JP5119062B2 - 内視鏡の光源装置 - Google Patents

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Description

本発明は、被検体内を照明する照明光を通過及び遮光するロータリーシャッタを備える内視鏡の光源装置に関するものである。
内視鏡の光源装置は、光源から照明光を発し、この照明光がライトガイドを介して内視鏡の挿入部先端へ導かれ、被検体内を照明する。照明光があてられた部位の像光を内視鏡の挿入部先端に配された撮像素子で撮像することで被検体内の画像を得、得られた画像をモニタに表示させて被検体内の様子を観察することができる。
照明光には、撮像素子で被検体内を撮像するのに十分な光量が求められるが、そのために光量を増やすと、発熱により、たとえば内視鏡先端の素材の劣化などが問題となることがある。逆に光量を減らすと、発熱は減るが、光量不足で暗くなり、撮像素子から得られる画像の画質が著しく劣化してしまう。こうした問題を解決するために、円板の一部を切り欠いたロータリーシャッタを用いる電子内視鏡の光源装置が提案されている(特許文献1、2参照)。
特許文献1、2に記載の発明では、照明光の光路上にロータリーシャッタを回転可能に取り付け、切り欠き部分が光路内に進入したときに照明光を通過させ、その他の部分が光路内に進入したときに照明光を遮光している。そして、ロータリーシャッタの回転位置をセンサで検出し、その検出位置に基づいて、固体撮像素子の電荷蓄積期間に照明光を通過させ、それ以外の期間では照明光を遮光するように、ロータリーシャッタの回転を制御している。電荷蓄積期間以外は照明光を遮光するため、連続的に照明光をあてた場合よりも積算光量が減少し、発熱量を低下させることができる。そのうえ、固体撮像素子で被検体内を撮像するのに十分な光量を確保することができ、光量減による画質の劣化も防止することができる。
特許第3403596号 特許第3370871号
ロータリーシャッタを用いる内視鏡の光源装置では、ロータリーシャッタを回転させるモータ、またはこのモータに駆動信号を供給するドライバ回路に異常が生じた場合は、ロータリーシャッタの回転が停止する。検査中にロータリーシャッタが異常停止すると、照明光を通過させる照明期間と、照明光を遮光する遮光期間とを制御することができなくなり、照明光が照明され続ける状態、または、全く照明されない状態が続くことになってしまう。照明光が照明され続ける状態が起こると、照明光による発熱で撮像素子に熱雑音が発生して画質劣化の原因となったり、挿入部先端の素材が劣化したりする。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、検査中にロータリーシャッタの回転が異常停止したときに、照明光による発熱の影響を防ぐことができる内視鏡の光源装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の内視鏡の光源装置は、被検体内を照明する照明光を発する光源と、前記照明光の光路上に回転可能に取り付けられ、前記照明光を通過させる照明期間、および前記照明光を遮光する遮光期間を一定周期で交互に設けるためのロータリーシャッタと、前記照明光の光量を調節するための絞り調節手段と、前記ロータリーシャッタの動作を検出する検出手段と、前記検出手段で、ロータリーシャッタが異常停止したことが検出されたとき、前記絞り調節手段を動作させて照明光の光量を許容限界値以下にする制御手段とを備えたことを特徴とする。
前記制御手段は、ロータリーシャッタが異常停止する前後に内視鏡で得られた画像の輝度値の比較結果を元に、前記照明光の光量を制御することが好ましい。また、ロータリーシャッタの絶対的な回転位置を検出するロータリーエンコーダを備えており、前記制御手段は、ロータリーシャッタが異常停止したときの停止位置に基づいて、前記照明光の光量を制御してもよい。
また、前記制御手段は、前記検出手段でロータリーシャッタが異常停止したことが検出されてから所定時間経過後に、前記絞り調節手段を動作させてもよい。
本発明によれば、ロータリーシャッタが異常停止したことが検出されたとき、絞り調節手段を動作させて照明光の光量を許容限界値以下にする制御を行っているので、検査中にロータリーシャッタの回転が異常停止したときに、照明光による発熱の悪影響を防止することができる。
