JP5096882B2 - 発泡樹脂積層板の製造方法 - Google Patents

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本発明は、発泡樹脂積層板の製造方法に関する技術分野に属するものであり、より詳細には、硬質層と硬質層との間に発泡樹脂層を有する発泡樹脂積層板の製造方法に関する技術分野に属するものである。
特開平5−38776号公報には、金属板に未発泡状態の発泡可能樹脂を塗布し、恒温槽にて加熱して前記発泡可能樹脂を発泡させて発泡樹脂層と成し、これにより防火性複合断熱パネルを得ることが記載されている。
特開平5−293918号公報には、基材シート上に発泡剤を含有する熱可塑性樹脂のペーストを塗布し加熱して化粧用シートを得、これを金属板上にラミネートして積層板を得、この積層板をオーブンで加熱して前記熱可塑性樹脂を発泡させて発泡樹脂層と成し、これにより化粧金属板を得ることが記載されている。
特開2004−42649号公報には、加熱により発泡温度にて発泡される未発泡状態の発泡可能樹脂と硬質板とを積層し、これを加熱して前記発泡可能樹脂を発泡させて発泡樹脂層と成し、これにより発泡樹脂積層防音板を得ることが記載されている。
特開平5−38776号公報 特開平5−293918号公報 特開2004−42649号公報
前記公報に記載の方法においては、金属板上に未発泡状態の発泡可能樹脂を有する積層体を恒温槽やオーブンで加熱して前記熱可塑性樹脂を発泡させて発泡樹脂層と成すようにしている。このように恒温槽やオーブンで加熱する場合、時間がかかり、また、加熱雰囲気の分布によって発泡状態にもバラツキが生じやすい。遠赤外線加熱により加熱すると、所要加熱時間を短縮し得、また、発泡状態のバラツキが生じ難くなる。即ち、所要加熱時間(発泡時間)を短縮すると共に、均一に発泡させるために、発泡のための加熱方法として遠赤外線加熱による加熱方法の適用が好適と考えられる。
このような金属板上に未発泡状態の発泡可能樹脂を有する積層体の場合は、樹脂が熱線吸収率を適度に有するため、遠赤外線加熱により該発泡可能樹脂を発泡させることができると考えられる。しかしながら、アルミニウム板などの金属板と金属板との間に未発泡状態の発泡可能樹脂の層を有する積層板の場合は、表面の熱線吸収率が極めて小さいため、遠赤外線加熱により該発泡可能樹脂を発泡させることは難しい。
なお、このような積層板の場合、恒温槽やオーブンで加熱すると発泡させることはできるが、加熱雰囲気の分布によって発泡状態にもバラツキが生じやすい。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、硬質層と硬質層との間に発泡樹脂層を有する発泡樹脂積層板の製造に際し、硬質層と硬質層との間にある未発泡状態の発泡可能樹脂の層の加熱方法として遠赤外線加熱による加熱方法を適用でき、この遠赤外線加熱により前記発泡可能樹脂を発泡させることができる発泡樹脂積層板の製造方法を提供しようとするものである。
本発明者らは、上記目的を達成するため、鋭意検討した結果、本発明を完成するに至った。本発明によれば上記目的を達成することができる。
このようにして完成され上記目的を達成することができた本発明は、発泡樹脂積層板の製造方法に係わり、請求項1〜記載の発泡樹脂積層板の製造方法(第1〜発明に係る発泡樹脂積層板の製造方法)であり、それは次のような構成としたものである。
