JP5114599B1 - 車両用安全装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電源から負荷へ供給される電流の遮断の確実性を向上させる。
【解決手段】本発明は、直流電源2から電気ヒータ3に供給ライン5を通じて供給される電流を遮断可能な安全装置100であって、電気ヒータ3の温度が設定温度に達したときに、供給ライン5における電気ヒータ3の上流と下流とを短絡する短絡ライン10と、直流電源2と短絡ライン10との間の供給ライン5に設けられる電力ヒューズ20とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、異常時に電流を遮断する車両用安全装置に関する。
特許文献1には、温度検出手段によって検出された温度が所定温度以上のときに負荷へ供給される電流を遮断するスイッチ回路が開示されている。このスイッチ回路では、温度検出手段からの信号に基づいて制御手段がスイッチを開放することによって、MOSFET(Metal−Oxide−Semiconductor Field−Effect Transistor:金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ)への制御信号の入力を遮断し、負荷へ供給される電流を遮断している。
特開平10−145205号公報
しかしながら、特許文献1のスイッチ回路は、温度検出手段からの信号に基づいて制御手段がスイッチを開放することによって負荷へ供給される電流を遮断するものである。そのため、電流を遮断した後に、制御手段に何らかの異常が発生したりすると、負荷への電流の供給が再開されるおそれがある。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、電源から負荷へ供給される電流の遮断の確実性を向上させることを目的とする。
本発明のある態様によれば、ハイブリッド車両又は電動車両に搭載され、電源から負荷に供給ラインを通じて供給される電流を遮断可能な車両用安全装置であって、前記負荷の温度が設定温度に達したときに、前記供給ラインにおける前記負荷の上流と下流とを短絡する短絡ラインと、前記電源と前記短絡ラインとの間の前記供給ラインに設けられる電力ヒューズと、前記負荷の温度の上昇によって切断される温度ヒューズと、前記短絡ラインが短絡する位置と比較して前記負荷の近くの前記供給ラインに設けられ、前記負荷の温度が上昇して前記温度ヒューズが切断されることによって制御電流が遮断されて前記負荷へ供給される電流を遮断するトランジスタと、を備え、前記電力ヒューズは、前記短絡ラインが短絡したときに、前記電力ヒューズに過電流が流れることによって、前記電源から供給される電流により切断され、前記短絡ラインは、前記負荷の温度が前記設定温度に達したときに通電状態に切り換えられるバイメタルスイッチを有し、前記電源からは、前記供給ラインにおける前記電力ヒューズの下流から分岐して、前記負荷とは異なる他の負荷にも電流が供給され、前記電力ヒューズは、前記負荷と前記他の負荷とで共用され、前記負荷は、電気ヒータであり、前記温度ヒューズは、前記設定温度と比較して低い温度で切断されることを特徴とすることを特徴とする車両用安全装置が提供される。
本発明では、負荷の温度が設定温度に達したときに短絡ラインが短絡される。これにより、電源の両端が短絡され、供給ラインに設けられた電力ヒューズが切断される。したがって、電力ヒューズの切断によって供給ラインの電流が遮断されるため、電源から負荷へ供給される電流の遮断の確実性を向上させることができる。
本発明の施の形態に係る車両用安全装置の電気回路図である。 本発明の施の形態に係る車両用安全装置におけるバイメタルスイッチの断面図である。 本発明の施の形態に係る車両用安全装置の変形例の電気回路図である。 本発明の参考例に係る車両用安全装置の電気回路図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
下、図1から図3を参照して、本発明の施の形態に係る車両用安全装置(以下、単に「安全装置」と称する。)100について説明する。
まず、図1を参照して、安全装置100が適用される電気回路1について説明する。
電気回路1は、電源としての直流電源2と、直流電源2から供給される電流によって作動する負荷としての電気ヒータ3と、電気ヒータ3によって加熱される冷媒が流通する温水タンク4とを備える。
