JP5103164B2 - アンプル容器 - Google Patents

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本発明は、アンプル容器に関する。
飲料水や薬剤、肥料等の内溶液を収容するアンプル容器として、従来、例えば特許文献1に示されているような、内溶液が収容されたアンプル瓶本体部(容器本体)と、アンプル瓶本体部の口部の開口端の上方に起立されてアンプル瓶本体部を密封する把手部(頭部)と、把手部の下端と口部の上端との間に介在された頸部(弱化部)と、を備えた構成が知られている。このアンプル容器では、把手部をアンプル瓶本体部に対して相対的に折り曲げることで頸部が切断され、アンプル瓶本体部が開封される。
また、アンプル容器として、従来、例えば特許文献2に示されているような、アンプル本体(容器本体)と、アンプル本体の口部に装着される栓部(キャップ体)と、が備えられ、前記栓部にねじ切り頭部(頭部)及び薄肉部(弱化部)がそれぞれ形成された構成も知られている。つまり、容器本体と頭部及び弱化部とが別体になった構成のアンプル容器である。上記キャップは、口部内に連通する開口が形成された天壁部と、天壁部の外縁部から垂下されて口部の外側に周設された外筒部と、上記開口の上方に配設されたねじ切り頭部と、ねじ切り頭部の下端部と天壁部の上面との間に介在された薄肉部と、を備えている。このアンプル容器では、ねじ切り頭部をアンプル本体に対して相対的に回転させることで薄肉部がねじ切られ、アンプル本体が開封される。
実開平5−13441号公報 特開2003−116964号公報
しかしながら、上記した従来のアンプル容器では、開封時に内溶液の液ハネが生じ易いという問題がある。詳しく説明すると、頭部を容器本体に対して相対的に動かして弱化部を切断する際、容器本体内の内溶液の液面に揺れが生じ、容器本体内の内溶液が容器本体の肩部の内周面に沿って跳ね上がり、内溶液が口部から容器の外へ飛散する。
本発明は、上記した従来の問題が考慮されたものであり、開封時における内溶液の液ハネを防止することができるアンプル容器を提供することを目的としている。
本発明に係るアンプル容器は、内容液を収容した容器本体と、該容器本体の口部に装着されるキャップ体と、を備えており、該キャップ体が、前記口部内に連通する開口が形成された天壁部と、該天壁部から垂下されて前記口部の外側に周設された外筒部と、前記開口の上方に配設された頭部と、該頭部の下端に連設されて該頭部を前記容器本体に対して相対的に動かすことで切断可能な弱化部と、を有するアンプル容器において、前記キャップ体には、前記天壁部の下面から前記外筒部の中心軸線に沿って垂下されて前記開口に連通された内筒部が備えられ、該内筒部は、外周面の少なくとも一部が前記容器本体の内側面から内筒部径方向に離間された状態で前記口部の内側に配置され、前記キャップ体には、前記中心軸線に垂直な平面視における前記内筒部の内側に配設された遮壁部が備えられ、前記内筒部は周方向に複数に分割され、該内筒部を構成する複数の分割片は間隔をおいて環状に並設されており、前記遮壁部は、隣り合う前記分割片間の隙間の上方の位置に配設されていることを特徴としている。
このような特徴により、頭部を容器本体に対して相対的に動かして弱化部を切断する際、容器本体内の内溶液の液面に揺れが生じて内溶液が跳ね上がっても、その内溶液は内筒部によって遮られるので、天壁部の開口から容器本体の外へ内溶液が飛び出ることが防止される。
また、仮に、開封時に跳ね上がった内溶液が内筒部の内側に入り込んだ場合であっても、その内容液は遮壁部によって遮られるので、天壁部の開口から容器本体の外へ内溶液が飛び出ることが防止される。
さらに、アンプル容器を傾倒させて天壁部の開口から内溶液を注出する際、隣り合う分割片間の隙間から内溶液が流出するため、内筒部の外周部分に内溶液が溜まることが防止される。また、開封時に跳ね上がった内溶液が上記隙間から内筒部内に入っても、その内容液は遮壁部によって遮られるので、天壁部の開口から容器本体の外へ内溶液が飛び出ることが防止される。
また、本発明に係るアンプル容器は、前記遮壁部が、前記内筒部の内周面に突設されており、上方からの押圧に対して基端を固定端にして前記中心軸線方向に撓み変形可能であることが好ましい。
