JP5107723B2 - 新規16員環4”−o−カルバモイルアザライド誘導体及びその製造方法 - Google Patents

新規16員環4”−o−カルバモイルアザライド誘導体及びその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、主としてロイコマイシン類16員環マクロライドから誘導される、グラム陽性菌及びグラム陰性菌に対して有効な新規16員環4”-O-カルバモイルアザライド誘導体及び薬理学的に許容されるその塩に関する。また、本発明は、それらの製造方法に関する。
マクロライド系抗生物質は、一般的に毒性が低く経口投与が可能であり、細菌感染症の治療において臨床上重要な抗菌薬の一つである。マクロライド系抗生物質は、アグリコン(非糖部位)であるラクトン環部分の構造原子数によって、14員環マクロライド及び16員環マクロライドに大別される。一方、化学修飾を施した抗菌剤としては、14員環マクロライドであるエリスロマイシンから誘導され、ラクトン環内に窒素原子が導入された市販の15員環マクロライドアジスロマイシン(特許文献1及び特許文献2参照)が知られている。また、エリスロマイシンの6位水酸基をメチル化した14員環マクロライドのクラリスロマイシン(非特許文献1参照)は、アジスロマイシンと共にニューマクロライドと呼ばれている。これらのニューマクロライドの登場により、臨床現場でのマクロライド系抗菌剤の使用が拡大してきた。それに伴い、エリスロマイシン耐性菌が増大し、臨床現場で問題になってきている。これら耐性菌に有効なマクロライド系抗生物質として、14員環マクロライドを出発原料とし、3位中性糖の代わりにカルボニル基を導入したケトライド系抗菌剤の研究が活発に行われている。ケトライド系経口抗菌剤としては、テリスロマイシン(特許文献3参照)が上市されている。
近年、本発明者らは、ロイコマイシン類16員環マクロライドを出発原料として、それらのラクトン環に窒素原子を導入した後、種々化学修飾した新規アザライド及びアザラクタム誘導体を創製し、既存16員環マクロライド抗菌剤が無効であった耐性菌に対して抗菌力の改善が認められたことを報告した。(特許文献4及び特許文献5参照)。
これまで16員環マクロライドのうち臨床で使用されているものは、その誘導体を含めロイコマイシン類抗生物質である。ロイコマイシン類抗生物質については、北里研究所、東洋醸造株式会社(当時)、及び当社を含め多くのグループによりそれらの有効性向上を目的とした研究がなされ、ロキタマイシン(非特許文献2及び非特許文献3参照)、ミオカマイシン(非特許文献4及び非特許文献5参照)などが発売されている。
ロイコマイシン類16員環マクロライドは、中性糖の4”位水酸基上にアシル基を有している。そのためミオカマイシンのような半合成マクロライドは生体内のエステレースによる代謝を受け易く、その結果として抗菌活性が血中において持続しにくいといった課題を有していた(非特許文献6)。上記の代謝に着目し、エステレースによる不活化を受け難い構造を有する16員環マクロライドとして、中性糖部分4”位のアシル基をアルキル基に変換した誘導体が報告されている(非特許文献7、非特許文献8及び非特許文献9参照)。
J. Antibiotics, 37, 187, 1984 J. Antibiotics, 34, 1001, 1981 J. Antibiotics, 34, 1011, 1981 J. Antibiotics, 29, 536, 1976 J. Antibiotics, 34, 436, 1981 薬学雑誌, 102, 781, 1982 J. Antibiotics, 49, 582, 1996 J. Antibiotics, 50, 92, 1997 J. Antibiotics, 50, 32, 1997 米国特許第4474768号 米国特許第4517359号 米国特許第5635485号 国際公開WO2003/072589号 国際公開WO2005/019238号
テリスロマイシンは、クラリスロマイシンの3位の中性糖を除去して出現する水酸基を酸化してカルボニル基へと変換し、かつアグリコン部の11、12位にサイクリックカルバメートを構築し、その窒素原子に側鎖を導入した構造的特徴を有する化合物である。構造上、3位のケトンに特徴があることから、ケトライド系抗菌剤と呼ばれている。また、テリスロマイシンの作用機序は、細菌のリボソーム50SサブユニットのドメインII及びドメインVに作用して蛋白合成を阻害するものと考えられている。テリスロマイシンは、感受性菌のみならず耐性菌に対する抗菌活性が大きく改善されており、その作用機序からマクロライド系ではなくケトライド系抗菌剤として薬効区分されている。しかしながら、薬剤排出型耐性菌に対するテリスロマイシンの抗菌活性と、感受性菌に対するテリスロマイシンの抗菌活性との比較において大きな隔たりがあることから、既にテリスロマイシンにより、排出機構の遺伝子が影響を受けている可能性は否定しきれない。特に最近は、臨床現場において薬剤排出型耐性菌が増えていることも報告されている。また薬剤排出機構及びリボソームメチル化酵素産生機構の両方を有する複合型耐性菌の出現も確認されており、今後その割合が増加することも危惧され、これらに有効な抗菌剤の開発が期待されている。
ミオカマイシン、ロキタマイシン等のロイコマイシン類16員環マクロライドは、その高い安全性及び良好な服用性から、小児を中心として使用される臨床上有用なマクロライド系薬剤である。これまでのケトライド系誘導体はいずれも14員環マクロライドから化学変換により誘導されている。よって、ロイコマイシン類16員環マクロライドから化学変換により、現在問題となっているマクロライド耐性菌に有効なケトライド系抗菌剤様の性質を引き出すことができれば、きわめて有用な抗菌剤となり得る。その理由の一点目として、構造が全く異なることから14員環マクロライド耐性機構の影響を受け難い、全く新しいタイプのケトライド様抗菌剤としての期待が持たれる。二点目としては、14員環マクロライドがモチリン受容体に対して有する親和性のため胃腸に刺激を与えるのに対して、16員環マクロライドはそれを有していないこと、さらにこれまでの小児における臨床実績から、副作用が少なく安全性が高い薬剤として期待できるからである。
しかしながらロイコマイシン類16員環マクロライドは前述のように生体内で中性糖部分が代謝を受け易く、またロイコマイシン類16員環マクロライドから化学修飾により合成される誘導体は、中性糖部分4”位にアシル基を有している限り生体内エステレースによる代謝を受け易いことが予想される。これらのことから、ロイコマイシン類16員環マクロライドの特徴を有し、且つマクロライド耐性菌に有効で代謝的に安定な薬剤の創出が望まれる。
本発明者らは、前述したようにロイコマイシン類16員環マクロライドを出発原料として、それらのラクトン環内に窒素原子を導入した後、種々化学修飾した新規アザライド及びアザラクタム誘導体を創製し、既存16員環マクロライド抗菌剤が無効であった耐性菌に対して抗菌力の改善が認められたことを報告した(WO2005/019238)。
さらに本発明者らは、ラクトン環15位に適当な側鎖を導入することに加えて、中性糖部分4”位プロピオニル基を3”位に転移させた後、4”位をカルバモイル化することにより、抗菌活性が改善されると共に代謝的に安定な化合物が得られることを見出した。ロイコマイシン類16員環マクロライドを化学修飾した誘導体において、4”位をカルバモイル化した例はこれまで報告されていない。
本発明者らは、本発明の化合物が、出発物質であるロイコマイシン類縁体と比較して、マクロライド耐性肺炎球菌である薬剤排出型耐性菌のみならず、メチラーゼ産生型耐性肺炎球菌に対しても抗菌活性が改善されることを見出し、本発明を完成させるに至った。
第一の本発明により、新規化合物として、下記の一般式(1)
Figure 0005107723
[式中、R1は、水素原子又はC2〜6の直鎖状アルキルカルボニル基を表し、R2は、水素原子又はC2〜6のアルキルカルボニル基を表し、R3は、水酸基で置換されていてもよいC1〜6のアルキル基、C2〜6のアルケニル基又はC2〜6のアルキニル基を表し、R4は、水素原子、C1〜6のアルキル基、C2〜6のアルケニル基、C2〜6のアルキニル基又はAr-B-基(ここで、Arはアリール基又は複素環基を表し、BはC1〜6のアルキル基又はC2〜6のアルケニル基を表す)を表し、R5及びR6は、同一でも異なっていても良く、水素原子、又は水酸基で置換されていてもよいC1〜6のアルキル基若しくはC2〜6のアルケニル基である]で表される化合物又は薬学的に許容されるその塩が提供される。
第二の本発明により、新規製造方法として、一般式(2)
Figure 0005107723
〔式中、R1は、C2〜6の直鎖状アルキルカルボニル基を表し、R2は、C2〜6の直鎖状アルキルカルボニル基、又は水酸基の修飾基であり、R3は、C1〜6のアルキル基、C2〜6のアルケニル基、C2〜6のアルキニル基又は水酸基をシリル系保護基で修飾したヒドロキシエチル基を表し、R4は、C1〜6のアルキル基、C2〜6のアルケニル基、C2〜6のアルキニル基又はAr-B-基(ここで、Arはアリール基又は複素環基を表し、BはC1〜6のアルキル基、C2〜6のアルケニル基又はC2〜6のアルキニル基を表す)を表し、R7は、-CH(OR10)2(ここで、R10はC1〜5のアルキル基を表す)、下記の基(a)
Figure 0005107723
(ここで、nは2〜3の整数を表す)又はR1とR7を含んで下記の基(b)
Figure 0005107723
(ここで、R11は、シリル系保護基を表す)を表し、
R8は、C2〜C5の直鎖状アルキルカルボニル基、シリル系保護基、ベンジルオキシカルボニル基、4-メトキシベンジルオキシカルボニル基又は4-ニトロベンジルオキシカルボニル基を表し、
R9は、アセチル基、プロピオニル基、ノルマルブチリル基又はイソバレリル基を表す〕で表される化合物を、塩基存在下、アルキルイソシアネートと反応させ、一般式(2)におけるR9の3"位水酸基への転移を伴う、一般式(3)
Figure 0005107723
[式中、R1〜R4及びR7〜R9は前記一般式(2)で表されたものと同じ意味を表し、R5は水素原子を表し、R6はC1〜6のアルキル基を表す] で表される化合物の製造方法が提供される。
第三の本発明により、新規製造方法として、一般式(2)
Figure 0005107723
〔式中、R1は、C2〜6の直鎖状アルキルカルボニル基を表し、R2は、C2〜6の直鎖状アルキルカルボニル基、又は水酸基の修飾基を表し、R3は、C1〜6のアルキル基、C2〜6のアルケニル基、C2〜6のアルキニル基又は水酸基をシリル系保護基で修飾したヒドロキシエチル基を表し、R4は、C1〜6のアルキル基、C2〜6のアルケニル基、C2〜6のアルキニル基、Ar-B-基(ここで、Arはアリール基又は複素環基を表し、BはC1〜6のアルキル基、C2〜6のアルケニル基又はC2〜6のアルキニル基を表す)を表し、R7は、-CH(OR10)2(ここで、R10はC1〜5のアルキル基を表す)、下記の基(a)
Figure 0005107723
(ここで、nは2〜3の整数を表す)、又はR1とR7を含んで下記の基(b)
Figure 0005107723
(ここで、R11は、シリル系保護基を表す)を表し、
R8は、C2〜C5の直鎖状アルキルカルボニル基を表し、
R9はアセチル基、プロピオニル基、ノルマルブチリル基又はイソバレリル基を表す〕で表される化合物を、塩基存在下、1,1 '-カルボニルジイミダゾールと反応させ、一般式(4)
Figure 0005107723
[式中、R1〜R4及びR7〜R9は、前記一般式(2)で表されたものと同じ意味を表す] とした後、さらに塩基の存在下又は非存在下、一級若しくは二級アミンであるR5R6NHと反応させる、一般式(3)
Figure 0005107723
[R1〜R4及びR7〜R9は、前記一般式(2)で表されたものと同じ意味を表し、R5及びR6は、同一でも異なっていても良く、水素原子又は水酸基で置換されていてもよいC1〜6のアルキル基を表す]で表される化合物の製造方法が提供される。
さらに本発明により、細菌感染の治療を要するヒトを含む哺乳類動物に、治療有効量の一般式(1)で表される化合物、又は薬理学上許容されるその塩を投与する工程を含む、ヒトを含む哺乳類動物における細菌感染症の治療方法が提供される。
また、本発明により、上記一般式(1)で表される化合物又は薬理学的に許容されるその塩を含む医薬、好ましくは上記化合物又は薬理学的に許容されるその塩とともに薬理学上許容される担体を含む医薬組成物の形態の上記医薬が提供される。この医薬は抗菌剤として、細菌感染症の治療に有用である。さらに、本発明により、上記医薬の製造のための上記一般式(1)で表される化合物又は薬理学的に許容されるその塩の使用が提供される。
本発明により、マクロライド耐性肺炎球菌である薬剤排出型耐性菌のみならず、メチラーゼ産生型耐性肺炎球菌に対しても抗菌活性が向上し、且つ代謝的に安定な化合物を提供することができる。また、本発明の製造方法は、16員環マクロライド基質の中性糖部分4”位を短工程でカルバモイル化する方法であり、本発明の化合物の効率的な製造方法を提供できる。
以下に本発明を詳細に説明する。
本明細書において、アザライドとは、アグリコン(非糖部位)の11位が窒素原子であるラクトン環を含有する化合物であり、例えば一般式(1)で表される化合物を意味する。
本明細書において、一般式中に記載した置換基中の数字(例えばR1やR2の数字)以外の数字は、その一般式における位置番号を意味する。
本明細書において、Meはメチル基、Etはエチル基、Prはプロピル基、Acはアセチル基、TBSはtert-ブチルジメチルシリル基を意味する。
本明細書において、Arは、特に断らない限り、アリール基又は複素環基を意味する。
本明細書において、アルキル基及びアルキル基部分を含む置換基(例えばアルキルカルボニル基など)のアルキル部分は、特に断らない限り、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、イソプロピル、イソブチル、tert−ブチル、イソペンチル、ネオペンチル、tert-ペンチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル等の直鎖状、分岐鎖状、環状、又はそれらの組み合わせのいずれであってもよく、好ましくはメチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル等の直鎖状、又はイソプロピル、イソブチル等の分岐鎖状である。
アルケニル基、アルキニル基及びこれらの基部分を含む置換基のアルケニル又はアルキニル部分は、特に断らない限り、ビニル、1-プロペニル、2-プロペニル、イソプロペニル、1-ブテニル、2-ブテニル、1-プロピニル、2-プロピニル、プロパルギル、1-ブチニル、1-ペンチニル、2-ブチニル等の直鎖状、分岐鎖状、又はそれらの組み合わせのいずれであってもよく、好ましくは直鎖状である。アルケニル、アルキニル部分に含まれる二重結合又は三重結合の数と位置は特に限定されず、アルケニル部分に含まれる二重結合はシス配置又はトランス配置のいずれでもよい。さらに好ましくは、1-プロペニル、2-プロペニル、2-ブテニル、2-プロピニル等の直鎖状であり、アルケニル部分に含まれる二重結合はトランス配置である。
本明細書において、アリール基とは、特に断らない限り、フェニル基、1-ナフチル基、2-ナフチル基等のヘテロ原子を含有しない6〜10員(単環式〜2環式)の芳香環を意味するが、好ましくは1-ナフチル基、2-ナフチル基等の10員(2環式)の芳香環である。ここで6〜10員のアリール基は、その環系中に6〜10個の炭素原子を有する。前記6〜10員のアリール基は、場合によりハロゲン原子、水酸基、アミノ基、ニトロ基、シアノ基、トリフルオロメチル基、C1〜6のアルキル基、C1〜6のアシル基、C1〜6のアルキルオキシカルボニル基、C1〜6のアシルオキシ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、C1〜6のアルコキシ基の中から選択した置換基1〜5個で置換されていてもよいが、好ましくはクロロ基、アミノ基、ニトロ基、メチル基、ジメチルアミノ基、メトキシ基の中から選択した置換基1個で置換されているものである。
本明細書において、複素環基とは、特に断らない限り、ピリジン-3-イル基、ピリジン-4-イル基、ピリミジン-5 -イル基、キノリン-2-イル基、キノリン-3-イル基、キノリン-4-イル基、イソキノリン-1-イル基、イソキノリン-3-イル基、イソキノリン-4-イル基、キノキサリン-2-イル基、キノキサリン-6-イル基、1,5-ナフチリジン-3-イル基、1,6-ナフチリジン-8-イル基、イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル基、イミダゾ[1,2-a]ピリミジン-6-イル、ベンゾチアゾール-2-イル基、ベンゾチアゾール-6-イル基、ベンズオキサゾール-2-イル基、ベンズオキサゾール-5-イル基、ベンゾフラン-5-イル基、ベンゾチオフェン-5-イル基(ここで、結合位置は特にこれらに限定されない)等の、酸素原子、硫黄原子、及び窒素原子からそれぞれ選択したヘテロ原子1〜3個を含有する芳香族系の6〜10員(単環式〜2環式)の複素環を意味するが、好ましくは窒素原子1〜3個を含有する芳香族系の6〜10員(単環式〜2環式)の複素環である。さらに好ましくはピリジン-3-イル基、ピリジン-4-イル基、ピリミジン-5-イル基、キノリン-2-イル基、キノリン-3-イル基、キノリン-4-イル基、イソキノリン-1-イル基、イソキノリン-3-イル基、イソキノリン-4-イル基、キノキサリン-2-イル基、キノキサリン-6-イル基、1,5-ナフチリジン-3-イル基、1,6-ナフチリジン-8-イル基、イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル基、イミダゾ[1,2-a]ピリミジン-6-イルである。ここで6〜10員の複素環基は、その環系中に6〜10個の原子を有する。前記芳香族系の6〜10員の複素環基は、場合によりハロゲン原子、水酸基、アミノ基、ニトロ基、シアノ基、トリフルオロメチル基、C1〜6アルキル基、C1〜6アルキルカルボニル基、C1〜6アルキルオキシカルボニル基、C1〜6のアシルオキシ基、C1〜6のアシルアミノ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、C1〜6アルコキシ基の中から独立して選択した置換基1〜6個で置換されていてもよい。好ましくは、クロロ基、アミノ基、ニトロ基、メチル基、ジメチルアミノ基、メトキシ基、アセチルアミノ基の中から選択した置換基1〜2個で置換されているものである。
本明細書において、アシル基及びアシル基部分を含む置換基(例えばアセトキシ基等のアシルオキシ基)のアシル部分は、特に断らない限り、ホルミル基、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、イソブチリル基、バレリル基、イソバレリル基等の、C2〜5の直鎖状又は分岐鎖状のアルキルカルボニル基を意味する。好ましくは、アセチル基、プロピオニル基、n-ブチリル基等である。
本明細書において、水酸基の修飾基とは、1−エトキシエチル基の如きアセタール基等の水酸基の修飾基を意味する。
本明細書において、シリル系保護基とは、トリメチルシリル基、トリエチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基等の如く、水酸基を保護し、かつ選択的に除去し得ることが当該技術分野において公知である容易に除去可能な基を意味する。好ましくはtert-ブチルジメチルシリル基等である。
本明細書において、アセタール系保護基とは、特に断らない限り、ジメチルアセタール、ジエチルアセタール、ジイソプロピルアセタール等の非環状アセタール、又は、エチレンアセタール、プロピレンアセタール等の環状アセタールの如く、ホルミル基を保護し、かつ選択的に除去し得ることが当該技術分野において公知である容易に除去可能な基を意味する。好ましくは、ジメチルアセタール基等である。
本明細書において、ハロゲン原子とは、特に断らない限り、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素原子から選択した原子を意味する。好ましくは、塩素原子である。
本発明による一般式(1)において、R1がアルキルカルボニル基で表される化合物は、下記工程図1に示す4工程を経て製造することができる。特に断らない限り、以下の工程図における(5a)〜(8a)で表される化合物のR2〜R6は、前記一般式(2)で表されたものと同じ意味を表す。これらの製造方法について、工程図1の第1〜第4工程に分けてそれぞれ工程毎にその詳細を説明する。
Figure 0005107723
はじめに第1工程である式(5a)で表される化合物を出発原料として、式(6a)で表される化合物を製造する方法について述べる。式(5a)で表される化合物に対して、例えばジメチルホルムアミド溶媒中、モレキュラシーブス存在下、アミン類を加え、0〜50℃で1〜24時間撹拌した後、還元剤としてナトリウムボロヒドリドを用いた還元的アミノ化を実施することにより式(6a)で表される化合物が供給される。
本反応における還元剤は、ナトリウムボロヒドリド、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド又はナトリウムシアノボロヒドリド等が挙げられ、好ましくはナトリウムボロヒドリドを1〜5当量用いるとよい。本反応におけるアミン類とは、例えば(R)-7-メチルアミノ-1-ヘプテン-4-オール(WO2005/019238、参考例22)等が挙げられる。上記アミン類は、塩酸等の無機酸あるいは酢酸等の有機酸と塩を形成していてもよく、0.8〜7当量用いるとよい。モレキュラシーブスは、式(5a)で表される化合物に対して、1倍量(W/W)〜10倍量(W/W)用いるとよい。溶媒としては、メタノール、エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、塩化メチレン、ジメチルホルムアミド等が挙げられ、好ましくはジメチルホルムアミドである。溶媒は、式(5a)で表される化合物に対して、1倍量(V/W)〜50倍量(V/W)用いるとよい。反応は0℃〜50℃の範囲で進行し、反応時間は0.5時間〜24時間である。
また、式(6a)で表される化合物は以下の方法でも製造することが可能である。式(5a)で表される化合物に対して、例えばモレキュラシーブス存在下又は非存在下、エタノール溶媒中、酢酸及びアミン類を加え、還元剤としてナトリウムシアノボロヒドリドを用いた還元的アミノ化を実施することにより式(6a)で表される化合物が供給される。
本反応における還元剤は、ナトリウムボロヒドリド、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド又はナトリウムシアノボロヒドリド等が挙げられ、好ましくはナトリウムトリアセトキシボロヒドリド又はナトリウムシアノボロヒドリドを1〜10当量用いるとよい。本反応におけるアミン類とは、例えば(R)-7-メチルアミノ-1-ヘプテン-4-オール(WO2005/019238、参考例22)等が挙げられる。上記アミン類は、塩酸等の無機酸又は酢酸等の有機酸と塩を形成していてもよく、0.8〜7当量用いるとよい。また添加する酸としては、酢酸、塩酸等が挙げられ、好ましくは酢酸を1〜30当量用いるとよい。溶媒としては、メタノール、エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール、ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、塩化メチレン、1,2-ジクロロエタン等が挙げられ、好ましくはエタノール又は1,2-ジクロロエタン等である。溶媒は、式(5a)で表される化合物に対して、1倍量(V/W)〜50倍量(V/W)用いるとよい。反応は0℃〜50℃の範囲で進行し、反応時間は0.5時間〜48時間である。ここで上記還元的アミノ化反応の実施により、式(6a)においてR3が水素原子で表される化合物が生成する場合、上記還元的アミノ化反応に続いて以下の還元的アルキル化反応を実施することにより、式(5a)で表される化合物からone-potで水素原子以外の置換基R3を導入することが可能である。即ち上記還元的アミノ化反応を実施した後、反応液を後処理することなく、反応液にアルデヒド類を加え、還元剤としてナトリウムシアノボロヒドリドを用いた還元的アルキル化反応を実施することにより、式(6a)において水素原子以外の置換基R3が導入される。
還元的アルキル化反応における還元剤は、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド又はナトリウムシアノボロヒドリド等が挙げられ、好ましくはナトリウムシアノボロヒドリドを式(5a)で表される化合物に対して、1〜5当量用いるとよい。本反応におけるアルデヒド類とは、例えばtert-ブチル N-(2-オキソエチル)カーバメート、ホルムアルデヒド(水溶液)等が挙げられる。反応は0℃〜80℃の範囲で進行し、反応時間は0.5時間〜24時間である。
続いて式(7a)で表される化合物を製造する第2工程について述べる。式(6a)で表される化合物に対して、例えばテトラヒドロフラン溶媒中、トリエチルアミン存在下、2,4,6-トリクロロベンゾイルクロライドを加え、0〜50℃で1〜24時間撹拌することで混合酸無水物を調製する。0〜50℃で4-ジメチルアミノピリジンのトルエン溶液に、先に調製した混合酸無水物を5分〜1時間かけて滴下し、閉環反応を実施することにより式(7a)で表される化合物が供給される。
混合酸無水物調製における溶媒としては、テトラヒドロフラン、塩化メチレン、トルエン、ベンゼン等が挙げられ、好ましくはテトラヒドロフランを式(6a)で表される化合物に対して、5〜50倍量(W/W)用いるとよい。トリエチルアミンは1〜5当量用いるとよい。2,4,6-トリクロロベンゾイルクロライドは、1〜2当量用いるとよい。続く閉環反応に用いる4-ジメチルアミノピリジンは、1〜5当量用いるとよい。溶媒としては、トルエン、ベンゼン等が挙げられ、好ましくはトルエンである。溶媒は、式(6a)で表される化合物に対して、50〜300倍量(W/W)用いるとよい。反応は0〜80℃の範囲で進行し、反応時間は0.5〜24時間である。
また、式(7a)で表される化合物は以下の方法でも製造することが可能である。例えば、2-メチル-6-ニトロ安息香酸無水物及び4-ジメチルアミノピリジンの塩化メチレン溶液に、式(6a)で表される化合物の塩化メチレン溶液をゆっくりと滴下し、閉環反応を実施することにより式(7a)で表される化合物が供給される。
本反応における塩基としては、4-ジメチルアミノピリジン-1-オキシド、4-ピロリジノピリジン-1-オキシド等を単独で2〜5当量用いてもよく、又はトリエチルアミンの2〜5当量に加えて、4-ジメチルアミノピリジン、4-ジメチルアミノピリジン-1-オキシド、4-ピロリジノピリジン、4-ピロリジノピリジン-1-オキシド等を0.1〜0.5当量用いてもよいが、好ましくは4-ジメチルアミノピリジンを2〜5当量用いるとよい。2-メチル-6-ニトロ安息香酸無水物は1〜2当量用いるとよい。溶媒としては、塩化メチレン、テトラヒドロフラン、トルエン、ベンゼン等が挙げられ、好ましくは塩化メチレン又はテトラヒドロフランを式(6a)で表される化合物に対して10〜600倍量(W/W)用いるとよい。また、式(6a)で表される化合物の塩化メチレン又はテトラヒドロフラン溶液は、0〜50℃で20分〜5時間かけて滴下すればよく、滴下後の反応は0〜50℃の範囲で進行し、反応時間は0.5〜24時間である。
次に式(8a)で表される化合物を製造する第3工程について述べる。封管中、式(7a)で表される化合物に対して、塩基存在下、アルキルイソシアネートと反応させることで中性糖部4”位をカルバモイル化した式(8a)で表される化合物が供給される。
本反応では、4”位プロピオニル基が3”位に転移した後、フリーとなった4”位水酸基にアルキルイソシアネートが反応する。
本反応における塩基としては、1,4-ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン、ピリジン、N-メチルモルホリン、N-メチルピペリジン、トリエチルアミン、N,N,N',N'-テトラメチル-1,3-プロパンジアミン、N,N-ジメチルシクロヘキシルアミン、キニン、1,2-ジメチルイミダゾール等が挙げられ、好ましくは1,4-ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン又はピリジンを1〜50当量用いるとよい。アルキルイソシアネートは式(7a)で表される化合物に対して、5〜100当量用いるとよい。溶媒としては、ベンゼン、トルエン、アセトニトリル、テトラヒドロフラン等を式(7a)で表される化合物に対して、0〜50倍量(V/W)用いてもよいが、好ましくは無溶媒がよい。無溶媒の場合、式(7a)で表される化合物に対して、ピリジンを1〜50倍量(V/W)用いるのみでもよいが、好ましくは共塩基として1,4-ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン等の上記塩基を式(7a)で表される化合物に対して、1〜50当量用いるとよい。反応は0℃〜115℃の範囲で進行し、反応時間は1時間〜72時間である。
また、式(8a)で表される化合物は以下の方法でも製造することが可能である。封管中、式(7a)で表される化合物に対して、塩基存在下、1,1'-カルボニルジイミダゾールと作用させることで以下の一般式(9)で表されるイミダゾライドとした後、アミン類を用いた求核置換反応により当該化合物が供給される。
Figure 0005107723
イミダゾライド化における塩基は、1,4-ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン、N-メチルモルホリン、N-メチルピペリジン、トリエチルアミン、N,N,N',N'-テトラメチル-1,3-プロパンジアミン、N,N-ジメチルシクロヘキシルアミン、キニン、1,2-ジメチルイミダゾール等が挙げられ、好ましくは1,4-ジアザビシクロ[2.2.2]オクタンを式(7a)で表される化合物に対して、1〜50当量用いるとよい。1,1'-カルボニルジイミダゾールは式(7a)で表される化合物に対して、1〜30当量用いるとよい。溶媒としては、ベンゼン、トルエン、アセトニトリル、テトラヒドロフラン等が挙げられ、式(7a)で表される化合物に対して、1〜50倍量(V/W)用いてもよいが、好ましくは無溶媒がよい。無溶媒の場合、式(7a)で表される化合物に対して、ピリジンを1〜50倍量(V/W)用いるのみでもよいが、好ましくは共塩基として1,4-ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン等の上記塩基を式(7a)で表される化合物に対して、1〜50当量用いるとよい。反応は0℃〜100℃の範囲で進行し、反応時間は0.5時間〜24時間である。
次の求核置換反応におけるアミン類は、塩酸等の無機酸あるいは酢酸等の有機酸と塩を形成していてもよく、1〜30当量用いるとよい。アミン類とは、例えばメチルアミン、ジメチルアミン、2-ヒドロキシエチルアミン等が挙げられる。またアミン類が無機酸又は有機酸と塩を形成している場合、塩基を用いるとよい。この塩基としては、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン等が挙げられ、好ましくはトリエチルアミンを1〜30当量用いるとよい。溶媒としては、ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、塩化メチレン、1,2-ジクロロエタン等が挙げられ、好ましくはジメチルホルムアミドを式(9)に対して、1倍量(V/W)〜50倍量(V/W)用いるとよい。反応は-30℃〜50℃の範囲で進行し、反応時間は1時間〜48時間である。
最後に、式(1)で表される本発明の化合物を製造する第4工程について述べる。式(8a)で表される化合物のマイカミノース部分における2'位アセチル基の脱保護は、メタノール又はメタノール-水の混合溶媒中で進行する。反応は0〜80℃の範囲で進行し、反応時間は1時間〜5日間である。ここで、式(8a)で表される化合物のR2がアセチル基である場合、反応条件によっては、2'位の脱アセチル化と同時に、R2の除去が可能である。
次いでアセトニトリル及び水との混合溶媒中でジフルオロ酢酸との反応により式(8a)におけるアセタール系保護基を除去して、式(1)で表される本発明の化合物が供給される。溶媒として用いるアセトニトリル及び水の等量混合溶液は、式(8a)で表される化合物に対して、10〜300倍量(V/W)用いるとよい。酸としては、モノフルオロ酢酸、ジフルオロ酢酸、トリフルオロ酢酸、塩酸が挙げられ、好ましくはジフルオロ酢酸を1〜100当量、又は塩酸を1〜50当量用いるとよい。反応は0〜50℃の範囲で進行し、反応時間は1時間〜10日間である。ここで、式(8a)で表される化合物のR2が、1-エトキシエチル基の如きアセタール基等の水酸基の修飾基である場合、本反応により、R2の除去が可能である。
次に一般式(1)で表される本発明の化合物において、R1が水素原子で表される化合物は、下記工程図2に示す7工程を経て製造することができる。特に断らない限り、以下の工程図におけるR2〜R6は、一般式(1)以外の化合物においては前記一般式(3)で表されたものと同じ意味を表す。これらの製造方法について、工程図2の第1〜第7工程に分けてそれぞれ工程毎にその詳細を説明する。
Figure 0005107723
はじめに式(11)で表される化合物を製造する第1工程について述べる。式(10)で表される化合物に対して、例えば触媒量の金属酸化剤存在下、アセトンと水の混合溶媒中、共酸化剤としてN-メチルモルホリン-N-オキシドを用いて反応させるとよい。用いる金属酸化剤としては、四酸化オスミウム、オスミウム(VI)酸カリウム二水和物等が挙げられ、好ましくは四酸化オスミウムを0.05〜1当量用いるのがよい。共酸化剤としては、トリメチルアミン-N-オキシド、ヘキサシアノ鉄(III)酸カリウム、酢酸テトラエチルアンモニウム等の4級アンモニウム塩存在下又は非存在下に、塩素酸ナトリウム、塩素酸銀、塩素酸バリウム等の塩素酸塩、過酸化水素、tert-ブチルヒドロペルオキシド、 N-メチルモルホリン-N-オキシド等を用いることができるが、好ましくは、N-メチルモルホリン-N-オキシドを1〜5当量用いるとよい。また溶媒としては、アセトンと水の混合溶媒の他、アセトニトリル、テトラヒドロフラン(THF)、塩化メチレン、tert-ブチルアルコール、ジエチルエーテル、tert-ブチルアルコールと水の混合溶媒、THFと水の混合溶媒等が挙げられ、好ましくはアセトンと水の混合溶媒を式(10)で表される化合物に対して、1倍量(V/W)〜50倍量(V/W)用いるとよい。反応は0℃〜50℃の範囲で進行し、反応時間は3時間〜3日間である。
次に、式(12)で表される化合物を製造する第2工程について述べる。式(11)で表される化合物に対して、例えばベンゼン溶媒中、無機塩基存在下、酸化剤として四酢酸鉛を用いて反応させるとよい。
本反応に用いる酸化剤としては、メタ過ヨウ素酸ナトリウム等の過酸又は活性二酸化マンガン、ピリジニウムクロロクロメート、四酢酸鉛等が挙げられ、好ましくは四酢酸鉛を1〜5当量用いるとよい。四酢酸鉛による反応に用いる溶媒としては、ベンゼン、トルエン、キシレン、塩化メチレン等の非プロトン性溶媒が好ましい。またメタ過ヨウ素酸等の過酸による反応に用いる溶媒としては、水又はエーテル-水、塩化メチレン-水等の混合溶媒でもよい。本反応における塩基としては、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸カリウム等の無機塩基を1〜15当量用いるとよい。反応は0℃〜50℃の範囲で進行し、反応時間は5分〜24時間である。なお本反応で供給される式(12)で表される化合物は、精製することなく以下の第3工程に用いる。
続いて式(5b)で表される化合物を製造する第3工程について述べる。式(12)で表される化合物に対して、例えばベンゼンと酢酸エチルの混合溶媒中、塩基を作用させることにより式(5b)で表される化合物が供給される。
本反応における塩基は、1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]-ウンデカン-7-エン、1,5-ジアザビシクロ[4.3.0]-ノナン-5-エン、1,4-ジアザビシクロ[2.2.2]-オクタン、4-ジメチルアミノピリジン等が挙げられ、好ましくは1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]-ウンデカン-7-エンを1〜5当量用いるとよい。溶媒としては、ベンゼンと酢酸エチルの混合溶媒、メタノール、エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール、テトラヒドロフラン、塩化メチレン、アセトニトリル、ベンゼン又は酢酸エチル等が挙げられ、好ましくはベンゼンと酢酸エチルの混合溶媒であり、式(12)で表される化合物に対して、5倍量(V / W)〜300倍量(V/W)用いるとよい。反応は0℃〜50℃の範囲で進行し、反応時間は0.5時間〜24時間である。
工程図2に従って製造した式(5b)で表される化合物は、次の第4〜第6工程、即ち、前記工程図1の第1〜第3工程と同様の方法を用いて式(8b)で表される化合物へと誘導される。
最後に、第7工程であるが、前記工程図1の第4工程と同様の方法を用いて、式(8b)で表される化合物のマイカミノース部分における2'位アセチル基の脱保護(ここで、式(8b)で表される化合物のR2がアセチル基である場合、反応条件によっては、2'位の脱アセチル化と同時に、R2の除去が可能である)に続く、酸を用いたシリル系保護基の除去により式(1)で表される本発明の化合物が供給される。ここで、式(8b)で表される化合物のR2が、1-エトキシエチル基の如きアセタール基等の水酸基の修飾基である場合、シリル系保護基の除去と同時にR2の除去が可能である。
ここで工程図1あるいは2に示した製造方法に従って閉環反応に付すことで、下記に示したようなアリール基及び複素環基を有する式(17a)、式(18a)又は、式(17b)、式(18b)で表される化合物を製造することが可能である。また、後述する工程図3又は工程図4のごとく、閉環後にアリール基及び複素環基を導入することにより、式(17a)、式(18a)又は、式(17b)及び式(18b)で表される化合物へと誘導することもできる。特に断らない限り、以下の工程図におけるR1〜R3、 R5、R6、R11及びArは一般式(3)で表されたものと同じ意味を表す。これらの製造方法について、工程図3及び工程図4の第1〜第6工程に分けてそれぞれ工程毎にその詳細を説明する。
Figure 0005107723
Figure 0005107723
はじめに工程図3及び工程図4の第1工程について述べる。工程図1及び工程図2に従って製造した式(13a)および式(13b)で表される化合物から、工程図1の第3工程と同様の方法を用いて式(14a)または式(14b)で表される化合物へと誘導される。
次に、式(15a)及び式(15b)で表される化合物を製造する第2工程について述べる。式(14a)又は式(14b)で表される化合物に対して、塩基及びホスフィン配位子存在下、パラジウム触媒を用いたハロゲン化合物とのHeck反応(Acc. Chem. Res. 1995, 28, 2-7、J. Am. Chem. Soc. 2001, 123, 6989-7000)を実施することにより式(15a)及び式(15b)で表される化合物が供給される。
本反応には、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、パラジウム(II)クロライド又はパラジウム(II)アセテート等、通常のHeck反応に用いることのできるパラジウム触媒を用いることが可能であるが、好ましくはトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)を0.05〜0.6当量用いるとよい。本反応で用いる塩基としては、ジシクロヘキシルメチルアミン、トリエチルアミン、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム又は炭酸セシウム等が挙げられ、好ましくはジシクロヘキシルメチルアミンを1〜5当量用いるとよい。本反応で用いるホスフィン配位子は、トリ-t-ブチルホスフィン、トリ-o-トリルホスフィン、1,3-ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン、1,4-ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン又は1,1'-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン等、通常のHeck反応に用いることのできる配位子を用いることが可能であり、好ましくはトリ-t-ブチルホスフィンを0.1〜1.5当量用いるとよい。本反応で用いるハロゲン化物は、芳香環又は複素環上にハロゲン原子を有しており、1〜10当量用いるとよい。またハロゲン原子としては、臭素原子、塩素原子、ヨウ素原子等が挙げられ、好ましくは臭素原子がよい。溶媒としては、1,4-ジオキサン、ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、ジメチルスルホキシド、1-メチル-2-ピロリドン等が挙げられ、好ましくは1,4-ジオキサン又はジメチルホルムアミドを用いるとよい。反応は10〜130℃の範囲で進行し、反応時間は0.5時間〜10日間である。本反応はマイクロ波照射下で実施することも可能であり、この場合100℃から200℃の範囲で、反応時間は1分〜1時間である。
また、式(15a)又は式(15b)で表される化合物は以下の方法でも製造することが可能である。式(14a)又は式(14b)で表される化合物に対して、Grubbsの触媒を用いたオレフィン化合物とのオレフィンクロスメタセシス反応(J. Am. Chem. Soc. 2003, 125, 11360-11370、Org. Lett. 1999, 1, 1751-1753)を実施することにより式(15a)又は式(15b)で表される化合物が供給される。
本反応には、トリシクロヘキシルホスフィン〔1,3-ビス(2,4,6-トリメチルフェニル)-4,5-ジヒドロイミダゾール-2-イリデン〕〔ベンジリデン〕ルテニウム(IV)ジクロライド、(ベンジリデン)ビス(トリクロロヘキシルホスフィン)ルテニウム(IV)ジクロライド、2,6-ジイソプロピルフェニルイミドネオフィリデンモリブデナム(VI)ビス(ヘキサフルオロ-t-ブトキシド)等、通常のクロスメタセシス反応に用いることのできる金属触媒を用いることが可能であるが、好ましくはトリシクロヘキシルホスフィン〔1,3-ビス(2,4,6-トリメチルフェニル)-4,5-ジヒドロイミダゾール-2-イリデン〕〔ベンジリデン〕ルテニウム(IV)ジクロライドを0.05〜0.6当量用いるとよい。本反応で用いるオレフィン化合物は、適当なアリール基又は複素環上(ここで言う「アリール基又は複素環」とは、前記Arと同じ意味を表す。)にビニル基を有しており、1〜5当量用いるとよい。溶媒としては、塩化メチレン、ベンゼン、トルエン等が挙げられ、好ましくは塩化メチレンを式(14a)又は式(14b)で表される化合物に対して10〜50倍量(V/W)用いるとよい。反応は10℃〜100℃の範囲で進行し、反応時間は1時間〜2日間である。
