JP5098388B2 - クロック補正回路と方法並びにシステム - Google Patents

クロック補正回路と方法並びにシステム Download PDF

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Description

本発明は、クロック同期技術に関し、特に、クロック補正回路と方法並びにシステムに関する。
近年のエミュレーション技術の発展により、非同期ネットワークと同期ネットワークの融合が進み、ユーザデータに関してはエミュレーションができるようになっている。
しかしながら、同期ネットワークの基礎となるクロック同期技術については、同期ネットワークは、非同期ネットワーク上で発生した揺らぎ(ジッタ、ワンダ)の影響を受けることになる。
クロック補正回路は、一般に、同期基準信号(同期基準クロック)に対して、常に、ロックするような構成とされている。このため、同期基準信号にジッタ、ワンダが含まれる場合、ジッタ、ワンダを含んだクロックに同期してしまうことになる。
あるいは、非同期ネットワーク上で発生した揺らぎ吸収のために、ソフトウェアによる制御が必要となる。
なお、伝送クロックのジッタ、ワンダの制御技術として、例えば特許文献1には、回路を複雑化することなく比較的に低コストでジッタおよびワンダを十分に抑圧して伝送路クロックを再生し、且つ、装置起動時および入力クロックの切替え時の引き込み時間を短縮する位相同期回路として、位相差カウンタは、伝送路データから抽出された入力クロックと分周器から出力される比較クロックとの位相差をマスタークロックに基づきカウントし、CPUは、位相差カウンタの出力するカウント値に基づき位相差の変動を監視してVCO(Voltage Controlled Oscilator)を制御する制御値を算出してD/A変換器へ出力し、VCOは、D/A変換器によりアナログ変換された制御信号に応じて周波数を制御して出力クロックを生成し、分周器は、VCOの出力クロックを分周して比較クロックを生成し、不揮発性メモリは、CPUが算出する制御値の初期値や位相差の単位変動当たりの制御値の変動量を予め記憶するようにした構成が開示されている。CPUは、比較クロックの周期毎に、位相差カウンタから位相差カウント値を読み出して累積し、比較クロックの周期をTとしたとき、(N×T)周期毎(Nは2以上の整数)に、位相差カウント値の平均値を算出し、前回の平均値と今回の平均値との差分、つまり、位相差の変動量を計算し、この差分が0となるように、VCOを制御する制御値を算出し、D/A変換器へ出力する。
しかしながら、特許文献1の構成では、CPUは、位相差カウント値の前回の平均値と、今回の平均値との差分に基づき、VCOの設定を行っており、この場合、大きなジッタが発生した場合にも、平均化されて補正されてしまう場合がある。
本発明では、クロックの到着時間をカウンタで取得し大きなジッタ成分のクロックを補正対象から外している。
特開2003−32107号公報
従来のクロック補正回路においては、同期基準クロックにジッタ、ワンダが含まれる場合、ジッタ、ワンダを含んだクロックに同期してしまい、同期ネットワークは、非同期ネットワーク上で発生した揺らぎ(ジッタ、ワンダ)の影響を受ける、ことになる。
そして、ジッタ、ワンダ成分を除去する回路では、ソフトウェアの介在(CPUで動作するプログラム制御)が必要となり、CPUの搭載により、回路規模が大きくなる、という問題点を有している。
したがって、ネットワーク上の揺らぎの影響(クロックのジッタ、ワンダ成分等)を、簡易に、除去する手だては存在していない。
本発明の目的は、簡易な構成により、クロックのジッタ、ワンダ成分を除去可能とする装置、方法並びにシステムを提供することにある。
本願で開示される発明は、上記課題を解決するための手段として、概略下記記載の構成とされる。
