JP5116085B2 - 放電灯 - Google Patents
放電灯 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5116085B2 JP5116085B2 JP2007212578A JP2007212578A JP5116085B2 JP 5116085 B2 JP5116085 B2 JP 5116085B2 JP 2007212578 A JP2007212578 A JP 2007212578A JP 2007212578 A JP2007212578 A JP 2007212578A JP 5116085 B2 JP5116085 B2 JP 5116085B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- glass
- conductive oxide
- electron conductive
- discharge
- oxide glass
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Discharge Lamp (AREA)
Description
従来の技術としては、例えば(特許文献1)に「シリコンウェーハからなる基板と、前記基板上に形成された誘電体と、前記誘電体によって前記基板から電気的に絶縁された陽極と、前記誘電体及び前記陽極を貫通し前記基板内に中空陰極を形成する微小空洞と、前記微小空洞に封入された放電封入ガスと、を備えた放電ランプ」が開示されている。
(1)(特許文献1)の図2には、微小空洞内に放電封入ガスを20〜100Torr(2.6〜13kPa)の圧力で封入した放電ランプにおいて、約300V(放電開始電圧)で放電が生じたことが記載されており、放電開始電圧が高いという課題を有していた。
(2)放電開始電圧が高いので、放電による放電封入ガスイオンの電極へのアタックにより電極が比較的短時間で磨耗するため、寿命が短く耐久性に欠けるという課題を有していた。
(3)陰極となるシリコンウェーハからなる基板を集束イオンビーム(FIB)加工やレーザー加工等を用いて加工すると、基板にイオン照射等のダメージによって劈開等が生じるため、微細加工が難しいという課題を有していた。
本発明の請求項1に記載の放電灯は、中空体に2個の電極が封入された放電灯であって、前記電極が電子伝導性酸化物ガラスで形成され、2個の前記電極が、電子伝導性酸化物ガラス体の切断によって分割され10nm〜100μmの間隔で対向した構成を有している。
この構成により、以下のような作用が得られる。
(1)電子伝導性酸化物ガラスは、結晶性固体の溶融急冷や蒸着法,スパッタ法,グロー放電法,ゾルゲル法等の極めて簡便な方法で製造することができるため生産性に優れる。
(2)電子伝導性酸化物ガラスは、集束イオンビーム(FIB)加工やレーザー加工等を用いて加工しても劈開等が生じないため、容易に100μm程度やそれ以下の超微細加工をすることができる。このため、集束イオンビーム(FIB)加工やレーザー加工等による切削加工で、対向する2個の電極の間隔を100μm程度やそれ以下に近づけることができるので、放電開始電圧を低減させることができる。このため、放電による発熱量を小さくすることができ、発光ダイオード程度の大きさの微細な放電灯を実現できる。
(3)放電開始電圧を低減できるので、放電によって不活性ガスイオン等が電極へアタックするエネルギーが著しく小さいため、電極の磨耗がほとんど生じず、長寿命で耐久性に優れる。また、集束イオンビーム(FIB)加工やレーザー加工等による切削加工で、対向する電極の先端を精密に鋭角的に加工できるため、発光効率を高めることができる。
(4)2個の電極が電子伝導性酸化物ガラス体の切断により分割され10nm〜100μmの間隔で対向しているので、電子伝導性酸化物ガラスは加工性に優れるため製品得率が高く、さらに放電開始電圧を低減させることができる。
ここで、電子伝導性酸化物ガラス体を切断するには、集束イオンビーム加工やレーザー加工等が用いられる。集束イオンビーム加工の際に電子電導性酸化物ガラスに照射するイオン種としては、Ga等の液体金属、Ar,Xe,Kr等の希ガス等を用いることができる。
電極は、先端が根元より縮径して形成されているのが望ましい。1乃至複数個の突起を形成することもできる。電界を集中させ放電し易くするためである。
対向する電極の間隔が50nmより狭くなるにつれ、電子伝導性酸化物ガラス体の切断や電極先端の精密加工が困難になる傾向がみられ、50μmより広くなるにつれ放電開始電圧が大きくなる傾向がみられる。特に、10nmより狭くなるか100μmより広くなると、これらの傾向が著しくなるため、いずれも好ましくない。
