JP5117558B2 - 帯電ローラ、画像形成装置、リサイクル方法 - Google Patents

帯電ローラ、画像形成装置、リサイクル方法 Download PDF

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Description

本発明は、電子写真方式の画像形成装置に取り付けられる帯電ローラに関する。
電子写真方式の画像形成装置に取り付けられるものであり、感光体ドラムを帯電するための帯電ローラが従来から知られている。この帯電ローラは、シャフトと、シャフトに取り付けられている電荷放出部材(ローラ本体)とを有し、電荷放出部材から放出される電荷によって感光体ドラムを帯電させるようになっている。
また、特許文献1に示されているように、電荷放出部材の一部にギャップ保持部材を貼り付け、このギャップ保持部材を感光体ドラムに当接されることによって感光体ドラムと電荷放出部材とを非接触にした帯電ローラが従来から知られている。
しかし、このような帯電ローラは、電荷放出部材においてギャップ保持部材が貼り付けられていない領域とギャップ保持部材が貼り付けられている領域との境界が部分的に劣化するという欠点を有していた。そこで、この欠点を解消するために、下記の特許文献1では、古くなったギャップ保持部材を剥がして新たなギャップ保持部材を貼り付ける場合、古くなったギャップ保持部材よりも貼付箇所の面積が広くなるようなギャップ保持部材を貼り付ける事が示されている。
特開2008−151883号公報(公開日:2008年07月03日公開) 特開2006−293021号公報(公開日:2006年10月26日公開)
太陽金網株式会社、「製品案内 通電剥離性接着剤 エレクトリリース」、[オンライン]、平成22年7月21日検索、インターネット<URL:http://www.twc-net.co.jp/catalog/genre/g060/061/post-13.html> 板金加工eye、「ローレットとは、ローレット加工とは」、[オンライン]、平成22年9月10日検索、インターネット<URL:http://www.bkeye.com/mach/mach06.html> 日本アレックス株式会社、「Ultrasonic Insert」、[オンライン]、平成22年9月10日検索、インターネット<http://www.nalex.co.jp/welder/insert.html>
しかし、特許文献1の帯電ローラでは、ギャップ保持部材を取り替える度に電荷放出部材の電荷放出面の有効範囲が狭くなるため、ギャップ保持部材の取り替え回数が限られてしまい、帯電ローラのリサイクル回数が制限され、長期に渡って使用できないという問題を有する。
本発明は、この問題を解決するためになされたものであり、長期に渡って使用可能な帯電ローラを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明は、導電性のシャフトと、前記シャフトに取り付けられている電荷放出部材と、前記シャフトに取り付けられ、前記電荷放出部材よりも感光体ドラムの方に突出しており、前記感光体ドラムに当接することによって前記電荷放出部材と前記感光体ドラムとの間にギャップを形成するギャップ形成部材とを備え、前記ギャップ形成部材に含まれている導電領域と前記シャフトとが通電剥離性接着剤にて接着されることによって、前記ギャップ形成部材が前記シャフトに取り付けられていることを特徴とする。本発明の構成によれば、ギャップ形成部材とシャフトとの間に電流を流すことによってシャフトからギャップ形成部材を取り外し、通電剥離性接着剤にて新たなギャップ形成部材をシャフトに接着することでギャップ形成部材を交換できる。つまり、本発明の構成によれば、電荷放出部材の電荷放出面の有効幅を減少させずにギャップ形成部材を交換できるため、ギャップ形成部材の交換回数が制限されることがなく、長期に渡って帯電ローラを使用できるという効果を奏する。
本発明の帯電ローラにおいて、前記ギャップ形成部材は、リング状の樹脂部材と、前記導電領域であるリング状の導電性部材とを有し、前記樹脂部材の内周側の貫通孔に前記導電性部材が圧入されており、前記導電性部材の内周側の貫通孔に前記シャフトが挿入され、前記導電性部材の内周面と前記シャフトとが前記通電剥離性接着剤によって接着されている構成であってもよい。本発明の帯電ローラにおいて、前記導電性部材は、真鍮、ステンレス、アルミニウム、鉄のうちのいずれかからなることが好ましい。
また、本発明の電子写真方式の画像形成装置は、前記した帯電ローラを備えていることを特徴とする。さらに、本発明の電子写真方式の画像形成装置は、前記帯電ローラのシャフトに対してトルクを付与する駆動ギアを備えていることが好ましい。
さらに、上記の課題を解決するために、本発明は、前記帯電ローラのリサイクル方法であって、前記シャフトに対して電源の一方の電極を接続し、前記導電領域に対して前記電源の他方の電極を接続し、前記シャフトおよび前記導電領域に対して電流を印加することによって、前記ギャップ形成部材を前記シャフトから剥離する工程と、前記ギャップ形成部材とは異なるギャップ形成部材を通電剥離性接着剤によって前記シャフトに接着する工程とを含むことを特徴とする。これにより、電荷放出部材の電荷放出面の有効幅を減少させずにギャップ形成部材を交換できるため、ギャップ形成部材の交換回数が制限されることがなく、長期に渡って帯電ローラを使用できるという効果を奏する。