本発明の1つの側面(アスペクト)に係るクロック補正回路は、同期基準信号を共通に入力し、互いにタイミングの異なる複数のウィンドウにて前記同期基準信号を監視し、前記同期基準信号がウィンドウ内で検出された場合にアクティブの出力信号をそれぞれ出力する、複数の判定部と、前記複数の判定部からのアクティブの信号をそれぞれカウントする複数のカウンタと、前記複数のカウンタのカウント値と予め設定された閾値とをそれぞれ比較し、前記カウント値が前記閾値以上の場合のカウンタが存在した場合、クロック補正対象とし、前記カウンタに対応する判定部のウィンドウに対応したタイミングの同期基準信号に基づき、クロックの補正を行い、カウント値が閾値以上のカウンタが存在しない場合、クロック補正対象として扱わないように制御する手段と、
を備えている。
本発明に係るクロック補正回路は、到着したクロックに同期した同期基準信号を出力する同期元クロック受信部と、
前記同期基準信号の監視用に、互いにタイミングの異なる複数のウィンドウを生成するウィンドウ生成部と、前記ウィンドウ生成部からの複数のウィンドウと前記同期基準信号とを入力し、前記ウィンドウで規定されるタイミングに、前記同期基準信号がアクティブの場合、アクティブの出力信号を出力する複数の判定部と、前記複数の判定部からのアクティブの信号をそれぞれカウントする複数のカウンタとを備えている入力クロック監視部と、
予め設定された閾値と、前記複数のカウンタのカウント値とをそれぞれ比較する複数の比較部と、前記複数の比較部の比較結果を基に、前記入力クロック監視部の前記判定部からの同期基準信号の出力の制御を行う閾値判定部と、を備えたクロック補正判定部と、
前記複数の判定部の出力に入力が接続され、出力がオンとされた前記判定部からの出力信号を位相同期回路へ供給する判定結果収集部と、
前記判定結果収集部からの出力信号とクロック生成回路からのクロック信号とを位相同期させる位相同期回路と、
を備え、
前記複数のカウンタで所定期間カウントした結果、カウント値が閾値以上のカウンタがある場合には、クロック補正対象の信号として扱い、前記閾値判定部は、前記カウンタに対応する1つの判定部からの出力をオンとし、前記1つの判定部から出力信号が前記判定結果収集部を介して前記位相同期回路に供給され、カウント値が閾値未満のカウンタに対応する判定部の出力をオフとし、
カウント値が閾値以上のカウンタが1つも存在しない場合、クロック補正対象信号として扱わず、前記複数の判定部の出力は全てオフとされ、前記判定結果収集部には伝達されない。
本発明においては、前記位相同期回路から出力されるクロック信号の周波数を逓倍する逓倍回路を備え、前記ウィンドウ生成部は、前記逓倍回路から出力される逓倍クロック信号に基づき前記複数のウィンドウを生成する。
本発明においては、前記クロック生成回路の出力を所定時間遅延させる遅延回路を備え、前記位相同期回路には、前記判定結果収集部の出力と、前記遅延回路からの出力が入力され、位相比較される。
本発明の他の側面に係るネットワークシステムは、ネットワークから受信した同期元クロックから生成された同期基準信号のタイミングを監視し、前記同期基準信号の監視結果に基づき、前記ネットワーク上で発生したクロックのジッタ、ワンダが、クロック補正対象外であるか否か判断し、クロック補正対象外の場合、前記同期基準信号に基づくクロックの補正は行わないように制御するクロック補正回路を有する。このクロック補正回路は、本発明に係る前記クロック補正回路からなる。
本発明の他の側面に係る方法は、複数の判定部により、互いにタイミングの異なる複数のウィンドウにて、共通に入力した同期基準信号をそれぞれ監視し、前記同期基準信号がウィンドウ内で検出された場合にアクティブの出力信号をそれぞれ出力し、
前記複数の判定部からのアクティブの信号を複数のカウンタにてそれぞれカウントし、
前記複数のカウンタのカウント値と予め設定された閾値とをそれぞれ比較し、前記カウント値が前記閾値以上の場合のカウンタが存在した場合、クロック補正対象とし、前記カウンタに対応する判定部のウィンドウに対応したタイミングの同期基準信号に基づき、クロックの補正を行い、カウント値が閾値以上のカウンタが存在しない場合、クロック補正対象として扱わないように制御する、
上記各工程を含む。
本発明に係る位相ロックループは、第1、第2の入力端子に入力される信号の位相差を検出し、前記第1の入力端子に位相同期した信号を出力端子から出力する位相ロックループであって、
