JP5116986B2 - エレベータ遠隔監視システム - Google Patents

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Description

この発明は、エレベータ遠隔監視システム、特に地震発生時のエレベータの停止制御機能を含むシステムに関する。
従来、地震発生時のエレベータの管制制御を行うシステムとして、地震の波から求められた少なくとも震源地及び地震発生時刻を含むリアルタイム地震情報を受信する地震情報受信手段と、この地震情報受信手段により受信したリアルタイム地震情報に含まれる情報から現在地における地震の波の到達時刻を予測する地震予測手段と、この地震予測手段により予測された地震の到達時刻に応じて、エレベータの管制運転を制御する制御手段と、を有するものがあった(例えば特許文献1参照)。
特開2004−224469号公報
しかしながら、上記のような従来の地震発生時のエレベータの管制制御を行うシステムは、点在している各建物に設置されたエレベータを遠隔監視センタから遠隔集中監視する従来から提供されているエレベータ遠隔監視システムとは分離された、別のハードウェアで構成されており、機器費用や運用費等が割高になるという課題があった。
この発明は上記の課題を解消するためになされたもので、これらのシステムを1つのシステムに統合し、エレベータの異常等の遠隔監視機能と、緊急地震情報に基づく地震発生時のエレベータの管制制御機能を含むエレベータ遠隔監視システムを提供することを目的とする。
この発明は、点在する施設に設置された少なくとも1つの各エレベータの遠隔監視制御装置にネットワークを介して遠隔監視センタが接続されて遠隔監視を行うエレベータ遠隔監視システムであって、監視下にあるエレベータの上記遠隔監視制御装置からエレベータの状態を上記遠隔監視センタに送信してエレベータの遠隔監視を行う遠隔監視手段と、上記遠隔監視センタで緊急地震速報を受信しこれに基づいて演算した監視下にあるエレベータの所在地での予想情報に従ってエレベータに地震時管制制御運転を行わせる地震時管制制御手段と、を備え、上記遠隔監視手段が、エレベータの上記遠隔監視制御装置に設けられ、エレベータの状態信号及び異常信号を上記遠隔監視センタに送信する遠隔監視点検機能と、上記遠隔監視センタに設けられ、上記遠隔監視点検機能からの信号を受ける遠隔監視機能と、を含み、上記地震時管制制御手段が、上記遠隔監視センタに設けられ、緊急地震速報を受信しこれに基づいて演算したエレベータの所在地での予想地震規模が予め定められた値以上になった場合に、該エレベータの所在地での地震情報である個別地震情報を該エレベータの上記遠隔監視制御装置に送る地震時管制制御用メインサーバ機能と、エレベータの上記遠隔監視制御装置に設けられ、上記地震時管制制御用メインサーバ機能からの個別地震情報に従ってエレベータに地震時管制制御運転を行わせる地震時管制制御用ローカルサーバ機能と、を含み、予想地震規模の閾値として設定された地震情報配信条件及びエレベータの所在地の情報を含む各エレベータ毎の情報を格納した監視・制御用データベースと、震源からの地震規模の減衰を求めるための地震規模算出用データを格納した地震規模算出用データベースと、をさらに備え、上記地震時管制制御用メインサーバ機能が、上記緊急地震速報に含まれる地震情報、上記地震規模演算用データベース及び上記監視・制御用データベースの各エレベータ毎の情報に基づき、エレベータ毎の予想地震規模を演算する個別地震情報演算手段と、演算された予想地震規模が上記地震情報配信条件を満たしているエレベータについて、該エレベータの地震時管制制御用ローカルサーバ機能に、地震時管制制御運転を行わせるために、それぞれの予想地震規模を含む個別地震情報を配信する演算結果配信手段と、を含み、上記地震情報が震源位置の緯度経度と震源での地震規模を含み、上記監視・制御用データベースのエレベータの所在地の情報が緯度経度を含み、上記地震規模算出用データベースの地震規模算出用データが、地球上の平均的な単位距離当たりの減衰率である平均減衰率、2つの緯度と2つの経度で定義される所定領域毎の上記平均減衰率に対する減衰率比を含み、上記個別地震情報演算手段が、エレベータの所在地での上記予想地震規模を(エレベータの所在地での予想地震規模)=(震源での地震規模)−{(震源とエレベータの距離)×(平均減衰率)×(震源とエレベータを結ぶ線が通る領域の減衰率比の平均)}から求める、ことを特徴とするエレベータ遠隔監視システムにある。
この発明では、エレベータの異常等の遠隔監視機能と、緊急地震情報に基づく地震発生時のエレベータの管制制御機能とを含むエレベータ遠隔監視システムを提供できる。
実施の形態1.
