JP5109839B2 - 変速機の制御装置および制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、変速機のシフトポジションの切り換えに用いられるシフトレバーの位置を検出する技術に関し、特に、シフトレバーの位置を学習する技術に関する。
従来より、運転者によるシフトレバーの操作に従い自動変速機のシフトポジションをアクチュエータにより切り換えるシフト切換機構においては、シフトポジション切換用の動力源として電動機(たとえば直流モータ)を備えたものが知られている。
このようなシフト切換機構によれば、自動変速機のシフトポジションを運転者によるシフトレバーの操作力によって直接切り換える一般的な切換機構のように、シフトレバーとシフト切換機構とを機械的に接続する必要がないことから、これらの各部品を車両に搭載する際のレイアウト上の制限がなく、設計の自由度を高めることができる。
このようなシフト切換機構におけるシフトレバーとしては、モーメンタリタイプのシフトレバーが用いられる場合がある。モーメンタリタイプのシフトレバーにおいては、中立位置を起点としたシフトレバーの操作により、R、N、D、Bの走行ポジションへの切換およびPポジションからの切換が行なわれる。シフトレバーには、縦方向の操作の動きを検出するシフトセンサと横方向操作の動きを検出するセレクトセンサが設けられ、これらのセンサからの出力に基づいてシフトポジションが確定される。
特開2005−7993号公報(特許文献1)は、モーメンタリ機能を有するシフト操作装置において運転者の要求に適切に応答する変速機のシフト操作装置を開示する。この変速機のシフト操作装置は、変速機のシフト操作装置であって、複数のシフト位置に到達する経路と、運転者により経路を移動するように操作されるモーメンタリ式の可動部とを備える。可動部は、運転者による非操作時には予め定められた中立位置に保持される。シフト操作装置は、可動部がシフト位置に予め定められた認識時間の間保持されることにより、運転者が要求するシフト位置を認識するための認識手段と、認識されたシフト位置に対応する動力伝達状態になるように、変速機に対する制御信号を出力するための出力手段とを含む。経路は、中立位置と、複数のシフト位置の1つである第1のシフト位置と、複数のシフト位置の1つである、中立位置と第1シフト位置との間に設けられた第2のシフト位置とを備える。第1のシフト位置にあると認識されると変速機による動力伝達状態が第1の状態に設定される。第2のシフト位置にあると認識されると変速機による動力伝達状態が第1の状態とは異なる第2の状態に設定される。シフト操作装置はさらに、経路における可動部の移動方向に応じて、認識時間を設定するための設定手段を含む。
特開2005−7993号公報に開示されたシフト操作装置によると、運転者が変速機による動力伝達状態を第2の状態とする要求に基づく操作をして第2のシフト位置に可動部が位置する第1の場合と、中立位置に戻る際に第2のシフト位置に可動部が位置する第2の場合との、第2のシフト位置を認識する時間を別々に設定できる。そのため、可動部が第2のシフト位置に保持される時間に基づいて、運転者の要求を適切に認識できる。
特開2005−7993号公報
ところで、シフトレバーの位置はシフトセンサおよびセレクトセンサの出力電圧値に基づいて判定されるが、各センサの温度特性や組付け位置のばらつきなどによって、各センサの出力電圧値は変動する。そこで、たとえばシフトレバーが横方向移動中であることをセレクトセンサの出力電圧値に基づいて判断し、横方向移動中と判断された時のシフトセンサの出力電圧値を、シフトレバーの縦方向の基準位置を示す値として常に学習することが望ましい。
しかしながら、このような学習では、学習時に各センサの出力電圧値にノイズが発生した場合、あるいは運転者による急速なレバー操作によって学習時に既にシフトレバーが縦方向の基準位置からずれている場合など、意図しない状態で学習が行なわれて学習値が適正な値に対して大幅にずれてしまうことが考えられる。しかしながら、特許文献1には、このような問題を解決する技術について何ら言及していない。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、運転者によって操作される可動部の基準位置を示す値を、シフトセンサおよびセレクトセンサの出力値に基づいて適切に学習することができる変速機の制御装置および制御方法を提供することである。
第1の発明に係る制御装置は、運転者によってシフトゲートに沿って移動するように操作される可動部を有する車両に備えられる変速機を制御する。シフトゲートは、第1方向に延びる第1経路と、第1経路に接続され、第1方向とは異なる第2方向に延びる第2経路とを有する。制御装置は、第1方向の可動部の位置に応じた出力値を出力する第1センサと、第2方向の可動部の位置に応じた出力値を出力する第2センサと、第1センサと第2センサとに接続され、可動部が第1方向における基準位置に位置することを示す基準値と第1センサの出力値とを比較した結果および第2センサの出力値に基づいて、運転者が要求するシフトポジションを判定する制御ユニットとを含む。制御ユニットは、可動部が第2経路を移動することに応じて第2センサの出力値が変化した時の第1センサの出力値を用いて基準値の学習を行なうとともに、第2センサの出力値の変化前において第2センサの出力値が変化前に対応する値に維持される時間、および第2センサの出力値の変化後において第2センサの出力値が変化後に対応する値に維持される時間の少なくともいずれかの時間を計測し、計測された時間に基づいて学習の制限を行なう。
