JP5113356B2 - 永久磁石式回転電機 - Google Patents

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Description

本発明は、永久磁石式回転電機に関する。特に、ダイレクトドライブブラシレスモータに適用して好適なものである。
ダイレクトドライブブラシレスモータには、小型・大トルク・低トルクリップル・低価格などの要求があり、中でもダイレクトドライブの品質を保つためには、低トルクリップルの必要性が高い。
トルクリップルを引き起こす要因の一つに、モータ構造上の問題であるスロット高調波が挙げられ、これは、磁極とスロットの組合せに依存した脈動を引き起こす事が知られている。
このスロット高調波を低減して低トルクリップルを実現するための従来技術として、スキューを施した構造が知られており、ステータで1スロット分捻りスキューを施す方法がよく用いられる。
一方、特許文献1,2に示すように、永久磁石からなる界磁磁極の異極間に高透磁率からなる補助磁極を設け、補助磁極の位置を均等ではなく、不均等に配置した永久磁石回転電機が知られている。
特開平6−38475号 特開平8−251847号
しかしながら、上述した方法は、大型機や分布巻き構造のモータには良く用いられるが、小型の要求が強いダイレクトドライブモータは集中巻き構造を用いる事が多く、ステータスキューの適用は製造上困難である。
このため、ロータ永久磁石の配置を軸方向に進むにつれて円周方向にずらし、スキュー効果をもたらす技術があるが、これを施す為には軸方向に磁石を何分割かに分割する必要があり、製造工数の増加すなわちコスト増に繋がる。
また、スキュー着磁という技術もあるが、スキュー着磁のメリットを生かせるのは磁石が一体型となっているリング磁石の場合であり、現在の技術で成形できるリング磁石の寸法には限りがあり、従ってダイレクトドライブモータヘの適用は困難な場合が多い。
そのような状況において、磁石極数Pとスロット数Sの組合せを変えてトルクリップルを低減する技術がよく使われており、例えばP:S=8:9やP:S=10:9といった組合せが良く用いられる。
この構造は、P:S=4:3やP:S=2:3に比べ、低トルクリップルを実現するが、組合せの制約から電気設計の自由度が下がり、特に同じ寸法・体格で大トルク化を狙った極数増には、スロット数の制約が生じて対応できなかった。
本発明は、磁石極数Pとスロット数Sとがどの様な組み合わせであってもコギンクトルクを低減し、尚且つ、製造工数が増加しない永久磁石式回転電機を提供することを目的とする。
上記課題を達成する本発明の請求項1に係る永久磁石式回転電機は、回転子にP(=m×n)極の磁極を有する永久磁石式回転電機において、m個(ただしmは2以上の偶数)の磁石素材を間隔を離して均等に配置すると共に前記磁石素材はn極(ただしnは3以上の奇数)に着磁され、前記磁石素材は、両端の磁極の着磁角度をθ 1 としたときに、θ 1 <360°/Pとし、両端以外の磁極の着磁角度をθ 2 としたときに、θ 2 ≧θ 1 とし、前記磁石素材の間隔の角度をθ W としたときに、θ W =[360°−{2θ 1 +(n−2)θ 2 }×m]/mとし、θ 2 =360°/Pのときに、0.6<θ 1 /θ 2 <0.9としたことを特徴とする。
上記課題を達成する本発明の請求項に係る永久磁石式回転電機は、回転子にP(=m×n)極の磁極を有する永久磁石式回転電機において、角度θ2の(n−2)個(ただしnは3以上の奇数)の磁石の両端に角度θ1の磁石を、隣り合う磁極の極性が反転するように配置してなる磁石群をm個(ただしmは2以上の偶数)均等に間隔を離して配置すると共に、θ1<360°/P、θ2≧θ1とし、前記磁石群の間隔の角度をθWとしたときに、θW=[360°−{2θ1+(n−2)θ2}×m]/mとし、θ 2 =360°/Pのときに、0.6<θ 1 /θ 2 <0.9としたことを特徴とする。
上記課題を達成する本発明の請求項に係る永久磁石式回転電機は、請求項又はにおいて、固定子ティースの磁石対向部の角度をθteethとしたときに、θ1<θteeth<θ2としたことを特徴とする。
本発明の永久磁石式回転電機は、複数の磁石素材又は磁石群を間隔を離して均等に配置することにより、磁束密度分布が正弦波に近い形状となり、コギングトルクを低減するという効果を奏する。
