JP5117622B2 - 搾乳プロセス中に動物によって産生されるミルクの量を測定する装置および方法 - Google Patents

搾乳プロセス中に動物によって産生されるミルクの量を測定する装置および方法 Download PDF

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Description

本発明は、搾乳プロセス中に動物によって産生されるミルクの量を測定する装置および方法に関する。
酪農業においては、たとえば、乳牛、羊、または山羊などの動物によって搾乳プロセス中に産生されるミルクの量を測定することが利点となり得る。それによって、それぞれの単一の動物の能力が測定され得て、できるだけ多くのミルクの産生を得るために、動物の餌付けだけでなく、群れの構成も調節され得る。
従来技術に係る乳牛の産乳能力を決定する装置が、たとえば特許文献1に説明されている。ここにおいて、この装置が図1に関連して詳述される。
装置100は、ミルクが空気と一緒に吸入される導管111を備える。ミルクは、導管111が達する収集容器113に集められる。収集容器113の底には、排出導管114が設けられる。排出ライン114は収集ライン112に達する。排出ライン114の出口の直前に電磁弁115が配置される。収集ライン112内の真空を、収集容器113を介して吸込導管111へ波及させるチューブ116が、収集容器113の上側に接続される。
装置100の運転の間、収集容器内の充填レベルが、電極119の高さよりも上であるか、電極117の高さよりも下であるかが、電極117、119を介して測定される。ミルクが電極119に達した時点で、ソレノイドバルブ115が制御ユニット120によって開放される。電極117が露出された時点で、ソレノイドバルブ115が閉鎖される。ソレノイドバルブ115が開いている間の時間が測定され、その測定された時間から、搾乳された動物によって産生されたミルクの量が算出される。
ソレノイドバルブ115が開放された時に排出ライン114を通過するミルクフローが搾乳プロセス中に起こる最大のミルクフローよりも大きくなるように、装置100のライン114が構成される。乳牛は12kg/分までのミルクフローを産生し得る。もしミルクフローが相当に少ないのであれば、ソレノイドバルブは非常に短い時間だけ開放され、搾乳プロセスの間、ソレノイドバルブ115のほんのわずかな開放操作および閉鎖操作が起こり得る。そのため、少ないミルクフローを測定することは難しいかもしれない。たとえば、もし、12kg/分よりも極めて少ないミルクフローを産生する羊または山羊のような動物が搾乳される場合、これは具体的なケースとなり得る。中間ステージの間よりも極めて少ないミルクフローは、搾乳セッションの初期および終期においても起こり得る。乳牛については、搾乳と過搾乳(実質的に得られるミルクのない搾乳)との間の限界は200g/分とみなされ得る。これは、牛については、0.2kg/分に至るまで小さなミルクフローを測定することが合理的であるものとしてみなされ得る、ことを意味する。
さらに、装置100は、動物によって産生されるミルクの総量のみを決定する。その不連続的な運転モードにより、装置100は、搾乳プロセス中のミルクフローの変化を測定することには適していない。
装置100においては、低いレベルにおける収集容器113の充填レベルの変動によって引き起こされ、排出ライン114を通るミルクフローの変化を保つために、排出ライン114は比較的長くされる。これが装置100の構造高さを比較的大きくすることによって、装置100の輸送可能性を制限する。
ミルクの量を測定する装置についてのさらなる従来技術は、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5に記載されている。
独国特許出願公開第3118865号明細書 米国特許第3,919,975号明細書 米国特許第6,497,143号明細書 独国特許出願公開第3101302号明細書 欧州特許出願公開第0382852号明細書
本発明の目的は、大きく変化するミルクフローの測定を可能にする装置および方法を提供することにある。
本発明のさらなる目的は、搾乳プロセス中に起こるミルクフローの測定を可能にする装置および方法を提供することにある。
本発明のさらなる目的は、搾乳プロセス中に動物によって産生されるミルクの量を測定する輸送可能な装置を提供することにある。
搾乳プロセス中に動物によって産生されるミルクの量を測定する装置は、容器と、供給ユニットと、排出ユニットと、充填レベル測定デバイスと、制御ユニットと、評価ユニットと、を備える。供給ユニットは容器にミルクを供給するように構成され、搾乳機の搾乳ユニットに接続可能である。排出ユニットは容器からミルクを排出するように構成され、搾乳真空を印加するように適合された搾乳機の搾乳導管に接続可能である。排出ユニットは、ミルクが容器から排出されている時にミルクが流れる排出開口部の寸法を変化させる手段を備える。ミルクが容器から排出される時にミルクにそこを通過させる排出開口部は少なくとも2つの寸法に調節可能である。充填レベルが所定の範囲内にとどまるように排出開口部の寸法を調節するために、充填レベル測定デバイスによって決定される容器内のミルクの充填レベルに従って排出開口部の寸法を変化させる手段を制御するように充填レベル測定デバイスが構成される。排出開口部の設定された寸法と充填レベル測定デバイスによって測定された充填レベルとに基づいて容器へのミルクフローを算出するように評価ユニットが構成される。
制御ユニットと、充填レベル測定デバイスと、排出開口部の寸法を変化させる手段とによって得られ得る所定の範囲に充填レベルを設定することによって、類似の運転条件下でミルクフローを変化させるための装置が用いられ得る。そのため、12kg/分までのミルクフローが起こり得る乳牛の搾乳の際に用いられ得るだけでなく、搾乳の終期においては20g/分から50g/分という比較的小さなフローが起こり得る羊または山羊のような他の動物を搾乳する際においても、該装置が用いられ得る。
容器からの排出量は、ミルクが排出開口部において有する静水圧(同様に前記圧力は充填レベルの関数である)と、排出開口部の寸法とに実質的に従属し、これらの数値に基づいて、および/または、校正によって、算出され得る。容器へのミルクフローは、単位時間あたりの容器からの排出量と、単位時間あたりの容器におけるミルクの量の増加との合計値と略等しい。もし容器の形状が既知であれば、充填レベルが減少する場合には負にもなり得る容器におけるミルクの量の増加が、充填レベルの時間変化から算出され得る。その結果として、搾乳プロセス中の容器へのミルクフローが測定され得る。
いくつかの態様においては、容器の充填レベルが所定の上限閾値を超過する場合には排出開口部を拡大し、充填レベルが下限閾値未満である場合には排出開口部の寸法を縮小するように制御ユニットが適合される。上限閾値を超過する、および/または、下限閾値に達しない時に、評価ユニットによって算出されたミルクフローに基づいて、排出開口部の少なくとも2つの寸法のうちの1つにおいて、容器へのミルクフローと容器からのミルクフローとの間の平衡が確立されるか、を決定するように、および、確立される場合には、排出開口部のこの寸法を調節するように制御ユニットが適合され得る。
上限閾値を超過する時に排出開口部を拡大し、下限閾値に達しない時に排出開口部を縮小することによって、正確な測定が実行され得る数値の範囲に充填レベルが維持され得る。容器へのミルクフローと、容器からのミルクフローとの間の平衡が確立されるように排出開口部の寸法を設定することによって、排出開口部の寸法の必要とされる調節操作の回数が低減され得る。
本発明のいくつかの態様においては、ミルクに排出開口部を通過させる排出開口部の3つ以上の異なる寸法が調節可能であるように、排出開口部の寸法を変化させる手段が構成され得る。排出開口部の2つ以上の可能な寸法を提供することによって、排出開口部の寸法を容器への瞬間的なミルクフローに適合させる、より多くの可能性が存在するので、容器へのミルクフローと、容器からのミルクフローとの間の平衡を確立することがより容易になる。
本発明のいくつかの態様においては、0.5kg/分から12kg/分の範囲のサブレンジ内に位置する容器へのミルクフローにおいて、充填レベルが所定の範囲内にある時に、容器へのミルクフローと容器からのミルクフローとの間の平衡が確立されるように、ミルクに排出開口部を通過させる排出開口部の調節可能な寸法の少なくとも1つまたは全てが構成され得る。牛によって産生されるミルクの量を測定する際、0.5kg/分から12kg/分までの範囲におけるミルクフローの測定がしばしば求められる。とりわけ牛に関して、この範囲のサブレンジにおける平衡を確立させる、排出開口部の1つ以上の調節可能な寸法を提供することによって、比較的長期間にわたって牛によって産生されるミルクの量の測定プロセスの間、容器への供給と容器からの排出との間の平衡を維持し、そのために排出開口部の寸法を変化させるための非常に少ない切り替え操作の回数を必要としつつ、プロセスが実行され得ることが実現され得る。それによって、電気的に運転される装置の場合、装置の電力消費が低減され得る。
さらに、排出開口部の寸法と充填レベルとに基づいて算出される、容器からのミルクフローの時間積分によって、搾乳プロセス中に動物によって産生されるミルクの総量を決定するように評価ユニットが適合され得る。いくつかの態様において、容器からのミルクフローが、容器へのミルクフローよりも高い精度で決定され得るので、動物によって産生されるミルクの総量のとりわけ正確な測定が得られ得る。
いくつかの態様においては、充填レベル測定デバイスが、ピトー管と、気体供給部と、圧力測定デバイスと、を備える。ピトー管は、容器の最小充填レベルより下で、容器の内部に位置する下端を備える。気体供給部は、気体がピトー管からその下端まで排出されるように、気体、とりわけ空気、をピトー管に供給するように適合される。圧力測定デバイスは、ピトー管の内部と、最大充填レベルより上の容器のエリアとの間の差圧を測定するために適合される。
気体がピトー管の下端から排出される時、それは、搾乳真空が印加される搾乳導管への容器の接続による大気圧よりも低くなり得る容器の上部に存在している圧力を上回るだけでなく、ピトー管の下端におけるミルクの静水圧をも上回らなければならない。容器の充填レベルが高いほど、この圧力が大きくなる。そのため、ピトー管内においては、容器の内部における圧力と静水圧との合計値と略等しい圧力が確立される。しかしながら、ミルクがない最大充填レベルより上の容器のエリアにおいては、容器の内部圧のみが広がっている。そのため、差圧を測定することによって、ミルクの静水圧が決定され得て、前記圧力は容器の充填レベルの評価基準である。圧力測定デバイスがミルクと接しなくてもよいように2つの気体の間で差圧が測定される。それによって、もし圧力測定デバイスがミルクと接する場合に起こり得る圧力測定デバイスの乾酪化および/または石灰化が抑制され得る。さらに、圧力測定デバイスをミルクと接する装置のそれらの部品と分離することによって、圧力測定デバイスへの機械的損傷の危険性が低減され得る。
気体供給部が、周囲からの空気が搾乳真空によってピトー管内に吸い込まれるように装置の周囲と接するピトー管の開口部を備え得る。そのため、気体供給部は、装置の軽減された複雑さとともに保護され得る。装置が気体供給部のためのそれ自体のエネルギー源を有する必要がないように、気体供給のために必要なエネルギーが搾乳機によって供給される。
ピトー管は、その開放された下端の周縁に少なくとも1つの切り欠きを備え得る。気体は切り欠きを通ってピトー管から流出し得て、均一な小さい泡の形態でミルクを通って上昇し得る。それによって、ピトー管内の圧力のばらつきに至り得る泡の不均一な形成が防止され得る。
いくつかの態様においては、圧力測定デバイスが、差圧センサーの第1の部分と差圧センサーの第2の部分との間の圧力勾配を測定するように適合された差圧センサーと、ピトー管の内部を差圧センサーの第1の部分と接続する第1の導管と、最大充填レベルより上の容器のエリアを差圧センサーの第2の部分と接続する第2の導管と、を備える。お互いに独立である2つの圧力センサーを伴う差圧の測定と比較すると、差圧センサーは、たとえば、線形性、オフセット、および温度変化に関する、圧力センサー間のわずかな差による測定結果の乱れを防止、もしくは、少なくとも低減する可能性をもたらす。
いくつかの態様においては、ピトー管の内部にある第1の導管の一端、および/または、容器の内部にある第2の導管の一端、が滴下突起部を有し得る。それによって、圧力測定の乱れおよび差圧センサーへの損傷を引き起こすかもしれない、ミルクまたは洗浄液の導管への浸透が防止され得る。
第1の導管と差圧センサーとの間、および/または、第2の導管と差圧センサーとの間に、気体を透過し、液体を透過しない材料で作られたダイヤフラムが配置され得る。それによって、たとえばミルクの霧、洗浄液および/または結露水の形態のような湿気に対して、差圧センサーの電子部品が保護され得る。
さらに、装置は、差圧センサーを加熱する加熱デバイスを備え得る。それによって、圧力測定センサーでの結露水の形成を抑制するために、周囲の温度よりもわずかに高い温度で圧力測定センサーが保たれ得る。
いくつかの態様においては、排出開口部の寸法を変更する手段が、少なくとも2つの異なる寸法の開口部を伴うディスクを備え得る。ミルクが容器から排出される時に、排出ユニットの開口部の前に配置されたディスクの少なくとも2つの開口部のうちの1つをミルクが通過するようにディスクを移動させることによって、ディスクの少なくとも2つの開口部のそれぞれが排出ユニットの開口部の前に配置され得るように、ディスクが排出ユニットの開口部の前に配置され、排出ユニットの開口部に対して移動可能である。さらに、排出ユニットの開口部に対してディスクを移動させるディスク駆動手段が設けられ得る。
そのため、排出ユニットの前に、所望の寸法を有する少なくとも2つの開口部のうちの1つを配置することによって、排出開口部の寸法が調節され得る。それによって、排出開口部の寸法が個々の間隔で設定され得て、それゆえに調節された寸法の高い精度を得る。
いくつかの態様においては、ディスクがディスクの底面に対して直角な軸に対して回転可能である。ディスクの少なくとも2つの開口部が軸の周囲に配置され、ディスクの底面が排出ユニットの開口部の周縁と接する。
ディスクを回転させるためには比較的少量のエネルギーが必要なので、特に、比較的良好な潤滑特性を有するミルクがディスクの底面および開口部の周縁に存在する場合、装置の電力消費は低く維持され得て、小型および軽量な電池でのバッテリー運転を可能にし、比較的弱く、それゆえに軽量なディスク駆動手段が用いられ得る。それによって、簡便かつ頑丈な装置が実現され得る。
容器は垂直方向を有し得る。少なくとも、最小充填レベルと最大充填レベルとの間の容器のエリアにおいては、垂直方向に対して直角でありエリア内部の容器と交わる各平面において、容器の内部空間の断面積が一定であり得て、ディスクが回転可能である軸が容器の垂直方向に向けて傾いている。