第2の発明に係る制御装置においては、第1または2の発明の構成に加えて、制御ユニットは、計測された時間が所定時間よりも長いという学習条件が成立するか否かを判断し、学習条件が成立する場合に学習を行ない、学習条件が成立しない場合に学習を行なわない。
第3の発明に係る制御装置においては、第1の発明の構成に加えて、第2センサは、可動部が第2経路における所定位置よりも第1経路側に位置する場合に第1出力値を出力し、可動部が第2経路における所定位置よりも第1経路側とは異なる側に位置する場合に第1出力値とは異なる第2出力値を出力する。制御ユニットは、第2センサの出力値が第1出力値および第2出力値のうちの一方の出力値から他方の出力値に変化する時までに一方の出力値に維持されていた第1時間、および第2センサの出力値が一方の出力値から他方の出力値に変化した時から他方の出力値に維持される第2時間を計測し、計測された第1時間が第1所定時間よりも長くかつ計測された第2時間が第2所定時間よりも長いという学習条件が成立するか否かを判断し、学習条件が成立する場合に学習を行ない、学習条件が成立しない場合に学習を行なわない。
第4の発明に係る制御装置においては、第1の発明の構成に加えて、制御ユニットは、計測された時間が所定時間よりも長くかつ可動部が第2経路を移動することに応じて第2センサの出力値が変化した時の第1センサの出力値が所定範囲に含まれるという学習条件が成立するか否かを判断し、学習条件が成立する場合に学習を行ない、学習条件が成立しない場合に学習を行なわない。
第5の発明に係る制御装置においては、第1の発明の構成に加えて、制御ユニットは、計測された時間が所定時間よりも長いという第1学習条件が成立するか否かを判断し、可動部が第2経路を移動することに応じて第2センサの出力値が変化した時の第1センサの出力値が所定範囲に含まれるという第2学習条件が成立するか否かを判断し、第1学習条件および第2学習条件の双方が成立する場合、第1センサの出力値に基づいて基準値の学習値を算出し、第1学習条件が成立しかつ第2学習条件が成立しない場合、所定範囲に含まれる値であって第1センサの出力値に最も近い値に基づいて学習値を算出し、第1の条件が成立しない場合、第2学習条件が成立するか否かに関わらず学習を行なわない。
第6の発明に係る制御装置においては、第4または5の発明の構成に加えて、所定範囲は、予め固定された範囲および基準値の履歴に応じて変動する範囲のいずれかの範囲である。
第7の発明に係る制御装置においては、第1の発明の構成に加えて、制御ユニットは、計測された時間の長さに応じて、第1センサの出力値を基準値の学習値に反映させる度合いを変更する。
第8の発明に係る制御装置においては、第1〜7のいずれかの発明の構成に加えて、制御ユニットは、可動部が第2経路を移動している時間における第1センサの出力値の平均値を算出し、算出された平均値に基づいて基準値の学習値を算出する。
第9の発明に係る制御装置においては、第1〜7のいずれかの発明の構成に加えて、制御ユニットは、Nを2以上の自然数とするとき、可動部が第2経路を移動している時間における第1センサの出力値の平均値を算出し、算出された平均値と基準値のN−1回目の学習値とに基づいて、基準値のN回目の学習値を算出する。
第10の発明に係る制御装置においては、第1の発明の構成に加えて、可動部が第2経路を移動している時間における第1センサの出力値は、第1経路における第2経路との接続位置に可動部が位置する時の第1センサの出力値を示す。基準位置は、第1経路における第2経路との接続位置である。
第11の発明に係る制御装置においては、第1の発明の構成に加えて、第2経路は、中立位置を有する。可動部は、運転者による非操作時に中立位置に保持されるモーメンタリ式の可動部である。
第12の発明に係る制御方法は、第1の発明に係る制御装置と同様の要件を備える。
本発明によれば、第2センサ(セレクトセンサ)の出力値が所定値に維持される時間を計測し、計測された時間に基づいて学習の制限を行なう。このようにすると、たとえば第2センサ(セレクトセンサ)の出力値が所定値に維持される時間が所定時間よりも短い場合には、ノイズの影響などを考慮して可動部の基準位置を示す値の学習を行なわないようにすることができる。これにより、意図しない状態で学習が行なわれることが抑制されるため、基準位置を示す値を適切に学習することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰り返さない。
<第1の実施の形態>
図1は、本実施の形態に係るシフト制御システム10の構成を示す。本実施の形態に係るシフト制御システム10は、車両に搭載される変速機構2のシフトポジションを電気制御により切り換えるシフトバイワイヤシステムとして機能する。本実施の形態において、シフト制御システム10が搭載される車両として、ハイブリッド車両を一例に説明するが、少なくともアクチュエータの駆動力を用いて変速機のシフトポジションを切り換えるシフト制御システム10が搭載される車両であれば、特にハイブリッド車両に限定されるものではない。なお、本実施の形態において、変速機構2は、無段変速機構から構成される変速機であるが、有段変速機構から構成されてもよい。
シフト制御システム10は、Pスイッチ20と、シフトレバー機構26と、HV(Hybrid Vehicle)−ECU(Electronic Control Unit)30と、パーキング制御装置(以下
