JP5109216B2 - プラズマディスプレイ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、大画面で、薄型、軽量のディスプレイ装置として知られているプラズマディスプレイ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、プラズマディスプレイ装置は、視認性に優れた表示パネル(薄型表示デバイス)として注目されており、高精細化および大画面化が進められている。
【0003】
このプラズマディスプレイ装置には、大別して、駆動的にはAC型とDC型があり、放電形式では面放電型と対向放電型の2種類があるが、高精細化、大画面化および製造の簡便性から、現状では、AC型で面放電型のプラズマディスプレイ装置が主流を占めるようになってきている。
【0004】
このAC型で面放電型のプラズマディスプレイ装置は、放電空間を形成して対向する一対の基板上に、パネルの行方向に複数本配列されるスキャン電極と、このスキャン電極と平行に配置される複数本のサステイン電極と、これらのスキャン電極及びサステイン電極に交差するようにパネルの列方向に複数本配列されるアドレス電極とを設けることにより複数の放電セルを有するプラズマディスプレイパネル(以下、パネルという)を構成しており、図7にそのパネルの一例を示している。
【0005】
図7に示すように、第一のガラス基板1上には、誘電体層2および保護膜3で覆われたスキャン電極4と維持電極5とを対を成して互いに平行に付設されている。第二のガラス基板6上には、絶縁体層7で覆われたデータ電極8が付設され、データ電極8の間の絶縁体層7上にデータ電極8と平行して隔壁9が設けられている。
【0006】
また、絶縁体層7の表面からと隔壁9の側面にかけて蛍光体10が設けられ、スキャン電極4および維持電極5とデータ電極8とが直交するように第一のガラス基板1と第二のガラス基板6とを放電空間11を挟んで対向して配置されている。放電空間11には、放電ガスとして、ヘリウム、ネオン、アルゴン、キセノンの内少なくとも1種類の希ガスが封入されており、隣接する二つの隔壁9に挟まれ、データ電極8と対向する対をなすスキャン電極4と維持電極5との交差部の放電空間には放電セル12が構成されている。
【0007】
以上によりパネル13が構成されている。
【0008】
次に、このパネルの電極配列図を図8に示す。図8に示すように、このパネルの電極配列はM×Nのマトリックス構成であり、列方向にはM列のデータ電極D1〜DMが配列されており、行方向にはN行のスキャン電極SCN1〜SCNNおよび維持電極SUS1〜SUSNが配列されている。また、図8に示した放電セル12は図7に示すように構成されている。
【0009】
このパネルを駆動するための従来の駆動方法の動作駆動タイミング図を図9に示す。この駆動方法は256階調の階調表示を行うためのものであり、1フィールド期間を8個のサブフィールドで構成している。以下、従来のパネルの駆動方法について図7、図9、図10を用いて説明する。
【0010】
図9に示すように、第1ないし第8のサブフィールドはそれぞれ初期化期間、書き込み期間、維持期間および消去期間から構成されている。まず、第1のサブフィールドにおける動作について説明する。
【0011】
図9に示すように、初期化期間の前半の初期化動作において、全てのデータ電極D1〜DMおよび全ての維持電極SUS1〜SUSNを0(V)に保持し、全てのスキャン電極SCN1〜SCNNには、全ての維持電極SUS1〜SUSNに対して放電開始電圧以下となる電圧Vp(V)から、放電開始電圧を越える電圧Vr(V)に向かって緩やかに上昇するランプ電圧を印加する。このランプ電圧が上昇する間に、全ての放電セル12において、全てのスキャン電極SCN1〜SCNNから全てのデータ電極D1〜DMおよび全ての維持電極SUS1〜SUSNにそれぞれ一回目の微弱な初期化放電が起こり、スキャン電極SCN1〜SCNN上の保護膜3の表面に負の壁電圧が蓄積されるとともに、データ電極D1〜DM上の絶縁体層7の表面および維持電極SUS1〜SUSN上の保護膜3の表面には正の壁電圧が蓄積される。壁電圧とは壁電荷が蓄積されて成るものである。
【0012】
さらに、初期化期間の後半の初期化動作において、全ての維持電極SUS1〜SUSNを正電圧Vh(V)に保ち、全てのスキャン電極SCN1〜SCNNには、全ての維持電極SUS1〜SUSNに対して放電開始電圧以下となる電圧Vq(V)から放電開始電圧を越える0(V)に向かって緩やかに下降するランプ電圧を印加する。このランプ電圧が下降する間に、再び全ての放電セル12において、全ての維持電極SUS1〜SUSNから全てのスキャン電極SCN1〜SCNNにそれぞれ二回目の微弱な初期化放電が起こり、スキャン電極SCN1〜SCNN上の保護膜3表面の負の壁電圧および維持電極SUS1〜SUSN上の保護膜3表面の正の壁電圧が弱められる。一方、データ電極D1〜DM上の絶縁体層7の表面の正の壁電圧はそのまま保たれる。
