JP2004085207A - 携帯端末及びスケジュール管理プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】移動経路の検索に用いる携帯端末内の経路検索用データや経路検索用プログラムを最新の状態に保つ。
【解決手段】現在位置から目的地までの移動経路や所要時間を、通信回線30を使用することなく携帯端末10内で算出し、その結果に応じた日時にスケジュール通知を行う携帯端末10において、移動経路の検索に用いる経路検索用データ又は経路検索用プログラムの更新データを、通信回線30を介して、サーバ20からダウンロードするとともに、この更新データにもとづいて、携帯端末10内の経路検索用データ又は経路検索用プログラムを自動的にアップデートする。
【選択図】 図2
【解決手段】現在位置から目的地までの移動経路や所要時間を、通信回線30を使用することなく携帯端末10内で算出し、その結果に応じた日時にスケジュール通知を行う携帯端末10において、移動経路の検索に用いる経路検索用データ又は経路検索用プログラムの更新データを、通信回線30を介して、サーバ20からダウンロードするとともに、この更新データにもとづいて、携帯端末10内の経路検索用データ又は経路検索用プログラムを自動的にアップデートする。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信回線を介して、サーバ又は他の端末と通信可能な携帯端末に関し、特に、ユーザの現在位置を考慮して、適切な日時にスケジュール通知を行う携帯端末及びスケジュール管理プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、通信回線を介して、サーバ又は他の端末と通信可能な携帯電話機、PDAなどの携帯端末が普及している。この種の携帯端末のなかには、目的地及び到着予定日時が含まれるスケジュールデータを登録すると、前記到着予定日時の所定時間前に、前記スケジュールデータが通知されるといったスケジュール管理機能を備えるものがある。
【0003】
しかしながら、携帯端末が備える従来のスケジュール管理機能は、ユーザの現在位置を考慮していないため、ユーザが目的地から離れた場所にいると、移動を開始すべき日時よりも後にスケジュール通知が行われ、目的地への到着が遅れる可能性がある。
【0004】
そこで、近年では、携帯端末が備えるGPSなどの位置情報取得機能を利用することにより、ユーザの現在位置が考慮されたスケジュール通知を行うものが提案されている。
【0005】
例えば、特開2002−108829号公報には、スケジュールデータの目的地及びユーザの現在位置にもとづいて、ユーザの移動開始日時を算出するとともに、この移動開始日時の所定時間前に、前記スケジュールデータをユーザに通知するスケジュール通知装置(サーバ)が開示されている。
【0006】
しかしながら、上記のものでは、スケジュール通知サーバが、通信回線を介して、携帯端末にスケジュール通知を行うため、ユーザの現在位置が通信圏外である場合には、ユーザにスケジュールが通知されないことになり、その信頼性に問題がある。
【0007】
また、特開平11−94583号公報には、現在位置から目的地までの所要時間を、通信回線を使用することなく端末内で算出するとともに、算出した所要時間に応じてスケジュール通知時間を可変させる携帯型スケジュール管理装置が開示されている。
このものによれば、携帯端末の通信状況にかかわらず、適切な日時にスケジュール通知を行うことが可能となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、現在位置から目的地までの移動経路や所要時間を端末内で算出するものでは、端末内に記憶したデータにもとづいて、移動経路や所要時間の算出が行われるため、最新の時刻表データや地図データによらず、古いデータにもとづいて、移動経路や所要時間が算出される可能性がある。その結果、スケジュール通知時間が不適切となり、スケジュール管理の信頼性を損なうという問題がある。
【0009】
本発明は、上記の事情にかんがみなされたものであり、現在位置から目的地までの移動経路や所要時間を、通信回線を使用することなく携帯端末内で算出し、その結果に応じた日時にスケジュール通知を行うものでありながら、移動経路の検索に用いる経路検索用データや経路検索用プログラムを最新の状態に保つことが可能になり、その結果、古いデータにもとづいて、移動経路や所要時間が算出される不都合を解消し、スケジュール管理の信頼性を向上させることができる携帯端末及びスケジュール管理プログラムの提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の携帯端末は、通信回線を介して、サーバ又は他の端末と通信可能な携帯端末であって、目的地及び到着予定日時が含まれるユーザのスケジュールデータを、前記携帯端末の記憶部に記憶するスケジュール記憶手段と、前記携帯端末の現在位置を特定する現在位置特定手段と、前記現在位置から目的地までの移動経路を、前記通信回線を使用することなく、前記携帯端末内で検索する移動経路検索手段と、前記移動経路の検索結果にもとづいて、前記現在位置から目的地までの所要時間を算出する所要時間算出手段と、前記所要時間及び到着予定日時にもとづいて、移動開始日時を算出する移動開始日時算出手段と、前記移動開始日時の所定時間前に、前記スケジュールデータを前記ユーザに通知するスケジュール通知手段と、前記移動経路の検索に用いる経路検索用データ又は経路検索用プログラムの更新データを、前記通信回線を介して、所定のサーバ又は端末からダウンロードするダウンロード手段と、前記更新データにもとづいて、前記携帯端末内の経路検索用データ又は経路検索用プログラムをアップデートするアップデート手段とを備える構成としてある。
【0011】
