JP5110856B2 - 皮膚貼付材用フィルム基材及び皮膚貼付材 - Google Patents

皮膚貼付材用フィルム基材及び皮膚貼付材 Download PDF

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Description

本発明は、皮膚貼付材用フィルム基材と皮膚貼付材に関し、特に、フィルムの操作性および加工性が良好で、かつ、長期貼付が可能な皮膚貼付材用フィルム基材と皮膚貼付材に関する。
皮膚面に貼付して使用する皮膚貼付材は、通常、プラスチックや不織布の片面に皮膚貼付用粘着剤層を設けてなる。この皮膚貼付材は、救急絆創膏、ドレッシング材、皮膚面固定シート、経皮吸収薬を含有する皮膚貼付材等、様々な用途に適用されている。これらの皮膚貼付材は、いずれも粘着剤層を皮膚面に直接貼付して使用するものであり、粘着剤層には、皮膚面に対する接着性が要求される。また、皮膚貼付用基材には、皮膚の曲面や動きに追随できる柔軟性を有することが必要であり、低応力で極薄の、例えば厚みが30〜70μmのフィルムが多く用いられている。
しかし、低応力で極薄のフィルムは製造時の加工性や貼付時の操作性に劣るため、このようなフィルムを補助する目的で、例えば、合成樹脂フィルム、紙等の担持体をフィルムの片面に仮固着担持させたフィルムが使用されるようになった(例えば、特開平7−16258号公報参照)。ところが、このように担持体を有するフィルムでも、通常、担持体を取り除いた状態で操作および加工を行うことが多く、この場合には、上記問題は依然として解決されていない。しかも、皮膚への接着性、貼付時の違和感を低減させる必要性から、更に薄いフィルムが使用されることが多く、この場合には加工性、操作性の問題は更に深刻になる。
また、人体の皮膚には皮脂、汗の分泌があり、これらが多く分泌される部位では皮脂等の影響によって皮膚貼付材の粘着剤層が可塑化することがあり、粘着剤層の層状態を維持することが困難になって皮膚貼付材の貼付性能の低下を引き起こすことがある。したがって、皮膚貼付材を皮膚に長期間貼付し続けることは極めて難しい(例えば、特開2000−119410号公報、特開2005−58288号公報参照)。
例えば、かつら等の用途に皮膚貼付材を使用する場合には、フィルム表面の光沢度が大きいと視覚的に認識されやすく目立ってしまい、好ましくない。そのため、光沢度の低減を目的とする皮膚貼付材用基材が開発されてきたが、これまでのフィルム基材では、十分な効果が得られていないのが現状である。
特開平7−16258号公報 特開2000−119410号公報 特開2005−58288号公報
本発明は上記問題点を解決すべくなされたものであり、本発明は、フィルムの操作性および加工性が良好で、かつ、長期貼付が可能な皮膚貼付材用フィルム基材を提供すること、および、この皮膚貼付材用フィルム基材を用いて成る皮膚貼付材を提供することを目的とする。
本発明の皮膚貼付材用フィルム基材は、エーテル系ウレタン樹脂および無機の多孔質物質を含有する樹脂組成物からなるフィルム基材であって、該無機の多孔質物質の含有量が該エーテル系ウレタン樹脂および該無機の多孔質物質の合計重量中、1重量%以上、10重量%未満であることを特徴とする。
本発明においては、フィルム基材のフェルトに対するすべり性が3.0以下であり、ステンレス板に対するすべり性が1.5以下であることが好ましい。
また、本発明においては、前記無機の多孔質物質は吸油性を有することが好ましい。
本発明においては、フィルム基材は、光沢度が6%以下であることが好ましい。
また、フィルム基材の透湿度は、800〜4,000g/m・24hrsであることが好ましい。
また、フィルム基材の水膨潤率は実質的に0%であることが好ましい。
本発明においては、フィルム基材の厚みが10μm以上、60μm以下であることができる。
本発明においては、フィルム基材は、少なくとも一方向の100%モジュラスが、1N/20mm幅以上、20N/20mm幅以下であることが好ましい。
本発明の皮膚貼付材は、上記いずれかの皮膚貼付材用フィルム基材の少なくとも片面に粘着剤層を有することを特徴とする。
本発明によれば、皮膚等に追従可能な柔軟性を有し、フィルムの操作性および加工性が良好で、かつ、長期貼付が可能な皮膚貼付材用フィルム基材および皮膚貼付材を提供することができる。
発明を実施するための形態