即ち、請求項1記載の発泡樹脂積層板の製造方法は、硬質層と硬質層との間に発泡樹脂層を有する発泡樹脂積層板の製造方法であって、硬質層と硬質層との間に未発泡状態の発泡可能樹脂の層を有する積層板を作製し、遠赤外線吸収性および伝熱性を有する遠赤外線吸収伝熱層を前記硬質層に接触させる前に帯電させ、しかる後、前記積層板の片方または両方の硬質層の表面に前記帯電させた遠赤外線吸収伝熱層を接触させて設け、遠赤外線加熱を行って前記発泡可能樹脂を発泡させて発泡樹脂層と成すことを特徴とする発泡樹脂積層板の製造方法である〔第1発明〕。
請求項2記載の発泡樹脂積層板の製造方法は、前記遠赤外線吸収伝熱層が樹脂シート、ゴムシートまたは遠赤外線吸収性のある金属板またはこれらの複合板からなる請求項1記載の発泡樹脂積層板の製造方法である〔第2発明〕。
請求項3記載の発泡樹脂積層板の製造方法は、前記硬質層がアルミニウム板または鋼板よりなる請求項1または2記載の発泡樹脂積層板の製造方法である〔第3発明〕。
請求項4記載の発泡樹脂積層板の製造方法は、前記遠赤外線吸収伝熱層の重量が0.1 〜10mg/mm2 である請求項1〜3のいずれかに記載の発泡樹脂積層板の製造方法である〔第4発明〕
請求項記載の発泡樹脂積層板の製造方法は、遠赤外線加熱を行って前記発泡可能樹脂を発泡させて発泡樹脂層と成した後、前記遠赤外線吸収伝熱層を除去する請求項1〜のいずれかに記載の発泡樹脂積層板の製造方法である〔第発明〕。
請求項記載の発泡樹脂積層板の製造方法は、前記硬質層表面の波長4500nmでの反射率が0.85〜1.0である請求項1〜のいずれかに記載の発泡樹脂積層板の製造方法である〔第発明〕。
本発明に係る発泡樹脂積層板の製造方法によれば、硬質層と硬質層との間に発泡樹脂層を有する発泡樹脂積層板の製造に際し、硬質層と硬質層との間にある未発泡状態の発泡可能樹脂の層の加熱方法として遠赤外線加熱による加熱方法を適用でき、この遠赤外線加熱により前記発泡可能樹脂を発泡させることができる。また、遠赤外線吸収伝熱層を硬質層に接触させる前に帯電させ、しかる後、硬質層に接触させると、遠赤外線吸収伝熱層と硬質層との密着性が増し、ひいては、発泡時間を短縮できる。つまり、本発明によると、硬質層表面が遠赤外線吸収率の極めて小さいアルミニウム板であっても、好適に発泡させることができ、また、遠赤外線吸収伝熱層は発泡樹脂積層板を加熱発泡後、取り外し可能に設けることができるため、発泡樹脂積層板の表面を赤外線吸収率の極めて小さい状態に簡単に容易に戻すことができる。このため、例えば、発泡樹脂積層板を自動車のエンジン排気管などの熱源近傍の部材に用いる場合においても、本発明の発泡樹脂積層板は、赤外線吸収率の極めて小さいものとでき、熱源からの輻射熱による加熱劣化を抑えることができる。
本発明に係る発泡樹脂積層板の製造方法は、前述のように、硬質層と硬質層との間に発泡樹脂層を有する発泡樹脂積層板の製造方法であって、硬質層と硬質層との間に未発泡状態の発泡可能樹脂の層を有する積層板を作製し、この積層板の片方または両方の硬質層の表面に遠赤外線吸収性および伝熱性を有する遠赤外線吸収伝熱層を接触させて設け、遠赤外線加熱を行って前記発泡可能樹脂を発泡させて発泡樹脂層と成すことを特徴とする発泡樹脂積層板の製造方法である。
上記遠赤外線吸収伝熱層は遠赤外線吸収性および伝熱性を有しており、積層板の硬質層の表面に接触している。よって、上記遠赤外線加熱の際、上記遠赤外線吸収伝熱層は遠赤外線を吸収し、硬質層へ伝熱し、硬質層から未発泡状態の発泡可能樹脂の層に伝熱し、これにより該発泡可能樹脂を加熱して発泡させることができる。なお、硬質層と未発泡状態の発泡可能樹脂の層との間に上記以外の層がある場合には、この層を介して未発泡状態の発泡可能樹脂の層に伝熱する。