最小充填レベルと最大充填レベルとの間の断面積の定常性によって定義され、たとえば円筒状の容器の場合には円筒の軸であり得る容器の垂直方向のため、垂直方向が直角であることを特徴とする、装置の運転中の容器の標準的な配向性が決定される。ディスクの傾斜によって、ミルクのわずかな残存体積が蓄積され得る排出開口部の近傍における容積が設けられ得る。そのため、搾乳プロセスの終点における容器の完全な排出が促進され得る。
いくつかの態様においては、ディスクが回転可能である軸は、容器の垂直方向に対して直角であり得る。それによって、容器の側壁に排出ユニットが搭載され得て、それゆえに装置の構造高さの低減を可能にする。
いくつかの態様においては、ディスクは開口部が存在しないエリアを備え、排出ユニットの開口部を閉鎖するために、開口部が存在しないディスクのエリアがディスクを移動させることによって排出ユニットの開口部の前にもたらされ得るように、ディスクが排出ユニットの開口部に対して移動可能である。
それによって、容器からの液体の排出が実質的に完全に防止され得る。たとえば、羊および山羊の搾乳プロセスの終点において起こり得る相対的に小さなミルクフローを測定するためにこれが用いられ得る。小さなミルクフローでは、容器からの漏れは実質的に完全に防止され得て、容器内の充填レベルの上昇に基づいてミルクフローが決定され得る。装置の容器の容積よりも小さい、搾乳プロセスにおけるミルクの総量を産生する動物を搾乳する際、搾乳プロセス全体にわたって、排出開口部もまた閉鎖状態が維持され得る。小さなミルクフローにおいては、開放された排出開口部での測定と比較して、閉鎖された排出開口部で測定することによって、改善された測定精度が実現され得る。
装置を洗浄する際、交互に、排出開口部が閉鎖されて水のような洗浄液で容器を実質的に完全に満たし、排出開口部を開放することによって容器を空にするために、排出ユニットの開口部を実質的に完全に閉鎖する可能性もまた用いられ得る。それによって、比較的少ない水量を用いてでさえ、装置の効果的な洗浄が実現され得る。
開口部が存在しないディスクのエリアが、少なくとも2つの開口部のうちのもっとも大きなものの近くに配置され得る。それによって、閉鎖された排出開口部と最大限開放された排出開口部との間の切り替えが素早くなされ得て、それによって、搾乳手順を終了した後および装置を洗浄する際に、容器を素早く空にし得る。
いくつかの態様においては、容器の所定の充填レベルにおいて、2つの隣接した開口部を通るミルクの流速が、それぞれ、所定の流速差だけお互いに異なるように寸法が構成された複数の開口部をディスクは有する。
瞬間的に用いられたディスクの開口部に隣接する開口部が排出ユニットの開口部の前に位置するようにディスクを移動させることによって、2つの隣接した開口部の間の流速差が、排出開口部の瞬間的な寸法が維持される場合、もしくは、排出開口部のより大きなまたはより小さな寸法が設定される場合に決定がなされなければならない時間範囲である応答時間に影響を有する。隣接する開口部の間の流速の差が同じ数値を有する時、応答時間は容器へのミルクフローとは独立している。それによって、装置の制御が簡素化され得る。
一方では最大充填レベルにおける容器内のミルクの量と最小充填レベルにおける容器内のミルクの量との差と、他方では流速差と、の間の関係は、約20秒よりも大きくなり得る。
容器の最小充填レベルにおいて排出開口部の寸法が1段階減少する時、測定可能な範囲内に充填レベルを維持するためにより大きな開口部への切り替えが実行される、最大充填レベルに達するまでの時間は、上記に示唆された関係によって少なくともおおよそには決定される。そのため、最小充填レベルに達するまでの時間もまた、最大充填レベルにおけるより大きな開口部への切り替えにおけるこの関係によって、少なくともおおよそには決定される。その関係が約20秒より大きい時、装置の高い電力需要を暗示し得る素早い切り替えが防止され得るように、2つの連続する切り替え操作の間の時間は約20秒よりも大きくなり得る。
いくつかの態様においては、排出開口部の寸法を変化させる手段が、調節可能な開口部を伴う閉鎖手段を備え得る。それによって、排出開口部の寸法の実質的に連続的な調節が可能になる。
いくつかの態様においては、排出開口部の寸法を変化させる手段が、容器の2つ以上の開口部と、2つ以上の閉鎖機構と、を備え得る。閉鎖機構のそれぞれが閉鎖機構に配置された容器の開口部を閉鎖したり露出したりさせるように適合される。容器の露出された開口部の全てによって排出開口部が形成される。容器の1つまたは複数の開口部を閉鎖する、および/または、露出することによって排出開口部の寸法を調節するために、制御ユニットが閉鎖機構を制御するように適合される。
いくつかの態様においては、排出開口部の寸法を変化させる手段がディスクを備え得る。ディスクはディスクの下面に対して直角な軸に対して回転可能であり、排出ユニットの開口部の近くに配置される。軸からディスクの周縁へのディスクの半径が、軸から、軸に面するサイドにおける排出ユニットの開口部の周縁までの距離以下である第1の数値から、軸から、軸から見て反対方向のサイドにおける排出ユニットの開口部の周縁までの距離以上である第2の数値まで、軸周りの角度の関数として増加する。
ディスクの位置に従属して、ディスクは排出ユニットの開口部を露出させ得る、もしくは、全体的または部分的に覆い得る。ディスクによって覆われる開口部の部分が大きいほど、開口部を通るより多くのミルクフローがディスクによって制限される。ディスクによって覆われていない排出ユニットの開口部の部分は、軸に対してディスクを回転させることによってその寸法が変化し得る排出開口部を形成する。
装置は傾斜センサーを備え得て、評価ユニットは、傾斜センサーによって測定された傾斜に基づいて、算出されたミルクフローの補正を実行するように適合され得る。それによって、装置を斜めに保持することによるミルクフローの測定の乱れが低減され得る。
装置は、ミルクと輸送空気とを分離する遠心分離器ヘッドをさらに備え得て、遠心分離器ヘッドの入口が搾乳機の搾乳クラスターに接続可能であり、遠心分離器ヘッドのミルク出口が容器に達することを特徴とする。さらに、装置は、容器から見て外方向の排出開口部のサイドにおいて、遠心分離器ヘッドから排出ユニットに空気を向けるバイパスラインを備え得る。それによって、ミルク内の空気の混合物を通しての測定の乱れ、および/または、排出開口部の上流および下流での望ましくない圧力差、が低減され得る。さらに、この方法において、装置によって引き起こされる流動損失が低減されることによって、搾乳速度および/またはミルクの品質が向上する。
いくつかの態様においては、排出ユニットは、排出開口部に接続される第1の入口と、バイパス開口部に接続される第2の入口と、搾乳機の搾乳ラインと接続可能な出口と、を備える収集チャンバーを備え得る。さらに、装置は、出口を閉鎖する手段を備え得る。
収集チャンバーの出口を閉鎖することによって、装置を通る空気およびミルクの流れは遮断され得て、それゆえに搾乳プロセスが終了する。そのため、搾乳中に動物によって産生されるミルクの量を測定する装置によって搾乳プロセスの終了が実行され得て、たとえば真空閉鎖バルブまたは空圧ホースクランプのような追加の装備はもはや必要とされないことを特徴とする。
いくつかの態様においては、評価ユニットは、容器へのミルクフローを算出するために、容器内の充填レベルの時間変化に基づいて容器内のミルク量の時間変化を決定し、排出開口部の寸法と充填レベルとに基づいて容器からの排出速度を決定し、容器内のミルクの量の時間変化と排出速度の時間変化との合計を算出する、ように適合され得る。それによって、容器への瞬間的なミルクフローの正確な決定が実行され得る。
搾乳プロセス中に動物によって産生されるミルクの量を測定する発明に係る方法は、搾乳プロセス中に動物によって産生されたミルクを容器内に供給する工程を含む。容器内のミルクの充填レベルが測定される。ミルクが容器から流出し得る排出開口部の寸法は、容器内のミルクの測定された充填レベルに従属して変化する。この目的に排出開口部が用いられ、それは、ミルクに排出開口部を通過させる排出開口部の少なくとも2つの異なる寸法が調節可能であるように構成される。容器内のミルクの充填レベルが所定の範囲内にとどまるように排出開口部の寸法が設定される。排出開口部の設定された寸法と、充填レベル測定デバイスによって測定された充填レベルとに基づいて、容器へのミルクフローが算出される。
いくつかの態様においては、容器の充填レベルが所定の上限閾値を超過する場合には排出開口部の寸法が拡大され、容器の充填レベルが所定の下限閾値未満に降下する場合には排出開口部の寸法が縮小される。上限閾値を超過する、および/または、下限閾値に達しない場合には、算出された、容器へのミルクフローに基づいて、排出開口部の少なくとも2つの寸法のうちの1つにおいて、容器へのミルクフローと容器からのミルクフローとの間の平衡が確立されるかが決定される。確立される場合であれば、排出開口部にこの寸法が設定される。
ミルクに排出開口部を通過させる、排出開口部の3つ以上の異なる寸法が設定され得るように排出開口部が構成され得る。
0.5kg/分から12kg/分の範囲のサブレンジ内における容器へのミルクフローにおいて、充填レベルが所定の範囲内でありつつ、容器へのミルクフローと容器からのミルクフローとの間の平衡が確立されるように、いくつかの態様においては、ミルクに排出開口部を通過させる排出開口部の調節可能な寸法の少なくとも1つまたは全てが構成され得る。
さらに、排出開口部の寸法と充填レベルとに基づいて算出される、容器からのミルクフローの時間積分によって、搾乳プロセス中に動物によって産生されるミルクの総量が決定され得る。
充填レベルの測定が、容器の内部における最小充填レベルより下に位置する開放された下端を有するピトー管によって実行され得る。気体、とりわけ空気、が、ピトー管の内部に供給され得て、ピトー管の下端においてピトー管から気体が流出し、ピトー管の内部と最大充填レベルより上の容器のエリアとの間の差圧が測定され得る。差圧に基づいて、充填レベルが算出され得る。
排出開口部の寸法を変化させる工程は、2つ以上の異なる寸法の開口部を伴うディスクを移動させる工程を含み得る。ディスクは排出ユニットの開口部の前に搭載される。ディスクの開口部のうちの一つが排出ユニットの開口部の前に配置され、ディスクの開口部を通って、ミルクが容器から流出し得る。
いくつかの態様においては、容器は2つ以上の開口部を備え得る。排出開口部の寸法を変化させる工程は、1または複数の容器の開口部を閉鎖および/または露出する工程を含み得る。そのような態様においては、排出開口部は容器の露出された開口部の全てによって構成される。
いくつかの態様においては、排出開口部の寸法を変化させる工程が、ディスクの下面に対して直角な軸に対して回転可能なディスクを回転させる工程を含む。軸は排出ユニットの開口部の近くに配置される。軸からディスクの周縁へのディスクの半径は、軸から、軸に面するサイドにおける排出ユニットの開口部の周縁までの距離以下である第1の数値から、軸から、軸から見て外方向のサイドにおける排出ユニットの開口部の周縁までの距離以上である第2の数値まで、軸周りの角度の関数として増加する。
ミルクフローの算出は、充填レベルの時間変化に基づいて容器におけるミルクの量の時間変化を決定する工程と、排出開口部の寸法と充填レベルとに基づいて容器からの排出速度を決定する工程と、を含み得て、容器におけるミルクの量の時間変化と排出速度の時間変化との合計が算出され得る。
容器の傾斜が測定され得て、測定された傾斜に基づいて、測定されたミルクフローの補正が実行され得る。
従来技術に係る、牛によって産生されたミルクを測定する装置の模式的な概略図である。 本発明の一態様に係る、搾乳プロセス中に動物によって産生されたミルクの量を測定する装置の模式的な断面図である。 本発明の一態様に係る、搾乳プロセス中に動物によって産生されたミルクの量を測定する装置の模式的な斜視図である。 本発明に係る装置における排出開口部の寸法を変化させる手段とともに用いられ得るディスクの模式的な概略図である。 本発明のさらなる態様に係る、搾乳プロセス中に動物によって産生されたミルクの量を測定する装置の模式的な断面図である。 本発明の一態様に係る装置における排出開口部の寸法を変化させる手段の模式的な上面図である。 排出開口部の寸法を変化させる、図6aに表される手段の模式的な断面図である。 排出開口部の寸法を変化させる、図6aに表される手段の模式的な断面図である。 本発明の一態様に係る装置における排出開口部の寸法を変化させる手段の模式的な上面図である。
本発明の態様は添付の図面を参照して説明される。
図2は、本発明の一態様に係る、搾乳プロセス中に動物によって産生されたミルクの量を測定する装置200の模式的な断面図を示す。装置200の模式的な斜視図は図3に示される。
装置200は、その内部に、ミルクを受け取るように適合された容器201を備える。
さらに、装置200は、ミルクを容器201に供給するように構成された供給ユニット202を備える。供給ユニット202は、ポート205を介して、搾乳機の搾乳ユニットに接続可能である。それによって、ミルクと空気との混合物が、搾乳機から供給ユニット202に供給され得る。
いくつかの態様においては、供給ユニット202は、ミルクから搾乳機によって供給された空気を分離するのに適している遠心分離器ヘッド250を備え得る。
遠心分離器ヘッド250は、対称軸251を挟んで実質的に回転対称な形状を有し得るカップ203を備える。ポート205は、カップ203の上部における吸気開口部204で終わる。カップ203の下端において、カップ203からのミルクが容器201に入り得るミルク排出開口部206が位置する。カップ203は上部から先細り状となっており、そこに吸気開口部204が位置し、下端にはミルク排出開口部206が位置する。
搾乳機からのミルクと空気との混合物が接線方向に入るように吸気開口部204が配置され、それは遠心分離器ヘッド250の内部に向けて、対称軸251と実質的に垂直であり得て、カップ203の内壁と実質的に平行であり得る。そのことによって、対称軸251に対するミルクと空気との混合物の回転移動が得られる。回転移動の間、ミルクよりも低い密度を有する空気が対称軸251に向かうにつれて、ミルクはカップ203の内壁に押しつけられる。
カップ203の内壁との摩擦のため、ミルクを下方向に引っ張る重力が、カップ203の中空円錐形のためにミルクを上方向に引っ張る遠心力を上回る程度にその回転速度が遅くなるやいなや、ミルク排出開口部206を通して容器201にミルクが流れ得る。
対称軸251が開口部208を通って延びるように配置され得るバイパスライン207の上端にある開口部208に空気が入り得る。開口部208の周囲に配置される環状構造209のために、ミルクの液滴が開口部208内に入ることをさらに抑制し得る。そのため、空気がバイパスライン207に流れる間にミルクが容器201に供給されるので、ミルクと空気との分離が達成され得る。
容器201においてミルク排出開口部206が下にあり得るいくつかの態様においては、分配プレートおよび/または篩グリッド(明瞭さのために図2に表されていない)が設けられ得る。分配プレートおよび篩グリッドの特徴は図5と関連して以下により詳しく説明される。
装置200はさらに排出ユニット211を備え、それは容器201からミルクを排出するために構成される。排出ユニット211は、ポート212を介して、搾乳機の運転中にそれに印加される搾乳真空を有する搾乳機のミルクラインと接続され得る。