図1において、内視鏡システム2は、電子内視鏡10と、プロセッサ装置11と、光源装置12とから構成される。プロセッサ装置11の前面には、プロセッサ装置11の電源をオン/オフするための電源スイッチ13が設けられ、光源装置12の前面には、光源装置12の電源をオン/オフする電源スイッチ14、及び後述する光源35(図2参照)を点灯/消灯するための点灯スイッチ15が設けられている。
電子内視鏡10は、体腔内に挿入される可撓性の挿入部16と、挿入部16の基端部分に連設された操作部17と、プロセッサ装置11や光源装置12に接続されるユニバーサルコード18とを備えている。ユニバーサルコード18の先端には、コネクタ19が取り付けられている。コネクタ19は複合タイプのコネクタであり、プロセッサ装置11、及び光源装置12がそれぞれ接続されている。プロセッサ装置11は、電子内視鏡10及び光源装置12と電気的に接続しており、内視鏡システム2全体の動作を統括的に制御する。
挿入部16の先端には、体腔内撮影用のCCD24(図2参照)などが内蔵された先端部16aが連設されている。先端部16aの後方には、複数の湾曲駒を連結した湾曲部16bが設けられている。湾曲部16bは、操作部17に設けられたアングルノブ20が操作されて、挿入部16内に挿設されたワイヤが押し引きされることにより、上下左右方向に湾曲動作する。これにより、先端部16aが体腔内の所望の方向に向けられる。また、挿入部16の内部には、鉗子チャンネルが配され、先端部16aに設けられた鉗子出口(図示せず)まで連続している。
図2において、先端部16aには、観察窓21、照明窓22が設けられている。観察窓21の奥には、被検体内の像光を取り込むための光学系23が取り付けられ、さらに光学系23の奥には、CCD24が取り付けられている。CCD24は、例えばインターライントランスファ型のCCDからなる。CCD24には、ユニバーサルコード18を介してプロセッサ装置11との各種信号の遣り取りを媒介するための信号ライン25,26が接続されている。信号ライン25,26は、ユニバーサルコード18及びコネクタ19を介してプロセッサ装置11に接続される。なお、撮像素子としては、CCD24に限らず、CMOSを用いてもよい。
一方、照明窓22の奥には、照射レンズ27が設けられる。この照射レンズ27には、ライトガイド28の出射端が面している。ライトガイド28は、挿入部16、操作部17、ユニバーサルコード18、及びコネクタ19の内部を通っており、コネクタ19から入射端28aが露呈する。ライトガイド28は、多数の光ファイバー(例えば、石英からなる)を束ねて形成されたものである。
プロセッサ装置11には、タイミング/ドライバ回路29、信号処理部30、比較回路31、及びこれらを制御するCPU32が設けられている。コネクタ19がプロセッサ装置11に接続されたとき、CCD24は信号ライン25,26を介してタイミング/ドライバ回路29及び信号処理部30にそれぞれ接続される。タイミング/ドライバ回路29は、CPU32からの指令によって生成したタイミング信号(クロックパルス)により、CCD24の蓄積電荷の読み出しタイミング、CCD24の電子シャッタのシャッタ速度などを制御する。
CCD24は、所定のフレームレートで撮像信号を出力する。CCD24から出力された撮像信号は、信号処理部30で増幅、A/D変換、などの各種画像処理が施されて映像信号とされ、プロセッサ装置11にケーブル接続されたモニタ33(図1も参照)に内視鏡画像として表示される。また、信号処理部30によってデジタルデータに変換された画像は、比較回路31内の画像メモリ34に入力される。
CPU32は、画像メモリ34に入力された画像の平均の輝度値を算出し、算出した輝度値を光源装置12のCPU45に出力する。光源装置12は、プロセッサ装置11から入力された輝度値に基づいて、光源35の光量を絞りによって調節する。これにより、CCD24で取得される画像の露出が適正な露出に制御される。
比較回路31は、ロータリーシャッタ37が異常停止したときに、照明光の光量を制御するための輝度値比率Dを算出する。比較回路31内の画像メモリ34は、例えば、2フレーム分の画像のデータの格納領域を有する。ロータリーシャッタ37が正常に回転している間は、画像メモリ34内のデータが最新の画像のデータに順次更新されていく。ロータリーシャッタ37が異常停止した場合には、光源装置12からプロセッサ装置11に対して、ロータリーシャッタ37が異常停止したことを知らせる異常停止信号が通知される。プロセッサ装置11は、異常停止信号を受けると、画像メモリ34の更新を停止する。