携帯端末をこのような構成にすれば、現在位置から目的地までの移動経路や所要時間を、通信回線を使用することなく、携帯端末内で算出することにより、携帯端末の通信状況にかかわらず、適切な日時にスケジュール通知を行うことが可能になる。
しかも、移動経路の検索に用いる経路検索用データや経路検索用プログラムの更新データを、前記通信回線を介して、所定のサーバ又は端末からダウンロードし、この更新データにもとづいて、携帯端末内の経路検索用データ又は経路検索用プログラムをアップデートするので、移動経路の検索に用いる経路検索用データや経路検索用プログラムを最新の状態に保つことが可能になる。
これにより、古いデータにもとづいて、移動経路や所要時間が算出される不都合を解消し、スケジュール管理の信頼性を向上させることができる。
【0012】
また、本発明の携帯端末は、前記経路検索用データのうち、所定地域の経路検索用データのみを記憶する構成としてある。
携帯端末をこのような構成にすれば、携帯端末の記憶部における経路検索用データの記憶量が小さくなるので、大きな記憶容量を持たない携帯端末であっても、本発明の実施が可能になる。
【0013】
また、本発明の携帯端末は、前記移動開始日時を過ぎても、前記携帯端末の現在位置が変化しないとき、前記ユーザが予め指定した端末に対して遅刻通知を送信する構成としてある。
携帯端末をこのような構成にすれば、ユーザ自身が電話などで連絡しなくても、訪問先などに対し、ユーザの遅刻を通知することができる。
【0014】
また、本発明の携帯端末は、前記移動開始日時を基準とする前記遅刻通知の送信時間が、前記ユーザによって予め設定される構成としてある。
携帯端末をこのような構成にすれば、ユーザが、訪問先などに応じて遅刻通知の送信時間を任意に設定することが可能になる。
【0015】
また、本発明の携帯端末は、前記移動開始日時を基準とする前記スケジュールデータの通知時間が、前記ユーザによって予め設定される構成としてある。
携帯端末をこのような構成にすれば、ユーザが、スケジュールの重要度などに応じてスケジュールの通知時間を任意に設定することが可能になる。
【0016】
また、本発明の携帯端末は、前記目的地への移動に使用する交通手段が、前記ユーザによって予め設定され、前記移動経路検索手段が、前記交通手段に適した移動経路を検索する構成としてある。
携帯端末をこのような構成にすれば、所要時間や移動開始日時の算出精度を高めて、スケジュール管理の信頼性を向上させることができる。
【0017】
また、上記目的を達成するため、本発明のスケジュール管理プログラムは、通信回線を介して、サーバ又は他の端末と通信可能な携帯端末内で実行されるスケジュール管理プログラムであって、前記携帯端末に、目的地及び到着予定日時が含まれるユーザのスケジュールデータを、前記携帯端末の記憶部に記憶させ、前記携帯端末の現在位置を特定させ、前記現在位置から目的地までの移動経路を、前記通信回線を使用することなく、前記携帯端末内で検索させ、前記移動経路の検索結果にもとづいて、前記現在位置から目的地までの所要時間を算出させ、前記所要時間及び到着予定日時にもとづいて、移動開始日時を算出させ、前記移動開始日時の所定時間前に、前記スケジュールデータを前記ユーザに通知させ、前記移動経路の検索に用いる経路検索用データ又は経路検索用プログラムの更新データを、前記通信回線を介して、所定のサーバ又は端末からダウンロードさせ、前記更新データにもとづいて、前記携帯端末内の経路検索用データ又は経路検索用プログラムをアップデートさせる構成としてある。
【0018】
スケジュール管理プログラムをこのような構成にすれば、現在位置から目的地までの移動経路や所要時間を、通信回線を使用することなく、携帯端末内で算出させることにより、携帯端末の通信状況にかかわらず、適切な日時にスケジュール通知を行うことができる。
しかも、移動経路の検索に用いる経路検索用データや経路検索用プログラムを最新の状態に保つことができるので、古いデータにもとづいて、移動経路や所要時間が算出される不都合を解消し、スケジュール管理の信頼性を向上させることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態に係るシステムの概略構成を示すブロック図である。
この図に示すように、本発明が実施されるシステムは、ユーザが所持する携帯端末10と、経路検索用データや経路検索用プログラムを供給するサーバ20と、これらを相互に接続する通信回線30とから構成されている。
【0020】
通信回線30は、携帯端末10と無線通信を行う多数の基地局31と、これらの基地局31と有線通信又は無線通信を行う交換局32と、この交換局32とサーバ20を接続するインターネット33とを備えて構成されている。
【0021】
サーバ20は、サーバコンピュータ、ワークステーション、パーソナルコンピュータなどの情報処理機器で構成されている。サーバ20の記憶部21には、スケジュール管理プログラム本体や、スケジュール管理プログラムを構成する経路検索用プログラム、経路検索用データなどが格納されており、これらのプログラムやデータが携帯端末10によってダウンロードされ、携帯端末10内で利用される。
【0022】
経路検索用データは、地域別に構成されており、ユーザが利用地域を選択し、その地域に対応する経路検索用データが携帯端末10にダウンロードされる。
また、経路検索用データは、各種の交通手段別に構成されるとともに、飛行機、電車、船舶などの時刻表の改定、道路の新設などに応じて逐次更新される。この更新データは、例えば、変更部分のみを抽出した差分データとして構成され、サーバ20の記憶部21に格納される。
【0023】
経路検索用プログラムは、各種の交通手段別に最適な移動経路を検索するように構成される。経路検索用プログラムの検索アルゴリズムは、検索精度や検索速度の向上などを目的として不定期に更新される。この更新データは、例えば、変更部分のみを抽出した差分データとして構成され、サーバ20の記憶部21に格納される。
