JP5099009B2 - 金属材の加工方法及び構造物 - Google Patents

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Description

本発明は金属材の加工方法及びこの加工方法によって形成された構造物に関し、特に炭素を0.15質量%以上含む高炭素鋼の加工方法に関する。
鉄道レールや工具、刃物等に用いられている高炭素鋼は割れが発生しやすいため、接合が困難な材料である。しかし、一般に炭素鋼はその炭素含有量が増加するほど強度が上昇し、構造材料の素材としては適している。したがって、仮に接合が可能であれば、炭素量の多い炭素鋼を用いることが望ましいが、現実には多くの場合において、炭素鋼の炭素量は、その接合の可否によって低く制限されている。
自動車の組立の際などに用いられるスポット抵抗溶接を0.15質量%以上の炭素を含有する炭素鋼に適用すると、溶接部に硬くて脆いマルテンサイト相が生成するため、このようにして溶接した試料に十字引張強度試験などの強度試験を行った場合、ナゲット内で破断し、大幅に強度あるいは靭性が低下することが判明している。したがって、現実には、0.15質量%以下の炭素量の炭素鋼材が使用されている。
一方、金属材の接合方法として、摩擦攪拌接合(FSW=Friction Stir Welding)により金属材を接合する技術が知られている。摩擦攪拌接合では、接合しようとする金属材を接合部において対向させ、回転ツールの先端に設けられたプローブを接合部に挿入し、接合部の長手方向に沿って回転ツールを回転させつつ移動させて、摩擦熱により金属材を塑性流動させることによって2つの金属材を接合する。鉄鋼材料の摩擦攪拌接合は実用化には至っていないが、研究段階では下記の非特許文献1〜3に摩擦攪拌接合によって炭素鋼の接合を行うことが報告されている。
ダブリュ・エム・トーマス(W.M.Thomas)、他2名、「科学・技術・溶接・接合4」(Sci. Technol. Weld. Join.4)、1999年、p.365-372 ティー・ジェイ・リナート(T.J.Lienert)、他3名、「接合ジャーナル82」(Weld.J.82)、2003年、1s-9s エイ・ピィー・レイノルズ(A.P.Reynolds)、他3名、「科学・技術・溶接・接合8」(Sci. Technol. Weld. Join.8)、2003年、p.455-460
しかしながら、上記の技術では、スポット抵抗溶接や溶融溶接と同様に、接合部に硬くて脆いマルテンサイト相が生成し、割れの原因となる。
本発明は、斯かる実情に鑑み、高炭素鋼をより高強度で接合することができる金属材の加工方法及びこの加工方法で形成された構造物を提供しようとするものである。
本発明は、炭素を0.15質量%以上含む鋼材の加工部を723℃以下に制御しつつ、加工部に棒状の回転ツールを挿入し、回転ツールを回転させて鋼材を加工する金属材の加工方法である。
あるいは、本発明は、炭素を0.15質量%以上含む鋼材の加工部を737℃以下に制御しつつ、加工部に棒状の回転ツールを挿入し、回転ツールを回転させて鋼材を加工する金属材の加工方法である。
この構成によれば、加工部の温度を723℃以下、あるいは737℃以下に制御しつつ摩擦攪拌接合を行うため、炭素を0.15質量%以上含む高炭素鋼材を接合した場合でも、接合部に硬くて脆いマルテンサイト相が生成することを防止でき、高炭素鋼をより高強度で接合することができる。
なお、本発明の金属材の加工方法においては、(1)板状の金属材の端部同士を突き合わせて加工部(接合部)とし、回転ツールをその加工部の長手方向に沿って回転させつつ移動させて金属材同士を接合する摩擦攪拌接合、(2)板状の金属材の端部同士を突き合わせて加工部(接合部)とし、回転ツールをその加工部で移動させずに回転させて接合するスポット摩擦攪拌接合(スポットFSW)、(3)金属材同士を加工部(接合部)において重ね合わせ、加工部に回転ツールを挿入し、回転ツールをその箇所で移動させずに回転させて金属材同士を接合するスポット摩擦攪拌接合、(4)金属材同士を加工部(接合部)において重ね合わせ、加工部に回転ツールを挿入し、回転ツールをその加工部の長手方向に沿って回転させつつ移動させて金属材同士を接合する摩擦攪拌接合の(1)〜(4)の4つの態様およびこれらの組み合わせを含む。あるいは、本発明の金属材の加工方法においては、鋼材の加工部に回転ツールを挿入し、回転ツールを回転させて加工部における鋼材の表面部位を改質する態様を含む。これにより、高炭素鋼の強度と伸びを改善することができる。
この場合、加工部の温度の制御は、回転ツールの回転速度と移動速度とを制御することによって行うことが好適である。
この構成によれば、加工部の温度の制御を回転ツールの回転速度と移動速度とを制御することによって行うため、加工部の温度を実際に測定することなく、回転ツールの回転速度と移動速度とを所定の値となるように制御するだけで、加工部の温度を制御することができる。なお、本発明における移動速度とは、回転ツールを移動させて接合する摩擦攪拌接合においては、回転ツールの移動速度を意味し、回転ツールを移動させずに接合するスポット摩擦攪拌接合あるいは鋼材の表面改質を行う場合においては、回転ツールの加工部における保持時間の逆数を意味する。
