JP5116176B2 - 検査装置 - Google Patents
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Description
なお、一般的に、基板上の欠陥の大きさは、大きいものから小さいものまで含んでいる。前記小さい欠陥は、詳細に観察するためには、高倍率で撮像する必要がある。この場合、パターン全体を撮像することが困難である。また、高倍率で撮像した場合、大きい欠陥は、撮像部の視野を越えてしまい、全体が撮像されない。また、パターン同士を比較する場合、比較されるパターン同士は、同倍率で撮像される必要がある。従って、前記従来の欠陥装置において、小さい欠陥を撮像し、かつ、パターン全体を撮像するためには、高倍率でありながら視野の広い撮像部を用いる必要がある。低倍率にすることなく視野を拡大するために、撮像部の撮像素子を広範囲に渡って配置した場合、コストの増大を招くとともに、装置の小型化が困難である。
本発明の一態様の検査装置は、同一構成の単位パターンを複数有する被検査基板に対して相対的に移動して前記被検査基板を撮像する撮像ユニットを有する撮像部と、少なくとも1つの単位パターンで形成される参照画像に対応する前記被検査基板の欠陥の無い撮像対象領域を前記撮像ユニットにより撮像される視野寸法に基づいてMx行My列のマトリックス状に複数に分割し、これら分割された各分割領域を全て撮像するように前記撮像ユニットの駆動経路を決定する駆動制御部と、前記撮像ユニットにより前記各分割領域を撮像した画像を格納するデータ格納部と、前記データ格納部に格納された前記各分割領域に
対応する画像を張り合わせて欠陥検査の比較対象となる参照画像を作成する画像合成部と、前記被検査基板上を前記撮像ユニットにより撮像した検査対象画像と前記参照画像とを比較して前記被検査基板の欠陥を検出する検査部と、前記画像合成部で合成されたMx行の配列方向並びにMy列の配列方向の合成画像のX軸並びにY軸に沿った寸法と、前記撮像対象領域のX軸並びにY軸の寸法と、を比較して合成の成否を判定する合成成否判定部と、を備えている。
本発明の実施の形態に従った検査装置1について図1を用いて一例として説明する。図1は、本実施の形態に従った検査装置1を示す概略的なブロック図である。
撮像ユニット11は、例えば、CCDなどの撮像素子を複数有しており、基板を撮像するための撮像手段である。撮像ユニット11は、制御部20と接続されており、撮像した画像を制御部20に送る。
画像処理部30と、駆動制御部40とを有している。
画像処理部30は、撮像部10により撮像された画像を取得し、前記画像に画像処理をする部分である。この画像処理部30は、画像合成部31と、検査部32と、を有している。
以下に、上述の検査装置1の動作について説明する。
検査装置1は、まず、検査対象の基板の検査を開始する前に、検査用の参照画像を取得する。この検査装置1は、撮像ユニット11の視野(言い換えると、一度の撮像において形成される画像の大きさ)に対して、参照画像の大きさが大きい場合、撮像ユニット11により撮像された複数の画像を張り合わせて、参照画像を形成する。この参照画像の取得(形成方法)について、以下で詳しく説明する。
この参照画像の取得するために、以下で説明する複数の工程が行われる。
まず、最初に、基板配置工程が行われる。
参照画像の取得の工程ではまず、この基板配置工程が行われる。この基板配置工程において、検査装置1に対して、図2中に示されるような、参照用の基板100が配置される。この参照用の基板100は、検査対象の基板と同一構成であるが、実質的に欠陥を有していないように構成されている。
参照画像を取得するためには、参照画像の参照画像を撮像する際の基板100上における撮像範囲(撮像対象領域)と、撮像時の倍率(撮像倍率)とを決定する必要がある。このため、基板配置工程の前、最中、又は後において、前記撮像対象領域並びに撮像倍率を設定する情報設定工程が行われる。
情報設定工程の完了後に、駆動手順決定工程が行われる。この駆動手順決定工程では、駆動制御部40が、記憶部21から前記設定情報を取得し、撮像部10を駆動させる際の駆動手順を決定する。
