JP5113211B2 - 携帯機 - Google Patents

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Description

本発明は、通信機能を有する携帯機に関する。
近年の車両において、ユーザが車両キーとして所持する携帯機(電子キー)と車両に搭載された通信装置との間でキー照合に関する無線通信を行い、当該車両に適合する正規の携帯機の存在が肯定判断された場合に、各種の車両制御を許容する、いわゆる電子キーシステムが適用されたものが知られている。
この種の電子キーシステムにおいて車両側の通信装置は、車両周辺に通信対象となる携帯機が存在しているかどうかを監視するため、所定の通信エリアにWAKE信号と呼ばれる呼び掛け信号を送信する。そして、前記通信エリアに携帯機が存在している場合、この携帯機は、WAKE信号の受信に伴って起動するとともに、WAKE信号による車両からの呼び掛けに応答するべく、ACK信号と呼ばれる応答信号を送信する。
そして、このACK信号が車両側の通信装置で受信されたとき、同通信装置は、前記通信エリアに存在している携帯機が正規の携帯機であるか否かを調べるため、その携帯機に対して自機のIDコードを送信するよう要求する信号、すなわちリクエスト信号を送信する。そして、携帯機は、リクエスト信号を受信したとき、このリクエスト信号による車両からの要求に応答するべく、自機のIDコードを含む信号、すなわちIDコード信号を送信する。
そして、このIDコード信号が車両側の通信装置で解析され、車両側に記憶されている基準IDコードと一致するIDコードが前記IDコード信号に含まれているとき、正規の携帯機の所持者による各種の車両制御、例えばドアロックの施解錠やエンジンの始動等が許容される。
また、前記携帯機には、遠隔操作によりドアロックを施解錠するために操作される操作ボタンが備えられ、この操作ボタンが操作されたとき、当該携帯機は、ドアロックの施解錠を要求する旨の操作コード及び自機のIDコードを含む遠隔操作信号を送信する。
そして、この遠隔操作信号が車両側の通信装置で解析され、前記基準IDコードと一致するIDコードが前記遠隔操作信号に含まれているとき、同遠隔操作信号に含まれている前記操作コードによる携帯機からの要求に適う形でドアロックが施解錠される。
尚、これら2つの通信態様のうち前者による双方向通信は、ユーザが正規の携帯機を所持しているだけで特別な操作を行わなくても車両制御が許容されるところから一般的にスマート通信と称されている。一方、上記2つの通信態様のうち後者による単方向通信は、ユーザ自らの意志に基づく操作に伴って車両制御がなされ、この場合、従前のメカニカルキーによるものとの差別化を図るべく、ワイヤレス通信と称されている。このように電子キーシステムに供される携帯機は、スマート通信とワイヤレス通信といった2つの通信のいずれにも対応できるものとして利便性が高い。ここに特許文献1や特許文献2には、ユーザ自らの意志に基づく操作を尊重するべく、両通信に関してワイヤレス通信による制御を優先させる点について開示されている。
特許第2970638号公報([請求項2]) 特開2002−4675号公報([請求項1])
しかしながら、上記特許文献1等に開示されている技術によると、スマート通信の開始後に携帯機の操作ボタンが操作された場合には、スマート通信による制御がどのような段階まで進んでいようとも、前記操作が尊重されてワイヤレス通信による制御に切り換えられ、このことに伴って、当該スマート通信による制御が打ち切られる。このため、スマート通信による制御が間もなく完了を迎えようとしている段階に近い場合程、それまでの通信制御がいわば無駄となり易い。
本発明は、このような問題点に着目してなされたものであって、その目的は、通信制御の無駄を排除することが可能な携帯機を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、通信機能を有する携帯機であって、車両送信機からのドア施解錠のための要求信号に対する応答信号を送信するスマート通信による第1の制御と、自機が備える操作手段の操作によるドア施解錠のための要求に伴って遠隔操作信号を送信するワイヤレス通信による第2の制御とを実施する携帯機において、前記スマート通信による第1の制御及び前記ワイヤレス通信による第2の制御について、開始時期の早い方を優先的に実施する制御手段を備え、少なくとも前記車両送信機から送信される前記要求信号の受信から前記応答信号を送信するまでの間に、前記操作手段の操作によるワイヤレス通信の要求があった場合、その旨を記憶する記憶手段を有し、少なくとも前記車両送信機から送信される前記要求信号の受信から前記応答信号を送信するまでの間に、前記操作手段の操作によるワイヤレス通信の要求があっても、前記応答信号を送信し、前記応答信号の送信後、前記記憶手段にワイヤレス通信の要求があった旨が記憶されているとき、前記遠隔操作信号を送信することをその要旨としている。
同構成によると、スマート通信による第1の制御の開始後に操作手段が操作された場合には、当該第1の制御の方が開始時期が早いので、この場合、第1の制御が優先的に実施される。このため、先に開始された通信制御、すなわちこの場合、スマート通信による第1の制御が途中で打ち切られることがないので、それが途中で打ち切られる場合に生じる通信制御の無駄が発生しない。従って、通信制御の無駄を排除することができる。
また、記憶手段に記憶された情報を用いて、スマート通信による第1の制御の実施完了後にワイヤレス通信による第2の制御を実施することができるようになる。従って、まさにユーザの意志を尊重することができる。
本発明は、以上のように構成されているため、次のような効果を奏する。
本発明によれば、通信制御の無駄を排除することができる。
