JP5104519B2 - 便器設置構造及び方法 - Google Patents

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Description

本発明は、トイレルームに洋風便器を設置した構造及びそのための方法に関する。また、本発明は、和風便器を設置する方法に関する。
法に関する。
一般住宅やオフィスビル等において、トイレルームの床面に排水ソケットを設置しておき、洋風便器の排水口をこの排水ソケットの上向きの嵌合口に上方から差し込むようにして洋風便器をトイレルーム床面に設置した構造は周知である(例えば特開2000−265530号)。この排水ソケットは、トイレルームの床等の排水管に接続されており、洋風便器から排出される汚水は、その排水口から排水ソケットを介して排水管に流出する。
高速道路のサービスエリア等では、床に排水溝を設置すると共に、この排水溝を覆蓋するようにコンクリート床スラブを設け、この排水溝へ汚水を排出するように便器を設置することが行われている。
洋風便器の場合であれば、コンクリート床スラブに小開口を設け、この小開口に排水ソケットを差し込んで設置し、この排水ソケットに排水口を接続するように洋風便器を設置することが行われている。
和風便器の場合であれば、コンクリート床スラブに和風便器嵌合用の開口を設け、この開口に和風便器を嵌合させて設置することが行われている。
なお、上記の排水溝は、例えば、Uバートと称されるU字形のコンクリート製品を地盤などに設置することにより構築される。床スラブは、地盤などの上にコンクリートを打設することにより構築される。
特開2000−265530号
上記のように排水溝を覆蓋する床スラブ上に便器を設置した既存のトイレにおいて改修を行う場合、排水ソケットと小開口との間のシールや、和風便器と開口との間のシールが難しい。即ち、新設のサービスエリア等であれば作業員が排水溝内に入って床スラブの下側から作業し、十分にシールすることができるが、既存トイレの改修の場合には、かかる作業はできない。シールが不十分であると、排水ソケットの脱落や、排水溝から臭気が漏れ出てくるなどの不具合が生じる。
本発明は、既存の排水溝を有したタイプのトイレルームにおいて、床の上側からの施工作業だけで便器を容易に、しかもシール性よく設置することができる便器設置構造及びそのための方法を提供することを目的とする。
本発明(請求項1)の便器設置構造は、トイレルームの床に排水溝が設けられており、該排水溝の両側が床スラブとなっており、該排水溝を跨いで、該床スラブ間に、短管挿通用開口を有するプレートが設置されており、該プレート上に、該短管挿通用開口を取り囲む台座が設置されており、該台座及び該短管挿通用開口を通って短管が設けられており、管状部及び該管状部から拡開する鍔部を有する便器接続用排水ソケットの該管状部が該短管に上方から差し込まれると共に、該鍔部が該台座の上面に配置されており、該プレート上及び該プレートの周囲の床スラブ上にモルタル層が形成されており、該モルタル層上に仕上げ層が形成されており、該仕上げ層上に、排水口を前記排水ソケットに係合させて洋風便器が設置されていることを特徴とするものである。
本発明(請求項2)の便器設置方法は、請求項1の便器設置構造を構築するための便器設置方法であって、前記台座、短管及び排水ソケットを予め一体化させて一体物としておき、前記排水溝を跨いで、前記床スラブ間に前記プレートを設置し、次いで、前記短管を前記短管挿通用開口に挿通して前記一体物を該プレート上に設置し、前記台座を該プレートに固定し、次いで、該プレート上及び該プレートの周囲の床スラブ上に前記モルタル層を形成し、次いで、該モルタル層上に前記仕上げ層を形成し、該仕上げ層上に、排水口を前記排水ソケットに係合させて洋風便器を設置することを特徴とするものである。
本発明(請求項3)の便器設置方法は、請求項1の便器設置構造を構築するための便器設置方法であって、前記プレート、台座、短管及び排水ソケットを予め一体化させて一体物としておき、前記排水溝を跨いで、前記床スラブ間に該プレートを設置し、次いで、該プレート上及び該プレートの周囲の床スラブ上に前記モルタル層を形成し、次いで、該モルタル層上に前記仕上げ層を形成し、該仕上げ層上に、排水口を前記排水ソケットに係合させて洋風便器を設置することを特徴とするものである。
本発明(請求項4)の便器設置方法は、請求項1の便器設置構造を構築するための便器設置方法であって、前記台座及び短管を予め一体化させて一体物としておき、前記排水溝を跨いで、前記床スラブ間に前記プレートを設置し、次いで、前記短管を前記短管挿通用開口に挿通して前記一体物を該プレート上に設置し、前記台座を該プレートに固定し、次いで、前記排水ソケットの前記管状部を該短管に上方から差し込むと共に、前記鍔部を該台座の上面に配置して該排水ソケットを該台座に固定し、次いで、該プレート上及び該プレートの周囲の床スラブ上に前記モルタル層を形成し、次いで、該モルタル層上に前記仕上げ層を形成し、該仕上げ層上に、排水口を前記排水ソケットに係合させて洋風便器を設置することを特徴とするものである。