本発明の皮膚貼付材用フィルム基材は、エーテル系ウレタン樹脂および無機の多孔質物質を含有する樹脂組成物からなるフィルム基材である。
エーテル系ウレタン樹脂はポリオール成分とポリイソシアネート成分とを反応させて得られる。ポリオール成分としては、ポリオキシテトラメチレングリコール、ブタンジオール、ポリエチレングリコール及びポリプロピレングリコールからなる群から選ばれる少なくとも1種が用いられることが好ましい。本発明においては、ポリエーテル成分がポリオキシアルキレン骨格を有するポリエーテルを少なくとも1種類含むことが好ましい。また、ポリイソシアネート成分としては、例えば、ジフェニルメタンジイソシアネートが用いられる。
なお、本発明において「フィルム」という場合には、シートを含み、「シート」という場合にはフィルムを含む概念とする。
ポリオール成分して用いられるポリオキシテトラメチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールは、用途に応じて適当な分子量を有するものが選択されることが好ましいが、例えば、重量平均分子量が500〜3,000のものが好ましいものとして挙げられる。
本発明においては、ポリオール成分として、ポリオキシテトラメチレングリコールと、ポリエチレングリコール及び/又はポリプロピレングリコールとを使用することが好ましい。特に、エーテル系ウレタン樹脂中に、ポリオキシテトラメチレングリコールを5〜60重量%、ポリエチレングリコールを10〜50重量%含有することが好ましく、ポリオキシテトラメチレングリコールを5〜45重量%、ポリエチレングリコールを20〜45重量%含有することが更に好ましい。
また、例えば、ポリオール成分として、ポリオキシテトラメチレングリコールとポリエチレングリコールとのランダム共重合体を用いることにより、水膨潤性を抑制しつつ高透湿性を確保することができるので、水膨潤性も考慮する場合には、ポリオキシテトラメチレングリコールとポリエチレングリコールとのランダム共重合体を使用することが望ましい。
本発明においては、さらに鎖延長剤を使用することができる。鎖延長剤としては従来公知の材料を用いることができるが、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオール等のジオール類、エチレンジアミン等のジアミン類を挙げることができる。
本発明においては、必要に応じて、フィルムに通常使用される添加剤、例えば紫外線吸収剤、老化防止剤、充填剤、顔料、着色剤、難燃剤、帯電防止剤などを添加することができる。これらの添加剤は、その種類に応じて通常の量で用いられる。
エーテル系ウレタン樹脂は、例えば、ワンショット法又はプレポリマー法を用いて重合することができる。また、有機溶剤を使用しないバルク重合であっても、粘度低減のために少量の有機溶剤を用いた溶液中で重合を行ってもよい。
以下に、バルク重合について具体的に説明する。反応容器にジオール成分を投入し、温度が50〜80℃になるように調整し攪拌しつつ、イソシアネート成分を添加してウレタン化を起こさせる。さらに鎖延長剤を添加して反応させた後、反応生成物をトレーに移動して、100〜150℃で4時間以上保持し、反応を完結させることによって、塊状のエーテル系ウレタン樹脂を得ることができる。
本発明の皮膚貼付材用フィルム基材は、無機の多孔質物質を含有する。無機の多孔質物質を含有させることにより、フィルムの加工・操作時に、フィルムに良好なすべり性を付与して容易に操作を行うことができ、加工しやすくなる。無機の多孔質物質の含有量は、エーテル系ウレタン樹脂および無機の多孔質物質の合計重量中、1重量%以上、10重量%未満であり、好ましくは、1.5重量%以上、6.5重量%以下である。無機の多孔質物質を1重量%以上、10重量%未満含有させることにより、得られた皮膚貼付材用フィルム基材の柔軟性が乏しくなって貼付部位にフィットし難くなるという問題が生じることはなく、また、適切な機械的強度を有するフィルム基材を得ることができる。なお、無機の多孔質物質の含有量が10重量%以上になると、得られたフィルム基材は透明ではなくなるので(例えば白色になる)、光沢度はないものの視覚的に認識されて注目されやすくなり、人目をひく要因となる。
無機の多孔質物質は、ウレタン樹脂に対して、難溶性または不溶性であることが好ましい。無機の多孔質物質としては、例えば、シリカおよび炭酸カリウムからなる群から選ばれる少なくとも1種を含有する物質を用いることが好ましい。親油性が高い無機の多孔質物質を含有させることにより、優れた吸油効果(吸着効果)を発揮することができる。
