JP5907457B2 - 合成樹脂製アンプル容器 - Google Patents

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本発明は、薬剤や栄養剤を収納する合成樹脂製アンプル容器に関するものである。
薬剤や栄養剤等を収納するアンプル容器として、例えば特許文献1に示されるような、有底円筒状の胴部の上端に、上方に縮径する肩部を連設し、この肩部から有頂筒状の小内径となった首部を起立設し、この首部と肩部の境界部分に切り込み部を形成し、胴部と肩部の組み合わせ部分を2軸延伸ブロー成形した樹脂製アンプル容器が知られている。このアンプル容器は、胴部側と首部側を相対的に変動させることにより、切り込み部により形成される弱化部で破断して容器が開封されるのであるが、予め切り込み部の形状および寸法を選択設定しておくことにより、切り込み部が形成する弱化部の破断を容易とし、これによる開封の際の衝撃による内容液の飛散が生じないようにしている。
特開2000−037442号公報
しかしながら、特許文献1に記載された従来技術にあっては、アンプル容器において、内容液の付着力および表面張力の作用により、首部内に残留内容液が位置したままであると云う従前からの問題が解消されておらず、このため開封時に、この首部の残留内容液が飛散もしくは流出する、と云う問題があった。
すなわち、図5に示すように、従前からのアンプル容器は、一般的に、本体部1に収納された内容液Nとは別に、首部相当部分である頭部6内に残留内容液nが、その付着力と表面張力の作用により、自重に逆らって本体部1に流下することなく位置していることが多い。この状態は、内周面に付着している残留内容液nの下端液面n1の周端縁に、残留内容液nの表面張力が均等に作用している状態で強く発揮される。
このように、残留内容液nが頭部6内に位置している状態で、弱化部10相当部分を破断すると、この衝撃により残留内容液nが飛散、もしくは容器外に流出する。
そこで、本発明は、上記した従来技術における問題点を解消すべく創案されたもので、容器を正立状態では首部相当部分である頭部内に、残留内容液を位置させないことを技術的課題とし、もって開封時における内容液の飛散や流出を防止する、ことを目的とするものである。
上記課題を解決する本発明の手段の主たる構成は、
有底筒状に2軸延伸ブロー成形され、内容液を収容する本体部と、この本体部の上端に起立連設された有頂筒状の頭部と、本体部と頭部の境界部に形成され、本体部と頭部の相対変動により破断される弱化部とを備えていること、
頭部内に位置する残留内容液の下端液面の周端縁が付着する内周面部分に、周方向に沿って多数の縦リブを並列設して凹凸面部を形成すること、
この凹凸面部を、上端の高さ位置が異なる縦リブを混在させて形成したこと、
にある。
内容液の密封収容は、頭部の開放状態となっている上端開口部から所定量の内容液を注入し、次いで頭部の上端開口部を熱加工により密閉して達成される。このため、本体部と頭部は連通した状態のまま、内容液を収容して取扱われるので、この頭部内には本体部から内容液が自由に出入りすることになる。
頭部内に浸入した内容液は、アンプル容器が正立姿勢になった際に、その付着力により内周面に付着し、重力に逆らって頭部内に残留内容液として留まろうとする。
この頭部内に浸入した残留内容液の付着力に対して、残留内容液の下端液面が位置する内周面部分には、多数の縦リブにより凹凸面部が形成されている。この凹凸面部の凹凸は、残留内容液の表面張力が内周面部分に沿って均等に作用するのを阻害して、発揮される付着力を低下させることになる。
また、凹凸面部の凹凸とは別に、凹凸面部を形成する多数の縦リブは、上端の高さ位置が異なるものが混在しているため、凹凸面部の各部分における上端位置は、同じ高さレベルには位置しておらず、高い部分と低い部分が混在することになる。このため、内周面部分を下降変位してくる残留内容液の下端液面の周端縁は、各縦リブに同時に接触するのではなく、上端位置の高いものから順に接触して、その接触箇所が増大変化するので、残留内容液の表面張力による付着作用に対する阻害作用を増強変化させることになる。
