JP5099891B2 - 構造用正角材の製造方法 - Google Patents

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本発明は、本発明は、木造住宅の柱や土台等に好ましく用いられる構造用正角材の製造方法に関する。
従来、木造住宅の柱や土台等に用いられる正角材としては、通直で十分に太い丸太から角材を製材し、これを期間を掛けて自然に乾燥させたものが広く用いられてきた。
しかし、近年になって、十分に太い丸太の入手が困難となってきたため、細い丸太の外周をそぎ落とすように製材して、丸太の芯を含む角材を得、これを住宅用の角柱又は土台に用いるようになった。また、欠点の多い製材品から欠点を除去して木取り、無欠点の小幅で短小な木取り品を得、それを縦横接着して得られる集成材を、住宅用の角柱又は土台に用いることも行われている。
しかし、細い丸太から芯を含むように製造された角柱又は土台は、乾燥させると表面及び内部に割れを生じ、意匠性及び強度が悪化するという課題を有していた。また、集成材から得られた角柱又は土台は、乾燥による割れの問題は解決出来たが、小幅短尺材を接着した物であるため意匠性に劣り、それを補うため外周に化粧単板を貼ることも行われているが、この場合はコスト高となってしまうという新たな課題を生じていた。
出願人は、先に、丸太から製材した芯持ち角材を、芯を含む面で分割して2本の分割材とし、両分割材をそれぞれ乾燥させた後、両分割材それぞれにおける少なくとも分割面に対してむら取り加工を施し、次いで、むら取り加工を施した分割面同士をプレス装置を用いて接着剤を介して接着して両分割材を一体化させる柱又は土台用の角材の製造方法を提案した(特許文献1参照)。
特開2002−086415号公報
特許文献1記載の方法によれば、丸太から製材された従来の芯持ち角材と同様に表面に自然感のある木材模様を有し、しかも表面や内部の割れが顕著に抑制された、意匠性及び強度に優れた柱又は土台用の角材を経済的に製造することができる。
しかし、プレス装置を用いて分割材同士を一体化した直後の角材は、反りやねじれのない通直なものであるが、同様の角材を多数製造した場合、それらの角材のなかに、時間の経過と共に反りを生じるものが発生することがあった。
また、水性の接着剤を用いて分割材同士を接着させた場合、得られた角材の分割材同士の接合部に一部剥離した部分が認められる場合があった。このような剥離は、通常の柱や土台としては特に問題がないものであるが、より高性能の構造材を製造する観点からは好ましくない。
従って、本発明の目的は、ラミナ同士の接合部に剥離部分が生じにくく、自然感のある木材模様を有し、意匠性や強度に優れた構造用正角材を効率良く製造することのできる、構造用正角材の製造方法を提供することなる。
本発明は、丸太から製材した断面長方形状のラミナを乾燥し、互いに接合させる2本のラミナそれぞれにおける少なくとも相接合させる面にむら取り加工を施した後、2本のラミナそれぞれの相接合させる面に、接着剤として水性ビニルウレタン樹脂接着剤を塗工し、次いで、2本のラミナの接着剤塗工面同士を面接させて加圧し、加圧開始後40秒以上経過した後に、前記接着剤に高周波を作用させ、該接着剤を介して2本のラミナを一体化させることを特徴とする構造用正角材の製造方法を提供することにより、上記目的を達成したものである。
本発明においては、2本のラミナそれぞれの相接合させる面に前記接着剤を同時に塗工することが好ましい。
本発明の構造用正角材の製造方法によれば、ラミナ同士の接合部に剥離部分が生じにくく、自然感のある木材模様を有し、意匠性や強度に優れた構造用正角材を効率良く製造することができる。
以下、本発明をその好ましい実施形態に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態における各段階を説明するための図であり、図2は、図1に示す方法により得られる構造用正角材の例を示す斜視図である。