【0013】
以上により初期化期間の初期化動作が終了する。この後書き込み放電が起きるまでスキャン電極とデータ電極間およびスキャン電極と維持電極間は印加電圧とセルに形成された壁電圧によりそれぞれ放電開始電圧ぎりぎり、あとわずかでもセル内に加わる電圧を大きくしたら放電する状態に保たれる。
【0014】
次の書き込み期間の書き込み動作について説明する。図10に示す通りスキャン電極駆動用IC14〜17を複数個用い、パネル13のスキャン電極に対し順次にスキャンパルスを印加するように配置されている。スキャン電極駆動用IC14〜17の電源端子18は電源Vs(V)に、GND端子は0(V)にそれぞれ接続されている。
【0015】
まず、全てのスキャン電極SCN1〜SCNNをVs(V)に保持し、データ電極D1〜DMのうち、第一行目に表示すべき放電セル12に対応する所定のデータ電極に正の書き込みパルス電圧Vw(V)を、第一行目のスキャン電極SCN1にスキャンパルス電圧0(V)をそれぞれ印加する。このとき、所定のデータ電極とスキャン電極SCN1との交差部における絶縁体層7の表面とスキャン電極SCN1上の保護膜3の表面との間の電圧は、書き込みパルス電圧Vw(V)にデータ電極D1〜DM上の絶縁体層7の表面の正の壁電圧が加算されたものとなるため、この交差部において、所定のデータ電極とスキャン電極SCN1との間および維持電極SUS1とスキャン電極SCN1との間に書き込み放電が起こり、この交差部のスキャン電極SCN1上の保護膜3表面に正電圧が蓄積され、維持電極SUS1上の保護膜3表面に負電圧が蓄積され、書き込み放電が起こったデータ電極上の絶縁体層7の表面に負電圧が蓄積される。
【0016】
次に、データ電極D1〜DMのうち、第二行目に表示すべき放電セル12に対応する所定のデータ電極に正の書き込みパルス電圧Vw(V)を、第二行目のスキャン電極SCN2にスキャンパルス電圧0(V)をそれぞれ印加する。このとき、所定のデータ電極とスキャン電極SCN2との交差部における絶縁体層7の表面とスキャン電極SCN2上の保護膜3の表面との間の電圧は、書き込みパルス電圧Vw(V)に、所定のデータ電極上の絶縁体層7表面の正の壁電圧が加算されたものとなるため、この交差部において、所定のデータ電極とスキャン電極SCN2との間および維持電極SUS2とスキャン電極SCN2との間に書き込み放電が起こり、この交差部のスキャン電極SCN2上の保護膜3表面に正電圧が蓄積され、維持電極SUS2上の保護膜3表面に負電圧が蓄積される。
【0017】
同様な動作が引き続いて行われ、最後に、データ電極D1〜DMのうち、第N行目に表示すべき放電セル12に対応する所定のデータ電極に正の書き込みパルス電圧Vw(V)を、第N行目のスキャン電極SCNNにスキャンパルス電圧0(V)をそれぞれ印加する。このとき、所定のデータ電極とスキャン電極SCNNとの交差部において、所定のデータ電極とスキャン電極SCNNとの間および維持電極SUSNとスキャン電極SCNNとの間に書き込み放電が起こり、この交差部のスキャン電極SCNN上の保護膜3表面に正電圧が蓄積され、維持電極SUSN上の保護膜3表面に負電圧が蓄積され、書き込み放電が起こったデータ電極上の絶縁体層7の表面に負電圧が蓄積される。以上により書き込み期間における書き込み動作が終了する。
【0018】
続く維持期間において、先ず、全てのスキャン電極SCN1〜SCNNおよび維持電極SUS1〜SUSNを0(V)に一旦戻した後、全てのスキャン電極群SCN1〜SCNNに正の維持パルス電圧Vm(V)を印加すると、書き込み放電を起こした放電セル12におけるスキャン電極SCN1〜SCNN上の保護膜3と維持電極SUS1〜SUSN上の保護膜3との間の電圧は、維持パルス電圧Vm(V)に、書き込み期間において蓄積されたスキャン電極SCN1〜SCNN上の保護膜3表面の正電圧および維持電極SUS1〜SUSN上の保護膜3表面の負電圧が加算されたものとなる。このため、書き込み放電を起こした放電セルにおいて、スキャン電極SCN1〜SCNNと維持電極SUS1〜SUSNとの間に維持放電が起こり、この維持放電を起こした放電セルにおけるスキャン電極SCN1〜SCNN上の保護膜3表面に負電圧が蓄積され、維持電極SUS1〜SUSN上の保護膜3表面に正電圧が蓄積される。その後、維持パルス電圧は0(V)に戻る。
【0019】
続いて、全ての維持電極SUS1〜SUSNに正の維持パルス電圧Vm(V)を印加すると、維持放電を起こした放電セル12における維持電極SUS1〜SUSN上の保護膜3とスキャン電極SCN1〜SCNN上の保護膜3との間の電圧は、維持パルス電圧Vm(V)に、直前の維持放電によって蓄積されたスキャン電極SCN1〜SCNN上の保護膜3表面の負電圧および維持電極SUS1〜SUSN上の保護膜3表面の正電圧が加算されたものとなる。
【0020】
