本発明の実施の形態における画像形成装置について、図面に基いて詳細に説明する。本実施の形態における画像形成装置は、記録用紙に対する画像形成処理を行う画像形成装置であって、この画像形成装置の本体の外部に、イオンを発生して外部に放出するイオン発生装置を備えていることを特徴としている。
そこで、本実施の形態における画像形成装置として、最初に、記録用紙に対する画像形成処理を行う装置としての画像形成装置の本体について説明した後、次に、この画像形成処理に備えられているイオン発生装置について説明する。
本実施の形態における画像形成装置において、画像形成装置の本体は、画像形成装置における画像形成処理を行う部分である。この画像形成装置の本体は、独立した筐体を備えて構成されている。すなわち、画像形成装置の本体は、この画像形成装置の筐体及びこの筐体に内蔵されている部分(画像形成処理を行う部分)の双方を含んだ概念である。
[画像形成装置の構成]
図1に本発明の光走査装置を設けた画像形成装置100の概要を示す。
画像形成装置100は、外部から伝達された画像データに応じて、所定のシート(記録用紙)に対して多色及び単色の画像を形成するもので、装置本体110と、自動原稿処理装置120とにより構成されている。装置本体110は、光走査装置1、現像器2、感光体ドラム3、クリーナユニット4、帯電器5、中間転写ベルトユニット6、定着ユニット7、給紙カセット81、排紙トレイ91等を有して構成されている。
装置本体110の上部には、原稿が載置される透明ガラスからなる原稿載置台92が設けられ、原稿載置台92の上側には自動原稿処理装置120が取り付けられている。自動原稿処理装置120は、原稿載置台92の上に自動で原稿を搬送する。また原稿処理装置120は矢印M方向に回動自在に構成され、原稿載置台92の上を開放することにより原稿を手置きで置くことができるようになっている。
本画像形成装置において扱われる画像データは、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色を用いたカラー画像に応じたものである。従って、現像器2、感光体ドラム3、帯電器5、クリーナユニット4は、各色に応じた4種類の潜像を形成するようにそれぞれ4個ずつ設けられ、それぞれブラック、シアン、マゼンタ、イエローに設定され、これらによって4つの画像ステーションが構成されている。
帯電器5は、感光体ドラム3の表面を所定の電位に均一に帯電させるための帯電手段であり、図1に示すようなチャージャ型の他、接触型のローラ型やブラシ型の帯電器が用いられることもある。
光走査装置1は、本発明に関わる画像書込み装置に該当するものであり、レーザ出射部及び反射ミラー等を備えたレーザスキャニングユニット(LSU)として構成される。光走査装置1は、レーザビームを走査するポリゴンミラーと、ポリゴンミラーによって反射されたレーザ光を感光体ドラム3に導くためのレンズやミラー等の光学要素が配置されている。光走査装置1を構成する光走査装置の構成は、後述して具体的に説明する。また光走査装置1としては、この他発光素子をアレイ状に並べた例えばELやLED書込みヘッドを用いる手法も採用できる。
光走査装置1は、帯電された感光体ドラム3を入力された画像データに応じて露光することにより、その表面に、画像データに応じた静電潜像を形成する機能を有する。現像器2はそれぞれの感光体ドラム3上に形成された静電潜像を4色(YMCK)のトナーにより顕像化するものである。またクリーナユニット4は、現像・画像転写後における感光体ドラム3上の表面に残留したトナーを、除去・回収する。
感光体ドラム3の上方に配置されている中間転写ベルトユニット6は、中間転写ベルト61、中間転写ベルト駆動ローラ62、中間転写ベルト従動ローラ63、中間転写ローラ64、及び中間転写ベルトクリーニングユニット65を備えている。上記中間転写ローラ64は、YMCK用の各色に対応して4本設けられている。
中間転写ベルト駆動ローラ62、中間転写ベルト従動ローラ63、及び中間転写ローラ64は、中間転写ベルト61を張架して回転駆動させる。また各中間転写ローラ64は、感光体ドラム3のトナー像を、中間転写ベルト61上に転写するための転写バイアスを与える。
