JP5103934B2 - 燃料電池の製造方法および燃料電池 - Google Patents

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この発明は、燃料電池に関する。
燃料電池を製造する際には、たとえば、膜電極接合体と、多孔体と、セパレータとが積層される。燃料電池の運転時には、反応ガスが供給され、膜電極接合体とセパレータとに挟まれた多孔体内を流通する。その際、反応ガスが膜電極接合体と接触することによって、発電が行われる。多孔体の周囲は、燃料電池外に反応ガスが漏れ出さないように、シール部材でシールされている。
さらに、シール部材の内側において反応ガスが多孔体内を通過せずに多孔体の周囲を通過して排出されてしまうことがないように、多孔体の周りには、反応ガスを通さない物質が充填される。たとえば、ある従来技術においては、ガスシール材19,21とガス拡散層電極9,11との間に、熱硬化性樹脂69が充填される(特許文献1)。そのような構成が複数組、積層されて、加圧された状態で固定されることにより、燃料電池が製造される。
特開2005−183210号公報 特開2005−174875号公報 特開2000−133288号公報
しかし、充填材の量が多すぎると、その充填材によって構成される部分が想定された厚さよりも厚くなる。すると、膜電極接合体、多孔体、およびセパレータを積層し、それらを圧縮して燃料電池を形成する際に、充填材の部分が想定値よりも多い荷重を受ける。そして、膜電極接合体と多孔体とに十分な荷重がかからなくなる。その結果、膜電極接合体と多孔体との間の接触抵抗が大きくなり、発電効率が低下する。
一方で、充填材の量が少ないと、多孔体の周囲に隙間ができる。すると、燃料電池の運転時に、反応ガスが多孔体内を通過せずに多孔体の周囲を通過して排出されてしまう。その結果、やはり発電効率が大幅に低下する。
また、多孔体のうち膜電極接合体と接触する部分は、膜電極接合体を破壊しないように、カーボンクロスやカーボンペーパなどの柔らかい物質で形成される。それらの物質は、燃料電池の他の構成に比べて、積層および加圧を行う前の状態における形状のばらつきが大きい。そして、それらの物質は、積層時に加圧されると、それまでの厚みよりも薄く変形する。このため、形状のばらつきが比較的大きい多孔体に十分密着でき、かつ、多孔体が加圧により薄く変形しても十分に多孔体と接触して多孔体をシールできるように、充填材の量を決定することが好ましい。
これらの様々な要請を満たすことができるように充填材の量を決定し、製造工程においてその充填材の量を高い精度で制御して燃料電池を製造することは、容易ではない。このような問題は、燃料電池を製造する際の加圧によって変形する多孔体を使用する燃料電池について、広く存在する。
本発明は、上述した従来の課題の少なくとも一部を取り扱うものであり、多孔体をシールするための充填材などの可変部材に起因する電池性能の低下を防止することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一実施態様としての燃料電池の製造方法においては、以下の処理が行われる。すなわち、(a)反応ガスと接触して発電を行う膜電極接合体と、膜電極接合体に反応ガスを供給するための空間を有し膜電極接合体と接触している多孔体部と、反応ガスを透過しない素材を使用して構成されるセパレータと、を準備する。そして、(b)外力によって変形し反応ガスを透過しないする可変部材を、多孔体部に接触させた状態で準備する。そして、(c)膜電極接合体と多孔体部とセパレータとを積層する。その際、可変部材が多孔体部およびセパレータに密着し、膜電極接合体とセパレータとの間において多孔体部がシールされる。
なお、本明細書において「膜電極接合体」とは、電解質膜と、その両側に設けられた触媒層と、を有する構成をいう。
このような態様によれば、積層の際に他の構成に比べて変形しやすい多孔体部にあらかじめ可変部材を接触させた状態で、膜電極接合体と多孔体部とセパレータとを積層させて、可変部材をシールすることができる。このため、多孔体部以外の構成に可変部材を配して積層を行う態様にくらべて、より少ない量の可変部材を使用しても、同程度の確実性で多孔体部のシールを達成することができる。その結果、多孔体部以外の構成に可変部材を配して積層を行う態様に比べて、製造工程における可変部材の量の絶対的な変動幅が少なくなる。よって、より高い確率で、シール用の可変部材に起因する電池性能の低下を防止することができる。
なお、多孔体部が、膜電極接合体に接触する第1の部分と、膜電極接合体に接触せず第1の部分よりも固い素材で形成される第2の部分と、を有する態様においては、以下のような処理を行うことが好ましい。すなわち、可変部材を準備する際には、可変部材を第1の部分に接触させた状態で準備することが好ましい。