直流電源2は、HEV(Hybrid Electric Vehicle:ハイブリッド車両)やEV(Electric Vehicle:電動車両)などに搭載される強電バッテリである。直流電源2の出力電圧は、30V以上の強電であり、ここでは350Vである。直流電源2からの電流は、供給ライン5を通じて電気ヒータ3に供給される。直流電源2に代えて、交流電源を電源として用いてもよい。
電気ヒータ3は、通電することによって発熱するシーズヒータ又はPTC(Positive Temperature Coefficient)ヒータである。電気ヒータ3は、コスト的には、シーズヒータであることが望ましい。電気ヒータ3は、温水タンク4内に収装され、車両の暖房装置に用いられる冷媒を加熱する。
温水タンク4は、冷媒が供給される供給通路(図示省略)と、電気ヒータ3によって加熱された冷媒を排出する排出通路(図示省略)とを備える。温水タンク4を流通する冷媒は、例えば不凍液などの冷却水である。
次に、図1及び図2を参照して、安全装置100について説明する。
安全装置100は、電気ヒータ3自体の温度、又は温水タンク4内の冷媒の温度が許容温度範囲を超えて上昇した場合に、直流電源2から電気ヒータ3に供給される電流を遮断するものである。
図1に示すように、安全装置100は、電気ヒータ3の温度が設定温度(所定温度)に達したときに供給ライン5における電気ヒータ3の上流と下流とを短絡する短絡ライン10と、直流電源2と短絡ライン10との間の供給ライン5に設けられる電力ヒューズ20とを備える。なお、ここでいう「設定温度」とは、「電気ヒータ3自体の温度、又は温水タンク4内の冷媒の温度が許容温度範囲を超えて上昇した場合の電気ヒータ3の温度」であり、正常な暖房運転時の目標温度ではない。
短絡ライン10は、供給ライン5の電流の流れ方向において、電力ヒューズ20の下流かつ電気ヒータ3の上流に一端10aが接続され、電気ヒータ3の下流かつ直流電源2の上流に他端10bが接続される。短絡ライン10は、供給ライン5に接続される一端10aと他端10bとの間を接続する極めて抵抗の小さな導体である。換言すれば、短絡ライン10が電気ヒータ3の上流と下流とを短絡したときにおいて、短絡ライン10の抵抗は、電気ヒータ3の抵抗よりも小さくなっている。
短絡ライン10は、電気ヒータ3の温度が設定温度に達したときに通電状態に切り換えられるバイメタルスイッチ11を有する。短絡ライン10は、電気ヒータ3の温度が設定温度未満の状態では短絡されていない。短絡ライン10は、電気ヒータ3の温度が設定温度に達してバイメタルスイッチ11が通電状態に切り換えられることによって短絡状態となる。
図2に示すように、バイメタルスイッチ11は、臨界温度に達すると変形するディスク型のバイメタル12と、バイメタル12の変形によって軸方向に移動するピン13と、ケーシング内に固定される固定接点15と、ばね14の付勢力によって固定接点15に向けて付勢される可動接点16と、固定接点15と可動接点16との各々に接続される一対の端子17とを備える。バイメタルスイッチ11は、バイメタル12の変形によって、電流の流れを遮断する開放状態と、電流の流れを許容する通電状態とに切り換えられる。
バイメタル12には、電気ヒータ3の発熱が直接的又は間接的に伝達される。バイメタル12は、図2で見たときに、臨界温度よりも低い温度のときには下に凸の状態であり、臨界温度に達すると上に凸の状態(図2に示す状態)に変形する。このバイメタル12の臨界温度が、設定温度に該当する。
バイメタル12が臨界温度に達して上に凸の状態に変形すると、ばね14によって付勢された可動接点16が固定接点15に接触して通電可能な状態となる。これにより、バイメタルスイッチ11が通電状態に切り換えられ、短絡ライン10が短絡状態となる。
バイメタル12が上に凸の状態に変形する臨界温度は、約130℃に設定される。一方、バイメタル12が上の凸の状態から下に凸の状態に再び変形する温度は、約−40℃に設定される。このように、バイメタル12は、上に凸の状態に変形した後、通常使用される環境の温度範囲では容易に下に凸の状態に戻らないように、そのディファレンシャルが設定される。
図1に示される電力ヒューズ20は、短絡ライン10が短絡したときに瞬間的に流れる大電流(過電流)によって切断される。短絡ライン10の抵抗は極めて小さいため、短絡ライン10が短絡すると、電力ヒューズ20には、短絡ライン10の短絡前に電気ヒータ3に流れていた電流と比較して大きな大電流(過電流)が流れる。電力ヒューズ20は、直流電源2から供給される電流によって、当該電流を供給するためのハーネス(図示省略)の発熱が許容温度を超える前に切断される。この許容温度は、ハーネスを構成する部品が損傷しない程度の温度に設定される。
