JP5114789B2 - 送信装置、プログラム、記録媒体及び送信方法 - Google Patents

送信装置、プログラム、記録媒体及び送信方法 Download PDF

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Description

本発明は、送信装置、プログラム、記録媒体及び送信方法、特に、複数のアンテナを用いて信号を送信する送信装置、プログラム、記録媒体及び送信方法に関する。
マルチキャリア伝送方式における通信装置において、通信の高速化、データ通信量の増加に伴い、複数のサブキャリアを足し合わせることにより、通信装置の送信回路に用いられる送信電力増幅部のPAPR(Peak to Average Power Ratio:ピーク電力対平均送信電力比)が非常に大きくなることがある。
PAPRが大きくなると、送信電力増幅部の非線形特性による歪を原因としたサブキャリア間の干渉問題や帯域外での電力漏洩などの問題が発生する。
PAPR対策として、送信電力増幅部の線形性を保つ領域(バックオフ領域)を広く確保する手法を行うが、バックオフ領域を広く確保すると、送信電力増幅部の消費電流が増大することが知られている。
また、送信信号を増幅する送信電力増幅器が非線形領域にさしかかる場合には、クリッピングによるピーク電力低減とフィルタによる隣接チャネル漏洩電力を考慮して、送信信号のピーク電力を削減することがある(特許文献1)。
送信電力増幅部の線形領域で使用する場合は、データ通信品質を確保するため、フィルタを通さず、信号をそのまま送信するため、送信電力増幅部の消費電流の変化が大きくなる。
特開2002−44054号公報
しかしながら、送信電力増幅部の線形、非線形領域に関わらず、複数アンテナを使用して送信する場合、各アンテナから出力される送信ピーク電力が、各アンテナにそれぞれ発生することになるが、各アンテナの送信ピーク電力が重なる場合、もしくは、時間的に近いタイミングで発生した場合、それぞれの送信電力増幅部の消費電力が増加するため、一時的に通信装置全体の消費電力が増加し、通信装置が備える電源供給電力を超えることがある。
送信電力増幅部の消費電力が、電源供給電力を超えた場合には、電池等の電源供給部から供給される電力が不足し、送信電力増幅部や他の通信装置内の回路が、正常に動作しないことがある。
PAPR対策を、個々のアンテナ毎に行うと、回路がアンテナの数だけ複数必要になり、送信アンテナ毎に個々の送信ピーク電力制御を行うことになる。
また、通信装置が備える電池から送信電力増幅部への電源供給回路の電力に対してマージンを確保するため、ピーク電力の発生タイミングが重なったときを考慮し、電源供給回路の規模や電池等の供給電力を大きくする必要がある。
更に、複数のアンテナで送信ピーク電力が重なった場合には、互いのアンテナへの干渉量などが急に増加することになり、通信品質に大きな影響を与える。
ひとつのアンテナから送信しているときよりも複数アンテナから送信しているときのほうが、ピーク電力の発生頻度は、アンテナの数に比例して増加することになり、各アンテナから出力される送信ピーク電力の発生タイミングが重なる頻度が多くなるため、複数アンテナを利用して送信する場合には、送信装置内の電源供給電力を踏まえて送信する必要がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、受信装置に信号を複数のアンテナから送信する際における送信装置の回路規模を軽減することができるとともに、電源への負荷を軽減する送信装置、プログラム、記録媒体及び送信方法を提供することにある。
(1) 本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、本発明の第1の態様は、受信装置と通信する複数のアンテナを備える送信装置であって、送信装置の電源供給電力を監視する電源監視部と、各アンテナから送信に要する送信電力増幅部の送信電力の和を測定する送信電力検出部と、前記電源監視部で検出した送信装置の電源供給電力と前記送信装置の送信電力増幅部の送信電力の和を比較する比較部と、ベースバンド信号から送信電力増幅部の送信電力を推測する制御部と、各アンテナから前記受信装置に送信する信号を保存する記憶部とを備え、前記推測に基づいて、前記制御部が、送信装置の送信電力増幅部の送信電力の和が送信装置の電源供給電力を超えると判定した場合に、前記複数のアンテナから送信される信号の少なくとも1つ以上の送信信号を送信せずに前記記憶部に保存した後に、前記記憶部から前記少なくとも1つ以上の送信信号を読み出して送信することにより、前記電源監視部で監視している電源供給電力に基づいて当該アンテナから前記受信装置に送信する信号の送信ピーク電力を抑えることを特徴とする送信装置である
本発明の第1の態様では、送信電力検出部が検出した送信電力の和が、電源監視部で監視している電源供給電力を超えると判定した場合に、少なくとも1つのアンテナから出力される送信信号を止めることによって、送信装置の電源供給電力を超えることがない制御を行うことにより、通信装置内の他の回路に対して充分な電源供給電力を確保することができる。
(2) また、本発明の第1の態様において、前記受信装置に送信する擬似信号を作成する擬似信号発生部を備え、送信電力増幅部の送信電力の和が、電源供給電力を超えると判定したときに、前記複数のアンテナから送信される信号の少なくとも1つ以上の送信信号を送信せずに前記記憶部に保存し、前記擬似信号発生部で作成された擬似信号を送信した後に、前記記憶部から前記少なくとも1つ以上の送信信号を読み出して送信することにより、送信装置の送信ピーク電力を抑えても良い
