JP2009279334A - 内視鏡の光源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】検査中の外来ノイズによる遮光部材の動作異常を速やかに解除することが可能な内視鏡の光源装置を提供する。
【解決手段】光源装置12は、光源38、ロータリーシャッタ40、モータ41、モータドライバ42、動作判定回路43、回転検出センサ44、及びこれらを制御するCPU50を備える。モータドライバ42から出力された駆動パルスによってモータ41が駆動され、ロータリーシャッタ40が回転する。モータ41が脱調状態となって、ロータリーシャッタ40が停止すると、回転検出センサ44の信号出力の周期性が失われる。動作判定回路43は、回転検出センサ44の信号出力からロータリーシャッタ40の動作異常が検出されると、モータドライバ42へリセット信号を出力する。モータドライバ42のリセットによってモータ41が正常回転し、ロータリーシャッタ40の動作異常を解除することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、被検体内を照明する照明光を遮光する遮光部材を備える内視鏡の光源装置に関するものである。
内視鏡システムは、被検体内を撮像するための内視鏡と、被検体内を照明するための光源装置とを備える。内視鏡は、複数の光ファイバを束ねて構成されたライトガイドを有する。光源装置は、光源から照明光を発し、この照明光がライトガイドを介して内視鏡の挿入部先端へ導かれ、被検体内を照明する。照明光には、被検体内を観察するのに充分な光量が求められるが、光量を増やすと発熱により内視鏡先端部の素材が劣化するなどの問題が発生することがある。逆に光量を減らすと、発熱は減るが、光量不足で暗くなり、被検体内の観察が困難になってしまう。こうした問題を解決するために、特許文献1記載の光源装置では、円板の一部を切り欠いた回転遮光板(ロータリーシャッタ)と、この回転遮光板を回転制御する制御回路とを備えており、ロータリーシャッタを回転させることで、被検体を照明することが可能な照明期間と、照明光を遮光する遮光期間とを交互に繰り返す。これにより、簡単な構成で、被検体を照明するのに十分な光量が得られるとともに、被検体を照明する照明期間を制限して発熱を低下させることができる。
また、特許文献1記載の光源装置では、ロータリーシャッタに加えて、光量を制御する絞り羽根を備えている。そして、光学的拡大機能を備える電子内視鏡で光学的拡大が実行されているときは、絞り羽根の絞りを小さくして光量を制限するようにしている。
一方、光源装置に用いる光源としては、以前はハロゲンランプが用いられていたが、近年ではハロゲンランプよりも明るく、また寿命も長いことからキセノンランプが使用されている。キセノンランプは、キセノン管に高電圧を印加して放電を開始させることにより点灯し、点灯完了後は、放電開始時よりも低い定常電圧を印加して発光させる。
特開2007−195850号公報
上記特許文献1記載のようなロータリーシャッタを備えた光源装置は、他の光量制御手段を備えた光源装置よりも機能的及びコスト的利点がある。しかしながら、ロータリーシャッタを備えた光源装置では、外来ノイズが発生した場合、特に、キセノンランプを光源に用いた場合や、内視鏡の鉗子チャンネルに挿入する電気メスを用いた場合に発生する高周波ノイズ、あるいは人が触れた場合に発生する静電気ノイズなどの影響によって、ロータリーシャッタのドライバ回路が誤動作する恐れがある。誤動作が起きると、ロータリーシャッタに回転駆動を与えるモータが脱調するなどして、場合によってはロータリーシャッタが遮光期間にあたる位置で停止してしまって照明光が遮光され、モニタの画面が真っ暗になってしまう。また、上記特許文献1の構成には、絞り羽根を駆動するためのドライバ回路もあり、このドライバ回路も外来ノイズの影響によって誤動作するおそれがある。絞り羽根駆動用のドライバ回路が誤動作すると、絞り羽根が正常に動作せず光量の制限ができなくなる。
