JPH10213563A - 固体電解質素子および酸素濃度測定装置 - Google Patents

固体電解質素子および酸素濃度測定装置

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JPH10213563A
JPH10213563A JP9015049A JP1504997A JPH10213563A JP H10213563 A JPH10213563 A JP H10213563A JP 9015049 A JP9015049 A JP 9015049A JP 1504997 A JP1504997 A JP 1504997A JP H10213563 A JPH10213563 A JP H10213563A
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JP
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solid electrolyte
oxygen
yttria
zirconia
temperature
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JP9015049A
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Fumio Yoshida
文男 吉田
Susumu Kawakita
進 川北
Masanari Suzuki
勝成 鈴木
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Original Assignee
Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 耐熱衝撃温度が1200℃以上であるイ
オン伝導性を有する固体電解質層Aに、それよりも緻密
質で電子伝導性が低くイオン伝導性を有する厚さ1乃至
500ミクロンからなる固体電解質Bを形成してなるこ
とを特徴とする固体電解質素子。 【効果】 従来技術では数ppmレベル以下の低酸素濃
度領域では電子伝導等の原因により濃度の対数に比例し
た起電力が得られなかったが、本発明は従来技術による
耐熱衝撃性を損なうことなく、しかもppmレベルの低
酸素濃度を正確に測定できる固体電解質素子を提供する
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はセンサーに好ましく用い
られる固体電解質素子、特に、製鉄、製鋼、或いは銅の
精練等溶融金属の精練を扱う分野で粗原料から精製して
溶存した酸素を非常に少なくする必要があるときに、該
溶融金属中の酸素をより正確に測定出来る固体電解質素
子を提供することにある。
【0002】
【従来の技術】現在実施されている溶鋼や溶銅中の酸素
を測定には、6乃至9モルの酸化マグネシウムで安定化
若しくは部分安定化(以下安定化と略する)された酸化
ジルコニウム(以下マグネシア系ジルコニアと言う)で
出来た一端閉塞管状の固体電解質が用いられている。こ
のマグネシア系ジルコニア固体電解質は溶融金属に対す
る化学的安定性及び耐熱衝撃性に優れているので使用さ
れている。特に溶鋼は1500℃以上であり、常温の測
定素子を瞬時に浸漬したとき、素子に過激な熱衝撃力を
生じ、破壊される恐れがあるので、様々な対策がなされ
ている。素子の外側にクールキャップと呼ばれる鉄の
管、或いは多孔質のセラミックスで被覆して素子の急激
な温度上昇を緩和したり、また特公平3−53271号
公報、特公平3−64468号公報に見られるように当
該固体電解質素材は低温型の結晶構造である単斜晶、高
温型の結晶構造である立方晶或いは正方晶があるが、素
子にこれらの結晶型を混在させ、単斜晶から立方晶若し
くは正方晶に変態するときの体積収縮を利用して熱膨張
率を小さくしたり、若干微細な気孔やクラックを内在さ
せて熱衝撃による素子の割れを防いでいる。これは熱衝
撃に対して非常に有効な方法である。
【0003】しかしながらこのマグネシア系ジルコニア
固体電解質を使用した酸素プローブで溶鋼中の溶存酸素
量を測定する際、溶存酸素量が数十ppmのレベルでは