本発明(請求項5)の便器設置方法は、請求項1の便器設置構造を構築するための便器設置方法であって、前記プレート、台座及び短管を予め一体化させて一体物としておき、前記排水溝を跨いで、前記床スラブ間に該プレートを設置し、次いで、前記排水ソケットの前記管状部を該短管に上方から差し込むと共に、前記鍔部を該台座の上面に配置して該排水ソケットを該台座に固定し、次いで、該プレート上及び該プレートの周囲の床スラブ上に前記モルタル層を形成し、次いで、該モルタル層上に前記仕上げ層を形成し、該仕上げ層上に、排水口を前記排水ソケットに係合させて洋風便器を設置することを特徴とするものである。
本発明(請求項6)の便器設置方法は、トイレルームの床に排水溝が設けられており、該排水溝の両側が床スラブとなっており、該排水溝を跨いで、該床スラブ間に、和風便器係合用開口を有するプレートが設置されており、外周囲に周設されたフランジを有する和風便器が該開口に係合され、該プレート上及び該プレートの周囲の床スラブ上にモルタル層が形成されており、該モルタル層上に仕上げ層が形成されており、該仕上げ層上に該フランジを配置させて該和風便器が設置されている便器設置構造を構築するための便器設置方法であって、前記フランジと前記プレートとの間に充填した接着剤によって該和風便器と該プレートとを予め一体化させて一体物としておき、前記排水溝を跨いで、前記床スラブ間に該プレートを設置し、次いで、該プレート上及び該プレートの周囲の床スラブ上に前記モルタル層を形成し、次いで、該モルタル層上に前記仕上げ層を形成することを特徴とするものである。
本発明(請求項1〜5)の洋風便器設置構造及び方法にあっては、排水溝を跨ぐようにプレートが設置され、その上側に台座を介して洋風便器が設置される。この台座とプレートの短管挿通用開口を通って短管が設けられ、排水ソケットの管状部が該短管に上方から差し込まれると共に、該排水ソケットの鍔部が台座の上面に配置される。
かかる本発明(請求項1〜5)の洋風便器設置構造及び方法によると、該台座と短管とを予め接着材によって一体化させておくことができる。これにより、該短管の外周面と台座の内周面との間を十分にシールすることができる。
また、床の上側からの作業だけでプレートなどの全ての資材と洋風便器とを設けることができる。
請求項2の洋風便器設置方法によれば、台座、短管及び排水ソケットを予め一体化させて一体物としておくため、この台座の内周面と短管の外周面との間、該短管の内周面と排水ソケットの管状部の外周面との間、並びに該台座の上面と排水ソケットの鍔部との間をそれぞれ十分にシールすることができる。
請求項3の洋風便器設置方法によれば、プレート、台座、短管及び排水ソケットを予め一体化させて一体物としておくため、このプレートと台座との間、該プレートの開口及び台座の内周面と短管の外周面との間、該短管の内周面と排水ソケットの管状部の外周面との間、並びに該台座の上面と排水ソケットの鍔部との間をそれぞれ十分にシールすることができる。
請求項4の洋風便器設置方法によれば、台座及び短管を予め一体化させて一体物としておくため、この台座の内周面と短管の外周面との間を十分にシールすることができる。
請求項5の洋風便器設置方法によれば、プレート、台座及び短管を予め一体化させて一体物としておくため、このプレートと台座との間、並びに該プレートの開口及び台座の内周面と短管の外周面との間をそれぞれ十分にシールすることができる。
本発明(請求項6)の和風便器設置方法によると、プレートを排水溝に設置するのに先立って和風便器とプレートとを一体化しておくため、和風便器外周囲とプレートの開口との間のシールを十分に行うことができる。
また、床の上側からの作業だけでプレートなどの全ての資材と和風便器とを設けることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
[請求項1の実施の形態に係る洋風便器設置構造]
第1図は請求項1の実施の形態に係る洋風便器設置構造を備えたトイレルームの断面図、第2図は第1図の洋風便器設置構造の断面図、第3図は第1図の洋風便器設置構造を構成するプレート20、台座23、短管25及び排水ソケット27の分解斜視図である。
この実施の形態では、トイレルームの床F上に洋風便器1が設置されている。
第1図に示すように、トイレルームの床Fに排水溝10が設けられており、該床Fのうち排水溝10の両側はそれぞれ床スラブ11となっている。
この実施の形態では、該排水溝10は、Uバートと称されるU字形のコンクリート製品をトイレルーム下の地盤に設置することにより構築されている。また、この排水溝10の両側の床スラブ11は、それぞれ、トイレルーム下の地盤上にコンクリートを打設することにより構築されている。この排水溝10の両側の床スラブ11の上面同士は略同一レベルとなっている。
双方の床スラブ11の排水溝10に臨む端面同士の間隔W(第1図)は、250〜300mmであることが好ましい。
この実施の形態では、各床スラブ11の排水溝10側の縁部に沿って、それぞれ、各床スラブ11の上面よりも一段低い凹段部11aが形成されている。該凹段部11aは各床スラブ11の排水溝10側の端面に臨んでいる。双方の床スラブ11の凹段部11aの底面同士は略同一レベルとなっている。各床スラブ11の上面から該凹段部11aの底面までの深さD(第2図)は、15〜50mm、特に20〜30mmであることが好ましい。
