JP5110758B2 - ガソリン組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車用燃料などの分野で有用なエタノール配合ガソリン組成物に関する。
近年の環境問題への意識の高まりから、排出ガス中の一酸化炭素を削減するために、ガソリンに含酸素化合物を配合する技術が注目されている。中でも、メチル−t−ブチルエーテル(MTBE)を配合したガソリンは脚光を浴びている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平3−93894号公報
しかしながら、MTBEを配合したガソリンの場合、MTBEによる水質汚染などの問題が懸念される。そのため、MTBE以外の含酸素化合物のガソリンへの配合を検討する必要が生じてきている。
MTBE以外の含酸素化合物としては、地球温暖化の抑制の面から、エタノールが考えられる。しかし、エタノールの配合による見かけのモーター法オクタン価(混合モーター法オクタン価=混合MON)は配合するベースガソリンによって異なるため、エタノール配合ガソリンのモーター法オクタン価を事前に正確に予測することはできず、十分なエタノールのモーター法オクタン価向上効果を得ることは困難であった。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、ベースガソリンにエタノールを配合したガソリンのモーター法オクタン価を精度よく予測することができ、十分なモーター法オクタン価向上効果を達成することが可能なガソリン組成物を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のガソリン組成物は、組成物全量を基準として、エタノール1〜10容量%と、ベースガソリン90〜99容量%と、を含有し、ベースガソリンが、ベースガソリン全量を基準として、ノルマルパラフィン系炭化水素1〜25容量%と、イソパラフィン系炭化水素20〜50容量%と、オレフィン系炭化水素1〜30容量%と、芳香族系炭化水素1〜50容量%と、を含有し、且つ下記式(1):
EABMON=[114.6×(A)+50.6×(B)+30.5×(C)+8.9×(D)]/100+57.8 (1)
[式中、(A)、(B)、(C)及び(D)はそれぞれ、ベースガソリン全量を基準とする、ノルマルパラフィン系炭化水素の含有量(容量%)、イソパラフィン系炭化水素の含有量(容量%)、オレフィン系炭化水素の含有量(容量%)、及び芳香族系炭化水素の含有量(容量%)を示す]
で表されるEABMONが90.6以上110.1以下のものであることを特徴とする。

本発明のガソリン組成物によれば、上記特定の炭化水素組成を有し且つ式(1)で表される条件を満たすベースガソリンと、エタノールとをそれぞれ特定量含有させることによって、エタノールを配合した後のガソリン組成物のモーター法オクタン価を精度よく予測することができ、エタノールの配合によるモーター法オクタン価向上効果を最大限に発揮させることが可能となる。
以上説明した通り、本発明によれば、ベースガソリンにエタノールを配合したガソリンのモーター法オクタン価を精度よく予測することができ、十分なモーター法オクタン価向上効果を達成することが可能なガソリン組成物が提供される。
以下、本発明について詳述する。
(エタノール)
本発明のガソリン組成物は、組成物全量を基準として、エタノールを1〜10容量%含有する。エタノールの含有量は、モーター法オクタン価向上効果の観点から、1容量%以上が必要である。また、エタノールの含有量は、既販車の燃料供給系統部材への影響を抑える観点から、10容量%以下であることが必要であり、好ましくは7容量%以下、より好ましくは5容量%以下である。
エタノールの製造法は特に限定されるものではなく、公知の製造法から得られるすべてのエタノールが使用可能である。製造法としては、例えば、エチレンを原料として工業的に合成する方法や酵母の働きにより糖から製造する発酵法などが挙げられる。これらの中でも、製造時の二酸化炭素排出量など環境への影響を考慮すると、とうもろこし、さとうきびやその他の農産物、または木質資源や木質系廃棄物を利用したバイオマスからエタノールを製造することが好ましい。
(ベースガソリン)