排出ユニット211は収集チャンバー240を備える。バイパスライン207の下端210は収集チャンバー240に至る。いくつかの態様においては、バイパスライン207は、遠心分離器ヘッド250のミルク排出開口部206および容器201を通って、略垂直に延びる。ミルク排出開口部206の近傍において、バイパスライン207は狭くなり得る。それによって、バイパスライン207によって引き起こされるミルク排出開口部206を通るミルクフローの制限が減少され得る。他の態様においては、バイパスライン207は異なって配置され得て、それは図5に関連して以下により詳しく説明される。
排出ユニット211は、容器201の底部において容器201の内部に入る開口部215をさらに備える。容器201の内部からのミルクは、開口部215を介して、収集チャンバー240に入り得る。それによって、遠心分離器ヘッド250において分離されていたミルクおよび空気が、収集チャンバー240において再び一緒にされる。
バイパスライン207、遠心分離器ヘッド250の内部スペース、およびミルク排出開口部206を介して、収集チャンバー240は容器201の上部に接続され、収集チャンバー240と容器201との間の圧力平衡が起こり得る。ポート212が、搾乳真空が印加される搾乳機の搾乳ラインと接続される時、容器201の上部は、搾乳真空と略等しい圧力にさらされる。
ミルク吸入開口部206を介して容器201に入るミルクが容器201の内部に集められる時、ミルクによって発揮される静水圧は容器201の底部において効果的であり、ミルクの表面より上の容器201の上部において優勢である搾乳真空に対しても効果的である。容器201内のミルクのレベルが高いほど、静水圧は大きくなる。
搾乳真空が収集チャンバー240に印加されるので、容器201の内部における開口部215のサイドと、収集チャンバー240における開口部215のサイドとの間に差圧が存在し、搾乳真空がどれだけ強いかに関係なく、前記差圧は容器201におけるミルクの静水圧と等しくなる。そのため、開口部215を通してミルクを動かす圧力が搾乳真空の正確な数値と実質的に独立であることによって、開口部215を通るミルクフローにおける搾乳真空の変動の影響が抑制され得る。
排出ユニット211は、ミルクが容器201から排出される時にミルクが収集チャンバー240に流れる排出開口部の寸法を変化させる手段213を備える。
図2に示す態様において、手段213はディスク214を備える。ディスク214の図は図4に示される。
ディスク214は円形状を有し、ディスク214の中央部の周囲に配置された開口部401から407を備える。ディスク214が搭載され、ディスク214が回転可能である軸217が通過可能であるボアホール409が、ディスク214の中央部に設けられ得る。開口部401〜407は異なる寸法を有し、開口部401〜407の寸法が、時計回りとは反対方向に、開口部401から開口部407に向けて減少することを特徴とする。他の態様においては、開口部401〜407の寸法が時計回りにも減少し得る。
開口部401から407は、ディスク214のセクターにそれぞれ位置し得る。図4に表される態様においては、ディスク214の略同一の寸法の8個のセクターのうちの7つに、開口部401から407の1つが配置される一方、8番目のセクター408には開口部は存在しない。開口部が設けられず、最も小さい開口部407と最も大きな開口部401との間に配置されるディスクの領域を、8番目のセクターが形成する。
ディスクは7個の開口部を備えなくてもよい。他の態様においては、より多い数、もしくは、より少ない数の開口部が設けられてもよく、開口部の数が2個以上であることを特徴とし得る。いくつかの態様においては、3個以上の開口部が設けられ得る。同様に、ディスク214は円形でなくてもよい。他の態様においては、たとえば、それは多角形形状を有し得る。
たとえば、開口部405、406、および407のような開口部401から407の中でより小さな開口部が略円形であり得る一方、より大きな開口部401から404はディスク214の中央部に向かって先細り状の細長い形状を有し得る。それによって、同じ数のセクターおよび同じ半径を伴うディスク214が円形開口部を伴う場合と比べて、ディスク214のセクターの範囲内で、開口部401から407の間のより大きな断面積がもたらされ得る。しかしながら、他の態様においては、開口部401から407の全てが円形であってもよいし、もしくは、他の形状を有してもよい。
ディスク214は開口部215の前に配置される。ディスクの下面が開口部215の周縁と接触し得ることによって、ディスクと開口部215の周縁との間のスペースを通って、容器201から収集チャンバー240までミルクが通過することが抑制され得る。いくつかの態様においては、開口部215は、容器201の底において突起部216の端に配置され得る。それによって、ディスク214が容器201の底に載っている態様と比べて、ディスク214と、開口部215の周縁216との間の接触面が減少し得る。それゆえに、ディスク214と、開口部215の周縁との間の摩擦が減少し得る。さらに、開口部215に面するディスク214のサイドの比較的大きな部分が液体によって洗い流され、ディスク214の回転のために、ディスク214と、開口部215の周縁216との間の液体が交換され得るので、ディスク214と、開口部215の周縁216との間の潤滑油膜の衛生的な危険の進展が実質的に防止され得るか、もしくは少なくとも低減され得る。
ディスク駆動手段218によって、ディスク214は、ディスク214の下面に直角な軸217に対して回転され得る。軸217は開口部215の近くに搭載され得て、軸217と、軸217に面する開口部215の周縁との間の距離が、ディスク214の半径よりも小さくなり得ることを特徴とする。それによって、ディスク214を回転させることによって、ディスクの開口部401から407の1つが、排出ユニット211の開口部215の前に位置し得る。開口部215がディスク214のセクターの1つによって完全に覆われ得るように開口部215が成形され得て、容器201から収集チャンバー240に向けて、開口部215の前に位置している開口部401から407のうちのちょうど1つをミルクは通過し得る。いくつかの態様においては、開口部215は、その中央部が軸217の位置と一致し、その開口角度が360°の角度とディスク214のセクターの数との間の関係と等しくなり得る、円形のセクターの形状を有し得る。
排出ユニット211の開口部215の前に位置しているディスクの開口部401から407のうちの一つが、ミルクが容器201から流れ得る排出開口部を形成する。ディスク214を回転させることによって、および、排出ユニット211の開口部215の前に開口部401から407のうちの他の一つを配置することによって、排出開口部の寸法が変化し得る。容器201からのミルクの排出は、排出ユニット211の開口部215の前に開口部を有しないセクター408を配置することによって停止され得て、開口部215はディスク214によって実質的に完全に覆われる。
いくつかの態様においては、ディスク駆動手段218はステッピングモーターを備え、いくつかの態様においては、ステッピングモーターの回転速度とディスク214の回転速度との間の減少をもたらす歯車装置が設けられ得ることを特徴とする。開口部215の前のディスク214の開口部215の前に瞬間的に配置される開口部に隣接する開口部を配置するために必要とされる時間が約0.1秒から約0.3秒の範囲となるように、ディスク駆動手段218が構成され得る。比較的良好なミルクの潤滑特性およびディスク214にかかる比較的低い圧力(高くても、ディスク214のセクターにかかる静水圧と等しくなり得る)のため、および、ディスク214(いくつかの態様においてはステンレス鋼で作られ、約60mmの直径を有し、約0.6mmの厚さを有し得る)の比較的小さな慣性モーメントのために、比較的低出力かつ軽量なステッピングモーターとともに、これも実現され得る。
上述したように、容器201内のミルクの静水圧と略等しい、容器201の底にあるミルクと収集チャンバー240の底にあるミルクとの間の差圧のため、ミルクは排出開口部を通過する。容器201内のミルクの充填レベルが上昇する時に静水圧が増加するので、充填レベルの増加を伴いつつ、排出開口部を通るミルクフローが増加する。排出開口部を通過するミルクフローはさらに排出開口部の寸法に従属し、より大きな排出開口部で、充填レベルが同じでありつつ、ミルクフローが大きくなることを特徴とする。
排出開口部を通るミルクフローは、排出開口部の寸法を変える手段213を活用して調節可能なそれぞれの寸法のための充填レベルの関数として決定され得る。
いくつかの態様においては、「単位面積あたりのミルク量」の単位によって、容器201の充填レベルが測定され得る。もしミルクに気泡が含まれないならば、容器201内のミルクの充填高さは、この単位で示される充填レベルに基づいて計算され、ミルクの密度によって除され得る。しかしながら、空気の密度はミルクの密度よりもはるかに小さいので、容器201内のミルクは、ミルクの質量に実質的に寄与しない一定量の気泡を含み得る。容器201の上部には多くの気泡が存在し得て、ミルクは泡のような硬さを有する。容器201内の気泡は低い密度のために上昇するので、容器の下部には少ない数の気泡が存在し得る。それゆえ、非常に少ない割合の気泡を有するミルクが排出開口部を通過し得る。排出開口部を通るミルクフローは、容器201の底にあるミルクと、容器の底を圧迫する液柱の重力によって同様に決定される収集チャンバー240の底にあるミルクとの間の差圧に従属する。気泡の無視できる重さのため、差圧へのそれらの寄与は無視され得る。そのため、差圧が単位面積あたりのミルクの質量に実質的に従属する一方、充填高さは気泡の数および大きさ、および、動物の異なる種で異なり得るミルクの密度にさらに従属する。
そのため、単位面積あたりのミルクの質量によって測定される充填レベルの関数として決定されるならば、排出開口部を通るミルクフローはより正確に決定され得る。
排出開口部を通るフローは、少なくともおおよそには、容器201内のミルクの充填レベルsの平方根に比例し得る。比例定数は、排出開口部を通る所定の期間にミルクを流れ出させ、充填レベルが予め決められ、および、流出したミルクの量を測定することによって、実験的に決定され得る。流出するミルクの量が容器201内のミルクの量と比較して少なくなるようにその期間が決定され得て、充填レベルは流出によってわずかに変化するのみである。その結果、比例定数は、期間の長さと、所定の充填レベルの平方根との積による、測定されたミルクの量の商に由来する。
他の態様においては、比例定数は、異なる充填レベルにおける所定の期間に流出するミルクの量を測定することによって決定され得て、以下の形式の関数が測定されたデータに適合される。
Figure 0005117622

その式において、M(s)は充填レベルsにおける期間Δtの間に流出するミルクの量であり、aは求められていた比例定数である。
比例定数は既知であるので、排出開口部を通るミルクフローFは、以下の公式に従って充填レベルsに基づいて算出され得る。
Figure 0005117622
「単位時間あたりのミルクの質量」を単位として用いることでミルクフローが測定され得る。
他の態様においては、他の関数が測定データに適合し得る。さらなる態様においては、開口部を通るミルクフローは、理論的な計算による充填レベルの関数として決定され得る。
ディスク214の開口部401から407のそれぞれに関して、開口部401から407の異なる寸法のため、異なる比例定数aが生じる。
さらに、装置200は、充填レベル測定デバイス219を備える。充填レベル測定デバイス219は、ピトー管220を備え得る。ピトー管220は、容器201の最小の将来測定される充填レベルに存在する充填高さより下の容器201の内部に位置し、破線222によって図2に表される開放下端221を有し、容器が最小充填高さを超えて満たされる時、ピトー管220の下端221はミルクの表面以下となる。ピトー管220の上端に、上端でピトー管220を閉じる閉鎖手段を備える気体供給部224がある。搾乳真空のため、周囲からの空気がオリフィスを通ってピトー管220に吸い込まれるように、ピトー管220の上端224は装置の近傍に位置する。搾乳真空の典型的な数値に対応する50キロパスカルのピトー管の周囲と内部との間の差圧において、1分あたり約1リットルの空気がピトー管220に流れるように、閉鎖手段は寸法を決められ得る。
本発明の他の態様においては、ピトー管220内のポンプもしくは加圧ボトルによって、空気もしくは他の気体が供給され得る。
スロットル開口部224を介してピトー管220に入る空気は、ピトー管221の下端においてそこから出る。いくつかの態様においては、切り欠き226がピトー管220の下端221に設けられ得て、大きな泡の形成が抑制され得ることによって、ピトー管220からの空気の一様な流出が実現される。
ピトー管220からの空気の流出の間、その内部において、ピトー管220の底端におけるミルクの圧力と略同じである圧力が増大する。ピトー管220の底端におけるミルクの圧力は、ミルクによって加えられた静水圧と、ミルク表面より上で容器201の上部エリアにおいて優勢である圧力との和と等しい。
充填レベル測定デバイス219は、ピトー管220の内部と、最大充填レベルより上の容器201のエリア(装置200の通常運転においては超えない)との間の差圧を測定するように構成された圧力測定デバイス225をさらに備える。図2において、容器内のミルクの充填高さは破線223によって示され、前記充填高さは、容器201の最大充填高さにおけるミルク内の気泡の典型的な割合に由来する。差圧は、ピトー管220の下端におけるミルクの静水圧と等しい。
容器201内のミルクが気泡を含む時、空気の密度は周囲のミルクの密度よりもかなり小さいので、ミルクの静水圧への気泡の寄与は無視され得る。そのため、静水圧は、単位面積あたりのミルクの質量に実質的に従属する。ピトー管220の内部と、最大充填レベルより上の容器201のエリアとの間の差圧に基づいて、たとえば、地表における重力加速度を通した測定差圧の割り算によって、「単位面積あたりのミルクの質量」を単位として用いて、容器の充填レベルが算出され得る。いくつかの態様においては、補正係数がさらに追加され得て、それによって、容器201の底からピトー管220の下端221の距離が考慮に入れられる。
圧力測定デバイス225は、測定ボリューム253の上部と連結する圧力測定センサー227の第1の部分と、測定ボリューム253の下部と連結する圧力測定センサー253の第2の部分との間の差圧を測定するように適合された差圧センサー227を備え得る。測定ボリューム253の上部は第1の導管228を通してピトー管220の内部と接続され、測定ボリューム253の下部は第2の導管231を通して最大充填レベルに存在する充填高さ223より上の容器201のエリアと接続される。それによって、ピトー管220の内部における圧力と略等しい測定ボリューム253の上部において圧力が上昇し、容器201の上部における圧力と略等しい圧力が測定ボリューム253の下部において上昇する。それによって、ピトー管220の内部と、最大充填レベル223より上の容器201のエリアとの間の差圧が、差圧センサー217によって測定され得る。