該排水溝10を跨いで、床スラブ11,11間にプレート20が設置されている。第3図に示すように、この実施の形態では、該プレート20は略長方形状のものとなっている。
この実施の形態では、該プレート20は、その長手方向を排水溝10の延在方向と略平行方向として、上方から該排水溝10を覆蓋するように配置され、その短手方向両端側の長側辺がそれぞれ該排水溝10の両側の床スラブ11の凹段部11aに重ね合わされている。第2図の通り、このプレート20の長側辺は、それぞれ、接着剤21により該凹段部11aの底面に接着されている。
第3図の通り、このプレート20の中央付近には、短管挿通用開口22が設けられている。
このプレート20は、洋風便器1や便器使用者の重量などの床上荷重を支えうる強度及び剛性を有したものとなっている。このプレート20としては、スチールワイヤやスチールメッシュ等の補強材が埋設されることにより補強された高強度コンクリート板が好適である。ただし、プレート20の材質はこれに限定されない。
このプレート20の厚みT(第2図)は、10〜50mm、特に15〜20mmであることが好ましい。
このプレート20上に、該開口22を取り囲むように台座23が設置され、接着剤(図示略)により該プレート20に接着されている。第3図に示すように、この実施の形態では、該台座23は、開口22と略同一の開口径及び開口形状の内孔24を有する環形平板状のものであり、該内孔24が開口22と略同心状に重なるように配置されている。この台座23の厚みT(第2図)は、床スラブ11の凹段部11aの深さDと後述の仕上げ層33の厚みTとの和からプレート20の厚みTを差し引いた値と略等しい。
この実施の形態では、該台座23も、プレート20と同様の高強度コンクリート板よりなる。ただし、台座23の材質はこれに限定されない。
このプレート20と台座23とを接着した接着剤は、該内孔24及び開口22の周囲の全周にわたって連続して設けられており、この接着剤により、該台座23の下面とプレート20の上面との間がシールされている。
該内孔24及び開口22を通って短管25が設けられている。この短管25の外周面と内孔24及び開口22の内周面との間には、これらの全周にわたって接着材26が充填されている。この接着材26により、該短管25が台座23及びプレート20に接着されると共に、該短管25の外周面と内孔24及び開口22の内周面との間がシールされている。この短管25は、上端が台座23の上面と略同一レベルとなるように配置されている。
台座23上に、この短管25に上方から嵌合した排水ソケット27が設置されている。この排水ソケット27は、管状部28と、該管状部28の軸心方向の一端側(設置時の上端側)から放射方向に拡開する鍔部29とを有している。該管状部28は、外径が短管25の内径と略同等かそれよりも小径となっている。
この管状部28が上方から短管25に差し込まれると共に、鍔部29が台座23の上面に配置されている。該鍔部29にはビス挿通孔30(第3図)が設けられており、このビス挿通孔30を介して該鍔部29が台座23にビス(図示略)留めされている。第3図の符号31は、この鍔部29に設けられた、便器固定用ビスが挿通されるビス挿通孔を示している。
この実施の形態では、第2図の通り、該鍔部29の下面と台座23の上面との間にも接着剤26が設けられている。この接着剤26は、該鍔部29の下面の全周にわたって連続して設けられており、この接着剤26により、該鍔部29の下面と台座23の上面との間がシールされている。
台座23の周囲のプレート20の上側及び各床スラブ11の凹段部11a内を埋めるようにモルタル層32が形成され、このモルタル層32の上面及び各床スラブ11の上面を覆うように仕上げ層33が形成されている。この実施の形態では、該仕上げ層33はタイル(符号略)張りにより形成されている。第2図の通り、この仕上げ層33は、台座23の上面と略面一状に形成されている。
この仕上げ層33上に洋風便器1が設置されている。第2図の通り、この洋風便器1の排水口1aが上方から排水ソケット27の管状部28に嵌合している。この排水口1aの外周面と管状部28の内周面との間がシールされている。
洋風便器1は、前記鍔部29のビス挿通孔31を介して台座23にビス(図示略)留めされている。なお、洋風便器1の固定方法はこれに限定されない。
以下に、第4〜11図を参照してこの洋風便器設置構造の構築方法について説明する。
[請求項2の実施の形態に係る洋風便器設置方法]
第4,5図は、請求項2の実施の形態に係る洋風便器設置方法を示す。第4図は台座23、短管25及び排水ソケット27を一体化させた一体物Uとプレート20との分解斜視図、第5図はこの一体物Uをプレート20上に設置する直前のトイレルームの断面図である。
この実施の形態では、予め、台座23、短管25及び排水ソケット27を一体化させて一体物Uとしておく。
この場合、まず、短管25の上端側を台座23の内孔24に差し込んで接着剤26により接着する。次いで、排水ソケット27の管状部28を上方から短管25に差し込みつつ該排水ソケット27の鍔部29を台座23の上面に重ねてこれらを接着剤26により接着する。このとき、短管25の外周面と内孔24の内周面との間、並びに鍔部29の下面と台座23の上面との間に、これらの全周にわたって接着剤26を充填し、該接着剤26によりこれらの間をシールする。その後、ビス挿通孔30を介して該鍔部29を台座23にビス(図示略)留めすることにより、一体物Uが構成される。