本発明のガソリンは、組成物全量を基準として、ベースガソリンを90〜99容量%、好ましくは93〜99容量%、より好ましくは95〜99容量%含有する。
かかるベースガソリンは、ベースガソリン全量を基準として、ノルマルパラフィン系炭化水素1〜25容量%と、イソパラフィン系炭化水素20〜50容量%と、オレフィン系炭化水素1〜30容量%と、芳香族系炭化水素1〜50容量%とを含有し、且つ下記式(1):
EABMON=[114.6×(A)+50.6×(B)+30.5×(C)+8.9×(D)]/100+57.8 (1)
[式中、(A)、(B)、(C)及び(D)はそれぞれ、ベースガソリン全量を基準とする、ノルマルパラフィン系炭化水素の含有量(容量%)、イソパラフィン系炭化水素の含有量(容量%)、オレフィン系炭化水素の含有量(容量%)、及び芳香族系炭化水素の含有量(容量%)を示す]
で表されるEABMONが87以上のものである。
式(1)で表されるEABMONはエタノールをベースガソリンに配合した時の混合モーター法オクタン価(混合MON)を求めるために本発明者らが見出したベースガソリンについての指標であり、EABMONの値が大きいほどエタノール配合ガソリンにおいてエタノールの配合によるオクタン価向上効果が高いことを意味する。従って、EABMONは87以上が必要であり、95以上が好ましく、105以上が最も好ましい。
ベースガソリン中のノルマルパラフィン系炭化水素の含有量は、前述の通り1〜25容量%が必要であり、好ましくは5〜25容量%である。
ベースガソリン中のイソパラフィン系炭化水素の含有量は、前述の通り20〜50容量%が必要であり、好ましくは25〜50容量%である。
ベースガソリン中のオレフィン系炭化水素の含有量は、前述の通り1〜30容量%が必要であり、好ましくは1〜25容量%である。
ベースガソリン中の芳香族系炭化水素の含有量は、前述の通り1〜50容量%が必要であり、好ましくは1〜45容量%である。
本発明におけるエタノールによるモーター法オクタン価向上効果は、ベースガソリンのEABMON、並びにノルマルパラフィン系炭化水素、イソパラフィン系炭化水素、オレフィン系炭化水素及び芳香族系炭化水素の含有量の全てを上述の範囲内とすることにより初めて得られるものであり、これらのうちのいずれか1つでも上述の範囲を外れると、エタノール配合ガソリンにおけるエタノールによるモーター法オクタン価向上効果が不十分となる。
また、ベースガソリン中のナフテン系炭化水素の含有量は、好ましくは10容量%以下、より好ましくは6容量%以下、さらに好ましくは3容量%以下である。
なお、ここでいうベースガソリンのノルマルパラフィン系炭化水素、イソパラフィン系炭化水素、オレフィン系炭化水素、芳香族系炭化水素及びナフテン系の含有量は、石油学会規格JPI−5S−52−99「ガソリン−全組成分析法−キャピラリーカラムクロマトグラフ法に準拠して測定されるベースガソリン中の各々の成分の含有量(容量%)を意味する
(ベースガソリンのモーター法オクタン価)
本発明にかかるベースガソリンのモーター法オクタン価(MON)は、特に限定されるものではないが、エタノール配合後のガソリン組成物のノッキングを防止し、運転性を向上させる点から、78.0以上が好ましい。
なお、ここでいうモーター法オクタン価とは、JIS K 2280「オクタン価及びセタン価試験方法」により測定されるモーター法オクタン価を意味する。
(ベースガソリンの密度)
本発明にかかるベースガソリンの15℃における密度は、特に限定されるものではないが、0.710〜0.770g/cm3であることが好ましい。ベースガソリンの密度が0.710g/cm2に満たない場合は燃費が悪化する可能性があり、一方、0.770g/cm3を超える場合は加速性の悪化やプラグのくすぶりを生じる可能性がある。ここでいう密度とは、JIS K 2249「原油及び石油製品の密度試験方法並びに密度・質量・容量換算表」により測定される密度を意味する。
(ベースガソリンの蒸留性状)
本発明にかかるベースガソリンの蒸留性状としては、留出温度70℃における留出量(E70)、留出温度90℃における留出量(E90)、並びに留出温度150℃における留出量(E150)が下記の条件を満たすことが好ましい。