また、図1に示すように、安全装置100は、供給ライン5に設けられ電気ヒータ3の温度の上昇に応じて供給ライン5の電流を遮断するトランジスタとしてのIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor:絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)30と、IGBT30に制御電流を供給する電源装置31と、電気ヒータ3の温度の上昇によって切断される温度ヒューズ35と、温水タンク4内の冷媒の温度を検出する水温センサ36とを更に備える。
IGBT30は、短絡ライン10が短絡する位置と比較して電気ヒータ3の近くの供給ライン5に設けられる。IGBT30には、短絡ライン10が短絡したときには、直流電源2からの電流が流れない。これにより、IGBT30は、短絡ライン10が短絡したときの大電流から保護される。
IGBT30は、電気ヒータ3の上流と下流とに一対設けられる。具体的には、一方のIGBT30は、供給ライン5の電流の流れ方向において、短絡ライン10の一端10aとの接点の下流かつ電気ヒータ3の上流に設けられ、他方のIGBT30は、電気ヒータ3の下流かつ短絡ライン10の他端10bとの接点の上流に設けられる。
IGBT30は、制御電流が供給されている場合には、供給ライン5の電流の流れを許容する。一方、IGBT30は、水温センサ36からの電気信号に基づいて電源装置31からの制御電流が遮断された場合、又は温度ヒューズ35が切断されて制御電流が遮断された場合には、その機能を停止して供給ライン5の電流の流れを遮断する。
電源装置31は、IGBT30の制御電流(DC12V)を供給する直流電源32と、制御電流の流れを制御するコントローラ33と、コントローラ33からの指令に基づいて制御電流を調整するアンプ34とを備える。
温度ヒューズ35は、一対設けられ、電源装置31のアンプ34と各々のIGBT30との間にそれぞれ介装される。温度ヒューズ35は、電気ヒータ3の温度が過度に上昇した場合に切断される。温度ヒューズ35は、バイメタルスイッチ11が通電状態に切り換えられる設定温度と比較して低い温度で切断される。
水温センサ36は、検出した冷媒の温度に応じた電気信号を、アンプ34を介してコントローラ33に送信する。水温センサ36が検出した冷媒の温度に基づいて、コントローラ33は、冷媒の温度が低い場合には、IGBT30に制御電流を供給するようにアンプ34に指令する。これにより、供給ライン5の電流の流れが許容される。一方、コントローラ33は、冷媒の温度が過度に上昇した場合には、IGBT30に制御電流を供給しないようにアンプ34に指令する。これにより、供給ライン5の電流の流れが遮断される。
次に、主に図1を参照しながら、安全装置100の動作について説明する。
温水タンク4内の冷媒の温度が許容温度範囲内にある正常時には、バイメタルスイッチ11は、短絡ライン10の電流の流れを遮断する開放状態に維持される。また、IGBT30には制御電流が供給され、直流電源2からの電流が供給ライン5を流れる。よって、直流電源2からの電流が電気ヒータ3に供給され、電気ヒータ3が発熱して温水タンク4を流通する冷媒が加熱される。
この状態から、電気ヒータ3自体の温度、又は温水タンク4内の冷媒の温度が許容温度範囲を超えて上昇した異常時には、安全装置100が作動する。安全装置100では、以下に示す第一から第三の安全回路が三段階に作動して、直流電源2から電気ヒータ3に供給される電流を遮断する。
まず、温水タンク4内の冷媒の許容温度範囲を超えて上昇すると、水温センサ36からコントローラ33に冷媒の温度に応じた電気信号が送信される。コントローラ33は、この電気信号に基づいて、IGBT30に制御電流を供給しないようにアンプ34に指令する。よって、供給ライン5の電流の流れが遮断される。これが、第一の安全回路である。
ここで、例えば、何らかの異常によって温水タンク4内の冷媒の流通量が減少した場合には、電気ヒータ3は、いわゆる空焚きの状態となる。この状態では、水温センサ36が検出する冷媒の温度が上昇する前に、電気ヒータ3自体の温度が許容温度範囲を超えて上昇するおそれがある。
このように電気ヒータ3の温度が許容温度範囲を超えて上昇した場合には、電気ヒータ3の温度によって温度ヒューズ35が切断される。これにより、IGBT30への制御電流が遮断されて、供給ライン5の電流の流れが遮断される。これが、第二の安全回路である。
