JP5098868B2 - 遠心圧縮機 - Google Patents
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Description
前記ディフューザ壁の少なくとも一方に前記インペラの回転によって前記ディフューザへと供給される気体の流れによって回転する回転ローラを配設し、前記回転ローラの周面の一部を前記ディフューザに臨ませ、前記回転ローラの中心軸は前記インペラの半径方向に直交することを特徴とする。
以下、第1の実施形態を図1〜図4に基づいて説明する。
本願発明の遠心圧縮機のケーシングは、第1ケーシング1と第2ケーシング2を接合することによって構成されている。第1ケーシング1の半径方向に延びるケーシング壁3には、回転軸4がシール機能付軸受5を介して回転可能に支持され、図示しない適宜手段により駆動される。回転軸4にはインペラ6のディスク7が固定されている。インペラ6の外周囲には、ディフューザ8が配置され、ケーシング壁3の半径方向外周側の壁がディフューザ8を形成する一方のディフューザ壁9を形成している。なお、インペラ6は図2に示すように、ディスク7の外周面に8枚形成されており、回転軸4の駆動により矢印方向へ回転される。
第2ケーシング2の外周壁13の内部に配置された環状の壁14はディフューザ8を形成する他方のディフューザ壁を形成している。ディフューザ壁14の背面は第2ケーシング2の外周壁13との間にボリュート15を形成する。また、ディフューザ壁14の外周面と第2ケーシング2の外周壁13内周面との間には、ディフューザ8とボリュート15とを連通する環状空間16が形成される。なお、ボリュート15は図示しない吐出口に連続している。
遠心圧縮機の起動時や減速時等の低流量運転時、インペラ6から流出する気体の流れは図2に示したインペラ6の周方向の速度成分Bが主となり、半径方向の速度成分Cは小さい。このため、ディフューザ8に供給される気体、特にディフューザ壁9及び14に沿って流れる気体は壁面の通路抵抗により図4に示した速度分布の符号Dのように低い流速となる。気体の流速が一定速度以下になるとディフューザ8における圧力勾配が逆転し、ストールが発生する。
(1)自由に回転可能な回転ローラ19を設置するという極めて簡単な構成により、ディフューザ壁9に沿って流れる気体の半径方向の流速を高めることができ、低流量運転時におけるストールを抑制することができる。
(2)回転ローラ19は低流量運転時ばかりでなく、高流量運転時においてもディフューザ8内の気体の流速を高め、ディフューザ効率を高めることができる。
(3)低流量域におけるストール発生を遅らせることができるので、遠心圧縮機の運転範囲を拡大することができる。
(4)ストールの抑制手段に外部エネルギーを必要としないので、遠心圧縮機全体のエネルギー効率を高めることができる。
(5)接点22、23を回転ローラ19の周面21に近接して配置しているため、壁面17と周面21との間における気体の流れの移行が円滑に行われる。
図5に示す第2の実施形態は、第1の実施形態における回転ローラ19の配設方法を変更したもので、第1の実施形態と同一の構成については同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
図6に示す第3の実施形態は、第1の実施形態における溝18の形態を変更したもので、第1の実施形態と同一の構成については同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
(2)第1の実施形態における溝18の上縁と壁面17との接点22、23は、いずれか一方のみを回転ローラ19の周面上方に配設するように構成してもよい。
(3)第1の実施形態における溝18の上縁と壁面17との接点22、23は双方とも回転ローラ19の周面上方以外の位置に配設するように構成しても良い。
(4)溝18、27あるいは28は断面円弧状あるいは断面コの字状の構成に限らず、断面多角形状で構成してもよい。
(5)回転ローラ19、25は第1の実施形態のように、ディフューザ8の周方向4箇所に配設する構成に限らず、1箇所あるいはインペラ6の数に合せた複数箇所又はインペラ6の数に合せない複数箇所に配設した構成でもよい。
(6)回転ローラ19、25はディフューザ8の半径方向に複数配設してもよい。
(7)回転ローラ19、25の周面は、気体との間の摩擦抵抗が小さくなるようにコーティングあるいは凹凸形成等の表面処理を施すことができる。
2 第2ケーシング
4 回転軸
6 インペラ
8 ディフューザ
9、14 ディフューザ壁
15 ボリュート
17、26 壁面
18、27、28 溝
19、25 回転ローラ
21 周面
22、23、29、30 接点
24 カバー
Claims (6)
- ケーシングに支持された回転軸にインペラが固定され、前記インペラの前記回転軸に対して半径方向周囲に配置されるディフューザが一対の対向するディフューザ壁により形成されている遠心圧縮機において、
前記ディフューザ壁の少なくとも一方に前記インペラの回転によって前記ディフューザへと供給される気体の流れによって回転する回転ローラを配設し、前記回転ローラの周面の一部を前記ディフューザに臨ませ、前記回転ローラの中心軸は前記インペラの半径方向に直交することを特徴とする遠心圧縮機。 - 前記回転ローラを前記ディフューザ壁に刻設された溝に収容し、前記インペラの半径方向において2箇所形成される前記ディフューザ壁と前記溝の上縁との接点のうち少なくとも一方の接点を前記回転ローラの周面上方位置に配設したことを特徴とする請求項1に記載の遠心圧縮機。
- 前記ディフューザ壁に刻設された溝は前記回転ローラよりも大径の断面円形溝により構成したことを特徴とする請求項2に記載の遠心圧縮機。
- 前記ディフューザに臨む前記回転ローラの周面は前記ディフューザ壁の壁面の延長線上に一致させたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の遠心圧縮機。
- 前記回転ローラは前記ディフューザの周方向の複数箇所に配設したことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の遠心圧縮機。
- 前記回転ローラは、前記一対のディフューザ壁にそれぞれ配設したことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の遠心圧縮機。
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JP2008184352A JP5098868B2 (ja) | 2008-07-16 | 2008-07-16 | 遠心圧縮機 |
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JP2008184352A Expired - Fee Related JP5098868B2 (ja) | 2008-07-16 | 2008-07-16 | 遠心圧縮機 |
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2008
- 2008-07-16 JP JP2008184352A patent/JP5098868B2/ja not_active Expired - Fee Related
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