本発明は、上記事情を考慮してなされたものであり、検査中の外来ノイズによる遮光部材の動作異常を速やかに解除することが可能な内視鏡の光源装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の内視鏡の光源装置は、被検体内を照明する照明光を発する放電ランプと、前記放電ランプの発光制御を行うランプ制御手段と、前記照明光を通過させる位置と前記照明光を遮光する位置とで移動自在であり、モータを駆動源とする遮光部材と、前記モータの駆動を制御する駆動制御手段と、前記遮光部材の動作状態を検出する検出手段と、前記検出手段で前記遮光部材の動作異常が検出された場合、前記駆動制御手段にリセット信号を出力する出力手段とを備えたことを特徴とする。
前記遮光部材は、前記照明光の光路上に回転可能に取り付けられ、前記照明光を通過させる照明期間、および前記照明光を遮光する遮光期間を一定周期で交互に設けるためのロータリーシャッタ、または前記照明光の光量を調節するための絞りのうち、少なくともいずれかであることが好ましい。なお、前記ランプ制御手段は、前記放電ランプの点灯が完了したことを示す点灯完了信号を前記出力手段に出力し、前記出力手段は、前記ランプ制御手段から前記点灯完了信号が入力される前は、前記リセット信号を出力し続け、前記点灯完了信号が入力された後、前記リセット信号の出力を解除することが好ましい。また、前記放電ランプは、キセノンランプであることが好ましい。
本発明によれば、照明光を通過させる位置と照明光を遮光する位置とで移動自在な遮光部材の動作異常が検出されたとき、遮光部材を駆動するモータの駆動制御手段にリセット信号を出力するので、検査中の外来ノイズによって発生した遮光部材の動作異常を速やかに解除することができる。
図1において、内視鏡システム2は、電子内視鏡10と、プロセッサ装置11と、光源装置12とから構成される。プロセッサ装置11の前面には、プロセッサ装置11の電源をオン/オフするための電源スイッチ13が設けられ、光源装置12の前面には、光源装置12の電源をオン/オフする電源スイッチ14、及び後述する光源38(図2参照)を点灯/消灯するための点灯スイッチ15が設けられている。
電子内視鏡10は、体腔内に挿入される可撓性の挿入部16と、挿入部16の基端部分に連設された操作部17と、プロセッサ装置11に接続される通信用コネクタ18と、光源装置12に接続される光源用コネクタ19と、操作部17とコネクタ18,19とを繋ぐユニバーサルコード20とを備えている。プロセッサ装置11は、電子内視鏡10及び光源装置12と電気的に接続しており、内視鏡システム2全体の動作を統括的に制御する。
挿入部16の先端には、体腔内撮影用のCCD25(図2参照)などが内蔵された先端部16aが連設されている。先端部16aの後方には、複数の湾曲駒を連結した湾曲部16bが設けられている。湾曲部16bは、操作部17に設けられたアングルノブ21が操作されて、挿入部16内に挿設されたワイヤが押し引きされることにより、上下左右方向に湾曲動作する。これにより、先端部16aが体腔内の所望の方向に向けられる。また、挿入部16の内部には、鉗子チャンネルが配され、先端部16aに設けられた鉗子出口(図示せず)まで連続している。
図2において、先端部16aには、観察窓22、照明窓23が設けられている。観察窓22の奥には、被検体内の像光を取り込むための光学系24が取り付けられ、さらに光学系24の奥には、CCD25が取り付けられている。CCD25は、例えばインターライントランスファ型のCCDからなる。CCD25には、ユニバーサルコード20を介してプロセッサ装置11との各種信号の遣り取りを媒介するための信号ライン26,27が接続されている。信号ライン26,27は、ユニバーサルコード20及び通信用コネクタ18を介してプロセッサ装置11に接続される。なお、撮像素子としては、CCD25に限らず、CMOSを用いてもよい。
一方、照明窓23の奥には、照射レンズ28が設けられる。この照射レンズ28には、ライトガイド29の出射端が面している。ライトガイド29は、挿入部16、操作部17、ユニバーサルコード20、及び光源用コネクタ19の内部を通っており、光源用コネクタ19の後方から入射端29aが露呈する。ライトガイド29は、多数の光ファイバー(例えば、石英からなる)を束ねて形成されたものである。