本発明の帯電ローラによれば、電荷放出部材の電荷放出面の有効幅を減少させずにギャップ形成部材を交換できるため、ギャップ形成部材の交換回数が制限されることがなく、長期に渡って帯電ローラを使用できるという効果を奏する。
本実施形態に係る複合機の内部構成を示した模式図である。 本実施形態に係る帯電ローラを示した模式図である。 図2の帯電ローラの端部を拡大して模式的に示した斜視図である。 図3に示されるシャフトおよび導電性部材をY方向上流側から映した図である。 (a)は、平目状のローレット加工が施された面を示した説明図であり、(b)は、アヤ目状のローレット加工が施された面を示した説明図である。 帯電ローラのシャフトからギャップ形成部材を剥離する作業の様子を示した説明図である。
本発明の一実施形態について説明する。なお、本実施形態では、本発明をモノクロ画像形成装置に適用する場合について説明するが、これに限らず、カラー画像形成装置に適用してもよい。
(複合機10の全体構成)
図1は、本実施形態にかかる画像形成装置11を備えた複合機10の全体構成を示す断面模式図である。図1に示すように、複合機10はスキャナ1と画像形成装置11とを備えている。
スキャナ1は、原稿を読み取ってその画像データを取得するものである。スキャナ1としては従来から公知のスキャナを用いることができる。
画像形成装置11は、スキャナ1で原稿を読み取って取得した画像データ、ネットワークを介して通信可能に接続された外部装置から通信装置(図示せず)によって受信した画像データ、あるいは着脱可能に装着される外部記憶装置(図示せず)から読み出した画像データに応じた画像を用紙に形成するものである。
図1に示すように、画像形成装置11は、露光ユニット13、現像器15、感光体ドラム17、帯電ローラ19、クリーナユニット21、定着ユニット23、給紙トレイ25、用紙搬送路31、再給紙搬送路83、反転搬送路99、および排紙トレイ33等を備えている。
なお、用紙搬送路31は、給紙トレイ25から、合流点C(用紙搬送路31と再給紙搬送路83との接続ポイント)、画像転写部47、定着処理部66を経て排紙トレイ33に至る範囲に形成されている。再給紙搬送路83は、用紙搬送路31における定着ユニット23と排紙トレイ33との間の分岐点Tから分岐している搬送路であり、分岐点Tから合流点Cに至るように形成されている搬送路である。また、用紙搬送路31内の画像転写部47の上流側にレジストローラ29が配置されている。
帯電ローラ(帯電装置)19は、感光体ドラム17の表面を所定の電位に均一に帯電させるための帯電手段である。帯電ローラ19については後で詳細に説明する。
露光ユニット13は、図1に示すようにレーザ照射部35および反射ミラー37を備えたレーザスキャニングユニット(LSU)であるが、LSUに限定されるものではなく、発光素子をアレイ状に並べた例えばELやLED書込みヘッドを露光ユニット13としてもよい。
なお、LSUとしては、1ビーム方式のLSU、高速印字処理を目的とした2ビーム方式または4ビーム方式のLSUのいずれであってもよいが、本実施形態では2つのレーザ照射部35・35が構成されている2ビーム方式のLSUが採用されている。
帯電ローラ19によって均一に帯電された感光体ドラム17を露光ユニット13が画像データに応じて露光することにより、感光体ドラム17の表面にこの画像データに応じた静電潜像が形成される。
現像器15は感光体ドラム17上に形成された静電潜像をトナーで現像することによって顕像化するものである。
なお、現像器15の近傍には、現像器15にトナーを補給するためのトナー補給装置30が設けられている。トナー補給装置30は、トナーを収容するトナーカートリッジ(トナー収容容器)300と、トナーカートリッジ300から供給されるトナーを一時的に貯留するとともに、現像器15内のトナー量が低下したときに必要に応じて貯蔵しているトナーを現像器15に供給するトナーホッパ30aとを備えている。なお、トナーカートリッジ300は、収容しているトナーの残量が低下した場合に交換可能なように、複合機10に対して着脱可能になっている。
感光体ドラム17上で顕像化されたトナー像(画像)は、画像転写部47において用紙上に転写される。クリーナユニット21は、現像・画像転写後における感光体ドラム17上の表面に残留したトナーを、除去・回収するものである。
転写ベルトユニット39は、画像転写部47において感光体ドラム17上のトナー像を用紙へ転写させるためのものである。この転写ベルトユニット39には、感光体ドラム17上のトナーに帯電している電荷の逆極性の電界が印加されており、この電界によって感光体ドラム17上のトナーが用紙上に転写される。例えば、感光体ドラム17上のトナーがマイナス極性の電荷を有している時は、転写ベルトユニット39へ印加される電界の極性はプラス極性となる。
