JP5109081B2 - アルケンスルホン酸塩を用いたチオカルボアルキルアルカンスルホン酸塩、メルカプトアルカンスルホン酸塩およびジチオビス(アルカンスルホン酸)塩の製造方法 - Google Patents
アルケンスルホン酸塩を用いたチオカルボアルキルアルカンスルホン酸塩、メルカプトアルカンスルホン酸塩およびジチオビス(アルカンスルホン酸)塩の製造方法 Download PDFInfo
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(式中、R1は水素、もしくは炭素数1または2のアルキル基、n は1〜5の整数であり、Mは水素、もしくはナトリウム、カリウム、リチウム、セシウムである。)で示されるアルケンスルホン酸塩と、
一般式(2);
(式中、R1は水素、もくしは炭素数1または2のアルキル基、R2は炭素数1〜3のアルキル基、n は1〜5の整数であり、Mは水素、もしくはナトリウム、カリウム、リチウム、セシウムである。)で示されるチオアルキルカルボニルアルカンスルホン酸塩を製造する方法である。
一般式(4);
(式中、R1は水素、もしくは炭素数1または2のアルキル基、n は1〜5の整数であり、Mは水素、もしくはナトリウム、カリウム、リチウム、セシウムである。)で示されるメルカプトアルカンスルホン酸塩を製造する方法である。
[3−チオアセチルプロパン−1−スルホン酸ナトリウムの製造]
500mlの四つ口フラスコにアリルスルホン酸ナトリウム72.1g(0.5モル)および、酢酸349.8g、無水酢酸10.2g、メタンスルホン酸0.96g(0.01モル)を加え、70℃まで加熱した。加熱後、空気を導入し、チオ酢酸41.9g(0.55モル)を滴下、1時間攪拌した。NMRにより3−チオアセチルプロパン−1−スルホン酸ナトリウムの生成を確認した。反応液を冷却し、吸引ろ過を行い、減圧乾燥を行うことで白色粉末として、3−チオアセチルプロパン−1−スルホン酸ナトリウムを107.6g(0.49モル)得た。収率は97.8%であった。
1 H NMR(D2O):δ= 2.88(t、J=7.2Hz、2H)、2.86(t、J=7.2Hz、2H)、2.25(s、3H)、1.90〜1.86(m、2H)
13C NMR(D2O):δ= 202.94、51.08、31.47、28.98、25.74
[3−チオアセチルプロパン−1−スルホン酸カリウムの製造]
50mlの二つ口フラスコにアリルスルホン酸カリウム3.20g(0.02モル)および、酢酸15.5g、無水酢酸0.5g、メタンスルホン酸0.04g(0.0004モル)を加え、70℃まで加熱した。加熱後、空気を導入し、チオ酢酸1.67g(0.022モル)を滴下、1時間攪拌した。NMRにより3−チオアセチルプロパン−1−スルホン酸カリウムの生成を確認した。反応液を冷却し、吸引ろ過を行い、減圧乾燥を行うことで白色粉末として、3−チオアセチルプロパン−1−スルホン酸カリウムを4.02g(0.017モル)得た。収率は85.0%であった。
1 H NMR(D2O):δ= 2.81(t、J=7.2Hz、2H)、2.76(t、J=7.2Hz、2H)、2.18(s、3H)、1.84〜1.80(m、2H)
[3−チオアセチル−2−メチルプロパン−1−スルホン酸ナトリウムの製造]
50mlの二つ口フラスコに2−メチル−2−プロペン−1−スルホン酸ナトリウム3.16g(0.02モル)および、酢酸15.4g、無水酢酸0.44g、メタンスルホン酸0.04g(0.0004モル)を加え、70℃まで加熱した。加熱後、空気を導入し、チオ酢酸1.67g(0.022モル)を滴下、1時間攪拌した。NMRにより3−チオアセチル−2−メチルプロパン−1−スルホン酸ナトリウムの生成を確認した。反応液を減圧濃縮後に冷却し、吸引ろ過を行い、減圧乾燥を行うことで白色粉末として、3−チオアセチル−2−メチルプロパン−1−スルホン酸ナトリウムを3.56g(0.015モル)得た。収率は76.0%であった。