操作部17には、電子内視鏡10の識別情報が記憶されたEEPROM30が内蔵されている。このEEPROM30に記憶される識別情報としては、例えば電子内視鏡10の固有IDや、電子内視鏡10の機種を示す機種別情報などが含まれる。また、識別情報が記憶される記憶手段としては、EEPROM30以外の半導体メモリでもよい。EEPROM30には信号ライン31が接続されており、信号ライン31は、ユニバーサルコード20及び通信用コネクタ18を介してプロセッサ装置11に接続される。
さらに操作部17には、鉗子チャンネルに連続する鉗子口32(図1参照)が設けられており、鉗子口32から挿入された各種処置具は、鉗子チャンネルを通って鉗子出口から突出する。
プロセッサ装置11には、タイミング/ドライバ回路33、信号処理部34、測光回路35、及びこれらを制御するCPU36が設けられている。電子内視鏡10の通信用コネクタ18がプロセッサ装置11に接続されたとき、CCD25は信号ライン26,27を介してタイミング/ドライバ回路33及び信号処理部34にそれぞれ接続され、EEPROM30は信号ライン31を介してCPU36に接続される。タイミング/ドライバ回路33は、CPU36からの指令によって生成したタイミング信号(クロックパルス)により、CCD25の蓄積電荷の読み出しタイミング、CCD25の電子シャッタのシャッタ速度などを制御する。
CCD25から出力された撮像信号は、信号処理部34で増幅、A/D変換、などの各種画像処理が施されて映像信号とされ、プロセッサ装置11にケーブル接続されたモニタ37(図1も参照)に内視鏡画像として表示される。また、信号処理部34によってアナログの撮像信号から変換されたデジタルの画像データが測光回路35に入力される。測光回路35は、入力された画像データの輝度信号の積算値を基に、被写体像の輝度を表す測光値を算出し、その算出結果をCPU36に出力する。CPU36に出力された測光回路35の算出結果は、光源装置12のCPU50に送信される。
CPU36は、プロセッサ装置11に接続された電子内視鏡10のEEPROM30から、電子内視鏡10の識別情報を読み取る読取手段として機能し、さらにこの識別情報を元に後述のロータリーシャッタ40を回転させて照明光の光量を制限するか否かを判断する。ロータリーシャッタ40を回転させると判断した場合、CPU36は、その旨を示す識別信号を光源装置12のCPU50へ送信する。
光源装置12は、照明光を発する光源38、集光レンズ39、ロータリーシャッタ40、モータ41、モータドライバ42、動作判定回路43、回転検出センサ44、絞り調節機構45、絞り駆動ドライバ46、主電源回路47、点灯回路48、システム電源回路49、及び光源装置12を統括的に制御するCPU50を備える。光源38から発せられる光は、集光レンズ39によって集光されてライトガイド29の入射端29aに導かれる。光源装置12に用いられる光源38としては、キセノンランプが用いられる。なお、これに限らず、他の放電ランプを用いてもよい。
ロータリーシャッタ40は、図3に示すように、円板形状で一部が扇形に切り欠かれている。符号40a,40bは、切り欠き部分が光通過部40b、残りの部分が遮光部40aとなっている。このロータリーシャッタ40は、光源38の光軸と平行に配されたモータ41の回転軸41aに接続され、モータ41の回転によって遮光部40aと光通過部40bとが交互に、光源38からの照明光の光路P(図2参照)内に進入する。光通過部40bが光路P内に進入すると、ライトガイド29、照射レンズ28及び照明窓23を通して被検体内へ照明光が照明される照明期間となり(図3(A)に示す状態)、遮光部40aが光路P内に進入すると、被検体内への照明光が遮光される遮光期間となる(図3(B)に示す状態)。モータ41はパルスモータからなり、モータドライバ42から供給される駆動パルスにより回転する。
