JP2018181551A - 燃料電池 - Google Patents

燃料電池 Download PDF

Info

Publication number
JP2018181551A
JP2018181551A JP2017077765A JP2017077765A JP2018181551A JP 2018181551 A JP2018181551 A JP 2018181551A JP 2017077765 A JP2017077765 A JP 2017077765A JP 2017077765 A JP2017077765 A JP 2017077765A JP 2018181551 A JP2018181551 A JP 2018181551A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seal
manifold
side separator
separator
flow
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017077765A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6816620B2 (ja
Inventor
隆 梶原
Takashi Kajiwara
隆 梶原
荒木 康
Yasushi Araki
康 荒木
雅之 伊藤
Masayuki Ito
雅之 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2017077765A priority Critical patent/JP6816620B2/ja
Publication of JP2018181551A publication Critical patent/JP2018181551A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6816620B2 publication Critical patent/JP6816620B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Fuel Cell (AREA)

Abstract

【課題】シール不良の発生を抑制すること。【解決手段】アノード側セパレータ22a及びカソード側セパレータ22cと、セパレータに積層方向で並んで配置されMEGA20の周りを囲む絶縁フレーム30と、を有する単セル10と、セパレータ及び絶縁フレームを貫通し流体が流通するマニホールドと、を備え、アノード側セパレータは、マニホールドとMEGAに重なって配置された流路との間を少なくとも延在する中空状の突出部からなるシール部50と、シール部に交差して延在し、マニホールドとシール部に対してマニホールドとは反対側との間で流体を流通させる中空状の突出部からなる複数の流通部52と、を有し、複数の流通部は幅狭間隔62で隣接した流通部と幅広間隔60で隣接した流通部とを含み、アノード側セパレータは複数の流通部が設けられた流通部領域64以外におけるシール部の両側と流通部領域のうちの幅広間隔で隣接した流通部の間におけるシール部の両側とでカソード側セパレータ又は絶縁フレームに接合している、燃料電池。【選択図】図2

