であるので説明を省略する。
以下に、本実施形態2の経路提供システム100において、乗車情報管理テーブル13bにユーザ情報及び乗車列車情報を順次登録している経路提供装置1が行なう経路の提供処理についてフローチャートに基づいて説明する。図13及び図14は経路の提供処理の手順を示すフローチャートである。なお、以下の処理は、経路提供装置1のROM11又は記憶部13に記憶してある制御プログラムに従って制御部10によって実行され、携帯電話機管理サーバ3のROM31又は記憶部33に記憶してある制御プログラムに従って制御部30によって実行され、経路探索サーバ4のROM41又は記憶部43に記憶してある制御プログラムに従って制御部40によって実行される。
経路提供装置1の制御部10は、時計14によるタイマ処理によって所定時間が経過したか否かを判断しており(S51)、所定時間が経過していないと判断した場合(S51:NO)、所定時間が経過するまで待機する。制御部10は、所定時間が経過したと判断した場合(S51:YES)、乗車情報管理テーブル13bからユーザ情報及び乗車列車情報を1組読み出す(S52)。
制御部10は、時計14が示す現在時刻に基づいて、読み出した乗車列車情報の乗車時刻が経過したか否かを判断する(S53)。制御部10は、乗車時刻が経過したと判断した場合(S53:YES)、読み出したユーザ情報及び乗車列車情報を乗車情報管理テーブル13bから削除し(S54)、ステップS67へ処理を移行する。制御部10は、乗車時刻が経過していないと判断した場合(S53:NO)、乗車情報管理テーブル13bから読み出したユーザ情報が示す通信キャリアの携帯電話機管理サーバ3に対して、ユーザ情報に含まれる電話番号の携帯電話機6の最寄りの基地局の位置情報を問い合わせる(S55)。
携帯電話機管理サーバ3の制御部30は、経路提供装置1から問い合わせされた携帯電話機6の最寄りの基地局3aを契約者情報管理テーブル33aの登録内容に基づいて特定し(S56)。制御部30は、特定した基地局3aの位置情報を記憶部33から読み出し、読み出した位置情報を経路提供装置1へ送信する(S57)。経路提供装置1の制御部10は、携帯電話機管理サーバ3から受信した位置情報を、乗車情報管理テーブル13bの位置情報の欄の対応する箇所に登録する(S58)。
経路提供装置1の制御部10は、乗車情報管理テーブル13bに登録した位置情報、乗車日、乗車駅、乗車時刻を経路探索サーバ4へ送信して、これらの情報に基づく経路を経路探索サーバ4に問い合わせる(S59)。経路探索サーバ4の制御部40は、経路提供装置1から受信した位置情報が示す位置の最寄り駅を、記憶部43に格納されている位置情報に基づいて特定する(S60)。制御部40は、特定した最寄り駅から、経路提供装置1から受信した乗車駅までの経路であって、経路提供装置1から受信した乗車日及び乗車時刻に間に合う経路を探索する(S61)。制御部40は、探索した経路を示す経路情報を経路提供装置1へ送信する(S62)。
経路提供装置1の制御部10は、乗車情報管理テーブル13bの経路情報の欄において、経路探索サーバ4から受信した経路情報を登録すべき箇所に既に経路情報が登録されているか否かを判断する(S63)。経路情報が登録されていないと判断した場合(S63:NO)、制御部10は、経路探索サーバ4から受信した経路情報を登録すべき箇所に登録することによって乗車情報管理テーブル13bを更新する(S65)。
経路情報が登録されていると判断した場合(S63:YES)、制御部10は、経路探索サーバ4から受信した経路情報が、乗車情報管理テーブル13bに既に登録されている経路情報(登録内容)と一致するか否かを判断する(S64)。乗車情報管理テーブル13bの登録内容と一致しないと判断した場合(S64:NO)、制御部10は、乗車情報管理テーブル13bに既に登録されている経路情報を、経路探索サーバ4から受信した経路情報に更新する(S65)。
経路探索サーバ4から受信した経路情報を乗車情報管理テーブル13bに登録又は更新した場合、制御部10は、乗車情報管理テーブル13bから対応するユーザのメールアドレスを読み出し、記憶部13に記憶させてあるメーラーを実行することにより、ユーザの携帯電話機6宛てに経路情報を提供するための電子メールを送信する(S66)。なお、制御部10は、経路探索サーバ4から受信した経路情報が、乗車情報管理テーブル13bに既に登録されている経路情報(登録内容)と一致すると判断した場合(S64:YES)、ステップS65及びS66の処理をスキップする。
