JP2020155982A - 参照信号生成装置及び参照信号生成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ブラックバースト信号等が途切れた際、ビデオサーバ装置における出力映像信号乱れを抑制可能な参照信号生成装置及び参照信号生成方法を提供する。【解決手段】参照信号生成装置1は、ブラックバースト信号を基準にPLL制御を行って第1のビデオクロック及び第1の同期信号を生成する参照信号生成部11と、PTP信号を基準にPLL制御を行って第2のビデオクロック及び第2の同期信号を生成する参照信号生成部12と、第1のビデオクロック、及び、第2のビデオクロックのうち一方を選択するビデオクロック選択部13と、第1の同期信号、及び、第2の同期信号の一方を選択する同期信号選択部14と、上記一方の同期信号を基準にPLL制御を行って第3のビデオクロック及び第3の同期信号を生成し、上記一方の同期信号が切り替えられた場合、同期異常を起こさない制御速度で徐々にPLL制御を行うPLL制御部15と、を有する。【選択図】 図1

Description

本発明は、参照信号生成装置及び参照信号生成方法に関する。
ビデオサーバ装置においては、映像信号の基準となる参照信号、すなわちブラックバースト信号を他の装置から取得し、これに同期したビデオクロックをPLL(Phase Lock Loop)で作成する参照信号生成装置が用いられている。また近年、ビデオサーバ装置は、インターネット経由の映像信号に関しては、PTP(Precision Time Protocol)グランドマスタとの間でメッセージ(PTP信号)を送受信して同期させた参照信号およびビデオクロックを作成する参照信号生成装置が用いられている。
例えば特許文献1には、関連する位相同期回路が開示されている。特許文献1には、位相同期回路にブラックバースト信号が参照信号として入力され、位相同期回路がブラックバースト信号を参照信号として位相同期したクロックパルスを出力する技術が開示されている。位相同期回路は、水平・垂直同期分離回路と、鋸歯状波信号生成回路と、サンプルホールド回路と、ローパスフィルタ回路と、VCO(Voltage Controlled Oscillator:電圧制御発振器)と、マスク信号生成回路とを備える。水平・垂直同期分離回路は、ブラックバースト信号から水平同期分離信号及び垂直同期分離信号をそれぞれ分離し、デューティ50%の信号に波形整形した水平参照信号を生成する。
鋸歯状波信号生成回路は、水平参照信号の立下りタイミングから3V/1μsの上り傾斜を有した鋸歯状波信号を生成し、サンプルホールド回路に出力する。マスク信号生成回路は、VCOから出力されたクロックパルスを分周し、マスク処理期間以外の水平同期信号の期間内においてサンプリングを行うためのサンプリングパルス信号を生成する。サンプルホールド回路は、鋸歯状波信号の3V/1μsの上り傾斜部分を、サンプリングパルス信号でサンプリングする。このサンプリングした電位はコンデンサに保持(ホールド)され、サンプル期間以外(OFF時)は所定の時定数をもって放電される。ローパスフィルタ回路は、コンデンサの電位であるホールド信号から低域成分のみを通過させて検出信号としてVCO発振回路に出力する。VCOは、検出信号の電圧に基づきクロックパルスを発振して出力する。
また特許文献2には、PTPグランドマスタとPTPに従って時刻同期する送信機が開示されている。PTPグランドマスタがPTPスレーブである送信機にAnnounceメッセージを送信することによって、PTPグランドマスタとPTPスレーブとの関係が確立される。次に、PTPグランドマスタがPTPスレーブにSyncメッセージを送信する。Syncメッセージには、メッセージの送信時刻(t1)が含まれ、PTPスレーブが受信すると到着時刻(t2)が記録される。PTPスレーブがPTPグランドマスタにDelay_Reqメッセージを送信する。Delay_Reqメッセージには、メッセージの送信時刻の実際の値(t3)が記録される。PTPグランドマスタがPTPスレーブにDelay_Respメッセージを送信する。Delay_Respメッセージには、Delay_Reqメッセージの実際の到着時刻(t4)が記録される。
PTPスレーブは、t1、t2、t3、およびt4を使用して、往復の遅延時間とPTPグランドマスタの時刻とPTPスレーブの時刻とのオフセット(時間差)を算出する。片道の遅延時間が往復の遅延時間の半分であると仮定すると、PTPスレーブのオフセットは以下の式によって算出される。