以下に実施例として説明する形態が本発明の最良の形態である。
本発明の第1の実施例に係るダイレクトドライブブラシレスモータを図1に示す。本実施例は、請求項1又は2に関するものであり、図1は24極のアウターロータ型モータを示す。
即ち、本実施例は、アウターロータ型として、アウターロータ10の周面内側に8枚(m=8)の磁石素材11を均等に間隔を離して貼り付けたものであり、1枚の磁石素材当り3極(n=3)に着磁したことにより(図中、着磁の境界は破線で示した。)、合計で24極(m×n=8×3=24)を構成している。
また、ステータ20は18個のティース21を均等に配置したものである。ステータ20においては、一体コアとして集中巻線(図示省略)を施している。
従って、極数Pは24であり、スロット数Sは18であるから、極数Pとスロット数Sとの比はP:S=24:18=4:3である。
ここで、1枚の磁石素材11の着磁角度は、両端極の着磁角度θ1が12°であり、中央極の着磁角度θ2が15°である。つまり、θ1<360°/24=15、θ2≧θ1である。
そのため、中央極の着磁角度θ2と両端極の着磁角度θ1,θ1を加えると、θ2+2θ1=15°+2×12°=39°である。
従って、均等に配置された磁石素材11と磁石素材11との間に存在する隙間の角度θWは、θW=[360°−{2θ1+(n−2)θ2}×m]/m=[360°−{2・12+(3−2)・15}×8]/8=(360°−39×8)/8=6°である。
着磁角度の比(θ1/θ2)は、コギングトルクの低減に重要な意義がある。
例えば、両端極の着磁角度θ1、着磁角度の比(θ1/θ2)に対する電圧、コギングトルクの関係を表1及び図8のグラフに示す。この時、中央極の着磁角度θ2は15°の固定値とした。
Figure 0005113356
図8に示す通り、着磁角度の比(θ1/θ2)が1から減少し0.9を下回ると、コギングトルクは急激に減少する。
更に、着磁角度の比(θ1/θ2)が約0.7でコギングトルクが最小値をとり、着磁角度の比(θ1/θ2)が約0.7より下回ると、コギングトルクが逆に上昇することがわかる。
従って、着磁角度の比(θ1/θ2)を0.9〜0.6の範囲では、コギングトルクの十分な減少が認められる。
また、コギングトルクを約40%に減少させるのであれば、着磁角度の比(θ1/θ2)を0.8〜0.7の範囲とすると良い。
コギングトルクを可能な限り減少させるのであれば、着磁角度の比(θ1/θ2)を約0.7とすると良い。
なお、着磁角度の比(θ1/θ2)が1から減少していくと、電圧も緩やかに減少することから、コギングトルクについて設計上問題がない範囲であれば、電圧(トルク)を大きくする為に、着磁角度の比(θ1/θ2)を大きくすることが望ましい。
従って、実施例では、θ1/θ2=0.8とした。
また、ステータティース21における磁石対向部の中心に対する角度θteethは以下の関係式を満たす。
θ1<θteeth<θ2
θ1=θteeth,θ2=θteethとするとコギングトルクが大きくなるため、本実施例では、θteethは12°より大きく、15°より小さい角度、具体的には、(12+15)/2=13.5°とした。
本実施例は、アウターロータ型であったが、これに限るものではなく、インナーロータ型であっても、同様に構成できるものである。
また、上記実施例では、n=3の場合、つまり、1枚の磁石素材当り3極に着磁した場合であったが、nは3以上の奇数であれば、これに限るものではない。例えば、nが5の場合には、両端極の着磁角度がそれぞれθ1のとき、中央の3極の着磁角度が何れもθ2となる。
本発明の第2の実施例に係るダイレクトドライブブラシレスモータを図2に示す。本実施例は、請求項3に関するものであり、図2は24極のアウターロータ型モータを示す。
上述した第1の実施例では、3極に着磁した8枚の磁石素材11を使用するのに対し、本実施例は、3つの磁石12a,12b,12aよりなる磁石群12を8個使用する点が相違するのみで、その他の構成は第1の実施例と同様である。
即ち、アウターロータ型として、アウターロータ10の周面内側に、1個(n−2=1)の磁石12bの両端に磁石12aを磁極が反転するように配置してなる磁石群12を8個(m=8)均等に間隔を離して貼り付け、合計で24極(m×n=8×3=24)を構成している。