この場合、回転ツールは、棒状の回転ツールの本体と、棒状の回転ツールの本体内部を貫通するように配置され加工部に挿入されるプローブとからなり、加工部の温度の制御は、回転ツールの本体の回転速度を、プローブの回転速度よりも遅くすることによって行うことが好適である。
この構成によれば、回転ツールの本体の回転速度は、プローブの回転速度よりも遅く回転するようにされているため、ショルダー部が加工部にプローブよりも高速度で接触することを防止し、加工部の温度を723℃あるいは737℃以下にすることができる。
一方、本発明は、炭素を0.15質量%以上含む鋼材の加工部に棒状の回転ツールを挿入し、前記回転ツールを回転させて前記鋼材を加工し、加工後における前記加工部の冷却速度を75℃/s以下に制御する金属材の加工方法である。
この構成によれば、加工後における加工部の冷却速度を75℃/s以下に制御するため、加工部に硬くて脆いマルテンサイト相が生成することを防止でき、高炭素鋼をより高強度で接合することができる。あるいは、鋼材の表面改質を行う場合においては、高炭素鋼の強度と伸びを改善することができる。
この場合、加工部の冷却速度の制御は、回転ツールの回転速度と移動速度とを制御することによって行うことが好適である。
この構成によれば、加工部の冷却速度の制御を回転ツールの回転速度と移動速度とを制御することによって行うため、加工部の冷却速度を実際に測定することなく、回転ツールの回転速度と移動速度とを所定の値となるように制御するだけで、加工部の冷却速度を制御することができる。
この場合、回転ツールは、棒状の回転ツールの本体と、棒状の回転ツールの本体内部を貫通するように配置され加工部に挿入されるプローブとからなり、加工部の冷却速度の制御は、回転ツールの本体の回転速度を、プローブの回転速度よりも遅くすることによって行うことが好適である。
この構成によれば、回転ツールの本体の回転速度は、プローブの回転速度よりも遅く回転するようにされているため、ショルダー部が加工部にプローブよりも高速度で接触することを防止し、加工部の冷却速度を75℃/s以下に制御することができる。
一方、本発明の加工方法においては、2つの鋼材を加工部において突き合わせ、回転ツールを回転させつつ加工部の長手方向に沿って移動させて2つの鋼材を接合することができる。
この構成によれば、摩擦攪拌接合によって、線接合が可能となる。
あるいは、本発明の加工方法においては、2つの鋼材を加工部において重ね合わせ、加工部に回転ツールを挿入し、回転ツールを回転させて2つの鋼材を接合することができる。
この構成によれば、スポット摩擦攪拌接合が可能となる。
あるいは、本発明の加工方法においては、加工部に回転ツールを挿入し、回転ツールを回転させて加工部における鋼材の表面部位を改質することができる。
この構成によれば、高炭素鋼の強度と伸びを改善することができる。
一方、本発明の加工方法においては、回転ツールはWCからなるものすることが好適である。
この構成によれば、回転ツールを熱伝導率の高いWCからなるものとすることにより、加工部の温度や冷却速度を制御することが容易となる。
また、本発明の加工方法においては、加工部と回転ツールとに不活性ガスを供給しつつ2つの鋼材を加工することが好適である。
この構成によれば、加工部及び回転ツールの酸化を防止することができる。
一方、本発明の別の態様は、本発明の金属材の加工方法によって、2つ以上の鋼材を接合して形成された構造物である。
この構成によれば、炭素を0.15質量%以上含む鋼材である金属材が高強度で接合されているため、より高強度な構造物となる。
本発明の金属材の加工方法によれば、高炭素鋼をより高強度で接合することができる。また、本発明の金属材の加工方法により形成された構造物は、より高強度な構造物とすることができる。
本発明に係る金属材の加工方法の第1実施形態を示す斜視図である。 炭素量と温度をパラメータにした炭素鋼の相図である。 回転ツールの回転速度を一定した場合における接合速度と接合部の最高到達温度との関係を示すグラフ図である。 回転ツールの回転速度を一定した場合における接合速度と接合部の冷却速度との関係を示すグラフ図である。 接合速度を一定した場合における回転ツールの回転速度と接合部の最高到達温度との関係を示すグラフ図である。 接合速度を一定した場合における回転ツールの回転速度と接合部の冷却速度との関係を示すグラフ図である。 本発明に係る金属材の加工方法の第2実施形態を示す斜視図である。 本発明に係る金属材の加工方法の第3実施形態を示す斜視図である。 実験例における試料の組成を示す図である。 実験例における接合部の金属組織を示す図である。 実験例における接合部の金属組織を示す図である。 実験例における接合部の金属組織を示す図である。 実験例における接合部の金属組織を示す図である。 実験例における接合部の金属組織を示す図である。 実験例における接合部の金属組織を示す図である。 実験例における接合部の金属組織を示す図である。 実験例における接合部の金属組織を示す図である。 実験例における接合部の金属組織を示す図である。 実験例における接合部の金属組織を示す図である。 実験例における接合部の金属組織を示す図である。 実験例における接合部の金属組織を示す図である。 実験例における接合部の金属組織を示す図である。 実験例における接合部の金属組織を示す図である。 実験例における接合部の金属組織を示す図である。