本発明に係る携帯機を車両用のセキュリティシステムに用いられる電子キーとして具体化した一実施形態において、そのセキュリティシステムの構成を示すブロック図。 スマート通信エリアを示すとともに、パターン1及びパターン2による態様で電子キーの所持者が車両に近付く様子を示す説明図。
以下、本発明に係る携帯機を車両用のセキュリティシステムに用いられる電子キーとして具体化した一実施形態について説明する。
図1に示すように、セキュリティシステム1は、車両ユーザが車両キーとして所持する電子キー2と、車両側に設けられるセキュリティ装置3とを備えるとともに、両者間で双方向通信が可能であり、また、電子キー2を送信側とする単方向通信が可能である。尚、前記電子キー2は、その所持態様から一般的に携帯機と称されている。
電子キー2は、無線による双方向通信での受信機能及び送信機能、さらには無線による単方向通信での送信機能を有するとともに、受信アンテナ21、受信回路22、マイコン23、送信回路24、送信アンテナ25、ロックボタン26、アンロックボタン27を備えている。
受信アンテナ21は、セキュリティ装置3から送信されてくるWAKE信号やリクエスト信号といったLF信号を受信するための媒体である。尚、LF信号とは、電波法において記号LFで表される周波数範囲が30KHz〜300KHzの信号である。受信回路22は、受信アンテナ21で受信されたLF信号を復調して受信信号を生成するとともに、その受信信号をマイコン23に出力する。
マイコン23は、不揮発性のメモリ23aを備えるとともに、そのメモリ23aには、電子キー2に対して個別に設定されたIDコード(電子キー2のIDコード)が記憶されている。そして、マイコン23は、受信回路22からWAKE信号に関する受信信号が入力されたとき、WAKE信号に応答するために、ACK原信号を生成するとともに、そのACK原信号を送信回路24に出力する。また、マイコン23は、受信回路22からリクエスト信号に関する受信信号が入力されたとき、リクエスト信号に応答するために、電子キー2のIDコードを含む信号(IDコード原信号)を生成するとともに、そのIDコード原信号を送信回路24に出力する。
送信回路24は、マイコン23から入力されたACK原信号やIDコード原信号を所定周波数(本実施形態では312MHz)の電波に変調して、ACK信号やIDコード信号といったUHF信号を生成する。尚、UHF信号とは、電波法において記号UHFで表される周波数範囲が300MHz〜3GHzの信号である。送信アンテナ25は、送信回路24で生成されたUHF信号を送信するための媒体である。
ロックボタン26は、車両から離れた地点(本実施形態では、車両から最長で数10m離れた地点)でそれを操作することで、いわば遠隔操作によりドアロックを施錠するために操作されるものである。即ち、本実施形態では、車両を中心とした半径数10mのエリア(ワイヤレス通信エリア)でロックボタン26を操作することで、ドアロックを施錠できるようになっている。
前記マイコン23は、ロックボタン26が操作されたとき、車両に対してドアロックの施錠を要求するために、ドアロックの施錠を要求する旨の操作コード(施錠要求用遠隔操作コード)と電子キー2のIDコードとを含む信号(施錠要求用遠隔操作原信号)を生成し、この施錠要求用遠隔操作原信号を送信回路24に出力する。前記送信回路24は、マイコン23から入力された施錠要求用遠隔操作原信号を所定周波数(本実施形態では312MHz)の電波に変調して、UHF信号の一つである施錠要求用遠隔操作信号を生成する。この場合、前記送信アンテナ25は、施錠要求用遠隔操作信号を送信するための媒体として機能する。
アンロックボタン27は、車両から離れた地点(本実施形態では、車両から最長で数10m離れた地点)でそれを操作することで、遠隔操作によりドアロックを解錠するために操作されるものである。即ち、本実施形態では、車両を中心とした半径数10mのエリア(ワイヤレス通信エリア)でアンロックボタン27を操作することで、ドアロックを解錠できるようになっている。
前記マイコン23は、アンロックボタン27が操作されたとき、車両に対してドアロックの解錠を要求するために、ドアロックの解錠を要求する旨の操作コード(解錠要求用遠隔操作コード)と電子キー2のIDコードとを含む信号(解錠要求用遠隔操作原信号)を生成し、この解錠要求用遠隔操作原信号を送信回路24に出力する。前記送信回路24は、マイコン23から入力された解錠要求用遠隔操作原信号を所定周波数(本実施形態では312MHz)の電波に変調して、これもUHF信号の一つである解錠要求用遠隔操作信号を生成する。この場合、前記送信アンテナ25は、解錠要求用遠隔操作信号を送信するための媒体として機能する。
セキュリティ装置3は、無線による双方向通信での送信機能及び受信機能、さらには無線による単方向通信での受信機能を有するとともに、送信回路31、送信アンテナ32、受信アンテナ33、受信回路34、照合制御装置35を備えている。尚、本実施形態の車両では、車内通信ネットワークを介して各種制御装置が電気的に接続されている。以下、説明の便宜上、これら各制御装置の総称を照合制御装置と呼び、これを符号35で示す。後に説明するが、この照合制御装置35は、各種の車両制御を許容するのに必要な電気的なキー照合に関するセキュリティ制御を主として行う。
送信回路31は、照合制御装置35から入力されるWAKE原信号やリクエスト原信号を所定周波数(本実施形態では134KHz)の電波に変調して、WAKE信号やリクエスト信号といったLF信号を生成する。送信アンテナ32は、送信回路31で生成されたLF信号を送信するための媒体である。