更新が停止されたときに、画像メモリ34に格納された画像は、異常停止の直前の画像と異常停止の直後の画像の2フレーム分の画像となる。比較回路31は、画像メモリ34内の異常停止の直前の画像と異常停止の直後の画像のそれぞれの平均輝度値を求め、両者を比較して、その比較結果として、輝度値比率D(異常停止直後の画像の平均輝度値/異常停止の直前の画像の平均輝度値)をCPU32に出力する。CPU32は、この輝度値比率Dを光源装置12のCPU45に出力する。光源装置12は、輝度値比率Dを元にロータリーシャッタ37の停止位置を判定し、停止位置に応じた、絞りによる光源35の光量調節を行う。
また、プロセッサ装置11のCPU32は、CCD24の蓄積電荷の読み出しタイミングを規定する読み出しパルスに同期した同期パルスを光源装置12のCPU45に送信する。
光源装置12は、照明光を発する光源35、集光レンズ36、ロータリーシャッタ37、モータ38、モータドライバ39、回転検出センサ40、絞り調節機構41、絞り駆動ドライバ42、点灯回路43、ROM44、及び光源装置12を統括的に制御するCPU45を備える。光源35から発せられる光は、集光レンズ36によって集光されてライトガイド28の入射端28aに導かれる。光源装置12に用いられる光源35としては、キセノンランプが用いられる。なお、これに限らず、ハロゲンランプなど他のランプを用いてもよい。
CPU45は、電源スイッチ13がオンされ、電源から駆動電力が供給されると起動する。CPU45の起動後、点灯スイッチ15がオンされると、CPU45は、モータドライバ39へ駆動制御信号を入力するとともに、点灯回路43へ点灯指示信号を入力する。
点灯回路43は、電源電圧を変圧し、CPU45から入力される点灯指示信号に応じて光源35にトリガ電圧(例えば30KV)を印加して、アーク放電による発光を開始させた後、トリガ電圧より低い定常電圧(例えば12V)を印加して発光電流を流す。
モータドライバ39は、デジタルの駆動パルスを出力するデジタル回路で、このモータドライバ39からの駆動パルスによってモータ38を駆動して、ロータリーシャッタ37を回転させる。モータドライバ39は、CPU45からの駆動制御信号が入力されると、駆動パルスを出力する。
ロータリーシャッタ37は、図3に示すように、円板形状で一部が扇形に切り欠かれている。符号37a,37bは、切り欠き部分が光通過部37b、残りの部分が遮光部37aとなっている。
このロータリーシャッタ37は、光源35の光軸と平行に配されたモータ38の回転軸38aに接続され、モータ38の回転によって遮光部37aと光通過部37bとが交互に、光源35からの照明光の光路P(図2参照)内に進入する。光通過部37bが光路P内に進入すると、ライトガイド28、照射レンズ27及び照明窓22を通して被検体内へ照明光が照明される照明期間となり(図3(A)に示す状態)、遮光部37aが光路P内に進入すると、被検体内への照明光が遮光される遮光期間となる(図3(B)に示す状態)。モータ38はパルスモータからなり、モータドライバ39から供給される駆動パルスにより回転する。
CPU45は、回転検出センサ40からの出力信号及びプロセッサ装置11のCPU32からの同期パルスに基づいて、CCD24の電荷蓄積期間に照明光を通過させ、それ以外の期間では照明光を遮光するように、モータ38を制御する同期処理を行う。よって、ロータリーシャッタ37は、照明期間と、遮光期間との比率が、CCD24の電荷蓄積期間と電荷の読み出し期間の比率に合うように、ロータリーシャッタ37の周方向における光通過部37bの長さL1、及び遮光部37aの長さL2が決定されている(図3(A)参照)。
本実施形態では、L1;L2=40;60の比率となっており、ロータリーシャッタ37が1回転する間に照明期間の占める割合が40%となる。このため、遮光期間を設けずに、連続的に照明光を照射している場合の照明光の積算光量を100%とすると、ロータリーシャッタ37が正常に回転しているときの積算光量は40%となる。なお、本例の照明期間と遮光期間の割合は、1例であり、50;50など、光源35の性能、CCD24の仕様等によって適宜決められる。
