JP2012169696A - 歪補償装置、送信機及び歪補償方法 - Google Patents

歪補償装置、送信機及び歪補償方法 Download PDF

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Abstract

【課題】歪補償係数の飽和処理に起因する歪補償性能の劣化を抑制する。
【解決手段】歪補償装置は、入力信号に異なる遅延量が与えられた複数の遅延信号それぞれに対応する歪補償係数に基づいて入力信号のプリディストーションを行うPD信号生成部16を備える。また、歪補償装置は、プリディストーションが行われた入力信号及び入力信号を増幅した出力信号に基づいて誤差信号を算出する減算器44を備える。また、歪補償装置は、誤差信号に基づいて更新用の複数の遅延信号の歪補償係数を演算する更新演算部22を備える。また、歪補償装置は、更新用の複数の歪補償係数をあらかじめ設定された範囲内に収める飽和処理を行うLUT用飽和処理部200を備える。そして、歪補償装置は、更新用の複数の歪補償係数に対して飽和処理が行われたか否かを示す係数飽和情報に基づいて、複数の歪補償係数の更新を制御する更新制御部202を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、歪補償装置、送信機及び歪補償方法に関する。
近年、無線通信の高速化に伴い、送信信号の広帯域化と高ダイナミックレンジ化が進んでいる。このような状況下で、信号品質の劣化を最小限に抑えるために、電力増幅装置に高い線形性が要求されている。また、それと同時に、装置の小型化、運用コストの削減及び環境問題等の観点から、高い電力変換効率で動作する電力増幅装置のニーズが高まっている。
ここで、線形性と電力変換効率とは一般的な電力増幅装置では相反関係にある。例えば、飽和電力からバックオフした線形領域で電力増幅装置を動作させることで、帯域外歪の発生を小さくすることができる。しかし、この場合、電力変換効率が著しく低下し、電力増幅装置の消費電力が増加する。そこで、線形性と電力変換効率とを両立させるために、電力変換効率の高い非線形領域で電力増幅装置を動作させ、その際に発生する非線形歪を除去する歪補償装置を使用して線形性を維持することが行われている。歪補償装置で用いられる歪補償の一形態であるプリディストーション方式(以下、「PD方式」と言う。)は、電力増幅装置の非線形歪の逆特性を予め送信信号に乗算することで電力増幅装置の出力の線形性を高める技術である。具体的な一形態であるルックアップテーブル(Look Up Table:LUT)型歪補償装置は、送信信号の振幅に応じてLUTに格納された歪補償係数を送信信号に乗算することで電力増幅装置の出力の線形性を高める。
高効率動作する歪補償装置においては、メモリ効果という現象が発生することが知られている。メモリ効果とは、ある時刻の電力増幅器の入力に対する出力が過去の入力データの影響を受ける現象である。そのため、LUTに格納される歪補償係数が現時刻の信号振幅のみで決まるメモリ効果非対応のPD方式の歪補償を、高い電力効率で動作する電力増幅装置に用いた場合、所望の歪抑圧効果を得ることが困難な場合がある。そこで、高い電力効率で動作する電力増幅装置で所望の歪抑圧効果を得るために、現時刻だけではなく、過去のデータも用いてプリディストーション信号を生成するメモリ効果対応のPD方式の歪補償(以下、「メモリPD」と言う。)が提案されている。このメモリPDの一つに、送信信号と歪補償係数とでトランスバーサルフィルタ構成をとる、プリディストーション信号を生成する歪補償装置がある。以下では、トランスバーサルフィルタ構成を用いて生成されたプリディストーション信号をトランスバーサル型プリディストーション信号と言う。
ここで、トランスバーサル型プリディストーション信号を用いる従来の歪補償装置の動作の一例を説明する。この例では、フォワード系とフィードバック系のプリディストーション信号生成部があるものとする。歪補償装置は、異なる遅延時間によって遅延された複数の送信信号それぞれに対する歪補償係数を複数のLUTに格納している。そして、各LUTに格納された歪補償係数はトランスバーサルフィルタ構成を有するフォワード系のプリディストーション信号処理部に入力される。そして、フォワード系のプリディストーション信号生成部は、遅延時間が同じ歪補償係数と送信信号とを乗算し、各乗算結果を加算した信号を、電力増幅器の非線形歪の逆特性を持つプリディストーション信号として出力する。
フォワード系のプリディストーション信号はDA(Digital to Analog)変換された後、キャリア周波数にアップコンバートされ、電力増幅器に入力される。プリディストーションにより非線形歪が除去された電力増幅器の出力は、方向性結合器で一部が折り返され、ダウンコンバート、AD(Analog to Digital)変換及び復調処理が施され、ディジタルのフィードバック信号となる。フィードバック系のプリディストーション信号生成部は、フォワード系のプリディストーション信号生成部と同様の構成を有する。そして、フィードバック系のプリディストーション信号は、フィードバック信号に対してプリディストーションを行う。歪補償装置は、フォワード系及びフィードバック系のプリディストーション信号の差分である誤差信号の電力が最小になるように歪補償係数の更新用の値を算出して、LUTに格納された歪補償係数を更新する。ここで、更新用の歪補償係数は、あらかじめ設定した範囲内に収まるようにクリップ等の飽和処理が行われる。
特許第4183364号公報
しかしながら、従来技術は、歪補償係数の飽和処理に起因する歪補償性能の劣化を抑制することについて考慮されていない。
すなわち、従来技術では、複数のLUTそれぞれの更新用の歪補償係数に対する飽和処理が互いに独立して行われるため、各LUTに対する飽和処理に統一性がとれなくなり、歪補償装置全体としての歪補償性能の劣化が引き起こされる場合がある。
また、例えば、あるLUT(0≦i≦N:Nは正の整数)で歪補償係数が飽和してクリップされると、LUTでクリップされた係数の不足分を、他のLUTであるLUT(0≦j≦N,i≠j)が補うように動作することも考えられる。しかしながら、この場合には、LUTの歪補償係数は本来の最適値から乖離した値に更新される場合があるので、歪補償装置全体としての歪補償性能の劣化が引き起こされる場合がある。
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、歪補償係数の飽和処理に起因する歪補償性能の劣化を抑制することができる歪補償装置、送信機及び歪補償方法を実現することを目的とする。