このため、この維持放電を起こした放電セルにおいて、維持電極SUS1〜SUSNとスキャン電極SCN1〜SCNNとの間に維持放電が起こることにより、その放電セルにおける維持電極SUS1〜SUSN上の保護膜3表面に負電圧が蓄積され、スキャン電極SCN1〜SCNN上の保護膜3表面に正電圧が蓄積される。その後、前記維持パルス電圧は0(V)に戻る。
【0021】
以降同様に、全てのスキャン電極SCN1〜SCNNと全ての維持電極SUS1〜SUSNとに正の維持パルス電圧Vm(V)を交互に印加することにより、維持放電が継続して行われ、維持期間の最終において、全てのスキャン電極SCN1〜SCNNに正の維持パルス電圧Vm(V)を印加すると、維持放電を起こした放電セル12におけるスキャン電極SCN1〜SCNN上の保護膜3と維持電極SUS1〜SUSN上の保護膜3との間の電圧は、維持パルス電圧Vm(V)に、直前の維持放電によって蓄積されたスキャン電極SCN1〜SCNN上の保護膜3表面の正電圧と維持電極SUS1〜SUSN上の保護膜3表面の負電圧が加算されたものとなる。
【0022】
このため、この維持放電を起こした放電セルにおいて、スキャン電極SCN1〜SCNNと維持電極SUS1〜SUSNとの間に維持放電が起こることにより、その放電セルにおけるスキャン電極SCN1〜SCNN上の保護膜3表面に負電圧が蓄積され、維持電極SUS1〜SUSN上の保護膜3表面に正電圧が蓄積される。その後、維持パルス電圧は0(V)に戻る。
【0023】
以上により維持期間の維持動作が終了する。この維持放電により発生する紫外線で励起された蛍光体10からの可視発光を表示に用いている。
【0024】
続く消去期間においては、全ての維持電極SUS1〜SUSNに0(V)からVe(V)に向かって緩やかに上昇するランプ電圧を印加すると、維持放電を起こした放電セル12において、スキャン電極SCN1〜SCNN上の保護膜3と維持電極SUS1〜SUSN上の保護膜3との間の電圧は、維持期間の最終時点における、スキャン電極SCN1〜SCNN上の保護膜3表面の負電圧および維持電極SUS1〜SUSN上の保護膜3表面の正電圧がこのランプ電圧に加算されたものとなる。
【0025】
このため、維持放電を起こした放電セルにおいて、維持電極SUS1〜SUSNとスキャン電極SCN1〜SCNNとの間に微弱な消去放電が起こり、スキャン電極SCN1〜SCNN上の保護膜3表面の負電圧と維持電極SUS1〜SUSN上の保護膜3表面の正電圧が弱められて維持放電は停止する。以上により消去期間における消去動作が終了する。
【0026】
ただし、以上の動作において、表示が行われない放電セルに関しては、初期化期間に初期化放電は起こるが、書き込み放電、維持放電および消去放電は行われず、表示が行われない放電セルのスキャン電極SCN1〜SCNNと維持電極SUS1〜SUSNの保護膜3の表面の壁電圧、およびデータ電極D1〜DM上の絶縁体層7の表面の壁電圧は、初期化期間の終了時の状態のまま保たれる。
【0027】
以上の全ての動作により第1のサブフィールドにおける一画面が表示される。以下、同様な動作が、第2のサブフィールドから第8のサブフィールドにわたって行われる。これらのサブフィールドにおいて表示される放電セルの輝度は、前記維持パルス電圧Vm(V)の印加回数により定まる。従って、詳しい説明は省略するが、例えば、各サブフィールドにおける維持パルス電圧の印加回数を適宜設定して、1フィールド期間に維持放電による輝度が20、21、22、…27である8個のサブフィールドで構成することにより、28=256階調の階調表示が可能になる。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】
先にも述べたとおり、初期化期間の後半の初期化動作においてスキャン電極とデータ電極間およびスキャン電極と維持電極間は印加電圧とセルに形成された壁電圧によりそれぞれ放電開始電圧ぎりぎり、あとわずかでもセル内に加わる電圧を大きくしたら放電する状態に保持されている。各セルでは書き込み期間中にスキャン電極にスキャンパルスが印加され、データ電極にデータパルスが印加されることにより書き込み放電が起こる。
【0029】
ここで、仮にスキャンパルスの電圧振幅が0(V)から100(V)で、データパルスの電圧振幅も0(V)から100(V)であったとすると、書き込み放電させるセルではデータ電圧100(V)が印加され、スキャンパルスは0(V)が印加されるが、書き込みの必要の無いセルでは、このときスキャンパルスは100(V)が印加されている。これは初期化動作後半が終了した時のスキャン電極と維持電極の各々の印加電圧が100(V)レベルシフトした状態であり、実際にセルに印加される電圧は何ら変わるものではなく放電開始電圧ぎりぎりの状態が維持され続けているはずである。
【0030】