、「P−ECU」ともいう)40と、アクチュエータ42と、エンコーダ46と、シフト切換機構48とを含む。
Pスイッチ20は、変速機構2のシフトポジションをパーキングポジション(以下、「Pポジション」ともいう)とパーキング以外のポジション(以下、「非Pポジション」ともいう)とを切り換えるためのスイッチである。運転者は、Pスイッチ20を通じて、シフトポジションをPポジションに切り換える指示を入力する。Pスイッチ20はモーメンタリスイッチであってもよい。Pスイッチ20が受付けた運転者からの指示を示すP指令信号は、HV−ECU30に送信される。なお、このようなPスイッチ20以外により、非PポジションからPポジションにシフトポジションを切り換えるものであってもよい。
シフトレバー機構26は、シフトゲート260と、シフトレバー270と、シフトセンサ22と、セレクトセンサ24とから構成される。
シフトレバー270は、運転者による非操作時には中立位置(以下、「Mポジション」とも記載する)に維持され、運転者による操作時にはシフトゲート260に形成された通路に沿って移動されるモーメンタリタイプのシフトレバーである。なお、モーメンタリタイプのシフトレバーの構造および動作については、周知の技術であるため、その詳細な説明は行なわない。
シフトゲート260には、前進走行ポジション(以下「Dポジション」という)、後進走行ポジション(以下「Rポジション」という)、ニュートラルポジション(以下「Nポジション」という)およびブレーキポジション(以下「Bポジション」という)などのシフトポジションに対応する位置が予め設定される。
シフトセンサ22は、シフトレバー270のシフト方向(図1の紙面上下方向)の位置に応じたシフト電圧値Vshを検出し、検出結果をHV−ECU30に出力する。
セレクトセンサ24は、シフトレバー270のセレクト方向(図1の紙面左右方向)の位置に応じたセレクト電圧値Vseを検出し、検出結果をHV−ECU30に出力する。
HV−ECU30は、Pスイッチ20、シフトセンサ22およびセレクトセンサ24からの各出力に基づいて、シフト制御システム10の動作を統括的に管理する。
HV−ECU30は、シフトセンサ22からのシフト電圧値Vshと、セレクトセンサ24からのセレクト電圧値Vseとに基づいて、シフトゲート260におけるシフトレバー270の位置を判定する。
HV−ECU30は、判定されたシフトレバー270の位置がシフトゲート260における移動先の位置に所定時間維持されると、移動先の位置に対応するシフトポジションを確定する。
HV−ECU30は、確定されるシフトポジションがD、N、R、およびBのいずれかのポジションであると、車両情報(たとえばアクセル開度など)に基づいて要求トルクを演算し、確定したポジションおよび要求トルクに応じたトルク指令を変速機構2に送信するとともに、非P要求信号をP−ECU40に送信する。これにより、変速機構2のシフトポジションが、確定したシフトポジションに切り換えられる。
また、HV−ECU30は、Pスイッチ20からのP指令信号を受信すると、P−ECU40に対してP要求信号を送信する。
P−ECU40は、HV−ECU30と相互に通信可能に接続される。P−ECU40は、HV−ECU30からのP要求信号または非P要求信号を受信すると、シフトポジションをPポジションと非Pポジションとの間で切り換えるために、シフト切換機構48を駆動するアクチュエータ42の動作を制御し、現在のシフトポジションがPポジションであるか非Pポジションであるかを示す信号をHV−ECU30に送信する。
アクチュエータ42は、スイッチドリラクタンスモータ(以下、「SRモータ」と表記する)により構成され、P−ECU40からのアクチュエータ制御信号を受信してシフト切換機構48を駆動する。なお、本発明においてアクチュエータ42は、モータにより構成されるものとして説明するが、油圧により構成されるようにしてもよい。
エンコーダ46は、アクチュエータ42と一体的に回転し、SRモータの回転状況を検出する。本実施の形態のエンコーダ46は、A相、B相およびZ相の信号を出力するロータリーエンコーダである。P−ECU40は、エンコーダ46から出力される信号を取得してSRモータの回転状況を把握し、SRモータを駆動するための通電の制御を行なう。
図2を参照して、シフトレバー機構26について詳細に説明する。シフトゲート260は、互いにシフト方向(図2の紙面上下方向)に沿って形成される第1シフト経路262および第2シフト経路264と、セレクト方向(図2の紙面左右方向)に沿って形成され、第1シフト経路262と第2シフト経路264とを接続するセレクト経路266とを有する。
なお、図2において、中央線LC1は、セレクト経路266におけるセレクト方向の中央線を示し、中央線LC2は、第1シフト経路262におけるシフト方向の中央線を示す。なお、これらの線は、各方向の中央でなくてもよい。線LRは、中央線LC2と第1シフト経路262の上端との間のセレクト方向と平行な線であり、線LDは、中央線LC2と第1シフト経路262の下端との間のセレクト方向と平行な線である。
上述したように、シフトレバー270は、運転者による非操作時にはMポジションに維持され、運転者の操作によってシフトゲート260に形成される経路に沿って移動させられる。
第1シフト経路262の両端の位置にRポジションおよびDポジションが設けられ、中央の位置にNポジションが設けられる。第2シフト経路264の上端の位置にMポジションが設けられ、下端の位置にBポジションが設けられる。