1 H NMR(D2O):δ= 2.87〜2.82(m、1H)、2.81〜2.75(m、2H)、2.63〜2.57(m、1H)、2.18(s、3H)、1.91〜1.84(m、1H)、0.91(d、J=7.2Hz、3H)
[4−チオアセチルブタン−1−スルホン酸ナトリウムの製造]
30mlの二つ口フラスコに4−ブテン−1−スルホン酸ナトリウム1.58g(0.01モル)および、酢酸7.7g、無水酢酸0.20g、メタンスルホン酸0.02g(0.0002モル)を加え、70℃まで加熱した。加熱後、空気を導入し、チオ酢酸0.84g(0.011モル)を滴下、1時間攪拌した。NMRにより4−チオアセチルブタン−1−スルホン酸ナトリウムの生成を確認した。反応液を冷却し、吸引ろ過を行い、減圧乾燥を行うことで白色粉末として、4−チオアセチルブタン−1−スルホン酸ナトリウムを2.03g(0.0087モル)得た。収率は86.5%であった。
1 H NMR(D2O):δ= 2.68(t、J=7.2、4H)、2.13(s、3H)、1.60〜1.52(m、2H)1.52〜1.44(m、2H)
[5−チオアセチルペンタン−1−スルホン酸ナトリウムの製造]
30mlの二つ口フラスコに5−ペンテン−1−スルホン酸ナトリウム0.86g(0.005モル)および、酢酸4.3g、無水酢酸0.10g、メタンスルホン酸0.01g(0.0001モル)を加え、70℃まで加熱した。加熱後、空気を導入し、チオ酢酸0.43g(0.0055モル)を滴下、1時間攪拌した。NMRにより5−チオアセチルペンタン−1−スルホン酸ナトリウムの生成を確認した。反応液を濃縮乾固し、白色粉末として、5−チオアセチルペンタン−1−スルホン酸ナトリウムを1.12g(0.0045モル)得た。収率は90.0%であった。
1 H NMR(D2O):δ= 2.69(t、J=7.2Hz、4H)、2.16(s、3H)、1.57〜1.50(m、2H)、1.45〜1.38(m、2H)、1.32〜1.25(m、2H)
[3−メルカプトプロパン−1−スルホン酸ナトリウムの製造]
500mlの四つ口フラスコにアリルスルホン酸ナトリウム72.1g(0.5モル)および、酢酸349.8g、無水酢酸10.2g、メタンスルホン酸0.96g(0.01モル)を加え、70℃まで加熱した。加熱後、空気を導入し、チオ酢酸41.9g(0.55モル)を滴下し、1時間攪拌した。NMRにより3−チオアセチルプロパン−1−スルホン酸ナトリウムの生成を確認した。反応後の反応液に水36.0gを加えて、減圧下で濃縮を行い、結晶が析出した時点で再度水36.0gを添加し、減圧濃縮を行った。さらに水36.0g添加、減圧濃縮を行い、水を36.0g、メタノールを99.8g添加して80℃まで加熱し6時間反応を行った。ある程度、加水分解が行われた後にヒドラジン1水和物2.5g(0.05モル)を添加しさらに2時間、80℃で反応を行い、NMRにてメルカプトプロパンスルホン酸ナトリウムの生成を確認した。48%水酸化ナトリウム0.83g(0.01モル)を添加して中和を行った後、減圧下で水を濃縮し結晶を析出させた。このスラリー液にイソプロパノール72.1gとトルエン72.1gを添加して、10℃まで冷却し1時間以上攪拌を行った。吸引ろ過により結晶をろ取し、イソプロパノールによる洗浄を行った。得られた湿体を減圧乾燥し、白色粉末の3−メルカプトプロパン−1−スルホン酸ナトリウム(純度91.0%)を79.4g得た。アリルスルホン酸ナトリウムからの収率は81.1%であった。
1 H NMR(D2O):δ= 2.93(t、J=8.0Hz、2H)、2.57(t、J=7.2Hz、2H)、1.97〜1.89(m、2H)
13C NMR(D2O):δ=51.64、51.56、30.54、25.81、24.75、
IR(KBr、cm−1):3454、2974、2943、2858、2555、1444、1413、1220、1195、1064、846、731、596、536、521、453