図1はこの発明の一実施の形態によるエレベータ遠隔監視システムの構成を示す図である。例えばエレベータの保守会社等により運用されるエレベータの遠隔監視センタ1には、点在するビル3等の施設(以下ビルとする)に設置された各エレベータの制御盤31の遠隔監視制御装置31aが、インターネット、専用線、プライベートIP網又はイントラネット(例えばイーサネット(登録商標)規格)等からなるネットワーク2を介して接続され、遠隔監視及び地震時の緊急地震情報に基づく管制制御すなわち停止制御が行われる。
遠隔監視センタ1の監視制御装置12は、監視下の各エレベータから状態信号や異常信号を受けて遠隔監視を行う遠隔監視機能12aと、地震発生時に地震情報に基づいて地震時の管制制御が必要と判定されたエレベータに管制制御運転のための個別地震情報を配信する地震時管制制御用メインサーバ機能12bとを備える。
遠隔監視センタ1には、気象庁や地方気象官署が出す緊急地震速報を配信する気象業務支援センタやREIC(リアルタイム地震情報利用協議会)等からなる複数の地震速報提供機構(A),(B)4a,4bが接続され、これらから緊急地震速報を受ける。遠隔監視センタ1はさらに、地震速報提供機構(A),(B)4a,4bからの緊急地震速報を受けるためのルータ11、ネットワーク2を介して通信を行うための通信制御部15(例えばONU/ADSLモデム)、各エレベータ毎の監視及び制御用の情報を格納した監視・制御用DB(データベース)13、地震規模算出用のデータを格納した地震規模算出用DB16,無停電電源装置UPS(Uninterruptible Power Supply)14を備える。
また各ビル3において、エレベータの遠隔監視及び地震時管制制御を行うための遠隔監視制御装置31aは、エレベータの昇降路又は機械室に設置された制御盤31に、エレベータの駆動制御、呼び制御、ドア制御を行うエレベータ制御装置31bと接続(例えばイーサネット(登録商標)規格)されて設けられている。エレベータ制御装置31bにはさらに地震感知器35が接続されている。また遠隔監視制御装置31aには、携帯型や固定型のメインテナンスPC(パーソナルコンピュータ)34が接続可能である。ビル3にはさらに、ネットワーク2を介して通信を行うために、通信制御部32(例えばONU/ADSLモデム)とルータ33が設けられている。
図2は図1の遠隔監視制御装置31aの内部構成の一例を示す図である。遠隔監視点検機能311は、エレベータ制御装置31bやエレベータの他の制御機器(図示省略)からのエレベータの状態信号や異常信号を受けて遠隔監視センタ1の遠隔監視機能12aに送信する。地震時管制制御用ローカルサーバ機能312は、後述するように、遠隔監視センタ1側から送られてくる個別地震情報に基づき、エレベータ制御装置31bを制御して、エレベータに地震時管制制御運転を行わせる。I/F(インターフェース)313は遠隔監視センタ1側とのインターフェース、I/F314はエレベータ制御装置31b側とのインターフェース、I/F315はメインテナンスPC34側とのインターフェースである。これらのI/Fは例えばイーサネット(登録商標)用のものである。
図3は図1の遠隔監視センタ1の監視制御装置12内に設けられた地震時管制制御用メインサーバ機能12bの内部構成の一例を示す図である。緊急地震速報受信手段101は、複数の地震速報提供機構(A),(B)4a,4bから送信される緊急地震速報を受信して最先のものを有効とし、以降該地震に関しては該地震速報提供機構からの緊急地震速報を受信する。緊急地震速報は地震情報として例えば、震源位置(緯度、経度、深さ)、発震時刻(年、月、日、時、分、秒)、地震規模(マグニチュード(震源のみ)、震度、ガル値)を含む。