Description

本発明は、燃料電池に関する。
複数の単セルを貫通したマニホールドを備える燃料電池が知られている。マニホールドを流通する流体が外部に漏れることを抑制するために、マニホールドの周りにシール部を設けて流体を封止することが行われている。例えば、マニホールドの周りに位置する中空状の突出部からなるシール部をセパレータに設けることで流体を封止することが知られている(例えば、特許文献1)。
特表2006−504872号公報
マニホールドと単セルの内部に設けられた流路との間で流体が流通するよう、中空状の突出部からなる複数の流通部を、中空状の突出部からなるシール部に交差して設けることが考えられる。このようなシール部と流通部とが設けられたセパレータを他方のセパレータ又は絶縁フレームに接合させる場合に、複数の流通部が設けられた流通部領域ではシール部の側方において十分な大きさの強度で接合されないことがある。この場合、流通部領域におけるシール部のシール線圧が低くなり、シール不良が生じることがある。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、シール不良の発生を抑制することを目的とする。
本発明は、1対のセパレータと、前記1対のセパレータの積層方向で前記1対のセパレータに並んで配置され、膜電極ガス拡散層接合体の周りを囲む絶縁フレームと、を有する単セルと、前記1対のセパレータ及び前記絶縁フレームを貫通し、流体が流通するマニホールドと、を備え、前記1対のセパレータのうちの一方のセパレータは、前記マニホールドと前記膜電極ガス拡散層接合体に重なって配置された流路との間を少なくとも延在する中空状の第1突出部からなるシール部と、前記シール部に交差して延在し、前記マニホールドと前記シール部に対して前記マニホールドとは反対側との間で前記流体を流通させる中空状の第2突出部からなる複数の流通部と、を有し、前記複数の流通部は、第1間隔で隣接した流通部と、前記第1間隔よりも広い第2間隔で隣接した流通部と、を含み、前記一方のセパレータは、前記複数の流通部が設けられた流通部領域以外における前記シール部の両側と前記流通部領域のうちの前記第2間隔で隣接した前記流通部の間における前記シール部の両側とで前記1対のセパレータのうちの他方のセパレータ又は前記絶縁フレームに接合している、燃料電池である。
本発明によれば、シール不良の発生を抑制することができる。
図1(a)は、実施例1に係る燃料電池を構成する単セルの分解平面図、図1(b)は、膜電極ガス拡散層接合体の断面図である。 図2(a)は、図1(a)の領域Aの拡大図、図2(b)は、図2(a)の流通部近傍でのアノード側セパレータの斜視図、図2(c)及び図2(d)は、図2(a)のA−A間の断面図である。 図3は、比較例に係る燃料電池における図1(a)の領域Aに相当する部分の平面図である。 図4(a)は、比較例におけるアノード側セパレータと絶縁フレームの接合を説明する図、図4(b)は、実施例1におけるアノード側セパレータと絶縁フレームの接合を説明する図である。 図5(a)は、シール線圧の試験方法を説明する図、図5(b)は、比較例におけるシール線圧の試験結果を示す図、図5(c)は、実施例1におけるシール線圧の試験結果を示す図である。 図6(a)及び図6(b)は、流通部領域におけるシール部のシール線圧が改善した理由を説明する図である。 図7は、実施例2における単セルの流通部近傍での斜視図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施例について説明する。
図1(a)は、実施例1に係る燃料電池を構成する単セル10の分解平面図、図1(b)は、膜電極ガス拡散層接合体20の断面図である。なお、図1(a)では、図の明瞭化のために後述する流通部の図示は省略している。実施例1の燃料電池は、反応ガスとして燃料ガス(例えば水素)と酸化剤ガス(例えば空気)との供給を受けて発電する固体高分子形燃料電池であり、多数の単セルを積層したスタック構造を有する。実施例1の燃料電池は、例えば燃料電池自動車や電気自動車などに搭載される。
図1(a)のように、単セル10は、アノード側セパレータ22aと、カソード側セパレータ22cと、膜電極ガス拡散層接合体(MEGA:Membrane Electrode Gas diffusion layer Assembly)20と、MEGA20を囲む絶縁フレーム30と、を備える。アノード側セパレータ22aとカソード側セパレータ22cとでMEGA20及び絶縁フレーム30を挟んだ構成をしている。アノード側セパレータ22a及びカソード側セパレータ22cは、ガス遮断性及び電子伝導性を有する部材によって形成されており、例えばプレス成型したステンレス鋼などの金属部材によって形成されている。絶縁フレーム30は、例えばゴム又はエラストマー樹脂(例えば熱可塑性エラストマー樹脂)などの弾性部材によって形成されているが、その他の弾性部材ではない絶縁部材で形成されていてもよい。
単セル10は、アノード側セパレータ22a、絶縁フレーム30、及びカソード側セパレータ22cを貫通するマニホールドを有する。マニホールドは、燃料ガス用の燃料ガス供給マニホールド32及び燃料ガス排出マニホールド34と、酸化剤ガス用の酸化剤ガス供給マニホールド36及び酸化剤ガス排出マニホールド38と、冷媒用の冷媒供給マニホールド40及び冷媒排出マニホールド42と、を含む。