ここで、磁石12aの角度θ1が12°であり、磁石12bの角度θ2が15°である。つまり、θ1<360°/24=15、θ2≧θ1である。
そのため、一個の磁石群12においては、磁石12bの角度θ2と磁石12aの角度θ1,θ1を加えると、θ2+2θ1=15°+2×12°=39°である。
従って、均等に配置された磁石群12と磁石群12との間に存在する隙間の中心に対する角度θWは、θW=[360°−{2θ1+(n−2)θ2}×m]/m=(360°−39×8)/8=6°である。
中央の磁石12bの角度θ2に対する両端の磁石12aの角度θ1の比(θ1/θ2)は、コギングトルクの低減に重要な意義があることは前述した通りである。
また、ステータティース21における磁石対向部の中心に対する角度θteethは以下の関係式を満たす。
θ1<θteeth<θ2
本発明の第3の実施例に係るダイレクトドライブブラシレスモータを図3に示す。本実施例は、請求項6に関するものであり、図3は24極のアウターロータ型モータを示す。
上述した第1の実施例では、磁石素材11に着磁される角度が中央極と両端極では異なるのに対し、本実施例は、磁石素材13に着磁される角度が中央極、両端極でも同一である点が相違するのみで、その他の構成は第1の実施例と同様である。
即ち、本実施例は、アウターロータ型として、アウターロータ10の周面内側に8枚(m=8)の磁石素材13を均等に間隔を離して貼り付けたものであり、各磁石素材13に等間隔で3極(n=3)に着磁したことにより(図中、着磁の境界は破線で示した。)、合計で24極(m×n=8×3=24)を構成している。
ここで、各磁石素材13におけるそれぞれの磁極の着磁角度θPは360°/Pよりも小さく、13°とした。つまり、1枚の磁石素材13の角度は、3×13°=39°である。
そのため、均等に配置された磁石素材13と磁石素材13との間に存在する隙間の角度θWは、θW=(360°−PθP)/m=(360°−24×13)/8=6°である。
また、この着磁角度θPに対応してステータティース21の磁石対向部の角度θteethは以下の関係を満たすようにした。
θteeth=3×θP−720/P=3×θP−720/24
但し、θP<360°/P=360°/24
本発明の第4の実施例に係るダイレクトドライブブラシレスモータを図4に示す。本実施例は、請求項7に関するものであり、図4は24極のアウターロータ型モータを示す。
上述した第3の実施例では、等間隔で3極に着磁した8枚の磁石素材13を使用するのに対し、本実施例は、等しい大きさの3つの磁石14a,14a,14aよりなる磁石群14を8個使用する点が相違するのみで、その他の構成は第3の実施例と同様である。
即ち、アウターロータ型として、アウターロータ10の周面内側に、3個(n=3)の磁石14aを磁極が反転するように配置してなる磁石群14を8個(m=8)均等に貼り付けて、合計で24極(m×n=8×3=24)を構成している。
ここで、各磁石14aの角度θPは360°/Pよりも小さく、13°とした。つまり、1個の磁石群14の角度は、3×13°=39°である。
そのため、均等に配置された磁石群14と磁石群14との間に存在する隙間の中心に対する角度θWは、θW=(360°−PθP)/m=(360°−24×13)/8=6°である。
また、この磁極角度θPに対応してステータティース21の磁石対向部の角度θteethは以下の関係を満たすようにした。
θteeth=3×θP−720/P=3×θP−720/24
但し、θP<360°/P=360°/24
[本発明と特許文献1との対比]
本発明の永久磁石式回転電機における磁束密度分布を図5及び図6に模式的に描いた(機械角0〜90°の4回繰り返しになる。)。これは、0〜30°の1極対で電気角の1周期になるので、0〜90°に入っている3個分を平均化すると、スキューしたかのような効果、即ち、コギングトルクを低減する効果を奏する。
即ち、図5は、第1の実施例に関する磁束密度分布であり、24極(P=24)の磁極を有する永久磁石式回転電機において、両端極の着磁角度θ1を12°(<360°/P)とし、中央極の着磁角度θ2を15°(=360°/P)とした。