この構成により、請求項1で得られる作用に加え、以下のような作用が得られる。
(1)バナジン酸塩ガラスは高い電気伝導度を有しており、さらにガラス化させた後に熱処理を施すことによって、室温において10−1S・cm−1以上の高電気伝導度を発現できるため、電圧降下が生じず低電圧で安定に放電させることができる。熱処理を施すことによって、ガラス骨格の歪みを取り除き、電子がホッピングする活性化エネルギー(バンドギャップ)を小さくすることができるとともに、バナジン酸塩ガラス中の電子をエネルギー的に高い準位に分布させ、電子をホッピングさせるために必要な熱エネルギー(活性化エネルギー)を小さくできるので、電気伝導度を高くできるのではないかと推察している。
なかでも、バナジウム、バリウム及び鉄の酸化物を含有するものが好適に用いられる。これは、バナジウム、バリウム、鉄の原子が3次元的に関連しあったガラス骨格を形成させることができ、電子ホッピングによる高い電気伝導度を発現させることができ、さらに、ガラス骨格中に4価と5価のバナジウムと3価の鉄を配置できるので、電子ホッピングの確率が高められ電気伝導度を高めることができるからである。
これにより、以下のような作用が得られる。
(1)バナジウムを主骨格とした3次元構造のガラス骨格を形成できるので、熱処理を施すことによって電気伝導度を飛躍的に高めることができる。
(2)熱処理前の電子伝導性酸化物ガラスの電気伝導度のばらつきが少なくなるとともに熱処理によって結晶化し難いので、熱処理後の電子伝導性酸化物ガラスの電気伝導度を所定範囲に収めることができ生産安定性に優れる。
ここで、モル比(B:V)が5:90より小さくなると、3次元構造のガラス骨格を形成させるのが困難になるとともに均質な電子伝導性酸化物ガラスが得られ難くなり、モル比(B:V)が35:50より大きくなるとガラス化が困難になり、熱処理によって結晶化し易くなり良好な導電性が発現されなくなるため好ましくない。
これにより、以下のような作用が得られる。
(1)バナジウムを主骨格とした3次元構造のガラス骨格を形成できるので、熱処理によって電気伝導度を飛躍的に高めることができる。
ここで、モル比(F:V)が5:90より小さくなるとガラス化し難くなり、モル比(F:V)が15:50より大きくなると、均質なバナジン酸塩ガラスが得られ難くなるので、いずれも好ましくない。
バナジン酸塩ガラス中の上記3成分系における酸化バリウム(BaO)は、1〜40モル%好ましくは10〜30モル%が好適である。10モル%より少なくなるにつれ均質なガラス化が困難になる傾向がみられ、30モル%より多くなるにつれ機械的強度が低下しガラス化し難くなる傾向がみられる。特に、1モル%より少なくなるか40モル%より多くなると、これらの傾向が著しいためいずれも好ましくない。
バナジン酸塩ガラス中の上記3成分系における酸化鉄(Fe2O3)は、1〜20モル%好ましくは5〜20モル%が好適である。5モル%より少なくなるにつれ、鉄の価電子による電子ホッピングへの寄与が低下し電気伝導度が向上し難くなる傾向がみられ、1モル%より少なくなるとこの傾向が著しくなるため好ましくない。また、20モル%より多くなると機械的強度が低下しガラス化し難くなるため好ましくない。
特に、酸化バナジウム(V2O5)、酸化バリウム(BaO)、酸化鉄(Fe2O3)のモル比が、それぞれ60〜85モル%、10〜30モル%、5〜20モル%の範囲にあると、バナジン酸塩ガラスに熱処理を施すことによって、室温における電気伝導度を数桁以上上昇させて10−1S・cm−1以上にすることができるため好ましい。
ここで、熱処理温度がバナジン酸塩ガラスの結晶化温度より低くなるにつれ、バナジン酸塩ガラスに与えられる熱エネルギーが小さいため、電気伝導度の増加率が小さく、また増加率にばらつきがみられる傾向が強まり、ガラス転移点未満になると、この傾向が著しくなるため好ましくない。また、熱処理温度がバナジン酸塩ガラスの融点を超えると、酸化物ガラスの溶融や結晶の析出が促進され、電気伝導度が低下するため好ましくない。
示差熱分析(DTA)によって結晶化温度を求める場合、結晶化の発熱ピークの中心点又は裾の高温側測点温度における温度を結晶化温度とする。また、示差熱分析(DTA)によって融点を求める場合、結晶化温度より高温における吸熱ピークの中心点における温度を融点とする。
この構成により、請求項1又は2で得られる作用に加え、以下のような作用が得られる。
(1)中空体に放電用ガスが10−2〜102Paの圧力で封入されているので、放電効率が高く、かつ、長寿命を実現できる。