E70は、中低温運転性の悪化を防止する観点から、20容量%以上が好ましく、25容量%以上がさらに好ましい。また、E70の値が大きすぎると燃費の悪化及び高温運転性の悪化が生じる可能性があることから、42容量%以下が好ましく、38容量%以下がさらに好ましい。
E90は、中低温運転性の悪化を防止する観点から、37容量%以上が好ましく、42容量%以上がさらに好ましい。また、E90の値が大きすぎると燃費が悪化する可能性があることから、60容量%以下が好ましく、55容量%以下がより好ましい。
E150は、吸気バルブへのデポジット前駆体の付着防止の観点から、80容量%以上が好ましく、85容量%以上がさらに好ましく、90容量%以上が最も好ましい。E150が80容量%未満のときは、ガソリンが重質化し、吸気バルブへのデポジットが増加する原因となり好ましくない。
なお、ここでいうE70、E90及びE150は、JIS K 2254「石油製品−蒸留試験方法」に準拠した方法により測定される留出量を意味する。
(ベースガソリンの硫黄分)
本発明にかかるベースガソリンの硫黄分含有量は、ベースガソリン全量基準で、10質量ppm以下であることが好ましく、8質量ppm以下であることがより好ましい。硫黄分含有量が10質量ppmを超える場合、排出ガス処理触媒の性能に悪影響を及ぼし、排出ガス中のNOx、CO、HCの濃度が高くなる可能性があり、またベンゼンの排出量も増加する可能性がある。ここでいう硫黄分含有量とは、JIS K 2541「原油及び石油製品−硫黄分試験方法」により測定される硫黄含有量を意味する。
(ベースガソリンの調製)
本発明にかかるベースガソリンは、炭化水素組成が上記特定の条件を満たすように、各種ガソリン基材を用いて調整することができる。
ガソリン基材は、従来公知の任意の方法で製造することができる。具体的には例えば、原油を常圧蒸留して得られる軽質ナフサ、接触分解法で得られる接触分解ガソリン、水素化分解法で得られる水素化分解ガソリン、接触改質法で得られる改質ガソリン、改質ガソリンより芳香族分を抽出した残分であるラフィネート、オレフィンの重合によって得られる重合ガソリン、イソブタンなどの炭化水素に低級オレフィンを付加(アルキル化)することによって得られるアルキレート、軽質ナフサを異性化装置でイソパラフィンに転化して得られる異性化ガソリン、脱ノルマルパラフィン油、ブタン、芳香族炭化水素化合物、プロピレンを二量化し、続いてこれを水素化して得られるパラフィン留分、天然ガス等を一酸化炭素と水素に分解した後にF−T(Fischer−Tropsch)合成で得られるGTL(Gas to Liquids)の軽質留分などの基材を1種又は2種以上を混合することで製造できる。
典型的なベースガソリンの配合例を以下に記載する。但し、各ガソリン基材の個々の配合量は、最終的に得られるガソリンが、本発明のガソリン組成物としての規定を満足するように調整される。
(1)改質ガソリン:0〜70容量%
(2)改質ガソリンの軽質留分(沸点範囲:25〜120℃程度):0〜35容量%
(3)改質ガソリンの重質留分(沸点範囲:110℃〜200℃程度):0〜45容量%
(4)分解ガソリン:0〜50容量%
(5)分解ガソリンの軽質留分(沸点範囲:25〜90℃程度):0〜45容量%
(6)アルキレート:0〜40容量%
(7)異性化ガソリン:0〜30容量%
(8)軽質ナフサ:0〜40容量%
(9)ブタン:0〜10容量%。
(ガソリン組成物のモーター法オクタン価)
本発明のガソリン組成物においては、後述の式(2)、(3)の左辺で示される予測モーター法オクタン価に基づき、モーター法オクタン価の実測値を精度よく予測することができる。
本発明のガソリン組成物は、下記式(2):
[EABMON×EtOH+MON×(100−EtOH)]/100≧80 (2)
[式中、EtOHは組成物全量を基準とするエタノールの含有量(容量%)を示し、MONはベースガソリンのモーター法オクタン価を示す]
で表される条件を満たすことが好ましい。下記式(2)の左辺の値が80に満たない場合は耐ノッキング性が悪くなり好ましくない。
なお、本発明でいうモーター法オクタン価とは、JIS K 2280「オクタン価及びセタン価試験方法」により測定されるモーター法オクタン価を意味する(以下、同様である)。
また、本発明のガソリン組成物は、プレミアムガソリン仕様車の性能をさらに引き出すために、下記式(3):