従って、本発明に係る発泡樹脂積層板の製造方法によれば、硬質層と硬質層との間に発泡樹脂層を有する発泡樹脂積層板の製造に際し、硬質層と硬質層との間にある未発泡状態の発泡可能樹脂の層の加熱方法として遠赤外線加熱による加熱方法を適用でき、この遠赤外線加熱により前記発泡可能樹脂を発泡させることができる。
なお、上記遠赤外線吸収伝熱層は遠赤外線加熱による発泡後は外す。これにより、発泡樹脂積層板が得られる。遠赤外線加熱による発泡の際、上記遠赤外線吸収伝熱層は積層板の硬質層の表面に伝熱可能な程度に接触していればよく、塗装等のように強力に密着している必要はない。上記遠赤外線吸収伝熱層が積層板の硬質層表面に強力に密着しておらず、積層板の硬質層表面に伝熱可能な程度に接触している場合、遠赤外線加熱による発泡後は簡単に外すことができ、このため、硬質層の素地をそのまま生かした発泡樹脂積層板が得られる。
硬質層と硬質層との間に未発泡状態の発泡可能樹脂の層を有する積層板を恒温槽やオーブンで加熱する場合に比較すると、本発明に係る発泡樹脂積層板の製造方法の場合は、熱吸収+伝熱効果が高いため、所要加熱時間(発泡時間)を短縮し得、また、温度のバラツキが小さくて発泡状態のバラツキが生じ難くなる。
本発明に係る発泡樹脂積層板の製造方法において、遠赤外線吸収伝熱層とは、遠赤外線吸収性および伝熱性を有する層のことである。この遠赤外線吸収伝熱層としては、樹脂シート、ゴムシートまたは遠赤外線吸収性のある金属板またはこれらの複合板を挙げることができる。この遠赤外線吸収伝熱層としては、例えば、耐熱ゴムシートや塗装したアルミ板(例えば黒色)を挙げることができ、また、遠赤外線吸収伝熱層に粘着性と耐久性を与えるために両者を併せて積層したものを挙げることができる。更に、強化繊維で補強したゴムシートも挙げることができる。より具体的には、樹脂系の遠赤外線吸収伝熱層としては、フッ素系、アクリル系、シリコン系の耐熱性高分子シート、発泡温度以上の融点をもつ樹脂、耐熱性マスキングテープなどの耐熱性を有したものがあり、また、密着性を高めるために更に粘着性を有したものを挙げることができる。金属系の遠赤外線吸収伝熱層としては、耐熱塗料の塗装やブラスト処理、アルマイト処理等による粗面化をしたアルミ板、鋼板、銅板等がある。また、剛性と密着性を付与するために金属表面に耐熱高分子層を有したものも挙げることができる。なお、遠赤外線吸収伝熱層の遠赤外線吸収性および伝熱性は優れているほど望ましいが、そのレベルは特には限定されず、上記例示の遠赤外線吸収伝熱層と同等もしくはその前後のレベルの遠赤外線吸収性および伝熱性を有するものであれば充分である。
本発明に係る発泡樹脂積層板の製造方法において、硬質層としては、金属板に限定されず、樹脂板を用いることができる。この金属板としては、アルミニウム板または鋼板を挙げることができる。アルミニウム板とは、純アルミニウム板に限定されず、各種アルミニウム合金板などを含み、鋼板とは、ステンレス、めっき鋼板などを含む。なお、硬質層が金属板の場合、本発明に係る発泡樹脂積層板の製造方法での発泡樹脂積層板は発泡樹脂積層金属板ともいうことができる。