封入された放電用ガスの圧力が10−2Paより小さくなると、発光しないか発光効率が低下する傾向がみられ、102Paより大きくなると電極が早期に磨耗し寿命が短くなる傾向がみられるため、いずれも好ましくない。
請求項1に記載の発明によれば、
(1)電極となる電子伝導性酸化物ガラスは、結晶性固体の溶融急冷や蒸着法,スパッタ法,グロー放電法,ゾルゲル法等の極めて簡便な方法で製造することができるため、生産性に優れた放電灯を提供できる。
(2)電子伝導性酸化物ガラスは、集束イオンビーム(FIB)加工やレーザー加工等を用いて加工しても劈開等が生じないため、容易に100μm程度やそれ以下の超微細加工をすることができるので、対向する2個の電極の間隔を100μm程度やそれ以下に近づけることができ、微細化させることができるとともに放電開始電圧を低減させることができ、このため放電による発熱量を小さくすることができ発光ダイオード程度の大きさの微細な放電灯を提供できる。
(3)放電開始電圧を低減できるので、放電によって不活性ガスイオン等が電極へアタックするエネルギーが著しく小さいため、電極の磨耗がほとんど生じず、長寿命で耐久性に優れるとともに、発光効率の高い放電灯を提供できる。
(4)電子伝導性酸化物ガラスは加工性に優れるため製品得率が高く、さらに放電開始電圧を低減させることができる放電灯を提供できる。
(1)バナジン酸塩ガラスは高い電気伝導度を有しており、さらにガラス化させた後に熱処理を施すことによって、室温において10−1S・cm−1以上の高電気伝導度を発現できるため、電圧降下が生じず低電圧で安定に放電させることができる放電灯を提供できる。
(1)中空体に放電用ガスが10−2〜102Paの圧力で封入されているので、放電効率が高く、かつ、長寿命の放電灯を提供できる。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における放電灯の断面図であり、図2は図1のA部の拡大図であり、図3は図1のB部の拡大図であり、図4はB部の変形例の拡大図である。
図1において、1は本発明の実施の形態1における放電灯、2はアルミナ,石英ガラス等の透光性材料で形成された中空体、3は中空体2の内側に形成された中空室、4は中空体2の両端部に中空室3と連通して形成された開口部、5はCu−Ag系,Cu−Zr系等の合金等で棒状に形成され開口部4に挿入された端子、6はSiO2−Al2O3−MgO系等のガラス材で形成され端子5と開口部4の内壁面との間に封入され中空室3と外部とを気密状態に封着する封着部、7は両端が端子5,5に接続されて中空室3内に配設された電極部材である。
図2において、8はSiO2−Al2O3−Fe2O3系,V2O5−P2O5系,WO2−P2O5系,CdO−B2O3−SiO2系,CdO−Al2O3−GeO2系,PbO−Bi2O3−SiO2系,PbO−Al2O3−GeO2系等の導電性ガラスで形成され抵抗率が106〜108Ω・mに調製された電極部材7の高抵抗の外周部、9は外周部8内に埋設された繊維状のバナジン酸塩ガラスの電子伝導性酸化物ガラス体、10は電子伝導性酸化物ガラス体9の両端が外周部8の両端から延設した延設部であり、端子5に接続されている。
図3において、11は電極部材7の外周部8の外周面から切削して電子伝導性酸化物ガラス体9を切断して分割した分割部、12は電子伝導性酸化物ガラス体9が分割されたことによって分割部11の内壁面に露出した電子伝導性酸化物ガラスにより形成された電極である。なお、分割部11は電子伝導性酸化物ガラス体9を分割しているが、外周部8を完全に切断していないため、電極部材7は外周部8で繋がっている。
図4において、11aは電極部材7の外周部8から切削して電子伝導性酸化物ガラス体9を切断して分割した分割部、12aは電子伝導性酸化物ガラス体9が分割されたことによって分割部11の内壁面に対向して配置され先端に行くに従って鋭角状に縮径して形成された電極である。
まず、二重るつぼ法等により、繊維状(糸状)に形成された電子伝導性酸化物ガラス体9の表面にSiO2−Al2O3−Fe2O3系(SiO2,Al2O3,Fe2O3のモル比は70:20:6、他はK2O,MgOなど)等の高抵抗の導電性ガラスの外周部8を形成する。電子伝導性酸化物ガラス体9の両端を残して外周部8を形成することで、両端に延設部10が形成された電極部材7を作製することができる。次に、電極部材7の両端と端子5,5とを溶着等によって接合して、電子伝導性酸化物ガラス体9の延設部10と端子5とを電気的に接続する。
次に、電極部材7を電子伝導性酸化物ガラス体9のガラス転移温度以上、融点以下の温度領域、好ましくは結晶化温度以上、融点以下の温度領域に保持する熱処理を施す。これにより、電子伝導性酸化物ガラス体9の室温における電気伝導度を10−1S・cm−1程度、若しくはそれ以上にすることができる。