本願の開示する歪補償装置は、一つの態様において、入力信号に異なる遅延量が与えられた複数の遅延信号及び該複数の遅延信号それぞれに対応する歪補償係数に基づいて前記入力信号のプリディストーションを行う歪補償部を備える。また、歪補償装置は、前記歪補償部によってプリディストーションが行われた入力信号及び該プリディストーションが行われた入力信号を増幅する増幅部から出力された出力信号に基づいて誤差信号を算出する誤差信号算出部を備える。また、歪補償装置は、前記誤差信号算出部によって算出された誤差信号に基づいて前記複数の歪補償係数の更新用の複数の歪補償係数を演算する更新演算部を備える。また、歪補償装置は、前記更新演算部によって演算された更新用の複数の歪補償係数のうち少なくとも1つがあらかじめ設定された範囲内に収まらない場合に、前記範囲内に収まらない歪補償係数を前記範囲内に収める飽和処理を行う飽和処理部を備える。また、歪補償装置は、前記飽和処理部によって前記更新用の複数の歪補償係数に対して前記飽和処理が行われたか否かを示す係数飽和情報に基づいて、前記複数の歪補償係数の更新を制御する更新制御部を備える。
本願の開示する歪補償装置の一つの態様によれば、歪補償係数の飽和処理に起因する歪補償性能の劣化を抑制することができる。
図1は、実施例1に係る送信機の全体構成を示す図である。 図2は、実施例1に係る送信機のアドレス決定部、LUT、及びPD信号生成部の構成を示す図である。 図3は、実施例1に係る送信機の更新演算部、及び飽和処理部の構成を示す図である。 図4は、実施例1に係る歪補償装置の処理のフローチャートである。 図5は、実施例2に係る送信機の全体構成を示す図である。 図6は、実施例2に係る送信機の飽和処理部の構成を示す図である。 図7は、実施例2に係る送信機の係数飽和情報の一例を示す図である。 図8は、実施例2に係る歪補償装置の処理のフローチャートである。 図9は、実施例3に係る送信機の全体構成を示す図である。 図10は、実施例3に係る送信機の飽和処理部の構成を示す図である。 図11は、実施例3に係る歪補償装置の処理のフローチャートである。
以下に、本願の開示する歪補償装置、送信機及び歪補償方法の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例により開示技術が限定されるものではない。
図1は、実施例1に係る送信機の全体構成を示す図である。本実施例に係る送信機100は、図1に示すように、ベースバンド信号生成部10、キャリア生成部12、アドレス決定部14、PD信号生成部16、LUT18、飽和処理部20、及び更新演算部22を有する。また、送信機100は、DAC(Digital to Analog Convertor)24、アップコンバータ26、発振器28、電力増幅器30、及びアンテナ32を有する。また、送信機100は、乗算器34、ダウンコンバータ36、ADC(Analog to Digital Convertor)38、直交復調器40、PD信号生成部42及び減算器44を有する。歪補償装置は、少なくともアドレス決定部14、PD信号生成部16、LUT18、飽和処理部20、更新演算部22、及び減算器44を有する。ベースバンド信号生成部10、キャリア生成部12、アドレス決定部14、PD信号生成部16、LUT18、飽和処理部20、及び更新演算部22、直交復調器40、PD信号生成部42及び減算器44は、BB(Base Band:ベースバンド)処理部50に含まれる。BB処理部50は、CPU(Central Processing Unit)またはDSP(Digital Signal Processor)などで実現される。また、アップコンバータ26、発振器28、電力増幅器30、乗算器34、及びダウンコンバータ36は、RF(Radio Frequency)部52に含まれる。RF部52は、アナログ回路などにより実現される。
ベースバンド信号生成部10は、ベースバンド信号を生成する。そして、ベースバンド信号生成部10は、生成したベースバンド信号をキャリア生成部12へ出力する。
キャリア生成部12は、ベースバンド信号の入力をベースバンド信号生成部10から受ける。そして、キャリア生成部12は、受信したベースバンド信号を変調し送信信号であるキャリア(搬送波)を生成する。そして、キャリア生成部12は、生成した送信信号をアドレス決定部14及びPD信号生成部16へ出力する。
アドレス決定部14は、送信信号の振幅に応じて複数の歪補償係数を格納するLUTのアドレスを決定する。PD信号生成部16は、送信信号に異なる遅延量が与えられた複数の遅延信号及び複数の遅延信号それぞれに対応する歪補償係数に基づいて送信信号のプリディストーションを行い、プリディストーションを行った送信信号をDAC24へ出力する。LUT18は、複数の歪補償係数が格納されるメモリである。更新演算部22は、減算器44によって算出された誤差信号の電力を最小とするように歪補償係数を適応的に更新するための更新用の歪補償係数を演算する。飽和処理部20は、更新演算部22によって演算された複数の更新用の歪補償係数をあらかじめ設定された範囲内(所望の振幅範囲内)に収める飽和処理を行う。飽和処理部20は、飽和処理が行われた更新用の歪補償係数をLUT18に出力して、LUT18を更新する。アドレス決定部14、PD信号生成部16、LUT18、飽和処理部20、及び更新演算部22の詳細は後述する。
DAC24は、PD信号生成部16からプリディストーション信号の入力を受ける。DAC24は、受信したプリディストーション信号をディジタル信号からアナログ信号に変換する。DAC24は、アナログ信号に変換したプリディストーション信号をアップコンバータ26へ出力する。
アップコンバータ26は、プリディストーション信号の入力をDAC24から受ける。アップコンバータ26は、発振器28から入力された信号を用いて、受信したプリディストーション信号をキャリア周波数にアップコンバートする。乗算器26は、キャリア周波数のプリディストーション信号を電力増幅器30へ出力する。つまり、プリディストーション信号は、DAC24でアナログ信号に変換され、アップコンバータ26及び発振器28によりRF信号に変換され電力増幅器30に入力される。
電力増幅器30は、プリディストーション信号の入力をアップコンバータ26から受ける。電力増幅器30は、受信したプリディストーション信号を増幅し、非線形歪が除去された送信信号を生成する。電力増幅器30から出力された送信信号は、2つに分岐される。送信信号の一方は、アンテナ32を介して外部の受信装置に向けて送信され、他方は、乗算器34へ送信される。