転写ベルトユニット39は、駆動ローラ41と、従動ローラ43と、弾性導電性ローラ49と、ローラ96と、これらローラ41・43・49・96に架けられる転写ベルト45とを有する構成である。
転写ベルト45は、体積抵抗値が1×10Ω・cm〜1×1013Ω・cmの範囲であるベルト部材である。
感光体ドラム17と転写ベルト45とが接触している領域である画像転写部47の近傍には、転写電界を印加するための弾性導電性ローラ49が配置されている。弾性導電性ローラ49は弾性を有する。これによって、感光体ドラム17と転写ベルト45とは、線接触でなく、互いが所定の幅(転写ニップと呼ばれる)を有して面接触する。その結果、搬送される用紙へのトナー像の転写効率の向上が図られる。
さらに、転写ベルト45の画像転写部47の下流側には、画像転写部47を通過する際に印加された電圧により帯電した用紙を除電し、次工程への搬送をスムーズに行う為の除電ローラ51が配置されている。除電ローラ51は、転写ベルト45の背面に配置されている。
また、転写ベルトユニット39には、転写ベルト45のトナー汚れを除去するクリーニングユニット53と、転写ベルト45の除電を行う除電機構55とが配置されている。除電機構55による除電手法としては、装置を介して転写ベルト45を接地する手法、あるいは転写電界の極性とは逆極性の電界を転写ベルト45に積極的に印加する手法がある。なお、転写ベルトユニット39によってトナー像(画像)が転写された用紙は定着ユニット23に搬送される。
定着ユニット23は、加熱ローラ57、加圧ローラ59を備えており、加熱ローラ57の外周部には用紙剥離爪61、サーミスタ63(ローラ表面温度検出部材)、ローラ表面クリーニング部材65が配置される。また、加熱ローラ57の内部には、ローラの表面を所定温度(定着設定温度:概ね160〜200℃)に加熱するための熱源67が配置されている。
加圧ローラ59両端部においては荷重バネ等の機構が構成されており、この機構によって加圧ローラ59は加熱ローラ57に対して所定の荷重で圧接されている。また、加圧ローラ59の外周には加熱ローラ57の外周と同様に用紙剥離爪、ローラ表面クリーニング部材が配置されている。
定着ユニット23は、加熱ローラ57と加圧ローラ59との圧接部である定着処理部(定着ニップ部とも呼ばれる)66において、加熱ローラ57表面の温度と加圧ローラ59による圧接力とによって用紙上の未定着トナー像を当該用紙に熱定着させる。
給紙トレイ25は、印刷に使用するシート(記録材)を蓄積しておくためのトレイであり、本実施形態の画像形成装置11では、感光体ドラム17や転写ベルトユニット39等から構成される画像形成部の下側かつ装置の側壁近傍に設けられている。
なお、本実施形態の画像形成装置11では、大量の用紙に対する連続印刷を可能にすべく、定型サイズの用紙を500〜1500枚収納可能な給紙トレイ25が複数配置されている。さらに、装置の側面には、互いに異なる複数の種類の用紙を多量に収納可能な大容量給紙カセット73、並びに主に不定型サイズの用紙に対して印刷を行う際に用いられる手差しトレイ75が配置されている。
排紙トレイ33は、手差しトレイ75とは反対側の装置側面に配置されているが、排紙トレイ33を取り外し、排紙用紙の後処理装置(ステープル、パンチ処理等)や、複数段排紙トレイをオプションとして配置する事も可能な構成となっている。
次に、画像形成装置11において印刷処理が行われる際の用紙の搬送経路について説明する。
画像形成装置11に対して印字要求(印刷要求コマンド)が入力されると、この印字要求に適合した用紙が収容されている給紙トレイ25から用紙がピックアップローラ70によって用紙搬送路31に供給される。そして、この用紙は、合流点Cを経由して用紙搬送路31内の画像転写部47の上流に配置されているレジストローラ29まで搬送され一旦停止する。
さらに、画像転写部47において用紙の先端と感光体ドラム17上のトナー像(画像)の先端とが一致するようなタイミングでレジストローラ29が再回転し、画像転写部47へ用紙が搬送させる。これにより、画像転写部47において感光体ドラム17上のトナー像が用紙の表面(おもて面)に転写され、さらに、用紙は定着ユニット23へ導かれ、定着ユニット23において用紙に転写されたトナーは当該用紙上に定着(熱定着)される。
その後、片面印刷モード/両面モードの別に応じて用紙の搬送経路が切り替えられる。具体的には、片面印刷モードの場合、定着ユニット23から排出される用紙の表裏を反転させてから当該用紙が排紙トレイ33に導かれるように、図1における搬送路切替機構80のゲートの方向が切り替えられる。また、両面印刷モードの場合、定着ユニット23から排出される用紙の表裏を反転させてから当該用紙が再給紙搬送路83に送り込まれるように、搬送路切替機構80のゲートの方向が切り替えられる。そして、再給紙搬送路83に送り込まれた用紙は、当該再給紙搬送路83を通過して合流点Cを経由して用紙搬送路31に再び送り込まれる。その後、この用紙は、画像転写部47へ再び搬送され、この画像転写部47において裏面に画像の転写が行われる。その後、この用紙は、定着ユニット23を経て排紙トレイ33に排出される。