このような態様によれば、積層の際に他の構成に比べて変形しやすい多孔体部の第1の部分にあらかじめ可変部材を接触させた状態で、膜電極接合体と多孔体部とセパレータとを積層させて、可変部材をシールすることができる。このため、多孔体部の第1の部分以外の構成に可変部材を配して積層を行う態様にくらべて、より少ない量の可変部材を使用しても、同程度の確実性で多孔体部のシールを達成することができる。
また、多孔体部を準備する際には、第1の部分と第2の部分とを互いに分離した状態で準備することができる。そのような態様において、膜電極接合体と多孔体部とセパレータとを積層する際には、多孔体部の第1の部分と第2の部分とを積層し、可変部材を第1および第2の部分に密着させることが好ましい。
このような態様としても、膜電極接合体とセパレータとの間において多孔体部をシールすることができる。
なお、可変部材を準備する際には、多孔体部の外周部の互いに異なる位置に複数の可変部材を配する工程を含むことが好ましい。
ある部材の「外周部」とは、その部材をある平面に投影したときにあらわれる形状の最大寸法の1/5の長さをLpとしたとき、その部材の一部であって、平面に投影された形状の外周の端からLpだけ内側の範囲に含まれる部分に対応する部分をいう。
このような態様においては、圧縮時に複数の可変部材が互いにつながってシールが達成される。このため、可変部材が存在すべき空間の大きさの変動を、複数の可変部材の接続部分の大きさの変化で吸収することができる。よって、可変部材がその空間を埋めてしまって、積層時に想定よりも多い荷重を受けてしまう可能性を低減することができる。
なお、可変部材を準備する際には、多孔体部の外周部の全周にわたって環状に可変部材を配することもできる。
このような態様においては、あらかじめ環状に可変部材が配されているため、より確実に多孔体部をシールすることができる。
膜電極接合体と、多孔体部と、セパレータと、を準備する際には、さらに、多孔体部を介してセパレータと膜電極接合体との間で受け渡される反応ガスが外部に漏出しないようにするためのシール部を準備することができる。そのような態様において、可変部材を準備する際には、積層の方向に垂直な方向について、シール部との間に空間を有するように可変部材を配することが好ましい。
このような態様においては、各構成の積層時に、可変部材がシール部材の方に向かって突出するように変形することができる。このため、製造誤差に起因して、可変部材が想定値よりも大きくなったり、可変部材が存在すべき空間の大きさが想定値よりも小さくなった場合にも、可変部材がシール部材の方に向かって突出することによって、可変部材の厚みが想定値よりも厚くなってしまうことを防止できる。なお、このような態様においては、セパレータは、多孔体部に反応ガスを供給し多孔体部から受け取った反応ガスを排出する機能を奏するものであることが好ましい。
なお、本発明の一態様は、以下のような燃料電池とすることができる。この燃料電池は、反応ガスと接触して発電を行う膜電極接合体と、膜電極接合体と接触して膜電極接合体に反応ガスを供給するための多孔体部と、反応ガスを透過しない素材を使用して構成されるセパレータと、多孔体部を介してセパレータと膜電極接合体との間で受け渡される反応ガスが外部に漏出しないようにするためのシール部と、多孔体部およびセパレータと密着し膜電極接合体とセパレータとの間において多孔体部をシールする可変部材であって、シール部との間には少なくとも一部において空間を有する可変部材と、を有する。
このような態様においては、余剰の空間が設けられているため、各構成の積層時に、可変部材がシール部材の方に向かって突出するように変形することができる。このため、製造誤差に起因して、可変部材が想定値よりも大きくなったり、可変部材が存在すべき空間の大きさが想定値よりも小さくなった場合にも、可変部材の厚みが想定値よりも厚くなってしまうことを防止できる。
本発明は、上記以外の種々の形態で実現可能であり、例えば、燃料電池における面圧の均一化方法や、燃料電池の構成部材の積層方法などの形態で実現することが可能である。
A.実施例:
図1は、本発明の一実施例である燃料電池1の断面図である。この燃料電池1は、膜電極接合体一体型シール部20と、セパレータ30とを交互に積層して構成される。膜電極接合体一体型シール部20とセパレータ30との間には、ガス流路部26または27が配される。なお、以下では、膜電極接合体一体型シール部20を「MEA(Membrane Electrode Assembly)一体型シール部20」と表記する。
これらMEA一体型シール部20、ガス流路部26,27、ならびにセパレータ30を含む積層体の積層方向の両端には、エンドプレート(図示せず)が配される。その両端のエンドプレートが互いに締結されることによって、MEA一体型シール部20、ガス流路部26,27、ならびにセパレータ30は、積層方向Asに加圧される。