無機の多孔質物質は、粉体状態であることが好ましく、その粉体の形状は特に限定されるものではないが、均一な分散性が得られることを考慮すると、球形であることが好ましい。本発明においては、無機の多孔質物質は、2〜20μmの平均粒径を有する球状粉体であることが好ましく、5〜12μmの平均粒径を有する球状粉体であることが更に好ましい。平均粒径が2μm未満では、混合時に継子のような状態になって均一に混合することが難しいことがある。一方、平均粒径が20μmを超えると、得られたフィルムの表面に凹凸が生じたり、フィルムに孔が形成されたりすることがあるので好ましくない。
本発明においては、例えば、塊状のエーテル系ウレタン樹脂を粉砕してペレット化し、この樹脂ペレットを溶融させた後、無機の多孔質物質を加えて均一になるように混合し、Tダイ押出し機やインフレーションダイ押出機を用いて、シート状に押出すことにより、エーテル系ウレタン樹脂を用いてなるフィルム基材を形成することができる。なお、シート状に押出されたフィルム基材は、通常、巻き取られる。あるいは、カレンダー加工により、2本の加熱したロール間でエーテル系ウレタン樹脂を圧延、伸展し、シート化することによりエーテル系ウレタン樹脂を用いてなるフィルム基材が形成され、フィルム基材は必要に応じて巻き取られる。あるいはまた、樹脂ペレットをN,N−ジメチルアミド、メチルホルムアミド等の溶剤に溶解し、無機の多孔質物質を加えて均一になるように混合し、この溶液をバーコーター等を用いて例えばポリエステルフィルム、紙等の剥離ライナー上に塗布し、乾燥させて溶剤を除去することにより、エーテル系ウレタン樹脂を用いてなるフィルム基材を形成してもよい。
本発明のフィルム基材の厚さは、医療用や衛生材料用に使用される粘着シート(皮膚貼付材)の場合には、10〜150μmの範囲内であることが好ましい。フィルムの厚みが10μm未満であると、皮膚へ貼付したり剥離する際に取り扱いにくいものとなり易く、通常使用法においては実用不可能なレベルまで操作性が低下する。一方、フィルムの厚みが150μmより厚いと、透湿性が十分に得られないので、皮膚に貼付することを前提とする皮膚貼付材としては適さないものとなる。皮膚貼付材がドレッシング用途に使用される場合には、フィルムの厚みは20〜60μmの範囲内であることが特に好ましい。また、薄手の皮膚貼付材を必要とするような用途の場合には、10〜60μmであることが好ましい。
なお、皮膚貼付材用フィルム基材は多層構成とすることができ、例えば、エーテル系ウレタン樹脂を用いてなるフィルムの積層体としてもよい。
本発明の皮膚貼付材用フィルム基材は、光沢度が低いことが好ましく、例えば、6%以下であることが好ましい。光沢度が6%以下であれば、皮膚に皮膚貼付材を貼付していても目につき難く、人目を引くことが少ない。本発明のように無機の多孔質物質を使用することによって、光沢度6%以下のフィルム基材を実現することができる。
本発明の皮膚貼付材用フィルム基材は、良好なすべり性を有することが好ましい。すべり性が低いとフィルムを操作する際に、フィルム自体がめくれて貼り付くことがあり、フィルムの操作や加工に困難を来たすことがあるので好ましくない。すべり性は、例えば、フェルトに対するすべり性(対フェルトすべり性)が3.0以下であり、ステンレス板に対するすべり性(対ステンレス板すべり性)が1.5以下であることが好ましい。フィルムがこのようなすべり性を有することにより、フィルム基材自体がめくれて貼り付くことを低減することができ、また、たとえめくれて貼り付きが生じた場合でも、めくれ・貼り付きの修正を容易に行うことができる。
本発明の皮膚貼付材用フィルム基材は、透湿度が800g/m・24hrs以上、4,000g/m・24hrs以下であることが好ましく、1,000g/m・24hrs以上、4,000g/m・24hrs以下であることが更に好ましく、1,300g/m・24hrs以上、4,000g/m・24hrs以下であることが特に好ましい。
ここで、フィルム等の透湿度とは、水蒸気が所定の条件下でフィルム等の1m当りを透過する量であり、所定量の水を所定の口径を有する容器内部に入れた後、容器の口をフィルムで覆い、温度40℃、相対湿度30%R.H.の条件下で24時間放置したときの水の減少量を1m当りに換算した値である。透湿度が高いほど、むれが少ないフィルム等であると言える。