PTPスレーブのクロックのオフセット=(t2−t1)−(片道の遅延時間)
(片道の遅延時間)={(T2−T1)+(T4−T3)}/2
PTPスレーブが上記の処理を1秒間に複数回繰り返し、処理結果のオフセット値の平滑化を行い時刻情報にフィードバックすることによって、PTPグランドマスタとの時刻の同期が維持される。
送信機は、映像信号受信部、IP(Internet Protocol)パケット生成部、PTP制御部、PTPタイムスタンプカウンタ、を備える。映像信号受信部は、分配された映像信号を受信する。IPパケット生成部は、映像信号をIP伝送するために、受信した映像信号からRTP(Realtime Transport Protocol)/UDP(User Datagram Protocol)/IPプロトコルで規定されたIPパケットを生成する。PTP制御部は、PTPグランドマスタからPTPのメッセージを受信し、PTPグランドマスタとの間で時刻同期を行う。その時刻同期に基づいて、PTPタイムスタンプカウンタがカウントアップされ、PTPタイムスタンプカウンタが更新されるクロックに同期したクロックをリファレンスクロックとして受信して、そのリファレンスクロックに基づいて、PLLまたはDLLがクロックを作成する。
特開2008−147907号公報 特開2018−042019号公報
例えばビデオサーバ装置にブラックバースト信号を供給している装置のメンテナンスや故障によって、ブラックバースト信号入力が途切れた際には、ビデオサーバ装置において出力映像信号の乱れが発生する恐れがある。また、ブラックバースト信号入力が途切れた際にVCO発振回路がフリーランの状態となるため、ブラックバースト信号が復帰した初期にも出力映像信号の乱れが発生する可能性が高い。
本発明は、ブラックバースト信号及びPTP信号の入力が途切れた際、及び、途切れた後に復帰した際のビデオサーバ装置における出力映像信号乱れを抑制可能な参照信号生成装置及び参照信号生成方法を提供することを主な目的としている。
本発明の1つの側面による参照信号生成装置は、ブラックバースト信号を基準にPLL制御を行って第1のビデオクロック及び第1の同期信号を生成する第1の参照信号生成部と、PTP信号を基準にPLL制御を行って第2のビデオクロック及び第2の同期信号を生成する第2の参照信号生成部と、前記第1のビデオクロック、及び、前記第2のビデオクロックのうち一方を選択するビデオクロック選択部と、前記第1の同期信号、及び、前記第2の同期信号の一方を選択する同期信号選択部と、前記一方の同期信号を基準にPLL制御を行って第3のビデオクロック及び第3の同期信号を生成し、前記一方の同期信号が切り替えられた場合、同期異常を起こさない制御速度で徐々にPLL制御を行うPLL制御部と、を有する。
また本発明の1つの側面による参照信号生成方法は、ブラックバースト信号を基準にPLL制御を行って第1のビデオクロック及び第1の同期信号を生成し、PTP信号を基準にPLL制御を行って第2のビデオクロック及び第2の同期信号を生成し、前記第1のビデオクロック、及び、前記第2のビデオクロックの一方を選択し、前記第1の同期信号、及び、前記第2の同期信号の一方を選択し、前記一方の同期信号を基準にPLL制御を行って第3のビデオクロック及び第3の同期信号を生成し、前記一方の同期信号が切り替えられた場合、同期異常を起こさない制御速度で徐々にPLL制御を行う。
本発明の上記側面によれば、ブラックバースト信号及びPTP信号の入力が途切れた際、及び、途切れた後に復帰した際に、ビデオサーバ装置における出力映像信号乱れを抑制することができる。
図1は、第1の実施形態の参照信号生成装置の構成を示すブロック図である。 図2は、図1のビデオクロック選択部、同期信号選択部及びPLL制御部の第1の動作例を示す図である。 図3は、図1のビデオクロック選択部、同期信号選択部及びPLL制御部の第2の動作例を示す図である。 図4は、第1の実施形態の参照信号生成方法の動作を示すフローチャートである。 図5は、第2の実施形態の参照信号生成装置の構成を示すブロック図である。 図6は、実施形態の各部を実現するコンピュータの構成の一例を示す図である。
次に例示的な第1の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、第1の実施形態の参照信号生成装置の構成の一例を示すブロック図である。なお本実施形態の参照信号生成装置は、例えば、ビデオサーバ装置に搭載されている。