続いて、式(16a)及び式(16b)で表される化合物を製造する第3工程について述べる。式(15a)又は式(15b)で表される化合物に対して、接触水素還元を実施することにより式(16a)又は式(16b)で表される化合物が供給される。
本反応に用いる触媒は、パラジウム-カーボン(Pd-C)、パラジウム-黒、水酸化パラジウム等が挙げられ、好ましくはパラジウム-カーボン(Pd-C)を式(15a)又は式(15b)で表される化合物に対して5〜50%(W/W)用いるとよい。溶媒としては、メタノール、エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール、酢酸エチル、ジオキサン、水、アセトニトリル、テトラヒドロフラン等を単一溶媒で用いてもよく、又これらの溶媒を組み合わせて混合溶媒として用いてもよいが、好ましくは酢酸エチル又はジオキサン-水の混合溶媒を用いるとよい。反応は0〜50℃の範囲で進行し、反応時間は1〜48時間である。
さらに式(17a)及び式(17b)で表される化合物を製造する第4工程であるが、工程図1の第4工程で記載したアセチル基の脱保護と同様の方法を用いて、式(16a)又は式(16b)で表される化合物から誘導される。
ここで式(17a)及び式(17b)で表される化合物は、工程図3及び工程図4の第5工程に続く第6工程を経て製造することもできる。即ち、式(15a)又は式(15b)で表される化合物から、工程図1の第4工程で記載したアセチル基の脱保護により式(18a)又は式(18b)で表される化合物とした後、工程図3及び工程図4の第3工程における接触水素還元を実施することにより式(17a)又は式(17b)で表される化合物が供給される。
工程図3に従って製造した式(17a)及び式(18a)で表される化合物、並びに工程図4に従って製造した式(17b)及び式(18b)で表される化合物は、前記工程図1の第4工程におけるアセタール系保護基の除去と同様の方法を用いて式(1)で表される化合物へと誘導可能である。
また工程図3或いは工程図4に従って製造した、式(18a)又は式(18b)で表される化合物に、前記工程図1の第4工程におけるアセタール系保護基の除去に続く、工程図3及び工程図4の第3工程における接触水素還元を実施することにより、式(1)で表される化合物が供給される。供給された式(1)で表される化合物は工程図3又は工程図4の式(17a)又は式(17b)で表される化合物から誘導される式(1)で表される化合物と同一のものである。
その他、式(17a)又は式(17b)で表される化合物は、工程図3又は工程図4に示した製造方法に従って製造することが可能であるが、工程図5又は工程図6のごとく、式(19a)又は式(19b)で表される化合物から誘導することもできる。特に断らない限り、以下の工程図におけるR1〜R3、R5、R6、R11及びArは一般式(3)で表されたものと同じ意味を表す。これらの製造方法について、工程図5及び工程図6の第1〜第4工程に分けてそれぞれ工程毎にその詳細を説明する。
Figure 0005107723
Figure 0005107723
はじめに工程図5及び工程図6の第1工程であるが、工程図1又は工程図2に従って製造した式(19a)又は式(19b)で表される化合物から、工程図1の第3工程と同様の方法を用いて式(20a)又は式(20b)で表される化合物へと誘導される。
次に式(21a)及び式(21b)で表される化合物を製造する第2工程について述べる。式(20a)又は式(20b)で表される化合物に対して、塩基及びホスフィン配位子存在下、パラジウム触媒を用いたハロゲン化合物との薗頭反応(Tetrahedron Lett. 1975, 16, 4467-4470、Synthesis 1980, 627-630、Org. Lett. 2003, 5, 4191-4194)を実施することにより式(21a)又は式(21b)で表される化合物が供給される。
本反応には、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)、パラジウム(II)アセテート、ビス(ベンゾニトリル)ジクロロパラジウム(II)又はジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)等の通常の薗頭反応に用いることのできるパラジウム触媒を用いることが可能であるが、好ましくはトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)を0.05〜0.6当量用いるとよい。用いる塩基としては、1,4-ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン、キナクリジン、ジイソプロピルエチルアミン、トリエチルアミン、ジシクロヘキシルメチルアミン、ピペリジン等が挙げられ、好ましくは1,4-ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン又はキナクリジンを1〜5当量用いるとよい。条件によっては、添加物として通常の薗頭反応に用いられるヨウ化銅(I)を0.1〜1.2当量用いてもよい。用いるホスフィン配位子は、トリ-t-ブチルホスフィン、トリ-o-トリルホスフィン、1,3-ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン、1,4-ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン、1,1'-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン等を用いることが可能であるが、好ましくはトリ-t-ブチルホスフィンを0.1〜1.5当量用いるとよい。用いるハロゲン化物は、適当な芳香環又は複素環上にハロゲン原子を有し、1〜10当量用いるとよい。又、ハロゲン原子としては、臭素原子、塩素原子、ヨウ素原子等が挙げられ、好ましくは臭素原子である。溶媒としては、ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン、ベンゼン等が挙げられ、好ましくはジメチルホルムアミドを式(20a)又は式(20b)で表される化合物に対して1〜50倍量(V/W)用いるとよい。反応は20〜90℃の範囲で進行し、反応時間は1時間〜10日間である。
続いて式(22a)及び式(22b)で表される化合物を製造する第3工程について述べる。式(21a)又は式(21b)で表される化合物から、工程図1の第4工程で記載したアセチル基の脱保護を実施することにより、式(22a)又は式(22b)で表される化合物が供給される。
最後に第4工程であるが、式(22a)又は式(22b)で表される化合物から、工程図3及び工程図4の第3工程における接触水素還元と同様の方法を用いて、式(17a)又は式(17b)で表される化合物が供給される。
工程図5又は工程図6に従って製造した式(17a)、式(17b)、又は式(22a)式(22b)で表される化合物は、工程図1の第4工程におけるアセタール系保護基の除去と同様の方法を用いて、式(1)で表される化合物へと誘導される。
ここで工程図3又は工程図4に示した製造方法に従って、式(15a)又は式(15b)で表される化合物を製造することが可能であるが、以下の工程図7又は工程図8のごとく、中性糖部4”位をカルバモイル化する前に、アリール基及び複素環基を導入することで式(15a)又は式(15b)で表される化合物へと誘導することもできる。特に断らない限り、以下の工程図におけるR1〜R3、R5、R6、R11及びArは前記一般式(3)で表されたものと同じ意味を表す。これらの製造方法について、工程図7及び工程図8を用いて説明する。
Figure 0005107723
Figure 0005107723
はじめに式(23a)又は式(23b)で表される化合物を製造する第1工程について述べる。工程図1又は工程図2に従って製造した式(13a)又は式(13b)で表される化合物から、工程図3又は工程図4の第2工程と同様の方法を用いて式(23a)又は式(23b)で表される化合物へと誘導される。
続いて第2工程であるが、式(23a)又は式(23b)で表される化合物から、工程図1の第3工程と同様の方法を用いて式(15a)又は式(15b)で表される化合物へと誘導される。
工程図2に示した製造方法に従って式(1)においてR1が水素原子でありR2がアセチル基で表される化合物を製造することが可能であるが、以下の工程図9の如く誘導することも可能である。特に断らない限り、以下の工程図におけるR1〜R6は式(1)と同じ意味を表す。工程図9の製造方法について以下に説明する。
Figure 0005107723
初めに、式(24b)で表される化合物を製造する第1工程について述べる。工程図2に従って製造した式(24a)で表される化合物に対して、溶媒中、無水酢酸を作用させることにより、式(24b)で表される化合物が供給される。
本反応に用いる無水酢酸は、2〜20当量用いるとよい。溶媒としては、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン、ベンゼン、トルエン、塩化メチレン等が挙げられ、好ましくはアセトニトリルを式(24a)で表される化合物に対して1〜100倍量(V/W)用いるとよい。反応は20〜80℃の範囲で進行し、反応時間は1時間〜2日間である。
続いて第2工程であるが、式(24b)で表される化合物から、工程図1の第4工程で記載したマイカミノース部分における2'位アセチル基の脱保護により、R1が水素原子でありR2がアセチル基である式(1)で表される化合物が供給される。本反応では、反応時間を短縮することでR2がアセチル基である式(1)で表される化合物へと誘導可能である。反応時間が長い場合、R1およびR2が水素原子である式(1)で表される化合物、即ち式(24a)で表される化合物が供給される。
ここで式(1)においてR1がアセチル基で表される化合物は、以下のように製造することができる。
初めに、工程図9に従って製造したR1が水素原子である式(24b)で表される化合物に対して、ピリジン溶媒中、無水酢酸を作用させることにより、R1がアセチル基である式(24b)で表される化合物が供給される。
本反応に用いる無水酢酸は、1〜30当量用いるとよい。ピリジンはR1が水素原子である式(24b)で表される化合物に対して1〜100倍量(V/W)用いるとよい。反応は20〜80℃の範囲で進行し、反応時間は1時間〜2日間である。
続いて、R1がアセチル基である式(24b)で表される化合物から、工程図1の第4工程で記載した2'位及び/又は9位アセチル基の脱保護によりR1がアセチル基である式(1)で表される化合物が供給される。
本発明の化合物の製造方法は、上記に説明した方法又は実施例に具体的に示された方法に限定されることはない。また、本発明の化合物は、上記に説明した方法又は実施例に具体的に示された方法により製造されたものに限定されることはなく、いかなる方法により製造されたものも本発明の範囲に包含される。例えば上記の一般的な説明及び実施例の具体的説明に基づき、公知の手段を施してこれらを合成、生産、抽出、精製して得られる化合物も本発明に包含されることは言うまでもない。
本発明の化合物は多くの酸と塩を形成し、この性質は純物質製造及び医薬品としての提供形態に利用される。すなわち製造時にあっては例えば酸性とすることで水等の極性溶媒に可溶化、抽出精製がされ、好ましい物理化学的性状を示す塩の形態として単離され、医薬の用途においては、薬学的に許容される塩の形態をとることができる。本発明の医薬の有効成分としては、上記のいずれの形態の物質を用いてもよい。
本発明の化合物がとりうる塩の形態は特に限定されないが、これらの化合物の薬学的に許容される塩の形態が好ましい。例えば、酸性付加塩として、ハロゲン化水素酸(フッ化水素酸、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸等)塩、無機酸(硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩、過塩素酸塩、炭酸塩等)塩、カルボン酸(酢酸、トリクロロ酢酸、トリフルオロ酢酸、ヒドロキシ酢酸、乳酸、クエン酸、酒石酸、シュウ酸、安息香酸、マンデル酸、酪酸、マレイン酸、プロピオン酸、蟻酸、リンゴ酸等)塩、アミノ酸(アルギン酸、アスパラギン酸、グルタミン酸塩等)塩、有機酸(メタンスルホン酸、パラトルエンスルホン酸等)塩等が挙げられる。
本発明の化合物がとりうる溶媒和物の形態としては、溶媒の種類は特に限定されないが、例えば、水;メタノール、エタノール、イソプロパノール、等のアルコール類;テトラヒドロフラン等のエーテル類などが挙げられる。
本発明の化合物中には多くの不斉炭素が存在するが、その立体配置は、絶対配置を示す(立体の表記は通常の表記に従ったものである)。また本発明の化合物は、前記一般式(1)に示された不斉炭素に加えて、置換基に不斉炭素を有する場合がある。置換基に存在する不斉炭素に基づく任意の立体異性体(光学活性体、ジアステレオ異性体)及びそれらの任意の混合物(ラセミ体、ジアステレオマー混合物)は、いずれも本発明の範囲に包含される。また前記一般式(1)で表される遊離形態の化合物又はその塩の他、それらの任意の水和物又はそれらの任意の溶媒和物も本発明の範囲に包含される。
本発明による化合物、薬学的に許容されるその塩及び溶媒和物は、経口または非経口(例えば、静注、筋注、皮下投与、腹腔内投与、直腸投与、経皮投与)のいずれかの投与経路で、ヒトおよびヒト以外の動物に投与することができる。
従って、本発明による化合物、薬学的に許容されるその塩及び溶媒和物は、投与経路に応じて適当な剤形とされ、具体的には主として静注、筋注等の注射剤、カプセル剤、錠剤、顆粒剤、散剤、丸剤、細粒剤、トローチ錠等の経口剤、直腸投与剤、油脂性坐剤、水性坐剤等のいずれかの製剤形態に調製することができる。
これらの各種製剤は通常用いられている賦形剤、増量剤、結合剤、浸潤化剤、崩壊剤、表面活性剤、滑沢剤、分散剤、緩衝剤、保存剤、溶解補助剤、防腐剤、矯味矯臭剤、無痛化剤、安定化剤等を用いて常法により製造することができる。
賦形剤としては、例えば乳糖、果糖、ブドウ糖、コーンスターチ、ソルビット、結晶セルロース等が、崩壊剤としては、例えば澱粉、アルギン酸ナトリウム、ゼラチン、炭酸カルシウム、クエン酸カルシウム、デキストリン、炭酸マグネシウム、合成ケイ酸マグネシウム等が、結合剤としては、例えばメチルセルロースまたはその塩、エチルセルロース、アラビアゴム、ゼラチン、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルピロリドン等が、潤沢剤としては、タルク、ステアリン酸マグネシウム、ポリエチレングリコール、硬化植物油等が、その他添加剤としてシロップ、ワセリン、グリセリン、エタノール、プロピレングリコール、クエン酸、塩化ナトリウム、亜硫酸ソーダ、リン酸ナトリウム等がそれぞれ挙げられる。
本発明の医薬組成物中の本発明による化合物の含有量は、その製剤形態に応じて異なるが、通常は全組成物中10〜95重量%、好ましくは30〜80重量%程度である。投与量は、用法、患者の年齢、性別、疾患の相違、症状の程度等を考慮して適宜決定されるが、通常成人1日1人当たり本発明の化合物の重量として約1〜3000 mg、好ましくは10〜2000mgの投与量であり、これを1日1回または数回に分けて投与することができる。
次に、実施例により本発明をさらに詳細に例示するが、下記実施例は本発明を例示するためのものであって、本発明の範囲はこれらによってなんら限定されるものではない。
参考例1
2-ビニルキノリンの製造方法
2-ヨードキノリン117.5 mgを1,4-ジオキサン2.35 mlに溶解し、反応容器をアルゴン置換した後、[1,1'-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)ジクロロメタン錯体3.3 mgを加え、室温で20分間撹拌した。さらに炭酸カリウム56.2 mg、水0.7 ml、ビニルボロニックアンハイドライドピリジン錯体97.9 mgを順次加え、60℃で20. 5時間撹拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、これを濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣を分取用TLC(ヘキサン−酢酸エチル(5:1))で精製して、標記化合物31.7 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(EI):m/z 155 (M)+
(2)1H NMRスペクトル(400MHz, CDCl3) δ(ppm):5.67(dd, CH=CH2), 6.28(dd, CH=CH2), 7.05(dd, CH=CH2), 7.51(ddd, quinoline), 7.62(d, quinoline), 7.70(ddd, quinoline), 7.79(d, quinoline), 8.07(d, quinoline), 8.12(d, quinoline).
参考例2
2-ビニルキノキサリンの製造方法
参考例1と同様の方法で、2-ヨードキノリンの代わりに2-ブロモキノキサリン174 mgを用いて、標記化合物94.4 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(ESMS):m/z 157 (M)+
(2)1H NMRスペクトル(400MHz, CDCl3) δ(ppm):5.73(d, CH=CH2), 6.40(d, CH=CH2), 6.98(dd, CH=CH2), 7.68(m, quinoxaline), 8.00(m, quinoxaline), 8.94(s, quinoxaline).
参考例3
3-ブロモイソキノリンの製造方法
氷冷下、3-アミノイソキノリン500 mgを47%臭化水素酸−水(84:16)2.5 mlに溶解し、亜硝酸ナトリウム449.8 mgをゆっくり加え、室温まで昇温しつつ21時間撹拌した。反応容器に1N水酸化ナトリウム水溶液を加え、pHを13に調節後、ジエチルエーテルで抽出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、これを濾過し、濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル(9:1))で精製して、標記化合物289 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(EI):m/z 207 (M)+
(2)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):7.61(ddd, isoquinoline), 7.71(ddd, isoquinoline), 7.75(d, isoquinoline), 7.90(s, isoquinoline), 7.95(d, isoquinoline), 9.03(s, isoquinoline).
参考例4
1-ヨードイソキノリンの製造方法
1-クロロイソキノリン257.4 mgをプロピオニトリル3. 86 mlに溶解し、よう化ナトリウム825 mg、57%よう化水素水128.7μlを順次加え、70℃で7時間撹拌した。反応液を室温まで戻し、28%アンモニア水を加え、pH9に調節した後、酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、これを濾過し、濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−アセトン(20:1〜4:1))で精製して、標記化合物350.8 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル (EI):m/z 255 (M)+
(2)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):7.57(d, isoquinoline), 7.72(m, isoquinoline), 8.11(d, isoquinoline), 8.25(d, isoquinoline).
参考例5
(R)-7-アミノ-1-ヘプテン-4-オールの製造方法
(a)(R)-5-アミノ-2-ヒドロキシペンタン酸15.1 gを1,4-ジオキサン50 ml及び水130 mlの混合溶媒に溶解し、氷冷下5N水酸化ナトリウム水溶液でpHを約10に保ちながら、同時に1,4-ジオキサン50 mlに溶解したジ-tert-ブチルジカーボネート28 gを40分かけて加えた。氷冷下で45分間撹拌した後、pHを約10に保ちながらジ-tert-ブチルジカーボネート3 gを加え、さらに氷冷下で2時間15分間撹拌した。反応液をジエチルエーテル100 mlで2回洗浄し、水層を濃塩酸40 mlでpHを約3とした後、水層から酢酸エチル300 mlで2回、200 mlで2回抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、これを濾過した後、濾液を減圧濃縮して、(R)-5-tert-ブトキシカルボニルアミノ-2-ヒドロキシペンタン酸28 gを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):1.44(s, C(CH3)3), 1.57-1.97(m, 3-H and 4-H), 3.16(br s, 5-H), 4.27(m, 2-H).
(b)参考例5(a)の化合物300 mgをテトラヒドロフラン4.5 mlに溶解し、室温でジメチルスルフィドボラン250μlを加え、8時間撹拌した。反応液にジメチルスルフィドボラン250μlを加え、さらに室温で14時間撹拌した後、メタノール1.5 mlを加えた。室温で1時間撹拌した後、反応液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール(60:1〜30:1))で精製して、(+)-(R)-5-tert-ブトキシカルボニルアミノペンタン-1,2-ジオール30 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(FAB):m/z 220 (M+H) +
(2)比旋光度:[α]D 19 1.5°(c1.0, CHCl3)
(3)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm) :1.44(s, C(CH3)3), 1.50-1.74(m, 3-H and 4-H), 3.15(m, 5-H), 3.44(dd, 1-H), 3.58-3.78(m, 1-H and 2-H), 4.81(br s, NH).
(c)参考例5(b)の化合物244 mgを塩化メチレン2.5 mlに溶解し、酸化ジブチルスズ 5.6 mg、トリエチルアミン170 μl、p-トルエンスルホニルクロライド223 mgを順次加え、氷冷下で2時間撹拌した。反応液を塩化メチレン15 mlで希釈し、水10 mlで2回、飽和食塩水10 mlで順次洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、これを濾過し、濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル(3:2))で精製して、(-)-(R)-5-(N-tert-ブトキシカルボニルアミノ)-1-(p-トルエンスルホニルオキシ)-2-ペンタノール384 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(FAB):m/z 374 (M+H) +
(2)比旋光度:[α]D 19 -3.1°(c1.0, CHCl3)
(3)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):1.40-1.59(m, 3-H and 4-H), 1.43(s, C(CH3)3), 2.46(s, CH3), 3.13(m, 5-H), 3.87(m, 2-H), 3.90(m, 1-H), 3.99(m, 1-H), 7.36 (d, C6H4), 7.80 (d, C6H4).
(d)参考例5(c) の化合物23.4 gをメタノール90 mlに溶解し、1N ナトリウムメトキシドのメタノール溶液130 mlを加え、氷冷下で1時間撹拌した。反応液に20%塩化アンモニウム水溶液100 mlを加え、減圧下でメタノールを留去した後、水40 mlを加え、酢酸エチル150mlで2回抽出した。有機層を飽和食塩水60 mlで洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、これを濾過し、濾液を減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル(4:1〜2:1))で精製して、(+)-(R)-N-tert-ブトキシカルボニル-N-(4,5-エポキシペンチル)アミン11.4 gを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(FAB):m/z 202 (M+H) +
(2)比旋光度:[α]D 21 5.0°(c1.01, CHCl3)
(3)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):1.40-1.72(m, 2-H and 3-H), 1.44(s, C(CH3)3), 2.49(dd, 5-H), 2.77(dd, 5-H), 2.93(m, 4-H), 3.18(dt, 1-H), 4.62(br s, NH).
(e)シアン化銅(I)1.2 gのテトラヒドロフラン30 ml懸濁液を-30℃に冷却し、1.0M ビニルマグネシウムブロマイドのテトラヒドロフラン溶液63 mlを10分かけて滴下後、10分間撹拌した。反応液に参考例5(d) の化合物5.0 gのテトラヒドロフラン45 ml溶液を20分かけて滴下した後、-30℃〜-20℃で2.5時間撹拌した。反応液を-30℃に冷却し、1.0M ビニルマグネシウムブロマイドのテトラヒドロフラン溶液13 mlを5分かけて滴下後、さらに-30℃〜-20℃で40分間撹拌した。反応液に20%塩化アンモニウム水溶液70 mlを加え、室温まで昇温した後、減圧下でテトラヒドロフランを留去した。水層から酢酸エチル100 mlで2回抽出し、有機層を飽和食塩水100 mlで洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、これを濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル(3:1〜2:1))で精製して、(+)-(R)-7-(N-tert-ブトキシカルボニルアミノ)-1-ヘプテン-4-オール5.29 gを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(FAB):m/z 230 (M+H) +
(2)比旋光度:[α]D 21 6.6°(c1.0, CHCl3)
(3)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):1.40-1.73(m, 5-H and 6-H), 1.44(s, C(CH3)3), 1.93(br s, OH), 2.15(m, 3-H), 2.29(m, 3-H), 3.15(m, 7-H), 3.67(m, 4-H), 4.66(br s, NH), 5.14(m, 1-H), 5.82(m, 2-H).
(f)参考例5(e)の化合物5.29 gを1,4-ジオキサン26 mlに溶解し、4N塩酸1,4-ジオキサン溶液26 mlを加え室温で1.5時間攪拌した。反応液を減圧濃縮し、濃縮液に水40 mlを加え、ジエチルエーテル40 mlで2回洗浄した。水層をムロマチテクノス製DOWEX 50W-X2(H form)にて脱塩し、14%アンモニア水−メタノール(6:1)で溶出した後、溶出液を減圧濃縮して、標記化合物2.3 gを得た。この化合物はこれ以上の精製は行わず、そのまま次の行程に用いた。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(ESI):m/z 130 (M+H) +
(2)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):1.47(m, 5-H), 1.70(m, 6-H and 6-H), 2.24(dt, 3-H), 2.65(m, 7-H), 2.90(m, 7-H), 3.627(m, 4-H), 5.10(m, 1-H), 5.87(ddt, 2-H).
参考例6
3-アミノ-5-ブロモピリジンの製造方法
3N水酸化ナトリウム水溶液9 .95 mlに臭素301 μl、5-ブロモニコチン酸アミド1 gを順次加え、原料が溶解するまで室温で撹拌後、10分間加熱還流させた。反応液に10N塩酸水溶液でpH2とした後、水を加え、水層をジエチルエーテルで洗浄した。水層に5N水酸化ナトリウム水溶液を加え、pHを11に調節した後、ジエチルエーテルで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、これを濾過し、濾液を減圧濃縮して得られた残渣をアミノシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル(3:1))で精製して、標記化合物617 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(ESMS):m/z 173 (M+H)+
(2)1H NMRスペクトル(400MHz, CDCl3) δ(ppm):3.78(br s, NH2), 7.14(t, pyridine), 7.99(d, pyridine), 8.06(d, pyridine).
参考例7
4-ブロモ-1-(2-トリメチルシリルエトキシカルボニルアミノ)イソキノリンの製造方法
(a)1-アミノイソキノリン500 mgを酢酸17.5 mlに溶解し、臭素554.3 mgの四塩化炭素35 ml溶液を加え、室温で2.5時間撹拌した。反応液を氷水125 mlに注ぎ、5N水酸化カリウムを加え、pH7に調節し、クロロホルムで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、これを濾過し、濾液を減圧濃縮して得られた残渣をアミノシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル(2:1))で精製して、1-アミノ-4-ブロモイソキノリン559.1 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(ESMS):m/z 223 (M+H)+
(2)1H NMRスペクトル(400MHz, CDCl3) δ(ppm):5.17(br s, NH2), 7.57(dt, isoquinoline), 7.75(dt, isoquinoline), 7.79(d, isoquinoline), 8.08(d, isoquinoline), 8.13(s, isoquinoline).
(b)参考例7(a)の化合物202 mgを1,4-ジオキサン2 mlに溶解し、ジイソプロピルエチルアミン473 μl、1-(2-トリメチルシリルエトキシカルボニル)ピロリジン-2,5-ジオン704.5 mgを順次加え、100℃で22時間撹拌した。反応液を室温に戻し、飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、水層を酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、これを濾過し、有機層を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル(10:1))で精製して、標記化合物95.9 mgを得た。
本化合物の理化学的性状(1)マススペクトル(ESMS):m/z 367 (M+H)+
(2)1H NMRスペクトル(400MHz, CDCl3) δ(ppm):0.05(s, Si(CH3)3), 1.08(dd, CH2Si), 4.31(dd, OCH2), 7.66(t, isoquinoline), 7.81(t, isoquinoline), 8.04(d, isoquinoline), 8.16(d, isoquinoline), 8.50(s, isoquinoline).
Figure 0005107723
実施例1
式(1)において、R1がプロピオニル基、R2が水素原子、R3がメチル基、R4がトランス-3-(キノリン-3-イル)-2-プロペニル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物の製造方法
(a)工程図10の式(13c)のアリル体(WO2005/019238実施例48(b))715 mg及び1,4-ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン4 05 mg をピリジン2.2 mlに溶解し、エチルイソシアネート1.7 mlを加え、封管中、60℃で23時間撹拌した後、1,4-ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン405 mg及びエチルイソシアネート1.2 mlを加え、さらに24時間撹拌した。反応液を室温まで戻した後、酢酸エチル50 mlで希釈し、水20 mlで3回、飽和食塩水20 mlで順次洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、これを濾過し、濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−アセトン−28%アンモニア水(35:10:0.1〜30:10:0.1))で精製して、カルバモイル化合物(工程図10の式(14c)において、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物)605 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(FAB):m/z 1060 (M+H)+
(2)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):0.91(d, 8-CH3), 1.11(d, 6”-H) , 1.13(t, 3-OCOCH2CH3), 1.13(t, 3”-OCOCH2CH3), 1.15(t, NHCH2CH3), 1.19(d, 6'-H), 1.46(s, 3”-CH3), 1.67(dd, 2”-Hax), 2.03(s, 9-OCOCH3), 2.04(s, 2'-OCOCH3), 2.22(s, NCH3), 2.41(s, 3'-N(CH3)2), 2.85(dd, 2-H), 3.12(t, 4 '-H), 3.14(s, CH(OCH3)2), 3.19(d, 2”-Heq), 3.23(m, 5'-H), 3.24(s, CH(OCH3)2), 3.61(s, 4-OCH3), 3.63(br d, 4-H), 3.91(br d, 5-H), 4.41(m, 4”-H), 4.41(m, 5”-H), 4.54(dd, CH(OCH3)2), 4.67(d, 1'-H), 4.78(d, 1"-H), 4.89(m, 9-H), 4.96(dd, 2'-H), 5.03(br dd, 3-H), 5.03(m, 15-H), 5.07(m, CH=CH2), 5.71(m, CH=CH2).
(b)実施例1(a)の化合物905 mg及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)117 mg を1,4-ジオキサン2.8 mlに懸濁し、反応容器をアルゴン置換した後、3−ブロモキノリン230μl、ジシクロヘキシルメチルアミン370μl及び0.5Mトリ−t−ブチルホスフィンの1,4-ジオキサン溶液510μlを加えた。50℃で25.5時間撹拌した後、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)117 mg及び0.5Mトリ−t−ブチルホスフィンの1,4-ジオキサン溶液510μlを追加し、さらに25.5時間撹拌した。反応液を室温まで戻し、酢酸エチル60 mlを用いて触媒を濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−アセトン−28%アンモニア水(20:10:0.1〜30:20:0.1))で精製して、カップリング化合物(工程図10の式(15c)において、Arがキノリン-3-イル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物)684 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル (FAB):m/z 1188 (M+H)+
(2)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):0.92(d, 8-CH3), 1.12(d, 6”-H), 1.13(t, 3-OCOCH2CH3), 1.20(d, 6'-H), 1.47(s, 3”-CH3), 1.62(dd, 2”- Hax), 2.04(s, 9-OCOCH3), 2.07(s, 2'-OCOCH3), 2.24(s, NCH3), 2.42(s, 3'-N(CH3)2), 2.86(dd, 2-H), 3.15(s, CH(OCH3)2), 3.19(d, 2”-Heq), 3.25(s, CH(OCH3)2), 3.59(s, 4-OCH3), 3.93(br d, 5-H), 4.41(m, 4”-H), 4.41(m, 5”-H), 4.55(dd, CH(OCH3)2), 4.68(d, 1'-H), 4.79(d, 1”-H), 4.92(m, 9-H), 4.97(dd, 2'-H), 5.07(br dd, 3-H), 5.15(m, 15-H), 6.37(dt, CH=CH), 6.61(d, CH=CH), 7.53(ddd, quinoline), 7.66(ddd, quinoline), 7.79(br d, quinoline), 8.02(d, quinoline), 8.06(br d, quinoline), 8.95(d, quinoline).
(c)実施例1(b)の化合物129 mgにメタノール5.1 mlを加え溶解し、40℃で42時間攪拌した。反応液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール−28%アンモニア水(100:1:0.1〜60:1:0.1))で精製して、脱アセチル化合物(工程図10の式(18c)において、R2が水素原子、Arがキノリン-3-イル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物)60 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(FAB):m/z 1103 (M+H)+
(2)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):0.87(d, 8-CH3), 1.10(d, 6”-H), 1.12(t, 3-OCOCH2CH3), 1.14(t, 3”-OCOCH2CH3), 1.17(t, NHCH2CH3), 1.20(d, 6'-H), 1.40(m, 8-H), 1.48(s, 3”-CH3), 1.69(dd, 2”-Hax), 2.31(s, NCH3), 2.53(s, 3'-N(CH3)2), 2.62(dd, 2-H), 2.82(dd, 2-H), 3.14(s, CH(OCH3)2), 3.21(d, 2”-Heq), 3.25(s, CH(OCH3)2), 3.47(dd, 2'-H), 3.66(s, 4-OCH3), 4.41(d, 1'-H), 4.48(m, 4”-H), 4.48(m, 5”-H ), 4.81(d, 1”-H), 5.13(m, 15-H), 5.50(m, 3-H), 6.36(dt, CH=CH), 6.59(d, CH=CH), 7.53(ddd, quinoline), 7.67(ddd, quinoline), 7.78(br d, quinoline), 8.01(d, quinoline), 8.06(br d, quinoline), 8.94(d, quinoline).
(d)実施例1(c)の化合物21 mgにアセトニトリル-水の等量混合溶媒0.53 ml、ジフルオロ酢酸54μlを加え、室温で20時間攪拌した。反応液をクロロホルム20 mlで希釈し、飽和重曹水10 mlで2回、飽和食塩水10 mlで順次洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、これを濾過し、濾液を減圧濃縮して得られた残渣を分取用TLC(クロロホルム−酢酸エチル−メタノール−28%アンモニア水(4:4:1:0.1))で精製して、標記化合物11 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(FAB):m/z 1057 (M+H)+
(2)比旋光度:[α]D 18 -58°(c0.3, CHCl3)
(3)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):0.89(d, 8-CH3), 1.13(d, 6”-H), 1.16(t, NHCH2CH3), 1.34(m, 8-H), 1.47(s, 3”-CH3), 1.69(dd, 2”-Hax), 2.31(s, NCH3), 2.53(s, 3'-N(CH3)2), 2.84(dd, 2-H), 2.90(dd, 6-CH2), 3.20(d, 2”-Heq), 3.25(q, NHCH2CH3), 3.39(dd, 2'-H), 3.66(s, 4-OCH3), 3.87(br d, 5-H), 3.98(br d, 4-H), 4.38(d, 1'-H), 4.41(m, 4”-H), 4.42(m, 5”-H), 4.82(d, 1”-H), 5.13(m, 15-H), 5.58(m, 3-H), 6.36(dt, CH=CH), 6.58(d, CH=CH), 7.53(ddd, quinoline), 7.67(ddd, quinoline), 7.78(br d, quinoline), 8.00(d, quinoline), 8.06(br d, quinoline), 8.94(d, quinoline), 9.65(s, CHO).