MEA一体型シール部20は、長方形の略板状の部材である。MEA一体型シール部20は、膜電極接合体22と、膜電極接合体22の両側に構成されたガス拡散層24,25と、膜電極接合体22ならびにガス拡散層24,25の外周部にそれらと一体で構成されたシール部28と、を有する。なお、以下では、膜電極接合体22を、「MEA(Membrane Electrode Assembly)22」と表記する。
MEA22は、電解質膜と、電解質膜の両面に構成された触媒層と、を有する。電解質膜は、水素イオンと水を透過しやすい素材で設けられた長方形の膜である。この電解質膜は、酸素を含む酸化ガスと、水素を含む燃料ガスとをほとんど透過しない。電解質膜は、たとえば、パーフルオロスルホン酸膜とすることができる。なお、発電のための電気化学反応に使用される酸化ガスと燃料ガスとを区別せずに表す場合には、「反応ガス」という名称を用いる。
触媒層は、カーボンブラックに白金を担持させて設けられた層である。触媒層によって、酸化ガスの反応および燃料ガスの反応が促進される。
ガス拡散層24,25は、互いに連通した空隙を有する多孔体である。ただし、このガス拡散層24,25は、発泡金属に比べて柔らかい素材で構成される。ガス拡散層24,25は、たとえば、厚さ約200μmの長方形のカーボンペーパとすることができる。ガス拡散層24,25は、MEA22の両側において、MEA22に接して配される。ガス拡散層24,25はカーボンペーパで設けられているため、MEA22と接触させて、その後加圧しても、MEA22を損傷させにくい。
これらのガス拡散層24,25は、それぞれ酸化ガスと、燃料ガスとを透過することができる。ガス拡散層24は、酸化ガスを触媒層および電解質膜に伝える。ガス拡散層25は、燃料ガスを触媒層および電解質膜に伝える。
図2は、MEA一体型シール部20の平面図である。図1に示されるMEA一体型シール部20の断面図は、図2のA−A断面の断面図に相当する。それぞれ長方形に構成され、互いに積層されるMEA22とガス拡散層24,25の外周には、シール部28が構成される。シール部28は、例えば、シリコンゴム、フッ素ゴムなどの絶縁性樹脂材料によって形成される。シール部28は、射出成形により、MEA22と一体で形成される。
シール部28には、MEA22とガス拡散層24,25の積層方向にシール部28を貫通する穴40〜45が設けられている。穴40と穴41は、MEA22をはさんで逆の側に設けられている。そして、穴40と穴41は、長方形のMEA一体型シール部20において、向かい合う2辺の近傍に設けられている。
燃料電池1において穴40は、電気化学反応に供するための酸化ガスをMEA22に供給するための酸化ガス供給マニホールドMOpの一部を形成する(図1参照)。なお、図1において、矢印AOiは、MEA22に供給される酸化ガスの流れを示す。
また、燃料電池1において穴41は、電気化学反応に供された後の酸化ガスを燃料電池1外に排出するための酸化ガス排出マニホールドMOeの一部を形成する(図1参照)。なお、図1において、矢印AOoは、MEA22から排出される酸化ガスの流れを示す。
穴43と穴44も、MEA22をはさんで逆の側に設けられている。ただし、穴43と穴44はそれぞれ、長方形のMEA一体型シール部20において、穴40と穴41がその近傍に設けられている2辺とは異なる辺の近傍に設けられている。
燃料電池1において穴44は、電気化学反応に供するための燃料ガスをMEA22に供給するための燃料ガス供給マニホールドの一部を形成する。また、燃料電池1において穴43は、電気化学反応に供された後の燃料ガスを燃料電池1外に排出するための燃料ガス排出マニホールドの一部を形成する。
穴42と穴45も、MEA22をはさんで逆の側に設けられている。ただし、穴42と穴45はそれぞれ、長方形のMEA一体型シール部20において、穴43と穴44がその近傍に設けられている2辺と同じ辺の近傍に設けられている。
燃料電池1において、穴42は、セパレータ30内の冷媒流路を流通する冷媒を供給するための冷媒供給マニホールドの一部を形成する。燃料電池1において、穴45は、セパレータ30内の冷媒流路を流通した冷媒を燃料電池1外に排出するための冷媒排出マニホールドの一部を形成する。
これらの穴40〜45は、シール部28の一部であって、尾根部281によってそれぞれ外周を囲まれている。尾根部281は、シール部28において、MEA一体型シール部20とセパレータ30との積層方向の両側(図2の紙面方向の手前および奥の向き)に突出している。その結果、セパレータ30とセパレータ30の間においては、穴40〜45は、それぞれ独立にシールされている(図1および図2参照)。