セレクト経路266は、第1シフト経路262のNポジションと第2シフト経路264のMポジションとを接続する。
セレクト電圧値Vse(セレクトセンサ24の出力電圧値)は、ノイズが生じない正常時において、シフトレバー270が中央線LC1よりMポジション側の領域に含まれるときにLoとなり、中央線LC1よりNポジション側の領域に含まれるときにHiとなる。
シフト電圧値Vsh(シフトセンサ22の出力電圧値)は、ノイズが生じない正常時において、シフトレバー270がシフト方向の上側(図2の紙面上側)に位置するほど大きな値となる。また、シフト電圧値Vshは、シフトレバー270が中央線LC2上に位置するときに基準電圧値VCとなり、シフトレバー270が線LD上に位置するときに基準電圧値VC−所定値αとなり、シフトレバー270が線LR上に位置するときに基準電圧値VC+所定値βとなる。なお、所定値α,βは、シフトセンサ22の出力特性、中央線LC2と線LDとの相対距離、中央線LC2と線LRとの相対距離によって定まる値である。
基準電圧値VCは、HV−ECU30に予め記憶されている。なお、この基準電圧値VCが本発明の学習対象である。
HV−ECU30は、セレクト電圧値VseがHiである場合において、シフト電圧値Vshが基準電圧値VC−所定値αよりも大きくかつ基準電圧値VC+所定値βよりも小さい場合にシフトレバー270の位置をNポジションと判定し、シフト電圧値Vshが基準電圧値VC−所定値αよりも小さい場合にシフトレバー270の位置をDポジションと判定し、シフト電圧値Vshが基準電圧値VC+所定値βよりも大きい場合にシフトレバー270の位置をRポジションと判定する。
また、HV−ECU30は、セレクト電圧値VseがLoである場合において、シフト電圧値Vshが基準電圧値VC−所定値αよりも大きい場合にシフトレバー270の位置をMポジションと判定し、シフト電圧値Vshが基準電圧値VC−所定値αよりも小さい場合にシフトレバー270の位置をBポジションと判定する。
このように、基準電圧値VCは、シフトレバー270の位置がいずれのシフトポジションに位置するのかを判定する際の基準となる重要な値であるが、シフトレバー270が中央線LC2上に位置するときの実際のシフト電圧値Vshは、各センサの温度特性や組付け位置のばらつきなどによって変動する。
そのため、HV−ECU30は、セレクト電圧値VseのLoからHiへの変化あるいはHiからLoへの変化(以下、これらの変化を単に「セレクト電圧値Vseの変化」ともいう)を検出し、セレクト電圧値Vseの変化を検出した時点でシフトレバー270がセレクト経路266を移動している(すなわちシフトレバー270が中央線LC2上に位置する)と推定して、セレクト電圧値Vseの変化を検出した時点のシフト電圧値Vshに基づいて、基準電圧値VCの学習を行なう。
この学習の際、セレクト電圧値Vseの変化を検出した時点のシフト電圧値Vshを単純に基準電圧値VCの学習値とすると、学習値は適正値とならない場合が考えられる。
たとえば、セレクト電圧値Vseの変化がノイズの影響によるものであった場合、実際にはシフトレバー270が中央線LC2上に位置しない場合が考えられる。また、セレクト電圧値Vseの変化を検出した時点のシフト電圧値Vshそのものにノイズが混在していることも考えられる。さらに、HV−ECU30がセレクト電圧値Vseの変化を検出するサイクルタイムに対して急速に運転者によるシフトレバー270の操作が行なわれた場合、HV−ECU30がセレクト電圧値Vseの変化を検出した時点では既にシフトレバー270が中央線LC2上に位置しないことも考えられる。これらのいずれの場合においても、学習値は適正値とならない。
これらの問題を解決するために、本発明は、セレクト電圧値Vseの変化前にセレクト電圧値VseがLo(あるいはHi)に維持されていた時間、およびセレクト電圧値Vseの変化後にセレクト電圧値VseがHi(あるいはLo)に維持される時間を計測し、これらの計測時間の少なくともいずれか一方が所定時間よりも短い場合には、基準電圧値VCの学習を行なわないようにする点に特徴を有する。さらに、本発明は、学習値を算出する際、セレクト電圧値Vseの変化前と変化後のシフト電圧値Vshの平均値に基づいて基準電圧値VCの学習値を算出する点に特徴を有する。
なお、以下の説明においては、セレクト電圧値VseがLoからHiに変化する場合について説明するが、本発明は、セレクト電圧値VseがHiからLoに変化する場合についても適用することができる。
図3に、本実施の形態に係るHV−ECU30の基準電圧値VCの学習を行なう際の機能ブロック図を示す。HV−ECU30は、入力インターフェイス310と、演算処理部320と、記憶部330と、出力インターフェイス340とを含む。
入力インターフェイス310は、シフトセンサ22からのシフト電圧値Vshと、セレクトセンサ24からのセレクト電圧値Vseとを受信して、演算処理部320に送信する。
記憶部330には、各種情報、プログラム、しきい値、マップ等が記憶され、必要に応じて演算処理部320からデータが読み出されたり、格納されたりする。記憶部330には、演算処理部320から送信された、シフト電圧値Vsh、セレクト電圧値Vse、および学習対象である基準電圧値VCの各履歴が記憶されている。
演算処理部320は、学習条件判断部321と、学習制御部322とを含む。学習条件判断部321は、基準電圧値VCの学習条件が成立しているか否かを判断し、判断結果を学習制御部322に出力する。
