JP5108336B2 - キャスタ制動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、台車や椅子等の移動対象物に取り付けて使用されるキャスタに関するものである。
従来のキャスタ制動装置としては特許文献1に、移動対象物に回転可能に取り付けられる複数のキャスタと、各キャスタにそれぞれ接続される複数のワイヤとを備えるとともに、この複数のワイヤが固定的に結束されており、この結束されたワイヤを操作することで全てのキャスタの車輪の回転抑止状態を解除することのできるキャスタ制動装置が開示されている。
特開昭62−77202号公報
前記のような従来のキャスタ制動装置では、前記複数のワイヤが固定的に結束されているため、回転を抑止でき、かつ、ワイヤ操作によりその回転抑止状態を解除できるキャスタの数を変更したい場合等には、ワイヤを結束し直さねばならず、組み付け効率が非常に悪くなってしまう。
本発明は前記の点に鑑みてなされたものであり、車輪の回転を抑止および抑止解除できるキャスタの数を容易に変更可能なキャスタ制動装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために本発明は、移動対象物に回転可能に取り付けられた複数のキャスタの内、車輪と、当該車輪に押圧されてこの車輪の車軸回りの回転を抑止する制動体と、当該制動体を前記車輪に押圧する付勢手段とを有する1またが2以上の制動キャスタと、当該制動キャスタに接続されて、前記付勢手段による付勢力に対抗して前記制動体を前記車輪から離間する方向に移動させ、当該車輪の車軸回りの回転抑止状態を解除するワイヤと、当該ワイヤが連結される連結部と、当該連結部に接続されて、この連結部を操作することで前記ワイヤに接続される制動キャスタの制動体を移動させて、当該制動キャスタの車輪の車軸回りの回転抑止状態を解除することのできる操作手段とを備える一方、前記連結部には、前記ワイヤを挿通可能な連結孔が形成され、この連結孔には、前記制動キャスタと対応する連結金具が設けられ、この連結金具には、前記制動キャスタに接続される前記ワイヤを連結するためのバネ部材と、押圧板と、操作ボタンとが設けられ、前記バネ部材は、前記押圧板の周方向外側に設けられ、前記連結孔の内周壁と押圧板との間に取り付けられ、前記押圧板は、前記ワイヤの周囲を取り囲むようにして設けられた板状部材であり、前記バネ部材の復元力によって前記ワイヤを中心方向に向かって押圧するよう構成され、前記操作ボタンは、押圧されることで、前記押圧板を前記バネ部材の付勢力に対抗して径方向に離間させ、前記押圧板の間に前記ワイヤが挿通可能な孔径を確保するものであることを特徴とするキャスタ制動装置を提供する(請求項1)。
このようなキャスタ制動装置によれば、前記付勢手段により車輪に押圧されていた制動体をワイヤ操作により車輪から離間させるという簡単な構成で、車輪の車軸回りの回転抑止状態を解除することができる。また、前記操作手段によって前記連結部を操作することでこの連結部に接続されたワイヤを操作し、このワイヤに接続された各制動キャスタの車輪の車軸回りの回転抑止状態を一度に解除することができるので、操作性が向上する。さらに、ワイヤは、連結金具の押圧板で押圧されることで、連結部の連結金具に連結されるとともに、操作ボタンを押圧することで、押圧板をバネ部材の付勢力に対抗して径方向に離間させることで、連結部の連結金具から取り外すことができるから、ワイヤが連結部に着脱可能であり、前記制動キャスタに接続されるワイヤを連結部に容易に連結する、あるいは容易に連結部から取り外すことができるので、移動対象物に取り付ける前記制動キャスタの数を簡単に変更することができ、組み付け効率が向上する。
また、押圧板をバネ部材の付勢力に対抗して径方向に離間させることで、ワイヤの前記制動キャスタから前記連結部までの長さを調整可能である
すなわち、このような状態でワイヤを移動させることで、制動キャスタから連結部までのワイヤの長さを簡単に変更できるので、連結部の取り付け位置や移動対象物の大きさ等が変化することによって連結部と制動キャスタとの距離が変化しても、ワイヤの全長を変化させる必要がなく容易に対応することができる。
また本発明において、前記移動対象物に取り付けられて、前記車輪を旋回可能に保持する主軸と、当該主軸に取り付けられて、前記車輪の前記主軸回りの旋回を抑止する旋回制動体と、前記車輪に取り付けられて、前記旋回制動体と係合することで当該車輪の主軸回りの旋回を抑止するストッパー部とを備え、当該ストッパー部が前記ワイヤに接続されており、当該ワイヤが前記連結部を介して前記操作手段により操作されることで前記ストッパー部が移動し、当該ストッパー部が移動することで当該ストッパー部と前記旋回制動体との係合状態が解除され、前記車輪の主軸回りの旋回抑止状態が解除されるのが好ましい(請求項)。