【0024】
携帯端末10は、携帯電話機、PDAなどのユーザが携帯できる携帯型通信機器であり、少なくともGPS機能を備えるとともに、前記スケジュール管理プログラムのインストールにより、スケジュール管理機能が付加される。
GPS機能は、複数のGPS衛星から電波を受信し、その伝播時間にもとづいて、自身の位置情報を取得する機能である。
【0025】
次に、携帯端末10におけるスケジュール管理に係る機能的な構成について、図2を参照して説明する。ただし、GPSによる現在位置の取得、移動経路の検索、所要時間の算出については、カーナビゲーションシステム(以下、カーナビという。)などで一般的に使用される技術を用いるため、詳細な説明は省略する。
【0026】
図2は、スケジュール管理に係る携帯端末の機能的な構成を示すブロック図である。
この図に示すように、スケジュール管理プログラムがインストールされた携帯端末10は、機能的な構成として、スケジュール登録部11(スケジュール登録手段)、現在位置特定部12(現在位置特定手段)、移動経路検索部13(移動経路検索手段)、所要時間算出部14(所要時間算出手段)、移動開始日時算出部15(移動開始日時算出手段)、スケジュール通知部16(スケジュール通知手段)、遅刻通知部17、ダウンロード部18(ダウンロード手段)及びアップデート部19(アップデート手段)を備えている。
【0027】
スケジュール登録部11は、目的地及び到着予定日時が含まれるユーザのスケジュールデータを、携帯端末10の記憶部に登録する。目的地及び到着予定日時の入力は、例えば、携帯端末10の表示画面上で行われる。このとき、カーナビのように、画面表示した地図上で目的地を指定したり、住所入力により目的地を検索するようにすれば、目的地の入力が容易になる。
【0028】
また、スケジュール登録部11は、目的地及び到着予定日時の入力に際し、目的地への移動に使用する交通手段、移動開始日時を基準とするスケジュール通知時間、移動開始日時を基準とする遅刻通知送信時間、遅刻通知送信先(電子メールアドレス)の入力を要求し、これらの入力データを、一つのスケジュールデータとして記憶部に登録する。
【0029】
現在位置特定部12は、前記GPS機能によって携帯端末10の現在位置を特定する。このとき、GPS電波を利用して正確な時刻情報も取得する。
【0030】
移動経路検索部13は、GPSで特定した現在位置からスケジュールデータの目的地までの移動経路を、通信回線30を使用することなく、携帯端末10内で検索する。このとき、スケジュールデータに含まれる交通手段を参照し、その交通手段に適した移動経路を検索する。
【0031】
所要時間算出部14は、移動経路検索部13が検索した移動経路にもとづいて、現在位置から目的地までの所要時間を算出する。このスケジュールデータに含まれる交通手段を参照し、その交通手段に応じた所要時間を算出する。つまり、交通手段が、時刻表にもとづいて運行される飛行機、電車、船舶などである場合は、時刻表データにもとづいて所要時間の算出を行い、また、交通手段が自動車、徒歩などである場合は、予め設定された平均走行速度、平均歩行速度などにもとづいて所要時間の算出を行う。
【0032】
移動開始日時算出部15は、所要時間算出部14が算出した所要時間及びスケジュールデータの到着予定日時にもとづいて、ユーザが移動を開始すべき日時を算出する。
【0033】
スケジュール通知部16は、移動開始日時算出部15が算出した移動開始日時を基準とし、その所定時間前に、スケジュールデータをユーザに通知する。このとき、スケジュールデータに含まれるスケジュール通知時間を参照し、スケジュールデータの通知時間を決定する。
スケジュール通知方法としては、アラーム音、音声、バイブレーション、ランプ表示、画面表示などを用いることができ、また、これらの通知方法を組み合わせ、複合的な通知を行うようにしても良い。
【0034】
遅刻通知部17は、移動開始日時を過ぎても、携帯端末10の現在位置が変化しないとき、ユーザが予め指定した通知先(端末)10’に対して遅刻通知メールを送信する。このとき、スケジュールデータに含まれる遅刻通知送信を参照し、移動開始日時を基準として遅刻通知メールの送信時間を決定する。
遅刻通知メールの本文には、ユーザが予め設定した遅刻通知メッセージを挿入するが、ユーザのお詫びの表情などを撮影した写真データを予め携帯端末10に登録し、これを遅刻通知メールに添付して送信するようにしても良い。
【0035】
ダウンロード部18は、移動経路の検索に用いる経路検索用データ又は経路検索用プログラムの更新データを、通信回線30を介して、サーバ20からダウンロードする。この処理は、例えば、所定時間毎にサーバ20に対して更新データの有無を問合せ、更新データがあったとき、自動的に実行される。
【0036】
アップデート部19は、ダウンロード部18が更新データをダウンロードした後、この更新データにもとづいて、携帯端末10内の経路検索用データや経路検索用プログラムをアップデートする。これにより、移動経路の検索に用いる経路検索用データや経路検索用プログラムを最新の状態に保つことが可能になる。
【0037】
次に、携帯端末10の動作について、図3及び図4を参照して説明する。
図3は、携帯端末におけるスケジュール通知処理の手順を示す手順図である。
この図に示すように、ユーザが携帯端末10にスケジュールデータを入力すると、スケジュールデータに含まれる目的地、到着予定日時などが携帯端末10の記憶部に登録される。(S1)
【0038】
スケジュールデータが登録されると、所定時間毎に、GPSによって携帯端末10の現在位置情報が特定されるとともに(S2)、GPSで特定した現在位置からスケジュールデータの目的地までの移動経路が、通信回線30を使用することなく、携帯端末10内で検索される。(S3)
移動経路の検索が終わると、現在位置から目的地までの所要時間が算出されるとともに(S4)、この所要時間及びスケジュールデータの到着予定日時にもとづいて、ユーザが移動を開始すべき日時が算出される。(S5)