圧力測定センサー227によって差圧を測定する時、圧力測定センサー227とミルクとの間の接触が必要とされないことによって、圧力測定センサー227の石灰化および/または乾酪化が防止され得る。さらに、測定ボリューム227の内部にある圧力測定センサー227はしっかりと収納され得て、たとえば、装置200の洗浄の間、それは損傷から保護される。
いくつかの態様においては、滴下突起部(tropfnase)230が、ピトー管220の内部にある第1の導管228の一端に設けられ得る。代わりに、もしくはさらに、滴下突起部231が容器201の内部にある第2の導管229の一端に設けられ得る。それによって、たとえば、もし搾乳真空が完全に満たされた容器201で中断されるならば、もしくは、もし、さらに湿った装置201が、輸送中、垂直には保持されないが、たとえば逆さまに保持されるならば、容器201からのミルクもしくは他の液体が導管228、229に浸透することが防止され得る。
もし液体が導管228、229に浸透するならば、液体と圧力測定センサー217との間の圧縮空気に対する液体の振動が発生し得ることによって、空気が交互に圧縮され、膨張される。それによって、測定差圧の妨害変動が発達し得る。さらに、導管228、229への液体の浸透で、圧力測定センサー227への損傷が起こり得る。
いくつかの態様においては、圧力測定センサー217は、ゴアテックス(登録商標)、テフロン(登録商標)、もしくは焼結材料のような、気体を透過し、液体を透過しない材料で作られたダイヤフラム232、233によって、湿度に対してさらに保護され得る。ダイヤフラム232、233の両側の間の圧力平衡のために求められるガス交換を低い水準に維持するために、ダイヤフラム232、233と、圧力測定センサー227との間の空間は小さいまま維持され得る(それはたとえば約0.02から0.1ミリリットルの容積を有し得る)。
いくつかの態様においては、圧力測定センサー227は、パリレンのような極端な沿面保護液体による湿気のダメージに対して扱われ得る。
いくつかの態様においては、充填レベル測定デバイス219は、差圧センサー227を加熱し、および、選択的に全測定ボリューム253を加熱するように適合された加熱デバイス234を備え得る。たとえば、加熱デバイス234は、電気加熱抵抗を備え得る。差圧センサー227および/または測定ボリューム253を加熱することによって、差圧センサー227および/または測定ボリューム253における結露水の生成が防止、もしくは少なくとも低減され得る。
これらの態様のなかには、測定ボリューム253が断熱部によって囲まれて、断熱部の内部に加熱デバイスが設けられ得るものもある。それによって、測定ボリュームおよび/または差圧センサー227を加熱するために必要とされるエネルギーが低減され得て、それが低エネルギーでの装置200の運転を可能にする。
本発明は、充填レベル測定デバイス219が上述のように構成される態様に限定されるものではない。
他の態様においては、2つの独立した圧力測定センサーが設けられ、そのうちの一つが最小充填レベルに対応する充填高さ222より下に位置し、他が最大充填レベルに対応する充填高さ223より上に位置し得る。ミルクの静水圧、およびそれゆえに充填レベルは、2つの独立した圧力測定センサーによって測定された圧力の差をとることによって数学的に決定され得る。
さらなる態様においては、差圧測定センサーが設けられ得て、そのうちの一つのサイドが容器201の底部に配置され、他のサイドが最大充填レベル223の上の容器201のエリアと連結する導管を介して接続され得る。それによって、たとえば線形性に関して、2つの独立した圧力測定センサーの差に由来し、オフセットおよび温度経過に至る、2つの独立した圧力測定センサーの間のプロセスを微分する際における課題が抑制され得る。
これらの態様のなかには、差圧センサーと、容器201の内部空間との間に弾性分離ダイヤフラムが設けられ得て、弾性分離ダイヤフラムと差圧センサーとの間の空間がたとえばシリコン油のような油で満たされ得ることを特徴とするものもある。それによって、差圧センサーの石灰化および/または乾酪化に至り得て、および、差圧センサーへの機械的損傷の危険性に至り得る、ミルクと差圧センサーとの間の直接的な接触が防がれ得る。
他の態様においては、容器201の充填レベルが、容器201の底からの異なる距離に配置された複数の単極によって測定され得て、それはたとえば容器201の側壁に配置され得る。互い違いの高さに配置されたこれらの単極(測定点)は、容器内において、底から、容器201の最大充填レベルにおいて現れ得る充填高さまで(単一電極からの実質的に一定の距離)垂直に延びる共通の対電極と協同し得る。もし単極がミルクの表面よりも下に配置されるのであれば、ミルクの導電性のため、単極と対電極との間の電気抵抗は低減される。対電極と単極との間で測定された抵抗を閾値と比較することによって、それが決定され得て、単極の一つはミルクの表面よりも下に配置される。単極の配置は既知であるため、容器201内のミルクの充填高さはそこから導出され得る。
もし気泡がミルク内にあるのであれば、ミルクの導電率が減少するので、対電極と単極との間のミルクにおける空気のそれぞれの割合もまた、測定された電気抵抗値から決定され得て、そこからミルクの密度が決定され得る。純粋なミルクの導電率における差を補償するために、抵抗値は、容器201の底で測定された数値に正規化され得る。もしそのような測定が全ての単極のために実行されるのであれば、純粋なミルクの密度は既知であるので、ミルクの密度プロファイルが容器201における全高さプロファイルにわたって決定され得る。容器の高さにわたる密度プロファイルの積分によって、充填高さより高い場所でのゼロ密度が優勢となることを特徴とし、「単位面積あたりのミルクの質量」の単位における充填高さが得られる。
さらなる態様においては、容量測定法、導電率測定法、または誘電率測定法によって、もしくは、浮きまたは浮揚体を用いて、もしくは超音波手段によって、充填高さが決定され得る。
装置200は制御ユニット236をさらに備える。たとえば最小充填高さと最大充填高さとの間の所定の領域における充填レベルが維持されるように排出開口部の寸法を調節するために、それは、充填レベル測定デバイス219によって決定される容器201内のミルクの充填レベルに従属する排出開口部の寸法を変化させるための手段213を制御するように構成される。
制御ユニット236は、たとえばアキュムレーターのような、電池238によってエネルギーが供給される電子モジュール235によって設けられ得る。電子モジュール235は、充填レベル測定デバイス219に接続され得る。充填レベル測定デバイス219が図2に関連して上述されるように構成される態様においては、具体的には、電子モジュール235は、差圧センサー227および加熱デバイス234と接続され得て、差圧センサー227によって測定された差圧に基づいて充填レベルを算出し、必要であれば加熱デバイス234を運転するように適合され得る。
電子モジュール235は、排出開口部の寸法を変化させるための手段213とさらに接続され得る。図2および図4に関連して上述されたように手段213が構築される態様においては、電子モジュールはディスク駆動手段218に具体的に接続され得て、ディスク214を動かすディスク駆動手段218を制御するように適合され得る。
いくつかの態様においては、容器の充填レベルが所定の上限閾値を超える時には排出開口部が拡大され、容器の充填レベルが所定の下限閾値未満となる時には排出開口部が縮小されるように、制御ユニット236が排出開口部の寸法を変化させる手段213を制御するように適合され得る。
図2に関連して上述されたように手段213が構成される態様においては、排出開口部が拡大され得ることによって、排出ユニット211の開口部215の前にその瞬間に配置される開口部よりも大きな開口部401〜407のうちの他の1つが開口部215の前に配置されるように、ディスク214が回転される。排出ユニット211の開口部215の前に、開口部401〜407のより小さな1つを配置することによって、排出開口部が縮小され得る。
排出開口部が拡大される時、容器201からのミルクフローは増える。それによって、容器201の充填レベルが減少し得て、充填レベルが上限閾値未満に再降下する。容器201への非常に大きなミルクフローにおいて、排出開口部の拡大後、容器の充填レベルが以前よりもゆっくり上昇するか、もしくは一定のままとなることが起こり得る。この場合において、制御ユニット236は、排出開口部の他の拡大によって、ミルクフローをさらに増加させ得る。たとえば、もし、排出開口部の最後の拡大の後に固定された時間間隔の間にミルクフローが上限閾値未満に降下しないならば、これがなされ得る。充填レベルが上限閾値未満に降下するまで、排出開口部の寸法が拡大され続け得る。
排出開口部が縮小される時、容器201からのミルクフローは減少する。それによって、充填レベルは下限閾値より上に再上昇し得る。もしミルクフローが、固定された時間間隔の範囲内に、下限閾値より上に増加しないならば(非常に小さなミルクフローで起こり得る)、下限閾値を再度超えるまで、排出開口部は縮小され続け得る。いくつかの態様においては、たとえば、ディスク214を開放することなく、排出ユニット211の開口部215の前にセクター408を配置することによって、下限閾値により長い時間達しないのであれば、排出開口部もまた完全に閉鎖され得る。
いくつかの態様においては、上限閾値は最大充填レベル223と等しく、下限閾値は最小充填レベル222と等しくなり得る。他の態様においては、上限閾値は最大充填レベル223よりも小さく、下限閾値は最小充填レベルよりも大きくなり得る。たとえば、上限閾値は最大充填レベルの約90%まで達し、下限閾値は最小充填レベルの約110%になり得る。それによって、最大充填レベルのわずかな超過および最小充填レベルより下への低下でさえも防止され得る。
いくつかの態様においては、装置200の運転中にミルク内に存在している気泡の割合が最小のとき(たとえば、実質的に泡のないミルク)、容器内のミルクがピトー管220の下端まで達する充填レベルとして、最小充填レベルが定義され得る。そのような態様においては、この場合においてはピトー管の下端がミルクの表面より上に位置し得るので、最小充填レベルより下への低下は、充填レベル測定装置219を用いて、充填レベルの測定を妨害し得る。そして、ミルクの静水圧と、ピトー管220の内部における気体圧力との間の圧力平衡はもはや可能ではない。いくつかの態様においては、実験的に決定され得る装置200の運転中にミルク内に存在している気泡の最小割合で、ミルクが導管231の開口部にまで達する充填レベルとして、最大充填レベルが定義され得る。そのような態様においては、最大充填レベルを超過することは、導管231へのミルクの浸透、および、差圧測定センサー227の汚れに至り得る。
そのため、最大充填レベルよりも小さい上限閾値を超過する時には、排出開口部の拡大がミルクによる差圧センサー227の汚れを防止する際に役立ち、最小充填レベルよりも大きい下限閾値に達していない時には、排出開口部の縮小が充填レベル測定デバイス219による充填レベルの連続的な測定可能性を保証するのに役立ち得る。
上述のように、容器201の排出開口部を通るミルクフローは、排出開口部の寸法、および、容器201の充填レベルに従属し、より高い充填レベルにおいて、より強いミルクフローが得られ得ることを特徴とする。
供給ユニット202から容器201へのミルクフローが、最小充填レベル222における排出開口部の設定された寸法で得られるミルクフローと、最大充填レベル223における排出開口部の設定された寸法で得られるミルクフローとの間の範囲に位置する時、それゆえに、平衡が確立され得て、充填レベルが、最小充填レベル222と最大充填レベル223との間の数値をとることを特徴とする。この数値において、容器201への供給と、容器202からの排出とは実質的に等しい。排出開口部の寸法を変化させることによって、平衡状態が確立され得る範囲が変化し得る。
制御ユニット236によって実行される排出開口部の寸法の変化のため、供給と排出との間に平衡状態が確立され得る、もしくは、容器201の充填レベルの比較的遅い変化のみが起こるような寸法を排出開口部が有するまで、排出開口部の寸法が変化し得る。それによって、排出開口部の寸法の頻繁な変化が防止される、もしくは少なくとも低減され得る。
いくつかの態様においては、搾乳プロセスの最初において排出開口部が閉鎖され得る。続いて、容器201へのミルクフローが容器201の充填レベルの上昇に至り、それに基づいて、以下に詳細が説明されるように容器201へのミルクフローが算出され得る。
搾乳プロセス中に充填レベルの上限閾値を超過する時、算出されたミルクフローを用いて、容器201へのミルクフローと容器201からのミルクフローとの間の平衡状態が確立され得る算出されたミルクフローに基づいて、排出開口部の寸法が決定され得て、充填レベルが下限閾値と上限閾値との間で平衡状態となることを特徴とする。それゆえに、手段213を用いて、排出開口部の決定された寸法が設定され得る。
容器201へのミルクフローがもっと遅い時点で増加する時、上限閾値を再超過することが起こり得る。しかしながら、もし容器201へのミルクフローが減少するのであれば、下限閾値に到達しないことが起こり得る。
両方のケースにおいて、後述のように、充填レベルおよび排出開口部の瞬間的な寸法に基づいて算出され得る瞬間的なミルクフローに基づいて、排出開口部の寸法が決定され得て、瞬間的なミルクフローにおいて容器201へのミルクフローと容器201からのミルクフローとの間の平衡状態が確立され得て、充填レベルが下限閾値と上限閾値との間の平衡状態にあることを特徴とする。そのため、手段213を用いて、排出開口部の決定された寸法が設定され得る。
上述のように、複数の開口部401から407を有するディスク214によって、排出開口部の寸法が変化する態様においては、下限閾値と上限閾値との間の充填レベルに伴って平衡状態が確立され得るミルクフローの平衡時間間隔が、開口部401から407のそれぞれに決定され得る。そこにおいて、時間間隔の上限は、上限閾値と等しい充填レベルにおける排出開口部を通るミルクフローと一致する。時間間隔の下限は、下限閾値と等しい充填レベルにおける排出開口部を通るミルクフローと一致する。
いくつかの態様においては、開口部401から407のいくつか、もしくは全ての平衡時間間隔が、約0.5kg/分から約12kg/分までのミルクフローの範囲のサブ領域であり得る。
瞬間的なミルクフローにおける平衡状態が確立され得ることを特徴とする排出開口部の寸法を決定するために、排出開口部の利用可能な寸法のうちの一つが選択され得て、瞬間的なミルクフローが平衡時間間隔にある。
瞬間的なミルクフローが排出開口部の利用可能なサイズのいずれかを伴う平衡時間間隔にないならば、上限閾値を超過した時、排出開口部215の前に瞬間的に位置する開口部と比較して、ディスク214の開口部401から407の2番目に大きな開口部が開口部215の前に配置され得る。その後に、もし既定の時間間隔の範囲内に上限閾値より下への低下がないならば、2番目に大きな開口部が再度切り替えられ得る。