本実施形態においては、図1(a)及び(b)に示すように、丸太1から製材された芯持ち角材2を、原料材として用いる。芯持ち角材2を、丸太1から製材する方法としては、各種公知の方法を用いることができるが、本実施形態においては、ツインソーを用いて、丸太1を、その中心線に平行な4つの平面S1〜S4において切断し、得られた横断面略正方形の芯持ち角材2を、原料材として用いている。
次いで、丸太1から製材された芯持ち角材2を、図1(b)及び(c)に示すように、芯21を含む面22で分割して2本の分割材3,3とする。この2本の分割材3,3が本実施形態におけるラミナである。芯持ち角材2を分割する手段としては、角材2をその長手方向に沿って切断し得る各種公知の装置を用いることができ、例えば、帯鋸、丸鋸等を用いることができる。これらの中でも、帯鋸が好ましい。本実施形態における芯持ち角材2は、その横断面の中心に、該角材2の長手方向に沿って芯(丸太の樹芯)21を有しており、芯持ち角材2を分割する際には、芯持ち角材2を、その横断面の中心点を通り、相対向する一対の側面それぞれに直角をなし他の一対の側面と平行な平面22において切断している。
次いで、図1(d)に示すように、得られた2本の分割材3,3を、互いに離間させてそれぞれ乾燥させる。乾燥に際して、前記2本の分割材は、同一の乾燥室で同時に乾燥させることが好ましい。分割材3,3の乾燥方法としては、木材の乾燥方法として従来知られている各種の方法を特に制限なく用いることができ、天然乾燥でも人工乾燥でも良く、両者を組み合わせた方法でも良い。好ましい人工乾燥の方法としては、温度及び湿度を制御可能な乾燥装置内に配置して乾燥させる方法を挙げることができる。
人工乾燥と天然乾燥とを併用する方法の好ましい例としては、1〜3ヶ月程度(例えば夏季においては1.5ヶ月、冬季においては2.5ヶ月)の天然乾燥を行った後、40〜70℃(より好ましくは50〜60℃)程度に調節した乾燥装置内で10〜60日程度(より好ましくは5〜30日程度)乾燥する方法が挙げられる。人工乾燥の前に天然乾燥を行うと、個体別にばらばらな含水率を芯まである程度一様に乾燥させることができ、表面や内部の割れを防止しつつ、乾燥工程のエネルギーコストを抑制することができる。
また、乾燥は、互いに接合させるべき一対の分割材(ラミナ)を同時に乾燥することが好ましい。また、人工乾燥する場合、装置内では隣り合わせに配置することが好ましい。何れも変形の度合いや含水率を極力同じにするためである。
両分割材(ラミナ)3,3の乾燥は、含水率がそれぞれ15%以下になるように行うことが好ましい。含水率が15%以下となるまで乾燥させることにより、両分割材(ラミナ)同士の接着性を向上させることができ、特に12%以下となるまで乾燥した場合には、特に強度が優れた柱又は土台用の角材を得ることができる。但し、過度に乾燥させようとすると、材の変形が大きくなったり、内部割れの危険が大きくなる。またエネルギーコストも上昇する。従って、乾燥後の含水率は、8%以上であることが好ましく、良好な接着性とエネルギーコスト等とを両立させる観点から、乾燥後の含水率は8〜15%、特に8〜12%であることが好ましい。
ここで、分割材(ラミナ)の含水率は、以下のようにして測定する。乾燥後の各分割材(ラミナ)の長手方向の中央部を30mm幅にカットしてサンプルとし、そのサンプルの重量W1を測定する。次いで、サンプルを、JIS Z 2201.木材の試験方法 含水率の測定方法に準じて、乾燥機中で105℃に放置し、該サンプルが恒量に達した後の重量W2を測定する。そして、下記式により含水率を求める。
含水率(%)=(W1−W2)/W2×100
本発明においては、接合前のラミナの状態で乾燥するため、芯持ち角材2の状態で乾燥する場合に比べて、材の表面や内部に割れが発生することを顕著に抑制することができる。尚、未乾燥の芯持ち角材2をそのまま乾燥させた場合には、例えばスギ材においては、芯を含む心材の含水率が75〜150%もあり、更にその含水率を8〜15%に低下させにくい特性を持つため、材を均一に乾燥することが困難であり、乾燥中に表面や内部に割れが発生する。従って、外観及び強度に優れた柱又は土台用の角材を得ることができない。
