JP5115048B2 - 高周波電源装置の直流電流検出方法および装置 - Google Patents

高周波電源装置の直流電流検出方法および装置 Download PDF

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Description

この発明は、直流電源から供給される直流電力を高周波電力変換回路により高周波電力に変換して高周波負荷に供給するようにした高周波電源装置における直流入力電流検出方法および装置、特にこのような高周波電源装置が複数組設けられ、これらの複数組の高周波電源装置に共通の1つの直流電源から電力を供給するものにおいて最適な直流入力電流検出方法および装置に関するものである。
図10は、この種の高周波電源装置の従来例を示す回路構成図である。
この図10において、HFP1〜HFPkは同一構成のk個の高周波電源装置であり、商用交流電源ACPから供給される交流電力を整流して直流電力に変換する電力変換装置を備えた直流電源DCPに共通に並列接続されている。各高周波電源装置の詳細な構成は、代表して高周波電源装置HFP1についてだけ示す。高周波電源装置HFP1〜HFPkは、それぞれ平滑コンデンサ回路FCと、高周波電力変換回路INVとこの電力変換回路INVを制御する制御回路11および高周波電力変換回路INVから高周波電力を供給される負荷Lとを備える。
平滑コンデンサ回路FCは、n(n=1、2、3、・・・)個のコンデンサC11〜C1nを並列接続して構成され、高周波電力変換回路INVの直流入力に並列に接続される。
高周波電力変換回路INVは、IGBTQ11〜Q14とそれぞれに逆並列に接続されたダイオードD11〜D14とにより構成したスイッチング回路を単相フルブリッジ接続して構成される。
制御回路11は、高周波電力変換回路INVから出力される交流出力電圧を交流出力電流に対して進み位相状態を保ちつつ負荷Lに供給される電力が外部から設定された所望の電力になるように高周波電力変換回路INVを制御する。高周波電力変換回路INVの交流出力に接続された負荷Lは、コンデンサCr1とリアクトルLr1との共振回路で構成されるような高周波誘導加熱装置が最適である。
また、高周波電源装置HFP1〜HFPkには、それぞれ負荷Lへ供給する電流(Io)を検出するために、交流変流器(ACCT)からなる交流電流検出器12と、直流電源DCPから、高周波電源装置HFP1へ供給される直流電流Idc(=Ii−Ic)を検出するために、直流変流器(DCCT)からなる直流電流検出器13が設けられる。そして、直流電源DCPの電圧を検出するために直流電圧検出器20が設けられる。
このような高周波電源装置の構成は、特許文献1などにより既によく知られているものである。
これらk組の高周波電源装置HFP1〜HFPkは、共通の直流電源DCPに並列に接続され、共通の直流電圧検出器20により直流電源DCPから加えられる直流電圧Vdcを検出し、各高周波電源装置に個別に設けられた直流電流検出器13により直流電源DCPから供給される直流電流Idc個別に検出し、これらの検出した直流電圧Vdcおよび直流電流Idcに基づいてそれぞれの制御回路11により、個々に高周波電力変換回路INVを制御することにより、各高周波電源装置ごとに負荷Lへの供給電力を所望の電力に調整することができる。
特開平11−54249号公報
前記のような従来の高周波電源装置の回路構成によると、複数組の高周波電源装置が個々に負荷への供給電力を調整するためには、それぞれに直流変流器(DCCT)からなる直流電流検出器13を設けて、それぞれに供給される直流電流(Idc)を個別に検出する必要がある。しかしながら、この直流変流器(DCCT)を使用した直流電流検出器13は、交流変流器(ACCT)を使用した交流電流検出器に比べるとかなり価格が高価である。このため、特に使用する高周波電源装置の組数が多くなった場合は、直流電流検出器の使用個数が多くなるため装置の価格が高くなり、この直流電流検出器がこの種の高周波電源装置の価格の低下を阻害する大きな要因となっていた。
この発明の課題は、上記問題点を解消して高周波電源装置の価格を低減することのできる直流電流検出方法および装置を提供することにある。