実施例2
式(1)において、R1がプロピオニル基、R2がアセチル基、R3がメチル基、R4がトランス-3-(キノリン-3-イル)-2-プロペニル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物の製造方法
(a)実施例1(b)の化合物74 mgにメタノール3 mlを加え溶解し、室温で22時間攪拌した。反応液を減圧濃縮して得られた残渣を分取用TLC(酢酸エチル−メタノール−28%アンモニア水(50:1:0.1))で精製して、2'位脱アセチル化合物(工程図10の式(18c)において、R2がアセチル基、Arがキノリン-3-イル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物)10.5 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(FAB):m/z 1145 (M+H)+
(2)比旋光度:[α]D 21 -36°(c1.0, CHCl3)
(3)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):0.93(d, 8-CH3), 1.17(t, NHCH2CH3), 1.20(d, 6'-H), 1.47(s, 3”-CH3), 1.70(dd, 2”-Hax), 2.07(s, 9-OCOCH3), 2.26(s, NCH3), 2.53(s, 3'-N(CH3)2), 2.65(dd, 2-H), 2.87(dd, 2-H), 3.18(s, CH(OCH3)2), 3.26(s, CH(OCH3)2), 3.52(dd, 2'-H), 3.64(s, 4-OCH3), 4.40(d, 1'-H), 4.43(m, 4”-H), 4.43(m, 5”-H), 4.50(dd, CH(OCH3)2), 4.82(d, 1”-H), 4.92(m, 9-H), 5.12(m, 3-H), 5.16(m, 15-H), 6.36(dt, CH=CH), 6.60(d, CH=CH), 7.53(ddd, quinoline), 7.66(ddd, quinoline), 7.78(br d, quinoline), 8.02(d, quinoline), 8.06(br d, quinoline), 8.94(d, quinoline).
(b)実施例2(a)の化合物10.5 mgをアセトニトリル210 μlに溶解し、1N塩酸210 μlを加え、室温で1時間攪拌した。反応液に飽和重曹水5 mlを加え、酢酸エチル15 mlで抽出した後、有機層を飽和重曹水10 ml、飽和食塩水10 mlで順次洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、これを濾過し、濾液を減圧濃縮して得られた残渣を分取用TLC(クロロホルム−メタノール(14:1))で精製して、標記化合物8.6 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル (FAB):m/z 1057 (M+H)+
(2)比旋光度:[α]D 18 -58°(c0.3, CHCl3)
(3)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):0.92(d, 8-CH3), 1.16(t, NHCH2CH3), 1.47(s, 3”-CH3), 1.70(dd, 2”-Hax), 2.07(s, 9-OCOCH3), 2.24(s, NCH3), 2.54(s, 3'-N(CH3)2), 2.67(dd, 2-H), 2.90(dd, 2-H), 2.95(dd, 6-CH2), 3.21(d, 2”-Heq), 3.38(dd, 2'-H), 3.65(s, 4-OCH3), 4.39(d, 1'-H), 4.43(m, 4”-H), 4.43(m, 5”-H), 4.80(t, NH), 4.83(d, 1”-H), 5.19(m, 3-H), 5.19(m, 15-H), 6.36(dt, CH=CH), 6.60(d, CH=CH), 7.53(ddd, quinoline), 7.66(ddd, quinoline), 7.79(dd, quinoline), 8.01(d, quinoline), 8.06(br d, quinoline), 8.94(d, quinoline), 9.65(s, CHO).
実施例3
式(1)において、R1がプロピオニル基、R2が水素原子、R3がメチル基、R4がトランス-3-(ナフタレン-2-イル)-2-プロペニル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物の製造方法
(a)実施例1(b)と同様の方法で、3-ブロモキノリンの代わりに2-ブロモナフタレンを用い、実施例1(a)の化合物258.8 mgから、カップリング化合物(工程図10の式(15c)において、Arがナフタレン-2-イル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物)151.9mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(FAB):m/z 1186 (M+H)+
(2)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):0.91(d, 8-CH3), 1.11(d, 6”-H), 1.13(t, 3-OCOCH2CH3), 1.13(t, 3”-OCOCH2CH3), 1.15(t, NHCH2CH3), 1.18(d, 6'-H), 1.46(s, 3”-CH3), 1.67(dd, 2”-Hax), 2.02(s, 9-OCOCH3), 2.04(s, 2'-OCOCH3), 2.22(s, NCH3), 2.41(s, 3'-N(CH3)2), 2.82(dd, 2-H), 3.14(s, CH(OCH3)2), 3.19(d, 2”-Heq), 3.22(m, 5'-H), 3.24(s, CH(OCH3)2), 3.57(s, 4-OCH3), 3.62(br d, 4-H), 3.91(br d, 5-H), 4.41(m, 4”-H), 4.41(m, 5”-H), 4.54(dd, CH(OCH3)2), 4.66(d, 1'-H), 4.77(d, 1”-H), 4.90(m, 9-H), 4.95(dd, 2'-H), 5.06(br dd, 3-H), 5.12(m, 15-H), 6.23(dt, CH=CH), 6.59(d, CH=CH), 7.42(m, naphthalene), 7.54(dd, naphthalene),
7.67(s, naphthalene), 7.75(dt, naphthalene).
(b)実施例1(c)と同様の方法で、実施例3(a)の化合物151.9 mgから、脱アセチル化合物(工程図10の式(18c)において、R2が水素原子、Arがナフタレン-2-イル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物)70.7 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(FAB):m/z 1102 (M+H)+
(2)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):0.86(d, 8-CH3), 1.11(d, 6”-H), 1.13(t, 3-OCOCH2CH3), 1.13(t, 3”-OCOCH2CH3), 1.15(t, NHCH2CH3), 1.19(d, 6'-H), 1.46(s, 3”-CH3), 1.67(dd, 2”-Hax), 2.30(s, NCH3), 2.51(s, 3'-N(CH3)2), 2.60(dd, 2-H), 2.80(dd, 2-H), 3.14(s, CH(OCH3)2), 3.20(d, 2”-Heq), 3.23(s, CH(OCH3)2), 3.47(dd, 2'-H), 3.62(s, 4-OCH3), 3,87(br d, 5-H), 3.98(br d, 4-H), 4.39(d, 1'-H), 4.41(d, 4”-H), 4.46(dq, 5”-H), 4.48(dd, CH(OCH3)2), 4.79(d, 1”-H), 5.11(m, 15-H), 5.47(m, 3-H), 6.22(dt, CH=CH), 6.56(d, CH=CH), 7.42(m, naphthalene), 7.51(dd, naphthalene), 7.65(s, naphthalene), 7.75(m, naphthalene).
(c)実施例1(d)と同様の方法で、実施例3(b)の化合物70.7 mgから、標記化合物59.7 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(FAB):m/z 1056 (M+H)+
(2)比旋光度:[α]D 26 -55°(c1.00, CHCl3)
(3)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):0.89(d, 8-CH3), 1.11(d, 6”-H), 1.13(t, 3-OCOCH2CH3), 1.13(t, 3”-OCOCH2CH3), 1.15(t, NHCH2CH3), 1.16(d, 6'-H), 1.46(s, 3”-CH3), 1.68(dd, 2”-Hax), 2.30(s, NCH3), 2.51(s, 3'-N(CH3)2), 2.63(dd, 2-H), 2.82(dd, 2-H), 2.90(dd, 6-CH2), 3.22(m, 5'-H), 3.21(d, 2”-Heq), 3.39(dd, 2'-H), 3.63(s, 4-OCH3), 3.85(br d, 5-H), 3.98(br d, 4-H), 4.36(d, 1'-H), 4.41(m, 4”-H), 4.44(m, 5”-H), 4.81(d, 1”-H), 5.12(m, 15-H), 5.55(m, 3-H), 6.22(dt, CH=CH), 6.57(d, CH=CH), 7.42(m, naphthalene), 7.53(dd, naphthalene), 7.65(s, naphthalene), 7.76(m, naphthalene), 9.63(s, CHO).
実施例4
式(1)において、R1がプロピオニル基、R2が水素原子、R3がメチル基、R4がトランス-3-(キノキサリン-6-イル)-2-プロペニル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物の製造方法
(a)実施例1(b)と同様の方法で、3-ブロモキノリンの代わりに6-ブロモキノキサリンを用い、マイクロ波照射下、130℃から160℃で25分撹拌して、実施例1(a)の化合物45.2 mgから、カップリング化合物(工程図10の式(15c)において、Arがキノキサリン-6-イル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物)33.9 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(FAB):m/z 1188 (M+H)+
(2)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):0.90(d, 8-CH3), 1.11(d, 6”-H), 1.14(t, NHCH2CH3) , 1.18(d, 6'-H), 1.45(s, 3”-CH3), 1.66(dd, 2”-Hax), 2.02(s, 9-OCOCH3), 2.04(s, 2'-OCOCH3), 2.22(s, NCH3), 2.40(s, 3'-N(CH3)2), 2.84(dd, 2-H), 3.13(s, CH(OCH3)2), 3.19(d, 2”-Heq), 3.23(s, CH(OCH3)2), 3.57(s, 4-OCH3), 3.61(br d, 4-H), 3.91(br d, 5-H), 4.40(m, 5”-H), 4.40(m, 4”-H), 4.53(dd, CH(OCH3)2), 4.66(d, 1'-H), 4.77(d, 1”-H), 4.90(m, 9-H), 4.94(dd, 2'-H), 5.06(br dd, 3-H), 5.12(m, 15-H), 6.37(dt, CH=CH), 6.65(d, CH=CH), 7.83(dd, quinoxaline), 7.92(d, quinoxaline), 8.00(d, quinoxaline), 8.75(d, quinoxaline), 8.79(d, quinoxaline).
(b)実施例1(c)と同様の方法で、実施例4(a)の化合物33.9 mgから、脱アセチル化合物(工程図10の式(18c)において、R2が水素原子、Arがキノキサリン-6-イル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物)19.0 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(FAB):m/z 1104 (M+H)+
(2)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):0.86(d, 8-CH3), 1.09(d, 6”-H), 1.17(t, NHCH2CH3), 1.18(d, 6'-H), 1.46(s, 3”-CH3), 1.67(dd, 2”-Hax), 2.30(s, NCH3), 2.51(s, 3'-N(CH3)2), 2.60(dd, 2-H), 2.79(dd, 2-H), 3.13(s, CH(OCH3)2), 3.20(d, 2”- Heq), 3.23(s, CH(OCH3)2), 3.47(dd, 2'-H), 3.62(s, 4-OCH3), 3,87(br d, 5-H), 3.96(br d, 4-H), 4.39(d, 1'-H), 4.42(d, 4”-H), 4.45(dd, CH(OCH3)2), 4.48(dq, 5”-H), 4.79(d, 1”-H), 5.12(m, 15-H), 5.47(m, 3-H), 6.36(dt, CH=CH), 6.64(d, CH=CH), 7.82(dd, quinoxaline), 7.91(d, quinoxaline), 8.00(d, quinoxaline), 8.76(d, quinoxaline), 8.79(d, quinoxaline).
(c)実施例1(d)と同様の方法で、実施例4(b)の化合物19.0 mgから、標記化合物18.2 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(FAB):m/z 1058 (M+H)+
(2)比旋光度:[α]D 23 -52°(c1.00, CHCl3)
(3)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):0.87(d, 8-CH3), 1.09(d, 6”-H), 1.17(t, NHCH2CH3), 1.16(d, 6'-H), 1.46(s, 3”-CH3), 1.67(dd, 2”-Hax), 2.30(s, NCH3), 2.52(s, 3'-N(CH3)2), 2.86(dd, 2-H), 2.91(dd, 6-CH2), 3.15(t, 4'-H), 3.21(d, 2”-Heq), 3.38(dd, 2'-H), 3.63(s, 4-OCH3) , 3.84(br d, 5-H), 3.97(br d, 4-H), 4.37(d, 1'-H), 4.39(d, 4”-H), 4.43(dq, 5”-H), 4.80(d, 1”-H), 5.12(m, 15-H), 5.55(m, 3-H), 6.36(dt, CH=CH), 6.63(d, CH=CH), 7.82(dd, quinoxaline), 7.92(d, quinoxaline), 8.01(d, quinoxaline), 8.76(d, quinoxaline), 8.80(d, quinoxaline), 9.63(s, CHO).
実施例5
式(1)において、R1がプロピオニル基、R2が水素原子、R3がメチル基、R4がトランス-3-(イソキノリン-4-イル)-2-プロペニル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物の製造方法
(a)実施例1(b)と同様の方法で、3-ブロモキノリンの代わりに4-ブロモイソキノリンを用い、マイクロ波照射下、130℃から160℃で25分撹拌して、実施例1(a)の化合物45.2 mgから、カップリング化合物(工程図10の式(15c)において、Arがイソキノリン-4-イル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物)21.2 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(FAB):m/z 1187 (M+H)+
(2)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):0.91(d, 8-CH3), 1.09(d, 6”-H), 1.17(t, NHCH2CH3) , 1.18(d, 6'-H), 1.46(s, 3”-CH3), 1.67(dd, 2”-Hax), 2.02(s, 9-OCOCH3), 2.04(s, 2'-OCOCH3), 2.23(s, NCH3), 2.41(s, 3'-N(CH3)2), 2.85(dd, 2-H), 3.13(s, CH(OCH3)2), 3.19(d, 2”-Heq), 3.23(s, CH(OCH3)2), 3.57(s, 4-OCH3), 3.64(br d, 4-H), 3.92(br d, 5-H), 4.41(m, 4”-H), 4.41(m, 5”-H), 4.54(dd, CH(OCH3)2), 4.66(d, 1'-H), 4.77(d, 1”-H), 4.90(m, 9-H), 4.95(dd, 2'-H), 5.05(br dd, 3-H), 5.17(m, 15-H), 6.19(dt, CH=CH), 7.01(d, CH=CH), 7.60(ddd, isoquinoline), 7.71(ddd, isoquinoline), 7.95(br d, isoquinoline), 8.03(br d, isoquinoline), 8.51(s, isoquinoline), 9.12(s, isoquinoline).
(b)実施例1(c)と同様の方法で、実施例5(a)の化合物21.2 mgから、脱アセチル化合物(工程図10の式(18c)において、R2が水素原子、Arがイソキノリン-4-イル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物)11.0 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(FAB):m/z 1103 (M+H)+
(2)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):0.87(d, 8-CH3), 1.08(d, 6”-H), 1.15(t, NHCH2CH3), 1.19(d, 6'-H), 1.46(s, 3”-CH3), 1.67(dd, 2”-Hax), 2.30(s, NCH3), 2.51(s, 3'-N( CH3)2), 2.60(dd, 2-H), 2.81(dd, 2-H), 3.13(s, CH(OCH3)2), 3.20(d, 2”-Heq), 3.23(s, CH(OCH3)2), 3.47(dd, 2'-H), 3.62(s, 4-OCH3), 3,88(br d, 5-H), 3.98(br d, 4-H), 4.39(d, 1'-H), 4.43(m, 4”-H), 4.46(m, 5”-H), 4.48(dd, CH(OCH3)2), 4.80(d, 1”-H), 5.15(m, 15-H), 5.47(m, 3-H), 6.16(dt, CH=CH), 7.00(d, CH=CH), 7.60(dt, isoquinoline), 7.72(dt, isoquinoline), 7.96(d, isoquinoline), 8.02(d, isoquinoline), 8.51(s, isoquinoline), 9.13(s, isoquinoline).
(c)実施例1(d)と同様の方法で、実施例5(b)の化合物11.0 mgから、標記化合物9.6 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(FAB):m/z 1057(M+H)+
(2)比旋光度:[α]D 24 -44°(c0.80, CHCl3)
(3)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):0.89(d, 8-CH3), 1.09(d, 6”-H), 1.17(t, NHCH2CH3), 1.16(d, 6'-H), 1.46(s, 3”-CH3), 1.68(dd, 2”-Hax), 2.33(s, NCH3), 2.52(s, 3'-N(CH3)2), 2.83(dd, 2-H), 2.90(dd, 6-CH2), 3.15(t, 4'-H), 3.21(d, 2”-Heq), 3.38(dd, 2'-H), 3.62(s, 4-OCH3), 3.85(br d, 5-H), 3.97(br d, 4-H), 4.36(d, 1'-H), 4.39(d, 4”-H), 4.46(dq, 5”-H), 4.81(d, 1”-H), 5.16(m, 15-H), 5.55(m, 3-H), 6.19(dt, CH=CH), 7.00(d, CH=CH), 7.60(dt, isoquinoline), 7.72(dt, isoquinoline), 7.96(d, isoquinoline), 8.02(d, isoquinoline), 8.52(s, isoquinoline), 9.13(s, isoquinoline), 9.63(s, CHO).
実施例6
式(1)において、R1がプロピオニル基、R2がアセチル基、R3がメチル基、R4がトランス-3-(イソキノリン-4-イル)-2-プロペニル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物の製造方法
(a) 実施例2(a)と同様の方法で、実施例5(a)の化合物200 mgから、脱アセチル化合物(工程図10の式(18c)において、R2がアセチル基、Arがイソキノリン-4-イル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物)39 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(FAB):m/z 1145 (M+H)+
(2)比旋光度:[α]D 21 -36°(c1.0, CHCl3)
(3)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):0.93(d, 8-CH3), 1.17(t, NHCH2CH3), 1.20(d, 6'-H), 1.48(s, 3”- CH3), 1.70(dd, 2”-Hax), 2.07(s, 9-OCOCH3), 2.26(s, NCH3), 2.54(s, 3'-N(CH3)2), 2.66(dd, 2-H), 2.88(dd, 2-H), 3.19(s, CH(OCH3)2), 3.22(d, 2”-Heq), 3.26(s, CH(OCH3)2), 3.48(dd, 2'-H), 3.64(s, 4-OCH3), 4.41(d, 4”-H), 4.43(d, 1'-H), 4.82(t, NH), 4.82(d, 1”-H), 4.91(m, 9-H), 5.11(br dd, 3-H), 5.21(m, 15-H), 6.21(dt, CH=CH), 7.03(d, CH=CH), 7.62(ddd, isoquinoline), 7.73(ddd, isoquinoline), 7.98(br d, isoquinoline), 8.04(br d, isoquinoline), 8.54(s, isoquinoline), 9.15(s, isoquinoline).
(b) 実施例2(b)と同様の方法で、実施例6(a)の化合物87 mgから、標記化合物83 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(FAB):m/z 1099 (M+H)+
(2)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):0.92(d, 8-CH3) , 1.17(t, NHCH2CH3), 1.48(s, 3”-CH3), 1.56(m, 7-H), 1.70(dd, 2”-Hax), 2.07(s, 9- OCOCH3), 2.24(s, NCH3), 2.54(s, 3'-N(CH3)2), 2.68(dd, 2-H), 2.90(dd, 2-H), 2.96(dd, 6-CH2), 3.21(d, 2”-Heq), 3.39(dd, 2'-H), 3.64(s, 4-OCH3), 4.39(d, 1'-H), 4.42(m, 4”-H), 4.45(m, 5”-H), 4.81(t, NH), 4.83(d, 1”-H), 5.22(m, 3-H), 5.22(m, 15-H), 6.21(dt, CH=CH), 7.03(d, CH=CH), 7.62(ddd, isoquinoline), 7.73(ddd, isoquinoline), 7.97(br d, isoquinoline), 8.04(br d, isoquinoline), 8.54(s, isoquinoline), 9.15(s, isoquinoline), 9.65(s, CHO).
実施例7
式(1)において、R1がプロピオニル基、R2が水素原子、R3がメチル基、R4がトランス-3-(6-クロロキノリン-3-イル)-2-プロペニル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物の製造方法
(a)実施例1(b)と同様の方法で、3-ブロモキノリンの代わりに3-ブロモ-6-クロロキノリンを用いて、実施例1(a)の化合物60.2 mgから、カップリング化合物(工程図10の式(15c)において、Arが6-クロロキノリン-3-イル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物)23.6 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(FAB):m/z 1221 (M+H)+
(2)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):0.92(d, 8-CH3), 1.12(d, 6”-H), 1.12(t, 3”-OCOCH2CH3), 1.19(t, NHCH2CH3), 1.20(d, 6'-H), 1.43(s, 3”-CH3), 1.68(dd, 2”-Hax), 2.04(s, 9-OCOCH3), 2.05(s, 2'-OCOCH3), 2.24(s, NCH3), 2.42(s, 3'-N(CH3)2), 2.86(dd, 2-H), 3.15(s, CH(OCH3)2), 3.19(d, 2”-Heq), 3.25(s, CH(OCH3)2), 3.59(s, 4-OCH3), 3.93(br d, 5-H), 4.40(m, 4”-H), 4.43(m, 5”-H), 4.55(s, CH(OCH3)2), 4.67(d, 1'-H), 4.79(d, 1”-H), 4.91(m, 9-H), 4.96(dd, 2'-H), 5.07(br dd, 3-H), 5.15(m, 15-H), 6.39(dt, CH=CH), 6.59(d, CH=CH), 7.58(dd, quinoline), 7.76(d, quinoline), 7.93(d, quinoline), 7.99(d, quinoline), 8.92(d, quinoline).
(b)実施例1(c)と同様の方法で、実施例7(a)の化合物23.6 mgから、脱アセチル化合物(工程図10の式(18c)において、R2が水素原子、Arが6-クロロキノリン-3-イル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物)12.6 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(FAB):m/z 1137 (M+H)+
(2)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):0.88(d, 8-CH3), 1.11(t, 3-OCOCH2CH3), 1.12(d, 6”-H), 1.12(t, 3”-OCOCH2CH3), 1.17(t, NHCH2CH3), 1.20(d, 6'-H), 1.44(m, 8-H), 1.48(s, 3”-CH3), 1.69(dd, 2”-Hax), 2.35(s, NCH3), 2.53(s, 3'-N(CH3)2), 2.62(dd, 2-H), 2.71(m, 12-H), 2.82(dd, 2-H), 3.15(s, CH(OCH3)2), 3.21(d, 2”-Heq), 3.25(s, CH(OCH3)2), 3.37(m, 9-H), 3.47(dd, 2'-H), 3.65(s, 4-OCH3), 3.89(br d, 5-H), 3.95(br d, 4-H), 4.41(d, 4”-H), 4.44(d, 1'-H), 4.81(d, 1”-H) , 5.13(m, 15-H), 5.13(m, 15-H), 5.47(br dd, 3-H), 6.37(dt, CH=CH), 6.57(d, CH=CH), 7.59(dd, quinoline), 7.76(d, quinoline), 7.90(d, quinoline), 7.99(d, quinoline), 8.91(d, quinoline).
(c)実施例1(d)と同様の方法で、実施例7(b)の化合物12.6 mgから、標記化合物10.4 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(FAB):m/z 1091 (M+H)+
(2)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):0.90(d, 8-CH3), 1.13(d, 6”-H), 1.16(t, NHCH2CH3), 1.35(m, 8-H), 1.47(s, 3”-CH3), 1.70(dd, 2”-Hax), 2.32(s, NCH3), 2.53(s, 3'-N(CH3)2), 2.84(dd, 2-H), 2.90(dd, 6-CH2), 3.17(m, 4'-H), 3.17(m, 5'-H), 3.21(d, 2”-Heq), 3.26(dq, NHCH2CH3), 3.39(m, 9-H), 3.39(dd, 2'-H), 3.66(s, 4-OCH3), 3.87(br d, 5-H), 3.96(br d, 4-H), 4.38(d, 1'-H), 4.42(m, 4”-H), 4.45(m, 5”-H), 4.80(t, NH), 4.82(d, 1”-H), 5.13(m, 15-H), 5.56(br dd, 3-H), 6.37(dt, CH=CH), 6.57(d, CH=CH), 7.59(dd, quinoline), 7.76(d, quinoline), 7.90(d, quinoline), 7.99(d, quinoline), 8.92(d, quinoline), 9.64(s, CHO).
実施例8
式(1)において、R1がプロピオニル基、R2が水素原子、R3がメチル基、R4がトランス-3-(キノリン-2-イル)-2-プロペニル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物の製造方法
(a)実施例1(a)の化合物45.1 mgをジクロロメタン0.9 mlに溶解し、参考例1(a)の化合物30.1 mg、第二世代Grubbs触媒(トリシクロヘキシルホスフィン〔1,3-ビス(2,4,6-トリメチルフェニル)-4,5-ジヒドロイミダゾール-2-イリデン〕〔ベンジリデン〕ルテニウム(IV)ジクロライド)3.61 mgを加え、反応容器をアルゴン置換した。反応中に同量の触媒を2回追加しながら31.5時間加熱還流した。反応液を減圧濃縮して得られた残渣を分取用TLC(クロロホルム−酢酸エチル−メタノール(3:2:1))で精製して、カップリング化合物(工程図10の式(15c)において、Arがキノリン-2-イル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物)6.9 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(FAB):m/z 1187 (M+H)+
(2)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):0.91(d, 8-CH3), 1.11(d, 6”-H), 1.17(t, NHCH2CH3), 1.18(d, 6'-H), 1.46(s, 3”-CH3), 1.67(dd, 2”-Hax), 2.03(s, 9-OCOCH3), 2.04(s, 2'-OCOCH3), 2.21(s, NCH3), 2.41(s, 3'-N(CH3)2), 2.86(dd, 2-H), 3.14(s, CH(OCH3)2), 3.19(d, 2”-Heq), 3.24(s, CH(OCH3)2), 3.57(s, 4-OCH3), 3.63(br d, 4-H), 3.91(br d, 5-H), 4.41(m, 4”-H), 4.41(m, 5”-H), 4.54(dd, CH(OCH3)2), 4.67(d, 1'-H), 4.78(d, 1”-H), 4.89(m, 9-H), 4.95(dd, 2'-H), 5.05(br dd, 3-H), 5.16(m, 15-H), 6.73(dt, CH=CH), 6.73(d, CH=CH), 7.47(dt, quinoline), 7.51(d, quinoline), 7.67(dt, quinoline), 7.75(d, quinoline), 8.01(d, quinoline), 8.07(d, quinoline).
(b)実施例1(c)と同様の方法で、実施例8(a)の化合物12.0 mgから、脱アセチル化合物(工程図10の式(18c)において、R2が水素原子、Arがキノリン-2-イル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物)5.8 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(ESMS):m/z 1103 (M+H)+
(2)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):0.87(d, 8-CH3), 1.08(d, 6”-H), 1.17(t, NHCH2CH3), 1.19(d, 6'-H), 1.46(s, 3”-CH3), 1.67(dd, 2”-Hax), 2.33(s, NCH3), 2.51(s, 3'-N(CH3)2), 2.62(dd, 2-H), 2.82(dd, 2-H), 3.14(s, CH(OCH3)2), 3.20(d, 2”-Heq), 3.23(s, CH(OCH3)2), 3.47(dd, 2'-H), 3.63(s, 4-OCH3), 3,87(br d, 5-H), 3.96(br d, 4-H), 4.39(d, 1'-H), 4.42(d, 4”-H), 4.46(dq, 5”-H), 4.48(dd, CH(OCH3)2), 4.80(d, 1”-H), 5.14(m, 15-H), 5.45(m, 3-H), 6.71(dt, CH=CH), 6.72(d, CH=CH), 7.46(dt, quinoline), 7.50(d, quinoline), 7.67(dt, quinoline), 7.75(d, quinoline), 8.01(d, quinoline), 8.06(d, quinoline).
(c)実施例1(d)と同様の方法で、実施例8(b)の化合物5.8 mgから、標記化合物3.73 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(ESMS):m/z 1057 (M+H)+
(2)比旋光度:[α]D 27 -35°(c0.53, CHCl3)
(3)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):0.90(d, 8-CH3), 1.11(d, 6”-H), 1.17(t, NHCH2CH3), 1.16(d, 6'-H), 1.46(s, 3”-CH3), 1.68(dd, 2”-Hax), 2.34(s, NCH3), 2.52(s, 3'-N(CH3)2), 2.64(dd, 2-H), 2.84(dd, 2-H), 2.90(dd, 6-CH2), 3.21(d, 2”-Heq), 3.38(dd, 2'-H), 3.64(s, 4-OCH3) , 3.96(br d, 5-H), 3.98(br d, 4-H), 4.36(d, 1'-H), 4.40(d, 4”-H), 4.44(dq, 5”-H), 4.81(d, 1”-H), 5.15(m, 15-H), 5.53(m, 3-H), 6.71(dt, CH=CH), 6.72(d, CH=CH), 7.47(dt, quinoline), 7.50(d, quinoline), 7.67(dt, quinoline), 7.75(d, quinoline), 8.02(d, quinoline), 8.06(d, quinoline), 9.63(s, CHO).
実施例9
式(1)において、R1がプロピオニル基、R2が水素原子、R3がメチル基、R4がトランス-3-(キノキサリン-2-イル)-2-プロペニル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物の製造方法
(a)実施例8(a)と同様の方法で、参考例1の化合物の代わりに参考例2の化合物を用いて、実施例1(a)の化合物40.0 mgから、カップリング化合物(工程図10の式(15c)において、Arがキノキサリン-2-イル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物)18.8 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(ESMS):m/z 1188 (M+H)+
(2)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):0.91(d, 8-CH3), 1.11(d, 6”-H), 1.17(t, NHCH2CH3), 1.18(d, 6'-H), 1.46(s, 3”-CH3), 1.67(dd, 2”-Hax), 2.02(s, 9-OCOCH3), 2.04(s, 2'-OCOCH3), 2.22(s, NCH3), 2.41(s, 3'-N(CH3)2), 2.55(dd, 2-H), 2.60(dd, 3'-H), 2.86(dd, 2-H), 3.13(s, CH(OCH3)2), 3.18(d, 2”-Heq), 3.23(s,CH(OCH3)2), 3.58(s, 4-OCH3), 3.61(br d, 4-H), 3.92(br d, 5-H), 4.41(m, 5”-H), 4.41(m, 4”-H), 4.54(dd, CH(OCH3)2), 4.66(d, 1'-H), 4.77(d, 1”-H), 4.90(m, 9-H), 4.95(dd, 2'-H), 5.06(br dd, 3-H), 5.18(m, 15-H), 6.75(d, CH=CH), 6.92(dt, CH=CH), 7.70(m, quinoxaline), 8.02(m, quinoxaline), 8.90(s, quinoxaline).
(b)実施例1(c)と同様の方法で、実施例9(a)の化合物18.8 mgから、脱アセチル化合物(工程図10の式(18c)において、R2が水素原子、Arがキノキサリン-2-イル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物)12.3 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(ESMS):m/z 1104 (M+H)+
(2)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):0.86(d, 8-CH3), 1.08(d, 6”-H), 1.11(t, 3-OCOCH2CH3), 1.13(t, 3”-OCOCH2CH3), 1.17(t, NHCH2CH3), 1.18(d, 6'-H), 1.46(s, 3”-CH3), 1.67(dd, 2”-Hax), 2.32(s, NCH3), 2.51(s, 3'-N(CH3)2), 2.82(dd, 2-H), 3.14(s, CH(OCH3)2), 3.20(d, 2”-Heq), 3.23(s, CH(OCH3)2), 3.46(dd, 2'-H), 3.64(s, 4-OCH3), 3,87(br d, 5-H), 3.95(br d, 4-H), 4.39(d, 1'-H), 4.41(d, 4”-H), 4.46(dq, 5”-H), 4.48(dd, CH(OCH3)2), 4.79(d, 1”-H), 5.15(m, 15-H), 5.46(m, 3-H), 6.74(d, CH=CH), 6.91(dt, CH=CH), 7.71(m, quinoxaline), 8.02(m, quinoxaline), 8.88(s, quinoxaline).
(c)実施例1(d)と同様の方法で、実施例9(b)の化合物12.3 mgから、標記化合物7.6 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(FAB):m/z 1058 (M+H)+
(2)比旋光度:[α]D 27 -50°(c0.63, CHCl3)
(3)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):0.89(d, 8-CH3), 1.10(d, 6”-H), 1.12(t, 3-OCOCH2CH3), 1.14(t, 3”-OCOCH2CH3), 1.15(t, NHCH2CH3), 1.16(d, 6'-H), 1.46(s, 3”-CH3), 1.68(dd, 2”-Hax), 2.32(s, NCH3), 2.52(s, 3'-N(CH3)2), 2.62(dd, 2-H), 2.84(dd, 2-H), 2.90(dd, 6-CH2), 3.21(d, 2”-Heq), 3.38(dd, 2'-H), 3.65(s, 4-OCH3), 3.85(br d, 5-H), 3.95(br d, 4-H), 4.37(d, 1'-H), 4.42(m, 4”-H), 4.44(m, 5”-H), 4.81(d, 1”-H), 5.15(m, 15-H), 5.55(m, 3-H), 6.74(d, CH=CH), 6.91(dt, CH=CH), 7.71(m, quinoxaline), 8.02(m, quinoxaline), 8.88(s, quinoxaline), 9.63(s, CHO).
実施例10
式(1)において、R1がプロピオニル基、R2が水素原子、R3がメチル基、R4がトランス-3-(1,5-ナフチリジン-3-イル)-2-プロペニル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物の製造方法
(a)実施例1(b)と同様の方法で、3-ブロモキノリンの代わりに3-ブロモ-1,5-ナフチリジンを用いて、実施例1(a)の化合物70.1 mgから、カップリング化合物(工程図10の式(15c)において、Arが1,5-ナフチリジン-3-イル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物)33.3 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(FAB):m/z 1188 (M+H)+
(2)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):0.93(d, 8-CH3), 1.12(d, 6”-H), 1.14(t, 3-OCOCH2CH3), 1.16(t, 3”-OCOCH2CH3), 1.18(d, 6'-H), 1.19(t, NHCH2CH3), 1.47(s, 3”-CH3), 1.68(dd, 2”-Hax), 2.04(s, 9-OCOCH3), 2.06(s, 2'-OCOCH3), 2.24(s, NCH3), 2.42(s, 3'-N(CH3)2), 2.87(dd, 2-H), 3.13(t, 4'-H), 3.15(s, CH(OCH3)2), 3.19(d, 2”-Heq), 3.25(s, CH(OCH3)2), 3.60(s, 4-OCH3), 3.93(br d, 5-H), 4.40(m, 4”-H), 4.43(m, 5”-H), 4.55(s, CH(OCH3)2), 4.68(d, 1'-H), 4.79(d, 1”-H),4.81(t, NH), 4.91(m, 9-H), 4.97(dd, 2'-H), 5.07(br dd, 3-H), 5.16(m, 15-H), 6.47(dt, CH=CH), 6.67(d, CH=CH), 7.59(dd, naphthyridine), 8.25(d, naphthyridine), 8.36(br d, naphthyridine), 8.95(dd, naphthyridine), 9.01(d, naphthyridine).
(b)実施例1(c)と同様の方法で、実施例10(a)の化合物33.3 mgから、脱アセチル化合物(工程図10の式(18c)において、R2が水素原子、Arが1,5-ナフチリジン-3-イル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物)17.6 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(FAB):m/z 1104 (M+H)+
(2)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):0.88(d, 8-CH3), 1.12(t, 3-OCOCH2CH3), 1.13(d, 6”-H), 1.14(t, 3”-OCOCH2CH3), 1.19(t, NHCH2CH3), 1.20(d, 6'-H), 1.44(m, 8-H), 1.48(s, 3”-CH3), 1.69(dd, 2”-Hax), 1.78(m, 14-H), 1.90(s, 6-CH2), 2.34(s, NCH3), 2.53(s, 3'-N(CH3)2), 2.70(m, 12-H), 2.83(dd, 2-H), 3.15(s, CH(OCH3)2), 3.21(d, 2”-Heq), 3.25(s, CH(OCH3)2), 3.36(m, 9-H), 3.48(dd, 2'-H), 3.66(s, 4-OCH3), 4.41(d, 4”-H), 4.45(d, 1'-H), 4.82(d, 1”-H), 5.14(m, 15-H), 5.46(br dd, 3-H), 6.45(dt, CH=CH), 6.65(d, CH=CH), 7.59(dd, naphthyridine), 8.24(d, naphthyridine), 8.36(br d, naphthyridine), 8.95(dd, naphthyridine), 9.00(d, naphthyridine).
(c)実施例1(d)と同様の方法で、実施例10(b)の化合物17.6 mgから、標記化合物13.5 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(FAB):m/z 1058 (M+H)+
(2)比旋光度:[α]D 27 -47°(c0.68, CHCl3)
(3)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):0.91(d, 8-CH3), 1.16(t, NHCH2CH3), 1.35(m, 8-H), 1.47(s, 3”-CH3), 1.69(dd, 2”-Hax), 2.37(s, NCH3), 2.53(s, 3'-N(CH3)2), 2.64(dd, 2-H), 2.74(br dd, 12-H), 2.86(dd, 2-H), 2.91(dd, 6-CH2), 3.21(d, 2”-Heq), 3.25(dq, 5'-H), 3.40(dd, 2'-H), 3.42(m, 9-H), 3.66(s, 4-OCH3), 3.86(br d, 5-H), 3.96(br d, 4-H), 4.39(d, 1'-H), 4.42(m, 4”-H), 4.45(m, 5”-H), 4.82(d, 1”-H), 5.13(m, 15-H), 5.53(br dd, 3-H), 6.45(dt, CH=CH), 6.65(d, CH=CH), 7.58(dd, naphthyridine), 8.23(d, naphthyridine), 8.36(br d, naphthyridine), 8.95(dd, naphthyridine), 9.00(d, naphthyridine), 9.64(s, CHO).
実施例11
式(1)において、R1がプロピオニル基、R2が水素原子、R3がメチル基、R4がトランス-3-(キノリン-4-イル)-2-プロペニル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物の製造方法
(a)実施例1(b)と同様の方法で、3-ブロモキノリンの代わりに4-ブロモキノリンを用いて 、実施例1(a)の化合物40 mgから、カップリング化合物(工程図10の式(15c)におい て、Arがキノリン-4-イル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物) 20.4 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(ESMS):m/z 1187 (M+H)+
(2)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):0.90(d, 8-CH3), 1.09(d, 6”-H), 1.16(t, NHCH2CH3), 1.18(d, 6'-H), 1.45(s, 3”-CH3), 1.66(dd, 2”-Hax), 2.01(s, 9-OCOCH3), 2.04(s, 2'-OCOCH3), 2.22(s, NCH3), 2.40(s, 3'-N(CH3)2), 2.83(dd, 2-H), 3.13(s, CH(OCH3)2), 3.19(d, 2”-Heq), 3.23(s, CH(OCH3)2), 3.54(s, 4-OCH3), 3.58(br d, 4-H), 3.91(br d, 5-H), 4.40(m, 4”-H), 4.40(m, 5”-H), 4.53(dd, CH(OCH3)2), 4.65(d, 1'-H), 4.77(d, 1”-H), 4.90(m, 9-H), 4.94(dd, 2'-H), 5.05(br dd,
3-H), 5.17(m, 15-H), 6.36(dt, CH=CH), 7.13(d, CH=CH), 7.39(d, quinoline), 7.54(ddd, quinoline), 7.68(ddd, quinoline), 8.06(br d, quinoline), 8.08(br d, quinoline), 8.81(d, quinoline).