ここで、送信アンテナ32からのLF信号は、図2に示すスマート通信エリアA32に送信される。尚、本実施形態においてスマート通信エリアA32は、車外において運転席ドアのドアアウトサイドハンドルを中心とした半径約1mのエリアとして規定されている。そして、このスマート通信エリアA32において、電子キー2とセキュリティ装置3との間での双方向通信が可能である。即ち、スマート通信エリアA32にWAKE信号が送信されている状態で、このスマート通信エリアA32に電子キー2が持ち込まれたとき、その電子キー2でWAKE信号が受信されて同電子キー2からACK信号が送信されるとともに、引き続き、電子キー2でリクエスト信号が受信されたとき、電子キー2からIDコード信号が送信される。
図1に戻って、受信アンテナ33は、電子キー2から送信されてくるACK信号やIDコード信号といったUHF信号を受信するための媒体である。受信回路34は、受信アンテナ33で受信されたUHF信号を復調して受信信号を生成するとともに、その受信信号を照合制御装置35に出力する。
照合制御装置35は、不揮発性のメモリ35aを備えるとともに、そのメモリ35aには、セキュリティ装置3が搭載されている車両に適合する正規の電子キー2のIDコードと同一のIDコード(基準IDコード)が記憶されている。
照合制御装置35は、ドアロックが施錠されているとき、セキュリティ装置3との間での双方向通信の対象となる電子キー(これは正規の電子キー2とは限らない。)がスマート通信エリアA32に存在しているかどうかを監視するため、定期的(本実施形態では0.3秒毎)に送信回路31にWAKE原信号を出力する。即ち、この場合、照合制御装置35は、第1の呼び掛け制御を実施する。その結果、送信アンテナ32からスマート通信エリアA32に向けてWAKE信号が送信される。
照合制御装置35は、前記第1の呼び掛け制御を実施したことに伴って、受信回路34からACK信号に関する受信信号が入力されたとき、通信対象となる電子キー(これは正規の電子キー2とは限らない。)がスマート通信エリアA32に存在している旨を認識する。そして、照合制御装置35は、このように認識したとき、スマート通信エリアA32に存在している電子キーが正規の電子キー2であるか否かを調べるため、リクエスト原信号を送信回路31に出力する。即ち、この場合、照合制御装置35は、IDコード要求制御を実施する。その結果、送信アンテナ32からスマート通信エリアA32に向けてリクエスト信号が送信される。
照合制御装置35は、前記IDコード要求制御を実施したことに伴って、受信回路34からIDコード信号に関する受信信号が入力されたとき、その受信信号に含まれているIDコードと基準IDコードとが一致しているか否かを判断する。即ち、この場合、照合制御装置35は、電気的なキー照合を実施する。そして、照合制御装置35は、前記キー照合により両IDコードが一致したとき、正規の電子キー2がスマート通信エリアA32に存在している旨を認識する。そして、照合制御装置35は、このように認識している状態で、図示しないドアハンドルセンサを通じて、ドアアウトサイドハンドルに対するタッチ操作を検出したとき、この場合、正規の電子キー2の所持者による乗車の意志が認められるので、ドアロックを解錠する。尚、前記キー照合により両IDコードが一致した後、前記タッチ操作が検出されない場合には、ドアロックが解錠されることはないが、この場合、前記キー照合により両IDコードが一致した段階で、ドアロックの解錠は許容されている。
また、照合制御装置35は、車外に設けられた図示しないドアロックスイッチが操作されたとき、セキュリティ装置3との間での双方向通信の対象となる電子キー(これは正規の電子キー2とは限らない。)がスマート通信エリアA32に存在しているかどうかを監視するため、送信回路31にWAKE原信号を出力する。即ち、この場合、照合制御装置35は、第2の呼び掛け制御を実施する。その結果、送信アンテナ32からスマート通信エリアA32に向けてWAKE信号が送信される。
照合制御装置35は、前記第2の呼び掛け制御を実施したことに伴って、受信回路34からACK信号に関する受信信号が入力されたとき、通信対象となる電子キー(これは正規の電子キー2とは限らない。)がスマート通信エリアA32に存在している旨を認識する。そして、照合制御装置35は、このように認識したとき、スマート通信エリアA32に存在している電子キーが正規の電子キー2であるか否かを調べるため、リクエスト原信号を送信回路31に出力する。即ち、この場合、照合制御装置35は、IDコード要求制御を実施する。その結果、送信アンテナ32からスマート通信エリアA32に向けてリクエスト信号が送信される。
照合制御装置35は、前記IDコード要求制御を実施したことに伴って、受信回路34からIDコード信号に関する受信信号が入力されたとき、その受信信号に含まれているIDコードと基準IDコードとが一致しているか否かを判断する。即ち、この場合、照合制御装置35は、電気的なキー照合を実施する。そして、照合制御装置35は、前記キー照合により両IDコードが一致したとき、正規の電子キー2がスマート通信エリアA32に存在している旨を認識する。そして、照合制御装置35は、このように認識したとき、この場合、正規の電子キー2の所持者による降車の意志が認められるので、ドアロックを施錠する。尚、このように電子キー2が車外に持ち出されたものと認められる状況下で、ドアロックを施錠しているので、電子キー2を車内に置き忘れたままドアロックが施錠されてしまう、いわゆるインロックの発生を防止することができる。
ところで、電子キー2のロックボタン26が操作されたとき、先に説明した通り、その電子キー2から施錠要求用遠隔操作信号が送信される。そして、この施錠要求用遠隔操作信号が受信アンテナ33で受信されたとき、受信回路34から照合制御装置35に受信信号(この場合、施錠要求用遠隔操作コードと電子キー2のIDコードとが含まれている。)が入力される。
