JP5100142B2 - 半導体装置、半導体装置の製造方法及びその使用方法 - Google Patents

半導体装置、半導体装置の製造方法及びその使用方法 Download PDF

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Description

この発明は、半導体装置、半導体装置の製造方法及びその使用方法に関するものである。
低電力・高性能デバイスは、パーソナル&モバイルコミュニケーション製品に用いられるデバイスとして重要である。通常のシリコン基板を用いたバルクSi−CMOSデバイスを用いてLSIを構成する場合、LSIの微細化に伴う高集積化・高速化により、LSIの消費電力は増大する。そのため、素子構造を含めた新しい低電力デバイスが待望されている。
そのような中で、シリコンの支持層と、素子領域であるシリコン層の間に絶縁層を有するSOI(Silicon on Insulator)基板を用いて作成されるSOI−CMOSデバイスは、低電力・高性能デバイスとして期待されている。
SOI−CMOSデバイスでは、シリコン層(SOI層とも称する。)の下に、絶縁層である埋め込み酸化膜(BOX)層が存在する。このため、ドレインやソースと基板との寄生容量が小さくなり、低電力及び高速動作が可能になる。また、SOI−CMOSデバイスではBOX層により各素子が完全に分離されるので、ラッチアップが起こらなくなるという利点、及び、高密度レイアウトが可能になるという利点もある。
上述したように、SOI−CMOSデバイスは、有利な点を多く有している。しかし、SOI−CMOSデバイスでは、通常、SOI層が電気的に浮遊した状態にあるので、デバイスの動作時に発生したキャリアがSOI層に蓄積されることにより、基板浮遊効果が発生することが知られている。
図9(A)及び図9(B)と図10(A)及び図10(B)とを参照して基板浮遊効果について簡単に説明する。図9(A)及び図9(B)は、基板浮遊効果を説明するための模式図である。
図9(A)及び図9(B)は、それぞれ、SOI−CMOSデバイスの1つのMOSFETの切断端面及びこの切断端面におけるエネルギーバンド構造を示している。SOI−CMOSは、支持層122、BOX層124及びSOI層126が順次に積層されたSOI基板120のSOI層126にMOSFETを備えている。ここでは、n型のMOSFETを例にとって説明する。
MOSFETの動作中には、ソース162bからドレイン162aに向かって移動するキャリアとしての電子が、ドレイン162a近傍の強い電界により加速されて、インパクトイオン化を起こして電子と正孔を生成する。
バルクSi−CMOSでは、このインパクトイオン化により発生した正孔は、基板電流として消費される。一方、SOI−CMOSデバイスでは、正孔は最終的にはソース162bに流れ込むが、ソース162b近傍のポテンシャル障壁により、SOI層126中の、pn接合近傍(図9(B)中、Aで示す部分)に蓄積されやすい。このSOI層126に蓄積される正孔により基板浮遊効果が起こる。
図10(A)及び図10(B)は、基板浮遊効果がIV特性に与える影響を説明するための、模式的な特性図である。
図10(A)は、横軸にゲート−ソース間の電圧Vgs(単位:V)を取って示し、縦軸にドレイン−ソース間電流(チャネル電流とも称する。)Ids(単位:A)をログスケールで取って示している。図10(A)では、基板浮遊効果が起こっていない状態を実線Iで示し、基板浮遊効果が起こっている状態、すなわち、SOI層126に正孔が蓄積されている状態を点線IIで示している。
正孔がSOI層126に蓄積されている状態は、支持層122から正の電圧が印加されているのと同様の状態になる。このため、基板浮遊効果が起こっていない状態と比較すると、しきい値電圧がVth1からVth2へと負の方向に変化している。また、ゲート電極154に電圧が印加されていない時に流れるオフリーク電流がIoff1からIoff2へと増大している(図10(A))。
図10(B)は、横軸にドレイン−ソース間の電圧Vds(単位:V)を取って示し、縦軸にチャネル電流Ids(単位:A)を取って示している。図10(B)では、基板浮遊効果が起こっていない状態を実線Iで示し、基板浮遊効果が起こっている状態を点線IIで示している。
基板浮遊効果が起こっている状態では、ドレイン−ソース間の電圧Vds(V)が大きくなり、SOI層126に蓄積されている正孔がソース162bに流入し始める。このため、基板浮遊効果が起こっていない場合と比較すると、ドレイン−ソース間の電圧Vds(V)がある電圧Vds1を超えた時に、チャネル電流が異常に増大するようになる(図10(B)中、矢印で示す)。このチャネル電流Idsの増大は、例えば、チャネル電流Idsの大きさの違いを検出するようなアナログ用途に関しては、致命的な不具合になる。
基板浮遊効果を抑制するために、SOI層126に形成されるpn接合の近傍に、再結合中心となる結晶欠陥を形成する技術がある(例えば、特許文献1、2又は3参照)。この結晶欠陥は、例えばSOI層126にArイオンを注入することにより形成される。形成された結晶欠陥は、キャリアの再結合中心としての機能を有し、正孔を速やかに消滅させることができる。この結果、正孔がSOI層126に蓄積されないため、基板浮遊効果が抑制される。
