JP5098909B2 - 固体電解質素子 - Google Patents
固体電解質素子 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5098909B2 JP5098909B2 JP2008231004A JP2008231004A JP5098909B2 JP 5098909 B2 JP5098909 B2 JP 5098909B2 JP 2008231004 A JP2008231004 A JP 2008231004A JP 2008231004 A JP2008231004 A JP 2008231004A JP 5098909 B2 JP5098909 B2 JP 5098909B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oxide
- mol
- powder
- sintered body
- solid electrolyte
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Measuring Oxygen Concentration In Cells (AREA)
Description
一般的な成形方法として、プレス成形、射出成形があるが、プレス成形を行う場合は、スラリーにバインダーを添加して造粒粉末を作製する。その造粒体をプレス成形し、成形体をつくる。その後寸法形状を整え加工体を作成する。
試料約0.1gを白金るつぼに秤量し、硫酸水素カリウムで融解した。これを希硝酸で溶解して定溶し、ICP発光分光分析法で各元素を定量した。この定量値を酸化物換算した。ICP発光分光分析装置としてはセイコー電子工業製SPS1200VR型を用いた。
ヘリウムリーク量は焼結体の気密性の指標である。
ヘリウムリーク量Lは次式で求めた。
V:焼結体内部の内容積 (m3)
T:減圧度1torrから5torrまで変化する時間(秒)
A:ヘリウムガスに接している焼結体の表面積と減圧雰囲気に接している焼結体表面との単純平均面積。(m2)
(3)平均結晶粒子径
走査型電子顕微鏡を用いて焼結体表面の二次電子像の写真を撮影し、個々の結晶粒子の大きさを面積で読み取り、それを円に換算して粒径を算出したものの平均値をいう。まず電子顕微鏡で焼結体表面の任意の点10カ所を倍率200倍で写真を撮った。画像処理装置を用いて、撮影した写真の結晶粒子の平均円相当径を求めた。それぞれの写真から求めた平均円相当径を平均して平均結晶粒子径とした。
1700℃の溶鋼に浸漬し、15秒間保持し、引き上げた。引き上げた後、常温まで冷却した。まずそのままの状態で鉄の浸食状況を確認し、次にタンマン管をカラーチェック液に漬け、水洗した。カラーチェック液はクラックがあればその部分に浸透するので、目視により割れの検査をした。交差割れ(2本以上の割れが合わさっているもの)が3カ所以上あるものを×、交差割れが1カ所または2カ所あるものを△、交差割れが認められなかったものを○として評価した。そのままの状態で観察した場合も鉄の浸食があればクラック状に鉄が残るので交差状の浸食の数を数えて同様の評価とした。両方の結果の悪い方を評価結果とした。
本特許品、従来品について、基準極として、内部に金属クロム粉末と酸化クロム粉末とを混合したものを装入し、Fe製の導線を入れてその後、酸化アルミニウム粉末で固定し、さらにその上部を市販の酸化アルミニウムセメント(住友化学工業株式会社製)で固定し、2本のセンサ素子がついたプローブを作成した。また対極としては、Fe線を使用した。溶鋼に浸漬して、レコーダーチャートに両者の起電力の波形を記録させ、安定した測定値が得られるまでの時間と安定したときの起電力値を測定した。値は10本の平均をとった。この時間が10秒以内を○、10秒以上を×とした。起電力値は、本特許品と従来品の値の差で判断した。計算は以下の式にしたがった。ここで、従来品とは本特許の実施例1の酸化イットリウムが含有されていないものをいう。
起電力値差=│(実施例または比較例の酸化ジルコニウム焼結体を用いた場合の起電力値)│−│(従来品を用いた場合の起電力値)│
低酸素領域では起電力値はマイナスの値を示すので、起電力値の絶対値を比較する。起電力値の絶対値が大きいほど起電力特性が高い、起電力特性に優れるということであり、起電力値差が大きいほど起電力特性が優れている。
溶鋼は、10kgの純鉄を酸化アルミニウム系坩堝内に入れて高周波炉を用いて溶融し、炭素を添加して脱酸素処理し、酸素レベルを調整した。
酸化ジルコニウム粉末、酸化マグネシウム粉末、酸化カルシウム粉末、酸化アルミニウム粉末を、表1の実施例1に示す量になるようにヘンシェルミキサーで混合し、1050℃で2時間焼成し、原料粉末を得た。
酸化ジルコニウム粉末、酸化マグネシウム粉末、酸化カルシウム粉末、酸化アルミニウム粉末を、表1の実施例2に示す量になるように媒体攪拌ミルで粉砕し、スプレードライヤで乾燥し、1000℃で2時間焼成し、原料粉末を得た。
酸化ジルコニウム粉末、酸化マグネシウム粉末、酸化カルシウム粉末、酸化アルミニウム粉末を、表1の実施例3に示す量になるようにヘンシェルミキサーで混合し、950℃で2時間焼成し、原料粉末を得た。
酸化ジルコニウム粉末、酸化マグネシウム粉末、酸化カルシウム粉末、酸化アルミニウム粉末を、表1の比較例1の値に示す量になるように混合し、1000℃で2時間焼成し、原料粉末を得た。
酸化ジルコニウム粉末、酸化マグネシウム粉末、酸化カルシウム粉末、酸化アルミニウム粉末を、表1の比較例2に示す量になるように混合し、1000℃で2時間焼成し、原料粉末を得た。
酸化ジルコニウム粉末、酸化マグネシウム粉末、酸化カルシウム粉末、酸化アルミニウム粉末を、表1の比較例3に示す量になるように混合し、1000℃で2時間焼成し、原料粉末を得た。
酸化ジルコニウム粉末、酸化マグネシウム粉末、酸化カルシウム粉末、酸化アルミニウム粉末を、表1の比較例4に示す量になるように混合し、1000℃で2時間焼成し、原料粉末を得た。
表2から明らかなように、実施例1〜3すなわち酸化マグネシウムを6〜12モル%、酸化カルシウム0.3〜1.5モル%、酸化アルミニウム0.5〜2モル%、酸化珪素0.4〜2モル%を含有する酸化ジルコニウム焼結体からなる固体電解質素子であって、酸化イットリウムを0.1〜0.5モル%含有、Heリーク量が2〜90m3/m2・s・Pa 、結晶粒子径が10〜100μmのものは、耐熱衝撃性、起電力特性が優れている。これに対し比較例1〜3すなわち酸化イットリウムや酸化マグネシウムの量が上記範囲外のものは耐熱衝撃性、起電力特性が劣る結果となった。
Claims (3)
- 酸化マグネシウムを6〜12モル%、酸化カルシウム0.3〜1.5モル%、酸化アルミニウム0.5〜2モル%、酸化珪素0.4〜2モル%および酸化イットリウムを0.1〜0.5モル%含有する酸化ジルコニウム焼結体からなることを特徴とする固体電解質素子。
- 一端閉塞管の形状を有し、ヘリウムリーク量が2〜90m3/m2・s・Paである請求項1に記載の固体電解質素子。