[EABMON×EtOH+MON×(100−EtOH)]/100≧87 (3)
[式中、EtOHは組成物全量を基準とするエタノールの含有量(容量%)を示し、MONはベースガソリンのモーター法オクタン価を示す]
で表される条件を満たすことが好ましい。
また、本発明のガソリン組成物のモーター法オクタン価の実測値は、ノッキングを防止し、運転性を向上させる点から、好ましくは80以上である。さらに、本発明のガソリン組成物をプレミアムガソリン仕様車に使用する場合、モーター法オクタン価は、該自動車の性能を最大限引き出すために、好ましくは87以上である。
(ガソリン組成物の蒸留性状)
本発明のガソリン組成物の蒸留性状としては、特に限定されるものではないが、下記の通りであることが好ましい。ここでいう蒸留性状とは、JIS K 2254「石油製品−蒸留試験方法」によって測定される蒸留性状を意味する。
蒸留初留点:20〜37℃
10容量%留出温度(T10):35〜70℃
30容量%留出温度(T30):55〜77℃
50容量%留出温度(T50):75〜105℃
70容量%留出温度(T70):95〜135℃
90容量%留出温度(T90):115〜175℃
蒸留終点:150〜215℃。
蒸留初留点は、好ましくは20℃以上、より好ましくは23℃以上である。蒸留初留点が20℃に満たない場合は排出ガス中の炭化水素が増加する可能性がある。一方、蒸留初留点は、好ましくは37℃以下、より好ましくは35℃以下である。蒸留初留点が37℃を超える場合には、低温運転性が低下する可能性がある。
T10は、好ましくは35℃以上、より好ましくは40℃以上である。T10が35℃に満たない場合は排出ガス中の炭化水素が増加する可能性があり、また、ベーパーロックにより高温運転性が低下する可能性がある。一方、T10は、好ましくは70℃以下、より好ましくは60℃以下である。T10が70℃を超える場合には、低温始動性が低下する可能性がある。
T30は、好ましくは55℃以上、より好ましくは60℃以上である。T30が55℃に満たない場合は燃費が低下する可能性がある。一方、T30は、好ましくは77℃以下、より好ましくは75℃以下、さらに好ましくは70℃以下である。T30が77℃を超える場合には、中低温運転性が低下する可能性がある。
T50は、好ましくは75℃以上、より好ましくは80℃以上である。T50が75℃に満たない場合は燃費が低下する可能性がある。一方、T50は、好ましくは105℃以下、より好ましくは100℃以下、さらに好ましくは95℃以下である。T50が105℃を超える場合には、常温運転性が悪化する可能性がある。
T70は、好ましくは95℃以上である。T70が95℃に満たない場合は、燃費が低下する可能性がある。一方、T70は、好ましくは135℃以下、より好ましくは130℃以下である。T70が135℃を超える場合は冷機時の中低温運転性が低下する可能性があり、また、排出ガス中の炭化水素の増加、吸気バルブデポジットの増加、燃焼室デポジットが増加する可能性がある。
T90は、好ましくは115℃以上、より好ましくは120℃以上である。T90が115℃に満たない場合は、燃費が悪化する可能性がある。一方、冷機時の低温及び常温運転性の悪化、エンジンオイルのガソリンによる希釈の増加、炭化水素排出ガスの増加、エンジンオイルの劣化及びスラッジの発生、等の現象を防止できる観点から、T90は、好ましくは175℃以下、より好ましくは170℃以下、さらに好ましくは165℃以下である。
蒸留終点は、150℃以上であることが好ましい。また、蒸留終点は、好ましくは215℃以下、より好ましくは200℃以下、さらに好ましくは195℃以下である。蒸留終点が215℃を超えると、吸気弁デポジットや燃焼室デポジットが増加する可能性があり、また、点火プラグのくすぶりが発生する可能性がある。
(ガソリン組成物の密度)
本発明のガソリン組成物の15℃における密度は、特に限定されるものではないが、0.710〜0.770g/cm3であることが好ましい。ガソリン組成物の密度が0.710g/cm3に満たない場合は燃費が悪化する可能性があり、一方、0.770g/cm3を超える場合は加速性の悪化やプラグのくすぶりを生じる可能性がある。ここでいう密度とは、JIS K 2249「原油及び石油製品の密度試験方法並びに密度・質量・容量換算表」により測定される密度を意味する。