(3) また、本発明の第2の態様は、受信装置と通信する複数のアンテナを備える送信装置のコンピュータに、送信装置の電源供給電力を監視する電源監視過程と、各アンテナから送信に要する送信電力増幅部の送信電力の和を測定する送信電力検出過程と、前記電源監視過程で検出した送信装置の電源供給電力と前記送信装置の送信電力増幅部の送信電力の和を比較する比較過程と、ベースバンド信号から送信電力増幅部の送信電力を推測する制御過程と、各アンテナから前記受信装置に送信する信号を保存する記憶過程と、を実行させ、前記推測に基づいて、前記制御過程で、送信装置の送信電力増幅部の送信電力の和が送信装置の電源供給電力を超えると判定した場合に、前記複数のアンテナから送信される信号の少なくとも1つ以上の送信信号を送信せずに保存した後に、前記少なくとも1つ以上の送信信号を読み出して送信することにより、前記電源監視過程で監視している電源供給電力に基づいて当該アンテナから前記受信装置に送信する信号の送信ピーク電力を抑えることを特徴とするプログラムである
(4) また、本発明の第3の態様は、前記第2の態様に記載のプログラムを記録したことを特徴とする記録媒体である。
(5) また、本発明の第4の態様は、受信装置と通信する複数のアンテナを備える送信装置を用いた送信方法であって、送信装置の電源供給電力を監視する電源監視過程と、各アンテナから送信に要する送信電力増幅部の送信電力の和を測定する送信電力検出過程と、前記電源監視過程で検出した送信装置の電源供給電力と前記送信装置の送信電力増幅部の送信電力の和を比較する比較過程と、ベースバンド信号から送信電力増幅部の送信電力を推測する制御過程と、各アンテナから前記受信装置に送信する信号を保存する記憶過程と、を実行し、前記推測に基づいて、前記制御過程で、送信装置の送信電力増幅部の送信電力の和が送信装置の電源供給電力を超えると判定した場合に、前記複数のアンテナから送信される信号の少なくとも1つ以上の送信信号を送信せずに保存した後に、前記少なくとも1つ以上の送信信号を読み出して送信することにより、前記電源監視過程で監視している電源供給電力に基づいて当該アンテナから前記受信装置に送信する信号の送信ピーク電力を抑えることを特徴とする送信方法である。
本発明の送信装置、プログラム、記録媒体及び送信方法では、受信装置に信号を複数のアンテナから送信する際における送信装置の回路規模を軽減することができるとともに、電源への負荷を軽減することができる。
以下、図面を参照し、本発明の第1〜第12の実施形態について説明する。始めに、本発明の第1の実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態による基地局装置100a(送信装置とも称する)の構成を示す概略ブロック図である。ただし、基地局装置100aは送信と受信の両方の機能を有するが、以下では送信の機能に限定して説明する。基地局装置100aは、ベースバンド部101、制御部102、記憶部103、電源監視部104、比較部105、送信電力検出部106、電源供給部107、変調部111、121、直列並列変換部112、122、IFFT部113、123、並列直列変換部114、124、CP挿入部115、125、送信電力増幅部116、126、アンテナ117、127を備えている。
ベースバンド部101には、基地局装置100aの上位レイヤ(図示省略)から、相手受信装置に送信する送信データが入力される。ベースバンド部101は、この送信データを送信データD118と送信データD128とに分割する。
ベースバンド部101は、送信データD118を変調部111と制御部102とに出力する。また、ベースバンド部101は、送信データD128を変調部121と制御部102とに出力する。
制御部102は、送信データD118と送信データD128の信号配列パターンを測定し、送信電力増幅部116、126の出力の送信ピーク電力を推定する機能を有する。そして、これらの機能を遂行する部材を備える。
変調部111は、ベースバンド部101が出力する送信データD118を、例えば64QAM(64直交振幅変調)により変調し、直列並列変換部112に出力する。また、変調部121は、ベースバンド部101が出力する送信データD128を同様にして変調し、直列並列変換部122に出力する。上記の変調方式の設定は公知の方法によって行うことができる。
直列並列変換部112は、変調部111が出力する信号を、直列データから並列データに変換して、IFFT部113に出力する。
また、直列並列変換部122は、変調部121が出力する信号を、直列データから並列データに変換して、IFFT部123に出力する。
IFFT部113は、直列並列変換部112が出力する信号に対して、逆高速フーリエ変換の処理を行い、周波数領域の信号を時間領域の信号に変換し、並列直列変換部114に出力する。
また、IFFT部123は、直列並列変換部122が出力する信号に対して、逆高速フーリエ変換の処理を行い、周波数領域の信号を時間領域の信号に変換し、並列直列変換部124に出力する。
並列直列変換部114は、IFFT部113が出力する信号を、並列データから直列データに変換して、CP挿入部115に出力する。
また、並列直列変換部124は、IFFT部123が出力する信号を、並列データから直列データに変換して、CP挿入部125に出力する。