このような構成によれば、前記操作手段の操作によって、前記車輪の車軸回りの回転抑止状態を解除することができるとともに、車輪の主軸回りの旋回抑止状態を解除することができるので、操作性がより向上する。そして、車輪が主軸回りに旋回可能となれば、車輪の向き、ひいては、移動対象物の移動方向を容易に変更することができるので利便性が向上する。
また、本発明において、前記ストッパー部が、前記ワイヤの操作に伴って前記制動体と一体に移動するよう当該制動体に連結されており、前記制動体が前記車輪から離間する方向に移動するのに伴って、前記ストッパー部と前記旋回制動体との係合状態が解除されるのが好ましい(請求項)。
このようにすれば、前記ワイヤの操作によって前記制動体と前記ストッパー部とを一度に移動させ、車輪の車軸回りの回転と車輪の主軸回りの旋回とを同時に制御することが可能となるので、操作性が向上する。
また、本発明において、前記ストッパー部および前記旋回制動体は、前記ワイヤの操作に伴う前記ストッパー部の移動方向と垂直な面に相対応する係合部をそれぞれ有し、当該係合部の係合によって前記車輪の主軸回りの旋回が抑止される一方、当該係合部の係合が解除されることで前記車輪の主軸回りの旋回抑止状態が解除されるのが好ましい(請求項)。
このようにすれば、前記ストッパー部と旋回制動体とに比較的容易に前記係合部を形成することができるとともに、このストッパー部と旋回制動体との係合をより容易に行うことが可能能となり操作性が向上する。
また、本発明において、前記ストッパー部と前記旋回制動体とがそれぞれ金属製であるのが好ましい(請求項)。
このようにすれば、前記ストッパー部と前記旋回制動体との係合力を高めることができ、前記車輪の主軸回りの旋回をより確実に抑止することが可能となる。
以上のように、本発明によれば、簡単な構成で、車輪の回転を抑止可能なキャスタの数を容易に変更できるキャスタ制動装置を提供することができる。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。ここでは、移動対象物としてワゴンを用い、このワゴンに本発明のキャスタ制動装置を取り付けた場合について説明する。
図1はワゴン100に取り付けられた状態での本発明のキャスタ制動装置を示す斜視図、図2はキャスタ制動装置に設けられる連結部の詳細を示す斜視図、図3はこの連結部の断面図、図4はキャスタ制動装置に取り付けられる制動キャスタを示す斜視図である。
また、図5は本発明の第一の実施形態に係る制動キャスタ11を分解して示す斜視図、図6は前記制動キャスタ11の車軸回りの回転が抑止された状態での断面図、図7は前記制動キャスタ11の車軸回りの回転抑止状態が解除された状態での断面図である。
図1に示すように、キャスタ制動装置1は、ワゴン100の各支柱に取り付けられた4つの制動キャスタ11〜14と、各制動キャスタ11〜14にそれぞれ接続されるワイヤ21〜24と、ワイヤ21〜24を連結する連結ボックス40と、連結ボックス40に接続されるブレーキレバー(操作手段)60とを備えている。また、図2に示すように、キャスタ制動装置1にはワイヤ21〜24を内側に収容するチューブ31〜34が備えられているとともに、連結ボックス40には、ワイヤ21〜24が連結される連結部50が設けられている。
まず、制動キャスタの詳細について説明する。制動キャスタ11〜14はいずれも同様の構造を有しているので、ここでは制動キャスタ11について図4〜図7を用いて説明する。制動キャスタ11は、ワゴン100の支柱101に嵌合される主軸71と、この主軸71にその軸線回りに旋回自在に嵌入されるフレーム72と、このフレーム72を貫通する車軸73とを備えている。車軸73は、制動キャスタ11がワゴン100の支柱101に取り付けられた状態で水平に配置されており、その両端部には車輪74が車軸73の軸
線回りに回転自在に軸支されている。また、車輪74は、フレーム72を介して前記主軸71の軸周りに旋回可能なように取り付けられている。
車輪74の外側面にはタイヤキャップ75が取り付けられている。このタイヤキャップ75は、車輪74の外側面に設けられたタイヤキャップ係止孔74bとタイヤキャップ75の内側面に設けられたタイヤキャップ被係止突起75bとが係合することで車輪74に係止されている。
また、前記主軸71には、上方にチューブ31を固定するための固定孔71aが形成されており、チューブ31の一端がこの固定孔71aに挿入され、固定されている。この固定孔71aの下方には、上下に貫通する貫通孔71cが設けられており、ワイヤ21が挿通可能になっている。
前記フレーム72は、剛性樹脂等の比較的剛性を有する材質からなる。フレーム72の上面には、この上面を覆うカバー76が取り付けられている。このカバー76には前記主軸71を挿通する挿通孔76aが形成されている。また、フレーム72の上面にはこの挿通孔76aと同じ位置に主軸71を嵌入可能な嵌入孔72aが形成されるとともに、この嵌入孔72aから下方に延びる貫通孔72cが形成されている。前記主軸71は前記カバー76の挿通孔76aに挿通された後、この嵌入孔72aに嵌入されることで、フレーム72に取り付けられている。さらに、この嵌入孔72aの下方には収容部72bが設けられている。この収容部72bには、上方から順に、コイルバネ(付勢手段)77と、ブレーキブロック(制動体)78と、ベアリング79と、ワイヤ固定金具80とが収容されている。