次に、集束イオンビーム加工やレーザー加工等を用い、電極部材7の外周部8から切削して電子伝導性酸化物ガラス体9を切断し10nmから100μmの幅で分割部11を形成することにより、分割部11の内壁面に対向した電極12,12を形成する。外周部8の抵抗率はガラスの組成に依存して106〜108Ω・mに調製されているので、集束イオンビーム加工でも絶縁破壊による劈開が生じることなく、外周部8を切削し分割部11を形成することができる。
次に、中空体2の開口部4から電極部材7の端子5を挿入し、中空室3内に電極部材7を配設する。放電灯封着装置を用いて、封着部6を形成するガラス材を赤外線等により加熱溶融させて開口部4と端子5との間を気密状態に封着するとともに、放電用ガスを10−2〜102Paの圧力で中空室3内に封入することにより、実施の形態1における放電灯1を製造することができる。
実施の形態1における放電灯1の端子5,5間に交流電圧を印加すると、低抵抗の電子伝導性酸化物ガラス体9で形成された電極12,12間に放電が生じ、封入された放電用ガスや発光物質の種類に応じた色の発光が生じる。
(1)電子伝導性酸化物ガラス体9は、蒸着法,スパッタ法,グロー放電法等の極めて簡便な方法で製造することができるため生産性に優れる。
(2)電子伝導性酸化物ガラス体9は、集束イオンビーム(FIB)加工やレーザー加工等を用いて加工しても劈開等が生じないため、容易に100μm程度やそれ以下の超微細加工をすることができる。このため、対向する電極12,12の間隔を100μm程度やそれ以下に近づけることができるので、放電開始電圧を低減させることができる。この結果、放電による発熱量を小さくすることができ、発光ダイオード程度の大きさの微細な放電灯を実現できる。
(3)放電開始電圧を低減できるので、放電によって不活性ガスイオン等が電極12へアタックするエネルギーが著しく小さいため、電極12の磨耗がほとんど生じず、長寿命で耐久性に優れる。
(4)バナジン酸塩ガラスは高い電気伝導度を有しており、さらにガラス化させた後に熱処理を施すことによって、室温において10−1S・cm−1以上の高電気伝導度を発現できるため、電圧降下が生じず低電圧で安定に放電させることができる。
(5)中空体2に放電用ガスが10−2〜102Paの圧力で封入されているので、放電効率が高く、かつ、長寿命を実現できる。
(6)2個の電極12,12が電子伝導性酸化物ガラス体9の切断により分割され10nm〜100μmの間隔で対向した電子伝導性酸化物ガラスで形成されているので、加工性に優れるため製品得率が高く、さらに放電開始電圧を低減させることができる。
(7)繊維状の電子伝導性酸化物ガラス体9を外周部8に埋設させた電極部材7を用いているので、電子伝導性酸化物ガラス体9を外周部8が補強し耐久性に優れる。
(1)対向する電極12a,12aの先端が縮径した鋭角状に形成されているので、放電を集束させ発光効率を高めることができる。
(実施例1)
始めに、示差熱分析用の試料を作製するため、酸化バリウム(BaO)が20モル%、五酸化二バナジウム(V2O5)が70モル%、三酸化二鉄(Fe2O3)が10モル%で全量が10gになるように試薬特級の各試薬を秤量し、メノウ乳鉢で混合したのち白金るつぼに入れた。白金るつぼに入れた混合物を1000℃に昇温した電気炉内で大気中90分間加熱し溶融させて示差熱分析用の溶融物を得た。この溶融物を厚さ10mmのステンレス板の上に流し出して室温まで冷却し、板状に固化したガラスを得た。
このガラスを棒状に切り出し試料を作製し、示差熱分析(DTA)を行った。示差熱分析(DTA)は、基準物質にαアルミナを使用し窒素雰囲気中で10℃/分の昇温速度で行った。示差熱分析の結果、ガラス転移温度は328℃、結晶化温度は392℃、融点は540℃であることがわかった。
次に、放電灯の電極を作製するため、同様に、酸化バリウム(BaO)が20モル%、五酸化二バナジウム(V2O5)が70モル%、三酸化二鉄(Fe2O3)が10モル%で全量が10gになるように試薬特級の各試薬を秤量し、白金るつぼ内で同様に溶融して熱電対式温度センサ用の溶融物を得た。幅10mm、長さ10mm、深さ1mmの矩形状の溝が形成されたステンレス製の型を準備し、この型を電気炉で350℃に加熱した後、型を電気炉から取り出して溝内に前記溶融物を流し込んだ。
この型を再び350℃に維持された電気炉内に戻した後、60分かけて電気炉の温度を、ガラスの結晶化温度以上融点以下の500℃まで上昇させた。電気炉を500℃で20分間保持する熱処理を行った後、電気炉のスイッチを切って型を電気炉内で放冷した。電気炉内を室温になるまで冷却させたら電気炉から型を取り出し、固化した電子伝導性酸化物ガラス体を型から取り出した。電子伝導性酸化物ガラス体は、表面をダイヤモンドで研磨し平滑化した。なお、得られた電子伝導性酸化物ガラス体の室温における電気伝導度を直流四探針法で測定したところ、1×10−1S・cm−1であった。