地震時制御情報管理手段102は、地震時の制御に必要な情報を管理する。遠隔監視制御及び地震時管制制御を行うために、監視・制御用DB13には、例えば図4に示すような各エレベータのエレベータ管理番号毎に、該エレベータのユーザの識別ID、電子メールアドレス、住所等を含むユーザ情報、管理のためにエレベータが設置されているビル毎に割り当てたビル番号、緯度、経度からなるビル(すなわちエレベータ)の位置情報、該エレベータに対して個別地震情報を配信するか否かを判定する地震情報配信条件、各エレベータの図2に示す遠隔監視制御装置31aの地震時管制制御用ローカルサーバ機能312のIPアドレス、および該エレベータの現場担当者電子メールアドレス等が予め格納されている。なお地震情報配信条件とは、例えばエレベータの所在地での予想地震規模の閾値で、地震規模の一例である震度の予想値が震度4以上の場合に個別地震情報を配信する、という条件となる。地震時制御情報管理手段102は、地震時管制制御に特に関係する位置情報、地震情報配信条件、ローカルサーバIPアドレスの登録や、読み出し、変更等の管理を行う。その他の情報の管理については、ここでは遠隔監視機能12a側で行われるものとする。監視・制御用DB13内の全ての情報管理を地震時制御情報管理手段102で行ってもよい。
個別地震情報演算手段103は、地震速報提供機構4a,4bからの緊急地震速報の地震情報が予め定められた有効範囲にあれば、地震情報と監視・制御用DB13のエレベータ毎の情報をもとに、登録エレベータ毎の、「予想地震規模」「P波とS波の予想到達時刻」を演算する。なお、緊急地震速報の地震情報の有効範囲とは、例えば震源の深さ:0〜700km、震央距離(又は緯度経度に基づく震源までの距離):0〜2000km、地震規模:マグニチュード0〜10、震度0〜7(震度5強弱、6強弱を含む)、ガル値0.8〜1000の範囲とする。なお距離に関しては、遠隔監視センタ1から震源までの距離が2000km以上離れていれば、遠隔監視センタ1が監視するエレベータには大きな影響がないとするもので、そこで、監視・制御用DB13には、遠隔監視センタ1から震源までの距離を得るために、遠隔監視センタ1の所在地の緯度、経度(図示省略)の情報も含まれている。
演算結果配信手段104は、演算された「予想地震規模」が、監視・制御用DB13の地震情報配信条件を満たしているエレベータについて、該エレベータの遠隔監視制御装置31aの地震時管制制御用ローカルサーバ機能312にそれぞれの演算結果である「予想地震規模」「P波とS波の予想到達時刻」と「送信時刻」を個別地震情報として配信する。
さらに、NTPサーバ機能105は、メインサーバとローカルサーバの時刻合せを行うもので、任意のエレベータのローカルサーバ機能312から要求があった場合、メインサーバ機能12bの管理する現在時刻情報を配信する。ログ管理手段106はメモリ(図示省略)を内蔵し、緊急地震速報の受信ログ、配信する演算結果の送信ログ、個別地震情報演算の演算ログを記録、管理する。これらのログはWeb(ウェブ)にて遠隔閲覧可能とする。ヘルスチェック手段107は、周期的に各ローカルサーバ機能312へヘルスチェックを行い、また、メインサーバ機能12bでの異常や通信エラーについてもチェックを行う。そしてメール配信手段108は、ヘルスチェック手段107等で異常が検出された場合、対応するビルの現場担当者(保守担当、設備管理担当、管理人)等に、異常発生をメールにて報知する。
そして地震時管制制御確認手段109は、エレベータで行われた地震時管制制御運転によりかごが停止したことによる、遠隔監視制御装置31aの遠隔監視点検機能311から遠隔監視センタ1の遠隔監視機能12aへ送られる状態信号又は以上信号により、地震時管制制御が行われたことを確認する。