遠赤外線加熱による発泡の際には、硬質層と硬質層との間の発泡可能樹脂が軟化しているため、遠赤外線吸収伝熱層が重すぎると、発泡を阻害し、発泡倍率の低下や気泡の破壊を招く恐れがある。このため、発泡を阻害しない重量であることが望ましい。また、逆に重量が軽すぎても硬質層表面への密着性が低下して遠赤外線吸収伝熱層から硬質層への伝熱量が低下する。かかる点から、遠赤外線吸収伝熱層の重量は0.1 〜10mg/mm2 であることが望ましい。この場合、発泡が阻害されることなく、発泡をより良好に行うことができ、また、硬質層表面への密着性がよくて遠赤外線吸収伝熱層から硬質層への伝熱をより良好に行うことができる。
遠赤外線吸収伝熱層から硬質層へ効率よく熱を伝えるためには、遠赤外線吸収伝熱層と硬質層との密着性を高める方がよい。そこで、硬質層と硬質層との間に未発泡状態の発泡可能樹脂の層を有する積層板を作製する前に遠赤外線吸収伝熱層を硬質層に貼り付けてもよく、また、積層板を作製すると同時に遠赤外線吸収伝熱層を硬質層に貼り付けてもよい。
遠赤外線吸収伝熱層を硬質層に接触させる前に帯電させ、しかる後、硬質層に接触させると、遠赤外線吸収伝熱層と硬質層との密着性が増し、ひいては、発泡時間を短縮できる。また、加熱発泡後には遠赤外線吸収伝熱層を容易に取り除くことができ、硬質層の表面を汚染することがなく、硬質層の素地をそのまま生かした発泡樹脂積層板が得られる。このように遠赤外線吸収伝熱層を帯電させる方法、即ち、静電気を用いた方法であれば、遠赤外線吸収伝熱層が軽量であってもよく、遠赤外線吸収伝熱層の重量としては0.1 mg/mm2 以上である必要はない。ただし、上記方法では遠赤外線吸収伝熱層が帯電する必要があるため、遠赤外線吸収伝熱層は電気抵抗値が充分に高いことが必要である。遠赤外線吸収伝熱層として金属を用いた場合や、樹脂であってもカーボン等の電気抵抗値を下げる顔料が添加されて電気抵抗値が低い場合、上記方法は利用できない。
遠赤外線吸収伝熱層は必要な箇所のみに設けて部分的に発泡を促すような方法も採用することができる。また、積層板の両方の硬質層に遠赤外線吸収伝熱層を設けてもよいし、片方の硬質層のみに遠赤外線吸収伝熱層を設けてもよい。片方の硬質層のみに遠赤外線吸収伝熱層を設けた場合は、片面からの遠赤外線加熱を行えばよい。遠赤外線加熱とは狭義には波長が4000nm以上の電磁波を用いることを指すが、これに限定されるものではなく赤外線のうち波長の比較的長い電磁波による加熱全般をいう。
未発泡状態の発泡可能樹脂は、マトリックスの樹脂と発泡性成分(発泡剤)を含有するものである。このマトリックスの樹脂としては、ポリオレフィン系、ポリスチレン系、ポリウレタン系等があるが、その他、ポリエステル系、EVA 系、PVC 系等もある。このポリオレフィン系の樹脂としては、ポリエチレン樹脂、ポリオレフィン樹脂、EPR 、EPDM等がある。ポリスチレン系の樹脂としては、ポリスチレン樹脂、熱可塑性エラストマー、ABS 樹脂、AS樹脂等がある。これらの樹脂は熱可塑性樹脂であり、加熱により軟化し、可塑性が高くなる性質がある。なお、未発泡状態の発泡可能樹脂は、より詳細には、加熱により発泡温度にて発泡される未発泡状態の発泡可能樹脂ということができる。
発泡性成分(発泡剤)としては、有機発泡剤、無機発泡剤のいずれも使用可能である。有機発泡剤としては、例えば、アゾ化合物、ニトロソ化合物、スルホニルヒドラジド化合物、その他の化合物などの使用が可能であり、具体的には、アゾジカルボンアミド、アゾジカルボン酸バリウム、アゾビスイソブチロニトリル、N,N’−ジニトロソペンタメチレンテトラミン、p−トルエンスルホニルヒドラジド、p,p’−オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド)、ヒドラゾジカルボンアミド、ジフェニルスルホン−3,3−ジスルホニルヒドラジド、p−トルエンスルホニルセミカルバジド、トリヒドラジノトリアジン、ビウレアなどが挙げられる。