もし下限閾値に達せず、平衡状態が確立され得る利用可能な排出開口部の寸法がないのであれば、排出開口部215の前に瞬間的に位置する開口部と比較して、ディスク214の開口部401から407の2番目に小さな開口部が、開口部215の前に配置され得る。その後に、もし、既定の時間間隔の範囲内に下限閾値を超過しないのならば、2番目に大きな開口部が再度切り替えられ得る。
本発明は、排出開口部の設定された寸法が瞬間的なミルクフローに基づいて決定される態様に限定されるものではない。他の態様においては、異なる時点におけるミルクフローの測定のため、ミルクフローの外挿が実行され得る。
たとえば、いくつかの態様においては、瞬間的なミルクフローの数値と、過去における既定の時間周期内のある時点において測定されたミルクフローの数値とに基づいて、ミルクフローの直線外挿が実行され得る。この目的のため、測定値を通って延びる、時間に従属するミルクフローの線形関数が決定され得る。他の態様においては、たとえば線形関数を測定値に適合することによって2つ以上の測定値に基づいても外挿が実行され得る。また、たとえば測定値に適合させた二乗関数によって、非線形外挿が実行され得る。外挿においては、現在測定されたミルクフローと、過去において測定されたミルクフローとに基づいて、将来における時点のミルクフローが、将来における時点を、測定値に適合された関数に含めることによって予測される。
続いて、平衡状態が確立され得る排出開口部の寸法の決定は上述のように実行され得て、瞬間的なミルクフローの代わりに、ミルクフロー用の挿入値が用いられることを特徴とする。それによって、ミルクフローの短期間の変化がよりよく考慮に入れられ得る。
いくつかの態様においては、一式の排出開口部の寸法が設定され得るように、排出開口部の寸法を変化させる手段213が構成され得て、排出開口部の寸法の変化の回数の減少を可能とする。図2に関連して説明される態様においては、開口部401から407の寸法の適切な選択によって、これがなされ得て、以下に詳細が説明される。
たとえば最小充填レベル222と最大充填レベルとの間の平均充填レベルにおける、所定の充填レベルにおける開口部を通るミルクの流速が所定の流速差だけ異なるように、開口部401から407の寸法が選択され得る。
たとえば、約100mmの充填高さに対応する容器201の充填レベルが0.01kg/cmにおいて、10.5kg/分、9.0kg/分、7.5kg/分、6.0kg/分、4.5kg/分、3.0kg/分、1.5kg/分の流速に至るように、開口部401から407の寸法が選択され得る。排出ユニット211の開口部215の前に開口部を伴わないセクター408を位置することによって、1.5kg/分だけ最小の開口部407における流速とは異なるゼロの流速がさらに設定され得る。所定の充填レベル0.01kg/cmにおいて得られる開口部なしのセクター408を含むディスク214の隣接するセクターの流速は、そのため、この例においては、所定の流速との1.5kg/分の差だけ異なる。
開口部401から407の間の連続的な切り替え操作の間の時間tschaltの評価は、以下の公式によって得られ得る。
Figure 0005117622
式において、Vmaxは最大充填レベルにおける容器201内のミルクの量であり、Vminは最小充填レベルにおける容器201内のミルクの量である。ΔFは、隣接する開口部間の流速差である。
上述の例においては、最大充填レベルは、約150mmの充填高さ223に対応する0.015kg/cmの数値を取り得て、最小充填レベルは、約30mmの充填高さ222に対応する0.003kg/mの数値を取り得て、最大充填レベルと最小充填レベルとの容器201内のミルク量の差が650gであり得ることを特徴とする。もし、最小充填レベルの30mmでのミルクフローが1.5kg/分の流速差だけ開口部401から407のうちの2番目に大きなものに切り替えることによって高められるのであれば、式(3)に従い、最大充填レベルに達するまでに約26秒の時間がそこからかかる結果となる。最小充填レベルに達するまでの対応する時間は、最大充填レベルにおける1.5kg/分の流速の減少に由来する。隣接する開口部401〜407の間の同一の流速差のため、この評価は、排出開口部の設定された寸法と独立している。
本発明の態様においては、最大および最小充填レベルにおける容器201内のミルク量の差と、流速差との間の式(2)によって定義される関係は、約20秒よりも大きくなり得る。それによって、排出開口部の寸法の連続的な変化の間の時間が、装置214の比較的高い電力消費に至り得る、ディスク214の隣接する開口部401〜407の間の急速な切り替えを防ぐために十分に長いことが保証され得る。
装置200は、排出開口部の設定された寸法、および、充填レベル測定デバイス219、容器201へのミルクフローによって決定される容器201内のミルクの充填レベル、に基づいて算出するように適合された評価ユニット237をさらに備える。評価ユニット237は、容器201へのミルクフローの算出を実行するように適合されたプロセッサーを備え得る電子モジュール235によって設けられ得る。
供給ユニット202から容器201へ流れるミルクは、容器201の排出開口部を通ってそこから収集チャンバー240に流れ出すか、容器201内にとどまるか、であり得る。もし、そこから流出するよりも多いミルクが容器201に流入するのであれば、これは、容器201の充填レベルの上昇に至る。流入するミルクの量と流出するミルクの量とが等しい時には、容器201の充填レベルは一定のままであり、流出するミルクの量が流入するミルクの量よりも多い時には、充填レベルは低下する。
そのため、以下の数式が適用される。
Figure 0005117622
その式において、Finは容器へのミルクフローであり、ds/dtは充填レベルの時間微分であり、Aは容器の断面積であり、Fは排出開口部を通るミルクフローである。
右辺における第1項は、充填レベルsの変化に繋がる、容器201に流入するミルクの量と流出するミルクの量との間の差を説明し、Fが排出開口部を通るミルクフローである。
容器201の形状は既知なので、容器201の断面積Aは、計算され得る容器201の幾何学的な寸法である。上記に詳述されたように、ds/dtは2つの連続する時点における充填レベルの間の差から算出され得て、Fは容器の排出開口部の寸法および充填レベルに基づいて算出され得る。
評価ユニット237は、式(4)に従って容器201へのミルクフローを算出するように適合され得る。他の態様においては、他の近似法が用いられ得る。たとえば、容器201内の充填レベルの変動が無視され得て、ミルクフローは、排出開口部を通って容器201から流れるミルクフローを算出することによって近似計算され得る。上述のように、容器201において、流入と流出との間の平衡が確立されるか、もしくは、充填レベルのゆっくりとした上昇および下降のみが存在する時には、そのような近似によって高い精度が実現され得る。
いくつかの態様においては、制御ユニット236は、比較的狭い範囲内に容器201内の充填レベルを保つように適合され得て、それはお互いに比較的近い数値に、上限閾値および下限閾値を設定することによって実現され得る。そのような態様においては、充填レベルの比較的小さな変化が起こるので、もしミルクフローが排出開口部の寸法の連続的な変化の間の時間よりも長い時間にわたって平均化されるのであれば、そのような態様においては、容器201へのミルクフローは、容器201から流出するミルクと略等しくなり得る。代わりに、もしくは平均化に加えて、そのような態様においては、排出開口部の設定可能な寸法の特に微細な目盛り付けが規定され得て、排出開口部の寸法が変化する時、容器201からのミルクフローの変化は比較的小さい。
いくつかの態様においては、容器201へのミルクフローが算出される前に、充填レベル測定デバイス219によって測定される充填レベルの時間平均が実行され得る。それによって、たとえば、搾乳機の真空ポンプの圧力上昇および容器201へ落下する乳滴によって引き起こされ得る測定された充填レベルの高周波部分が低減され得る。平均化のため、約1ヘルツから約10ヘルツまでの範囲における限界値以上の周波数で、たとえば、差圧センター227からの信号の周波数部分が抑制され得る。
いくつかの態様においては、電子モジュール235に設けられ得る、差圧センサー217に接続される電圧−周波数変換器を用いて、測定された充填レベルの時間平均が実行され得る。それによって、簡単で精密な平均化が実現され得る。
容器201への算出されたミルクフローから、搾乳プロセス中に容器201に流れるミルクの総量が積分によって算出され得て、それは搾乳プロセス中に動物によって産生されるミルクの総量と略等しくなり得る。それによって、ミルクの総量が決定され得る。評価ユニット237によって算出される容器201へのミルクフローの数値積分によって積分が実行され得る。電子モジュール235内に設けられたプロセッサーによって、数値積分が実行され得る。
他の態様においては、排出開口部を通るミルクフローFの積分によっても、ミルクの総量が決定され得る。搾乳プロセスの始点および終点においては容器201が空になっているので、排出開口部を通るミルクフローの積分によって得られる容器201からのミルクフローの積分もまた、産生されたミルクの総量と一致する。その決定が一定の不正確さによって影響を受け得る充填レベルの時間微分はこの積分に考慮されないので、ミルクの総量は改善された精度をもって決定され得る。
容器201は、高く、細長い形状を有し得る。たとえば、容器201は約18cmの高さと、約55cmの底面積を有し得る。容器201の高さは、頂上から底まで、図2において延びる方向で測定され得て、底面積は図2の水平面において測定され得て、それは図2の平面に対して直角である。それによって、その直角方向から容器201の垂直方向への偏向の影響が小さく保たれ得る。
いくつかの態様においては、容器201の垂直方向は、直角であり得る容器201の側壁によって画定され得る。容器201の垂直方向の決定の他の可能性は、図5に関連して以下に詳述される。
いくつかの態様においては、装置200は、電子モジュール235に接続され得るか、もしくはその内部に設けられ得る、既知のタイプの傾斜センサー239を備え得る。傾斜センサーは、直角方向に対する容器201の垂直方向への傾斜を測定するように適合され得る。評価ユニットは、たとえば、傾斜に従属する補正因子との乗算によって、傾斜センサーによって測定される傾斜に基づいて、測定されたミルクフロー、および/または、測定されたミルクの総量を補正し得る。決定された傾斜角用の補正因子は、傾斜角が既知なので、たとえばミルクのような液体の既知の量を供給ユニット202に供給することによって、および、装置200によって測定されるミルクの総量を測定することによって、実験的に決定され得る。その結果、補正因子は、装置200に供給される液体の量と、測定された液体の量との間の関係に由来し得る。異なる傾斜角および/または傾斜方向用の補正因子を伴う数値表が評価ユニット237に保存され、その数値表を用いて、評価ユニット237は、測定されたミルクフローおよび測定されたミルクの総量の補正を実行し得る。
装置200は、搾乳機と接続可能で、収集チャンバー240に至り、収集チャンバー240の出口を形成する、ポート212を閉鎖するデバイス241を備え得る。デバイス241は、回転レバー255によって回転軸243と接続され得るプレート242を備え得る。回転軸243は、収集チャンバー240の底を通過し得て、その内部に回転自在および密閉可能に受け取られ得る。たとえば、約10°から約60°までの範囲の回転角を伴う回転マグネットを備え得る駆動手段244を用いて、回転レバー255は軸243の周囲を回転し得る。それによって、プレート242は、ポート212を閉鎖するためにポート212の口の前に移動され得るか、もしくは、ポート212を露出させるためにそれから離れる方向に移動され得る。
プレート242は、鋼、プラスチック材料、もしくは硬質ゴムで作られ、平らな円筒形状を有し、約18mmから約20mmの直径、および約3mmの高さを備え得る。ポート212の口は16mmの内径を有し得て、それはプレート242によって完全に閉鎖され得る。収集チャンバー240の底は略平坦であり得て、プレート242によって、ポート212の略完全な密閉閉鎖が実現され得る。
デバイス241は、搾乳プロセスの終点において、搾乳機と搾乳ユニットとの間の連結を閉鎖するように用いられ得て、搾乳真空はもはや動物のテストに影響を与えず、搾乳クラスターは削除され得る。いくつかの搾乳機においては、これは自動的に実行され得る。この目的のために設けられる既知の真空閉鎖バルブもしくは空圧ホースクランプの代わりに、デバイス241が用いられ得る。
いくつかの態様においては、デバイス241は電子モジュール235に接続され得る。電子モジュール235は、デバイス241を制御する手段を備え得る。評価ユニット237によって測定される容器241へのミルクフローに基づいて搾乳プロセスの終点を検知し、および、搾乳プロセスの終点の検知においてデバイス241を用いてポート212を閉鎖するように、これらは適合され得る。搾乳プロセスの終点を検知するため、測定されたミルクフローは閾値と比較され得て、閾値より下への低下がある時、搾乳プロセスが終了したものとみなされる。
圧力測定センサー227を伴う測定ボリューム253、加熱デバイス234、電子モジュール235、バッテリー238、および傾斜センサー239が、容器201のサイドに搭載され得る電子コンパートメント301に収納され得る。バッテリー238は、電子コンパートメント301の下部に下側から延びるように搭載され得る。バッテリー238のロックは比較的脆くなるように構成され得て、装置200が落下する時には、バッテリー238はそのロックから解放される。それによって、装置200が底部での衝撃で壊れる危険性が低減され得る。さらに、バッテリー238は充電のために装置200から取り外すことが可能であり、装置200とは独立して充電され得る。たとえば、50個の装置200が同時に用いられて、山羊の群れを搾乳する時のように、多数の装置200を用いる時、これはロジスティックな利点となり得る。
電子コンパートメント301は、装置200を運転し、装置200による測定値を出力するためのキーボード304およびディスプレイ302を備え得る。
図5は、搾乳プロセス中に動物によって産生されるミルクの量を測定するための、本発明に係るさらなる装置500の模式的な断面図を示す。図5および図2において、同じ参照符号が、お互いに対応する装置200および500の部分を指定するために用いられている。さらに、明瞭化のために、図5においては、装置500のいくつかの構成部品が図示されていない。具体的には、充填レベル測定デバイス219、制御ユニット236と評価ユニット237とを伴う電子モジュール235、バッテリー238、および傾斜センサー239が、図5に図示されていない。しかしながら、装置500は、対応する構成部品の上記特徴に対応する特徴を伴う同様の構成部品を備え得る。
装置500は容器201を備える。さらに、装置500は供給ユニット202を備え、供給ユニット202は、カップ203を有する遠心分離器ヘッド250と、搾乳機と接続可能なポート205と、容器201に繋がる供給開口部204および排出開口部206と、を備える。遠心分離器ヘッドおよびその部品の特徴は、図2に関連して上述された特徴と一致し得る。ミルク排出開口部206を通って容器201にミルクが流れる間に、ポート205を介して供給ユニット202に入る、ミルクと混合される空気は、その上端207が遠心分離器ヘッド250に配置されるバイパスライン207を通過し得る。
