JP5109693B2 - ラックアンドピニオン式ステアリング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ラックアンドピニオン式ステアリング装置、特に、ステアリングシフトに連結されるピニオンに対してラック軸の背部側を転動体(ローラ)で支承する車両用ラックアンドピニオン式ステアリング装置のラックガイド部の構造に関する。
この種のラックアンドピニオン式ステアリング装置では、ステアリングシャフトに連結されたピニオンと、このピニオンに噛合してピニオン軸と交差する方向に直線摺動するラック軸とを備え、前記ラック軸の摺動により、タイロッド、ナックルアーム等を介して車輪を左右に操舵する。
ラックアンドピニオン式ステアリング装置は一般に、ラック軸のラック形成面と反対側、即ちラック軸背部側をラックガイドホルダーに軸支されたラックガイドローラで支承し、ラックガイドホルダーの後端部とラック・ピニオンハウジングとの間に介在されたばね手段等でラックガイドローラをピニオン側へ向けて付勢することにより、ピニオンとラックとの噛み合い部のバックラッシュを無くし、ラック軸が円滑に左右に移動するようにしている。
このようなラックアンドピニオン式ステアリング装置として、特許文献1に示されるように、ラックガイドローラに摩擦力を付与するためのフリクションブロックをラックガイドホルダーに組み込んだものが知られている。
また、他の例として、特許文献2,3に示されるように、ラック・ピニオンハウジングにアジャストカバーを螺着し、該カバーとラックガイドとの間に皿ばねを配置してピニオンに対するラックガイドの付勢力を調整可能としたもの(文献2)、あるいは、ラックガイドローラの外周一部に弾性体を装着し、金属接触による振動の減衰不良、異音の発生を防止したもの(文献3)などが知られている。なお、特許文献2,3では前述したフリクションブロックは設けられていない。
次に、この種のラックガイド部に設けられるフリクションブロックの一例を、図4を参照して説明する。図4において、1はピニオン軸、2はラック軸であり、これらの詳細については図1に関連してさらに後述する。図4に例示するフリクションブロック15は、片端が開口したカップ形の筐体20内に押圧ばね17が収容され、この筐体の周側部がラックガイドホルダー5の後端部中央に形成されたフリクションブロック挿入穴に摺動可能に挿入されている。
押圧ばね17の一端は筐体20の底部に支持され、他端はラックガイド部のハウジング3に螺着された調整カバー10の内端面に接当し、これによって筐体20の底部がラックガイドホルダー5のローラ室13に配置されたラックガイドローラ9に圧接して該ローラに摩擦力を加えている。11はラックガイドホルダー5の後端部と調整カバー10との間に介在された皿ばねであり、このラックガイドホルダー5の後端部と調整カバー10の内端面との間の空間部が閉塞されたばね受室12となっている。
実公平2−37659号公報 特開2006−182321号公報 特開2006−282103号公報
特許文献2,3に示すローラ押付けタイプのラックガイド構造は、ばね付勢のローラによりラック軸背面側からラックを、調整可能な適度な荷重により、ピニオンに押し付け、ラックとピニオンの噛み合い部のガタを無くし、異音の発生も防止しているものの、ラックガイド部におけるラック軸の摺動抵抗が弱く、タイヤ側から伝達される路面振動等の逆入力荷重による振動がハンドル側へ伝わり易く、特に高速走行時に車輪の微小な首振り振動が発生するという問題があった。
また、特許文献1に記載のものは、ラックガイドローラに摩擦力を付加するフリクションブロックを組み込んでいるものの、このフリクションブロックはラックガイドホルダーと極小さい隙間で組み合わされており、ラックガイド部には、摺動時の磨耗を防止するためグリースが塗布されているので、油密構造となってしまい、ローラ室とばね受室との間は、空気の伝通がしにくい構造となってしまう。