照合制御装置35は、受信回路34から施錠要求用遠隔操作信号に関する受信信号が入力されたとき、その受信信号に含まれているIDコードと基準IDコードとが一致しているか否かを判断する。即ち、この場合、照合制御装置35は、電気的なキー照合を実施する。そして、照合制御装置35は、前記キー照合により両IDコードが一致したとき、前記受信信号に含まれている操作コード(この場合、施錠要求用遠隔操作コード)による電子キー2からの要求に適う形でドアロックを施錠する。
一方、電子キー2のアンロックボタン27が操作されたとき、その電子キー2から解錠要求用遠隔操作信号が送信される。そして、この解錠要求用遠隔操作信号が受信アンテナ33で受信されたとき、受信回路34から照合制御装置35に受信信号(この場合、解錠要求用遠隔操作コードと電子キー2のIDコードとが含まれている。)が入力される。
照合制御装置35は、受信回路34から解錠要求用遠隔操作信号に関する受信信号が入力されたとき、その受信信号に含まれているIDコードと基準IDコードとが一致しているか否かを判断する。即ち、この場合、照合制御装置35は、電気的なキー照合を実施する。そして、照合制御装置35は、前記キー照合により両IDコードが一致したとき、前記受信信号に含まれている操作コード(この場合、解錠要求用遠隔操作コード)による電子キー2からの要求に適う形でドアロックを解錠する。
次に、電子キー2の特徴点について説明する。
上記内容によるところ電子キー2のマイコン23は、セキュリティ装置3との間での双方向通信、すなわちスマート通信による第1の制御(以下、スマート通信制御と呼ぶ。)、及び電子キー2を送信側とする単方向通信、すなわちワイヤレス通信による第2の制御(以下、ワイヤレス通信制御と呼ぶ。)といった2種類の通信制御を実施する。そして、マイコン23は、前記スマート通信制御及び前記ワイヤレス通信制御について、開始時期の早い方を優先的に実施する。ここで、当該優先的に実施する制御を先の制御と規定する。そして、マイコン23は、前記先の制御の実施中に、前記スマート通信制御及び前記ワイヤレス通信制御のうち前記先の制御でない残りの制御を実施すべき要求のあったとき、前記残りの制御を前記先の制御の実施完了後に実施するに際して必要となる情報をメモリ23aに記憶する。そして、この場合、マイコン23は、前記情報を用いて、前記先の制御の実施完了後に前記残りの制御を実施する。
本実施形態において前記スマート通信制御は、セキュリティ装置3から送信されてくるWAKE信号が受信アンテナ21に達してWAKE信号に関する受信信号が受信回路22からマイコン23に入力され、同マイコン23がこれを認識した時点で開始される。そして、ACK信号の送信及びリクエスト信号の受信を経てマイコン23が送信回路24にIDコード原信号を出力した時点でスマート通信制御は完了される。即ち、スマート通信に関し、セキュリティ装置3の照合制御装置35で電気的なキー照合が実施されるために必要な処理であって、電子キー2のマイコン23により実施される処理の中で同マイコン23により最後に実施される処理(IDコード原信号の出力)が完了した時点でスマート通信制御は完了される。従って、キー照合を経てドアロックの施錠或いは解錠が完了されたことに伴って、いわゆるアンサーバック信号がセキュリティ装置3から送信され、これを電子キー2で受信可能な構成にあって、アンサーバック信号の受信に伴うユーザに対する報知動作に関する制御をマイコン23が実施する場合でも、この制御はスマート通信制御に含まれない。
このように規定した理由は、スマート通信制御の実施完了後にワイヤレス通信制御を実施する場合において、スマート通信及びワイヤレス通信のどちらによる利便性を享受するのかユーザ自らの意志でこれを選択できるようにするためである。もし仮に、アンサーバック信号の受信に伴うユーザに対する報知動作に関する制御をスマート通信制御に含めてしまえば、これを含むスマート通信制御の実施完了後、すなわち報知動作がなされた後、言い換えると、既にスマート通信による利便性を享受した後でしかワイヤレス通信制御が実施されなくなり、選択の余地がなくなってしまう。
一方、前記ワイヤレス通信制御は、電子キー2のロックボタン26或いはアンロックボタン27が操作されてマイコン23がこれを認識した時点で開始される。即ち、ロックボタン26等の操作に伴う操作入力信号がマイコン23に入力され、同マイコン23がこれを認識した時点でワイヤレス通信制御は開始される。そして、ロックボタン26が操作された場合には、マイコン23が送信回路24に施錠要求用遠隔操作原信号を出力した時点で、また、アンロックボタン27が操作された場合には、マイコン23が送信回路24に解錠要求用遠隔操作原信号を出力した時点で、それぞれワイヤレス通信制御は完了される。即ち、ワイヤレス通信に関し、セキュリティ装置3の照合制御装置35で電気的なキー照合が実施されるために必要な処理であって、電子キー2のマイコン23により実施される処理の中で同マイコン23により最後に実施される処理(いずれかの遠隔操作原信号の出力)が完了した時点でワイヤレス通信制御は完了される。従って、キー照合を経てドアロックの施錠或いは解錠が完了されたことに伴って、アンサーバック信号がセキュリティ装置3から送信され、これを電子キー2で受信可能な構成にあって、アンサーバック信号の受信に伴うユーザに対する報知動作に関する制御をマイコン23が実施する場合でも、この制御はワイヤレス通信制御に含まれない。
このように規定した理由は、ワイヤレス通信制御の実施完了後にスマート通信制御を実施する場合において、スマート通信及びワイヤレス通信のどちらによる利便性を享受するのかユーザ自らの意志でこれを選択できるようにするためである。もし仮に、アンサーバック信号の受信に伴うユーザに対する報知動作に関する制御をワイヤレス通信制御に含めてしまえば、これを含むワイヤレス通信制御の実施完了後、すなわち報知動作がなされた後、言い換えると、既にワイヤレス通信による利便性を享受した後でしかスマート通信制御が実施されなくなり、選択の余地がなくなってしまう。