CP挿入部115は、並列直列変換部114が出力する信号に対してCP(Cyclic Prefix:サイクリック プレフィックス)を挿入して、送信電力増幅部116に出力する。このCPはシンボル間干渉の影響を低減するために挿入される。
また、CP挿入部125は、並列直列変換部124が出力する信号に対してCPを挿入して、送信電力増幅部126に出力する。
なお、CP挿入部115(又は、CP挿入部125)は、IFFT部113(又は、IFFT部123)が出力する並列データに対してCPを挿入しても良い。
送信電力増幅部116は、CP挿入部115が出力する信号を増幅し、アンテナ117から無線信号として受信装置である移動局装置に送信する。
また、送信電力増幅部126は、CP挿入部125が出力する信号を増幅し、アンテナ127から無線信号として移動局装置に送信する。
送信電力検出部106は、送信電力増幅部116の消費電力A1と、送信電力増幅部126の消費電力A2を監視し、送信に必要な消費電力の和Aを算出する。算出した値Aは、A=A1+A2となる。
電源監視部104は、基地局装置100aの各回路ブロックへ電力を供給する。それとともに、電源監視部104は電源供給部107の電源供給可能電力を定期的または必要に応じて検出している。任意の方法で検出した電源供給可能電力値をBとする。又は当該電力値Bが既知の場合やあらかじめ推測できる場合は、当該既知の値や推測値を使用しても良い。
送信電力検出部106で算出した消費電力の和Aと、電源監視部104で監視した電源供給可能な電力値Bは、比較部105に入力される。
比較部105では、上記2つの値AとBの差分を計算し、その結果を制御部102に通知する。制御部102へ通知する情報をCとすると、C=B−A+αとなる。本実施形態においてはα=0である。
比較部105から制御部102への情報Cは、送信電力増幅部の消費電力の和Aと電源供給可能な電力値Bの差をとるので、送信装置の電源供給電力の余裕度を示すものになる。
通常の動作では、送信電力増幅部の消費電力の和Aよりも、電源供給可能電力値Bが充分大きく、通信装置内の他の回路への電源供給は充分確保されている。
送信ピーク電力が発生しないときの消費電力を図2に示す。図2では、横軸に時間をとり、縦軸に電力をとっている。図2のような通常動作では、消費電力A1とA2との和Aは、電源供給可能電力値Bを超えることはない。
制御部102が、送信データD118とD128の信号配列により、送信電力増幅部116と126の送信ピーク電力が同時に発生すると予想した場合、直ちに、制御部102は、送信ピーク電力発生における2つの送信電力増加分の値Dを求め、あらかじめ比較部105から電源供給電力の余裕度を示す情報であるCの値以下になるように、送信ピーク電力の消費電力を削減するように制御する。
電力Dは、電力Aの変化量であり、電力Aは送信電力増幅部116の消費電力A1と送信電力増幅部126の消費電力A2の合計である。よって、消費電力A1と消費電力A2の変化量を推測することで、電力Dを推測することができる。具体的には、送信電力増幅部116、126で消費される消費電力A1、A2は、ベースバンド部101から出力される信号パターンを、制御部102にて監視し、信号配列を見ることで、制御部102において消費電力A1、A2を予測することができる。
このとき、送信電力増幅部116と送信電力増幅部126の送信ピーク電力発生による消費電力は、それぞれ小さい値であるが、2つの送信ピーク電力が同時に発生することで、送信電力検出部で検出した消費電力の和Aが、電源供給可能電力値Bを超えてしまうことがある。
もし、2つの送信電力増幅部の送信ピーク電力の発生によって生じる電力増加分Dが、比較部105から通知される余裕度Cの値を超えてしまうと、通信装置の電源供給可能電力値B以上に消費電力が上がるということで、この場合には通信装置内の他の回路への電源供給が不十分となり、通信装置内の回路動作が不安定になる等の悪影響を及ぼす。
図3に、2つの送信ピーク電力が同時に発生し、消費電力A1とA2との和Aが電源供給可能電力値Bを超えた場合の状況を示す。図3では、横軸に時間をとり、縦軸に電力をとっている。
図3のように、2つの送信ピーク電力による消費電力の和が、電源供給可能電力値Bを超えると推定した場合には、送信ピーク電力の消費電力増加分Dを、比較部102からの情報である余裕度を示す値C以下になるように制御するために、送信ピーク電力による消費電力増加量を、どの程度、削減するのか判定し、送信ピーク電力の削減量に応じて、送信データD128の一部データを直ちに送信しないで記憶部103に一時的に保存する。
保存したデータは後述のように別途送信するかまたは破棄する。送信ピーク電力発生による消費電流の削減量を大きくする場合には、送信データD128のデータをより多く記憶部に保存する。
送信ピーク電力発生による削減量が小さい場合には、送信データD128から記憶部に保存されるデータをより少なくすることができる。
このように送信電力の削減量に応じて、記憶部に保存する送信データ量を変化させることで、従来にない、きめ細かな電力削減が可能となる。
このとき、送信データD118と送信データD128の両方の送信データを、それぞれ記憶部103に保存し、2つの送信電力増幅部の消費電力を少しずつ削減し、結果的に消費電力の和を電源供給可能な電力以下にしても良い。
記憶部103に保存した送信データは、送信ピーク電力が解消し、消費電力の和が、電源供給電力以下になった時に、相手受信装置に送れば良い。場合によっては、これらの保存した送信データを部分的に破棄しても良い。
図4に、送信ピーク電力の発生時における制御フローチャートを示す。