図1に示すように、参照信号生成装置1は、ブラックバースト信号を基準にPLL制御を行ってビデオクロック及び同期信号を生成する参照信号生成部(第1の参照信号生成部)11と、PTP信号を基準にPLL制御を行ってビデオクロック及び同期信号を生成する参照信号生成部(第2の参照信号生成部)12を備えている。
また参照信号生成装置1は、参照信号生成部11が生成する第1のビデオクロック、及び、参照信号生成部12が生成する第2のビデオクロック、の一方を選択するビデオクロック選択部13を備えている。ビデオクロック選択部13は、本実施形態の参照信号生成装置が搭載されているビデオサーバ装置内で使用されるビデオクロックを選択する。またメンテナンス等のため、ビデオサーバ装置内で使用されている信号が一時的に途切れた場合、ビデオクロック選択部13は、参照信号生成部11が生成する第1のビデオクロック、及び、参照信号生成部12が生成する第2のビデオクロックのうち、途切れていない信号に対応するビデオクロックに選択を切り替える。
また参照信号生成装置1は、参照信号生成部11が生成する第1の同期信号、及び、参照信号生成部12が生成する第2の同期信号、の一方を選択する同期信号選択部14を備えている。同期信号選択部14は、本実施形態の参照信号生成装置が搭載されているビデオサーバ内で使用される同期信号(以下、使用同期信号ともいう)を選択する。メンテナンス等のため、ビデオサーバ装置内で使用されている信号が一時的に途切れた場合、同期信号選択部14は、ビデオクロック選択部13と同様に、参照信号生成部11が生成する第1の同期信号、及び、参照信号生成部12が生成する第2の同期信号のうち、途切れていない信号に対応する同期信号を選択する。
また参照信号生成装置1は、ビデオサーバ内で使用される使用同期信号を基準にビデオクロックのPLL制御を行うPLL制御部15を備えている。すなわち、本発明の参照信号生成装置1は、ブラックバースト信号を基準にPLL制御を行う参照信号生成部11と、PTP信号を基準にPLL制御を行う参照信号生成部12の後段に、ビデオサーバ内で使用される使用同期信号を基準にPLL制御を行うPLL制御部15を備える。PLL制御部15には、ビデオクロック選択部13で選択されているビデオクロック、及び、同期信号選択部14で選択されている同期信号が入力される。PLL制御部15は、同期信号選択部14によって選択されている使用同期信号を基準としてPLL制御を行って、ビデオクロック(第3のビデオクロック)を生成する。またPLL制御部15は、そのビデオクロックで内部のカウンタを回して使用同期信号に同期した同期信号(第3の同期信号)を生成する。
メンテナンス等のため、使用同期信号が途切れ、途切れていない他方の同期信号に切り替えられた場合には、短時間に同期信号の位相のズレを解消させると映像乱れにつながるので、PLL制御部15は、一定のスピードで徐々に位相のズレを戻すようにPLL制御を行う。すなわち本実施形態のPLL制御部15は、同期異常を起こさない制御速度で徐々にPLL制御を行って、第3の同期信号の位相を、切り替え後の同期信号に位相を近づける。PLL制御部15は、同期信号が切り替えられた場合、使用されていた同期信号に合わせて生成されている同期信号と、切り替えられた同期信号との間に位相のズレが生じている場合、同期信号のズレ量を検出して、PLL制御部15内の例えばVCOの制御電圧を制御して、両者の同期信号の位相がほぼ一致するようになるまで徐々に調整する。
図2は、図1のビデオクロック選択部、同期信号選択部及びPLL制御部の第1の動作例を示す図である。第1の動作例は、ブラックバースト信号に同期したビデオクロック及び同期信号がビデオサーバ内で用いられている状況で、メンテナンス等のため、ブラックバースト信号が一時的に途切れる場合の動作例である。
図2に示すように、まずブラックバースト信号が一時的に途切れる前及び第1の期間においては、ブラックバースト信号に同期したビデオクロック及び同期信号が用いられている。この第1の期間には、PLL制御部15は、使用していたブラックバースト信号を基準にしてPLL制御を行って、ブラックバースト信号に同期したビデオクロック及び同期信号を生成している。