同様に、駆動制御部40は、Y軸に沿った画像の長さ枚数Myを、次の式2の関係が成り立つように設定する。この長さ枚数Myは、整数値である。
例えば、単位パターンの幅寸法Wが、600μmであり、長さ寸法が200μmであり、撮像ユニット11の視野の幅寸法Sxが、320μmであり、長さ寸法Syが、240μmであり、さらに、オーバーラップ率ax,ayが、0,25だった場合、式1並びに式2により、以下の値が求まる。
((L−ay・Sy)/{(1−ay)・Sy)}=0.78
なお、幅枚数Mx並びに長さ枚数Myは、整数値であるため、幅枚数Mxは3枚、長さ枚数Myは1枚と算出される。従って、前記総撮像枚数は、3枚である。
前記駆動経路は、分割領域DA全てを撮像し得れば、いかなる経路をとることも可能である。例えば、単位パターンに対して、X軸に沿った走査を、Y軸に沿った全体に行うように、前記駆動経路を設定することは可能である。なお、前記駆動経路は、好ましくは、最短で全分割領域DAを撮像し得るように設定される。例えば、複数のX軸に沿った行と、Y軸に沿った列を有するように分割領域DAが配置されている場合、螺旋状の駆動経路や、往復走査する駆動経路等のような経路により、撮像ユニット11の駆動経路は、最短経路に設定され得る。例えば、図7中に示されるように、3行3列の分割領域DAは、螺旋状の軌跡PTを通るように、駆動経路が設定される。
駆動制御部40は、X並びにY座標の値が最小である座標に対応した分割領域DAを、最初に撮像する撮像開始分割領域に設定する。図7中においては、左上角の座標(1,1)の分割領域DAが、撮像開始分割領域である。
マトリックス状に配置された分割領域DAのうち、外周部に配置された分割領域DAを通り、内側の分割領域DAを通るようにルートが設定される。具体的には、まず、撮像開始分割領域からの駆動経路の進行方向が設定される。図7中に示される例においては、X軸に沿った方向に設定される。
前記撮像開始分割領域から進行方向全体の駆動経路が設定されると、前記進行方向は、直交する方向に変更される。図7中の例においては、進行方向がX軸方向からY軸方向に変更される。また、上述のように進行方向全体の駆動経路の設定が完了したので、進行方向と直交する方向の移動も1つ終わったことになる。図7中の例においては、Y座標の1において、X座標1乃至3の駆動経路の設定が終わったことになる。従って、前記進行方向と直交する方向の移動量から1が減じられる。図7の例においては、Y軸方向の移動量が3から2にされる。
前記駆動手順決定工程の完了後、続いて、撮像工程が行われる。この撮像工程では、駆動制御部40が、前記駆動経路に従って撮像ユニット11が移動するように、駆動機構12を駆動させるとともに、各分割領域DAにおいてが撮像するように、撮像ユニット11を駆動させる。このようにして、撮像ユニット11は、全ての分割領域DAの画像を撮像し、撮像画像の全てを、記憶部21に格納する。
撮像工程の完了後、続いて、画像合成工程が行われる。この画像合成工程では、前記撮像画像を張り合わせて参照画像として用いられる合成画像を形成する。具体的には、画像合成部31が、記憶部から撮像画像を取得し、前記オーバーラップ率で隣接する画像と順次張り合わして合成画像を形成する。なお、各分割領域DAを写した撮像画像は、前記分割領域DAの配列と同様な配列で、張り合わされる。これにより、全ての撮像画像が張り合わされた合成画像が形成される。この合成画像は、前述のように、欠陥の有していない参照用の基板100から取得した撮像画像により形成されているため、検査においての参照画像として用いられ得る。本実施の形態において、この合成画像は、参照画像として、記憶部21に格納される。
基板の検査は、前記参照画像を用いて行われる。まず、撮像部10が、駆動制御部40の命令に従って、基板の検査対象の領域を撮像する。この検査対象の画像(検査対象画像)は、記憶部21に格納される。続いて、検査部32は、記憶部21から参照画像を取得する。これにより、検査部32は、検査の準備が整う。そして、検査部32は、前記検査対象画像を順次記憶部21から取得し、参照画像と比較することにより、欠陥を検出する。