装置500においては、図2から図4に関連して上述された装置200に示すようには、バイパスライン207が容器を通って垂直には延びない。その代わり、それは容器の側壁に向けて容器201の内部において曲げられ、側壁に沿って下向きに通る。いくつかの態様においては、バイパスライン207もまた、容器201の側壁を通るか、遠心分離器ヘッドの上部中央203から上方へ向けてか、もしくは容器201のサイドに向けておよび外側に沿って通過し得る。
遠心分離器ヘッド250のミルク排出開口部206の下に、略水平、切妻屋根、または円錐形状の分配プレート551が容器201内に配置され得る。ミルク排出開口部206を通って容器201に入るミルクが分配プレート551に衝突し、そこから容器201の側壁に向かうように、分配プレート551はミルク排出開口部206よりも大きな半径を有し得る。
分配プレート551と容器201の側壁との間を、ミルクは容器201に向けて流れ得る。分配プレート551とその側面との間の領域の断面積がミルク排出開口部206の断面積以上となるように、分配プレート551の周縁553と、容器201の側壁との間の距離が設定され得る。それによって、ミルク排出開口部206を通って容器201に流れるミルクが、分配プレート551と容器201の側壁との間に流れ出し得ることが確保され得る。いくつかの態様においては、分配プレート551の周縁553と、容器201の側壁との間の距離は、たとえば約2mmという数値のような、約1.5mmから約3mmの範囲の数値をとり得る。
分配プレート551の周縁553と容器201の側壁とによって、容器201に流入するミルクが容器201の側壁に向かって流れ、側壁に沿って下向きに流れ得る移動開口部が画定される。それによって、非常に一様で、実質的に衝突無しの容器201へのミルクの移動が実現され得て、容器201内での泡の形成が低減され得る。分配プレート551と容器の被覆面との間に篩グリッド552が配置され得て、それは、いくつかの態様においては、略垂直であり得る。容器201の汚れを低減するために、篩グリッド552によって、たとえば藁の残りのようなミルクの不純物が取られ、収集され得る。いくつかの態様においては、分配プレート551および篩グリッド552が容器201から除去可能となり得て、分配プレート551および篩グリッド552の容易な洗浄を可能とし得る。
いくつかの態様においては、篩グリッド552が分配プレート551の周縁553から距離があり、周縁553にわたって、より一様なミルクのフローを実現し得る。いくつかの態様においては、篩グリッド552は、分配プレート551の周縁553から約5mmから約7mmの位置にあり得る。
さらに、装置500は、容器201からミルクを排出するように構成された排出ユニット211を備える。排出ユニット211は、容器201から収集チャンバー240にミルクが流れ得る開口部215を有する。バイパスライン207の下端210は収集チャンバー240に達し、収集チャンバー240内のミルクおよび空気が再び一緒にもたらされる。ポート212によって、排出ユニット211は搾乳真空が印加される搾乳機の搾乳ラインと接続可能である。
排出ユニット211は、容器201から収集チャンバー240にミルクが流れ得る排出開口部の寸法を変化させる手段213を備える。前記手段は、排出ユニット211の開口部215の前に配置され、少なくとも2つの異なる寸法の開口部を有する、ディスク214を備える。ディスク214の特徴は、図2および図4に関連して上述された特徴と一致し得る。
ディスク214を軸217に対して回転させることによって、ディスク214の開口部401〜407のうちの一つが排出ユニット211の開口部215の前に配置され得て、それが、ミルクが容器201から流出し得る排出開口部を形成する。排出開口部の寸法は、開口部401〜407の他の1つを開口部215の前に配置することによって変化し得る。
軸217は、容器201の底を通って、たとえばステッピングモーターのようなモーター218がディスク214を軸217に対して回転させるために設置されたコンパートメント505まで通る。軸217は軸受501によって支持され得る。ギヤ502、503によって、モーター218の回転速度とディスク214の回転速度との間の減少がもたらされ得ることによって、より正確なディスクの配置が可能となり、ディスク214を移動させるためにより小さな力で十分となり得る。たとえばOリングの形をした、軸217上およびディスク214の下のシーリング550によって、コンパートメント505へのミルクの進入が実質的に防止され得る。
軸217に取り付けられたギヤ503と軸受501との間に、もしくは、軸受501の代わりに容器201に取り付けられた他の構成部品に、軸受501または他の構成部品のギヤ503が押し出され、ディスク214が排出ユニット211の開口部215の周縁に押しつけられることによって、圧力バネ504が搭載され得る。それによって、ディスク214と開口部215の周縁との間の良好な封止が実現され得て、ディスク214と、開口部215の周縁との間をミルクが流れなくなる。
容器201は、参照符号507で指定された破線によって図5に外形が描かれた既定の垂直方向を有する。装置500の運転中、垂直方向507が直角方向に延びるように装置500が配列され得る。この配列で、装置500の校正が実行され得る。
いくつかの態様においては、容器201の側壁は垂直方向507と平行であり得る。たとえば、容器201は円筒形状であり得て、垂直方向507は円筒軸の方向によって定義され得る。
対応する構成された制御ユニットによる排出開口部の寸法の適切な制御によって、図2、図3および図4に関連して上述されたように、装置500の規則的な運転においては予測より低くない最小充填レベルと、装置500の規則的な運転においては超過しない、実現可能である最大充填レベルとの間の容器201の範囲においては少なくとも、容器201の内部空間の断面積が一定であり得る。
この点において、容器の断面積は、容器201の内部に位置する平面の領域の表面積によって定義され、平面が容器201の垂直方向507と直角であることを特徴とする。
本発明は、容器201の直角な側壁を伴う態様に限定されるものではない。他の態様においては、容器201の側壁もしくはその部分もまた、垂直方向507に対して曲がり得る。そのような態様においては、容器の好適な形状において、容器201の垂直方向はまた、容器の内部の断面積が最小充填レベルと最大充填レベルとの間の範囲で一定となり得るように決定され得る。
いくつかの態様においては、ディスク214が回転可能な軸217は垂直方向507に対して傾斜し得て、垂直方向507と軸217とが、参照符号509によって図5で指定される角度を定めることを特徴とする。ここで、角度509は、約2〜約10°の範囲の数値をとり得る。
垂直方向507に対する軸217の傾きのため、もし垂直方向507が直角方向を向いているのであれば、ディスク214の部分はディスク214の中央部の下にある。開口部215の前に瞬間的に位置するディスク214の開口部401から407のうちの一つがディスクの中央部の下に位置するように、排出ユニット211の開口部215がディスク214に対して配置され得る。それによって、容器201の排出開口部の特に深い位置が得られ得て、容器201からの効率的な排出を助ける。
容器の底面は、垂直方向507に対して略直角であるエリア510を備え得る。底面の他のエリア511は、ディスク214の下面と略平行であり得る。開口部215はエリア511内に位置し得て、開口部の周縁は、破線506によって図5に表されるエリア510の高さよりも下に配置され得る。それによって、垂直方向507に対して直角の方向で、容器201が、開口部215および、その前に配置されたディスク214の開口部401から407を通って空になり得て、エリア510はもはやミルクによって覆われていない。それによって、容器201を空にした後の容器201内の残存ミルクは、搾乳プロセスが終了した時に最小限まで減少し得る。
本発明は、開口部215と、排出開口部の寸法を変化させる手段213とが、容器201の底に位置する態様に限定されるものではない。他の態様においては、開口部215も容器201の側壁に配置され得るし、ディスク214の軸は容器201の側壁を通り得て、それは垂直方向507に対して直角である。容器201内のミルクの残存量を低減するために、開口部215は軸217の下に配置され得て、それは垂直方向507の直角方向における開口部215を通って排出され得ない。
本発明は、図2〜図5に関連して上述されたような、排出開口部の寸法を変化させる手段213が複数の開口部を伴う回転可能支持ディスクを備える態様に限定されるものではない。
他の態様においては、排出開口部の寸法を変化させる手段213は、排出ユニット211の2つ以上の開口部を備え得て、それは独立して開放されてもよく、および/または、お互いに結合されていてもよく、排出開口部が、開放されている1つまたは複数の開口部によって形成されることを特徴とする。排出開口部の寸法を変化させるそのような手段213は、図6a〜図6cに関連して後述される。
搾乳プロセス中に動物によって産生されるミルクの量を測定するための装置600において手段213は用いられ得て、そのさらなる特徴は、上述の装置200、500の特徴と一致し得る。
図6aは、搾乳プロセス中に動物によって産生されるミルクの量を測定するための装置600の容器201の垂直方向からの、排出開口部の寸法を変化させるための手段213の模式的な上面図を示す。図6bは、図6aの図面の平面に対して直角な平面650に沿った模式的な断面図を示す。図6cは、平面650だけでなく図6aの図面の平面に対して直角で、容器201の側壁を通って延びる、平面651に沿った模式的な断面図を示す。
図6aに示す態様においては、排出開口部の寸法を変化させる手段213が容器201の底に設けられる。しかしながら、他の態様においては、手段213はまた、容器201の側壁に設けられ得る。
手段213は、第1の閉鎖機構654、第2の閉鎖機構655および第3の閉鎖機構656だけでなく、第1の開口部603、第2の開口部604および第3の開口部605を有する閉鎖手段601を備える。第1の閉鎖機構654は、第1の開口部603を露出させ、閉鎖するように適合される。それに対応して、第2の閉鎖機構655および第3の閉鎖機構656は、第2の開口部604および第3の開口部605を、それぞれ、露出させ、または、閉鎖するように適合される。
いくつかの態様においては、閉鎖手段601は、約3mmから約6mmの範囲の厚さの金属板を備え得る。閉鎖手段601は、たとえば接着剤によって、金属板602上に搭載され得る。金属板602は閉鎖手段601よりも大きな厚さを有し得て、開口部603、604のそれぞれの下に開口部を備え得て、前記開口部は開口部605よりも大きな寸法を有し得るので、開口部603、604および605はその上に配置される。金属板602のため、閉鎖手段601の歪みが防止、もしくは少なくとも低減され得る。この配置のため、そのフロー特性に関して、フロー速度とはほぼ独立である、とりわけ薄い閉鎖手段601が認識され得て、それゆえに容易に校正され得て、それゆえに大規模で一様な量産のためにとりわけ好適である。
閉鎖手段601は、容器201の底、もしくは他の態様においては、側壁に設けられ得て、収集チャンバー240は、容器201の内部から見て外側を向く閉鎖手段601のサイドに位置し得る。そのため、閉鎖機構654、655、656によって露出される1つもしくは複数の開口部201を通って、容器201の内部から、収集チャンバー240に向けてミルクが流れ得る。
さらに、図2〜図5に関連して上述された態様と同様、バイパスライン(図6a〜図6cでは不図示)が収集チャンバー240に達し得て、前記バイパスラインは遠心分離器ヘッド内のミルクから分離された空気を収集チャンバー240に供給するように適合され、ミルクと空気とが収集チャンバー240内でお互いに混合される。さらに、ポート212が収集チャンバー240に達し得て、前記ポートは搾乳機の搾乳ラインと接続可能である。
いくつかの態様においては、開口部605を通るミルクフローが開口部604を通るミルクフローの約2倍となり、開口部604を通るミルクフローが開口部603を通るミルクフローの約2倍となるように、開口部603、604、605が寸法づけられ得る。上述のように、別個の開口部603、604、605を通るミルクフローは、容器201の充填レベルに従属し得る。しかしながら、充填レベルからのミルクフローの従属の形態は全ての開口部603、604、605で略同じなので、開口部603、604、605を通るミルクフローの間の関係は容器201の充填レベルとは実質的に独立であり得る。開口部603、604、605を通るミルクフロー間の関係は、開口部603、604、605の断面積および形状の好適な選択によって設定され得る。
そのような態様においては、装置600の制御ユニットは、0から7の範囲の二進数の桁に従って閉鎖機構654、655、656を制御するように適合され得る。ここで、二進数の最下位桁が1と等しい時に第1の(最小の)開口部603が開放され、最下位桁が0と等しい時に閉鎖される。最上位桁が1と等しい時に第3の(最大の)開口部605が開放され、最上位桁が0と等しい時に閉鎖される。中間桁が1と等しい時に第2の開口部604が開放され、中間桁が0と等しい時に閉鎖される。
もし二進数が値ゼロを有するならば、その結果として、3つの開口部603、604、605の全てが閉鎖される。もし二進数が値7を有するならば、3つの開口部603、604、605の全てが開放される。1から6の範囲の値では、それぞれ、開口部603、604、605の一部が開放され、開口部603、604、605の一部が閉鎖される。開口部603、604、605を通る合計ミルクフローは、二進数の値と、開口部603、604、605のうち最小の開口部を通るミルクフローとの積と略等しくなる。
瞬間的に開放されたそれらの開口部603、604、605は、容器201から収集チャンバー240に向けてミルクが排出される排出開口部を形成する。もし2つ以上の開口部603、604、605が開放されるならば、排出開口部は、閉鎖手段601の面積によって、および/または、閉鎖機構654、655、656の部分によって、お互いから分離される複数のサブ開口部から構成され、排出開口部は複数の瞬間的に開放された開口部603、604、605の全体によって形成される。もし開口部603、604、605の1つだけが開放されるならば、排出開口部は、開口部603、604、605の中の瞬間的に開放された開口部によって形成される。
もし、その桁に対応して閉鎖機構654、655、656が制御される二進数が1ずつ増加もしくは減少するならば、開口部603が開いている時に開口部603を通るミルクフローに対応する所定の流速差によって、排出開口部を通るミルクフローがそれぞれ増加もしくは減少する。ここで、流速差は、二進数のそれぞれの初期値と略同じである。
図2〜図5に関連して上述された態様と同様に、一方では最大充填レベルにおける容器201内のミルクの量と最小充填レベルにおける容器201内のミルクの量との差と、他方では流速差との間の関係は20秒よりも大きくなり得て、それは開口部603、604、605の開放状態と閉鎖状態との間の切り替え操作の回数を減少させるのに寄与し得る。