無機発泡剤としては、炭酸水素ナトリウム、炭酸亜鉛など、さらには熱膨張性マイクロカプセルなどが挙げられる。これらの発泡性成分の中でも、120℃以上、より好ましくは150℃以上に加熱することにより発泡するものが好ましい。マトリクスポリマーには、積層板の使用環境温度より十分高い温度に融点を持つ者が選択されるが、この融点よりも20℃程度高い温度に発泡剤の発泡温度を設定する必要があるためである。なお、上記発泡性成分は1種を単独で使用してもよく、また、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
本発明に係る発泡樹脂積層板の製造方法において、硬質層と硬質層との間に発泡樹脂層を有する発泡樹脂積層板は、硬質層と硬質層との間に発泡樹脂層のみを有する発泡樹脂積層板に限定されず、硬質層と硬質層との間に発泡樹脂層および該発泡樹脂層以外の層を有する発泡樹脂積層板も含まれる。後者の発泡樹脂層以外の層を有する発泡樹脂積層板の場合、発泡樹脂層以外の層は一層に限定されず、二層以上の場合も含まれ、また、発泡樹脂層は一層に限定されず、二層以上の場合も含まれる。発泡樹脂層以外の層としては、硬質層と発泡樹脂層を熱融着させるための接着フィルムなどが例示される。
本発明に係る発泡樹脂積層板の製造方法において、遠赤外線加熱を行って前記発泡可能樹脂を発泡させて発泡樹脂層と成した後、前記遠赤外線吸収伝熱層を除去することができる。
また、本発明に係る発泡樹脂積層板の製造方法は、前記伝熱層を発泡樹脂積層板から加熱発泡後容易に取り除くことができるため、例えば、硬質層の反射率が0.85〜1.0であるような、遠赤外線加熱では極めて加熱しにくいものにも適用できる。このような反射率であるものは、伝熱層を取り除いた後、熱源近傍の部材へ利用できるため、本発明の効果が得やすい発泡樹脂積層板である。
本発明の実施例および比較例を以下説明する。なお、本発明はこの実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に含まれる。
〔例1〕
例1に係る発泡樹脂積層板の製造方法を図1に示す。この図1からわかるように、3種類の製造方法〔(A), (B), (C) 〕により発泡樹脂積層板を製造した。
製造方法(A) は、アルミニウム板(硬質層の一種に相当)1とアルミニウム板2との間に未発泡状態の発泡可能樹脂の層3を有する積層板4を作製し、この積層板4をそのまま遠赤外線により加熱して前記発泡可能樹脂を発泡させようとする方法である。この場合、発泡温度に達するのに大変長時間を要する。
製造方法(B) は、上記と同様の積層板4の両方(アルミニウム板1およびアルミニウム板2)の表面に、塗料を塗布して遠赤外線吸収性および伝熱性を有する遠赤外線吸収伝熱層5を形成した後、遠赤外線加熱を行って前記発泡可能樹脂を発泡させようとする方法である。この場合、製造方法(A) の場合よりも、発泡温度に達するまでの時間が短く、また、温度バラツキが小さくて発泡状態のムラが小さい。しかし、積層板の用途が熱源近傍に設置するものの場合は、発泡の後、塗料を剥がす必要があり、塗料を剥がすとアルミニウム素地の光沢が失われてしまう。また、塗料を塗布や塗料を剥がす工程が必要であると共に、それら工程によるコスト上昇を招く。なお、付番の6は発泡樹脂層を示すものである。