このような課題を解決するため、第1の発明は、直流電源と、この直流電源の出力に並列に接続された平滑コンデンサ回路と、前記直流電源から前記平滑コンデンサ回路を介して供給される直流電力を高周波交流電力に変換する高周波電力変換回路と、この高周波電力変換回路から高周波電力を供給される高周波負荷と、前記高周波電力変換回路から前記高周波負荷へ供給する高周波電力が所望の電力となるように前記高周波電力変換回路を制御する制御回路とにより構成された高周波電源装置において、
前記高周波電力変換回路の出力電圧の極性および出力電流と、前記平滑コンデンサ回路に流れる電流とに基づいて演算により前記直流電源から前記高周波電力変換回路へ供給される直流電流を求めることを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明の高周波電源装置の直流電流の検出方法において、交流電圧検出器により前記高周波電力変換回路の出力電圧の極性を検出することを特徴とする。
第3の発明は、第1の発明の高周波電源装置の直流電流の検出方法おいて、前記高周波電力変換回路のスイッチング素子のスイッチング周期からこの高周波電力変換回路の出力電圧の極性を検出することを特徴とする。
第4の発明は、前記第1ないし第3の発明の何れかの発明の高周波電源装置の直流電流の検出方法において、前記平滑コンデンサ回路を複数個のコンデンサを並列接続して構成し、この平滑コンデンサ回路の中の1個のコンデンサに流れる電流を検出し、この検出した電流に基づいて演算により前記直流電源から前記高周波電力変換回路へ供給される直流電流を求めることを特徴とする。
第5の発明は、前記第1ないし第4の発明の何れかの発明の高周波電源装置の直流電流の検出方法において、
前記高周波電力変換回路の検出された出力電圧の極性が、正の期間は前記高周波電力変換回路の出力電流と同相の電流を、そして負の期間は前記出力電流の逆相の電流を演算より求め、この演算により求めた電流から前記平滑コンデンサ回路に流れる交流電流を減算して前記直流電源から前記高周波電力変換回路へ供給される直流電流を求めることを特徴とする。
第6の発明は、第1の発明ないし第5の発明の何れかの発明の高周波電源装置の直流電流の検出方法において、前記高周波電源装置を複数組設け、これらの複数組の高周波電源装置の直流電源を各組に共通にしたことを特徴とする。
第7の発明は、直流電源と、この直流電源の出力に並列に接続された平滑コンデンサ回路と、前記直流電源から前記平滑コンデンサ回路を介して供給される直流電力を高周波交流電力に変換する高周波電力変換回路と、この高周波電力変換回路から高周波電力を供給される高周波負荷と、前記高周波電力変換回路から前記高周波負荷へ供給する高周波電力が所望の電力となるように前記高周波電力変換回路を制御する制御回路とにより構成された高周波電源装置において、
前記高周波電力変換回路から出力される交流出力電流を検出する第1の交流電流検出器と、前記平滑コンデンサ回路に流れるコンデンサ電流を検出する第2の交流電流検出器と、前記高周波電力変換回路の出力電圧の極性を検出する極性検出手段と、この極性検出手段正極性を示しているときは前記第1の交流電流検出器により検出された交流出力電流と同相の電流を、そして負極性を示しているときは前記第1の交流電流検出器により検出された交流出力電流と逆相の電流を求める電流演算手段と、この電流演算手段により求められた電流から前記第2の交流電流検出器により検出されたコンデンサ電流を減算する減算手段とにより構成された直流電流検出手段を備えたことを特徴とする。
第8の発明は、第7の発明の高周波電源装置の直流電流検出装置において、前記高周波電源装置を複数組設け、これらの複数組の高周波電源装置の直流電源を各組に共通にしたことを特徴とする。

この発明は、高周波誘導加熱装置のような高周波負荷に給電するための高周波電源装置おいては、その出力周波数が数十キロヘルツ以上であり、高周波電力変換回路への入力電流の交流電流成分は、後述の如く、前記平滑コンデンサ回路から供給され、直流電流成分は直流電源から供給されるようになることに着目してなされたものである。すなわち、高周波電力変換回路の交流出力電圧が負の期間のみ高周波電力変換回路の出力電流を反転させる演算を行うことにより、高周波電力変換器の入力電流を求め、この演算により求めた入力電流から平滑コンデンサ回路に流れる電流を減算してこの高周波電源装置へ供給される直流電流を求めることができるのである。これにより、直流電源からの直流電流を検出するために比較的高価な直流電流検出器に代えて、前記平滑コンデンサ回路への電流を検出する比較的安価な交流電流検出器を用いて、等価的に直流電源から高周波電力変換回路へ供給される直流電流を検出できるようになるので、高周波電源装置の価格低減が計れる。