中間転写ベルト61は、各感光体ドラム3に接触するように設けられている、そして、感光体ドラム3に形成された各色のトナー像を中間転写ベルト61に順次的に重ねて転写することによって、中間転写ベルト61上にカラーのトナー像(多色トナー像)を形成する機能を有している。中間転写ベルト61は、例えば厚さ100μm〜150μm程度のフィルムを用いて無端状に形成されている。
感光体ドラム3から中間転写ベルト61へのトナー像の転写は、中間転写ベルト61の裏側に接触している中間転写ローラ64によって行われる。中間転写ローラ64には、トナー像を転写するために高電圧の転写バイアス(トナーの帯電極性(−)とは逆極性(+)の高電圧)が印加されている。中間転写ローラ64は、直径8〜10mmの金属(例えばステンレス)軸をベースとし、その表面が導電性の弾性材(例えばEPDM,発泡ウレタン等)により覆われているローラである。この導電性の弾性材により、中間転写ベルト61に対して均一に高電圧を印加することができる。本実施形態では転写電極としてローラ形状を使用しているが、それ以外にブラシなども用いることが可能である。
上述の様に各感光体ドラム3上で各色相に応じて顕像化された静電像は中間転写ベルト61で積層される。このように、積層された画像情報は中間転写ベルト61の回転によって、後述の用紙と中間転写ベルト61の接触位置に配置される転写ローラ10によって用紙上に転写される。
このとき、中間転写ベルト61と転写ローラ10は所定ニップで圧接されると共に、転写ローラ10にはトナーを用紙に転写させるための電圧が印加される(トナーの帯電極性(−)とは逆極性(+)の高電圧)。さらに、転写ローラ10は上記ニップを定常的に得るために、転写ローラ10もしくは前記中間転写ベルト駆動ローラ62の何れか一方を硬質材料(金属等)とし、他方を弾性ローラ等の軟質材料(弾性ゴムローラ、または発泡性樹脂ローラ等々)が用いられる。
また、上記のように、感光体ドラム3に接触することにより中間転写ベルト61に付着したトナー、もしくは転写ローラ10によって用紙上に転写が行われず中間転写ベルト61上に残存したトナーは、次工程でトナーの混色を発生させる原因となるために、中間転写ベルトクリーニングユニット65によって除去・回収されるように設定されている。中間転写ベルトクリーニングユニット65には、中間転写ベルト61に接触する例えばクリーニング部材としてクリーニングブレードが備えられており、クリーニングブレードが接触する中間転写ベルト61は、裏側から中間転写ベルト従動ローラ63で支持されている。
給紙カセット81は、画像形成に使用するシート(記録用紙)を蓄積しておくためのトレイであり、装置本体110の光走査装置1の下側に設けられている。また手差し給紙カセット82にも画像形成に使用するシートを置くことができる。また、装置本体110の上方に設けられている排紙トレイ91は、印刷済みのシートをフェイスダウンで集積するためのトレイである。
また装置本体110には、給紙カセット81及び手差し給紙カセット82のシートを転写ローラ10や定着ユニット7を経由させて排紙トレイ91に送るための、略垂直形状の用紙搬送路Sが設けられている。給紙カセット81ないし手差し給紙カセット82から排紙トレイ91までの用紙搬送路Sの近傍には、ピックアップローラ11a,11b、複数の搬送ローラ12a〜12d,レジストローラ13、転写ローラ10、定着ユニット7等が配されている。
搬送ローラ12a〜12dは、シートの搬送を促進・補助するための小型のローラであり、用紙搬送路Sに沿って複数設けられている。またピックアップローラ11aは、給紙カセット81の端部近傍に備えられ、給紙カセット81からシートを1枚ずつピックアップして用紙搬送路Sに供給する。同様にまたピックアップローラ11bは、手差し給紙カセット82の端部近傍に備えられ、手差し給紙カセット82からシートを1枚ずつピックアップして用紙搬送路Sに供給する。
また、レジストローラ13は、用紙搬送路Sを搬送されているシートを一旦保持するものである。そして、感光体ドラム3上のトナー像の先端とシートの先端を合わせるタイミングでシートを転写ローラ10に搬送する機能を有している。
定着ユニット7は、ヒートローラ71及び加圧ローラ72を備えており、ヒートローラ71及び加圧ローラ72は、シートを挟んで回転するようになっている。またヒートローラ71は、図示しない温度検出器からの信号に基づいて制御部によって所定の定着温度となるように設定されており、加圧ローラ72とともにトナーをシートに熱圧着することにより、シートに転写された多色トナー像を溶融・混合・圧接し、シートに対して熱定着させる機能を有している。またヒートローラ71を外部から加熱するための外部加熱ベルト73が設けられている。