ダウンコンバータ34は、電力増幅器30から出力された送信信号の入力を受ける。ダウンコンバータ34は、発振器36から入力された信号を用いて、受信した送信信号をベースバンド、またはIF信号の周波数にダウンコンバートする。ダウンコンバータ34は、ダウンコンバートした信号をADC38へ出力する。
ADC38は、ベースバンドまたはIF信号の周波数にダウンコンバートされた信号の入力をダウンコンバータ34から受ける。ADC38は、入力された信号をディジタル信号に変換する。そして、ADC38は、ディジタル信号に変換した信号を直交復調器40へ出力する。
直交復調器40は、ディジタル信号に変換された信号の入力をADC38から受ける。直交復調器40は、受信した信号に対して直交復調を行い、I(Inphase)信号及びQ(Quadrature)信号からなるフィードバック信号を生成する。直交復調器40は、フィードバック信号をPD信号生成部42及び更新演算部22へ出力する。
PD信号生成部42は、図示していないがPD信号生成部16と同様の構成を有する。本実施例では、PD信号生成部42は、N個のタップ、N+1個の乗算器及び1個の加算器を有する。PD信号生成部42は、フィードバック信号の入力を直交復調器40から受ける。そして、PD信号生成部42は、自己が有するタップ遅延線を通過させることで、受信した信号に対して順次遅延を与えていく。そして、PD信号生成部42は、各タップを通過しそのタップによって遅延が与えられた直後の信号を分岐し、N個の信号を生成する。具体的には、このN個の信号は、フィードバック信号に対してτ、2τ、・・・、Nτの遅延がそれぞれ与えられた信号である。そして、PD信号生成部42は、フィードバック信号及び遅延を与えたフィードバック信号を自己が有する乗算器へ入力する。また、PD信号生成部42の各乗算器には、LUT18から出力された歪補償係数が入力される。PD信号生成部42は、各乗算器で乗算を行い、その乗算結果を自己の加算器に入力する。そして、PD信号生成部42は、加算器で乗算結果を加算し、プリディストーションが行われたフィードバック信号(以下では、「FB(Feed Back)系プリディストーション信号」と言う。)を生成する。そしてPD信号生成部42は、FB系プリディストーション信号を減算器44へ出力する。
減算器44は、プリディストーション信号の入力をPD信号生成部16から受ける。また、減算器44は、FB系プリディストーション信号の入力をPD信号生成部42から受ける。そして、減算器44は、プリディストーション信号とFB系プリディストーション信号との差分を計算し、誤算信号を生成する。減算器44は、生成した誤差信号を更新演算部22へ出力する。
続いて、アドレス決定部14、LUT18、及びPD信号生成部16の詳細を説明する。図2は、実施例1に係る送信機のアドレス決定部、LUT、及びPD信号生成部の構成を示す図である。図2に示すように、アドレス変換部140、及びタップ142(1)〜タップ142(N)(Nは正の整数)というN個のタップを有する。タップ142(1)〜タップ142(N)は、遅延時間τを与えるタップ142がN個直列に配置されたタップ遅延線を形成する。アドレス変換部140は、送信信号の入力をキャリア生成部12から受ける。以下では、入力された送信信号を「入力信号」と言う。また、LUT18は、LUT180(0)〜LUT180(N)というN+1個のLUTを有する。以下では、タップ142(1)〜タップ142(N)を区別しない場合には、単にタップ142と言う。またLUT180(0)〜LUT180(N)を区別しない場合には、単にLUT180と言う。
アドレス変換部140は、入力信号の振幅をLUT180のアドレスに変換する機能を有する。アドレス変換部140は、例えばある時相(t)におけるLUT180(0)のアドレス値をa(t)とすると、a(t)=f(|x(t)|)という関数を用いてアドレス値a(t)を求める。ここで、x(t)は、ある時相(t)における入力信号を表し、|x(t)|は、ある時相(t)における入力信号の振幅を表す。つまり、アドレス変換部140は、入力信号の振幅に応じたLUT180のアドレス値を出力する。
アドレス決定部14は、アドレス変換部140から出力されたアドレス値a(t)をタップ遅延線上のタップ142(1)からタップ142(N)に向けて各タップ142を順番に通過させる。各タップ142は、通過したアドレス値a(t)に対して1クロックずつ遅延時間τを与える。そして、アドレス決定部14は、各タップ142を通過する前のアドレス値a(t)をLUT180(0)へ供給する。また、アドレス決定部14は、各タップ142を通過した直後のアドレス値a(t−1),a(t−2)・・・a(t−N)を、LUT180(1)〜LUT180(N)へ供給する。
PD信号生成部16は、図2に示すように、タップ160(1)〜タップ160(N)というN個のタップ、乗算器162(0)〜乗算器162(N)というN+1個の乗算器及び加算器164を有する。以下では、タップ160(1)〜タップ160(N)を区別しない場合には、単にタップ160と言う。また、乗算器162(0)〜乗算器162(N)を区別しない場合には、単に乗算器162と言う。
PD信号生成部16は、図2に示すように、遅延時間τを与えるタップ160がN個直列に配置されたタップ遅延線を有する。PD信号生成部16は、送信信号の入力をキャリア生成部12から受ける。
そして、PD信号生成部16は、入力信号をタップ遅延線上のタップ160(1)からタップ160(N)に向けて各タップ160を順番に通過させる。各タップ160は、通過した入力信号に対して遅延時間τを与える。そして、PD信号生成部16は、各タップ160を通過した直後の入力信号を分岐させ、乗算器162へ供給する。すなわち、PD信号生成部16は、入力信号に対してτ、2τ、・・・、Nτの遅延をそれぞれ与えたN個の信号を生成する。以下では、オリジナルの入力信号を0の遅延が与えられた信号として考え、タップ160によって遅延が与えられたN個の信号に入力信号を加えてできる、N+1個の信号を遅延信号と言う。
乗算器162は、遅延を与える前の入力信号に対応する1個の乗算器と各タップ160の出力に対応するN個の乗算器とからなる。そして、乗算器162(0)が、入力信号の入力を受けるとともに、他の乗算器162(1)〜乗算器162(N)は、対応するタップ160から出力された信号の入力を受ける。すなわち、N+1個の乗算器162は、それぞれ対応する各遅延信号の入力を受けることになる。さらに、乗算器162は、歪補償係数を各LUT180から受ける。具体的には、乗算器162(i)は、LUTから歪補償係数の入力を受ける。ここで、i=0、1、・・・、Nである。そして、乗算器162は、入力された遅延信号と歪補償係数とを複素乗算し、乗算結果を加算器164へ出力する。なお、歪補償係数として0が入力された場合、乗算器162は0を出力する。