同様に、ガス拡散層24,25のうちMEA一体型シール部20の中央部分において外面に露出している部分も、その外周を尾根部281によって囲まれている。その結果、セパレータ30とセパレータ30の間においては、ガス拡散層24,25もそれぞれ独立にシールされている。
ガス流路部26,27は、互いに連通した空隙を有する多孔体である。ガス流路部26,27は、たとえば、チタンの発泡金属で構成することができる。ガス流路部26,27は、MEA22の両側において、ガス拡散層24,25に接して配される。そして、ガス流路部26,27は、MEA一体型シール部20とセパレータ30とに挟まれる。
これらのガス流路部26,27は、それぞれ酸化ガスと、燃料ガスとを透過することができる。ガス流路部26は、酸化ガスをガス拡散層24に伝える。ガス流路部27は、燃料ガスをガス拡散層25に伝える。(図1参照)。
MEA一体型シール部20とセパレータ30との間において、ガス流路部26,27のうちMEA一体型シール部20またはセパレータ30と接触しない部分(たとえば外周端部26e,27e)は、充填材60によって密閉される。充填材60は、酸化ガスおよび燃料ガスを通さないゲル状の素材によって構成される。充填材60には、たとえば、シリコン系の樹脂を用いることができる。
なお、本明細書においては「ゲル状」とは、外力を加えられない状態で所定の形状を維持でき、外力に応じて任意の形状に変形できるとともに、外力が除去されるともとの形に近づくようにふたたび変形する素材をいうものとする。典型的なゲル状の素材とは、3次元網目構造と媒体とから構成される物質である。
この充填材60は、図1に示すように、ガス流路部26,27の外周端部26e,27eのほか、ガス拡散層24,25の一部、ならびにシール部28の一部とも接する(図1参照)。その結果、燃料電池1において、セパレータ30から供給される燃料ガスおよび酸化ガスは、シール部28とガス流路部26,27との間の隙間を流通することなく、ガス流路部26,27内を流通する(図1の矢印AOi参照)。
なお、シール部28の尾根部281と充填材60との間には、空間81が存在する。すなわち、充填材60は、MEA22と、シール部28と、セパレータ30と、ガス流路部26,27の外周端部26e,27eと、で構成される空間を埋め尽くしているわけではない。
セパレータ30は、形状および大きさがMEA一体型シール部20とほぼ等しい板状部材である。セパレータ30は、カソード側プレート31と、アノード側プレート33と、カソード側プレート31およびアノード側プレート33の間に位置する中間プレート32と、を備える。
各プレートは、酸化ガスおよび反応ガスを透過しない素材、例えばステンレスで構成される。各プレートは、セパレータ30がMEA一体型シール部20と積層された際にMEA一体型シール部20の穴40〜45と重なる位置に、穴を有している。MEA一体型シール部20の穴40〜45にそれぞれ対応する位置にあるカソード側プレート31の穴を穴3140〜3145と呼ぶ。MEA一体型シール部20の穴40〜45にそれぞれ対応する位置にあるアノード側プレート33の穴を穴3340〜3345と呼ぶ。
各穴3140〜3145,3340〜3345は、MEA一体型シール部20の穴40〜45とともに、酸化ガス供給マニホールドMOp、酸化ガス排出マニホールドMOe、燃料ガス供給マニホールド、燃料ガス排出マニホールド、冷媒供給マニホールド、冷媒排出マニホールドを形成する。
セパレータ30は、カソード側プレート31とアノード側プレート33の間の空隙である空隙55に酸化ガス供給マニホールドMOpから供給される酸化ガスを受け取る(図1の下段の矢印AOi参照)。そして、その酸化ガスを、カソード側プレート31に設けられた穴50を介してガス流路部26に供給する。
また、セパレータ30は、カソード側プレート31に設けられた穴51を介して、反応に使用された酸化ガスをガス流路部26から受け取る(図1の下段の矢印AOo参照)。そして、その酸化ガスを、カソード側プレート31とアノード側プレート33の間の空隙である空隙56に受け取って、酸化ガス排出マニホールドMOeに排出する。
また、セパレータ30は、燃料ガス供給マニホールド(図2の穴44参照)からカソード側プレート31とアノード側プレート33の間の空隙に燃料ガスを受け取る。そして、アノード側プレート33に設けられた穴を介してガス流路部27に供給する。燃料ガスは、ガス流路部27内を図1の紙面に垂直な方向に沿って手前から奥に向かって流通する。
そして、セパレータ30は、アノード側プレート33に設けられた穴を介して、ガス流路部27からカソード側プレート31とアノード側プレート33の間の空隙に、反応に使用された燃料ガスを受け取る。そして、その燃料ガスを、燃料ガス排出マニホールド(図2の穴43参照)に排出する。