符号の説明
1,2 炭素鋼材
3 接合部
4 裏当材
5 回転ツール
6 プローブ
8 シールドカバー
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明に係る金属材の加工方法の第1実施形態を示す斜視図である。本実施形態では、図1に示すように、板状の炭素鋼材1,2の端部同士を接合部(加工部)3において突き合わせ、接合部3の裏面側を板状の裏当材4で覆い、接合部3の表面側から回転ツール5のプローブ6を挿入して炭素鋼材1,2同士を接合する。接合部3の表面側では、回転ツール5を囲繞するようにシールドカバー8が配置されている。
本実施形態において、接合する炭素鋼材1,2は、炭素量を0.15質量%以上含む高炭素鋼である。なお、本実施形態の加工方法は、同種の材料ではなく、炭素鋼と、Al合金材、Mg合金、Cu合金、Ni合金、Ti合金等の種々の異種金属との接合、あるいは、炭素鋼とステンレス鋼等の炭素鋼以外の鉄鋼材料との接合にも適用することもできる。
回転ツール5は、図1に示すように略円筒状をなし、先端に本体より小径の略円柱状のプローブ6を備えている。回転ツール5の材質は、WC等の超硬合金、Si,PCBN等のセラミックス、W,Mo,Ir合金等の高融点金属等が望ましい。裏当材4と、接合部3に挿入される回転ツール5のプローブ6の先端との距離は、未接合部を生じないために可能な限り短いことが好ましい。
裏当材4としては、強度が高いステンレス鋼を用いることができる。あるいは、裏当材4としては、炭素鋼材1,2内の温度勾配を小さくするために、熱伝導率が低く、耐熱性及び強度が高いセラミックス等を適用することもできる。
シールドカバー8は略円筒形をなし、回転ツール5を囲繞するように配置されている。シールドカバー8は、接合時に回転ツール5が接合部3の長手方向に沿って移動するとともに、回転ツール5を囲繞しつつ同方向に移動することができるようになっている。接合時には、シールドカバー8内に不活性ガスがシールドガスとして供給される。シールドガスとして用いられる不活性ガスとしては、例えば、Arガス等を用いることができる。
図1に示すように、本実施形態では、接合部3に回転ツール5のプローブ6を挿入し、シールドカバー8内にシールドガスを供給しながら、回転ツール5を回転させつつ接合部3の長手方向に沿って移動させることによって、炭素鋼材1,2を接合することができる。
本実施形態においては、接合部2の温度を723℃以下に制御するか、あるいは接合後における接合部2の冷却速度を75℃/s以下に制御する。図2は、炭素量と温度をパラメータにした炭素鋼の相図である。図2に示すように、炭素量が0.15質量%以上の高炭素鋼においては、A点の温度723℃を超えるまでは、炭素鋼の金属組織は、体心立方格子をなすフェライト(α)とセメンタイト(FeC)とからなる(図2のα+FeCで示す領域)。A点の温度723℃を超えると、A点を超えるまでは、炭素鋼の金属組織は、フェライト(α)と面心立方格子をなすオーステナイト(γ)とからなるものに遷移し(図2のα+γで示す領域)、A点を超えると炭素鋼の金属組織は、オーステナイト(γ)のみからなるものに遷移する(図2のγで示す領域)。
一方、炭素鋼の金属組織がA点の温度723℃以上の領域から冷却された場合、冷却速度が速い場合は、炭素鋼の金属組織は硬くて脆いマルテンサイト相に遷移する。また、冷却速度をこれより少し遅くした場合でも、炭素鋼の金属組織は硬くて脆いベイナイト相に遷移する。すなわち、炭素鋼を摩擦攪拌接合によって接合する際においても、接合部をA点の温度723℃を超える温度にした後に急冷した場合、炭素鋼の金属組織が硬くて脆いマルテンサイト相やベイナイト相に遷移し、これが接合部の強度を劣化させる原因である。一方、A点の温度723℃以上の領域から冷却された場合であっても、冷却速度を75℃/s以下、より好ましくは50℃/s以下、さらに好ましくは20℃/s以下にして徐冷をした場合は、炭素鋼の金属組織はセメンタイトとフェライトとからなるものに戻り、金属組織の脆化は生じない。
以上のことより、マルテンサイト相やベイナイト相を生成させないようにするためには、次の2つの方法が考えられる。
(1)接合時の最高到達温度をA点の温度723℃以下にする。
(2)接合後の冷却速度を75℃/s以下、より好ましくは50℃/s以下、さらに好ましくは20℃/s以下にする。
この場合、最高到達温度と冷却速度とは接合中に実測した値に基づいて制御しても良いが、これらは回転ツールの回転速度と接合速度(移動速度)を制御することにより制御することができる。すなわち、回転ツールの回転速度を増加させて接合速度を低くすると、最高到達温度は上昇する。一方、回転ツールの回転速度を増加させた場合には、冷却速度は増加するのに対し、接合速度を低くした場合には、冷却速度は減少する。したがって、この2つのパラメータを制御することにより、最高到達温度及び冷却速度のいずれも制御可能なことが予想される。