問題を生じないが、更に低い溶存酸素量数ppmのレベ
ルの溶鋼を測定する場合はこれら固体電解質素子を使用
した酸素センサの起電力は電子伝導性が無視できなくな
り、本来酸素濃度(分圧)の対数に比例する起電力特性
が直線からずれてくるため、測定精度が著しく低下する
傾向にあった。
【0004】一方酸化イットリウムをはじめとする稀土
類及びランタノイド酸化物で安定化された酸化ジルコニ
ウム(以下イットリア系ジルコニアと言う)固体電解質
はマグネシア系ジルコニアに比べて遥かに電子伝導性が
小さく、そのためより低い酸素濃度まで、安定して測定
することが可能である。しかしながら、このイットリア
系ジルコニア固体電解質は熱衝撃性が悪く、且つ溶鋼や
溶銅に浸蝕されるため、ガス中の酸素センサーとしては
使用されているが、溶鋼等の溶融金属中の酸素の測定に
は採用されていない。
【0005】本発明は耐熱衝撃性を損なうことなく、溶
融金属中の低酸素濃度領域で正確な溶存酸素を測定でき
る固体電解質素子を提供するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記問題を解
決即ち、従来技術では数ppmレベル以下の低酸素領域
では電子伝導等の原因により濃度の対数に比例した起電
力が得られなかったが、本発明は従来技術による耐熱衝
撃性を損なうことなく、しかもppmレベルの低酸素濃
度を正確に測定できる固体電解質素子を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、基本的に下記の構成を有する。
【0008】「耐熱衝撃温度が1200℃以上であるイ
オン伝導性を有する固体電解質層Aに、それよりも緻密
で電子伝導性が低くイオン伝導性を有する固体電解質B
を有してなることを特徴とする固体電解質素子。」
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を溶鋼用酸素センサ
を用途とする場合を例に取り詳細に説明する。
【0010】現在工業的に使用されている溶鋼用酸素セ
ンサは主として製鋼の転炉での精練終末段階において使
用されており、約10秒で測定を完了した後はプローブ
部分を廃棄してしまう使い捨て型が主力である。プロー
ブは2つの検出器即ち、酸素センサである酸素濃淡電池
と温度センサである熱電対で構成されている。このプロ
ーブを溶鋼に浸漬すると数秒で二つのセンサの起電力が
一定になり、この出力が演算器に導かれ酸素濃度を知る
ことが出来るようになっている。
【0011】日本学術振興会製鋼第19委員会発行の
「製鋼センサの新しい展開」によれば起電力、温度と酸
素量との関係は次式の理論式で表される。
【0012】 E=(RT/F)ln{(Pe'1/4+X1/4)/(Pe'1/4+Y1/4)} ・・・(1) {但し X=ho(w)2exp(2ΔGoo/RT) Y=exp(2ΔGmo/RT) } ここでE:起電力、R:気体定数、T:測定温度、F:
ファラデー定数、Pe':部分電子伝導性パラメータ、ho
(w):1質量%を基準にとった溶鋼中の酸素のヘンリ
ー基準の活量、ΔGoo:酸素分圧を酸素の活量に換算す
るギブスのエネルギ変化、ΔGmo:標準極基準物質の酸
素平衡反応のギブスのエネルギ変化である。
【0013】R、Fは定数、ΔGoo、ΔGmoは熱力学デー
タとして既知、Pe'は組成が同一であれば変わらないと
言う仮定のもとに温度Tと起電力Eを入力することによ
りho(w)即ち溶鋼中の酸素を求めることが出来る。
【0014】この部分電子伝導性パラメータPe'が無視
出来るような場合は(1)式は E=(RT/F)ln(X1/4/Y1/4) =(RT/4F)ln(X/Y) {但し X=ho(w)2exp(2ΔGoo/RT) Y=exp(2ΔGmo/RT) } となり、溶鋼中の酸素ho(w)の対数と起電力Eは直線
関係になる。鋼の中の酸素が10ppm程度までは殆ど
この式で換算出来る。しかしながら近年深絞り鋼板等、
更に低濃度を要求される鋼種が出現し、部分電子伝導性
パラメータを無視出来ない領域までの測定が要求されて
いる。本発明はこのような低濃度における測定を迅速且
つ正確に測定出来る固体電解質を提供するものである。