(b)実施例1(c)と同様の方法で、実施例11(a)の化合物20.4 mgから、脱アセチル化合物(工程図10の式(18c)において、R2が水素原子、Arがキノリン-4-イル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物)13.0 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(ESMS):m/z 1103 (M+H)+
(2)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):0.86(d, 8-CH3), 1.09(d, 6”-H), 1.11(t, 3-OCOCH2CH3), 1.13(t, 3”-OCOCH2CH3), 1.17(t, NHCH2CH3), 1.19(d, 6'-H), 1.46(s, 3”-CH3), 1.68(dd, 2”-Hax), 2.32(s, NCH3), 2.51(s, 3'-N(CH3)2) , 2.79(dd, 2-H), 3.13(s, CH(OCH3)2), 3.20(d, 2”-Heq), 3.23(s, CH(OCH3)2), 3.45(dd, 2'-H), 3.60(s, 4-OCH3), 3,87(br d, 5-H), 3.97(d, 4-H), 4.39(d, 1'-H), 4.42(d, 4”-H), 4.46(dq, 5”-H), 4.48(dd, CH(OCH3)2), 4.80(d, 1”-H), 5.16(m, 15-H), 5.47(m, 3-H), 6.36(dt, CH=CH), 7.12(d, CH=CH), 7.37(d, quinoline), 7.54(ddd, quinoline), 7.70(ddd, quinoline), 8.06(br d, quinoline), 8.08(br d, quinoline), 8.81(d, quinoline).
(c)実施例1(d)と同様の方法で、実施例11(b)の化合物13.0 mgから、標記化合物9.8 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(ESMS):m/z 1057 (M+H)+
(2)比旋光度:[α]D 26 -47°(c0.82, CHCl3)
(3)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):0.89(d, 8-CH3), 1.09(d, 6”-H), 1.17(d, 6'-H), 1.17(t, NHCH2CH3), 1.46(s, 3”-CH3), 1.68(dd, 2”-Hax), 2.32(s, NCH3), 2.52(s, 3'-N(CH3)2), 2.82(dd, 2-H), 2.90(dd, 6-CH2), 3.20(dd, 2”-Heq), 3.37(dd, 2'-H), 3.60(s, 4-OCH3), 3.85(br d, 5-H), 3.97(br d, 4-H), 4.37(d, 1'-H), 4.42(m, 4”-H), 4.43(m, 5”-H), 4.81(d, 1”-H), 5.17(m, 15-H), 5.55(m, 3-H), 6.35(dt, CH=CH), 7.12(d, CH=CH), 7.38(d, quinoline), 7.55(ddd, quinoline), 7.70(ddd, quinoline), 8.06(br d, quinoline), 8.08(br d, quinoline), 8.81(d, quinoline), 9.63(s, CHO).
実施例12
式(1)において、R1がプロピオニル基、R2が水素原子、R3がメチル基、R4がトランス-3-(4-メチルピリジン-3-イル)-2-プロペニル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物の製造方法
(a)実施例1(b)と同様の方法で、3-ブロモキノリンの代わりに3-ブロモ-4-メチルピリジンを用い、実施例1(a)の化合物40 mgから、カップリング化合物(工程図10の式(15c)において、Arが4-メチルピリジン-3-イル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物)3.7 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(FAB):m/z 1151 (M+H)+
(2)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):0.91(d, 8-CH3), 1.11(d, 6”-H), 1.17(t, NHCH2CH3), 1.18(d, 6'-H), 1.46(s, 3”-CH3), 2.03(s, 9-OCOCH3), 2.05(s, 2'-OCOCH3), 2.24(s, NCH3), 2.30(s, pyridine-CH3), 2.41(s, 3'-N(CH3)2), 2.83(dd,2-H), 3.14(s, CH(OCH3)2), 3.19(d, 2”-Heq), 3.24(s, CH(OCH3)2), 3.60(s, 4-OCH3), 3.64(br d, 4-H), 3.90(br d, 5-H), 4.41(m, 4”-H), 4.41(m, 5”-H), 4.52(dd, CH(OCH3)2), 4.67(d, 1'-H), 4.77(d, 1”-H), 4.91(m, 9-H), 4.95(dd, 2'-H), 5.03(br dd, 3-H), 5.10(m, 15-H), 6.04(dt, CH=CH), 6.53(d, CH=CH), 7.03(d, pyridine), 8.31(d, pyridine), 8.50(s, pyridine).
(b)実施例1(c)と同様の方法で、実施例12(a)の化合物3.7 mgから、脱アセチル化合物(工程図10の式(18c)において、R2が水素原子、Arが4-メチルピリジン-3-イル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物)1.1 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(ESMS):m/z 1067 (M+H)+
(2)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):0.87(d, 8-CH3), 1.09(d, 6”-H), 1.17(t, NHCH2CH3), 1.19(d, 6'-H), 1.47(s, 3”-CH3), 1.67(dd, 2”-Hax), 2.30(s, NCH3), 2.52(s, 3'-N(CH3)2), 2.81(dd, 2-H), 3.14(s, CH(OCH3)2), 3.20(d, 2”-Heq),3.24(s, CH(OCH3)2), 3.47(dd, 2'-H), 3.66(s, 4-OCH3), 3,88(br d, 5-H), 3.97(br d, 4-H), 4.40(d, 1'-H), 4.42(d, 4”-H), 4.46(dq, 5”-H), 4.48(dd, CH(OCH3)2), 4.80(d, 1”-H), 5.09(m, 15-H), 5.44(m, 3-H), 6.03(dt, CH=CH), 6.52(d, CH=CH), 7.03(d, pyridine), 8.31(d, pyridine), 8.49(s, pyridine).
(c)実施例2(b)と同様の方法で、実施例12(b)の化合物1.1 mgから、標記化合物0.76 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(ESMS):m/z 1021 (M+H)+
(2)比旋光度:[α]D 24 -39°(c0.09, CHCl3)
(3)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):0.93(d, 8-CH3), 1.11(d, 6”-H), 1.17(t, 4”-OCONHCH2CH3), 1.17(d, 6'-H), 1.46(s, 3”-CH3), 1.69(dd, 2”-Hax), 2.30(s, NCH3), 2.53(s, 3'-N(CH3)2), 2.85(dd, 2-H), 2.90(dd, 6-CH2), 3.21(d, 2”-Heq), 3.38(dd, 2'-H), 3.66(s, 4-OCH3), 3.85(br d, 5-H), 3.94(br d, 4-H), 4.38(d,1'-H), 4.43(m, 4”-H), 4.44(m, 5”-H), 4.81(d, 1”-H), 5.10(m, 15-H), 5.46(m, 3-H), 6.02(dt, CH=CH), 6.53(d, CH=CH), 7.03(d, pyridine), 8.31(d, pyridine),8.50(s, pyridine), 9.63(s, CHO).
実施例13
式(1)において、R1がプロピオニル基、R2が水素原子、R3がメチル基、R4がトランス-3-(ピリミジン-5-イル)-2-プロペニル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物の製造方法
(a)実施例1(b)と同様の方法で、3-ブロモキノリンの代わりに5-ブロモピリミジンを用い、実施例1(a)の化合物40.0 mgから、カップリング化合物(工程図10の式(15c)において、Arがピリミジン-5-イル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物)15.5 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(ESMS):m/z 1138 (M+H)+
(2)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):0.91(d, 8-CH3), 1.11(d, 6”-H), 1.17(t, NHCH2CH3), 1.19(d, 6'-H), 1.46(s, 3”-CH3), 1.67(dd, 2”-Hax), 2.02(s, 9-OCOCH3), 2.04(s, 2'-OCOCH3), 2.23(s, NCH3), 2.41(s, 3'-N(CH3)2), 2.84(dd, 2-H), 3.13(s, CH(OCH3)2), 3.20(d, 2”-Heq), 3.24(s, CH(OCH3)2), 3.58(s, 4-OCH3), 3.62(br d, 4-H), 3.92(br d, 5-H), 4.41(m, 4”-H), 4.41(m, 5”-H), 4.53(dd, CH(OCH3)2), 4.66(d, 1'-H), 4.78(d, 1”-H), 4.90(m, 9-H), 4.95(dd, 2'-H), 5.05(br dd, 3-H), 5.11(m, 15-H), 6.33(dt, CH=CH), 6.38(d, CH=CH), 8.68(s, pyrimidine), 9.03(s, pyrimidine).
(b)実施例1(c)と同様の方法で、実施例13(a)の化合物15.5 mgから、脱アセチル化合物(工程図10の式(18c)において、R2が水素原子、Arがピリミジン-5-イル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物)7.9 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(ESMS):m/z 1054 (M+H)+
(2)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):0.86(d, 8-CH3), 1.09(d, 6”-H), 1.17(t, NHCH2CH3), 1.19(d, 6'-H), 1.46(s, 3”-CH3), 1.68(dd, 2”-Hax), 2.32(s, NCH3), 2.52(s, 3'-N(CH3)2), 2.79(dd, 2-H), 3.13(s, CH(OCH3)2), 3.20(dd, 2”-Heq), 3.23(s, CH(OCH3)2), 3.46(dd, 2'-H), 3.66(s, 4-OCH3), 3,87(br d, 5-H), 3.93(br
d, 4-H), 4.39(d, 1'-H), 4.42(d, 4”-H), 4.46(dq, 5”-H), 4.48(dd, CH(OCH3)2), 4.80(d, 1”-H), 5.08(m, 15-H), 5.45(m, 3-H), 6.30(dt, CH=CH), 6.36(d, CH=CH), 8.67(s, pyrimidine), 9.04(s, pyrimidine).
(c)実施例2(b)と同様の方法で、実施例13(b)の化合物7.9 mgから、標記化合物5.76 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(ESMS):m/z 1008 (M+H)+
(2)比旋光度:[α]D 24 -47°(c0.68, CHCl3)
(3)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):0.88(d, 8-CH3), 1.10(d, 6”-H), 1.11(t, 3-OCOCH2CH3), 1.13(t, 3”-OCOCH2CH3), 1.17(t, NHCH2CH3), 1.17(d, 6'-H), 1.46(s, 3”-CH3), 1.68(dd, 2”-Hax), 2.32(s, NCH3), 2.52(s, 3'-N(CH3)2), 2.63(dd, 2-H), 2.82(dd, 2-H), 2.90(dd, 6-CH2), 3.20(dd, 2”-Heq), 3.38(dd, 2'-H), 3.66(s, 4-OCH3), 3.85(br d, 5-H), 3.93(br d, 4-H), 4.37(d, 1'-H), 4.42(m, 4”-H), 4.44(m, 5”-H), 4.81(d, 1”-H), 5.08(m, 15-H), 5.54(m, 3-H), 6.30(dt, CH=CH), 6.36(d, CH=CH), 8.67(s, pyrimidine), 9.04(s, pyrimidine), 9.63(s, CHO).
実施例14
式(1)において、R1がプロピオニル基、R2が水素原子、R3がメチル基、R4がトランス-3-(6-メトキシピリジン-3-イル)-2-プロペニル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物の製造方法
(a)実施例1(b)と同様の方法で、3-ブロモキノリンの代わりに5-ブロモ-2-メトキシピリジンを用い、実施例1(a)の化合物40.0 mgから、カップリング化合物(工程図10の式(15c)において、Arが6-メトキシピリジン-3-イル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物)10.1 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(ESMS):m/z 1167 (M+H)+
(2)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):0.91(d, 8-CH3), 1.11(d, 6”-H), 1.17(t, NHCH2CH3), 1.18(d, 6'-H), 1.46(s, 3”-CH3), 2.03(s, 9-OCOCH3), 2.04(s, 2'-OCOCH3), 2.22(s, NCH3), 2.41(s, 3'-N(CH3)2), 2.83(dd, 2-H), 3.14(s, CH(OCH3)2), 3.19(d, 2”-Heq), 3.24(s, CH(OCH3)2), 3.58(s, 4-OCH3), 3.64(br d, 4-H), 3.90(br d, 5-H), 3.91(s, pyridine-OCH3), 4.41(m, 4”-H), 4.41(m, 5”-H), 4.54(dd, CH(OCH3)2), 4.67(d, 1'-H), 4.78(d, 1”-H), 4.90(br m, 9-H), 4.95(dd, 2'-H), 5.05(br dd, 3-H), 5.06(m, 15-H), 5.99(dt, CH=CH), 6.35(d, CH=CH), 6.67(d, pyridine),
7.61(dd, pyridine), 8.04(d, pyridine).
(b)実施例1(c)と同様の方法で、実施例14(a)の化合物10.1 mgから、脱アセチル化合物(工程図10の式(18c)において、R2が水素原子、Arが6-メトキシピリジン-3-イル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物)4.5 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(ESMS):m/z 1083 (M+H)+
(2)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):0.87(d, 8-CH3), 1.10(d, 6”-H), 1.17(t, NHCH2CH3), 1.19(d, 6'-H), 1.46(s, 3”-CH3), 1.68(dd, 2”-Hax), 2.35(s, NCH3), 2.52(s, 3'-N(CH3)2), 2.79(dd, 2-H), 3.14(s, CH(OCH3)2), 3.21(d, 2”-Heq),3.24(s, CH(OCH3)2), 3.47(dd, 2'-H), 3.64(s, 4-OCH3), 3,87(br d, 5-H), 3,91(s, pyridine-OCH3), 3.95(br d, 4-H), 4.39(d, 1'-H), 4.43(d, 4”-H), 4.46(dq, 5”-H), 4.48(dd, CH(OCH3)2), 4.80(d, 1”-H), 5.05(m, 15-H), 5.43(m, 3-H), 5.97(dt, CH=CH), 6.34(d, CH=CH), 6.67(d, pyridine), 7.59(dd, pyridine), 8.02(d, pyridine).
(c)実施例2(b)と同様の方法で、実施例14(b)の化合物4.5 mgから、標記化合物2.85 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(ESMS):m/z 1037 (M+H)+
(2)比旋光度:[α]D 24 -50°(c0.29, CHCl3)
(3)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):0.91(d, 8-CH3), 1.11(d, 6”-H), 1.16(d, 6'-H), 1.17(t, NHCH2CH3), 1.46(s, 3”-CH3), 1.69(dd, 2”-Hax), 2.37(s, NCH3), 2.53(s, 3'-N(CH3)2), 2.61(dd, 2-H), 2.82(dd, 2-H), 2.89(dd, 6-CH2), 3.15(t, 4'-H), 3.21(d, 2”-Heq), 3.38(dd, 2'-H), 3.68(s, 4-OCH3), 3.85(br d, 5-H), 3,92(s, pyridine-OCH3), 3.95(br d, 4-H), 4.38(d, 1'-H), 4.43(m, 4”-H), 4.44(m,5”-H), 4.81(d, 1”-H), 5.06(m, 15-H), 5.49(m, 3-H), 5.97(dt, CH=CH), 6.34(d, CH=CH), 6.67(d, pyridine), 7.59(dd, pyridine), 8.03(d, pyridine), 9.63(s, CHO).
実施例15
式(1)において、R1がプロピオニル基、R2が水素原子、R3がメチル基、R4がトランス-3-(6-ニトロピリジン-3-イル)-2-プロペニル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物の製造方法
(a)実施例1(b)と同様の方法で、3-ブロモキノリンの代わりに5-ブロモ-2-ニトロピリジンを用い、実施例1(a)の化合物40.0 mgから、カップリング化合物(工程図10の式(15c)において、Arが6-ニトロピリジン-3-イル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物)28.3 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(ESMS):m/z 1182 (M+H)+
(2)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):0.90(d, 8-CH3), 1.11(d, 6”-H), 1.15(t, NHCH2CH3), 1.18(d, 6'-H), 1.45(s, 3”-CH3), 1.66(dd, 2”-Hax), 2.02(s, 9-OCOCH3), 2.03(s, 2'-OCOCH3), 2.22(s, NCH3), 2.40(s, 3'-N(CH3)2), 3.12(s, CH(OCH3)2), 3.18(d, 2”-Heq), 3.23(s, CH(OCH3)2), 3.48(br d, 4-H), 3.56(s, 4-OCH3), 3.92(br d, 5-H), 4.40(m, 4”-H), 4.40(m 5”-H), 4.52(dd, CH(OCH3)2), 4.65(d, 1'-H), 4.77(d, 1”-H), 4.90(m, 9-H), 4.94(dd, 2'-H), 5.05(br dd, 3-H), 5.11(m, 15-H), 6.48(dt, CH=CH), 6.54(d, CH=CH), 7.97(dd, pyridine), 8.18(d, pyridine), 8.52(d, pyridine).
(b)実施例1(c)と同様の方法で、実施例15(a)の化合物28.3 mgから、脱アセチル化合物(工程図10の式(18c)において、R2が水素原子、Arが6-ニトロピリジン-3-イル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物)13.0 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(ESMS):m/z 1098 (M+H)+
(2)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):0.85(d, 8-CH3), 1.09(d, 6”-H), 1.11(t, 3-OCOCH2CH3), 1.13(t, 3”-OCOCH2CH3), 1.17(t, NHCH2CH3), 1.19(d, 6'-H), 1.46(s, 3”-CH3), 1.68(dd, 2”-Hax), 2.31(s, NCH3), 2.52(s, 3'-N(CH3)2), 2.78(dd, 2-H), 3.13(s, CH(OCH3)2), 3.20(d, 2”-Heq), 3.23(s, CH(OCH3)2), 3.45(dd, 2'-H), 3.65(s, 4-OCH3), 3.89(m, 4-H), 3.89(m, 5-H), 4.39(d, 1'-H), 4.42(m, 4”-H),4.45(m, 5”-H), 4.47(dd, CH(OCH3)2), 4.80(d, 1”-H), 5.10(m, 15-H), 5.46(m, 3-H), 6.45(dt, CH=CH), 6.53(d, CH=CH), 7.94(dd, pyridine), 8.19(d, pyridine), 8.51(d, pyridine).
(c)実施例2(b)と同様の方法で、実施例15(b)の化合物13.0 mgから、標記化合物8.92 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(ESMS):m/z 1052 (M+H)+
(2)比旋光度:[α]D 24 -42°(c1.00, CHCl3)
(3)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):0.89(d, 8-CH3), 1.11(d, 6”-H), 1.16(t, NHCH2CH3), 1.16(d, 6'-H), 1.46(s, 3”-CH3), 1.68(dd, 2”-Hax), 2.31(s, NCH3), 2.52(s, 3'-N(CH3)2), 2.61(dd, 2-H), 2.81(dd, 2-H), 2.89(dd, 6-CH2), 3.16(t, 4'-H), 3.20(d, 2”-Heq), 3.36(dd, 2'-H), 3.65(s, 4-OCH3), 3.85(br d, 5-H), 3.91(br d, 4-H), 4.37(d, 1'-H), 4.42(m, 4”-H), 4.45(m, 5”-H), 4.81(d, 1”-H),5.09(m, 15-H), 5.54(m, 3-H), 6.44(dt, CH=CH), 6.52(d, CH=CH), 7.93(dd, pyridine), 8.19(d, pyridine), 8.51(d, pyridine), 9.63(s, CHO).
実施例16
式(1)において、R1がプロピオニル基、R2が水素原子、R3がメチル基、R4がトランス-3-(ピリジン-3-イル)-2-プロペニル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物の製造方法
(a)実施例1(b)と同様の方法で、3-ブロモキノリンの代わりに3-ブロモピリジンを用い、実施例1(a)の化合物40.0 mgから、カップリング化合物(工程図10の式(15c)において、Arがピリジン-3-イル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物)28.7 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(ESMS):m/z 1137 (M+H)+
(2)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):0.90(d, 8-CH3), 1.10(d, 6”-H), 1.17(t, NHCH2CH3), 1.18(d, 6'-H), 1.45(s, 3”-CH3), 1.66(dd, 2”-Hax), 2.02(s, 9-OCOCH3), 2.03(s, 2'-OCOCH3), 2.21(s, NCH3), 2.40(s, 3'-N(CH3)2), 2.54(dd, 2-H), 2.58(t, 3'-H), 2.83(dd, 2-H), 3.13(s, CH(OCH3)2), 3.19(d, 2”-Heq), 3.23(s, CH(OCH3)2), 3.57(s, 4-OCH3), 3.90(br d, 5-H), 4.40(m, 4”-H), 4.40(m, 5”-H), 4.53(dd, CH(OCH3)2), 4.66(d, 1'-H), 4.77(d, 1”-H), 4.89(m, 9-H), 4.94(dd, 2'-H), 5.05(br dd, 3-H), 5.08(m, 15-H), 6.18(dt, CH=CH), 6.41(d, CH=CH), 7.19(dd, pyridine), 7.63(dt, pyridine), 8.42(d, pyridine), 8.52(d, pyridine).
(b)実施例1(c)と同様の方法で、実施例16(a)の化合物28.7 mgから、脱アセチル化合物(工程図10の式(18c)において、R2が水素原子、Arがピリジン-3-イル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物)15.4 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(ESMS):m/z 1053 (M+H)+
(2)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):0.85(d, 8-CH3), 1.09(d, 6”-H), 1.11(t, 3-OCOCH2CH3), 1.13(t, 3”-OCOCH2CH3), 1.17(t, NHCH2CH3), 1.19(d, 6'-H), 1.46(s, 3”-CH3), 1.67(dd, 2”-Hax), 2.30(s, NCH3), 2.51(s, 3'-N(CH3)2), 2.78(dd, 2-H), 3.13(s, CH(OCH3)2), 3.21(d, 2”-Heq), 3.23(s, CH(OCH3)2), 3.47(dd, 2'-H), 3.64(s, 4-OCH3), 3,87(br d, 5-H), 3.96(br d, 4-H), 4.39(d, 1'-H), 4.42(d, 4”-H), 4.46(dq, 5”-H), 4.48(dd, CH(OCH3)2), 4.80(d, 1”-H), 5.08(m, 15-H), 5.47(m, 3-H), 6.17(dt, CH=CH), 6.40(d, CH=CH), 7.19(dd, pyridine), 7.63(ddd, pyridine), 8.42(br d, pyridine), 8.52(br d, pyridine).
(c)実施例2(b)と同様の方法で、実施例16(b)の化合物15.4 mgから、標記化合物10.2 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(ESMS):m/z 1007 (M+H)+
(2)比旋光度:[α]D 24 -47°(c1.13, CHCl3)
(3)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):0.88(d, 8-CH3), 1.10(d, 6”-H), 1.12(t, 3-OCOCH2CH3), 1.13(t, 3”-OCOCH2CH3), 1.16(t, 7NHCH2CH3), 1.17(d, 6'-H), 1.46(s, 3”-CH3), 1.68(dd, 2”-Hax), 2.30(s, NCH3), 2.52(s, 3'-N(CH3)2), 2.60(dd, 2-H), 2.81(dd, 2-H), 2.88(dd, 6-CH2), 3.20(d, 2”-Heq), 3.38(dd, 2'-H), 3.64(s, 4-OCH3), 3.85(br d, 5-H), 3.95(br d, 4-H), 4.36(d, 1'-H), 4.432(m, 4”-H), 4.43(m, 5”-H), 4.81(d, 1”-H), 5.08(m, 15-H), 5.54(m, 3-H), 6.17(dt, CH=CH), 6.40(d, CH=CH), 7.20(dd, pyridine), 7.63(ddd, pyridine), 8.43(dd, pyridine), 8.52(br d, pyridine), 9.63(s, CHO).
実施例17
式(1)において、R1がプロピオニル基、R2が水素原子、R3がメチル基、R4がトランス-3-(イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)-2-プロペニル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物の製造方法
(a)実施例1(b)と同様の方法で、3-ブロモキノリンの代わりに3-ブロモイミダゾ[1,2-a]ピリジンを用い、また1,4-ジオキサンの代わりにジメチルホルムアミドを用い、実施例1(a)の化合物10 mgから、カップリング化合物(工程図10の式(15c)において、Arがイミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物)2.6 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(ESMS):m/z 1176 (M+H)+
(2)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):0.89(d, 8-CH3), 1.11(d, 6”-H), 1.17(t, 4”-OCONHCH2CH3), 1.19(d, 6'-H), 1.46(s, 3”-CH3), 2.01(s, 9-OCOCH3), 2.03(s, 2'-OCOCH3), 2.25(s, NCH3), 2.41(s, 3'-N(CH3)2), 2.82(dd, 2-H), 3.13(s, CH(OCH3)2), 3.23(s, CH(OCH3)2), 3.57(s, 4-OCH3), 3.91(br d, 5-H), 4.41(m, 4”-H),4.41(m, 5”-H),4.53(dd, CH(OCH3)2), 4.66(d, 1'-H), 4.78(d, 1”-H), 4.91(m, 9-H), 4.95(dd, 2'-H), 5.05(br dd, 3-H), 5.11(m, 15-H), 6.14(dt, CH=CH), 6.54(d, CH=CH), 6.81(m, imidazopyridine), 7.15(m, imidazopyridine), 7.61(d, imidazopyridine), 7.68(s, imidazopyridine), 8.12(d, imidazopyridine).
(b)実施例1(c)と同様の方法で、実施例17(a)の化合物5.1 mgから、脱アセチル化合物(工程図10の式(18c)において、R2が水素原子、Arがイミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物)0.7 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(ESMS):m/z 1092 (M+H)+
(2)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):0.92(d, 8-CH3), 1.09(d, 6”-H), 1.17(t, NHCH2CH3), 1.19(d, 6'-H), 1.47(s, 3”-CH3), 1.69(dd, 2”-Hax), 2.53(s, 3'-N(CH3)2), 2.82(dd, 2-H), 3.15(s, CH(OCH3)2), 3.24(s, CH(OCH3)2), 3.45(dd, 2'-H), 3.63(s, 4-OCH3), 3,86(br d, 5-H), 3.87(br d, 4-H), 4.39(d, 1'-H), 4.41(d, 4”-H), 4.45(dq, 5”-H), 4.46(dd, CH(OCH3)2), 4.81(d, 1”-H), 5.12(m, 15-H), 5.40(m, 3-H), 6.11(dt, CH=CH), 6.53(d, CH=CH), 6.85(m, imidazopyridine), 7.16(m, imidazopyridine), 7.61(d, imidazopyridine), 7.68(s, imidazopyridine), 8.10(d, imidazopyridine).
(c)実施例2(b)と同様の方法で、実施例17(b)の化合物0.7 mgから、標記化合物0.18 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(ESMS):m/z 1046 (M+H)+
(2)比旋光度:[α]D 24 -1.2°(c0.04, CHCl3)
(3)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):1.11(d, 6”-H), 1.15(t, NHCH2CH3), 1.16(d, 6'-H), 1.46(s, 3”-CH3), 2.54(s, 3'-N(CH3)2), 2.86(dd, 2-H), 3.21(d,2”-Heq), 3.38(dd, 2'-H), 3.63(s, 4-OCH3), 3.86(br d, 5-H), 2.90(dd, 6-CH2), 3.86(br d, 4-H), 4.38(d, 1'-H), 4.42(m, 4”-H), 4.44(m, 5”-H), 4.82(d, 1”-H), 5.11(m, 15-H), 6.13(dt, CH=CH), 6.53(d, CH=CH), 6.85(m, imidazopyridine), 7.17(m, imidazopyridine), 7.61(d, imidazopyridine), 7.68(s, imidazopyridine), 8.10(d, imidazopyridin), 9.63(s, CHO).
実施例18
式(1)において、R1がプロピオニル基、R2が水素原子、R3がメチル基、R4がトランス-3-(6-アミノピリジン-3-イル)-2-プロペニル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物の製造方法
(a)実施例1(b)と同様の方法で、3-ブロモキノリンの代わりに2-アミノ-5-ブロモピリジンを用い、また1,4-ジオキサンの代わりにジメチルホルムアミドを用い、実施例1(a)の化合物40.0 mgから、カップリング化合物(工程図10の式(15c)において、Arが6-アミノピリジン-3-イル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物)7.4 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(ESMS):m/z 1152 (M+H)+
(2)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):0.91(d, 8-CH3), 1.11(d, 6”-H), 1.17(t, NHCH2CH3), 1.19(d, 6'-H), 1.46(s, 3”-CH3), 1.67(dd, 2”-Hax), 2.03(s, 9-OCOCH3), 2.05(s, 2'-OCOCH3), 2.25(s, NCH3), 2.41(s, 3'-N(CH3)2), 2.84(dd, 2-H), 3.14(s, CH(OCH3)2), 3.19(d, 2”-Heq), 3.24(s, CH(OCH3)2), 3.59(s, 4-OCH3), 3.61(br d, 4-H), 3.91(br d, 5-H), 4.41(m, 4”-H), 4.41(m, 5”-H), 4.54(dd, CH(OCH3)2), 4.67(d, 1'-H), 4.77(d, 1”-H), 4.91(m, 9-H), 4.95(dd, 2'-H), 5.05(br dd, 3-H), 5.06(m, 15-H), 5.91(dt, CH=CH), 6.29(d, CH=CH), 6.45(d, pyridine), 7.48(dd, pyridine), 7.96(d, pyridine).
(b)実施例1(c)と同様の方法で、実施例18(a)の化合物7.4 mgから、脱アセチル化合物(工程図10の式(18c)において、R2が水素原子、Arが6-アミノピリジン-3-イル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物)2.5 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(FAB):m/z 1068 (M+H)+
(2)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):0.90(d, 8-CH3), 1.10(d, 6”-H), 1.17(t, NHCH2CH3), 1.19(d, 6'-H), 1.46(s, 3”-CH3), 1.67(dd, 2”-Hax), 2.52(s, 3'-N(CH3)2), 2.81(dd, 2-H), 3.15(s, CH(OCH3)2), 3.20(d, 2”-Heq), 3.24(s, CH(OCH3)2), 3.47(dd, 2'-H), 3.64(s, 4-OCH3), 3.86(br d, 5-H), 3.94(br d, 4-H), 4.39(d, 1'-H), 4.42(m, 4”-H), 4.45(m, 5”-H), 4.46(dd, CH(OCH3)2), 4.81(d, 1”-H), 5.03(m, 15-H), 5.40(m, 3-H), 5.89(dt, CH=CH), 6.27(d, CH=CH), 6.44(d, pyridine), 7.47(dd, pyridine), 7.95(d, pyridine).
(c)実施例2(b)と同様の方法で、実施例18(b)の化合物2.5 mgから、標記化合物1.58 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(ESMS):m/z 1056 (M+H)+
(2)比旋光度:[α]D 25 -37°(c0.15, CHCl3)
(3)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):0.94(d, 8-CH3), 1.11(d, 6”-H), 1.17(t, NHCH2CH3), 1.17(d, 6'-H), 1.46(s, 3”-CH3), 2.53(s, 3'-N(CH3)2), 2.84(dd, 2-H), 2.89(dd, 6-CH2), 3.20(d, 2”-Heq), 3.38(dd, 2'-H), 3.65(s, 4-OCH3), 3.85(br d, 5-H), 3.93(br d, 4-H), 4.38(d, 1'-H), 4.43(m, 4”-H), 4.43(m, 5”-H), 4.82(d, 1”-H), 5.04(m, 15-H), 5.45(m, 3-H), 5.89(dt, CH=CH), 6.28(d, CH=CH), 6.45(d, pyridine), 7.47(dd, pyridine), 7.96(d, pyridine), 9.63(s, CHO).
実施例19
式(1)において、R1がプロピオニル基、R2が水素原子、R3がメチル基、R4がトランス-3-([1,6]ナフチリジン-8-イル)-2-プロペニル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物の製造方法
(a)実施例1(b)と同様の方法で、3-ブロモキノリンの代わりに8-ブロモ-1,6-ナフチリジンを用い、また1,4-ジオキサンの代わりにジメチルホルムアミドを用い、実施例1(a)の化合物40 mgから、カップリング化合物(工程図10の式(15c)において、Arが1,6-ナフチリジン-8-イル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物)5.1 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(ESMS):m/z 1188 (M+H)+
(2)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):0.91(d, 8-CH3), 1.11(d, 6”-H), 1.17(t, NHCH2CH3), 1.19(d, 6'-H), 1.46(s, 3”-CH3), 2.03(s, 9-OCOCH3), 2.05(s, 2'-OCOCH3), 2.22(s, NCH3), 2.41(s, 3'-N(CH3)2), 2.87(dd, 2-H), 3.14(s, CH(OCH3)2), 3.19(d, 2”-Heq), 3.24(s, CH(OCH3)2), 3.58(s, 4-OCH3), 3.67(br d, 4-H), 3.91(d, 5-H), 4.41(m, 4”-H), 4.41(m, 5”-H), 4.54(dd, CH(OCH3)2), 4.67(d, 1'-H), 4.77(d, 1”- H), 4.91(m, 9-H), 4.95(dd, 2'-H), 5.05(br dd, 3-H), 5.18(m, 15-H), 6.50(dt, CH=CH), 7.45(d, CH=CH), 7.53(d, naphthyridine), 8.26(dd, naphthyridine), 8.83(s, naphthyridine), 9.10(dd, naphthyridine), 9.13(s, naphthyridine).
(b)実施例1(c)と同様の方法で、実施例19(a)の化合物5.1 mgから、脱アセチル化合物(工程図10の式(18c)において、R2が水素原子、Arが1,6-ナフチリジン-8-イル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物)2.5 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(ESMS):m/z 1104 (M+H)+
(2)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):0.88(d, 8-CH3), 1.09(d, 6”-H), 1.11(t, 3-OCOCH2CH3), 1.13(t, 3”-OCOCH2CH3), 1.17(t, NHCH2CH3), 1.19(d, 6'-H), 1.46(s, 3”-CH3), 1.68(dd, 2”-Hax), 2.51(s, 3'-N(CH3)2), 2.83(dd, 2-H), 3.14(s, CH(OCH3)2), 3.21(d, 2”-Heq), 3.24(s, CH(OCH3)2), 3.47(dd, 2'-H), 3.60(s, 4-OCH3), 3,87(br d, 5-H), 3.98(br d, 4-H), 4.39(d, 1'-H), 4.43(m, 4”-H), 4.46(m, 5”-H), 4.47(dd, CH(OCH3)2), 4.80(d, 1”-H), 5.16(m, 15-H), 5.44(m, 3-H), 6.50(dt, CH=CH), 7.44(d, CH=CH), 7.54(d, naphthyridine), 8.27(dd, naphthyridine), 8.83(s, naphthyridine), 9.10(dd, naphthyridine), 9.13(s, naphthyridine).
(c)実施例2(b)と同様の方法で、実施例19(b)の化合物2.5 mgから、標記化合物1.87 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(ESMS):m/z 1058 (M+H)+
(2)比旋光度:[α]D 25 -39°(c1.00, CHCl3)
(3)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):0.91(d, 8-CH3), 1.10(d, 6”-H), 1.11(t, 3-OCOCH2CH3), 1.13(t, 3”-OCOCH2CH3), 1.17(t, NHCH2CH3), 1.17(d, 6'-H), 1.46(s, 3”-CH3), 1.68(dd, 2”-Hax), 2.52(s, 3'-N(CH3)2), 2.84(dd, 2-H), 2.90(dd, 6-CH2), 3.21(d, 2”-Heq), 3.39(dd, 2'-H), 3.61(s, 4-OCH3), 3.85(br d, 5-H), 3.98(br d, 4-H), 4.37(d, 1'-H), 4.43(m, 4”-H), 4.43(m, 5”-H), 4.81(d, 1”-H), 5.17(m, 15-H), 5.50(m, 3-H), 6.50(dt, CH=CH), 7.44(d, CH=CH), 7.54(dd, naphthyridine), 8.26(dd, naphthyridine), 8.83(s, naphthyridine), 9.11(dd, naphthyridine), 9.13(s, naphthyridine), 9.63(s, CHO).