前記フレーム72の収容部72bに収容されるコイルバネ77は、フレーム72とブレーキブロック78との間に縮設されており、図6に示すように、その復元力によってブレーキブロック78を下方に向けて押圧する状態で取り付けられている。
前記ブレーキブロック78は、前記コイルバネ77の押圧力によって車輪74の回転を抑止するブロックである。このブレーキブロック78の下方には、表面に滑り止め加工が施されたブレーキ面78aが形成されている。そして、前記コイルバネ77の押圧力によってブレーキブロック78が下方に押圧されて、このブレーキ面78aが車輪74の内周面に押圧されることで、ブレーキ面78aと車輪74の内周面との間に発生する摺動抵抗により車輪74の車軸回りの回転が抑止されるよう構成されている。また、このブレーキブロック78には、前記フレーム72の貫通孔72cに対応する位置にワイヤ21を挿通可能な挿通孔78cが形成されている。
ベアリング79は前記主軸71とほぼ同軸になるようにブレーキブロック78の下方に固定されたものであり、車輪74が主軸71回りに容易に旋回可能となるように設けられたものである。このベアリング79の中心には、前記ブレーキブロック78の挿通孔78cに対応する位置にワイヤ21を挿通可能な挿通孔79cが形成されている。
ベアリング79の下方にはワイヤ21を固定するためのワイヤ固定金具80が設けられている。このワイヤ固定金具80には前記ベアリング79の挿通孔79cに対応する位置にワイヤ21を挿通可能な挿通孔80cが形成されている。そして、ワイヤ21は、前記主軸71およびフレーム72の貫通孔71c,72cと、ブレーキブロック78、ベアリング79およびワイヤ固定金具80の各挿通孔78c,79cおよび80cに挿通された状態で、その一端がワイヤ固定金具80に固定されている。
ここで、図7に示すように、このワイヤ21を上方に引っ張ると、この引っ張り力はワイヤ固定金具80を介してベアリング79およびブレーキブロック78に伝えられ、ブレーキブロック78は前記コイルバネ77の付勢力に抗して車輪74から離間する方向に移動する。すなわち、ワイヤ21を引っ張ることによって、ブレーキブロック78の下方に設けられたブレーキ面78aによる車輪74に対する押圧力が除かれるので、車輪74の回転抑止状態が解除され、制動キャスタ11は自由に回転することができるようになる。
以上のように制動キャスタ11は、通常状態ではブレーキ面78aが車輪74の内周部分を押圧することでその回転が抑止される一方、この制動キャスタ11に接続されたワイヤ21を引っ張ることでその押圧力が除去されて車輪74の回転抑止状態が解除されるよう構成されている。他の制動キャスタ12〜14についても同様に構成されており、それぞれに接続されるワイヤ22〜24の操作によって車輪の回転抑止状態が解除されるようになっている。
前記のように制動キャスタ11に固定されたワイヤ21およびチューブ31は、前記主軸71の上方から伸びてワゴン100の支柱101の内部を通過し、制動キャスタ11と反対側の一端が前記連結ボックス40、および連結ボックス40内の連結部50にそれぞれ連結されるように配線される。他のワイヤ22〜24およびチューブ32〜34も同様に配線されている。具体的には、チューブ31〜34の一端は連結ボックス40の下方に固定され、ワイヤ21〜24の一端は連結部50に設けられた連結金具(調整部)51〜54に連結されている。このようにチューブ31〜34を制動キャスタ11〜14と連結ボックス40とに固定しておけば、ワイヤ21〜24の移動に伴うチューブ31〜34の移動や変形が抑制される。従って、ワイヤ21〜24を操作した場合にワイヤ21〜24をこの固定されたチューブ31〜34の内側に沿って移動させることで、ワイヤ21〜24の連結部50での移動を確実に制動キャスタ11〜14側に伝えることが可能になる。
次に、前記連結部50について説明する。
図2に示すように、連結部50には制動キャスタ(11〜14)の数に合わせて同数の連結金具51〜54が設けられており、この連結金具51〜54には制動キャスタ11〜14に接続されるワイヤ21〜24がそれぞれ連結されている。この連結金具51〜54のうち連結金具51について図3を用いて説明する。連結部50には、ワイヤ21〜24を挿通可能な連結孔50aそれぞれ形成されている。そして、この連結孔50aに設けられた連結金具51〜54には、制動キャスタ(11〜14)に接続されるワイヤ21〜24を連結するためのバネ部材51dと、押圧板51cと、操作ボタン51aとが設けられている。前記バネ部材51dは、前記押圧板51cの周方向外側に設けられ、前記連結孔51bの内周壁と押圧板51cとの間に取り付けられている。前記押圧板51cは、ワイヤ21の周囲を取り囲むようにして設けられた板状部材であり、バネ部材51dの復元力によってワイヤ21を中心方向に向かって押圧するよう構成されている。前記操作ボタン51aは、下方に押圧されることで、前記押圧板51cをバネ部材51dの付勢力に対抗して径方向に離間させ、押圧板51cの間にワイヤ21が挿通可能な孔径を確保するものである。