特開平4−171766号公報 特開平9−139434号公報 特開平11−74538号公報
しかしながら、上述の従来例のSOI層に結晶欠陥を有するSOIデバイスでは、キャリアが結晶欠陥による準位にトラップされるため、MOSFETがオン状態のときのチャネル電流が減少することが知られている。
図11は、Arイオン注入の有無によるチャネル電流の比較結果である。図11は、横軸にドレイン−ソース間電圧Vds(単位:V)を取って示し、縦軸に、ドレイン−ソース間電流(チャネル電流)Ids(単位:A)を取って示している。図11では、Arイオンの注入が無い場合を曲線Iで示し、Arイオンの注入が有る場合を曲線IIで示している。図11によれば、Arイオン注入が有る場合(曲線II)は、Arイオン注入が無い場合(曲線I)に比べて、ドレイン−ソース間電圧Vdsが0.5V以上の範囲でチャネル電流Idsが2割程度減少していることがわかる。なお、Arイオンの注入は、2×1014/cm程度の濃度で行っている。
このように、従来のSOIデバイスでは、基板浮遊効果を抑えるためにArイオン注入を行うと、オン電流が減少し、この結果、トランジスタの駆動力及び動作速度が低下するという問題がある。
この発明は、上述の問題点に鑑みてなされたものであり、この発明の目的は、2つの領域の一方の領域に形成されたMOSFETは結晶欠陥領域を有し、他方の領域に形成されたMOSFETは結晶欠陥領域を有さない構成とすることで、基板浮遊効果の抑制と、高速動作とを両立させる半導体装置及びその製造方法を提供することにある。
上述した目的を達成するために、この発明の半導体装置は、第1領域及び第2領域が設定されている基板と、第1領域に形成された第1MOS型電界効果トランジスタと、第2領域に形成された第2MOS型電界効果トランジスタとを備えて構成されている。この基板は、絶縁層、及び絶縁層上に形成された半導体層を有している。
第1MOS型電界効果トランジスタは、第1ゲート電極と、第1不純物拡散領域とを備えている。
第1ゲート電極は、半導体層上にゲート絶縁膜を介して設けられている。第1不純物拡散領域は、半導体層の、第1ゲート電極を挟む位置に形成された、一対の領域である。
第2MOS型電界効果トランジスタは、第2ゲート電極と、第2不純物拡散領域とを備えている。
第2ゲート電極は、半導体層上にゲート絶縁膜を介して設けられている。第2不純物拡散領域は、半導体層の、第2ゲート電極を挟む位置に形成された一対の領域である。
の発明の半導体装置に含まれる第2MOS型電界効果トランジスタは、半導体層の絶縁層側の領域部分の、チャネルが形成される領域と、第2不純物拡散領域との境界面近傍に結晶欠陥領域を備えるとともに、第1不純物拡散領域に印加する電源電圧を第1電圧V1とし、第2不純物拡散領域に印加する電源電圧を第1電圧V1よりも大きい第2電圧V2とする。
また、上述した目的を達成するために、この発明の半導体装置の製造方法は、以下の工程を備えている。
先ず、絶縁層、及び絶縁層上に半導体層を有する基板を用意する。次に、基板に第1領域及び第2領域を設定する。
次に、第2領域の半導体層の厚みを、第1領域の半導体層の厚みよりも大きくし、引き続き、第1領域及び第2領域の半導体層上に、絶縁膜及び導電膜を順次に積層して形成した後、絶縁膜及び導電膜をパターニングして、それぞれゲート絶縁膜及びゲート電極を形成する。
次に、第2領域の半導体層に再結合中心となる元素を注入して結晶欠陥領域を形成する。
次に、第1領域及び第2領域の半導体層の、ゲート電極を挟む位置にそれぞれ一対の不純物拡散領域を形成する。
この発明の半導体装置によれば、第2MOS型電界効果トランジスタは、結晶欠陥領域を有している。このため、第2MOS型電界効果トランジスタでは、不純物拡散領域に印加される電源電圧が1.8V以上である場合に顕著に発生する基板浮遊効果を、抑制することができる。また、第1MOS型電界効果トランジスタは、結晶欠陥領域を有していないので、第1MOS型電界効果トランジスタについては、動作時にチャネル電流が低下しない。
以下、図を参照して、この発明の実施の形態について説明するが、各構成要素の位置、大きさ及び配置関係についてはこの発明が理解できる程度に概略的に示したものに過ぎない。また、以下、この発明の好適な構成例につき説明するが、各構成要素の材料、形状、材質、配置関係及び数値的条件などは、単なる好適例にすぎない。従って、この発明は以下の実施の形態に限定されるものではなく、この発明の構成の範囲を逸脱せずにこの発明の効果を達成できる多くの変更又は変形を行うことができる。
(第1実施形態)
図1を参照して、第1実施形態の半導体装置について説明する。図1は、第1実施形態の半導体装置を説明するための概略図であり、主要部の切断端面を示している。
第1実施形態の半導体装置は、第1領域12及び第2領域14が設定されている基板20と、第1領域12に形成された第1MOS型電界効果トランジスタ(MOSFET)30と、第2領域14に形成された第2MOSFET50とを備えている。この基板20は、絶縁層24、及び絶縁層24上に形成された第1導電型の半導体層26を有しており、基板20として例えばSOI(Silicon on Insulator)基板を用いることができる。