加算器164は、乗算結果の入力を各乗算器162から受ける。加算器164は、入力されたN+1個の乗算結果を加算し、プリディストーションが行われた送信信号(以下では、「プリディストーション信号」と言う。)を生成する。このプリディストーション信号は、電力増幅器30の非線形歪の逆特性を有している。ここで、乗算器162から0が入力された場合には、その乗算器162に入力された遅延信号はプリディストーション信号の生成には用いられないことになる。
加算器164は、生成したプリディストーション信号をDAC24へ出力する。また加算器164は、プリディストーション信号を減算器44へ出力する。
次に、図1に示すように、更新演算部22は、誤差信号の入力を減算器44から受ける。また、更新演算部22は、歪補償係数の入力をLUT18から受ける。さらに、更新演算部22は、フィードバック信号の入力を直交復調器40から受ける。そして、更新演算部22は、受信した誤差信号及びフィードバック信号に対して最急降下法の一種であるLMS(Least Mean Square)アルゴリズムを用いることで、新たな(更新用の)歪補償係数を演算する。そして、更新演算部22は、新たな歪補償係数を飽和処理部20へ供給する。
続いて、図3を参照して、更新演算部22及び飽和処理部20の詳細を説明する。図3は、実施例1に係る送信機の更新演算部、及び飽和処理部の構成を示す図である。更新演算部22は、図3に示すように1つの乗算器220、N+1個の乗算器222(0)〜乗算器222(N)及びN個のタップ224(1)〜タップ224(N)を有する。さらに、更新演算部22は、N+1個の加算器226(0)〜加算器226(N)及びconj(conjugate:複素共役演算部)228を有する。以下、乗算器222(0)〜乗算器222(N)を区別しない場合には、単に乗算器222と言い、タップ224(1)〜タップ224(N)を区別しない場合には、単にタップ224と言う。
飽和処理部20は、図3に示すように、LUT用飽和処理部200(0)〜LUT用飽和処理部200(N)というN+1個のLUT用飽和処理部及び更新制御部202を有する。LUT用飽和処理部200(0)〜LUT用飽和処理部200(N)にはそれぞれ、閾値TH〜閾値THが入力される。以下、LUT用飽和処理部200(0)〜LUT用飽和処理部200(N)を区別しない場合には、単にLUT用飽和処理部200と言う。
乗算器220は、誤差信号(以下では、「e(t)」と表す。)を減算器44から受信する。ここで、次の数1式で表されるu(t)がPD信号生成部16から供給されるプリディストーション信号である。
Figure 2012169696
また、次の数2式で表されるv(t)がPD信号生成部42から供給される信号である。
Figure 2012169696
乗算器220に供給される誤差信号e(t)はu(t)−v(t)と表される。
そして、乗算器220は、ステップサイズμを誤差信号e(t)に乗算し、誤差信号をμによりスケーリングした誤差信号(μ×e(t))を算出する。そして、乗算器220は、μによりスケーリングされた誤差信号(μ×e(t))を各乗算器222(0)〜222(N)へ出力する。
conj228は、フィードバック信号の入力を直交復調器40から受ける。そして、conj228は、フィードバック信号y(t)の複素共役y(t)を求め乗算器222(0)及びタップ224(1)へ出力する。ここで、「*」は共役複素数演算を表している。
タップ224(1)は、複素共役y(t)に対して遅延τを与え乗算器222(1)及びタップ224(2)へ出力する。このように、タップ224(j)(1≦j≦N)は、入力された信号に遅延τを与えて、乗算器222(j)及びタップ224(j+1)へ出力する。ただし、タップ224(N)は、後続のタップが無いので、入力された信号に遅延τを与えて乗算器222(N)へ出力するのみである。以下では、タップ224(i)によって遅延τが与えられた後の信号及び遅延が与えられる前の信号をまとめてy(t−i)(0≦i≦N)とする。このy(t−i)はiクロック過去のフィードバック信号y(t−i)の複素共役である。i=0の場合は、オリジナルのフィードバック信号y(t)の複素共役となる。
乗算器222(i)は、μによりスケーリングされた誤差信号(μ×e(t))に遅延iτが与えられたフィードバック信号の複素共役y(t−i)を乗算し、μ×e(t)×y(t−i)を求める。そして、乗算器222(i)は、乗算結果μ×e(t)×y(t−i)を加算器226(i)へ出力する。
加算器226(i)は、LUT180(i)が出力した歪補償係数LUT{a(t−i)}の入力を受ける。また、加算器226(i)は、乗算結果μ×e(t)×y(t−i)の入力を乗算器222(i)から受ける。そして、加算器135(i)は、歪補償係数LUT{a(t)}と乗算結果μ×e(t)×y(t−i)とを加算しLUT{a(t)}+μ×e(t)×y(t−i)をLUT180(i)のアドレスa(t)における新たな歪補償係数として求める。そして、加算器226(i)は、算出した歪補償係数LUT{a(t)}+μ×e(t)×y(t−i)をLUT用飽和処理部200(i)へ供給する。
LUT用飽和処理部200は、更新演算部22によって演算された更新用の複数の歪補償係数LUT{a(t)}+μ×e(t)×y(t−i)をあらかじめ設定された範囲内に収める飽和処理を行う。具体的には、LUT用飽和処理部200は、次の数3式に示すように、各LUT180に対応した更新用の歪補償係数の振幅が予めLUT180毎に用意した閾値THを超える(=係数が飽和する)場合は、クリップ等の処理を施して歪補償係数を制限する。
Figure 2012169696
また、更新制御部202は、更新用の複数の歪補償係数LUT{a(t)}+μ×e(t)×y(t−i)に対して飽和処理が行われたか否かを示す係数飽和情報を、各LUT用飽和処理部200から受信する。そして、更新制御部202は、各LUT用飽和処理部200から受信した係数飽和情報に基づいて、各LUT用飽和処理部200から出力される歪補償係数を制御する制御信号を、各LUT用飽和処理部200へ出力する。これにより、更新制御部202は、各LUT用飽和処理部200から出力される歪補償係数を制御する。言い換えると、更新制御部202は、各LUT用飽和処理部200から受信した係数飽和情報に基づいて、複数のLUT180の歪補償係数の更新を制御する。更新制御部202は、例えば、更新用の複数の歪補償係数の係数飽和情報に基づいて、更新用の複数の歪補償係数によって各LUT180に格納された複数の歪補償係数を更新させるか、又は更新用の複数の歪補償係数による複数の歪補償係数の更新を無効化させる。なお、更新用の複数の歪補償係数による更新を無効化させるということは、更新用の複数の歪補償係数による各LUT180に格納された複数の歪補償係数の更新を行わないことである。又は、更新用の複数の歪補償係数による更新を無効化させるということは、更新用の複数の歪補償係数ではなく、各LUT180に格納されている更新前の歪補償係数によって再度各LUT180を更新するということである。