このため、ラックガイドホルダーがラック軸に対して出入動作した際、フリクションブロックがローラの動きに追従しにくくなり、充分な性能を発揮できないという問題が生じている。特に、ラック・ピニオンハウジングとラックガイドホルダーとの間にOリング等の弾性体を設けた構造のものにフリクションブロックを追加した場合には、この傾向は大きくなる。
本発明は、ラックガイドホルダーにフリクションブロックを付加した場合に、前述の油密形態に基づく空気の閉じ込めによる空気抵抗によって前記フリクションブロックの動きが阻害されることがなく、ラックガイドローラの動作にスムーズに追従できるようにしたラックアンドピニオン式ステアリング装置を提供することにある。
本発明によれば、ピニオン軸および該ピニオン軸と噛合し該ピニオン軸と交差する方向に直線摺動するラック軸を収容するハウジングと、前記ラック軸を挟んで前記ピニオン軸と対向する位置で前記ラック軸の背面に接触するラックガイドローラと、内部にローラ室を形成し、該ローラ室内に前記ラックガイドローラを回転自在に支持し、前記ラック軸と直交する方向に摺動可能に前記ハウジングに支持され、一方の端部が前記ラック軸の前記背面に対向して配置された筒状のラックガイドホルダーと、前記ラックガイドホルダーの他方の端部と対向して配置され、前記ラックガイドホルダーを前記ハウジング内に保持するカバー部材と、前記ラックガイドホルダーと前記カバー部材との間に配置され、前記ラックガイドホルダーおよび前記ラックガイドローラを介して前記ラック軸を前記ピニオン軸の方へ付勢する第1のばね部材と、前記ラックガイドホルダーの他方の端部と対向する側の前記カバー部材の面に設けられたばね受室と、前記ラックガイドホルダーの他方の端部に設けられるとともに前記ローラ室と前記ばね受室とを仕切り、前記ラックガイドローラに対して弾性摩擦力を付与するためのフリクションブロックとを有するラックアンドピニオン式ステアリング装置において、前記ハウジングの内周面と前記ラックガイドホルダーの外周部との間には前記ラックガイドホルダーを気密状態に前記ハウジングに支持するための周方向に亘る弾性体が介装されており、前記ラックガイドホルダーの前記他方の端部には前記ローラ室および前記ばね受室に通じる穴が形成され、前記フリクションブロックは、円筒部と底部とからなるカップ状部材と該カップ状部材に収容された第2のばね部材とからなり、前記底部の外側面が前記ラックガイドローラの前記外周面に当接し、前記円筒部が前記ラックガイドホルダーの前記穴に前記ラック軸と直交する方向に摺動可能に保持されることで前記ローラ室と前記ばね受室とを仕切り、前記第2のばね部材は一方の端部が前記カップ状部材の前記底部の内側面に当接し、他方の端部が前記ばね受室の底面に当接して、前記カップ状部材の底部を前記ラックガイドローラの前記外周面に押圧することで前記ラックガイドローラに対して前記弾性摩擦力を付与し、前記ローラ室と前記ばね受室との間には、前記フリクションブロックを介して前記ローラ室と前記ばね受室との間で空気を伝通させる空気伝通手段を有するラックアンドピニオン式ステアリング装置が提供される。
好適には、前記空気伝通手段は、前記ラックガイドホルダーの前記他方の端部の前記穴に連続して形成された通気孔である。
また、好適には、前記空気伝通手段は、前記フリクションブロックの前記カップ状部材の底部に形成された通気孔である。
また、好適には、前記通気孔は、横断面上で前記フリクションブロックの中心と前記通気孔とを結ぶ方向がラックの摺動方向に対して交差する方向となる位置に設けられる。
上述のように、ラックガイドホルダーのローラ室とばね受室とをつなぐ伝通路を形成することにより、この伝通路を通って両室間で空気の流通が可能となり、前記ラックガイドホルダーの作動に伴うローラの動きに前記フリクションブロックがスムーズに追従し、前記フリクションブロックの安定した性能が発揮される。