回転検出センサ44は、例えば反射型のフォトセンサなどから構成され、ロータリーシャッタ40の外周近傍に配される。この回転検出センサ44は、遮光部40aが通過するときはhigh信号を、光通過部40bが通過するときはlow信号を、動作判定回路43へ出力する。
図2にもどって、絞り調節機構45は、ロータリーシャッタ40と集光レンズ39との間に配置され、照明光の光量を調節する。この絞り調節機構45は、絞り径を可変させる複数の絞り羽根、及びこの絞り羽根を移動させるモータなどからなる。絞り駆動ドライバ46はデジタルの駆動パルスを出力するデジタル回路で、この絞り駆動ドライバ46からの駆動パルスによって絞り調節機構45が駆動される。絞り駆動ドライバ46は、主電源回路47からの電源電圧が供給されるとともに、CPU50からの駆動制御信号を受けて駆動パルスを絞り調節機構45に出力する。
CPU50が絞り調節機構45を駆動させるときの制御について説明する。上述したように、プロセッサ装置11の測光回路35で算出された画像データの測光値が光源装置12のCPU50へ送信される。CPU50は、この測光値が所定値以下の場合、絞り駆動ドライバ46へ駆動制御信号を出力する。CPU50から駆動制御信号が入力された絞り駆動ドライバ46は、駆動パルスを出力して絞り調節機構45を駆動させ、通常の絞りから開放絞りに切り替えて電子内視鏡10の画像の明るさが略一定となるように制御する。このように絞り調節機構45が通常絞りから開放絞りに絞り径を切り替えると、光源38から絞り調節機構45、ロータリーシャッタ40を介してライトガイド29へ入射される照明光の光量が増加するため、被検体へ照明される光量も増加する。なお、通常絞りと開放絞りの2段階で切り替える例で説明するが、絞りの切り替えは2段階以上であってもよい。
主電源回路47は、電源スイッチ14のオン操作に応じて、点灯回路48及びシステム電源回路49、モータドライバ42、絞り駆動ドライバ46等に電源電圧を供給する。システム電源回路49は、電源電圧を変圧してCPU50、動作判定回路43などに駆動電力を供給する。
CPU50は、システム電源回路49から駆動電力を受けると起動する。CPU50の起動後、点灯スイッチ15がオンされ、且つプロセッサ装置11から識別信号が送信されると、CPU50は、動作判定回路43へ駆動制御信号を入力するとともに、点灯回路48へ点灯指示信号を入力する。
動作判定回路43は、ロータリーシャッタ40の動作を判定してモータドライバ42にリセット信号/リセット解除信号のいずれかを出力する。この動作判定回路43は、システム電源回路49からの駆動電力の供給が開始されたときの初期状態では、リセット信号の出力を繰り返す。その後、CPU50から駆動制御信号が入力されると、出力がリセット信号からリセット解除信号に切り替わる。そして、回転検出センサ44の信号出力からロータリーシャッタ40が動作異常であることが検出された場合、出力がリセット解除信号からリセット信号に切り替わり、リセット信号の出力後、リセット解除信号に再度切り替わる。
図4は、回転検出センサ44からの信号出力を示す。図4(A)に示すロータリーシャッタ40が正常な回転状態のとき、回転検出センサ44は一定の周期でlow信号とhigh信号の出力を繰り返す。一方、図4(B)に示すロータリーシャッタ40に動作異常があるときは、回転検出センサ44からlow信号の出力が無くなるか(図4(B)に示す状態)、high信号の出力が無くなり(図示せず)、信号出力の周期性が崩れる。本実施形態では、動作判定回路43によるロータリーシャッタ40の動作異常の判定としては、回転検出センサ44から一定の周期でlow信号とhigh信号が出力されているときは、ロータリーシャッタ40が正常な回転状態であると判定してリセット解除信号を出力し、回転検出センサ44からの信号出力の周期性が所定期間無くなった場合、ロータリーシャッタ40が動作異常であると判定してリセット信号を出力する。
点灯回路48は、主電源回路47から供給される電源電圧を変圧し、CPU50から入力される点灯指示信号に応じて光源38にトリガ電圧(例えば30KV)を印加して、アーク放電による発光を開始させた後、トリガ電圧より低い定常電圧(例えば12V)を印加して発光電流を流す。光源38に発光電流が一定時間以上安定して流れると、点灯回路48は、点灯完了信号をCPU50に出力する。