実施例20
式(1)において、R1がプロピオニル基、R2が水素原子、R3がメチル基、R4がトランス-3-(キノリン-3-イル)-2-プロペニル基、R5が水素原子及びR6がノルマルプロピル基で表される化合物の製造方法
(a)実施例1(a)と同様の方法で、エチルイソシアネートの代わりにノルマルプロピルイソシアネートを用いてカップリング化合物(WO2005/19238:工程図10の式(23c)において、Arがキノリン-3-イル基で表される化合物)50 mgから、カルバモイル化合物(工程図10の式(15c)において、Arがキノリン-3-イル基、R5が水素原子及びR6がノルマルプロピル基で表される化合物)46 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(FAB) :m/z 1201 (M+H)+
(2)比旋光度:[α]D 25 -58°(c0.74, CHCl3)
(3) 1H NMRスペクトル(300 MHz, CDCl3) δ(ppm) :0.92(d, 8-CH3), 0.94(t, NHCH2CH2CH3), 1.13(d, 6”-H), 1.20(d, 6'-H), 1.47(s, 3”-CH3), 1.54(m, NHCH2CH2CH3), 1.68(dd, 2”-Hax), 2.04(s, 9-OCOCH3), 2.06(s, 2'-OCOCH3), 2.24(s, NCH3), 2.43(s,3'-N(CH3)2), 2.86(dd, 2-H), 3.15(s, CH(OCH3)2), 3.19(d, 2”-Heq), 3.25(s, CH(OCH3)2), 3.59(s, 4-OCH3), 3.93(br d, 5-H), 4.41(m, 4”-H), 4.41(m, 5”-H), 4.55(dd, CH(OCH3)2), 4.68(d, 1'-H), 4.79(d, 1”-H), 4.92(m, 9-H), 4.97(dd, 2'-H), 5.08(br dd, 3-H), 5.16(m, 15-H), 6.37(dt, CH=CH), 6.61(d, CH=CH), 7.53(br t, quinoline), 7.66(ddd, quinoline), 7.79(br d, quinoline), 8.02(d, quinoline), 8.06(br d, quinoline), 8.95(d, quinoline).
(b)実施例2(a)と同様の方法で、実施例20(a)の化合物37 mgから、脱アセチル化合物(工程図10の式(18c)において、R2が水素原子、Arがキノリン-3-イル基、R5が水素原子及びR6がノルマルプロピル基で表される化合物)18.5 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(FAB):m/z 1117 (M+H)+
(2)比旋光度:[α]D 20 -45°(c0.98, CHCl3)
(3)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):0.89(d, 8-CH3), 0.94(t, NHCH2CH2CH3), 1.11(t, 3-OCOCH2CH3), 1.12(t, 3”-OCOCH2CH3), 1.13(d, 6”-H), 1.20(d, 6'-H), 1.48(s, 3”-CH3), 1.55(m, NHCH2CH2CH3), 1.69(dd, 2”-Hax), 1.87(br dd, 6-CH2), 2.35(s, NCH3), 2.53(s, 3'-N(CH3)2), 2.61(dd, 2-H), 2.70(m, 12-H), 2.83(dd, 2-H), 3.15(s, CH(OCH3)2), 3.25(s, CH(OCH3)2), 3.36(m, 9-H), 3.47(dd, 2'-H), 3.65(s, 4-OCH3), 3.89(br d, 5-H), 3.97(br d, 4-H), 4.41(d, 1'-H), 4.43(m, 4”-H), 4.47(m, 5”-H), 4.81(d, 1”-H), 4.85(t, NH), 5.13(m, 15-H), 5.46(br dd, 3-H), 6.35(dt, CH=CH), 6.59(d, CH=CH), 7.53(ddd, quinoline), 7.67(ddd, quinoline), 7.78(brd, quinoline), 8.01(d, quinoline), 8.06(br d, quinoline), 8.94(d, quinoline).
(c)実施例1(d)と同様の方法で、実施例20(b)の化合物24 mgから、標記化合物14 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(FAB):m/z 1071 (M+H)+
(2)比旋光度:[α]D 24 -53°(c0.7, CHCl3)
(3)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):0.90(d, 8-CH3), 0.93(t, NHCH2CH2CH3), 1.13(t, 3-OCOCH2CH3), 1.14(t, 3”-OCOCH2CH3), 1.34(m, 8-H), 1.47(s, 3”-CH3), 1.57(sext, NHCH2CH2CH3), 1.69(dd, 2”-Hax), 2.32(s, NCH3), 2.53(s, 3'-N(CH3)2), 2.84(dd, 2-H), 2.90(dd, 6-CH2), 3.21(d, 2”-Heq), 3.37(m, 9-H), 3.25(q, NHCH2CH3), 3.39(dd, 2'-H), 3.66(s, 4-OCH3), 3.87(br d, 5-H), 3.98(br d, 4-H), 4.38(d, 1'-H), 4.41(m, 4”-H), 4.44(m, 5”-H), 4.82(d, 1”-H), 4.84(t, NH), 5.13(m,15-H), 5.57(br dd, 3-H), 6.35(dt, CH=CH), 6.59(d, CH=CH), 7.53(ddd, quinoline),7.66(ddd, quinoline), 7.78(br d, quinoline), 8.00(d, quinoline), 8.06(br d, quinoline), 8.94(d, quinoline), 9.65(s, CHO).
実施例21
式(1)において、R1がプロピオニル基、R2が水素原子、R3がメチル基、R4がトランス-3-(キノリン-3-イル)-2-プロペニル基、R5が水素原子及びR6がイソプロピル基で表される化合物の製造方法
(a)実施例1(a)と同様の方法で、エチルイソシアネートの代わりにイソプロピルイソシアネートを用いて、カップリング化合物(工程図10の式(23c)において、Arがキノリン-3-イル基で表される化合物)50 mgから、カルバモイル化合物(工程図10の式(15c)において、Arがキノリン-3-イル基、R5が水素原子及びR6がイソプロピル基で表される化合物)43 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(FAB) :m/z 1201 (M+H)+
(2)比旋光度:[α]D 19 -58°(c0.78, CHCl3)
(3)1H NMRスペクトル(300 MHz, CDCl3) δ(ppm) :0.92(d, 8-CH3), 1.12(d, 6”-H),1.18(d, NHCH(CH3)2), 1.47(s, 3”-CH3), 1.68(dd, 2”-Hax), 2.04(s, 9-OCOCH3), 2.06(s, 2'-OCOCH3), 2.24(s, NCH3), 2.42(s, 3'-N(CH3)2), 2.86(dd, 2-H), 3.14(s, CH(OCH3)2), 3.20(d, 2”-Heq), 3.25(s, CH(OCH3)2), 3.60(s, 4-OCH3), 3.84(m, NHCH(CH3)2), 3.93(br d, 5-H), 4.41(m, 4”-H), 4.41(m, 5”-H), 4.56(dd, CH(OCH3)2), 4.68(d, 1'-H), 4.79(d, 1”-H), 4.92(m, 9-H), 4.97(dd, 2'-H), 5.07(br dd, 3-H), 5.16(m, 15-H), 6.37(dt, CH=CH), 6.61(d, CH=CH), 7.53(ddd, quinoline), 7.67(ddd, quinoline), 7.79(br d, quinoline), 8.02(d, quinoline), 8.06(br d, quinoline), 8.95(d, quinoline).
(b) 実施例2(a)と同様の方法で、実施例21(a)の化合物43 mgから、脱アセチル化合物(工程図10の式(18c)において、R2が水素原子、Arがキノリン-3-イル基、R5が水素原子及びR6がイソプロピル基で表される化合物)23 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(FAB):m/z 1117 (M+H)+
(2)比旋光度:[α]D 23 -48°(c0.51, CHCl3)
(3)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):0.88(d, 8-CH3), 1.09(d, 6”-H), 1.13(d, 6'-H), 1.18(d, NHCH(CH3)2), 1.43(m, 8-H), 1.47(s, 3”-CH3), 1.69(dd, 2”-Hax), 1.82(m, 6-CH2), 1.95(m, 6-H), 2.34(s, NCH3), 2.53(s, 3'-N(CH3)2), 2.62(dd, 2-H), 2.70(m, 12-H), 2.82(dd, 2-H), 3.15(s, CH(OCH3)2), 3.16(d, 2”-Heq), 3.25(s, CH(OCH3)2), 3.34(m, 9-H), 3.47(dd, 2'-H), 3.65(s, 4-OCH3), 3.84(dq, NHCH(CH3)2), 3.89(br d, 5-H), 3.97(br d, 4-H), 4.39(d, 1'-H), 4.47(m, 5”-H), 4.67(d,NH), 4.81(d, 1”-H), 5.13(m, 15-H), 5.48(br dd, 3-H), 6.35(dt, CH=CH), 6.59(d, CH=CH), 7.53(ddd, quinoline), 7.66(ddd, quinoline), 7.78(br d, quinoline), 8.00(d, quinoline), 8.06(br d, quinoline), 8.93(d, quinoline).
(c)実施例1(d)と同様の方法で、実施例21(b)の化合物22 mgから、標記化合物18 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(FAB):m/z 1071 (M+H)+
(2)比旋光度:[α]D 23 -58°(c0.7, CHCl3)
(3)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):0.90(d, 8-CH3), 1.12(t, 3-OCOCH2CH3), 1.14(t, 3”-OCOCH2CH3), 1.18(d, NHCH(CH3)2), 1.34(m, 8-H), 1.47(s, 3”-CH3), 1.69(dd, 2”-Hax), 1.75(m, 14-H), 2.32(s, NCH3), 2.53(s, 3'-N(CH3)2), 2.84(dd, 2-H), 2.90(dd, 6-CH2), 3.15(m, 4'-H), 3.17(m, 5'-H), 3.21(d, 2”-Heq), 3.36(m, 9-H), 3.39(dd, 2'-H), 3.66(s, 4-OCH3), 3.83(dq, NHCH(CH3)2), 3.87(br d, 5-H), 3.98(br d, 4-H), 4.38(d, 1'-H), 4.41(m, 4”-H), 4.44(m, 5”-H), 4.67(d, NH),4.82(d, 1”-H) , 5.13(m, 15-H), 5.57(br dd, 3-H), 6.35(dt, CH=CH), 6.59(d, CH=CH), 7.53(ddd, quinoline), 7.66(ddd, quinoline), 7.78(br d, quinoline), 8.00(d, quinoline), 8.06(br d, quinoline), 8.94(d, quinoline), 9.65(s, CHO).
Figure 0005107723
実施例22
式(1)において、R1がプロピオニル基、R2が水素原子、R3がメチル基、R4がトランス-3-(キノリン-3-イル)-2-プロペニル基、R5が水素原子及びR6がメチル基で表される化合物の製造方法
(a) カップリング化合物(工程図10の式(23c)において、Arがキノリン-3-イル基で表される化合物)330 mg及びカルボニルジイミダゾール960 mgをピリジン2.2 mlに溶解し、1,4-ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン500 mgを加え、60℃で16時間撹拌した。反応液を室温まで戻した後、酢酸エチル50 mlで希釈し、水25 mlで3回、飽和食塩水20 mlで順次洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、これを濾過し、濾液を減圧濃縮して工程図11の式(25a)の化合物34 9 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(FAB):m/z 1210 (M+H)+
(2)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):0.92(d, 8-CH3), 1.17(d, 6”-H), 1.18(t, 3-OCOCH2CH3), 1.21(t, 3”-OCOCH2CH3), 1.22(d, 6'-H), 1.52(s, 3”-CH3), 1.75(dd, 2”-Hax), 2.05(s, 9-OCOCH3), 2.06(s, 2'-OCOCH3), 2.24(s, NCH3), 2.43(s,3'-N(CH3)2), 2.87(dd, 2-H), 3.15(s, CH(OCH3)2), 3.26(s, CH(OCH3)2), 3.31(d, 2”-Heq), 3.60(s, 4-OCH3), 3.63(br d, 5-H), 3.94(br d, 5-H), 4.56(dd, CH(OCH3)2),4.65(m, 4”-H), 4.65(m, 5”-H), 4.70(d, 1'-H), 4.84(d, 1”-H), 4.91(br dd, 9-H), 4.99(dd, 2'-H), 5.08(br dd, 3-H), 5.16(m, 15-H), 6.37(dt, CH=CH), 6.61(d, CH=CH), 7.12(s, imidazole), 7.46(s, imidazole), 7.53(ddd, quinoline), 7.67(ddd, quinoline), 7.79(br d, quinoline), 8.02(d, quinoline), 8.06(br d, quinoline), 8.16(s, imidazole), 8.95(d, quinoline).
(b)実施例22(a)の化合物52 mgをジメチルホルムアミド1 mlに溶解し、-15℃でメチルアミン塩酸塩29 mg及びトリエチルアミン66 μlを加え、-15℃から室温に昇温しつつ21時間撹拌した。反応液を-15℃に降温し、メチルアミン塩酸塩29 mg及びトリエチルアミン66 μlを加え、-15℃から室温に昇温しつつ、さらに7時間撹拌した。反応液を酢酸エチル20 mlで希釈し、水10 mlで2回、飽和食塩水10 mlで順次洗浄、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、これを濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣を分取用TLC(ヘキサン−アセトン−28%アンモニア水(16:14:0.2))で精製して、カルバモイル化合物(工程図10の式(15c)において、Arがキノリン-3-イル基、R5が水素原子及びR6がメチル基で表される化合物)44 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(FAB) :m/z 1173 (M+H)+
(2)比旋光度:[α]D 24 -63°(c0.73, CHCl3)
(3)1H NMRスペクトル(300 MHz, CDCl3) δ(ppm) :0.92(d, 8-CH3), 1.12(d, 6”-H),1.13(t, 3-OCOCH2CH3), 1.20(d, 6'-H), 1.47(s, 3”-CH3), 1.68(dd, 2”-Hax), 2.04(s, 9-OCOCH3), 2.05(s, 2'-OCOCH3), 2.24(s, NCH3), 2.42(s, 3'-N(CH3)2), 2.84(d,NHCH3), 2.86(dd, 2-H), 3.13(t, 4'-H), 3.15(s, CH(OCH3)2), 3.19(d, 2”-Heq), 3.25(s, CH(OCH3)2), 3.59(s, 4-OCH3), 3.93(br d, 5-H), 4.41(m, 4”-H), 4.42(m, 5”-H), 4.55(dd, CH(OCH3)2), 4.68(d, 1'-H), 4.79(d, 1”-H), 4.90(m, 9-H), 4.97(dd, 2'-H), 5.07(br dd, 3-H), 5.16(m, 15-H), 6.37(dt, CH=CH), 6.61(d, CH=CH), 7.52(ddd, quinoline), 7.66(ddd, quinoline), 7.79(br d, quinoline), 8.01(d, quinoline),8.06(br d, quinoline), 8.95(d, quinoline).
(c) 実施例2(a)と同様の方法で、実施例22(b)の化合物43 mgから、脱アセチル化合物(工程図10の式(18c)において、R2が水素原子、Arがキノリン-3-イル基、R5が水素原子及びR6がメチル基で表される化合物)16 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(FAB):m/z 1089 (M+H)+
(2)比旋光度:[α]D 24 -47°(c0.78, CHCl3)
(3)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):0.88(d, 8-CH3), 1.11(t, 3-OCOCH2CH3), 1.11(t, 3”-OCOCH2CH3), 1.20(d, 6'-H), 1.44(m, 8-H), 1.47(s, 3”-CH3), 1.69(dd, 2”-Hax), 1.79(br dd, 6-H), 1.90(m, 6-H), 2.35(s, NCH3), 2.52(s, 3'-N(CH3)2), 2.61(dd, 2-H), 2.72(m, 12-H), 2.82(dd, 2-H), ), 2.84(d, NHCH3), 3.15(s, CH(OCH3)2), 3.16(d, 2”-Heq), 3.25(s, CH(OCH3)2), 3.37(m, 9-H), 3.47(dd, 2'-H), 3.65(s, 4-OCH3) , 3.88(br d, 5-H), 3.96(br d, 4-H), 4.41(d, 1'-H), 4.47(m, CH(OCH3)2), 4.81(d, 1”-H), 5.13(m, 15-H), 5.46(br dd, 3-H), 6.35(dt, CH=CH), 6.59(d, CH=CH), 7.53(ddd, quinoline), 7.66(ddd, quinoline), 7.78(br d, quinoline), 8.00(d, quinoline), 8.06(br d, quinoline), 8.93(d, quinoline).
(d)実施例1(d)と同様の方法で、実施例22(c)の化合物15 mgから、標記化合物12 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(FAB):m/z 1043 (M+H)+
(2)比旋光度:[α]D 25 -55°(c0.54, CHCl3)
(3)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):0.90(d, 8-CH3), 1.12(d, 6”-H), 1.13(t, 3-OCOCH2CH3), 1.14(d, 6'-H), 1.14(t, 3”-OCOCH2CH3), 1.34(m, 8-H), 1.47(s, 3”-CH3), 1.69(dd, 2”-Hax), 2.32(s, NCH3), 2.53(s, 3'-N(CH3)2), 2.84(dd, 2-H), 2.89(dd, 6-CH2), 3.15(m, 4'-H), 3.18(m, 5'-H), 3.21(d, 2”-Heq), 3.36(m, 9-H), 3.39(dd, 2'-H), 3.66(s, 4-OCH3), 3.87(br d, 5-H), 3.97(br d, 4-H), 4.38(d, 1'-H), 4.45(m, 4”-H), 4.47(m, 5”-H), 4.78(d, NH), 4.82(d, 1”-H), 5.13(m, 15-H), 5.57(br dd, 3-H), 6.35(dt, CH=CH), 6.59(d, CH=CH), 7.53(ddd, quinoline), 7.66(ddd, quinoline), 7.78(br d, quinoline), 8.00(d, quinoline), 8.06(br d, quinoline), 8.94(d, quinoline), 9.65(s, CHO).
実施例23
式(1)において、R1がプロピオニル基、R2が水素原子、R3がメチル基、R4がトランス-3-(キノリン-3-イル)-2-プロペニル基、R5及びR6がメチル基で表される化合物の製造方法
(a)実施例22(b)と同様の方法で、メチルアミン塩酸塩の代わりにジメチルアミン塩酸塩を用いて、実施例22(a)の化合物55 mgから、カルバモイル化合物(工程図10の式(15c)において、Arがキノリン-3-イル基、R5及びR6がメチル基で表される化合物)54 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(FAB) :m/z 1186 (M+H)+
(2)比旋光度:[α]D 24 -62°(c1.0, CHCl3)
(3)1H NMRスペクトル(300 MHz, CDCl3) δ(ppm) :0.92(d, 8-CH3), 1.12(d, 6”-H),1.14(t, 3-OCOCH2CH3), 1.15(t, 3”-OCOCH2CH3), 1.20(d, 6'-H), 1.46(s, 3”-CH3),1.69(dd, 2”-Hax), 2.04(s, 9-OCOCH3), 2.05(s, 2'-OCOCH3), 2.24(s, NCH3), 2.43(s, 3'-N(CH3)2), 2.62(dd, 2-H), 2.86(dd, 2-H), 2.96(s, CON(CH3)2), 3.14(m, 4'-H), 3.15(s, CH(OCH3)2), 3.19(d, 2"-Heq), 3.25(s, CH(OCH3)2), 3.59(s, 4-OCH3), 3.93(br d, 5-H), 4.42(m, 4”-H), 4.45(m, 5”-H), 4.55(m, CH(OCH3)2), 4.68(d, 1'-H), 4.80(d, 1”-H), 4.92(m, 9-H), 4.97(dd, 2'-H), 5.07(br dd, 3-H), 5.16(m, 15-H), 6.37(dt, CH=CH), 6.61(d, CH=CH), 7.53(ddd, quinoline), 7.66(ddd, quinoline), 7.79(br d, quinoline), 8.02(d, quinoline), 8.06(br d, quinoline), 8.95(d, quinoline).
(b)実施例1(c)と同様の方法で、実施例23(a)の化合物55 mgから、脱アセチル化合物(工程図10の式(18c)において、R2が水素原子、Arがキノリン-3-イル基、R5及びR6がメチル基で表される化合物)16.8 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(FAB):m/z 1103 (M+H)+
(2)比旋光度:[α]D 25 -51°(c0.83, CHCl3)
(3)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):0.89(d, 8-CH3), 1.11(d, 6”-H), 1.11(t, 3-OCOCH2CH3), 1.13(t, 3”-OCOCH2CH3), 1.21(d, 6'-H), 1.46(s, 3”-CH3), 1.70(dd, 2”-Hax), 1.84(br dd, 6-H), 1.91(m, 6-H), 2.35(s, NCH3), 2.53(s, 3'-N(CH3)2), 2.62(dd, 2-H), 2.71(m, 12-H), 2.83(dd, 2-H), 2.96(s, CON(CH3)2), 3.15(s, CH(OCH3)2), 3.22(d, 2”-Heq), 3.25(s, CH(OCH3)2), 3.37(m, 9-H), 3.47(dd, 2'-H),3.65(s, 4-OCH3), 3.88(br d, 5-H), 3.96(br d, 4-H), 4.43(d, 4”-H), 4.52(d, 5”-H), 4.83(d, 1”-H), 5.13(m, 15-H), 5.47(br dd, 3-H), 6.35(dt, CH=CH), 6.59(d, CH=CH), 7.53(ddd, quinoline), 7.66(ddd, quinoline), 7.78(br d, quinoline), 8.01(d,quinoline), 8.06(br d, quinoline), 8.94(d, quinoline).
(c)実施例1(d)と同様の方法で、実施例23(b)の化合物16 mgから、標記化合物13 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(FAB):m/z 1057 (M+H)+
(2)比旋光度:[α]D 25 -56°(c0.58, CHCl3)
(3)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):0.89(d, 8-CH3), 1.12(t, 3-OCOCH2CH3), 1.13(d, 6”-H), 1.16(t, 3”-OCOCH2CH3), 1.35(m, 8-H), 1.46(s, 3”-CH3), 1.70(dd, 2”-Hax), 2.32(s, NCH3), 2.54(s, 3'-N(CH3)2), 2.84(dd, 2-H), 2.90(dd, 6-CH2), 2.96(s, CON(CH3)2), 3.18(m, 4'-H), 3.18(m, 5'-H), 3.22(d, 2”-Heq), 3.36(m, 9-H), 3.39(dd, 2'-H), 3.66(s, 4-OCH3), 3.87(br d, 5-H), 3.97(br d, 4-H), 4.39(d, 1'-H), 4.43(d, 4”-H), 4.50(dq, 5”-H), 4.84(d, 1”-H), 5.13(m, 15-H), 5.57(br dd, 3-H), 6.35(dt, CH=CH), 6.59(d, CH=CH), 7.53(ddd, quinoline), 7.66(ddd,quinoline), 7.78(br d, quinoline), 8.00(d, quinoline), 8.06(br d, quinoline), 8.94(d, quinoline), 9.65(s, CHO).
実施例24
式(1)において、R1がプロピオニル基、R2が水素原子、R3がメチル基、R4がトランス-3-(キノリン-3-イル)-2-プロペニル基、R5が水素原子及びR6が2-ヒドロキシエチル基で表される化合物の製造方法
(a)実施例22(b)と同様の方法で、トリエチルアミンを用いず、メチルアミン塩酸塩の代わりに2-ヒドロキシエチルアミンを用いて、実施例22(a)の化合物55 mgから、カルバモイル化合物(工程図10の式(15c)において、Arがキノリン-3-イル基、R5が水素原子及びR6が2-ヒドロキシエチル基で表される化合物)43 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(FAB):m/z 1203 (M+H)+
(2)比旋光度:[α]D 23 -58°(c0.81, CHCl3)
(3)1H NMRスペクトル(300 MHz, CDCl3) δ(ppm):0.92(d, 8-CH3), 1.12(d, 6”-H), 1.14(t, 3-OCOCH2CH3), 1.20(d, 6'-H), 1.48(s, 3”-CH3), 1.68(dd, 2”-Hax), 2.04(s, 9-OCOCH3), 2.05(s, 2'-OCOCH3), 2.24(s, NCH3), 2.42(s, 3'-N(CH3)2), 2.86(dd,2-H), 3.13(t, 4'-H), 3.15(s, CH(OCH3)2), 3.19(d, 2”-Heq), 3.25(s, CH(OCH3)2),3.39(q, NHCH2), 3.59(s, 4-OCH3), 3.76(t, CH2OH), 3.93(br d, 5-H), 4.40(d, 4”-H), 4.44(m, 5”-H), 4.55(dd, CH(OCH3)2), 4.68(d, 1'-H), 4.79(d, 1”-H), 4.91(m, 9-H), 4.97(dd, 2'-H), 5.07(br dd, 3-H), 5.15(m, 15-H), 6.37(dt, CH=CH), 6.61(d,CH=CH), 7.52(ddd, quinoline), 7.66(ddd, quinoline), 7.78(br d, quinoline), 8.02(d, quinoline), 8.06(br d, quinoline), 8.95(d, quinoline).
(b)実施例1(c)と同様の方法で、実施例24(a)の化合物43 mgから、脱アセチル化合物(工程図10の式(18c)において、R2が水素原子、Arがキノリン-3-イル基、R5が水素原子及びR6が2-ヒドロキシエチル基で表される化合物)15.8 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(FAB):m/z 1119 (M+H)+
(2)比旋光度 :[α]D 25 -45°(c0.78, CHCl3)
(3)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):0.89(d, 8-CH3), 1.10(t, 3-OCOCH2CH3), 1.12(d, 6”-H), 1.12(t, 3”-OCOCH2CH3), 1.20(d, 6'-H), 1.48(s, 3”-CH3), 1.69(dd, 2”-Hax), 1.80(br dd, 6-H), 1.93(m, 6-H), 2.35(s, NCH3), 2.53(s, 3'-N(CH3)2), 2.62(dd, 2-H), 2.69(m, 12-H), 2.83(dd, 2-H), 3.15(s, CH(OCH3)2), 3.21(d, 2”-Heq), 3.25(s, CH(OCH3)2), 3.39(dt, NHCH2), 3.48(dd, 2'-H), 3.65(s, 4-OCH3),3.74(dt, CH2OH), 3.88(br d, 5-H), 3.96(br d, 4-H), 4.41(d, 4”-H), 4.81(d, 1”-H), 5.13(m, 15-H), 5.29(t, NH), 5.46(br dd, 3-H), 6.35(dt, CH=CH), 6.59(d, CH=CH), 7.53(ddd, quinoline), 7.67(ddd, quinoline), 7.78(br d, quinoline), 8.00(d, quinoline), 8.06(br d, quinoline), 8.93(d, quinoline).
(c)実施例1(d)と同様の方法で、実施例24(b)の化合物15 mgから、標記化合物12 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(FAB):m/z 1073 (M+H)+
(2)比旋光度:[α]D 25 -51°(c0.51, CHCl3)
(3)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):0.90(d, 8-CH3), 1.12(t, 3-OCOCH2CH3), 1.16(t, 3”-OCOCH2CH3), 1.48(s, 3”-CH3), 1.69(dd, 2”-Hax), 2.32(s, NCH3), 2.53(s, 3'-N(CH3)2), 2.84(dd, 2-H), 2.89(dd, 6-CH2), 3.14(m, 4'-H), 3.17(m, 5'-H), 3.21(d, 2”-Heq), 3.39(m, NHCH2), 3.66(s, 4-OCH3), 3.75(t, CH2OH), 3.87(br d, 5-H), 3.97(br d, 4-H), 4.38(d, 1'-H), 4.42(d, 4”-H), 4.48(dq, 5”-H), 4.82(d, 1”-H), 5.13(m, 15-H), 5.27(t, NH), 5.56(br dd, 3-H), 6.35(dt, CH=CH), 6.59(d, CH=CH), 7.53(ddd, quinoline), 7.66(ddd, quinoline), 7.78(br d, quinoline), 8.00(d, quinoline), 8.06(br d, quinoline), 8.93(d, quinoline), 9.64(s, CHO).
実施例25
式(1)において、R1がプロピオニル基、R2が水素原子、R3がメチル基、R4が3-(キノリン-3-イル)プロピル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物の製造方法
(a)実施例1(b)の化合物44 mgに酢酸エチル1 ml を加え溶解し、10%Pd-C触媒4.7 mgを加え反応容器を水素置換した。室温で3時間攪拌し、さらに10%Pd-C触媒4.7 mg及び1,4-ジオキサン1 mlを加えて室温で4.5時間攪拌した。酢酸エチル15 mlを用いて触媒を濾過した後、濾液を減圧濃縮して得られた残渣を分取用TLC(クロロホルム−メタノール(10:1))で精製して、還元化合物(工程図10の式(16c)において、Arがキノリン-3-イル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物)19 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(FAB):m/z 1189 (M+H)+
(2)1H NMRスペクトル(300 MHz, CDCl3) δ(ppm):0.92(d, 8-CH3), 1.13(d, 6”-H), 1.20(d, 6'-H), 1.48(s, 3”-CH3), 1.68(dd, 2”-Hax), 2.04(s, 9-OCOCH3), 2.05(s, 2'-OCOCH3), 2.22(s, NCH3), 2.42(s, 3'-N(CH3)2), 2.81(t, quinoline-CH2), 2.89(dd, 2-H), 3.14(s, CH(OCH3)2), 3.19(d, 2”-Heq), 3.25(s, CH(OCH3)2), 3.63(s, 4-OCH3), 3.66(br d, 4-H), 3.94(br d, 5-H), 4.41(m, 4”-H), 4.42(m, 5”-H ), 4.55(dd, CH(OCH3)2), 4.69(d, 1'-H), 4.79(d, 1”-H), 4.90(m, 9-H), 4.97(dd, 2'-H), 5.02(m, 3-H), 5.05(m, 15-H), 7.53(ddd, quinoline), 7.67(ddd, quinoline), 7.77(br d, quinoline), 7.91(d, quinoline), 8.07(br d, quinoline), 8.76(d, quinoline).
(b)実施例1(c)と同様の方法で、実施例25(a)の化合物80 mgから、脱アセチル化合物(工程図10の式(17c)において、Arがキノリン-3-イル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物)60 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(FAB):m/z 1105 (M+H)+
(2)比旋光度:[α]D 19 -53°(c1.0, CHCl3)
(3)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):0.88(d, 8-CH3), 1.10(t, 3-OCOCH2CH3), 1.12(t, 3”-OCOCH2CH3), 1.17(t, NHCH2CH3), 1.20(d, 6'-H), 1.41(m, 8-H), 1.48(s, 3”-CH3), 1.68(dd, 2”-Hax), 2.29(s, NCH3), 2.53(s, 3'-N(CH3)2), 2.58(dd,2-H), 2.81(t, quinoline-CH2), 2.85(dd, 2-H), 3.13(s, CH(OCH3)2), 3.21(d, 2”-Heq), 3.25(s, CH(OCH3)2), 3.49(dd, 2'-H), 3.70(s, 4-OCH3), 3.91(m, 5-H), 4.00(br d, 4-H), 4.41(m, 4”-H), 4.81(d, 1”-H), 4.84(t, NH), 5.04(m, 15-H), 5.44(br dd,3-H), 7.53(ddd, quinoline), 7.67(ddd, quinoline), 7.77(br d, quinoline), 7.91(d, quinoline), 8.08(br d, quinoline), 8.76(d, quinoline).
(c)実施例1(d)と同様の方法で、実施例25(b)の化合物59 mgから、標記化合物42 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(FAB):m/z 1059 (M+H)+
(2)比旋光度:[α]D 19 -55°(c0.75, CHCl3) (3)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):0.91(d, 8-CH3), 1.17(t, NHCH2CH3), 1.34(m, 8-H), 1.47(s, 3”-CH3), 2.30(s, NCH3), 2.54(s, 3'-N(CH3)2), 2.81(t, quinoline-CH2), 2.86(dd, 2-H), 2.90(dd, 6-CH2), 3.15(t, 4'-H), 3.21(d, 2”-Heq), 3.37(m, 9-H), 3.40(dd, 2'-H), 3.70(s, 4-OCH3), 3.87(br d, 5-H), 3.99(br d, 4-H), 4.39(d, 1'-H), 4.41(d, 4”-H), 4.46(dq, 5”-H), 4.80(t, NH), 4.82(d, 1”-H), 5.03(m, 15-H), 5.50(br dd, 3-H), 7.53(ddd, quinoline), 7.66(ddd, quinoline), 7.77(br d, quinoline), 7.90(d, quinoline), 8.07(br d, quinoline), 8.75(d, quinoline), 9.64(s, CHO).
実施例26
式(1)において、R1がプロピオニル基、R2が水素原子、R3がメチル基、R4が3-(6-アミノキノリン-3-イル)プロピル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物の製造方法(a)実施例1(b)と同様の方法で、3-ブロモキノリンの代わりに6-アミノ-3-ブロモキノリンを用いて、実施例1(a)の化合物60.1 mgから、カップリング化合物(工程図10の式(15c)において、Arが6-アミノキノリン-3-イル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物)35.8 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(FAB):m/z 1202 (M+H)+
(2)1H NMRスペクトル(300 MHz, CDCl3) δ(ppm):0.92(d, 8-CH3), 1.12(d, 6”-H), 1.19(t, NHCH2CH3), 1.20(d, 6'-H), 1.47(s, 3”-CH3), 1.68(dd, 2”-Hax), 2.04(s, 9-OCOCH3), 2.06(s, 2'-OCOCH3), 2.23(s, NCH3), 2.42(s, 3'-N(CH3)2), 2.86(dd, 2-H), 3.15(s, CH(OCH3)2), 3.25(s, CH(OCH3)2), 3.59(s, 4-OCH3), 3.93(br d, 5-H), 4.40(m, 4”-H), 4.42(m, 5”-H), 4.55(dd, CH(OCH3)2), 4.68(d, 1'-H), 4.79(d, 1”-H), 4.91(m, 9-H), 4.96(dd, 2'-H), 5.06(m, 3-H), 5.13(m, 15-H), 6.30(dt, CH=CH), 6.54(d, CH=CH), 6.86(d, quinoline), 7.09(dd, quinoline), 7.75(d, quinoline), 7.85(d, quinoline), 8.67(d, quinoline).
(b) 実施例25(a)と同様の方法で、実施例26(a)の化合物33.4 mgから、還元化合物(工程図10の式(16c)において、Arが6-アミノキノリン-3-イル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物)15.9 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(FAB):m/z 1204 (M+H)+
(2)1H NMRスペクトル(300 MHz, CDCl3) δ(ppm):0.92(d, 8-CH3), 1.12(d, 6”-H), 1.16(t, NHCH2CH3), 1.20(d, 6'-H), 1.47(s, 3”-CH3), 1.68(dd, 2”-Hax), 2.04(s, 9-OCOCH3), 2.06(s, 2'-OCOCH3), 2.24(s, NCH3), 2.42(s, 3'-N(CH3)2), 2.57(dd, 2-H), 2.59(t, 3'-H), 2.81(br dd, quinoline-CH2), 2.89(dd, 2-H), 3.11(t, 4'-H), 3.14(s, CH(OCH3)2), 3.19(d, 2”-Heq), 3.25(s, CH(OCH3)2), 3.62(s, 4-OCH3), 3.68(br d, 4-H), 3.93(br d, 5-H), 4.41(m, 4”-H), 4.41(m, 5”-H), 4.55(dd, CH(OCH3)2),4.69(d, 1'-H), 4.79(d, 1”-H), 4.80(t, NH), 4.92(m, 9-H), 4.97(dd, 2'-H), 5.00(m, 3-H), 5.04(m, 15-H), 6.85(d, quinoline), 7.10(dd, quinoline), 7.64(d, quinoline), 7.86(d, quinoline), 8.48(d, quinoline).
(c)実施例1(c)と同様の方法で、実施例26(b)の化合物15.9 mgから、脱アセチル化合物
(工程図10の式(17c)において、Arが6-アミノキノリン-3-イル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物)9.7 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(FAB):m/z 1120 (M+H)+
(2)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):0.94(d, 8-CH3), 1.13(d, 6”-H), 1.17(t, NHCH2CH3), 1.20(d, 6'-H), 1.48(s, 3”-CH3), 1.69(dd, 2”-Hax), 1.86(br dd, 6-H), 2.47(s, NCH3), 2.54(s, 3'-N(CH3)2), 2.60(dd, 2-H), 2.73(t, quinoline-CH2), 2.87(dd, 2-H), 3.15(s, CH(OCH3)2), 3.21(d, 2”-Heq), 3.25(s, CH(OCH3)2), 3.47(dd, 2'-H), 3.68(s, 4-OCH3), 3.86(br d, 5-H), 3.95(br d, 4-H), 4.31(m, 4”-H), 4.46(d, 1'-H), 4.81(t, NH), 4.82(d, 1”-H), 5.01(m, 15-H), 5.32(m, 3-H), 6.85(d, quinoline), 7.10(dd, quinoline), 7.63(d, quinoline), 7.86(d, quinoline), 8.47(d, quinoline).
(d)実施例1(d)と同様の方法で、実施例26(c)の化合物9.7 mgから、標記化合物6.5 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(FAB):m/z 1074 (M+H)+
(2)比旋光度:[α]D 23 -53°(c0.33, CHCl3)
(3)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):0.92(d, 8-CH3), 1.16(t, NHCH2CH3), 1.34(m, 8-H), 1.47(s, 3”-CH3), 1.69(dd, 2”-Hax), 2.35(s, NCH3), 2.54(s, 3'-N(CH3)2), 2.61(dd, 2-H), 2.72(br dd, quinoline-CH2), 2.87(dd, 2-H), 2.91(dd, 6-CH2), 3.21(d, 2”-Heq), 3.26(dq, NHCH2CH3), 3.40(dd, 2'-H), 3.69(s, 4-OCH3), 3.87(br d, 5-H), 3.98(br d, 4-H), 4.39(d, 1'-H), 4.42(m, 4”-H), 4.44(m, 5”-H), 4.82(d, 1”-H), 5.02(m, 15-H), 5.46(m, 3-H), 6.84(d, quinoline), 7.10(dd, quinoline), 7.63(d, quinoline), 7.86(d, quinoline), 8.47(d, quinoline), 9.64(s, CHO).