まず、消費電力の和Aを監視する(step0)。消費電力の和Aにピークが存在するか判定する(step1)。ピークが存在しない場合は特に何も行わず通常の動作とする(step2)。
一方、送信ピーク電力時のピーク消費電力Dが存在する場合は上記C>Dか否かを判定する(step3)。C>Dの場合は通常動作とする(step4)が、C<Dの場合は削除すべき電力量を計算し(step5)、当該電力量に相当する送信データを記憶部103に保存(step6)した後、残りのデータを送信する(step7)。
即ち、制御部102で、送信データD118と送信データD128の信号配列により同時に送信ピーク電力が発生すると予想したが、2つの送信ピーク電力が発生しても、消費電力増加分Dが、電源供給電力の余裕度を示すC以下の値となる場合には、送信ピーク電力を削減する動作は行わないでも良い。
送信ピーク電力が発生し、多少の消費電力が上がったとしても、通信装置内の他の回路への影響がないと考えられる場合には、送信データを通常送信動作時と同じように送信したほうが、データの遅延のない送信が可能となる。このときの状況を図5に示す。図5では、横軸に時間をとり、縦軸に電力をとっている。
電源供給可能な電力状況により、図5のような状態であっても、送信ピーク電力削減のため、送信データの一部を記憶部に保存し、送信電力増幅部の消費電力を削減することを実施しても良い。
基地局装置100aの電源供給可能電力値Bは、温度や周囲環境、停電時など予備電源での動作時など、条件によって変動する。電源供給可能電力値Bの変動によって、通信装置の送信電力の余裕度Cの値も変化するので、送信ピーク電力発生による消費電力の削減すべき電力量も変化することがある。
通信装置100aでは、電源監視部にて電源供給可能な電力を監視しているため、電源供給可能な電力に応じて、最適な送信ピーク電力の削減量を知ることができ、送信電力増幅部の消費電力を削減するための記憶部に保存すべき送信データの量も最小限にすることができる。
以上のことから、基地局装置100aにおいて、送信ピーク電力が発生しても、電源供給可能な電力を超えることない最適な消費電力に抑えることが可能であるため、通信装置内の他の回路への電源供給に影響にない回路構成にすることが可能となる。
また、本実施形態においてはCを計算するに使用するαをゼロとしているが、例えば通信環境の必要に応じてプラスの値を使用したり、マイナスの値を使用することが可能で、装置の構成や使用環境によって適宜設定するのが良い。
(第2の実施形態)
上記では、記憶部103(図1)に保存すべきデータとして、ベースバンド部101の出力データを例にして記載したが、図100aの基地局装置通信装置のベースバンド部101以外の他の回路ブロックからの出力データを保存しても同様な効果が得られる。
たとえば、変調部121から直列並列変換部122へのデータの一部や、IFFT部123からサブキャリア毎に出力される一部のサブキャリア信号や、並列直列変換部124からCP挿入部125への信号等を、記憶部に保存して、送信ピーク電力発生による送信増幅部の消費電力を削減しても良い。
(第3の実施形態)
また、記憶部103(図1)に保存されるデータは2つ以上の回路ブロックからの出力される送信信号を組み合わせて、保存することも適応可能とする。
たとえば、アンテナ117から送信される信号による送信ピーク電力発生を推測したときに、送信電力増幅部116の消費電力を削減するために、変調部111の出力信号の一部送信データと、CP挿入部115の出力信号の一部送信データを保存するように、2つ以上のブロック部から出力される送信データを記憶部(図示省略)に保存しても良い。
送信電力増幅部の消費電力を効果的に削減するための2つ以上の最適な送信データを選択することができるので、少ない保存データでより大きな消費電力の削減量を得ることができ、記憶部のメモリ容量を削減することが可能となる。
(第4の実施形態)
記憶部103(図1)は、送信電力増幅部116の送信ピーク電力を削減するための一部送信データと、送信電力増幅部126の送信ピーク電力を削減するための一部送信データを、ひとつの記憶部にまとめて保存することもできる。
記憶部103のメモリをそれぞれ共有することができるようにすると、2つのアンテナを利用して、1つの受信装置に対して送信データを送信するような場合には、一方のアンテナから送信するデータがなくなった後に、送信ピーク電力を削減するために記憶部に保存したデータを空いたアンテナを利用して送信データを送ることも可能となる。
(第5の実施形態)
第1〜第4の実施形態は、基地局装置100aについて記載したが、移動局装置200aについても、送信データの一部を記憶部に保存することにより、電源供給可能な電力に応じて、最適な送信ピーク電力の削減を実現することができる。ただし、移動局装置200は、送信と受信の両方の機能を有するが、以下では送信の機能に限定して説明する。
図6に、移動局装置200aのブロック図を示す。移動局装置200aは、ベースバンド部201、制御部202、記憶部203、電源監視部204、比較部205、送信電力検出部210、電源供給部207、変調部211、221、FFT部212、222、フィルタ部213、223、サブキャリア割り当て部214、224、IFFT部215、225、CP挿入部216、226、送信電力増幅部217、227、アンテナ218、228を備えている。