さらに、セパレータ30は、カソード側プレート31とアノード側プレート33の間に冷媒流路34を有する。冷媒供給マニホールド(図2の穴42参照)から供給された冷媒は、冷媒流路34を流通し、ガス流路部26,27から熱を受け取る。そして、冷媒は、冷媒排出マニホールド(図2の穴45参照)を通って燃料電池1外に排出される。
図3は、MEA一体型シール部20と、セパレータ30と、ガス流路部26,27との積層方法を示す図である。まず、MEA一体型シール部20と、セパレータ30と、ガス流路部26,27とを準備する。そして、図3の上段および下段に示すように、ガス流路部26,27をセパレータ30に対して接合する。一方、MEA一体型シール部20上に、充填材60を付ける。その後、ガス流路部26,27が接合されたセパレータ30と、MEA一体型シール部20とを接合する。
なお、MEA一体型シール部20のガス拡散層24,25は、カーボンペーパで構成されている。このガス拡散層24,25は、その端部にシール部28が設けられMEA一体型シール部20が製造される際には、圧縮されている。このため、ガス拡散層24,25の端部は、圧縮された状態でシール部28と接続されている。
一方、ガス拡散層24,25のシール部28との接合部以外の部分は、MEA一体型シール部20と、セパレータ30と、ガス流路部26,27とが積層される前の時点では、荷重を受けていない。このため、ガス拡散層24,25は、シール部28と接続されている端部以外の部分は、積層前の状態ではふくらんでいる(図3の中段参照)。
MEA一体型シール部20と、セパレータ30と、ガス流路部26,27との積層に先立って、MEA一体型シール部20には、充填材60が配される(図3の中段参照)。充填材60は、ガス拡散層24,25とシール部28との境界部分に配される。この時点で、充填材60は、ガス拡散層24とシール部28の両方、またはガス拡散層25とシール部28の両方に接している。また、充填材60は、シール部28の尾根部281には接触していない。すなわち、MEA一体型シール部20とセパレータ30との積層の方向Asとは垂直な方向Ap(図3において一点鎖線で示す)について、充填材60と尾根部281の間には空間82が存在する。
図4は、MEA一体型シール部20上に配された充填材60を示す図である。図4に示すように、充填材60は、ガス拡散層24,25の外周部の全周にわたって環状に配されている。なお、図3の中段に示すMEA一体型シール部20の断面図は、図4のB−B断面の断面図である。
図3および図4に示すようにMEA一体型シール部20に充填材60が配された後、MEA一体型シール部20と、ガス流路部26,27が接合されたセパレータ30と、が接合される。すると、図1に示すように、ガス拡散層24に配された充填材60は、ガス流路部26の外周端面26eと、セパレータ30のカソード側プレート31とに密着する。その結果、ガス拡散層24に配された充填材60は、シール部28とともに、ガス流路部26およびガス拡散層24を、MEA22とセパレータ30との間においてシールする。
一方、ガス拡散層25に配された充填材60は、ガス流路部27の外周端面27eと、セパレータ30のアノード側プレート33とに密着する。その結果、ガス拡散層25に配された充填材60は、シール部28とともに、ガス流路部27およびガス拡散層25を、MEA22とセパレータ30との間においてシールする。
なお、各構成の積層後には、ガス拡散層24,25は圧縮され、積層前の状態に比べて薄くなっている(図1および図3参照)。また、少なくとも一部において、シール部28の尾根部281と充填材60との間には、空間81が残っている。
本実施例においては、各構成の積層の前と後で形状が変化しうるガス拡散層24,25に、あらかじめ充填材60が配されている。このため、ガス拡散層24,25以外の構成に充填材60が配されて各構成が積層される態様に比べて、積層後に、より確実にガス拡散層24,25に充填材60を密着させることができる。また、ガス拡散層24,25以外の構成は、ガス拡散層24,25に比べて積層前後で変形しにくい。このため、本実施例によれば、ガス拡散層24,25およびガス流路部26,27をシールする際の不確実性をより低減することができる。言い換えれば、ガス拡散層24,25以外の構成に充填材60を配する態様に比べて、燃料電池の製造工程において、充填材60の量と、積層後に充填材60が占める空間の大きさと、ガス拡散層24,25およびガス流路部26,27のシール性と、をより正確に制御できる。
このため、本実施例においては、積層後に充填材60の厚みが想定値よりも厚くなり、その結果、MEA22と、ガス拡散層24,25と、ガス流路部26,27と、が受ける圧縮荷重が小さくなってしまう可能性が少ない。よって、製造される燃料電池の発電効率のばらつきが少ない燃料電池の製造工程を実現することができる。