しかし、実際のプラズマディスプレイパネルでは放電開始電圧ぎりぎりの状態は続くものではなく、初期化期間に近いほど壁電圧は減少しやすい傾向にある。この壁電圧の減少を防ぐには、スキャンパルスの電圧振幅をデータパルスの電圧振幅よりも大きくすればよい。例えば、データパルスの電圧振幅を0(V)から100(V)とし、スキャンパルスの電圧振幅を0(V)から120(V)としてその差20(V)設け、書き込み放電を行わないセルは放電開始電圧−20(V)の状態にしておくことにより壁電荷の移動を抑制することができる。
【0031】
しかしながら近年、プラズマディスプレイ装置の低価格化に対する要望が強くなり、このためスキャン電極駆動用ICに対しても低電圧化による低コスト化が要求されてきているが、上述のような壁電荷の移動を抑制するためにはスキャンパルスの電圧振幅を大きくする必要があることから、低コスト化の阻害要因となっていた。
【0032】
本発明はこのような現状に鑑みなされたもので、低電圧の安価なスキャン電極駆動用ICを用いた場合でも、安定した書き込み動作が行えるようにすることを目的とする。
【0033】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明のプラズマディスプレイ装置は、パネルの前記スキャン電極を所定の本数を1単位として複数のブロックに分割するとともに、そのスキャン電極の各ブロックに初期化動作、書き込み動作および維持動作を行なうためのパネル駆動電圧を供給する複数個のスキャン電極駆動用ICを接続し、かつスキャン電極駆動用ICは、書き込み動作期間において、スキャン電極にスキャンパルス電圧を印加する場合以外は前記スキャン電極にスキャンパルス電圧より高い電圧を印加するように構成したものである。
【0034】
【発明の実施の形態】
すなわち、本発明の請求項1記載の発明は、放電空間を形成して対向する一対の基板上に、パネルの行方向に複数本配列されるスキャン電極と、このスキャン電極と平行に配置される複数本のサステイン電極と、これらのスキャン電極及びサステイン電極に交差するようにパネルの列方向に複数本配列されるアドレス電極とを設けることにより複数の放電セルを有するパネルを構成し、このパネルの前記スキャン電極を所定の本数を1単位として複数のブロックに分割するとともに、そのスキャン電極の各ブロックに初期化動作、書き込み動作および維持動作を行なうためのパネル駆動電圧を供給する複数個のスキャン電極駆動用ICを接続し、かつスキャン電極駆動用ICは、書き込み動作期間において、スキャン電極にスキャンパルス電圧を印加する場合以外は前記スキャン電極にスキャンパルス電圧より高い電圧を印加するように構成したものである。
【0035】
また、本発明の請求項2に記載の発明は、放電空間を形成して対向する一対の基板上に、パネルの行方向に複数本配列されるスキャン電極と、このスキャン電極と平行に配置される複数本のサステイン電極と、これらのスキャン電極及びサステイン電極に交差するようにパネルの列方向に複数本配列されるアドレス電極とを設けることにより複数の放電セルを有するパネルを構成し、このパネルの前記スキャン電極を所定の本数を1単位として複数のブロックに分割するとともに、そのスキャン電極の各ブロックに初期化動作、書き込み動作および維持動作を行なうためのパネル駆動電圧を供給する複数個のスキャン電極駆動用ICを接続し、かつスキャン電極駆動用ICのGND端子と電源端子間に電源を与える手段を設けるとともに、そのGND端子に書き込み動作期間中に2つ以上の異なる電圧に切り替える手段を設け、前記スキャン電極駆動用ICは、書き込み動作期間において、スキャン電極にスキャンパルス電圧を印加する場合以外は前記スキャン電極にスキャンパルス電圧より高い電圧を印加するように切り替えるものである。
【0036】
さらに、本発明の請求項3では、上記請求項1、請求項2に記載のプラズマディスプレイ装置において、書き込み動作期間中にスキャン電極にスキャンパルス電圧より高い電圧を印加するように切り替える動作を、スキャン電極駆動用IC毎に行うように構成したものであり、また本発明の請求項4では、書き込み動作期間が開始されてから初めてスキャンパルスを出力するまでの期間中、スキャン電極にスキャンパルス電圧より高い電圧を印加するようにしたものであり、また本発明の請求項5では、書き込み動作期間において、スキャンパルスを出力し始めてから所定の数のスキャンパルスを出力し終える期間以外の期間中、スキャン電極にスキャンパルス電圧より高い電圧を印加するものである。
【0037】
(第1の実施の形態)
以下、本発明の一実施の形態によるプラズマディスプレイ装置について、図1〜図3を用いて説明する。
【0038】
図1に本発明の一実施の形態によるプラズマディスプレイ装置におけるスキャン電極駆動回路部分を示し、図2に書き込み動作期間中のスキャン電極駆動用ICの出力波形を示し、図3にパネル駆動波形を示している。
【0039】