次に、実施例1に係る歪補償装置の処理を説明する。図4は、実施例1に係る歪補償装置の処理のフローチャートである。図4に示すように、まず、PD信号生成部16は、入力信号に異なる遅延量が与えられた複数の遅延信号及び該複数の遅延信号それぞれに対応する歪補償係数に基づいて入力信号のプリディストーションを行う(ステップS101)。続いて、減算器44は、ステップS101によってプリディストーションが行われた入力信号及び該プリディストーションが行われた入力信号を増幅する電力増幅器30から出力された出力信号に基づいて誤差信号を算出する(ステップS102)。
続いて、更新演算部22は、ステップS102によって算出された誤差信号に基づいて、入力信号に異なる遅延量が与えられた複数の遅延信号それぞれに対応する更新用の歪補償係数を演算する(ステップS103)。続いて、LUT用飽和処理部200は、ステップS103によって演算された更新用の複数の歪補償係数をあらかじめ設定された範囲内に収める飽和処理を行う(ステップS104)。続いて、更新制御部202は、ステップS103によって演算された更新用の複数の歪補償係数に対して飽和処理が行われたか否かを示す係数飽和情報に基づいて、LUT用飽和処理部200から出力される複数の歪補償係数を制御する(ステップS105)。
以上、実施例1によれば、歪補償係数の飽和処理に起因する歪補償性能の劣化を抑制することができる。すなわち、実施例1の歪補償装置は、各LUT180の歪補償係数に対して独立した飽和処理を実施するのではなく、複数のLUT180における歪補償係数の飽和を監視し、それらの情報に基づいて各LUT180の歪補償係数の飽和処理を制御する。このように、実施例1の歪補償装置によれば、複数のLUT180から収集した飽和情報に基づいて各LUT用飽和処理部を制御するため、あるLUTで発生した歪補償係数の飽和による影響が各LUTに無秩序には伝播しなくなる。その結果、実施例1の歪補償装置は、歪補償係数の飽和時の歪補償特性の劣化を改善することができる。
次に、実施例2に係る送信機について説明する。図5は、実施例2に係る送信機の全体構成を示す図である。図6は、実施例2に係る送信機の飽和処理部の構成を示す図である。図7は、実施例2に係る送信機の係数飽和情報の一例を示す図である。図7の上図は、横軸が時間を示し、縦軸が更新用の歪補償係数の振幅を示している。図7の下図は、横軸が時間を示し、縦軸が係数飽和情報を示している。図5,図6に示すように、実施例2に係る送信機は、実施例1に係る送信機に対して飽和処理部20の構成が異なるだけであり、その他の構成は実施例1に係る送信機と同様であるので重複する説明は省略する。
図6に示すように、LUT用飽和処理部200(0)は、クリップ部204(0)と、SEL(Selector)206(0)とを有する。クリップ部204(0)には、閾値THと、更新演算部22によって演算された更新用の歪補償係数とが入力される。
クリップ部204(0)は、更新後の歪補償係数の振幅が閾値THより大きい場合、更新用の歪補償係数の振幅を閾値に一致させて(閾値でクリップさせて)SEL206(0)へ出力する。また、クリップ部204(0)は、更新用の歪補償係数の振幅が、閾値TH以下の場合は更新用の歪補償係数をそのままSEL206(0)へ出力する。
また、クリップ部204(0)は、歪補償係数に対して飽和処理を行った場合は「1」,飽和処理を行わなかった場合は「0」の信号を係数飽和情報として更新制御部202へ出力する。すなわち、図7に示すように、更新用の歪補償係数の振幅信号が閾値THより小さい場合には、係数飽和情報として「0」が出力される。一方、更新用の歪補償係数の振幅信号が閾値THより大きい場合には、係数飽和情報として「1」が出力される。
SEL206(0)には、クリップ部204(0)から出力された歪補償係数と、更新演算部22によって演算される前の更新前歪補償係数と、更新制御部202から出力された制御信号とが入力される。SEL206(0)は、更新制御部202から出力された制御信号に応じて、クリップ部204(0)から出力された歪補償係数と、更新演算部22によって演算される前の更新前歪補償係数とのいずれか一方を選択して出力する。例えば、SEL206(0)は、更新制御部202から出力された「0」又は「1」の信号を制御信号として入力し、制御信号が「0」であれば、クリップ部204(0)から出力された歪補償係数を出力する。一方、SEL206(0)は、制御信号が「1」であれば、更新演算部22によって演算される前の更新前歪補償係数を出力する。なお、LUT用飽和処理部200(1)〜LUT用飽和処理部200(N)の構成は、LUT用飽和処理部200(0)の構成と同様であるので、説明を省略する。
更新制御部202は、検出部208と、判定部210とを有する。検出部208には、各LUT用飽和処理部200から、歪補償係数に対してクリップ部204によって飽和処理が行われたか否かを示す係数飽和情報が入力される。検出部208は、各LUT180の歪補償係数に対する係数飽和情報に基づいて、更新演算部22によって演算された更新用の複数の歪補償係数のうち、少なくとも1つの歪補償係数に対して飽和処理が行われたことを検出する。
例えば、検出部208には、各LUT用飽和処理部200から、歪補償係数に対してクリップ部204によって飽和処理が行われた場合は「1」,飽和処理が行われていない場合は「0」の信号の係数飽和情報が入力される。検出部208は、各LUT用飽和処理部200から受信した係数飽和情報の総和を求め、総和が「0」の場合は、いずれのLUT用飽和処理部200においても、クリップ部204によって飽和処理が行われていないことを検出する。一方、検出部208は、各LUT用飽和処理部200から受信した係数飽和情報の総和を求め、総和が例えば「1」の場合は、LUT用飽和処理部200の少なくとも1つにおいて、クリップ部204によって飽和処理が行われたことを検出する。なお、検出部208は、各LUT用飽和処理部200から受信した係数飽和情報の総和が「1」以上の場合は「1」を出力するものとする。