モータドライバ42は、絞り駆動ドライバ46と同様のデジタル回路で、このモータドライバ42からの駆動パルスによってモータ41、ひいてはロータリーシャッタ40を回転駆動させる。モータドライバ42は、動作判定回路43からリセット解除信号が入力されると、駆動パルスを出力し、動作判定回路43からリセット信号が入力されると、作動をリセットする。モータドライバ42が作動をリセットすると、駆動パルスの出力を停止する。そして、再度リセット解除信号が入力されると、モータドライバ42は、駆動パルスの出力を開始する。
上記構成の作用について、図5のフローチャートを用いて説明する。内視鏡システム2で検査を行う際には、電子内視鏡10のコネクタ18,19をプロセッサ装置11及び光源装置12に差し込み、プロセッサ装置11と光源装置12とを接続した状態でプロセッサ装置11及び光源装置12の電源スイッチ13,14、及び点灯スイッチ15をそれぞれオンする(st1)。電源スイッチ13,14がオンされると、プロセッサ装置11、光源装置12の各部に電力が供給され、プロセッサ装置のCPU36、光源装置12のCPU50が起動する。プロセッサ装置11のCPU36が起動すると、電子内視鏡10のEEPROM30にアクセスして識別情報を読み取る。そして、CPU36は、識別情報を元にロータリーシャッタ40を回転させるか否かを判断し、ロータリーシャッタ40を回転させると判断した場合、識別信号を光源装置12へ送信する(st2)。なお、ロータリーシャッタ40を回転させないとCPU36で判断した場合は、識別信号は送信されない。
CPU36から識別信号が入力されると、光源装置12のCPU50は、点灯回路48へ点灯指示信号を、動作判定回路43へ駆動制御信号を入力する(st3)。駆動制御信号が入力されると、動作判定回路43の出力がリセット信号からリセット解除信号に切り替わる(st4)。点灯指示信号が入力された点灯回路48は、光源38へトリガ電圧を印加して光源38を点灯させた後、トリガ電圧より低い定常電圧を印加して発光電流を流す。また、動作判定回路43の出力がリセット信号からリセット解除信号に切り替わると、モータドライバ42は、モータ41へ駆動パルスを出力する。これにより、光源38が点灯するとともに、モータ41、ひいてはロータリーシャッタ40が回転して、光源38から発する照明光を通過させる照明期間と、照明光を遮光する遮光期間とが交互に繰り返される(st5)。ロータリーシャッタ40が回転すると、回転検出センサ44が一定周期でlow信号とhigh信号を出力する(st6)。
光源38及びロータリーシャッタ40が動作して被検体への検査が行われているとき、鉗子口32に電気メスを挿入したときの高周波ノイズや、静電気ノイズなどの外乱ノイズがモータドライバ42からの駆動パルスに乗り、モータ41が脱調状態になる恐れがある。モータ41が脱調状態になるとロータリーシャッタ40が回転しなくなる。ロータリーシャッタ40が回転しなくなると、回転検出センサ44から一定周期でlow信号とhigh信号の出力がある状態から、所定期間信号出力の周期性が無い状態となる。この場合、動作判定回路43は、ロータリーシャッタ40が動作異常であると判定し、動作判定回路43がモータドライバ42へリセット信号を出力する(st7,st8)。
動作判定回路43からのリセット信号によってモータドライバ42がリセットされ(st9)、動作判定回路43から再度リセット解除信号が出力されると、モータドライバ42から駆動パルスが出力され、モータ41が脱調状態から正常な回転状態に復帰する。そして、検査が終了すると、電源スイッチ13,14及び点灯スイッチがオフされて駆動電力の供給が停止し、光源38の点灯及びロータリーシャッタ40の回転が停止する(st10)。
以上のように、外来ノイズにより、モータ41が脱調状態となったときでも、モータドライバ42をリセットして、モータ41、ひいてはロータリーシャッタ40を正常な回転状態に復帰させることができるので、ロータリーシャッタ40の動作異常を速やかに解除することができる。