まず、図1において、パネル13については、スキャン電極および維持電極数が256本になることを除いては、図7を用いて説明したものと同様である。すなわち、図7で説明したように、パネル13は、放電空間を形成して対向する一対の基板上に、パネルの行方向に複数本配列されるスキャン電極と、このスキャン電極と平行に配置される複数本のサステイン電極と、これらのスキャン電極及びサステイン電極に交差するようにパネルの列方向に複数本配列されるアドレス電極とを設けることにより複数の放電セルが設けられた構成である。
【0040】
図1に示すように、このパネル13の前記スキャン電極を所定の64本を1単位として複数のブロックに分割するとともに、そのスキャン電極の各ブロックに、初期化動作、書き込み動作および維持動作を行なうためのパネル駆動電圧を供給する複数個のスキャン電極駆動用IC21、22、23、24を接続しており、このスキャン電極駆動用IC21〜24は、パネル13の64本のスキャン電極に対し各々スキャンパルスを出力し、駆動するものである。
【0041】
また、スキャン電極駆動用IC21〜24は、それぞれの電源端子25とGND端子26間に電源電圧Vs(V)が印加されるように電源に接続され、さらにスキャン電極駆動用IC22〜24のGND端子26側は、切り替え手段であるスイッチ27、28、29によって2つの異なる電圧である0(V)とVs2(V)に切り替え可能なように構成されている。
【0042】
また、スキャン電極駆動用IC21〜24を制御する制御信号は、各々のスキャン電極駆動用IC21〜24のGNDレベルが異なるため、信号レベルシフト素子30を通して各スキャン電極駆動用IC21〜24に入力されるように構成されている。
【0043】
図3に示すように、第1ないし第8のサブフィールドはそれぞれ初期化期間、書き込み期間、維持期間および消去期間から構成されている。まず、第1のサブフィールドにおける動作について説明する。
【0044】
図3に示すように、初期化期間の前半の初期化動作において、全てのデータ電極D1〜DMおよび全ての維持電極SUS1〜SUS256を0(V)に保持し、全てのスキャン電極SCN1〜SCN256には、全ての維持電極SUS1〜SUS256に対して放電開始電圧以下となる電圧Vp(V)から、放電開始電圧を越える電圧Vr(V)に向かって緩やかに上昇するランプ電圧を印加する。このランプ電圧が上昇する間に、全ての放電セル12において、全てのスキャン電極SCN1〜SCN256から全てのデータ電極D1〜DMおよび全ての維持電極SUS1〜SUS256にそれぞれ一回目の微弱な初期化放電が起こり、スキャン電極SCN1〜SCN256上の保護膜3の表面に負の壁電圧が蓄積されるとともに、データ電極D1〜DM上の絶縁体層7の表面および維持電極SUS1〜SUS256上の保護膜3の表面には正の壁電圧が蓄積される。壁電圧とは壁電荷が蓄積されて成るものである。
【0045】
さらに、初期化期間の後半の初期化動作において、全ての維持電極SUS1〜SUS256を正電圧Vh(V)に保ち、全てのスキャン電極SCN1〜SCN256には、全ての維持電極SUS1〜SUS256に対して放電開始電圧以下となる電圧Vq(V)から放電開始電圧を越える0(V)に向かって緩やかに下降するランプ電圧を印加する。このランプ電圧が下降する間に、再び全ての放電セル12において、全ての維持電極SUS1〜SUS256から全てのスキャン電極SCN1〜SCN256にそれぞれ二回目の微弱な初期化放電が起こり、スキャン電極SCN1〜SCN256上の保護膜3表面の負の壁電圧および維持電極SUS1〜SUS256上の保護膜3表面の正の壁電圧が弱められる。
【0046】
一方、データ電極D1〜DM上の絶縁体層7の表面の正の壁電圧はそのまま保たれる。以上により初期化期間の初期化動作が終了する。
【0047】
次の書き込み期間の書き込み動作について図2、図3を用いて説明する。まず、スキャン電極の1ライン目から64ライン目に対してスキャンパルスを印加するスキャン電極駆動用IC21のGND端子は0(V)に固定され、それ以外のスキャン電極駆動用IC22〜24については、それぞれに接続されているスイッチ27〜29によってVs2(V)に固定されている。
【0048】
スキャン電極SCN1〜SCN64をVs(V)に保持し、データ電極D1〜DMのうち、第一行目に表示すべき放電セル12に対応する所定のデータ電極に正の書き込みパルス電圧Vw(V)を、第一行目のスキャン電極SCN1にスキャンパルス電圧0(V)をそれぞれ印加する。このとき、所定のデータ電極とスキャン電極SCN1との交差部における絶縁体層7の表面とスキャン電極SCN1上の保護膜3の表面との間の電圧は、書き込みパルス電圧Vw(V)にデータ電極D1〜DM上の絶縁体層7の表面の正の壁電圧が加算されたものとなるため、この交差部において、所定のデータ電極とスキャン電極SCN1との間および維持電極SUS1とスキャン電極SCN1との間に書き込み放電が起こり、この交差部のスキャン電極SCN1上の保護膜3表面に正電圧が蓄積され、維持電極SUS1上の保護膜3表面に負電圧が蓄積され、書き込み放電が起こったデータ電極上の絶縁体層7の表面に負電圧が蓄積される。
【0049】