ワイヤ21をこの連結金具51に連結するには、前記操作ボタン51aを下方に押圧し、ワイヤ21を連結孔51bに挿通させた後、操作ボタン51aの押圧を解除するだけでよく、簡単にワイヤ21を連結させることができる。同様に、ワイヤ21を連結金具51から取り外す場合には、操作ボタン51aを押圧した状態でワイヤ21を引き抜いてやれば、簡単に取り外すことができる。
このように連結部50は各ワイヤを容易に着脱可能なように構成されているので、例えばワゴン100の後輪側2つの制動キャスタ13,14のみの回転を抑止したい場合には、連結部50から前輪側の制動キャスタ11,12に接続されるワイヤ21,22を連結金具51,52から引き抜き、ワイヤ23およびワイヤ24のみを連結金具53,54に連結すればよく、簡単な作業で回転が抑止される制動キャスタの数を変更することができる。このとき、回転を抑止しない前輪側には制動キャスタ11,12を取り付ける必要がないので、回転抑止機能を持たない常時回転可能なキャスタをとりつけておけばよい。また、連結金具51を前記のような構成にすれば、前記押圧板51cによってワイヤ21が押圧される位置を変更するだけで、連結部50から制動キャスタ11までのワイヤの長さを容易に変更することができるという効果がある。
前記連結部50の上方には、ワイヤ取り付け金具63が設けられており、このワイヤ取り付け金具63にワイヤ61が取り付けられている。ワイヤ61は、その周囲をチューブ62で覆われた状態で、その他端がブレーキレバー60に接続されている。このブレーキレバー60はワゴン100の手押しハンドル110に取り付けられており、その構成は自転車等に用いられる一般的なブレーキレバーと同様で、レバーを握ることでワイヤ61が引っ張られるようになっている。
このブレーキレバー60の操作によりワイヤ61が引っ張られると、ワイヤ61に連結された連結部50が上方に移動し、連結部50に連結されたワイヤ21〜24が上方に引っ張られることになる。そして、ワイヤ21〜24が上方に引っ張られると、前記のようにワイヤの一端が固定される前記ワイヤ固定金具80が上方に移動する。その結果、ブレーキ面78aが車輪74から離間して車輪74に対する押圧力が取り除かれるので、車輪74は自由に回転することができるようになる。特に、本実施形態では、連結部50にワイヤ21〜24が連結されているので、制動キャスタ11〜14の車輪の回転抑止状態が一度に解除されることになる。
以上のように、本実施形態によれば、コイルバネ77によってブレーキ面78aを車輪74に押圧する一方、ワイヤ21を引っ張ることでこのブレーキ面78aと車輪74とを離間させるという簡単な構成で、車輪74の車軸回りの回転を抑止したり、この抑止状態を解除したりすることができる。
また、ブレーキレバー60に接続される連結部50に複数のワイヤ21〜24を連結してこのブレーキレバー60を操作することで、複数の制動キャスタ11〜14の車輪の回転抑止状態を一度に解除することができ、操作性が向上する。
また、前記連結部50に連結されるワイヤは、連結部50に対して容易に着脱可能であるので、車輪を抑止することのできる制動キャスタの数を容易に変更することができる。すなわち、組み付け効率が向上し、移動対象物の種類等に応じた種々のニーズに対応することが可能になる。
また、連結金具51〜54は、連結するワイヤの連結位置を容易に変更できるよう構成されているので、移動対象物の支柱の長さや連結部50の取り付け位置の変更等により連結部50と制動キャスタとの距離が変化しても、前記連結位置を調整することで前記変更に容易に対応することができ、組み付け効率が向上する。
次に、本発明の第二の実施形態に係る制動キャスタ111について説明する。この制動キャスタ111では、前記ワイヤ21の操作によって車軸回りの回転とともに前記主軸回りの旋回の抑止状態が解除されるように構成されている。図8は前記制動キャスタ111を分解して示す斜視図であり、図9は前記制動キャスタ111の車軸回りの回転および主軸回りの旋回が抑止された状態での断面図、図10は前記制動キャスタ111の前記抑止状態が解除された状態での断面図である。ここで、前記第一の実施形態と同様の構造を有する構成要素には同符号を付するとともに、当該構成要素についての説明は省略する。
この第二の実施形態に係る制動キャスタ111では、前記ワゴン100の支柱101に嵌合される主軸171が、その下方端が前記コイルバネ77の内側を貫通して前記フレームの収容部72bの内側に収まるように構成されている。そして、この主軸171の下方端には、その外周面に複数の外歯190aを有する主軸側ローレット部(旋回制動体)190が設けられている。