なお、IGBT30と温度ヒューズ35とは、それぞれ二つずつ設けられている。そのため、第二の安全回路では、一方の温度ヒューズ35が何らかの異常によって切断されなかった場合にも、他方の温度ヒューズ35が切断されることによって補うことができる。つまり、第二の安全回路は、二重の安全回路である。
このとき、一方の温度ヒューズ35が切断される温度と比較して高い温度で切断されるものを他方の温度ヒューズ35として用いるなど、各々の温度ヒューズ35の作動温度を相違させてもよい。
更に、何らかの異常によって、電気ヒータ3の温度が許容温度範囲を超えて上昇したときに、二つの温度ヒューズ35がともに切断されなかった場合には、短絡ライン10に設けられたバイメタルスイッチ11が作動する。
具体的には、電気ヒータ3の温度が設定温度に達すると、バイメタル12が変形して、バイメタルスイッチ11が通電状態に切り換えられる。これにより、短絡ライン10が短絡され、供給ライン5に設けられた電力ヒューズ20には、短絡による大電流が流れる。つまり、電力ヒューズ20には、電気ヒータ3の温度が設定温度に達したときに、意図的に過電流が流される。これにより、電力ヒューズ20が切断されて、供給ライン5の電流が遮断される。これが、第三の安全回路である。
このように、電力ヒューズ20が切断されることによって、例えIGBT30が何らかの異常によって直流電源2からの電流を遮断できなかったとしても、直流電源2からの電流を確実に遮断することができる。したがって、直流電源2から電気ヒータ3へ供給される電流の遮断の確実性を向上させることができる。
なお、バイメタルスイッチ11は、電気ヒータ3の温度に基づいて機械的に通電状態に切り換えられるものである。よって、短絡ライン10を短絡させるための制御装置が不要であるため、コストを抑えることができるとともに、制御装置を用いた場合と比較して、作動の信頼性が向上する。
以上の施の形態によれば、以下に示す効果を奏する。
安全装置100では、電気ヒータ3の温度が設定温度に達したときには、バイメタルスイッチ11が通電状態となり、短絡ライン10が短絡される。これにより、直流電源2の両端が短絡され、供給ライン5に設けられた電力ヒューズ20が切断される。したがって、電力ヒューズ20の切断によって供給ライン5の電流が遮断されるため、直流電源2から電気ヒータ3へ供給される電流の遮断の確実性を向上させることができる。
また、安全装置100では、水温センサ36が検出した温水タンク4内の冷媒の温度に基づいてIGBT30への制御電流を遮断する第一の安全回路と、電気ヒータ3の温度の上昇に基づいて温度ヒューズ35が切断される第二の安全回路と、電気ヒータ3の温度が更に上昇したときに短絡ライン10が短絡状態となって電力ヒューズ20が切断される第三の安全回路とが設けられる。このように、第一から第三の安全回路が三段階に作動するため、異常時に直流電源2からの電流を確実に遮断することができる。
なお、図3に示される変形例のように、供給ライン5における電力ヒューズ20の下流かつIGBT30の上流から分岐させて、直流電源2から電気ヒータ3とは異なる他の負荷としての強電機器40にも電流を供給するようにしてもよい。この強電機器40は、車両駆動用の電動モータ以外であればよく、例えば、空調装置に用いられるポンプやコンプレッサ、又は、各種アクチュエータに用いられる電動モータなどである。
この場合、電気ヒータ3及び強電機器40が正常に作動している場合には、電力ヒューズ20は切断されない。電力ヒューズ20は、電気ヒータ3と強電機器40とで共用される。そのため、電力ヒューズ20は、バイメタルスイッチ11によって短絡ライン10が短絡された場合や、強電機器40として用いられる空調装置における短絡や電動モータのロックなどの異常によって回路全体に過電流が流れた場合に切断されることとなる。
このように、電力ヒューズ20を複数の負荷で共用することによって、各々に電力ヒューズを設ける場合と比較して、コストを抑えることができる。なお、電力ヒューズ20として、車両のヒューズボックス内に設けられた電力ヒューズを用いてもよい。
下、図4を参照して、本発明の参考例に係る車両用安全装置(以下、単に「安全装置」と称する。)200について説明する。なお、参考例では、前述した施の形態と同様の構成には同一の符号を付し、重複する説明は適宜省略する。
参考例は、バイメタルスイッチ11に代えて、IGBT50が短絡ライン10に設けられる点で、上述した実施の形態とは相違する。
安全装置200は、電気ヒータ3の発熱を検出する温度センサ37と、短絡ライン10に設けられ電気ヒータ3の温度が設定温度に達したときに通電状態に切り換えられるトランジスタとしてのIGBT50とを備える。