制御部10は、乗車情報管理テーブル13bに登録してある情報に基づいて、経路案内サービスの利用を申し込んだ全てのユーザに対して上述した処理が終了したか否かを判断する(S67)。制御部10は、全てのユーザに対する処理が終了していないと判断した場合(S67:NO)、ステップS52へ処理を移行し、乗車情報管理テーブル13bから異なる1組みのユーザ情報及び乗車列車情報を読み出し(S52)、上述したステップS53〜S67の処理を繰り返す。
制御部10は、全てのユーザに対する処理が終了したと判断した場合(S67:YES)、ステップS51へ処理を移行し、時計14によるタイマ処理によって所定時間が経過するまで待機し、所定時間が経過する都度、上述したS52〜S67の処理を繰り返す。
上述した実施形態1は、経路探索サーバ4によって探索された経路、経路提供装置1が経路探索サーバ4から経路情報を取得した時点の時刻、経路に基づいてユーザが最寄り駅からの列車に乗車すべき乗車日時に基づいて、経路探索サーバ4によって探索された経路をユーザに通知すべきか否かを判断する構成であった。また、実施形態2は、定期的に探索される経路に変更が生じた場合にのみ変更された経路をユーザに通知する構成であった。
本発明に係る経路提供装置は、このような実施形態1の構成及び実施形態2の構成を組み合わせた経路提供システムにも適用することができる。即ち、経路提供装置1の制御部10は、経路探索サーバ4から経路情報を取得し、乗車情報管理テーブル13bに登録した際に、取得した経路情報と、この時点での時刻とに基づいて、この経路情報をユーザに提供すべきであるか否かを判断し、提供すべきであると判断した場合、この経路情報をユーザに提供する。また、制御部10は、所定時間が経過後に経路探索サーバ4から同一のユーザに対する経路情報を取得した場合、このユーザに対して乗車情報管理テーブル13bに既に登録してある経路情報と、改めて経路探索サーバ4から取得した経路情報とを比較し、更新されている場合に、改めて経路探索サーバ4から取得した経路情報をユーザに通知するようにしてもよい。
(実施形態3)
以下に、本発明に係る経路提供装置、及び本発明の経路提供方法に係る処理について、実施形態3の経路提供システムを示す図面に基づいて詳述する。図15は実施形態3の経路提供システムの構成を示す模式図である。なお、本実施形態3の経路提供システムは、上述した実施形態1の経路提供システム100の経路提供装置1、携帯電話機管理サーバ3、経路探索サーバ4を備えており、同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
上述した実施形態1,2の経路提供システム100は、乗車券が購入される際に指定された乗車情報と、乗車券を購入したユーザの現在位置とに基づいて、現在位置から乗車券での乗車駅までの経路を探索し、この経路をユーザに提供する構成であった。これに対して、本実施形態3の経路提供システム100は、スケジュール管理サーバ(予定管理装置)に対してスケジュールを登録したユーザの現在位置から、登録されたスケジュールに基づく目的地の最寄り駅までの経路を探索し、この経路をユーザに提供する構成である。
従って、本実施形態3の経路提供システム100は、上述した実施形態1の経路提供システム100の券売機2の代わりにスケジュール管理サーバ7を備える。よって、本実施形態3の経路提供システム100は、経路提供装置1に、携帯電話機管理サーバ3、経路探索サーバ4、スケジュール管理サーバ7等がそれぞれ接続して構成されている。スケジュール管理サーバ7は、例えばウェブサーバであり、インターネットを介してパーソナルコンピュータ(以下、パソコンという)8と接続されている。
スケジュール管理サーバ7によって公開されるウェブページは、ブラウザを有するパソコン8からの接続が可能である。従って、スケジュール管理サーバ7にスケジュール情報を登録したいユーザは、自身が所有するパソコン8でブラウザを起動してスケジュール管理サーバ7にアクセスし、スケジュール管理サーバ7から提供されるウェブページ上から自身のスケジュール情報を登録することができる。
図16は経路提供装置1及びスケジュール管理サーバ7の構成を示すブロック図である。本実施形態3のスケジュール管理サーバ7は、制御部70、ROM71、RAM72、記憶部73、通信部74等を備えており、これらのハードウェア各部はバス70aを介して相互に接続されている。
制御部70は、CPU又はMPU等であり、所定のタイミングに従って、ROM71又は記憶部73に予め記憶してある制御プログラムを適宜RAM72に読み出して実行すると共に、上述したハードウェア各部の動作を制御する。ROM71は、スケジュール管理サーバ7として動作するために必要な種々の制御プログラムを予め格納している。RAM72はSRAM又はフラッシュメモリ等であり、制御部70による制御プログラムの実行時に発生する種々のデータを一時的に記憶する。