次に、電子キー2によるスマート通信制御及びワイヤレス通信制御の一方の実施中に、他方を実施すべき要求のあった場合の動作について、図2を参照しながら説明する。ここでは、ドアロックが施錠状態にあり、したがって照合制御装置35により第1の呼び掛け制御が実施されることに基づき、スマート通信エリアA32に定期的にWAKE信号が送信されている状態にあることを前提とし、この状態からユーザが乗車するに際してドアロックを解錠するものとする。
まず1つ目の態様例として、スマート通信制御の実施中にワイヤレス通信制御を実施すべき要求のあった場合の動作について説明する。
この場合、図2のパターン1で示すように、電子キー2のアンロックボタン27が操作されることなく電子キー2の所持者であるユーザがスマート通信エリアA32に進入する。すると、ユーザがスマート通信エリアA32に進入するのと略同時に電子キー2によるスマート通信制御が開始される。そして、電子キー2によるスマート通信制御の実施中に、ポイントB1にてアンロックボタン27が操作されてワイヤレス通信制御を実施すべき要求がなされたとき、アンロックボタン27が操作された旨の情報がメモリ23aに記憶されるとともに、スマート通信制御が途中で打ち切られることなくこれが完了するまで継続される。
ここに、スマート通信制御の実施中には、解錠要求用遠隔操作原信号がマイコン23から送信回路24に出力されず、スマート通信制御の実施完了後に、マイコン23から送信回路24に解錠要求用遠隔操作原信号が出力され、このことによりワイヤレス通信制御も完了される。従って、ポイントB1でのアンロックボタン27の操作よりも先にドアアウトサイドハンドルに対するタッチ操作がなされた場合には、タッチ操作に基づくドアロックの解錠がなされ、アンロックボタン27の操作の方が先であれば、この操作に基づくドアロックの解錠がなされる。ただし、アンロックボタン27の操作の方が先である場合でも、このパターン1ではスマート通信制御の方が優先的に実施されるため、タッチ操作がなされる前につきドアロックが解錠されないまでも、キー照合によるIDコードの一致に基づき、ドアロックの解錠は許容される。
次いで2つ目の態様例として、ワイヤレス通信制御の実施中にスマート通信制御を実施すべき要求のあった場合の動作について説明する。
この場合、図2のパターン2で示すように、スマート通信エリアA32の外であるポイントB2にて電子キー2のアンロックボタン27が操作されると、電子キー2によるワイヤレス通信制御が開始される。そして、電子キー2によるワイヤレス通信制御の実施中に、電子キー2の所持者であるユーザがスマート通信エリアA32に進入してスマート通信制御を実施すべき要求がなされたとき、WAKE信号が受信された旨の情報がメモリ23aに記憶されるとともに、ワイヤレス通信制御が途中で打ち切られることなくこれが完了するまで継続される。尚、WAKE信号は定期的に送信されるので、このパターン2ではWAKE信号が受信された旨の情報を必ずしもメモリ23aに記憶しなくてもよい。この理由は、ワイヤレス通信制御の実施完了後に最初に受信されたWAKE信号に応答してACK信号を送信することができるからである。
ここにいずれの構成を採用するにせよ、ワイヤレス通信制御の実施中には、ACK原信号がマイコン23から送信回路24に出力されず、ワイヤレス通信制御の実施完了後に、マイコン23から送信回路24にACK原信号が出力される。そして、これに引き続き、リクエスト信号の受信を経てマイコン23から送信回路24にIDコード原信号が出力され、このことによりスマート通信制御も完了される。従って、ポイントB2でのアンロックボタン27の操作に基づいてドアロックが解錠され、この解錠状態で例えば忘れ物に気付いてそれを自宅に取りに戻る場合のようにドアロックを施錠に転じたい場合には、電子キー2のロックボタン26を操作してもよいし、目前にある車両側のドアロックスイッチを操作してもよい。
本実施形態においてセキュリティ装置3から送信されるWAKE信号は、送信機からの要求信号に相当し、電子キー2から送信されるACK信号は、要求信号に対する応答信号に相当する。また、電子キー2のロックボタン26及びアンロックボタン27は、携帯機が備える操作手段に相当し、マイコン23は制御手段に相当する。
以上説明したように、本実施形態によれば、以下の作用効果を奏することができる。
(1)スマート通信制御の開始後にアンロックボタン27が操作された場合には、スマート通信制御の方が開始時期が早いので、この場合、スマート通信制御が優先的に実施される。このため、先に開始された通信制御、すなわちこの場合、スマート通信制御が途中で打ち切られることがないので、それが途中で打ち切られる場合に生じる通信制御の無駄が発生しない。従って、通信制御の無駄を排除することができる。
(2)上記(1)の態様例によると、アンロックボタン27が操作された旨の情報がメモリ23aに記憶される。このため、メモリ23aに記憶された情報を用いて、スマート通信制御の実施完了後にワイヤレス通信制御を実施することができるようになる。このように2つの制御に関する要求がほぼ同時に出された場合には、遅かれ早かれ両方の制御が実施されるようになるので、いずれの制御を伴う通信態様による利便性を享受するのかユーザ自らの意志でこれを選択することができる。従って、まさにユーザの意志を尊重することができる。
(3)スマート通信制御及びワイヤレス通信制御といった2種類の通信制御について、特定の一つの通信制御を常に優先的に処理する訳ではなく、どちらの通信制御もいわば平等に扱うようにしている。このため、開始時期の早い方の通信制御が、特定の一つの通信制御を常に優先的に処理する構成による、優先に漏れる方の通信制御である場合において、本実施形態による構成では、当該通信制御が途中で打ち切られることがないので、この通信制御を伴う通信態様による利便性を享受することができる。例えば、特許文献1等に開示されている技術によると、スマート通信制御の方が開始時期が早い場合であっても、ワイヤレス通信制御が常に優先的に処理されるので、それまでのスマート通信制御が無駄となってしまうが、本実施形態による構成によると、上記場合でも、スマート通信制御が無駄とはならない。