本発明の皮膚貼付材用フィルム基材は、水膨潤率が実質的に0%であることが好ましい。本発明において、「水膨潤率が実質的に0%である」とは、生理食塩水中にフィルム基材を24時間浸漬した後のフィルム基材の膨潤率(縦又は横のフィルム基材の長さ変化の割合)がほとんど“0%”であることを意味する。
本発明の皮膚貼付材用フィルム基材は、少なくとも一方向の100%モジュラスが、1N/20mm幅以上、20N/20mm幅以下であることが好ましい。皮膚貼付材用フィルム基材の100%モジュラスが上記範囲内であれば、製造時や使用時における機械的強度が充分であり、破損することもないのである。
ここで、100%モジュラスとは、常温常湿における引張り試験による100%伸張時のモジュラスをいう。
本発明の皮膚貼付材は皮膚貼付材用フィルム基材の一方の面に粘着剤層を有する。具体的には、上記エーテル系ウレタン樹脂からなる皮膚貼付材用フィルム基材上に粘着剤層を有する。粘着剤層は、アクリル酸エステルを主成分とするアクリル系粘着剤、ポリオルガノシロキサンを主成分とするシリコーン系粘着剤、ポリエーテルポリウレタン及び/又はポリエステルポリウレタンを主成分とするウレタン系粘着剤からなる群から選ばれる少なくとも一種から形成されることが好ましい。
粘着剤層がアクリル系粘着剤から形成される場合には、例えば、アクリル酸エステル系ポリマーに、必要によりこのアクリル酸エステル系ポリマーと相溶可能なカルボン酸エステル、及び架橋剤を混合し、架橋処理を施すことにより得ることができる。ただし、カルボン酸エステルは、炭素数が16以上であり、常温で液状もしくはペースト状であることが好ましい。
アクリル酸エステル系ポリマーとは、(メタ)アクリル酸エステルを主成分とし、必要に応じて、共重合可能なモノマーを共重合したものである。(メタ)アクリル酸エステルとしては、アルキル基の炭素数が2以上であり、好ましくは炭素数が2以上、18以下の(メタ)アクリル酸アルキルエステルが好ましいものとして挙げられる。例えば、(メタ)アクリル酸のエチルエステル、プロピルエステル、ブチルエステル、ペンチルエステル、ヘキシルエステル、オクチルエステル、ノニルエステル、デシルエステル、ドデシルエステル等が挙げられる。これらの(メタ)アクリル酸エステルのうち、1種又は2種以上を用いることが好ましい。また、これらのアルキルエステル鎖は、直鎖でも分岐鎖でもよい。
(メタ)アクリル酸エステルと共重合可能なモノマーとしては、例えば、(メタ)アクリル酸、イタコン酸、マレイン酸等のカルボキシル基を含有するモノマー、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル等のヒドロキシル基を含有するモノマー、(メタ)アクリル酸メトキシエチル、(メタ)アクリル酸エトキシエチル、(メタ)アクリル酸ブトキシエチル、(メタ)アクリル酸メトキシポリエチレングリコール、(メタ)アクリル酸エトキシジエチレングリコール等のアルコキシ基を含有するモノマー、スチレンやスチレンの誘導体、酢酸ビニル、N−ビニル−2−ピロリドン等のビニル系モノマー等を挙げることができる。これらのモノマーを必要に応じて、1種又は2種以上を、(メタ)アクリル酸エステルに共重合させて使用することができる。
アクリル酸エステル系ポリマーは、ガラス転移温度が260K以下であることが望ましい。アクリル酸エステル系ポリマーのガラス転移温度を260K以下とすることにより、皮膚接着性を十分に発現できるようになり、医療用や衛生材料用の粘着シートの粘着剤層として望ましいものとなる。
アクリル酸エステル系ポリマーは、例えば、溶液重合法、乳化重合法、懸濁重合法等の公知の重合方法により得ることができる。また、過酸化物系化合物やアゾ系化合物等のラジカル重合開始剤を用いて、ラジカル重合を行うことによって得ることができる。
アクリル酸エステル系ポリマーと相溶可能なカルボン酸エステルは、常温で液状もしくはペースト状であることが好ましい。ロウ状等の固形状のカルボン酸エステルを混合して粘着剤層を形成すると、接着性が低下することがある。