学習条件判断部321は、Lo判断部321Aと、変化判断部321Bと、Hi判断部321Cと、Vsh判断部321Dとを含む。
Lo判断部321Aは、セレクト電圧値Vseの変化前においてセレクト電圧値VseがLoに維持されていた時間を計測し、計測された時間が所定時間T1よりも長いか否かを学習条件の1つとして判断する。
変化判断部321Bは、セレクト電圧値VseがLoからHiに変化したか否かを学習条件の1つとして判断する。
Hi判断部321Cは、セレクト電圧値Vseの変化後においてセレクト電圧値VseがHiに維持されている時間を計測し、計測された時間が所定時間T2よりも長いか否かを学習条件の1つとして判断する。
Vsh判断部321Dは、シフト電圧値Vshが予め定められた学習許可範囲内であるか否かを学習条件の1つとして判断する。
学習制御部322は、学習条件判断部321が学習条件を満たすと判断した場合、基準電圧値VCの学習を行なう。学習条件判断部321が学習条件を満たさないと判断した場合、基準電圧値VCの学習を行なわない。
また、学習制御部322は、基準電圧値VCの学習を行なう場合、シフトレバー270がセレクト経路266を移動している時間におけるシフト電圧値Vshの平均値、および記憶部330に記憶されている前回の基準電圧値VCの学習値VC(N−1)に基づいて、今回の基準電圧値VCの学習値VC(N)を算出する。なお、今回の基準電圧値VCの学習値VC(N)は、前回の基準電圧値VCの学習値VC(N−1)に代えて、新たな学習値として記憶部330に記憶される。
学習条件判断部321と、学習制御部322とは、いずれも演算処理部320であるCPUが記憶部330に記憶されたプログラムを実行することにより実現される、ソフトウェアとして機能するものとして説明するが、ハードウェアにより実現されるようにしてもよい。なお、このようなプログラムは記憶媒体に記録されて車両に搭載される。
図4を参照して、本実施の形態に係る制御装置であるHV−ECU30で実行されるプログラムの制御構造について説明する。なお、このプログラムは、予め定められたサイクルタイムTCで繰り返し実行される。
ステップ(以下、ステップをSと略す)100にて、HV−ECU30は、セレクト電圧値VseがLoに維持される時間を計測し、計測された時間が所定時間T1より長く継続しているか否かを判断する。所定時間T1よりも長く継続していると(S100にてYES)、処理はS102に移される。そうでないと(S100にてNO)、処理はS112に移される。
S102にて、HV−ECU30は、セレクト電圧値VseがLoからHiに変化したか否かを判断する。セレクト電圧値VseがLoからHiに変化すると(S102にてYES)、処理はS104に移される。そうでないと(S104にてNO)、処理はS112に移される。
S104にて、HV−ECU30は、セレクト電圧値VseがHiに維持される時間を計測し、計測された時間が所定時間T2より長く継続しているか否かを判断する。所定時間T2よりも長く継続していると(S104にてYES)、処理はS106に移される。そうでないと(S104にてNO)、処理はS112に移される。
S105にて、HV−ECU30は、今回のサイクル(セレクト電圧値VseがLoからHiに変化したと判断されたサイクル)で検出したシフト電圧値Vsh(n)と、前回のサイクル(今回のサイクルよりも1サイクル前のサイクル)で検出したシフト電圧値Vsh(n−1)との差の絶対値が所定値ΔVより小さいか否か(すなわちVsh(n)とVsh(n−1)との電位差が所定の範囲内であるか否か)を判断する。所定値ΔVより小さいと(S105にてYES)、処理はS106に移される。そうでないと(S105にてNO)、処理はS112に移される。
S106にて、HV−ECU30は、今回のサイクルで検出したシフト電圧値Vsh(n)と、前回のサイクルで検出したシフト電圧値Vsh(n−1)とがともに学習許可範囲内であるか否かを判断する。この学習許可範囲の上限値VUおよび下限値VLは固定値である。なお、学習許可範囲の上限値VUおよび下限値VLを、基準電圧値VCの学習履歴に基づいて変更してもよい。たとえば、基準電圧値VCの前回の学習値VC(N−1)から所定値αを減じた値を下限値VLとし、基準電圧値VCの前回の学習値VC(N−1)に所定値βを加えた値を上限値VUとするようにしてもよい。学習許可範囲内であると(S106にてYES)、処理はS108に移される。そうでないと(S106にてNO)、処理はS112に移される。
S108にて、HV−ECU30は、前回のサイクルで検出したシフト電圧値Vsh(n−1)と、今回のサイクルで検出したシフト電圧値Vsh(n)との平均値Aを、{Vsh(n−1)+Vsh(n)}/2と算出する。
S110にて、HV−ECU30は、前回の基準電圧値VCの学習値VC(N−1)とS108の処理で算出した平均値Aとをさらに平均した値を、今回の基準電圧値VCの学習値VC(N)として算出する。たとえば、HV−ECU30は、今回の基準電圧値VCの学習値VC(N)を、{前回の基準電圧値VCの学習値VC(N−1)+平均値A}/2と算出する。S112にて、HV−ECU30は、基準電圧値VCの学習を行なわない。
以上のような構造およびフローチャートに基づく本実施の形態に係るHV−ECU30の学習動作について、図5を参照しつつ説明する。
図5は、時刻taにてセレクト電圧値VseがLoからHiに変化した場合のセレクト電圧値Vse、シフト電圧値Vsh、およびHV−ECU30の学習動作のタイミングチャートである。