図6の移動局装置200aについては、FFT部212、222、フィルタ部213、223、サブキャリア割り当て部214、224の3つのブロック回路が基地局装置100a(図1)と異なる。基地局装置100a(図1)と類似している回路ブロックについては、詳細な説明を省略する。
移動局装置200aの電源供給部207は、主に電池である。よって、電源供給部207は、使用状況によって性能が変動し、電源監視部で検出した電源供給可能な電力は、逐次変化することになる。
特に、満充電になった電池では、電源供給可能電力値Bは、大きい値になるが、移動局装置200aを使い続けると、電源供給可能電力値Bの値は、徐々に低下するので、電源供給部から、電源供給可能電力値Bが、時間とともに低下することを考慮して、送信ピーク電力発生による消費電力の削減量を段階的に変化させる。この状態をたとえば図7にしめす。図7では、横軸に時間をとり、縦軸に電力をとっている。
例えば、充電直後、電源供給可能電力値Bは一般的に大きい値になる。また、送信電力比較部205で監視している余裕度Cの値も大きい値となる。余裕度Cは、送信電力増幅部227の消費電力A1とA2の和Aを、電源供給可能電力値Bから差し引いたものである。
ここで、制御部202で、送信データD228の信号配列により送信電力増幅部227における送信ピーク電力が発生すると予想したが、たとえ送信ピーク電力が発生しても、その際の消費電力値Dが、電源供給電力の余裕度を示すC以下の値となる場合には、送信ピーク電力を削減する制御は行わないでも良い。
送信ピーク電力が発生し、若干の消費電力が上がったとしても、通信装置内の他の回路への影響がないと考えられるため、送信データを通常送信時と同じように送信し、データの遅延のない送信が可能となる。図8のXで囲まれた部分にそのようなときの電力の状況を示す。なお、図8では、横軸に時間をとり、縦軸に電力をとっている。
時間経過とともに、移動局装置送信装置200aの電源供給可能電力値Bは低下し、そのときに送信ピーク電力が同時に発生した場合に、送信電力増幅部226と227の消費電力の和の増加分Dが電源供給電力の余裕度を示すC以上の値となる場合には、送信ピーク電力をどの程度、削減するか判定し、送信ピーク電力の削減量に応じて、送信データD218あるいはD228の一部データを記憶部203に保存する。送信ピーク電力発生による消費電流の削減量を、大きくしなければならない場合には、送信データD218とD228のデータを多く記憶部に保存する。
送信ピーク電力発生による削減量が小さい場合には、送信データD218あるいは送信データD228から記憶部に保存されるデータは少なくすることができる。記憶部203に保存した送信データは、送信ピーク電力が解消し、消費電力の和が、電源供給電力以下になった時に相手受信装置に送れば良い。図8のYで囲まれた部分にそのようなときの電力の状況を示す。
このように電源供給可能な電力を監視することで、電源供給可能な電力が大きい場合には送信ピーク電力が発生しても、通信装置内の他の回路への影響がないため、送信ピーク電力を削減するための制御は行わず、通信品質を重視し、相手受信装置に送信することができる。
一方、電源供給可能な電力が低下し、送信ピーク電力が電源供給可能な電力を超えると推測した場合には、削減すべき消費電力量に応じて、記憶部に保存すべき送信データの量を変化させることができるので、従来にない細かな効果的な送信ピーク電力の削減の制御が可能となる。
また本実施形態のように電源供給部207の電源供給能力が一定していない場合や装置の消費電力に影響されやすい場合は、上記αを利用して安定動作をさせることが可能である。
例えばBの値が比較的消費電力による影響を受けにくいとき、例えばピークが瞬間的にBを上回る場合であってもその時間が非常に短い場合に、電力の供給に問題ない場合はαとしてプラスの値を使用して、送信ピーク電力が多少Bの値を超えても上記送信データによる送信ピーク電力制御を行わないようすることもできる。
逆に送信ピーク電力がBを超えない場合であっても、送信ピーク電力と電源供給可能電力値Bの差が非常に小さいや、電源供給可能電力値Bが一時的に低下するような場合はαをマイナスとして本発明による送信ピーク電力の削減を行うような構成としても良い。
このように装置の構成や特性に応じて或いは通信環境に応じて、αとしてゼロを使用したりプラスやマイナスの値を適宜決定して使用するのが良い。
(第6の実施形態)
第5の実施形態では、記憶部203(図6)に保存すべきデータとして、ベースバンド部201の出力データを例にして記載したが、図200aの移動局装置通信装置のベースバンド部201以外の他の回路ブロックからの出力データを保存しても同様な効果が得られる。
たとえば、変調部221からFFT部212へのデータの一部や、サブキャリア割り当て部214からIFFT部215に出力される一部のサブキャリア信号や、IFFT部215からCP挿入部216への信号等を、記憶部203に保存しても良い。
(第7の実施形態)
移動局装置通信装置200aにおいても、また、第3の実施形態のように記憶部103(図1)に保存されるデータは2種類以上の回路ブロックからの出力される送信信号を組み合わせて、記憶することも適応可能である。
(第8の実施形態)
第1〜第7の実施形態においては、送信ピーク削減のために記憶部に保存された送信データは具体的には次のように処理できる。例えば当該データは消費電力の和が、電源供給電力以下になった時に、相手受信装置に別途送信しても良いし、ベースバンド部からの送信データを送信後に記憶部のデータを改めて送信するような構成でも良い。
