JP5106785B2 - 洗浄剤組成物 - Google Patents
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Description
(A)一般式(1−a)、一般式(1−b)、一般式(1−c)又は一般式(1−d)で表される少なくとも1種の構成単位
(B)一般式(2)で表される構成単位
本発明の汚れ放出剤は、上記一般式(1−a)、一般式(1−b)、一般式(1−c)又は一般式(1−d)で表される少なくとも1種からなる構成単位(A)及び一般式(2)で表される構成単位(B)を有する高分子化合物からなる。
即ち、溶媒中で、ラジカル重合開始剤の存在下、一般式(3−a)又は(3−b)で表される化合物の中から選ばれる少なくとも1種(以下モノマー(A)という)と、二酸化イオウ又は亜硫酸(以下モノマー(B)という)、更に必要により他のモノマー(以下モノマー(C)という)とを共重合させることにより得ることができる。また、一般式(3−a)で表される化合物と、モノマー(B)、必要によりモノマー(C)を共重合させた後に、酸又は4級化剤を反応させることによっても得ることができる。
一般式(3−a)で表される化合物としては、ジアリルアミン、ジアリルメチルアミン等が好ましく、一般式(3−b)で表される化合物としては、ジアリルアミン又はジアリルメチルアミンを、酸又は4級化剤と反応させて得られる酸付加塩又は第4級アンモニウム塩が挙げられる。
一般式(4)で表される不飽和基を有するスルホン酸としては、アリルスルホン酸、メタリルスルホン酸等が挙げられる。炭素数3〜22の不飽和カルボン酸としては、アクリル酸、メタクリル酸、炭素数8〜22の不飽和脂肪酸等が挙げられる。
本発明の汚れ放出剤は疎水性繊維用として特に有用である。本発明において、疎水性繊維とは、標準状態の水分率(20℃、65%RH)が5重量%以下の繊維をさしている。なお標準状態の水分率は、JIS L 1013記載の方法により算出される。
本発明の洗浄剤組成物は、本発明の汚れ放出剤を含有する。本発明の洗浄剤組成物中の本発明の汚れ放出剤の含有量は0.01〜50重量%が好ましく、0.05〜30重量%がより好ましく、1.0〜20重量%が更に好ましい。
尚、以下の例で得られた重合体の重量平均分子量は以下の方法に従って測定した。
<共重合体の重量平均分子量の測定法>
重合体の重量平均分子量(Mw)は、東ソーHLC8120GPCを使用し、ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー(GPC)によって測定した。カラムは東ソーの水系・極性溶媒系カラムα-M(排除限界分子量1000万)を2本接続したものを用いた。サンプルは溶離液で5(mg/ml)の濃度に調製し、20μlを用いた。溶離液には50(mmol/L)リチウムブロマイド、1%酢酸の水/エタノール=30/70混合溶媒を用いた。カラム温度は30℃で流速0.6(ml/min)で実施した。分子量は全てポリエチレングリコール換算で算出した。
撹拌機、ジムロート還流器、温度計を備えた4つ口セパラブルフラスコ中に、10−ウンデセン酸(UDA)36.86g(0.2モル)、蒸留水154g、エチルアルコール154g、ジアリルジメチルアンモニウムクロライド(DADMAC)129.34g(0.8モル)を仕込んだ。その混合物に二酸化イオウ64.07g(1.0モル)を加えた。得られた混合物に、28.5%過硫酸アンモニウム(APS)水溶液80.07g(0.1モル)を加えて45℃で48時間共重合を行った。得られた混合物は懸濁していた。
表1に示す各モノマー成分を、表1に示す仕込みモル比で用い、合成例1と同様に重合を行い共重合体を得た。得られた共重合体の重量平均分子量を表1に示す。
攪拌機、温度計、還流式冷却管を装備した500mlの四つ口丸底セパラブルフラスコ中に、アリルスルホン酸ナトリウム(SAS)28.82g(0.50モル)、濃度65.76重量%のジアリルジメチルアンモニウムクロライド(DADMAC)水溶液121.92g(1.25モル)、蒸留水80.05gを仕込み、さらに二酸化イオウガス(SO2)0.25モルを吹込み導入し、均一透明なモノマー溶液を調製した。攪拌冷却下、フラスコ中に、濃度30重量%の過硫酸アンモニウム(APS)水溶液1.52g(モノマーに対して0.2モル%)を添加した。最初の添加より2時間後にさらにAPS水溶液1.52g(0.2モル%)を添加した。温度を徐々に50℃まで上昇させながら、APSを分割添加して全モノマーに対して総量3.4モル%まで追加した。重合反応は96時間行った。
表1に示す各モノマー成分を、表1に示す仕込みモル比で用い、合成例3と同様に重合を行い共重合体を得た。得られた共重合体の重量平均分子量を表1に示す。
撹拌機、冷却管および温度計を装備した1Lの四つ口セパラブルフラスコ中で、ジアリルメチルアミン塩酸塩(MDAA−HCl)(221.5g,1.50モル)と二酸化イオウ(SO2)(100.9g,1.58モル)とを水(136.1g)に溶解させた水溶液に、28.5%の過硫酸アンモニウム(合計8.0g,0.01モル)の水溶液を3回に分けて加えて、室温にて5時間、重合を実施した。なお、ここでジアリルメチルアミン塩酸塩と二酸化イオウとのモル比は、1:1.05に相当する。