ここでメンテナンス等のため、ブラックバースト信号が一時的に途切れるとする。この場合、図2に示すように、ビデオクロック選択部13は、ビデオクロックを、PTP信号から生成されるビデオクロックに切り替える。また同期信号選択部14は、同期信号を切り替える。PLL制御部15は、第1の期間の後の第2の期間においては、第1の期間で使用していたブラックバースト信号に同期した同期信号を速やかに制御せず、そのまま継続して出力するので、PLL制御部15から出力される同期信号は、ブラックバースト信号に同期した同期信号の位相のままとなる。
その後、図2に示すように、PLL制御部15は、切り替えられたPTP信号に同期している同期信号を基準としてPLL制御を行うが、同期異常を起こさない制御速度で徐々にPLL制御を行い、同期信号の位相を、PTP信号に同期している同期信号に徐々に近づける。
図3は、図1のビデオクロック選択部、同期信号選択部及びPLL制御部の第2の動作例を示す図である。第2の動作例は、PTP信号から生成されたビデオクロック及び同期信号がビデオサーバ装置内で用いられている状況で、PTP信号が一時的に途切れる場合の動作例である。
図3に示すように、まずブラックバースト信号が一時的に途切れる前及び第1の期間においては、PTP信号に同期したビデオクロック及び同期信号が用いられている。この第1の期間には、PLL制御部15は、使用していたPTP信号を基準にしてPLL制御を行って、PTP信号に同期したビデオクロック及び同期信号を生成している。
ここでメンテナンス等のため、PTP信号が一時的に途切れるとする。この場合、図3に示すように、ビデオクロック選択部13は、ビデオクロックを、ブラックバースト信号から生成されるビデオクロックに切り替える。また同期信号選択部14は、同期信号を切り替える。PLL制御部15は、第1の期間の後の第2の期間においては、第1の期間で使用していたPTP信号に同期した同期信号を速やかに制御せず、そのまま継続して出力するので、PLL制御部15から出力される同期信号は、PTP信号に同期した同期信号の位相のままとなる。
その後、図3に示すように、PLL制御部15は、切り替えられたブラックバースト信号に同期している同期信号を基準としてPLL制御を行うが、同期異常を起こさない制御速度で徐々にPLL制御を行い、同期信号の位相を、ブラックバースト信号に同期している同期信号に徐々に近づける。
図4は、第1の実施形態の参照信号生成方法を示すフローチャートである。
まず参照信号生成部11は、ブラックバースト信号を基準にPLL制御を行ってブラックバースト信号に同期したビデオクロック及び同期信号を生成する(ステップS1)。また参照信号生成部12は、PTP信号を基準にPLL制御を行ってPTP信号に同期したビデオクロック及び同期信号を生成する(ステップS2)。そしてビデオクロック選択部13は、参照信号生成部11が生成する第1のビデオクロック、及び、参照信号生成部12が生成する第2のビデオクロックのうち、ビデオサーバ装置内で使用されている一方を選択する。また同期信号選択部14は、参照信号生成部11が生成する第1の同期信号、及び、参照信号生成部12が生成する第2の同期信号のうち、ビデオサーバ装置内で使用されている一方(使用同期信号)を選択する。またPLL制御部15は、使用同期信号を基準にPLL制御を行って使用同期信号に同期した第3のビデオクロック及び第3の同期信号を生成する(ステップS3)。
ここでブラックバースト信号とPTP信号の一方が途切れたか判断され、一方が途切れたと判断されると、ビデオクロック選択部13は、途切れていない信号に対応するビデオクロックに切り替える。また同期信号選択部14は、途切れていない信号に対応する同期信号に切り替える(ステップS4、S5)。ビデオクロック及び同期信号が切り替えられると、PLL制御部15は、第3の同期信号の位相を、同期異常が発生しない制御速度で、切り替えられた同期信号の位相に徐々に近づけるよう、PLL制御を行う(ステップS6)。
以上説明したように、本実施形態によれば、メンテナンス等のため使用されていた同期信号が途切れても、同期信号が切り替えられ、同期異常を起こすことなく、徐々に切り替え後の同期信号に同期する状態に制御される。このような構成により、映像信号の基準となる参照信号生成装置のメンテナンスや故障の際、装置から出力される映像信号において同期異常が起きることがなく、ビデオサーバ装置での映像信号出力を継続することが可能となる。
なお図1に示す第1の実施形態及び後述の他の実施形態の情報伝送システムの各構成要素は、機能単位のブロックを示している。各実施形態の情報伝送システムの各構成要素の一部又は全部は、例えば図6に示すようなコンピュータ50とプログラムとの任意の組み合わせにより実現されてもよい。コンピュータ50は、一例として、以下のような構成を含む。