次に、データ電極D1〜DMのうち、第二行目に表示すべき放電セル12に対応する所定のデータ電極に正の書き込みパルス電圧Vw(V)を、第二行目のスキャン電極SCN2にスキャンパルス電圧0(V)をそれぞれ印加する。このとき、所定のデータ電極とスキャン電極SCN2との交差部における絶縁体層7の表面とスキャン電極SCN2上の保護膜3の表面との間の電圧は、書き込みパルス電圧Vw(V)に所定のデータ電極上の絶縁体層7の表面の正の壁電圧が加算されたものとなるため、この交差部において所定のデータ電極とスキャン電極SCN2との間および維持電極SUS2とスキャン電極SCN2との間に書き込み放電が起こり、この交差部のスキャン電極SCN2上の保護膜3表面に正電圧が蓄積され、維持電極SUS2上の保護膜3表面に負電圧が蓄積される。
【0050】
同様な動作が引き続いて行われ、最後に、データ電極D1〜DMのうち、第64行目に表示すべき放電セル12に対応する所定のデータ電極に正の書き込みパルス電圧Vw(V)を、第64行目のスキャン電極SCN64にスキャンパルス電圧0(V)をそれぞれ印加する。このとき、所定のデータ電極とスキャン電極SCN64との交差部において、所定のデータ電極とスキャン電極SCN64との間および維持電極SUS64とスキャン電極SCN64との間に書き込み放電が起こり、この交差部のスキャン電極SCN64上の保護膜3表面に正電圧が蓄積され、維持電極SUS64上の保護膜3表面に負電圧が蓄積され、書き込み放電が起こったデータ電極上の絶縁体層7の表面に負電圧が蓄積される。
【0051】
次にスキャン電極駆動用IC21が所定の出力を終了した後、スキャン電極駆動用IC22がスキャンパルスを出力する。このとき、出力を開始するスキャン電極駆動用IC22のGND端子はスイッチ27によって0(V)に固定されている。それ以外のスキャン電極駆動用IC23、24のGND端子26はVs2(V)のままとする。スキャン電極駆動用IC22の書き込み動作はスキャン電極SCN65からSCN128であり、これに合わせて維持電極SUS65からSUS128に対して行われる。このときの動作はスキャン電極駆動用IC21と同じである。
【0052】
次にスキャン電極駆動用IC22が所定のスキャンパルス出力を終えた後には、スキャン電極駆動用IC23がスキャンパルスを出力する。このときもすでに出力を終えたスキャン電極駆動用IC22のGND端子26および、今からスキャンパルス出力を開始するスキャン電極駆動用IC23のGND端子26はスイッチ27、28によって0(V)に固定されている。そして、スキャン電極駆動用IC24のみGND端子26はVs2(V)のままとする。スキャン電極駆動用IC23の書き込み動作はスキャン電極SCN129からSCN192であり、これに合わせて維持電極SUS129からSUS192に対して行われる。
【0053】
最後にスキャン電極駆動用IC23が所定の出力を終えた後には、スキャン電極駆動用IC24がスキャンパルスを出力する。このときには全てのスキャン電極駆動用IC22〜24のGND端子26は全てスイッチ27〜29によって0(V)に固定する。スキャン電極駆動用IC24の書き込み動作はスキャン電極SCN193からSCN256であり、これに合わせて維持電極SUS193からSUS256に対して行われる。
【0054】
この一連の動作によって、図2に示すようにスキャン電極駆動用IC21〜24の電圧振幅の最大可能出力が0(V)からVs(V)であったとしても、スキャンパルスを出力していないスキャン電極駆動用ICの出力は、GND端子26にVs2(V)が印加されるため、Vs(V)+Vs2(V)の電圧振幅を出力することができる。
【0055】
ところで、上述したように、初期化動作終了後にはスキャン電極とデータ電極間およびスキャン電極と維持電極間は印加電圧とセルに形成された壁電圧によりそれぞれ放電開始電圧ぎりぎり、あとわずかでもセル内に加わる電圧を大きくしたら放電する状態に保持されている。ここで仮に、スキャンパルスの電圧振幅が0(V)からVs(V)、データパルスの電圧振幅が0(V)からVw(V)で、しかもVs(V)とVw(V)が近い値であったとすると、書き込み放電させるセルではデータ電圧Vw(V)が印加され、スキャンパルスは0(V)が印加され、書き込みの必要の無いセルでは、このときスキャンパルスはVs(V)が印加されて壁電荷に移動は無く壁電圧も減少しないが、実際のプラズマディスプレイパネルでは放電開始電圧ぎりぎりの状態は長くは続かず、壁電圧が減少してしまう。
【0056】
本発明においては、スキャンパルスの電圧振幅が0(V)からVs(V)の電圧のスキャン電極駆動用ICであっても、データ電圧振幅を0(V)からVw(V)のときに、書き込み放電しないセルにはスキャン電圧振幅0(V)からVs(V)+Vs2(v)の電圧を印加することができる構成であるため、同じVs(V)をそのまま維持していれば壁電圧は減少するはずが、放電開始電圧までVs2(V)をさらに必要とすることから、放電を抑制することができ、書き込み動作期間中の不必要な期間での壁電荷の移動を防止することができる。