図2〜図5に関連して上述された態様と同様に、排出開口部のそれぞれの寸法において、最小および最大充填レベルの間の充填レベルでの平衡状態が確立され得るミルクフローの範囲が約0.5kg/分から約12kg/分の範囲のサブレンジであることが、排出開口部の調節可能な寸法の少なくとも一部もしくは全部にとって有効であり得る。
本発明は、3つの開口部603、604、605が共通の閉鎖手段601内に構成される態様に限定されるものではない。他の態様においては、複数の閉鎖手段が設けられ得て、そこに開口部603、604、605のうち1つもしくは複数が構成される。
さらに、本発明は、3つの開口部603、604、605が設けられる態様に限定されるものでもない。他の態様においては、より多くの、もしくはより少ない数の開口部が設けられ得る。開口部を通るミルクフローは、最も小さな開口部を通るミルクフローと2のべき乗との積とそれぞれ等しく、開口部と関係する閉鎖機構がいくつかもしくは全ての開口部を閉鎖するために二進法の桁に対応して制御され得るように、開口部は異なる寸法を備え、構成され得る。
しかしながら、本発明は、二進数の桁に従って開口部が開放もしくは閉鎖される態様に限定されるものではない。他の態様においては、複数の異なる寸法の開口部が設けられ得て、それぞれ、そのうちの1つが開放され、他が閉鎖されるか、もしくは、複数の同じ寸法の開口部が設けられ得て、開放された開口部の数を変化させることによってミルクフローが制御され得る。
以下において、第3の開口部605を閉鎖および露出させる閉鎖機構656が詳述される。第1の開口部603および第2の開口部604を閉鎖および露出させる閉鎖機構654、655は略同一の構造を有し得る。
閉鎖機構656は、開口部605を覆い、それゆえに閉鎖する第1の位置と、開口部605を露出させる第2の位置との間で動作可能なスライド608を備える。スライド608は、容器201と接続されたレール627、628、629によってガイドされる部分626を備え得て、スライド608は、容器201の内部に面する閉鎖手段601の表面に対して平行なガイド方向に沿って直線的に動作し得る。いくつかの態様においては、スライド608の部分626は略円筒の形状を有し得て、略円筒のキャビティ630の内部において動作可能であり得る。
スライドの部分636は永久磁石625を備える。電流が流れる時、ソレノイド622を介してそれが永久磁石625に力を印加するように、ソレノイド622が配置される。電流の方向に応じて、永久磁石625とそれに接続されるスライド608とが、開口部605を閉鎖するために開口部605に向かって動くか、開口部605を露出させるために開口部605から離れるか、のどちらかとなり得る。ソレノイド622はスライド608の部分626を取り囲むコイルを備え、その中に永久磁石625が環状に位置し得る。
スライド608が動く時、それは閉鎖手段601の表面上でスライドし得る。閉鎖手段601に面するスライド608のサイドにおける凹部624のため、スライド608と閉鎖手段601との間の摩擦が低減され得る。
キャビティ630は、容器201の側壁を通って、容器201に隣接する空間660の内部に向けて延び、その空間にソレノイド622が位置し、いくつかの態様においては、それは電子コンパートメント301(図3)であり得る。キャビティ630は、空間660へのミルクおよび/または洗浄液のような、容器への液体の浸入を防止する液密な壁を備え得る。
スライド608の部分626は、キャビティ630の内径よりも小さな外径を有し得て、スライド608が動くと、スライド608の部分626とキャビティの壁との間で液体が流れ得る。それによって、スライド608を動かす時に克服されなければならない抵抗が低減され得て、液体の交換がキャビティ630の汚れを防ぐのに役立ち得る。
容器201の側壁において、容器201の内部に突き出るガイドエクステンション619が設けられ得る。それによって、とりわけスライド608が、それが開口部605を閉鎖する位置にあるか、または近傍にある時に、スライド608の改善されたガイドが実現され得る。
図6bにおいては、第1の破線652が、スライド608が開口部605を覆う位置における容器201の内部から見て外向きの永久磁石625の端の位置を指定する。第2の破線653は、スライド608が開口部605を露出させる位置における容器201の内部から見て外向きの永久磁石625の端の位置を指定する。位置652、653はそれぞれ、その端からソレノイド622までの長さの1/3の距離にあり得る。それによって、永久磁石625へのソレノイド622の比較的強力な力効果、および、電流が流れる時に、ソレノイド622を通る永久磁石625の明確な動作方向が得られ得る。
スライド608は、たとえば閉鎖手段601から外向きのスライド608の上面に配置され得る第1の切り欠き623と、たとえばスライド608のサイドに配置され得る第2の切り欠き610と、を備え得る。スライド608の閉鎖位置において第1の切り欠き623と係合する第1のバネ616と、スライド608の開放位置において第2の切り欠き610と係合する第2のバネ613とが、容器201上に搭載され得る。それによって、スライド608は、閉鎖位置だけでなく開放位置においても保持され得て、ソレノイド622を通る電流のスイッチが切られた時、それはその位置にとどまる。そのため、ソレノイド622を通る電流は、スライド608の位置を変えるためにのみ必要とされる(インパルスマグネット技術)。それによって、比較的強い磁力においてでさえ、装置600の電力消費は非常に低く維持されることができ、特に電池を伴う移動式の運転において利点であり得る。
他の態様においては、スライドを保持するために、スライド608の永久磁石625に作用する好適に位置する永久磁石が、バネ613、615の代わりに設けられ得る。
装置600の制御ユニット236は閉鎖機構654、655、656と接続され、開口部603、604、605を閉鎖および露出させるための閉鎖機構654、655、656を制御するように適合され得る。閉鎖機構654、655、656が上述のように構成される態様においては、制御ユニット236は、閉鎖機構654、655、656のソレノイドを通る電流を制御するように適合され得る。
さらなる態様においては、閉鎖機構654、655、656はまた、たとえば、別個もしくはお互いに結合されたダイヤフラムもしくはピストンを通して、空圧的に開放もしくは閉鎖され得る。
さらなる態様においては、手段213は、ガイド方向に沿って直線的に動作可能なディスクを備え得て、少なくとも2つの開口部がガイド方向に沿って配置され、ディスクの下面が排出ユニット211の開口部215の周縁と接することを特徴とする。そのような態様においては、ディスクは、少なくとも2つの開口部を伴う略矩形の一片の形状をとり得て、ガイド方向は一片の縦方向に延び得る。図6a〜図6cに関連して上述されたものと同様に、たとえば、永久磁石と、電流がソレノイドを通過する時に永久磁石に力を印加するソレノイドとによって、ディスクの直線的な動作が直線的な駆動によって達成され得る。
さらなる態様においては、排出開口部の寸法は連続的に変化可能であり得る。そのような態様が図7に関連して後述される。
図7は、いくつかの態様において、図2〜図5に関連して上述された手段213の代わりに用いられ得る排出開口部の寸法を変化させる手段213の模式図を示す。手段213は、軸217に対して回転可能なディスク714を備え、軸217の特徴が、図2〜図5に関連して上述された軸217と一致し得ることを特徴とする。具体的には、軸217は、軸217に対してディスク714を回転させるように適合されたディスク駆動手段218と接続され得る。いくつかの態様においては、図5に関連して上述されたギヤ502、503と似ているギヤと、図5に関連して上述された軸受501と似ている軸受と、図5に関連して上述されたシーリング550と似ているシーリングと、図5に関連して上述されたバネ504に似ている、開口部215の周縁にディスク714をプレスするバネと、が設けられ得る。
ディスク714の半径rは軸217周りの角度ψに従属しており、0°の角度ψにおける第1の半径rの半径rは、360°の角度ψにおける第2の半径rまで増加することを特徴とする。それによって、ディスク714の外形はカタツムリの殻の形状をとり得る。図7に表されるように、時計回り方向において、半径rが増加する必要はない。他の態様においては、反時計回りにおいても半径rが増加し得る。
軸217と、軸217に面する開口部215のサイドにおける排出ユニット211の開口部215の周縁の一部との間の距離dは、第1の半径rよりも大きいか、もしくは略等しくなり得る。そして、軸217と、軸217から見て外方向を向く開口部215の周縁の一部との間の距離Dは、第2の半径rよりも小さいか、もしくは略等しくなり得る。それによって、ディスク714の位置によって、開口部215は、ディスク714によって全部または部分的に覆われ得るか、ディスク714が開口部215を露出させ得る。
ディスク714によって覆われていない、開口部215,または開口部215の一部は、それぞれ、容器201からミルクが流れ得る排出開口部を形成する。ディスク714を回転させることによって、第1の半径rと略等しい半径を有するディスク714のエリアが開口部215の近傍に位置する開放位置と、第2の半径rと略等しい半径を有するディスク714のエリアが開口部215の近傍および上に位置する閉鎖位置との間の排出開口部の寸法が、連続的に変化し得る。
いくつかの態様においては、ディスク714の半径rは、角度ψへの指数関数的依存性を有し得て、ディスク714の周縁は、実質的には対数スパイラルの形状を有する。
他の態様においては、排出開口部の寸法を連続的に変化させるために、虹彩絞り、猫目絞り、もしくは開口部215とは一体化不可能な円錐が用いられ得る。
排出開口部の連続的に可変な寸法を伴う態様において、ステッピングモーターまたはギヤモーターであり得るモーターが、排出開口部の寸法を変化させるために用いられ得る。モーターの代わりに、空気圧的な、もしくは、磁力回転または直線的なドライブもまた用いられ得る。数値の全範囲にわたる排出開口部の寸法の再現可能な設定を可能にするために、比較的高い配置精度をもたらすようにドライブが構成され得る。
排出開口部の寸法が連続的に調節可能である本発明の態様において、排出開口部を通るミルクフローは、排出開口部の寸法の複数の個別の数値を、容器201の充填レベルの関数として校正され得る。たとえば、図7に関連して説明される態様においては、排出開口部を通るミルクフローは、ディスク714の複数の回転角に関して校正され得る。これらの寸法の間の排出開口部の寸法に関して、排出開口部を通るミルクフローを決定するように、排出開口部の隣接する寸法に関して決定されるミルクフロー間の補間が行われ得る。図2〜図5に関連して上述されたように、排出開口部の寸法の個々の数値に関して、排出開口部の寸法と充填レベルとから、ミルクフローが算出され得る。
いくつかの態様においては、ディスク214の開口部401〜407、または、開口部603、604、605は、それぞれ、ディスク214の表面、または、閉鎖手段601の表面のそれぞれに略垂直である周縁を有し得る。開口部401〜407の周縁、または、開口部603、604、605、それぞれが円形となっている態様と比較して、垂直かつ鋭い周縁がとりわけ高い精度でもたらされ得るので、装置200、500、600の改善された測定精度が実現され得る。図7に関連して上述されたディスク714の周縁もまた、垂直かつ鋭い周縁を備え得る。
装置200、500の運転の間、搾乳プロセス中に動物によって産生されるミルクは、供給ユニット202を介して、容器201に供給され得る。上述のように、充填レベル測定デバイス219によって、容器201内のミルクの充填レベルが測定され得る。測定された充填レベルに従属して、上述のように排出開口部の寸法が変化し得て、容器201内のミルクの充填レベルが、最小充填レベルおよび最大充填レベルによって、または、閾値によって決定され得る所定の範囲内にとどまるように、排出開口部の寸法が設定されることを特徴とする。上述のように、排出開口部の設定された寸法および測定された充填レベルから、容器201へのミルクフローおよび/または容器201へ流れるミルクの総量が算出され得る。

Claims (40)

  1. 搾乳プロセス中に動物によって産生されたミルク量を測定する装置であって、
    容器と、
    前記容器にミルクを供給するように構成され、搾乳機の搾乳ユニットと接続可能である、供給ユニットと、
    前記容器からミルクを排出するように構成され、搾乳真空を印加するように適合された、前記搾乳機の搾乳ラインに接続可能である、排出ユニットと、
    前記容器内の前記ミルクの充填レベルを測定するように構成された充填レベル測定デバイスと、
    前記充填レベルが所定の範囲内にとどまるように前記排出開口部の寸法を調節するために、前記充填レベル測定デバイスによって決定される容器内のミルクレベルに従属する排出開口部の寸法を変化させる手段を制御するように構成された制御ユニットと、
    前記排出開口部の設定された寸法と、前記充填レベル測定デバイスによって測定された前記充填レベルとに基づいて、前記容器へのミルクフローを算出するように構成された評価ユニットと、
    を備え、
    前記排出ユニットが、
    ミルクが前記容器から排出されている時に前記ミルクが流れる排出開口部の寸法を変化させる手段を備えることと、
    前記ミルクに前記排出開口部を通過させる前記排出開口部の少なくとも2つの寸法が調節され得ること、
    を特徴とする装置。
  2. 前記制御ユニットが、前記容器の前記充填レベルが所定の上限閾値を超過する時には排出開口部を拡大し、前記充填レベルが所定の下限閾値未満である時には排出開口部を縮小させる、ように構成されたことと、
    前記制御ユニットが、前記上限閾値を超過する、および/または、前記下限閾値に達しない、時に、前記評価ユニットによって算出された前記ミルクフローに基づいて、前記排出開口部の少なくとも2つの寸法の1つにおいて、前記容器へのミルクフローと前記容器からのミルクフローとの間の平衡が確立されるか、を決定するように、および、確立される場合には、これが前記排出開口部のこの寸法を調節するように構成されたこと、
    を特徴とする請求項1に記載の装置。
  3. 前記ミルクを通過させる前記排出開口部の3つ以上の異なる寸法が調節可能であるように、前記排出開口部の前記寸法を変化させる前記手段が構成される、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の装置。
  4. 0.5kg/分から12kg/分の範囲のサブレンジ内に位置する容器へのミルクフローにおいて、前記充填レベルが前記所定の範囲内にある時に、前記容器へのミルクフローと前記容器からのミルクフローとの間に平衡が確立されるように、前記ミルクに前記排出開口部を通過させる前記排出開口部の調節可能な寸法の少なくとも1つが適合される、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の装置。