(帯電ローラ19の構成)
つぎに、本実施形態の帯電ローラ19について詳細に説明する。帯電ローラ19は、図2に示すように、シャフト(軸芯体)191、電荷放出部材192、ギャップ形成部材193a・193bを有している。また、ギャップ形成部材193a、電荷放出部材192、ギャップ形成部材193bは、シャフト191の一端側から他端側へ向けてこの順に並ぶように、シャフト191に取り付けられている。なお、以下の説明において、単に「ギャップ形成部材193」と称す場合、ギャップ形成部材193a・193bの両方を指すこととする。
シャフト(芯金)191は、電荷放出部材192を支持するものである。シャフト191は、導電性金属からなり、外径φ8mmの円柱状部材である。本実施形態のシャフト191の材質はステンレス(SUS)であるが、導電性の金属であればステンレスに限定されない。
電荷放出部材192は、外径φ30mmの円筒状部材であり、その内周面がシャフト191に固着されている。電荷放出部材192は、直流電圧が印加されると、感光体ドラム17へ向けて電荷を放出することで感光体ドラム17を帯電するものである。電荷放出部材192は、図3に示すように、シャフト191の周面を覆うように形成されている弾性層192bと、弾性層192bの外周面を覆うように形成されている表層192aとからなる構成である。電荷放出部材192の弾性層192bは、導電剤を配合させたシリコーンゴムからなるものである。電荷放出部材192の表層192aは、アクリルポリオールをイソシアネート架橋したウレタン樹脂からなる。なお、電荷放出部材192としては、特許文献2に示されている実施例9の弾性ローラを用いることができる。また、前記の導電剤としては特許文献2の段落0033に示されているものを利用できる。さらに、表層192aに導電剤を配合させてもよい。
ところで、画像形成装置11においてプリント可能な最大サイズの画像領域を最大画像領域と称すると、図2に示すように、最大画像領域のY方向の長さは297mmである。そこで、本実施形態では、同図に示すように、電荷放出部材192のY方向の長さを307mmに設計し、感光体ドラム17上の最大画像領域に対応する部分に必ず電荷放出部材192が対向するように帯電ローラ19の位置決めを行なう。なお、Y方向は、画像形成装置11において形成される画像の主走査方向と平行な方向であり、帯電ローラ19および感光体ドラム17の回転軸と平行な方向である。
ギャップ形成部材193は、Y方向の長さが10mm且つ外径φ31.2mmの円筒状部材であり、その内周面がシャフト191に固着され、その外周面が感光体ドラム17の外周面に当接している。このギャップ形成部材193が感光体ドラム17に当接することにより、電荷放出部材192と感光体ドラム17との間にギャップ(隙間)が形成されることになる。
すなわち、帯電ローラ19の回転中心から電荷放出部材192の外周面までの長さ(Y方向に垂直な方向の長さ)は15mmであるのに対し、帯電ローラ19の回転中心からギャップ形成部材193の外周面までの長さ(Y方向に垂直な方向の長さ)は15.6mmであるので、ギャップ形成部材193は電荷放出部材192よりも感光体ドラム17の方へ0.6mm突出している。そして、ギャップ形成部材193の外周面を感光体ドラム17の外周面に当接させているため、電荷放出部材192と感光体ドラム17との間に0.6mmのギャップが形成されているのである。
つぎに、ギャップ形成部材193の構造についてより詳細に説明する。図3は、本実施形態の帯電ローラ19のY方向上流側を部分的に示した斜視図である。なお、図3においてギャップ形成部材193aが示されているもののギャップ形成部材193bが示されていないことと、ギャップ形成部材193aとギャップ形成部材193bとが同一の構造・機能を有するものであることから、以下では、ギャップ形成部材193bの説明を省略してギャップ形成部材193aについてだけ説明する。
ギャップ形成部材193aは、図3に示すように、電荷放出部材192と隣り合うようにシャフト191に嵌め込まれ、且つ、シャフト191に固着支持されている。また、ギャップ形成部材193aは、電荷放出部材192に接触しているものの固着(接着)していない。
ギャップ形成部材193aは、図3に示すように、導電性の金属からなるリング状の導電性部材(金属部材)193a1と、リング状の樹脂部材193a2とを有している。
樹脂部材193a2の材質は、ポリアセタール(POM)樹脂、ABS(acrylonitrile butadiene styrene)樹脂、ポリカーボネート樹脂のいずれであってもよいが、強度、弾性率、耐衝撃性の点でポリアセタール樹脂が好ましい。また、導電性部材193a1の材質は、導電性金属であればよく、シャフト191と同じくステンレスであってもよいし、真鍮、アルミダイキャスト(アルミニウム)、表面処理(無電界ニッケルメッキ、ユニクロメッキ、クロムメッキ等)された鉄であってもよい。なお、画像形成装置11において磁性トナーが用いられる場合、非磁性のステンレス、真鋳、アルミダイキャストが好ましい。