以下、本発明に係るラックアンドピニオン式ステアリング装置について、最適な実施の形態を挙げ、図面を参照して詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る車両用ラックアンドピニオン式ステアリング装置、特にそのラックガイド部の部分的な縦断面図である。ラックガイド部の外殻を成すラック・ピニオンハウジング3にはピニオン軸1が一対の軸受4(片側は図示省略)によって軸支され、このピニオン軸1と噛合して直線摺動するラック軸2がハウジング3を貫通して伸長している。
ピニオン軸1の図示しない他端はステアリングシャフト(図示省略)に連結され、ステアリングハンドル(図示省略)の操舵操作によりピニオン軸1を介してラック軸2が左右方向に摺動し、左右車輪(図示省略)の操舵動作がなされる。
ラック・ピニオンハウジング3は、ラック軸2のラック形成面と反対側、即ちラック軸2の背面側へ所定長さで伸長しており、この内部にラックガイドホルダー5がラック軸2に対して垂直方向に摺動可能に、かつ気密状態に収容されている。6はハウジング3の内周面とラックガイドホルダー5の外周部との間に介在された弾性体(Oリング)である。
ラックガイドホルダー5は中空に形成されており、その内部に、ピニオン軸1と平行なニードル回転軸7およびニードル軸受8によって軸支されたラックガイドローラ9が配置されている。ラックガイドローラ9の外周面はラック軸2の背面部に密着するように凹状に形成されている。
ラックガイドホルダー5の後端部側では、調整カバー10がラック・ピニオンハウジング3に螺着されており、この調整カバー10とラックガイドホルダー5の後端部との間に皿ばね11が介在され、これによって、ラックガイドホルダー5およびラックガイドローラ9を介してラック軸2がピニオン軸1に弾性的に押し付けられている。
調整カバー10の内端面中央部分はラックガイドホルダー5の後端面に臨んでばね受室12が形成され、ラックガイドホルダー5の内部にはラックガイドローラ9を収容するローラ室13が形成されている。さらに、ラックガイドホルダー5の後端部中央部分には、ばね受室12およびローラ室13に通じるフリクションブロック挿入穴が設けられている。
全体として符号15で示すフリクションブロックは、この実施形態では、ばね収容カップ16内に押圧ばね17が収容された構造を有する。ばね収容カップ16はラックガイドホルダー5の後端部中央のフリクションブロック挿入穴に摺接保持されるとともに、その底部外面がローラ室13内のラックガイドローラ9に接当している。カップ16内の押圧ばね17の一端部はカップ16からばね受室12へ延出して調整カバー10の内端面に接当している。この押圧ばね17のばね圧により、ばね収容カップ16の底部がラックガイドローラ9に圧接されて該ローラ9に摩擦力を付与している。
実施形態1では、ばね収容カップ16が挿入されるラックガイドホルダー5の後端部中央の挿入穴の内周壁に、空気伝通手段となる溝状の通気孔18が形成されている。通気孔18の位置は、ラックガイドホルダー5を組み付けた状態で、ラック摺動方向に向かった位置とは異なる位置、つまり、図2に示す前記ホルダー5の横断面でみて、その中央挿入穴の中心と通気孔位置とを結んだ線がラック軸2の摺動方向F(図2)に対して或る角度(例えば90°)を有するような位置に設けられる。
この実施形態では、図2に示すように、通気孔18は前記ホルダー5のフリクションブロック挿入穴の内壁に、ラック軸2の摺動方向に対して直角に、2箇所設けられている。
ラックガイドホルダー5を組み込んだ状態で、このような向きに通気孔18の位置を定めることにより、ラック軸2の摺動時にもローラ9に対する圧接状態が確保され、安定した摩擦力付与が得られる。即ち、フリクションブロック15は、ラック摺動時に、ホルダー5の後端部のカップ挿入穴との組合せ隙間分だけ摺動方向へ倒される傾向があり、このため、前記ホルダー5のフリクションブロック挿入穴(カップ挿入穴)の内壁にラック摺動方向に向いた溝状通気孔18を設けると、この傾きが大きくなり、フリクションブロック15とローラ9との接触が不安定になって想定した摩擦力が確保できなくなる。これを避けるため、実施形態1では、ホルダー5のフリクションブロック挿入穴に形成する通気孔18はラック摺動方向以外の位置に設けている。