以上のステップ(S2〜S5)は、記憶部に登録されたスケジュールデータ毎に、繰り返し実行される。
【0039】
つぎに、算出した移動開始日時の所定時間前であるか否かを判断し、この判断がYESになったとき、スケジュールデータがユーザに通知される。(S6)
また、移動開始日時を過ぎても、携帯端末10の現在位置が変化しないときは、ユーザが予め指定した通知先に対して遅刻通知メールが送信される。(S7)
【0040】
図4は、携帯端末におけるアップデート処理の手順を示す手順図である。
この図に示すように、携帯端末10は、サーバ20に対して定期的に更新データの有無を問い合わせる。(S11)
サーバ20に更新データがあるときは、移動経路の検索に用いる経路検索用データや経路検索用プログラムの更新データが、通信回線30を介して、サーバ20から携帯端末10に自動的にダウンロードされる。(S12)
更新データが携帯端末10にダウンロードされると、この更新データにもとづいて、携帯端末10内の経路検索用データや経路検索用プログラムが自動的にアップデートされる。(S13)
【0041】
上記のように構成された携帯端末10によれば、現在位置から目的地までの移動経路や所要時間を、通信回線30を使用することなく、携帯端末10内で算出するので、携帯端末10の通信状況にかかわらず、適切な日時にスケジュール通知を行うことが可能になる。
【0042】
また、携帯端末10は、移動経路の検索に用いる経路検索用データや経路検索用プログラムの更新データを、通信回線30を介してサーバ20からダウンロードし、この更新データにもとづいて、携帯端末10内の経路検索用データや経路検索用プログラムをアップデートするので、移動経路の検索に用いる経路検索用データや経路検索用プログラムを最新の状態に保つことが可能になる。
これにより、古いデータにもとづいて、移動経路や所要時間が算出される不都合を解消し、スケジュール管理の信頼性を向上させることができる。
【0043】
また、携帯端末10は、経路検索用データのうち、所定地域の経路検索用データのみを記憶するので、携帯端末10の記憶部における経路検索用データの記憶量が小さくなる。これにより、大きな記憶容量を持たない携帯端末10であっても、本発明の実施が可能になる。
【0044】
また、携帯端末10は、移動開始日時を過ぎても、携帯端末10の現在位置が変化しないとき、ユーザが予め指定した端末に対して遅刻通知メールを送信するので、ユーザ自身が電話などで連絡しなくても、訪問先などに対し、ユーザの遅刻を通知することができる。
【0045】
また、移動開始日時を基準とする遅刻通知の送信時間は、ユーザによって予め設定されるので、ユーザが、訪問先などに応じて遅刻通知の送信時間を任意に設定することが可能になる。
【0046】
また、移動開始日時を基準とするスケジュールデータの通知時間は、ユーザによって予め設定されるので、ユーザが、スケジュールの重要度などに応じてスケジュールの通知時間を任意に設定することが可能になる。
【0047】
また、目的地への移動に使用する交通手段は、ユーザによって予め設定され、その交通手段に適した移動経路が検索されるので、所要時間や移動開始日時の算出精度を高めて、スケジュール管理の信頼性を向上させることができる。
【0048】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、現在位置から目的地までの移動経路や所要時間を、通信回線を使用することなく携帯端末内で算出し、その結果に応じた日時にスケジュール通知を行うものでありながら、移動経路の検索に用いる経路検索用データや経路検索用プログラムを最新の状態に保つことが可能になり、その結果、古いデータにもとづいて、移動経路や所要時間が算出される不都合を解消し、スケジュール管理の信頼性を向上させることができる。
【0049】
また、前記経路検索用データのうち、所定地域の経路検索用データのみを記憶するように構成した場合は、携帯端末の記憶部における経路検索用データの記憶量が小さくなるので、大きな記憶容量を持たない携帯端末であっても、本発明の実施が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るシステムの概略構成を示すブロック図である。
【図2】スケジュール管理に係る携帯端末の機能的な構成を示すブロック図である。
【図3】携帯端末におけるスケジュール通知処理の手順を示す手順図である。
【図4】携帯端末におけるアップデート処理の手順を示す手順図である。
【符号の説明】
10 携帯端末
11 スケジュール登録部
12 現在位置特定部
13 移動経路検索部
14 所要時間算出部
15 移動開始日時算出部
16 スケジュール通知部
17 遅刻通知部
18 ダウンロード部
19 アップデート部
20 サーバ
30 通信回線
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信回線を介して、サーバ又は他の端末と通信可能な携帯端末に関し、特に、ユーザの現在位置を考慮して、適切な日時にスケジュール通知を行う携帯端末及びスケジュール管理プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、通信回線を介して、サーバ又は他の端末と通信可能な携帯電話機、PDAなどの携帯端末が普及している。この種の携帯端末のなかには、目的地及び到着予定日時が含まれるスケジュールデータを登録すると、前記到着予定日時の所定時間前に、前記スケジュールデータが通知されるといったスケジュール管理機能を備えるものがある。
【0003】
しかしながら、携帯端末が備える従来のスケジュール管理機能は、ユーザの現在位置を考慮していないため、ユーザが目的地から離れた場所にいると、移動を開始すべき日時よりも後にスケジュール通知が行われ、目的地への到着が遅れる可能性がある。