・CPU(Central Processing Unit)51
・ROM(Read Only Memory)52
・RAM(Random Access Memory)53
・RAM53にロードされるプログラム54
・プログラム54を格納する記憶装置55
・記録媒体56の読み書きを行うドライブ装置57
・通信ネットワーク59と接続する通信インタフェース58
・データの入出力を行う入出力インタフェース60
・各構成要素を接続するバス61
各実施形態の各構成要素は、これらの機能を実現するプログラム54をCPU51が取得して実行することで実現される。例えば、図1の参照信号生成装置の例では、参照信号生成部11は、プログラム54を取得したCPU51が、プログラム54に基づき、ブラックバースト信号を基準にPLL制御を行ってビデオクロック及び同期信号を生成する処理を実行することで機能が実現されてもよい。
また参照信号生成部12は、プログラム54を取得したCPU51が、プログラム54に基づき、PTP信号を基準にPLL制御を行ってビデオクロック及び同期信号を生成する処理を実行することで機能が実現されてもよい。
またビデオクロック選択部13は、プログラム54を取得したCPU51が、プログラム54に基づき、第1のビデオクロック及び第2のビデオクロックの一方が途切れたと検知すると、途切れていない他方のビデオクロックを選択する処理を実行することで機能が実現されてもよい。
また同期信号選択部14は、プログラム54を取得したCPU51が、プログラム54に基づき、第1の同期信号及び第2の同期信号の一方が途切れたと検知すると、使用されている使用同期信号を選択する処理を実行することで機能が実現されてもよい。
またPLL制御部15は、プログラム54を取得したCPU51が、プログラム54に基づき、一方の同期信号を基準にPLL制御を行って第3のビデオクロック及び第3の同期信号を生成する処理、及び、一方の同期信号が切り替えられた場合、同期異常を起こさない制御速度で徐々にPLL制御を行う処理、を実行することで機能が実現されてもよい。
各実施形態の各構成要素の機能を実現するプログラム54は、例えば、予め記憶装置55やROM52やRAM53に格納されており、必要に応じてCPU51が読み出すように構成されてもよい。またプログラム54は、通信ネットワーク59を介してCPU51に供給されてもよいし、予め記録媒体56に格納されており、ドライブ装置57が当該プログラムを読み出してCPU51に供給してもよい。
次に第2の実施形態について説明する。図5は第2の実施形態の参照信号生成装置の構成を示すブロック図である。図5に示すように、本実施形態の参照信号生成装置2の参照信号生成部21は、ブラックバースト信号を水平同期信号と垂直同期信号に分離する同期分離回路211を備える。また参照信号生成部21は、制御信号に応じて発振周波数を制御可能なVCO213と、水平同期信号と垂直同期信号を基準としてVCO213にPLL制御を行う位相比較器212を備える。またブラックバースト信号に同期したビデオクロックがVCO213から出力され、ブラックバースト信号に同期した同期信号が位相比較器212から出力される。
また参照信号生成部22は、PTP信号が入力されフレーム同期信号(垂直同期信号)と時刻カウンタ値を抽出するパケット分離回路221を備える。また参照信号生成部22は、制御信号に応じて発振周波数を制御可能なVCO223と、フレーム同期信号と時刻カウンタ値を基準としてVCO223にPLL制御を行う位相比較器222を備える。またPTP信号に同期したビデオクロックがVCO223から出力され、PTP信号に同期した同期信号が位相比較器222から出力される。
なお本実施形態のビデオクロック選択部13は、第1の実施形態と同様であり、参照信号生成部11が生成する第1のビデオクロック、及び、参照信号生成部12が生成する第2のビデオクロック、のうちビデオサーバ装置内で使用されるビデオクロックを選択する。ビデオクロック選択部13は、位相比較器212及び222から出力される同期信号を検出する。なおビデオクロックが例えば74.25MHzの場合、水平同期信号はビデオクロックで2200クロック後にLOWに落ちる。前回の水平同期信号から2200クロックの前後に水平同期信号がLOWに落ちなければビデオクロック選択部13は同期信号が途切れたと判断する。ビデオクロック選択部13は、同期信号が途切れたと判断すると、参照信号生成部11が生成する第1のビデオクロック、及び、参照信号生成部12が生成する第2のビデオクロックのうち、途切れていないビデオクロックに切り替える。