実施例27
式(1)において、R1がプロピオニル基、R2が水素原子、R3がメチル基、R4が3-(6-メトキシキノリン-3-イル)プロピル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物の製造方法(a)実施例1(b)と同様の方法で、3-ブロモキノリンの代わりに3-ブロモ-6-メトキシキノリンを用いて、実施例1(a)の化合物43 mgから、カップリング化合物(工程図10の式(15c)において、Arが6-メトキシキノリン-3-イル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物)10 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(FAB):m/z 1217 (M+H)+
(2)1H NMRスペクトル(300 MHz, CDCl3) δ(ppm):0.92(d, 8-CH3), 1.12(d, 6”-H), 1.16(t, NHCH2CH3), 1.19(d, 6'-H), 1.47(s, 3”-CH3), 2.04(s, 9-OCOCH3), 2.06(s, 2'-OCOCH3), 2.24(s, NCH3), 2.42(s, 3'-N(CH3)2), 2.87(dd, 2-H), 3.15(s, CH(OCH3)2), 3.25(s, CH(OCH3)2), 3.59(s, 4-OCH3), 3.93(br d, 5-H), 3.97(s, quinoline-OCH3), 4.41(m, 4”-H), 4.41(m, 5”-H), 4.55(dd, CH(OCH3)2), 4.68(d, 1'-H) , 4.79(d, 1”-H), 4.93(m, 9-H), 4.96(dd, 2'-H), 5.06(m, 3-H), 5.18(m, 15-H), 6.05(dt, CH=CH), 6.75(d, CH=CH), 7.36(dd, quinoline), 7.48(d, quinoline), 8.01(d, quinoline), 8.21(br d, quinoline), 8.77(dd, quinoline).
(b)実施例25(a)と同様の方法で、実施例27(a)の化合物21.1 mgから、還元化合物(工程図10の式(16c)において、Arが6-メトキシキノリン-3-イル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物)8.4 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(FAB):m/z 1219 (M+H)+
(2)1H NMRスペクトル(300 MHz, CDCl3) δ(ppm):0.91(d, 8-CH3), 1.12(d, 6”-H), 1.19(t, NHCH2CH3), 1.20(d, 6'-H), 1.47(s, 3”-CH3), 2.03(s, 9-OCOCH3), 2.05(s, 2'-OCOCH3), 2.22(s, NCH3), 2.42(s, 3'-N(CH3)2), 2.57(dd, 2-H), 2.86(dd, 2-H), 3.04(br dd, quinoline-CH2), 3.13(t, 4'-H), 3.14(s, CH(OCH3)2), 3.19(d, 2”-Heq), 3.25(s, CH(OCH3)2), 3.61(s, 4-OCH3), 3.66(br d, 4-H), 3.93(br d, 5-H), 3.96(s,quinoline-OCH3), 4.41(m, 4”-H), 4.41(m, 5”-H), 4.55(dd, CH(OCH3)2), 4.68(d, 1'-H), 4.79(d, 1”-H), 4.91(m, 9-H), 4.96(dd, 2'-H), 4.99(m, 3-H), 5.06(m, 15-H), 7.37(dd, quinoline), 7.48(d, quinoline), 7.99(d, quinoline), 8.25(br d, quinoline), 8.77(dd, quinoline).
(c)実施例1(c)と同様の方法で、実施例27(b)の化合物8.4 mgから、脱アセチル化合物(工程図10の式(17c)において、Arが6 -メトキシキノリン-3-イル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物)5.5 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(FAB):m/z 1135 (M+H)+
(2)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):0.90(d, 8-CH3), 1.13(d, 6”-H), 1.17(t, NHCH2CH3), 1.20(d, 6'-H), 1.48(s, 3”-CH3), 1.69(dd, 2”-Hax), 2.34(s, NCH3), 2.53(s, 3'-N(CH3)2), 2.57(dd, 2-H), 2.83(dd, 2-H), 3.03(br dd, quinoline-CH2), 3.14(s, CH(OCH3)2), 3.21(d, 2”-Heq), 3.25(s, CH(OCH3)2), 3.39(m, 9-H), 3.48(dd, 2'-H), 3.68(s, 4-OCH3), 3.88(br d, 5-H), 3.96(s, quinoline-OCH3), 3.97(br d, 4-H), 4.41(m, 4”-H), 4.80(t, NH), 4.81(d, 1”-H), 5.04(m, 15-H), 5.37(br dd, 3-H), 7.37(dd, quinoline), 7.48(d, quinoline), 8.00(d, quinoline), 8.25(br d,quinoline), 8.77(dd, quinoline).
(d)実施例1(d)と同様の方法で、実施例27(c)の化合物5.5 mgから、標記化合物4.1 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(FAB):m/z 1089 (M+H)+
(2)比旋光度:[α]D 25 -49°(c0.21, CHCl3)
(3)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):0.93(d, 8-CH3), 1.12(d, 6”-H), 1.15(d, 6'-H), 1.16(t, NHCH2CH3), 1.47(s, 3”-CH3), 1.70(dd, 2”-Hax), 2.37(s, NCH3), 2.54(s, 3'-N(CH3)2), 2.61(dd, 2-H), 2.73(m, 12-H), 2.85(dd, 2-H), 2.91(dd, 6-CH2), 3.04(br dd, quinoline-CH2), 3.18(m, 4'-H), 3.18(m, 5'-H), 3.21(d, 2”-Heq), 3.26(dq, NHCH2CH3), 3.39(dd, 2'-H), 3.46(m, 9-H), 3.68(s, 4-OCH3), 3.86(br d, 5-H), 3.96(s, quinoline-OCH3), 4.39(d, 1'-H), 4.42(m, 4”-H), 4.42(m, 5”-H), 4.79(t, NH), 4.82(d, 1”-H), 5.04(m, 15-H), 5.43(m, 3-H), 7.37(dd, quinoline), 7.48(d, quinoline), 8.00(d, quinoline), 8.25(br d, quinoline), 8.77(dd, quinoline), 9.64(s, CHO).
実施例28
式(1)において、R1がプロピオニル基、R2が水素原子、R3がメチル基、R4が3-(イソキノリン-4-イル)プロピル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物の製造方法
(a)実施例25(a)と同様の方法で、溶媒として1,4-ジオキサン−水(2:1)を用い、実施例5(b)の化合物8.6 mgから、還元化合物(工程図10の式(17c)において、Arがイソキノリン-4-イル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物)4.3 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(FAB):m/z 1105 (M+H)+
(2)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):0.89(d, 8-CH3), 1.08(d, 6”-H), 1.17(t, NHCH2CH3), 1.19(d, 6'-H), 1.46(s, 3”-CH3), 1.68(dd, 2”-Hax), 2.34(s, NCH3), 2.52(s, 3'-N(CH3)2), 2.83(dd, 2-H), 3.15(s, CH(OCH3)2), 3.20(d, 2”-Heq),3.23(s, CH(OCH3)2), 3.47(dd, 2'-H), 3.67(s, 4-OCH3), 3,87(br d, 5-H), 3.96(br d, 4-H), 4.40(d, 1'-H), 4.41(d, 4”-H), 4.45(dd, CH(OCH3)2), 4.80(d, 1”-H), 5.02(m, 15-H), 5.36(m, 3-H), 7.59(br dd, isoquinoline), 7.72(ddd, isoquinoline), 7.95(br d, isoquinoline), 7.97(br d, isoquinoline), 8.33(s, isoquinoline), 9.11(s, isoquinoline).
(b)実施例1(d)と同様の方法で、実施例28(a)の化合物4.3 mgから、標記化合物3.7 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(ESMS):m/z 1059 (M+H)+
(2)比旋光度:[α]D 25 -53°(c0.31, CHCl3)
(3)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):0.91(d, 8-CH3), 1.10(d, 6”-H), 1.16(t, NHCH2CH3), 1.17(d, 6'-H), 1.46(s, 3”-CH3), 1.68(dd, 2”-Hax), 2.32(s, NCH3), 2.52(s, 3'-N(CH3)2), 2.61(dd, 2-H), 2.84(dd, 2-H), 2 .91(dd, 6-CH2), 3.15(t, 4'-H), 3.21(d, 2”-Heq), 3.38(dd, 2'-H), 3.67(s, 4-OCH3), 3.85(br d, 5-H),3.97(br d, 4-H), 4.38(d, 1'-H), 4.40(d, 4”-H), 4.44(dq, 5”-H), 4.81(d, 1”-H), 5.02(m, 15-H), 5.45(m, 3-H), 7.60(br dd, isoquinoline), 7.72(ddd, isoquinoline), 7.95(br d, isoquinoline), 7.97(br d, isoquinoline), 8.33(s, isoquinoline), 9.11(s, isoquinoline), 9.63(s, CHO).
Figure 0005107723
実施例29
式(1)において、R1がプロピオニル基、R2が水素原子、R3がメチル基、R4が3-(イソキノリン-3-イル)プロピル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物の製造方法
(a)実施例1(a)と同様の方法で、工程図10の式(13c)のアリル体の代わりに工程図12の式(19b)のプロピニル体(WO2005/019238、実施例130(b))955.6 mgを用いて、カルバモイル化合物(工程図12の式(20b)において、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物)893.7 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(ESMS):m/z 1058 (M+H)+
(2)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):0.91(d, 8-CH3), 1.11(d, 6”-H), 1.17(t, NHCH2CH3), 1.18(d, 6'-H), 1.46(s, 3”-CH3), 1.67(dd, 2”-Hax), 2.03(s, 9-OCOCH3), 2.04(s, 2'-OCOCH3), 2.22(s, NCH3), 2.41(s, 3'-N(CH3)2), 2.63(dd, 2-H), 2.87(dd, 2-H), 3.13(s, CH(OCH3)2), 3.20(d, 2”-Heq), 3.23(s, CH(OCH3)2), 3.60(s, 4-OCH3), 3.62(br d, 4-H), 3.91(br d, 5-H), 4.37(d, 4”-H), 4.41(dq, 5”-H), 4.54(dd, CH(OCH3)2), 4.66(d, 1'-H), 4.77(d, 1”-H), 4.89(m, 9-H), 4.95(dd, 2'-H), 5.04(br dd, 3-H), 5.06(m, 15-H).
(b)実施例29(a)の化合物50 mgをジメチルホルムアミド500 μlに溶解し、参考例3の化合物49.2mg、0.916Nキナクリジンの1,4-ジオキサン溶液103 μl、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)2.16 mg、0.462Nトリ-t-ブチルホスフィンの1,4-ジオキサン溶液20.5 μlを順次加え、途中同量のトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)とトリ-t-ブチルホスフィン1,4-ジオキサン溶液を4回追加し、50℃で67時間撹拌した。反応液を濾過し、濾液を減圧濃縮して得られた残渣を分取用TLC(クロロホルム−酢酸エチル−メタノール(3:2:0.5))で精製して、カップリング化合物(工程図12の式(21b)において、Arがイソキノリン-3-イル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物)13.7 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(ESMS):m/z 1185 (M+H)+
(2)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):0.91(d, 8-CH3), 1.11(d, 6”-H), 1.17(t, NHCH2CH3), 1.18(d, 6'-H), 1.46(s, 3”-CH3), 1.67(dd, 2”-Hax), 2.03(s, 9-OCOCH3), 2.05(s, 2'-OCOCH3), 2.41(s, 3'-N(CH3)2), 3.14(s, CH(OCH3)2), 3.19(d, 2”-Heq), 3.23(s, CH(OCH3)2), 3.61(s, 4-OCH3), 3.64(br d, 4-H), 3.91(br d, 5-H), 4.41(m, 4”-H), 4.41(m, 5”-H), 4.54(dd, CH(OCH3)2), 4.67(d, 1'-H), 4.79(d, 1”-H), 4.90(br m, 9-H), 4.95(dd, 2'-H), 5.07(br dd, 3-H), 5.20(m, 15-H), 7.59(dt, isoquinoline), 7.69(dt, isoquinoline), 7.77(d, isoquinoline), 7.79(s, isoquinoline), 7.94(d, isoquinoline), 9.16(s, isoquinoline).
(c)実施例1(c)と同様の方法で、実施例29(b)の化合物13.7 mgから、脱アセチル化合物(工程図12の式(22b)において、Arがイソキノリン-3-イル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物)3.0 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(ESMS):m/z 1101 (M+H)+
(2)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):0.88(d, 8-CH3), 1.10(d, 6”-H), 1.17(t, NHCH2CH3), 1.19(d, 6'-H), 1.47(s, 3”-CH3), 1.67(dd, 2”-Hax), 2.52(s, 3'-N(CH3)2), 2.67(dd, 2-H), 2.77(dd, 15-CH2), 2.87(dd, 2-H), 3.14(s, CH(OCH3)2), 3.20(d, 2”-Heq), 3.24(s, CH(OCH3)2), 3.47(dd, 2'-H), 3.68(s, 4-OCH3), 3,87(brd, 5-H), 3.95(br d, 4-H), 4.40(d, 1'-H), 4.46(m, 4”-H), 4.46(m, 5”-H), 4.80(d, 1”-H), 5.17(m, 15-H), 5.49(m, 3-H), 7.60(dt, isoquinoline), 7.69(dt, isoquinoline), 7.76(d, isoquinoline), 7.78(s, isoquinoline), 7.94(d, isoquinoline), 9.16(s, isoquinoline).
(d)実施例25(a)と同様の方法で、溶媒として1,4-ジオキサン−水(2:1)を用い、実施例29(c)の化合物3.0 mgから、還元化合物(工程図12の式(17c)において、Arがイソキノリン-3-イル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物)1.9 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(ESMS):m/z 1105 (M+H)+
(2)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):0.91(d, 8-CH3), 1.07(t, 3-OCOCH2CH3), 1.10(d, 6”-H), 1.11(t, 3”-OCOCH2CH3), 1.17(t, NHCH2CH3), 1.19(d, 6'-H), 1.46(s, 3”-CH3), 1.68(dd, 2”-Hax), 2.52(s, 3'-N(CH3)2), 2.58(dd, 2-H), 2.85(dd, 2-H), 3.13(s, CH(OCH3)2), 3.20(d, 2”-Heq), 3.23(s, CH(OCH3)2), 3.47(dd, 2'-H), 3.67(s, 4-OCH3), 3,85(br d, 5-H), 3.96(br d, 4-H), 4.39(d, 1'-H), 4.41(d, 4”-H), 4.46(dq, 5”-H), 4.80(d, 1”-H), 5.02(m, 15-H), 5.34(m, 3-H), 7.44(s, isoquinoline), 7.53(dt, isoquinoline), 7.65(dt, isoquinoline), 7.74(d, isoquinoline), 7.93(d, isoquinoline), 9.18(s, isoquinoline).
(e)実施例2(b)と同様の方法で、実施例29(d)の化合物1.9 mgから、標記化合物1.4 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(ESMS):m/z 1059 (M+H)+
(2)比旋光度:[α]D 20 -67°(c0.12, CHCl3)
(3)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):0.92(d, 8-CH3), 1.11(d, 6”-H), 1.16(t, NHCH2CH3), 1.17(d, 6'-H), 1.46(s, 3”-CH3), 1.68(dd, 2”-Hax), 2.52(s, 3'-N(CH3)2), 2.60(dd, 2-H), 2.84(dd, 2-H), 3.20(d, 2”-Heq), 3.38(dd, 2'-H), 3.67(s, 4-OCH3), 3.85(br d, 5-H), 3.97(br d, 4-H), 4.38(d, 1'-H), 4.40(d, 4”-H), 4.44(dq, 5”-H), 4.81(d, 1”-H), 5.03(m, 15-H), 5.44(m, 3-H), 7.44(s, isoquinoline), 7.53(dt, isoquinoline), 7.65(dt, isoquinoline), 7.74(d, isoquinoline), 7.93(d, isoquinoline), 9.18(s, isoquinoline), 9.63(s, CHO).
実施例30
式(1)において、R1がプロピオニル基、R2が水素原子、R3がメチル基、R4が3-(イソキノリン-1-イル)プロピル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物の製造方法
(a)実施例29(b)と同様の方法で、参考例3の化合物の代わりに参考例4の化合物を用い、またキナクリジンの代わりに1.4-ジアザビシクロ[2.2.2]オクタンを用いて、実施例29(a)の化合物10 mgから、カップリング化合物(工程図12の式(21b)において、Arがイソキノリン-1-イル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物)3.6 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(FAB):m/z 1185 (M+H)+
(2)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):0.92(d, 8-CH3), 1.11(d, 6”-H), 1.17(t, NHCH2CH3), 1.19(d, 6'-H), 1.46(s, 3”-CH3), 1.67(dd, 2”-Hax), 2.03(s, 9-OCOCH3), 2.06(s, 2'-OCOCH3), 2.41(s, 3'-N(CH3)2), 2.58(t, 3'-H), 2.67(dd, 2-H), 2.89(dd, 2-H), 3.14(s, CH(OCH3)2), 3.20(d, 2”-Heq), 3.24(s, CH(OCH3)2), 3.58(s, 4-OCH3), 3.66(br d, 4-H), 3.92(br d, 5-H), 4.41(m, 4”-H), 4.41(m, 5”-H), 4.54(dd, CH(OCH3)2), 4.67(d, 1'-H), 4.78(d, 1”-H), 4.90(m, 9-H), 4.95(dd, 2'-H), 5.07(br dd, 3-H), 5.29(m, 15-H), 7.59(d, isoquinoline), 7.67(m, isoquinoline), 7.81(dd, isoquinoline), 8.35(dd, isoquinoline), 8.47(d, isoquinoline).
(b)実施例1(c)と同様の方法で、実施例30(a)の化合物18.6 mgから、脱アセチル化合物(工程図12の式(22b)において、Arがイソキノリン-1-イル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物)5.9 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(FAB):m/z 1101 (M+H)+
(2)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):0.87(d, 8-CH3), 1.10(d, 6”-H), 1.17(t, NHCH2CH3), 1.19(d, 6'-H), 1.46(s, 3”-CH3), 1.67(dd, 2”-Hax), 2.52(s, 3'-N(CH3)2), 2.66(dd, 2-H), 2.86(dd, 2-H), 2.90(dd, 15-CH2), 3.13(s, CH(OCH3)2),
3.20(d, 2”-Heq), 3.24(s, CH(OCH3)2), 3.47(dd, 2'-H), 3.63(s, 4-OCH3), 3,87(brd, 5-H), 3.96(br d, 4-H), 4.40(d, 1'-H), 4.41(d, 4”-H), 4.45(dq, 5”-H), 4.48(dd, CH(OCH3)2), 4.80(d, 1”-H), 5.24(m, 15-H), 5.50(m, 3-H), 7.59(d, isoquinoline), 7.67(m, isoquinoline), 7.81(dd, isoquinoline), 8.35(dd, isoquinoline), 8.47(d, isoquinoline).
(c)実施例25(a)と同様の方法で、溶媒として1,4-ジオキサン−水(2:1)を用い、実施例3 0(b)の化合物5.9 mgから、還元化合物(工程図12の式(17c)において、Arがイソキノリン-1-イル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物)3.3 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(ESMS):m/z 1105 (M+H)+
(2)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):0.90(d, 8-CH3), 1.08(t, 3-OCOCH2CH3), 1.10(d, 6”-H), 1.11(t, 3”-OCOCH2CH3), 1.17(t, NHCH2CH3), 1.19(d, 6'-H), 1.46(s, 3”-CH3), 1.67(dd, 2”-Hax), 2.52(s, 3'-N(CH3)2), 2.83(dd, 2-H), 3.13(s, CH(OCH3)2), 3.21(d, 2”-Heq), 3.23(s, CH(OCH3)2), 3.47(dd, 2'-H), 3.66(s, 4-OCH3) , 3,86(br d, 5-H), 3.97(br d, 4-H), 4.40(d, 1'-H), 4.42(dd, CH(OCH3)2), 4.46(m, 4”-H), 4.48(m, 5”-H), 4.80(d, 1”-H), 5.04(m, 15-H), 5.36(m, 3-H), 7.50(d, isoquinoline), 7.58(dt, isoquinoline), 7.66(dt, isoquinoline), 7.81(d, isoquinoline), 8.11(d, isoquinoline), 8.41(d, isoquinoline).
(d)実施例2(b)と同様の方法で、実施例30(c)の化合物3.3 mgから、標記化合物3.0 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(ESMS):m/z 1059 (M+H)+
(2)比旋光度:[α]D 21 -57°(c0.25, CHCl3)
(3)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):0.91(d, 8-CH3), 1.11(d, 6”-H), 1.16(t, NHCH2CH3), 1.16(d, 6'-H), 1.46(s, 3”-CH3), 1.68(dd, 2”-Hax), 2.33(s, NCH3), 2.52(s, 3'-N(CH3)2), 2.84(dd, 2-H), 2.90(dd, 6-CH2), 3.20(d, 2”-Heq), 3.39(dd, 2'-H), 3.67(s, 4-OCH3), 3.84(br d, 5-H), 3.97(br d, 4-H), 4.38(d, 1'-H), 4.40(d, 4”-H), 4.44(dq, 5”-H), 4.81(d, 1”-H), 5.04(m, 15-H), 5.43(m, 3-H), 7.50(d, isoquinoline), 7.58(dt, isoquinoline), 7.66(dt, isoquinoline), 7.81(d, isoquinoline), 8.11(d, isoquinoline), 8.41(d, isoquinoline), 9.62(s, CHO).
Figure 0005107723
実施例31
式(1)において、R1がプロピオニル基、R2が水素原子、R3が2-ヒドロキシエチル基、R4がトランス-3-(キノリン-3-イル)-2-プロペニル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物の製造方法
(a)式(26a)の化合物2.0 g及び参考例5の化合物356 mgをジクロロエタン25 mlに溶解し、氷冷下、酢酸0.4 ml及びナトリウムトリアセトキシボロヒドリド767 mgを加え、室温で3時間撹拌した。反応液を氷冷し、tert-ブチル N-(2-オキソエチル)カーバメート580 μl及びナトリウムシアノボロヒドリド170 mgを加え、さらに室温で6時間攪拌した。反応液を酢酸エチル150 mlで希釈し、水50 mlで4回、25%食塩水50 mlで順次洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、これを濾過し、濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール (50:1〜10:1))で精製して、工程図13の式(27)の化合物572 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(FAB):m/z 1151 (M+H)+
(2)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):0.06(s, SiCH3), 0.08(s, SiCH3), 0.89(s, SiC(CH3)3), 1.12(s, 3”-CH3), 1.13(d, 6”-H), 1.14(t, 3-OCOCH2CH3), 1.18(t, 4”-OCOCH2CH3), 1.27(d, 6'-H), 1.85(dd, 2”-Hax), 2.02 (d, 2”-Heq), 2.05(s,9-OCOCH3), 2.05(s, 2'-OCOCH3), 2.03(br dd, CH2=CHCH2), 2.41(s, 3'-N(CH3)2), 2.66(br d, 10-H), 2.73(t, 3'-H), 3.22(s, CH(OCH3)2), 3.27(s, CH(OCH3)2), 3.51(brd, 4-H), 3.55(s, 4-OCH3), 3.63(m, 15-H), 3.90(br d, 5-H), 4.38(dq, 5”-H), 4.55(dd, CH(OCH3)2), 4.62(d, 4”-H), 4.74(d, 1'-H), 5.00(dd, 2'-H), 5.06(d, 1”-H), 5.12(br dd, 9-H), 5.19(m, 3-H), 5.82(m, CH=CH2).
(b)2-メチル-6-ニトロ安息香酸無水物45.3 mg及び4-ジメチルアミノピリジン35.3 mgをテトラヒドロフラン16 mlに溶解し、氷冷下で実施例31(a)の化合物105 mgのテトラヒドロフラン5 ml溶液を1時間かけて滴下後、氷冷から室温にしつつ7時間撹拌した。反応液に酢酸エチル60 ml、飽和塩化アンモニウム水溶液20 ml及び25%食塩水10 mlを加え、有機層を分離した後、この有機層を25%食塩水30 mlで洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、これを濾過し、濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル(1:1))で精製して、工程図13の式(28)の化合物78.4 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(FAB):m/z 1133 (M+H)+
(2)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):0.04(s, Si(CH3)2), 0.88(s, SiC(CH3)3), 0.93(d, 8-CH3), 1.12(s, 3”-CH3), 1.13(d, 6”-H), 1.14(t, 3-OCOCH2CH3), 1.18(t, 4”-OCOCH2CH3), 1.28(d, 6'-H), 1.40(m, 7-H), 1.47(m, 6-CH2), 1.71(m, 8-H), 1.85(dd, 2”-Hax), 2.02(d, 2”-Heq), 2.05(s, 9-OCOCH3), 2.06(s, 2'-OCOCH3), 2.30(m, 15-CH2), 2.41(s, 3'-N(CH3)2), 2.74(t, 3'-H), 2.85(dd, 2-H), 3.16(s, CH(OCH3)2), 3.26(s, CH(OCH3)2), 3.34(m, 4'-H), 3.36(m, 5'-H), 3.60(s, 4-OCH3), 3.62(s, SiOCH2), 3.92(br d, 5-H), 4.39(dq, 5”-H), 4.55(dd, CH(OCH3)2), 4.62(d, 4”-H), 4.72(d, 1'-H), 4.86(m, 9-H), 5.02(dd, 2'-H), 5.72(m, CH2=CH).
(c)実施例1(b)と同様の方法で、実施例31(b)の化合物311 mgから、工程図13の式(29)の化合物209 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(FAB):m/z 1260 (M+H)+
(2)1H NMRスペクトル(300 MHz, CDCl3) δ(ppm):0.05(s, Si(CH3)2), 0.87(s, SiC(CH3)3), 0.93(d, 8-CH3), 1.12(s, 3”-CH3), 1.13(d, 6”-H), 1.13(t, 3-OCOCH2CH3), 1.18(t, 4”-OCOCH2CH3), 1.28(d, 6'-H), 1.85(dd, 2”-Hax), 2.02(d, 2”-Heq), 2.05(s, 9-OCOCH3), 2.05(s, 2'-OCOCH3), 2.41(s, 3'-N(CH3)2), 2.73(t, 3'-H), 2.84(dd, 2-H), 3.15(s, CH(OCH3)2), 3.25(s, CH(OCH3)2), 3.32(m, 4'-H), 3.35(m, 5'-H), 3.57(s, 4-OCH3), 3.62(s, SiOCH2), 3.93(br d, 5-H), 4.28(br s, 3”-H), 4.38(dq, 5”-H), 4.54(dd, CH(OCH3)2), 4.62(d, 4”-H), 4.71(d, 1'-H), 4.89(m, 9-H), 5.02(dd, 2'-H), 5.08(m, 3-H), 5.09(d, 1”-H), 5.12(m, 15-H), 6.37(dt, CH=CH), 6.61(d, CH=CH), 7.52(ddd, quinoline), 7.66(ddd, quinoline), 7.78(br d, quinoline), 8.02(d, quinoline), 8.06(br d, quinoline), 8.95(d, quinoline).
(d)実施例1(a)と同様の方法で、実施例31( c)の化合物209 mgから、工程図13の式(30)の化合物180 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(FAB) :m/z 1331 (M+H)+
(2)1H NMRスペクトル(300 MHz, CDCl3) δ(ppm) :0.01(s, Si(CH3)2), 0.84(s, SiC(CH3)3), 0.91(d, 8-CH3), 1.10(d, 6”-H), 1.11(t, 3-OCOCH2CH3), 1.14(t, 3”-OCOCH2CH3), 1.16(t, NHCH2CH3), 1.17(d, 6'-H), 1.45(s, 3”-CH3), 1.66(dd, 2”-Hax), 2.02(s, 9-OCOCH3), 2.02(s, 2'-OCOCH3), 2.40(s, 3'-N(CH3)2), 2.82(dd, 2-H), 3.11(m, 4'-H), 3.13(s, CH(OCH3)2), 3.16(d, 2”-Heq), 3.23(s, CH(OCH3)2), 3.48(br d, 4-H), 3.55(s, 4-OCH3), 3.60(s, SiOCH2), 3.89(br d, 5-H), 4.38(m, 4”-H), 4.40(m,5”-H), 4.51(dd, CH(OCH3)2), 4.63(d, 1'-H), 4.76(d, 1”-H), 4.82(t, NH), 4.86(m, 9-H), 4.94(dd, 2'-H), 5.08(m, 3-H), 5.10(m, 15-H), 6.35(dt, CH=CH), 6.58(d, CH=CH), 7.50(ddd, quinoline), 7.63(ddd, quinoline), 7.76(br d, quinoline), 8.00(d, quinoline), 8.03(br d, quinoline), 8.92(d, quinoline).
(e)実施例1(c)と同様の方法で、実施例31(d)の化合物30 .3 mgから、工程図13の式(31)の化合物21.9 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(FAB) :m/z 1247 (M+H)+
(2)1H NMRスペクトル(300 MHz, CDCl3) δ(ppm):0.05(s, Si(CH3)2), 0.88(d, 8-CH3), 0.88(s, SiC(CH3)3), 1.11(d, 6”-H), 1.16(t, NHCH2CH3), 1.20(d, 6'-H), 1.47(s, 3”-CH3), 1.69(dd, 2”-Hax), 2.52(s, 3'-N(CH3)2), 2.81(dd, 2-H), 3.15(s, CH(OCH3)2), 3.21(d, 2”-Heq), 3.25(s, CH(OCH3)2), 3.48(dd, 2'-H), 3.64(s, 4-OCH3), 3.88(br s, 4-H), 3.88(br s, 5-H), 4.43(d, 1'-H), 4.48(dd, CH(OCH3)2), 4.81(d, 1”-H), 5.12(m, 15-H), 4.45(dq, 5”-H), 5.42(br dd, 3-H), 6.35(dt, CH=CH), 6.59(d, CH=CH), 7.52(ddd, quinoline), 7.66(ddd, quinoline), 7.78(br d, quinoline), 8.00(d, quinoline), 8.06(br d, quinoline), 8.93(d, quinoline).
(f)実施例2(b)と同様の方法で、実施例31(e)の化合物21.9 mgから、標記化合物18 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(FAB) :m/z 1087 (M+H)+
(2)比旋光度:[α]D 28 -54°(c0.90, CHCl3)
(3)1H NMRスペクトル(300 MHz, CDCl3) δ(ppm) :0.91(d, 8-CH3), 1.42(m, 8-H), 1.47(s, 3”-CH3), 1.70(dd, 2”-Hax), 1.78(m, 14-H), 2.54(s, 3'-N(CH3)2), 2.85(dd, 2-H), 2.91(dd, 6-CH2), 3.21(d, 2”-Heq), 3.25(dq, NH), 3.37(dd, 2'-H), 3.45(m, 9-H), 3.63(t, HOCH2), 3.65(s, 4-OCH3), 4.39(d, 1'-H), 4.42(m, 4”-H), 4.45(m,5”-H), 4.81(t, NH), 4.83(d, 1”-H), 5.15(m, 15-H), 5.47(br dd, 3-H), 6.34(dt, CH=CH), 6.59(d, CH=CH), 7.52(ddd, quinoline), 7.66(ddd, quinoline), 7.78(dd, quinoline), 8.00(d, quinoline), 8.06(br d, quinoline), 8.93(d, quinoline), 9.64(s, CHO).
Figure 0005107723
実施例32
式(1)において、R1及びR2が水素原子、R3がメチル基、R4がトランス-3-(キノリン-3-イル)-2-プロペニル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物の製造方法
(a)工程図14の式(32)の化合物(J. Antibiot., 51, 771(1998))1.91 gにアセトン47 ml及び水7.1 mlを加え溶解し、N-メチルモルホリン-N-オキシド940 μl及び4%四酸化オスミウム水溶液1.9 mlを加え、室温で撹拌した。23.5時間後、N-メチルモルホリン-N-オキシド470 μlを加え、さらに7時間撹拌した。反応液を減圧濃縮した後、酢酸エチル50mlを加え、有機層を水10 ml、5%チオ硫酸ナトリウム水溶液20 ml、飽和食塩水20 mlで順次洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、これを濾過した後、濾液を減圧濃縮して、テトラオール体(工程図14の式(33)の化合物)2.10 gを得た。この粗生成物200 mgをベンゼン3 mlに溶解し、炭酸ナトリウム166 mgを加えた後、4回に分けて四酢酸鉛216 mgを10分間で加えた。反応液を室温で10分間攪拌した後、酢酸エチル25 mlを用いて不溶物をセライトろ過した。工程図14の式(34)の化合物を含むろ液に、1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]-ウンデセン45 μlを加え、室温で30分間攪拌した。反応液を約10分の1まで減圧濃縮して得られた溶液をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム〜クロロホルム−メタノール (80:1〜50:1))で精製して、工程図14の式(26b)の化合物75 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(FAB):m/z 892 (M+H)+
(2)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):0.04(s, SiCH3), 0.05(s, SiCH3), 0.86(s, SiC(CH3)3), 1.02(d, 8-Me), 1.12(s, 3”-CH3), 1.13(d, 6”-H), 1.18(t, 4”-OCOCH2CH3), 1.31(d, 6'-H), 1.44(br dd, 7-H), 1.68(m, 6-CH2), 1.86(dd, 2”-Hax),1.95(m, 6-H), 2.02(d, 2”-Heq), 2.05(s, 2'-OCOCH3), 2.11(m, 6-CH2), 2.17(s, 9-OCOCH3), 2.36(m, 8-H), 2.41(s, 3'-N(CH3)2), 2.75(t, 3'-H), 2.82(dd, 2-H), 3.08(br d, 4-H), 3.37(t, 5'-H), 3.43(s, 4-OCH3), 3.79(dd, 5-H), 4.01(br dd, 3-H), 4.40(dq, 5”-H), 4.42(d, 1'-H), 4.63(d, 4”-H), 4.93(d, 9-H), 5.00(m, CHOSi), 5.02(dd, 2'-H), 5.09(d, 1”-H), 9.58(s, CHO).
(b)反応容器に実施例32(a)の化合物1.8 g、モレキュラシーブ3A 9g及びジメチルホルムアミド26 mlを入れ、(R)-7-メチルアミノ-1-ヘプテン-4-オール(WO2005/019238、参考例22)378 mgのジメチルホルムアミド10 ml溶液を加え、室温で5時間撹拌した。反応液にナトリウムボロヒドリド76 mgを加え、さらに室温で2時間攪拌した。酢酸エチル200 mlを用いて反応液をセライト濾過した後、濾液を水90 ml、飽和食塩水90 mlで順次洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、これを濾過し、濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール (50:1〜30:1))で精製して、工程図14の式(35)の化合物746 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(FAB):m/z 1019 (M+H)+
(2)比旋光度:[α]D 25 -79°(c0.76, CHCl3)
(3)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):0.05(s, SiCH3), 0.06(s, SiCH3), 0.86(s, SiC(CH3)3), 0.88(d, 8-CH3), 1.12(s, 3”-CH3), 1.13(d, 6”-H), 1.18(t, 4”-OCOCH2CH3), 1.30(d, 6'-H), 1.39(m, 14-H), 1.86(dd, 2”-Hax), 1.91(d, 2”-Heq),2.05(s, 9-OCOCH3), 2.08(s, 2'-OCOCH3), 2.26(s, NCH3), 2.41(s, 3'-N(CH3)2), 2.75(t, 3'-H), 2.79(dd, 2-H), 3.10(br d, 4-H), 3.34(m, 4'-H), 3.36(m, 5'-H), 3.45(s, 4-OCH3), 3.56(br dd, 15-H), 3.78(dd, 5-H), 4.02(br dd, 3-H), 4.40(d, 1'-H), 4.41(dq, 5”-H), 4.63(d, 4”-H), 5.04(dd, 2'-H), 5.09(d, 1”-H), 5.85(ddt, CH=CH2).
(c)実施例31(b)と同様の方法で、実施例32(b)の化合物730 mgの化合物 から、工程図14の式(13d)の化合物487 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(FAB):m/z 1001 (M+H)+
(2)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):0.11(s, SiCH3), 0.12(s, SiCH3), 0.63(br dd, 7-H), 0.89(s, SiC(CH3)3), 0.91(d, 8-CH3), 1.12(s, 3”-CH3), 1.13(d, 6”-H), 1.18(t, 4”-OCOCH2CH3), 1.28(d, 6'-H), 1.47(m, 13-H), 1.47(m, 6-CH2), 1.62(m, 14-H), 1.85(dd, 2”-Hax), 2.02(d, 2”-Heq), 2.02(s, 9-OCOCH3), 2.06(s, 2'-OCOCH3), 2.15(br dd, 7-H), 2.26(s, NCH3), 2.41(s, 3'-N(CH3)2), 2.59(dd, 2-H), 2.65(dd, 10-H), 2.76(t, 3'-H), 2.77(dd, 2-H), 3.02(dd, 4-H), 3.31(m, 4'-H), 3.32(m, 5'-H), 3.53(s, 4-OCH3), 3.64(dd, 5-H), 4.12(br d, 3-H), 4.23(br s, 3”-OH), 4.41(dq, 5”-H), 4.54(d, 1'-H), 4.62(d, 4”-H), 4.86(m, 15-H), 4.90(dd, CHSi), 5.00(m, 9-H), 5.01(dd, 2'-H), 5.09(d, 1”-H), 5.10(m, CH2=CH), 5.73(m, CH=CH2).