このように、凹凸面部の凹凸による阻害作用と、この阻害作用の増強変化とにより、残留内容液の下端液面周端縁の凹凸面部に対する付着力が、残留内容液の重量を支えきれなくなり、その結果、残留内容液は頭部内から本体部内に自重により流下する。
本発明の別の構成は、上記した主たる構成の凹凸面部に、複数の縦リブの上端を結ぶ仮想される曲線が山形となる山状部分を形成し、この山状部分を形成する複数の縦リブは、上端の高さ位置が高く、かつ隣接状に並べられている構成としたものである。
凹凸面部に山状部分を形成した構成としたものにあっては、残留内容液の下端液面の周端縁と凹凸面部との接触状態が、残留内容液の下降変位に従って、凹凸面部に接触した残留内容液の下端液面周端縁の周方向に沿った幅が増大変化するものとなる。すなわち、阻害作用が増強変化する。
また、本発明の別の構成は、上記した主たる構成の凹凸面部に、二つの山状部分を設け、この二つの山状部分を軸対称に位置させて構成したものである。
凹凸面部に設けた二つの山状部分を軸対称に位置させたものにあっては、残留内容液の下端液面周端縁は、凹凸面部に対して、半周以上の長さで連続して接触することができないことになる。このため、残留内容液の表面張力による付着力が大幅に規制された状態となる。
本発明は、上記した構成となっているので、以下に示す効果を奏する。
本発明におけるアンプル容器の主たる構成においては、頭部内に浸入した内容液は本体部内に必ず自然流下し、頭部内に残留内容液を生じさせることがないので、本体部から頭部を破断して開封した際に、頭部内の残留内容液が飛散もしくは流出して不都合を発生することが皆無となり、常に良好な開封操作を得ることができる。
凹凸面部に山状部分を形成して構成したものにあっては、残留内容液に対する凹凸面部の阻害作用を増強変化させることができるので、残留内容液の頭部内から本体部内への自重による流下を確実に得ることができる。
凹凸面部に設けた二つの山状部分を軸対称に位置させたものにあっては、凹凸面部に対する残留内容液の表面張力による付着力が大幅に規制された状態となり、これにより残留内容液の頭部内から本体部内への自重による流下を安定して確実に得ることができる。
本発明の一実施形態例を示す、全体縦断面図である。 図1図示実施形態例の、要部縦断拡大図である。 図2に示された凹凸面部の展開図である。 図2中、A−A線に沿って切断矢視した、平断面図である。 従来技術の概要を説明するための、全体縦断面図である。
以下、本発明の実施形態例を、図1〜図4を参照しながら説明する。
なお、本実施形態例では、本体部1に対して頭部6が位置する側を上方とし、その反対側(図1における下側)を下方とする。
合成樹脂製アンプル容器は、有底筒状に2軸延伸ブロー成形され、内容液Nを収容する本体部1と、この本体部1の上端に起立連設された有頂筒状の頭部6と、本体部1と頭部6の境界部に形成され、本体部1と頭部6の折れ曲がりなどの相対変動により破断される弱化部10とを備え、頭部6内に残留内容液nが位置した場合に、この残留内容液nの下端液面n1の周端縁が付着する内周面部分7には、多数の縦リブ9により凹凸面部8が形成されている。この凹凸面部8の凹凸は、残留内容液nの表面張力が内周面部分7に、周方向に沿って均等に作用するのを阻害し、これにより発揮される付着力を低下させる。
本体部1(図1参照)は、有底筒状の胴部2と、この胴部2の上端に、上方に球弧状に膨出設された肩部3と、この肩部3の上端に小外径の首部4を介して外鍔構造の口鍔部5を連設して構成されており、頭部6は、この口鍔部5に、外側からの切り込みにより肉薄に成形された弱化部10を介して連設されている。本体部1の口鍔部5よりも下の部分は2軸延伸ブロー成形された部分であるのに対して、口鍔部5は、2軸延伸ブロー成形されない部分で、肉厚となっている。この口鍔部5は肉厚となっているので、後述する肉厚な頭部6との間に切り込みなどにより形成された弱化部10は、口鍔部5および頭部6により殆ど変形することなく支えられることなり、これにより安定して良好に破断されることになる。
