JP5117252B2 - ナノカーボン・炭化物連続製造装置 - Google Patents
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Description
アーク放電法は、正負のグラファイト電極間にアーク放電を起こすことでグラファイトが蒸発し、陰極先端に凝縮したカーボンの堆積物の中にカーボンナノチューブが生成される方法である(例えば、特許文献1参照)。レーザー蒸着法は、高温に過熱した不活性ガス中に金属触媒を混合したグラファイト試料を入れ、レーザー照射することによりカーボンナノチューブを生成する方法である(例えば、特許文献2参照)。
CVD法には、反応炉の中に入れた基板にカーボンナノチューブを生成させる気相成長基板法(例えば、特許文献3参照)と、触媒金属と炭素源を一緒に高温の炉に流動させカーボンナノチューブを生成する流動気相法(例えば、特許文献4参照)の二つの方法がある。
しかし、アーク放電法、レーザー蒸着法ではアーク放電、レーザー蒸着用の電気、原料のLPGガス等の化石資源由来の炭化水素、化学気相成長法では加熱するための電気或いはガス等の燃料、原料のLPGガス等の化石資源由来の炭化水素を必要とし、いずれのカーボンナノチューブを製造する装置においても、カーボンナノチューブを製造するのに大量の化石資源由来のエネルギーを使用している。地球温暖化防止の対策が急務である今、高機能カーボンであるカーボンナノチューブを生成する為に大量の二酸化炭素を排出しているということは大きな問題である。
1) 上記したように、本発明のナノカーボン・炭化物連続製造装置は、第1の有機物処理材料を乾燥する初段乾燥手段と、中段炭化・熱分解液回収手段と、後段ナノカーボン生成手段とを有し、中段炭化・熱分解液回収手段に乾燥した第2の有機物処理材料を投入することで、2種類の第1・第2の有機物処理材料から連続してナノカーボン、炭化物を製造するものである。
2) 上記1)において、前記初段乾燥手段は、第1の有機物処理材料を乾燥し水分を回収する機能を有することを特徴とする。
4) 上記1)又は2)において、初段乾燥手段に投入する第1の有機物処理材料は繊維質系バイオマスであり、中段炭化・熱分解液回収手段に投入する第2の有機物処理材料は廃プラスチックである場合が挙げられる。
5) 上記1)又は2)において、初段乾燥手段に投入する第1の有機物処理材料は下水汚泥であり、中段炭化・熱分解液回収手段に投入する第2の有機物処理材料は廃プラスチックである場合が挙げられる。
7) 上記1)又は2)において、初段乾燥手段に投入する第1の有機物処理材料は、木質系バイオマス,繊維質系バイオマス,下水汚泥のうち少なくとも2以上の有機物を組み合わせたものであり、中段炭化・熱分解液回収手段に投入する第2の有機物処理材料は使用済みの活性炭である場合が挙げられる。
を有する場合が挙げられる。
12) 上記1)〜11)において、中段炭化・熱分解液回収手段の中段熱分解ガス成分凝縮エジェクタにて凝縮しきれないオフガス成分を、初段乾燥炉、中段熱分解炉、後段ナノカーボン生成炉の加熱用バーナの燃料として活用することが好ましい。
13) 上記1)〜12)において、中段炭化・熱分解液回収手段で回収した中段熱分解油の一部を、初段乾燥炉、中段熱分解炉、後段ナノカーボン生成炉の加熱用バーナの燃料として活用することが好ましい。
15) 上記14)において、中段炭化・熱分解液回収手段の中段熱分解炉、後段ナノカーボン生成手段の後段ナノカーボン生成炉の夫々の内容器内に注入する水蒸気の量は、中段熱分解活性炭製造炉、後段ナノカーボン生成炉の内容器内の夫々の温度により自動温度制御運転機能を有することが好ましい。