これにより、頭部を取り外してアンプル容器(容器本体)を開封させた後、ストローや注射針等を天壁部の開口からアンプル容器内に差し込む際、ストローや注射針等の先端によって遮壁部が下方に押圧され、当該遮壁部がその基端を固定端にして下方に撓み変形する。これにより、上記したストローや注射針等が容器本体内に挿入される。
本発明に係るアンプル容器によれば、容器本体内の内溶液の液面に揺れが生じて内溶液が跳ね上がっても、その内溶液は内筒部によって遮られるので、開封時における内溶液の液ハネを防止することができる。
以下、本発明に係るアンプル容器の実施の形態について、図面に基いて説明する。
[第一の実施の形態]
まず、第一の実施の形態について図1に基いて説明する。
図1は本発明に係るアンプル容器の第一の実施の形態を示した縦半断面図である。
なお、本実施の形態では、容器本体2の口部23側(図1における上側)を上方とし、その反対側(図1における下側)を下方とする。また、図1に示す鎖線Lはアンプル容器1の中心軸線であり、以下単に中心軸線Lと記す。
図1に示すように、アンプル容器1は、内容液Xを収容した容器本体2と、容器本体2の口部23に装着されたキャップ体3と、を備えている。容器本体2及びキャップ体3は、それぞれ例えば合成樹脂やガラス等からなる部材であり、容器本体2にキャップ体3を組み付けることによりアンプル容器1が製作される。
容器本体2は、中心軸線Lに沿って延びる略円筒形状の胴部20と、この胴部20の下方に設けられて胴部20の下端を閉塞する底部21と、前記胴部20の上端部に連設されているとともに胴部20の上端から上方に向かうに従い漸次縮径された肩部22と、この肩部22の上方に配設された口部23と、を備えている。口部23の下端部の外周面には、口部23の径方向の外側に突出した凸状の係止部23aが全周に亘って形成されている。なお、上記した胴部20、肩部22及び口部23は、中心軸線Lを共通軸として同軸上に延設されており、底部21は中心軸線Lに対して垂直に配設されている。
キャップ体3は、中心軸線Lに対して垂直に配設された天壁部30と、天壁部30の外縁部から垂下された外筒部31と、天壁部30の下面から垂下されて外筒部31の内側に配設されたシール筒部32と、天壁部30の上方に起立された中空の頭部33と、頭部33の下端に連設された弱化部34と、天壁部30の下面から垂下されてシール筒部32の内側に配設された直筒状の内筒部35と、を備えている。
天壁部30は、口部23の上方に配設された円環状の板部であり、その中央部分には、口部23内に連通する平面視円形の開口30aが形成されている。
外筒部31は、略円筒形状の連続壁であり、口部23の外側に周設されている。外筒部31の下端部の内周面には、外筒部31の径方向の内側に突出した係止部31aが全周に亘って形成されており、この係止部31aが、上記した口部23の係止部23aに係止されることで、外筒部31と口部23とがアンダーカット嵌合されている。なお、外筒部31の内周面に雌ねじが形成され、口部23の外周面に雄ねじが形成され、外筒部31と口部23とがねじ嵌合されていてもよい。
シール筒部32は、略円筒形状の連続壁であり、口部23の内側に嵌合されている。このシール筒部32の外周面は口部23の内周面に液密に密接されている。
頭部33は、中心軸線Lに沿って延びた筒状の部材であり、容器本体2の口部23の開口端(上端)の上方に配設されている。詳しく説明すると、頭部33は、中心軸線Lに対して垂直に配設された天壁部33aと、天壁部33aの外縁部から垂下された周壁部33bと、を備えている。頭部33の下端は天壁部30の開口30a内に向けて開放されており、上側から、頭部33の内部、弱化部34の内側、天壁部30の開口30a及び内筒部35の内部の順で連通されている。頭部33の上端は天壁部33aにより閉塞されており、この頭部33によって容器本体2が密封されている。周壁部33bの下部の外周面は下方に向かうに従い漸次拡径されている。
弱化部34は、頭部33の下端部と天壁部30の内縁部(開口30aの外周部)との間に介在された環状の連結部であり、頭部33等の他の部位よりも脆弱であって頭部33を容器本体2に対して相対的に折り曲げる(傾倒させる)ことで切断可能になっている。具体的に説明すると、弱化部34は、環状の薄肉部であり、その外周面に縦断面視略三角形状の切り込みが全周に亘って入れられた形状になっている。つまり、弱化部34の外径は頭部33の下端から下方に向かうに従い漸次縮径されており、弱化部34の下端部が最も薄肉であって容易に切断可能になっている。