また、燃料電池の製造工程においては、充填材60の量が設計値よりも増える場合がある。そして、ガス流路部26,27やMEA一体型シール部20、セパレータ30の寸法誤差に起因して、MEA22と、シール部28と、セパレータ30と、ガス流路部26,27の外周端部と、で構成される空間(燃料電池1において充填材60が存在する空間)が、設計値よりも小さくなることもある。さらに、ガス流路部26,27とセパレータ30の相対的な位置決め誤差に起因して、上記の充填材60が存在すべき空間が、設計値よりも小さくなることがある。
本実施例は、充填材60が存在すべき空間は、シール部28の尾根部281側に余剰部分を有している。すなわち、各構成を積層する前には、シール部28の尾根部281と充填材60との間には、空間82が存在する(図3参照)。そして、積層後においても、シール部28の尾根部281と充填材60との間には、空間81が残存する(図1参照)。すなわち、充填材60は、MEA22と、シール部28と、セパレータ30と、ガス流路部26,27の外周端部と、で構成される空間を埋め尽くしているわけではない。
本実施例は上記のような構成を有するため、製造工程上の誤差に起因して、充填材60が存在すべき空間の相対的な大きさが充填材60の量に比べて小さくなった場合にも、充填材60によって構成される部分の厚みが想定よりも厚くなりにくい。このため、充填材60のために、MEA22と、ガス拡散層24,25と、ガス流路部26,27と、が受ける圧縮荷重が小さくなってしまう可能性が少ない。よって、本実施例によれば、この点からも、発電効率のばらつきが少ない燃料電池の製造工程を実現することができる。
B.変形例:
この発明は上記の実施例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
B1.変形例1:
上記実施例においては、酸化ガスを触媒層および電解質膜に伝える構成は、多孔体で構成されるガス流路部26とカーボンペーパで構成されるガス拡散層24であった。また、燃料ガスを触媒層および電解質膜に伝える構成は、多孔体で構成されるガス流路部27とカーボンペーパで構成されるガス拡散層25であった。
しかし、酸化ガスや燃料ガスを電解質膜に送るための構成は、他の態様とすることもできる。たとえば、酸化ガスや燃料ガスを電解質膜に送るための構成は、発泡金属などの多孔体で構成される部分を有さず、カーボンペーパやカーボンクロスで構成される部分を有する態様とすることもできる。また、ガスを流通させるための溝部を有するセパレータと、セパレータとMEAの間に配されカーボンペーパやカーボンクロスで構成される部分と、を有する構成とすることもできる。すなわち、酸化ガスや燃料ガスを電解質膜に送るための構成は、連通した空隙を有するさまざまな態様とすることができる。
ただし、酸化ガスや燃料ガスを電解質膜に送るための構成のうち、MEAと接する第1の部分は、MEAを破壊しない程度に柔らかいことが好ましい。また、酸化ガスや燃料ガスを電解質膜に送るための構成は、MEAと接する第1の部分よりも硬い第2の部分を有することが好ましい。そのような態様とすれば、セパレータやMEAが積層され圧縮されても、一定量のガスを流通させることができる。
また、上記のさまざまな態様の燃料電池を生成する工程においては、以下のような処理を行うことが好ましい。すなわち、酸化ガスや燃料ガスを電解質膜に送るための構成をシールするための充填材(可変部材)を、酸化ガスや燃料ガスを電解質膜に送るための構成のうち、少なくともMEAと接する部分と同じ素材で構成される部分にあらかじめ接して配することが好ましい。そして、その後、セパレータと、MEAとを積層することが好ましい。
B2.変形例2:
上記実施例では、セパレータ30は、ステンレスで構成されている。しかし、セパレータは、ステンレス以外にも、チタンなどの耐腐食性の高い金属やカーボンなど、他の素材で構成することもできる。ただし、セパレータは、酸化ガスおよび燃料ガスを透過せず、かつ、酸化ガスおよび燃料ガスならびにそれらの電気化学反応の結果として生成される物質と反応しない素材を使用して構成することが好ましい。ただし、セパレータの一部であってそれらの物質と接触しない部分については、それら酸化ガスおよび燃料ガスならびにそれらの電気化学反応の結果として生成される物質と反応する素材や、それらの物質を透過する素材を使用することもできる。
B3.変形例3:
上記実施例では、充填材60は、酸化ガスおよび燃料ガスを通さない素材で構成された。しかし、酸化ガスが流通するガス拡散層24側に配される充填材60は、酸化ガスを透過せず燃料ガスを透過する構成とすることもできる。また、燃料ガスが流通するガス拡散層24側に配される充填材60は、燃料ガスを透過せず酸化ガスを透過する構成とすることができる。