前記収容部72bには、前記第一の実施形態と同様にコイルバネ77とブレーキブロック178とベアリング79とワイヤ固定金具80とが収容されているが、この第二の実施形態に係る制動キャスタ111におけるブレーキブロック178には、ブレーキ側ローレット部178d(ストッパー部)が一体的に設けられている。このブレーキ側ローレット部178dは、前記主軸171をその内側に挿通可能な形状を有しているとともに、その内周面に内側に突出する内歯178eを有している。この内歯178eは、前記主軸側ローレット部190に設けられた複数の外歯190aと係合可能な形状を有している。
前記ブレーキ側ローレット部178dは、車輪74の主軸171回りの旋回を抑止するためのものである。このブレーキ側ローレット部178dは、図9に示すように、ブレーキブロック178がその上方に設けられた前記コイルバネ77の押圧力によって下方に押し下げられた状態で、前記内歯178eと前記主軸側ローレット部190の外歯190aとが係合するような位置に設けられており、この外歯190aと内歯178eとの係合によって前記ブレーキブロック178の主軸171回りの旋回を抑止するよう構成されている。
ここで、前記ブレーキブロック178は、図5および図6等に示すように、前記フレーム72にこのフレーム72と一体に主軸171回りに旋回するよう取り付けられている。そして、車輪74はこのフレーム72にこのフレーム72と一体に主軸171回りに旋回するよう取り付けられている。従って、前記外歯190aと内歯178eとの係合によってブレーキブロック178の主軸171回りの旋回が抑止されると、車輪74の主軸171回りの旋回も抑止されることになる。
さらに、前記ブレーキブロック178には、第一の実施形態と同様に、その下方に前記ブレーキ面178aが形成されており、前記コイルバネ77の押圧力によってブレーキ面178aが車輪74の内周面に押圧されることで、車輪74の車軸回りの回転を抑止できるよう構成されている。従って、本第二の実施形態では、前記コイルバネ77の押圧力によってブレーキブロック178が下方に押し下げられることにより、車輪74の車軸回りの回転とともに当該車輪74の主軸回りの旋回が抑制される。
また、前記ブレーキ側ローレット部178dおよび前記主軸側ローレット部190は、前記ワイヤ21が上方に引っ張られ前記ブレーキブロック178が上方に移動することで互いに離間する位置に設けられている。すなわち、このワイヤ21が上方に引っ張られた場合には、前記ブレーキ側ローレット部178dの内歯178eと前記主軸側ローレット部190の前記外歯190aとの係合が解除され、車輪74の主軸171回りの旋回抑止状態が解除される。また、本制動キャスタ111では、前記第一の実施形態と同様に、このワイヤ21が上方引っ張られブレーキブロック178が上方に移動することで前記ブレーキ面178aの車輪74に対する押圧力が除去され、車輪74の車軸回りの回転抑止状態が解除されるよう構成されている。従って、この制動キャスタ111では、ワイヤ21の操作によって、車輪74の車軸回りの回転抑止状態の解除および車輪74の主軸回りの旋回抑止状態の解除を同時に行うことが可能になる。
以上のように、本第二の実施形態によれば、コイルバネ77によってブレーキ面178aを車輪74に押圧するとともにブレーキ側ローレット部178dと主軸側ローレット部190とを係合させる一方、ワイヤ21を引っ張ることでこのブレーキ面178aと車輪74とを離間させるとともにブレーキ側ローレット部178dと主軸側ローレット部190とを離間させるという簡単な構成で、車輪74の車軸回りの回転および主軸回りの旋回を抑止するとともに、この抑止状態を解除することができる。すなわち、この車輪74の車軸回りの回転および主軸回りの旋回を一度に操作することが可能になるので操作性がより向上する。また、車輪74を主軸171回りにも旋回可能とすることで移動対象物をより容易に移動させることが可能になる。
ここで、本実施形態では、図8等に示すように、車輪74の内周部分に前記ブレーキブロック178のブレーキ面178aと係合可能な被係合部174aが設けられており、このブレーキ面178aと被係合部174aとが係合することで、より確実に車輪74の回転を抑止できるよう構成されている。
また、前記実施形態では、図8において、ブレーキ側ローレット部178dに内歯178eが1つだけ設けられた場合について示したが、この内歯の数は1つに限らず適宜設定すればよい。また、内歯178eとこれに係合する外歯190aの形状は適宜設定可能である。すなわち、主軸側ローレット部190とブレーキ側ローレット部178dは前記に限らず、互いに係合し、車輪74の主軸171回りの旋回を抑止するとともに、ワイヤ21の操作によりその係合状態が解除されるものであればよい。