そのため、図5(a)に示すように、機械角0〜3°では磁束密度(最大値を1とし、最小値を−1としたときの比率で表す、以下同じ)が0、機械角30〜33°では磁束密度が1、機械角60〜63°では磁束密度が1となるので、これらを平均化すると、図5(b)に示すように、電気角0〜36°では磁束密度が(0+1+1)/3=0.66…となる。
また、図5(a)に示すように、機械角3〜12°では磁束密度が1、機械角33〜42°では磁束密度が1、機械角63〜72°では磁束密度が1となるので、これらを平均化すると、図5(b)に示すように、電気角36〜144°では、磁束密度が(1+1+1)/3=1となる。
更に、図5(a)に示すように、機械角12〜15°では磁束密度が1、機械角42〜45°では磁束密度が0、機械角72〜75°では磁束密度が1となるので、これらを平均化すると、図5(b)に示すように、電気角144〜180°では、磁束密度が(1+0+1)/3=0.66…となる。
つまり、図5(b)に示すように、電気角0〜36°では磁束密度が0.66…、電気角36〜144°では磁束密度が1、電気角144〜180°では磁束密度が0.66…であるから、磁束密度分布が電気角90°を中心として前後90°の範囲で線対称となり、正弦波に近い形状となっていることが判る。
また、図5(b)に示す電気角180°から360°においては、上記と符号が逆となり、電気角270°を中心として前後90°の範囲で線対称となり、正弦波に近い形状となる。
図6は、第3の実施例の磁束密度分布であり、24極(P=24)の磁極を有する永久磁石式回転電機において、総ての着磁角度θPを13°(<360°/P)としたものである。
そのため、図6(a)に示すように、機械角0〜1°では磁束密度が0、機械角30〜31°では磁束密度が1、機械角60〜61°では磁束密度が−1となるので、これらを平均化すると、図6(b)に示すように、電気角0〜12°では、磁束密度が(0+1−1)/3=0となる。
また、図6(a)に示すように、機械角1〜3°では磁束密度が0、機械角31〜33°では磁束密度が1、機械角61〜63°では磁束密度が1となるので、これらを平均化すると、図6(b)に示すように、電気角12〜36°では、磁束密度が(0+1+1)/3=0.66…となる。
また、図6(a)に示すように、機械角3〜12°では磁束密度が1、機械角33〜42°では磁束密度が1、機械角63〜72°では磁束密度が1となるので、これらを平均化すると、図6(b)に示すように、電気角36〜144°では、磁束密度が(1+1+1)/3=1となる。
更に、図6(a)に示すように、機械角12〜14°では磁束密度が1、機械角42〜44°では磁束密度が0、機械角72〜74°では磁束密度が1となるので、これらを平均化すると、図6(b)に示すように、電気角144〜168°では、磁束密度が(0+1+1)/3=0.66…となる。
更に、図6(a)に示すように、機械角14〜15°では磁束密度が1、機械角44〜45°では磁束密度が0、機械角74〜75°では磁束密度が−1となるので、これらを平均化すると、図6(b)に示すように、電気角168〜180°では、磁束密度が(1+0−1)/3=0となる。
つまり、図6(b)に示すように、電気角0〜12°では磁束密度が0、電気角12〜36°では磁束密度が0.66…、電気角36〜144°では磁束密度が1、電気角144〜168°では磁束密度が0.66…、電気角168〜180°では磁束密度が0であるから、磁束密度分布が電気角90°を中心として前後90°の範囲で線対称となり、正弦波に近い形状となることが判る。
また、図6(b)に示す電気角180°から360°においては、上記と符号が逆となり、電気角270°を中心として前後90°の範囲で線対称となり、正弦波に近い形状となる。
このように、2つの実施例(θ1<360°/P、θ2=360°/Pの場合と、θP<360°/Pの場合)においても、磁束密度分布が電気角90°(270°)を中心として前後90°の範囲で線対称となり、正弦波に近い形状となるため、スキューしたかのような効果、即ち、コギングトルクが低減するという効果を奏する。
一方、特許文献1の図13に示す永久磁石回転電機においては、図7に示す磁束分布から明らかなように、磁束分布の偏りが生じていることが判る。
即ち、図7(a)に示す通り、機械角0〜40°では磁束密度が1、機械角90〜130°では磁束密度が1、機械角180〜220°では磁束密度が1、機械角270〜310°では磁束密度が1となるので、これらを平均化すると、図7(b)に示すように、電気角0〜160°では、磁束密度が(1+1+1+1)/4=1となる。