従来例の説明部分でも記載したように、ラックガイド部のフリクションブロック挿入部は、摺動時の磨耗を防止するために塗布したグリースにより油密構造となってしまう場合があり、ローラ室13とばね受室12との間は、空気が伝通しにくい構造となりがちで、ホルダー5がラック軸2に向かって出入動作した際に、フリクションブロック15がローラ9の動きに追従しにくくなり、充分な摩擦力付与機能が発揮できなくなる。
しかし、本発明では、ラックガイドホルダー5のローラ室13とばね受室12とが通気孔18で伝通されているため、この通気孔18を通じてローラ室13とばね受室12の間で空気の流通が可能となり、フリクションブロック15の動きが空気の抵抗により阻害されることがなく、フリクションブロック15がローラ9の動作にスムーズに追従でき、良好かつ適切な摩擦力付与が発揮される。
(実施形態2)
図3は本発明の実施形態2に係る車両用ラックガイドホルダー式ステアリング装置のラックガイド部におけるフリクションブロックの縦断面図である。この実施形態においても、ラックガイドホルダー5およびラックガイドローラ9の構成は図1に示す実施形態1と同様であり、同じ部材には同じ符号を付し、その部分の重複した説明は省略する。
実施形態2では、フリクションブロック15のばね収容カップ16の底部中央に、空気伝通手段としての通気孔19が設けられている。カップ16の底部はラックガイドホルダー5に圧接するが、前記カップ16の底部中央部分はローラ9の凹周面中央部との間に若干の隙間が設けられ、この隙間とローラ室13が連通し、したがってローラ室13とばね受室12との間でカップ16の底部の通気孔19を介して空気の伝通が可能となる。
なお、ばね収容カップ16に設ける通気孔19は必ずしも図示のように該カップ16の底部中央に限定されず、例えばカップ16の底部近くの、ローラ室13に露呈する部位のカップ周部に設けてもよい。
ラックガイド部のフリクションブロック挿入部は、摺動時の磨耗を防止するために塗布したグリースにより油密構造となってしまう場合があり、ローラ室13とばね受室12との間は、空気が伝通しにくい構造となりがちで、ホルダー5がラック軸2に向かって出入動作した際に、フリクションブロック15がローラ9の動きに追従しにくくなり、充分な摩擦力付与機能が発揮できなくなる。
しかし、この実施形態2では、ラックガイドホルダー5のローラ室13とばね受室12とがばね収容カップ16の底部の通気孔19で伝通されているため、この通気孔19を通じてローラ室13とばね受室12の間で空気の流通が可能となり、フリクションブロック15の動きが空気の抵抗により阻害されることがなく、フリクションブロック15がローラ9の動作にスムーズに追従でき、良好かつ適切な摩擦力付与が発揮される。
(実施形態3)
実施形態3では、ラックガイドホルダーが焼結金属で製造されている。焼結金属は金属粉末を成形型によって突き固めて加圧焼成したものであり、内部組織に微小な空隙が生じる。この内部の空隙を空気の伝通手段とすることにより、内部空隙を通してローラ室12とばね受室13との間で空気の伝通が生じ、フリクションブロック15の動きが空気抵抗により阻害されることがなくなり、フリクションブロック15がローラ9の動きにスムーズに追従し、フリクションブロック15の有効な性能が発揮される。
上述の各実施形態では、フリクションブロックとして、ばね収容カップに押圧ばねを収容した形態のものを例示したが、本発明ではこのような構造のものに限定されるものではなく、他の形態の構造、例えば、従来例の特許文献1に記載されたような中実のプランジャを介して皿ばねおよびその支持ボルトでローラを押し付ける形態のものであってもよい。
本発明はフリクションブロックを付加した一般のラックアンドピニオン式ステアリング装置、あるいは操舵アシスト機能をもつタイプ、例えば電動式のラックアンドピニオン式ステアリング装置のいずれにも適用可能である。