記憶部73は、例えばHDD等の大容量の記憶装置である。記憶部73は、スケジュール管理サーバ7として動作するために必要な種々の制御プログラム、図17(a)に示すような登録者情報管理テーブル73a、図17(b)に示すようなスケジュール管理テーブル73b、スケジュール管理サーバ7によって公開されている各種のウェブページ等を予め格納している。
通信部74は、経路提供装置1及びパソコン8との間で通信を行なうための通信インタフェースであり、経路提供装置1及びパソコン8との間で各種の情報の送受信を行なう。図16では、通信部74が経路提供装置1のみと接続されている状態を示しているが、通信部74は、経路提供装置1だけでなくパソコン8とも接続されている。なお、スケジュール管理サーバ7は、2つの通信部を備え、経路提供装置1及びパソコン8のそれぞれと各別に接続できるように構成されていてもよい。
図17は登録者情報管理テーブル73a及びスケジュール管理テーブル73bの登録内容を示す模式図である。なお、図17(a)に登録者情報管理テーブル73aを、図17(b)にスケジュール管理テーブル73bをそれぞれ示している。図17(a)に示すように、登録者情報管理テーブル73aには、スケジュール管理サーバ7が提供するスケジュール管理サービスを利用するためにユーザ登録を行なった登録者毎に、各登録者を識別するための登録者ID、登録者名、携帯電話機6の電話番号、携帯電話機6に割り当てられているメールアドレス等がそれぞれ対応付けて登録されている。登録者情報管理テーブル73aの登録内容は、各登録者がスケジュール管理サービスに対してユーザ登録を行なう都度、制御部70によって登録される。
図17(b)に示すように、スケジュール管理テーブル73bには、登録者毎に、登録者ID、スケジュール情報が対応付けて登録されている。スケジュール情報は、例えば予定日、予定時刻、予定場所等を含む。スケジュール管理テーブル73bの登録内容は、各登録者がパソコン8を介してスケジュール情報(予約情報)を登録する都度、制御部70によって登録される。
本実施形態3の経路提供装置1は、図16に示すように、上述した実施形態1の経路提供装置1と同様の構成を有するほか、乗車情報管理テーブル13bの代わりに図18に示すようなスケジュール情報管理テーブル13cを記憶部13に格納している。図18はスケジュール情報管理テーブル13cの登録内容を示す模式図である。図18に示すように、スケジュール情報管理テーブル13cには、経路案内サービスの利用を申し込んだユーザ毎に、ユーザ情報及びスケジュール情報が対応付けて登録されている。
ユーザ情報は、経路案内サービスのユーザ登録を行なった各ユーザのユーザID、各ユーザの携帯電話機6の電話番号、携帯電話機6の通信キャリア、携帯電話機6に割り当てられているメールアドレス、各ユーザの位置情報等を含む。スケジュール情報は、パソコン8を介してスケジュール管理サーバ7に登録されたスケジュールの予定日、予定時刻、予定場所等を含む。スケジュール情報管理テーブル13cの登録内容は、各ユーザがパソコン8を介してスケジュール管理サーバ7にスケジュールを登録する際に経路案内サービスの利用を申し込む都度、スケジュール管理サーバ7から送信されてくる情報に基づいて制御部10によって登録される。
次に、上述した構成の経路提供システム100において、本発明の経路提供方法に係る一連の処理について説明する。まず、本実施形態3の経路提供システム100において、経路提供装置1が行なうスケジュール情報のスケジュール情報管理テーブル13cへの登録処理について説明する。本実施形態3の経路提供システム100において、スケジュール管理サーバ7によるスケジュール管理サービスを利用するユーザは、自身のパソコン8を介してスケジュール管理サーバ7にアクセスし、スケジュール管理サーバ7から提供されたウェブページ上からスケジュール情報(予定情報)を入力する。なお、スケジュール情報は、予定日、予定時刻、予定場所等を含む。
ユーザは、入力したスケジュール情報をスケジュール管理サーバ7に登録する際に、入力したスケジュール情報に基づく予定日時に目的地(予定場所)に確実に到着するための経路の案内サービスを利用するか否かを選択する。なお、パソコン8は、ユーザによって入力されたスケジュール情報をスケジュール管理サーバ7へ送信する際に、このユーザ(予定者)を識別するための登録者IDをスケジュール管理サーバ7へ送信すると共に、ユーザが経路案内サービスの申し込みを選択した場合にはその旨を示す情報もスケジュール管理サーバ7へ送信する。