或いは相手受信装置から、記憶部に保存したデータの送信を要求された場合に、保存したデータを送信しても良い。当該要求は、例えば制御チャネルの再送要求情報に追加・包含させても良いし、不足データの再送要求情報などの別途新たな信号を用意して当該信号によって送信するような構成でも良い。
また、保存したデータについて、相手受信装置からの送信要求が無く、保存データが少ない場合に、相手受信装置の誤り訂正回路等で消滅したデータを修復できるようである場合には、或いは修復が不十分でも問題ない場合には記憶部に保存したデータを、相手受信装置に送信せずに、廃棄してもかまわない。
この場合は送信データの送信後に、或いは送信データ送信終了後に一定時間経過した後に破棄しても良いし、上記要求に対応して送信不要の情報を受信後、例えば制御チャネルの受信完了信号などの情報に追加・包含された当該信号を受信後に破棄するような構成でも良い。
上記、第1〜第8の実施形態では、制御部が、同時に送信ピーク電力の発生を推測したとき、送信装置の電源供給可能な電力の情報に基づいて、送信電力増幅部の送信ピーク電力による増加する消費電力から削減すべき電力量に従い、記憶部に保存すべき送信データの量を変化させて効果的な送信ピーク電力の制御を行った。
(第9の実施形態)
擬似信号発生部による送信ピーク電力の削減方法として、図9の実施形態について説明する。
本実施形態においては、制御部が、同時に送信ピーク電力の発生を推測したとき、送信電力増幅部の送信ピーク電力発生による消費電力増加量から削減すべき電力量と、送信装置の電源供給可能な電力の情報に基づいて、擬似信号発生部で作成された擬似送信データを、本来の送信データの替わりに送信することにより、送信装置の送信ピーク電力の削減を行うことについて説明する。
図9は記憶部103(図1)の代わりに上記擬似信号発生部108を有する基地局装置100bのブロック図である。基地局装置100bは、ベースバンド部101、制御部102、擬似信号発生部108、電源監視部104、比較部105、送信電力検出部106、電源供給部107、変調部111、121、直列並列変換部112、122、IFFT部113、123、並列直列変換部114、124、CP挿入部115、125、送信電力増幅部116、126、アンテナ117、127を備えている。
制御部102が、送信データD118と送信データD128の信号配列により送信電力増幅部116と送信電力増幅部126における送信ピーク電力が同時に発生すると予測した場合、直ちに、制御部102は、送信ピーク電力発生における電力増加分の値Dを求め、比較部105からの電源供給電力の余裕度を示す値C以下になるように、送信ピーク電力による消費電力を制御する。
もし、送信ピーク電力の発生によって生じる電力増加分Dが、比較部105から通知される電源供給電力の余裕度Cを超えてしまうと、通信装置の電源供給部から供給可能な電力以上に、送信に要する消費電力が増えるということで、通信装置の他の回路への電源供給が不十分となり、通信装置内の回路動作に悪影響を及ぼす。
そこで、制御部102では、比較部105から通知された電源供給電力の余裕度を示す値Cと、送信ピーク電力発生による送信電力増幅部116、126の消費電力の増加量Dを予測した結果を元に、送信ピーク電力による消費電力の増加を、どの程度削減すべきか判定し、送信ピーク電力の削減量に応じて、送信データD118あるいは送信データD128の一部を、擬似信号発生部で作成された擬似信号に入れ替える。
送信ピーク電力による送信電力増幅部116、126の消費電力を多く削減するときには、擬似信号発生部で作成された擬似信号と、送信データD118あるいは送信データD128の送信データを多く入れ替え、また、送信電力増幅部116、126の消費電力を小さく削減するときには、入れ替えるデータを少なくするようにする。消費電力の削減量と、入れ替えるデータの量は比例することになる。
図10は、本来の送信データの並びと、入れ替え後の送信データの並びを示す。つまり、本来の送信データの並びはD1、D2、D3、D4、D5、D6、D7、D8であるのに対して、入れ替え後の送信データの並びはD1、D2、D3、D4、D5、擬似、D7、D8である。
このように送信データの一部を、疑似信号発生部で作成した擬似信号に入れ替えると、送信電力増幅部での送信ピーク電力による消費電力増加を削減することができる。
図10において、入れ替えられたデータであるD6に相当する送信データは、図11のように送信データの送信が完了してから送信してもかまわない。
このときには、相手受信装置で送信データの並び替え作業が必要となるため、各々の送信データにヘッダ情報を付けて、相手受信装置でデータの復元並び替え作業を行う。
また、D6に相当するデータ数が少ない場合で、相手受信装置の誤り訂正回路等で、擬似信号に入れ替わったデータを修復できる場合には、入れ替えたデータD6を送信せずに、D6のデータを廃棄しても良い。即ち入れ替えたデータに対して第8の実施形態と同様な処理を施しても良い。
擬似信号発生部108で作成される擬似信号は、送信ピーク電力の消費電力の削減すべき電力量に応じて、最適な擬似送信信号を作成する。どのようなデータを作成して、どのデータを入れ替えれば良いのかは、制御部102にて判定する。