また本実施形態の同期信号選択部14も第1の実施形態と同様であり、参照信号生成部11が生成する第1の同期信号、及び、参照信号生成部12が生成する第2の同期信号、のうちビデオサーバ装置内で使用される同期信号を選択する。また、使用同期信号が途切れたと判断すると、同期信号選択部14は、参照信号生成部11が生成する第1の同期信号、及び、参照信号生成部12が生成する第2の同期信号のうち、途切れていない同期信号に切り替える。
また本実施形態のPLL制御部25は、制御信号に応じて発振周波数を制御可能なVCO252と、ビデオサーバ装置内で使用されている使用同期信号を基準としてVCO252にPLL制御を行う位相比較器251を備えて構成される。位相比較器251には、ビデオクロック選択部13で選択されているビデオクロック、及び、同期信号選択部14で選択されている同期信号が入力される。位相比較器251は、使用同期信号の位相を基準にビデオクロックのPLL制御を行い、同期信号選択部14によって選択されている使用同期信号を基準としてPLL制御を行い、VCO252はビデオクロック(第3のビデオクロック)を生成する。
例えば図2のように、ブラックバースト信号に同期した同期信号が途切れたと判断すると、ビデオクロック選択部13は、位相比較器251に与えるクロックを、PTP信号に同期したビデオクロックに切り替える。同期信号選択部14は、同期信号を、PTP信号に同期した同期信号に切り替える。このときPLL制御部25で生成されるビデオクロックと位相は異なるが周波数自体は同じなので、切り替え前後でVCO152から生成されるビデオクロック周波数は変化しない。また切り替え前後で位相比較器251の内部のカウンタにより生成される第3の同期信号の位相は変化せず、同期異常を起こすことはない。
そしてPLL制御部25は、PTP信号に同期した同期信号を基準としてVCO252のPLL制御を開始する。しかしながら途切れていない他方の同期信号に切り替えられた場合に、短時間に位相のズレを解消させると映像乱れにつながるので、位相比較器251は、制御電圧を調整して、一定のスピードで位相のズレを戻すようにPLL制御電圧を徐々に制御する。ここで「徐々に制御する」とは、ビデオクロックの規格の範囲内でビデオクロックの周波数を変動させるようPLL制御電圧を調整することを言う。例えば、位相比較器251が例えばフライホイールカウンタを備え、フライホイールカウンタのカウント値が所定の数値となるタイミングで、PLL制御電圧を一定の割合で加算・減算して第3の同期信号の位相を制御する。このことで位相比較器251は、ビデオクロックが規格内に入る範囲でPLL制御を行うことができる。
また図3のように、PTP信号に同期した同期信号が途切れたと判断すると、ビデオクロック選択部13は、位相比較器251に与えるクロックを、ブラックバースト信号に同期したビデオクロックに切り替える。同期信号選択部14は、同期信号を、ブラックバースト信号に同期した同期信号に切り替える。このときPLL制御部25で生成されるビデオクロックと位相は異なるが周波数自体は同じなので、切り替え前後でVCO152から生成されるビデオクロック周波数は変化しない。また切り替え前後で位相比較器251の内部のカウンタにより生成される第3の同期信号の位相は変化せず、同期異常を起こすことはない。
そしてPLL制御部25は、ブラックバースト信号に同期した同期信号を基準としてVCO252のPLL制御を開始する。上述のように、途切れていない他方の同期信号に切り替えられた場合に、短時間に位相のズレを解消させると映像乱れが発生する。このため位相比較器251は、上述のようにフライホイールカウンタが所定の値の時に、PLL制御電圧を一定の割合で加算・減算することで位相比較器251は、ビデオクロックが規格内に入る範囲でPLL制御を行い、一定のスピードで位相のズレを戻すようにPLL制御電圧を徐々に制御する。
以上説明した第2の実施形態によっても、メンテナンス等のため使用されていた同期信号が途切れても、同期信号が切り替えられ、同期異常を起こすことなく、徐々に切り替え後の同期信号に同期する状態に制御される。このような構成により、映像信号の基準となる参照信号生成装置のメンテナンスや故障の際、装置から出力される映像信号において同期異常が起きることがなく、ビデオサーバ装置での映像信号出力を継続することが可能となる。