【0015】固体電解質として酸素の測定と言う観点か
らは、緻密質で電子伝導性が低く、イオン伝導性が大き
い酸素イオン伝導性固体電解質が好適であり、例えば、
イットリア系ジルコニアが好ましい。しかしながらこの
電解質は緻密で耐熱衝撃性が弱く、又溶鋼や溶銅の溶融
金属に浸蝕されるため直接金属に触れる溶鋼用センサに
は使用出来ないものである。
【0016】そこで本発明は耐熱衝撃温度が1200℃
以上であるイオン伝導性を有する固体電解質、例えば、
従来のマグネシア系ジルコニアを基材として一端閉塞管
(以下タンマン管と言う)を構成し、少なくともその内
面の標準極の基準物質のある範囲にイットリア系ジルコ
ニアで被覆し、しかも、その肉厚を熱衝撃に耐えるよう
0.5mm以内にしたものである。
【0017】本発明における耐熱衝撃温度とは、常温大
気中から所定温度の溶鋼中に15秒間浸漬して取り出
し、破砕しないときの、前記所定温度の値をもって定義
できる。前記試験に際して、試験片は酸素センサーと同
様の形状を有している方が、実際的であり、例えば外径
4.5mm、内径3mm、全長35mm、片側をRをも
たせて(外R2.25mm、内R1.5mm)閉じた管
状となして測定する。
【0018】この被覆されたイットリア系ジルコニアは
上で述べた内面の標準極の基準物質のある範囲を越えて
外側までも被覆されても、外側に被覆された分は溶融金
属により浸蝕されるだけで測定には影響しないので、あ
ってもなくても差支えない。以下図によって本発明を説
明する。図1〜4は本発明による模式図である。1はマ
グネシア系ジルコニアのタンマン管、2は標準極の基準
物質、3は導線、4は基準物質を固定するための固定
剤、5はイットリア系ジルコニアの被膜である。図5は
従来例の模式図である。図1は内面の標準物質の標準極
の充填された部分のみ被覆したもの、図2は内面全面に
被覆したもの、図3は外側を含めて全面に被覆したも
の、図4は基準物質にイットリア系ジルコニアの粉末を
加えたものである。図4の場合は常温ではタンマン管内
面にイットリア系ジルコニアは被覆されてはいないが、
溶鋼中での測定時に1500℃以上になり、測定時にタ
ンマン管内面に被覆される。(図4では1500℃以上
になり、タンマン管内面が被覆されたのちの状態を示し
ている。) イットリア系ジルコニアは耐熱衝撃性は悪いが、肉厚が
0.5mm以内で薄いこと、及びマグネシア系ジルコニ
ア製タンマン管の内側であるので、温度上昇勾配がタン
マン管外側の表面に比べて緩和されていることで、破損
されないで、測定時に部分電子伝導が少なく酸素イオン
伝導の大きなセンサが実現出来る。マグネシア系ジルコ
ニアで出来たタンマン管部分の固体電解質部分では若干
の電子伝導はあっても標準極の基準物質とは直接接して
いないので、イットリア系ジルコニアによる起電力とな
り、又溶鋼等溶融金属はマグネシア系ジルコニアとしか
接していないので金属との反応も防御出来る。
【0019】又、本発明の固体電解質素子はより低温の
1200℃レベルの温度で測定する溶銅用途の場合にお
いても有効であり、マグネシア系ジルコニアの場合は温
度が低いので、低温相の単斜晶が残存し、そのために電
子伝導が生ずる恐れがあるが、イットリア系ジルコニア
は常温から高温まで酸素イオン伝導のみの導電体である
ので、正しい酸素濃度が測定出来る。
【0020】次に本発明の固体電解質素子の製造方法に
ついて説明する。
【0021】本発明の最も簡単な製造方法には標準極に
使用する基準物質、通常は金属クロムと酸化クロムの混
合物或いは金属モリブデンと酸化モリブデン或いは金属
鉄と酸化鉄の混合粉末を使用する。これらの金属とその
酸化物で構成される平衡酸素圧は、温度が決まれば一定
であることを利用している。鉄系統の基準物質の場合は
イットリア系ジルコニアと反応するので使用出来ない
が、それ以外の場合は、この基準物質に10乃至50%
のイットリア系ジルコニア粉末を混合したものを標準極
として使用すると測定時にこのイットリア系ジルコニア
粉末がマグネシア系ジルコニアのタンマン管内面に被覆
焼結される。
【0022】第2の方法は焼結されたタンマン管にイッ
トリア系ジルコニアを分散させたスラリー又はゾル状物