次いで、乾燥させた2本の分割材3,3それぞれにおける少なくとも分割面(分割の際に生じた製材面)31,31に対してむら取り加工を施す。即ち、乾燥後の分割材3,3には、例えば図1(e)に仮想線で示すように、反りや歪みが生じていることが多く、そのままでは、両分割材を接着しても充分な強度が得られない恐れがあるため、少なくとも両者の分割面31,31、好ましくは各分割材3の4つ側面(分割面31及び他の3つの側面32〜34)の総てに対してむら取り加工を施す。本実施形態においては、分割面31,31が、2本の分割材(ラミナ)3,3それぞれにおける、相接合させる面である。
ここで、むら取り加工とは、ラミナ(本実施形態においては分割材)の側面に生じた反りや歪みを除去する加工である。むら取り加工を施すための手段としては、例えば、むら取りプレーナー、モルダー等の各種公知の装置を用いることができるが、本実施形態においては、モルダーを用いて、各分割材3の4側面の総てに対してむら取り加工を施している。
また、本実施形態においては、2本の分割材(ラミナ)3,3に対するむら取り加工をほぼ同時に行っている。2本の分割材(ラミナ)3,3の相接合させる面31,31に対するむら取り加工をほぼ同時に行うことで、露出した平坦面に接着剤が塗工されるまでの時間をほぼ同じにすることができ、相接合させる面の含水率を等しくすることができる。それにより、製造した構造用正角材に反りが生じることを一層防止することができる。
2本のラミナに対してほぼ同時にむら取り加工を施す方法としては、2つのモルダー(加工装置)を並設し、2本のラミナを、両モルダー(加工装置)それぞれに同時に導入して加工する方法や、多数のラミナを、1つのモルダー(加工装置)で順次加工するに当たり、互いに接合される一対のラミナーを該モルダー(加工装置)に連続して導入する方法等がある。
相接合される一対のラミナに対するむら取り加工は、何れか早い方のラミナに対するむら取り加工の開始時点から、両ラミナに対するむら取り加工が終了するまでの時間が、5〜30秒であることが好ましく、8〜20秒であることがより好ましい。
次いで、図1(f)に示すように、2本の分割材(ラミナ)3,3それぞれの相接合させる面31a,31aに同時に接着剤35を塗工する。本実施形態においては、2本の分割材3,3を、図3に示すように、並列状態として搬送し、両者を同時に塗工装置5に供給して、同時並行にて接着剤を塗工している。
図3に示す塗工装置5は、周面に接着剤が連続して供給される塗工ローラー51を用いて、両分割材3,3の相接合させる面31a,31aに同時に同量の接着剤35を塗工するものである。接着剤の塗工方法としては、スプレッダー等の各種公知の塗布装置を用いることができる。塗工ローラー51としては、各種公知のものを用いることができ、その周面への接着剤の供給は、ローラー中を通して供給するものでも、周面に外部から直接供給するものでも良い。
本実施形態におけるように、接着剤35を両分割材3,3に同時に塗工することで、接着剤中の液分(水分)が、両分割材3,3の相接合させる面31a,31aに浸み込む量が等しくなる。それにより、製造した構造用正角材に反りが生じることが効果的に防止することができる。
相接合される一対のラミナに対する接着剤の塗工は、塗工開始時点から塗工完了までの時間が、60秒以内であることが好ましく、30秒以内であることがより好ましい。塗工開始時点は、2本のラミナに順次塗工する場合は先に塗工するラミナに塗工を開始した時点であり、図3に示すように、2本のラミナに完全に同時に塗工する場合は、その塗工開始時点である。第1発明において、同時に接着剤を塗工する態様には、図3に示すように、完全に同時に塗工する場合の他、塗工開始時点から塗工完了までの時間が、10秒以内である場合が含まれる。
両分割材3,3に対する接着剤の塗工量は、実質的に同量であることが好ましく、両分割材3,3に対する塗工量の差は、塗工量の多い方の塗工坪量(a)と少ない方の塗工坪量(b)との差(a−b)が、塗工量の多い方の塗工坪量(a)の20%以下であることが好ましく、10%以下であることがより好ましく、5%以下であることが更に好ましい。