[3−メルカプト−2−メチルプロパン−1−スルホン酸ナトリウムの製造]
50mlの二つ口フラスコに2−メチル−2−プロペン−1−スルホン酸ナトリウム3.16g(0.02モル)および、酢酸15.4g、無水酢酸0.44g、メタンスルホン酸0.04g(0.0004モル)を加え、70℃まで加熱した。加熱後、空気を導入し、チオ酢酸1.67g(0.022モル)を滴下、1時間攪拌した。NMRにより3−チオアセチル−2−メチルプロパン−1−スルホン酸ナトリウムの生成を確認した。反応後の反応液に水1.58gを加えて、減圧下で濃縮を行い、結晶が析出した時点で再度水1.58gを添加し、減圧濃縮を行った。さらに水1.58gを添加、減圧濃縮を行い、水を1.58g、メタノールを4.7g添加して80℃まで加熱し7時間反応を行った。ある程度、加水分解が行われた後にヒドラジン1水和物0.1g(0.002モル)を添加しさらに1時間、80℃で反応を行い、NMRにて3−メルカプト−2−メチル−1−プロパンスルホン酸ナトリウムの生成を確認した。48%水酸化ナトリウム0.04g(0.0004モル)を添加して中和を行った後、減圧下で水を濃縮し結晶を析出させた。このスラリー液にイソプロパノール3.15gとトルエン3.15gを添加して、10℃まで冷却し1時間以上攪拌を行った。吸引ろ過により結晶をろ取し、イソプロパノールによる洗浄を行った。得られた湿体を減圧乾燥し、白色粉末の3−メルカプト−2−メチルプロパン−1−スルホン酸ナトリウム(純度92.0%)を3.13g得た。アリルスルホン酸ナトリウムからの収率は75.0%であった。
1 H NMR(D2O):δ= 3.00(dd、J=8.8Hz、1H)、2.69(dd、J=7.6Hz、1H)、2.55(d、J=5.6Hz、2H)、2.11〜2.03(m、1H)、1.00(d、J=6.8、3H)
[5−メルカプトペンタン−1−スルホン酸ナトリウムの製造]
30mlの二つ口フラスコに5−ペンテン−1−スルホン酸ナトリウム0.86g(0.005モル)および、酢酸4.3g、無水酢酸0.10g、メタンスルホン酸0.01g(0.0001モル)を加え、70℃まで加熱した。加熱後、空気を導入し、チオ酢酸0.43g(0.0055モル)を滴下、1時間攪拌した。NMRにより5−チオアセチルペンタン−1−スルホン酸ナトリウムの生成を確認した。反応後の反応液に水1.58gを加えて、減圧下で濃縮を行い、結晶が析出した時点で再度水0.4gを添加し、減圧濃縮を行った。さらに水0.4gを添加、減圧濃縮を行い、水を0.4g、メタノールを1.29g添加して80℃まで加熱し7時間反応を行った。ある程度、加水分解が行われた後にヒドラジン1水和物0.25g(0.005モル)を添加しさらに2時間、80℃で反応を行い、NMRにて5−メルカプトペンタン−1−スルホン酸ナトリウムの生成を確認した。48%水酸化ナトリウム0.01g(0.0002モル)を添加して中和を行った後、減圧下で濃縮乾固し、白色粉末の5−メルカプトペンタン−1−スルホン酸ナトリウム(純度80%)を0.98g得た。アリルスルホン酸ナトリウムからの収率は76.0%であった。
1 H NMR(D2O):δ= 2.75(t、J=7.6Hz、2H)、2.39(t、J=6.8Hz、2H)、1.61〜1.54(m、2H)、1.51〜1.44(m、2H)、1.37〜1.30(m、2H)
[3,3’−ジチオビス(プロパンスルホン酸)ジナトリウムの製造]
30ml二つ口フラスコに3−メルカプトプロパン−1−スルホン酸ナトリウムを1.78g(0.01モル)および、水1.8gを加え、溶解させた。35%塩酸0.01g、ヨウ素0.01gを添加し、ジメチルスルホキシド0.39g(0.005モル)を滴下した。90℃まで加熱し、2時間攪拌した。NMRにより3,3’−ジチオビス(プロパンスルホン酸)ジナトリウムの生成を確認したのち、冷却し、吸引ろ過により、白色結晶として3,3’−ジチオビス(プロパンスルホン酸)ジナトリウムを0.9g得た。3−メルカプトプロパン−1−スルホン酸ナトリウムからの収率は50%であった。