【0057】
なお、以上の説明では、維持期間、消去期間での動作を省略したが、この期間での動作は従来の技術で説明したものと同様な動作を行う。
【0058】
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態によるプラズマディスプレイ装置について、図4〜図6を用いて説明する。なお、図4において、図1に示す部分と同一部分については同一番号を付しており、この実施の形態においては、スキャン電極駆動用IC21のGND端子26側を、切り替え手段であるスイッチ31によって2つの異なる電圧である0(V)とVs2(V)に切り替え可能なように構成したものである。
【0059】
また、この実施の形態においては、図5に示すように、第1ないし第8のサブフィールドはそれぞれ初期化動作、書き込み動作、維持動作および消去動作を行う期間により構成されているが、初期化動作を主目的とした初期化期間は1フィールドに1度しかない駆動方法の場合の例である。なお、以降の説明では書き込み動作期間中での説明のみを行い、初期化期間、維持期間、消去期間の動作については、説明を省略する。
【0060】
次に、書き込み期間の書き込み動作について図5、図6を用いて説明する。すべてのスキャン電極駆動用IC21〜24は、図4に示すように電源端子25とGND端子26間にVs(V)が印加されており、そのGND端子26側は、スイッチ27〜29、31によって0(V)とVs2(V)によって切り替え可能な構成としている。また、スキャン電極駆動用IC21〜24を制御する制御信号は、各々のスキャン電極駆動用IC21〜24のGNDレベルが異なるため、信号レベルシフト素子30を通して各スキャン電極駆動用IC21〜24に入力するように構成している。
【0061】
まず、スキャン電極の1ライン目から64ライン目に対してスキャンパルスを印加するスキャン電極駆動用IC21のGND端子26はスイッチ31により0(V)に固定されている。それ以外のスキャン電極駆動用IC22〜24については、スイッチ27〜29によってVs2(V)に固定されている。
【0062】
スキャン電極SCN1〜SCN64をスイッチ31によりVs(V)に保持し、データ電極D1〜DMのうち、第一行目に表示すべき放電セル12に対応する所定のデータ電極に正の書き込みパルス電圧Vw(V)を、第一行目のスキャン電極SCN1にスキャンパルス電圧0(V)をそれぞれ印加する。このとき、所定のデータ電極とスキャン電極SCN1との交差部における絶縁体層7の表面とスキャン電極SCN1上の保護膜3の表面との間の電圧は、書き込みパルス電圧Vw(V)にデータ電極D1〜DM上の絶縁体層7の表面の正の壁電圧が加算されたものとなるため、この交差部において、所定のデータ電極とスキャン電極SCN1との間および維持電極SUS1とスキャン電極SCN1との間に書き込み放電が起こり、この交差部のスキャン電極SCN1上の保護膜3表面に正電圧が蓄積され、維持電極SUS1上の保護膜3表面に負電圧が蓄積され、書き込み放電が起こったデータ電極上の絶縁体層7の表面に負電圧が蓄積される。
【0063】
同様な動作が引き続いて行われ、最後に、データ電極D1〜DMのうち、第64行目に表示すべき放電セル12に対応する所定のデータ電極に正の書き込みパルス電圧Vw(V)を、第64行目のスキャン電極SCN64にスキャンパルス電圧0(V)をそれぞれ印加する。このとき、所定のデータ電極とスキャン電極SCN64との交差部において、所定のデータ電極とスキャン電極SCN64との間および維持電極SUS64とスキャン電極SCN64との間に書き込み放電が起こり、この交差部のスキャン電極SCN64上の保護膜3表面に正電圧が蓄積され、維持電極SUS64上の保護膜3表面に負電圧が蓄積され、書き込み放電が起こったデータ電極上の絶縁体層7の表面に負電圧が蓄積される。
【0064】
スキャン電極駆動用IC21が所定のスキャンパルスの出力を終了した後、次にスキャン電極駆動用IC22がスキャンパルスを出力する。このとき、今から出力を開始するスキャン電極駆動用IC22のGND端子26はスイッチ27によって0(V)に固定する。それ以外のスキャン電極駆動用IC21、23、24のGND端子26はVs2(V)とする。スキャン電極駆動用IC22の書き込み動作はスキャン電極SCN65からSCN128であり、これに合わせて維持電極SUS65からSUS128に対して行われる。このときの動作は、スキャン電極駆動用IC21と同じである。
【0065】
次に、スキャン電極駆動用IC22が所定のスキャンパルスの出力を終えた後には、スキャン電極駆動用IC23がスキャンパルスを出力する。このときも、今からスキャンパルス出力を開始するスキャン電極駆動用IC23のGND端子26はスイッチ28によって0(V)に固定する。すでに出力を終えたスキャン電極駆動用IC21、22のGND端子26および今後出力するスキャン電極駆動用IC24のGND端子26はVs2(V)とする。スキャン電極駆動用IC23の書き込み動作はスキャン電極SCN129からSCN192であり、これに合わせて維持電極SUS129からSUS192に対して行われる。