判定部210は、検出部208によって少なくとも1つの歪補償係数に対して飽和処理が行われたことが検出された場合に、更新演算部22によって演算される前の複数の更新前歪補償係数を選択して各LUT用飽和処理部200から出力させる。例えば、判定部210は、検出部208から出力された総和信号が「0」の場合は、いずれのLUT用飽和処理部200においても飽和処理が行われていないと判定し、制御信号として「0」を出力する。また、判定部210は、検出部208から出力された総和信号が「1」の場合は、LUT用飽和処理部200の少なくとも1つにおいて飽和処理が行われたと判定し、制御信号として「1」を出力する。各SEL206は、判定部210から出力された制御信号が「0」であれば、クリップ部204から出力された歪補償係数を出力する。一方、各SEL206は、制御信号が「1」であれば、更新演算部22によって演算されていない更新前歪補償係数を出力する。
次に、実施例2に係る歪補償装置の処理を説明する。図8は、実施例2に係る歪補償装置の処理のフローチャートである。図8に示すように、まず、PD信号生成部16は、入力信号に異なる遅延量が与えられた複数の遅延信号及び該複数の遅延信号それぞれに対応する歪補償係数に基づいて入力信号のプリディストーションを行う(ステップS201)。続いて、減算器44は、ステップS201によってプリディストーションが行われた入力信号及び該プリディストーションが行われた入力信号を増幅する電力増幅器30から出力された出力信号に基づいて誤差信号を算出する(ステップS202)。続いて、更新演算部22は、ステップS202によって算出された誤差信号に基づいて、入力信号に異なる遅延量が与えられた複数の遅延信号それぞれに対応する更新用の歪補償係数を演算する(ステップS203)。
続いて、LUT用飽和処理部200は、ステップS203によって演算された更新用の複数の歪補償係数をあらかじめ設定された範囲内に収める飽和処理を行う(ステップS204)。続いて、検出部208は、ステップS203によって演算された更新用の複数の歪補償係数に対して飽和処理が行われたか否かを示す係数飽和情報の少なくとも1つが「1」か否かを検出する(ステップS205)。続いて、判定部210は、係数飽和情報の少なくとも1つが「1」の場合(ステップS205でYes)、更新前の歪補償係数を出力させる制御信号「1」を出力し、SEL206は更新前の歪補償係数を出力する(ステップS206)。一方、判定部210は、係数飽和情報の少なくとも1つが「1」でない場合(ステップS205でNo)、更新用の歪補償係数を出力させる制御信号「0」を出力し、SEL206は更新用の歪補償係数を出力する(ステップS207)。
以上、実施例2によれば、歪補償係数の飽和処理に起因する歪補償性能の劣化を抑制することができる。すなわち、実施例2の歪補償装置は、全てのLUT180で歪補償係数の飽和が発生しない場合のみ、更新用の歪補償係数を各LUT180に書き込むことができる。また、実施例2の歪補償装置は、少なくとも1つ以上のLUTで歪補償係数が飽和した場合には、更新前の歪補償係数を各LUT180に書き込むことにより歪補償係数の更新を無効化することができる。このように、実施例2の歪補償装置は、各LUT180の歪補償係数に対して独立した飽和処理を実施するのではなく、複数のLUT180における歪補償係数の飽和を監視し、それらの情報に基づいて各LUT180の歪補償係数の飽和処理を制御する。実施例2の歪補償装置によれば、複数のLUT180から収集した飽和情報に基づいて各LUT用飽和処理部を制御するため、あるLUTで発生した歪補償係数の飽和による影響が各LUTに無秩序には伝播しなくなる。その結果、実施例2の歪補償装置は、歪補償係数の飽和時の歪補償特性の劣化を改善することができる。なお、歪補償係数の更新を無効化する手段は実施例2に記載された手段に限定されるものではない。例えば、制御信号をLUTの書き込み制御信号(ライトイネーブル)として使用し、更新を無効化したい期間だけLUTへの歪補償係数の書き込みを不可にする方法でもよい。
次に、実施例3に係る送信機について説明する。図9は、実施例3に係る送信機の全体構成を示す図である。図10は、実施例3に係る送信機の飽和処理部の構成を示す図である。図9,図10に示すように、実施例3に係る送信機は、実施例1に係る送信機に対して飽和処理部20の構成が異なるとともに、LUT18から出力されたLUTアドレス値a(t)が飽和処理部20に入力される点が異なるだけであり、その他の構成は実施例1に係る送信機と同様であるので重複する説明は省略する。また、図10に示すように、LUT用飽和処理部200の構成は実施例2と同様であるので、説明を省略する。
更新制御部202は、検出部208と、アドレス記憶制御部212と、アドレス判定部214とを有する。アドレス記憶制御部212及びアドレス判定部214にはそれぞれ、遅延量が与えられていない入力信号x(t)に対応する歪補償係数LUT{a(t)}が格納されたLUTアドレス値a(t)が周期的に入力される。検出部208には、各LUT用飽和処理部200から、歪補償係数に対してクリップ部204によって飽和処理が行われたか否かを示す係数飽和情報が入力される。検出部208は、各LUT180の歪補償係数に対する係数飽和情報に基づいて、更新演算部22によって演算された更新用の複数の歪補償係数のうち、少なくとも1つの歪補償係数に対して飽和処理が行われたことを検出する。
例えば、検出部208には、各LUT用飽和処理部200から、歪補償係数に対してクリップ部204によって飽和処理が行われた場合は「1」,飽和処理が行われていない場合は「0」の信号の係数飽和情報が入力される。検出部208は、各LUT用飽和処理部200から受信した係数飽和情報の総和を求め、総和が「0」の場合は、いずれのLUT用飽和処理部200においても、クリップ部204によって飽和処理が行われていないことを検出する。一方、検出部208は、各LUT用飽和処理部200から受信した係数飽和情報の総和を求め、総和が例えば「1」の場合は、LUT用飽和処理部200の少なくとも1つにおいて、クリップ部204によって飽和処理が行われたことを検出する。なお、検出部208は、各LUT用飽和処理部200から受信した係数飽和情報の総和が「1」以上の場合は「1」を出力するものとする。
アドレス記憶制御部212は、LUTアドレス値が格納されたアドレス記憶部213を有する。説明の便宜上、アドレス記憶部213に格納されたアドレス値はa(u)であると仮定して以下の説明を行う。アドレス記憶制御部212は、検出部208によって少なくとも1つの歪補償係数に対して飽和処理が行われたことが検出された場合に、アドレス記憶部213に格納されたLUTアドレス値a(u)と、自身に入力されたLUTアドレス値a(t)とを比較する。言い換えれば、アドレス記憶制御部212は、検出部208から出力された係数飽和情報の総和が「1」の場合には、アドレス記憶部213に格納されたLUTアドレス値a(u)と、自身に入力されたLUTアドレス値a(t)とを比較する。