製造方法(C) は、上記と同様の積層板4の両方(アルミニウム板1およびアルミニウム板2)の表面に、遠赤外線吸収伝熱層として黒色耐熱ゴム7及び8を接触させて設けた後、遠赤外線加熱を行って前記発泡可能樹脂を発泡させようとする方法である。この場合、製造方法(A) の場合よりも、発泡温度に達するまでの時間が短く、また、温度バラツキが小さくて発泡状態のムラが小さい。また、発泡の後、黒色耐熱ゴムを外すと、アルミニウム素地の光沢があり、製造方法(B) の場合のようなアルミニウム素地の光沢が失われてしまうことはない。なお、付番の9は発泡樹脂層を示すものである。
〔例2〕
例2に係る発泡樹脂積層板の製造方法を図2に示す。この図2からわかるように、アルミニウム板1とアルミニウム板2との間に未発泡状態の発泡可能樹脂の層3を有する積層板4を作製すると同時に、アルミニウム板1およびアルミニウム板2の表面に遠赤外線吸収伝熱層10及び11を粘着テープにより貼り付け、しかる後、遠赤外線加熱を行って前記発泡可能樹脂を発泡させた。この場合、例1の製造方法(C) の場合と同様、発泡温度に達するまでの時間が短く、また、温度バラツキが小さくて発泡状態のムラが小さい。また、発泡の後、遠赤外線吸収伝熱層10及び11は簡単に外すことができ、これを外すとアルミニウム素地の光沢があり、製造方法(B) の場合のようなアルミニウム素地光沢が失われてしまうことはない。なお、付番の12は発泡樹脂層を示すものである。図中での伝熱層は遠赤外線吸収伝熱層のことである。
〔例3〕
硬質層と硬質層との間に未発泡状態の発泡可能樹脂の層を有する積層板を作製し、この積層板の両方の硬質層の表面に遠赤外線吸収伝熱層を接触させて設けた後、遠赤外線加熱を行って前記発泡可能樹脂を発泡させて発泡樹脂層と成し、この後、遠赤外線吸収伝熱層を外して発泡樹脂積層板を得た。
このとき、硬質板としてアルミニウム板(1200-O, t0.15) を用い、未発泡状態の発泡可能樹脂層として常圧2次発泡ポリプロピレン(シート状)を用い、遠赤外線吸収伝熱層としてフッソ系耐熱ゴム(t0.3)で黒色のもの、白色のもの、あるいは、黒色塗装アルミニウム板(t0.15 )を用いた。硬質板と前記発泡可能樹脂層とは熱融着フィルムにより接着した。
遠赤外線加熱は次のようにして行った。図3に示すように、硬質層(アルミニウム板)と硬質層(アルミニウム板)との間に未発泡状態の発泡可能樹脂の層(常圧2次発泡ポリプロピレンのシート)を有する積層板20の上面および下面に遠赤外線吸収伝熱層21,22を接触させて設けたものの上方および下方に遠赤外線セラミックヒーター(坂口電熱株式会社製)23,24を設けて遠赤外線加熱を行った。遠赤外線セラミックヒーターの遠赤外線セラミック板と加熱対象物との距離は図3に示す通りである。
一方、上記と同様の積層板を作製し、この積層板のいずれの面にも遠赤外線吸収伝熱層を設けない状態で、上記と同様の方法により遠赤外線加熱を行って前記発泡可能樹脂を発泡させて発泡樹脂層と成し、発泡樹脂積層板を得た。
この遠赤外線吸収伝熱層を設けない状態で遠赤外線加熱を行った場合は、発泡させるのに大変長時間を要し、また、発泡状態のムラが大きい。これに対し、前記の遠赤外線吸収伝熱層を設けた状態で遠赤外線加熱を行った場合は、短時間で発泡させることができ、また、均一に発泡し、発泡状態のムラが小さかった。
〔例4〕