(d)実施例1(b)と同様の方法で、実施例32(c)の化合物120 mgから、カップリング化合物(工程図14の式(23d)において、Arがキノリン-3-イル基で表される化合物)71 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(FAB) :m/z 1128 (M+H)+
(2)比旋光度:[α]D 24 -70°(c1.0, CHCl3)
(3)1H NMRスペクトル(300 MHz, CDCl3) δ(ppm) :0.11(s, SiCH3), 0.12(s, SiCH3),0.66(br dd, 7-H), 0.89(s, SiC(CH3)3), 0.92(d, 8-CH3), 1.12(s, 3”-CH3), 1.13(d,6”-H), 1.18(t, 4”-OCOCH2CH3), 1.29(d, 6'-H), 1.46(m, 6-CH2), 1.85(dd, 2”-Hax), 2.02(d, 2”-Heq), 2.03(s, 9-OCOCH3), 2.07(s, 2'-OCOCH3), 2.15(br dd, 7-H), 2.29(s, NCH3), 2.41(s, 3'-N(CH3)2), 2.55(dd, 2-H), 2.75(t, 3'-H), 2.79(dd, 2-H), 3.04(br d, 4-H), 3.31(m, 4'-H), 3.33(m, 5'-H), 3.54(s, 4-OCH3), 3.64(dd, 5-H), 4.15(br dd, 3-H), 4.23(br s, 3”-OH), 4.41(dq, 5”-H), 4.54(d, 1'-H), 4.62(d, 4”-H), 4.93(dd, CHSi), 5.01(dd, 2'-H), 5.09(d, 1”-H), 6.36(dt, CH=CH), 6.61(d, CH=CH), 7.53(ddd, quinoline), 7.67(ddd, quinoline), 7.80(br d, quinoline), 8.02(d, quinoline), 8.07(br d, quinoline), 8.95(d, quinoline).
(e)実施例1(a)と同様の方法で、実施例32(d)の化合物70 mgから、カルバモイル化合物(工程図14の式(15d)において、Arがキノリン-3-イル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物)63.5 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(FAB) :m/z 1199 (M+H)+
(2)比旋光度:[α]D 24 -77°(c1.0, CHCl3)
(3)1H NMRスペクトル(300 MHz, CDCl3) δ(ppm):0.11(s, SiCH3), 0.12(s, SiCH3), 0.64(br dd, 7-H), 0.89(s, SiC(CH3)3), 0.91(d, 8-CH3), 1.12(d, 6”-H), 1.14(t, 3”-OCOCH2CH3), 1.16(t, NHCH2CH3), 1.21(d, 6'-H), 1.47(s, 3”-CH3), 1.69(dd, 2”-Hax), 2.02(s, 9-OCOCH3), 2.06(s, 2'-OCOCH3), 2.15(m, 7-H), 2.27(s, NCH3), 2.42(s, 3'-N(CH3)2), 2.55(t, 3'-H), 2.59(dd, 2-H), 2.77(dd, 2-H), 3.06(br d, 4-H),3.11(m, 4'-H), 3.14(m, 5'-H), 3.20(d, 2”-Heq), 3.24(dq, NHCH2CH3), 3.52(s, 4-OCH3), 3.62(dd, 5-H), 4.14(br dd, 3-H), 4.41(d, 4”-H), 4.41(dq, 5”-H), 4.48(d, 1'-H), 4.81(d, 1”-H), 4.91(m, CHOSi), 4.94(dd, 2'-H), 5.02(m, 9-H), 6.36(dt, CH=CH), 6.61(d, CH=CH), 7.53(ddd, quinoline), 7.66(ddd, quinoline), 7.79(br d,quinoline), 8.02(d, quinoline), 8.07(br d, quinoline), 8.95(d, quinoline).
(f)実施例1(c)と同様の方法で、実施例32(e)の化合物62 mgから、脱アセチル化合物(工程図14の式(18d)において、Arがキノリン-3-イル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物)14 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(FAB):m/z 1115 (M+H)+
(2)比旋光度:[α]D 25 -52°(c0.76, CHCl3)
(3)1H NMRスペクトル(300 MHz, CDCl3) δ(ppm):0.10(s, Si(CH3)2), 0.88(s, SiC(CH3)3), 0.96(d, 8-CH3), 1.13(t, 3”-OCOCH2CH3), 1.14(d, 6”-H), 1.17(t, NHCH2CH3), 1.21(d, 6'-H), 1.48(s, 3”-CH3), 1.70(dd, 2”-Hax), 2.41(t, 3'-H), 2.45(s, NCH3), 2.54(s, 3'-N(CH3)2), 2.82(dd, 2-H), 3.23(d, 2”-Heq), 3.42(dd, 2'-H), 3.55(s, 4-OCH3), 3.70(dd, 5-H), 3.87(br dd, 3-H), 4.30(d, 1'-H), 4.42(d, 4”-H), 4.45(dq, 5”-H), 4.85(d, 1”-H), 6.36(dt, CH=CH), 6.61(d, CH=CH), 7.53(ddd, quinoline), 7.67(ddd, quinoline), 7.79(br d, quinoline), 8.02(d, quinoline), 8.07(brd, quinoline), 8.96(d, quinoline).
(g)実施例1(d)と同様の方法で、実施例32(f)の化合物16 mgから、標記化合物12.5 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(FAB):m/z 1001 (M+H)+
(2)比旋光度:[α]D 23 -53°(c0.50, CHCl3)
(3)1H NMRスペクトル(300 MHz, CDCl3) δ(ppm):0.89(d, 8-CH3), 1.14(d, 6”-H), 1.14(t, 3”-OCOCH2CH3), 1.16(t, NHCH2CH3), 1.17(d, 6'-H), 1.47(s, 3”-CH3), 1.51(m, 8-H), 1.70(dd, 2”-Hax), 2.31(s, NCH3), 2.41(dd, 6-CH2), 2.53(s, 3'-N(CH3)2), 2.94(dd, 6-CH2), 3.21(d, 2”-Heq), 3.25(m, 5'-H), 3.38(m, 9-H), 3.40(dd, 2'-H), 3.60(s, 4-OCH3), 3.64(br d, 4-H), 3.89(br d, 5-H), 4.35(d, 1'-H), 4.38(m, 3-H), 4.42(m, 4”-H), 4.45(m, 5”-H), 4.80(t, NH), 4.83(d, 1”-H), 5.12(m, 15-H), 6.38(dt, CH=CH), 6.61(d, CH=CH), 7.52(ddd, quinoline), 7.66(ddd, quinoline),7.79(br d, quinoline), 8.02(d, quinoline), 8.06(br d, quinoline), 8.95(d, quinoline), 9.73(s, CHO).
実施例33
式(1)において、R1及びR2が水素原子、R3がメチル基、R4がトランス-3-(イソキノリン-4-イル)-2-プロペニル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物の製造方法
(a)実施例1(b)と同様の方法で、実施例32(c)の化合物120 mgから、カップリング化合物(工程図14の式(23d)において、Arがイソキノリン-4-イル基で表される化合物)108 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(FAB):m/z 1128 (M+H)+
(2)比旋光度:[α]D 23 -71°(c1.0, CHCl3)
(3)1H NMRスペクトル(300 MHz, CDCl3) δ(ppm):0.11(s, SiCH3), 0.12(s, SiCH3), 0.67(br dd, 7-H), 0.89(s, SiC(CH3)3), 0.92(d, 8-CH3), 1.12(s, 3”-CH3), 1.13(d, 6”-H), 1.18(t, 4”-OCOCH2CH3), 1.29(d, 6'-H), 1.49(dd, 6-CH2), 1.85(dd, 2”-Hax), 1.94(d, 2”-Heq), 2.03(s, 9-OCOCH3), 2.08(s, 2'-OCOCH3), 2.32(s, NCH3), 2.41(s, 3'-N(CH3)2), 2.62(dd, 2-H), 2.78(dd, 2-H), 2.78(t, 3'-H), 3.05(br d, 4-H), 3.31(m, 4'-H), 3.33(m, 5'-H), 3.54(s, 4-OCH3), 3.65(dd, 5-H), 4.16(br dd, 3-H), 4.22(br s, 3”-OH), 4.41(dq, 5”-H), 4.54(d, 1'-H), 4.62(d, 4”-H), 4.93(brd, CHOSi), 5.01(dd, 2'-H), 5.09(d, 1”-H), 6.22(dt, CH=CH), 7.05(d, CH=CH), 7.62(dd, isoquinoline), 7.73(dd, isoquinoline), 7.98(d, isoquinoline), 8.04(d, isoquinoline), 8.56(s, isoquinoline), 9.15(s, isoquinoline).
(b)実施例1(a)と同様の方法で、実施例33(a)の化合物108 mgから、カルバモイル化合物(工程図14の式(15d)において、Arがイソキノリン-4-イル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物)89 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(FAB):m/z 1199 (M+H)+
(2)比旋光度:[α]D 22 -75°(c1.0, CHCl3)
(3)1H NMRスペクトル(300 MHz, CDCl3) δ(ppm):0.11(s, SiCH3), 0.12(s, SiCH3), 0.64(br dd, 7-H), 0.89(s, SiC(CH3)3), 0.92(d, 8-CH3), 1.12(t, 3”-OCOCH2CH3), 1.13(d, 6”-H), 1.16(t, NHCH2CH3), 1.21(d, 6'-H), 1.48(s, 3”-CH3), 1.69(dd, 2”-Hax), 2.28(s, NCH3), 2.42(s, 3'-N(CH3)2), 2.59(t, 3'-H), 2.77(dd, 2-H), 3.07(brd, 4-H), 3.53(s, 4-OCH3), 3.63(dd, 5-H), 4.16(br dd, 3-H), 4.41(m, 4”-H), 4.44(m, 5”-H), 4.49(d, 1'-H), 4.81(d, 1”-H), 4.88(t, NH), 4.93(m, CHOSi), 4.96(dd, 2'-H), 5.00(m, 15-H), 5.02(m, 9-H), 6.22(dt, CH=CH), 7.05(d, CH=CH), 7.62(ddd, isoquinoline), 7.73(ddd, isoquinoline), 7.98(br d, isoquinoline), 8.03(br d, isoquinoline), 8.56(s, isoquinoline), 9.15(s, isoquinoline).
(c)実施例1(c)と同様の方法で、実施例33(b)の化合物89 mgから、脱アセチル化合物(工程図14の式(18d)において、Arがイソキノリン-4-イル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物)52.2 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(FAB):m/z 1115 (M+H)+
(2)比旋光度:[α]D 21 -55°(c1.0, CHCl3)
(3)1H NMRスペクトル(300 MHz, CDCl3) δ(ppm):0.08(s, Si(CH3)2), 0.87(s, SiC(CH3)3), 0.95(d, 8-CH3), 1.12(t, 3”-OCOCH2CH3), 1.13(d, 6”-H), 1.17(t, NHCH2CH3), 1.21(d, 6'-H), 1.48(s, 3”-CH3), 1.70(dd, 2”-Hax), 1.97(m, 8-H), 2.42(s, NCH3), 2.54(s, 3'-N(CH3)2), 2.60(dd, 2-H), 2.83(dd, 2-H), 3.22(d, 2”-Heq), 3.43(dd, 2'-H), 3.56(s, 4-OCH3), 3.70(dd, 5-H), 3.85(br d, 9-H), 4.14(br dd, 3-H), 4.29(d, 1'-H), 4.41(d, 4”-H), 4.48(dq, 5”-H), 4.83(d, 1”-H), 4.93(m, 15-H), 6.22(dt, CH=CH), 7.05(d, CH=CH), 7.62(br d, isoquinoline), 7.74(ddd, isoquinoline), 7.98(br d, isoquinoline), 8.04(br d, isoquinoline), 8.56(s, isoquinoline), 9.16(s, isoquinoline).
(d)実施例1(d)と同様の方法で、実施例33(c)の化合物52 mgから、標記化合物33.5 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(FAB):m/z 1001 (M+H)+
(2)比旋光度:[α]D 25 -54°(c1.0, CHCl3)
(3)1H NMRスペクトル(300 MHz, CDCl3) δ(ppm):0.90(d, 8-CH3), 1.14(d, 6”-H), 1.14(t, 3”-OCOCH2CH3), 1.16(t, NHCH2CH3), 1.17(d, 6'-H), 1.24(br d, 7-H), 1.47(s, 3”-CH3), 1.53(m, 8-H), 1.69(dd, 2”-Hax), 1.80(m, 14-H), 2.35(s, NCH3), 2.42(dd, 6-CH2), 2.52(s, 3'-N(CH3)2), 2.94(dd, 6-CH2), 3.15(t, 4'-H), 3.21(d, 2”-Heq), 3.41(dd, 2'-H), 3.59(s, 4-OCH3), 3.66(br d, 4-H), 3.88(br d, 5-H), 4.34(d, 1'-H), 4.41(d, 4”-H), 4.46(dq, 5”-H), 4.82(d, 1”-H), 5.16(m, 15-H), 6.23(dt, CH=CH), 7.03(d, CH=CH), 7.61(ddd, isoquinoline), 7.73(ddd, isoquinoline), 7.97(br d, isoquinoline), 8.04(br d, isoquinoline), 8.54(s, isoquinoline), 9.14(s, isoquinoline), 9.74(s, CHO).
実施例34
式(1)において、R1及びR2が水素原子、R3がメチル基、R4がトランス-3-(イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)-2-プロペニル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物の製造方法
(a)実施例1(a)と同様の方法で、工程図10の式(13c)のアリル体の代わりに実施例32(c)の化合物1.03 gを用いて、カルバモイル化合物(工程図14の式(14d)において、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物)1.03 gを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(FAB):m/z 1072 (M+H)+
(2)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):0.11(s, SiCH3), 0.12(s, SiCH3), 0.63(dd, 7-H), 0.89(s, SiC(CH3)3), 0.91(d, 8-CH3), 1.12(d, 6”-H), 1.14(t, 3”-OCOCH2CH3), 1.16(t, NHCH2CH3), 1.20(d, 6'-H), 1.47(s, 3”-CH3), 1.68(dd, 2”-Hax), 2.01(s, 9-OCOCH3), 2.06(s, 2'-OCOCH3), 2.29(s, NCH3), 2.42(s, 3'-N(CH3)2), 2.74(dd, 2-H), 3.03(br d, 4-H), 3.20(d, 2”-Heq), 3.52(s, 4-OCH3), 3.62(dd, 5-H),4.11(m, 3-H), 4.39(d, 4”-H), 4.44(dq, 5”-H), 4.48(d, 1'-H), 4.81(d, 1”-H), 4.84(m, 15-H), 4.92(m, CHOSi), 4.95(dd, 2'-H), 5.02(m, 9-H), 5.08(m, CH=CH2), 5.72(m, CH=CH2).
(b)実施例1(b)と同様の方法で、3-ブロモキノリンの代わりに3-ブロモイミダゾ[1,2-a]ピリジンを用い、また1,4-ジオキサンの代わりにジメチルホルムアミドを用い、実施例34(a)の化合物50 mgから、カップリング化合物(工程図14の式(15d)において、Arがイミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物)を得た。本化合物はマススペクトルを測定後、次の行程に用いた。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(ESMS):m/z 1188 (M+H)+
(c)実施例1(c)と同様の方法で、実施例34(b)の化合物から、脱アセチル化合物(工程図14の式(18d)において、Arがイミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物)を得た。本化合物はマススペクトルを測定後、次の行程に用いた。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(ESMS):m/z 1104 (M+H)+
(d)実施例2(b)と同様の方法で、実施例34(c)の化合物から、標記化合物3.7 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(ESMS):m/z 990 (M+H)+
(2)比旋光度:[α]D 18 -50°(c0.31, CHCl3)
(3)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):0.89(d, 8-CH3), 1.09(d, 6”-H), 1.13(t, 3”-OCOCH2CH3), 1.16(t, NHCH2CH3), 1.17(d, 6'-H), 1.46(s, 3”-CH3), 1.69(dd, 2”-Hax), 2.38(s, NCH3), 2.52(s, 3'-N(CH3)2), 2.67(dd, 2-H), 2.94(dd, 6-CH2), 3.20(d, 2”-Heq), 3.38(dd, 2'-H), 3.58(s, 4-OCH3), 3.60(br d, 4-H), 3.85(brd, 5-H), 4.33(d, 1'-H), 4.34(m, 3-H), 4.39(d, 4”-H), 4.45(dq, 5”-H), 4.82(d, 1”-H), 5.10(m, 15-H), 6.45(dt, CH=CH), 6.54(d, CH=CH), 7.16(ddd, imidazopyridine), 7.59(d, imidazopyridine), 7.69(s, imidazopyridine), 8.11(d, imidazopyridine), 9.72(s, CHO).
実施例35
式(1)において、R1及びR2が水素原子、R3がメチル基、R4がトランス-3-(ナフタレン-2-イル)-2-プロペニル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物の製造方法
(a)実施例1(b)と同様の方法で、3-ブロモキノリンの代わりに2-ブロモナフタレンを用い、また1,4-ジオキサンの代わりにジメチルホルムアミドを用い、実施例34(a)の化合物50 mgから、カップリング化合物(工程図14の式(15d)において、Arがナフタレン-2-イル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物)を得た。本化合物はマススペクトルを測定後、次の行程に用いた。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(ESMS):m/z 1198 (M+H)+
(b)実施例1(c)と同様の方法で、実施例35(a)の化合物から、脱アセチル化合物(工程図14の式(18d)において、Arがナフタレン-2-イル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物)を得た。本化合物はマススペクトルを測定後、次の行程に用いた。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(ESMS):m/z 1114 (M+H)+
(c)実施例2(b)と同様の方法で、実施例35(b)の化合物から、標記化合物14.8 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(ESMS) : m/z 1000 (M+H)+
(2)比旋光度:[α]D 18 -59°(c1.23, CHCl3)
(3)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):0.89(d, 8-CH3), 1.11(d, 6”-H), 1.13(t, 3”-OCOCH2CH3), 1.16(t, NHCH2CH3), 1.17(d, 6'-H), 1.46(s, 3”-CH3), 1.68(dd, 2”-Hax), 2.31(s, NCH3), 2.51(s, 3'-N(CH3)2), 2.67(dd, 2-H), 2.92(dd, 6-CH2), 3.15(t, 4'-H), 3.20(d, 2”-Heq), 3.39(dd, 2'-H), 3.58(s, 4-OCH3), 3.65(br d, 4-H), 3.87(br d, 5-H), 4.33(d, 1'-H), 4.34(m, 3-H), 4.39(d, 4”-H), 4.45(dq,5”-H), 4.81(d, 1”-H), 5.10(m, 15-H), 6.24(dt, CH=CH), 6.59(d, CH=CH), 7.42(m,naphthalene), 7.54(dd, naphthalene), 7.67(s, naphthalene), 7.76(m, naphthalene), 9.72(s, CHO).
実施例36
式(1)において、R1及びR2が水素原子、R3がメチル基、R4がトランス-3-(イミダゾ[1,2-a]ピリミジン-6-イル)-2-プロペニル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物の製造方法
(a)実施例1(b)と同様の方法で、3-ブロモキノリンの代わりに6-ブロモイミダゾ[1,2-a]ピリミジンを用い、また1,4-ジオキサンの代わりにジメチルホルムアミドを用い、実施例34(a)の化合物50 mgから、カップリング化合物(工程図14の式(15d)において、Arがイミダゾ[1,2-a]ピリミジン-6-イル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物)を得た。本化合物はマススペクトルを測定後、次の行程に用いた。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(ESMS):m/z 1189 (M+H)+
(b)実施例1(c)と同様の方法で、実施例36(a)の化合物から、脱アセチル化合物(工程図14の式(18d)において、Arがイミダゾ[1,2-a]ピリミジン-6-イル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物)を得た。本化合物はマススペクトルを測定後、次の行程に用いた。
本化合物の理化学的性状
マススペクトル(ESMS):m/z 1105 (M+H)+
(c)実施例2(b)と同様の方法で、実施例36(b)の化合物から、標記化合物6.4 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(ESMS):m/z 991 (M+H)+
(2)比旋光度:[α]D 18 -36°(c0.53, CHCl3)
(3)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):0.88(d, 8-CH3), 1.09(d, 6”-H), 1.13(t, 3”-OCOCH2CH3), 1.16(t, NHCH2CH3), 1.17(d, 6'-H), 1.46(s, 3”-CH3), 1.69(dd, 2”-Hax), 2.38(s, NCH3), 2.52(s, 3'-N(CH3)2), 2.73(dd, 2-H), 2.97(dd, 6-CH2), 3.17(t, 4'-H), 3.21(d, 2”-Heq), 3.35(dd, 2'-H), 3.51(br d, 4-H), 3.58(s, 4-OCH3), 3.83(br d, 5-H), 4.34(d, 1'-H), 4.38(m, 3-H), 4.40(m, 4”-H), 4.43(m, 5”-H), 4.82(d, 1”-H), 5.09(m, 15-H), 6.26(dt, CH=CH), 6.39(d, CH=CH), 7.51(d, imidazopyrimidine), 7.75(d, imidazopyrimidine), 8.37(d, imidazopyrimidine), 8.63(d, imidazopyrimidine), 9.69(s, CHO).
実施例37
式(1)において、R1及びR2が水素原子、R3がメチル基、R4がトランス-3-(6-ジメチルアミノピリジン-3-イル)-2-プロペニル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物の製造方法
(a)実施例1(b)と同様の方法で、3-ブロモキノリンの代わりに5-ブロモ-2-ジメチルアミノピリジンを用い、また1,4-ジオキサンの代わりにジメチルホルムアミドを用い、実施例34(a)の化合物50 mgから、カップリング化合物(工程図14の式(15d)において、Arが6-ジメチルアミノピリジン-3-イル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物)を得た。本化合物はマススペクトルを測定後、次の行程に用いた。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(ESMS):m/z 1192 (M+H)+
(b)実施例1(c)と同様の方法で、実施例37(a)の化合物から、脱アセチル化合物(工程図14の式(18d)において、Arが6-ジメチルアミノピリジン-3-イル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物)を得た。本化合物はマススペクトルを測定後、次の行程に用いた。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(ESMS):m/z 1108 (M+H)+
(c)実施例2(b)と同様の方法で、実施例37(b)の化合物から、標記化合物4.9 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(ESMS):m/z 994 (M+H)+
(2)比旋光度:[α]D 18 -67°(c0.41, CHCl3)
(3)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):0.89(d, 8-CH3), 1.10(d, 6”-H), 1.13(t, 3”-OCOCH2CH3), 1.16(t, NHCH2CH3), 1.17(d, 6'-H), 1.46(s, 3”-CH3), 1.69(dd, 2”-Hax), 2.40(s, NCH3), 2.52(s, 3'-N(CH3)2), 2.66(dd, 2-H), 2.93 (dd, 6-CH2), 3.07(s, pyridine-N(CH3)2), 3.16(t, 4'-H), 3.20(d, 2”-Heq), 3.40(dd, 2'-H), 3.59(s, 4-OCH3), 3.63(br d, 4-H), 3.85(br d, 5-H), 4.29(m, 3-H), 4.34 (d, 1'-H), 4.39(d, 4”-H), 4.44(dq, 5”-H), 4.81(d, 1”-H), 5.02(m, 15-H), 5.87(dt, CH=CH), 6.29(d, CH=CH), 6.46(d, pyridine), 7.50(dd, pyridine), 8.05(d, pyridine), 9.74(s, CHO).
実施例38
式(1)において、R1及びR2が水素原子、R3がメチル基、R4がトランス-3-(6-アミノ-5-メチルピリジン-3-イル)-2-プロペニル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物の製造方法
(a)実施例1(b)と同様の方法で、3-ブロモキノリンの代わりに5-ブロモ-3-メチルピリジン-2-アミンを用い、また1,4-ジオキサンの代わりにジメチルホルムアミドを用い、実施例34(a)の化合物50 mgから、カップリング化合物(工程図14の式(15d)において、Arが6-アミノ-5-メチルピリジン-3-イル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物)を得た。本化合物はマススペクトルを測定後、次の行程に用いた。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(ESMS):m/z 1178 (M+H)+
(b)実施例1(c)と同様の方法で、実施例38(a)の化合物から、脱アセチル化合物(工程図14の式(18d)において、Arが6-アミノ-5-メチルピリジン-3-イル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物)を得た。本化合物はマススペクトルを測定後、次の行程に用いた。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(ESMS):m/z 1094 (M+H)+
(c)実施例2(b)と同様の方法で、実施例38(b)の化合物から、標記化合物3.1 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(ESMS):m/z 980 (M+H)+
(2)比旋光度:[α]D 19 -64°(c0 .258, CHCl3)
(3)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):0.89(d, 8-CH3), 1.10(d, 6”-H), 1.13(t, 3”-OCOCH2CH3), 1.16(t, NHCH2CH3), 1.17(d, 6'-H), 1.46(s, 3”-CH3), 1.68(dd, 2”-Hax), 2.12(s, pyridine-CH3), 2.36(s, NCH3), 2.52(s, 3'-N(CH3)2), 2.67(dd, 2-H), 2.93(dd, 6-CH2), 3.16(t, 4'-H), 3.21(d, 2”-Heq), 3.39(dd, 2'-H), 3.59(s, 4-OCH3), 3.63(br d, 4-H), 3.86(br d, 5-H), 4.33(d, 1'-H), 4.34(m, 3-H), 4.40(d, 4”-H), 4.44(dq, 5”-H), 4.81(d, 1”-H), 5.03(m, 15-H), 5.92(dt, CH=CH), 6.28(d, CH=CH), 7.34(d, pyridine), 7.83(d, pyridine), 9.73(s, CHO).
実施例39
式(1)において、R1及びR2が水素原子、R3がメチル基、R4がトランス-3-(6-アミノピリジン-3-イル)-2-プロペニル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物の製造方法
(a)実施例1(b)と同様の方法で、3-ブロモキノリンの代わりに2-アミノ-5-ブロモピリジンを用い、また1,4-ジオキサンの代わりにジメチルホルムアミドを用い、実施例34(a)の化合物85.7 mgから、カップリング化合物(工程図14の式(15d)において、Arが6-アミノピリジン-3-イル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物)を得た。本化合物はマススペクトルを測定後、次の行程に用いた。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(ESMS):m/z 1164 (M+H)+
(b)実施例1(c)と同様の方法で、実施例39(a)の化合物から、脱アセチル化合物(工程図14の式(18d)において、Arが6-アミノピリジン-3-イル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物)を得た。本化合物はマススペクトルを測定後、次の行程に用いた。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(ESMS):m/z 1080 (M+H)+
(c)実施例2(b)と同様の方法で、実施例39(b)の化合物から、標記化合物5.7 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(ESMS):m/z 966 (M+H)+
(2)比旋光度:[α]D 19 -69°(c0.48, CHCl3)
(3)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):0.89(d, 8-CH3), 1.13(t, 3”-OCOCH2CH3), 1.16(t, NHCH2CH3), 1.17(d, 6'-H), 1.46(s, 3”-CH3), 1.68(dd, 2”-Hax), 2.33(s, NCH3), 2.51(s, 3'-N(CH3)2), 2.66(dd, 2-H), 2.93(dd, 6-CH2), 3.16(t, 4'-H), 3.20(d, 2”-Heq), 3.39(dd, 2'-H), 3.59(s, 4-OCH3), 3.63(br d, 4-H), 3.86(br d, 5-H), 4.34(d, 1'-H), 4.34(m, 3-H), 4.39(d, 4”-H), 4.44(dq, 5”-H), 4.81(d,1”-H), 5.12(m, 15-H), 5.92(dt, CH=CH), 6.29(d, CH=CH), 6.45(d, pyridine), 7.48(dd, pyridine), 7.96(d, pyridine), 9.73(s, CHO).
実施例40
式(1)において、R1及びR2が水素原子、R3がメチル基、R4がトランス-3-(2-アミノピリジン-3-イル)-2-プロペニル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物の製造方法
(a)実施例1(b)と同様の方法で、3-ブロモキノリンの代わりに2-アミノ-3-ブロモピリジンを用い、また1,4-ジオキサンの代わりにジメチルホルムアミドを用い、実施例34(a)の化合物50 mgから、カップリング化合物(工程図14の式(15d)において、Arが2-アミノピリジン-3-イル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物)を得た。本化合物はマススペクトルを測定後、次の行程に用いた。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(ESMS):m/z 1164 (M+H)+
(b)実施例1(c)と同様の方法で、実施例40(a)の化合物から、脱アセチル化合物(工程図14の式(18d)において、Arが2-アミノピリジン-3-イル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物)を得た。本化合物はマススペクトルを測定後、次の行程に用いた。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(ESMS):m/z 1080 (M+H)+
(c)実施例2(b)と同様の方法で、実施例40(b)の化合物から、標記化合物1.3 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(ESMS):m/z 966 (M+H)+
(2)比旋光度:[α]D 20 -35°(c0.11, CHCl3)
(3)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(p pm):0.90(d, 8-CH3), 1.10(d, 6”-H), 1.13(t, 3”-OCOCH2CH3), 1.16(t, NHCH2CH3), 1.17(d, 6'-H), 1.46(s, 3”-CH3), 1.69(dd, 2”-Hax), 2.53(s, 3'-N(CH3)2), 2.96(dd, 6-CH2), 3.21(d, 2”-Heq), 3.38(dd, 2'-H), 3.57(s, 4-OCH3), 3.59(br d, 4-H), 3.83(br d, 5-H), 4.35(d, 1'-H), 4.35(m, 3-H), 4.40(d, 4”-H), 4.45(dq, 5”-H), 4.83(d, 1”-H), 5.10(m, 15-H), 6.02(dt, CH=CH), 6.35(d, CH=CH), 6.63(dd, pyridine), 7.40(dd, pyridine), 7.94(dd, pyridine), 9.74(s, CHO).
実施例41
式(1)において、R1及びR2が水素原子、R3がメチル基、R4がトランス-3-(5-アミノピリジン-3-イル)-2-プロペニル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物の製造方法
(a)実施例1(b)と同様の方法で、3-ブロモキノリンの代わりに参考例6の化合物を用い、また1,4-ジオキサンの代わりにジメチルホルムアミドを用い、実施例34(a)の化合物50 mgから、カップリング化合物(工程図14の式(15d)において、Arが5-アミノピリジン-3-イル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物)を得た。本化合物はマススペクトルを測定後、次の行程に用いた。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(ESMS):m/z 1164 (M+H)+
(b)実施例1(c)と同様の方法で、実施例41(a)の化合物から、脱アセチル化合物(工程図14の式(18d)において、Arが5-アミノピリジン-3-イル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物)を得た。本化合物はマススペクトルを測定後、次の行程に用いた。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(ESMS):m/z 1080 (M+H)+
(c)実施例2(b)と同様の方法で、実施例41(b)の化合物から、標記化合物2.2 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(ESMS):m/z 966 (M+H)+
(2)比旋光度:[α]D 20 -47°(c0.18, CHCl3)
(3)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm) 0.89(d, 8-CH3), 1.11(d, 6”-H), 1.13(t, 3”-OCOCH2CH3), 1.16(t, NHCH2CH3), 1.17(d, 6'-H), 1.46(s, 3”-CH3), 1.69(dd, 2”-Hax), 2.37(s, NCH3), 2.52(s, 3'-N(CH3)2), 2.66(dd, 2-H), 2.95(dd, 6-CH2), 3.16(t, 4'-H), 3.21(d, 2”-Heq), 3.38(dd, 2'-H), 3.59(s, 4-OCH3), 3.70(br d, 4-H), 3.86(br d, 5-H), 4.34(d, 1'-H), 4.34(m, 3-H), 4.40(d, 4”-H), 4.45(dq, 5”-H), 4.82(d, 1”-H), 5.05(m, 15-H), 6.16(dt, CH=CH), 6.34(d, CH=CH), 6.98(t, pyridine), 7.93(d, pyridine), 7.94(d, pyridine), 9.73(s, CHO).
実施例42
式(1)において、R1及びR2が水素原子、R3がメチル基、R4がトランス-3-(1-アミノイソキノリン-4-イル)-2-プロペニル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物の製造方法
(a)実施例1(b)と同様の方法で、3-ブロモキノリンの代わりに参考例7の化合物を用い、また1,4-ジオキサンの代わりにジメチルホルムアミドを用い、実施例34(a)の化合物212 mgから、2-トリメチルシリルエトキシカルボニル基が除去されたカップリング化合物A(工程図14の式(15d)において、Arが1-アミノイソキノリン-4-イル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物)18.4 mg、及び2-トリメチルシリルエトキシカルボニル基が除去され、アセチル基が導入されたカップリング化合物B(工程図14の式(15d)において、Arが1-アセチルアミノイソキノリン-4-イル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物)44.5 mgを得た。化合物Bは、分子量のみ確認後、そのまま次の行程に用いた。
化合物Aの理化学的性状
(1)マススペクトル(ESMS):m/z 1214 (M+H)+
(2)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):0.08(s, SiCH3), 0.09(s, SiCH3), 0.88(s, SiC(CH3)3), 0.91(d, 8-CH3), 1.11(d, 6”-H), 1.13(t, 3”-OCOCH2CH3), 1.17(t, NHCH2CH3), 1.19(d, 6'-H), 1.46(s, 3”-CH3), 1.67(dd, 2”-Hax), 2.01(s, 9-OCOCH3), 2.05(s, 2'-OCOCH3), 2.28(s, NCH3), 2.40(s, 3'-N(CH3)2), 2.61(dd, 2-H), 3.06(br d, 4-H), 3.12(t, 4'-H), 3.19(d, 2”-Heq), 3.51(s, 4-OCH3), 3.61(dd, 5-H), 4.41(m, 4”-H), 4.41(m, 5”-H), 4.47(d, 1'-H), 4.79(d, 1”-H), 4.95(dd, 2'-H), 5.01(m, 9-H), 5.06(br dd, 3-H), 5.38(m, 15-H), 5.99(dt, CH=CH), 6.86(d, CH=CH), 7.51(ddd, isoquinoline), 7.67(ddd, isoquinoline), 7.82(br d, isoquinoline), 7.92(br d, isoquinoline), 7.96(s, isoquinoline).
化合物Bの理化学的性状
(1)マススペクトル(ESMS):m/z 1256 (M+H)+
(b)実施例1(c)と同様の方法で、実施例42(a)の化合物A18.4 mgから、脱アセチル化合物(工程図14の式(18d)において、Arが1-アミノイソキノリン-4-イル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物)5.1 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(ESMS):m/z 1130 (M+H)+
(2)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):0.09(s, Si(CH3)2), 0.87(s, SiC(CH3)3), 0.93(d, 8-CH3), 1.11(d, 6”-H), 1.13(t, 3”-OCOCH2CH3), 1.17(t, NHCH2CH3),1.21(d, 6'-H), 1.46(s, 3”-CH3), 1.69(dd, 2”-Hax), 2.45(s, NCH3), 2.52(s, 3'-N(CH3)2), 2.58(dd, 2-H), 2.81(dd, 2-H), 3.15(t, 4'-H), 3.20(d, 2”-Heq), 3.41(dd, 2'-H), 3.54(s, 4-OCH3), 3.69(dd, 5-H), 4.12(br dd, 3-H), 4.29(d, 1'-H), 4.41(d, 4”-H), 4.45(dq, 5”-H), 4.82(d, 1”-H), 5.39(m, 15-H), 6.00(dt, CH=CH), 6.87(d, CH=CH), 7.52(ddd, isoquinoline), 7.68(ddd, isoquinoline), 7.82(br d, isoquinoline), 7.93(br d, isoquinoline), 7.96(s, isoquinoline).
(c)実施例2(b)と同様の方法で、実施例42(b)の化合物5.1 mgから、標記化合物3.6 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(ESMS):m/z 1016 (M+H)+
(2)比旋光度:[α]D 24 -44°(c0.3, CHCl3)
(3)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):0.89(d, 8-CH3), 1.12(d, 6”-H), 1.13(t, 3”-OCOCH2CH3), 1.16(t, NHCH2CH3), 1.17(d, 6'-H), 1.46(s, 3”-CH3), 1.69(dd, 2”-Hax), 2.32(s, NCH3), 2.52(s, 3'-N(CH3)2), 2.67(dd, 2-H), 2.92(dd, 6-CH2), 3.16(t, 4'-H), 3.21(d, 2”-Heq), 3.41(dd, 2'-H), 3.59(s, 4-OCH3), 3.67(br d, 4-H), 3.88(br d, 5-H), 4.34(d, 1'-H), 4.40(d, 4”-H), 4.45(dq, 5”-H), 4.81(d, 1”-H), 5.11(m, 15-H), 6.01(dt, CH=CH), 6.86(d, CH=CH), 7.51(ddd, isoquinoline), 7.67(ddd, isoquinoline), 7.81(br d, isoquinoline), 7.93(br d, isoquinoline), 7.97(s, isoquinoline), 9.73(s, CHO).
実施例43
式(1)において、R1及び、R2が水素原子、R3がメチル基、R4が3-(1-アセチルアミノイソキノリン-4-イル)プロピル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物の製造方法(a)実施例1(c)と同様の方法で、実施例42(a)の化合物B44.5 mgから、脱アセチル化合物(工程図14の式(18d)において、Arが1-アセチルアミノイソキノリン-4-イル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物)21.1 mgを得た。本化合物はマススペクトルを測定後、次の行程に用いた。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(ESMS):m/z 1172 (M+H)+
(b)実施例2(b)と同様の方法で、実施例43(a)の化合物21.1 mgから、脱シリルアセタール化合物(式(1)において、R1及びR2が水素原子、R3がメチル基、R4がトランス-3-(1-アセチルアミノイソキノリン-4-イル)-2-プロぺニル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物)を得た。この化合物を精製することなく、実施例25(a)と同様の方法で、溶媒として1,4-ジオキサン−水(1:1)を用い、標記化合物4.3 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(ESMS): m/z 1060 (M+H)+
(2)比旋光度:[α]D 23 -55°(c0.36, CHCl3)
(3)1H NMRスペクトル(300MHz, CDCl3) δ(ppm):0.89(d, 8-CH3), 1.11(d, 6”-H), 1.13(t, 3”-OCOCH2CH3), 1.16(t, NHCH2CH3), 1.17(d, 6'-H), 1.46(s, 3”-CH3), 1.69(dd, 2”-Hax), 2.28(s, NHCOCH3), 2.31(s, NCH3), 2.53(s, 3'-N(CH3)2), 2.65(d, 2-H), 2.94(dd, 6-CH2), 3.20(d, 2”-Heq), 3.40(dd, 2'-H), 3.62(s, 4-OCH3), 3.63(brd, 4-H), 3.87(br d, 5-H), 4.29(m, 3-H), 4.34(d, 1'-H), 4.40(d, 4”-H), 4.44(dq, 5”-H), 4.82(d, 1”-H), 5.02(m, 15-H), 7.60(dt, isoquinoline), 7.74(dt, isoquinoline), 7.94(d, isoquinoline), 8.02(m, isoquinoline), 9.74(s, CHO).