上記実施形態においては、ロータリーシャッタ40の動作異常に対して、モータドライバ42をリセットし、動作異常を解除する構成としているが、本発明はこれに限るものではなく、ロータリーシャッタ40以外の動作異常に対しても適用することが可能であり、例えば、絞り調節機構45の動作異常に対して、絞り駆動ドライバ46をリセットする構成にも適用することができる。以下で説明する変形例では、図6に示すように、絞り駆動ドライバ46とCPU50との間にリセット回路51を接続し、絞り調節機構45が動作異常と判定されたとき、リセット回路51の出力がリセット解除信号からリセット信号に切り替わって絞り駆動ドライバ46をリセットする。この場合、CPU50は、プロセッサ装置11から送信される画像データの測光値から絞り調節機構45の動作異常の有無を判定し、正常な動作と判定したときは、リセット回路51に駆動制御信号を出力し、動作異常が有ると判定したときは、リセット回路51に停止信号を出力する。
CPU50が画像データの測光値から絞り調節機構45の動作異常を判定する方法について説明する。上記実施形態で説明したように、絞り調節機構45が通常絞りから開放絞りへの切り替えを行うと、照明光の光量が増加するため、測光回路35で算出される測光値も増加する。CPU50は、絞り調節機構45を駆動させて通常絞りから開放絞りにしたとき、開放絞りで得られた最新の画像データのフレームから算出した測光値と、通常絞りのときに得られた1つ前の画像データのフレームから算出した測光値とを比較して、絞り調節機構45の動作異常の有無を判定し、この判定結果に応じて駆動制御信号又は停止信号を出力する。このとき、CPU50は、前のフレームよりも、測光値が増加していれば絞り調節機構45が正常に動作していると判定してリセット回路51へ駆動制御信号を出力し続け、前のフレームよりも測光値が減少もしくは同等の場合、通常絞りから開放絞りに切り替わっておらず、絞り調節機構45に動作異常があると判定してリセット回路51に停止信号を出力する。なお、開放絞りから通常絞りに切り替えたときは、逆に照明光の光量が減少していれば正常動作とし、増加もしくは同等の場合は動作異常と判定する。
CPU50から駆動制御信号を受けたリセット回路51は、リセット解除信号を出力して絞り駆動ドライバ46に駆動パルスを出力させ続ける。一方、CPU50から停止信号を受けたリセット回路51は、出力がリセット解除信号からリセット信号に切り替わり、リセット信号の出力後、再度リセット解除信号に出力が切り替わって絞り駆動ドライバ46がリセットされる。これにより、絞り調節機構45に動作異常、特に、モータに脱調状態が発生した場合、絞り駆動ドライバ46がリセットされるので、速やかに絞り調節機構45の動作異常を解除して、正常な動作状態に復帰することができる。
上記第1実施形態においては、プロセッサ装置11から識別信号が送信されると、光源装置12のCPU50は、点灯指示信号及び駆動制御信号を出力して点灯回路48及びモータドライバ42をともに動作させる構成としているが、光源38として放電ランプを用いた場合、点灯時に発生する高周波ノイズが影響してモータ41が脱調状態となるおそれがある。以下で説明する本発明の第2実施形態では、光源38の点灯時に発生する高周波ノイズの影響を考慮した例を説明する。本実施形態の光源装置52は、図7に示す構成となっている。なお、上記実施形態と同様の部品を用いるものについては同符号を付して説明を省略する。
この光源装置52では、点灯回路48と、モータドライバ42とを、動作判定回路53を介して接続する。この動作判定回路53は、初期状態では、リセット信号を出力し続け、点灯回路48から点灯完了信号が入力されると、出力がリセット信号からリセット解除信号に切り替わる。また、動作判定回路53は、回転検出センサ44の信号出力からロータリーシャッタ40が動作異常であることが検出された場合は、上記第1実施形態の動作判定回路43と同様に、出力がリセット解除信号からリセット信号に切り替わり、リセット信号の出力後、リセット解除信号に再度切り替わる。