【0004】
そこで、近年では、携帯端末が備えるGPSなどの位置情報取得機能を利用することにより、ユーザの現在位置が考慮されたスケジュール通知を行うものが提案されている。
【0005】
例えば、特開2002−108829号公報には、スケジュールデータの目的地及びユーザの現在位置にもとづいて、ユーザの移動開始日時を算出するとともに、この移動開始日時の所定時間前に、前記スケジュールデータをユーザに通知するスケジュール通知装置(サーバ)が開示されている。
【0006】
しかしながら、上記のものでは、スケジュール通知サーバが、通信回線を介して、携帯端末にスケジュール通知を行うため、ユーザの現在位置が通信圏外である場合には、ユーザにスケジュールが通知されないことになり、その信頼性に問題がある。
【0007】
また、特開平11−94583号公報には、現在位置から目的地までの所要時間を、通信回線を使用することなく端末内で算出するとともに、算出した所要時間に応じてスケジュール通知時間を可変させる携帯型スケジュール管理装置が開示されている。
このものによれば、携帯端末の通信状況にかかわらず、適切な日時にスケジュール通知を行うことが可能となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、現在位置から目的地までの移動経路や所要時間を端末内で算出するものでは、端末内に記憶したデータにもとづいて、移動経路や所要時間の算出が行われるため、最新の時刻表データや地図データによらず、古いデータにもとづいて、移動経路や所要時間が算出される可能性がある。その結果、スケジュール通知時間が不適切となり、スケジュール管理の信頼性を損なうという問題がある。
【0009】
本発明は、上記の事情にかんがみなされたものであり、現在位置から目的地までの移動経路や所要時間を、通信回線を使用することなく携帯端末内で算出し、その結果に応じた日時にスケジュール通知を行うものでありながら、移動経路の検索に用いる経路検索用データや経路検索用プログラムを最新の状態に保つことが可能になり、その結果、古いデータにもとづいて、移動経路や所要時間が算出される不都合を解消し、スケジュール管理の信頼性を向上させることができる携帯端末及びスケジュール管理プログラムの提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の携帯端末は、通信回線を介して、サーバ又は他の端末と通信可能な携帯端末であって、目的地及び到着予定日時が含まれるユーザのスケジュールデータを、前記携帯端末の記憶部に記憶するスケジュール記憶手段と、前記携帯端末の現在位置を特定する現在位置特定手段と、前記現在位置から目的地までの移動経路を、前記通信回線を使用することなく、前記携帯端末内で検索する移動経路検索手段と、前記移動経路の検索結果にもとづいて、前記現在位置から目的地までの所要時間を算出する所要時間算出手段と、前記所要時間及び到着予定日時にもとづいて、移動開始日時を算出する移動開始日時算出手段と、前記移動開始日時の所定時間前に、前記スケジュールデータを前記ユーザに通知するスケジュール通知手段と、前記移動経路の検索に用いる経路検索用データ又は経路検索用プログラムの更新データを、前記通信回線を介して、所定のサーバ又は端末からダウンロードするダウンロード手段と、前記更新データにもとづいて、前記携帯端末内の経路検索用データ又は経路検索用プログラムをアップデートするアップデート手段とを備える構成としてある。
【0011】
携帯端末をこのような構成にすれば、現在位置から目的地までの移動経路や所要時間を、通信回線を使用することなく、携帯端末内で算出することにより、携帯端末の通信状況にかかわらず、適切な日時にスケジュール通知を行うことが可能になる。
しかも、移動経路の検索に用いる経路検索用データや経路検索用プログラムの更新データを、前記通信回線を介して、所定のサーバ又は端末からダウンロードし、この更新データにもとづいて、携帯端末内の経路検索用データ又は経路検索用プログラムをアップデートするので、移動経路の検索に用いる経路検索用データや経路検索用プログラムを最新の状態に保つことが可能になる。
これにより、古いデータにもとづいて、移動経路や所要時間が算出される不都合を解消し、スケジュール管理の信頼性を向上させることができる。
【0012】
また、本発明の携帯端末は、前記経路検索用データのうち、所定地域の経路検索用データのみを記憶する構成としてある。
携帯端末をこのような構成にすれば、携帯端末の記憶部における経路検索用データの記憶量が小さくなるので、大きな記憶容量を持たない携帯端末であっても、本発明の実施が可能になる。
【0013】
また、本発明の携帯端末は、前記移動開始日時を過ぎても、前記携帯端末の現在位置が変化しないとき、前記ユーザが予め指定した端末に対して遅刻通知を送信する構成としてある。
携帯端末をこのような構成にすれば、ユーザ自身が電話などで連絡しなくても、訪問先などに対し、ユーザの遅刻を通知することができる。
【0014】
また、本発明の携帯端末は、前記移動開始日時を基準とする前記遅刻通知の送信時間が、前記ユーザによって予め設定される構成としてある。
携帯端末をこのような構成にすれば、ユーザが、訪問先などに応じて遅刻通知の送信時間を任意に設定することが可能になる。
【0015】
また、本発明の携帯端末は、前記移動開始日時を基準とする前記スケジュールデータの通知時間が、前記ユーザによって予め設定される構成としてある。
携帯端末をこのような構成にすれば、ユーザが、スケジュールの重要度などに応じてスケジュールの通知時間を任意に設定することが可能になる。
【0016】
また、本発明の携帯端末は、前記目的地への移動に使用する交通手段が、前記ユーザによって予め設定され、前記移動経路検索手段が、前記交通手段に適した移動経路を検索する構成としてある。