本発明においては、アクリル酸エステル系ポリマーと、カルボン酸エステルと、架橋剤とを混合して少なくとも一部に架橋体を形成することによりゲル状の粘着剤層を得ることができる。このようにして得られた粘着剤層は、微小変形領域における弾性率を低下させることができ、皮膚面の凹凸に対して粘着剤層表面の密着性(濡れ性)を向上させて皮膚に対する良好な接着性を発揮することができる。しかも皮膚貼付材を剥離する際には、皮膚面にかかる応力を緩和したり、分散させることができるので、剥離時に皮膚面に対して物理的刺激をほとんど与えることがなく、皮膚面の角質の剥離等もほとんど生じず、皮膚の損傷も極めて少ない、という効果を有する。
本発明に好ましく使用されるカルボン酸エステルとしては、フタル酸、マレイン酸、アジピン酸、ステアリン酸や各種脂肪酸とアルキルアルコールとのエステル類、エチレングリコール、グリセリン等の多価アルコールとのエステル類等を用いることができる。例えば、ミリスチン酸エチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、イソステアリン酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジオクチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、オレイン酸オクチルドデシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、2−エチルヘキサン酸セチル、2−エチルヘキサン酸イソセチル、2−エチルヘキサン酸ステアリル、コハク酸ジオクチル等の一価アルコールを用いたエステルや、ジカプリル酸プロピレングリコール、ジカプリン酸プロピレングリコール、ジイソステアリン酸プロピレングリコール、モノカプリル酸グリセリル、トリカプリル酸グリセリル、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリル、トリカプリン酸グリセリル、トリラウリン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、トリオレイン酸グリセリル、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン等の二価以上の多価アルコールを用いたエステルを挙げることができる。
ただし、ここで用いられるカルボン酸エステルは炭素数が16以上であることが好ましい。カルボン酸エステルの炭素数が15以下では、フィルム基材が液状成分を多量に吸収してフィルム基材の膨化変形が生じる傾向を示す。
本発明においては、上記カルボン酸エステルを配合する場合、少なくとも1種を、アクリル酸エステル系ポリマーに溶解させる。配合量は特に限定されるものではないが、例えば、アクリル酸エステル系ポリマー100重量部に対して、カルボン酸エステルを30〜100重量部の範囲内で含有させることが好ましい。
本発明においては、上記カルボン酸エステルを溶解させたアクリル酸エステル系ポリマーを用いる場合には、その一部に架橋体が形成されていることが必要である。架橋体を形成するために架橋処理が施され、例えば、有機過酸化物、イソシアネート化合物、有機金属塩、金属キレート、エポキシ化合物等を用いて、化学的架橋処理が施されてもよいし、電離性放射線を用いて物理的架橋処理が施されてもよい。
粘着剤層を形成する樹脂組成物(粘着剤)には、必要に応じて、グリセリン、ポリエチレングリコール等の可塑剤、ポリアクリル酸、ポリビニルピロリドン等の水溶性又は吸水性の樹脂、ロジン系、テルペン系、石油系等の粘着付与剤、各種軟化剤、充填剤、顔料等の各種添加剤を配合することができる。特に、カルボン酸エステルとして不飽和結合を有するものを用いた場合には、大気中の酸素による酸化劣化によって物性の変化が生じ、所望の特性が発揮されないことが懸念されるので、従来公知の酸化防止剤を樹脂組成物(粘着剤)中に配合することが好ましい。
粘着剤層の厚みは、10〜100μmの範囲内に設定することが好ましい。粘着剤層の厚みが10μm未満であると、皮膚に貼着中、十分な接着性が発揮されないことがあり、100μmを超えると、皮膚貼付材に要求されるレベルの水蒸気透過性が得られないことがある。
人体の皮膚面に皮膚貼付材を貼付する場合には、個人差や貼付する部位によって多少の変動はあるが、40℃、30%R.H.の雰囲気下で24時間保存した時の透湿度が600g/m・24h・40℃・30%R.H.以上であることが好ましい。これ未満の透湿度しかない粘着シートを皮膚に1週間以上貼着すると、継続的なムレを発現し易くなり、皮膚刺激の原因となってしまう。皮膚貼付材は、透湿度が800g/m・24h・40℃・30%RH〜2,400g/m・24h・40℃・30%R.H.の範囲内に設定することが好ましい。