光源装置52のCPU54は、点灯スイッチ15がオンされてプロセッサ装置11から識別信号が入力されると、点灯回路48へ点灯指示信号を入力する。点灯指示信号が入力されると、点灯回路48は、光源38へトリガ電圧を供給して点灯させ、発光電流が一定時間以上安定して流れると、CPU54とともに、動作判定回路53へ点灯完了信号を入力する。さらに、動作判定回路53には、プロセッサ装置11から送信された識別信号がCPU54から入力される。この識別信号と点灯完了信号とがともに入力されたとき、動作判定回路53は、モータドライバ42にリセット解除信号を送信する。これによって、動作判定回路53の出力がリセット信号からリセット解除信号に切り替わるとともに、モータドライバ42が駆動パルスの出力を開始する。つまり、光源38の点灯が安定するまでは、ロータリーシャッタ40は回転されず、光源38の点灯が安定してからロータリーシャッタ40の回転が開始される。
上記構成の作用について、図8のフローチャートを用いて説明する。電子内視鏡10のコネクタ18,19をプロセッサ装置11及び光源装置52に差し込み、プロセッサ装置11と光源装置52とを接続した状態でプロセッサ装置11及び光源装置52の電源スイッチ13,14、及び点灯スイッチ15をそれぞれオンする(st11)。電源スイッチ13,14がオンされると、プロセッサ装置11、光源装置52の各部に電力が供給され、プロセッサ装置のCPU36、光源装置52のCPU54が起動する。プロセッサ装置11のCPU36が起動すると、電子内視鏡10のEEPROM30にアクセスして識別情報を読み取る。そして、CPU36は、識別情報を元にロータリーシャッタ40を回転させるか否かを判断し、ロータリーシャッタ40を回転させると判断した場合、識別信号を光源装置52へ送信する(st12)。
プロセッサ装置11のCPU36から送信された識別信号は、光源装置52のCPU54へ入力される。CPU36から識別信号が入力されると、光源装置52のCPU54は、点灯回路48へ点灯指示信号を入力する(st13)。点灯指示信号が入力されると、点灯回路48は、光源38にトリガ電圧を印加して放電を開始させた後、トリガ電圧よりも低い定常電圧を光源38に印加する(st14)。トリガ電圧を印加してから、定常電圧を印加するまでの間は、比較的高い電圧であるトリガ電圧の印加に伴う高周波ノイズが発生する。そして、定常電圧を印加し、光源38へ供給する発光電流が一定時間以上安定して流れたとき、点灯回路48はCPU54及び動作判定回路53へ点灯完了信号を出力する(st15)。この間、動作判定回路53からは、モータドライバ42へリセット信号が出力され続ける。
点灯完了信号が入力された動作判定回路53は、モータドライバ42にリセット解除信号を送信する(st16)。動作判定回路53からリセット解除信号が入力されると、モータドライバ42は、駆動パルスの出力を開始してモータ41、ひいては、ロータリーシャッタ40を回転させる(st17)。これにより、光源38が点灯且つロータリーシャッタ40が回転駆動する状態となり、以降は、上記第1実施形態と同様に、回転検出センサ44が一定周期でlow信号とhigh信号を出力し(st18)、外乱ノイズによりモータ41が脱調状態になってロータリーシャッタ40が回転しなくなると、所定期間信号出力の周期性が無い状態となって動作判定回路53がモータドライバ42へリセット信号を出力する(st19,s20)。動作判定回路53からのリセット信号によってモータドライバ42がリセットされ(st21)、モータ41が脱調状態から正常な回転状態に復帰する。そして、検査が終了すると、電源スイッチ13,14及び点灯スイッチ15がオフされて駆動電力の供給が停止し、光源38の点灯及びロータリーシャッタ40の回転が停止する(st22)。
上述したように光源38の点灯が完了した後に、ロータリーシャッタ40の駆動が開始するように制御されているので、光源38の点灯の際、ロータリーシャッタ40を駆動するモータ41が脱調するなど、光源38にトリガ電圧を印加する際に発生する高周波ノイズの影響を受けることが無くなるとともに、上記実施形態と同様に、検査中の外来ノイズによる動作異常を速やかに解除することができる。