スケジュール管理サーバ7の制御部70は、パソコン8を介して登録者ID及びスケジュール情報を取得した場合、取得したスケジュール情報を登録者IDに対応付けてスケジュール管理テーブル73bに登録する。また、制御部70は、パソコン8を介して経路案内サービスの申し込みが選択された旨を示す情報を取得した場合、このユーザ(登録者)の携帯電話機6の電話番号及びメールアドレスを登録者情報管理テーブル73aから読み出し、読み出した電話番号及びメールアドレスと、スケジュール管理テーブル73bに登録したスケジュール情報とを経路提供装置1へ送信する。
経路提供装置1の制御部(予定情報取得手段、予定者情報取得手段)10は、通信部15を介してスケジュール管理サーバ7から携帯電話機6の電話番号及びメールアドレス(予定者に係る情報)と、スケジュール情報とを受信した場合、受信した電話番号及びメールアドレスをスケジュール情報管理テーブル13cのユーザ情報の欄に、受信したスケジュール情報をスケジュール情報管理テーブル13cのスケジュール情報の欄にそれぞれ登録する。
次に制御部10は、スケジュール情報管理テーブル13cに登録した電話番号及びメールアドレスをユーザ情報管理テーブル13aから検索し、検索できた場合、検索した電話番号及びメールアドレスに対応する通信キャリアをユーザ情報管理テーブル13aから読み出し、スケジュール情報管理テーブル13cの通信キャリアの欄の対応する箇所に登録する。
なお、スケジュール情報管理テーブル13cに登録した電話番号及びメールアドレスをユーザ情報管理テーブル13aから検索できなかった場合、即ち、このユーザが、経路提供装置1による経路案内サービスのユーザ登録を行なっていなかった場合、制御部10は、スケジュール情報管理テーブル13cに登録した電話番号又はメールアドレスに基づいて、対応する通信キャリアを特定し、スケジュール情報管理テーブル13cの通信キャリアの欄の対応する箇所に登録する。
次に、本実施形態3の経路提供システム100において、経路提供装置1が行なう経路の提供処理について説明する。本実施形態3の経路提供システム100において、経路提供装置1の制御部10は、時計14によるタイマ処理によって所定時間が経過する都度、上述したようにスケジュール情報管理テーブル13cに登録されたスケジュール情報毎に、対応するユーザの現在位置を取得する。
具体的には、経路提供装置1の制御部10は、スケジュール情報管理テーブル13cに登録されたそれぞれのスケジュール情報に対応するユーザ情報から携帯電話機6の電話番号及び通信キャリアを読み出す。そして、制御部10は、読み出した通信キャリアが管理する携帯電話機管理サーバ3に対して、読み出した携帯電話機6の最寄りの基地局がどこであるかを問い合わせる。
携帯電話機管理サーバ3の制御部30は、実施形態1で説明した処理と同様に、経路提供装置1から問い合わせされた携帯電話機6の最寄りの基地局3aを契約者情報管理テーブル33aの登録内容に基づいて特定し、特定した基地局3aの位置情報を記憶部33から読み出し、経路提供装置1へ通知する。経路提供装置1の制御部10は、携帯電話機管理サーバ3から取得した位置情報をスケジュール情報管理テーブル13cの位置情報の欄の対応する箇所に登録する。
次に経路提供装置1の制御部10は、取得した位置情報が示す位置(現在位置)からスケジュール情報の予定場所(目的地)までの経路を経路探索サーバ4に問い合わせる。具体的には、経路提供装置1の制御部10は、スケジュール情報管理テーブル13cに登録された位置情報と、スケジュール情報のうちの予定日、予定時刻、予定場所とを読み出し、読み出した位置情報が示す位置から予定場所までの経路であって、予定日時に予定場所に到着できるための経路を経路探索サーバ4に問い合わせる。
本実施形態3の経路探索サーバ4の制御部40は、記憶部43に格納してある各種交通機関における駅の位置を示す位置情報に基づいて、経路提供装置1から取得した位置情報が示す位置の最寄り駅(出発駅)だけでなく、経路提供装置1から取得した予定場所の最寄り駅(到着駅)も特定する。そして、制御部40は、経路探索処理プログラム43aを実行することによって、特定した出発駅から到着駅までの経路であって、経路提供装置1から取得した予定日及び予定時刻に間に合う経路を探索する。そして、制御部40は、探索した経路の経路情報を経路提供装置1へ通知する。
このような処理により、経路提供装置1の制御部10は、スケジュール情報管理テーブル13cに登録されたスケジュール情報に対する経路情報を取得することができる。経路提供装置1の制御部10は、時計14が示す現在時刻に基づいて、経路探索サーバ4から取得した経路情報が示す出発駅での列車の乗車時刻(出発時刻)が経過したか否かを判断する。乗車時刻が経過している場合、この経路をユーザへ通知する必要はないので、経路提供装置1の制御部10は、この経路情報に対応するユーザ情報及びスケジュール情報をスケジュール情報管理テーブル13cから削除する。