トイレルームに洋風便器1を設置するに当っては、第5図の通り、排水溝10を跨ぐように床スラブ11,11間にプレート20を設置し、該プレート20の短手方向両端側の長側辺をそれぞれ上方から各床スラブ11の凹段部11aに重ねて接着剤21で接着する。
次に、短管25の下端側を上方からプレート20の開口22に差し込みつつ前記一体物Uをプレート20上に配置し、接着剤(図示略)により台座23をプレート20の上面に接着する。この際、台座23の下面とプレート20の上面との間に、該内孔24及び開口22の周囲の全周にわたって接着剤を充填し、この接着剤により該台座23の下面とプレート20の上面との間をシールする。
その後、台座23の周囲のプレート20の上側及び各床スラブ11の凹段部11a内を埋めるようにモルタル層32を形成する。次いで、このモルタル層32の上面及び各床スラブ11の上面を覆うように仕上げ層33を形成する。
その後、洋風便器1の排水口1aを上方から排水ソケット27の管状部28に嵌合させつつ、該洋風便器1を仕上げ層33の上側に配置する。そして、この洋風便器1を、排水ソケット27の鍔部29のビス挿通孔31を介して台座23にビス(図示略)留めする。
これにより、第1,2図に示す洋風便器設置構造が構築される。
以上のように、この洋風便器設置構造及び方法によると、台座23、短管25及び排水ソケット27を予め一体化させて一体物Uとしておくため、この台座23の内孔24の内周面と短管25の外周面との間、並びに該台座23の上面と排水ソケット27の鍔部29との間をそれぞれ十分にシールすることができる。
また、床Fの上側からの作業だけでプレート20等の全ての資材と洋風便器1とを設けることができる。
これにより、作業員が排水溝10内に入って床スラブ11の下側からシール作業を行ことなく、床Fの上側からの施工作業だけで洋風便器1を容易に、しかもシール性よく設置することができる。
[請求項3の実施の形態に係る洋風便器設置方法]
第6,7図は、請求項3の実施の形態に係る便器設置方法を示す。第6図はプレート20、台座23、短管25及び排水ソケット27を一体化させた一体物Uの斜視図、第5図はこの一体物Uを床スラブ11,11間に設置する直前のトイレルームの断面図である。
この実施の形態では、予め、プレート20、台座23、短管25及び排水ソケット27を一体化させて一体物Uとしておく。
この場合、まず、内孔24と開口22とが同心状に重なるように台座23をプレート20上に配置して接着剤(図示略)により該台座23をプレート20の上面に接着する。次いで、短管25を該内孔24及び開口22に差し込んで接着剤26により接着する。その後、排水ソケット27の管状部28を上方から短管25に差し込みつつ該排水ソケット27の鍔部29を台座23の上面に重ねてこれらを接着剤26により接着する。このとき、台座23の下面とプレート20の上面との間、短管25の外周面と内孔24の内周面との間、並びに鍔部29の下面と台座23の上面との間に、それぞれ、これらの全周にわたって接着剤を充填し、該接着剤によりこれらの間をシールする。その後、ビス挿通孔30を介して該鍔部29を台座23にビス(図示略)留めすることにより、一体物Uが構成される。
トイレルームに洋風便器1を設置するに当っては、第7図の通り、排水溝10を跨ぐように床スラブ11,11間にプレート20を設置し、該プレート20の短手方向両端側の長側辺をそれぞれ上方から各床スラブ11の凹段部11aに重ねて接着剤21で接着する。なお、この実施の形態では、プレート20、台座23、短管25及び排水ソケット27を一体化させて一体物Uとしているので、プレート20を床スラブ11,11間に設置する一工程にてこれらの全ての資材20,23,25,27の設置が完了する。
その後、台座23の周囲のプレート20の上側及び各床スラブ11の凹段部11a内を埋めるようにモルタル層32を形成する。次いで、このモルタル層32の上面及び各床スラブ11の上面を覆うように仕上げ層33を形成する。
その後、洋風便器1の排水口1aを上方から排水ソケット27の管状部28に嵌合させつつ、該洋風便器1を仕上げ層33の上側に配置する。そして、この洋風便器1を、排水ソケット27の鍔部29のビス挿通孔31を介して台座23にビス(図示略)留めする。
これにより、第1,2図に示す洋風便器設置構造が構築される。
以上のように、この洋風便器設置構造及び方法によっても、プレート20、台座23、短管25及び排水ソケット27を予め一体化させて一体物Uとしておくため、このプレート20と台座23との間、内孔24及び開口22の内周面と短管25の外周面との間、並びに台座23の上面と鍔部29との間をそれぞれ十分にシールすることができる。
また、床Fの上側からの作業だけでプレート20等の全ての資材と洋風便器1とを設けることができる。
これにより、作業員が排水溝10内に入って床スラブ11の下側からシール作業を行ことなく、床Fの上側からの施工作業だけで洋風便器1を容易に、しかもシール性よく設置することができる。