アノード側セパレータ22aのMEGA20側の面には、燃料ガス供給マニホールド32と燃料ガス排出マニホールド34とを連通し、燃料ガスが流れるアノードガス流路24aが形成されている。カソード側セパレータ22cのMEGA20側の面には、酸化剤ガス供給マニホールド36と酸化剤ガス排出マニホールド38とを連通し、酸化剤ガスが流れるカソードガス流路24cが形成されている。アノード側セパレータ22aのMEGA20とは反対側の面及びカソード側セパレータ22cのMEGA20とは反対側の面には、冷媒供給マニホールド40と冷媒排出マニホールド42とを連通し、冷媒が流れる冷媒流路26が形成されている。アノードガス流路24a、カソードガス流路24c、及び冷媒流路26は、MEGA20に重なって配置されている。
アノード側セパレータ22aには、マニホールドを流れる流体が外部に漏れることを抑制するためのシール部50が設けられている。シール部50は、マニホールドを囲んだり、マニホールドと流路をまとめて囲んだりなどして、マニホールドの周りに位置して設けられている。
図1(b)のように、MEGA20は、電解質膜14と、電解質膜14の一方の面に設けられたアノード触媒層16aと、他方の面に設けられたカソード触媒層16cと、を備える膜電極接合体(MEA:Membrane Electrode Assembly)12を含む。電解質膜14は、スルホン酸基を有するフッ素系樹脂材料又は炭素系樹脂材料で形成された固体高分子膜であり、湿潤状態において良好なプロトン伝導性を有する。アノード触媒層16a及びカソード触媒層16cは、電気化学反応を進行させる触媒(例えば白金や、白金−コバルト合金)を担持したカーボン粒子(例えばカーボンブラック)と、スルホン酸基を有する固体高分子であり、湿潤状態で良好なプロトン伝導性を有するアイオノマーと、を含む。
MEA12の両側に1対のガス拡散層(アノードガス拡散層18aとカソードガス拡散層18c)が配置されている。MEA12と1対のガス拡散層とによってMEGA20が形成される。アノードガス拡散層18a及びカソードガス拡散層18cは、ガス透過性及び電子伝導性を有する部材によって形成されており、例えばカーボンクロスやカーボンペーパなどの多孔質カーボン製部材によって形成されている。
図2(a)は、図1(a)の領域Aの拡大図、図2(b)は、図2(a)の流通部52近傍でのアノード側セパレータ22aの斜視図、図2(c)及び図2(d)は、図2(a)のA−A間の断面図である。図2(c)は、複数の単セルが積層される前の断面を示し、図2(d)は、複数の単セルが積層された後の断面を示している。なお、以下に説明する構造は、燃料ガス供給マニホールド32、燃料ガス排出マニホールド34、酸化剤ガス供給マニホールド36、酸化剤ガス排出マニホールド38、冷媒供給マニホールド40、及び冷媒排出マニホールド42のいずれの周辺においても適用できる。
図2(a)及び図2(b)のように、アノード側セパレータ22aは、マニホールドを流れる流体が燃料電池の外部に漏れないように封止するシール部50と、マニホールドとシール部50に対してマニホールドとは反対側との間で流体を流通させる複数の流通部52と、を有する。流通部52は、シール部50に交差して延在している。
シール部50は、バネとしての機能が発揮されるように中空状の突出部で形成され、内側に中空54を有する。シール部50は、例えば上面に突起58を有するが、突起58は形成されていなくてもよい。流通部52は、流体が流通するように中空状の突出部で形成され、内側に中空56を有する。シール部50の中空54と流通部52の中空56とは連結していて、流通部52を流れる流体はシール部50の中空54を介して流通する。シール部50と流通部52とは、例えばプレス加工によって形成される。なお、図1(a)において、酸化剤ガス排出マニホールド38と冷媒流路26との間に2本のシール部50が並んで延在しているため、図2(a)における流通部52は2本のシール部50に交差して延在するが、図の明瞭化のために1本のシール部50のみを図示している。
複数の流通部52は、互いに並んで配置されている。複数の流通部52の間隔は、一定ではなく、幅の広い箇所と幅の狭い箇所とがある。すなわち、複数の流通部52は、幅の狭い幅狭間隔62で隣接した流通部52a、52bと、幅の広い幅広間隔60で隣接した流通部52b、52cと、を含む。
図2(c)のように、絶縁フレーム30は、アノード側セパレータ22aのシール部50及び複数の流通部52が突出する側とは反対側の面に接合されている。アノード側セパレータ22aと絶縁フレーム30は、例えば接着剤や熱圧着などによって接合されている。アノード側セパレータ22aと絶縁フレーム30の接合は、アノード側セパレータ22aと絶縁フレーム30の両方から荷重をかけて行われる。
カソード側セパレータ22cは、絶縁フレーム30のアノード側セパレータ22aが接合された面とは反対側の面に接合されている。カソード側セパレータ22cと絶縁フレーム30は、例えば接着剤や熱圧着などによって接合されている。カソード側セパレータ22cと絶縁フレーム30の接合は、カソード側セパレータ22cと絶縁フレーム30の両方から荷重をかけて行われる。なお、アノード側セパレータ22aと絶縁フレーム30とカソード側セパレータ22cとをこの順に積層し、アノード側セパレータ22aとカソード側セパレータ22cの両方から荷重をかけることにより、アノード側セパレータ22aと絶縁フレーム30とカソード側セパレータ22cとを一度に接合してもよい。