本発明の皮膚貼付材用フィルム基材は、粘着剤層を形成した後の変形が少ないことが必要である。変形が大きすぎると粘着テープ化等を実現することができず、皮膚貼付材を形成することができないからである。したがって、皮膚貼付材用フィルム基材は、粘着剤層を形成する粘着剤の液状成分、例えば、カプリル酸トリグリセライドに対しての吸収率が50%以下で、変形率が10%以下であることが好ましい。
本発明においては、この皮膚貼付材を用いて、絆創膏等の医療用テープやシートを形成することができる。例えば、皮膚貼付材を適当な大きさに切断して絆創膏を形成したり、あるいは創傷部分を被覆する被覆材、外科手術後の当て材、カテーテルの針入部やガーゼ等のカバー材等の医療用テープ又はシートを形成したり、皮膚貼付材に他の基材等を組み合わせて固定用テープや器具保持テープ等の医療用製品を形成することができる。なお、本発明の皮膚貼付材用基材及び皮膚貼付材は、皮膚に貼付する用途であれば、上記医療用途以外にも使用できることは言うまでもなく、例えば、粘着ピアスや、入れ墨テープ、カツラ固定用テープ、人工毛植毛用テープなどにも利用することができる。
以下に実施例を用いて、本発明を詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。また、以下の実施例において使用された測定方法及び評価方法を下記に示す。
<測定方法及び評価方法>
(1)皮膚貼付性
皮膚貼付材用フィルム基材の片面に、厚み60μmのアクリル系粘着剤層を形成して試験用皮膚貼付材を作製した。得られた試験用皮膚貼付材を、1.7cm×1.3cmの大きさに切断して試料片とした。この試料片を、ボランティア5人の額に貼付し、7日間保持した後、皮膚貼付性の評価を行った。ただし、皮膚貼付性の評価は、下記評価基準に基づき各人に点数をつけ、5人の平均値を求めた。その平均値を表1に示す。
評価基準:
5点 試料片に剥がれが生じなかった。
4点 試験片の周囲に剥がれが認められたが、面積の大部分が接着している。
3点 試料片の面積の1/3程度の面積に剥がれが認められた。
2点 試料片の面積の2/3程度の面積に剥がれが認められた。
1点 試料片が剥がれた。
(2)油影響下における貼付性(含油保持力)
皮膚貼付材用フィルム基材の片面に、厚み60μmのアクリル系粘着剤層を形成して試験用皮膚貼付材を作製した。得られた試験用皮膚貼付材を、1.7cm×1.3cmの大きさに切断して試料片とした。図1に示すように、この試料片1を、試験板2(1.5cm×3.0cmの大きさのベークライト板3に両面テープで上質紙4を貼り付けたもの)に2kg荷重にて貼り付ける。これに40℃で30分間エージングを行った後、上質紙上部の試料片が貼り付けられていない部分5(図1における斜線部分)にカプリル酸トリグリセライドを35μLしみ込ませる。その後、クリープ試験機にて300gの荷重を垂下させて、試料片1が落下するまでの時間を測定した。
(3)フィルム基材の透湿度
20mLの精製水を内径40mm、高さ40mmのガラス製容器(秤量びん)に入れ、直径50mmの円形に裁断した皮膚貼付材用フィルム基材を容器の口にのせ、固定した。フィルム基材を固定した容器全体の重量(W1)を測定した後、これを40℃、相対湿度30%R.H.の恒温恒湿機中に入れ、24時間放置後の重量(W2)を測定した。透湿度を下記式に基づいて算出した。ただし、透湿度は厚みに反比例すると仮定して、厚み30μmのものに換算して算出した。

透湿度(g/m・24h・40℃・30%R.H.)=
(W1−W2)/(0.02×0.02×π)
(4)水膨潤率
皮膚貼付材用フィルム基材を45mm×45mmの大きさに切断して試料片を作製する。この試料片の2辺(縦、横)に40mmの標線を記入する。試料片を、生理食塩水中に24時間浸漬した後、取り出して、表面に付着した液体をふき取り、直ちに標線の長さを測定する。生理食塩水に浸漬後の標線の長さと浸漬前の標線の長さ(40mm)とを下記式に代入して、水膨潤率を算出した。

水膨潤率(%)=[(浸漬後の標線の長さ−40)/40]×100
(5)オイル膨潤率