【0066】
最後にスキャン電極駆動用IC23が所定のスキャンパルスの出力を終えた後には、スキャン電極駆動用IC24がスキャンパルスを出力する。このときにはスキャン電極駆動用IC24のGND端子26のみをスイッチ29によって0(V)に固定し、すでにスキャンパルス出力を終えたスキャン電極駆動用IC21〜23は各スイッチ31、27、28により0(V)に固定する。スキャン電極駆動用IC24の書き込み動作はスキャン電極SCN193からSCN256であり、これに合わせて維持電極SUS193からSUS256に対して行われる。
【0067】
この一連の動作によって、図6に示した波形の通りスキャン電極駆動用IC21〜24の電圧振幅の最大可能出力が0(V)からVs(V)であったとしても、スキャンパルスを出力していないスキャン電極駆動用ICの出力は、GND端子にVs2(V)が印加され、Vs(V)+Vs2(V)を出力することができる。
【0068】
初期化動作が毎サブフィールド毎にある場合には、スキャン電極駆動用ICの出力終了後に初期化動作によって蓄積された、書き込み動作のための壁電圧が減少したとしても、次のサブフィールドの初期化動作で、もう一度必要な壁電圧を蓄積できるが、初期化動作を主とする期間が1フィールドに1度しかない場合には、一度壁電荷が減少すると、次のフィールドまで蓄積できないので、たとえあるサブフィールド中でスキャンパルス出力が印加されたとしても、そのセルが書き込み放電を起こすサブフィールドもしくは、次のフィールドの初期化期間まで壁電圧を維持しなければならない。
【0069】
そこで、先に述べた動作によって、スキャンパルスを出力していないスキャン電極駆動用ICは全てその出力を、壁電荷の移動を抑制するためのVs(V)+Vs2(V)とすることにより、安定した書き込み動作を行わせることができる。
【0070】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明にかかるプラズマディスプレイ装置によれば、汎用の安価な低電圧スキャン電極駆動用ICを用い、従来と同じように書き込み動作期間中で、本来必要としない不必要な期間での壁電荷の移動を防止することができ、安定した書き込み放電を起こすことができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるプラズマディスプレイ装置のスキャン電極駆動回路部分を示す概略構成図
【図2】同プラズマディスプレイ装置の書き込み期間中におけるスキャン電極駆動用ICの出力波形図
【図3】同プラズマディスプレイ装置のパネル駆動波形図
【図4】本発明の第2の実施の形態によるプラズマディスプレイ装置のスキャン電極駆動回路部分を示す概略構成図
【図5】同プラズマディスプレイ装置の書き込み期間中におけるスキャン電極駆動用ICの出力波形図
【図6】同プラズマディスプレイ装置のパネル駆動波形図
【図7】従来のAC型プラズマディスプレイパネルを一部を切り欠いて示す斜視図
【図8】同パネルの電極配列図
【図9】同パネルの駆動波形図
【図10】従来のプラズマディスプレイ装置におけるスキャン電極駆動回路部分の概略構成図
【符号の説明】
21、22、23、24 スキャン電極駆動用IC
25 電源端子
26 GND端子
27、28、29、31 スイッチ

Claims (1)

  1. 放電空間を形成して対向する一対の基板上に、パネルの行方向に複数本配列されるスキャン電極と、このスキャン電極と平行に配置される複数本のサステイン電極と、これらのスキャン電極及びサステイン電極に交差するようにパネルの列方向に複数本配列されるアドレス電極とを設けることにより複数の放電セルを有するプラズマディスプレイパネルを構成し、
    このプラズマディスプレイパネルの前記スキャン電極を所定の本数を1単位として複数のブロックに分割するとともに、前記ブロック毎に初期化動作、書き込み動作および維持動作を行なうためのパネル駆動電圧を前記スキャン電極に供給する1個のスキャン電極駆動用ICを接続し、
    前記書き込み動作期間には書込み動作を行う順番がまわってきたスキャン電極駆動用ICは前記スキャン電極に所定の電圧と、前記所定の電圧より低いスキャンパルス電圧を印加し、
    書込み動作を行う順番がまわってきていないスキャン電極駆動用ICが前記スキャン電極に印加する電圧は、前記書込み動作を行う順番がまわってきたスキャン電極駆動用ICが前記スキャン電極に印加する前記所定の電圧および前記スキャンパルス電圧よりも高くするように構成したことを特徴とするプラズマディスプレイ装置。
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