そして、アドレス記憶制御部212は、LUTアドレス値a(t)がLUTアドレス値a(u)より小さい場合に、LUTアドレス値a(u)をLUTアドレス値a(t)に書き換える。つまり、アドレス記憶制御部212は、アドレス記憶部213に格納されるLUTアドレス値をa(t)に書き換える。また、アドレス記憶制御部212は、アドレス記憶部213に格納されたLUTアドレス値をアドレス判定部214へ出力する。つまり、LUTアドレス値a(t)<LUTアドレス値a(u)の場合、アドレス記憶部213には、LUTアドレス値a(t)が格納される。一方、LUTアドレス値a(t)≧LUTアドレス値a(u)の場合、アドレス記憶部213には、LUTアドレス値a(u)がそのまま格納される。これにより、アドレス記憶部213に保持されるLUTアドレス値は、過去にいずれかのLUT180で歪補償係数の飽和が検出された際の最小のアドレス値となる。以下、説明の便宜上、アドレス記憶部213にはLUTアドレス値a(u´)が格納されていると仮定して説明を行う。また、説明の便宜上、アドレス判定部214には、遅延量が与えられていない入力信号に対応する歪補償係数が格納されたLUTアドレス値としてLUTアドレス値a(t´)が入力されると仮定して説明を行う。
アドレス判定部214は、更新用の歪補償係数が演算される制御タイミングごとに、アドレス記憶部213に記憶されたLUTアドレス値a(u´)と、自身に入力されるLUTアドレス値a(t´)とを比較する。そして、アドレス判定部214は、LUTアドレス値a(t´)がLUTアドレス値a(u´)より小さい場合に、更新演算部22によって演算された更新用の複数の歪補償係数を選択してLUT用飽和処理部から出力させる。
アドレス判定部214は、例えば、LUTアドレス値a(t´)がLUTアドレス値a(u´)より小さい場合に、「0」の信号を制御信号として出力する。一方、アドレス判定部214は、例えば、LUTアドレス値a(t´)がLUTアドレス値a(u´)より大きい場合に、「1」の信号を制御信号として出力する。各SEL206は、アドレス判定部214から出力された制御信号が「0」であれば、クリップ部204から出力された歪補償係数を出力する。一方、各SEL206は、制御信号が「1」であれば、更新演算部22によって演算される前の更新前歪補償係数を出力する。
次に、実施例3に係る歪補償装置の処理を説明する。図11は、実施例3に係る歪補償装置の処理のフローチャートである。図11に示すように、まず、PD信号生成部16は、入力信号に異なる遅延量が与えられた複数の遅延信号及び該複数の遅延信号それぞれに対応する歪補償係数に基づいて入力信号のプリディストーションを行う(ステップS301)。続いて、減算器44は、ステップS301によってプリディストーションが行われた入力信号及び該プリディストーションが行われた入力信号を増幅する電力増幅器30から出力された出力信号に基づいて誤差信号を算出する(ステップS302)。続いて、更新演算部22は、ステップS302によって算出された誤差信号に基づいて、入力信号に異なる遅延量が与えられた複数の遅延信号それぞれに対応する更新用の歪補償係数を演算する(ステップS303)。
続いて、LUT用飽和処理部200は、ステップS303によって演算された更新用の複数の歪補償係数をあらかじめ設定された範囲内に収める飽和処理を行う(ステップS304)。続いて、検出部208は、ステップS203によって演算された更新用の複数の歪補償係数に対して飽和処理が行われたか否かを示す係数飽和情報の少なくとも1つが「1」か否かを検出する(ステップS305)。続いて、アドレス記憶制御部212は、係数飽和情報の少なくとも1つが「1」の場合(ステップS305でYes)、LUTアドレス値a(t)<LUTアドレス値a(u)であるか否かを判定する(ステップS306)。続いて、アドレス記憶制御部212は、LUTアドレス値a(t)<LUTアドレス値a(u)である場合には(ステップS306でYes)、アドレス記憶部213にLUTアドレス値a(t)を格納する(ステップS307)。
続いて、アドレス判定部214は、ステップS307の後、ステップS305でNoの場合、ステップS306でNoの場合に、LUTアドレス値a(t´)<LUTアドレス値a(u´)であるか否かを判定する(ステップS308)。アドレス判定部214は、LUTアドレス値a(t´)<LUTアドレス値a(u´)である場合(ステップS308でYes)、更新用の歪補償係数を出力させる制御信号「0」を出力し、SEL206は更新用の歪補償係数を出力する(ステップS309)。一方、アドレス判定部214は、LUTアドレス値a(t´)<LUTアドレス値a(u´)でない場合(ステップS308でNo)、更新前の歪補償係数を出力させる制御信号「1」を出力し、SEL206は更新前の歪補償係数を出力する(ステップS310)。
以上、実施例3によれば、歪補償係数の飽和処理に起因する歪補償性能の劣化を抑制することができる。すなわち、実施例3の歪補償装置は、少なくとも1つのLUT180で歪補償係数の飽和が発生した場合に、LUT用の歪補償係数が格納されたLUTアドレス値a(t)とアドレス記憶部213に格納されたLUTアドレス値a(u)とを比較する。そして、実施例3の歪補償装置は、LUTアドレス値a(t)<LUTアドレス値a(u)の場合に、アドレス記憶部213にLUTアドレス値a(t)を格納する。したがって、実施例3の歪補償装置によれば、アドレス記憶部213には、過去にいずれかのLUT180で歪補償係数の飽和が検出された際の最小のLUTアドレス値が格納される。また、実施例3の歪補償装置によれば、LUTアドレス値a(t´)<LUTアドレス値a(u´)の場合のみ、更新用の歪補償係数が各LUT用飽和処理部200から出力され、それ以外の場合は歪補償係数の更新を無効化するため更新前の歪補償係数が出力される。したがって、実施例3によれば、過去にいずれかのLUTで歪補償係数の飽和が検出されたアドレスより小さいアドレスでのみ歪保証係数の更新を有効とする飽和処理が可能となる。