内筒部35は、中心軸線Lに沿って延びた直円筒形状の連続壁であり、天壁部30の内縁部(開口30aの外周部)から垂下されて口部23の内側に配設されている。内筒部35の両端はそれぞれ開放されており、内筒部35の内部は、天壁部30の開口30aに連通されているとともに容器本体2の内側に連通されている。内筒部35の外径はシール筒部32の内径よりも小さく、内筒部35はシール筒部32の内周面との間に間隔をあけて配設されている。つまり、内筒部35の外周面は、容器本体2(肩部22、口部23)の内周面やシール筒部32の内周面に対して口部23の径方向に離間されている。また、内筒部35は、口部23の下端位置よりも下方へ延びており、内筒部35の長さは、容器本体2内の内溶液Xの液面により近い方が好ましい。具体的には、内筒部35は、肩部22の下端位置付近まで延在されている。また、内筒部35の下端部には、内筒部35の下端から上方に延びた凹状の切り欠き部35aが形成されている。これにより、内筒部35の下端が容器本体2内の内溶液Xの液面に触れた場合に、切り欠き部35aがエア抜き孔として機能する。
次に、上記した構成からなるアンプル容器1の作用について説明する。
アンプル容器1を開封する際、アンプル容器1を縦置きにした状態(口部23が上向きになる状態)で、頭部33を容器本体2に対して相対的に折り曲げる。例えば、一方の手で容器本体2の胴部20を把持するとともに、他方の手で頭部33の周壁部33bを把持し、頭部33を折り曲げる。これにより、弱化部34が切断され、頭部33が容器本体2や他のキャップ体3の部位から切り離される。このように頭部33を切り離すことによって、天壁部30の開口30aが開放され、アンプル容器1が開封される。
上記した開封時に、容器本体2内の内溶液Xの液面に揺れが生じ、容器本体2内の内溶液Xが肩部22の内周面に沿って跳ね上がる場合があるが、内溶液Xが跳ね上がっても、その内溶液Xは内筒部35によって遮られるので、天壁部30の開口30aから容器本体2の外へ内溶液Xが飛び出ることが防止される。
特に、内筒部35が口部23の下端(肩部22の上端)よりも下方の位置まで延在されているので、肩部22の内周面に沿って跳ね上がった内溶液Xが内筒部35の内側に入り難くい。
また、アンプル容器1が開封された後、アンプル容器1(容器本体2)を傾倒させて天壁部30の開口30aから容器本体2内の内溶液Xを注出させる。なお、天壁部30の開口30aから容器本体2内に図示せぬストローや注射針を挿入し、これらストローや注射針等によって容器本体2内の内溶液Xを吸い上げることも可能である。このとき、内筒部35の内側にストローや注射針等が挿通される。
上記した構成からなるアンプル容器1によれば、肩部22の内周面に沿って跳ね上がった内溶液Xが内筒部35によって遮られるので、アンプル容器1の開封時における内溶液Xの液ハネを防止することができる。
特に、上記したアンプル容器1では、内筒部35が口部23の下端(肩部22の上端)よりも下方の位置まで延在されており、肩部22に沿って跳ね上がった内溶液Xが内筒部35の内側に入り難くなっているため、内筒部35によって内溶液Xの液ハネを確実に防止することができる。
[第二の実施の形態]
次に、第二の実施の形態について図2、図3に基いて説明する。
図2は本発明に係るアンプル容器の第二の実施の形態を示した縦断面図であり、図3はキャップ体103を下方から見た平面図である。
なお、上述した第一の実施の形態と同様の構成については同一符号を付して説明を省略する。
図2、図3に示すように、キャップ体103の天壁部30に垂下された内筒部135は、口部23の下端の位置(肩部22の上端の位置)まで延びた直筒部であり、周方向に複数(本実施の形態では2つ)に分割されている。つまり、内筒部135は、複数(本実施の形態では2つ)の分割片136によって構成されている。内筒部135を構成する分割片136は、天壁部30の内縁(開口30aの縁)に沿って湾曲された平面視円弧形状の壁部であり、天壁部30の内縁部(開口30aの外周部)から垂設されている。複数の分割片136は、天壁部30の開口30aを囲うように環状に配設されている。また、複数の分割片136は周方向に間隔をおいて配設されており、隣り合う分割片136間には、中心軸線L方向に延在する隙間Gが形成されている。