しかも、この実施の形態では、プレート20を床スラブ11,11間に設置する一工程にてこれらの全ての資材20,23,25,27の設置が完了するため、施工作業を迅速に行うことができる。
[請求項4の実施の形態に係る洋風便器設置方法]
第8,9図は、請求項4の実施の形態に係る洋風便器設置方法を示す。第8図は台座23及び短管25を一体化させた一体物Uと、プレート20及び排水ソケット27との分解斜視図、第9図はこの一体物Uをプレート20上に設置する直前のトイレルームの断面図である。
この実施の形態では、予め、台座23及び短管25を一体化させて一体物Uとしておく。
この場合、短管25の上端側を台座23の内孔24に差し込んで接着剤26により接着する。このとき、短管25の外周面と内孔24の内周面との間に、これらの全周にわたって接着剤26を充填し、該接着剤26によりこれらの間をシールする。これにより、一体物Uが構成される。
トイレルームに洋風便器1を設置するに当っては、第9図の通り、排水溝10を跨ぐように床スラブ11,11間にプレート20を設置し、該プレート20の短手方向両端側の長側辺をそれぞれ上方から各床スラブ11の凹段部11aに重ねて接着剤21で接着する。
次に、短管25の下端側を上方からプレート20の開口22に差し込みつつ前記一体物Uをプレート20上に配置し、接着剤(図示略)により台座23をプレート20の上面に接着する。この際、台座23の下面とプレート20の上面との間に、該内孔24及び開口22の周囲の全周にわたって接着剤を充填し、この接着剤により該台座23の下面とプレート20の上面との間をシールする。
次いで、排水ソケット27の管状部28を上方から短管25に差し込みつつ該排水ソケット27の鍔部29を台座23の上面に重ねてこれらを接着剤26により接着する。このとき、鍔部29の下面と台座23の上面との間に、これらの全周にわたって接着剤26を充填し、該接着剤26によりこれらの間をシールする。その後、ビス挿通孔30を介して該鍔部29を台座23にビス(図示略)留めする。
その後、台座23の周囲のプレート20の上側及び各床スラブ11の凹段部11a内を埋めるようにモルタル層32を形成する。次いで、このモルタル層32の上面及び各床スラブ11の上面を覆うように仕上げ層33を形成する。
その後、洋風便器1の排水口1aを上方から排水ソケット27の管状部28に嵌合させつつ、該洋風便器1を仕上げ層33の上側に配置する。そして、この洋風便器1を、排水ソケット27の鍔部29のビス挿通孔31を介して台座23にビス(図示略)留めする。
これにより、第1,2図に示す洋風便器設置構造が構築される。
以上のように、この洋風便器設置構造及び方法によっても、台座23及び短管25を予め一体化させて一体物Uとしておくため、この台座23の内孔24の内周面と短管25の外周面との間を十分にシールすることができる。
また、床Fの上側からの作業だけでプレート20等の全ての資材と洋風便器1とを設けることができる。
これにより、作業員が排水溝10内に入って床スラブ11の下側からシール作業を行ことなく、床Fの上側からの施工作業だけで洋風便器1を容易に、しかもシール性よく設置することができる。
[請求項5の実施の形態に係る洋風便器設置方法]
第10,11図は、請求項5の実施の形態に係る洋風便器設置方法を示す。第10図はプレート20、台座23及び短管25を一体化させた一体物Uと排水ソケット27との分解斜視図、第11図はこの一体物Uを床スラブ11,11間に設置する直前のトイレルームの断面図である。
この実施の形態では、予め、プレート20、台座23及び短管25を一体化させて一体物Uとしておく。
この場合、まず、内孔24と開口22とが同心状に重なるように台座23をプレート20上に配置して接着剤(図示略)により該台座23をプレート20の上面に接着する。次いで、短管25を該内孔24及び開口22に差し込んで接着剤26により接着する。このとき、台座23の下面とプレート20の上面との間、並びに短管25の外周面と内孔24の内周面との間に、それぞれ、これらの全周にわたって接着剤を充填し、該接着剤によりこれらの間をシールする。これにより、一体物Uが構成される。
トイレルームに洋風便器1を設置するに当っては、第11図の通り、排水溝10を跨ぐように床スラブ11,11間にプレート20を設置し、該プレート20の短手方向両端側の長側辺をそれぞれ上方から各床スラブ11の凹段部11aに重ねて接着剤21で接着する。
次いで、排水ソケット27の管状部28を上方から短管25に差し込みつつ該排水ソケット27の鍔部29を台座23の上面に重ねてこれらを接着剤26により接着する。このとき、鍔部29の下面と台座23の上面との間に、これらの全周にわたって接着剤26を充填し、該接着剤26によりこれらの間をシールする。その後、ビス挿通孔30を介して該鍔部29を台座23にビス(図示略)留めする。
その後、台座23の周囲のプレート20の上側及び各床スラブ11の凹段部11a内を埋めるようにモルタル層32を形成する。次いで、このモルタル層32の上面及び各床スラブ11の上面を覆うように仕上げ層33を形成する。
その後、洋風便器1の排水口1aを上方から排水ソケット27の管状部28に嵌合させつつ、該洋風便器1を仕上げ層33の上側に配置する。そして、この洋風便器1を、排水ソケット27の鍔部29のビス挿通孔31を介して台座23にビス(図示略)留めする。