なお、モータの脱調以外の原因、例えばモータの故障等で、ロータリーシャッタ40や絞り調節機構45が動作異常を起こした場合は、ドライバをリセットしても動作異常は解消されない。このため、ドライバにリセット信号を出力した回数、又は期間を計測し、所定回数または所定期間リセット信号を出力しても動作が復帰しないときは、その旨の警告を表示することが好ましい。警告表示の方法としては、光源装置12からプロセッサ装置11に動作が復帰しないことを報せる信号を送信し、モニタ37の画面にメッセージを表示してもよいし、光源装置12のフロントパネル等に警告ランプを設けておき、これを点灯させることで報せてもよい。
また、上記実施形態においては、プロセッサ装置及び光源装置を別体にした構成を例に上げているが、本発明はこれに限らず、プロセッサ装置と光源装置とを一体型にした構成としてもよい。さらにまた、上記実施形態では、電子内視鏡10を例示しているがこれに限らず、超音波トランスデューサが先端部16aに一体化された超音波内視鏡や、光学的イメージガイドを採用して被検体の状態を観察する内視鏡(ファイバースコープ)にも適用することができる。
内視鏡システムの外観図である。 内視鏡システムの電気的構成の概略を示すブロック図である。 ロータリーシャッタの平面図である。 ロータリーシャッタの正常回転時及び動作異常時のセンサ出力を示すグラフである。 光源装置の動作の流れを示すフローチャートである。 絞り調節機構の動作異常を検出して復帰させる例を示すブロック図である。 第2の実施形態を適用した内視鏡システムの電気的構成の概略を示すブロック図である。 図7に示す光源装置の動作の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
2 内視鏡システム
10 電子内視鏡
11 プロセッサ装置
12 光源装置
38 光源
40 ロータリーシャッタ
41 モータ
42 モータドライバ
43,53 動作判定回路
44 回転検出センサ
45 絞り調節機構
46 絞り駆動ドライバ
50,54 CPU
51 リセット回路

Claims (4)

  1. 被検体内を照明する照明光を発する放電ランプと、
    前記放電ランプの発光制御を行うランプ制御手段と、
    前記照明光を通過させる位置と前記照明光を遮光する位置とで移動自在であり、モータを駆動源とする遮光部材と、
    前記モータの駆動を制御する駆動制御手段と、
    前記遮光部材の動作状態を検出する検出手段と、
    前記検出手段で前記遮光部材の動作異常が検出された場合、前記駆動制御手段にリセット信号を出力する出力手段とを備えたことを特徴とする内視鏡の光源装置。
  2. 前記遮光部材は、前記照明光の光路上に回転可能に取り付けられ、前記照明光を通過させる照明期間、および前記照明光を遮光する遮光期間を一定周期で交互に設けるためのロータリーシャッタ、または前記照明光の光量を調節するための絞りのうち、少なくともいずれかであることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡の光源装置。
  3. 前記ランプ制御手段は、前記放電ランプの点灯が完了したことを示す点灯完了信号を前記出力手段に出力し、
    前記出力手段は、前記ランプ制御手段から前記点灯完了信号が入力される前は、前記リセット信号を出力し続け、前記点灯完了信号が入力された後、前記リセット信号の出力を解除することを特徴とする請求項1又は2記載の内視鏡の光源装置。
  4. 前記放電ランプは、キセノンランプであることを特徴とする請求項1ないし3いずれか記載の内視鏡の光源装置。
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JP5458227B1 (ja) * 2012-05-16 2014-04-02 オリンパス株式会社 内視鏡の光源用電源装置とこの内視鏡の光源用電源装置を有する内視鏡システム。

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