乗車時刻が経過していない場合、経路提供装置1の制御部10は、経路探索サーバ4から取得した経路情報と、現在時刻とに基づいて、経路探索サーバ4から取得した経路情報をユーザに提供すべきであるか否かを判断し、提供すべきであると判断した場合、経路情報をユーザに提供する。
上述したように、本実施形態3の経路提供システム100では、スケジュール情報をスケジュール管理サーバ7に登録する際に経路案内サービスの利用を申し込んだユーザについて、現在位置を定期的に検出し、それぞれ検出したユーザの現在位置から各ユーザが登録した予定場所までの経路であって、各ユーザが登録した予定日時に間に合う経路を各ユーザに提供することができる。
従って、スケジュールを登録したユーザは、自身の現在位置から予定場所までの経路を問い合わせることなく、この経路の案内を適切なタイミングで受けることができるので、経路案内サービスにおけるユーザの利便性を向上させることができる。また、スケジュールを登録したユーザに対して適切な経路を案内できるので、実際に経路の案内を必要とするユーザに対して適切な情報を効率よく提供することができる。
以下に、上述した構成の経路提供システム100において、ユーザがスケジュール情報を登録した場合に経路提供装置1が行なうスケジュール情報のスケジュール情報管理テーブル13cへの登録処理についてフローチャートに基づいて説明する。図19はスケジュール情報の登録処理の手順を示すフローチャートである。なお、以下の処理は、経路提供装置1のROM11又は記憶部13に記憶してある制御プログラムに従って制御部10によって実行されると共に、スケジュール管理サーバ7のROM71又は記憶部73に記憶してある制御プログラムに従って制御部70によって実行される。
スケジュール管理サーバ7の制御部70は、パソコン8を介してユーザから入力されたスケジュール情報を受信した場合、受信したスケジュール情報をスケジュール管理テーブル73bに登録する(S71)。また制御部70は、パソコン8から受信した情報に基づいて、ユーザがスケジュールを登録する際に経路案内サービスの利用を申し込んだか否かを判断する(S72)。制御部は、ユーザが経路案内サービスの利用を申し込んでいないと判断した場合(S72:NO)、スケジュール情報の登録処理を終了する。
制御部10は、ユーザが経路案内サービスの利用を申し込んだと判断した場合(S72:YES)、このユーザの携帯電話機6の電話番号及びメールアドレスを登録者情報管理テーブル73aから読み出し、スケジュール管理テーブル73bに登録したスケジュール情報と、登録者情報管理テーブル73aから読み出した携帯電話機6の情報(電話番号及びメールアドレス)とを経路提供装置1へ送信する(S73)。
経路提供装置1の制御部10は、スケジュール管理サーバ7からスケジュール情報及び携帯電話機6の情報を受信した場合、受信したスケジュール情報及び携帯電話機6の情報をスケジュール情報管理テーブル13cに登録する(S74)。制御部10は、スケジュール情報管理テーブル13cに登録した携帯電話機6の情報がユーザ情報管理テーブル13aに登録されているか否かを判断する(S75)。ユーザ情報管理テーブル13aに登録されていると判断した場合(S75:YES)、制御部10は、この携帯電話機6の情報に対応する通信キャリアをユーザ情報管理テーブル13aから読み出し、スケジュール情報管理テーブル13cの対応する箇所に登録し(S76)、スケジュール情報の登録処理を終了する。
スケジュール情報管理テーブル13cに登録した携帯電話機6の情報がユーザ情報管理テーブル13aに登録されていないと判断した場合(S75:NO)、経路提供装置1の制御部10は、スケジュール情報管理テーブル13cに登録した携帯電話機6の情報(電話番号又はメールアドレス)に基づいて、対応する通信キャリアを特定し、スケジュール情報管理テーブル13cの対応する箇所に登録し(S77)、スケジュール情報の登録処理を終了する。
以下に、上述したようにスケジュール情報管理テーブル13cにユーザ情報及びスケジュール情報を順次登録している経路提供装置1が行なう経路の提供処理についてフローチャートに基づいて説明する。図20及び図21は経路の提供処理の手順を示すフローチャートである。なお、以下の処理は、経路提供装置1のROM11又は記憶部13に記憶してある制御プログラムに従って制御部10によって実行され、携帯電話機管理サーバ3のROM31又は記憶部33に記憶してある制御プログラムに従って制御部30によって実行され、経路探索サーバ4のROM41又は記憶部43に記憶してある制御プログラムに従って制御部40によって実行される。