を浸漬又は塗布する。より強固な被膜にするために焼付
けても良い。
【0023】第3の方法は焼結されたタンマン管にイッ
トリア系ジルコニアの原料となる、例えばオキシ塩化ジ
ルコニウムと塩化イットリウム等の混合溶液を浸漬又は
塗布し、それを1000℃以上の温度で焼付ける方法で
ある。
【0024】第4の方法は焼結前のタンマン管のグリー
ンに第2或いは第3の方法によりイットリア系ジルコニ
アを付着せしめ、タンマン管と同時に焼結する方法であ
る。第5の方法は第1の方法と第2〜第4の方法を組合
せたものである。
【0025】いずれの方法においてもイットリア系ジル
コニアがタンマン管の内面の必要な箇所に被覆され、機
能が発揮される。
【0026】
【実施例】以下実施例によって本発明を説明する。
【0027】以下の実施例で溶鋼用プローブとして組立
てたものは比較として通常の方法にによるものとを同時
に溶鋼に浸漬し、起電力を測定して別の方法から測定し
た酸素濃度と比較した。溶鋼は10kgの純鉄を真空高
周波溶解炉で溶解し、炭素で脱酸素し、次にアルミニウ
ムを添加して更に脱酸素して酸素レベルを変えて評価し
た。
【0028】実施例1 市販の外径φ4.5mm内径φ3.0mm長さ39mm
の溶鋼センサ−用タンマン管に標準極としてイットリア
系ジルコニア粉末を40%、金属クロム粉末を54%、
酸化クロム粉末を6%を混合した粉末を0.4gとモリ
ブデン製の導線を入れてその後アルミナ粉末で固定し、
更にその後市販のアルミナセメントで固定したもの、比
較のためイットリア系ジルコニア粉末を添加しない金属
クロム粉末を95%、酸化クロム粉末を5%を混合した
粉末を0.4gとモリブデン製の導線を入れてその後ア
ルミナ粉末で固定し、更にその後市販のアルミナセメン
トで固定したもの、及び対極としてモリブデン線を設置
した溶鋼用酸素プローブを形成した。
【0029】結果は表1に纏めたが、低濃度で起電力が
約20mV大きくなった。
【0030】測定後の試料の断面を観察した結果、タン
マン管の内側標準極側にはイットリア系ジルコニア粉末
がタンマン管に密着して接合されてさらに基準物質とも
密着していた。
【0031】実施例2 市販の外径φ4.5mm内径φ3.0mm長さ39mm
の溶鋼センサ−用タンマン管に平均粒子径0.5μm
(ストークス径)のイットリア系ジルコニア粉末を20
%に残部を蒸留水80%を加えて、若干量の分散剤を添
加してボールミルで24時間粉砕分散させたスラリーを
注射器で一定量タンマン管内部の内部一杯に注入し、1
0分間放置後、排出し、これを10回繰返し、タンマン
管内部に0.15mm厚さのイットリア系ジルコニア被
膜を形成させた。
【0032】これに標準極として金属クロム粉末を90
%、酸化クロム粉末を10%を混合した粉末の基準物質
0.4gとモリブデン製の導線を入れてその後アルミナ
粉末で固定し、更にその後市販のアルミナセメントで固
定したもの、及び対極としてモリブデン線を設置した溶
鋼用酸素プローブを形成した。
【0033】表1に示したように、低濃度で起電力が約
20mV大きくなった。
【0034】実施例3 市販の外径φ4.5mm内径φ3.0mm長さ39mm
の溶鋼センサ−用タンマン管に平均粒子径0.5μm
(ストークス径)のイットリア系ジルコニア粉末を20
%に残部を蒸留水80%を加えて、若干量の分散剤を添
加してボールミルで24時間粉砕分散させたスラリーを
注射器で一定量タンマン管内部の内部一杯に注入し、1
0分間放置後、排出し、乾燥後1100℃で焼付け、こ
れを2回繰返し、タンマン管内部に0.02mm厚さの
イットリア系ジルコニア被膜を形成させた。
【0035】これに標準極として金属クロム粉末を95
%、酸化クロム粉末を5%を混合した粉末の基準物質
0.4gとモリブデン製の導線を入れてその後アルミナ
粉末で固定し、更にその後市販のアルミナセメントで固
定したもの、及び対極としてモリブデン線を設置した溶
鋼用酸素プローブを形成した。
【0036】結果は表1に纏めたが、低濃度で起電力が
約20mV大きくなった。
【0037】実施例4 市販の外径φ4.5mm内径φ3.0mm長さ39mm
の溶鋼センサ−用タンマン管の焼結前のグリーンを10
00℃で仮焼し、この仮焼タンマン管に平均粒子径0.