図3は回転ツールの回転速度を一定した場合における接合速度と接合部の最高到達温度との関係を示すグラフ図であり、図4は回転ツールの回転速度を一定した場合における接合速度と接合部の冷却速度との関係を示すグラフ図であり、図5は接合速度を一定した場合における回転ツールの回転速度と接合部の最高到達温度との関係を示すグラフ図であり、図6は接合速度を一定した場合における回転ツールの回転速度と接合部の冷却速度との関係を示すグラフ図である。以下、図3〜6に基づいて、最高到達温度及び冷却速度の制御についての考察を行う。
(最高到達温度)
マルテンサイト相を生成させないためには、最高到達温度T(℃)が723℃以下であれば良い。図3及び図5の結果より、回転ツールの回転速度RS(rpm)、接合速度WS(mm/min)について以下の近似式が導かれる。
T=−0.0008×WS2−0.28WS+900 …式(1)
T=0.39RS+540 …式(2)
また、式(2)より、回転速度RS=400mm/minのときの最高到達温度T=694℃と表わせるので、式(1)に(0.39RS+540)/694を掛け合わせる。その結果は、以下の式(3)となる。
T=−(4.5×10-7RS+6.2×10-4)WS2−(1.6×10-4RS+0.22)WS+(0.51RS+700) …式(3)
最高到達温度Tが723℃以下であれば、マルテンサイト相が生成しないが、100℃程度の誤差を考慮して、以下の式(4)を満たせば、マルテンサイト相は生成しない。
T=−(4.5×10-7RS+6.2×10-4)WS2−(1.6×10-4RS+0.22)WS+(0.51RS+700)<823 …式(4)
また、式(2)の係数0.39は回転ツールと試料の摩擦係数及びショルダー径と関連があると考えられるため、図3〜図6の測定で用いた回転ツールの材質である超硬合金(WC+6%Co)と比較して、摩擦係数がf倍のツールの場合は、以下の式(5)のように近似できる。また、図3〜図6の測定で用いたショルダー径15mmの回転ツールと比較してショルダー径がm倍のツールの場合も、以下の式(5)のように近似できる。
T=−(4.5×10-7RS×f×m1.5+6.2×10-4)WS2−(1.6×10-4RS×f×m1.5+0.22)WS+(0.51RS×f×m1.5+700)<823 …式(5)
なお、後述の実験例で示すように、本発明者らが実際にS12C鋼板、S20C鋼板及びS30C鋼板を摩擦攪拌接合により接合したところ、接合速度WS=400mm/minで、回転速度RS=600rpm未満であれば、マルテンサイト相の発生を抑制できることが確認できた。回転速度RS=600rpmの場合、接合部の温度は上記式(2)より、T=737.2℃となるため、T=737℃以下となるようにして接合を行えば、マルテンサイト相の発生を抑制できる。
このため、上記式(4)及び(5)は、100℃程度の誤差を考慮して、以下のようにすることができる。
T=−(4.5×10-7RS+6.2×10-4)WS2−(1.6×10-4RS+0.22)WS+(0.51RS+700)<837 …式(4)’
T=−(4.5×10-7RS×f×m1.5+6.2×10-4)WS2−(1.6×10-4RS×f×m1.5+0.22)WS+(0.51RS×f×m1.5+700)<837 …式(5)’
また、接合部の温度の室温からの上昇幅は板厚に反比例し、冷却速度は板厚に比例すると近似できると考えられる。そのため、図3〜図6の測定で用いた板厚1.6mmの炭素鋼板より厚い炭素鋼板の場合において、炭素鋼板の裏面側(回転ツールを挿入する側と反対側)でマルテンサイト相が生成されないようにするためには、板厚1.6mmのn倍の板厚を有する炭素鋼板に対しては、上式(1)〜(5)あるいは(4)’及び(5)’の左辺に対してT’=T/nとして条件を満たすように各パラメータを制御することにより、炭素鋼板の裏面側においてもマルテンサイトが発生しないようにすることができる。なお、板厚1.6mmの炭素鋼板より厚い炭素鋼板であっても、炭素鋼板の表面側(回転ツールを挿入する側と同じ側)については、上式(1)〜(5)あるいは(4)’及び(5)’をそのまま適用することができる。
また、図3〜図6の測定で用いたステンレス鋼からなる裏当材よりも熱伝導率が低いセラミックスからなる裏当材を用いた場合、その熱伝導率に応じて、接合部の温度の室温からの上昇幅はより大きくなり、冷却速度はより小さくなる。そのため、炭素鋼板の裏面側でマルテンサイト相が生成されないようにするためには、上式(1)〜(5)あるいは(4)’及び(5)’の左辺を、当該裏当材の熱伝導率に応じて大きくするように補正をして最高到達温度を制御することにより、炭素鋼板の裏面側においてもマルテンサイトが発生しないようにすることができる。なお、熱伝導率が低い裏当材を用いた場合であっても、炭素鋼板の表面側については、上式(1)〜(5)あるいは(4)’及び(5)’をそのまま適用することができる。