1 H NMR(D2O):δ= 2.89(t、J=8.0Hz、4H)、2.72(t、J=7.2Hz、4H)、1.98〜2.05(m、4H)、13C NMR(D2O):δ=51.60、38.40、25.84
[アリルスルホン酸ナトリウムより、3,3’−ジチオビス(プロパンスルホン酸)ジナトリウムの製造]
50mlの二つ口フラスコにアリルスルホン酸ナトリウム2.88g(0.02モル)および、酢酸14.0g、無水酢酸0.40g、メタンスルホン酸0.04g(0.0004モル)を加え、70℃まで加熱した。加熱後、空気を導入し、チオ酢酸1.67g(0.022モル)を滴下し、1時間攪拌した。NMRにより3−チオアセチルプロパン−1−スルホン酸ナトリウムの生成を確認した。反応後の反応液に水1.44gを加えて、減圧下で濃縮を行い、結晶が析出した時点で再度水1.44gを添加し、減圧濃縮を行った。さらに水1.44g添加、減圧濃縮を行い、水を1.44g、メタノールを4.32g添加して80℃まで加熱し6時間反応を行った。ある程度、加水分解が行われた後にヒドラジン1水和物0.1g(0.002モル)を添加しさらに2時間、80℃で反応を行い、NMRにて3−メルカプトプロパン−1−スルホン酸ナトリウムの生成を確認した。反応液に35%塩酸0.02g、ヨウ素0.02gを添加し、ジメチルスルホキシド0.74g(0.0094モル)を滴下した。90℃まで加熱し、4時間攪拌した。NMRにより3,3’−ジチオビス(プロパンスルホン酸)ジナトリウムの生成を確認した。スラリーに水1.44g、IPA11.5gを添加し、冷却、吸引ろ過、減圧乾燥により、白色結晶として3,3’−ジチオビス(プロパンスルホン酸)ジナトリウム(純度91.9%)を2.7g得た。アリルスルホン酸ナトリウムからの収率は70.1%であった。
1 H NMR(D2O):δ= 2.89(t、J=8.0Hz、4H)、2.72(t、J=7.2Hz、4H)、1.98〜2.05(m、4H)、
13C NMR(D2O):δ=51.60、38.40、25.84
IR(KBr、cm−1):3441、2922、1449、1414、1217、1186、1063、799、737、606、546、532
[2−メチル−2−プロペン−1−スルホン酸ナトリウムより、3,3’−ジチオビス(2−メチル−1−プロパンスルホン酸)ジナトリウムの製造]
50mlの二つ口フラスコに2−メチル−2−プロペン−1−スルホン酸ナトリウム3.16g(0.02モル)および、酢酸15.4g、無水酢酸0.44g、メタンスルホン酸0.04g(0.0004モル)を加え、70℃まで加熱した。加熱後、空気を導入し、チオ酢酸1.67g(0.022モル)を滴下、1時間攪拌した。NMRにより3−チオアセチル−2−メチルプロパン−1−スルホン酸ナトリウムの生成を確認した。反応後の反応液に水1.58gを加えて、減圧下で濃縮を行い、結晶が析出した時点で再度水1.58gを添加し、減圧濃縮を行った。さらに水1.58gを添加、減圧濃縮を行い、水を1.58g、メタノールを4.7g添加して80℃まで加熱し7時間反応を行った。ある程度、加水分解が行われた後にヒドラジン1水和物0.1g(0.002モル)を添加しさらに1時間、80℃で反応を行い、NMRにて3−メルカプト−2−メチル−1−プロパンスルホン酸ナトリウムの生成を確認した。反応液に35%塩酸0.02g、ヨウ素0.02gを添加し、ジメチルスルホキシド0.74g(0.0094モル)を滴下した。90℃まで加熱し、5時間攪拌した。NMRにより3,3’−ジチオビス(2−メチル−1−プロパンスルホン酸)ジナトリウムの生成を確認した。スラリーに水1.58g、IPA12.5gを添加し、冷却、吸引ろ過、減圧乾燥により、白色結晶として3,3’−ジチオビス(2−メチル−1−プロパンスルホン酸)ジナトリウム(純度92.0%)を2.5g得た。2−メチル−2−プロペン−1−スルホン酸ナトリウムからの収率は60.1%であった。