また、キャップ体103には、中心軸線Lに垂直な平面視における内筒部135の内側に配設された遮壁部137が備えられている。遮壁部137は、天壁部30の開口30aの内周面から突出した略扇形状の板部であり、基端から先端側に向かうに従い漸次縮幅されている。また、遮壁部137は、天壁部30の開口30aの内周面から中心軸線L側に向けて下向きに傾斜されている。また、遮壁部137は、分割片136間の隙間Gの上方の位置に配設されている。
次に、上記したキャップ体103を備えるアンプル容器1の作用について説明する。
アンプル容器1を開封する際に跳ね上がった内溶液Xが、万一、内筒部135の内側に入り込んだ場合であっても、その内容液Xは遮壁部137によって遮られるので、天壁部30の開口30aから容器本体2の外へ内溶液Xが飛び出ることが防止される。具体的に説明すると、跳ね上がった内溶液Xが、分割片136間の隙間Gから内筒部135内に入っても、その内容液Xは、隙間Gの上方に配設された遮壁部137によって遮られる。
また、アンプル容器1(容器本体2)を傾倒させて天壁部30の開口30aから容器本体2内の内溶液Xを注出させる際、分割片136間の隙間Gが内溶液Xの流路となり、この隙間Gから内溶液Xが流出する。仮に、内筒部135が連続壁からなると、アンプル容器1を傾倒させて内溶液Xを注出したときに、内筒部135の外周面とシール筒部32の内周面との間に内溶液Xが溜まり、この溜まった分の内溶液Xはアンプル容器1内に残留することになるが、内筒部135が周方向に複数に分割されている場合には、上述したように隙間Gから内溶液Xが流出するため、内筒部135の外周部分に内溶液Xが溜まることが防止される。
なお、天壁部30の開口30aから容器本体2内に図示せぬストローや注射針を挿入し、これらストローや注射針等によって容器本体2内の内溶液Xを吸い上げることも可能である。このとき、内筒部135の内側にストローや注射針等が挿通される。
上記した構成からなるアンプル容器1によれば、アンプル容器1を傾倒させて天壁部30の開口30aから容器本体2内の内溶液Xを注出させる際、分割片136間の隙間Gから内溶液Xが流出するため、容器本体2内の内溶液Xを残さずに注出させることができ、内溶液Xの残量を低減させることができる。
また、アンプル容器1を開封する際、万一、跳ね上がった内溶液Xが内筒部135内に入り込んだとしても、その内容液Xは遮壁部137によって遮られるので、アンプル容器1の開封時における内溶液Xの液ハネをより確実に防止することができる。
特に、跳ね上がった内溶液Xが分割片136間の隙間Gから内筒部135内に入っても、その内容液Xは、隙間Gの上方に配設された遮壁部137によって遮られるので、アンプル容器1の開封時における内溶液Xの液ハネをより確実に防止することができる。
[第三の実施の形態]
次に、第三の実施の形態について図4、図5に基いて説明する。
図4は本発明に係るアンプル容器の第三の実施の形態を示した縦断面図であり、図5はキャップ体203を下方から見た平面図である。
なお、上述した第一、第二の実施の形態と同様の構成については同一符号を付して説明を省略する。
図4、図5に示すように、キャップ体203の天壁部30に垂下された内筒部235は、口部23の下端の位置(肩部22の上端の位置)まで延びた直円筒形状の連続壁である。内筒部235の内側には、複数の遮壁部237が配設されている。遮壁部237は、天壁部30の開口30aの内周面から内筒部235の径方向内側に向けて突出した略扇形状の板部であり、基端から先端側に向かうに従い漸次縮幅されている。複数の遮壁部237は、平面視において、内筒部235の周方向に並べて配設されている。具体的に説明すると、複数の遮壁部237は、平面視において間隔をあけて円環状に並設されている。また、複数の遮壁部237は、隣り合う遮壁部237同士の中心軸線L方向の位置をずらして段状に配設されている。具体的に説明すると、内筒部235の下端に設けられた下側の遮壁部237Aと、内筒部235の下端よりも上方に設けられた上側の遮壁部237Bと、が周方向に交互に配設されている。