次に、本発明の第三の実施形態に係る制動キャスタ211について説明する。この制動キャスタ211は、前記第二の実施形態と同様に前記ワイヤ21の操作によって車軸回りの回転の抑止状態とともに前記主軸回りの旋回の抑止状態が解除されるように構成されている。図11は前記制動キャスタ211を分解して示す斜視図であり、図12は前記制動キャスタ211の車軸回りの回転および主軸回りの旋回が抑止された状態での断面図であり、図13は前記制動キャスタ211の前記抑止状態がいずれも解除された状態での断面図である。ここで、前記第一の実施形態および第二の実施形態と同様の構造を有する構成要素には同符号を付するとともに、当該構成要素についての説明は省略する。
この第三の実施形態に係る制動キャスタ211は、前記第二の実施形態と同様に、前記ワゴン100の支柱101に嵌合される主軸271を有するとともに、前記収容部72b内に、コイルバネ77とブレーキブロック278とベアリング79とワイヤ固定金具280とを備えている。一方、本実施形態に係る制動キャスタ211は、前記第二の実施形態における主軸側ローレット部190とブレーキ側ローレット部178dとの替わりに主軸用ギア(旋回制動体)290とストッパー用ギア(ストッパー部)292とを有している。
本実施形態に係る制動キャスタ211の主軸271は、その下端部に、後述する主軸用ギア290の被嵌合孔290cと嵌合する嵌合部271dを有している。この嵌合部271dは略六角柱であって、前記主軸用ギア290の被嵌合孔290cとの嵌合により、この主軸用ギア290を前記主軸271の下端部に固定できるよう構成されている。
また、本実施形態に係る制動キャスタ211のブレーキブロック278は、図16に示すように、別体で設けられた前記ストッパー用ギア292を固定するための複数のギア固定用孔278eを有している。このギア固定用孔278eは、後述するストッパー用ギア292の支持突起292eと係合可能な形状を有しており、この支持突起292eとの係合によりストッパー用ギア292をブレーキブロック278の上方に固定できるよう構成されている。
前記主軸用ギア290は、前記主軸271に固定される金属製の部品である。この主軸用ギア290には、図14の(a)〜(c)に示すように、表裏に貫通し前記主軸271の嵌合部271dと嵌合する六角形の被嵌合孔290cが形成されている。そして、前述のように、この被嵌合孔290cと前記主軸271の嵌合部271dとの嵌合によって、この主軸用ギア290は、主軸271の下端に固定されている。
また、前記主軸用ギア290は、前記主軸271の軸方向と垂直な面から前記ストッパー用ギア292に向かって突出する複数の係合凸部290a(係合部)とこれら係合凸部290aに挟まれた係合凹部290b(係合部)とを有している。これら係合凹部290bおよび係合凸部290aは、それぞれ前記主軸271の軸方向と垂直な面において放射状に形成されており、後述するストッパー用ギア292の被係合凹部292bと被係合凸部292aとそれぞれ係合可能な形状を有している。
前記ストッパー用ギア292は、前記主軸用ギア290と係合して車輪74の主軸回りの旋回を抑止するためのものであり、金属製の部品である。このストッパー用ギア292には、図15の(a)〜(c)に示すように、挿通孔292cとバネ固定用溝292fが形成されている。また、このストッパー用ギア292には、複数の被係合凸部292aおよび被係合凹部292bと複数の支持突起292eとが設けられている。
前記バネ固定用溝292fは、前記収容部72bに収容されたコイルバネ77を収容部72b内に固定するためのものであり、前記ブレーキブロック278と反対側の面に形成されている。前記支持突起292eは、ストッパー用ギア292本体を前記ブレーキブロック278に連結するためのものであり、ブレーキブロック278側に突出する複数の突片からなる。そして、前記ストッパー用ギア292は、これら支持突起292eと前記ブレーキブロック278のギア固定用孔278eとの係合によって、前記バネ固定用溝292fと前記収容部72bの上壁との間でコイルバネ77を固定した状態で、前記ブレーキブロック278の上方に連結されている。また、このストッパー用ギア292は、図12等に示すように、前記挿通孔292cに主軸271が挿通されるとともに、この主軸271の下端に固定された前記主軸用ギア290よりも上方に位置するように取り付けられている。
前記被係合凸部292aは、前記主軸用ギア290と主軸271の軸方向に対向する面からこの主軸用ギア290に向かって突出し、前記主軸用ギア290の係合凹部290bと係合可能な形状を有している。一方、前記被係合凹部292bは、前記各被係合凸部292aで挟まれた部分に形成されており、前記主軸用ギア290の係合凸部290aと係合可能な形状を有している。
そして、本実施形態では、図12に示すように、前記バネ固定用孔292fに固定されたコイルバネ77によってストッパー用ギア292が下方に押圧された状態で、これらの被係合凸部292aおよび被係合凹部292bと、係合凸部290aおよび係合凹部290bとがそれぞれ係合するよう構成されており、これらの係合によってストッパー用ギア292およびブレーキブロック278ひいては車輪74の主軸271周りの旋回が抑止される。ここで、前記のようにストッパー用ギア292が下方に押圧された状態では、前記ブレーキブロック278もまたストッパー用ギア292を介してコイルバネ77により下方に押圧された状態である。そして、この状態では、ブレーキブロック278のブレーキ面278aと車輪74の被係合部274aとが係合するので、車輪74の車軸回りの回転も抑止されることになる。
