JP2882819B2 - 内視鏡用光源装置 - Google Patents

内視鏡用光源装置

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は各種内視鏡を接続し、接続された内視鏡に適
正な光量の照明光を供給するための光量調整手段を備え
る内視鏡用光源装置に関する。
[従来の技術及び発明が解決しようとする課題] 近年、体腔内に細長の挿入部を挿入することにより体
腔内臓器等を観察したり、必要に応じて処置具チャンネ
ル内に挿通した処置具を用いて各種治療処置のできる内
視鏡(ファイバスコープとも呼ぶ。)が広く用いられて
いる。
また、電荷結合素子(CCD)等の固体撮像素子を撮像
手段に用いた電子内視鏡(電子スコープ)も種々使用さ
れている。
上記ファイバスコープおよび電子スコープは一般に各
スコープに適合する照明光を供給する光源装置に接続し
て用いられるようになっている。ところが適合する光源
装置に接続されない場合、スコープによっては光源から
出力された照明光をそのまま供給されると照明光を伝達
するライトガイドファイバの入射端面が焼損(端面焼
け)することがある。この端面焼けを防止するための第
6図および第7図に示すような光源装置がある。
第6図において、光源装置1は光源2を有するランプ
ハウスユニット3を備えている。ランプハウスユニット
3に隣接して照明光の減光を行うフィルタ4,4…を有す
る光量切換用ターレット6が設けられている。ターレッ
ト6はターレット回転用モータ7によって歯車8,8を介
して回転駆動されるようになっている。ターレット6は
モータ7によって回転されることでフィルタ4,4…のい
ずれかを光路上に挿入できるようになっている。ターレ
ット6の側方にはフィルタ4,4…のうち、どのフィルタ
4が光路上に挿入されたかを検出するフィルタ適正位置
検出回路5が設けられている。光源2の光路上には照明
光を集光するレベル系9が設けられており、光源装置1
に接続された内視鏡コネクタ11の図示しないライトガイ
ドファイバの入射端面に照明光を照射するようになって
いる。さらに、光軸上には絞り羽根12とシャッタ13とが
設けられている。
第7図を用いて光源装置1の制御系を説明する。
前記ターレット6を駆動するモータ7はモータ制御回
路14に制御されており、回転駆動を制御されるようにな
っている。モータ制御回路14は演算回路16に接続されて
おり、演算回路16からの制御信号によってモータ7を駆
動するようになっている。演算回路16は設定スイッチ17
に接続されており、設定スイッチ17のフィルタ設定信号
によって前記制御信号をモータ制御回路14に出力するよ
うになっている。
上記のように内視鏡の種類によって設定スイッチ17か
らフィルタ4,4…を選択し、フィルタ4を光路上に移動
させて端面焼けを防止している。
ところが、上記従来技術ではモータ7の故障等により
ターレット6が回転しない場合、または、ターレット6
は回転する適正なフィルタ4が光路内に挿入できない場
合、スコープの端面焼けを起こすことがある。
なお、特開昭63−265214号公報では面順次式の特定波
長の光を順次透過する回転フィルタを有する光源装置に
おいて、照明光量を変化する光量変化手段を設けた技術
が示されている。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、接続
された内視鏡に適正な照明光量を供給できない場合で
も、内視鏡の端面焼けを防止できる内視鏡用光源装置を
提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段および作用] 本発明の内視鏡用光源装置は、内視鏡に照明光を供給
する光源と、前記光源から前記内視鏡に供給される前記
照明光を適正な光量となるよう調整する第1の光量調整
手段と、前記第1の光量調整手段による前記照明光の光
量調整状態を検出する検出手段と、前記検出手段の検出
結果に基き、前記第1の光量調整手段による前記照明光
の光量調整状態が不良であるか否かを判定する判定手段
と、前記判定手段が前記第1の光量調整手段による前記
照明光の光量調整状態を不良と判定したときに、前記光