(冷却速度)
冷却速度CR(℃/s)は接合速度WS(mm/min)の依存性に比べて、回転ツールの回転速度RS(rpm)の依存性が小さいため、接合速度の依存性に回転速度の依存性を掛け合わせることで、補正値を求める。マルテンサイト相を生成させないためには、冷却速度を臨界冷却速度CCR(℃/s)より小さくしなくてはならないので、図4及び6より、直線関係で表される100mm/min以下の結果で、以下の関係式を作る。
CR=0.75×WS …式(1)
CR=0.052RS+96 …式(2)
また、式(2)より、回転速度RS=400mm/minのときの冷却速度CR=117℃/sと表わせるので、式(1)に(0.052RS+96)/117を掛け合わせる。その結果は、以下の式(3)となる。
CR=0.00033WS×RS+0.62WS …式(3)
冷却速度が下部臨界冷却速度以下であればマルテンサイト相は生成しない。図3〜6の実験結果によると、S20C及びS30Cでは、下部臨界冷却速度は接合速度100mm/minの時の75℃/sである。また文献によると、S50Cでは、臨界冷却速度は50℃/s程度、S70Cでは、臨界冷却速度は20℃/s程度である。すなわち、20℃程度の誤差を考慮して、以下の式(4)を満たせば、マルテンサイト相は生成しない。
CR=0.00033WS×RS+0.62WS<CCR-20 …式(4)
また、式(2)の係数0.39は回転ツールと試料の摩擦係数及びショルダー径と関連があると考えられるため、図3〜図6の測定で用いた回転ツールの材質である超硬合金(WC+6%Co)と比較して摩擦係数がf倍のツールの場合は、以下の式(5)のように近似できる。また、図3〜図6の測定で用いたショルダー径15mmの回転ツールと比較してショルダー径がm倍のツールの場合も、以下の式(5)のように近似できる。
CR=0.00033WS×RS×f×m1.5+0.62WS<CCR-20 …式(5)
なお、接合部の温度の室温からの上昇幅は板厚に反比例し、冷却速度は板厚に比例すると近似できると考えられる。そのため、図3〜図6の測定で用いた板厚1.6mmの炭素鋼板より厚い炭素鋼板の場合において、炭素鋼板の裏面側(回転ツールを挿入する側と反対側)でマルテンサイト相が生成されないようにするためには、板厚1.6mmのn倍の板厚を有する炭素鋼板に対しては、上式(1)〜(5)の左辺に対してCR’=CR×nとして条件を満たすように各パラメータを制御することにより、炭素鋼板の裏面側においてもマルテンサイトが発生しないようにすることができる。なお、板厚1.6mmの炭素鋼板より厚い炭素鋼板であっても、炭素鋼板の表面側(回転ツールを挿入する側と同じ側)については、上式(1)〜(5)をそのまま適用することができる。
また、図3〜図6の測定で用いたステンレス鋼からなる裏当材よりも熱伝導率が低いセラミックスからなる裏当材を用いた場合、その熱伝導率に応じて、接合部の温度の室温からの上昇幅はより大きくなり、冷却速度はより小さくなる。そのため、炭素鋼板の裏面側でマルテンサイト相が生成されないようにするためには、上式(1)〜(5)の左辺を、当該裏当材の熱伝導率に応じて小さくするように補正をして冷却速度を制御することにより、炭素鋼板の裏面側においてもマルテンサイトが発生しないようにすることができる。なお、熱伝導率が低い裏当材を用いた場合であっても、炭素鋼板の表面側については、上式(1)〜(5)をそのまま適用することができる。
以上の条件を満たすように、回転ツールの回転速度と接合速度を制御することにより、マルテンサイト相が生成されないような最高到達温度と冷却速度に制御することができる。
本実施形態では、接合部3の最高到達温度を723℃以下あるいは737℃以下に制御しつつ摩擦攪拌接合を行うため、炭素を0.15質量%以上含む炭素鋼材1,2を接合した場合でも、接合部3に硬くて脆いマルテンサイト相が生成することを防止でき、高炭素鋼をより高強度で接合することができる。
また、本実施形態では、接合後における接合部3の冷却速度を75℃/s以下に制御するため、接合部3に硬くて脆いマルテンサイト相が生成することを防止でき、高炭素鋼をより高強度で接合することができる。
さらに、本実施形態では、接合部3の最高到達温度及び冷却速度の制御を、回転ツール5の回転速度と接合速度とを制御することによって行うので、接合部3の最高到達温度及び冷却速度を実際に測定することなく、回転ツールの回転速度と接合速度とを所定の値となるように制御するだけで、接合部の最高到達温度及び冷却速度を制御することができる。
図7は、本発明に係る金属材の加工方法の第2実施形態を示す斜視図である。図7に示すように、本実施形態では、炭素鋼材1,2同士を接合部3において重ね合わせ、一方の炭素鋼材1を通して接合部3に回転ツール5を挿入し、回転ツール5を回転させて炭素鋼材1,2同士を接合する。同様にして、他の箇所にも順次回転ツール18を挿入して回転させることにより、広い接合部3においても摩擦攪拌接合を行うことができる。なお、本実施形態においては、接合部3における回転ツール5の保持時間の逆数を、上述の第1実施形態における接合速度に対応させて、接合部3の最高到達温度及び冷却速度を制御する。また、本実施形態における冷却速度は、回転ツール5の回転速度、保持時間、回転ツール5の引き上げ速度によって制御することができる。