これにより、第1,2図に示す洋風便器設置構造が構築される。
以上のように、この洋風便器設置構造及び方法によっても、プレート20、台座23及び短管25を予め一体化させて一体物Uとしておくため、このプレート20と台座23との間、及び内孔24の内周面と短管25の外周面との間をそれぞれ十分にシールすることができる。
また、床Fの上側からの作業だけでプレート20等の全ての資材と洋風便器1とを設けることができる。
これにより、作業員が排水溝10内に入って床スラブ11の下側からシール作業を行ことなく、床Fの上側からの施工作業だけで洋風便器1を容易に、しかもシール性よく設置することができる。
上記の実施の形態は請求項1〜5の洋風便器設置構造及び方法の一例を示すものであり、請求項1〜5の洋風便器設置構造及び方法は図示の構成に限定されない。
例えば、上記の実施の形態では、プレート20と台座23との間、台座23の内孔24及びプレート20の開口22の内周面と短管25の外周面との間、並びに台座23の上面と排水ソケット27の鍔部29との間を、それぞれ、これら同士を接着した接着剤によりシールしているが、これらの間にそれぞれパッキン等のシール部材を設けてこれらの間をシールするようにしてもよい。
[請求項6の実施の形態に係る和風便器設置方法]
第12図は請求項6の実施の形態に係る和風便器設置方法により便器が設置されたトイレルームの断面図である。
この実施の形態では、トイレルームの床F上に和風便器2が設置されている。
該和風便器2は、トイレルームの床Fに埋設される便鉢部2aと、該便鉢部2aの上縁から床Fの上面(仕上げ層33の上面)に沿うように側方へ張り出したフランジ2bと、該便鉢部2aの底部に設けられた排水口2cと、該便鉢部2aの前部(和風便器2使用者にとっての前部)から立設された前立て部2dとを有している。該フランジ2bは、便鉢部2aの上縁の外周囲の全周にわたって周設されている。
この実施の形態では、排水溝10を跨ぐように床スラブ11,11間に設置されるプレート20Aと和風便器2とが予め接着剤40により一体化されて一体物とされている。
該プレート22Aには和風便器係合用開口22Aが設けられている。この開口22Aに和風便器2の便鉢部2aが上方から嵌め込まれ、この開口22Aの内周面と便鉢部2aの外面との間に接着剤40が充填されて和風便器2がプレート20Aに接着されている。この接着剤40は、開口22Aの内周面と便鉢部2aの外面との間に、これらの全周にわたって充填されている。即ち、この接着剤40により、該開口22Aの内周面と便鉢部2aの外面との間がシールされている。
なお、この和風便器2とプレート20Aとの接着を強固なものとし、且つ該開口22Aの内周面と便鉢部2aの外面との間を十分にシールするために、第12図に示すように、接着剤40を、開口22Aの内側だけでなく、該開口22Aの周囲のプレート20Aの上面及び下面と便鉢部2aの外面との間にもそれぞれ充填することが好ましい。
第12図の通り、和風便器2は、フランジ2bがプレート20Aの上面から上方へ離隔した状態でプレート20Aに接着されている。このフランジ2bの下面とプレート20Aの上面との間隔Sは、各床スラブ11の凹段部11aの深さDと仕上げ層33の厚みTとの和からプレート20Aの厚みTを差し引いた値と略等しい。
この実施の形態の和風便器設置方法により構築される和風便器設置構造のその他の構成は、第1,2図の便器設置構造と同様であり、第12図において第1,2図と同一符号は同一部分を示している。
トイレルームに和風便器2を設置するに当っては、上記のように予め和風便器2と一体化されたプレート20Aを、排水溝10を跨ぐように床スラブ11,11間に設置する。このとき、第1,2図の実施の形態と同様に、該プレート20Aの両長側辺をそれぞれ上方から各床スラブ11の凹段部11aに重ねて接着剤21で接着する。
その後、該プレート20Aの上側及び各床スラブ11の凹段部11a内を埋めるようにモルタル層32を形成する。次いで、このモルタル層32の上面及び各床スラブ11の上面を覆うように仕上げ層33を形成する。この際、施工後の仕上げ層33の上面が和風便器2のフランジ2bの下面と略同一レベルとなるようにモルタル層32及び仕上げ層33が形成される。
これにより、第12図に示す和風便器設置構造が構築される。
以上の通り、この和風便器設置方法によると、プレート20Aを排水溝10に設置するのに先立って和風便器2とプレート20Aとを一体化しておくため、和風便器2の外面とプレート20Aの開口22Aとの間のシールを十分に行うことができる。
また、トイレルームの床Fの上側からの作業だけでプレート20Aなどの全ての資材と和風便器2とを設けることができる。
これにより、作業員が排水溝10内に入って床スラブ11の下側からシール作業を行ことなく、床Fの上側からの施工作業だけで和風便器2を容易に、しかもシール性よく設置することができる。
上記の実施の形態は請求項6の和風便器設置構造及び方法の一例を示すものであり、請求項6の和風便器設置構造及び方法は図示の構成に限定されない。
[洋風便器設置構造の別の構成例]
第13図は洋風便器設置構造の別の構成例を示す断面図である。