(4)上記(3)に加えて、開始時期の遅い方の通信制御が、特定の一つの通信制御を常に優先的に処理する構成による、優先に漏れる方の通信制御である場合において、本実施形態による構成では、当該通信制御が未実施となることがないので、この通信制御を伴う通信態様による利便性を享受することができる。例えば、特許文献1等に開示されている技術によると、スマート通信制御の方が開始時期が遅い場合には、ワイヤレス通信制御のみが実施されてスマート通信制御が未実施となるが、本実施形態による構成によると、上記場合でも、ワイヤレス通信制御の実施完了後にスマート通信制御が実施される。
(5)スマート通信制御の開始後にアンロックボタン27が操作された場合には、スマート通信制御の実施完了後にワイヤレス通信制御が実施されるので、ドアロックの解錠が許容されている状態で、タッチ操作よりもアンロックボタン27の操作の方が先である場合には、この操作に基づくドアロックの解錠がなされる。従って、この場合、アンロックボタン27の操作が無駄とはならず、こうしたユーザ自らの意志に基づく操作を尊重することができる。
(6)例えば、スマート通信に基づいてドアロックが「解錠」されている状態で、ワイヤレス通信に基づいてドアロックの「施錠」要求のあった場合に、早く確定した方の通信を優先して、この場合、ワイヤレス通信に基づくドアロックの施錠要求を無効化する構成が考えられる。しかし、このような構成では、早く確定した方の通信を優先する余り、後で確定した方の通信が無効化されるので、この場合、無効化される方の通信による制御が無駄となってしまうが、本実施形態による構成では、先の制御の実施完了後に後の制御を実施するための工夫を凝らしているため、上記のような無駄を無くすることができる。
(7)例えば、車内に置き忘れられた携帯機を用いて第三者によりエンジンが始動されないようにするために、車外のドアロックスイッチが操作された場合に車内でのスマート通信を実施して、車内に携帯機が存在しているとき、エンジン始動に先立つ車内でのスマート通信によるキー照合を無効化する構成が考えられる。しかし、このような構成でも、早く確定した方の制御、すなわちドアロックスイッチの操作に伴う車内スマート制御を優先して、後で確定した方の制御、すなわちエンジン始動に先立つ車内スマート制御を無効化していることに変わりはない。従って、このような構成によるところ、置き忘れられた携帯機による車両の走行に制限がかけられることでセキュリティ性については確保されるものの、後で確定した方の制御が無効化されることに伴って通信制御に無駄が生じる点を否定できないが、本実施形態による構成では、こうした無駄を排除できる分、有利である。
(8)例えば、自車と隣り合わせの他車との競合に伴う混信による通信エラーを回避するために、他車からの要求信号を受信した場合に、その要求信号に応答して他の携帯機から送信される応答信号の送信タイミングとは互いに異なるタイミングで自携帯機から応答信号を送信する構成が考えられる。しかし、このような構成は、自車でのスマート通信よりも先に他車でのスマート通信が自携帯機で確定した場合に、スマート通信の権利をいわば他車及び他の携帯機に譲るものであり、言い換えると、スマート通信といった特定の一つの通信について、開始時期の早い方の制御を優先的に実施するものに過ぎない。従って、このような構成は、スマート通信制御及びワイヤレス通信制御といった2種類の通信制御について、開始時期の早い方を優先的に実施する本実施形態による構成とは相違し、この点、本実施形態による構成として具体化された本発明は、いわゆる特別な技術的特徴を有している。
(9)車両側の照合制御装置35による制御に頼らなくとも、電子キー2単独で通信制御についての優先度が決定されるので、車両側での制御負荷を軽減できるとともに、種々の車両に対して電子キー2を車両キーとして用いることができる等、電子キー2の付加価値を高めることができる。
尚、前記実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・前記実施形態による構成では、WAKE信号に関する受信信号が受信回路22からマイコン23に入力され、同マイコン23がこれを認識した時点をスマート通信制御の開始時点と規定したが、スマート通信制御の開始時点はこれに限定されない。
例えば、マイコン23が送信回路24にACK原信号を出力する直前の時点、すなわちマイコン23がACK原信号を生成した直後の時点をスマート通信制御の開始時点と規定してもよい。或いは、マイコン23が送信回路24にACK原信号を出力した直後の時点をスマート通信制御の開始時点と規定してもよい。
或いは、リクエスト信号に関する受信信号が受信回路22からマイコン23に入力され、同マイコン23がこれを認識した時点をスマート通信制御の開始時点と規定してもよい。或いは、マイコン23が送信回路24にIDコード原信号を出力する直前の時点、すなわちマイコン23がIDコード原信号を生成した直後の時点をスマート通信制御の開始時点と規定してもよい。或いは、マイコン23が送信回路24にIDコード原信号を出力した直後の時点をスマート通信制御の開始時点と規定してもよい。