前記出力端子と前記第1の入力端子の帰還路に、
前記出力端子からの信号を逓倍する逓倍回路と、
パルス幅が前記逓倍回路の逓倍信号の一周期に対応し、タイミングが互いに逓倍信号の一周期分ずれた複数のウィンドウ信号を生成する回路と、
前記複数のウィンドウ信号にて入力信号を監視し、前記入力信号がウィンドウ内で検出された場合にアクティブの信号をそれぞれ出力する複数の判定部と、
を備え、
前記複数の判定部からのアクティブの信号をカウントする複数のカウンタを備え、前記カウンタでのカウント結果と閾値を比較することで、前記入力信号のジッタ、ワンダが補正対象であるか否かを判定する制御手段を備え、
前記制御手段にて、ジッタ、ワンダが補正対象と判定された場合に、前記制御手段によって、対応する1つの前記判定部が選択され、選択された前記判定部からの信号が前記第1の入力端子に供給され、
前記制御手段にてジッタ、ワンダが補正対象外と判定された場合に、前記判定部は非選択とされ、前記判定部から前記第1の入力端子へは信号が出力されない。
本発明によれば、同期元となる基準信号(同期基準信号)のジッタ、ワンダを、ハードウェア回路により検出することで、簡易な構成により、同期基準信号のジッタ、ワンダの影響を除去可能とする。
本発明は、SAToP(Structure−Agnostic Time Division Multiplexing TDM over Packet)方式のように、非同期ネットワークを介してクロック同期が必要となるようなシステムにおいて、PLL(Phase Locked Loop)を用い、クロック同期が必要となる装置において、同期元となる基準信号(同期基準信号)に、ジッタ、ワンダが発生しても、ジッタ、ワンダを検出して補正対象から除外する機能をハードウェア回路で実現したものである。
図1は、本発明の一実施形態のクロック補正回路の構成を示す図である。図1を参照すると、本実施形態のクロック補正回路は、同期元クロック受信部10と、入力クロック監視部20と、クロック補正判定部30と、クロック逓倍回路40と、自走用クロック50と、遅延発生部60と、PLL(Phase Locked Loop)70と、判定結果収集部80を備えている。
同期元クロック受信部10は、同期元クロックを特定周期のフレームパルスに変換して出力する。特に制限されないが、同期元クロック受信部10は、図示されない非同期ネットワークからの受信ビット列を所定の同期パターン(例えばフレーム同期パターン)と照合し、照合の結果、一致した場合、同期基準信号(パルス信号)を出力する。
入力クロック監視部20は、同期元クロック監視用の複数のウィンドウ(パルス信号)を生成するウィンドウ生成部201と、ウィンドウ生成部201からの複数のウィンドウに同期基準信号が検出されるか否かを監視し、検出された場合、アクティブ状態の出力信号を出力する複数の判定部202−1〜202−i(ただし、iは2以上の所定の整数)と、複数の判定部202−1〜202−iからのアクティブ状態の出力信号をそれぞれカウントするカウンタ203−1〜203−iと、を備えている。複数の判定部202−1〜202−iは、同期元クロック受信部10への到着クロックがどのタイミングで到着したかを監視する。カウンタ203−1〜203−iは、同期元クロックが各ウィンドウのタイミングで何回検出されたかをそれぞれカウントする。
クロック補正判定部30は、予め設定された閾値と、入力クロック監視部20のカウンタ203−1〜203−iより読み出されたカウント値との比較を行い、比較結果とカウント値を閾値判定部302に出力する比較部301−1〜301−iと、比較部301−1〜301−iから出力された閾値との比較結果を基に、入力クロック監視部20の判定部202−1〜202−iへ制御信号を出力し、判定部202−1〜202−iにおけるゲートの開閉(判定結果収集部80への出力のオン・オフ)の制御を行う閾値判定部302と、を備えている。