経路提供装置1の制御部10は、時計14によるタイマ処理によって所定時間が経過したか否かを判断しており(S81)、所定時間が経過していないと判断した場合(S81:NO)、所定時間が経過するまで待機する。制御部10は、所定時間が経過したと判断した場合(S81:YES)、スケジュール情報管理テーブル13cからユーザ情報及びスケジュール情報を1組読み出す(S82)。
制御部10は、スケジュール情報管理テーブル13cから読み出したユーザ情報が示す通信キャリアの携帯電話機管理サーバ3に対して、ユーザ情報に含まれる電話番号の携帯電話機6の最寄りの基地局の位置情報を問い合わせる(S83)。携帯電話機管理サーバ3の制御部30は、経路提供装置1から問い合わせされた携帯電話機6の最寄りの基地局3aを契約者情報管理テーブル33aの登録内容に基づいて特定する(S84)。制御部30は、特定した基地局3aの位置情報を記憶部33から読み出し、読み出した位置情報を経路提供装置1へ送信する(S85)。
経路提供装置1の制御部10は、携帯電話機管理サーバ3から受信した位置情報を、スケジュール情報管理テーブル13cの位置情報の欄の対応する箇所に登録する(S86)。経路提供装置1の制御部10は、スケジュール情報管理テーブル13cに登録した位置情報、予定日、予定時刻、予定場所を経路探索サーバ4へ送信して、これらの情報に基づく経路を経路探索サーバ4に問い合わせる(S87)。
経路探索サーバ4の制御部40は、経路提供装置1から受信した位置情報が示す位置の最寄り駅(出発駅)を、記憶部43に格納されている位置情報に基づいて特定する(S88)。また、制御部40は、経路提供装置1から受信した予定場所の最寄り駅(到着駅)を、記憶部43に格納されている位置情報に基づいて特定する(S89)。制御部40は、特定した出発駅から到着駅までの経路であって、経路提供装置1から受信した予定日及び予定時刻に間に合う経路を探索し(S90)、探索した経路を示す経路情報を経路提供装置1へ送信する(S91)。
経路提供装置1の制御部10は、時計14が示す現在時刻に基づいて、経路探索サーバ4から受信した経路情報が示す経路において、出発駅の出発時刻(列車の乗車時刻)が経過したか否かを判断する(S92)。制御部10は、出発時刻が経過したと判断した場合(S92:YES)、ステップS82で読み出したユーザ情報及びスケジュール情報をスケジュール情報管理テーブル13cから削除し(S93)、ステップS96へ処理を移行する。
制御部10は、出発時刻が経過していないと判断した場合(S92:NO)、経路探索サーバ4から受信した経路情報が示す経路、この時点で時計14が示す現在時刻等に基づいて、経路探索サーバ4から受信した経路情報をユーザに提供すべきであるか否かを判断する(S94)。制御部10は、経路情報をユーザに提供すべきであると判断した場合(S94:YES)、スケジュール情報管理テーブル13cからユーザのメールアドレスを読み出し、記憶部13に記憶させてあるメーラーを実行することにより、ユーザの携帯電話機6宛てに経路情報を提供するための電子メールを送信する(S95)。
制御部10は、経路情報をユーザに提供すべきでないと判断した場合(S94:NO)、ステップS95の処理をスキップする。制御部10は、スケジュール情報管理テーブル13cに登録してある情報に基づいて、経路案内サービスの利用を申し込んだ全てのユーザに対して上述した処理が終了したか否かを判断する(S96)。制御部10は、全てのユーザに対する処理が終了していないと判断した場合(S96:NO)、ステップS82へ処理を移行し、スケジュール情報管理テーブル13cから異なる1組みのユーザ情報及びスケジュール情報を読み出し(S82)、上述したステップS83〜S96の処理を繰り返す。
制御部10は、全てのユーザに対する処理が終了したと判断した場合(S96:YES)、ステップS81へ処理を移行し、時計14によるタイマ処理によって所定時間が経過するまで待機し、所定時間が経過する都度、上述したS82〜S96の処理を繰り返す。
上述した実施形態3の経路提供システム100では、所定時間が経過する都度、スケジュール情報管理テーブル13cにユーザ情報及びスケジュール情報が登録されたそれぞれのユーザの現在位置からスケジュール情報の予定場所までの経路情報を経路探索サーバ4から取得し、取得した経路情報と、この時点での時刻とに基づいて、この経路情報をユーザに提供すべきであるか否かを判断し、提供すべきであると判断した場合、経路情報をユーザに提供する構成である。