17) 上記1)〜16)において、中段炭化・熱分解液回収手段の中段熱分解炉の内部には耐熱ボールとしてセラミックボールを保持し、後段ナノカーボン生成手段の後段ナノカーボン生成炉の内部には耐熱ボールとしてステンレス、鉄、ニッケル、クロムのいずれかからなる金属ボールを保持することが好ましい。
(第1の実施形態)
図1は、請求項2の実施形態に対応する説明である。第1の実施形態に係るナノカーボン・炭化物連続製造装置は、第1の有機物処理材料(有機物処理材料A)を乾燥し水分を回収する初段乾燥手段1と、乾燥された有機物処理材料Aを炭化・熱分解し熱分解液を回収する中段炭化・熱分解液回収手段2と、回収した熱分解液からナノカーボンを生成する後段ナノカーボン生成手段3とを有し、中段炭化・熱分解液回収工程2に初段乾燥手段1に投入する有機物処理材料Aとは別の第2の有機物処理材料(乾燥した有機物処理材料B)を投入することで、2種類の有機物処理材料A,Bから連続してナノカーボン、炭化物を製造することを特徴とする。
ここで、中段炭化・熱分解液回収手段2は、乾燥物排出/投入機17と、内容器18を内蔵した低温炉19と、耐熱ボール22と、第2の加熱源24と、熱分解ガス出口ノズル28と、炭化物回収容器27と、熱分解ガス出口ダクト28と、触媒用金属粉投入ホッパー39と、熱分解液投入容器30と、熱分解液冷却器31を介装した熱分解液循環ライン32とを主要な構成要素としている。
1)まず、初段乾燥手段1において、有機物処理材料Aは第1の投入ホッパー11に投入される。第1の投入ホッパー11に投入された有機物処理材料Aは、投入機12を経由して定量的に乾燥炉13内に投入される。乾燥炉13内に投入された有機物処理材料Aは、有機物処理材料Aの特性、含水率等にもよるが、乾燥炉13の内部温度100〜200℃で加熱される。これにより有機物処理材料Aは乾燥され、乾燥炉13内部から排出される乾燥後の水分は、乾燥炉13の出口側上部に設置している水分排出ノズル16を経由して排出される。
ここで、内容器18内の多数の耐熱ボール22が、内容器18が回転することにより、低温炉19の内容器18に投入された有機物処理材料への熱の伝わりを促進し、活性炭等の炭化物の生成速度を高めるとともに、活性炭等の炭化物を粉末状とし活性炭或いは粉末炭化燃料等として利用しやすくする効果も高めることもできる。
上記のような活性炭としての機能・特性を高めるには、熱分解・炭化温度を800℃以上の高めに設定することで可能となるが、処理する有機物処理材料、処理時間等のパラメータを調整することによっては、これより低めの設定温度でも良質な機能・特性を有する活性炭を製造することができる。
更に、高温炉34の基本構造としては、第1の実施形態のように横型に限らず、例えば縦型、斜め設置型にしてもよい。
更には、高温炉34からカーボンナノチューブがカーボンナノチューブ回収容器45に排出される際に、カーボンナノチューブ回収容器41内の空気が高温炉34内に混入しないように、高温炉34とカーボンナノチューブ回収容器41との間にダブルダンパやロータリーバルブ等を設置するような設計配慮も当然必要である。これにより、熱分解液は後段ナノカーボン生成手段3においてカーボンナノチューブ等の高機能カーボンが生成・回収される。
本発明の第2の実施形態に係るナノカーボン・炭化物連続製造装置について図2を参照して説明する。但し、図1と同部材は同符番を付して説明を省略する。図2は、請求項3の実施形態に対応する。第2の実施形態は、初段乾燥手段1に投入する有機物処理材料Aは木質系バイオマスとし、中段炭化・熱分解液回収手段2に投入する有機物処理材料Bは廃プラスチックとし、2種類の有機物処理材料A,Bから連続してナノカーボン,炭化物を製造することを特徴とする。