図5は図2の遠隔監視制御装置31aの地震時管制制御用ローカルサーバ機能312の内部構成の一例を示す図である。個別地震情報受信手段201は、メインサーバ機能12bから配信される個別地震情報を受信する。エレベータ用地震情報演算手段202は、メインサーバ機能12bから受信した個別地震情報の「P波とS波の予想到達時刻」と、遠隔監視制御装置31aが備える時計手段(図示省略)に基づき、到達余裕時間(予想到達時刻−現在時刻)を演算する。到達余裕時間の演算はメインサーバ機能12b側でも可能であるが、予想到達時刻をローカルサーバ機能312にて利用する可能性及び、予想到達時刻の通信遅れによる誤差を吸収するため、ローカルサーバ機能312にて演算を行うこととする。
地震時管制制御運転指令発生手段203は、地震時管制制御運転指令を演算された到達余裕時間と共にエレベータ制御装置31bに発生する。
さらに、ログ管理手段204はメモリ(図示省略)を内蔵し、個別地震情報受信ログ、エレベータ用地震情報演算ログ、地震時管制制御運転指令発生ログ等を記録、管理する。保存されたログは接続したメインテナンスPC34で閲覧可能とする。メモリに閲覧可能ユーザのID、パスアワードを登録し、閲覧可能ユーザの登録、管理を行うようにしてもよい。これにより、例えば保守員が携行するメインテナンスPC34を遠隔監視制御装置31aに接続することで、遠隔監視制御装置31a上のデータを、同時に確認できるため、メインサーバ機能12bからの受信情報、エレベータ制御装置31bでのログ記録からエレベータの動き、エレベータからの通報等を、一元管理でき、システム動作の一覧が容易となる。ヘルスチェック手段205は、エレベータ制御装置31b側と一定周期で通信を行い、所定時間内に通信できなかった場合に、エレベータ制御装置31b側のログ管理手段に機器通信故障ログを記録させる。
図6は図1のエレベータ制御装置31bの内部構成の一例を示す図である。エレベータ通常制御手段301は、エレベータの駆動制御、呼び制御、ドア制御による通常の昇降運転制御を行う。地震時管制制御運転指令受信手段302は、ローカルサーバ機能312から地震時管制制御運転指令を受信する。地震時管制運転制御手段303は、エレベータに所定の地震時管制運転を行わせ、エレベータを安全に目的階又は最寄階に停止させる。
さらに、ログ管理手段304はメモリ(図示省略)を内蔵し、ローカルサーバ機能312からの地震時管制制御運転指令を受信したとき、受信情報を制御盤のRAM(図示省略)に記録する。
次に、動作について説明するが、遠隔監視センタ1の監視制御装置12の遠隔監視機能12aと、ビル3側のエレベータの制御盤31に設けられた遠隔監視制御装置31aの遠隔監視点検機能311からなる遠隔監視手段については、遠隔監視点検機能311がエレベータ制御装置31bや他の制御機器からの状態信号や異常信号を受けると、これらをネットワーク2を介して遠隔監視機能12aに送信するという、遠隔監視制御に一般的な動作を行うものであり、動作の詳細は省略する。
遠隔監視センタ1で緊急地震速報を受信しこれに基づいて演算したエレベータの所在地での予想情報に従ってエレベータに地震時管制制御運転を行わせる、遠隔監視センタ1の監視制御装置12の地震時管制制御用メインサーバ機能12bと、ビル3側のエレベータの制御盤31に設けられた遠隔監視制御装置31aの地震時管制制御用ローカルサーバ機能312と、さらにエレベータ制御装置31bからなる地震時管制制御手段の動作については、以下に説明する。