この態様では、床スラブ11,11間に設置されたプレート20Bは、このプレート20Bが係合した床スラブ11の凹段部11aの深さDと、該床スラブ11上に形成された仕上げ層33の厚みTとの和と略等しい厚みT’を有している。
この態様では、第13図の通り、モルタル層32は、該プレート20Bの側面と凹段部11aの段差面との間にのみ形成されており、該プレート20Bの上面には形成されていない。また、仕上げ層33は、該凹段部11aの周囲の床スラブ11の上面からモルタル層32の上面にかけてのみ形成され、プレート20Bの上面には形成されていない。
即ち、この態様では、プレート20Bの上面は、トイレルーム内に露呈しており、且つその周囲の仕上げ層33の上面と略同レベルとなっている。なお、このプレート20Bの上面に、仕上げ層33と連続するようなタイル張り調などの装飾が施されていてもよい。
このプレート20Bの中央付近に短管挿通用開口22が設けられている。この開口22の周囲には、周囲のプレート20Bの上面よりも一段低い台座設置用凹部20aが形成されている。この凹部20aは、該開口22の周囲全周にわたって形成されている。この凹部20aの深さは、台座23の厚みT(第2図)と略同等となっている。
台座23は、その内孔24が開口22と略同心状に重なるようにこの凹部20a内に配置され、接着剤(図示略)によりこの凹部20aの底面に接着されている。この台座23の側周面と凹部20aの段差面と間の隙間には、これらの全周にわたって、プレート20Bの上面と略同レベルまでモルタル50が充填されている。
この態様のその他の構成は、前述の第1,2図の実施の形態と同様であり、第13図において第1,2図と同一符号は同一部分を示している。
この態様の洋風便器設置構造は、台座23をプレート20Bの凹部20a内に設置してこれらの間の隙間にモルタル50を充填すること、並びに該プレート20Bの上にはモルタル層32及び仕上げ層33を形成しないこと以外は、前述の第4,5図、第6,7図、第8,9図及び第10,11図の各実施の形態と同様の施工手順にて構築することができる。
この態様の洋風便器設置構造にあっても、第4,5図の実施の形態のように予め台座23、短管25及び排水ソケット27を一体化させて一体物とするか、第6,7図の実施の形態のように予めプレート20B、台座23、短管25及び排水ソケット27を一体化させて一体物とするか、第8,9図の実施の形態のように予め台座23及び短管25を一体化させて一体物とするか、又は第10,11図の実施の形態のように予めプレート20B、台座23及び短管25を一体化させて一体物としておくことにより、これらの実施の形態と同様、床Fの上側からの施工作業だけで洋風便器1を容易に、しかもシール性よく設置することができる。
また、この態様の洋風便器設置構造にあっては、プレート20Bを各床スラブ11,11の凹段部11a上に設置するだけで、プレート20Bの上面がその周囲の仕上げ層33の上面と同レベルとなり、このプレート20B上にモルタル層32及び仕上げ層33を形成することが不要であるので、施工作業がより容易化される。
なお、この態様では、プレート20Bの側周面と凹段部11aの段差面との間には、モルタル層32及び仕上げ層33が形成されているが、これらの間の部分も、プレート20Bと同じ材質の層が形成されてもよい。
[洋風便器設置構造のさらに別の構成例]
第14図は洋風便器設置構造のさらに別の構成例を示す断面図である。
この態様は、前述の第13図の態様において、台座23が省略され、プレート20B上に直接的に排水ソケット27が設置された構成となっている。
この態様では、プレート20Bの中央の短管挿通用開口22の周囲に凹部20aが設けられておらず、このプレート20Bの上面は、該開口22の周縁まで略同レベルとなっている。
この態様のその他の構成は第13図の態様と同様であり、第14図において第13図と同一符号は同一部分を示している。
この態様にあっては、台座23をプレート20B上に設置したり、この台座23と凹部20aとの隙間にモルタル50を充填する作業が不要となるため、洋風便器の設置作業が一層、容易化される。
請求項1の実施の形態に係る便器設置構造を備えたトイレルームの断面図である。 図1の便器設置構造の断面図である。 図1の便器設置構造を構成するプレート20、台座23、短管25及び排水ソケット27の分解斜視図である。 台座23、短管25及び排水ソケット27を一体化させた一体物Uとプレート20との分解斜視図である。 図4の一体物Uをプレート20上に設置する直前のトイレルームの断面図である。 プレート20、台座23、短管25及び排水ソケット27を一体化させた一体物Uの斜視図である。 図6の一体物Uを床スラブ11,11間に設置する直前のトイレルームの断面図である。 台座23及び短管25を一体化させた一体物Uと、プレート20及び排水ソケット27との分解斜視図である。 図8の一体物Uをプレート20上に設置する直前のトイレルームの断面図である。 プレート20、台座23及び短管25を一体化させた一体物Uと排水ソケット27との分解斜視図である。 図10の一体物Uを床スラブ11,11間に設置する直前のトイレルームの断面図である。 請求項6の実施の形態に係る和風便器設置方法により便器が設置されたトイレルームの断面図である。 洋風便器設置構造の別の構成例を示す断面図である。 洋風便器設置構造のさらに別の構成例を示す断面図である。