温度センサ37は、電気ヒータ3の発熱を直接的又は間接的に検出するものである。温度センサ37は、検出した電気ヒータ3の温度に応じた電気信号を、アンプ34を介してコントローラ33に送信する。
IGBT50は、温水タンク4の温度が許容温度範囲内にある正常時には、制御電流が供給されず、短絡ライン10の電流の流れを遮断している。一方、何らかの異常によって、電気ヒータ3の温度が許容温度範囲を超えて上昇したときに、二つの温度ヒューズ35がともに切断されなかった場合には、IGBT50は、制御電流が供給されることによって、短絡ライン10の電流の流れを許容するように切り換えられる。
具体的には、電気ヒータ3の温度が設定温度に達すると、温度センサ37は、電気ヒータ3の温度に応じた電気信号をコントローラ33に送信する。この電気信号を受けて、コントローラ33は、IGBT50に制御電流を供給するようにアンプ34に指令する。これにより、IGBT50が短絡ライン10の電流の流れを許容するように切り換えられ、短絡ライン10が短絡される。よって、供給ライン5に設けられた電力ヒューズ20は、短絡による大電流が流れることによって切断される。
このように、電力ヒューズ20が切断されることによって、例え供給ライン5に設けられたIGBT30が何らかの異常によって直流電源2からの電流を遮断できなかったとしても、直流電源2からの電流を確実に遮断することができる。したがって、直流電源2から電気ヒータ3へ供給される電流の遮断の確実性を向上させることができる。
以上の参考例によれば、以下に示す効果を奏する。
安全装置200では、電気ヒータ3の温度が設定温度に達したときには、IGBT50に制御電流が供給され、短絡ライン10が短絡される。これにより、直流電源2の両端が短絡され、供給ライン5に設けられた電力ヒューズ20が切断される。したがって、電力ヒューズ20の切断によって供給ライン5の電流が遮断されるため、直流電源2から電気ヒータ3へ供給される電流の遮断の確実性を向上させることができる。
また、安全装置200によってもまた、安全装置100と同様に安全回路が三段階に作動するため、異常時に直流電源2からの電流を確実に遮断することができる。
本発明は上記の実施の形態に限定されずに、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がなしうることは明白である。
例えば、上記の実施の形態では、負荷として電気ヒータ3の温度を検出しいているが、これに代えて、電動モータなどの他の機器の温度を検出するようにしてもよい。この場合にも同様に、安全装置100及び安全装置200は、異常時に直流電源2からの電流を確実に遮断することができる。
100 車両用安全装置
200 車両用安全装置
2 直流電源(電源)
3 電気ヒータ(負荷)
4 温水タンク
5 供給ライン
10 短絡ライン
11 バイメタルスイッチ
12 バイメタル
15 固定接点
16 可動接点
20 電力ヒューズ
30 IGBT(トランジスタ)
35 温度ヒューズ
36 水温センサ
37 温度センサ
50 IGBT(トランジスタ)

Claims (1)

  1. ハイブリッド車両又は電動車両に搭載され、電源から負荷に供給ラインを通じて供給される電流を遮断可能な車両用安全装置であって、
    前記負荷の温度が設定温度に達したときに、前記供給ラインにおける前記負荷の上流と下流とを短絡する短絡ラインと、
    前記電源と前記短絡ラインとの間の前記供給ラインに設けられる電力ヒューズと、
    前記負荷の温度の上昇によって切断される温度ヒューズと、
    前記短絡ラインが短絡する位置と比較して前記負荷の近くの前記供給ラインに設けられ、前記負荷の温度が上昇して前記温度ヒューズが切断されることによって制御電流が遮断されて前記負荷へ供給される電流を遮断するトランジスタと、を備え
    前記電力ヒューズは、前記短絡ラインが短絡したときに、前記電力ヒューズに過電流が流れることによって、前記電源から供給される電流により切断され、
    前記短絡ラインは、前記負荷の温度が前記設定温度に達したときに通電状態に切り換えられるバイメタルスイッチを有し、
    前記電源からは、前記供給ラインにおける前記電力ヒューズの下流から分岐して、前記負荷とは異なる他の負荷にも電流が供給され、
    前記電力ヒューズは、前記負荷と前記他の負荷とで共用され、
    前記負荷は、電気ヒータであり、
    前記温度ヒューズは、前記設定温度と比較して低い温度で切断されることを特徴とすることを特徴とする車両用安全装置。
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