閾値判定部302による判定部202−1〜202−iの制御としては、クロック補正対象と判定した場合には、判定結果収集部80の入力に接続される複数の判定部202−1〜202−iの出力のうちの1つ(カウント値が閾値以上のカウンタに対応する判定部)の出力をオン状態とし、他を出力オフ状態とする。入力クロック監視部20のカウンタ203−1〜203−iのカウント値が閾値未満であり、クロック補正対象外と判定した場合には、閾値判定部302は、判定結果収集部80の入力に接続される判定部202−1〜202−iの出力を全てオフ状態とする。
クロック逓倍回路40は、入力クロック監視部20のウィンドウ生成部201でのウィンドウ幅の粒度変更のために、PLL70からの出力クロックの周波数を逓倍する。
遅延発生部60は、自走用クロック生成部50からの入力クロックに対して、クロック補正判定部30における処理時間相等分の遅延を与える。
PLL70としては、公知の任意の回路構成が用いられる。例えば、入力した2つの信号の位相差を検知する位相検知回路(PD)(周波数と位相差を検知する周波数位相検知回路(FPD)であってもよい)と、PDでの位相比較結果(UP/DOWN)に基づき電流を充電・放電するチャージポンプ(CP)と、CPの出力を平滑化して電圧を出力するループフィルタ(LPF)と、LPFの出力電圧を制御電圧として、該制御電圧に応じた周波数で発振する電圧制御発振器(VCO)を備え、VCOの出力が、補正されたクロックとして出力され、図示されないクロック供給先回路に分配される。なお、図1のPLL70において、判定結果収集部80からのクロック断時に、一定周波数のクロックを出力するホールド・オーバー機能等を備えた構成としてもよいことは勿論であり、入力クロック再開時のロック高速化のための任意の機能を具備してもよい。また、PLL70において、VCOからの発振クロックを分周器(不図示)で分周したクロックを出力するようにしてもよい。
判定結果収集部80は複数の入力が、複数の判定部202−1〜202−iの出力にそれぞれ接続され、出力がPLL70の1つの入力に接続されている。判定結果収集部80は、例えばOR回路で構成される。また、特に制限されないが、判定結果収集部80をOR回路で構成した場合、判定部202−1〜202−iの各々は、ウィンドウ信号と同期基準信号のAND演算をとり、演算結果を対応するカウンタに出力するAND回路と、AND回路の出力結果の判定結果収集部80への出力を、閾値判定部302からの制御信号に基づき、オン・オフ制御するゲート回路とを備えた構成としてもよい。なお、判定結果収集部80を多入力OR回路で構成した場合、判定部202−1〜202−iは、出力がオフのとき(同期基準信号は出力されない)、出力はLOW固定とされる。
本実施形態において、判定部202−1〜202−i、カウンタ203−1〜203−iは、ウィンドウ生成部201により生成されるウィンドウの粒度によって回路数(i)が変化する。例えば、前回の同期基準信号の到着時間に対して、±1msec間を監視対象時間と仮定し、各監視用のウィンドウ幅(パルス幅)を10μsec(ただし、複数のウィンドウのタイミングは互いに重ならない)とすると、回路数iは、
(1msecx2)/10μsec=(1000μsecx2)/10μsec
=200
となる。
図1を参照して、本実施例の動作の説明する。同期元クロック受信部10は、同期基準となる信号を受信すると、入力クロック監視部20内の複数(i個)の判定部202−1〜202−iに対して、同期基準信号として、単位時間HIGHのパルス信号を出力する。
ウィンドウ生成部201は、PLL70で生成され、クロック逓倍回路40で逓倍された逓倍クロックを基準として、1クロックずつシフトしたウィンドウ(パルス信号)を出力する。
複数(i個)の判定部202−1〜202−iは、ウィンドウ生成部201からの複数のウィンドウをそれぞれ用いて、同期元クロック受信部10から共通に入力される同期基準信号を監視し、ウィンドウ信号と同期基準信号がともにHIGHのとき、HIGHレベルの出力信号を、対応するカウンタ203−1〜203−iに対してそれぞれ出力する。
図2を参照して、入力クロックの監視について説明する。ウィンドウ生成部201で生成されたフレームパルスは各々位相が異なるため、同期元クロック受信部10から、1回、同期基準信号が入力される毎に、複数の判定部202−1〜202−iのうちのいずれか、例えば図2に示す例では、判定部202−3の出力信号がHIGHとなり、カウンタ203−3のカウント値が1つカウントアップする。