まず、初段乾燥手段1において、木質系バイオマス(有機物処理材料A)は有機物処理材料A投入ホッパー11に投入される。投入ホッパー11に投入された木質系バイオマス(有機物処理材料A)は投入機12を経由して定量的に乾燥炉13内に投入される。定量的に乾燥炉13内に投入する方法としては、ここに示す投入路13を経由して投入する方式だけでなく、投入ホッパー11の下部にサークルフィーダ、ロータリーバルブ等の定量供給装置を設置することで、これらを経由することにより投入ホッパー11内の木質系バイオマスを定量的に切り出し、乾燥炉13に定量的に投入する方式もある。
本発明の第3の実施形態に係るナノカーボン・炭化物連続製造装置について図3を参照して説明する。但し、図1,図2と同部材は同符番を付して説明を省略する。図3は、請求項4の実施形態に対応する。第3の実施形態は、初段乾燥・水回収手段1に投入する有機物処理材料Aは植物、農産物の廃棄物等の繊維質系バイオマスとし、中段炭化・熱分解液回収手段2に投入する有機物処理材料Bは廃プラスチックとし、2種類の有機物処理材料A,Bから連続してナノカーボン、炭化物を製造することを特徴とする。
まず、初段乾燥・水回収手段1において、繊維質系バイオマスは第1の投入ホッパー11に投入される。投入ホッパー11に投入された繊維質系バイオマスは投入機12を経由して定量的に乾燥炉13内に投入される。定量的に乾燥炉13内に投入する方法としては、ここに示す投入機12を経由して投入する方式だけでなく、投入ホッパー11の下部にサークルフィーダ、ロータリーバルブ等の定量供給装置を設置することで、これらを経由することにより投入ホッパー11内の植物、農産物の廃棄物等の繊維質系バイオマス(有機物処理材料A)を定量的に切り出し、乾燥炉13に定量的に投入する方式もある。
本発明の第4の実施形態に係るナノカーボン・炭化物連続製造装置について図4を参照して説明する。但し、図1〜図3と同部材は同符番を付して説明を省略する。図4は、請求項5の実施形態に対応する。第3の実施形態は、初段乾燥・水回収手段1に投入する有
図4は、請求項4の実施形態に対応する説明である。本発明による初段乾燥手段1に投入する有機物処理材料Aは下水汚泥とし、中段炭化・熱分解液回収手段2に投入する有機物処理材料Bは廃プラスチックとし、2種類の有機物処理材料A,Bから連続してナノカーボン、炭化物を製造することを特徴とする。
まず、初段乾燥手段1において、下水汚泥は第1の入ホッパー11に投入される。投入ホッパー11に投入された下水汚泥は投入機12を経由して定量的に乾燥炉13内に投入される。定量的に乾燥炉13内に投入する方法としては、ここに示す投入機12を経由して投入する方式だけでなく、投入ホッパー11の下部にサークルフィーダ、ロータリーバルブ等の定量供給装置を設置することで、これらを経由することにより投入ホッパー11内の下水汚泥を定量的に切り出し、乾燥炉13に定量的に投入する方式もある。
以降の中段炭化・熱分解液回収手段2、ナノカーボンを生成する後段ナノカーボン生成手段3のフロー説明については、図1の第1の実施形態の説明と同様である。
本発明の第5の実施形態に係るナノカーボン・炭化物連続製造装置について図5を参照して説明する。但し、図1〜図4と同部材は同符番を付して説明を省略する。図5は、請求項6の実施形態に対応する。第5の実施形態は、初段乾燥手段1に投入する有機物処理材料Aは木質系バイオマス、植物,農産物の廃棄物等の繊維質系バイオマス、下水汚泥を組み合わせたものとし、中段炭化・熱分解液回収手段2に投入する有機物処理材料Bは廃プラスチックとし、2種類の有機物処理材料A,Bから連続してナノ能カーボン、炭化物を製造することを特徴とする。