なお、接合部3の最高到達温度を制御するにあたり、回転ツール5の本体の部分(ショルダー部)は、より小径のプローブ6よりも高速度で接合部3に接するため、ショルダー部のみにおいて、最高到達温度が723℃あるいは737℃を超えてしまう可能性がある。また、接合部3の冷却速度を制御するにあたり、回転ツール5のショルダー部は、より小径のプローブ6よりも高速度で接合部3に接するため、プローブ6とショルダー部とで冷却速度が異なり、冷却速度が75℃/s以下に制御することが難しい場合がある。図8は、本発明に係る金属材の加工方法の第3実施形態を示す斜視図である。図8に示すように、本実施形態では、回転ツール5の本体内部を貫通するようにプローブ6が配置されている。回転ツール5の本体の回転速度Sは、プローブ6の回転速度Sよりも遅く回転するようにされている。このようにすることにより、ショルダー部が接合部3にプローブ6よりも高速度で接触することを防止し、接合部3の温度を723℃以下あるいは737℃以下にすることができる。また、接合部3の冷却速度を75℃/s以下に制御することが容易となる。
尚、本発明の金属材の加工方法は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、上記実施形態においては、回転ツールの回転速度と接合速度とを所定の値となるように制御することにより、接合部の最高到達温度及び冷却速度を制御する例を中心に説明したが、接合部の最高到達温度及び冷却速度は他の方法によっても制御することができる。例えば、接合部の室温からの上昇幅と冷却速度とは、接合部に対して回転ツールが与える圧力に比例すると考えられるため、接合部に対して回転ツールが与える圧力を制御することによっても、接合部の最高到達温度及び冷却速度を制御することが可能である。あるいは、接合部の最高到達温度及び冷却速度は、別途設けた他の外部熱源、保温部材、冷却手段及び冷却媒体を用いて制御することも可能である。この場合の外部熱源としては、レーザ、マイクロアーク、プラズマアーク及び電磁誘導加熱を用いたものを適用することができる。また、この場合の冷却手段及び冷却媒体としては、液体CO、水冷を用いたものを適用することができる。
また、上記実施形態においては、炭素鋼材における炭素の含有量のみを中心に論じたが、他の元素を含有する炭素鋼材についても本発明は適用が可能である。例えば、炭素鋼材における、炭素(C)、リン(P)、硫黄(S)、シリコン(Si)、マンガン(Mn)、クロム(Cr)の質量%が下式(1)〜(4)に該当する炭素鋼についても、上記本発明の加工方法によって接合部の最高到達温度及び冷却速度を制御することにより、従来よりも良好な接合部が得られる。
1.5C+P+3S≧0.23(質量%) …式(1)
C+Si/90+(Mn+Cr)/100+P≧0.115(質量%) …式(2)
C+Si/30+Mn/60+2P+4S≧0.024(質量%)(保持25サイクル) …式(3)
C+Si/30+Mn/60+2P+4S≧0.031(質量%)(保持5サイクル) …式(4)
次に、本発明者が本発明の金属材の加工方法により、実際に金属材を接合した実験結果を説明する。
実験例1
厚さ1.6mmのS12C鋼板とS20C鋼板とS30C鋼板とを用意した。用意したS12C鋼板とS20C鋼板とS30C鋼板とを、図1に示す方法で接合して試験片を作成した。裏当材4にはステンレス鋼からなる板材を用い、回転ツール5としては超硬合金(WC+6%Co)からなる直径15mmの回転ツールを用いて、回転ツールの回転速度及び接合速度を変化させつつ摩擦攪拌接合を行い、接合部3の金属組織を観察した。試料の組成を図9に示す。
図10〜14はS12Cの接合部の金属組織を示した図であり、図15〜19はS20Cの接合部の金属組織を示した図であり、図20〜24はS30Cの接合部の金属組織を示した図である。
図10(a)(b)は、S12Cを回転ツール5の回転速度200rpm、接合速度400mm/minで接合した金属組織を示す。図10(b)は図10(a)の拡大視である。この場合、接合部3の最高到達温度は723℃及び737℃以下となるため、マルテンサイト相は生成されていない。
図11(a)(b)は、S12Cを回転ツール5の回転速度400rpm、接合速度400mm/minで接合した金属組織を示す。図11(b)は図11(a)の拡大視である。この場合、接合部3の最高到達温度は723℃及び737℃以下となるため、接合部3の金属組織の結晶粒が大きくなるが、マルテンサイト相は生成されていない。
図12(a)(b)は、S12Cを回転ツール5の回転速度600rpm、接合速度400mm/minで接合した金属組織を示す。この場合、接合部3の最高到達温度は723℃を超え、737℃に達し、且つ冷却速度も75℃/sを超える。このため、図12(b)における該当部分の拡大視が示すように、ごく部分的にベイナイト相が形成されていることが判る。しかし、ごく部分的であるため機械的特性には悪影響を及ぼさない。