以下の説明では、基板20をSOI基板とした例について説明する。なお、SOI基板にも、基板20と同じ符号を付して説明する。SOI基板20は、例えばシリコンの支持層22、支持層22上に設けられた絶縁層24である埋め込み酸化膜(BOX)層、及びBOX層上に設けられた半導体層26であるSOI層により構成されている。以下の説明においては、BOX層及びSOI層に、それぞれ絶縁層24及び半導体層26と同じ符号を付して説明する。ここでは、SOI層26を、第1導電型としてp型の不純物が注入された、p型の半導体層とする。
第1MOSFET30は、第1ゲート電極34と、第1不純物拡散領域42と、第1不純物低濃度拡散領域44とを備えている。
第1ゲート電極34は、SOI層26上に、ゲート絶縁膜32を介して設けられている。ゲート絶縁膜32は、例えば熱酸化により形成されたシリコン酸化膜とすることができる。また、第1ゲート電極34は、例えばCVD法により堆積されたポリシリコン膜とすることができる。このポリシリコン膜は、例えば、リンが3×1020/cm程度ドープされて、導電性を有している。
ここでは、ポリシリコンの第1ゲート電極34上に、金属シリサイド膜35を備える、いわゆるポリサイドゲートの例を示している。また、第1ゲート電極34の側壁にサイドウォール36が設けられている。サイドウォール36は例えばシリコン酸化膜又はシリコン窒化膜で形成される。
第1不純物拡散領域42は、SOI層26の、第1ゲート電極34をゲート長方向に挟む位置に形成されている、一対の領域である。第1不純物拡散領域42は、第1導電型とは異なる第2導電型の領域であり、ここでは、n型の不純物が高濃度に拡散されている領域(n領域)である。第1不純物拡散領域42は、第1MOSFET30の動作時には、ドレイン又はソースとして機能する。また、第1不純物拡散領域42の表面には、金属シリサイド膜43が形成されている。
第1不純物低濃度拡散領域44は、SOI層26の第1ゲート電極34の直下のチャネルが形成される領域46と、第1不純物拡散領域42とによって挟まれる部分に形成されている。以下の説明において、チャネルが形成される領域46を単にチャネル領域と称することもある。第1不純物低濃度拡散領域44は、第2導電型の領域であって、第1不純物拡散領域42よりも不純物濃度が低い領域(n領域)である。
上述したように、第1MOSFET30は、いわゆるLDD(Lightly Doped Drain)構造を備えている。
第2MOSFET50は、第1MOSFET30と同様にLDD構造のMOSFETであって、第2ゲート電極54と、第2不純物拡散領域62と、第2不純物低濃度拡散領域64とを備えている。以下の説明では、第1ゲート電極及び第2ゲート電極を、単にゲート電極と称し、第1不純物拡散領域及び第2不純物拡散領域を、単に不純物拡散領域と称し、また、第1不純物低濃度拡散領域及び第2不純物低濃度拡散領域を、単に不純物低濃度拡散領域と称することもある。
第2MOSFET50は、第2ゲート電極54上に、金属シリサイド膜55を備え、また、第2ゲート電極54の側壁にサイドウォール56が設けられている。また、第2不純物拡散領域62の表面には、金属シリサイド膜63が形成されている。
第2MOSFET50は、第1MOSFET30の構成と同一の構成に加えてさらに、SOI層26の底部、すなわち、SOI層26のBOX層24側の領域部分の、チャネル領域66と第2不純物低濃度拡散領域64との境界面近傍に、結晶欠陥領域68を備えている点が第1MOSFET30とは構成が異なっている。結晶欠陥領域68は、Arなどの不活性な元素が注入されて形成された結晶欠陥を有する領域である。なお、注入される元素は、Arに限定されるものではなく、Kr、Xe等の他の希ガス元素を導入しても良く、また、シリコンをイオン注入しても良い。注入される元素の濃度、エネルギーは、注入される元素の種類、SOI層26の膜厚等に応じて、適切な値を選択することができる。
結晶欠陥領域68は、動作時に起こるインパクトイオン化により生成される正孔を、再結合により消滅させる領域である。正孔を効果的に消滅させるため、結晶欠陥領域68は、pn接合の近傍、ここでは不純物低濃度拡散領域64とチャネル領域66との境界面近傍に設けられるのが良い。なお、第1領域12に形成された第1MOSFET30は、結晶欠陥領域68のような領域を備えていない。
この発明の半導体装置の実施形態によれば、第2MOSFET50は、結晶欠陥領域68を有しているので、インパクトイオン化により生成された正孔をSOI層26に蓄積させることなく、速やかに消滅させることができ、その結果、基板浮遊効果を抑制することができる。また、第1MOSFET30は、結晶欠陥領域を有していないので、結晶欠陥領域の準位へのキャリアのトラップがなく、動作時にチャネル電流の低下が起こらない。
図2(A)及び(B)を参照して、Arイオン注入による基板浮遊効果の電源電圧依存性について説明する。ここで、電源電圧Vdは、MOSFETの不純物拡散領域に印加される電圧であり、例えばソースを接地電位とした場合には、電源電圧Vdは、ソース−ドレイン間に印加される電圧Vdsに等しくなる。なお、以下の説明においては、電源電圧Vdとソース−ドレイン間に印加される電圧Vdsを等しいものとする。