一方、ワイヤ21を上方に引っ張り、ワイヤ固定金具280およびベアリング79を介してブレーキブロック278を、前記コイルバネ77の押圧力に抗して上方に移動させると、図13に示すように、ブレーキ面278aと車輪74の被係合部274aとの係合が解除される。さらに、ブレーキブロック278を介してストッパー用ギア292が上方に移動することで、ストッパー用ギア292の被係合凸部292aおよび被係合凹部292bと主軸用ギア290の係合凸部290aおよび係合凹部290bとの各係合状態が解除される。その結果、車輪74は、車軸および主軸回りに自由に回転および旋回できるようになる。
このように、本実施形態では、前記第二の実施形態における主軸側ローレット部190とブレーキ側ローレット部178dとの替わりに主軸用ギア290とストッパー用ギア292とを設け、これらの係合状態をワイヤ21により操作することで車輪74の車軸回りの回転および主軸回りの旋回を制御可能としている。
特に本実施形態では、前記ストッパー用ギア292の被係合凸部292aおよび被係合凹部292bと、主軸用ギア290の係合凸部290aおよび係合凹部290bとを、それぞれ主軸271の軸方向すなわちストッパー用ギア292の移動方向と垂直な面に設けており、これらの係合部である係合凹部290b、係合凸部290aおよび被係合凹部292b、被係合凸部292aをストッパー用ギア292および主軸用ギア290に比較的容易に形成することが可能となる。また、前記係合部をこのように設けておけば、これら係合部の各位置が径方向に所定量ずれた場合であってもこれらを比較的容易に係合させることが可能となるので、これら係合部の位置精度を緩めることができるとともに操作性を向上させることが可能となる。
また、前記ストッパー用ギア292と主軸用ギア290とをそれぞれ金属製とすれば、これらの係合力を高めることができるので、これらの係合による車輪74の主軸271回りの旋回をより確実に抑制することが可能となる。
また、前記のようにストッパー用ギア292とブレーキブロック278とを別体で設ければ、組み付けを容易に行うことができるとともに、前記のようにストッパー用ギア292を金属製としつつブレーキブロック278を合成樹脂製とすることができ、軽量化を図ることができるとともにコスト面でも有利となる。
また、本実施形態におけるブレーキブロック278では、図11等に示すようにブレーキ面178aの形状およびこれと係合する車輪74の被係合部274aの形状として、図8等に示す形状とは異なる形状を採用している。具体的には、図8等に示す形状よりも周方向に対する傾きが大きくなるような形状を採用しており、ブレーキ面178aと車輪74との係合力を高めるように構成している。
また、本実施形態におけるワイヤ21には、下端に略円柱の止め具294が設けられており、この止め具294がワイヤ固定金具280に当接することで、ワイヤ21が抜け止め状態で制動キャスタ211に取り付けられている。また、このワイヤ21の上端には、連結金具251として、図3等に示す連結金具51に替えて、ワイヤ21を挿通するワイヤ支持部251bとこのワイヤ支持部251bに挿通されたワイヤ21を所定の位置で固定するためのネジ251aとで構成されたものを用いている。この連結金具251では、前記ネジ251aによってワイヤ21を固定する位置を変更することで、比較的容易にワイヤ21と制動キャスタ211との距離を変更することが可能となる。
ここで、前記実施形態では、移動対象物としてワゴン100に本キャスタ制動装置1を取り付けた場合について示したが、本キャスタ制動装置1はワゴン100に限らず椅子や机等種々のものに取り付け可能である。
同様に、制動キャスタの数やその取り付け位置および連結金具の数は前記に限らない。
また、前記実施形態では、チューブ31の両端を制動キャスタ11の固定孔71aと連結ボックス40とにそれぞれ固定した場合について示したが、これに限らず制動キャスタ11と連結部50との間で固定されていればよい。
また、連結金具51〜54は、ワイヤが連結部50に着脱可能なものであれば前記の構成に限らない。