携帯端末をこのような構成にすれば、所要時間や移動開始日時の算出精度を高めて、スケジュール管理の信頼性を向上させることができる。
【0017】
また、上記目的を達成するため、本発明のスケジュール管理プログラムは、通信回線を介して、サーバ又は他の端末と通信可能な携帯端末内で実行されるスケジュール管理プログラムであって、前記携帯端末に、目的地及び到着予定日時が含まれるユーザのスケジュールデータを、前記携帯端末の記憶部に記憶させ、前記携帯端末の現在位置を特定させ、前記現在位置から目的地までの移動経路を、前記通信回線を使用することなく、前記携帯端末内で検索させ、前記移動経路の検索結果にもとづいて、前記現在位置から目的地までの所要時間を算出させ、前記所要時間及び到着予定日時にもとづいて、移動開始日時を算出させ、前記移動開始日時の所定時間前に、前記スケジュールデータを前記ユーザに通知させ、前記移動経路の検索に用いる経路検索用データ又は経路検索用プログラムの更新データを、前記通信回線を介して、所定のサーバ又は端末からダウンロードさせ、前記更新データにもとづいて、前記携帯端末内の経路検索用データ又は経路検索用プログラムをアップデートさせる構成としてある。
【0018】
スケジュール管理プログラムをこのような構成にすれば、現在位置から目的地までの移動経路や所要時間を、通信回線を使用することなく、携帯端末内で算出させることにより、携帯端末の通信状況にかかわらず、適切な日時にスケジュール通知を行うことができる。
しかも、移動経路の検索に用いる経路検索用データや経路検索用プログラムを最新の状態に保つことができるので、古いデータにもとづいて、移動経路や所要時間が算出される不都合を解消し、スケジュール管理の信頼性を向上させることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態に係るシステムの概略構成を示すブロック図である。
この図に示すように、本発明が実施されるシステムは、ユーザが所持する携帯端末10と、経路検索用データや経路検索用プログラムを供給するサーバ20と、これらを相互に接続する通信回線30とから構成されている。
【0020】
通信回線30は、携帯端末10と無線通信を行う多数の基地局31と、これらの基地局31と有線通信又は無線通信を行う交換局32と、この交換局32とサーバ20を接続するインターネット33とを備えて構成されている。
【0021】
サーバ20は、サーバコンピュータ、ワークステーション、パーソナルコンピュータなどの情報処理機器で構成されている。サーバ20の記憶部21には、スケジュール管理プログラム本体や、スケジュール管理プログラムを構成する経路検索用プログラム、経路検索用データなどが格納されており、これらのプログラムやデータが携帯端末10によってダウンロードされ、携帯端末10内で利用される。
【0022】
経路検索用データは、地域別に構成されており、ユーザが利用地域を選択し、その地域に対応する経路検索用データが携帯端末10にダウンロードされる。
また、経路検索用データは、各種の交通手段別に構成されるとともに、飛行機、電車、船舶などの時刻表の改定、道路の新設などに応じて逐次更新される。この更新データは、例えば、変更部分のみを抽出した差分データとして構成され、サーバ20の記憶部21に格納される。
【0023】
経路検索用プログラムは、各種の交通手段別に最適な移動経路を検索するように構成される。経路検索用プログラムの検索アルゴリズムは、検索精度や検索速度の向上などを目的として不定期に更新される。この更新データは、例えば、変更部分のみを抽出した差分データとして構成され、サーバ20の記憶部21に格納される。
【0024】
携帯端末10は、携帯電話機、PDAなどのユーザが携帯できる携帯型通信機器であり、少なくともGPS機能を備えるとともに、前記スケジュール管理プログラムのインストールにより、スケジュール管理機能が付加される。
GPS機能は、複数のGPS衛星から電波を受信し、その伝播時間にもとづいて、自身の位置情報を取得する機能である。
【0025】
次に、携帯端末10におけるスケジュール管理に係る機能的な構成について、図2を参照して説明する。ただし、GPSによる現在位置の取得、移動経路の検索、所要時間の算出については、カーナビゲーションシステム(以下、カーナビという。)などで一般的に使用される技術を用いるため、詳細な説明は省略する。
【0026】
図2は、スケジュール管理に係る携帯端末の機能的な構成を示すブロック図である。
この図に示すように、スケジュール管理プログラムがインストールされた携帯端末10は、機能的な構成として、スケジュール登録部11(スケジュール登録手段)、現在位置特定部12(現在位置特定手段)、移動経路検索部13(移動経路検索手段)、所要時間算出部14(所要時間算出手段)、移動開始日時算出部15(移動開始日時算出手段)、スケジュール通知部16(スケジュール通知手段)、遅刻通知部17、ダウンロード部18(ダウンロード手段)及びアップデート部19(アップデート手段)を備えている。
【0027】
スケジュール登録部11は、目的地及び到着予定日時が含まれるユーザのスケジュールデータを、携帯端末10の記憶部に登録する。目的地及び到着予定日時の入力は、例えば、携帯端末10の表示画面上で行われる。このとき、カーナビのように、画面表示した地図上で目的地を指定したり、住所入力により目的地を検索するようにすれば、目的地の入力が容易になる。
【0028】
また、スケジュール登録部11は、目的地及び到着予定日時の入力に際し、目的地への移動に使用する交通手段、移動開始日時を基準とするスケジュール通知時間、移動開始日時を基準とする遅刻通知送信時間、遅刻通知送信先(電子メールアドレス)の入力を要求し、これらの入力データを、一つのスケジュールデータとして記憶部に登録する。
【0029】
現在位置特定部12は、前記GPS機能によって携帯端末10の現在位置を特定する。このとき、GPS電波を利用して正確な時刻情報も取得する。