図7には、地震時管制制御用メインサーバ機能12bの動作の一例を示す動作フローチャートであり、以下動作について説明する。緊急地震速報受信手段101が、複数の地震速報提供機構(A),(B)4a,4bのいずれかから緊急地震速報を受信すると(ステップS1)、個別地震情報演算手段103は、地震速報提供機構からの緊急地震速報の地震情報が予め定められた有効範囲にあれば(ステップS2)、地震情報と監視・制御用DB13のエレベータ毎の情報をもとに、登録エレベータ毎の、「予想地震規模」「P波とS波の予想到達時刻」を演算する(ステップS3)。
ここで、緊急地震速報の地震情報の有効範囲に関し、震源の深さと地震規模につては、地震情報の該値が有効範囲にあるか否かを判定し、震央距離又は震源までの距離については、地震情報の震源の緯度、経度と監視・制御用DB13内に格納された遠隔監視センタ1の緯度、経度から距離を求めて、これが有効範囲にあるか否かを判定する。
また、「P波とS波の予想到達時刻」に関しては、地震情報の震源の緯度、経度と監視・制御用DB13内に格納された各エレベータの緯度、経度から震源と各エレベータの距離を求め、さらにP波とS波の伝搬速度、地震情報の地震の発震時刻から演算する。
「予想地震規模」については、地震規模の震度やガル値(マグニチュードは除く)の減衰はその地域の地殻構造により異なる。そこで、地球上の平均的な単位距離当たりの減衰率である平均減衰率と、2つの緯度と2つの経度で定義される所定領域毎の、上記平均減衰率に対してどの程度減衰率が異なるかを示す減衰率比を予め求めておき、地震規模算出用データとして地震規模算出用DB16に格納しておく。そして例えば、
(エレベータの所在地での予想地震規模)=(震源での地震規模)−{(震源とエレベータの距離)×(平均減衰率)×(震源とエレベータを結ぶ線が通る領域の減衰率比の平均)}
としてエレベータの所在地での「予想地震規模」を求める。
次に、演算結果配信手段104は、演算された「予想地震規模」が、監視・制御用DB13の地震情報配信条件を満たしているエレベータについて、監視・制御用DB13のローカルサーバIPアドレスに従って、該エレベータの遠隔監視制御装置31aの地震時管制制御用ローカルサーバ機能312に演算結果である「予想地震規模」「P波とS波の予想到達時刻」と「送信時刻」を個別地震情報として配信する(ステップS4)。
監視・制御用DB13の地震情報配信条件には、各エレベータがそれぞれ予測地震規模が幾つ以上であれば、個別地震情報を受けて地震時管制制御を行うか、予測地震規模の閾値で条件設定がされており、「予想地震規模」が地震情報配信条件に設定されている予想地震規模以上であれば、地震時管制制御用ローカルサーバ機能312に演算結果である「予想地震規模」「P波とS波の予想到達時刻」と「送信時刻」が個別地震情報として配信される。
図8には、各地震時管制制御用ローカルサーバ機能312の動作の一例を示す動作フローチャートであり、以下動作について説明する。個別地震情報受信手段201が、メインサーバ機能12bから配信される個別地震情報を受信すると(ステップS11)、エレベータ用地震情報演算手段202が、メインサーバ機能12bから受信した個別地震情報の「P波とS波の予想到達時刻」と、遠隔監視制御装置31aが備える時計手段(図示省略)に基づき、地震の到達余裕時間(予想到達時刻−現在時刻)を演算する(ステップS12)。
地震時管制制御運転指令発生手段203は、エレベータ制御装置31bに演算された到達余裕時間と共に地震時管制制御運転指令を発生する(ステップS13)。
図9には、各エレベータ制御装置31bの動作の一例を示す動作フローチャートであり、以下動作について説明する。エレベータ通常制御手段301は、エレベータの駆動制御、呼び制御、ドア制御による通常の昇降運転制御を行っており(ステップS21)、地震時管制制御運転指令受信手段302が、ローカルサーバ機能312から地震時管制制御運転指令を受信すると(ステップS22)、地震時管制運転制御手段303は、エレベータに所定の地震時管制運転を行わせ(ステップS23)、エレベータを安全に目的階又は最寄階に停止させる(ステップS24)。