源から前記内視鏡に供給される前記照明光の光量調整を
行う前記第2の光量調整手段と、を有することを特徴と
する。
本発明に係る内視鏡用光源装置によると、検出手段の
検出結果に基き、判定回路が、第1の光量調整手段によ
る照明光の光量調整状態を不良と判断したときに、第2
の光量調整手段によって内視鏡に供給する光量の調整を
行う。
[実施例] 以下、図面を参照して本発明の実施例を具体的に説明
する。
第1図および第2図は本発明の第1実施例に係り、第
1図は内視鏡用光源装置のブロック図、第2図は内視鏡
装置の全体構成図である。
なお、従来技術と同様の構成部材には同一符号を付け
て説明を省略する。
第2図において内視鏡装置46は内視鏡47と、この内視
鏡47に照明光を供給する光源装置21と、内視鏡47の出力
信号を信号処理する制御装置48と、この制御装置48から
出力される映像信号を画面上に表示するモニタ49とから
構成されている。
前記内視鏡47は細長の挿入部51と、この挿入部51の後
端側に連設された太径の操作部52と、この操作部52の側
部から延設されたライトガイドおよび信号用ケーブル53
とを備えている。
前記挿入部51の先端側には、硬性の先端部54が設けら
れ、この先端部54に隣接する後方側に湾曲可能な湾曲部
56が設けられている。更に、この湾曲部56の後方には可
撓性の軟性部57が連設されている。前記湾曲部56は、前
記操作部52に設けられた湾曲操作ノブ58を操作すること
により上下/左右方向に湾曲できるようになっている。
前記ライトガイドおよび信号用ケーブル53の後端には
ライトガイドおよび信号用コネクタ59が設けられてお
り、前記光源装置21と制御装置48とに同時に接続される
ようになっている。この光源装置21と制御装置48とは両
端にコネクタ61が設けられた信号ケーブル62によって接
続されている。更に、制御装置48は信号ケーブル63によ
って前記モニタ49に接続されている。
本実施例の内視鏡用光源装置21は照明光を出射する光
源2と、光量切換用ターレット6と、第2の光量調整手
段としての光量調整部22等が設けられている。
上記光量切換用ターレット6は円盤状で減光フィルタ
23と照明光を通過させると孔24等が設けられている。タ
ーレット6の回転中心にはターレット回転用モータ7の
駆動軸が連結されており、このモータ7によって回転駆
動されるようになっている。ターレット6に設けられた
減光フィルタ23や孔24はターレット6が回転されること
によって光源2と光源装置21に接続された内視鏡コネク
タ11の図示しないライトガイドファイバの入射端面とを
結ぶ光路26上に挿入され照明光の減光や減光を行わずに
そのまま通過させたりするようになっている。
また、ターレット6の近傍には光路26上に挿入されて
いるのが減光フィルタ23であるか孔24等であるかを検出
する例えばフォトリフレクタやフォトインタラプタ等に
よって構成されたフィルタ適正位置検出回路5が設けら
れている。ターレット回転用モータ7はモータ制御回路
14に接続されており、モータ制御回路14によって駆動さ
れるようになっている。なお、モータ制御回路14には前
記フィルタ適正位置検出回路5からの信号が入力される
ようになっている。モータ制御回路14は演算回路16に接
続されており、演算回路16からの制御信号によってモー
タ7を駆動するようになっている。なお、モータ制御回
路14とターレット回転用モータ7と光量切換用ターレッ
ト6とフィルタ適正位置検出回路5とは第1の光量調整
手段を構成している。
上記演算回路16はパネル27と前記光量調整部22を構成
するモータ制御回路28と前記フィルタ適正位置検出回路
5に各々接続され、パネル27と光量調整部22に制御信号
を出力し、フィルタ適正位置検出回路5からは信号を入
力されるようになっている。さらに、演算回路16には設
定スイッチ17が接続されており、減光フィルタ23あるい
は孔24のいずれかを選択する信号が入力されるようにな
っている。
上記光量調整部22を構成する前記モータ制御回路28は
シャッタ移動用モータ29に接続されており、モータ29の
動作を制御するようになっている。モータ29はギア31を
経てシャッタ32を移動させるようになっている。シャッ