回転検出センサ40は、例えば反射型のフォトセンサなどから構成され、ロータリーシャッタ37の外周近傍に配される。この回転検出センサ40は、遮光部37aが通過するときはhigh信号を、光通過部37bが通過するときはlow信号を、CPU45へ出力する。CPU45は、モータドライバ39へ駆動制御信号を出力し、モータ38を回転させている間、回転検出センサ40の信号出力と、プロセッサ装置11から入力される同期パルス(CCD24の読み出しパルス)に基づいてロータリーシャッタ37の回転を制御する。
図4は、回転検出センサ40からの信号出力を示す。図4(A)に示すように、ロータリーシャッタ37が正常に回転しているときは、遮光部37a、光通過部37bが交互に光路Pを通過するので、回転検出センサ40は一定の周期でlow信号とhigh信号の出力を繰り返す。同期パルス(CCD24の読み出しパルス)は、回転検出センサ40の信号出力がhigh信号に立ち上がるタイミング、すなわち、ロータリーシャッタ37の遮光期間が開始されるタイミングとほぼ一致するタイミングで、発生する。
ロータリーシャッタ37が異常停止すると、ロータリーシャッタ37の停止位置に応じて、high信号又はlow信号の出力が続き、信号の出力変化がなくなる。CPU45は、これにより、ロータリーシャッタ37が異常停止したことを検出することができる。図4(B)は、ロータリーシャッタ37が異常停止して、回転検出センサ40のlow信号の出力が継続している状態を示している。
CPU45は、1個の同期パルスを受信してから、次の同期パルスが発生するまでの間に、high信号からlow信号、あるいは、low信号からhigh信号への出力変化が無い場合には、ロータリーシャッタ37が異常停止したことを検出する。
CPU45は、ロータリーシャッタ37が異常停止した場合には、絞り調節によって、照明光の積算光量が許容限界値を超えないように制御する。ここで、許容限界値は、ロータリーシャッタ37が正常回転しているときの照明光の積算光量に設定される。上述のとおり、遮光期間がなく、照明光が連続的に照射されている場合の照明光の積算光量を基準(100%)とすると、本例においては、ロータリーシャッタ37が正常回転しているときの照明光の積算光量は40%である。許容限界値は、ロータリーシャッタ37による照明期間及び遮光期間の比率に応じて変更される。
CPU45は、照明光の積算光量を、ロータリーシャッタ37が正常回転しているときの照明光の積算光量以下に抑えるように、絞りを調節する。こうすれば、ロータリーシャッタ37が異常停止した場合でも、挿入部先端の発熱に起因する悪影響(先端の素材の劣化など)を防止することができる。
照明光の積算光量を許容限界値以下にするための絞り調節の方法としては、絞り調節機構41の開度の最大値を全開の開度を基準として、その40%に設定することにより達成される。しかし、無条件に絞りの開度を全開時の40%に調節すると、ロータリーシャッタ37の停止位置によっては、暗くなりすぎてしまう場合がある。例えば、ロータリーシャッタ37の遮光部37aによって、光路Pが40%以上遮光されている場合には、さらに、絞りの開度を40%に制限すると、遮光部37aによって遮光されている分、照明光の積算光量が許容限界値を、40%以上下回ってしまう。
そのため、CPU45は、ロータリーシャッタ37が異常停止した場合には、プロセッサ装置11に対して異常停止信号を通知し、プロセッサ装置11から、異常停止の直前と直後の画像の輝度値比率Dを取得する。そして、輝度値比率Dに応じて、絞りの開度の最大値を設定する。
具体的には、まず、輝度値比率Dが「D=1」、すなわち、異常停止の直後の画像と直前の画像の平均輝度値が同じ場合には、ロータリーシャッタ37の遮光部37aによって、照明光の光路Pの60%が遮断されている半遮光位置と推定される。この停止位置では、絞りの開度を全開にしても、照明光の積算光量は許容限界値以下になるので、CPU45は、絞りの開度の最大値の規制は行わない。