実施例44
式(1)において、R1、R2、及びR5が水素原子、R3がメチル基、R4が2−プロペニル基及びR6がエチル基で表される化合物の製造方法
(a)実施例1(c)と同様の方法で、実施例34(a)の化合物40.4 mgから、脱アセチル化合物(工程図14の式(18d)において、Arが水素原子、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物)29.9 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(FAB) :m/z 988 (M+H)+
(2)1H NMRスペクトル(300 MHz, CDCl3) δ(ppm):0.11(s, Si(CH3)2), 0.89(s, SiC(CH3)3), 0.95(d, 8-CH3), 1.12(t, 3”-OCOCH2CH3), 1.13(d, 6”-H), 1.17(t, NHCH2CH3), 1.20(d, 6'-H), 1.47(s, 3”-CH3), 1.70(dd, 2”-Hax), 1.79(br dd, 6-H), 1.91(brdd, 6-CH2), 1.96(m, 8-H), 2.40(s, NCH3), 2.53(s, 3'-N(CH3)2), 2.70(m, 12-H), 2.80(dd, 2-H), 3.19(d, 2”-Heq), 3.26(dq, NHCH2CH3), 3.44(dd, 2'-H) , 3.55(s, 4-OCH3), 3.70(dd, 5-H), 3.81(br dd, 9-H), 4.10(br dd, 3-H), 4.28(d, 1'-H), 4.41(d, 4”-H), 4.48(dq, 5”-H), 4.78(m, 15-H), 5.10(m, CH2=CH), 5.73(m, CH=CH2).
(b)実施例1(d)と同様の方法で、実施例44(a)の化合物29 .9 mgから、標記化合物24.1 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(FAB):m/z 874 (M+H)+
(2)1H NMRスペクトル(300 MHz, CDCl3) δ(ppm):0.90(d, 8-CH3), 1.12(t, 3”-OCOCH2CH3), 1.14(d, 6”-H), 1.17(t, NHCH2CH3), 1.17(d, 6'-H), 1.47(s, 3”-CH3), 1.70(dd, 2”-Hax), 2.34(s, NCH3), 2.43(dd, 6-CH2), 2.53(s, 3'-N(CH3)2), 2.95(dd, 6-CH2), 3.21(d, 2”-Heq), 3.26(dq, NHCH2CH3), 3.42(dd, 2'-H), 3.64(s, 4-OCH3), 3.65(br d, 4-H), 3.89(br d, 5-H), 4.31(br dd, 3-H), 4.36(d, 1'-H), 4.41(d, 4”-H), 4.46(dq, 5”-H), 4.80(t, NH), 4.83(d, 1”-H), 5.00(m, 15-H), 5.10(m, CH2=CH), 5.74(m, CH=CH2), 9.76(s, CHO).
Figure 0005107723
実施例45
式(1)において、R1が水素原子、R2がアセチル基、R3がメチル基、R4がトランス-3-(イソキノリン-4-イル)-2-プロペニル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物の製造方法
(a)実施例33の化合物65.6 mgをアセトニトリル5 mlに溶解し、無水酢酸24 μlを加え、40℃で22時間撹拌した。反応液を減圧濃縮して得られた残渣に酢酸エチルを加え、8%重曹水及び飽和食塩水で順次洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、これを濾過し、濾液を減圧濃縮して得られた残渣を分取用TLC(クロロホルム−メタノール(5:1))で精製して、9、2'位ジアセチル化合物(工程図15の式(37)において、R1が水素原子で表される化合物)56.7 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(FAB):m/z 1085 (M+H)+
(2)1H NMRスペクトル(300 MHz, CDCl3) δ(ppm):0.95(d, 8-CH3), 1.12(d, 6”-H), 1.13(t, 3”-OCOCH2CH3), 1.16(t, NHCH2CH3), 1.16(d, 6'-H), 1.47(s, 3”-CH3), 1.68(dd, 2”-Hax), 2.04(s, 9-OCOCH3 and 2'-OCOCH3), 2.17(s, NCH3), 2.42(s, 3'-N(CH3)2), 2.77(dd, 6-CH2), 3.09(t, 4'-H), 3.19(d, 2”-Heq), 3.26(dq, NHCH2CH3), 3.49(s, 4-OCH3), 4.00(br d, 5-H), 4.15(br dd, 3-H), 4.39(m, 4”-H), 4.41(m, 5”-H), 4.59(d, 1'-H), 4.78(d, 1”-H), 4.80(t, NH), 4.96(dd, 2'-H), 4.98(m, 9-H), 5.26(m, 15-H), 6.23(dt, CH=CH), 7.04(d, CH=CH), 7.62(t, isoquinoline), 7.74(t, isoquinoline), 7.98(d, isoquinoline), 8.05(d, isoquinoline), 8.55(s, isoquinoline), 9.15(s, isoquinoline), 9.70(s, CHO).
(b)実施例45(a)の化合物56.7 mgにメタノール4 mlを加え溶解し、30℃で1時間攪拌した後、さらに35℃で2時間攪拌した。反応液を減圧濃縮して得られた残渣を分取用TLC(クロロホルム−メタノール(4:1))で精製して、標記化合物6.8 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(FAB):m/z 1043 (M+H)+
(2)1H NMRスペクトル(300 MHz, CDCl3) δ(ppm):0.95(d, 8-CH3), 1.11(t, 3”-OCOCH2CH3), 1.13(d, 6”-H), 1.16(t, NHCH2CH3), 1.18(d, 6'-H), 1.47(s, 3”-CH3), 1.70(dd, 2”-Hax), 1.80(m, 14-H), 2.05(s, 9-OCOCH3), 2.21(s, NCH3), 2.52(s, 3'-N(CH3)2), 2.80(dd, 2-H), 2.94(dd, 6-CH2), 3.15(t, 4'-H), 3.21(d, 2”-Heq), 3.26(dq, NHCH2CH3), 3.37(br d, 4-H), 3.41(dd, 2'-H), 3.58(s, 4-OCH3), 3.92(br d, 5-H), 4.17(br dd, 3-H), 4.38(d, 1'-H), 4.41(d, 4”-H), 4.46(dq, 5”-H), 4.80(t, NH), 4.82(d, 1”-H), 4.95(m, 9-H), 5.22(m, 15-H), 6.23(dt, CH=CH), 7.04(d, CH=CH), 7.62(dd, isoquinoline), 7.74(ddd, isoquinoline), 7.98(br d, isoquinoline), 8.04(br d, isoquinoline), 8.54(s, isoquinoline), 9.15(s, isoquinoline), 9.73(s, CHO).
実施例46
式(1)において、R1がアセチル基、R2が水素原子、R3がメチル基、R4がトランス-3-(イソキノリン-4-イル)-2-プロペニル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物の製造方法
(a)実施例45(a)の化合物65.6 mgをピリジン9 mlに溶解し、無水酢酸190 μlを加え、40℃で19.5時間撹拌した後、無水酢酸100 μlを加え、さらに40℃で5時間撹拌した。反応液を酢酸エチル40 mlで希釈し、水20 mlで3回、25%食塩水20 mlで順次洗浄、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、これを濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで2回精製(ヘキサン−酢酸エチル(2:1〜1:1)及びクロロホルム−メタノール(50:1〜30:1))して、3,9,2'位トリアセチル化合物(工程図15の式(37)において、R1がアセチル基で表される化合物)207 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(FAB) :m/z 1127 (M+H)+
(2)1H NMRスペクトル(300 MHz, CDCl3) δ(ppm):0.90(d, 8-CH3), 1.12(d, 6”-H), 1.13(t, 3”-OCOCH2CH3), 1.16(t, NHCH2CH3), 1.47(s, 3”-CH3), 1.68(dd, 2”-Hax), 2.04(s, 9-OCOCH3), 2.05(s, 2'-OCOCH3), 2.22(s, NCH3), 2.23(s, 3-OCOCH3), 2.42(s, 3'-N(CH3)2), 2.64(dd, 2-H), 2.89(dd, 2-H), 2.91(dd, 6-CH2), 3.08(t, 4'-H), 3.18(d, 2”-Heq), 3.26(dq, NHCH2CH3), 3.58(s, 4-OCH3), 3.73(br d, 4-H), 3.94(br d, 5-H), 4.41(m, 4”-H), 4.41(m, 5”-H), 4.56(d, 1'-H), 4.78(d, 1”-H), 4.81(m, 3-H), 4.81(t, NH), 4.94(dd, 2'-H), 5.15(m, 9-H), 5.22(m, 15-H), 6.20(dt, CH=CH), 7.03(d, CH=CH), 7.62(t, isoquinoline), 7.73(t, isoquinoline), 7.97(d, isoquinoline), 8.04(d, isoquinoline), 8.53(s, isoquinoline), 9.14(s, isoquinoline), 9.63(s, CHO).
(b)実施例46(a)の化合物11.5 mgにメタノール1 mlを加え溶解し、30℃で23時間攪拌した。反応液を減圧濃縮して得られた残渣を分取用TLC(クロロホルム−メタノール(5:1))で精製して、標記化合物5.8 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(FAB):m/z 1043 (M+H)+
(2)1H NMRスペクトル(300 MHz, CDCl3) δ(ppm):0.92(d, 8-CH3), 1.12(d, 6”-H), 1.14(t, 3”-OCOCH2CH3), 1.15(d, 6'-H), 1.16(t, NHCH2CH3), 1.35(m, 8-H), 1.47(s, 3”-CH3), 1.69(dd, 2”-Hax), 2.21(s, 3-OCOCH3), 2.40(s, NCH3), 2.54(s, 3'-N(CH3)2), 2.65(dd, 2-H), 2.86(dd, 2-H), 2.93(dd, 6-CH2), 3.21(d, 2”-Heq), 3.26(dq, NHCH2CH3), 3.39(dd, 2'-H), 3.63(s, 4-OCH3) , 3.88(br d, 5-H), 3.96(br d, 4-H), 4.39(d, 1'-H), 4.42(d, 4”-H), 4.45(dq, 5”-H), 4.79(t, NH), 4.82(d, 1”-H), 5.18(m, 15-H), 5.51(m, 3-H), 6.20(dt, CH=CH), 7.02(d, CH=CH), 7.62(ddd, isoquinoline), 7.73(ddd, isoquinoline), 7.97(br d, isoquinoline), 8.03(br d, isoquinoline), 8.53(s, isoquinoline), 9.14(s, isoquinoline), 9.65(s, CHO).
実施例47
式(1)において、R1及びR2がアセチル基、R3がメチル基、R4がトランス-3-(イソキノリン-4-イル)-2-プロペニル基、R5が水素原子及びR6がエチル基で表される化合物の製造方法実施例46(a)の化合物207 mgにメタノール14 mlを加え溶解し、35℃で3.5時間攪拌した。反応液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール(50:1〜30:1))で精製して、標記化合物29.1 mgを得た。
本化合物の理化学的性状
(1)マススペクトル(FAB):m/z 1085 (M+H)+
(2)1H NMRスペクトル(300 MHz, CDCl3) δ(ppm):0.92(d, 8-CH3), 1.12(d, 6”-H), 1.14(t, 3”-OCOCH2CH3), 1.16(t, NHCH2CH3), 1.47(s, 3”-CH3), 1.70(dd, 2”-Hax), 2.06(s, 9-OCOCH3), 2.18(s, 3-OCOCH3), 2.23(s, NCH3), 2.54(s, 3'-N(CH3)2), 2.60(m, 15-H), 2.68(dd, 2-H), 2.91(dd, 2-H), 2.96(dd, 6-CH2), 3.22(d, 2”-H eq), 3.26(dq, NHCH2CH3), 3.37(dd, 2'-H), 3.64(s, 4-OCH3), 3.88(br s, 4-H), 3.88(br s, 5-H), 4.39(d, 1'-H), 4.42(d, 4”-H), 4.45(dq, 5”-H), 4.79(t, NH), 4.83(d, 1”-H), 4.84(m, 9-H), 5.21(m, 3-H), 5.21(m, 15-H), 6.21(dt, CH=CH), 7.03(d, CH=CH), 7.61(ddd, isoquinoline), 7.73(ddd, isoquinoline), 7.97(br d, isoquinoline), 8.04(br d, isoquinoline), 8.54(s, isoquinoline), 9.14(s, isoquinoline), 9.66(s, CHO).
上記実施例で得られた化合物の構造を下記の表1〜表3に示す。
Figure 0005107723
Figure 0005107723
Figure 0005107723
(試験例1)抗菌活性試験
実施例1、5、10、22、26、31〜33、39及び42の化合物のin vitro抗菌活性を、日本化学療法学会標準法(Chemotherapy、29巻、76〜79頁、1981年)を参考に、次のように測定した。また、比較としてクラリスロマイシン(CAM)及びミオカマイシン(MOM)の抗菌活性を同様に測定した。
6400μg/mlになるようメタノールに溶解した各被験薬溶液について、メタノールによる2倍段階希釈液を調製した。調製した被験薬溶液各200μlをシャーレに入れ、5%馬無菌脱繊維血液、15μg/ml β-Nicotinamide-adenine dinucleotide、2.5μg/ml Heminをそれぞれ添加した感受性測定用寒天培地10mlを分注後混釈して被験薬含有寒天平板を作製した。被験菌を所定の菌量含有するよう調製した感受性測定用液体培地の一定量を、ミクロプランター(佐久間製作所)により被験薬含有寒天平板に接種し、接種後37℃にて約20時間培養した。培養後、平板上の被験菌の発育の有無を肉眼で観察し、発育が認められない最小濃度を各被験菌に対する被験薬の最小発育阻止濃度(MIC)とした。試験に用いた被験菌を表4に、試験結果を表5に示した。
Figure 0005107723
Figure 0005107723
グラム陽性菌に対する抗菌活性では、実施例1、5、10、22、26、31〜33、39及び42の化合物は被験菌B及びCに対して、MOMと比較して抗菌活性の向上が認められ、またCAMと比較して同等以上の抗菌活性を有していた。さらに被験菌D、 E及びFに対して、CAM及びMOMと比較して抗菌活性の向上が認められた。とりわけCAMが無効な被験菌D、 Eにおいて、抗菌活性の向上が顕著であった。
グラム陰性菌に対する抗菌活性では、32、33、42の化合物は、被験菌Gに対して、CAMと同等であり、MOMよりも2倍抗菌活性が向上した。
(試験例2)マウス及びヒト肝S9画分におけるin vitro代謝安定性試験
実施例1、3及び22の化合物のin vitro代謝安定性を次のように評価した。また、比較としてミオカマイシン(MOM)及び16員環4”-O-アシルアザライド誘導体2化合物(WO2005/19238、実施例129及び実施例140)の代謝安定性を同様に評価した。
(1)マウス及びヒト肝S9画分
ICR系雄性マウス(6週齢、日本チャールス・リバー株式会社)より肝を摘出し、0.25 mol/L Sucrose-1 mmol/L EDTANa2-50 mmol/L Potassium phosphate buffer (pH 7.4)を用いて20w/v% ホモジネートを調製した。その後、遠心操作(9,000 × g、20 分)により得られた上清をマウス肝S9画分として用いた。また、ヒト肝S9画分は、Human Biologics International (AZ, USA)より購入したPooled HepatoSNineTMを用いた。それぞれのタンパク量はウシ血清アルブミンを標準物質としてLowry法により測定した。
(2)インキュベーション及びサンプル処理条件
最終濃度10 μmol/Lの各評価化合物を、NADPH産生系(1.3 mmol/L β-NADP+、3.3 mmol/L Glucose-6-phosphate(G-6-P)、0.4 U/mL G-6-P dehydrogenase、3.3 mmol/L MgCl2・6H2O)、100 mmol/L Potassium phosphate buffer(pH 7.4)及び肝S9画分(マウス、ヒトともに最終濃度1 mg protein/mL)を含む反応混液(125 μL)中で、37℃で0、2、5、10、20、30及び60分間インキュベーションした。なお、各評価化合物はDMSOにて溶解し、反応混液中のDMSO濃度が1vol%になるように添加した。代謝反応は、1 μmol/Lの内部標準物質を含むアセトニトリル溶液を250 μL添加することにより停止させた。その後、蒸留水を125 μL添加し、さらに50vol% アセトニトリルにより適宜希釈した後に、一定の遠心操作により分離した上清をフィルターにてろ過したものを分析用サンプルとした。
(3)LC-MS/MS分析
(2)にて調製した分析用サンプル中の各評価化合物濃度をLC-MS/MS(HPLC:HP1100シリーズ、MS/MS:TSQ7000 API2)により定量した。HPLC溶出液をトリプル四重極のイオン源に導入し、ESI法にてMS/MS分析を行った。SRM法(選択反応モニタリング法)による各評価化合物のプリカーサーイオンとして[M+H]+を選択し、さらに定量に用いたプロダクトイオンはいずれも最大強度を示すフラグメントピークを選択した。なお、各評価化合物の定量はプロダクトイオンによるマスクロマトグラムのピーク面積から内部標準法により行った。
(4)代謝活性の算出
各評価化合物の代謝活性値は、インキュベーション時間に対する各評価化合物の残存率をグラフにプロットし、化合物が直線的に減少する時間(見かけのゼロ次速度過程)における残存率から下記の式に従って算出した。
代謝活性値(pmol/min/mg protein)=
基質初濃度(μmol/L)×((100−反応後の残存率(%))/100)×反応混液容量(mL)×1000 /インキュベーション時間(mi n)/肝S9画分タンパク濃度(mg protein)
実施例1、3及び22の化合物の代謝活性値は、他の比較化合物の代謝活性値よりも低い値を示した。この結果から、マウス及びヒトのいずれの肝S9画分を用いた代謝評価においても、実施例1、3及び22の化合物は、16員環4”-O-アシル誘導体のMOM、及び16員環4”-O-アシルアザライド誘導体2化合物よりも良好な代謝安定性を示すことが明らかとなった。
第一に本発明の化合物である新規16員環4”-O-カルバモイルアザライド誘導体は、臨床上重要なグラム陽性菌及びグラム陰性菌に対して、従来の抗菌剤よりも強い抗菌活性を有し、感染症の予防及び/又は治療のための医薬の有効成分として極めて有用である。
また、本発明の製造方法により、一般式(2)で表される化合物を、塩基存在下、アルキルイソシアネートと反応させることにより、4”位水酸基上アシル基の3”位水酸基への転移を伴う、一工程での4”位水酸基のカルバモイル化が可能となった。さらに本発明の別の態様の製造方法により、一般式(2)で表される化合物を、塩基存在下、1,1'-カルボニルジイミダゾールとの反応により、一般式(4)で表される化合物とした後、塩基の存在下、又は非存在下に適当な一級または二級アミンと反応させることで、二段階での4”位水酸基のカルバモイル化が可能となった。これらの製造方法を用いることによって、代謝的に安定な一般式(1)で表される新規な16員環4”-O-カルバモイルアザライド誘導体を提供することが可能となった。

Claims (19)

  1. 下記の一般式(1)
    Figure 0005107723
    [式中、
    R1は、水素原子又はC2〜6の直鎖状アルキルカルボニル基を表し、
    R2は、水素原子又はC2〜6のアルキルカルボニル基を表し、
    R3は、水酸基で置換されていてもよいC1〜6のアルキル基、C2〜6のアルケニル基又はC2〜6のアルキニル基を表し、
    R4は、水素原子、C1〜6のアルキル基、C2〜6のアルケニル基、C2〜6のアルキニル基又はAr-B-基(ここで、Arはアリール基又は複素環基を表し、BはC1〜6のアルキル基又はC2〜6のアルケニル基を表す)を表し、
    R5及びR6は、同一でも異なっていても良く、水素原子、又は水酸基で置換されていてもよいC1〜6のアルキル基若しくはC2〜6のアルケニル基である]
    で表される化合物又は薬学的に許容されるその塩。
  2. R3が、水酸基で置換されていてもよいC1〜6のアルキル基であり、
    R4が、C2〜6のアルケニル基又はAr-B-基(ここで、Ar及びBは前記と同じ意味を表す)であり、
    R5及びR6は、同一でも異なっていても良く、水素原子、又は水酸基で置換されていてもよいC1〜6のアルキル基である、請求項1に記載の化合物又は薬学的に許容されるその塩。
  3. R1が、水素原子であり、
    R2が、水素原子であり、
    R3が、C1〜6のアルキル基であり、
    R4が、C2〜6のアルケニル基又はAr-B-基(ここで、Ar及びBは前記と同じ意味を表す)であり、
    R5及びR6は、同一でも異なっていても良く、水素原子、又はC1〜6のアルキル基である、請求項1に記載の化合物又は薬学的に許容されるその塩。
  4. R1が、C2〜6の直鎖状アルキルカルボニル基であり、
    R2が、水素原子であり、
    R3が、水酸基で置換されていてもよいC1〜6のアルキル基であり、
    R4が、Ar-B-基(ここで、Ar及びBは前記と同じ意味を表す)であり、
    R5及びR6は、同一でも異なっていても良く、水素原子、又は水酸基で置換されていてもよいC1〜6のアルキル基である、請求項1に記載の化合物又は薬学的に許容されるその塩。
  5. R1が、水素原子であり、
    R2が、C2〜6のアルキルカルボニル基であり、
    R3が、C1〜6のアルキル基であり、
    R4が、Ar-B-基(ここで、Arは前記と同じ意味を表し、BはC2〜6のアルケニル基を表す)であり、
    R5及びR6は、同一でも異なっていても良く、水素原子、又はC1〜6のアルキル基である、請求項1に記載の化合物又は薬学的に許容されるその塩。
  6. R1が、C2〜6の直鎖状アルキルカルボニル基であり、
    R2が、C2〜6のアルキルカルボニル基であり、
    R3が、C1〜6のアルキル基であり、
    R4が、Ar-B-基(ここで、Arは前記と同じ意味を表し、BはC2〜6のアルケニル基を表す)であり、
    R5及びR6は、同一でも異なっていても良く、水素原子、又はC1〜6のアルキル基である請求項1に記載の化合物、又は薬学的に許容されるその塩。
  7. R3がメチル基又はヒドロキシエチル基である、請求項1に記載の化合物又は薬学的に許容されるその塩。
  8. R4が2-プロペニル基又はAr-B-基(ここで、Arは前記と同じ意味を表し、Bは、-CH2CH2CH2- 又は-CH=CHCH2- を表す)である請求項1に記載の化合物、又は薬学的に許容されるその塩。
  9. R5及びR6が、同一でも異なっていても良く、水素原子、メチル基、エチル基、ノルマルプロピル基、イソプロピル基又はヒドロキシエチル基である、請求項1に記載の化合物又は薬学的に許容されるその塩。
  10. R4が2-プロペニル基、トランス-3-(ピリジン-3-イル)-2-プロペニル基、トランス-3-(4-メチルピリジン-3-イル)-2-プロペニル基、トランス-3-(6-メトキシピリジン-3-イル)-2-プロペニル基、トランス-3-(6-ニトロピリジン-3-イル)-2-プロペニル基、トランス-3-(6-アミノピリジン-3-イル)-2-プロペニル基、トランス-3-(2-アミノピリジン-3-イル)-2-プロペニル基、トランス-3-(5-アミノピリジン-3-イル)-2-プロペニル基、トランス-3-(6-アミノ-5-メチルピリジン-3-イル)-2-プロペニル基、トランス-3-(6-ジメチルアミノピリジン-3-イル)-2-プロペニル基、トランス-3-(ピリミジン-5-イル)-2-プロペニル基、トランス-3-(ナフタレン-2-イル)-2-プロペニル基、トランス-3-(キノリン-2-イル)-2-プロペニル基、トランス-3-(キノリン-3-イル)-2-プロペニル基、3-(キノリン-3-イル)プロピル基、トランス-3-(キノリン-4-イル)-2-プロペニル基、トランス-3-(6-クロロキノリン-3-イル)-2-プロペニル基、3-(6-アミノキノリン-3-イル)プロピル基、3-(6-メトキシキノリン-3-イル)プロピル基、3-(イソキノリン-1-イル)プロピル基、3-(イソキノリン-3-イル)プロピル基、トランス-3-(イソキノリン-4-イル)-2-プロペニル基、3-(イソキノリン-4-イル)プロピル基、トランス-3-(1-アミノイソキノリン-4-イル)-2-プロペニル基、3-(1-アセチルアミノイソキノリン-4-イル)プロピル基、トランス-3-(キノキサリン-2-イル)-2-プロペニル基、トランス-3-(キノキサリン-6-イル)-2-プロペニル基、トランス-3-(1,5-ナフチリジン-3-イル)-2-プロペニル基、トランス-3-(1,6-ナフチリジン-8-イル)-2-プロペニル基、トランス-3-(イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)-2-プロペニル基及びトランス-3-(イミダゾ[1,2-a]ピリミジン- 6-イル)-2-プロペニル基から選択される基である、請求項1に記載の化合物又は薬学的に許容されるその塩。
  11. 一般式(2)
    Figure 0005107723
    〔式中、R1は、C2〜6の直鎖状アルキルカルボニル基を表し、R2は、C2〜6の直鎖状アルキルカルボニル基、又は水酸基の修飾基であり、R3は、C1〜6のアルキル基、C2〜6のアルケニル基、C2〜6のアルキニル基又は水酸基をシリル系保護基で修飾したヒドロキシエチル基を表し、R4は、C1〜6のアルキル基、C2〜6のアルケニル基、C2〜6のアルキニル基又はAr-B-基(ここで、Arはアリール基又は複素環基を表し、BはC1〜6のアルキル基、C2〜6のアルケニル基又はC2〜6のアルキニル基を表す)を表し、R7は、-CH(OR10)2(ここで、R10はC1〜5のアルキル基を表す)、下記の基(a)
    Figure 0005107723
    (ここで、nは2〜3の整数を表す)又はR1とR7を含んで下記の基(b)
    Figure 0005107723
    (ここで、R11は、シリル系保護基を表す)を表し、
    R8は、C2〜C5の直鎖状アルキルカルボニル基を表し、
    R9は、アセチル基、プロピオニル基、ノルマルブチリル基又はイソバレリル基を表す〕で表される化合物を、塩基存在下、アルキルイソシアネートと反応させ、一般式(2)におけるR9の3”位水酸基への転移を伴う、一般式(3)
    Figure 0005107723
    [式中、R1〜R4及びR7〜R9は前記一般式(2)で表されたものと同じ意味を表し、R5は水素原子を表し、R6はC1〜6のアルキル基を表す] で表される化合物の製造方法。
  12. 一般式(2)
    Figure 0005107723
    〔式中、R1は、C2〜6の直鎖状アルキルカルボニル基を表し、R2は、C2〜6の直鎖状アルキルカルボニル基を表し、R3は、C1〜6のアルキル基、水酸基をシリル系保護基で修飾したヒドロキシエチル基を表し、R4は、C2〜6のアルケニル基又はAr-B-基(ここで、Arはアリール基又は複素環基を表し、BはC1〜6のアルキル基、C2〜6のアルケニル基又はアルキニル基を表す)を表し、
    R7は、-CH(OR10)2(ここで、R10はC1〜5のアルキル基を表す)、又はR1とR7を含んで下記の基(b)
    Figure 0005107723
    (ここで、R11は、tert-ブチルジメチルシリル基を表す)を表し、
    R8は、C2〜C5の直鎖状アルキルカルボニル基を表し、
    R9はプロピオニル基を表す〕で表される化合物を、塩基存在下、アルキルイソシアネートと反応させ、一般式(2)におけるR9の3”位水酸基への転移を伴う、一般式(3)
    Figure 0005107723
    [式中、R1〜R3及びR7〜R9は、前記一般式(2)で表されたものと同じ意味を表し、R5は、水素原子を表し、R6は、C1〜6のアルキル基を表す] で表される化合物の製造方法。
  13. 一般式(2)
    Figure 0005107723
    〔式中、R1は、C2〜6の直鎖状アルキルカルボニル基を表し、R2は、C2〜6の直鎖状アルキルカルボニル基、又は水酸基の修飾基を表し、R3は、C1〜6のアルキル基、C2〜6のアルケニル基、C2〜6のアルキニル基又は水酸基をシリル系保護基で修飾したヒドロキシエチル基を表し、R4は、C1〜6のアルキル基、C2〜6のアルケニル基、C2〜6のアルキニル基、Ar-B-基(ここで、Arはアリール基又は複素環基を表し、BはC1〜6のアルキル基、C2〜6のアルケニル基又はC2〜6のアルキニル基を表す)を表し、
    R7は、-CH(OR10)2(ここで、R10はC1〜5のアルキル基を表す)、下記の基(a)
    Figure 0005107723
    (ここで、nは2〜3の整数を表す)、又はR1とR7を含んで下記の一般式基(b)
    Figure 0005107723
    (ここで、R11は、シリル系保護基を表す)を表し、
    R8は、C2〜C5の直鎖状アルキルカルボニル基を表し、
    R9はアセチル基、プロピオニル基、ノルマルブチリル基又はイソバレリル基を表す〕で表される化合物を、塩基存在下、1,1 ’-カルボニルジイミダゾールと反応させ、一般式(4)
    Figure 0005107723
    [式中、R1〜R4及びR7〜R9は、前記一般式(2)で表されたものと同じ意味を表す] とした後、さらに塩基の存在下又は非存在下、一級若しくは二級アミンであるR5R6NHと反応させる、一般式(3)
    Figure 0005107723
    [R1〜R4及びR7〜R9は、前記一般式(2)で表されたものと同じ意味を表し、R5及びR6は、同一でも異なっていても良く、水素原子又は水酸基で置換されていてもよいC1〜6のアルキル基を表す]で表される化合物の製造方法。
  14. 一般式(2)
    Figure 0005107723
    〔式中、R1は、C2〜6の直鎖状アルキルカルボニル基を表し、R2は、C2〜6の直鎖状アルキルカルボニル基を表し、R3は、C1〜6のアルキル基又は水酸基をシリル系保護基で修飾したヒドロキシエチル基を表し、R4は、C2〜6のアルケニル基又はAr-B-基(ここで、Arはアリール基又は複素環基を表し、BはC1〜6のアルキル基、C2〜6のアルケニル基又はC2〜6のアルキニル基を表す)を表し、
    R7は、-CH(OR10)2(ここで、R10はC1〜5のアルキル基を表す)、又はR1とR7を含んで下記の基(b)
    Figure 0005107723
    (ここで、R11は、tert-ブチルジメチルシリル基を表す)を表し、
    R8は、C2〜C5の直鎖状アルキルカルボニル基を表し、
    R9は、プロピオニル基を表す〕で表される化合物を、塩基存在下、1,1 ’-カルボニルジイミダゾールと反応させ、一般式(4)
    Figure 0005107723
    [式中、R1〜R4及びR7〜R9は、前記一般式(2)で表されたものと同じ意味を表す] とした後、さらに塩基の存在下又は非存在下、一級若しくは二級アミンであるR5R6NHと反応させる、一般式(3)
    Figure 0005107723
    [R1〜R4及びR7〜R9は、前記一般式(2)で表された化合物と同じ意味を表し、R5及びR6は、同一でも異なっていても良く、水素原子又は水酸基で置換されていてもよいC1〜6のアルキル基を表す]で表される化合物の製造方法。
  15. 一般式(2)
    Figure 0005107723
    〔式中、R1は、C2〜6の直鎖状アルキルカルボニル基を表し、R2は、C2〜6の直鎖状アルキルカルボニル基、又は水酸基の修飾基を表し、R3は、C1〜6のアルキル基、C2〜6のアルケニル基、C2〜6のアルキニル基又は水酸基をシリル系保護基で修飾したヒドロキシエチル基を表し、R4は、C1〜6のアルキル基、C2〜6のアルケニル基、C2〜6のアルキニル基又はAr-B-基(ここで、Arはアリール基又は複素環基を表し、BはC1〜6のアルキル基、C2〜6のアルケニル基又はC2〜6のアルキニル基を表す)を表し、
    R7は、-CH(OR10)2(ここで、R10はC1〜5のアルキル基を表す)、下記の基(a)
    Figure 0005107723
    (ここで、nは2〜3の整数を表す)又はR1とR7を含んで下記の基(b)
    Figure 0005107723
    (ここで、R11は、シリル系保護基を表す)を表し、
    R8は、C2〜C5の直鎖状アルキルカルボニル基を表し、
    R9は、アセチル基、プロピオニル基、ノルマルブチリル基又はイソバレリル基を表す〕で表される化合物を、塩基存在下、アルキルイソシアネートと反応させ、一般式(2)におけるR9の3”位水酸基への転移を伴い、一般式(3)
    Figure 0005107723
    [式中、R1〜R4及びR7〜R9は前記一般式(2)で表されたものと同じ意味を表し、R5は、水素原子を表し、R6は、C1〜6のアルキル基を表す] で表される化合物とする工程を含む、下記の一般式(1)
    Figure 0005107723
    [式中、
    R1は、水素原子又はC2〜6の直鎖状アルキルカルボニル基を表し、
    R2は、水素原子又はC2〜6のアルキルカルボニル基を表し、
    R3は、水酸基で置換されていてもよいC1〜6のアルキル基、C2〜6のアルケニル基又はC2〜6のアルキニル基を表し、
    R4は、水素原子、C1〜6のアルキル基、C2〜6のアルケニル基、C2〜6のアルキニル基又はAr-B-基(ここで、Arはアリール基又は複素環基を表し、BはC1〜6のアルキル基又はC2〜6のアルケニル基を表す)を表し、
    R5及びR6は、同一でも異なっていても良く、水素原子、又はC1〜6のアルキル基若しくはC2〜6のアルケニル基である]
    で表される化合物又は薬学的に許容されるその塩の製造方法。
  16. 一般式(2)
    Figure 0005107723
    〔式中、R1は、C2〜6の直鎖状アルキルカルボニル基を表し、R2は、C2〜6の直鎖状アルキルカルボニル基、又は水酸基の修飾基を表し、R3は、C1〜6のアルキル基、C2〜6のアルケニル基、C2〜6のアルキニル基又は水酸基をシリル系保護基で修飾したヒドロキシエチル基を表し、R4は、C1〜6のアルキル基、C2〜6のアルケニル基、C2〜6のアルキニル基、Ar-B-基(ここで、Arはアリール基又は複素環基を表し、BはC1〜6のアルキル基、C2〜6のアルケニル基又はC2〜6のアルキニル基を表す)を表し、
    R7は、-CH(OR10)2(ここで、R10はC1〜5のアルキル基を表す)、下記の基(a)
    Figure 0005107723
    (ここで、nは2〜3の整数を表す)、又はR1とR7を含んで下記の一般式基(b)
    Figure 0005107723
    (ここで、R11は、シリル系保護基を表す)を表し、
    R8は、C2〜C5の直鎖状アルキルカルボニル基を表し、
    R9はアセチル基、プロピオニル基、ノルマルブチリル基又はイソバレリル基を表す〕で表される化合物を、塩基存在下、1 ,1 ’-カルボニルジイミダゾールを用いて、一般式(4)
    Figure 0005107723
    [式中、R1〜R3及びR7〜R9は、前記一般式(2)で表されたものと同じ意味を表す] とした後、さらに塩基の存在下又は非存在下、一級若しくは二級アミンであるR5R6NHと反応させ、一般式(3)
    Figure 0005107723
    [R1〜R4及びR7〜R9は、前記一般式(2)で表されたものと同じ意味を表し、R5及びR6は、同一でも異なっていても良く、水素原子又は水酸基で置換されていてもよいC1〜6のアルキル基を表す]で表される化合物とする工程を含む、下記の一般式(1)
    Figure 0005107723
    [式中、
    R1は、水素原子又はC2〜6の直鎖状アルキルカルボニル基を表し、
    R2は、水素原子又はC2〜6のアルキルカルボニル基を表し、
    R3は、水酸基で置換されていてもよいC1〜6のアルキル基、C2〜6のアルケニル基又はC2〜6のアルキニル基を表し、
    R4は、水素原子、C1〜6のアルキル基、C2〜6のアルケニル基、C2〜6のアルキニル基又はAr-B-基(ここで、Arはアリール基又は複素環基を表し、BはC1〜6のアルキル基、C2〜6のアルケニル基を表す)を表し、
    R5及びR6は、同一でも異なっていても良く、水素原子又は水酸基で置換されていてもよいC1〜6のアルキル基若しくはC2〜6のアルケニル基である]
    で表される化合物又は薬学的に許容されるその塩の製造方法。
  17. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物又は薬学的に許容されるその塩を有効成分として含む医薬。
  18. 抗菌剤である請求項17に記載の医薬。
  19. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物又は薬理学的に許容されるその塩とともに薬理学上許容される担体を含む医薬組成物の形態の請求項17又は18に記載の医薬。
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