図1は、この発明の第1の実施例を示す高周波電源装置の回路構成図であり、この図において、図10に示した従来例構成と同一機能を有するものには同一符号を付している。
すなわち、k(k=1,2,3・・・・)組の高周波電源装置HFP1〜HFPkは、それぞれ、高周波電源装置HFP1のブロック内に示すように、複数個のコンデンサC11〜C1nを並列接続してなる平滑コンデンサ回路FC、IGBTQ11〜Q14などからなる高周波電力変換回路INV、制御回路11、交流変流器(ACCT)からなる交流電流検出器(CT)12の他に、後述の電流演算器14と、高周波電力変換回路INVの交流出力電圧Voを検出する電圧変成器(PT)からなる交流電圧検出器15と、平滑コンデンサ回路FCに流れる電流Icを検出する交流変流器(ACCT)を用いた交流電流検出器16とを備えている。
図2はこの高周波電源装置HFP1の直流電流検出方法の動作を説明する波形図である。
図2(a)に示すように、高周波電源装置HFP1を構成する制御回路11により、高周波電力変換回路INVの交流出力電圧Voを出力電流Ioに対して進み位相状態にしているときには、この高周波電力変換回路INVへの入力電流Iiは図2(b)に示のような波形になり、このときの前記平滑コンデンサ回路FCの電流Icは図2(d)に示すような波形となる。
図2に示す波形図からも明らかなように、高周波電源装置HFP1の出力周波数が数十キロヘルツ以上のときは、高周波電力変換回路INVの入力電流Iiには交流電流成分と直流成分とが含まれ、交流成分は平滑コンデンサ回路FCから電流Icとして供給され、直流電流成分は直流電源DCPから電流Idcとして供給される。
図3は図1に示した電流演算器14の詳細回路構成図である。この図3において、14aは交流電流検出器12で検出された高周波電力変換回路INVの交流出力電流Ioの極性を反転する反転増幅器、14bは切替スイッチ、14cは交流電圧検出器15で検出された高周波電力変換回路INVの出力電圧Voの極性を検知するためのコンパレータ、14dは減算器である。
この電流演算器14におけるコンパレータ14cは、出力電圧Voの極性を検知して、正極性のときには切替スイッチ14bの接点を前記Io側のaに接続し、負極性のときには切替スイッチ14bの接点を反転増幅器14a側のbに切替接続するための切替信号を発する。これにより、出力電流Ioが、切替スイッチ14bの出力cから、出力電圧Voが正極性のときは同相で、そして負極性のときは、反転増幅器14aにより反転して逆相で取り出されようになるので、この切換スイッチ14bの出力cから図2(c)に示すような波形の出力電流Ioから求めた演算入力電流Iisを得ることができる。
この演算入力電流Iisの波形は、図2(b)に示す入力電流Iiの波形と同じとなる。すなわち、電流演算器14は、出力電流Ioについて、出力電圧Voが正極性の場合は同相の値を求め、出力電圧Voが負極性の場合は逆相の値を求める演算処理を行うことにより入力電流Iiと等価な演算入力電流Iisを求めることができる。
そして、減算器14dによりこの演算により求めた演算入力電流Iisから交流電流検出器16により検出した平滑コンデンサ回路FCのコンデンサ電流Icを減算することにより、図2(e)に示すような実際の直流電流Idcと等価な直流電流Idc*が求められ、実際の直流電流Idcの代わりに制御に用いることができる。
従って、図1に示した第1の実施例の高周波電源装置の回路構成では、直流電源DCPから供給される直流電流Idcを検出する直流変流器(DCCT)等を用いた直流電流検出器13(図10参照)に代えて設けた電流演算器14と交流電圧検出器15および16とにより、等価的に直流電流Idcを検出することができる。
このようにして検出した各高周波電源装置に供給される実際の直流電流Idcと等価な直流電流Idc*を直流電圧検出器20で検出した直流電圧Vdcとともに制御回路11に加え、ここで各高周波電源装置に接続された負荷Lへの供給電力を演算により求め、この電力が所望の値になるように高周波電力変換回路INVを制御することにより、負荷Lへの供給電力を調整することができる。
図4は、この発明の第2の実施例を示す高周波電源装置の回路構成図であり、この図において、図1に示した実施例の構成と同一機能を有するものには同一符号を付している。