また、導電性部材193a1は、その外周面が樹脂部材193a2の内周面に密着するように、樹脂部材193a2の内周側の貫通孔に圧入されている。また、導電性部材193a1の内周側の貫通孔にシャフト191が挿入され、導電性部材193a1の内周面とシャフト191とが通電剥離性接着剤(後述する)によって接着されている。このようにして、導電性部材193a1および樹脂部材193a2からなるギャップ形成部材193aはシャフト191に固着支持されているのである。
また、導電性部材193a1の外径および樹脂部材193a2の内径は、導電性部材193a1を樹脂部材193a2の内周側に圧入することによって導電性部材193a1が樹脂部材193a2に固定されるようなサイズに設計されている。
さらに、導電性部材193a1の外周面にはローレット加工が施されている。なお、ローレット加工はJISB0951にて規定されているものであればよい。つまり、導電性部材193a1の外周面は、図5(a)に示されるように平目状のローレット目に加工されてもよいし、図5(b)に示されるようにアヤ目状のローレット目に加工されてもよい。また、ローレット目の溝の形状および寸法は非特許文献2に示されているスペックを採用できる。
また、本実施形態では、導電性部材193a1の内周面およびシャフト191の外周面の少なくとも一方に通電剥離性接着剤を塗布して、導電性部材193a1の内周面とシャフト191の外周面とを接着している。これにより、図4に示すように、導電性部材193a1の内周面とシャフト191の外周面との間に、層厚が0.05mmの接着層195が形成される(なお、シャフト191の外径はφ8mmであり、導電性部材191の内径はφ8.1mmである)。
通電剥離性接着剤とは、電流を流すことによって接着強度が低下して被着体(被接着物)と接着剤との界面が剥離する性質を有する接着剤である。本実施形態では、通電剥離性接着剤として、太陽金網株式会社製のエレクトリリースE4(非特許文献1および非特許文献1に示される製品情報を参照)を用いた。この通電剥離性接着剤は、接着剤を介して接着された第1被着体と第2被着体との間に5V〜50Vの直流電圧を10秒から数分程度印加すると、陽極側の被着体と接着剤との界面で電気化学反応が生じて接着強度が低下し、陽極側の被着体と接着剤との界面が剥離する性質を有している。この際、第1被着体と第2被着体との間に流れる電流は、常温環境下においては、電圧印加開始直後の5mA/cm以上の状態から数秒程度で1mA/cm程度に減少し、数分経過後には0.1mA/cm程度で略一定になる。また、両被着体に印加する電圧の極性を入れ替えて同様の処理を行うことにより、接着剤の両面、すなわち第1被着体と接着剤との界面および第2被着体と接着剤との界面の両方を剥離させることができる。また、剥離後の母材表面に接着層が残らず、剥離時の発ガスや発熱も生じないという性質を有している。
つぎに、図6に基づいて、帯電ローラ19のリサイクル作業時において、シャフト191に取り付けられるギャップ形成部材193aを交換する際の作業手順を説明する。図6は、シャフト191からギャップ形成部材193aを取り外す工程の様子を示した説明図である。
シャフト191からギャップ形成部材193aを取り外す際、シャフト191および導電性部材193a1の両被着体のうち、一方の被着体に直流電源500のプラス端子を接触させて、他方の被着体に直流電源500のマイナス端子を接触させる。これにより、直流電源500のプラス端子を接触させた方の被着体と接着層195との間に剥離が生じる。その後、プラス端子を接触させる被着体とマイナス端子を接触させる被着体とを入れ替えて同様の処理を行うことにより、シャフト191と接着層195とを剥離させ、且つ、導電性部材193a1と接着層195とを隔離させることができる。これにより、導電性部材193a1を含むギャップ形成部材193aをシャフト191から取り外すことができる。その後、通電剥離性接着剤を用いて新たなギャップ形成部材193aをシャフト191に接着して、ギャップ形成部材193aの交換作業が完了する。
以上のように、本実施形態の帯電ローラ19は、導電性のシャフト191と、シャフト191に取り付けられている電荷放出部材192と、シャフト191に取り付けられ、電荷放出部材192よりも感光体ドラム17の方に突出しており、感光体ドラム17に当接することによって電荷放出部材192と感光体ドラム17との間にギャップ(隙間)を形成するギャップ形成部材193とを備えている。そして、ギャップ形成部材193に含まれている導電性部材(導電領域)とシャフト191とが通電剥離性接着剤にて接着されることによって、ギャップ形成部材193がシャフト191に取り付けられている。これにより、ギャップ形成部材193とシャフト191との間に電流を流すことによってシャフト191からギャップ形成部材193を取り外し、通電剥離性接着剤にて新たなギャップ形成部材193をシャフト191に接着することでギャップ形成部材193を交換できる。つまり、本実施形態の構成によれば、電荷放出部材192の電荷放出面の有効幅を減少させずにギャップ形成部材193を交換できるため、ギャップ形成部材193の交換回数が制限されることがなく、長期に渡って帯電ローラ19を使用できるという効果を奏する。