カソード側セパレータ22cは、絶縁フレーム30とは反対側の面のうちのアノード側セパレータ22aのシール部50に対応する位置に中空状の突出部44を有する。突出部44は、例えばプレス加工によって形成される。突出部44の絶縁フレーム30とは反対側の面に弾性部材46が設けられている。突出部44及び弾性部材46は、シール部50の延在方向に沿って延在している。弾性部材46は、例えばゴム又はエラストマー樹脂(例えば熱可塑性エラストマー樹脂)で形成されていて、塗工又はシート貼り付けによって形成される。なお、カソード側セパレータ22cに突出部44が設けられてなく、アノード側セパレータ22aのシール部50に対応する位置の平坦面に弾性部材46が設けられている場合でもよい。
図2(d)のように、複数の単セル10が積層されると、複数の単セル10のうちの単セル10aのアノード側セパレータ22aに設けられたシール部50の突起58は、隣接する単セル10bのカソード側セパレータ22cに設けられた弾性部材46に当接する。これにより、シール部50が弾性変形をし、その反力によってマニホールドを流れる流体は封止される。また、カソード側セパレータ22cに突出部44が設けられている場合は、突出部44も弾性変形をして反力が発生する。
実施例1の効果を説明するにあたり、比較例の燃料電池について説明する。図3は、比較例に係る燃料電池における図1(a)の領域Aに相当する部分の平面図である。図3のように、複数の流通部52は全て一定の間隔で並んでいて、その間隔は、上述した幅狭間隔62となっている。このように、複数の流通部52を幅狭間隔62で並べているのは、流体の流通量を確保するためである。その他の構成は、実施例1と同じであるため説明を省略する。
ここで、アノード側セパレータ22aと絶縁フレーム30の接合について説明する。図4(a)は、比較例におけるアノード側セパレータ22aと絶縁フレーム30の接合を説明する図、図4(b)は、実施例1におけるアノード側セパレータ22aと絶縁フレーム30の接合を説明する図である。図4(a)及び図4(b)において、アノード側セパレータ22aが絶縁フレーム30に十分な大きさの強度で接合している領域をクロスハッチで示している。
アノード側セパレータ22aと絶縁フレーム30の接合は、アノード側セパレータ22aと絶縁フレーム30の両方から荷重をかけて行われるが、その際、直接押して荷重をかけた部位は十分な大きさの強度で接合するが、直接押されてない部位は直接荷重がかけられた部位に比べて接合強度が低下する。
比較例では、複数の流通部52は幅狭間隔62で並んでいるため、隣接する流通部52の間に荷重をかけるための冶具を挿入することが難しい。流通部52の上面に荷重をかけることも考えられるが、異なる高さの面を同時に押すことになるため難しく、また、流通部52の変形等により接合面に荷重が伝わり難い。このため、図4(a)のように、アノード側セパレータ22aと絶縁フレーム30は、複数の流通部52が設けられた流通部領域64以外の領域ではシール部50の両側で十分な大きさの強度で接合するが、流通部領域64ではシール部50の両側での接合強度が低くなる。
一方、実施例1では、複数の流通部52は幅広間隔60と幅狭間隔62を有して並んでいる。このような幅広間隔60を設けることで、荷重をかけるための冶具を挿入できるようになる。また、熱圧着の場合では熱が伝わり易くなる。このため、図4(b)のように、アノード側セパレータ22aと絶縁フレーム30は、流通部領域64以外の領域でのシール部50の両側と流通部領域64のうちの幅広間隔60で隣接した流通部52の間の領域でのシール部50の両側とで十分な大きさの強度で接合する。このようなことから、一定のピッチで幅広間隔60を設けることが好ましい。
次に、発明者が行った試験について説明する。発明者は、比較例として図4(a)に示す試料、実施例1として図4(b)に示す試料を作製して、シール部50のシール線圧の試験を行った。図5(a)は、シール線圧の試験方法を説明する図である。図5(a)のように、シール線圧の試験は、Tekscan社製のフィルム式圧力分布計測システムを用い、作製した4つの試料70を積層し、2つ目と3つ目の試料70の間にシートセンサ72を挿入した状態で、4つの試料70の上下方向から圧縮荷重を加えることで行った。
図5(b)は、比較例におけるシール線圧の試験結果を示す図、図5(c)は、実施例1におけるシール線圧の試験結果を示す図である。図5(b)及び図5(c)において、横軸は1つの試料70あたりの圧縮ストローク量、縦軸は荷重をシール線長で割った平均シール線圧(荷重/シール線長)である。矩形状に延在したシール部50のうちの流通部領域64におけるシール線圧の試験結果を×で示し、流通部領域64のない3つの直線部でのシール線圧の試験結果を○、△、◇で示している。
図5(b)のように、比較例では、流通部領域64におけるシール部50のシール線圧(×印)が、流通部領域64のない直線状のシール部50のシール線圧(○、△、◇印)に比べて低くなっている。一方、図5(c)のように、実施例1では、流通部領域64におけるシール部50のシール線圧(×印)が、流通部領域64のない直線状のシール部50のシール線圧(○、△、◇印)と同程度の大きさになっている。