しかし、本実施形態3においても、上述した実施形態2のような構成を適用することができる。具体的には、所定時間が経過する都度、経路探索サーバ4から取得した経路情報をスケジュール情報管理テーブル13cに登録する構成とし、経路探索サーバ4から取得した経路情報が、スケジュール情報管理テーブル13cに既に登録されている経路情報と一致するか否かを判断し、一致しない場合、取得した経路情報をスケジュール情報管理テーブル13cに登録(更新)すると共に、この経路情報をユーザに提供する構成とすることもできる。
また、本実施形態3で説明した構成と、本実施形態3を実施形態2の構成に適用した変形例とを組み合わせることもできる。このような構成にした場合、経路提供装置1の制御部10は、定期的に経路探索サーバ4から各ユーザに対応する経路情報を取得し、スケジュール情報管理テーブル13cに登録する。そして制御部10は、スケジュール情報管理テーブル13cに登録した経路情報と、この時点での時刻とに基づいて、この経路情報をユーザに提供すべきであるか否かを判断し、提供すべきであると判断した場合、この経路情報をユーザに提供する。
また、制御部10は、所定時間が経過後に経路探索サーバ4から同一のユーザに対する経路情報を取得した場合、このユーザに対してスケジュール情報管理テーブル13cに既に登録してある経路情報と、改めて経路探索サーバ4から取得した経路情報とを比較し、更新されている場合に、改めて経路探索サーバ4から取得した経路情報をスケジュール情報管理テーブル13cに更新すると共にユーザに提供する。従って、この場合、各ユーザに対して同一の経路の案内が複数回通知されることを防止することができる。
上述した実施形態1〜3の経路提供システム100では、経路探索サーバ4が、経路提供装置1から受信した位置情報が示す位置の最寄り駅(出発駅)、経路提供装置1から受信した予定場所の最寄り駅(到着駅)を特定する構成であった。しかし、最寄り駅を特定する処理を経路提供装置1が行なうように構成することもできる。この場合、経路探索サーバ4の制御部40は、経路提供装置1から受信した出発駅から到着駅までの経路を探索すればよい。
上述した実施形態1〜3では、各ユーザの現在位置を特定するために、各ユーザが携帯している携帯電話機6,6の最寄りの基地局の位置を用いているが、例えば、GPS(Global Positioning System)を用いて携帯電話機6,6自体の現在位置を検出し、検出した現在位置を用いてもよい。
上述した実施形態1〜3の経路提供システム100では、経路提供装置1の制御部10は、定期的に乗車情報管理テーブル13bまたはスケジュール情報管理テーブル13cに登録してある全ての情報に対して経路の探索を行ない、その時点でユーザに通知すべきであるか否かを判断する構成であった。これに対して、例えば、定期的に乗車情報管理テーブル13bまたはスケジュール情報管理テーブル13cに登録してある情報のうちで、例えば、当日の乗車列車情報又はスケジュール情報のみに対して経路の探索を行なうように構成してもよい。この場合、乗車日又は予定日が直前の情報に対してのみ経路の探索を行なうので、不要な探索処理を防止することができる。
以上の実施形態1〜3を含む実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
経路情報を提供する経路提供装置において、
交通機関の乗車券を購入した購入者に係る情報を取得する購入者情報取得手段と、
前記乗車券が購入される際に指定された乗車駅に関する情報を含む乗車情報を取得する乗車情報取得手段と、
前記購入者の現在位置を取得する位置取得手段と、
該位置取得手段が取得した現在位置から、前記乗車情報取得手段が取得した乗車情報に含まれる乗車駅までの経路を示す経路情報を取得する経路情報取得手段と、
該経路情報取得手段が取得した経路情報を、前記購入者情報取得手段が取得した情報に基づいて前記購入者に提供する経路提供手段と
を備えることを特徴とする経路提供装置。
(付記2)
時計手段を備えており、
前記乗車情報は、乗車日時を含んでおり、
前記位置取得手段は、定期的に前記購入者の現在位置を取得するように構成されており、
前記経路情報取得手段は、前記位置取得手段が前記現在位置を取得する都度、前記経路情報を取得するように構成されており、
前記経路提供手段は、前記時計手段が示す時刻、及び前記乗車情報取得手段が取得した乗車情報に含まれる乗車日時に基づいて、前記経路情報を前記購入者に提供するように構成されていること
を特徴とする付記1に記載の経路提供装置。
(付記3)