図4に示した第2の実施例における高周波電源装置HFP1には、図1に示した電流演算器14に代えて、後述の電流演算器17を設けている。そしてこの電流演算器17には、図1における交流電圧検出器15の検出電圧の代わりに、制御回路11から高周波電力変換回路INVのスイッチング回路へ与えられるゲート信号が加えられている。
他の高周波電源装置HFP2〜HFPkは、ブロックのみで示されているが、この高周波電源装置HFP1と同様に構成されている。
図5はこの第2の実施例における高周波電源装置HFP1の直流電流検出方法の動作を説明する波形図である。
図5(a)に示すように、高周波電源装置HFP1を構成する制御回路11により、高周波電力変換回路INVの交流出力電圧Voを出力電流Ioに対して進み位相状態にして運転しているときは、高周波電力変換回路INVを構成するスイッチング回路のIGBT(Q11)〜(Q14)へのゲート信号は、図2(b)に示すように、ほぼ出力電圧Voの零クロス点付近で各IGBTをオン、オフさせるタイミングで変化する矩形波形となる。
図6は図4に示した電流演算器17の詳細回路構成図である。この図において、17aは交流電流検出器12で検出された高周波電力変換回路INVの出力電流Ioの極性を反転する反転増幅器、17bは切替スイッチ、17cはIGBTQ11(Q14)およびQ12(Q13)へのゲート信号により動作するフリップフロップ回路、17dは減算器である。
この電流演算器17では、フリップフロップ回路17cは、前記Q11(Q14)へのゲート信号がオンになると切替スイッチ17bの接点をIo側のaに接続するための切替信号を発し、Q12(Q13)へのゲート信号がオンになると切替スイッチ17bの接点を反転増幅器17a側のbに接続するための切替信号を発するように動作し、図5(c)に示すようにゲート信号Q11およびQ12に同期した切替信号CSを発生する。この切替信号CSの変化は、出力電圧Voの極性の変化と同期する。したがって、このフリップフロップ回路17cは、第1の実施例におけるコンパレータ14cと同様に、高周波電力変換回路INVの出力電圧Voの極性を判別する機能を有する。
このフリップフロップ回路17cからの切替信号CSに従って切替動作をする切替スイッチ17bの出力cからは、出力電圧Voも正の期間は、出力電流Ioと同相の出力が、負の期間は、反転増幅器17aにより反転されることにより出力電流Ioと逆相の相の出力が取り出され、図5(d)に示すような波形の演算入力電流Iisが得られる。この演算入力電流Iisの波形は、入力電流Iiの波形(図2(b)参照)と同じ波形となる。そして、減算器17dにより演算入力電流Iisから交流電流検出器16により検出した平滑コンデンサ回路FCの電流Icを減算することにより、第1の実施例の場合と同様に直流電源から高周波電力変換回路INVに供給される電流Idcと等価な電流Idc*(図2(e)参照)を求めることができる。
従って、この第2の実施例の高周波電源装置では、直流電源からの直流電流を検出する直流電流検出器13(図10参照)に代えて、電流演算器17と交流電流検出器16とを設けることにより、等価的に高周波電力変換回路へ供給される直流電流を検出することができる。この第2の実施例によれば、図1に示した第1の実施例における交流電圧検出器15も省略することができる。
図7は、この発明の第3の実施例を示す高周波電源装置の回路構成図であり、この図において、図1に示した第1の実施例と同一機能を有するものには同一符号を付している。
図7に示した第3の実施例における高周波電源装置HFP1は、図1に示した電流演算器14,交流電流検出器16に代えて、後述の電流演算器18と平滑コンデンサ回路FCの中の1個のコンデンサC11の電流Ic1を検出する交流電流変成器(ACCT)等からなる交流電流検出器(CT)19を備える。そして、この電流演算器18には、図1における交流電圧検出器15の検出電圧の代わりに、制御回路11から高周波電力変換回路INVのスイッチング回路へ与えられるゲート信号が加えられている。
また、高周波電源装置HFP1以外の高周波電源装置HFP2〜HFPkもこの高周波電源装置HFP1と同一に構成されている。
図8にこの第3の実施例で使用する電流演算器18の詳細回路構成図を示す。この図8において、18aは交流電流検出器12で検出された高周波電力変換回路INVの交流出力電流Ioの極性を反転する反転増幅器、18bは切替スイッチ、18cはIGBTQ11(Q14)およびQ12(Q13)へのゲート信号により動作するフリップフロップ回路、18dは平滑コンデンサ回路FCのコンデンサC11の電流Ic1をn倍して前記平滑コンデンサ回路の全体の電流Icにほぼ等しくなるようにする増幅器、18eは減算器である。