このように、実施例1では、流通部領域64におけるシール部50のシール線圧が改善したのは以下の理由によるものと考えられる。図6(a)及び図6(b)は、流通部領域64におけるシール部50のシール線圧が改善した理由を説明する図である。図6(a)は、比較例での流通部領域64におけるシール部50のシールを説明する図であり、図6(b)は、実施例1での流通部領域64におけるシール部50のシールを説明する図である。
比較例では、上述したように、流通部領域64においてシール部50の両側でのアノード側セパレータ22aと絶縁フレーム30の接合強度が低い。このため、図6(a)のように、弾性部材46がシール部50に当接してシール部50が変形する際に、アノード側セパレータ22aが絶縁フレーム30に対して滑り広がることが起こり得る。流通部52の一端はマニホールドに接続していることから、少なくともマニホールド側に向かってアノード側セパレータ22aが滑り広がることが起こり得る。アノード側セパレータ22aが滑り広がると、シール部50の弾性変形による反力が小さくなる。このため、比較例では、流通部領域64におけるシール部50のシール線圧が低くなったと考えられる。
一方、実施例1では、上述したように、流通部領域64のうちの幅広間隔60で隣接した流通部52の間におけるシール部50の両側でのアノード側セパレータ22aと絶縁フレーム30の接合強度が十分に大きい。このため、図6(b)のように、弾性部材46がシール部50に当接してシール部50が変形する際に、アノード側セパレータ22aが絶縁フレーム30に対して滑り広がることが抑制される。このため、実施例1では、シール部50の弾性変形による大きな反力が得られ、シール線圧が改善したと考えられる。
実施例1によれば、図2(a)及び図2(b)のように、アノード側セパレータ22aに設けられた複数の流通部52は、幅狭間隔62で隣接した流通部52a、52bと、幅広間隔60で隣接した流通部52b、52cと、を含む。図4(b)のように、アノード側セパレータ22aは、流通部領域64以外におけるシール部50の両側と流通部領域64のうちの幅広間隔60で隣接した流通部52b、52cの間におけるシール部50の両側とで絶縁フレーム30に接合している。これにより、図5(a)から図6(b)で説明したように、流通部領域64におけるシール部50のシール線圧を改善することができ、その結果、シール不良の発生を抑制することができる。
なお、実施例1において、アノード側セパレータ22aにシール部50と流通部52が設けられている場合を例に示したが、カソード側セパレータ22cにシール部50と流通部52が設けられていてもよい。
図7は、実施例2における単セル10の流通部52近傍での斜視図である。図7のように、実施例2における単セル10は、アノード側セパレータ22a、カソード側セパレータ22c、絶縁フレーム30の順に配置されている。アノード側セパレータ22aのシール部50及び流通部52が突出する側とは反対側の面にカソード側セパレータ22cが接合されている。アノード側セパレータ22aは、実施例1と同様に、流通部領域64以外におけるシール部50の両側と流通部領域64のうちの幅広間隔60におけるシール部50の両側とでカソード側セパレータ22cに接合している。アノード側セパレータ22aとカソード側セパレータ22cとは、例えば接着剤又はレーザ溶接などによって接合している。カソード側セパレータ22cのアノード側セパレータ22aとは反対側の面に絶縁フレーム30が接合されている。カソード側セパレータ22cと絶縁フレーム30とは、例えば接着剤又は熱圧着などによって接合している。
絶縁フレーム30には弾性部材からなる突起58aが設けられていて、突起58aが隣接する単セル10のシール部50に当接することで、マニホールドを流れる流体は封止される。絶縁フレーム30が弾性部材である場合、突起58aは絶縁フレーム30によって形成されてもよいし、絶縁フレーム30とは異なる部材で形成されてもよい。絶縁フレーム30が弾性部材ではない場合、突起58aは絶縁フレーム30に弾性部材が接合されることで形成される。
実施例1では、アノード側セパレータ22aとカソード側セパレータ22cとで絶縁フレーム30を挟持した単セル10、すなわち、アノード側セパレータ22a、絶縁フレーム30、カソード側セパレータ22cの順に積層された単セル10の場合を例に示した。しかしながら、この場合に限られず、実施例2のように、アノード側セパレータ22a、カソード側セパレータ22c、絶縁フレーム30の順に積層された単セル10の場合でもよい。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明はかかる特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
10〜10b 単セル
12 膜電極接合体
14 電解質膜
16a アノード触媒層
16c カソード触媒層
18a アノードガス拡散層
18c カソードガス拡散層
20 膜電極ガス拡散層接合体
22a アノード側セパレータ
22c カソード側セパレータ
24a アノードガス流路
24c カソードガス流路
26 冷媒流路
30 絶縁フレーム
32 燃料ガス供給マニホールド
34 燃料ガス排出マニホールド
36 酸化剤ガス供給マニホールド
38 酸化剤ガス排出マニホールド
40 冷媒供給マニホールド
42 冷媒排出マニホールド
44 突出部
46 弾性部材
50 シール部
52 流通部
54、56 中空
58、58a 突起
60 幅広間隔
62 幅狭間隔
64 流通部領域