図5(a),(b)において、20はアルミナ製の基板、21は基板20の上面に形成されたアルミニウムの蒸着層、22は蒸着層21及び基板20の一部を切削した幅1mmの溝、23は溝22を跨ぐようにして溝22の両側の蒸着層21と導電性ペーストで接合された電子伝導性酸化物ガラス体である。
図5(c)において、24は電子伝導性酸化物ガラス体23を集束イオンビームにより切断して幅1μmの間隔で分割した分割部、25は基板の上面に1μmの間隔で対向した電極である。
高周波電源を用いて1.5Vの電圧を印加したところ、放電が開始され発光が観察された。
2 中空体
3 中空室
4 開口部
5 端子
6 封着部
7 電極部材
8 外周部
9 電子伝導性酸化物ガラス体
10 延設部
11,11a 分割部
12,12a 電極
20 基板
21 蒸着層
22 溝
23 電子伝導性酸化物ガラス体
24 分割部
25 電極
Claims (3)
- 中空体に2個の電極が封入された放電灯であって、前記電極が電子伝導性酸化物ガラスで形成され、2個の前記電極が、電子伝導性酸化物ガラス体の切断により分割され10nm〜100μmの間隔で対向していることを特徴とする放電灯。
- 前記電子伝導性酸化物ガラスが、バナジン酸塩ガラスであることを特徴とする請求項1に記載の放電灯。
- 前記中空体に、放電用ガスが10-2〜102Paの圧力で封入されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の放電灯。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007212578A JP5116085B2 (ja) | 2007-08-17 | 2007-08-17 | 放電灯 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007212578A JP5116085B2 (ja) | 2007-08-17 | 2007-08-17 | 放電灯 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009048825A JP2009048825A (ja) | 2009-03-05 |
JP5116085B2 true JP5116085B2 (ja) | 2013-01-09 |
Family
ID=40500870
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007212578A Expired - Fee Related JP5116085B2 (ja) | 2007-08-17 | 2007-08-17 | 放電灯 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5116085B2 (ja) |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63202838A (ja) * | 1987-02-18 | 1988-08-22 | Hitachi Ltd | 殺菌灯 |
JP3400489B2 (ja) * | 1993-05-20 | 2003-04-28 | 東京電測株式会社 | 複合放電ランプ |
JPH07142031A (ja) * | 1993-11-22 | 1995-06-02 | Tdk Corp | 放電ランプ電極 |
US5686789A (en) * | 1995-03-14 | 1997-11-11 | Osram Sylvania Inc. | Discharge device having cathode with micro hollow array |
JP2000243236A (ja) * | 1999-02-24 | 2000-09-08 | Canon Inc | 電子放出素子、電子源基板及び画像形成装置 |
US7126266B2 (en) * | 2004-07-14 | 2006-10-24 | The Board Of Trustees Of The University Of Illinois | Field emission assisted microdischarge devices |
-
2007