地震時管制運転制御手段303によるエレベータの地震時管制運転制御では、エレベータのかごが停止中に地震時管制制御運転指令受信手段302が地震時管制制御運転指令を受けた場合には、そのままエレベータのかごを停止させる。また、かごの走行中に地震時管制制御運転指令を受けた場合には、かごを最寄階に停止させるか、又は呼びによる目的階までの所用時間や階数と地震時管制制御運転指令と共に送られた到達余裕時間との関係に従って、最寄階か目的階のいずれかに停止させてもよい。すなわち、到達余裕時間と、目的階までの所用時間又は階数とが、かごが確実に目的階に到達して戸開までの動作を終了可能な所定の関係を満たす場合に、かごを目的階まで運転させるようにする。
また、地震時管制運転制御手段303によるエレベータの地震時管制運転制御において、地震感知器35からの信号が地震が収束したことを示した時に、地震時管制運転制御を解消するようにしてもよい。
一方、地震時管制制御用メインサーバ機能12bでは、地震時管制制御確認手段109により、エレベータで行われた地震時管制制御運転によりかごが停止したことによる、遠隔監視制御装置31aの遠隔監視点検機能311から遠隔監視センタ1の遠隔監視機能12aへ送られる状態信号又は異常信号により、地震時管制制御が行われたことが確認される。
この発明の一実施の形態によるエレベータ遠隔監視システムの構成を示す図である。 図1の遠隔監視制御装置の内部構成の一例を示す図である。 図1の遠隔監視センタの監視制御装置内に設けられた地震時管制制御用メインサーバ機能の内部構成の一例を示す図である。 図1の遠隔監視センタの監視・制御用DBに格納された情報の一例を示す図である。 図2の遠隔監視制御装置の地震時管制制御用ローカルサーバ機能の内部構成の一例を示す図である。 図1のエレベータ制御装置の内部構成の一例を示す図である。 図1の地震時管制制御用メインサーバ機能の動作の一例を示す動作フローチャートである。 図2の地震時管制制御用ローカルサーバ機能の動作の一例を示す動作フローチャートである。 図1のエレベータ制御装置の動作の一例を示す動作フローチャートである。
符号の説明
1 遠隔監視センタ、2 ネットワーク、3 ビル(施設)、4a,4b 地震速報提供機構、11,33 ルータ、12 監視制御装置、12a 遠隔監視機能、12b 地震時管制制御用メインサーバ機能、13 監視・制御用DB、14 UPS、15,32 通信制御部、31 制御盤、31a 遠隔監視制御装置、31b エレベータ制御装置、34 メインテナンスPC、35 地震感知器、101 緊急地震速報受信手段、102 地震時制御情報管理手段、103 個別地震情報演算手段、104 演算結果配信手段、105 NTPサーバ機能、106 ログ管理手段、107 ヘルスチェック手段、108 メール配信手段、109 地震時管制制御確認手段、201 個別地震情報受信手段、202 エレベータ用地震情報演算手段、203 地震時管制制御運転指令発生手段、204 ログ管理手段、205 ヘルスチェック手段、301 エレベータ通常制御手段、302 地震時管制制御運転指令受信手段、303 地震時管制運転制御手段、304 ログ管理手段、311 遠隔監視点検機能、312 地震時管制制御用ローカルサーバ機能、313,314,315 I/F。

Claims (3)

  1. 点在する施設に設置された少なくとも1つの各エレベータの遠隔監視制御装置にネットワークを介して遠隔監視センタが接続されて遠隔監視を行うエレベータ遠隔監視システムであって、