(ガソリン組成物の硫黄分)
本発明のガソリン組成物の硫黄分含有量は、特に限定されるものではないが、組成物全量を基準として、好ましくは10質量ppm以下、より好ましくは8質量ppm以下である。硫黄分含有量が10質量ppmを越える場合、排出ガス処理触媒の性能に悪影響を及ぼし、排出ガス中のNOx、CO、HCの濃度が高くなる可能性があり、またベンゼンの排出量も増加する可能性がある。ここでいう硫黄分含有量とは、JIS K 2541「原油及び石油製品−硫黄分試験方法」により測定される硫黄含有量を意味する。
(ガソリン組成物のリード蒸気圧)
本発明のガソリン組成物のリード蒸気圧(RVP)は、特に限定されるものではないが、ガソリン組成物が使用される季節や地域によって調整することが好ましい。より具体的には、夏期(5月〜9月)には、好ましくは44〜65kPa、より好ましくは50〜65kPa、最も好ましくは55〜65kPaに調整することが望ましい。一方、冬期(10月〜4月)には、好ましくは65〜93kPa、より好ましくは70〜93kPa、最も好ましくは70〜90kPaに調整することが望ましい。
(ガソリン組成物中のノルマルパラフィン系炭化水素及びイソパラパラフィン系炭化水素の含有量)
本発明のガソリン組成物に含まれるノルマルパラフィン系炭化水素の含有量は、ベースガソリン全量基準とする含有量が上記範囲内であり且つ上記式(1)を満たす限りにおいて特に限定されるものではないが、エタノールによるオクタン価向上効果を最大限発揮できることから、組成物全量を基準として、1〜24容量%が好ましく、5〜24容量%がより好ましい。また、同様に、イソパラフィン系炭化水素の含有量は、組成物全量を基準として、20〜49容量%が好ましく、25〜49容量%が好ましい。ここでいうノルマルパラフィン系炭化水素及びイソパラフィン系炭化水素の含有量とは、石油学会規格JPI−5S−52−99「ガソリン−全組成分析法−キャピラリーカラムクロマトグラフ法に準拠して測定されるガソリン組成物中のノルマルパラフィン系炭化水素及びイソパラフィン系炭化水素の含有量(容量%)を意味する。
(ガソリン組成物中の芳香族系炭化水素の含有量)
本発明のガソリン組成物に含まれる芳香族系炭化水素の含有量は、ベースガソリン全量基準とする含有量が上記範囲内であり且つ上記式(1)を満たす限りにおいて特に限定されるものではないが、組成物全量を基準として、40容量%以下であることが好ましく、35容量%以下であることがより好ましい。ガソリン組成物中の芳香族系炭化水素が40容量%を超えると、吸気バルブデポジットや燃焼室デポジットが増加したり、点火プラグのくすぶりが発生したりする可能性がある。あるいはまた、排出ガス中のベンゼン濃度が増加する可能性がある。ここでいう芳香族系炭化水素の含有量とは、石油学会規格JPI−5S−52−99「ガソリン−全組成分析法−キャピラリーカラムクロマトグラフ法に準拠して測定されるガソリン組成物中の芳香族系炭化水素の含有量(容量%)を意味する。
(ガソリン組成物中のオレフィン系炭化水素の含有量)
本発明のガソリン組成物に含まれるオレフィン系炭化水素の含有量は、ベースガソリン全量基準とする含有量が上記範囲内であり且つ上記式(1)を満たす限りにおいて特に限定されるものではないが、30容量%以下であることが好ましく、25容量%以下であることがより好ましい。オレフィン系炭化水素が30容量%を超えると、ガソリンの酸化安定性を悪化させ吸気バルブデポジットを増加させる可能性がある。ここでいうオレフィン系炭化水素とは、石油学会規格JPI−5S−52−99「ガソリン−全組成分析法−キャピラリーカラムクロマトグラフ法に準拠して測定されるガソリン組成物中のオレフィン系炭化水素の含有量(容量%)を意味する。
(ガソリン組成物中のナフテン系炭化水素の含有量)
本発明のガソリン組成物に含まれるナフテン系炭化水素の含有量は、好ましくは10容量%以下、より好ましくは6容量%以下、さらに好ましくは3容量%以下である。ここでいうナフテン系炭化水素の含有量とは、石油学会規格JPI−5S−52−99「ガソリン−全組成分析法−キャピラリーカラムクロマトグラフ法に準拠して測定されるガソリン組成物中のナフテン系炭化水素の含有量(容量%)を意味する。