- 前記酸化ジルコニウムの平均結晶粒子径が10〜100μmである請求項1または2に記載の固体電解質素子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008231004A JP5098909B2 (ja) | 2008-09-09 | 2008-09-09 | 固体電解質素子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008231004A JP5098909B2 (ja) | 2008-09-09 | 2008-09-09 | 固体電解質素子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010066063A JP2010066063A (ja) | 2010-03-25 |
JP5098909B2 true JP5098909B2 (ja) | 2012-12-12 |
Family
ID=42191775
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008231004A Active JP5098909B2 (ja) | 2008-09-09 | 2008-09-09 | 固体電解質素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5098909B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6936025B2 (ja) * | 2017-03-08 | 2021-09-15 | 日本特殊陶業株式会社 | ガスセンサ素子の製造方法 |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6364961A (ja) * | 1986-09-03 | 1988-03-23 | 鳴海製陶株式会社 | 耐食性ジルコニア磁器 |
JPH04357165A (ja) * | 1991-05-29 | 1992-12-10 | Ngk Insulators Ltd | ジルコニア磁器およびこれを用いた電気化学的素子 |
JP2001281212A (ja) * | 2000-03-29 | 2001-10-10 | Toray Ind Inc | 固体電解質素子 |
JP2002228627A (ja) * | 2001-02-01 | 2002-08-14 | Toray Ind Inc | 固体電解質素子 |
JP2002338348A (ja) * | 2001-05-21 | 2002-11-27 | Toray Ind Inc | 固体電解質素子 |
JP4596886B2 (ja) * | 2004-11-02 | 2010-12-15 | 東京窯業株式会社 | マグネシウムセンサプローブ |
JP2007261873A (ja) * | 2006-03-28 | 2007-10-11 | Nippon Shokubai Co Ltd | セラミックグリーン体の製造法、セラミックス、セラミック電解質及び燃料電池 |
-
2008
- 2008-09-09 JP JP2008231004A patent/JP5098909B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2010066063A (ja) | 2010-03-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4370393A (en) | Solid electrolytes | |
EP2099723B1 (en) | Yttria-based refractory composition | |
US20090143215A1 (en) | Process for reducing non-uniformities in the density of sintered materials | |
CN104150884B (zh) | 氧化铝烧结体及其制造方法 | |
JP4294951B2 (ja) | 電解コンデンサ基板のためのタンタルおよび窒化タンタル粉末混合物 | |
JP7317737B2 (ja) | 六方晶窒化ホウ素粉末、及び焼結体原料組成物 | |
JPS61101462A (ja) | ジルコニア磁器 | |
JP5098909B2 (ja) | 固体電解質素子 | |
JP4254222B2 (ja) | ジルコニア粉末 | |
TW202140407A (zh) | 氮化矽粉末、以及氮化矽燒結體之製造方法 | |
JPH07126061A (ja) | マグネシア系焼結体及びその製造方法 | |
JP5403851B2 (ja) | 珪酸ジルコニウム焼結体の製造方法 | |
JP2003034575A (ja) | 固体電解質素子 | |
KR101925215B1 (ko) | 다결정체 지르코니아 화합물 및 이의 제조 방법 | |
JP2002128563A (ja) | 耐熱衝撃抵抗性に優れたセラミック製熱処理用部材 | |
JP2003321274A (ja) | 固体電解質素子 | |
JP2002338348A (ja) | 固体電解質素子 | |
JP4534481B2 (ja) | 酸化ジルコニウム混合粉末およびその製造方法 | |
CN101665352A (zh) | 氧化铝烧结体及其制造方法 | |
JP2001302337A (ja) | 耐熱衝撃抵抗性に優れたセラミック製熱処理用部材 | |
JPS60155568A (ja) | 部分安定化ジルコニア焼結体 | |
TWI844653B (zh) | 氮化矽粉末及其製造方法、以及氮化矽燒結體之製造方法 | |
JP4906228B2 (ja) | 耐熱衝撃抵抗性及び耐食性に優れたアルミナ質焼結体及びそれを用いた熱処理用部材 | |
JP2010105851A (ja) | 酸化ジルコニウム焼結体の製造方法 | |
JP3109341B2 (ja) | MgO部分安定化ZrO2焼結体及びその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110804 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120820 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120828 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120910 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151005 Year of fee payment: 3 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5098909 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151005 Year of fee payment: 3 |