上述したように、HV−ECU30は、サイクルタイムTCでセレクト電圧値Vseの変化を検出している。そのため、HV−ECU30がセレクト電圧値Vseの変化を実際に検出するタイミングは、時刻taよりも遅い時刻t2となる。
HV−ECU30は、セレクト電圧値Vseの変化を検出した時刻t2以前に、セレクト電圧値VseがLoに維持される時間が所定時間T1より長く継続していると判断すると(S100にてYES)、時刻t2以後に、セレクト電圧値VseがHiに維持される時間が所定時間T2より長く継続しているか否かを判断する(S104)。
これらの判断は、セレクト電圧値Vseの変化がノイズの影響によるものであったか否かを判断し、ノイズの影響によるものであった場合に、学習を行なわれないようにするためのものである。たとえば、図5の一点鎖線に示したように、時刻tbにてセレクト電圧値VseがLoからHiに変化した場合であっても、時刻tb後にセレクト電圧値VseがHiに維持される時間が所定時間T2よりも短い場合は、セレクト電圧値Vseの変化がノイズの影響であると判断して、基準電圧値VCの学習を行なわない(S112)。
HV−ECU30は、セレクト電圧値VseがHiに維持される時間が所定時間T2より長く継続すると(S104にてYES)、所定時間T2が経過した時刻t3にて、セレクト電圧値Vseの変化を検出した時刻t2でのシフト電圧値Vsh(2)と、時刻t2よりも1サイクルタイムTC前の時刻t1でのシフト電圧値Vsh(1)との差の絶対値が所定値ΔVよりも小さいか否か、およびシフト電圧値Vsh(1)とシフト電圧値Vsh(2)とがともに学習許可範囲内であるか否かを判断する(S104にてYES、S105、S106)。この判断は、シフト電圧値Vsh(1)とシフト電圧値Vsh(2)とが、ノイズの影響などで異常な値となっていないことを確認するための処理である。
図5においては、シフト電圧値Vsh(1)とシフト電圧値Vsh(2)と差の絶対値が所定値ΔVよりも小さく(S105にてYES)、かつシフト電圧値Vsh(1)とシフト電圧値Vsh(2)とがともに学習許可範囲内である(S106にてYES)。そのため、HV−ECU30は、時刻t3にて、シフト電圧値Vsh(1)とシフト電圧値Vsh(2)との平均値Aを算出し(S108)、さらに前回の基準電圧値VCの学習値VC(N−1)と平均値Aとをさらに平均した値を、今回の基準電圧値VCの学習値VC(N)として算出する(S110)。
このように、セレクト電圧値Vseが実際にLoからHiに変化する時刻taの前後のシフト電圧値Vsh(1),Vsh(2)の平均値Aを学習値の算出に用いることで、ノイズあるいは運転者によるシフトレバー270の急速操作による学習値のずれを抑制することができる。
加えて、平均値Aと前回の学習値VC(N−1)とをさらに平均した値を、最終的な今回の学習値VC(N)とすることで、ノイズあるいは運転者によるシフトレバー270の急速操作による学習値のずれをさらに抑制することができる。
以上のように、本実施の形態においては、セレクト電圧値Vseの変化前にセレクト電圧値VseがLoに維持される時間が所定時間よりも長いこと、およびセレクト電圧値Vseの変化後にセレクト電圧値VseがHiに維持される時間が所定時間よりも長いことを基準電圧値VCの学習条件としている。そのため、ノイズの影響によってセレクト電圧値Vseの瞬間的に変化したような場合には、これらの学習条件が成立せず、基準電圧値VCの学習を行なわない。これにより、シフトレバー270が中央線LC2上に位置しない時点のシフト電圧値Vshに基づく基準電圧値VCの学習を抑制することができる。これにより、基準電圧値VCを適切に学習することができる。
なお、本実施の形態において、図4の100の処理で計測された時間(セレクト電圧値VseがLoに維持される時間)、あるいは図4のS104の処理で計測された時間(セレクト電圧値VseがHiに維持される時間)に応じて、学習の程度(たとえばシフト電圧値Vshを学習値に反映させる度合い)を変更するようにしてもよい。
たとえば、学習値の算出処理(図4のS110の処理)にて、今回の基準電圧値VCの学習値VC(N)を、係数k(0<k<1)を用いて、(1−k)×VC(N)+k×Aと算出し、この係数kの値を、セレクト電圧値VseがLoに維持される時間、あるいはセレクト電圧値VseがHiに維持される時間が短いほど、小さな値に設定する(すなわちシフト電圧値Vshを学習値に反映させる度合いを小さくする)ようにしてもよい。
また、本実施の形態において、学習条件を満たさない場合においても、全く学習を行なわないのではなく、シフト電圧値Vshを学習値に反映させる度合いを小さくするようにしてもよい。
<第2の実施の形態>
以下、本実施の形態の変形例について説明する。前述の第1の実施の形態においては、学習値の算出に用いるシフト電圧値Vshが学習許可範囲に含まれない場合は、学習を行なわない(図4のS106にてNO、S112)。これに対し、本実施の形態は、シフト電圧値Vshが学習許可範囲に含まれない場合、学習許可範囲の上限値VUあるいは下限値VLを用いて学習を行なうものである。また、本実施の形態は、前述の図4のS105に相当する処理を行なわない。その他の制御ブロックおよびフローチャートは、前述の実施の形態と同じであるため、ここでの詳細な説明は繰返さない。