このように、実施例3の歪補償装置は、各LUT180の歪補償係数に対して独立した飽和処理を実施するのではなく、複数のLUT180における歪補償係数の飽和を監視し、それらの情報に基づいて各LUT180の歪補償係数の飽和処理を制御する。実施例3の歪補償装置によれば、複数のLUT180から収集した飽和情報に基づいて各LUT用飽和処理部を制御するため、あるLUTで発生した歪補償係数の飽和による影響が各LUTに無秩序には伝播しなくなる。その結果、実施例3の歪補償装置は、歪補償係数の飽和時の歪補償特性の劣化を改善することができる。なお、歪補償係数の更新を無効化する手段は実施例3に記載された手段に限定されるものではない。例えば、制御信号をLUTの書き込み制御信号(ライトイネーブル)として使用し、更新を無効化したい期間だけLUTへの歪補償係数の書き込みを不可にする方法でもよい。
10 ベースバンド信号生成部
12 キャリア生成部
14 アドレス決定部
16 PD信号生成部
20 飽和処理部
22 更新演算部
30 電力増幅器
42 PD信号生成部
44 減算器
100 送信機
140 アドレス変換部
180 LUT
200 LUT用飽和処理部
202 更新制御部
204 クリップ部
206 SEL
208 検出部
210 判定部
212 アドレス記憶制御部
213 アドレス記憶部
214 アドレス判定部

Claims (6)

  1. 入力信号に異なる遅延量が与えられた複数の遅延信号及び該複数の遅延信号それぞれに対応する歪補償係数に基づいて前記入力信号のプリディストーションを行う歪補償部と、
    前記歪補償部によってプリディストーションが行われた入力信号及び該プリディストーションが行われた入力信号を増幅する増幅部から出力された出力信号に基づいて誤差信号を算出する誤差信号算出部と、
    前記誤差信号算出部によって算出された誤差信号に基づいて前記複数の歪補償係数の更新用の複数の歪補償係数を演算する更新演算部と、
    前記更新演算部によって演算された更新用の複数の歪補償係数があらかじめ設定された範囲内に収まらない場合に、前記範囲内に収まらない歪補償係数を前記範囲内に収める飽和処理を行う飽和処理部と、
    前記飽和処理部によって前記更新用の複数の歪補償係数に対して前記飽和処理が行われたか否かを示す係数飽和情報に基づいて、前記複数の歪補償係数の更新を制御する更新制御部と、
    を備えたことを特徴とする歪補償装置。
  2. 前記更新制御部は、前記更新用の複数の歪補償係数の前記係数飽和情報に基づいて、前記更新用の複数の歪補償係数によって前記複数の歪補償係数を更新させるか、又は前記更新用の複数の歪補償係数による前記複数の歪補償係数の更新を無効化させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の歪補償装置。
  3. 前記更新制御部は、前記更新用の複数の歪補償係数の係数飽和情報に基づいて、前記更新用の複数の歪補償係数のうち、少なくとも1つの歪補償係数に対して前記飽和処理が行われたことを検出する検出部と、
    前記検出部によって前記少なくとも1つの歪補償係数に対して前記飽和処理が行われたことが検出された場合に、前記更新用の複数の歪補償係数による前記複数の歪補償係数の更新を無効化させる判定部と、
    を有することを特徴とする請求項2に記載の歪補償装置。
  4. 前記複数の歪補償係数が格納される複数のLUTと、
    前記入力信号の振幅に応じて前記複数の歪補償係数を格納する前記LUTのアドレスを決定するアドレス決定部と、をさらに備え、
    前記更新制御部は、前記更新用の複数の歪補償係数のうち、少なくとも1つの歪補償係数に対して前記飽和処理が行われたことを検出する検出部と、
    前記検出部によって前記少なくとも1つの歪補償係数に対して前記飽和処理が行われたことが検出された場合に、アドレス記憶部に格納された第1のLUTアドレス値と、前記遅延量が与えられていない入力信号に対応する歪補償係数が格納された第2のLUTアドレス値とを比較し、前記第2のLUTアドレス値が前記第1のLUTアドレス値より小さい場合に、前記第1のLUTアドレス値を前記第2のLUTアドレス値に書き換えるアドレス記憶制御部と、
    前記アドレス記憶部に記憶された第3のLUTアドレス値と、前記遅延量が与えられていない入力信号に対応する歪補償係数が格納された第4のLUTアドレス値とを比較して、前記第4のLUTアドレス値が前記第3のLUTアドレス値より小さい場合に、前記更新用の複数の歪補償係数によって前記複数の歪補償係数を更新させるアドレス判定部と、
    を有することを特徴とする請求項2に記載の歪補償装置。
  5. ベースバンド信号を生成するベースバンド信号生成部と、
    前記ベースバンド信号をRF信号に変換するRF信号生成部と、
    前記RF信号を増幅しアンテナを介して送出する増幅部と、
    前記ベースバンド信号に異なる遅延量が与えられた複数の遅延信号及び該複数の遅延信号それぞれに対応する歪補償係数に基づいて前記ベースバンド信号のプリディストーションを行う歪補償部と、
    前記歪補償部によってプリディストーションが行われたベースバンド信号及び該プリディストーションが行われた後、前記増幅部で増幅された出力信号に基づいて誤差信号を算出する誤差信号算出部と、
    前記誤差信号算出部によって算出された誤差信号に基づいて前記複数の歪補償係数の更新用の複数の歪補償係数を演算する更新演算部と、
    前記更新演算部によって演算された更新用の複数の歪補償係数のうち少なくとも1つがあらかじめ設定された範囲内に収まらない場合に、前記範囲内に収まらない歪補償係数を前記範囲内に収める飽和処理を行う飽和処理部と、
    前記飽和処理部によって前記更新用の複数の歪補償係数に対して前記飽和処理が行われたか否かを示す係数飽和情報に基づいて、前記複数の歪補償係数の更新を制御する更新制御部と、
    を備えたことを特徴とする送信機。
  6. 入力信号に異なる遅延量が与えられた複数の遅延信号及び該複数の遅延信号それぞれに対応する歪補償係数に基づいて前記入力信号のプリディストーションを行い、
    前記プリディストーションが行われた入力信号及び該プリディストーションが行われた入力信号を増幅する増幅部から出力された出力信号に基づいて誤差信号を算出し、
    前記算出された誤差信号に基づいて前記複数の歪補償係数の更新用の複数の歪補償係数を演算し、
    前記演算された更新用の複数の歪補償係数のうち少なくとも1つがあらかじめ設定された範囲内に収まらない場合に、前記範囲内に収まらない歪補償係数を前記範囲内に収める飽和処理を行い、
    前記更新用の複数の歪補償係数に対して前記飽和処理が行われたか否かを示す係数飽和情報に基づいて、前記複数の歪補償係数の更新を制御する
    ことを特徴とする歪補償方法。
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