【0030】
移動経路検索部13は、GPSで特定した現在位置からスケジュールデータの目的地までの移動経路を、通信回線30を使用することなく、携帯端末10内で検索する。このとき、スケジュールデータに含まれる交通手段を参照し、その交通手段に適した移動経路を検索する。
【0031】
所要時間算出部14は、移動経路検索部13が検索した移動経路にもとづいて、現在位置から目的地までの所要時間を算出する。このスケジュールデータに含まれる交通手段を参照し、その交通手段に応じた所要時間を算出する。つまり、交通手段が、時刻表にもとづいて運行される飛行機、電車、船舶などである場合は、時刻表データにもとづいて所要時間の算出を行い、また、交通手段が自動車、徒歩などである場合は、予め設定された平均走行速度、平均歩行速度などにもとづいて所要時間の算出を行う。
【0032】
移動開始日時算出部15は、所要時間算出部14が算出した所要時間及びスケジュールデータの到着予定日時にもとづいて、ユーザが移動を開始すべき日時を算出する。
【0033】
スケジュール通知部16は、移動開始日時算出部15が算出した移動開始日時を基準とし、その所定時間前に、スケジュールデータをユーザに通知する。このとき、スケジュールデータに含まれるスケジュール通知時間を参照し、スケジュールデータの通知時間を決定する。
スケジュール通知方法としては、アラーム音、音声、バイブレーション、ランプ表示、画面表示などを用いることができ、また、これらの通知方法を組み合わせ、複合的な通知を行うようにしても良い。
【0034】
遅刻通知部17は、移動開始日時を過ぎても、携帯端末10の現在位置が変化しないとき、ユーザが予め指定した通知先(端末)10’に対して遅刻通知メールを送信する。このとき、スケジュールデータに含まれる遅刻通知送信を参照し、移動開始日時を基準として遅刻通知メールの送信時間を決定する。
遅刻通知メールの本文には、ユーザが予め設定した遅刻通知メッセージを挿入するが、ユーザのお詫びの表情などを撮影した写真データを予め携帯端末10に登録し、これを遅刻通知メールに添付して送信するようにしても良い。
【0035】
ダウンロード部18は、移動経路の検索に用いる経路検索用データ又は経路検索用プログラムの更新データを、通信回線30を介して、サーバ20からダウンロードする。この処理は、例えば、所定時間毎にサーバ20に対して更新データの有無を問合せ、更新データがあったとき、自動的に実行される。
【0036】
アップデート部19は、ダウンロード部18が更新データをダウンロードした後、この更新データにもとづいて、携帯端末10内の経路検索用データや経路検索用プログラムをアップデートする。これにより、移動経路の検索に用いる経路検索用データや経路検索用プログラムを最新の状態に保つことが可能になる。
【0037】
次に、携帯端末10の動作について、図3及び図4を参照して説明する。
図3は、携帯端末におけるスケジュール通知処理の手順を示す手順図である。
この図に示すように、ユーザが携帯端末10にスケジュールデータを入力すると、スケジュールデータに含まれる目的地、到着予定日時などが携帯端末10の記憶部に登録される。(S1)
【0038】
スケジュールデータが登録されると、所定時間毎に、GPSによって携帯端末10の現在位置情報が特定されるとともに(S2)、GPSで特定した現在位置からスケジュールデータの目的地までの移動経路が、通信回線30を使用することなく、携帯端末10内で検索される。(S3)
移動経路の検索が終わると、現在位置から目的地までの所要時間が算出されるとともに(S4)、この所要時間及びスケジュールデータの到着予定日時にもとづいて、ユーザが移動を開始すべき日時が算出される。(S5)
以上のステップ(S2〜S5)は、記憶部に登録されたスケジュールデータ毎に、繰り返し実行される。
【0039】
つぎに、算出した移動開始日時の所定時間前であるか否かを判断し、この判断がYESになったとき、スケジュールデータがユーザに通知される。(S6)
また、移動開始日時を過ぎても、携帯端末10の現在位置が変化しないときは、ユーザが予め指定した通知先に対して遅刻通知メールが送信される。(S7)
【0040】
図4は、携帯端末におけるアップデート処理の手順を示す手順図である。
この図に示すように、携帯端末10は、サーバ20に対して定期的に更新データの有無を問い合わせる。(S11)
サーバ20に更新データがあるときは、移動経路の検索に用いる経路検索用データや経路検索用プログラムの更新データが、通信回線30を介して、サーバ20から携帯端末10に自動的にダウンロードされる。(S12)
更新データが携帯端末10にダウンロードされると、この更新データにもとづいて、携帯端末10内の経路検索用データや経路検索用プログラムが自動的にアップデートされる。(S13)
【0041】
上記のように構成された携帯端末10によれば、現在位置から目的地までの移動経路や所要時間を、通信回線30を使用することなく、携帯端末10内で算出するので、携帯端末10の通信状況にかかわらず、適切な日時にスケジュール通知を行うことが可能になる。
【0042】
また、携帯端末10は、移動経路の検索に用いる経路検索用データや経路検索用プログラムの更新データを、通信回線30を介してサーバ20からダウンロードし、この更新データにもとづいて、携帯端末10内の経路検索用データや経路検索用プログラムをアップデートするので、移動経路の検索に用いる経路検索用データや経路検索用プログラムを最新の状態に保つことが可能になる。
これにより、古いデータにもとづいて、移動経路や所要時間が算出される不都合を解消し、スケジュール管理の信頼性を向上させることができる。
【0043】
また、携帯端末10は、経路検索用データのうち、所定地域の経路検索用データのみを記憶するので、携帯端末10の記憶部における経路検索用データの記憶量が小さくなる。これにより、大きな記憶容量を持たない携帯端末10であっても、本発明の実施が可能になる。