まず、初段乾燥手段1において、木質系バイオマス、植物、農産物の廃棄物等の繊維質系バイオマス、下水汚泥を組み合わせたもの(有機物処理材料A)は第1の投入ホッパー11に投入される。投入ホッパー11に投入された有機物処理材料Aは投入機12を経由して定量的に乾燥炉13内に投入される。定量的に乾燥炉13内に投入する方法としては、ここに示す投入機12を経由して投入する方式だけでなく、投入ホッパー11の下部にサークルフィーダ、ロータリーバルブ等の定量供給装置を設置することで、これらを経由することにより投入ホッパー11内の下水汚泥(有機物処理材料A)を定量的に切り出し、乾燥炉13に定量的に投入する方式もある。
以降の中段炭化・熱分解液回収手段2、ナノカーボンを生成する後段ナノカーボン生成手段3のフロー説明については、図1の第1の実施形態の説明と同様である。
本発明の第6の実施形態に係るナノカーボン・炭化物連続製造装置について図6を参照して説明する。但し、図1〜図5と同部材は同符番を付して説明を省略する。図6は、請求項7の実施形態に対応する。第6の実施形態は、初段乾燥手段1に投入する有機物処理材料Aは木質系バイオマス、植物,農産物の廃棄物等の繊維質系バイオマス、下水汚泥を組み合わせたものとし、中段炭化・熱分解液回収手段2に投入する有機物処理材料Bは使用済みの活性炭とし、2種類の有機物処理材料A,Bから連続してナノカーボン、炭化物を製造することを特徴とする。
まず、初段乾燥手段1において、木質系バイオマス、植物,農産物の廃棄物等の繊維質系バイオマス、下水汚泥を組み合わせたもの(有機物処理材料A)は第1の投入ホッパー11に投入される。投入ホッパー11に投入された有機物処理材料Aは投入機12を経由して定量的に乾燥炉13内に投入される。定量的に乾燥炉13内に投入する方法としては、ここに示す投入機12を経由して投入する方式だけでなく、投入ホッパー11の下部にサークルフィーダ、ロータリーバルブ等の定量供給装置を設置することで、これらを経由することにより投入ホッパー11内の下水汚泥(有機物処理材料A)を定量的に切り出し、乾燥炉13に定量的に投入する方式もある。
以降の中段炭化・熱分解液回収手段2、ナノカーボンを生成する後段ナノカーボン生成手段3のフロー説明については、図1の第1の実施形態の説明と同様である。
本発明の第7の実施形態に係るナノカーボン・炭化物連続製造装置について図7を参照して説明する。但し、図1〜図6と同部材は同符番を付して説明を省略する。図7は、請求項8の実施形態に対応する。
更に、投入材料が細かく乾燥炉13内部で絡まったりすることもない為、内筒(内容器)の第2駆動モータ15の駆動動力も減らすことができる。
本発明の第8の実施形態に係るナノカーボン・炭化物連続製造装置について図8を参照して説明する。但し、図1〜図7と同部材は同符番を付して説明を省略する。図8は、請求項9の実施形態に対応する。第8の実施形態において、初段乾燥手段1は、乾燥炉13内に投入された有機物処理材料Aから水蒸気成分を分離し乾燥物のみとする乾燥炉13の水蒸気成分を回収するものである。
投入する有機物処理材料Aが木質系バイオマスである場合、初段回収水容器56に回収される初段回収水は木酢液であり、回収した初段回収水を木酢液として活用することができる。
また、投入する有機物処理材料が植物、農産物の廃棄物等の繊維質系バイオマスである場合、初段回収水容器56に回収される初段回収水は植物液であり、回収した初段回収水を植物液として活用することができる。
一方、投入する有機物処理材料が植物、農産物の廃棄物等の繊維質系バイオマスである場合、初段回収水容器56に回収される初段回収水は植物液であり、植物液は木酢液に比べタール分等の残留分が少なく、中性物質類が多い場合は植物の成長を促進する性質を有し、木酢液と同様に、その用途も消臭剤、畜産用、堆肥用、園芸用等への広い活用が図れる。