ところで、画像形成装置11において帯電ローラ19を回転させる手法であるが、(a)回転する感光体ドラム17とギャップ形成部材193との摩擦力のみによって帯電ローラ19を感光体ドラム17に従動回転(連れ回り)させる第1の手法、(b)画像形成装置11の駆動源のトルクをシャフト191に伝達(付与)する駆動ギアを画像形成装置11に備え、回転する感光体ドラム17とギャップ形成部材193との摩擦力および前記トルクによって帯電ローラ19を回転させる第2の手法のいずれが採用されてもよい。なお、第2の手法の場合、帯電ローラ19の周速と感光体ドラム17の周速とをほぼ等しくできるため、感光体ドラム17とギャップ形成部材193との間に生じる摩擦力を軽減でき、感光体ドラム17の傷発生を抑制できるというメリットがある。
(複合機10にて用いられる現像剤)
以下では、本実施形態の複合機10にて用いられる現像剤の特性について説明する。
本実施形態の現像器15に収容される現像剤には、体積基準のメジアン径(D50)が15〜70μmのキャリアを含有させることが好ましく、メジアン径が25〜60μmのキャリアを含有させることがより好ましく、メジアン径が30〜55μmのキャリアを含有させることがさらに好ましい。
体積基準のメジアン径が15μm未満のキャリアを用いる場合、現像スリーブ上での穂立ちが均一で密な反面、磁気ブラシ(チェーン)が短く、感光体ドラムと現像スリーブとの間隙を微小(例えば0.1〜0.3mm)に設定せねばならず、非常に高価な現像器が必要になる。さらに、体積基準のメジアン径が15μm未満のキャリアを用いる場合、現像剤の流動性が悪化し、補給トナーの帯電の立ち上がりが悪化する傾向にある。また、体積基準のメジアン径が15μm未満のキャリアを用いる場合、感光体とキャリアとの鏡像電荷によってキャリア付着が起こりやすくなり、現像スリーブ上への安定的なトナー層形成を阻害し、感光体に微小なキズをつける場合がある。
一方、体積基準のメジアン径が70μmを超えるキャリアを用いる場合、磁性による現像剤の穂立ちが長くなり、これにより現像剤の掃きむら(均一な磁気ブラシが形成されにくく、表面が租になる現象)が生じるため、画質が悪化する傾向にある。また、キャリアの比表面積が小さく、トナーに十分な帯電付与が出来なくなり、磁気ブラシが剛直になりやすくなるため、現像スリーブ上の現像剤層ではき目むらが生じ、良好な画像が得られない場合もある。
また、本実施形態の現像器15に収容される現像剤には、真比重が3.0〜3.8g/cmのキャリアを含有させることが好ましい。この範囲の真比重を有するキャリアを含む2成分系現像剤は撹拌混合されてもトナーへの負荷が少なく、キャリアのトナースペントが抑制されるからである。さらに、真比重が3.0〜3.8g/cmのキャリアを用いる場合、現像スリーブ上に良好なトナー層が形成され易くなると共に、現像スリーブや感光体に付着した場合でも感光体への傷をつけにくくなるため好ましい。さらには、真比重が3.0〜3.8g/cmのキャリアを用いた補給用現像剤を使用する場合、現像剤の補給安定性が良好になって好ましい。なお、キャリアの真比重は、材料種、材料組成比、コア製造時の焼成温度などの製造条件を適否選択することによって調整可能である。
さらに、本実施形態の現像器15に収容される現像剤には、1000エルステッド(1000/4π(kA/m))の磁界下における磁化の強度(以下では「磁化σ1000」と称す)が40〜70Am/kgであるキャリアを含有させることが好ましく、磁化σ1000が50〜70Am/kgであるキャリアを含有させることがより好ましく、磁化σ1000が55〜65Am/kgであるキャリアを含有させることがさらに好ましい。
磁化σ1000が40〜70Am/kgであるキャリアを用いる場合、現像スリーブや感光体へのキャリア付着が抑制されるので、該キャリアを含む2成分系現像剤は耐久性が高くなる。
なお、磁化σ1000が70Am/kgを超えるキャリアを用いる場合、磁気ブラシに付着するトナーへ与えるストレスが大きく、トナーを劣化させやすい場合がある。磁化σ1000が70Am/kgを超えるキャリアはトナースペントを受けやすい場合がある。また、磁化σ1000が40Am/kg未満のキャリアを用いる場合、現像スリーブへの磁気拘束力が弱いため、略球形キャリアであっても現像スリーブや感光体に付着しやすく、地肌かぶり取りの可能な電圧値の範囲(ラティチュード)を狭めることがある。
また、磁化σ1000は、含有される磁性体の種類及び量を適宜選択することによって調整可能である。
磁化σ1000は、理研電子(株)製の振動磁場型磁気特性自動記録装置BHV−30を用いて、以下の手順で測定できる。円筒状のプラスチック容器にキャリアを十分に密に充填し、一方で1000エルステッドの外部磁場を作り、この状態で容器に充填されたキャリアの磁化モーメントを測定する。さらに、該容器に充填したキャリアの実際の質量を測定して、測定で得た磁化モーメントおよび質量から磁化σ1000(Am/kg)を求める。