【0044】
また、携帯端末10は、移動開始日時を過ぎても、携帯端末10の現在位置が変化しないとき、ユーザが予め指定した端末に対して遅刻通知メールを送信するので、ユーザ自身が電話などで連絡しなくても、訪問先などに対し、ユーザの遅刻を通知することができる。
【0045】
また、移動開始日時を基準とする遅刻通知の送信時間は、ユーザによって予め設定されるので、ユーザが、訪問先などに応じて遅刻通知の送信時間を任意に設定することが可能になる。
【0046】
また、移動開始日時を基準とするスケジュールデータの通知時間は、ユーザによって予め設定されるので、ユーザが、スケジュールの重要度などに応じてスケジュールの通知時間を任意に設定することが可能になる。
【0047】
また、目的地への移動に使用する交通手段は、ユーザによって予め設定され、その交通手段に適した移動経路が検索されるので、所要時間や移動開始日時の算出精度を高めて、スケジュール管理の信頼性を向上させることができる。
【0048】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、現在位置から目的地までの移動経路や所要時間を、通信回線を使用することなく携帯端末内で算出し、その結果に応じた日時にスケジュール通知を行うものでありながら、移動経路の検索に用いる経路検索用データや経路検索用プログラムを最新の状態に保つことが可能になり、その結果、古いデータにもとづいて、移動経路や所要時間が算出される不都合を解消し、スケジュール管理の信頼性を向上させることができる。
【0049】
また、前記経路検索用データのうち、所定地域の経路検索用データのみを記憶するように構成した場合は、携帯端末の記憶部における経路検索用データの記憶量が小さくなるので、大きな記憶容量を持たない携帯端末であっても、本発明の実施が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るシステムの概略構成を示すブロック図である。
【図2】スケジュール管理に係る携帯端末の機能的な構成を示すブロック図である。
【図3】携帯端末におけるスケジュール通知処理の手順を示す手順図である。
【図4】携帯端末におけるアップデート処理の手順を示す手順図である。
【符号の説明】
10 携帯端末
11 スケジュール登録部
12 現在位置特定部
13 移動経路検索部
14 所要時間算出部
15 移動開始日時算出部
16 スケジュール通知部
17 遅刻通知部
18 ダウンロード部
19 アップデート部
20 サーバ
30 通信回線
Claims (7)
- 通信回線を介して、サーバ又は他の端末と通信可能な携帯端末であって、
目的地及び到着予定日時が含まれるユーザのスケジュールデータを、前記携帯端末の記憶部に登録するスケジュール登録手段と、
前記携帯端末の現在位置を特定する現在位置特定手段と、
前記現在位置から目的地までの移動経路を、前記通信回線を使用することなく、前記携帯端末内で検索する移動経路検索手段と、
前記移動経路の検索結果にもとづいて、前記現在位置から目的地までの所要時間を算出する所要時間算出手段と、
前記所要時間及び到着予定日時にもとづいて、移動開始日時を算出する移動開始日時算出手段と、
前記移動開始日時の所定時間前に、前記スケジュールデータを前記ユーザに通知するスケジュール通知手段と、
前記移動経路の検索に用いる経路検索用データ又は経路検索用プログラムの更新データを、前記通信回線を介して、所定のサーバ又は端末からダウンロードするダウンロード手段と、
前記更新データにもとづいて、前記携帯端末内の経路検索用データ又は経路検索用プログラムをアップデートするアップデート手段と、
を備えることを特徴とする携帯端末。 - 前記経路検索用データのうち、所定地域の経路検索用データのみを記憶することを特徴とする請求項1記載の携帯端末。
- 前記移動開始日時を過ぎても、前記携帯端末の現在位置が変化しないとき、前記ユーザが予め指定した端末に対して遅刻通知を送信することを特徴とする請求項1又は2記載の携帯端末。
- 前記移動開始日時を基準とする前記遅刻通知の送信時間が、前記ユーザによって予め設定されることを特徴とする請求項3記載の携帯端末。
- 前記移動開始日時を基準とする前記スケジュールデータの通知時間が、前記ユーザによって予め設定されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の携帯端末。
- 前記目的地への移動に使用する交通手段が、前記ユーザによって予め設定され、前記移動経路検索手段が、前記交通手段に適した移動経路を検索することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の携帯端末。
- 通信回線を介して、サーバ又は他の端末と通信可能な携帯端末内で実行されるスケジュール管理プログラムであって、
前記携帯端末に、
目的地及び到着予定日時が含まれるユーザのスケジュールデータを、前記携帯端末の記憶部に登録させ、
前記携帯端末の現在位置を特定させ、
前記現在位置から目的地までの移動経路を、前記通信回線を使用することなく、前記携帯端末内で検索させ、
前記移動経路の検索結果にもとづいて、前記現在位置から目的地までの所要時間を算出させ、
前記所要時間及び到着予定日時にもとづいて、移動開始日時を算出させ、
前記移動開始日時の所定時間前に、前記スケジュールデータを前記ユーザに通知させ、
前記移動経路の検索に用いる経路検索用データ又は経路検索用プログラムの更新データを、前記通信回線を介して、所定のサーバ又は端末からダウンロードさせ、
前記更新データにもとづいて、前記携帯端末内の経路検索用データ又は経路検索用プログラムをアップデートさせる
ことを特徴とするスケジュール管理プログラム。
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