次に、上記したキャップ体203を備えるアンプル容器1の作用について説明する。
アンプル容器1を開封する際に跳ね上がった内溶液Xが、万一、内筒部235の内側に入り込んだ場合であっても、その内容液Xは遮壁部237によって遮られるので、天壁部30の開口30aから容器本体2の外へ内溶液Xが飛び出ることが防止される。
また、アンプル容器1を傾倒させて天壁部30の開口30aから内溶液Xを注出する際、内溶液Xが、段状に配設された遮壁部237の間を通って天壁部30の開口30aの方へ流通する。このため、平面視において内筒部235の内側面積に対する複数の遮壁部237の占有面積が大きくても、天壁部30の開口30aから内溶液Xを注出する際の内溶液Xの流路が確保される。
上記した構成からなるアンプル容器1によれば、内溶液Xを注出する際の内溶液Xの流路が確保されるので、内筒部235内における内溶液Xの流通性が良く、天壁部30の開口30aから十分な量の内溶液Xを注出させることができる。また、平面視における複数の遮壁部237の占有面積を大きくすることができるので、アンプル容器1を開封した時の液ハネをより確実に防止することができる。
[第四の実施の形態]
次に、第四の実施の形態について図6、図7に基いて説明する。
図6は本発明に係るアンプル容器の第四の実施の形態を示した縦断面図であり、図7はキャップ体303を下方から見た平面図である。
なお、上述した第一から第三の実施の形態と同様の構成については同一符号を付して説明を省略する。
キャップ体303の内筒部235の内側には、中心軸線Lを挟んで対称に配設された一対のベンド板337A(遮壁部)と、一対のベンド板337Aの両側にそれぞれ配設された固定板337B(遮壁部)と、がそれぞれ設けられている。ベンド板337Aは、中心軸線Lの垂直面に平行する略矩形の板部であり、内筒部235の内周面から内筒部235の径方向内側に向けて突設されている。このベンド板337Aは、上方からの押圧に対して基端を固定端にして中心軸線L方向に撓み変形可能である。固定板337Bは、中心軸線Lの垂直面に平行する略半円形の板部であり、内筒部235の内周面に突設されている。両側の固定板337B同士は、間隔をあけて対向配置されており、両側の固定板337B間に一対のベンド板337Aが配設されている。
次に、上記したキャップ体303を備えるアンプル容器1の作用について説明する。
アンプル容器1を開封する際に跳ね上がった内溶液Xが、万一、内筒部235の内側に入り込んだ場合であっても、その内容液Xはベンド板337A及び固定板337Bによって遮られるので、天壁部30の開口30aから容器本体2の外へ内溶液Xが飛び出ることが防止される。
また、頭部33を取り外してアンプル容器1を開封させた後、図示せぬストローや注射針等を天壁部30の開口30aからアンプル容器1内に差し込む際、ストローや注射針等の先端によってベンド板337Aが下方に押圧され、ベンド板337Aがその基端を固定端にして下方に撓み変形する。これにより、上記したストローや注射針等が容器本体2内に挿入される。
上記した構成からなるアンプル容器1によれば、ストローや注射針等の先端でベンド板337Aを押圧することでベンド板337Aが撓み変形するので、ストローや注射針等を容易に挿入させることができる。また、ストローや注射針等を挿入するための隙間(固定板337B間の隙間)にベンド板337Aが配置されるので、当該隙間からの内溶液Xの飛び出しを防止することができ、アンプル容器1を開封した時の液ハネをより確実に防止することができる。
[第五の実施の形態]
次に、第五の実施の形態について図8、図9に基いて説明する。
図8は本発明に係るアンプル容器の第五の実施の形態を示した縦断面図であり、図9はキャップ体403を下方から見た平面図である。
なお、上述した第一から第四の実施の形態と同様の構成については同一符号を付して説明を省略する。
キャップ体403の内筒部235の内側には、複数の開口437aが形成された遮壁部437が設けられている。遮壁部437は、内筒部235の内側全体に形成されており、中心軸線Lに対して垂直に設けられている。具体的に説明すると、遮壁部437は、複数の棒部437bが中心軸線Lを中心に内筒部235の径方向に放射状に延設された構成からなり、棒部437bの間に略三角形状の開口437aが形成されている。