また、キャリアのキャリアコアとしては、ポーラス形状であり、フェライトを含有するものが生産性に優れることから好ましい。フェライトを含有するキャリアコアは、樹脂含有量を多くして比重を低くしても、ポーラス形状であるキャリアコアの孔に樹脂が含浸されるので、添加した樹脂層とキャリアコアとの密着性が高まり好ましい。なお、ポーラス形状を有するキャリアコアとは、コアの内部もしくは表層に空孔を有するキャリアコアを意味する。また、ポーラス形状を有するキャリアコアの製法は、焼成時の温度を下げて結晶の成長をおさえる事、或いは発泡剤等の空孔形成剤を添加してキャリアコアに空孔を発生させる事などが挙げられる。
また、本実施形態の現像剤に含有されるトナーには透明トナーが含まれていてもよい。用紙表面の凹凸の影響を少なくして、より少ない有色トナー(黒色トナー)の量で色再現性や光沢性を向上させる目的で、用紙表面に透明トナーを担持させ、その上に有色トナーを重ね合わせることで光精細な有色トナー画像を得ることができる。いわゆる透明トナーで先に記録紙をラミネートして、記録紙表面の凹凸を除去するものである。
透明トナーとしては、光透過性が高く、着色剤が実質的に入らない樹脂からなり、個数平均粒径が1〜25μmのもので、実質的に無色であり、少なくとも可視光を実質的に散乱することなく良く透過する粒子が用いられる。
また、必要に応じて、任意の成分を添加してもよい。例えば、ワックス類、脂肪酸、又は脂肪酸の金属塩を添加すると、透明トナーが定着時に熱溶融する際、均一被膜が形成され易い。そのため、透明性が向上し、表面光沢に優れた画像が得られる。また、熱ロールによる定着時には、オフセットを防止する効果を発揮することもできる。それ以外にも、トナーの流動性や帯電付与性を確保する目的で、シリカ、アルミナ、チタニア、又は有機樹脂粒子等を外添剤として添加することができる。
また、本実施形態の画像形成装置11は、モノクロ印刷機であるが、カラー画像形成装置であっても構わない。この場合、使用されるトナーは、黒色トナーのみならず、黄色トナー、マゼンタトナー、シアントナーも用いてカラー画像が形成される。また、黒色トナー、黄色トナー、マゼンタトナー、シアントナー、ライトシアン色のトナーおよびライトマゼンタ色のトナーを用いてカラー画像を形成する構成であっても構わない。ライトシアンはシアンと同一の色相で濃度がより薄い色であり、ライトマゼンタはマゼンタと同一の色相で濃度がより薄い色である。また、本実施形態では1〜25μmの個数平均粒径を示すトナーが用いられる。さらに、本実施形態のトナーは、周知の製造方法、例えば粉砕法、懸濁重合法、乳化重合法、溶液重合法、エステル伸張重合法によって製造できる。
さらに、本実施形態の画像形成装置11は、黒色トナーでベタ画像(画像面積率100%の画像領域)を形成した場合の画像領域におけるトナー量が0.20〜0.40mg/cmの範囲になるようにトナー消費量が調整されている。なお、フルカラー画像形成装置を使用する場合、プロセスブラック(イエロー、シアン、マゼンタの3色重ね合わせた状態のこと)にて前記ベタ画像を形成したときの画像領域におけるトナー量は0.60〜1.2mg/cmの範囲になるようにトナー消費量が調整される。これは、転写画像において、1色当たりのトナー量が0.20/cm未満の場合は充分な画像濃度が得られず、1色当たりのトナー量が0.40mg/cmを超える場合、転写効率が低下して無駄にトナーを消費してしまうからである。
(導電性部材193a1について)
図3に示す導電性部材193a1は、インサート成型や超音波インサートによって樹脂部材193a2の内周側の貫通孔に圧入できる。
インサート成型では、金属インサートを用いることができ、樹脂の成型の容易性と可溶性、金属の剛性、強度、耐熱性など相反する特性を組み合わせる事で、複雑で且つ丈夫、そして精密な部品を作る事が可能となる。腐食しやすい金属材料(導電性部材193a1)を樹脂(樹脂部材193a2)で包みこむことにより、長期的な信頼性の向上も可能となる。
超音波インサートには様々なタイプがあるが、ローレットタイプの超音波インサートを用いることが好ましい。ローレットタイプの超音波インサートについて以下説明する。まず、導電性部材193a1の外周面にアヤ目のローレット加工を行い、樹脂部材193a2の内径が導電性部材193a1の外径よりφ0.4〜1.0mm程小さくなるように、樹脂部材193a2および導電性部材193a1を設計する。導電性部材193a1を樹脂部材193a2の貫通孔の上にセットし、導電性部材193a1に対して超音波振動と圧力を加えると、導電性部材193a1と樹脂部材193a2との境界面に局部的な摩擦熱が発生し、樹脂を溶融しながら導電性部材193a1が挿入される。この時、ローレット加工面の溝部に樹脂が流れ込み、その後樹脂が再凝固すると導電性部材193a1がロックされ、インサートが完了する。なお、非特許文献3に、ローレットタイプの超音波インサートの詳細が示されている。
超音波インサートの利点として、インサート時間が短いこと(通常は1秒以下)、複数のインサートが一度に行えること、樹脂に割れやひびが発生しにくいこと、インサートされる金具(導電性部材193a1)の周囲の樹脂に対するストレス(残留応力)が少ないこと、再現性が高く制御し易いこと、自動化し易いこと、インサートされる金具(導電性部材193a1)を金型にセットする必要がないこと、超音波インサート用の金型はインサート成形用の金型に比べて安価であること、成形サイクルが早いこと、等が挙げられる。