次に、輝度値比率Dが「D>1」、すなわち、異常停止の直後の画像の平均輝度値が直前の画像の平均輝度値を上回っている場合には、ロータリーシャッタ37の遮光部37aによって光路Pが遮断されている割合が60%以下の半遮光位置か、あるいは、遮光部37aによって光路Pが遮断されていない光通過位置であると推定される。この停止位置では、絞りの開度を全開にすると、照明光の積算光量が許容限界値を超えてしまうので、CPU45は、照明光の積算光量が許容限界値以下になるように、輝度値比率Dの値に応じて、絞りの開度の最大値が規制される。絞りの開度の最大値は、最大で、全開時の60%分減光されるように調節される。
そして、輝度値比率Dが「D<1」、すなわち、異常停止の直後の画像の平均輝度値が直前の画像の平均輝度値を下回っている場合には、ロータリーシャッタ37の遮光部37aによって光路Pが遮断されている割合が60%を超えている半遮光位置か、あるいは、遮光部37aによって光路Pが完全に遮光されている全遮光位置であると推定される。この場合には、絞りの開度を全開にしても、照明光の積算光量が許容限界値以下に抑えられるので、CPU45は、輝度値比率Dが「D=1」の場合と同様に、絞りの開度の最大値の規制は行わない。
ROM44には、輝度値比率Dの値と、絞りの開度の最大値との対応関係を記録したテーブルデータが格納されている。CPU45は、このテーブルデータに基づいて、異常停止したときの光量制御を行う。
上記のとおり、輝度値比率Dに応じて、絞りの開度の最大値が規制されるが、絞り調節機構41は、開度の最大値が制限されるのみなので、それ以下の範囲内において、露出制御のための動作は可能である。
また、CPU45は、ロータリーシャッタ37が異常停止したときに、警告表示を行う。警告表示の方法としては、CPU45がプロセッサ装置11に通知する異常停止信号に基づいて、プロセッサ装置11のCPU32にモニタ33の画面にメッセージを表示させてもよいし、光源装置12のフロントパネル等に警告ランプを設けておき、これを点灯させることで報せてもよい。
絞り調節機構41は、ロータリーシャッタ37と集光レンズ36との間に配置され、照明光の光量を調節する。この絞り調節機構41は、1枚の絞り板と、この絞り板を駆動するモータからなる。絞り板の光路Pへの進入量を調節することにより、絞りの開度を調節する。絞り駆動ドライバ42は、CPU45からの絞り制御信号に基づいて、絞りの開度を調節する。
CPU45は、プロセッサ装置11のCPU32から送信された画像の輝度値に基づいて、露出制御量を決定し、それに応じた絞り制御信号を絞り駆動ドライバ42に出力する。露出制御は、絞りの開度の最大値の範囲内で行われる。
上記構成の作用について、図5のフローチャートを用いて説明する。内視鏡システム2で検査を行う際には、電子内視鏡10のコネクタ19をプロセッサ装置11及び光源装置12に差し込み、プロセッサ装置11と光源装置12とを接続した状態でプロセッサ装置11及び光源装置12の電源スイッチ13,14、及び点灯スイッチ15をそれぞれオンする(st1)。
電源スイッチ13,14がオンされると、プロセッサ装置11、光源装置12の各部に電力が供給されるとともに、プロセッサ装置11から電子内視鏡10へ電力が供給され、CCD24が起動する。光源装置12のCPU45が起動すると、点灯回路43へ点灯指示信号を、モータドライバ39へ駆動制御信号を入力する。点灯指示信号が入力された点灯回路43は、光源35へトリガ電圧を印加して光源35を点灯させた後、トリガ電圧より低い定常電圧を印加して発光電流を流す。駆動制御信号が入力されると、モータドライバ39は、モータ38へ駆動パルスを出力する。これにより、光源35が点灯するとともに、モータ38が駆動されてロータリーシャッタ37が回転して、光源35から発する照明光を通過させる照明期間と、照明光を遮光する遮光期間とが交互に繰り返される(st2)。
ロータリーシャッタ37が回転すると、回転検出センサ40が一定周期でlow信号とhigh信号を出力する(st3)。このとき、プロセッサ装置11のCPU32から出力される同期パルスおよび、回転検出センサ40の出力信号に基づいて、光源装置12のCPU45は、CCD24の電荷蓄積期間に照明光を通過させ、それ以外の期間では照明光を遮光するように、ロータリーシャッタ37の回転を同期制御する。