    監視下にあるエレベータの上記遠隔監視制御装置からエレベータの状態を上記遠隔監視センタに送信してエレベータの遠隔監視を行う遠隔監視手段と、
    上記遠隔監視センタで緊急地震速報を受信しこれに基づいて演算した監視下にあるエレベータの所在地での予想情報に従ってエレベータに地震時管制制御運転を行わせる地震時管制制御手段と、
    を備え
    上記遠隔監視手段が、エレベータの上記遠隔監視制御装置に設けられ、エレベータの状態信号及び異常信号を上記遠隔監視センタに送信する遠隔監視点検機能と、上記遠隔監視センタに設けられ、上記遠隔監視点検機能からの信号を受ける遠隔監視機能と、を含み、
    上記地震時管制制御手段が、上記遠隔監視センタに設けられ、緊急地震速報を受信しこれに基づいて演算したエレベータの所在地での予想地震規模が予め定められた値以上になった場合に、該エレベータの所在地での地震情報である個別地震情報を該エレベータの上記遠隔監視制御装置に送る地震時管制制御用メインサーバ機能と、エレベータの上記遠隔監視制御装置に設けられ、上記地震時管制制御用メインサーバ機能からの個別地震情報に従ってエレベータに地震時管制制御運転を行わせる地震時管制制御用ローカルサーバ機能と、を含み、
    予想地震規模の閾値として設定された地震情報配信条件及びエレベータの所在地の情報を含む各エレベータ毎の情報を格納した監視・制御用データベースと、
    震源からの地震規模の減衰を求めるための地震規模算出用データを格納した地震規模算出用データベースと、
    をさらに備え、
    上記地震時管制制御用メインサーバ機能が、
    上記緊急地震速報に含まれる地震情報、上記地震規模演算用データベース及び上記監視・制御用データベースの各エレベータ毎の情報に基づき、エレベータ毎の予想地震規模を演算する個別地震情報演算手段と、
    演算された予想地震規模が上記地震情報配信条件を満たしているエレベータについて、該エレベータの地震時管制制御用ローカルサーバ機能に、地震時管制制御運転を行わせるために、それぞれの予想地震規模を含む個別地震情報を配信する演算結果配信手段と、
    を含み、
    上記地震情報が震源位置の緯度経度と震源での地震規模を含み、
    上記監視・制御用データベースのエレベータの所在地の情報が緯度経度を含み、
    上記地震規模算出用データベースの地震規模算出用データが、地球上の平均的な単位距離当たりの減衰率である平均減衰率、2つの緯度と2つの経度で定義される所定領域毎の上記平均減衰率に対する減衰率比を含み、
    上記個別地震情報演算手段が、エレベータの所在地での上記予想地震規模を
    (エレベータの所在地での予想地震規模)=(震源での地震規模)−{(震源とエレベータの距離)×(平均減衰率)×(震源とエレベータを結ぶ線が通る領域の減衰率比の平均)}
    から求める、
    ことを特徴とするエレベータ遠隔監視システム。
  2. 上記地震時管制制御用メインサーバ機能が、上記遠隔監視点検機能から遠隔監視機能に送られる地震時管制制御運転によるエレベータの状態信号又は異常信号により地震時管制制御運転が行われたことを確認することを特徴とする請求項1に記載のエレベータ遠隔監視システム。
  3. 上記地震時管制制御用メインサーバ機能が、周期的に各地震時管制制御用ローカルサーバ機能にヘルスチェックを行うヘルスチェック手段と、上記ヘルスチェック手段で異常が検出された場合、予め設定されたアドレスに異常発生をメールで報知するメール配信手段と、を含むことを特徴とする請求項1または2に記載のエレベータ遠隔監視システム。
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