(ガソリン組成物の酸化安定度)
本発明のガソリン組成物の酸化安定度は、特に限定されるものではないが、480分以上であることが好ましく、1440分以上であることがより好ましい。酸化安定度が480分に満たない場合は、貯蔵中にガムが生成する可能性がある。ここでいう酸化安定度とは、JIS K 2287「ガソリン酸化安定度試験方法(誘導期間法)」によって測定した値を意味する。
(ガソリン組成物のガム量)
本発明のガソリンの未洗実在ガム量は、特に限定されるものではないが、20mg/100mL以下であることが好ましい。また洗浄実在ガム量は、3mg/100mL以下であることが好ましく、1mg/100mL以下であることがより好ましい。未洗実在ガム量および洗浄実在ガム量が上記の値を超えた場合は、燃料導入系統における析出物の生成、あるいは吸入バルブへの膠着のおそれがある。ここでいう未洗実在ガム量及び洗浄実在ガム量とは、JIS K 2261「石油製品−自動車ガソリン及び航空燃料油−実在ガム試験方法−噴射蒸発法」により測定した値を意味する。
(銅板腐食性)
本発明のガソリン組成物の銅板腐食性は低いことが好ましい。より具体的には、JIS K 2513「石油製品−銅板腐食試験方法」(試験温度50℃、試験時間3時間)に準拠して得られる銅板腐食の測定値が、1以下であるのが好ましく、1a以下であるのがより好ましい。当該測定値が1を越える場合は、燃料系統の導管が腐食する可能性がある。
(清浄分散剤)
本発明のガソリン組成物は、必要に応じて清浄分散剤を含有していてもよい。清浄分散剤としては、コハク酸イミド、ポリアルキルアミン、ポリエーテルアミンなどのガソリン清浄分散剤として公知の化合物を用いることができる。これらの中でも空気中300℃で熱分解を行った場合にその残分が無いものが望ましい。好ましくはポリイソブテニルアミン及び/またはポリエーテルアミンを使用するのが良い。清浄分散剤の添加により吸気バルブデポジットを防止することができる。清浄分散剤の含有量はガソリン全量基準で25〜1000mg/Lであることが好ましく、吸気バルブデポジットを防止する点から、50〜500mg/Lがさらに好ましく、100〜300mg/Lが最も好ましい。
(その他の添加剤)
本発明のガソリン組成物に添加することができるその他の添加剤としては、具体的には、N,N’−ジイソプロピル−p−フェニレンジアミン、N,N’−ジイソブチル−p−フェニレンジアミン、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール、ヒンダードフェノール類等の酸化防止剤、N,N’−ジサリチリデン−1,2−ジアミノプロパンのようなアミンカルボニル縮合化合物等の金属不活性化剤、有機リン系化合物などの表面着火防止剤、多価アルコールあるいはそのエーテルなどの氷結防止剤、有機酸のアルカリ金属塩またはアルカリ土類金属塩、高級アルコール硫酸エステルなどの助燃剤、アニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、両性界面活性剤などの帯電防止剤、アゾ染料などの着色剤、有機カルボン酸あるいはそれらの誘導体類、アルケニルコハク酸エステル等の防錆剤、ソルビタンエステル類等の水抜き剤、キリザニン、クマリンなどの識別剤、天然精油合成香料などの着臭剤、高級カルボン酸モノグリセリドや高級カルボン酸のアミド化合物の混合物などの摩擦調整剤等が挙げられる。
これらの添加剤は、1種または2種以上を添加することができ、その合計添加量はガソリン全量基準で0.1質量%以下とすることが好ましい。
以下、実施例及び比較例に基づき本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に何ら限定されるものではない。
(各種性状の測定方法)
本実施例及び比較例におけるベースガソリン及びガソリン組成物の性状は以下に示す値を意味する。
ノルマルパラフィン系炭化水素、イソパラフィン系炭化水素、オレフィン系炭化水素、芳香族系炭化水素及びナフテン系炭化水素の各含有量は、石油学会規格JPI−5S−52−99「ガソリン−全組成分析法−キャピラリーカラムクロマトグラフ法に準拠して測定されるガソリン組成物中の各々の成分の含有量(容量%)を指す。