CCD24が起動して被検体内の画像が撮像されると、撮像信号は信号処理部30に入力され信号処理が施されて、モニタ33に画像が表示される。CPU32は、信号処理部30から出力される画像の輝度値を、光源装置12に出力する。光源装置12のCPU45は、その輝度値に応じて、適正な露出になるように、絞り駆動ドライバ42を介して絞り調節機構41を動作させ、絞りの開度を調節する。これにより、照明窓22から照射される光量が制御され、適正な露出の画像を撮像することができる。
また、比較回路31にも、信号処理部30からの画像のデータが取り込まれて、画像メモリ34に格納される(st4)。画像メモリ34内の画像は、ロータリーシャッタ37が正常に回転している間は、最新の画像のデータに順次更新される。
CPU45は、回転検出センサ40からの信号出力と同期パルスに基づいて、ロータリーシャッタ37が正常に回転しているか否かを監視する。回転検出センサ40の信号出力の変化がなくなった場合には、CPU45は、ロータリーシャッタ37が異常停止したことを検出する(st5)。
CPU45は、ロータリーシャッタ37が異常停止したことを検出すると、異常停止信号をプロセッサ装置11に通知して、警告表示を行わせる(st6)。また、異常停止信号を受けたプロセッサ装置11は、画像メモリ34の更新を停止する。比較回路31は、異常停止の直前と直後の画像の輝度値比率Dを算出し、算出された輝度値比率DがCPU32を介して光源装置12のCPU45に出力される。
輝度値比率Dが「D≦1」である場合には、ロータリーシャッタ37の停止位置が、光路Pを60%以上遮光する半遮光位置か、あるいは、全遮光位置と推定されるので、絞りを全開にしても、照明光の積算光量が許容限界値を上回ることはない。そのため、CPU45は、輝度値比率Dが「D≦1」である場合には、絞りの開度の最大値の規制を行わない。
一方、輝度値比率Dが「D>1」である場合には、ロータリーシャッタ37の停止位置が、光通過位置か、あるいは、遮光部37bが光路Pの60%未満しか遮光できていない半遮光位置であると推定される。この場合、絞りを全開にすると、照明光の積算光量が許容限界値を上回ることになるので、CPU45は、輝度値比率Dの値に応じて、照明光の積算光量が許容限界値を超えないように、絞りの開度の最大値を規制する(st7,8)。
このように、ロータリーシャッタ37が異常停止したときに、絞り調節によってライトガイド28へ入射される照明光の光量を許容限界値以下に抑えるので、照明光による発熱でCCD24に熱雑音が発生して画質劣化の原因となったり、先端部16aの素材が劣化したりすることを防止できる。しかも、専用の部品や機構を使用することなく、画像の露出制御に用いられる絞り調節機構41を使用するため、製造コストの上昇の懸念も少ない。
さらに、輝度値比率Dの値に応じた制御をするので、必要以上に絞りの開度が規制されることがないので、輝度比率Dが「D>1」の場合において、モニタ33の画面が暗くなりすぎることはない。
また、上記実施形態では、輝度値比率Dの値をプロセッサ装置11で算出する例で説明しているが、光源装置12に比較回路を設けて、光源装置12で輝度値比率Dを算出してもよい。この場合には、プロセッサ装置11から光源装置12に対して画像のデータを送信する必要がある。また、プロセッサ装置11から光源装置12に対して、画像の輝度値のみを送信するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、回転検出センサ40に基づいてロータリーシャッタ37の異常停止を検出しているが、ロータリーシャッタ37の異常停止を検出する方法としては、例えば、被検体の撮像を行っているとき、CCD24を駆動させる駆動パルスのタイミングをずらし、CCD24の電荷蓄積期間と、それ以外の期間を逆にする制御を行う。このようにタイミングをずらすと、ロータリーシャッタ37の正常回転時は、遮光期間にCCD24の電荷蓄積期間が重なる。よって、このときに得られる画像は、真っ暗で何も映らず、この画像の輝度値は0になる。そこで、光源装置12のCPU45は、CCD24を駆動させる駆動パルスのタイミングをずらしたとき、プロセッサ装置11で取得される画像データの輝度値が0であればロータリーシャッタ37が正常回転で、輝度値が0を超えればロータリーシャッタ37が異常停止したことを検出するようにすればよい。