図13(a)(b)は、S12Cを回転ツール5の回転速度800rpm、接合速度400mm/minで接合した金属組織を示す。この場合、接合部3の最高到達温度は723℃及び737℃を超え、且つ冷却速度も75℃/sを超える。このため、図13(b)における該当部分の拡大視が示すように、ごく部分的にベイナイト相が形成されていることが判る。しかし、ごく部分的であるため機械的特性には悪影響を及ぼさない。
図14(a)(b)は、S12Cを回転ツール5の回転速度400rpm、接合速度50mm/minで接合した金属組織を示す。図14(b)は図14(a)の拡大視である。この場合、接合部3の最高到達温度は723℃及び737℃を超えるが、冷却速度は75℃/s以下となる。このため、最高到達温度が723℃及び737℃を超えているにもかかわらず、マルテンサイト相、ベイナイト相は生成されていない。
図15(a)(b)は、S20Cを回転ツール5の回転速度200rpm、接合速度400mm/minで接合した金属組織を示す。図15(b)は図15(a)の拡大視である。この場合、接合部3の最高到達温度は723℃及び737℃以下となるため、マルテンサイト相は生成されていない。
図16(a)(b)は、S20Cを回転ツール5の回転速度400rpm、接合速度400mm/minで接合した金属組織を示す。図16(b)は図16(a)の拡大視である。この場合、接合部3の最高到達温度は723℃及び737℃以下となるため、マルテンサイト相は生成されていない。
図17(a)(b)は、S20Cを回転ツール5の回転速度600rpm、接合速度400mm/minで接合した金属組織を示す。図17(b)は図17(a)の拡大視である。この場合、接合部3の最高到達温度は723℃を超え737℃に達し、且つ冷却速度も75℃/sを超える。このため、図中に黒くマルテンサイト相が形成されていることが判る。
図18(a)(b)は、S20Cを回転ツール5の回転速度800rpm、接合速度400mm/minで接合した金属組織を示す。図18(b)は図18(a)の拡大視である。この場合、接合部3の最高到達温度は723℃及び737℃を超え、且つ冷却速度も75℃/sを超える。このため、図中に黒くマルテンサイト相が形成されていることが判る。
図19(a)(b)は、S20Cを回転ツール5の回転速度400rpm、接合速度50mm/minで接合した金属組織を示す。図19(b)は図19(a)の拡大視である。この場合、接合部3の最高到達温度は723℃及び737℃を超えるが、冷却速度は75℃/s以下となる。このため、最高到達温度が723℃及び737℃を超えているにもかかわらず、マルテンサイト相は生成されていない。
図20(a)(b)は、S30Cを回転ツール5の回転速度200rpm、接合速度400mm/minで接合した金属組織を示す。図20(b)は図20(a)の拡大視である。この場合、接合部3の最高到達温度は723℃及び737℃以下となるため、マルテンサイト相は生成されていない。
図21(a)(b)は、S30Cを回転ツール5の回転速度400rpm、接合速度400mm/minで接合した金属組織を示す。図21(b)は図21(a)の拡大視である。この場合、同じ条件のS20Cにおいては接合部3の最高到達温度は723℃及び737℃以下となるにも関わらず、図中に黒くマルテンサイト相が形成されていることが判る。これは、部分的に温度が723℃あるいは737℃を超えたために、マルテンサイト相が形成されたものと考えられる。
図22(a)(b)は、S30Cを回転ツール5の回転速度600rpm、接合速度400mm/minで接合した金属組織を示す。図22(b)は図22(a)の拡大視である。この場合、接合部3の最高到達温度は723℃を超え、737℃に達し、且つ冷却速度も75℃/sを超える。このため、図中に黒くマルテンサイト相が形成されていることが判る。
図23(a)(b)は、S30Cを回転ツール5の回転速度800rpm、接合速度400mm/minで接合した金属組織を示す。図23(b)は図23(a)の拡大視である。この場合、接合部3の最高到達温度は723℃及び737℃を超え、且つ冷却速度も75℃/sを超える。このため、図中に黒くマルテンサイト相が形成されていることが判る。
図24(a)(b)は、S30Cを回転ツール5の回転速度400rpm、接合速度50mm/minで接合した金属組織を示す。図24(b)は図24(a)の拡大視である。この場合、接合部3の最高到達温度は723℃及び737℃を超えるが、冷却速度は75℃/s以下となる。このため、最高到達温度が723℃及び737℃を超えているにもかかわらず、マルテンサイト相は生成されていない。

Claims (15)

  1. 炭素を0.15質量%以上含む鋼材の加工部を723℃以下に制御しつつ前記加工部にWCからなる棒状の回転ツールを挿入し、前記回転ツールを回転させて前記鋼材を加工する金属材の加工方法。