- 2007-08-17 JP JP2007212578A patent/JP5116085B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2009048825A (ja) | 2009-03-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4982423B2 (ja) | 酸化亜鉛薄膜形成用スパッタターゲットと、それを用いて得られる酸化亜鉛薄膜を有する表示素子及び太陽電池 | |
TWI595668B (zh) | 氧化物半導體薄膜及薄膜電晶體 | |
US20090241554A1 (en) | Peltier device and temperature regulating container equipped with the peltier device | |
TWI342580B (en) | Fluorescent lamp having ceramic-glass composite electrode | |
KR101757309B1 (ko) | 전자방출 물질 및 이의 제조방법 | |
JPWO2014136650A1 (ja) | リチウムイオン伝導性ガラスセラミックスの製造方法、リチウムイオン伝導性ガラスセラミックスおよびリチウムイオン二次電池 | |
JP4696289B2 (ja) | 熱電対式温度センサ及びその製造方法 | |
JP5116085B2 (ja) | 放電灯 | |
JP2006160535A (ja) | 酸化物焼結体、スパッタリングターゲットおよび透明導電性薄膜 | |
KR20050004761A (ko) | 글라스, 그 제조방법, 및 fed 장치 | |
JPWO2008143189A1 (ja) | ガラス微粒子集合体およびその製造方法 | |
JP2005076105A (ja) | 酸窒化チタン膜の成膜方法 | |
JP5342470B2 (ja) | 電界放射型電子源およびそれを用いた発光装置 | |
JP5778863B2 (ja) | セリウムをドープしたタングステン酸バリウム・マグネシウム発光薄膜及びその製造方法、並びに電界発光デバイス | |
JP5164072B2 (ja) | バナジン酸塩ガラスの製造方法 | |
JP4347353B2 (ja) | 冷陰極蛍光ランプ及びその製造方法 | |
JP2012020894A (ja) | 陽極接合用ガラス | |
JP2015026612A (ja) | 有機発光表示装置及び該有機発光表示装置の製造方法 | |
JP2005320192A (ja) | 酸化物焼結体、スパッタリングターゲットおよび透明導電性薄膜 | |
JP2007012508A (ja) | 放電ランプ | |
JP6534544B2 (ja) | オゾンガス発生装置およびオゾンガス発生装置の製造方法 | |
JP2010040437A (ja) | 冷陰極蛍光ランプ及びその製造方法 | |
JP2011175800A (ja) | 電界放射型電子源およびそれを用いた発光装置 | |
JP3076649B2 (ja) | 冷陰極蛍光ランプ | |
JPH06267404A (ja) | 電極材料,電極材料製造方法及び電極 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100803 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120224 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120327 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120525 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120726 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120910 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20121002 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20121012 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151026 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151026 Year of fee payment: 3 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |