JP4212988B2 - 粘着シート及び粘着シートの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は粘着シートに関し、例えば、医療用や衛生材料用に使用される粘着シートとその製造方法、及び、その粘着シートを内包する包装体に関する。
医療用や衛生材料用の粘着テープは、外部からの水、細菌、ウイルス等の侵入を阻止することができ、かつ、皮膚の曲面や動きに追随できる柔軟性を有することが必要である。そのため、このような粘着テープの支持体としては、高いゴム弾性を有するポリウレタンのようなエラストマーフィルムが一般的に用いられている。また、医療用や衛生材料用の粘着テープ、例えばドレッシング材等には、皮膚からの発汗による水分を外部へ蒸散できるように、透湿性に優れていることが要求される。透湿性が悪いと、皮膚から発生した水分が皮膚と粘着剤層との間に貯留し、粘着剤層の貼着力の低下を引き起こして粘着シートの固定機能が失われたり、皮膚面に貯留した水分によって皮膚が浸軟現象を引き起こし、皮膚障害が発生しやすくなる。そこで、ドレッシング材等の支持体には、低応力で極薄のエラストマーフィルムが使用され、概ね50%伸張時のモジュラスが10N/mm以下、厚みが70μm以下のエラストマーフィルムが多く使用されている。
ところが、低応力、かつ、極薄のエラストマーフィルムを用いた粘着シートは、製造時の加工性や貼付時の操作性に劣る。そこで、エラストマーフィルムを補助する目的で、例えば、合成樹脂フィルム、紙等の担持フィルムにエラストマーフィルムを仮着担持させた、粘着剤層/エラストマーフィルム/担持フィルムの3層構造の粘着シートが提案されている(特許文献1参照)。
粘着剤層に用いられる粘着剤としては、接着性及び透湿性に優れ、かつ、皮膚に対する化学的刺激の低い(メタ)アクリル酸エステル系ポリマーからなる粘着剤が一般的に使用されている。ところが、(メタ)アクリル酸エステル系ポリマーからなる粘着剤は接着力が強いので、粘着テープを皮膚から剥離する際に痛みを感じさせたり、皮膚の角質層や表皮に損傷を与えることがあった。特に、同一部位に繰り返して粘着テープを貼付する場合には、出血を伴うような皮膚損傷を生ずることもあり、大きな問題となっていた。
このような皮膚に対する物理的刺激を低減させる目的で、(メタ)アクリル酸エステル系ポリマー中に、このポリマーと相溶可能な液状成分を大量に含有させて、架橋処理を施してゲル状にした粘着剤が提案されている(例えば、特許文献2、特許文献3参照)。例えば、このような粘着剤は、(メタ)アクリル酸エステル系ポリマーの有する高い接着性を保持したまま、剥離時に皮膚面に与える応力を緩和させ、分散させることができる。したがって、皮膚に対する物理的刺激が少なく、角質等の剥離を生じることがないので、経皮吸収型のテープ製剤や医療用サージカルテープに適用されている。
医療用、衛生材料用等の粘着シートは、滅菌処理されることが多く、滅菌処理後の無菌状態を保持するために、通常、包装材料によって個別包装される。
しかしながら、個別包装された粘着シートの端面から粘着剤がはみ出して包装材料の内面を汚したり、粘着シートの背面に粘着剤が回り込んで背面を汚したり、さらには、内面や背面に付着した粘着剤によって、粘着シートを包装材料から取り出し難くなったりすることがあった。特に、粘着剤層が液状成分等を含有する場合には、粘着剤層が粘着シートの端面から滲み出して、粘着シートの背面や包装材料の内側面を汚染しやすく、結果として、粘着シートを包装材料から取り出し難くなることが多かった。
特開平7−16258号公報 特開平6−23029号公報 特開平6−319793号公報
本発明は上記問題点を解決すべくなされたものであり、本発明は例えば包装材料への貼り付きを防止することができる粘着シートを提供することを目的とする。
本発明の粘着シートは、担持フィルムの一方の面にエラストマーフィルムを有し、該エラストマーフィルムの上に粘着剤層が設けられた粘着シートであって、該粘着剤層とは反対側の最外層に凹凸が形成されていることを特徴とする。また、前記担持フィルムは、加熱収縮率が、縦方向で3.0%以下であり、横方向で1.2%未満である。
ここで、前記粘着剤層は、アクリル系重合体を主成分とし、かつ、該アクリル系重合体に対して相溶可能であり、常温で液状もしくはペースト状である相溶可能成分を含有する組成物から形成されていることができる。
また、前記エラストマーフィルムは、ポリエステルポリウレタン、ポリエーテルポリウレタン、ポリエーテルポリエステル及びポリエーテルポリアミドからなる群から選ばれる1つであることができる。
また、前記担持フィルムは、ポリエチレン、ポリプロピレン及びポリエステルからなる群から選ばれる1つであることができる。
また、前記相溶可能成分が、カルボン酸エステルであることができる。
本発明の粘着シートの製造方法は、担持フィルムとエラストマーフィルムとを積層し、別途剥離シート上に形成した粘着剤層をエラストマーフィルム面に重ねて貼り合わせた後、架橋反応を施すことを特徴とする。
本発明の包装粘着シートは、上記いずれかの粘着シートが、包装材料を用いて包装されていることを特徴とする。
本発明によれば、例えば、包装材料へ粘着シートが貼りつくことを防止することができ、粘着シートを容易に包装材料から取り出すことができる。また、本発明に開示した所定の粘着剤を使用することにより、適度な接着力を有し、剥離時に被着体に与える物理的刺激を抑えることができ、皮膚障害を発生することがない粘着シートを提供することができる。
発明を実施するための形態
本発明の粘着シートは、担持フィルムの一方の面にエラストマーフィルムを有し、このエラストマーフィルムの上に粘着剤層が設けられている。また、本発明の粘着シートは、粘着剤層とは反対側の最外層に凹凸が形成されている。この凹凸は、粘着シートの最外層が接する対象物に対して、貼り付き防止機能を発揮することができる。この凹凸が形成されていることによって、粘着剤層とは反対側の最外層が接する対象物の面、例えば、包装材料の内面との実質的な接触面積を小さくすることができる。したがって、対象物(例えば包装材料の内面)へ付着することを防ぐことができる。
例えば、以下に示すような構成を採用することにより、粘着シートの最外層に、対象物への貼り付き防止機能を発揮するような凹凸を形成することができる。すなわち、所定の加熱収縮率を有する担持フィルムとエラストマーフィルムとを含む支持体上に、相溶可能成分を含有する組成物から形成された粘着剤層を有する粘着シートである。しかしながら、これに限定されるものではない。
ここで、エラストマーフィルムは、皮膚への追従性が良好であって、身体等の屈曲等に伴う皮膚の凹凸や伸縮等に追従できる柔軟性を有するものであることが好ましい。このようなエラストマーフィルムの材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリアミド、ポリエステル、ポリウレタン、アクリル重合体等が挙げられる。本発明においてエラストマーフィルムは、皮膚からの発汗を妨げないものであることが好ましく、例えば、形成したフィルムが水蒸気透過性に優れている、ポリアミド、ポリエステル、ポリウレタン又はアクリル重合体が好ましく使用され、特に、ポリエステルポリウレタン、ポリエーテルポリウレタン、ポリエーテルポリエステル、ポリエーテルポリアミドが好ましく使用される。
ポリエーテルポリウレタンは、ポリオール成分とポリイソシアネート成分とを反応させて得られる。ポリエーテルポリウレタンを構成するポリオール成分は、ポリオキシアルキレン骨格を有するポリエーテルポリオールを少なくとも1種類含むことが好ましい。
ポリオキシアルキレン骨格を有するポリエーテルポリオールは、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド等のアルキレンオキサイドを少なくとも1種類重合させて得ることができる。ポリオキシアルキレン骨格を有するポリエーテルポリオールは、分子量が500〜3,000のものが好ましく使用される。
本発明においては、ポリオール成分として、ポリオキシアルキレン骨格を有するポリエーテルポリオールに、他のポリオール、例えば、ポリオキシテトラメチレングリコール、あるいはブタンジオール、ヘプタンジオール、ヘキサンジオール、シクロヘキサンジメタノール等のポリオールを一部混合して使用することができる。
ポリオキシアルキレン骨格を有するポリエーテルポリオールを含むポリオール成分を使用して形成されたポリエーテルポリウレタンは、後述するカルボン酸エステルから得られる粘着剤に対して、吸収性が低い。この理由は必ずしも明らかではないが、ポリエーテルポリウレタン中に極性の高いポリエーテル構造が存在すると、ポリエーテルポリウレタンは、例えば、炭素数16以上のカルボン酸エステルのように疎水性の大きなカルボン酸エステルとの親和性が低下することによる、と考えられる。
上記ポリエーテルポリウレタンを構成するポリイソシアネート成分としては、従来公知の材料を用いることができる。例えば、芳香族、脂肪族、脂環族のジイソシアネート、これらのジイソシアネートの二量体、三量体などが挙げられる。芳香族、脂肪族、脂環族のジイソシアネートとしては、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、水添キシリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、水添ジフェニルメタンジイソシアネート、1,5−ナフチレンジイソシアネート、1,3−フェニレンジイソシアネート、1,4−フェニレンジイソシアネート、ブタン−1,4−ジイソシアネート、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、シクロヘキサン−1,4−ジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタン−4,4−ジイソシアネート、1,3−ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサン、メチルシクロヘキサンジイソシアネート、m−テトラメチルキシリレンジイソシアネートなどが挙げられる。また、これらの二量体、三量体や、ポリフェニルメタンポリイソシアネートが用いられる。三量体としては、イソシアヌレート型、ビューレット型、アロファネート型等が挙げられ、適宜、使用することができる。これらのポリイソシアネートは単独で用いても、あるいは2種以上を混合して用いてもよい。
本発明においては、さらに鎖延長剤を使用することができる。鎖延長剤としては従来公知の材料を用いることができるが、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオール等のジオール類、エチレンジアミン、トリレンジアミン、イソホロンジアミン等のジアミン類を挙げることができる。
本発明においては、必要に応じて、通常、フィルムに通常使用される添加剤、例えば紫外線吸収剤、老化防止剤、充填剤、顔料、着色剤、難燃剤、帯電防止剤などを添加することができる。これらの添加剤は、その種類に応じて通常の量で用いられる。
ポリエーテルポリウレタンは、例えば、ワンショット法又はプレポリマー法を用いて重合することができる。また、溶剤を使用しないバルク重合であっても、粘度低減のために溶液中で重合を行ってもよい。
以下に、バルク重合について具体的に説明する。反応容器にポリオールを投入し、温度が50〜80℃になるように調整し攪拌しつつ、ポリイソシアネートを添加してウレタン化を起こさせる。さらに鎖延長剤を添加して反応させた後、反応生成物をトレーに移動して、100〜150℃で4時間以上保持し、反応を完結させることによって、塊状のポリエーテルポリウレタンを得ることができる。
ポリエーテルポリウレタンからなるフィルムは、塊状のポリエーテルポリウレタンを粉砕してペレット化し、この樹脂ペレットを溶融させた後、Tダイ押出し機やインフレーションダイ押出機を用いて、シート状に押出すことにより形成される。なお、シート状に押出されたフィルムは、通常、巻き取られる。あるいは、カレンダー加工により、2本の加熱したロール間でポリエーテルウレタン樹脂を圧延、伸展し、シート化することによりポリエーテルポリウレタンからなるフィルムが形成され、フィルムは必要に応じて巻き取られる。また、樹脂ペレットをN,N−ジメチルアミド(DMF)等の溶剤に溶解し、この溶液をバーコーター等を用いて例えばポリエステルフィルム等の剥離ライナー上に塗布し、乾燥させて溶剤を除去することにより、ポリエーテルポリウレタンからなるフィルムを形成してもよい。
本発明において、エラストマーフィルムの厚さは、医療用や衛生材料用に使用される粘着シートの場合には、10〜150μmの範囲内であることが好ましく、20〜70μmの範囲内であることが更に好ましい。フィルムの厚みが10μm未満であると、皮膚へ貼付したり剥離する際に破れることがあり、取り扱い操作性が低下することがある。一方、フィルムの厚みが150μmより厚いと、水蒸気透過性が十分に得られなかったり、皮膚への追従性に劣ることがある。粘着シートがドレッシング用途に使用される場合には、エラストマーフィルムの厚みは20〜60μmの範囲内であることが好ましい。
本発明においては、エラストマーフィルムに担持フィルムを積層させた積層体を含むものを支持体として使用する。担持フィルムを積層させることによって、粘着シートの製造時の加工性や貼付時の操作性を向上させることができる。
粘着シートを皮膚へ貼付する際に、皮膚の貼着部位を粘着シートの上から視覚的に確認することができるように、担持フィルム及びエラストマーフィルムは透明または半透明であることが好ましい。また、担持フィルムは、エラストマーフィルムに高い弾性率を付与することができるものであることが好ましく、例えば、常温常湿における引張り試験による50%伸張時のモジュラスが、2N/mm以上、200N/mm以下であることが好ましく、8N/mm以上、50N/mm以下であることがさらに好ましい。
使用される担持フィルムは、加熱収縮率が縦方向で3.0%以下、横方向で1.2%未満であり、縦方向で2.6%以下であることが好ましく、横方向で0.7%以下であることが好ましい。後述するように、粘着剤層に使用される粘着剤としては、特定のカルボン酸エステル等のような相溶可能成分を含有する粘着剤であることが好ましく、かかる粘着剤を使用する場合には、粘着特性をより良好にするために、熱架橋処理を行うことが好ましい。熱架橋処理過程で、粘着剤中の液状成分がエラストマーフィルムを通過して担持フィルムへ移行するので、フィルムが膨潤し、変形が生じて、支持体における粘着剤層とは反対側の最外層に凹凸が形成される。このように熱架橋処理が施される場合には、担持フィルムは延伸されていることが好ましく、所定の加熱収縮率を有することが好ましい。加熱収縮率が縦方向で3.0%以下、横方向で1.2%未満であれば、粘着剤中の液状成分がエラストマーフィルムを通過して担持フィルムに移行し、支持体が膨潤し、適度な変形が生じて粘着剤層とは反対側の最外層に所望の凹凸が形成される。ところが、加熱収縮率が縦方向で3.0%より大きく、横方向で1.2%より大きいと、担持フィルムの加熱収縮率が必要以上に大きくなるので、粘着剤層に熱架橋処理が施された場合に、粘着剤層とは反対側の最外層に凹凸が形成され難くなる。
加熱収縮率は、測定対象物である担持フィルムを100mm×100mmの大きさの正方形に切断し、ノギスを用いて、縦(又は横)の長さ(L1)を測定する。次に、切り出した基材(正方形の担持フィルム)を130℃で15分間加熱し、加熱後の縦(又は横)の長さ(L2)を同様に測定し、加熱収縮率を下記式より求める。

加熱収縮率(%)=[(L1−L2)/L1]×100
使用される担持フィルムの材料としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、ナイロン等のポリアミド、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等が挙げられる。
本発明の粘着シートは支持体上に粘着剤層を有し、具体的には、支持体の上記エラストマーフィルム上に粘着剤層を有する。粘着剤層は、アクリル系重合体、このアクリル系重合体と相溶可能であって常温で液状もしくはペースト状である相溶可能成分、及び架橋剤を混合し、架橋処理を施すことにより得られる。
ここでアクリル系重合体とは、(メタ)アクリル酸エステルを主成分とし、必要に応じて、共重合可能なモノマーを共重合したものである。(メタ)アクリル酸エステルとしては、アルキル基の炭素数が2以上であり、好ましくは炭素数が2以上、18以下のものが好ましいものとして挙げられる。例えば、(メタ)アクリル酸のエチルエステル、プロピルエステル、ブチルエステル、ペンチルエステル、ヘキシルエステル、オクチルエステル、ノニルエステル、デシルエステル、ドデシルエステル等が挙げられる。本発明においては、これらの(メタ)アクリル酸エステルのうち、1種又は2種以上が用いられる。また、これらのアルキルエステル鎖は、直鎖でも分岐鎖でもよい。
(メタ)アクリル酸エステルと共重合可能なモノマーとしては、例えば、(メタ)アクリル酸、イタコン酸、マレイン酸等のカルボキシル基を含有するモノマー、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル等のヒドロキシル基を含有するモノマー、(メタ)アクリル酸メトキシエチル、(メタ)アクリル酸エトキシエチル、(メタ)アクリル酸ブトキシエチル、(メタ)アクリル酸エチレングリコール、(メタ)アクリル酸メトキシポリエチレングリコール、(メタ)アクリル酸エトキシジエチレングリコール等のアルコキシ基を含有するモノマー、スチレンやスチレンの誘導体、酢酸ビニル、N−ビニル−2−ピロリドン等のモノマー等を挙げることができる。これらのモノマーを必要に応じて、1種又は2種以上を、(メタ)アクリル酸エステルに共重合させて使用することができる。
アクリル系重合体は、ガラス転移温度が260゜K以下であることが望ましい。アクリル系重合体のガラス転移温度を260゜K以下とすることにより、皮膚接着性を十分に発現できるようになり、医療用や衛生材料用の粘着シートの粘着剤層として望ましいものとなる。
アクリル系重合体は、例えば、溶液重合法、乳化重合法、懸濁重合法等の公知の重合方法により得ることができる。また、過酸化物系化合物やアゾ系化合物等のラジカル重合開始剤を用いて、ラジカル重合を行うことによって得ることができる。
アクリル系重合体に混合される相溶可能成分としては、例えば、カルボン酸エステルが挙げられる。このようなカルボン酸エステルは、炭素数が16以上であることが好ましく、常温で液状もしくはペースト状であることが好ましい。ただし、用いられるカルボン酸エステルとしては、ロウ状等の固形状のものは除かれる。固形状のカルボン酸エステルを混合して粘着剤層を形成すると、粘着剤層の接着性が低下してしまうからである。
本発明においては、アクリル系重合体と、カルボン酸エステルと、架橋剤とを混合して少なくとも一部に架橋体を形成することによりゲル状の粘着剤層を得ることができる。このようにして得られた粘着剤層は、微小変形領域における弾性率を低下させることができ、皮膚面の凹凸に対して粘着剤層表面の密着性(濡れ性)を向上させて皮膚に対する良好な接着性を発揮することができる。しかも粘着シートを剥離する際には、皮膚面にかかる応力を緩和したり、分散させることができるので、剥離時に皮膚面に対して物理的刺激をほとんど与えることがなく、皮膚面の角質の剥離等もほとんど生じず、皮膚の損傷も極めて少ない、という効果を有する。
本発明に好ましく使用されるカルボン酸エステルとしては、例えば、ミリスチン酸エチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、イソステアリン酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジオクチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、オレイン酸オクチルドデシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、2−エチルヘキサン酸セチル、2−エチルヘキサン酸イソセチル、2−エチルヘキサン酸ステアリル、コハク酸ジオクチル等の一価アルコールを用いたエステルや、ジカプリル酸プロピレングリコール、ジカプリン酸プロピレングリコール、ジイソステアリン酸プロピレングリコール、モノカプリル酸グリセリル、トリカプリル酸グリセリル、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリル、トリカプリン酸グリセリル、トリラウリン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、トリオレイン酸グリセリル、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン等の二価以上の多価アルコールを用いたエステルを挙げることができる。
本発明においては、上記カルボン酸エステルの少なくとも1種を、アクリル系重合体に溶解させることが好ましい。配合量は特に限定されるものではないが、例えば、アクリル系重合体100質量部に対して、カルボン酸エステルを30〜100質量部の範囲内で含有させることが好ましい。
本発明においては、粘着特性を良好にするために、上記カルボン酸エステルを溶解させたアクリル系重合体の一部に架橋体が形成されていることが好ましい。架橋体を形成するために架橋処理が施され、例えば、有機過酸化物、イソシアネート化合物、有機金属塩、金属キレート化合物、エポキシ基含有化合物等を用いて、化学的架橋処理が施されてもよいし、電離性放射線を用いて物理的架橋処理が施されてもよい。
粘着剤層を形成する樹脂組成物には、必要に応じて、グリセリン、ポリエチレングリコール等の可塑剤、ポリアクリル酸、ポリビニルピロリドン等の水溶性又は吸水性の樹脂、ロジン系、テルペン系、石油系等の粘着付与剤、各種軟化剤、充填剤、顔料等の各種添加剤を配合することができる。特に、カルボン酸エステルとして不飽和結合を有するものを用いた場合には、大気中の酸素による酸化劣化によって物性の変化が生じ、所望の特性が発揮されないことが懸念されるので、従来公知の酸化防止剤を樹脂組成物中に配合することが好ましい。
粘着剤層の厚みは、10〜80μmの範囲内に設定することが好ましい。粘着剤層の厚みが10μm未満であると、皮膚に貼着中、十分な接着性が発揮されないことがあり、80μmを超えると、皮膚貼付用粘着シートに要求されるレベルの水蒸気透過性が得られないことがある。
本発明においては、この粘着シートを用いて、絆創膏等の医療用テープやシートを形成することができる。例えば、粘着シートを適当な大きさに切断して絆創膏を形成したり、あるいは創傷部分を被覆する被覆材、外科手術後の当て材、カテーテルの針入部やガーゼ等のカバー材等の医療用テープ又はシートを形成したり、粘着シートに他の基材等を組み合わせて固定用テープや器具保持テープ等の医療用製品を形成することができる。
なお、本発明において「フィルム」という場合には、シートを含み、「シート」という場合には、フィルムを含む概念とする。
本発明の粘着シートは、例えば包装材料によって包装されていても良い。このような形態で市場に流通させることによって、包装されて滅菌処理された粘着シートの無菌状態を長期間保持することができる。
ここで使用される包装材料としては、通常、使用されるものと同様のものを使用することができるが、例えば、ポリエチレンシート、ポリプロピレンシート、ナイロンシート、金属箔等を使用することができる。
具体的には、ポリエチレンシート等からなる袋体に粘着シートを入れ、袋体の開口部をヒートシール等で塞ぎ、滅菌処理を施したもの等が挙げられる。
以下に実施例を用いて、本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の応用が可能である。なお、以下の実施例において、「部」とあるのは「質量部」を意味するものとする。
(実施例1)
エラストマー樹脂として、ポリエーテルポリウレタン(大日精化工業(株)製、「レザミンP−210」)を2軸スクリュー型の混練機で加熱溶融させた後、Tダイ式の押出し機を用いて厚みが30μmになるように押出し、エラストマーフィルムを形成した。
担持フィルムとして、加熱収縮率が縦方向2.6%、横方向0.3%の延伸ポリプロピレンフィルム(グンゼ(株)製、「シルファンMTO」、厚み40μm)を用意し、この延伸ポリプロピレンフィルムと、形成したエラストマーフィルムとをゴムロールを用いて密着させ、支持体を得た。
次に、イソノニルアクリレート、2−メトキシエチルアクリレート及びアクリル酸の重量分率が65:30:5である共重合体を主成分とする溶剤型のアクリル系粘着剤を100部(固形分重量)に対して、常温で液状ないしペースト状のトリカプリル酸グリセリルを60部と、さらに架橋剤成分として三官能性イソシアネート化合物を0.075部とを、トルエン中で混合溶解して粘着剤溶液を作製した。得られた粘着剤溶液を剥離シートの剥離処理面に、乾燥後の厚みが30μmになるように塗布し、120℃で3分間乾燥させて粘着剤層を形成した。次いで、この粘着剤層面を、形成した支持体のエラストマーフィルム面に重ね、ゴムロールを用いて貼り合わせた。その後、60℃の雰囲気下で3日間保存し、粘着剤層の架橋反応を完結させて粘着シートを作製した。
(実施例2)
実施例1において、担持フィルムを加熱収縮率が縦方向2.6%、横方向0.5%の延伸ポリプロピレンフィルム(グンゼ(株)製、「シルファンMTO」、厚み40μm)に変更した以外は実施例1と同様にして、粘着シートを作製した。
(実施例3)
実施例1において、担持フィルムを加熱収縮率が縦方向2.8%、横方向0.5%の延伸ポリプロピレンフィルム(グンゼ(株)製、「シルファンMTO」、厚み40μm)に変更した以外は実施例1と同様にして、粘着シートを作製した。
(実施例4)
実施例1において、担持フィルムを加熱収縮率が縦方向3.0%、横方向0.7%の延伸ポリプロピレンフィルム(グンゼ(株)製、「シルファンMTO」、厚み40μm)に変更した以外は実施例1と同様にして、粘着シートを作製した。
(比較例1)
実施例1において、担持フィルムを加熱収縮率が縦方向4.5%、横方向4.2%の延伸ポリプロピレンフィルム(グンゼ(株)製、「シルファンMTO」、厚み40μm)に変更した以外は実施例1と同様にして、粘着シートを作製した。
(比較例2)
実施例1において、担持フィルムを加熱収縮率が縦方向3.0%、横方向1.2%の延伸ポリプロピレンフィルム(グンゼ(株)製、「シルファンMTO」、厚み40μm)に変更した以外は実施例1と同様にして、粘着シートを作製した。
(比較例3)
実施例1において、担持フィルムを加熱収縮率が縦方向3.4%、横方向1.3%の延伸ポリプロピレンフィルム(グンゼ(株)製、「シルファンMTO」、厚み40μm)に変更した以外は実施例1と同様にして、粘着シートを作製した。
(評価試験)
実施例1〜4、比較例1〜3で得られた粘着シートについて、下記に示す評価試験を行った。その結果を表1に示す。
(1)移行量
剥離シート付きの粘着シートから剥離シートを剥がし、次に、この粘着シートの粘着剤層面をアルミニウム板に貼付した状態で、エラストマーフィルムから担持フィルムを剥離して担持フィルムのみを得る。この担持フィルムから30mm×40mmの大きさの試料片を切り出し、この試料片を50ccの酢酸エチルに24時間、常温で浸漬して抽出を行った。浸漬後の抽出液をキャピラリーガスクロマトグラフィー分析装置に注入し、クロマトグラムのピーク面積から、担持フィルムに移行した液状成分量を定量した。
(2)凹凸形成及び取り出し性
架橋処理を施した粘着シートの粘着剤層とは反対側の最外層を肉眼で観察し、凹凸が形成されているか否か確認した。凹凸が形成されていた場合には記号「○」、凹凸が形成されていなかった場合には記号「×」で示す。

次に、この粘着シートを、ポリエチレンシートからなる包装材料で包装して開口部をヒートシールした。この包装材料内に密封された粘着シートを、60℃で72時間保存した後、包装材料から粘着シートを取り出し、下記基準に基づいて評価を行った。

評価基準:
「○」…粘着シートの粘着剤層とは反対側の最外層に、適度な凹凸が形成されており、包装材料から粘着シートをスムースに取り出すことができた場合
「×」…粘着シートの粘着剤層とは反対側の最外層に、適度な凹凸が形成されておらず、包装材料から粘着シートをスムースに取り出すことができなかった場合
Figure 0004212988
表1から明らかなように、加熱収縮率が縦方向で3.0%以下、横方向で1.2%未満である担持フィルムを有し、相溶可能成分を含有する粘着剤層を用いて形成された本発明の実施例1から4の粘着シートは、粘着シートの粘着剤層とは反対側の最外層に適度な凹凸が形成されており、包装材料からの取り出しが容易に行えることが分かった。一方、比較例1〜3の粘着シートは、適度な凹凸が形成されておらず、包装材料からの取り出しが容易に行えないものであることが分かった。
例えば、特定の担持フィルムを有する支持体を用い、架橋処理を施す等によって粘着シートを作成することにより、粘着剤層とは反対側の最外層に貼り付き防止機能を有する凹凸を形成することができる。したがって、最外層と接触する面との面積を減少させることができるので、液状成分が滲み出し易い粘着剤層を有する粘着シートを包装材料で包装しても、包装材料の内面に貼り付くことなく、粘着シートを容易に取り出すことができる。
また、本発明の粘着シートは、既述したエラストマーフィルムを有する支持体を用いることによって、皮膚の曲面や動きに追従できる柔軟性を有することができ、例えば絆創膏として指等に貼着して屈曲運動をしたとしても、剥がれ等を生じることがない。
本発明の粘着シートを用いて、絆創膏等の医療用テープやシートを形成することができる。また、粘着シートに他の基材等を組み合わせて固定用テープや器具保持テープ等の医療用製品を得ることができる。

Claims (7)

  1. 担持フィルムの一方の面にエラストマーフィルムを有し、該エラストマーフィルムの上に粘着剤層が設けられた粘着シートであって、該粘着剤層とは反対側の最外層に凹凸が形成されており、前記担持フィルムの加熱収縮率が、縦方向で3.0%以下であり、横方向で0.7%以下であり、かつ、該粘着剤層は架橋処理が施されていて架橋反応が完結していることを特徴とする粘着シート。
  2. 前記粘着剤層が、アクリル系重合体を主成分とし、かつ、該アクリル系重合体に対して相溶可能であり、常温で液状もしくはペースト状である相溶可能成分を含有する組成物から形成されていることを特徴とする請求項1記載の粘着シート。
  3. 前記エラストマーフィルムが、ポリエステルポリウレタン、ポリエーテルポリウレタン、ポリエーテルポリエステル及びポリエーテルポリアミドからなる群から選ばれる1つであることを特徴とする請求項1又は2記載の粘着シート。
  4. 前記担持フィルムが、ポリエチレン、ポリプロピレン及びポリエステルからなる群から選ばれる1つであることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の粘着シート。
  5. 前記相溶可能成分が、カルボン酸エステルであることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載の粘着シート。
  6. 請求項1から5のいずれか1項記載の粘着シートを製造する方法であって、担持フィルムとエラストマーフィルムとを積層し、別途剥離シート上に形成した粘着剤層をエラストマーフィルム面に重ねて貼り合わせた後、架橋反応を施すことを特徴とする粘着シートの製造方法。
  7. 請求項1から5のいずれか1項に記載の粘着シートが、包装材料を用いて包装されていることを特徴とする包装粘着シート。
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