制御部102は、ベースバンド部101から出力される信号配列を監視し、予測される消費電力の和Aを推測する。消費電力の和Aが、電源供給の能力Bを超えると判定した場合に、超えた電力を削減する目的の擬似信号を作成する。擬似信号は、ベースバンド部101から出力される信号配列を元に、ピーク電力が発生しない信号パターンとして作成される。例えば、ベースバンド部101からの信号配列x0(=0、1、0、1、1、1、0、1、1、1、1、1、1、1、0、1、0、1)、ピーク電力を低減するための擬似信号をx1(=0、1、0、1、1、1、0、1、1、0、1、1、0、1、0、1、0、1)とした場合、“1”が7個連続した場合にピーク電力が発生する仮定したとき、10ビット目と13ビット目を反転し信号を送る。2ビットを反転させたため、1と0のデータが同程度の数で、ビットの相関関係が下がり、結果としてピーク電力が低下する。受信側では、x1の信号列を受信するが、誤り訂正回路を利用して、この2箇所のビットを訂正し、元のデータx0を生成することができる。
(第10の実施形態)
第9の実施形態において、擬似信号発生部108(図9)で作成した擬似信号と、ベースバンド部101から変調部111、121への送信データとを入れ替えるだけではなく、他の回路ブロックからの送信信号と入れ替えても同様な効果が得られる。
たとえば、図9のIFFT部113、123から並列直列変換部114、124へ出力されるサブキャリアの送信データの一部と擬似信号発生部108で作成した擬似信号を入れ替えても良い。
(第11の実施形態)
また、第9の実施形態において、擬似信号発生部108(図9)で作成した擬似信号を、2つ以上の回路ブロックから出力する送信データと入れ替えても良い。2つ以上の回路ブロックから出力される送信データを入れ替えるため、入れ替えるデータは分散されるので、相手受信装置では、誤り訂正回路などの機能により、元のデータへの復元が容易になる。
たとえば、図9の変調部111、121から直列並列変換部112、122へ出力するデータと、擬似信号発生部108で作成した擬似信号を入れ替えて、更にIFFT部113、123から並列直列変換部114、124へ出力するデータと、擬似信号発生部108で作成した擬似信号も入れ替えても良い。
(第12の実施形態)
第5の実施形態における図6の移動局装置200aに、上記、第9の実施形態、第10の実施形態及び第11の実施形態を適用しても良い。
上記各実施形態においては送信時の消費電力を制御するに当たり、各アンテナで送信する送信データを本発明の処理を施している例や、一部のアンテナで送信するデータに対して本発明の処理を施している例を挙げて説明しているが、本発明はこれに限定されない。
例えば上記の各実施形態のように、一部のアンテナに送信するデータのみに上記のような処理を行っても良いし、全アンテナで送信するデータのみに対して本発明の処理を施しても良いし、さらには一部または全部の処理を切替えて使用しても良い。
例えば本実施形態においては通常は一部の送信アンテナで送信するデータに対して本発明の処理を施すこととするが、削減すべき消費電力量が大きくなると本実施形態の処理を施すデータを増やす(多数のアンテナで送信するデータに対して本発明を適用する)ことも可能である。
例えば最初はD118に対してのみ本発明の処理を適用するが、削減すべき消費電力が大きくなるとD118とD128に対して本実施形態の処理を適用するような構成でもよく装置の構成や仕様、装置の使用環境に応じて適宜変更しても良い。
また、上記各実施形態では消費電力の削減を電源の供給能力のみを考慮して本発明の処理を行っているが本発明はこれに限定されず、例えば通信品質や周囲の通信環境を考慮して上記実施形態で説明したような本発明の各処理を施しても良い。
なお、上記の各実施形態について、本発明はこれに限定されず移動局装置や基地局装置、あるいは基地局装置制御装置やこれらを総括的に統括するコアネットワークにも好適に適用可能である。
例えば、基地局装置に関する上記の各実施形態について、本発明はこれに限定されず移動局装置にも好適に適用可能であることはいうまでもなく、さらには基地局装置を制御する基地局装置制御装置やコアネットワークに本発明を施すこともでも有効である。
同様に移動局装置に関する上記の各実施形態について、本発明はこれに限定されず移動局装置にも好適に適用可能であることはいうまでもなく、基地局装置を制御する基地局装置制御装置やコアネットワークに本発明を施すこともでも有効である。
さらに本発明を基地局装置、移動局装置、又は固定局制御装置やコネットワークに施すに限らず、複数のレベルに対して施す、例えば固定局と移動局装置の双方やあるいは基地局装置、移動局装置、又は固定局制御装置・コアネットワークに施すような構成でも良い。
なお、以上説明した実施形態において、基地局装置100a(図1)、移動局装置200a(図6)、基地局装置100b(図9)の各部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、基地局装置100a、移動局装置200a、基地局装置100bの各部の制御を行っても良い。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時刻の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時刻プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も特許請求の範囲に含まれる。