監視対象時間範囲内で同期基準信号が入力される度に、複数の判定部202−1〜202−iでの監視と、カウンタ203−1〜203−iのうち、判定部からのアクティブ信号を受けるカウンタでのカウント動作が行われる。
比較部301−1〜301−iでは、予め設定された閾値を記憶しており、同期基準信号の到着予定時間ごとに、カウンタ203−1〜203−iのカウント値をそれぞれ読み出し、カウント値と閾値との比較を行う。閾値は、同期基準信号に、どの程度のジッタが発生しているかを判定するために用いられる。比較部301−1〜301−iにおいて用いられる閾値は共通であっても異なる値を含むようにしてもよい。
閾値判定部302は、比較部301−1〜301−iにおいて、カウンタ203−1〜203−iのカウント値がいずれも閾値以上でない場合には、ジッタ等の影響により、本来到着すべき範囲(すなわち監視対象時間)外に同期基準信号が到着したものと判断し、判定部202−1〜202−iの出力を行わないように制御する。判定結果収集部80からPLL70へのクロックは供給されず、クロック補正は行われない。
閾値判定部302は、比較部301−1〜301−iにおいて、カウンタ203−1〜203−iのカウント値に、閾値以上の値が検出された場合には、判定部202−1〜202−iのうちの1つから同期基準信号が出力されるように制御を行う。例えばカウント値の最も高いカウンタに対応する判別部がゲートを開くように設定し(出力オン状態)、出力信号が、判定結果収集部80からPLL70へ供給され、クロック信号の位相同期が行われる。
例えば、ある周期では、カウンタ203−4でカウントが行われ、次の周期では、カウンタ204−5でカウント動作が行われ、次々周期では、カウンタ203−6でカウント動作が行われるといった具合に、カウント動作が行われるカウンタが、規則的に遷移していることが判定された場合、同期基準信号(同期基準クロック)情報が転送されるネットワーク上で、ワンダが発生しているものと判断し、遷移の規則性が無くなるまで、複数の判定部202−1〜202−iの出力(判定結果収集部80への出力)のゲートを閉じるように制御を行う。
判定部202−1〜202−iでは、クロック補正判定部30からの制御により、クロック補正対象と判断された場合、1つの判定部が出力(判定結果収集部80への出力)がオン状態とされ、判定結果収集部80を経由して、同期元クロック受信部10からの同期基準信号がPLL70へ入力される。
PLL70では、判定結果収集部80を経由して入力された同期基準信号に追従するようにロックし、PLL70からの出力クロックが補正されたクロックとして用いられる。
図3は、本発明の一実施形態の動作手順の一例を示す流れ図である。
比較部301−1〜301−iにて、それぞれ、カウンタ203−1〜203−iのカウント数を受信する(ステップS1)。
比較部301−1〜301−iにて、それぞれ、カウンタ203−1〜203−iのカウント数と閾値とを比較する(ステップS2)。
ステップS2の比較の結果、カウント数が閾値以上の場合、同期基準信号はクロック補正対象として使用可能であるものと判断し(ステップS4)、判定結果収集部80に、同期基準信号を出力するように、1つの判定部に指示する(ステップS5)。ステップS2の比較の結果、カウント数が閾値未満の場合、クロック補正対象外と判断する(ステップS6)。
本実施形態の作用効果を説明する。本実施形態によれば、同期基準信号への同期に関して、ジッタ、ワンダの影響を考慮した補正を行うことができるため、階層的にクロック従属が必要となるシステムのクロック同期精度を向上することができる。
また、ハードウェアによる同期元基準クロックのジッタ、ワンダの発生と補正監視が可能となるため、ソフトウェアを使用するシステムと比較して安価に回路構築が可能となる。
本発明は、中継ネットワークに、イーサネット(登録商標)等の非同期ネットワークが存在するような同期系ネットワークにおけるクロック同期に適用して好適とされる。すなわち、中継ネットワークにイーサネット(登録商標)等の非同期ネットワークが存在するような同期系ネットワークにおいて、同期系ネットワーク用のクロックをハードウェアにより、簡易に、ジッタ、ワンダの影響を除去することができる。