図6を参照して、本実施の形態に係るHV−ECU30で実行されるプログラムの制御構造について説明する。なお、図6に示したフローチャートの中で、前述の図4に示したフローチャートと同じ処理については同じステップ番号を付してある。それらについての処理も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。
S200にて、HV−ECU30は、今回のサイクルで検出したシフト電圧値Vsh(n)と、前回のサイクルで検出したシフト電圧値Vsh(n−1)とがともに学習許可範囲内であるか否かを判断する。なお、本処理そのものは、前述の図4のS106の処理と同じ内容であり、学習許可範囲に含まれない場合に行なわれる処理が異なる。学習許可範囲内であると(S200にてYES)、処理はS108に移される。そうでないと(S200にてNO)、処理はS202に移される。
S202にて、HV−ECU30は、学習許可範囲の上限値VUおよび下限値VLに基づいて、平均値Aを算出する。すなわち、平均値A={Vsh(n−1)+Vsh(n)}/2において、たとえばVsh(n)が学習許可範囲の上限値VUよりも大きい場合には、Vsh(n)に代えて上限値VUを用いて、平均値Aを{Vsh(n−1)+VU}/2と算出する。また、たとえばVsh(n)が学習許可範囲の下限値VLよりも小さい場合には、Vsh(n)に代えて下限値VLを用いて、平均値Aを{Vsh(n−1)+VL}/2と算出する。
以上のような構造およびフローチャートに基づく本実施の形態に係るHV−ECU30の学習動作について、図7を参照しつつ説明する。
図7は、時刻tcにてセレクト電圧値VseがLoからHiに変化した場合のセレクト電圧値Vse、シフト電圧値Vsh、およびHV−ECU30の学習動作のタイミングチャートである。
前述の第1の実施の形態でも説明したように、HV−ECU30はサイクルタイムTCでセレクト電圧値Vseの変化を検出しているため、HV−ECU30がセレクト電圧値Vseの変化を実際に検出するタイミングは、時刻tcよりも遅い時刻t5となる。
ここで、図7に示すシフト電圧値Vshにおいては、時刻t5より1サイクルタイムTC前の時刻t4でのシフト電圧値Vsh(4)は学習許可範囲内であるが、時刻t5でのシフト電圧値Vsh(5)はノイズの影響で学習許可範囲の上限値VUを超えている。
このような場合、前述の第1の実施の形態においては学習を行なわない(図4のS106にてNO、S112)が、本実施の形態においては、時刻t6において、学習許可範囲の上限値VUを超えているシフト電圧値Vsh(5)に代えて学習許可範囲の上限値VUを用いて、学習が行われる(S200にてNO、S202、S110)。
すなわち、平均値Aを、{Vsh(4)+Vsh(5)}/2ではなく、{Vsh(n−1)+VU}/2と算出し(S202)、この平均値Aと前回の基準電圧値VCの学習値VC(N−1)とをさらに平均した値を、今回の基準電圧値VCの学習値VC(N)として算出する(S110)。
このようにすると、たとえば学習値の初期値がリセットされたときのように、学習を早期に行ないたい場合において、ノイズによる学習値のずれを最小限に抑制しつつ、学習を確実に行なうことができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
シフト制御システムの構成を示す図である。 シフトレバー機構を説明するための図である。 ECUの機能ブロック図である。 ECUの制御構造を示すフローチャート(その1)である。 ECUの学習動作のタイミングチャート(その1)である。 ECUの制御構造を示すフローチャート(その2)である。 ECUの学習動作のタイミングチャート(その2)である。
符号の説明
2 変速機構、10 シフト制御システム、20 Pスイッチ、22 シフトセンサ、24 セレクトセンサ、26 シフトレバー機構、30 HV−ECU、40 P−ECU、42 アクチュエータ、46 エンコーダ、48 シフト切換機構、260 シフトゲート、262 第1シフト経路、264 第2シフト経路、266 セレクト経路、270 シフトレバー、310 入力インターフェイス、320 演算処理部、321 学習条件判断部、321A Lo判断部、321B 変化判断部、321C Hi判断部、321D Vsh判断部、322 学習制御部、330 記憶部、340 出力インターフェイス。

Claims (12)

  1. 運転者によってシフトゲートに沿って移動するように操作される可動部を有する車両に備えられる変速機の制御装置であって、前記シフトゲートは、第1方向に延びる第1経路と、前記第1経路に接続され、前記第1方向とは異なる第2方向に延びる第2経路とを有し、
    前記制御装置は、
    前記第1方向の前記可動部の位置に応じた出力値を出力する第1センサと、
    前記第2方向の前記可動部の位置に応じた出力値を出力する第2センサと、
    前記第1センサと前記第2センサとに接続され、前記可動部が前記第1方向における基準位置に位置することを示す基準値と前記第1センサの出力値とを比較した結果および前記第2センサの出力値に基づいて、前記運転者が要求するシフトポジションを判定する制御ユニットとを含み、
    前記制御ユニットは、前記可動部が前記第2経路を移動することに応じて前記第2センサの出力値が変化した時の前記第1センサの出力値を用いて前記基準値の学習を行なうとともに、前記第2センサの出力値の変化前において前記第2センサの出力値が変化前に対応する値に維持される時間、および前記第2センサの出力値の変化後において前記第2センサの出力値が変化後に対応する値に維持される時間の少なくともいずれかの時間を計測し、前記計測された時間に基づいて前記学習の制限を行なう、変速機の制御装置。