図4に示すように、A4サイズのアルミニウム板(t0.15)2枚(付番25,26)の間に熱電対27を挟んだ状態で取り付け、このアルミニウム板25の上面およびアルミニウム板26の下面に遠赤外線吸収伝熱層を接触させて設け、遠赤外線加熱を行ってアルミニウム板の温度の径時変化(平均値とバラツキ)を調べた。このとき、遠赤外線加熱は例3の場合と同様の遠赤外線セラミックヒーターを用いて行った。遠赤外線セラミックヒーターの遠赤外線セラミック板23とアルミニウム板25の上面との距離、遠赤外線セラミック板24とアルミニウム板26の下面との距離は、いずれも、50mmとした。遠赤外線吸収伝熱層としては、フッソ系耐熱ゴム(t0.3)で黒色のもの、白色のもの、あるいは、黒色塗装アルミニウム板(t0.15 )を用いた。
また、上記と同様にA4サイズのアルミニウム板2枚の間に熱電対27を挟んだ状態で取り付け、遠赤外線吸収伝熱層を設けることなく、この状態で上記と同様の方法により遠赤外線加熱を行ってアルミニウム板の温度の径時変化(平均値とバラツキ)を調べた。
上記アルミニウム板の温度の径時変化の測定結果を図5に示す。図5の(A) は、各位置での温度の平均値の径時変化を示すものである。図5の(B) は、各位置での温度の最大値と最小値との差(バラツキ)の径時変化を示すものである。
この図5の(A) 、(B) からわかるように、前者の遠赤外線吸収伝熱層を設けた場合は、後者の遠赤外線吸収伝熱層を設けない場合に比較し、アルミニウム板の温度の上昇速度が極めて速くて、遠赤外線加熱の開始時点から230℃(発泡剤の分解温度に相当)になるまでの時間が著しく短く、また、230℃になった時点での温度のバラツキが極めて小さい。
なお、前者の遠赤外線吸収伝熱層を設けた場合において、遠赤外線吸収伝熱層の種類によってアルミニウム板の温度の上昇速度も230℃になった時点での温度のバラツキの程度もほとんど差異がない。
〔例5〕
遠赤外線吸収伝熱層として、中興化成工業製のテフロンシート(t0.1mm)、または、前記テフロンシートを帯電させたものを用いた。(なお、テフロンは登録商標である。以下、同様。)
前記テフロンシートの帯電は、SIMCO 社製の直流高電圧発生装置CH-20 を使用して行った。このとき、帯電条件としては電圧を20kVとし、チャージングバーと対象物(テフロンシート)との距離は60mmとした。
硬質層と硬質層との間に未発泡状態の発泡可能樹脂の層を有する積層板の両方の硬質層の表面に、上記遠赤外線吸収伝熱層(テフロンシート、または、帯電させたテフロンシート)を接触させて設けた後、遠赤外線加熱を行って前記発泡可能樹脂を発泡させた。そして、発泡層(0.9mm )が3倍(2.7mm )になった時点までの時間を測定した。このとき、遠赤外線加熱は遠赤外線セラミックヒーターを用いて行った。遠赤外線セラミックヒーターの遠赤外線セラミック板と積層板の硬質層表面との距離は100mm である。遠赤外線セラミックヒーターの電圧は250 Vである。
上記測定の結果、遠赤外線吸収伝熱層としてテフロンシート(帯電させていない)を用いた場合、発泡層が3倍になるのに必要な時間は8分間であり、これに対し、遠赤外線吸収伝熱層として帯電させたテフロンシートを用いた場合、発泡層が3倍になるのに必要な時間は6分30秒間であり、発泡時間が短縮された。これは、遠赤外線吸収伝熱層として帯電させたテフロンシートを用いた場合、遠赤外線吸収伝熱層と積層板の硬質層との密着性が増し、ひいては、遠赤外線吸収伝熱層から硬質層へ効率よく熱を伝えることができるようになったからである。なお、いずれの場合も、発泡の後、遠赤外線吸収伝熱層を容易に取り除くことができ、硬質層の表面を汚染することがなく、硬質層の素地をそのまま生かした発泡樹脂積層板が得られた。