ワゴンに取り付けられた本発明の第一の実施形態に係るキャスタ制動装置を示す斜視図である。 図1に示すキャスタ制動装置のうち連結部周辺の詳細を示す斜視図である。 図2に示す連結部周辺の断面図である。 図1に示すキャスタ制動装置のうち制動キャスタを示す斜視図である。 図4に示す制動キャスタの分解斜視図である。 図4に示す制動キャスタの車軸回りの回転抑止状態における断面図である。 図4に示す制動キャスタの車軸回りの回転可能状態における断面図である。 本発明の第二の実施形態に係るキャスタ制動装置を示す斜視図である。 図8に示す制動キャスタの主軸回りの旋回抑止状態における断面図である。 図8に示す制動キャスタの主軸回りの旋回可能状態における断面図である。 本発明の第三の実施形態に係るキャスタ制動装置のうち制動キャスタを示す斜視図である。 図11に示す制動キャスタの主軸回りの旋回抑止状態における断面図である。 図11に示す制動キャスタの主軸回りの旋回可能状態における断面図である。 (a)図11に示す制動キャスタの主軸用ギアを示す斜視図である。(b)(a)の上面図である。(c)(a)の断面図である。 (a)図11に示す制動キャスタのストッパー用ギアを示す斜視図である。(b)(a)の上面図である。(c)(a)の断面図である。 図11に示す制動キャスタのブレーキブロックを示す断面図である。
符号の説明
1 キャスタ制動装置
11〜14 制動キャスタ(第一の実施形態)
21 ワイヤ
31 チューブ
40 連結ボックス
50 連結部
60 ブレーキレバー(操作手段)
51 連結金具(調整部)
71 主軸
74 車輪
77 コイルバネ(付勢手段)
78 ブレーキブロック(制動体)
100 ワゴン(移動対象物)
111 制動キャスタ(第二の実施形態)
171 主軸
178 ブレーキブロック(制動体)
178a ブレーキ面
178d ブレーキ側ローレット部(ストッパー部)
190 主軸側ローレット部(旋回制動体)
211 制動キャスタ(第三の実施形態)
271 主軸
278 ブレーキブロック(制動体)
278a ブレーキ面
290 主軸用ギア(旋回制動体)
292 ストッパー用ギア(ストッパー部)

Claims (5)

  1. 移動対象物に回転可能に取り付けられた複数のキャスタの内、車輪と、当該車輪に押圧されてこの車輪の車軸回りの回転を抑止する制動体と、当該制動体を前記車輪に押圧する付勢手段とを有する1または2以上の制動キャスタと、
    当該制動キャスタに接続されて、前記付勢手段による付勢力に対抗して前記制動体を前記車輪から離間する方向に移動させ、当該車輪の車軸回りの回転抑止状態を解除するワイヤと、
    当該ワイヤが連結される連結部と、
    当該連結部に接続されて、この連結部を操作することで前記ワイヤに接続される制動キャスタの制動体を移動させて、当該制動キャスタの車輪の車軸回りの回転抑止状態を解除することのできる操作手段とを備える一方
    前記連結部には、前記ワイヤを挿通可能な連結孔が形成され、この連結孔には、前記制動キャスタと対応する連結金具が設けられ、この連結金具には、前記制動キャスタに接続される前記ワイヤを連結するためのバネ部材と、押圧板と、操作ボタンとが設けられ、
    前記バネ部材は、前記押圧板の周方向外側に設けられ、前記連結孔の内周壁と押圧板との間に取り付けられ、
    前記押圧板は、前記ワイヤの周囲を取り囲むようにして設けられた板状部材であり、前記バネ部材の復元力によって前記ワイヤを中心方向に向かって押圧するよう構成され、
    前記操作ボタンは、押圧されることで、前記押圧板を前記バネ部材の付勢力に対抗して径方向に離間させ、前記押圧板の間に前記ワイヤが挿通可能な孔径を確保するものであることを特徴とするキャスタ制動装置。
  2. 請求項1に記載のキャスタ制動装置において、
    前記移動対象物に取り付けられて、前記車輪を旋回可能に保持する主軸と、
    当該主軸に取り付けられて、前記車輪の前記主軸回りの旋回を抑止する旋回制動体と、
    前記車輪に取り付けられて、前記旋回制動体と係合することで当該車輪の主軸回りの旋回を抑止するストッパー部とを備え、
    当該ストッパー部が前記ワイヤに接続されており、
    当該ワイヤが前記連結部を介して前記操作手段により操作されることで前記ストッパー部が移動し、当該ストッパー部が移動することで当該ストッパー部と前記旋回制動体との係合状態が解除され、前記車輪の主軸回りの旋回抑止状態が解除されることを特徴とするキャスタ制動装置。
  3. 請求項に記載のキャスタ制動装置において、
    前記ストッパー部が、前記ワイヤの操作に伴って前記制動体と一体に移動するよう当該制動体に連結されており、
    前記制動体が前記車輪から離間する方向に移動するのに伴って、前記ストッパー部と前記旋回制動体との係合状態が解除されることを特徴とするキャスタ制動装置。
  4. 請求項またはに記載のキャスタ制動装置において、
    前記ストッパー部および前記旋回制動体は、前記ワイヤの操作に伴う前記ストッパー部の移動方向と垂直な面に相対応する係合部をそれぞれ有し、
    当該係合部の係合によって前記車輪の主軸回りの旋回が抑止される一方、当該係合部の係合が解除されることで前記車輪の主軸回りの旋回抑止状態が解除されることを特徴とするキャスタ制動装置。
  5. 請求項のいずれかに記載のキャスタ制動装置において、
    前記ストッパー部と前記旋回制動体とがそれぞれ金属製であることを特徴とするキャスタ制動装置。
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