1 H NMR(D2O):δ=2.99〜3.04(m、2H)、2.72〜2.78(m、2H)、2.64〜2.73(m、4H)、2.22〜2.27(m、2H)、1.05(d、J=6.8Hz,6H)、
13C NMR(D2O):δ=57.94、46.99、31.99、20.63
IR(KBr、cm−1):3427、2957、2930、1456、1412、1379、1279、1234、1215、1186、1065、702、621、544、534
[5−ペンテン−1−スルホン酸ナトリウムより、5,5’−ジチオビス(ペンタンスルホン酸)ジナトリウムの製造]
30mlの二つ口フラスコに5−ペンテン−1−スルホン酸ナトリウム0.86g(0.005モル)および、酢酸4.3g、無水酢酸0.10g、メタンスルホン酸0.01g(0.0001モル)を加え、70℃まで加熱した。加熱後、空気を導入し、チオ酢酸0.43g(0.0055モル)を滴下、1時間攪拌した。NMRにより5−チオアセチルペンタン−1−スルホン酸ナトリウムの生成を確認した。反応後の反応液に水1.58gを加えて、減圧下で濃縮を行い、結晶が析出した時点で再度水0.4gを添加し、減圧濃縮を行った。さらに水0.4gを添加、減圧濃縮を行い、水を0.4g、メタノールを1.29g添加して80℃まで加熱し7時間反応を行った。ある程度、加水分解が行われた後にヒドラジン1水和物0.25g(0.005モル)を添加しさらに2時間、80℃で反応を行い、NMRにて5−メルカプトペンタン−1−スルホン酸ナトリウムの生成を確認した。反応液に35%塩酸0.01g、ヨウ素0.01gを添加し、ジメチルスルホキシド0.14g(0.0024モル)を滴下した。90℃まで加熱し、3時間攪拌した。NMRにより5,5’−ジチオビス(ペンタンスルホン酸)ジナトリウムの生成を確認した。スラリーに水0.43g、IPA3.44gを添加し、冷却、吸引ろ過、減圧乾燥により、白色結晶として、5,5’−ジチオビス(ペンタンスルホン酸)ジナトリウム(純度98.8%)を0.6g得た。5−ペンテン−1−スルホン酸ナトリウムよりの収率は57.8%であった。
1 H NMR(D2O):δ=2.79(t、J=8.0Hz、4H)、2.64(t、J=7.2Hz,4H)、1.56〜1.66(m、8H)、1.35〜1.43(m、4H)、
13C NMR(D2O):δ=52.89、39.85、29.93、28.57、25.65
IR(KBr、cm−1):3426、2936、2857、1589、1414、1188、1134、1115、1059、790、729、615、536
上記実施例1〜8、10〜12において用いられているチオ酢酸の代わりにチオプロピオン酸を用いても、同様に反応を行えることが確認でき、チオカルボアルキルアルカンスルホン酸塩、メルカプトアルカンスルホン酸塩およびジチオビス(アルカンスルホン酸)塩を得ることができた。
Claims (4)
- 一般式(1);
一般式(2);
一般式(3);
- アルケンスルホン酸塩からチオアルキルカルボニルアルカンスルホン酸塩を合成する際の反応溶媒として、酢酸を用いることを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 請求項3記載の製法によって得られたメルカプトアルカンスルホン酸塩を、酸化剤と反応させ、3,3’−ジチオビス(プロパンスルホン酸)ジナトリウム、3,3’−ジチオビス(2−メチル−1−プロパンスルホン酸)ジナトリウム及び5,5’−ジチオビス(ペンタンスルホン酸)ジナトリウムから選択されるジチオビス(アルカンスルホン酸)塩を製造する方法。
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