さらに、ガス流路部26,27やガス拡散層24,25をシールするための部材(上記実施例において充填材60)は、外力によって任意の形状とすることができる素材で構成することができる。また、ガス流路部26,27やガス拡散層24,25をシールするための部材は、外力によってある程度まで変形できるが、いったん複数の部材に切り離された場合には再び一体の部材とはなりえない部材として構成することもできる。なお、そのような態様においては、ガス流路部26,27やガス拡散層24,25をシールするための部材は、あらかじめ環状の状態で配することが好ましい(図4参照)。すなわち、ガス流路部26,27やガス拡散層24,25をシールするための部材は、柔軟性があり、反応ガスを透過しない素材で構成することができる。
B4.変形例4:
上記実施例では、MEA一体型シール部20の両面に、ガス拡散層24およびシール部28に接する充填材60と、ガス拡散層25およびシール部28に接する充填材60と、を設けた。しかし、ガスを流通させる多孔体部と接するように配する可変部材は、各構成の積層前において、MEAのいずれか一方の側においてのみ、多孔体部およびシール部材と接している態様で設けることもできる。
B5.変形例5:
図5は、変形例5の充填材60の配置方法を示す断面図である。上記実施例では、少なくともMEA一体型シール部20とセパレータ30との積層の前の時点では、充填材60と、尾根部281とは接していない(図3参照)。しかし、MEA一体型シール部20とセパレータ30との積層の前の時点において、充填材60と、尾根部281とが一部接触していてもよい(図5参照)。すなわち、充填材60は、積層方向Asに沿ったいずれかの位置において、積層方向Asとは垂直な方向Apについて、シール部(尾根部281)との間に空間を有するように配することができる。
B6.変形例6:
上記実施例では、まず、ガス流路部26,27とセパレータ30とが接合される(図3参照)。しかし、MEA一体型シール部20と、セパレータ30と、ガス流路部26,27との接合の順番は、この順番に限られない。たとえば、MEA一体型シール部20に対して、まずガス流路部26やガス流路部27を接合し、その後、セパレータ30を接合することもできる。
B7.変形例7:
図6は、変形例7における充填材60の配置を示す平面図である。上記実施例においては、充填材60は、ガス拡散層24,25の外周部の全周にわたって環状に配される。しかし、充填材60は、図6に示すように、ガス拡散層24,25の外周部において、複数箇所に配することもできる。すなわち、充填材60(可変部材)は、ガス拡散層24,25(多孔体部)に接触させた状態であって、以下の条件を満たすように配することができる。すなわち、MEA一体型シール部20とガス流路部26,27とセパレータ30の積層後において、充填材60がガス拡散層24,25およびセパレータ30と密着して、MEA22とセパレータ30との間において、ガス拡散層24,25がシールされるように、充填材60は、配することができる。
なお、このような態様においては、充填材60は、いったん複数の部分に切り離された後に、再び一体となりえる素材で構成することが好ましい。
このような態様においては、圧縮時に複数の充填材60が互いにつながって、ガス流路部26,27およびガス拡散層24,25のシールが達成される。このため、製造誤差に起因して、MEA22と、ガス流路部26,27およびガス拡散層24,25と、セパレータ30とで構成される空間の大きさが想定よりも小さくなった場合には、複数の可変部材の接続部分が太くなる。また、その空間の大きさが想定よりも大きくなった場合には、複数の充填材60の接続部分が細くなる。すなわち、上記の空間の大きさの変動を、複数の充填材60の接続部分の大きさの変化で吸収することができる。このため、充填材60が上記の空間を埋めてしまって、積層時に想定よりも多い荷重を受けてしまう可能性を低減することができる。
B8.変形例8:
上記実施例では、セパレータとして、平坦な3枚のプレートを積層して構成される三層構造セパレータを用いている。しかし、セパレータは、他の構成とすることもできる。すなわち、セパレータは、ガス拡散層24,25(多孔体部)に反応ガスを供給し、ガス拡散層24,25から受け取った反応ガスを排出し、それら供給および排出のための流路以外の箇所においてセパレータの一方の側から他方の側に反応ガスを漏出させない構成であれば、任意の構成を採用することができる。
本発明の一実施例である燃料電池1の断面図。 MEA一体型シール部20の平面図。 MEA一体型シール部20と、セパレータ30と、ガス流路部26,27との積層方法を示す図。 MEA一体型シール部20上に配された充填材60を示す図。 変形例5の充填材60の配置方法を示す断面図。 変形例7における充填材60の配置を示す平面図。