この場合、検査時に、参照画像を作成する画像合成処理を行う必要がないため、
処理を分散し、より効率的に画像処理を行うことが可能である。
X並びにY座標の値の最小の座標の分割領域に設定された。このように螺旋状の駆動経路の場合、前記マトリックス状に配置された分割領域の角に位置する分割領域DAならば、どの分割領域DAでも前記撮像開始分割領域に設定することも可能である。さらに、前記駆動経路が螺旋状で無い場合、撮像開始分割領域は、角に配置された分割領域DAに限定されず、任意に設定することが可能である。
以下に、本発明に従った第2の実施の形態の検査装置について、図9を参照して説明する。図9は、本実施の形態の検査装置1を示す概略的なブロック図である。本実施の形態の検査装置1は、第1の実施の形態の検査装置1の構成に加えて、合成成否判定部33と、出力部50とを有している。なお、本実施の形態において、第1の実施の形態の構成と同一の構成は、同一の参照を付して、説明を省略する。
この合成成否判定工程では、まず、合成成否判定部33が、記憶部21から合成画像を取得する。続いて、合成成否判定部33は、撮像画像の一方の配列方向並びに他方の配列方向の合成画像の寸法を測定する。本実施の形態においては、撮像画像がX並びにY軸に沿って配列されているため、合成成否判定部33は、合成画像のX並びにY軸に沿った寸法を測定する。この画像の測定は、画像処理的に行うことも可能であるし、表示画像に対して物理的に行うことも可能である。測定された合成画像のX並びにY軸に沿った寸法は、夫々、X軸結果寸法並びにY軸結果寸法Rx、Ryとして、記憶部21に格納される。
図10中に示されるように、傾くことなく撮像される。このように撮像された2つの撮像画像PCは、図11中に示されるように、正確に合成される。この図11中に示されるように合成された場合、合成画像のX並びにY軸結果寸法Rx、Ryは、対象領域寸法Tx、Tyと実質的に一致する。なお、対象領域寸法Tx、Tyは、初期に設定した撮像対象領域の寸法である。従って、理想的な精度で画像合成が行われた場合、合成結果は、撮像対象領域と一致すると予測される。即ち完全に理想の合成が成された場合、Rx=Tx、Ry=Tyが成り立つ。
例えば、各撮像画像を張り合わせ結果の寸法と、理想的に張り合わされた場合の寸法とを比較することにより、前記合成の成否は、判定し得る。
Claims (2)
- 同一構成の単位パターンを複数有する被検査基板に対して相対的に移動して前記被検査基板を撮像する撮像ユニットを有する撮像部と、
少なくとも1つの単位パターンで形成される参照画像に対応する前記被検査基板の欠陥の無い撮像対象領域を前記撮像ユニットにより撮像される視野寸法に基づいてMx行My列のマトリックス状に複数に分割し、これら分割された各分割領域を全て撮像するように前記撮像ユニットの駆動経路を決定する駆動制御部と、
前記撮像ユニットにより前記各分割領域を撮像した画像を格納するデータ格納部と、
前記データ格納部に格納された前記各分割領域に対応する画像を張り合わせて欠陥検査の比較対象となる参照画像を作成する画像合成部と、
前記被検査基板上を前記撮像ユニットにより撮像した検査対象画像と前記参照画像とを比較して前記被検査基板の欠陥を検出する検査部と、
前記画像合成部で合成されたMx行の配列方向並びにMy列の配列方向の合成画像のX軸並びにY軸に沿った寸法と、前記撮像対象領域のX軸並びにY軸の寸法と、を比較して合成の成否を判定する合成成否判定部と、
を備えたことを特徴とする検査装置。 - 前記駆動制御部は、前記Mx行My列のマトリックス状に分割された各分割領域に対応する座標に基づいて前記撮像ユニットによる撮像開始位置に位置設定用画像を設定し、
この撮像開始位置からX軸又はY軸の移動量が最大となる方向に前記撮像ユニットの駆動経路を設定する、
ことを特徴とする請求項1に記載の検査装置。
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