次に、上記したキャップ体403を備えるアンプル容器1の作用について説明する。
アンプル容器1を開封する際に跳ね上がった内溶液Xが、万一、内筒部235の内側に入り込んだ場合であっても、その内容液Xは遮壁部437によって遮られるので、天壁部30の開口30aから容器本体2の外へ内溶液Xが飛び出ることが防止される。
また、アンプル容器1(容器本体2)を傾倒させて天壁部30の開口30aから容器本体2内の内溶液Xを注出させる際、内溶液Xが遮壁部437の開口437aを通って天壁部30の開口30aの方へ流通する。
上記した構成からなるアンプル容器1によれば、内筒部235内における内溶液Xの流通性が良く、天壁部30の開口30aから十分な量の内溶液Xを注出させることができるとともに、アンプル容器1を開封した時の液ハネを防止することができる。
以上、本発明に係るアンプル容器の実施の形態について説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記した第一の実施の形態では、内筒部35が肩部22の下端の位置まで延在されており、上記した第二から第五の実施の形態では、内筒部135,235が口部23の下端の位置(肩部22の上端の位置)まで延在されているが、本発明は、内筒部の中心軸線L方向の長さ寸法は適宜変更可能であり、内筒部が肩部22の下端よりも下方に延びていてもよく、或いは、内筒部が口部の下端よりも上方の位置で止まっていてもよい。例えば、内筒部の下端位置がシール筒部32の下端位置と略同じであってもよい。
また、上記した第二の実施の形態では、分割片136間の隙間Gの上方の位置に配設された遮壁部137が、天壁部30の開口30aの内周面から中心軸線L側に向けて下向きに傾斜されているが、本発明は、分割片136間の隙間Gの上方の位置に配設された遮壁部が、天壁部30の開口30aの内周面から垂直に突出されて中心軸線Lの垂直面と平行に配設されていてもよい。一方、上記した第三から第五の実施の形態では、遮壁部237やベンド板337A、固定板337B、遮壁部437の棒部437bが中心軸線Lの垂直面と平行に配設されているが、本発明は、段状に配設された遮壁部が傾斜していてもよく、或いは、ベンド板や固定板が傾斜していてもよく、内筒部235の内側全体に形成された遮壁部の棒部が傾斜していてもよい。
また、上記した各実施の形態では、天壁部30の内縁部(開口30aの外周部)から内筒部35,135,235が垂下されているが、本発明は、天壁部30の開口30aよりも径方向外側の天壁部30下面から内筒部35,135,235が垂下されていてもよい。
また、上記した各実施の形態では、内筒部35,135,235が天壁部30の内縁(開口30aの外周)に沿って形成されているが、本発明は、内筒部35,135,235が天壁部30の開口30aの外周に沿っていなくてもよい。例えば、平面視円形の開口30aに連通する角筒形状の内筒部が設けられていてもよい。
また、上記した実施の形態では、上方に向けて延びた筒形状の頭部33が備えられているが、本発明は、頭部の形状は適宜変更可能である。例えば、中実柱状の頭部であってもよく、或いは、球状、板状、その他の形状の頭部であってもよい。
また、上記した実施の形態では、全周に亘って薄肉にした弱化部34が形成されているが、本発明は、薄肉の弱化部34に限定されるものではなく、頭部33を容器本体2に対して相対的に動かすことで切断可能な弱化部であればよい。例えば、非貫通の切れ目を周方向に間欠的に形成した弱化部であってもよく、或いは、頭部33や天壁部30よりも脆弱な材料によって成形された弱化部であってもよく、或いは、頭部33と天壁部30とを別々に成形してこれらを溶着等で接合した構成にすることで、その接合部分を弱化部とすることも可能である。
また、上記した実施の形態では、頭部33を容器本体2に対して相対的に折り曲げることで弱化部34を切断しているが、本発明は、頭部33を容器本体2に対して相対的に折り曲げることで切断される弱化部34に限定するものではなく、他の動作によって切断される弱化部であってもよい。例えば、頭部33を容器本体2に対して相対的に回転させることでねじ切られる弱化部であってもよい。