この電流演算器18では、フリップフロップ回路18cは、第2の実施例におけるフリップフロップ回路17cと同様にIGBTQ11(Q14)へのゲート信号がオンになると切替スイッチ18bの接点を前記Io側に接続するための切替信号を発し、IGBTQ12(Q13)へのゲート信号がオンになると切替スイッチ18bの接点を反転増幅器18a側に接続するための切替信号を発するように動作する。切替スイッチ18bがこのフリップフロップ回路18cから切替信号を受けて切替動作を行うことにより、その出力端から、図5(d)に示すような波形の演算入力電流Iisが取り出される。この演算電流Iisは、前記の実施例の場合と同様に、図2(b)に示す高周波電力変換回路INVの入力電流Iiの波形と波形となる。
1個のコンデンサC11の電流Ic1は、n個のコンデンサC11〜C1nを並列接続されたコンデンサがみな同じ容量に選ばれている場合は、平滑コンデンサ回路FCの全体の電流Icの1/nとなるので、増幅器18dによりn倍に増幅することにより、等価的に平滑コンデンサ回路FCの全体の電流Icを求めることができる。
減算器18eに前記の演算入力電流Iisと前記の増幅器18dにより求められた等価的な平滑コンデンサ回路FCの全体のコンデンサ電流Icとを加えて、ここでIisからIcを減算する演算を行うことにより、直流電源DCPから供給される電流Idcと等価な電流Idc*が得られる。
従って、図7に示した第3の実施例の高周波電源装置の回路構成では、直流電源DCPから供給される直流電流Idcを検出する直流変成器(DCCT)を用いた直流電流検出器13(図10参照)に代えて、電流演算器18と交流電流検出器19とを設けることにより、等価的に前記の直流電流Idcを検出することができる。
この第3の実施例においては、n個のコンデンサを並列接続して構成された平滑コンデンサ回路の1個のコンデンサに流れる電流を検出して、平滑コンデンサ回路FC全体に流れる電流を求めるようにしているので、ここに使用する電流検出器19は、図1および図4に示した第1および第2の実施例で使用した交流電流検出器16よりも検出する電流が1/nに低下する。このため、この第3の実施例によれば、交流電流検出器19として小形小容量のものが使用でき、その分、装置の価格を低減することができる。
なお、この第3の実施例では、図4に示す第2の実施例の交流電流検出器16に代えて交流電流検出器19を設けた場合を示したが、図1に示す第1の実施例の交流電流検出器16に代えて交流電流検出器19を設けるようにしてもよい。すなわち、第1の実施例の場合と同様に交流電圧検出器15を設け、その検出電圧を、高周波電力変換装置INVのスイッチング回路へのゲート信号に代えて電流演算器18に加えて電流演算を行うことも可能である。
図9は、この発明の第4の実施例を示す高周波電源装置の回路構成図である。この図において、図4に示した実施例構成と同一機能を有するものには同一符号を付している。
図9に示した第4の実施例における高周波電源装置HFP1は、コンデンサC11〜C1nからなる平滑コンデンサ回路と、IGBTQ11,Q12などからなる単相ハーフブリッジ形式の高周波電力変換回路INVと、制御回路11aと、コンデンサCr11、Cr12とリアクトルLr11とからなる共振回路から構成される負荷Lの電流(Io)を検出する交流電流検出器12と、前記平滑コンデンサ回路の電流Icを検出する交流電流検出器16と、電流演算器17とで構成される。
他の高周波電源装置HFP2〜HFPkもこの高周波電源装置HFP1と同様に構成されている。
高周波電源装置HFP1における制御回路11aは、周知の技術により、単相ハーフブリッジ形式の高周波電力変換回路の出力電圧を出力電流に対して進み位相状態に保ちつつ高周波電力変換回路を所望の出力状態に制御する動作を行い、また、このときの電流演算器17は、先に説明した第2の実施例における図6に示す電流演算器17と同じに動作し、交流電流検出器12で検出した高周波電力変換器INVの交流出力電流Ioおよび交流電流検出器16により検出した平滑コンデンサ回路FCの電流Icに基づいて、直流電源DCPから高周波電源装置HFP1に供給される直流電流Idcと等価な直流電流Idc*を演算により求めることができる。