本発明の第1の実施形態による基地局装置送信装置100aのブロック図である。 基地局装置送信装置における通常送信時の電力状況の図である。 基地局装置送信装置における送信ピーク電力発生時の電力状況の図である。 送信ピーク電力発生時の制御方法のフローチャートである。 電源供給可能な電力が大きい時における送信ピーク電力発生状況の図である。 本発明の第5の実施形態による移動局装置送信装置200aのブロック図である。 移動局装置送信装置における電源供給可能な電力状況の図である。 移動局装置送信装置における送信ピーク電力発生時の電力状況の図である。 本発明の第9の実施形態による基地局装置送信装置100aのブロック図である。 本発明の第9の実施形態によるデータ配列の一例を示す図である。 本発明の第9の実施形態によるデータ配列の一例を示す図である。
符号の説明
100a、100b・・・基地局装置、101・・・ベースバンド部、102・・・制御部、103・・・記憶部、104・・・電源監視部、105・・・比較部、106・・・送信電力検出部、107・・・電源供給部、108・・・擬似信号発生部、111、121・・・変調部、112、122・・・直列並列変換部、113、123・・・IFFT部、114、124・・・並列直列変換部、115、125・・・CP挿入部、116、126・・・送信電力増幅部、117、127・・・アンテナ、200a・・・移動局装置、201・・・ベースバンド部、202・・・制御部、203・・・記憶部、204・・・電源監視部、205・・・比較部、210・・・送信電力検出部、207・・・電源供給部、211、221・・・変調部、213、223・・・フィルタ部、214、224・・・サブキャリア割り当て部、215、225・・・IFFT部、216、226・・・CP挿入部、217、227・・・送信電力増幅部、218、228・・・アンテナ

Claims (5)

  1. 受信装置と通信する複数のアンテナを備える送信装置であって、
    送信装置の電源供給電力を監視する電源監視部と、
    各アンテナから送信に要する送信電力増幅部の送信電力の和を測定する送信電力検出部と、
    前記電源監視部で検出した送信装置の電源供給電力と前記送信装置の送信電力増幅部の送信電力の和を比較する比較部と、
    ベースバンド信号から送信電力増幅部の送信電力を推測する制御部と、
    各アンテナから前記受信装置に送信する信号を保存する記憶部とを備え、
    前記推測に基づいて、前記制御部が、送信装置の送信電力増幅部の送信電力の和が送信装置の電源供給電力を超えると判定した場合に、前記複数のアンテナから送信される信号の少なくとも1つ以上の送信信号を送信せずに前記記憶部に保存した後に、前記記憶部から前記少なくとも1つ以上の送信信号を読み出して送信することにより、前記電源監視部で監視している電源供給電力に基づいて当該アンテナから前記受信装置に送信する信号の送信ピーク電力を抑えることを特徴とする送信装置。
  2. 前記受信装置に送信する擬似信号を作成する擬似信号発生部を備え、
    送信電力増幅部の送信電力の和が、電源供給電力を超えると判定したときに、前記複数のアンテナから送信される信号の少なくとも1つ以上の送信信号を送信せずに前記記憶部に保存し、前記擬似信号発生部で作成された擬似信号を送信した後に、前記記憶部から前記少なくとも1つ以上の送信信号を読み出して送信することにより、送信装置の送信ピーク電力を抑えることを特徴とする請求項1に記載の送信装置。
  3. 受信装置と通信する複数のアンテナを備える送信装置のコンピュータに、
    送信装置の電源供給電力を監視する電源監視過程と、
    各アンテナから送信に要する送信電力増幅部の送信電力の和を測定する送信電力検出過程と、
    前記電源監視過程で検出した送信装置の電源供給電力と前記送信装置の送信電力増幅部の送信電力の和を比較する比較過程と、
    ベースバンド信号から送信電力増幅部の送信電力を推測する制御過程と、
    各アンテナから前記受信装置に送信する信号を保存する記憶過程と、
    を実行させ、
    前記推測に基づいて、前記制御過程で、送信装置の送信電力増幅部の送信電力の和が送信装置の電源供給電力を超えると判定した場合に、前記複数のアンテナから送信される信号の少なくとも1つ以上の送信信号を送信せずに保存した後に、前記少なくとも1つ以上の送信信号を読み出して送信することにより、前記電源監視過程で監視している電源供給電力に基づいて当該アンテナから前記受信装置に送信する信号の送信ピーク電力を抑えることを特徴とするプログラム。
  4. 前記請求項に記載のプログラムを記録したことを特徴とする記録媒体。
  5. 受信装置と通信する複数のアンテナを備える送信装置を用いた送信方法であって、
    送信装置の電源供給電力を監視する電源監視過程と、
    各アンテナから送信に要する送信電力増幅部の送信電力の和を測定する送信電力検出過程と、
    前記電源監視過程で検出した送信装置の電源供給電力と前記送信装置の送信電力増幅部の送信電力の和を比較する比較過程と、
    ベースバンド信号から送信電力増幅部の送信電力を推測する制御過程と、
    各アンテナから前記受信装置に送信する信号を保存する記憶過程と、
    を実行し、
    前記推測に基づいて、前記制御過程で、送信装置の送信電力増幅部の送信電力の和が送信装置の電源供給電力を超えると判定した場合に、前記複数のアンテナから送信される信号の少なくとも1つ以上の送信信号を送信せずに保存した後に、前記少なくとも1つ以上の送信信号を読み出して送信することにより、前記電源監視過程で監視している電源供給電力に基づいて当該アンテナから前記受信装置に送信する信号の送信ピーク電力を抑えることを特徴とする送信方法。
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