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
1、2 参照信号生成装置
11、12、21、22 参照信号生成部
13 ビデオクロック選択部
14 同期信号選択部
15 PLL制御部
211 同期分離回路
212、222、251 位相比較器
213、223、252 VCO
221 パケット分離回路

Claims (8)

  1. ブラックバースト信号を基準にPLL制御を行って第1のビデオクロック及び第1の同期信号を生成する第1の参照信号生成部と、
    PTP信号を基準にPLL制御を行って第2のビデオクロック及び第2の同期信号を生成する第2の参照信号生成部と、
    前記第1のビデオクロック、及び、前記第2のビデオクロックのうち一方を選択するビデオクロック選択部と、
    前記第1の同期信号、及び、前記第2の同期信号の一方を選択する同期信号選択部と、
    前記一方の同期信号を基準にPLL制御を行って第3のビデオクロック及び第3の同期信号を生成し、前記一方の同期信号が切り替えられた場合、同期異常を起こさない制御速度で徐々にPLL制御を行うPLL制御部と、
    を有する参照信号生成装置。
  2. 前記選択制御部は、フライホイールカウンタを有し、前記フライホイールカウンタのカウント値が所定の数値となるタイミングで、前記第3の同期信号の位相を制御する、
    請求項1に記載の参照信号生成装置。
  3. 前記選択制御部は、ビデオクロックの周波数変動の規格内で前記第3のビデオクロックの周波数を制御する、請求項1に記載の参照信号生成装置。
  4. 前記第1の参照信号生成部は、
    前記ブラックバースト信号を水平同期信号と垂直同期信号に分離する同期分離回路と、
    第1の制御信号に応じて発振周波数を制御可能な第1の電圧制御発振器と、
    前記水平同期信号と前記垂直同期信号を基準として前記第1の電圧制御発振器にPLL制御を行う位相比較器と、
    を有する請求項1から3のいずれかに記載の参照信号生成装置。
  5. 前記第2の参照信号生成部は、
    前記PTP信号が入力されフレーム同期信号と時刻カウンタ値を抽出するパケット分離回路と、
    第2の制御信号に応じて発振周波数を制御可能な第2の電圧制御発振器と、
    前記フレーム同期信号と時刻カウンタ値を基準として前記第2の電圧制御発振器にPLL制御を行う位相比較器と、
    を有する請求項1から4のいずれかに記載の参照信号生成装置。
  6. 前記PLL制御部は、第3の制御信号に応じて発振周波数を制御可能な第3の電圧制御発振器と、使用されている使用同期信号を基準として第3の電圧制御発振器にPLL制御を行う第3の位相比較器と、
    を有する請求項1から5のいずれかに記載の参照信号生成装置。
  7. ブラックバースト信号を基準にPLL制御を行って第1のビデオクロック及び第1の同期信号を生成し、
    PTP信号を基準にPLL制御を行って第2のビデオクロック及び第2の同期信号を生成し、
    前記第1のビデオクロック、及び、前記第2のビデオクロックのうち一方を選択し、
    前記第1の同期信号、及び、前記第2の同期信号の一方を選択し、
    前記一方の同期信号を基準にPLL制御を行って第3のビデオクロック及び第3の同期信号を生成し、
    前記一方の同期信号が切り替えられた場合、同期異常を起こさない制御速度で徐々にPLL制御を行う、
    参照信号生成方法。
  8. コンピュータに、
    ブラックバースト信号を基準にPLL制御を行って第1のビデオクロック及び第1の同期信号を生成する処理と、
    PTP信号を基準にPLL制御を行って第2のビデオクロック及び第2の同期信号を生成する処理と、
    前記第1のビデオクロック、及び、前記第2のビデオクロックのうち一方を選択する処理と、
    前記第1の同期信号、及び、前記第2の同期信号の一方を選択する処理と、
    前記一方の同期信号を基準にPLL制御を行って第3のビデオクロック及び第3の同期信号を生成する処理と、
    前記一方の同期信号が切り替えられた場合、同期異常を起こさない制御速度で徐々にPLL制御を行う処理と、
    を実行させるプログラム。
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