図2(A)及び(B)は、Arイオン注入が有る場合と無い場合の、ゲート電圧Vgs(単位:V)とチャネル電流Ids(単位:A)の関係を示す図である。図2(A)及び(B)では、横軸にゲート電圧Vgsを取って示し、かつ縦軸にチャネル電流Idsを取って示している。
図2(A)は、電源電圧Vdが1.8VのときのIds−Vgs特性であり、図2(B)は、電源電圧Vdが1.0VのときのIds−Vgs特性である。ここで、Arイオンの注入は、2×1014/cm程度の濃度で行っている。図2(A)及び(B)では、Arイオン注入を行った場合を曲線Iで示し、Arイオン注入を行っていない場合を曲線IIで示している。
電源電圧Vdが1.8Vのとき、Arイオン注入が無い場合(曲線II)は、図10(A)を参照して説明したしきい値電圧の低下、すなわち基板浮遊効果が顕著に現れる(図2(A)中、矢印で示す)。これに対し、Arイオン注入を行った場合(曲線I)、しきい値電圧の低下は見られない。すなわち、Arイオン注入により基板浮遊効果を抑制することができる(図2(A))。
一方、電源電圧Vdが1.0Vのとき、Arイオン注入が無い場合(曲線II)であっても、Arイオン注入を行った場合(曲線I)と同様のIds−Vgs特性を示し、しきい値電圧の低下が見られない。すなわち、電源電圧Vdが1.0Vのときは、Arイオン注入が無い場合でも、基板浮遊効果は起こらない(図2(B))。
そこで、第1領域12を、ロジック回路などの低い電源電圧で駆動する回路(以下、単に低電圧回路と称する。)が形成されている領域とするのが良い。また、第2領域14を、例えばデバイスの入出力(IO)回路などの高い電源電圧で駆動する回路(以下、単に高電圧回路と称する。)が形成されている領域とするのが良い。ここで、第1領域12に設けられる回路を駆動する電源電圧Vdを第1電圧V1とする。また、第2領域14に設けられる回路を駆動する電源電圧Vdを第2電圧V2とする。
このとき、第1MOSFET30の不純物拡散領域42に印加される電源電圧が第1電圧V1であり、第2MOSFET50の不純物拡散領域62に印加される電源電圧が第1電圧V1よりも大きい第2電圧V2である。
なお、第1電圧V1は、最大でも1.2V、すなわち1.2V以下にするのが良い。ここで、第1電圧V1が1.2Vのとき、Arイオン注入が無い場合には、基板浮遊効果は起こらないか、起こったとしても小さく、低電圧回路の動作に与える影響は小さい。また、Arイオン注入を行っていないため、オン電流は低下しない。
また、第2電圧V2は、最小でも1.8V、すなわち1.8V以上にするのが良い。なお、第2電圧V2の上限値は、特に規定されないが、およそ5V程度が想定される。
図2(A)に示したように、Arイオン注入が無い場合(図2(A)中、点線IIで示す。)、電源電圧Vdが1.8V以上で、しきい値電圧の低下、すなわち基板浮遊効果が顕著に見られる。従って、高電圧回路が形成される第2領域14の第2MOSFET50を結晶欠陥領域68を備える構成にすることで、基板浮遊効果を抑制できる。
さらに、第1電圧V1を、最大でも1.0V、すなわち1.0V以下にすると、図2(B)に示したように、Arイオン注入の有無による、Ids−Vgs特性の差はない、すなわち、基板浮遊効果の影響を受けないのでより好適である。
この発明の半導体装置によれば、第2領域のMOSFETは、結晶欠陥領域を有しているので、電源電圧が1.8V以上である場合に顕著に発生する基板浮遊効果を、抑制することができる。また、第1領域のMOSFETは、結晶欠陥領域を有していないので、オン状態におけるチャネル電流の低下を抑制することができる。
(第1実施形態の半導体装置の製造方法)
図3及び図4を参照して、この発明の半導体装置の製造方法について説明する。図3及び図4は、図1を参照して説明した第1実施形態の半導体装置の製造方法を説明するための工程図であって、各工程で形成された主要部の切断端面を示している。
先ず、絶縁層24、及び絶縁層24上に第1導電型の半導体層26を有する基板20を用意する。基板20として、例えば第1導電型の半導体層としてp型のシリコン層を備える、SOI基板を用いることができる。SOI基板20は、支持層22、絶縁層としてのBOX層24、及び、半導体層としてのSOI層26を備えている。
次に、SOI基板20に、第1領域12及び第2領域14を設定する。第1領域12は、例えばロジック回路など低電圧回路が形成される領域である。また、第2領域14は、例えば入出力(IO)回路など高電圧回路が形成される領域である(図2(A))。
次に、SOI層26上に、絶縁膜及び導電膜を順次に積層して形成した後、絶縁膜及び導電膜をパターニングして、それぞれゲート絶縁膜32及び52と、ゲート電極34及び54とを形成する。絶縁膜は、例えば熱酸化により形成されたシリコン酸化膜である。また、導電膜は、例えばCVD法で形成されたポリシリコン膜に不純物を注入することにより導電性を持たせたものである。絶縁膜及び導電膜は、例えば、任意好適な従来周知のフォトリソグラフィ及びドライエッチングによりパターニングされて、それぞれゲート絶縁膜32及び52とゲート電極34及び54とに加工される。
次に、ゲート電極34及び54をマスクとして、第1導電型とは異なる第2導電型、ここではn型の不純物をSOI層26に注入して低濃度拡散層40及び60を形成する(図2(B))。
次に、第1領域12のSOI層26上に、従来周知のフォトリソグラフィ法により、レジストパターン70を形成する。
レジストパターン70は、例えば、任意好適なポジ型のレジストを用いて以下のように形成される。先ず、SOI層26の全面上、すなわち、第1領域12及び第2領域14のSOI層26上にレジストを塗布してレジスト層を形成する。次に、第2領域14のレジスト層の領域部分を露光した後、現像することにより、第2領域14のレジスト層を除去するとともに、第1領域12のレジスト層を残存させる。この第1領域12に残存したレジスト層の部分がレジストパターン70である。
その後、レジストパターン70及び第2領域14のゲート電極54をマスクとして、第2領域14のSOI層26に再結合中心となる元素(矢印Iで示す。)を注入する。この元素が注入された領域が結晶欠陥領域68である(図3(C))。
例えば、再結合中心となる元素としてArを注入する場合、基板浮遊効果を抑制するために1〜5×1014/cm程度の濃度でイオン注入すれば良い。
また、SOI層26の厚さ50nmの場合、Arは、SOI層26の上面から40nm程度の深さに注入される必要があるため、50keV程度のエネルギーで注入される。
次に、レジストパターン70を除去した後、ゲート電極34及び54に隣接してサイドウォール36及び56を形成する。サイドウォール36及び56は、例えば以下の工程で形成される。先ず、シリコン酸化膜又はシリコン窒化膜を、SOI層26の全面上にゲート電極34及び54を覆うように形成する。その後、SOI層26の上面に対して垂直方向からの異方性エッチングを行うことにより、ゲート電極34及び54の側面にサイドウォール36及び56が残存する。
さらに、サイドウォール36及び56と、ゲート電極34及び54をマスクとして、第2導電型、ここではn型の不純物を注入して、不純物拡散領域42及び62を形成し、かつ、低濃度拡散層40及び60のうち、ゲート電極34及び54の直下のチャネルが形成される領域46及び66と不純物拡散領域42及び62との間の部分をそれぞれ不純物低濃度拡散領域44及び64とする(図4(A))。
その後、ゲート電極34及び54上と、不純物拡散領域42及び62上とに、コバルト等の高融点の金属層を形成した後、熱処理を行って金属層を金属シリサイド化する(図4(B))。
その後の、層間絶縁膜や配線層の形成などは、従来周知の方法で行うことができるので、以降の工程の説明を省略する。
近年の、CMOSデバイスでは、ロジック部とIO部とで、LDDの最適な条件が異なることが多い。そのため、ロジック部とIO部でLDD注入を別工程で実施することが主流となっている。ここでは、ロジック部にはAr注入を行わないので、動作時にオン電流が減少せず、このため最適な条件でLDDが形成されていない場合であっても、動作上与える影響は少ない。従って、ロジック部とIO部でLDD注入を同一工程で行うことが可能になる。
このように、第1実施形態の半導体装置の製造方法によれば、第1領域にのみAr元素を注入するためにレジストパターンを形成しているが、ロジック部とIO部でLDD注入を別工程で実施する場合と比べて、工程数の増加はない。
(第2実施形態)
図5を参照して、第2実施形態の半導体装置について説明する。図5は、第2実施形態の半導体装置を説明するための概略図であり、主要部の切断端面を示している。
第2実施形態の半導体装置11は、SOI基板21に関して、第2領域14の半導体層26bの厚みt2が、第1領域12の半導体層26aの厚みt1よりも大きい点が第1実施形態の半導体装置と異なっており、それ以外の点は同様である。従って、重複する説明を省略する。
第2実施形態の半導体装置11では、例えば、第1領域12のSOI層26aの厚みt1を40nmとし、第2領域14のSOI層26bの厚みt2を60nmとすることができる。
なお、第2実施形態の半導体装置11は、第1領域12のSOI層26aに結晶欠陥領域を備えなければ良く、例えばArイオンが注入された領域がBOX層24内にあっても良い。
第2実施形態の半導体装置によれば、第1実施形態の構成により得られる効果に加えて、第2領域の半導体層の厚みが、第1領域の半導体層の厚みよりも大きいことにより、第2領域に形成されたMOSFETの耐圧が向上するという更なる効果が得られる。
(第2実施形態の半導体装置の製造方法)
図6〜8を参照して、この発明の半導体装置の製造方法について説明する。図6〜8は、半導体装置の製造方法を説明するための工程図であって、各工程で形成された主要部の切断端面を示している。なお、図3及び4を参照して説明した第1実施形態と重複する説明は省略する。
先ず、絶縁層24、及び絶縁層24上に第1導電型の半導体層26を有する基板20を用意する。基板20として、例えば第1導電型の半導体層としてp型のシリコン層を備える、SOI基板を用いることができる。SOI基板20は、支持層22、絶縁層としてのBOX層24、及び、半導体層としてのSOI層26を備えている。
次に、SOI基板20に、第1領域12及び第2領域14を設定する。第1領域12は、例えばロジック回路など低電圧回路が形成される領域である。また、第2領域14は、例えば入出力(IO)回路など高電圧回路が形成される領域である(図6(A))。
次に、第1領域12及び第2領域14のSOI層26の上にシリコン酸化膜72を形成する(図6(B))。
次に、シリコン酸化膜72上にシリコン窒化膜を形成した後、第領域12のシリコン窒化膜を除去して窒化膜マスク74を形成する(図6(C))。
次に、窒化膜マスク74を耐酸化マスクとして用いた熱酸化を行って、第1領域12のシリコン酸化膜72aを第2領域14のシリコン酸化膜72bよりも厚く加工する。すなわち、SOI基板21の第1領域12の半導体層26aの厚みが第2領域14の半導体層26bの厚みより小さくなる(図6(D))。
その後、窒化膜マスク74と、第1領域12及び第2領域14のシリコン酸化膜72a及び72bを除去することにより、第2領域14の半導体層26bの厚みt2が、第1領域12の半導体層26aの厚みt1よりも大きいSOI基板21を得る。例えば、第1領域12のSOI層26aの厚みt1を40nmとし、第2領域14のSOI層26bの厚みt2を60nmとする(図7(A))。
次に、SOI層26a及び26b上に、絶縁膜及び導電膜を順次に積層して形成した後、絶縁膜及び導電膜をパターニングして、それぞれゲート絶縁膜32及び52及びゲート電極34及び54に加工する。
次に、ゲート電極34及び54をマスクとして、第1導電型とは異なる第2導電型の不純物、ここではn型の不純物をSOI層26a及び26bに注入して低濃度拡散層40及び60を形成する(図7(B))。
次に、ゲート電極34及び54をマスクとして、第2領域14の半導体層26bに再結合中心となる元素を注入して結晶欠陥領域68を形成する。ここでは、第2領域14のSOI層26bの厚みが、第1領域12のSOI層26aの厚みよりも大きい。このため、注入する元素のエネルギーを好適に設定することにより、第2領域14のSOI層26bの底部、すなわちSOI層26bのBOX層24側の領域部分に元素が注入されるとともに、第1領域のSOI層26aを透過して、BOX層24内に元素が達する(図7(C))。
例えば、第2領域14のSOI層26bの厚みt2が60nmである場合、ArイオンをSOI層26bの表面から50nm程度の深さに注入する。このため、60keV程度のエネルギーで注入すれば良い。このとき、第1領域12のSOI層26aの厚みt1が40nmであると、60keVのエネルギーのArイオンは、第1領域12のSOI層26aを透過し、BOX層24に達する。この結果、第1領域12のSOI26aには、結晶欠陥領域が形成されずに、BOX層24にAr注入領域48が形成される。
この工程によれば、第1領域12を覆うレジストパターンを形成することなく、第2領域14のSOI層26bにのみ、結晶欠陥領域68を形成することができる。
次に、ゲート電極34及び54に隣接してサイドウォール36及び56を形成する。
次に、サイドウォール36及び56及びゲート電極34及び54をマスクとして、第2導電型の不純物を注入して、不純物拡散領域42及び62を形成する。このとき、低濃度拡散層40及び60のうち、ゲート電極34及び54の直下のチャネルが形成される領域46及び66と不純物拡散領域42及び62との間の部分をそれぞれ不純物低濃度拡散領域44及び64とする(図8(A))。
その後、ゲート電極34上と不純物拡散領域42及び62上とに、コバルト等の高融点の金属層を形成した後、熱処理を行って金属層を金属シリサイド化する(図8(B))。
その後の、層間絶縁膜や配線層の形成などは、従来周知の方法で行うことができるので、以降の工程の説明を省略する。
上述した各実施形態では、n型のMOSFETについて説明したが、本発明の半導体装置及びその製造方法は、これに限定されず、p型のMOSFET及びその製造方法も本発明に含まれる。
また、第1MOSFETと第2MOSFETの一方をn型のMOSFETとし、他方をp型のMOSFETとしても良い。第1MOSFETと第2MOSFETの導電型を変えるための工程は、任意好適な周知のCMOSの製造方法における技術を適用すればよい。
なお、LDD構造を有するMOSFETの構造及びその製造方法は、任意好適な周知の構造及び方法とすることができる。
第1実施形態の半導体装置を説明するための概略図である。 Arイオン注入による基板浮遊効果の電源電圧依存性を示す図である。 第1実施形態の半導体装置の製造方法を説明するための工程図(その1)である。 第1実施形態の半導体装置の製造方法を説明するための工程図(その2)である。 第2実施形態の半導体装置を説明するための概略図である。 第2実施形態の半導体装置の製造方法を説明するための工程図(その1)である。 第2実施形態の半導体装置の製造方法を説明するための工程図(その2)である。 第2実施形態の半導体装置の製造方法を説明するための工程図(その3)である。 基板浮遊効果について説明するための模式図である。 基板浮遊効果が発生したときのIV特性について説明するための図である。 Arイオン注入の有無によるトランジスタのオン電流の比較結果である。
符号の説明
10、11 半導体装置
12 第1領域
14 第2領域
20、21 基板(SOI基板)
22 支持層
24 絶縁層(BOX層)
26、26a、26b 半導体層(SOI層)
30、50 MOS型電界効果トランジスタ(MOSFET)
32、52 ゲート絶縁膜
34、54 ゲート電極
35、43、55、63 金属シリサイド膜
36、56 サイドウォール
40、60 低濃度拡散層
42、62 不純物拡散領域
44、64 不純物低濃度拡散領域
46、66 チャネル領域
48 Ar注入領域
68 結晶欠陥領域
70 レジストパターン
72、72a、72b シリコン酸化膜
74 窒化膜マスク

Claims (19)

  1. 第1領域及び第2領域が設定されている基板であって、絶縁層、及び該絶縁層上に形成された半導体層を有する当該基板と、
    前記第1領域に形成された第1MOS型電界効果トランジスタと、
    前記第2領域に形成された第2MOS型電界効果トランジスタと
    を備え、
    前記第1MOS型電界効果トランジスタは、
    前記半導体層上にゲート絶縁膜を介して設けられた第1ゲート電極と、
    前記半導体層の前記第1ゲート電極を挟む位置に形成された、一対の第1不純物拡散領域と
    を備え、
    前記第2MOS型電界効果トランジスタは、
    前記半導体層上にゲート絶縁膜を介して設けられた第2ゲート電極と、
    前記半導体層の前記第2ゲート電極を挟む位置に形成された、一対の第2不純物拡散領域と、
    前記半導体層の前記絶縁層側の領域部分の、チャネルが形成される領域と、前記第2不純物拡散領域との境界面近傍に結晶欠陥領域と
    を備え、
    前記第1不純物拡散領域に印加する電源電圧を第1電圧V1とし、
    前記第2不純物拡散領域に印加する電源電圧を前記第1電圧V1よりも大きい第2電圧V2とする
    ことを特徴とする半導体装置。
  2. 前記第1MOS型電界効果トランジスタは、さらに、前記半導体層の、前記第1ゲート電極の直下のチャネルが形成される領域と、前記第1不純物拡散領域とによって挟まれる部分に、前記第1不純物拡散領域よりも不純物濃度が低く、かつ前記第1不純物拡散領域と同じ導電型の第1不純物低濃度拡散領域を備え、
    前記第2MOS型電界効果トランジスタは、さらに、前記半導体層の、前記第2ゲート電極の直下のチャネルが形成される領域と、前記第2不純物拡散領域とによって挟まれる部分に、前記第2不純物拡散領域よりも不純物濃度が低く、かつ前記第2不純物拡散領域と同じ導電型の第2不純物低濃度拡散領域を備え、
    前記結晶欠陥領域は、前記第2領域における前記半導体層の前記絶縁層側の領域部分の、チャネルが形成される領域と、前記第2不純物低濃度拡散領域との境界面近傍に形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記基板の半導体層に第1導電型の不純物が注入されており、
    前記第1及び第2不純物拡散領域は、前記第1導電型とは異なる第2導電型の領域である
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置。
  4. 前記第1及び第2MOS型電界効果トランジスタの両者が、n型のMOS型電界効果トランジスタであることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の半導体装置。
  5. 前記基板の、前記第1領域の半導体層には第1導電型の不純物が注入されており、かつ、前記第2領域の半導体層には、前記第1導電型とは異なる第2導電型の不純物が注入されており、
    前記第1不純物拡散領域は、前記第2導電型の領域であり、
    前記第2不純物拡散領域は、前記第1導電型の領域である
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置。
  6. 前記第1電圧V1が最大でも1.2Vであり、
    前記第2電圧V2が最小でも1.8Vである
    ことを特徴とする請求項のいずれか一項に記載の半導体装置。
  7. 前記第1電圧V1が最大でも1.0Vである
    ことを特徴とする請求項に記載の半導体装置。
  8. 前記第2領域の半導体層の厚みが、前記第1領域の半導体層の厚みよりも大きい
    ことを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の半導体装置。
  9. 絶縁層、及び該絶縁層上に半導体層を有する基板を用意する工程と、
    該基板に第1領域及び第2領域を設定する工程と、
    前記第2領域の半導体層の厚みを、前記第1領域の半導体層の厚みよりも大きくする工程と、
    前記第1領域及び第2領域の半導体層上に、絶縁膜及び導電膜を順次に積層して形成した後、前記絶縁膜及び導電膜をパターニングして、それぞれゲート絶縁膜及びゲート電極を形成する工程と、
    前記第2領域の半導体層に再結合中心となる元素を注入して結晶欠陥領域を形成する工程と、
    前記第1領域及び第2領域の半導体層の、前記ゲート電極を挟む位置に一対の不純物拡散領域を形成する工程と
    を備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  10. 前記基板を用意する工程では、前記半導体層が第1導電型である基板を用意し、
    前記不純物拡散領域を形成する工程では、前記一対の不純物拡散領域を前記第1導電型とは異なる第2導電型にする
    ことを特徴とする請求項に記載の半導体装置の製造方法。
  11. 前記ゲート絶縁膜及びゲート電極を形成した後、
    前記ゲート電極をマスクとして、前記第2導電型の不純物を前記半導体層に注入して低濃度拡散層を形成する工程を行い、
    前記結晶欠陥領域を形成した後、
    前記ゲート電極に隣接してサイドウォールを形成する工程と、
    該サイドウォール及びゲート電極をマスクとして、第2導電型の不純物を前記半導体層に注入して、不純物拡散領域を形成し、かつ、前記低濃度拡散層のうち、前記ゲート電極の直下のチャネルが形成される領域及び前記不純物拡散領域間の部分を不純物低濃度拡散領域とする工程と
    を行うことを特徴とする請求項10に記載の半導体装置の製造方法。
  12. 前記第1導電型をp型とし、前記第2導電型をn型とすることを特徴とする請求項10又は11に記載の半導体装置の製造方法
  13. 前記基板を用意する工程では、前記半導体層が第1導電型の不純物が注入された領域と、前記第1導電型とは異なる第2導電型の不純物が注入された領域とを有する基板を用意し、
    前記第1領域及び第2領域を設定する工程では、前記第1導電型の不純物が注入された領域に第1領域を設定し、及び、前記第2導電型の不純物が注入された領域に第2領域を設定し、
    前記不純物拡散領域を形成する工程では、
    前記第1領域の半導体層の、前記ゲート電極を挟む位置に前記第2導電型の一対の第1不純物拡散領域を形成し、及び、
    前記第2領域の半導体層の、前記ゲート電極を挟む位置に前記第1導電型の一対の第2不純物拡散領域を形成する
    ことを特徴とする請求項に記載の半導体装置の製造方法。
  14. 前記ゲート絶縁膜及びゲート電極を形成した後、
    前記ゲート電極をマスクとして、前記第1領域の半導体層に前記第2導電型の不純物を注入して第1低濃度拡散層を形成する工程と、
    前記ゲート電極をマスクとして、前記第2領域の半導体層に前記第1導電型の不純物を注入して第2低濃度拡散層を形成する工程と
    を行い、
    前記結晶欠陥領域を形成した後、
    前記ゲート電極に隣接してサイドウォールを形成する工程と、
    該サイドウォール及びゲート電極をマスクとして、前記第1領域の半導体層に第2導電型の不純物を注入して第1不純物拡散領域を形成し、かつ、前記第1低濃度拡散層のうち、前記第1領域のゲート電極の直下のチャネルが形成される領域及び前記第1不純物拡散領域間の部分を第1不純物低濃度拡散領域とする工程と
    該サイドウォール及びゲート電極をマスクとして、前記第2領域の半導体層に第1導電型の不純物を注入して第2不純物拡散領域を形成し、かつ、前記第2低濃度拡散層のうち、前記第2領域のゲート電極の直下のチャネルが形成される領域及び前記第2不純物拡散領域間の部分を第2不純物低濃度拡散領域とする工程と
    を行うことを特徴とする請求項13に記載の半導体装置の製造方法。
  15. 前記結晶欠陥領域を形成する工程では、
    前記第1領域の半導体層上にレジストパターンを形成した後、該レジストパターン及び前記第2領域のゲート電極をマスクとして、前記第2領域の半導体層に再結合中心となる元素を注入する
    ことを特徴とする請求項14のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
  16. 前記第2領域の半導体層の厚みを、前記第1領域の半導体層の厚みよりも大きくする工程は、
    前記第1領域及び第2領域の半導体層の上にシリコン酸化膜を形成する工程と、
    前記シリコン酸化膜上にシリコン窒化膜を形成した後、前記第1領域のシリコン窒化膜を除去して、前記第2領域を覆う窒化膜マスクを形成する工程と、
    熱酸化を行って、前記第1領域のシリコン酸化膜を前記第2領域のシリコン酸化膜よりも厚く形成した後、前記窒化膜マスクと、前記第1領域及び第2領域のシリコン酸化膜を除去する工程と
    を含むことを特徴とする請求項15のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
  17. 請求項及びのいずれか一項に記載の半導体装置を使用するにあたり、
    前記第1電圧V1を最大でも1.2Vとし、
    前記第2電圧V2を最小でも1.8Vとする
    ことを特徴とする半導体装置の使用方法。
  18. 前記第1電圧V1を最大でも1.0Vとする
    ことを特徴とする請求項17に記載の半導体装置の使用方法。
  19. 前記第1MOS型電界効果トランジスタをロジック回路として用い、前記第2MOS型電界効果トランジスタをデバイスの入出力回路として用いることを特徴とする請求項17又は18に記載の半導体装置の使用方法。
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