5μm(ストークス径)のイットリア系ジルコニア粉末
を20%に残部を蒸留水80%を加えて、若干量の分散
剤を添加してボールミルで24時間粉砕分散させたスラ
リーを注射器で内部一杯にタンマン管内部に注入した。
20分間放置後、水分は焼結前の多孔質のグリーンに吸
収されたので、これを80℃の乾燥機内で約10時間乾
燥し、その後焼結炉で焼結した。その結果、タンマン管
内部に厚さ0.1〜0.3mmのイットリア系ジルコニ
ア層を有するタンマン管が出来た。 これに標準極とし
て金属クロム粉末を95%、酸化クロム粉末を5%を混
合した粉末の基準物質0.4gとモリブデン製の導線を
入れてその後アルミナ粉末で固定し、更にその後市販の
アルミナセメントで固定したもの、及び対極としてモリ
ブデン線を設置した溶鋼用酸素プローブを形成した。
【0038】結果は表1に纏めたが、低濃度で起電力が
約20mV大きくなった。
【0039】
【表1】
【0040】
【発明の効果】従来技術では数ppmレベル以下の低酸
素濃度領域では電子伝導等の原因により濃度の対数に比
例した起電力が得られなかったが、本発明は従来技術に
よる耐熱衝撃性を損なうことなく、しかもppmレベル
の低酸素濃度を正確に測定できる固体電解質素子を提供
するができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 内面の標準物質の充填された部分のみ被覆し
た例の断面図である。
【図2】 内面全面に被覆した例の断面図である。
【図3】 外側を含めて全面に被覆した例の断面図であ
る。
【図4】 基準物質にイットリア系ジルコニアの粉末を
加えた例の断面図である(1500℃以上になった、被
覆後の状態)。
【図5】 従来品の一例を示した断面図である。
【符号の説明】
1:タンマン管 2:標準極の基準物質 3:導線 4:固定剤 5:被膜

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 耐熱衝撃温度が1200℃以上であるイ
    オン伝導性を有する固体電解質層Aに、それよりも緻密
    で電子伝導性が低くイオン伝導性を有する固体電解質B
    を有してなることを特徴とする固体電解質素子。
  2. 【請求項2】 該固体電解質層Aが、マグネシウムおよ
    びジルコニウムからなる酸化物で構成され、酸化マグネ
    シウムに換算して含有量6乃至10モル%であるジルコ
    ニア固体電解質であることを特徴とする請求項1記載の
    固体電解質素子。
  3. 【請求項3】 該固体電解質Bが、酸化物換算で6乃至
    12モル%のアルカリ土類金属、稀土類金属、またはラ
    ンタノイド系金属のいずれか少なくとも1つを含むジル
    コニアであることを特徴とする請求項1記載の固体電解
    質素子。
  4. 【請求項4】 該固体電解質Bが、酸化物換算で6乃至
    12モル%のカルシウムまたはマグネシウムを含むジル
    コニアであることを特徴とする請求項1記載の固体電解
    質素子。
  5. 【請求項5】 該固体電解質Bが、酸化物換算で6乃至
    12モル%のイットリウムを含むジルコニアであること
    を特徴とする請求項1の固体電解質素子。
  6. 【請求項6】 該固体電解質Bが、酸化物換算で6乃至
    12モル%のイッテリビウムを含むジルコニアであるこ
    とを特徴とする請求項1の固体電解質素子。
  7. 【請求項7】 形状が一端閉塞管状であることを特徴と
    する請求項1記載の固体電解質素子。
  8. 【請求項8】 固体電解質Bの厚さが1乃至500ミク
    ロンの層をなしていることを特徴とする請求項1記載の
    固体電解質素子。
  9. 【請求項9】 固体電解質Bが粉末状態であることを特
    徴とする請求項1記載の固体電解質素子。
  10. 【請求項10】 請求項1記載の固体電解質素子を用い
    たことを特徴とする溶融金属用酸素濃度測定装置。
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