皮膚貼付材用フィルム基材を40mm×40mmの大きさに切断して試料片を作製する。この試料片の2辺(縦、横)の長さと重量を測定する(ここでは「初期の長さ」と表記する)。試料片を、トリカプリル酸グリセライド中に24時間浸漬した後、取り出して表面に付着した液を拭いとってから、2辺の長さを測定する(ここでは「浸漬後の長さ」と表記する)。下記式に基づいて、皮膚貼付材用フィルム基材の変形率(膨潤率)を算出した。

変形率(%)=[(浸漬後の長さ−初期の長さ)/初期の長さ]×100
(6)光沢度
皮膚貼付材用フィルム基材を、100mm×100mmの大きさに切断して試料片を作製する。この試料片を光沢度計を用いて測定する。
(7)目立ちやすさ
上記(1)皮膚貼付性の評価において、試料片の目立ちやすさを目視により下記評価基準の基づき評価した。

評価基準:
○ 試料片を貼付していることが認識されない
△ 試料片を貼付していることが、稀に認識される場合がある
× 試料片を貼付していることが認識されやすく、他人から指摘されうる状況にある
(8)100%モジュラス
皮膚貼付材用フィルム基材から幅20mm×長さ約100mmの大きさに切り出して試料片を作製する。この試料片の50mmの長さ地点に標線を記入する(チャック間距離50mm)。この試料片を引張速度300mm/分で引っ張り、試料片を100%引っ張った時の引張応力(単位:N/20mm幅)を測定した。
(9)引張強度
皮膚貼付材用フィルム基材から幅20mm×長さ約100mmの大きさに切り出して試料片を作製する。この試料片の50mmの長さ地点に標線を記入する(チャック間距離50mm)。この試料片を引張速度300mm/分で引っ張り、破断時の最大の引張応力を引張強度(単位:N/20mm幅)とした。
(10)伸び率
皮膚貼付材用フィルム基材から幅20mm×長さ約100mmの大きさに切り出して試料片を作製する。この試料片の50mmの長さ地点に標線を記入する(チャック間距離50mm)。この試料片を引張速度300mm/分で引っ張り、破断した時の伸びを測定し、伸び率を下記式に基づいて求めた。

伸び率(%)={(破断時の標線の長さ(mm)−50(mm))/50(mm)}×100
(11)すべり性
皮膚貼付材用フィルム基材から幅100mm×長さ200mmの大きさに切り出して試料片を作製する。図2に示すように、この試料片1の上に、63mm×63mmのステンレス板6(重量200g、片面にフェルトが貼り付けてある)を置き、このステンレス板を引張速度300mm/分で引っ張った。この引っ張った際の抵抗を測定し、これをすべり性(単位:N/6.6×6.3cm)とした。ただし、試料片がステンレス板と接するように置いて引っ張ったときのすべり性を「対ステンレスすべり性」とし、試料片がフェルトと接するように置いて引っ張ったときのすべり性を「対フェルトすべり性」とした。
(12)加工性
皮膚貼付材用フィルム基材をロール状態に保存した後、フィルムの繰り出しを行い、加工のし易さを下記基準に従って評価した。

評価基準:
○ フィルム繰り出し時にフィルム基材のめくれも貼り付きも生じずに問題なく加工できる。
△ フィルム繰り出し時にフィルム基材のめくれ及び/又は貼り付きが生じるが、生じためくれ及び/又は貼り付きを修正することができる
× フィルム繰り出し時にフィルム基材にめくれ及び/又は貼り付きが生じ、生じためくれ及び/又は貼り付きを修正することが難しい。
(実施例1)
冷却管、加熱装置、温度計、および攪拌装置を備えた反応容器に、ポリオールとして、重量平均分子量が1,000のポリオキシテトラメチレングリコールを38gと、重量平均分子量が2,000のポリエチレングリコールを26gと、1,4−ブタンジオールを6gとを投入し混合する。これを温度が70℃となるようにし、攪拌しながら、ポリイソシアネートとして、50℃にしたメチレンジフェニルジイソシアネートの30gを加えて5分間攪拌した。その後、反応生成物をトレーに写し、熱風乾燥機中に入れて140℃で5時間熟成して、塊状のエーテル系ウレタン樹脂を得た。
得られた塊状のエーテル系ウレタン樹脂を粉砕し、ジメチルホルムアミドに溶解させ、これに無機の多孔質物質(シリカ)を加え、混合して均一にした。ただし、無機の多孔質物質の添加量は、エーテル系ウレタン樹脂および無機の多孔質物質の合計重量中、2重量%である。得られた溶液を、バーコーターを用いて、補助フィルム(紙)の上に塗布し、乾燥させて溶剤を除去し、ポリエーテル系ウレタン樹脂を主成分とするフィルム基材を作製した。