EABMONは式(1)で表されるものである。
密度は、JIS K 2249「原油及び石油製品の密度試験方法並びに密度・質量・容量換算表」により測定した密度である。
モーター法オクタン価(MON)は、JIS K 2280「オクタン価及びセタン価試験方法」により測定したモーター法オクタン価の実測値である。
予測モーター法オクタン価は、式(2)、(3)の左辺に基づいて得られる値である。
Δ(モーター法オクタン価)は、ガソリン組成物のモーター法オクタン価(実測値)からベースガソリンのモーター法オクタン価(実測値)を差し引いた値であり、エタノールによるモーター法オクタン価向上効果の指標である。
蒸留性状は、全てJIS K 2254「石油製品−蒸留試験方法」によって測定した値である。
蒸気圧は、JIS K 2258「原油及び燃料油蒸気圧試験方法(リード法)」により測定されるリード蒸気圧(RVP)を指す。
硫黄分含有量は、JIS K 2541「硫黄分試験方法」により測定したガソリン組成物全量基準の硫黄分の質量含有量である。
酸化安定度は、JIS K 2287「ガソリン酸化安定度試験方法(誘導期間法)」により測定される値を指す。
未洗実在ガム量及び洗浄実在ガム量は、JIS K 2261「石油製品−自動車ガソリン及び航空燃料油−実在ガム試験方法−噴射蒸発法」により測定される未洗実在ガム量及び洗浄実在ガム量を指す。
銅板腐食は、JIS K 2513「石油製品−銅板腐食試験方法」(試験温度50℃、試験時間3時間)に準拠して測定される値を指す。
(ベースガソリン)
分解ガソリン、改質ガソリン、軽質ナフサ、アルキレートなどの基材を用いて、表1に示すベースガソリン1〜8を調製し、以下の実施例及び比較例におけるベースガソリンとして用いた。
Figure 0005110758
[実施例1、比較例1]
実施例1ではベースガソリン1、比較例1ではベースガソリン5を用い、表2に示すガソリン組成物を調製した。
Figure 0005110758
[実施例2、比較例2]
実施例2ではベースガソリン2、比較例2ではベースガソリン6を用い、表3に示すガソリン組成物を調製した。
Figure 0005110758
[実施例3、比較例3]
実施例3ではベースガソリン3、比較例3ではベースガソリン7を用い、表4に示すガソリン組成物を調製した。
Figure 0005110758
[実施例4、比較例4]
実施例4ではベースガソリン4、比較例4ではベースガソリン8を用い、表5に示すガソリン組成物を調製した。

Figure 0005110758
表2に示す通り、実施例1と比較例1とは、ベースガソリンのモーター法オクタン価が同程度であり、また、エタノールとベースガソリンとの含有割合が同じであるが、実施例1の方がエタノールによるモーター法オクタン価向上効果が高いことが分かる。
同様に、表3〜5に示した結果から、実施例2と比較例2、実施例3と比較例3、実施例4と比較例4との対比においても、実施例2、3、4の方がエタノールによるモーター法オクタン価向上効果が高いことが分かる。

Claims (1)

  1. 組成物全量を基準として、エタノール1〜10容量%と、ベースガソリン90〜99容量%と、を含有し、
    前記ベースガソリンが、ベースガソリン全量を基準として、ノルマルパラフィン系炭化水素1〜25容量%と、イソパラフィン系炭化水素20〜50容量%と、オレフィン系炭化水素1〜30容量%と、芳香族系炭化水素1〜50容量%と、を含有し、且つ下記式(1):
    EABMON=[114.6×(A)+50.6×(B)+30.5×(C)+8.9×(D)]/100+57.8 (1)
    [式中、(A)、(B)、(C)及び(D)はそれぞれ、ベースガソリン全量を基準とする、ノルマルパラフィン系炭化水素の含有量(容量%)、イソパラフィン系炭化水素の含有量(容量%)、オレフィン系炭化水素の含有量(容量%)、及び芳香族系炭化水素の含有量(容量%)を示す]
    で表される、エタノールをベースガソリンに配合したときの混合モーター法オクタン価を求めるための指標であるEABMONが、90.6以上110.1以下のものであることを特徴とするガソリン組成物。
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