また、非特許文献3に示されているアンダーカットタイプの超音波インサートを用いてもよい。アンダーカットタイプはローレットタイプの応用であり、ローレットタイプよりも固定強度が更に強くなる手法である。非特許文献3に示されているように、インサート金具(本実施形態では導電性部材193a1)のローレット加工面の下にアンダーカット部を形成し、インサート金具を樹脂穴にセットする。そして、超音波発振によってローレット加工面の周囲の樹脂を溶融する。溶融された樹脂は、ローレット加工面の溝に流れ込み、さらに一部が下方へ流れ出してアンダーカット部の溝を埋め込む。アンダーカット部はローレットの溝よりも更に深い溝となっているので、樹脂が再凝固した後には、より強力なロック機構となり、引張強度を上げることができる。
さらに、非特許文献3に示されているウルトラサートタイプの超音波インサートを用いてもよい。この手法では、非特許文献3に示されているように、インサート金具(本実施形態では導電性部材193a1)の外面が竹の子形状になるようにインサート金具を加工し、溶融樹脂を更にインサート金具に絡み込ませ易くしている。また、インサート金具の外面を竹の子形状(段差付のテーパ部)にすることで、ロックによる引張強度を高くし、且つ、回転トルクに対する強度を上げることができる。
ローレットタイプの場合は溶融樹脂が溝に流れ込みにくい為に強度がばらつくが、ウルトラサートタイプによれば、インサート金具の外面の段差が大きいため、樹脂が流れ込みやすく、高強度を得ることができる。また、溝が大きい分、回転トルク強度も高くなる。
さらに、ウルトラサートタイプによれば、インサート金具および樹脂穴がテーパになっているため、インサート時の位置設定が容易という利点がある。また、ウルトラサートタイプによれば、インサート金具表面の段差部で樹脂を発熱させることでき、効率の良い溶融状態が得られる。また、ウルトラサートタイプによれば、接触面が強いことから、短時間でインサートを行え、安定した強度を得ることができる。さらに、ウルトラサートタイプによれば、インサート金具及び樹脂穴がテーパ状であるため、溶融した樹脂が下方へ押し出されることが少なく、スムーズにロックを行えるというメリットがある。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、複写機、複合機、プリンタ、ファクシミリ等の電子写真方式の画像形成装置に利用できる。
10 複合機
11 画像形成装置
17 感光体ドラム
19 帯電ローラ
191 シャフト
192 電荷放出部材
193 ギャップ形成部材
193a ギャップ形成部材
193b ギャップ形成部材
193a1 導電性部材(導電領域)
193a2 樹脂部材
500 直流電源(電源)

Claims (6)

  1. 導電性のシャフトと、
    前記シャフトに取り付けられている電荷放出部材と、
    前記シャフトに取り付けられ、前記電荷放出部材よりも感光体ドラムの方に突出しており、前記感光体ドラムに当接することによって前記電荷放出部材と前記感光体ドラムとの間にギャップを形成するギャップ形成部材とを備え、
    前記ギャップ形成部材に含まれている導電領域と前記シャフトとが通電剥離性接着剤にて接着されることによって、前記ギャップ形成部材が前記シャフトに取り付けられていることを特徴とする帯電ローラ。
  2. 前記ギャップ形成部材は、リング状の樹脂部材と、前記導電領域であるリング状の導電性部材とを有し、
    前記樹脂部材の内周側の貫通孔に前記導電性部材が圧入されており、
    前記導電性部材の内周側の貫通孔に前記シャフトが挿入され、前記導電性部材の内周面と前記シャフトとが前記通電剥離性接着剤によって接着されていることを特徴とする請求項1に記載の帯電ローラ。
  3. 前記導電性部材は、真鍮、ステンレス、アルミニウム、鉄のうちのいずれかからなることを特徴とする請求項2に記載の帯電ローラ。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の帯電ローラを備えていることを特徴とする電子写真方式の画像形成装置。
  5. 前記シャフトに対してトルクを付与する駆動ギアを備えていることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 請求項1に記載の帯電ローラのリサイクル方法であって、
    前記シャフトに対して電源の一方の電極を接続し、前記導電領域に対して前記電源の他方の電極を接続し、前記シャフトおよび前記導電領域に対して電流を印加することによって、前記ギャップ形成部材を前記シャフトから剥離する工程と、
    前記ギャップ形成部材とは異なるギャップ形成部材を通電剥離性接着剤によって前記シャフトに接着する工程とを含むことを特徴とするリサイクル方法。
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