頭部6(図1参照)は、口鍔部5と同様に2軸延伸ブロー成形されない部分で、当初から比較的肉厚に成形されている。この頭部6に連通する口鍔部5から首部4にかけての内周面の内、首部4から肩部3にかけての部分は、その下端部分を下方になだらかに拡径している。このため、口鍔部5から首部4そして肩部3上端にかけての内周面域には、頭部6内に残留内容液nが位置した場合は、この残留内容液nの下端液面n1(図5参照)が位置する内周面部分7が形成されることになる。
この内周面部分7には、周方向に沿って残留内容液nの表面張力が均等に作用するのを阻止する凹凸面部8が形成されており、この凹凸面部8は、周方向に沿って多数の縦リブ9を並列設して形成され、凹凸面部8を形成する多数の縦リブ9は、その上端の高さ位置の異なるものが混在している。この縦リブ9は、その平断面形状が略二等辺三角形状となっているので、凹凸面部8は、周方向に沿って三角波状(図4参照)の凹凸面を形成することになる。
また、凹凸面部8を形成する多数の縦リブ9は、その上端部を、三角状に尖がらせて、頭部6内の内容液が本体部1側に流下し易いようにしている。この多数の縦リブ9は、上端の高さ位置が高いグループと、上端の高さ位置が低いグループを、内周面部分7に、周方向に沿って中心角90°間隔で配置(図2、図3参照)されて凹凸面部8を形成している。それゆえ、凹凸面部8の上端は、各縦リブ9の上端を結ぶ仮想される補間曲線が描く三角波状となり、これにより二つの山状部分8aと谷状部分8bを交互に位置させる形態となる。
このように、二つの山状部分8aと谷状部分8bが軸対称に位置しているので、残留内容液nの下端液面n1の周端縁は、二つの山状部分8aに邪魔されて、内周面部分7に対して半周長以上の長さで接触することができず、このため表面張力による強い付着力を得ることができなくなる。
以上、実施形態例に沿って本発明の構成とその作用効果について説明したが、本発明の実施の形態は上記実施形態例に限定されるものではなく、例えば、谷状部分8bを形成する、上端の高さ位置が低い縦リブ9を設けないで凹凸面部8を形成することも可能であり、また山状部分8aを中心角120°間隔で三つ設けることも可能である。
本発明の合成樹脂製アンプル容器は、頭部内に残留内容液を生じさせないので、安全にかつ清潔に使用することができ、アンプル容器として広い分野での適用が可能とすることができる。
1 ;本体部
2 ;胴部
3 ;肩部
4 ;首部
5 ;口鍔部
6 ;頭部
7 ;内周面部分
8 ;凹凸面部
8a;山状部分
8b;谷状部分
9 ;縦リブ
10;弱化部
10;凹部
N ;内容液
n ;残留内容液
n1;下端液面

Claims (3)

  1. 有底筒状に2軸延伸ブロー成形され、内容液(N)を収容する本体部(1)と、該本体部(1)の上端に起立連設された有頂筒状の頭部(6)と、前記本体部(1)と頭部(6)の境界部に形成され、前記本体部(1)と頭部(6)の相対変動により破断される弱化部(10)とを備え、前記頭部(6)内に位置する残留内容液(n)の下端液面(n1)の周端縁が付着する内周面部分(7)に、周方向に沿って多数の縦リブ(9)を並列設して凹凸面部(8)を形成し、該凹凸面部(8)を、上端の高さ位置が異なる縦リブ(9)を混在させて形成したことを特徴とする合成樹脂製アンプル容器。
  2. 凹凸面部(8)に、複数の縦リブ(9)の上端を結ぶ仮想される曲線が山形となる山状部分(8a)を形成し、該山状部分(8a)を形成する前記複数の縦リブ(9)は、上端の高さ位置が高く、かつ隣接状に並べられている請求項1に記載の合成樹脂製アンプル容器。
  3. 凹凸面部(8)に二つの山状部分(8a)を設け、該二つの山状部分(8a)を軸対称に位置させた請求項2に記載の合成樹脂製アンプル容器。
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