また、例えば図1のクロック逓倍回路40における逓倍率を上げ、ウィンドウ生成部201からのウィンドウのパルス幅を狭めサンプリング粒度を上げることで、本発明のクロック補正回路は、同期系ネットワークを同期基準信号が伝送され、該同期系ネットワークからの受信信号から同期基準信号を抽出しクロック同期させる回路にも、適用することができる。
なお、図1に示した構成は、クロック逓倍回路40、ウィンドウ生成部201、判定部202−1〜202−i、判定結果収集部80が、帰還路に挿入されたPLL回路あるいはクロックデータリカバリ回路としてもとらえることもできる。この場合、カウンタ203−1〜203−iとクロック補正判定部30は、位相ロックループの帰還路における信号の伝送を制御する制御回路の役割を担う。図1に示した構成は、回路規模の縮減に貢献し、半導体集積回路への集積化に好適とされる。
以上、本発明を上記実施例に即して説明したが、本発明は上記実施例の構成にのみ制限されるものでなく、本発明の範囲内で当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。
本発明の一実施形態の構成を示す図である。 本発明の一実施形態の動作を説明するタイミング波形図である。 本発明の一実施形態の動作を説明する流れ図である。
符号の説明
10 同期元クロック受信部
20 入力クロック監視部
30 クロック補正判定部
40 クロック逓倍回路
50 自走用クロック
60 遅延発生部
70 PLL
80 判定結果収集部
201 ウィンドウ生成部
202−1〜202−i 判定部
203−1〜203−i カウンタ
301−1〜301−i 比較部
302 閾値判定部

Claims (7)

  1. 同期基準信号を共通に入力し、互いにタイミングの異なる複数のウィンドウにて前記同期基準信号を監視し、前記同期基準信号がウィンドウ内で検出された場合にアクティブの出力信号をそれぞれ出力する複数の判定部と、
    前記複数の判定部からのアクティブの信号をそれぞれカウントする複数のカウンタと、
    前記複数のカウンタのカウント値と予め設定された閾値とをそれぞれ比較し、前記カウント値が前記閾値以上の場合のカウンタが存在した場合、クロック補正対象とし、前記カウンタに対応する判定部のウィンドウに対応したタイミングの同期基準信号に基づき、クロックの補正を行い、カウント値が前記閾値以上のカウンタが存在しない場合、クロック補正対象として扱わないように制御する手段と、
    を備えたことを特徴とするクロック補正回路
  2. 到着したクロックに同期した同期基準信号を出力する同期元クロック受信部と、
    前記同期基準信号の監視用に、互いにタイミングの異なる複数のウィンドウを生成するウィンドウ生成部と、前記ウィンドウ生成部からの複数のウィンドウと前記同期基準信号とを入力し、前記ウィンドウで規定されるタイミングに、前記同期基準信号がアクティブの場合、アクティブの出力信号を出力する複数の判定部と、前記複数の判定部からのアクティブの信号をそれぞれカウントする複数のカウンタとを備えている入力クロック監視部と、
    予め設定された閾値と、前記複数のカウンタのカウント値とをそれぞれ比較する複数の比較部と、前記複数の比較部の比較結果を基に、前記入力クロック監視部の前記判定部からの同期基準信号の出力の制御を行う閾値判定部と、を備えたクロック補正判定部と、
    前記複数の判定部の出力に入力が接続され、出力がオンとされた前記判定部からの出力信号を位相同期回路へ供給する判定結果収集部と、
    前記判定結果収集部からの出力信号とクロック生成回路からのクロック信号とを位相同期させる位相同期回路と、
    を備え、
    前記複数のカウンタで所定期間カウントした結果、カウント値が閾値以上のカウンタがある場合には、クロック補正対象の信号として扱い、前記閾値判定部は、カウント値が閾値以上の前記カウンタの1つに対応する1つの前記判定部からの出力をオン状態とし、前記1つの判定部から出力信号が前記判定結果収集部を介して前記位相同期回路に供給され、カウント値が閾値未満のカウンタに対応する判定部の出力をオフとし、