符号の説明
1 洋風便器
2 和風便器
1a 排水口
10 排水溝
11 床スラブ
11a 凹段部
20,20A,20B プレート
20a 凹部
22,22A 短管挿通用開口
23 台座
24 台座の内孔
25 短管
26 接着剤
27 排水ソケット
28 管状部
29 鍔部
32 モルタル層
33 仕上げ層
40 接着剤

Claims (6)

  1. トイレルームの床に排水溝が設けられており、
    該排水溝の両側が床スラブとなっており、
    該排水溝を跨いで、該床スラブ間に、短管挿通用開口を有するプレートが設置されており、
    該プレート上に、該短管挿通用開口を取り囲む台座が設置されており、
    該台座及び該短管挿通用開口を通って短管が設けられており、
    管状部及び該管状部から拡開する鍔部を有する便器接続用排水ソケットの該管状部が該短管に上方から差し込まれると共に、該鍔部が該台座の上面に配置されており、
    該プレート上及び該プレートの周囲の床スラブ上にモルタル層が形成されており、
    該モルタル層上に仕上げ層が形成されており、
    該仕上げ層上に、排水口を前記排水ソケットに係合させて洋風便器が設置されていることを特徴とする便器設置構造。
  2. 請求項1の便器設置構造を構築するための便器設置方法であって、
    前記台座、短管及び排水ソケットを予め一体化させて一体物としておき、
    前記排水溝を跨いで、前記床スラブ間に前記プレートを設置し、
    次いで、前記短管を前記短管挿通用開口に挿通して前記一体物を該プレート上に設置し、前記台座を該プレートに固定し、
    次いで、該プレート上及び該プレートの周囲の床スラブ上に前記モルタル層を形成し、
    次いで、該モルタル層上に前記仕上げ層を形成し、
    該仕上げ層上に、排水口を前記排水ソケットに係合させて洋風便器を設置することを特徴とする便器設置方法。
  3. 請求項1の便器設置構造を構築するための便器設置方法であって、
    前記プレート、台座、短管及び排水ソケットを予め一体化させて一体物としておき、
    前記排水溝を跨いで、前記床スラブ間に該プレートを設置し、
    次いで、該プレート上及び該プレートの周囲の床スラブ上に前記モルタル層を形成し、
    次いで、該モルタル層上に前記仕上げ層を形成し、
    該仕上げ層上に、排水口を前記排水ソケットに係合させて洋風便器を設置することを特徴とする便器設置方法。
  4. 請求項1の便器設置構造を構築するための便器設置方法であって、
    前記台座及び短管を予め一体化させて一体物としておき、
    前記排水溝を跨いで、前記床スラブ間に前記プレートを設置し、
    次いで、前記短管を前記短管挿通用開口に挿通して前記一体物を該プレート上に設置し、前記台座を該プレートに固定し、
    次いで、前記排水ソケットの前記管状部を該短管に上方から差し込むと共に、前記鍔部を該台座の上面に配置して該排水ソケットを該台座に固定し、
    次いで、該プレート上及び該プレートの周囲の床スラブ上に前記モルタル層を形成し、
    次いで、該モルタル層上に前記仕上げ層を形成し、
    該仕上げ層上に、排水口を前記排水ソケットに係合させて洋風便器を設置することを特徴とする便器設置方法。
  5. 請求項1の便器設置構造を構築するための便器設置方法であって、
    前記プレート、台座及び短管を予め一体化させて一体物としておき、
    前記排水溝を跨いで、前記床スラブ間に該プレートを設置し、
    次いで、前記排水ソケットの前記管状部を該短管に上方から差し込むと共に、前記鍔部を該台座の上面に配置して該排水ソケットを該台座に固定し、
    次いで、該プレート上及び該プレートの周囲の床スラブ上に前記モルタル層を形成し、
    次いで、該モルタル層上に前記仕上げ層を形成し、
    該仕上げ層上に、排水口を前記排水ソケットに係合させて洋風便器を設置することを特徴とする便器設置方法。
  6. トイレルームの床に排水溝が設けられており、
    該排水溝の両側が床スラブとなっており、
    該排水溝を跨いで、該床スラブ間に、和風便器係合用開口を有するプレートが設置されており、
    外周囲に周設されたフランジを有する和風便器が該開口に係合され、
    該プレート上及び該プレートの周囲の床スラブ上にモルタル層が形成されており、
    該モルタル層上に仕上げ層が形成されており、
    該仕上げ層上に該フランジを配置させて該和風便器が設置されている便器設置構造を構築するための便器設置方法であって、
    前記フランジと前記プレートとの間に充填した接着剤によって該和風便器とプレートとを予め一体化させて一体物としておき、
    前記排水溝を跨いで、前記床スラブ間に該プレートを設置し、
    次いで、該プレート上及び該プレートの周囲の床スラブ上に前記モルタル層を形成し、
    次いで、該モルタル層上に前記仕上げ層を形成することを特徴とする便器設置方法。
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