上記施形態においては、CPU45は、ロータリーシャッタ37の異常停止を検出したとき、直ぐにロータリーシャッタ37の停止位置を検出し、停止位置に応じて絞り調節機構41を動作させて照明光の光量を許容限界値以下にする制御を行っているが、本発明はこれに限らず、例えば、CPU45のタイマーで計時を行い、ロータリーシャッタ37の異常停止を検出してから所定時間経過後に、絞り調節機構41を動作させて照明光の光量を許容限界値にする制御を行ってもよい。
このように、光量の制御を開始するタイミングを遅らせることで、モニタ33の画面に表示される画像の輝度値の異常な変化が明らかになるので、モニタ33を通じて異常を知らせることができる。また、異常停止の直後に光量の制御を行わなくても、短時間であれば、発熱による悪影響はそれほど問題にならない。また、異常停止が発生してから、所定期間経過後に
上記実施形態においては、異常停止の直前と直後の画像の輝度値比率Dに基づいて、ロータリーシャッタ37の停止位置を推定して、絞りの開度の最大値を調節しているが、例えば、図6に示す光源装置50のように、ロータリーシャッタ37の回転軸の絶対的な回転位置を検出することが可能なアブソリュート式のロータリーエンコーダ51を用いて、絞りの開度の最大値を調節してもよい。
ロータリーエンコーダ51は、ロータリーシャッタ37の回転角の絶対値のデータを出力する。ロータリーシャッタ37が異常停止したときに、光源装置50のCPU52は、ロータリーエンコーダ51の出力に基づいて、ロータリーシャッタ37の停止位置を検出することができる。ROM44には、ロータリーエンコーダ51が出力する回転角の絶対値と、絞りの開度の調節量との対応関係を記録したテーブルデータが格納されている。CPU52は、ROM44内のテーブルデータを参照して、ロータリーシャッタ37の停止位置に応じて、絞りの開度の最大値を適切な値に調節することができる。
また、上記実施形態においては、プロセッサ装置及び光源装置を別体にした構成を例に上げているが、本発明はこれに限らず、プロセッサ装置と光源装置とを一体型にした構成としてもよい。さらにまた、上記実施形態では、電子内視鏡10を例示しているがこれに限らず、超音波トランスデューサが先端部16aに一体化された超音波内視鏡や、光学的イメージガイドを採用して被検体の状態を観察する内視鏡(ファイバースコープ)にも適用することができる。
内視鏡システムの外観図である。 内視鏡システムの電気的構成の概略を示すブロック図である。 ロータリーシャッタの平面図である。 ロータリーシャッタの正常回転時及び異常停止時のセンサ出力を示すグラフである。 光源装置の動作の流れを示すフローチャートである。 第2実施例を適用した内視鏡システムの電気的構成の概略を示すブロック図である。
符号の説明
2 内視鏡システム
10 電子内視鏡
11 プロセッサ装置
12,50 光源装置
35 光源
37 ロータリーシャッタ
38 モータ
39 モータドライバ
41 絞り調節機構
42 絞り駆動ドライバ
45,52 CPU
51 ロータリーエンコーダ

Claims (4)

  1. 被検体内を照明する照明光を発する光源と、
    前記照明光の光路上に回転可能に取り付けられ、前記照明光を通過させる照明期間、および前記照明光を遮光する遮光期間を一定周期で交互に設けるためのロータリーシャッタと、
    前記照明光の光量を調節するための絞り調節手段と、
    前記ロータリーシャッタの動作を検出する検出手段と、
    前記検出手段で、ロータリーシャッタが異常停止したことが検出されたとき、前記絞り調節手段を動作させて照明光の光量を許容限界値以下にする制御手段とを備えたことを特徴とする内視鏡の光源装置。
  2. 前記制御手段は、ロータリーシャッタが異常停止する前後に内視鏡で得られた画像の輝度値の比較結果を元に、前記照明光の光量を制御することを特徴とする請求項1記載の内視鏡の光源装置。
  3. ロータリーシャッタの絶対的な回転位置を検出するロータリーエンコーダを備えており、
    前記制御手段は、ロータリーシャッタが異常停止したときの停止位置に基づいて、前記照明光の光量を制御することを特徴とする請求項1記載の内視鏡の光源装置。
  4. 前記制御手段は、前記検出手段でロータリーシャッタが異常停止したことが検出されてから所定時間経過後に、前記絞り調節手段を動作させることを特徴とする請求項1又は2記載の内視鏡の光源装置。
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