本発明の第9の実施形態に係るナノカーボン・炭化物連続製造装置について図8を参照して説明する。但し、図1〜図7と同部材は同符番を付して説明を省略する。図8は、請求項10の実施形態に対応する。
また、中段炭化・熱分解液回収手段2の熱分解液回収容器30内に中段熱分解液が後段のナノカーボン生成手段3に供給する以上に溜まる場合は、中段熱分解液回収容器30内に或る一定以上のレベルに溜まれば、中段熱分解液を自動的に次の容器等に払出し・出荷できるようにする等、中段熱分解液に関係する付帯設備の設計上の創意工夫はその設置場所の状況に合わせて行えばよい。
本発明の第10の実施形態に係るナノカーボン・炭化物連続製造装置について図8を参照して説明する。但し、図1〜図7と同部材は同符番を付して説明を省略する。図8は、請求項11の実施形態に対応する。
第10の実施形態において、本発明による後段ナノカーボン生成手段3は、内容器36の一端側に熱分解液循環ライン32で生成した熱分解液と触媒用金属粉とを高温炉34に投入し、ナノカーボンとオフガスを生成し、回収したナノカーボンを回収するカーボンナノチューブ容器41を有することを特徴とする。
本発明の第11の実施形態に係るナノカーボン・炭化物連続製造装置について図9を参照して説明する。但し、図1〜図8と同部材は同符番を付して説明を省略する。図9は、請求項12の実施形態に対応する。第11の実施形態は、中段炭化・熱分解液回収手段2の中段熱分解ガス成分凝縮エジェクタ27にて凝縮しきれないオフガス成分及び後段ナノカーボン生成手段3の高温炉34から発生するオフガス成分を、乾燥炉13、低温炉19、高温炉34の加熱用バーナの燃料として活用することを特徴とする。なお、連続して有機物処理材料からナノカーボン、炭化物炭を製造するフロー説明は図1〜図4と同様であるので、ここでは説明を省略する。
オフガス燃焼炉67内では、850℃以上、滞留時間2秒以上で熱分解ガスを完全燃焼させ無害化した後、発生する熱風はオフガス燃焼ガスライン70を経由して高温炉38の外側に設置されている第3の加熱源38へと送風する。高温炉34内部の熱分解液、触媒用金属粉、耐熱ボール37は、第3の加熱源38を流れる熱風により加熱される。
第3の加熱源38の出口ガスは、低温炉19の外側に設置された第2の加熱源24へと送風する。低温炉19内部の乾燥された有機物処理材料Bは、第2の加熱源24を流れる熱風により加熱される。
なお、排熱回収ボイラー61の負荷が低い場合はオフガス燃焼炉67の燃焼排ガスの一部を排気塔63から系外に排出させたり、他の加熱源がある場合には、それらに排ガスを供給することも可能である。
本発明の第12の実施形態に係るナノカーボン・炭化物連続製造装置について図10を参照して説明する。但し、図1〜図9と同部材は同符番を付して説明を省略する。図10は、請求項12の実施形態に対応する。第12の実施形態は、中段炭化・熱分解液回収手段2にて回収した中段熱分解油の一部を乾燥炉13、低温炉19、高温炉34の加熱用バーナの燃料として活用することを特徴とする。
図10では、低温炉19から熱分解液投入容器30を経由して排出される熱分解液の一部を、熱分解液供給ライン81を経由してオフガス燃焼炉67のバーナに供給されるようにしている。
本発明の第13の実施形態に係るナノカーボン・炭化物連続製造装置について、図11を参照して説明する。但し、図1〜図10と同部材は同符番を付して説明を省略する。第13の実施形態は請求項13に対応する。第13の実施形態は、中段炭化・熱分解液回収手段2の低温炉19、後段ナノカーボン生成手段3の高温炉34の夫々の内容器18,36内に水蒸気注入ノズル82,83を設置し、運転中に内容器内に水蒸気を注入しつつ熱分解炭化物製造、カーボン生成を行うことを特徴とする。