得られたフィルム基材について、皮膚貼付性、油影響下における貼付性(含油保持力)、フィルム基材の透湿度、水膨潤率、オイル膨潤率、光沢度、目立ちやすさ、100%モジュラス、引張強度、伸び率、すべり性(対フェルト、対ステンレス板)、および、加工性の測定、評価等を行った。その結果を表1に示す。
(実施例2)
無機の多孔質物質の添加量を6重量%に変更した以外は実施例1と同様にしてフィルムを作製した。
得られたフィルムについて、実施例1と同様の評価を行った。その結果を表1に示す。
(比較例1)
無機の多孔質物質を含有させなかった以外は実施例1と同様にしてフィルムを作製した。
得られたフィルムについて、実施例1と同様の評価を行った。その結果を表1に示す。
(比較例2)
無機の多孔質物質の含有割合を10重量%に変更した以外は実施例1と同様にしてフィルムを作製した。
得られたフィルムについて、実施例1と同様の評価を行った。その結果を表1に示す。
なお、参考例として、市販品の皮膚貼付材用フィルム基材についても実施例1と同様の評価、測定等を行い、その結果を併せて表1に示した。
Figure 0005110856
表1から明らかなように、実施例1および2の皮膚貼付材用フィルム基材は、すべての評価において良好な結果が得られるものであることが分かった。例えば、含油保持力においても優れた結果が得られるものであり、吸油性を有し、油分の影響を低減することができ、長期間の貼付が可能であるものであった。また、操作性、加工性に優れたものであることも分かった。更にまた、貼着中は目立ち難く、例えば、かつら用フィルムに使用しても他人の目をひきつけることはなく、かつら使用者は安心して着用することができるものである。
一方、比較例1、比較例2、および、参考例は、上記いずれかの評価の1つ以上において、不良であり、劣ったものであることが分かった。
本発明の皮膚貼付材は、種々の大きさのシート状、テープ状等の形態で使用することができ、また、ロール状形態で保存することもできる。これらの皮膚貼付材は、皮膚貼付用途、例えば医療衛生分野、外用用途等の分野で使用することができ、具体的には、絆創膏、粘着包帯、ドレッシング材等に好適に使用される。
実施例における含油保持力の測定方法を説明する図である。 実施例におけるすべり性の測定方法を説明する図である。
符号の説明
1 試料片
2 試験板
3 ベークライト板
4 上質紙
5 油脂を含浸させた部分
6 ステンレス板(又はフェルト)

Claims (9)

  1. エーテル系ウレタン樹脂および無機の多孔質物質を含有する樹脂組成物からなるフィルム基材であって、該無機の多孔質物質の含有量が該エーテル系ウレタン樹脂および該無機の多孔質物質の合計重量中、1.5重量%以上、6.5重量%以下であることを特徴とする皮膚貼付材用フィルム基材。
  2. フィルムのフェルトに対するすべり性が3.0以下であり、ステンレス板に対するすべり性が1.5以下であることを特徴とする請求項1記載の皮膚貼付材用フィルム基材。
  3. 前記無機の多孔質物質が吸油性を有することを特徴とする請求項1または2記載の皮膚貼付材用フィルム基材。
  4. 光沢度が6%以下であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の皮膚貼付材用フィルム基材。
  5. 透湿度が、800〜4,000g/m・24hrsであることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載の皮膚貼付材用フィルム基材。
  6. 水膨潤率が実質的に0%であることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項記載の皮膚貼付材用フィルム基材。
  7. 厚みが10μm以上、60μm以下であることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項記載の皮膚貼付材用フィルム基材。
  8. 少なくとも一方向の100%モジュラスが、1N/20mm幅以上、20N/20mm幅以下であることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項記載の皮膚貼付材用フィルム基材。
  9. 請求項1から7のいずれか1項に記載の皮膚貼付材用フィルム基材の少なくとも片面に粘着剤層を有することを特徴とする皮膚貼付材。
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