この溶液を、GPCにて測定したところ、分子量は4600、重合収率は99%であった。
合成例1において、ウンデセン酸及び二酸化イオウを用いないこと以外は合成例1と同様に重合を行い重合体を得た。この重合体の重量平均分子量を表1に示す。
DADMAC:ジアリルジメチルアンモニウムクロライド
MDAA−HCl:ジアリルメチルアミン塩酸塩
DAA−HCl:ジアリルアミン塩酸塩
UDA:10−ウンデセン酸
SAS:アリルスルホン酸ナトリウム
AA:アリルアルコール
APS:過硫酸アンモニウム
実施例1〜6及び比較例1〜2
合成例1〜7で得られた高分子化合物を汚れ放出剤として用い、下記方法で洗浄性を評価した。結果を表2に示す。
(1)ポリエステル繊維布の作製
6×6cmポリエステル布(標準状態の水分率 0.4重量%)20枚(重量5g)を市販の衣料用洗剤(花王(株)アタック)を用いて20℃、10分間、洗剤濃度0.0667%の洗剤溶液1L、80rpmでターゴトメーターにて撹拌洗浄した。流水下ですすいだ後、遠心脱水機にかけ十分水分を除去した後、25℃、50%RHの室内で1時間以上乾燥させた。本洗浄処理を3回繰り返すことによりポリエステル繊維布を作製した。
衣料用洗剤(花王(株)アタック)を洗剤濃度0.0667%になるように3°DH硬水に溶解させ、そこに各汚れ放出剤を汚れ放出剤濃度0.00333%になるように溶解させ、洗剤水溶液を調製した。上記処理をした6×6cmポリエステル繊維布20枚を洗剤水溶液1Lに入れ、20℃、10分間、80rpmでターゴトメーターにより撹拌洗浄後、遠心脱水機にかけ脱水した後、25℃、50%RHで1時間以上乾燥させた。汚れ放出剤処理後のポリエステル繊維布に対し、モデル皮脂汚れを1枚あたり40mg均一に塗布して皮脂汚れ汚染布を作製した。モデル皮脂汚れは、オレイン酸45%、スクワレン15%、トリオレイン40%の混合物に色素(オイルオレンジSS)を加えて調製した。
上記皮脂汚れ汚染布20枚を市販の衣料用洗剤(花王(株)アタック)を用いて20℃、10分間、洗剤濃度0.0667%、80rpm、3°DH硬水1Lでターゴトメーターにて撹拌洗浄した。流水下で濯いだ後、25℃、50%RHで1時間以上乾燥させた。
合成例1で得られた高分子化合物を汚れ放出剤として用い、下記方法で再汚染防止性を評価した。また、比較例として、汚れ放出剤を用いないものについても同様に再汚染防止性を評価した。結果を表3に示す。
(1)試験布の作製
全自動洗濯機(JW-Z20A Haier)の設定を給水量15L(水位‘中’)、標準コース(洗い15分、ためすすぎ2回)に合わせ、20℃に温度調整した水道水を使用し、市販の衣料用粉末洗剤(花王(株)ニュービーズ)を洗剤濃度0.0833重量%になるように溶解させた。そこに、40×40cm角の各種試験布(アクリルジャージ(標準状態の水分率1.5重量%)、T/Cニット(標準状態の水分率 2.5重量%))を各3枚(40g)ずつ入れ標準コースで処理した。途中のためすすぎ2回目の最初に市販柔軟仕上げ剤(花王(株)製ハミング1/3)を濃度0.5ml/Lの割合で投入した。上記処理を5回繰り返した後、自然乾燥させ、6×6cm角に裁断することによりサンプル布を得た。
衣料用洗剤(花王(株)ニュービーズ)を洗剤濃度0.0833重量%となるように4°DH硬水に溶解させ、そこに各汚れ放出剤を汚れ放出剤濃度0.00833重量%になるように溶解させ、その中にカーボンブラックをカーボンブラック濃度0.25g/Lとなるように入れ超音波発振機(島田里香工業(株)製;MODEL ET-50S-7)を用いて5分間超音波処理をすることで、再汚染試験溶液を調整した。比較例は、汚れ放出剤を添加せずに処理した。上記処理をしたサンプル布5枚(重量2g)を再汚染試験溶液1Lに入れ、20℃、10分間、85rpmでターゴトメーターにより撹拌洗浄した。流水下で濯いだ後、遠心脱水機にかけ十分水分を除去し、アイロンプレスで乾燥させた。
Claims (4)
- 下記の構成単位(A)及び(B)を有し、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法によるポリエチレングリコール換算の重量平均分子量が500〜5,000である高分子化合物からなる、JIS L 1013記載の方法により算出される標準状態の水分率(20℃、65%RH)が5重量%以下の繊維用の汚れ放出剤。
(A)一般式(1−a)、一般式(1−b)、一般式(1−c)又は一般式(1−d)で表される少なくとも1種の構成単位
(式中、R1及びR2はそれぞれ独立に、水素原子、水酸基を有してもよい炭素数1〜10のアルキル基又は炭素数7〜10のアラルキル基を示し、Z-は陰イオンを示す。R3は水素原子、水酸基を有してもよい炭素数1〜10のアルキル基又は炭素数7〜10のアラルキル基を示す。)
(B)一般式(2)で表される構成単位
- 高分子化合物を形成する全構成単位中の構成単位(A)の割合が10〜90モル%、構成単位(B)の割合が5〜60モル%である請求項1記載の汚れ放出剤。
- 請求項1又は2に記載の汚れ放出剤を含有する繊維製品用洗浄剤組成物。
- 請求項1又は2に記載の汚れ放出剤を含有する繊維製品用洗浄剤組成物と水とを含有する処理液を繊維製品と接触させる、繊維製品の洗浄方法。
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