  2. 炭素を0.15質量%以上含む鋼材の加工部を737℃以下に制御しつつ前記加工部にWCからなる棒状の回転ツールを挿入し、前記回転ツールを回転させて前記鋼材を加工する金属材の加工方法。
  3. 炭素を0.15質量%以上含む鋼材の加工部を823℃未満に制御しつつ前記加工部にWCからなる棒状の回転ツールを挿入し、前記回転ツールを回転させて前記鋼材を加工する金属材の加工方法。
  4. 炭素を0.15質量%以上含む鋼材の加工部を837℃未満に制御しつつ前記加工部にWCからなる棒状の回転ツールを挿入し、前記回転ツールを回転させて前記鋼材を加工する金属材の加工方法。
  5. 鋼材における、炭素(C)、リン(P)、硫黄(S)、シリコン(Si)、マンガン(Mn)、クロム(Cr)の質量%が、下式(1)〜(4)に該当する鋼材であって、
    1.5C+P+3S≧0.23(質量%) …式(1)
    C+Si/90+(Mn+Cr)/100+P≧0.115(質量%) …式(2)
    C+Si/30+Mn/60+2P+4S≧0.024(質量%) …式(3)
    C+Si/30+Mn/60+2P+4S≧0.031(質量%) …式(4)
    前記鋼材の加工部を723℃以下に制御しつつ前記加工部にWCからなる棒状の回転ツールを挿入し、前記回転ツールを回転させて前記鋼材を加工する金属材の加工方法。
  6. 鋼材における、炭素(C)、リン(P)、硫黄(S)、シリコン(Si)、マンガン(Mn)、クロム(Cr)の質量%が、下式(1)〜(4)に該当する鋼材であって、
    1.5C+P+3S≧0.23(質量%) …式(1)
    C+Si/90+(Mn+Cr)/100+P≧0.115(質量%) …式(2)
    C+Si/30+Mn/60+2P+4S≧0.024(質量%) …式(3)
    C+Si/30+Mn/60+2P+4S≧0.031(質量%) …式(4)
    前記鋼材の加工部を737℃以下に制御しつつ前記加工部にWCからなる棒状の回転ツールを挿入し、前記回転ツールを回転させて前記鋼材を加工する金属材の加工方法。
  7. 鋼材における、炭素(C)、リン(P)、硫黄(S)、シリコン(Si)、マンガン(Mn)、クロム(Cr)の質量%が、下式(1)〜(4)に該当する鋼材であって、
    1.5C+P+3S≧0.23(質量%) …式(1)
    C+Si/90+(Mn+Cr)/100+P≧0.115(質量%) …式(2)
    C+Si/30+Mn/60+2P+4S≧0.024(質量%) …式(3)
    C+Si/30+Mn/60+2P+4S≧0.031(質量%) …式(4)
    前記鋼材の加工部を823℃以下に制御しつつ前記加工部にWCからなる棒状の回転ツールを挿入し、前記回転ツールを回転させて前記鋼材を加工する金属材の加工方法。
  8. 鋼材における、炭素(C)、リン(P)、硫黄(S)、シリコン(Si)、マンガン(Mn)、クロム(Cr)の質量%が、下式(1)〜(4)に該当する鋼材であって、
    1.5C+P+3S≧0.23(質量%) …式(1)
    C+Si/90+(Mn+Cr)/100+P≧0.115(質量%) …式(2)
    C+Si/30+Mn/60+2P+4S≧0.024(質量%) …式(3)
    C+Si/30+Mn/60+2P+4S≧0.031(質量%) …式(4)
    前記鋼材の加工部を837℃未満に制御しつつ前記加工部にWCからなる棒状の回転ツールを挿入し、前記回転ツールを回転させて前記鋼材を加工する金属材の加工方法。
  9. 前記加工部の温度の制御は、前記回転ツールの回転速度と移動速度とを制御することによって行う請求項1〜のいずれか1項に記載の金属材の加工方法。
  10. 前記回転ツールは、棒状の前記回転ツールの本体と、棒状の前記回転ツールの本体内部を貫通するように配置され前記加工部に挿入されるプローブとからなり、前記加工部の温度の制御は、前記回転ツールの本体の回転速度を、前記プローブの回転速度よりも遅くすることによって行う、請求項1〜のいずれか1項に記載の金属材の加工方法。
  11. 2つの前記鋼材を前記加工部において突き合わせ、前記回転ツールを回転させつつ前記加工部の長手方向に沿って移動させて2つの前記鋼材を接合する請求項1〜10のいずれかに1項に記載の金属材の加工方法。
  12. 2つの前記鋼材を前記加工部において重ね合わせ、前記加工部に回転ツールを挿入し、前記回転ツールを回転させて2つの前記鋼材を接合する請求項1〜10のいずれかに1項に記載の金属材の加工方法。
  13. 前記加工部に回転ツールを挿入し、前記回転ツールを回転させて前記加工部における前記鋼材の表面部位を改質する請求項1〜10のいずれかに1項に記載の金属材の加工方法。
  14. 前記加工部と前記回転ツールとに不活性ガスを供給しつつ前記鋼材を加工する請求項1〜13のいずれかに1項に記載の金属材の加工方法。
  15. 請求項1〜14のいずれか1項に記載の金属材の加工方法によって、2つ以上の鋼材を加工して形成された構造物。
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