Claims (1)

  1. 1対のセパレータと、前記1対のセパレータの積層方向で前記1対のセパレータに並んで配置され、膜電極ガス拡散層接合体の周りを囲む絶縁フレームと、を有する単セルと、
    前記1対のセパレータ及び前記絶縁フレームを貫通し、流体が流通するマニホールドと、を備え、
    前記1対のセパレータのうちの一方のセパレータは、前記マニホールドと前記膜電極ガス拡散層接合体に重なって配置された流路との間を少なくとも延在する中空状の第1突出部からなるシール部と、前記シール部に交差して延在し、前記マニホールドと前記シール部に対して前記マニホールドとは反対側との間で前記流体を流通させる中空状の第2突出部からなる複数の流通部と、を有し、
    前記複数の流通部は、第1間隔で隣接した流通部と、前記第1間隔よりも広い第2間隔で隣接した流通部と、を含み、
    前記一方のセパレータは、前記複数の流通部が設けられた流通部領域以外における前記シール部の両側と前記流通部領域のうちの前記第2間隔で隣接した前記流通部の間における前記シール部の両側とで前記1対のセパレータのうちの他方のセパレータ又は前記絶縁フレームに接合している、燃料電池。
JP2017077765A 2017-04-10 2017-04-10 燃料電池 Active JP6816620B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017077765A JP6816620B2 (ja) 2017-04-10 2017-04-10 燃料電池