符号の説明
20…MEA一体型シール部(膜電極接合体一体型シール部)
22…MEA(膜電極接合体)
24,25…ガス拡散層
26,27…ガス流路部
26e,27e…ガス流路部26,27の外周端部
28…シール部
30…セパレータ
31…カソード側プレート
32…中間プレート
33…アノード側プレート
34…冷媒流路
40〜45…穴
40…穴(酸化ガス供給マニホールドMOp)
41…穴(酸化ガス排出マニホールドMOe)
42…穴(冷媒供給マニホールド)
43…穴(燃料ガス排出マニホールド)
44…穴(燃料ガス供給マニホールド)
45…穴(冷媒排出マニホールド)
50…酸化ガス供給用の穴
51…酸化ガス排出用の穴
55…カソード側プレート31とアノード側プレート33の間の空隙
56…カソード側プレート31とアノード側プレート33の間の空隙
60…充填材
81…尾根部281と充填材60との間の空間
82…尾根部281と充填材60との間の空間
281…尾根部
3140〜3145,3340〜3345…穴
3140〜3145…カソード側プレート31の穴
3340〜3345…アノード側プレート33の穴
AOi…MEA22に供給される酸化ガスの流れを示す矢印
AOo…MEA22から排出される酸化ガスの流れを示す矢印
Ap…MEA一体型シール部20とセパレータ30の積層方向に垂直な方向を示す矢印
As…MEA一体型シール部20とセパレータ30の積層方向を示す矢印
MOe…酸化ガス排出マニホールド
MOp…酸化ガス供給マニホールド

Claims (7)

  1. 燃料電池の製造方法であって、
    (a)反応ガスと接触して発電を行う膜電極接合体と、前記膜電極接合体に前記反応ガスを供給するための空間を有し前記膜電極接合体と接触している多孔体部と、前記反応ガスを透過しない素材を使用して構成されるセパレータと、を準備する工程と、
    (b)外力によって変形し前記反応ガスを透過しない可変部材を、前記多孔体部に接触させた状態で準備する工程と、
    (c)前記膜電極接合体と前記多孔体部と前記セパレータとを積層する工程であって、前記可変部材を前記多孔体部および前記セパレータに密着させ、前記膜電極接合体と前記セパレータとの間において前記多孔体部をシールする工程と、を含む、方法。
  2. 請求項1記載の燃料電池の製造方法であって、
    前記多孔体部は、前記膜電極接合体に接触する第1の部分と、前記膜電極接合体に接触せず前記第1の部分よりも固い素材で形成される第2の部分と、を有し、
    前記工程(b)は、前記可変部材を前記第1の部分に接触させた状態で準備する工程である、方法。
  3. 請求項2記載の燃料電池の製造方法であって、
    前記工程(a)は、前記第1の部分と前記第2の部分とを互いに分離した状態で準備する工程であり、
    前記工程(c)は、
    前記第1の部分と前記第2の部分とを積層する工程であって、前記可変部材を前記第1および第2の部分に密着させる工程を含む、方法。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の燃料電池の製造方法であって、
    前記工程(b)は、前記多孔体部の外周部の互いに異なる位置に複数の前記可変部材を配する工程を含む、方法。
  5. 請求項1ないし3のいずれかに記載の燃料電池の製造方法であって、
    前記工程(b)は、前記多孔体部の外周部の全周にわたって環状に前記可変部材を配する工程を含む、方法。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の燃料電池の製造方法であって、
    前記工程(a)は、さらに、前記多孔体部を介して前記セパレータと前記膜電極接合体との間で受け渡される前記反応ガスが外部に漏出しないようにするためのシール部を準備する工程を含み、
    前記工程(b)は、前記積層の方向に垂直な方向について、前記シール部との間に空間を有するように前記可変部材を配する工程である、方法。
  7. 反応ガスと接触して発電を行う膜電極接合体と、
    前記膜電極接合体と接触して前記膜電極接合体に前記反応ガスを供給するための多孔体部と、
    前記反応ガスを透過しない素材を使用して構成されるセパレータと、
    前記多孔体部を介して前記セパレータと前記膜電極接合体との間で受け渡される前記反応ガスが外部に漏出しないようにするためのシール部と、
    前記多孔体部および前記セパレータと密着し、前記膜電極接合体と前記セパレータとの間において前記多孔体部をシールする可変部材であって、前記シール部との間には少なくとも一部において空間を有する可変部材と、を有する燃料電池。
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