この発明の第1の実施例を示す高周波電源の回路構成図 図1の動作を説明する波形図 図1の部分詳細回路構成図 この発明の第2の実施例を示す高周波電源の回路構成図 図4の動作を説明する波形図 図4の部分詳細回路構成図 この発明の第3の実施例を示す高周波電源の回路構成図 図7の部分詳細回路構成図 この発明の第4の実施例を示す高周波電源の回路構成図 従来例を示す高周波電源の回路構成図
符号の説明
11…制御回路、12…交流電流検出器、13…直流電流検出器、14…電流演算器、15…交流電圧検出器、16…交流電流検出器、17,18…電流演算器、19…交流電流検出器、C11〜C1n,Cr1,Cr11,Cr12…コンデンサ、Lr1,Lr11…リアクトル、Q11〜Q14…IGBT。

Claims (8)

  1. 直流電源と、この直流電源の出力に並列に接続された平滑コンデンサ回路と、前記直流電源から前記平滑コンデンサ回路を介して供給される直流電力を高周波交流電力に変換する高周波電力変換回路と、この高周波電力変換回路から高周波電力を供給される高周波負荷と、前記高周波電力変換回路から前記高周波負荷へ供給する高周波電力が所望の電力となるように前記高周波電力変換回路を制御する制御回路とにより構成された高周波電源装置において、
    前記高周波電力変換回路の出力電圧の極性および出力電流と、前記平滑コンデンサ回路に流れる電流とに基づいて演算により前記直流電源から前記高周波電力変換回路へ供給される直流電流を求めることを特徴とする高周波電源装置の直流電流検出方法。
  2. 交流電圧検出器により前記高周波電力変換回路の出力電圧の極性を検出することを特徴とする請求項1に記載の高周波電源装置の直流電流検出方法
  3. 前記高周波電力変換回路のスイッチング素子のスイッチング周期からこの高周波電力変換回路の出力電圧の極性を検出することを特徴とする請求項1に記載の高周波電源装置の直流電流検出方法。
  4. 前記平滑コンデンサ回路を複数個のコンデンサを並列接続して構成し、この平滑コンデンサ回路の中の1個のコンデンサに流れる電流を検出し、この検出した電流に基づいて演算により前記直流電源から前記高周波電力変換回路へ供給される直流電流を求めることを特徴とする請求項1ないし3の何れか1項に記載の高周波電源装置の直流電流検出方法。
  5. 前記高周波電力変換回路の検出された出力電圧の極性が、正の期間は前記高周波電力変換回路の出力電流と同相の電流を、そして負の期間は前記出力電流の逆相の電流を演算より求め、この演算により求めた電流から前記平滑コンデンサ回路に流れる交流電流を減算して前記直流電源から前記高周波電力変換回路へ供給される直流電流を求めることを特徴とする請求項1ないし4の何れか1項に記載の高周波電源装置の直流電流検出方法。
  6. 前記高周波電源装置を複数組設け、これらの複数組の高周波電源装置の直流電源を各組に共通にしたことを特徴とする請求項1ないし5の何れか1項に記載の高周波電源装置の直流電流検出方法。
  7. 直流電源と、この直流電源の出力に並列に接続された平滑コンデンサ回路と、前記直流電源から前記平滑コンデンサ回路を介して供給される直流電力を高周波交流電力に変換する高周波電力変換回路と、この高周波電力変換回路から高周波電力を供給される高周波負荷と、前記高周波電力変換回路から前記高周波負荷へ供給する高周波電力が所望の電力となるように前記高周波電力変換回路を制御する制御回路とにより構成された高周波電源装置において、
    前記高周波電力変換回路から出力される交流出力電流を検出する第1の交流電流検出器と、前記平滑コンデンサ回路に流れるコンデンサ電流を検出する第2の交流電流検出器と、前記高周波電力変換回路の出力電圧の極性を検出する極性検出手段と、この極性検出手段正極性を示しているときは前記第1の交流電流検出器により検出された交流出力電流と同相の電流を、そして負極性を示しているときは前記第1の交流電流検出器により検出された交流出力電流と逆相の電流を求める電流演算手段と、この電流演算手段により求められた電流から前記第2の交流電流検出器により検出されたコンデンサ電流を減算する減算手段とにより構成された直流電流検出手段を備えたことを特徴とする高周波電源装置の直流電流検出装置。
  8. 前記高周波電源装置を複数組設け、これらの複数組の高周波電源装置の直流電源を各組に共通にしたことを特徴とする請求項7に記載の高周波電源装置の直流電流検出装置。
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