接着剤の塗工坪量は、使用する接着剤の種類等に応じて適宜に決定できるが、例えば、水性ビニルウレタン樹脂接着剤の場合、相接合させる面31a,31aそれぞれに対する接着剤の塗工坪量は、80〜200g/m2、特に120〜160g/m2であることが好ましい。
接着剤としては、各種公知の接着剤を用いることができ、例えばユリア樹脂、酢酸ビニル樹脂、水性ビニルウレタン樹脂接着剤等を挙げられるが、本実施形態においては、水性ビニルウレタン樹脂接着剤を用いている。水性ビニルウレタン樹脂接着剤を用いると、特に接着強度が大きいので構造用正角材4に充分な強度が得られると共に、硬化後においても鉄よりも柔らかいので、該構造用正角材4の切断やほぞ加工などの際に工具等を損傷させることを防止できる。また、水性ビニルウレタン樹脂接着剤は、構造用正角材4の表面にはみ出しても外観を悪化させない点や、ホルムアルデヒドなどの化学物質を大気中に放散しない点においても有利である。
次いで、図1(g)に示すように、2本の分割材3,3の接着剤塗工面31a,31a同士を面接させ、図1(h)に示すように、2本の分割材3,3を、衝合面36とは反対側の面側から押圧して加圧する。
接着剤の塗工後、接着剤塗工面31a,31a同士を面接させる迄の時間は20分以内、特に10分以内であることが好ましい。
本実施形態においては、図1(h)に示すように、支持台61上に載せた一対の分割材3,3を、水平方向の両側から一対の加圧部材62,62で押圧して加圧可能であると共、被加圧状態の被加圧材に対して高周波を上方から照射可能なプレス装置を用いている。図1(h)中の部材63は、高周波ヘッドであり、高周波63を照射する機能とを有している。また、図1(h)には、接着剤塗工面同士を面接させた一対の分割材3,3のみを加圧する様子を示したが、接着剤塗工面同士を面接させた一組の分割材3,3を、複数組並べて一体的に加圧することが好ましい。
また、高周波は、2本の分割材(ラミナ)3,3の接着剤塗工面同士を面接させて加圧を開始した後40秒以上経過した後に、照射を開始する。
高周波の照射により接着剤は、高温に加熱されるが、加圧直後に照射を開始した場合、ラミナ同士の界面に残っている接着剤から発生した気泡(気体)が、ラミナの木目の柔らかい部分(いわゆる夏目)を加圧し凹状に変形させ、それによって、ラミナ同士の接合部に剥離部分が生じる。
接着剤塗工面同士を面接して加圧を開始した後、高周波を作用させるまで時間(以下、加熱遅延時間ともいう)を40秒以上とし、接着剤あるいは接着剤中の水分をラミナ中にしみこませてラミナ同士の界面に気泡が発生しにくくした上で、高周波を照射することで、ラミナ同士の接合部に剥離部分が生じることを防止でき、それにより強度に特に優れた構造用正角材を得ることができる。剥離部分が生じることを防止する観点から、加熱遅延時間は、50秒以上であることが好ましい。加熱遅延時間の上限は特にないが、生産効率の点から、5分以内、特に30分以内であることが好ましい。
高周波の照射により接着剤が乾燥して硬化することにより、分割材(ラミナ)3,3同士が強固に結合して、強度に優れた構造用正角材4を得ることができる。高周波の照射は、例えば1分から5分程度、好ましくは1〜3分程度行う。高周波の照射の照射後、分割材3,3同士が強固に結合した構造用正角材4をプレス装置から取り出す。
本実施形態においては、分割材3,3を一体化させた後の角材4に対して更に仕上げ加工を施している。ここで、仕上げ加工とは、角材4の少なくとも何れかの側面を平滑にする加工であり、特に分割材3,3同士の接合部が表面に現れている一対の側面に対して仕上げ加工を施すことにより、一層意匠性に優れた角材4を得ることができる。仕上げ加工は、4つの側面の総てに対して施すことが好ましく、本実施形態においては、モルダーにて4側面の総てに対して仕上げ加工を施している。