タ32は通常は光路26より退避しており、モータ29が動作
することにより光路26上に移動して照明光を遮光するよ
うになっている。
上記のように構成された内視鏡用光源装置21の作用を
説明する。
光源装置21の光源2より出射される照明光では光量が
大きくそのまま照明光を供給されると内視鏡コネクタ11
の図示しないライトガイドファイバの端面焼けを起こす
内視鏡を接続する。
次に、設定スイッチ17で減光フィルタ23を選択する。
すると設定スイッチ17より減光フィルタ23を選択したこ
とを示す設定信号が演算回路16に入力される。演算回路
16は設定信号が入力されるとモータ制御回路14に対して
減光フィルタ23を光路26上に挿入するように制御信号を
出力する。モータ制御回路14はこの制御信号を受けてタ
ーレット回転モータ7を駆動すると共にフィルタ適正位
置検出回路5からの信号を入力して光路26上に減光フィ
ルタ23が挿入されたかを確認する。光路26上に減光フィ
ルタ23が挿入されていない場合にはモータ制御回路14は
モータ7に対して動作を続行させ、挿入された場合には
モータ7を停止させる。
一方、演算回路16はモータ制御回路14の動作の監視を
行い、例えば所定の時間内に減光フィルタ23が光路26上
に挿入されない場合はモータ7あるいは制御系が故障し
ていると判断し、パネル27に対して故障信号を出力すと
共に光量調整部22のモータ制御回路28に制御信号を出力
する。パネル27は例えば警告灯を表示したり、警報を発
してターレット6の異常を告知する。モータ制御回路28
は演算回路16からの制御信号を受けてシャッタ移動用モ
ータ29を動作させる。モータ29はギア31を介してシャッ
タ32を光路26上に移動し、光源2から出射された照明光
を遮光する。これによって、照明光は内視鏡コネクタ11
に入射せず、図示しないライトガイドファイバの端面焼
けを防止する。
本実施例では演算回路16でターレット6の動作を常に
監視し、所定のフィルタが光路26上に挿入されない場合
にはシャッタ32によって照明光を遮光するために内視鏡
コネクタ11のライトガイドファイバの端面焼けを防止す
ることができる。
また、ターレット6の異常をパネル27に設けた警告灯
などによって知ることができるために信頼性を良好なも
のとすることができる。
なお、シャッタ32は可倒式でも良いし、移動式(スラ
イド式)でも良い。さらに、シャッタ32は光量切換用タ
ーレット6の前後どちらに設けても良い。更にまた、シ
ャッタ移動用モータ29に代えてソレノイドを使用しても
良い。
第3図は本発明の第2実施例に係り、光量調整部のブ
ロック図である。
本実施例は第1実施例のシャッタ32に代えて減光フィ
ルタ34を設けたものである。
本実施例の光量調整部22は光路26上に挿入可能な減光
フィルタ34が設けられている。減光フィルタ34はギア31
を介してフィルタ移動用モータ36によって移動されるよ
うになっている。この減光フィルタ34は通常光路26から
退避しており、ターレット6が正常に動作しない場合に
光路26上に挿入される。
上記フィルタ移動用モータ36はモータ制御回路28に接
続されて、動作を制御されるようになっている。モータ
制御回路28は演算回路16に接続されており、ターレット
6が異常の場合に演算回路16から出力される制御信号を
受けてモータ36を動作させるようになっている。
その他の構成および作用は第1実施例と同様である。
本実施例では第1実施例のシャッタ32に代えて減光フ
ィルタ34を用いて最低限の明るさを確保しているために
光量調整部22が動作した場合でも照明光がすべてなくな
り観察不能になるようなことがなく、更に、体腔内に内
視鏡が挿入されている場合でも内視鏡を抜去できなくな
るという事態を避けることができる。
その他の効果は第1実施例と同様である。
第4図は本発明の第3実施例に係り、光量調整部のブ
ロック図である。
本実施例は第1実施例のシャッタ32に代えて減光用絞
り38を用いたものである。
本実施例の光量調整部22は光路26上に挿入可能な減光
用絞り38が設けられている。減光用絞り38はソレノイド
39によって光路26上に挿入されるようになっている。ソ
レノイド39はソレノイド制御回路41に接続されており、