本発明に係る発泡樹脂積層板の製造方法によれば、硬質層と硬質層との間に発泡樹脂層を有する発泡樹脂積層板の製造に際し、硬質層と硬質層との間にある未発泡状態の発泡可能樹脂の層の加熱方法として遠赤外線加熱による加熱方法を適用でき、この遠赤外線加熱により発泡可能樹脂を発泡させることができるので、発泡のための加熱時間が短く、また、加熱の際の温度のバラツキが小さくて発泡状態のバラツキが生じ難くなる。更に、高い反射率を有する硬質層であっても適用でき、且つ、加熱発泡後、遠赤外線吸収伝熱層を容易に取り除くことにより、容易に元の高い反射率を有する硬質層に戻すことができるため、熱源近傍に利用する発泡樹脂積層体の製造に有用である。従って、本発明に係る発泡樹脂積層板の製造方法は、効率よく、品質に優れた発泡樹脂積層板を製造することができて極めて有用である。
例1に係る発泡樹脂積層板の製造方法を示す模式図である。 例2に係る発泡樹脂積層板の製造方法を示す模式図である。 例3に係る遠赤外線加熱方法を示す模式図である。 例4に係るアルミニウム板とこのアルミニウム板の間に挟み込んだ熱電対を示す模式図である。 例4に係るアルミニウム板の温度の径時変化(平均値とバラツキ)を示す図であって、図4の(A) は各測定位置での温度の平均値の径時変化を示すものであり、図4の(B) は各測定位置での温度の最大値と最小値との差(バラツキ)の径時変化を示すものである。
符号の説明
1--アルミニウム板、2--アルミニウム板、3--未発泡状態の発泡可能樹脂の層、
4--アルミニウム板1とアルミニウム板2との間に未発泡状態の発泡可能樹脂の層3を有する積層板、 5--遠赤外線吸収伝熱層、6--発泡樹脂層、7--黒色耐熱ゴム、8--黒色耐熱ゴム、9--発泡樹脂層、10--遠赤外線吸収伝熱層、11--遠赤外線吸収伝熱層、12--発泡樹脂層、20--硬質層と硬質層との間に未発泡状態の発泡可能樹脂の層を有する積層板、21--遠赤外線吸収伝熱層、22--遠赤外線吸収伝熱層、23--遠赤外線セラミックヒーター、24--遠赤外線セラミックヒーター、25--アルミニウム板、26--アルミニウム板、27--熱電対。

Claims (6)

  1. 硬質層と硬質層との間に発泡樹脂層を有する発泡樹脂積層板の製造方法であって、硬質層と硬質層との間に未発泡状態の発泡可能樹脂の層を有する積層板を作製し、遠赤外線吸収性および伝熱性を有する遠赤外線吸収伝熱層を前記硬質層に接触させる前に帯電させ、しかる後、前記積層板の片方または両方の硬質層の表面に前記帯電させた遠赤外線吸収伝熱層を接触させて設け、遠赤外線加熱を行って前記発泡可能樹脂を発泡させて発泡樹脂層と成すことを特徴とする発泡樹脂積層板の製造方法。
  2. 前記遠赤外線吸収伝熱層が、樹脂シート、ゴムシートまたは遠赤外線吸収性のある金属板またはこれらの複合板からなる請求項1記載の発泡樹脂積層板の製造方法。
  3. 前記硬質層がアルミニウム板または鋼板よりなる請求項1または2記載の発泡樹脂積層板の製造方法。
  4. 前記遠赤外線吸収伝熱層の重量が0.1 〜10mg/mm2 である請求項1〜3のいずれかに記載の発泡樹脂積層板の製造方法。
  5. 遠赤外線加熱を行って前記発泡可能樹脂を発泡させて発泡樹脂層と成した後、前記遠赤外線吸収伝熱層を除去する請求項1〜のいずれかに記載の発泡樹脂積層板の製造方法。
  6. 前記硬質層表面の波長4500nmでの反射率が0.85〜1.0である請求項1〜のいずれかに記載の発泡樹脂積層板の製造方法。
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