  5. 0.5kg/分から12kg/分の範囲のサブレンジ内に位置する容器へのミルクフローにおいて、前記充填レベルが前記所定の範囲内にある時に、前記容器へのミルクフローと前記容器からのミルクフローとの間に平衡が確立されるように、前記ミルクに前記排出開口部を通過させる前記排出開口部の調節可能な寸法のそれぞれが適合される、
    ことを特徴とする請求項4に記載の装置。
  6. 前記排出開口部の寸法を調節する前記手段が、
    少なくとも2つの異なる寸法の開口部を伴うディスクと、
    前記排出ユニットの前記開口部に対して前記ディスクを移動させるディスク駆動手段と、
    を備え、
    前記ミルクが前記容器から排出される時に前記ミルクが前記排出ユニットの開口部の前に位置する前記ディスクの前記少なくとも2つの開口部のうちの1つを通過するように、前記ディスクを移動させることによって、前記ディスクの前記少なくとも2つの開口部のそれぞれが前記排出ユニットの前記開口部の前に位置し得るように、前記ディスクが前記排出ユニットの前記開口部の前に配置され、前記排出ユニットの前記開口部に対して移動可能である、
    請求項1乃至5のいずれか1項に記載の装置。
  7. 前記ディスクが前記ディスクの底面に対して直角な軸に対して回転可能であり、前記ディスクの前記少なくとも2つの開口部が前記軸の周囲に配置され、前記ディスクの前記底面が前記排出ユニットの前記開口部の周縁と接する、
    ことを特徴とする請求項6に記載の装置。
  8. 前記容器が垂直方向を有することを特徴とし、
    少なくとも、最小充填レベルに対応する充填高さと、最大充填レベルに対応する充填高さとの間の前記容器のエリアにおいては、前記垂直方向に対して直角であり、前記最小充填高さと前記最大充填高さとに対応する前記充填高さの間の前記エリア内部の前記容器と交わる各平面において、前記容器の内部空間の断面積が一定であることを特徴とし、
    前記ディスクが回転可能である軸が前記容器の前記垂直方向に対して傾いていることを特徴とする、
    請求項7に記載の装置。
  9. 前記ディスクが回転可能である前記軸が、前記容器の前記垂直方向に対して直角である、
    ことを特徴とする請求項8に記載の装置。
  10. 前記ディスクが、開口部が設けられていないエリアを備えることを特徴とし、
    前記排出ユニットの前記開口部を閉鎖するために、開口部が設けられていない前記ディスクの前記エリアが、前記ディスクを移動させることによって前記排出ユニットの前記開口部の前に位置し得るように、前記ディスクが前記排出ユニットに対して移動可能であることを特徴とする、
    請求項6乃至9のいずれか1項に記載の装置。
  11. 開口部が設けられていない前記ディスクの前記エリアが、前記少なくとも2つの開口部のうちのもっとも大きなものに隣接して配置された、
    ことを特徴とする請求項10に記載の装置。
  12. 前記ディスクが、前記容器の所定の充填レベルにおいて、2つのそれぞれ隣接した開口部を通るミルクの流速が、所定の流速差だけお互いに異なるように寸法が構成された複数の開口部を備える、
    ことを特徴とする請求項6乃至11のいずれか1項に記載の装置。
  13. 一方では最大充填レベルにおける前記容器内のミルクの量と最小充填レベルにおける前記容器内のミルクの量との差と、他方では流速差と、の間の関係が20秒よりも大きい、
    ことを特徴とする請求項12に記載の装置。
  14. 前記排出開口部の前記寸法を変化させる前記手段が、調節可能な開口角度を有する閉鎖手段を備える、
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の装置。
  15. 前記排出開口部の前記寸法を変化させる前記手段が、
    前記容器の2つ以上の開口部と、
    2つ以上の閉鎖機構と、
    前記容器の全てが露出された前記開口部によって形成されている前記排出開口部と、
    を備え、
    前記閉鎖機構のそれぞれが前記閉鎖機構と関連する開口部を閉鎖し、および、露出させるように適合され、
    前記容器の前記開口部の1つ以上を閉鎖し、および/または、露出することによって、前記排出開口部の前記寸法を調節するために、前記制御ユニットが前記閉鎖機構を制御するように適合された、
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の装置。
  16. 前記排出開口部の寸法を変化させる前記手段が、前記ディスクの底面に対して直角な軸に対して回転可能なディスクを備え、前記軸が前記排出ユニットの開口部と隣接して配置され、
    前記軸から前記ディスクの前記周縁までの前記ディスクの半径が、前記軸から、前記軸に面するサイドにおける前記排出ユニットの前記開口部の周縁までの距離以下である第1の数値から、前記軸から、前記軸から見て外方向のサイドにおける前記排出ユニットの前記開口部の周縁までの距離以上である第2の数値まで、前記軸周りの角度の関数として増加する、
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の装置。
  17. 傾斜センサーをさらに備え、
    前記評価ユニットが、前記傾斜センサーによって測定された傾斜に基づいて、算出されたミルクフローの補正を実行するように適合された、
    請求項1乃至16のいずれか1項に記載の装置。
  18. 前記供給ユニットがミルクと輸送空気とを分離する遠心分離器ヘッドを備え、
    前記遠心分離器ヘッドの入口が前記搾乳機の前記搾乳ユニットに接続可能であり、前記遠心分離器ヘッドのミルク出口が前記容器に達する、ことを特徴とし、
    前記装置が、前記容器から見て外方向のサイドに沿った遠心分離器ヘッドから、前記排出ユニットの前記排出開口部に、空気を供給するように構成されたバイパスラインをさらに備える、ことを特徴とする、
    請求項1乃至17のいずれか1項に記載の装置。
  19. 前記排出ユニットが、前記排出開口部に接続される第1の入口と、前記バイパスラインに接続される第2の入口と、前記搾乳機の前記搾乳ラインと接続可能な出口と、を備える収集チャンバーを備え、
    前記装置が前記出口を閉鎖するデバイスを備える、
    ことを特徴とする請求項1乃至18のいずれか1項に記載の装置。
  20. 前記容器へのミルクフローを算出するために、前記評価ユニットが、前記充填レベルの時間変化に基づいて前記容器内のミルクの量の時間変化を決定し、前記排出開口部の寸法と前記充填レベルとに基づいて前記容器からの排出速度を決定し、前記容器内のミルクの量の時間変化と前記排出速度の時間変化との合計を算出する、ように適合された、
    ことを特徴とする請求項1乃至19のいずれか1項に記載の装置。
  21. 前記排出開口部の寸法と前記充填レベルとに基づいて算出される、前記容器からのミルクフローの時間積分によって、前記搾乳プロセス中に前記動物によって産生されるミルクの総量を決定するように前記評価ユニットも適合された、
    ことを特徴とする請求項1乃至20のいずれか1項に記載の装置。
  22. 前記充填レベル測定デバイスが、
    前記容器の最小充填レベルに対応する充填高さより下の前記容器の内部に位置する開放された下端を有するピトー管と、
    気体が、前記ピトー管から、前記ピトー管の下端まで排出されるように、前記気体、とりわけ空気、を前記ピトー管に導入するように構成された気体供給導管と、
    前記ピトー管の内部と、最大充填レベルに対応する充填高さより上の前記容器のエリアとの間の差圧を測定するように構成された圧力測定デバイスと、
    を備える、
    ことを特徴とする請求項1乃至21のいずれか1項に記載の装置。
  23. 前記気体供給導管が前記装置の周囲に接続される前記ピトー管の開口部を備え、前記装置の周囲からの空気が前記容器内の前記搾乳真空によって前記ピトー管内に吸い込まれる、
    ことを特徴とする請求項22に記載の装置。
  24. 前記ピトー管が、開放された下端の周縁に少なくとも1つの切り欠きを備える、
    ことを特徴とする請求項22または23に記載の装置。
  25. 前記圧力測定デバイスが、
    差圧センサーの第1の部分と、前記差圧センサーの第2の部分との間の差圧を測定するように構成された差圧センサーと、
    前記ピトー管の内部を、前記差圧センサーの前記第1の部分とを接続する第1の導管と、
    前記最大充填レベルに対応する前記充填高さより上の前記容器の前記エリアを、前記差圧センサーの前記第2の部分と接続する第2の導管と、
    を備える、
    ことを特徴とする請求項22乃至24のいずれか1項に記載の装置。
  26. 前記ピトー管の内部にある前記第1の導管の一端、および/または、前記容器の内部にある前記第2の導管の一端、が滴下突起部を有する、
    ことを特徴とする請求項25に記載の装置。
  27. 前記差圧センサーへの第1の導管内に、および/または、前記差圧センサーへの第2の導管内に、気体を透過し、液体を透過しない材料で作られたダイヤフラムが設置される、
    ことを特徴とする請求項25または26に記載の装置。
  28. 前記差圧センサーを加熱する加熱デバイスをさらに備える、請求項25乃至27のいずれか1項に記載の装置。
  29. 搾乳プロセス中に動物によって産生されるミルクの量を測定する方法であって、
    前記方法が、
    前記搾乳プロセス中に動物によって産生された前記ミルクを容器内に供給する工程と、
    前記容器内の前記ミルクの充填レベルを測定する工程と、
    前記容器内の前記ミルクの測定された充填レベルに従属して、ミルクが前記容器から流出し得る排出開口部の寸法を変化させる工程と、
    前記排出開口部の設定された寸法と、前記充填レベル測定デバイスによって測定された前記充填レベルとに基づいて、前記容器へのミルクフローを算出する工程と、
    を含み、
    ミルクに前記排出開口部を通過させる前記排出開口部の少なくとも2つの異なる寸法が調節可能であるように前記排出開口部が構成されたことを特徴とし、前記容器内の前記ミルクの前記充填レベルが所定の範囲内にとどまるように前記排出開口部の寸法が設定されることを特徴とする方法。
  30. 前記容器の充填レベルが所定の上限閾値を超過する時には前記排出開口部の寸法が拡大し、前記容器の充填レベルが所定の下限閾値未満である時には前記排出開口部の寸法が縮小することを特徴とし、
    前記上限閾値を超過する、および/または、前記下限閾値に達しない、場合に、前記容器への算出された前記ミルクフローに基づいて、前記排出開口部の少なくとも2つの寸法の1つにおいて、前記容器へのミルクフローと前記容器からのミルクフローとの間の平衡が確立されるか、を決定し、確立される場合であれば、前記排出開口部にこの寸法が設定されることを特徴とする請求項29に記載の方法。
  31. 前記ミルクに前記排出開口部を通過させる前記排出開口部の3つ以上の異なる寸法が調節可能であるように前記排出開口部が構成された、
    ことを特徴とする請求項29または30に記載の方法。
  32. 0.5kg/分から12kg/分の範囲のサブレンジ内にある容器へのミルクフローにおいて、前記充填レベルが前記所定の範囲内にある時に、前記容器へのミルクフローと前記容器からのミルクフローとの間に平衡が確立されるように、前記ミルクに前記排出開口部を通過させる前記排出開口部の調節可能な寸法の少なくとも1つが構成される、
    ことを特徴とする請求項29乃至31のいずれか1項に記載の方法。
  33. 0.5kg/分から12kg/分の範囲のサブレンジ内にある容器へのミルクフローにおいて、前記充填レベルが前記所定の範囲内にある時に、前記容器へのミルクフローと前記容器からのミルクフローとの間に平衡が確立されるように、前記ミルクに前記排出開口部を通過させる前記排出開口部の調節可能な寸法のそれぞれが構成される、
    ことを特徴とする請求項29乃至32のいずれか1項に記載の方法。
  34. 前記排出開口部の寸法と前記充填レベルとに基づいて算出される、前記容器からのミルクフローの時間積分によって、前記搾乳プロセス中に前記動物によって産生されるミルクの総量を算出する工程をさらに含む、請求項29乃至33のいずれか1項に記載の方法。
  35. 前記充填レベルを測定する工程が、
    前記容器の最小充填レベルに対応する充填高さより下の前記容器の内部に位置する開放された下端を有するピトー管を設ける工程と、
    気体が、前記ピトー管の下端において前記ピトー管から排出されるように、前記気体、とりわけ空気、を前記ピトー管の内部空間に供給する工程と、
    前記ピトー管の内部と、最大充填レベルに対応する充填高さより上の前記容器のエリアとの間の差圧を測定する工程と、
    を含む、
    ことを特徴とする請求項29乃至34のいずれか1項に記載の方法。
  36. 前記排出開口部の寸法を変化させる工程が、前記容器の前記排出ユニットの開口部の前に配置された2つ以上の異なる寸法の開口部を伴うディスクを移動させる工程を含むことを特徴とし、
    前記ディスクの前記開口部を通って前記容器からミルクが流出し得るように、前記ディスクの前記開口部の一つが前記容器の前記排出ユニットの前記開口部の前に位置することを特徴とする、請求項29乃至35のいずれか1項に記載の方法。
  37. 前記容器が2つ以上の開口部を備え、前記排出開口部の寸法を変化させる工程が、1または複数の前記容器の開口部を閉鎖および/または露出させる工程を含むことを特徴とし、前記排出開口部が前記容器の露出された開口部の全てによって形成されたことを特徴とする、請求項29乃至35のいずれか1項に記載の方法。
  38. 前記排出開口部の寸法を変化させる工程が、前記ディスクの底面に対して直角な軸に対してディスクを回転させる工程を含み、前記軸が前記排出ユニットの開口部と隣接して配置され、
    前記軸から前記ディスクの前記周縁までの前記ディスクの半径が、前記軸から、前記軸に面するサイドにおける前記排出ユニットの前記開口部の周縁までの距離以下である第1の数値から、前記軸から、前記軸から見て外方向のサイドにおける前記排出ユニットの前記開口部の周縁までの距離以上である第2の数値まで、前記軸周りの角度の関数として増加する、
    ことを特徴とする請求項29乃至35のいずれか1項に記載の方法。
  39. ミルクフローを算出する前記工程が、
    前記充填レベルの時間変化に基づいて前記容器内のミルクの量の時間変化を決定する工程と、
    前記排出開口部の寸法と前記充填レベルとに基づいて前記容器からの排出速度を決定する工程と、
    前記容器内のミルクの量の時間変化と前記排出速度の時間変化との合計を算出する工程と、
    を含む、
    ことを特徴とする請求項29乃至38のいずれか1項に記載の方法。
  40. 前記容器の傾斜が測定されることと、
    測定された前記傾斜に基づいて、測定されたミルクの量の補正が実行される、
    ことを特徴とする請求項29乃至39のいずれか1項に記載の方法。
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