本実施形態の構造用正角材の製造方法によれば、以上のようにして、従来の芯持ち角材2と同様の自然観のある自然感のある木材模様を有し、しかも時間が経過しても反りやねじれが生じ難い構造用正角材を効率良く製造することができる。
また、本実施形態の構造用正角材の製造方法によれば、以上のようにして、ラミナ同士の接合部に剥離部分が生じにくく、自然感のある木材模様を有し、意匠性や強度に優れた構造用正角材を効率良く製造することができる。
本発明で製造される構造用正角材は、木造建築物、特に木造住宅における各種の構造材として好ましく用いられる。木造建築物の構造材としては、柱、梁、土台等が挙げられる。
また、本発明で製造される構造用正角材の長さや断面の寸法は具体的な用途に応じて適宜に決定できるが、一例を挙げれば、断面の寸法は80mm×80mm〜200mm×200mmとすることができ、長さは2〜15mとすることができる。また、断面の縦寸法と横寸法が多少異なっていても良い。但し、縦横の寸法比は0.9〜1.1程度が好ましく、0.95〜1.05がより好ましく、1が更に好ましい。
以上、本発明を、その一実施形態に基づいて説明したが、本発明は、斯かる実施形態に制限されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において適宜に変更可能である。
例えば、互いに接合する一対のラミナは、同一個体の丸太から得られたものであることが好ましいが、別の個体から得られたものであっても良い。また、上述した実施形態においては、丸太1から芯持ち角材2を経て分割材(ラミナ)3を得ていたが、丸太1から直接2本あるいは3本以上のラミナ3を製材しても良い。
また、図4に示すように一本の小径木の丸太1から芯を含む一本のラミナ3を製材し、同様にして製材したラミナ同士を接合して構造用正角材4を得ても良い。また、図5や図6に示すように、大径木の丸太1から芯を含まないラミナ3を製材し、それらを接合して構造用正角材4を得ても良い。図5に示す実施形態においては、2本のラミナを、木裏同士を対向させて接合しているが、このように、木裏同士又は木表同士を対向させて接合することが、反り防止の点から好ましい。
また、構造用正角材4の製造に用いるラミナは、構造用正角材4の長さと同じ長さの一本の無垢材であることが好ましいが、乾燥前、乾燥後むら取り加工前、あるいは、むら取り加工後に、ラミナを、欠点を取り除いたり、長手方向に延長したりするために、フィンガージョイント等で長手方向につないでも良い。
また、第1発明においては、高周波の照射機能を有しないプレス装置を用いても良く、コールドプレスやホットプレス等を用いることもできる。また、第2発明においては、2本のラミナそれぞれの相接合させる面に接着剤を任意のタイミングで塗工することができる。
図1は、本発明の一実施形態における製造工程の各段階を示す工程図である。 図2は、本発明の一実施形態により得られる造用正角材の例を示す斜視図である。 図3は、本発明の一実施形態における接着剤の塗工態様を示す斜視図である。 図4は、本発明の他の実施形態を説明する説明図である。 図5は、本発明の他の実施形態を説明する説明図である。 図6は、本発明の他の実施形態を説明する説明図である。
符号の説明
1 丸太
2 芯持ち角材
21 芯
22 芯を含む面
3 分割材(ラミナ)
31 分割面
4 構造用正角材

Claims (2)

  1. 丸太から製材した断面長方形状のラミナを乾燥し、互いに接合させる2本のラミナそれぞれにおける少なくとも相接合させる面にむら取り加工を施した後、2本のラミナそれぞれの相接合させる面に、接着剤として水性ビニルウレタン樹脂接着剤を塗工し、次いで、2本のラミナの接着剤塗工面同士を面接させて加圧し、加圧開始後40秒以上30分以内経過した時点で、前記接着剤に高周波を作用させ、該接着剤を介して2本のラミナを一体化させることを特徴とする構造用正角材の製造方法。
  2. 2本のラミナそれぞれの相接合させる面に前記の接着剤を同時に塗工することを特徴とする請求項1記載の構造用正角材の製造方法
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