或いは、WAKE信号がセキュリティ装置3から定期的に送信されるもの、すなわちWAKE信号がスマート通信を開始するためのいわばトリガ信号である点を踏まえて、スマート通信制御の開始時点を次のように規定してもよい。即ち、1回目のWAKE信号に関する受信信号が受信回路22からマイコン23に入力された場合にはACK信号を送信せず、例えば2回目のWAKE信号に関する受信信号が受信回路22からマイコン23に入力された場合にACK信号を送信する構成を想定する。このような構成では、電子キー2からACK信号が送信されるまで、厳密にはセキュリティ装置3でACK信号が受信されるまで、WAKE信号に関する受信信号が受信回路22からマイコン23に定期的(前記実施形態による構成に倣っておよそ0.3秒毎)に入力されることになる。ここに複数回目(例えば2回目)の前記受信信号が受信回路22からマイコン23に入力され、同マイコン23がこれを認識した時点をスマート通信制御の開始時点と規定してもよい。
電子キー2とセキュリティ装置3との間での双方向通信、すなわちスマート通信では、WAKE信号、ACK信号、リクエスト信号、IDコード信号の他にも、VEHICLE信号と呼ばれる要求信号、及びこの要求信号に対する応答信号といった他の信号が用いられる点を踏まえて、スマート通信制御の開始時点を次のように規定してもよい。即ち、VEHICLE信号に関する受信信号が受信回路22からマイコン23に入力され、同マイコン23がこれを認識した時点をスマート通信制御の開始時点と規定してもよい。或いは、マイコン23が送信回路24にVEHICLE信号に対する応答信号の原信号を出力する直前の時点、すなわちマイコン23が前記原信号を生成した直後の時点をスマート通信制御の開始時点と規定してもよい。或いは、マイコン23が送信回路24に前記原信号を出力した直後の時点をスマート通信制御の開始時点と規定してもよい。
或いは、前記実施形態による構成及び本別例による構成で規定したそれぞれの開始時点から所定の時間が経過した時点をスマート通信制御の開始時点と規定してもよい。
・前記実施形態による構成では、マイコン23が送信回路24にIDコード原信号を出力した時点をスマート通信制御の完了時点と規定したが、スマート通信制御の完了時点はこれに限定されない。例えば、マイコン23が送信回路24にIDコード原信号を出力してから所定の時間が経過した時点をスマート通信制御の完了時点と規定してもよい。
・前記実施形態による構成では、ロックボタン26等の操作に伴う操作入力信号がマイコン23に入力され、同マイコン23がこれを認識した時点をワイヤレス通信制御の開始時点と規定したが、ワイヤレス通信制御の開始時点はこれに限定されない。
例えば、ロックボタン26が操作された場合において、マイコン23が送信回路24に施錠要求用遠隔操作原信号を出力する直前の時点、すなわちマイコン23が施錠要求用遠隔操作原信号を生成した直後の時点をワイヤレス通信制御の開始時点と規定してもよい。或いは、マイコン23が送信回路24に施錠要求用遠隔操作原信号を出力した直後の時点をワイヤレス通信制御の開始時点と規定してもよい。
一方、アンロックボタン27が操作された場合において、マイコン23が送信回路24に解錠要求用遠隔操作原信号を出力する直前の時点、すなわちマイコン23が解錠要求用遠隔操作原信号を生成した直後の時点をワイヤレス通信制御の開始時点と規定してもよい。或いは、マイコン23が送信回路24に解錠要求用遠隔操作原信号を出力した直後の時点をワイヤレス通信制御の開始時点と規定してもよい。
或いは、前記実施形態による構成及び本別例による構成で規定したそれぞれの開始時点から所定の時間が経過した時点をワイヤレス通信制御の開始時点と規定してもよい。
・前記実施形態による構成では、ロックボタン26が操作された場合において、マイコン23が送信回路24に施錠要求用遠隔操作原信号を出力した時点をワイヤレス通信制御の完了時点と規定した。また、アンロックボタン27が操作された場合において、マイコン23が送信回路24に解錠要求用遠隔操作原信号を出力した時点をワイヤレス通信制御の完了時点と規定した。しかし、ワイヤレス通信制御の完了時点はこれに限定されない。例えば、マイコン23が送信回路24に施錠要求用遠隔操作原信号或いは解錠要求用遠隔操作原信号を出力してから所定の時間が経過した時点をスマート通信制御の完了時点と規定してもよい。
・電子キー2が備える操作手段は、ロックボタン26及びアンロックボタン27に限定されない。例えば、遠隔操作によりトランクを開けるために操作されるトランクボタンのように、他の機能のボタンを携帯機が備える操作手段として適用してもよい。
・スマート通信制御及びワイヤレス通信制御といった2種類の通信制御のみならず、それらを含む3種類以上の通信制御について、開始時期の最も早いものを優先的に実施する携帯機に本発明を具体化してもよい。同構成によると、スマート通信制御の開始後にアンロックボタン27のような操作手段が操作された場合のように、3種類以上の通信制御の中でスマート通信制御の開始時期が最も早い場合には、スマート通信制御が優先的に実施される。このため、最も先に開始された通信制御、すなわちこの場合、スマート通信制御が途中で打ち切られることがないので、それが途中で打ち切られる場合に生じる通信制御の無駄が発生しない。従って、通信制御の無駄を排除することができる。
・上記別例による構成において、3種類以上の通信制御について、開始時期の最も早いものを優先的に実施するとともに、当該優先的に実施する制御を最も先の制御と規定する。そして、前記最も先の制御の実施中に、前記3種類以上の通信制御のうち前記最も先の制御でない残りの制御を実施すべき要求のあったとき、前記残りの制御を前記最も先の制御の実施完了後に実施するに際して必要となる情報をメモリ23aのような記憶手段に記憶する構成を採用してもよい。同構成によると、記憶手段に記憶された情報を用いて、最も先の制御の実施完了後に残りの制御を実施することができるようになる。このように3種類以上の通信制御に関する要求がほぼ同時に出された場合には、遅かれ早かれ全ての制御が実施されるようになるので、いずれの制御を伴う通信態様による利便性を享受するのかユーザ自らの意志でこれを選択することができる。従って、まさにユーザの意志を尊重することができる。