本発明の第14の実施形態に係るナノカーボン・炭化物連続製造装置について、図12を参照して説明する。但し、図1〜図11と同部材は同符番を付して説明を省略する。第14の実施形態は請求項16に対応する。第14の実施形態は、後段ナノカーボン生成手段3の高温炉34の内容器36内に水素注入ノズル84を設置し、運転中に内容器36内に水素を注入しつつカーボン生成を行うことを特徴とする。即ち、図14では、高温炉34内の内容器36に水素注入ノズル84を経由して、水素を噴霧するようにしたものである。
なお、水素を注入する際は、水素噴射ノズルから連続的に均一に注入できるよう高温炉34内の最適位置にノズルを設置する等の設計上の工夫が必要である。
Claims (16)
- 第1の有機物処理材料を乾燥し水分を回収する機能を有する初段乾燥手段と、乾燥された第1の有機物処理材料を炭化・熱分解し熱分解液を回収する中段炭化・熱分解液回収手段と、回収した熱分解液からナノカーボンを生成する後段ナノカーボン生成手段とを有し、
中段炭化・熱分解液回収手段に初段乾燥手段に投入する第1の有機物処理材料とは別の乾燥した第2の有機物処理材料を投入することで、2種類の第1・第2の有機物処理材料から連続してナノカーボン、炭化物を製造することを特徴とするナノカーボン・炭化物連続製造装置。 - 初段乾燥手段に投入する第1の有機物処理材料は木質系バイオマスであり、中段炭化・熱分解液回収手段に投入する第2の有機物処理材料は廃プラスチックであることを特徴とする請求項1記載のナノカーボン・炭化物連続製造装置。
- 初段乾燥手段に投入する第1の有機物処理材料は繊維質系バイオマスであり、中段炭化・熱分解液回収手段に投入する第2の有機物処理材料は廃プラスチックであることを特徴とする請求項1記載のナノカーボン・炭化物連続製造装置。
- 初段乾燥手段に投入する第1の有機物処理材料は下水汚泥であり、中段炭化・熱分解液回収手段に投入する第2の有機物処理材料は廃プラスチックであることを特徴とする請求項1記載のナノカーボン・炭化物連続製造装置。
- 初段乾燥手段に投入する第1の有機物処理材料は、木質系バイオマス,繊維質系バイオマス,下水汚泥のうち少なくとも2以上の有機物を組み合わせたものであり、中段炭化・熱分解液回収手段に投入する第2の有機物処理材料は廃プラスチックであることを特徴とする請求項1記載のナノカーボン・炭化物連続製造装置。
- 初段乾燥手段に投入する第1の有機物処理材料は、木質系バイオマス,繊維質系バイオマス,下水汚泥のうち少なくとも2以上の有機物を組み合わせたものであり、中段炭化・熱分解液回収手段に投入する第2の有機物処理材料は使用済みの活性炭であることを特徴とする請求項1記載のナノカーボン・炭化物連続製造装置。
- 初段乾燥手段に投入する第1の有機物処理材料は、木質系バイオマス或いは繊維質系バイオマスであるとき、木質系バイオマス材料或いは繊維質系バイオマスを粉砕処理することにより材料の粒度径を0.1〜2mmの範囲で均一にした後、材料貯留ホッパーに粉砕材料を投入し、その下部に定量供給装置を設置し、粉砕処理された材料を定量供給装置を経由して、初段乾燥炉内に連続的に投入できるようにしたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一記載のナノカーボン・炭化物連続製造装置。
- 初段乾燥手段は、
初段乾燥炉内に投入された第1の有機物処理材料から水蒸気成分を分離し乾燥物のみとする初段乾燥炉の水蒸気成分を回収するものであり、
初段乾燥炉内で発生し外部に導出される初段水蒸気成分を初段水と直接接触し凝縮させる初段水蒸気凝縮エジェクタと、
初段水蒸気成分凝縮エジェクタにて凝縮した初段回収水を貯留する初段回収水タンクと、