また、図7(a)に示す通り、機械角40〜45°では磁束密度が−1、機械角130〜135°では磁束密度が1、機械角220〜225°では磁束密度が−1、機械角310〜315°では磁束密度が1となるので、これらを平均化すると、図7(b)に示すように、電気角160〜180°では、磁束密度が(1−1+1−1)/4=0となる。
つまり、図7(b)に示すように、電気角0〜160°では磁束密度が1、電気角160〜180°では磁束密度が0であるから、磁束密度分布が電気角90°を中心として前後90°の範囲で線対称でない。従って、本発明の磁束密度分布の方がより正弦波に近い形状であることが判る。
また、図7(b)に示す電気角180°から360°においては、上記と符号が逆となり、電気角270°を中心として前後90°の範囲で線対称ではない。従って、本発明の磁束密度分布の方がより正弦波に近い形状であることが判る。
このように、特許文献1には、磁極の中心をずらして特定の次数の高調波を除去している技術が示されている。
これに対し、本発明は、複数の磁石素材又は磁石群を間隔を離して均等に配置することにより、磁束密度分布が電気角90°(270°)を中心として前後90°の範囲で線対称、つまり、正弦波に近い形状となるよう、スキューのような周期性が現われる配置にしていることに特徴がある。
本発明は、ダイレクトドライブブラシレスモータに適用して好適なものであり、例えば、偏平形、低速トルクで自動ドアをプーリーを介して直接駆動させるのに最適なものである。
本発明の第1の実施例に係るダイレクトドライブブラシレスモータの構成図である。 本発明の第2の実施例に係るダイレクトドライブブラシレスモータの構成図である。 本発明の第3の実施例に係るダイレクトドライブブラシレスモータの構成図である。 本発明の第4の実施例に係るダイレクトドライブブラシレスモータの構成図である。 図5(a)は、第1の実施例における磁束密度と機械角の関係を示すグラフ、図5(b)は、第1の実施例における磁束密度と電気角の関係を示すグラフである。 図6(a)は、第3の実施例における磁束密度と機械角の関係を示すグラフ、図6(b)は、第3の実施例における磁束密度と電気角の関係を示すグラフである。 図7(a)は、特許文献1の図13における磁束密度と機械角の関係を示すグラフ、図7(b)は、特許文献1の図13における磁束密度と電気角の関係を示すグラフである。 着磁角度の比(θ1/θ2)と電圧、コギングトルクとの関係を示すグラフである。
符号の説明
10 アウターロータ
11,13 磁石素材
12,14 磁石群
12a,12b,14a 磁石
20 ステータ
21 ティース

Claims (3)

  1. 回転子にP(=m×n)極の磁極を有する永久磁石式回転電機において、m個(ただしmは2以上の偶数)の磁石素材を間隔を離して均等に配置すると共に前記磁石素材はn極(ただしnは3以上の奇数)に着磁され、前記磁石素材は、両端の磁極の着磁角度をθ 1 としたときに、θ 1 <360°/Pとし、両端以外の磁極の着磁角度をθ 2 としたときに、θ 2 ≧θ 1 とし、前記磁石素材の間隔の角度をθ W としたときに、θ W =[360°−{2θ 1 +(n−2)θ 2 }×m]/mとし、θ 2 =360°/Pのときに、0.6<θ 1 /θ 2 <0.9としたことを特徴とする永久磁石式回転電機。
  2. 回転子にP(=m×n)極の磁極を有する永久磁石式回転電機において、角度θ2の(n−2)個(ただしnは3以上の奇数)の磁石の両端に角度θ1の磁石を、隣り合う磁極の極性が反転するように配置してなる磁石群をm個(ただしmは2以上の偶数)均等に間隔を離して配置すると共に、θ1<360°/P、θ2≧θ1とし、前記磁石群の間隔の角度をθWとしたときに、θW=[360°−{2θ1+(n−2)θ2}×m]/mとし、θ 2 =360°/Pのときに、0.6<θ 1 /θ 2 <0.9としたことを特徴とする永久磁石式回転電機。
  3. 請求項又はにおいて、固定子ティースの磁石対向部の角度をθteethとしたときに、θ1<θteeth<θ2としたことを特徴とする永久磁石式回転電機。
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