ソレノイド制御回路41によって動作が制御されるように
なっている。ソレノイド制御回路41は演算回路16に接続
され、ターレット6が異常である場合に演算回路16から
出力される制御信号を受けてソレノイド39を動作させる
ようになっている。
その他の構成、作用および効果は第1実施例と同様で
ある。
第5図は本の第4実施例に係り、本実施例の主要部の
説明図である。
本実施例は第1実施例のシャッタ32等の光量調整部22
の代わりに光源2の光量を減光するランプ光量制御回路
43を設けたものである。
本実施例では第2の光量調整手段としてランプ光量制
御回路43が設けられている。ランプ光量制御回路43は演
算回路16に接続されており、ターレット6が異常である
場合に演算回路16から出力される制御信号を受けるよう
になっている。ランプ光量制御回路43はランプハウスユ
ニット3に電流を供給するように接続されており、更
に、この電流を調整できるようになっている。ランプハ
ウスユニット3はランプ光量制御回路43からの電流を受
けて光源2を発光させるようになっている。
上記ランプハウスユニット3と内視鏡コネクタ11の図
示しないライトガイドファイバの入射端面とを結ぶ光路
26上には色温度変換フィルタ44が光路26から挿抜可能に
設けられている。
その他の構成は第1実施例と同様である。
本実施例ではターレット6が異常な場合に演算回路16
から出力される制御信号をランプ光量制御回路43が受け
ると、ランプ光量制御回路43はランプハウスユニット3
に供給する電流を抑制する。ランプハウスユニット3か
ら出射される照明光の光量は供給される電流が抑制され
るために減少する。照明光量が減少するために内視鏡コ
ネクタ11のライトガイドファイバ入射端面が端面焼けす
ることがない。
また、ランプ電流を抑制することにより照明光の色温
度が変化するランプ電流に応じて色温度変換フィルタ44
を挿入することにより常に適正な色温度とすることがで
き、写真撮影を行う場合の影響を解消することができ
る。
[発明の効果] 本発明に係る内視鏡用光源装置によると、検出手段の
検出結果に基き、判定回路が、第1の光量調整手段によ
る照明光の光量調整状態を不良と判断したときに、第2
の光量調整手段によって照明光の光量調整を行うので、
第1の光量調整手段が適正な光量の照明光を内視鏡に供
給できなくなっても、第2の光量調整手段によって内視
鏡に供給する光量の調整を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はおよび第2図は本発明の第1実施例に係り、第
1図は内視鏡用光源装置のブロック図、第2図は内視鏡
装置の全体構成図、第3図は本発明の第2実施例に係
り、光量調整部のブロック図、第4図は本発明の第3実
施例に係り、光量調整部のブロック図、第5図は本発明
の第4実施例に係り、本実施例の主要部の説明図、第6
図および第7図は従来技術に係り、第6図は光源装置の
構成説明図、第7図は光源装置のブロック図である。 5…フィルタ適正検出回路 6…光量切換用ターレット 7…ターレット回転用モータ 14…モータ制御回路、16…演算回路 21…内視鏡用光源装置 22…光量調整部、28…モータ制御回路 29…シャッタ移動用モータ 32…シャッタ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内視鏡に照明光を供給する光源と、 前記光源から前記内視鏡に供給される前記照明光を適正
    な光量となるよう調整する第1の光量調整手段と、 前記第1の光量調整手段による前記照明光の光量調整状
    態を検出する検出手段と、 前記検出手段の検出結果に基き、前記第1の光量調整手
    段による前記照明光の光量調整状態が不良であるか否か
    を判定する判定手段と、 前記判定手段が前記第1の光量調整手段による前記照明
    光の光量調整状態を不良としたときに、前記光源から前
    記内視鏡に供給される前記照明光の光量調整を行う前記
    第2の光量調整手段と、 を有することを特徴とする内視鏡用光源装置。
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