前記経路提供手段は、前記購入者が前記乗車駅にて前記交通機関に乗車するまでの間に、前記経路情報を前記購入者に提供するように構成されていることを特徴とする付記1又は2に記載の経路提供装置。
(付記4)
前記購入者情報取得手段が取得した購入者に係る情報に対応付けて、前記経路情報取得手段が取得した経路情報を記憶する記憶手段と、
前記経路情報取得手段が経路情報を取得した場合、取得された経路情報が前記記憶手段に既に記憶してある経路情報に一致するか否かを判断する判断手段と、
該判断手段が一致しないと判断した場合、前記記憶手段に記憶してある経路情報を、前記経路情報取得手段が取得した経路情報に更新する更新手段とを備え、
前記経路提供手段は、前記更新手段が前記記憶手段に記憶してある経路情報を更新した場合、前記更新手段によって更新された経路情報を、前記購入者に提供するように構成されていること
を特徴とする付記2又は3に記載の経路提供装置。
(付記5)
経路情報を提供する経路提供装置において、
目的地を含む予定情報を取得する予定情報取得手段と、
前記予定情報の予定者に係る情報を取得する予定者情報取得手段と、
前記予定者の現在位置を取得する位置取得手段と、
該位置取得手段が取得した現在位置から、前記予定情報取得手段が取得した予定情報に含まれる目的地までの経路を示す経路情報を取得する経路情報取得手段と、
該経路情報取得手段が取得した経路情報を、前記予定者情報取得手段が取得した情報に基づいて前記予定者に提供する経路提供手段と
を備えることを特徴とする経路提供装置。
(付記6)
時計手段を備えており、
前記予定情報は、予定日時を含んでおり、
前記位置取得手段は、定期的に前記予定者の現在位置を取得するように構成されており、
前記経路情報取得手段は、前記位置取得手段が前記現在位置を取得する都度、前記経路情報を取得するように構成されており、
前記経路提供手段は、前記時計手段が示す時刻、及び前記予定情報取得手段が取得した予定情報に含まれる予定日時に基づいて、前記経路情報を前記予定者に提供するように構成されていること
を特徴とする付記5に記載の経路提供装置。
(付記7)
前記予定者情報取得手段が取得した予定者に係る情報に対応付けて、前記経路情報取得手段が取得した経路情報を記憶する記憶手段と、
前記経路情報取得手段が経路情報を取得した場合、取得された経路情報が前記記憶手段に既に記憶してある経路情報に一致するか否かを判断する判断手段と、
該判断手段が一致しないと判断した場合、前記記憶手段に記憶してある経路情報を、前記経路情報取得手段が取得した経路情報に更新する更新手段とを備え、
前記経路提供手段は、前記更新手段が前記記憶手段に記憶してある経路情報を更新した場合、前記更新手段によって更新された経路情報を、前記予定者に提供するように構成されていること
を特徴とする付記6に記載の経路提供装置。
(付記8)
経路情報を提供する経路提供方法において、
交通機関の乗車券を購入した購入者に係る情報を取得し、
前記乗車券が購入される際に指定された乗車駅に関する情報を含む乗車情報を取得し、
前記購入者の現在位置を取得し、
取得した前記現在位置から、取得した前記乗車情報に含まれる乗車駅までの経路を示す経路情報を取得し、
取得した前記経路情報を、取得した前記購入者に係る情報に基づいて前記購入者に提供すること
を特徴とする経路提供方法。
(付記9)
前記購入者が前記乗車駅にて前記交通機関に乗車するまでの間に、前記経路情報を前記購入者に提供することを特徴とする付記8に記載の経路提供方法。
(付記10)
経路情報を提供する経路提供方法において、
目的地を含む予定情報を取得し、
前記予定情報の予定者に係る情報を取得し、
前記予定者の現在位置を取得し、
取得した前記現在位置から、取得した前記予定情報に含まれる目的地までの経路を示す経路情報を取得し、
取得した前記経路情報を、取得した前記予定者に係る情報に基づいて前記予定者に提供すること
を特徴とする経路提供方法。
(付記11)
コンピュータに、経路情報を提供させるためのコンピュータプログラムにおいて、
コンピュータに、
交通機関の乗車券を購入した購入者に係る情報を取得する購入者情報取得処理と、
前記乗車券が購入される際に指定された乗車駅に関する情報を含む乗車情報を取得する乗車情報取得処理と、
前記購入者の現在位置を取得する位置取得処理と、
該位置取得処理で取得した現在位置から、前記乗車情報取得処理で取得した乗車情報に含まれる乗車駅までの経路を示す経路情報を取得する経路情報取得処理と、
該経路情報取得処理で取得した経路情報を、前記購入者情報取得処理で取得した情報に基づいて前記購入者に提供する経路提供処理と
を実行させるためのコンピュータプログラム。