凝縮した初段回収水を冷却する初段水冷却器と
を有することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一記載のナノカーボン・炭化物連続製造装置。 - 中段炭化・熱分解液回収手段は、
初段乾燥手段にて生成した第1の有機物処理材料の乾燥物と第2の有機物処理材料とを同時に中段炭化・熱分解液回収手段の中段熱分解炉に投入し、投入された第1の有機物処理材料の乾燥物と第2の有機物処理材料とを熱分解し、第1の有機物処理材料の乾燥物と第2の有機物処理材料から熱分解ガス成分及び活性炭を分離回収するものであり、
中段熱分解炉内で発生し外部に導出される中段熱分解ガス成分を中段熱分解液と直接接触し凝縮させる中段熱分解ガス成分凝縮エジェクタと、
中段熱分解ガス成分凝縮エジェクタにて凝縮した中段熱分解油を貯留する中段熱分解液回収容器と、
凝縮した中段熱分解液を冷却する中段熱分解油冷却器と
を有することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一記載のナノカーボン・炭化物連続製造装置。 - 後段ナノカーボン生成手段は、
内部に回転可能な内容器を有し、この内容器の一端側に中段炭化・熱分解液回収手段で生成した熱分解液と触媒用金属粉とを後段ナノカーボン生成炉に投入し、ナノカーボンとオフガスを生成し、回収したナノカーボンを回収するナノカーボン回収容器と
を有することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一記載のナノカーボン・炭化物連続製造装置。 - 中段炭化・熱分解液回収手段の中段熱分解ガス成分凝縮エジェクタにて凝縮しきれないオフガス成分を、初段乾燥炉、中段熱分解炉、後段ナノカーボン生成炉の加熱用バーナの燃料として活用することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一記載のナノカーボン・炭化物連続製造装置。
- 中段炭化・熱分解液回収手段で回収した中段熱分解油の一部を、初段乾燥炉、中段熱分解炉、後段ナノカーボン生成炉の加熱用バーナの燃料として活用することを特徴とする請求項1乃至11のいずれか一記載のナノカーボン・炭化物連続製造装置。
- 中段炭化・熱分解液回収手段の中段熱分解炉、後段ナノカーボン生成手段の後段ナノカーボン生成炉の夫々の内容器内に水蒸気注入ノズルを設置し、運転中に内容器内に水蒸気を注入しつつナノカーボン、炭化物生成を行うことを特徴とする請求項1乃至12のいずれか一記載のナノカーボン・炭化物連続製造装置。
- 中段炭化・熱分解液回収手段の中段熱分解炉、後段ナノカーボン生成手段の後段ナノカーボン生成炉の夫々の内容器内に注入する水蒸気の量は、中段熱分解活性炭製造炉、後段ナノカーボン生成炉の内容器内の夫々の温度により自動温度制御運転機能を有することを特徴とする請求項13の記載のナノカーボン・炭化物連続製造装置。
- 後段ナノカーボン生成手段の後段ナノカーボン生成炉の夫々の内容器内に水素注入ノズルを設置し、運転中に内容器内に水素を注入しつつナノカーボン生成を行うことを特徴とする請求項1乃至14のいずれか一記載のナノカーボン・炭化物連続製造装置。
- 中段炭化・熱分解液回収手段の中段熱分解炉の内部には耐熱ボールとしてセラミックボールを保持し、後段ナノカーボン生成手段の後段ナノカーボン生成炉の内部には耐熱ボールとしてステンレス、鉄、ニッケル、クロムのいずれかからなる金属ボールを保持することを特徴とする請求項1乃至15の記載のナノカーボン・炭化物連続製造装置。
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