    カウント値が閾値以上のカウンタが1つも存在しない場合、クロック補正対象信号として扱わず、前記複数の判定部の出力は全てオフとされ、前記判定結果収集部には伝達されない、ことを特徴とするクロック補正回路。
  3. 前記位相同期回路から出力されるクロック信号の周波数を逓倍する逓倍回路を備え、
    前記ウィンドウ生成部は、前記逓倍回路から出力される逓倍クロック信号に基づき前記複数のウィンドウを生成する、ことを特徴とする請求項2記載のクロック補正回路。
  4. 前記クロック生成回路の出力を所定時間遅延させる遅延発生回路を備え、
    前記位相同期回路には、前記判定結果収集部の出力と、前記遅延発生回路からの出力が入力され、位相比較される、ことを特徴とする請求項2又は3記載のクロック補正回路。
  5. ネットワークから受信した同期元クロックから同期基準信号を生成する回路として、請求項1乃至4のいずれか一記載のクロック補正回路を備え、
    前記クロック補正回路の前記複数の判定部では、ネットワークから受信した同期元クロックから生成された同期基準信号を互いにタイミングの異なる複数のウィンドウにて監視し、前記複数のカウンタのカウント値と予め設定された閾値との比較の結果、カウント値が前記閾値以上のカウンタが存在しない場合、クロック補正対象外とし、前記同期基準信号に基づくクロックの補正は行わないように制御する、ことを特徴とするネットワークシステム。
  6. 第1、第2の入力端子に入力される信号の位相差を検出し、前記第1の入力端子に位相同期した信号を出力端子から出力する位相ロックループであって、
    前記出力端子と前記第1の入力端子の間に、
    前記出力端子からの信号の周波数を逓倍する逓倍回路と、
    パルス幅が前記逓倍回路の逓倍信号の一周期に対応し、タイミングが互いに逓倍信号の一周期分ずれた複数のウィンドウ信号を生成する回路と、
    前記複数のウィンドウ信号にて入力する同期基準信号を監視し、前記同期基準信号がウィンドウ内で検出された場合にアクティブの信号をそれぞれ出力する複数の判定部と、
    前記複数の判定部からのアクティブの信号をそれぞれカウントする複数のカウンタと、
    前記複数のカウンタでのカウント結果と閾値をそれぞれ比較する複数の比較部と、
    前記複数の比較部での比較結果に基づき、前記カウント値が前記閾値以上のカウンタが存在した場合、前記カウント値が前記閾値以上のカウンタの1つに対応する1つの前記判定部の出力をオン状態として前記同期基準信号が出力されるように制御し、前記カウント値が前記閾値以上のカウンタが存在しない場合、前記複数の判定部の出力を全てオフ状態とする閾値制御部と、
    前記複数の判定部の出力に複数の入力が接続され、出力が前記第1の入力端子に接続され、出力がオン状態の前記判定部からの前記同期基準信号を前記第1の入力端子に供給し、前記複数の判定部の出力が全てオフ状態のときは、前記第1の入力端子への前記同期基準信号の供給を停止する判定結果収集部と、
    を備えたことを特徴とする位相ロックループ。
  7. 複数の判定部により、互いにタイミングの異なる複数のウィンドウにて、共通に入力した同期基準信号をそれぞれ監視し、前記同期基準信号がウィンドウ内で検出された場合にアクティブの出力信号をそれぞれ出力し、
    前記複数の判定部からのアクティブの信号を複数のカウンタにてそれぞれカウントし、
    前記複数のカウンタのカウント値と予め設定された閾値とをそれぞれ比較し、前記カウント値が前記閾値以上の場合のカウンタが存在した場合、クロック補正対象とし、前記カウンタに対応する判定部のウィンドウに対応したタイミングの同期基準信号に基づき、クロックの補正を行い、カウント値が閾値以上のカウンタが存在しない場合、クロック補正対象として扱わないように制御する、
    前記各工程を含む、ことを特徴とするクロック補正方法。
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