本発明の実施形態1に係る車両用ラックアンドピニオン式ステアリング装置、特にそのラックガイド部の部分的な縦断面図である。 図1のA−A線に沿った横断面図である。 本発明の実施形態2に係る車両用ラックアンドピニオン式ステアリング装置のラックガイド部におけるフリクションブロックの縦断面図である。 従来のラックガイド部におけるフリクションブロックの一例を示す縦断面図である。
符号の説明
1 ピニオン軸
2 ラック軸
3 ラック・ピニオンハウジング
5 ラックガイドホルダー
9 ラックガイドローラ
10 調整カバー
12 ばね受室
13 ローラ室
15 フリクションブロック
16 ばね収容カップ
17 押圧ばね
18,19 通気孔

Claims (4)

  1. ピニオン軸および該ピニオン軸と噛合し該ピニオン軸と交差する方向に直線摺動するラック軸を収容するハウジングと、
    前記ラック軸を挟んで前記ピニオン軸と対向する位置で前記ラック軸の背面に接触するラックガイドローラと、
    内部にローラ室を形成し、該ローラ室内に前記ラックガイドローラを回転自在に支持し、前記ラック軸と直交する方向に摺動可能に前記ハウジングに支持され、一方の端部が前記ラック軸の前記背面に対向して配置された筒状のラックガイドホルダーと、
    前記ラックガイドホルダーの他方の端部と対向して配置され、前記ラックガイドホルダーを前記ハウジング内に保持するカバー部材と、
    前記ラックガイドホルダーと前記カバー部材との間に配置され、前記ラックガイドホルダーおよび前記ラックガイドローラを介して前記ラック軸を前記ピニオン軸の方へ付勢する第1のばね部材と、
    前記ラックガイドホルダーの他方の端部と対向する側の前記カバー部材の面に設けられたばね受室と、
    前記ラックガイドホルダーの他方の端部に設けられるとともに前記ローラ室と前記ばね受室とを仕切り、前記ラックガイドローラに対して弾性摩擦力を付与するためのフリクションブロックとを有するラックアンドピニオン式ステアリング装置において、
    前記ハウジングの内周面と前記ラックガイドホルダーの外周部との間には前記ラックガイドホルダーを気密状態に前記ハウジングに支持するための周方向に亘る弾性体が介装されており、前記ラックガイドホルダーの前記他方の端部には前記ローラ室および前記ばね受室に通じる穴が形成され、
    前記フリクションブロックは、円筒部と底部とからなるカップ状部材と該カップ状部材に収容された第2のばね部材とからなり、前記底部の外側面が前記ラックガイドローラの前記外周面に当接し、前記円筒部が前記ラックガイドホルダーの前記穴に前記ラック軸と直交する方向に摺動可能に保持されることで前記ローラ室と前記ばね受室とを仕切り、
    前記第2のばね部材は一方の端部が前記カップ状部材の前記底部の内側面に当接し、他方の端部が前記ばね受室の底面に当接して、前記カップ状部材の底部を前記ラックガイドローラの前記外周面に押圧することで前記ラックガイドローラに対して前記弾性摩擦力を付与し、
    前記ローラ室と前記ばね受室との間には、前記フリクションブロックを介して前記ローラ室と前記ばね受室との間で空気を伝通させる空気伝通手段を有することを特徴とするラックアンドピニオン式ステアリング装置。
  2. 前記空気伝通手段は、前記ラックガイドホルダーの前記他方の端部の前記穴に連続して形成された通気孔であることを特徴とする請求項1に記載のラックアンドピニオン式ステアリング装置。
  3. 前記空気伝通手段は、前記フリクションブロックの前記カップ状部材の底部に形成された通気孔であることを特徴とする請求項1に記載のラックアンドピニオン式ステアリング装置。
  4. 前記通気孔は、横断面上で前記フリクションブロックの中心と前記通気孔とを結ぶ方向がラックの摺動方向に対して交差する方向となる位置に設けられることを特徴とする請求項2または3に記載のラックアンドピニオン式ステアリング装置。
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