また、上記した実施の形態では、頭部33の下端部と天壁部30の内縁部との間に弱化部34が介在されているが、本発明は、天壁部30の内縁部に沿って筒状の立上り部が立設され、その立上り部の上端部と頭部33の下端部との間に弱化部34が介在された構成であってもよい。
また、上記した各実施の形態では、天壁部30の下面に、口部23の内側に嵌合されるシール筒部32が垂下されているが、シール筒部32が設けられていないキャップ体を用いることも可能である。
また、上記した各実施の形態では、口部23の内側に配設されるシール筒部32と内筒部35,135,235とがそれぞれ備えられており、内筒部35,135,235は、外周面全体が容器本体2の内側面から離間された状態になっているが、本発明は、シール筒部と内筒部とが兼用され、内筒部の外周面の一部が容器本体2の内側面から離間された構成にすることも可能である。具体的に説明すると、口部23の内周面に密接するシール筒部を口部23の下端よりも下方に延ばし、シール筒部の下部の外周面と肩部22の内周面とを離間した状態で対向させる。これにより、アンプル容器1の開封時に跳ね上がった内溶液Xがシール筒部の下部によって遮られる。
その他、本発明の主旨を逸脱しない範囲で、上記した各実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した各実施の形態や変形例を適宜組み合わせてもよい。例えば、第二、第三の実施の形態の遮壁部137,237が、第四の実施の形態におけるベンド板337Aのように撓み変形可能になっていてもよく、或いは、第三から第五の実施の形態における内筒部235が第二の実施の形態における内筒部135のように周方向に複数に分割されていてもよい。
本発明の第一の実施の形態を説明するためのアンプル容器の縦半断面図である。 本発明の第二の実施の形態を説明するためのアンプル容器の縦断面図である。 本発明の第二の実施の形態を説明するためのキャップ体を下方から見た平面図である。 本発明の第三の実施の形態を説明するためのアンプル容器の縦断面図である。 本発明の第三の実施の形態を説明するためのキャップ体を下方から見た平面図である。 本発明の第四の実施の形態を説明するためのアンプル容器の縦断面図である。 本発明の第四の実施の形態を説明するためのキャップ体を下方から見た平面図である。 本発明の第五の実施の形態を説明するためのアンプル容器の縦断面図である。 本発明の第五の実施の形態を説明するためのキャップ体を下方から見た平面図である。
符号の説明
1 アンプル容器
2 容器本体
3、103、203、303、403 キャップ体
23 口部
33 頭部
34 弱化部
35、135、235 内筒部
136 分割片
137、237、437 遮壁部
337A ベンド板(遮壁部)
337B 固定板(遮壁部)
G 隙間
L 中心軸線

Claims (2)

  1. 内容液を収容した容器本体と、該容器本体の口部に装着されるキャップ体と、を備えており、
    該キャップ体が、前記口部内に連通する開口が形成された天壁部と、該天壁部から垂下されて前記口部の外側に周設された外筒部と、前記開口の上方に配設された頭部と、該頭部の下端に連設されて該頭部を前記容器本体に対して相対的に動かすことで切断可能な弱化部と、を有するアンプル容器において、
    前記キャップ体には、前記天壁部の下面から前記外筒部の中心軸線に沿って垂下されて前記開口に連通された内筒部が備えられ、
    該内筒部は、外周面の少なくとも一部が前記容器本体の内側面から内筒部径方向に離間された状態で前記口部の内側に配置され
    前記キャップ体には、前記中心軸線に垂直な平面視における前記内筒部の内側に配設された遮壁部が備えられ、
    前記内筒部は周方向に複数に分割され、該内筒部を構成する複数の分割片は間隔をおいて環状に並設されており、
    前記遮壁部は、隣り合う前記分割片間の隙間の上方の位置に配設されていることを特徴とするアンプル容器。
  2. 請求項記載のアンプル容器において、
    前記遮壁部は、前記内筒部の内周面に突設されており、上方からの押圧に対して基端を固定端にして前記中心軸線方向に撓み変形可能であることを特徴とするアンプル容器。
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