・上記別例による構成において、3種類以上の通信制御について、開始時期の早いものから順に優先的に実施する構成を採用してもよい。同構成によると、開始時期の早い制御である程、より優先的に実施され、すなわち開始時期の最も早いものを先頭に、後続の制御が滞りなく実施される。従って、通信効率を高めることができる。
或いは、3種類以上の通信制御について、開始時期の最も早いものを優先的に実施するとともに、当該優先的に実施する制御を最も先の制御と規定し、前記最も先の制御の実施中に、前記複数の制御のうち前記最も先の制御でない残りの制御を実施すべき要求のあったとき、次のようにする構成を採用してもよい。即ち、前記残りの制御を前記最も先の制御の実施完了後に実施するに際して、特定の優先順位に従う形で当該優先順位の高いものから順に優先的に実施する構成を採用してもよい。同構成によると、開始時期の最も早い制御を先頭に、後続の制御については、特定の優先順位に従う形でこれが実施される。従って、開始時期の最も早いものを最初の制御と位置付けることで通信制御の無駄を排除しつつ、後続の制御については、設計要求事項に適う優先順位を付与することで柔軟に対処することができる。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について記載する。
(イ)通信機能を有する携帯機であって、送信機からの要求信号に対する応答信号を送信するスマート通信による第1の制御と、自機が備える操作手段の操作による要求に伴って遠隔操作信号を送信するワイヤレス通信による第2の制御とを含む複数の制御を実施する携帯機において、前記複数の制御について、開始時期の最も早いものを優先的に実施する制御手段を備えることを特徴とする携帯機。同構成によると、スマート通信による第1の制御の開始後に操作手段が操作された場合のように、複数の制御の中で第1の制御の開始時期が最も早い場合には、第1の制御が優先的に実施される。このため、最も先に開始された通信制御、すなわちこの場合、スマート通信による第1の制御が途中で打ち切られることがないので、それが途中で打ち切られる場合に生じる通信制御の無駄が発生しない。従って、通信制御の無駄を排除することができる。
(ロ)前記制御手段は、前記複数の制御について、開始時期の最も早いものを優先的に実施するとともに、当該優先的に実施する制御を最も先の制御と規定し、前記最も先の制御の実施中に、前記複数の制御のうち前記最も先の制御でない残りの制御を実施すべき要求のあったとき、前記残りの制御を前記最も先の制御の実施完了後に実施するに際して必要となる情報を記憶手段に記憶する上記(イ)に記載の携帯機。同構成によると、記憶手段に記憶された情報を用いて、最も先の制御の実施完了後に残りの制御を実施することができるようになる。このように複数の制御に関する要求がほぼ同時に出された場合には、遅かれ早かれ全ての制御が実施されるようになるので、いずれの制御を伴う通信態様による利便性を享受するのかユーザ自らの意志でこれを選択することができる。従って、まさにユーザの意志を尊重することができる。
(ハ)前記制御手段は、前記複数の制御について、開始時期の早いものから順に優先的に実施する上記(イ)又は(ロ)に記載の携帯機。同構成によると、開始時期の早い制御である程、より優先的に実施され、すなわち開始時期の最も早いものを先頭に、後続の制御が滞りなく実施される。従って、通信効率を高めることができる。
(ニ)前記制御手段は、前記複数の制御について、開始時期の最も早いものを優先的に実施するとともに、当該優先的に実施する制御を最も先の制御と規定し、前記最も先の制御の実施中に、前記複数の制御のうち前記最も先の制御でない残りの制御を実施すべき要求のあったとき、前記残りの制御を前記最も先の制御の実施完了後に実施するに際して、特定の優先順位に従う形で当該優先順位の高いものから順に優先的に実施する上記(イ)又は(ロ)に記載の携帯機。同構成によると、開始時期の最も早い制御を先頭に、後続の制御については、特定の優先順位に従う形でこれが実施される。従って、開始時期の最も早いものを最初の制御と位置付けることで通信制御の無駄を排除しつつ、後続の制御については、設計要求事項に適う優先順位を付与することで柔軟に対処することができる。
1…セキュリティシステム、2…電子キー(携帯機)、3…セキュリティ装置(送信機)、21…受信アンテナ、22…受信回路、23…マイコン(制御手段)、23a…メモリ(記憶手段)、24…送信回路、25…送信アンテナ、26…ロックボタン(操作手段)、27…アンロックボタン(操作手段)、31…送信回路、32…送信アンテナ、33…受信アンテナ、34…受信回路、35…照合制御装置、35a…メモリ、A32…スマート通信エリア。

Claims (1)

  1. 通信機能を有する携帯機であって、車両送信機からのドア施解錠のための要求信号に対する応答信号を送信するスマート通信による第1の制御と、自機が備える操作手段の操作によるドア施解錠のための要求に伴って遠隔操作信号を送信するワイヤレス通信による第2の制御とを実施する携帯機において、
    前記スマート通信による第1の制御及び前記ワイヤレス通信による第2の制御について、開始時期の早い方を優先的に実施する制御手段を備え、
    少なくとも前記車両送信機から送信される前記要求信号の受信から前記応答信号を送信するまでの間に、前記操作手段の操作によるワイヤレス通信の要求があった場合、その旨を記憶する記憶手段を有し、
    少なくとも前記車両送信機から送信される前記要求信号の受信から前記応答信号を送信するまでの間に、前記操作手段の操作によるワイヤレス通信の要求があっても、前記応答信号を送信し、
    前記応答信号の送信後、前記記憶手段にワイヤレス通信の要求があった旨が記憶されているとき、前記遠隔操作信号を送信する
    ことを特徴とする携帯機。
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