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017077765A JP6816620B2 (ja) 2017-04-10 2017-04-10 燃料電池

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018181551A true JP2018181551A (ja) 2018-11-15
JP6816620B2 JP6816620B2 (ja) 2021-01-20

Family

ID=64276777

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017077765A Active JP6816620B2 (ja) 2017-04-10 2017-04-10 燃料電池

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6816620B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019185982A (ja) * 2018-04-06 2019-10-24 株式会社ニシムラ 燃料電池単セル
JP2020140944A (ja) * 2019-03-01 2020-09-03 トヨタ自動車株式会社 燃料電池
CN112018407A (zh) * 2019-05-31 2020-12-01 丰田自动车株式会社 燃料电池
JP2021034293A (ja) * 2019-08-28 2021-03-01 トヨタ自動車株式会社 燃料電池
CN112838236A (zh) * 2019-11-25 2021-05-25 本田技研工业株式会社 燃料电池用隔板以及发电单电池
DE102021134243A1 (de) 2021-12-22 2023-06-22 Ekpo Fuel Cell Technologies Gmbh Elektrochemische Einheit für eine elektrochemische Vorrichtung und elektrochemische Vorrichtung

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009302069A (ja) * 2009-09-28 2009-12-24 Honda Motor Co Ltd 燃料電池
JP2012190599A (ja) * 2011-03-09 2012-10-04 Honda Motor Co Ltd 燃料電池
JP2015207505A (ja) * 2014-04-23 2015-11-19 トヨタ自動車株式会社 燃料電池
JP2015225709A (ja) * 2014-05-26 2015-12-14 トヨタ自動車株式会社 燃料電池用のセパレータおよび燃料電池
JP2016058156A (ja) * 2014-09-05 2016-04-21 トヨタ車体株式会社 燃料電池スタック

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009302069A (ja) * 2009-09-28 2009-12-24 Honda Motor Co Ltd 燃料電池
JP2012190599A (ja) * 2011-03-09 2012-10-04 Honda Motor Co Ltd 燃料電池
JP2015207505A (ja) * 2014-04-23 2015-11-19 トヨタ自動車株式会社 燃料電池
JP2015225709A (ja) * 2014-05-26 2015-12-14 トヨタ自動車株式会社 燃料電池用のセパレータおよび燃料電池
JP2016058156A (ja) * 2014-09-05 2016-04-21 トヨタ車体株式会社 燃料電池スタック

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019185982A (ja) * 2018-04-06 2019-10-24 株式会社ニシムラ 燃料電池単セル
JP2020140944A (ja) * 2019-03-01 2020-09-03 トヨタ自動車株式会社 燃料電池
CN112018407A (zh) * 2019-05-31 2020-12-01 丰田自动车株式会社 燃料电池
JP2021034293A (ja) * 2019-08-28 2021-03-01 トヨタ自動車株式会社 燃料電池
CN112838236A (zh) * 2019-11-25 2021-05-25 本田技研工业株式会社 燃料电池用隔板以及发电单电池
DE102021134243A1 (de) 2021-12-22 2023-06-22 Ekpo Fuel Cell Technologies Gmbh Elektrochemische Einheit für eine elektrochemische Vorrichtung und elektrochemische Vorrichtung

Also Published As

Publication number Publication date
JP6816620B2 (ja) 2021-01-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6816620B2 (ja) 燃料電池
JP6368807B2 (ja) 燃料電池スタックの製造方法及び燃料電池用金属セパレータの製造方法
JP5142530B2 (ja) 高分子電解質形燃料電池
JP5412804B2 (ja) 燃料電池スタック
JP6063303B2 (ja) 燃料電池
JP5839122B2 (ja) 燃料電池スタック
KR101819798B1 (ko) 연료 전지용 세퍼레이터, 연료 전지 셀 및 연료 전지
JP2019192579A (ja) 燃料電池スタック、燃料電池スタック用のダミーセル及びダミーセルの製造方法
JP2007250353A (ja) 燃料電池
JP2008171613A (ja) 燃料電池
KR101913085B1 (ko) 연료 전지
JP2019114509A (ja) 発電セル
JP6618762B2 (ja) 燃料電池用樹脂枠付き電解質膜・電極構造体及びその製造方法
JP2011154909A (ja) 燃料電池スタック
JP7052442B2 (ja) 燃料電池スタックの製造方法
JP2008059760A (ja) 燃料電池および燃料電池の製造方法
JP5816141B2 (ja) 燃料電池スタック
JP2007250228A (ja) 燃料電池
KR20230092959A (ko) 전기 화학 전지용 막-전극 접합체 및 막-전극 접합체의 제조 방법
JP2010015939A (ja) 燃料電池
JP2009105005A (ja) 燃料電池およびそのセパレータ
JP2006012462A (ja) 燃料電池のシール構造
JP7236913B2 (ja) 燃料電池用分離板組立体およびこれを含む燃料電池スタック
JP5139687B2 (ja) 燃料電池
KR101784053B1 (ko) 세퍼레이터 및 이를 포함하는 연료 전지 스택

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190917

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200626

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201020

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201102

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201124

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201207

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6816620

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151