  2. 前記制御ユニットは、前記計測された時間が所定時間よりも長いという学習条件が成立するか否かを判断し、前記学習条件が成立する場合に前記学習を行ない、前記学習条件が成立しない場合に前記学習を行なわない、請求項1に記載の変速機の制御装置。
  3. 前記第2センサは、前記可動部が前記第2経路における所定位置よりも前記第1経路側に位置する場合に第1出力値を出力し、前記可動部が前記第2経路における前記所定位置よりも前記第1経路側とは異なる側に位置する場合に前記第1出力値とは異なる第2出力値を出力し、
    前記制御ユニットは、前記第2センサの出力値が前記第1出力値および前記第2出力値のうちの一方の出力値から他方の出力値に変化する時までに前記一方の出力値に維持されていた第1時間、および前記第2センサの出力値が前記一方の出力値から前記他方の出力値に変化した時から前記他方の出力値に維持される第2時間を計測し、前記計測された第1時間が第1所定時間よりも長くかつ前記計測された第2時間が第2所定時間よりも長いという学習条件が成立するか否かを判断し、前記学習条件が成立する場合に前記学習を行ない、前記学習条件が成立しない場合に前記学習を行なわない、請求項1または2に記載の変速機の制御装置。
  4. 前記制御ユニットは、前記計測された時間が所定時間よりも長くかつ前記可動部が前記第2経路を移動することに応じて前記第2センサの出力値が変化した時の前記第1センサの出力値が所定範囲に含まれるという学習条件が成立するか否かを判断し、前記学習条件が成立する場合に前記学習を行ない、前記学習条件が成立しない場合に前記学習を行なわない、請求項1に記載の変速機の制御装置。
  5. 前記制御ユニットは、前記計測された時間が所定時間よりも長いという第1学習条件が成立するか否かを判断し、前記可動部が前記第2経路を移動することに応じて前記第2センサの出力値が変化した時の前記第1センサの出力値が所定範囲に含まれるという第2学習条件が成立するか否かを判断し、前記第1学習条件および前記第2学習条件の双方が成立する場合、前記第1センサの出力値に基づいて前記基準値の学習値を算出し、前記第1学習条件が成立しかつ前記第2学習条件が成立しない場合、前記所定範囲に含まれる値であって前記第1センサの出力値に最も近い値に基づいて前記学習値を算出し、前記第1の条件が成立しない場合、前記第2学習条件が成立するか否かに関わらず前記学習を行なわない、請求項1に記載の変速機の制御装置。
  6. 前記所定範囲は、予め固定された範囲および前記基準値の履歴に応じて変動する範囲のいずれかの範囲である、請求項4または5に記載の変速機の制御装置。
  7. 前記制御ユニットは、前記計測された時間の長さに応じて、前記第1センサの出力値を前記基準値の学習値に反映させる度合いを変更する、請求項1に記載の変速機の制御装置。
  8. 前記制御ユニットは、前記可動部が前記第2経路を移動している時間における前記第1センサの出力値の平均値を算出し、前記算出された平均値に基づいて前記基準値の学習値を算出する、請求項1〜7のいずれかに記載の変速機の制御装置。
  9. 前記制御ユニットは、Nを2以上の自然数とするとき、前記可動部が前記第2経路を移動している時間における前記第1センサの出力値の平均値を算出し、前記算出された平均値と前記基準値のN−1回目の学習値とに基づいて、前記基準値のN回目の学習値を算出する、請求項1〜7のいずれかに記載の変速機の制御装置。
  10. 前記可動部が前記第2経路を移動している時間における前記第1センサの出力値は、前記第1経路における前記第2経路との接続位置に前記可動部が位置する時の前記第1センサの出力値を示し、
    前記基準位置は、前記第1経路における前記第2経路との接続位置である、請求項1に記載の変速機の制御装置。
  11. 前記第2経路は、中立位置を有し、
    前記可動部は、運転者による非操作時に前記中立位置に保持されるモーメンタリ式の可動部である、請求項1に記載の変速機の制御装置。
  12. 運転者によってシフトゲートに沿って移動するように操作される可動部を有する車両に備えられる変速機を制御する制御装置が行なう制御方法であって、前記シフトゲートは、第1方向に延びる第1経路と、前記第1経路に接続され、前記第1方向とは異なる第2方向に延びる第2経路とを有し、前記制御装置には、前記第1方向の前記可動部の位置に応じた出力値を出力する第1センサと、前記第2方向の前記可動部の位置に応じた出力値を出力する第2センサとが接続され、前記可動部が前記第1方向における基準位置に位置することを示す基準値と前記第1センサの出力値とを比較した結果および前記第2センサの出力値に基づいて、前記運転者が要求するシフトポジションを判定し、
    前記制御方法は、
    前記可動部が前記第2経路を移動することに応じて前記第2センサの出力値が変化した時の前記第1センサの出力値に基づいて前記基準値の学習を行なうステップと、
    前記第2センサの出力値の変化前および変化後の少なくともいずれかにおいて前記第2センサの出力値が所定値に維持される時間を計測し、前記計測された時間に基づいて前記学習の制限を行なうステップとを含む、変速機の制御方法。
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