次にシート搬送経路を詳細に説明する。上述のように、画像形成装置には予めシートを収納する給紙カセット81、及び手差し給紙カセット82が設けられている。これら給紙カセット81,82からシートを給紙するために、各々ピックアップローラ11a,11bが配置され、シートを1枚ずつ搬送路Sに導くようになっている。
各給紙カセット81,82から搬送されるシートは用紙搬送路Sの搬送ローラ12aによってレジストローラ13まで搬送され、シートの先端と中間転写ベルト61上の画像情報の先端を整合するタイミングで転写ローラ10に搬送され、シート上に画像情報が書き込まれる。その後、シートは定着ユニット7を通過することによってシート上の未定着トナーが熱で溶融・固着され、その後に配された搬送ローラ12bを経て排紙トレイ91上に排出される。
上記の搬送経路は、シートに対する片面印字要求のときのものであるが、これに対して両面印字要求の時は、上記のように片面印字が終了し定着ユニット7を通過したシートの後端が最終の搬送ローラ12bで把持されたときに、搬送ローラ12bが逆回転することによってシートを搬送ローラ12c,12dに導く。そしてその後レジストローラ13を経てシート裏面に印字が行われた後にシートが排紙トレイ91に排出される。
[イオン発生装置の説明]
以下に、イオン発生装置について説明する。上述したように、本実施の形態における画像形成装置100は、この画像形成装置100の本体の外部、すなわち、この画像形成装置の筐体の外部に、イオンを発生して外部に放出するイオン発生装置71を備えていることを特徴としている。そこで、このイオン発生装置71について説明する。
上記の画像形成装置100における動作状態(動作モード)としては、一般的に、記録用紙に対する画像形成処理を行う動作中と、この画像形成処理を行わない待機中とに区別される。上記のイオン発生装置71は、後述するように、これらの動作中と、待機中とでは、多少異なる作用をする。
本実施の形態では、イオン発生装置の構造や動作によって、実施の形態1〜実施の形態4の4種類の実施の形態おけるイオン発生装置71A〜イオン発生装置71Dが構成される。そこで、これらについて、以下、順に説明する。
なお、これらの実施の形態1〜実施の形態4において、記録用紙に対する画像形成処理を行う装置としての画像形成装置100の本体は、上述した画像形成装置100の本体が用いられる。
また、図1に示したイオン発生装置71、及び、支柱72は、実施の形態1〜実施の形態4におけるイオン発生装置、及び、支柱を代表して表している。
<実施の形態1のイオン発生装置の説明>
次に、実施の形態1におけるイオン発生装置71Aについて説明する。図2は、画像形成装置100の筐体に、この実施の形態1におけるイオン発生装置71Aを取付けた状態を示した斜視図、図3は、このイオン発生装置71Aの構造を示した断面図、図4は、イオン発生装置71Aに内蔵されているイオン発生素子85を示した平面図、そして、図5は、イオン発生装置71Aの動作状態を示した断面図である。なお、図中の帯状の矢印、および、線状の矢印は、空気の流れる方向を示している。
また、画像形成装置100には、図2に示すように、この画像形成装置100における画像形成処理の開始を指示する操作が行われる、操作パネル75が設けられている。図7はこの操作パネル75の平面図である。
画像形成装置100の筐体において、操作パネル75が設けられている側を、画像形成装置100の筐体の前面と称し、この前面と対面する反対側の面を、画像形成装置100の筐体の後面と称する。この画像形成装置100の操作を行う操作者は、画像形成装置100の筐体の前面側から、画像形成装置100の操作を行う。この点は、以下に述べる実施の形態2〜実施の形態4においても、同じである。
図2において、実施の形態1におけるイオン発生装置71Aは、画像形成装置100の筐体の外部に備えられている。具体的には、イオン発生装置71Aは、画像形成装置100の筐体の後面の上側の角部100aから、上向きに突設された支柱72により画像形成装置100の筐体に取付られている。すなわち、イオン発生装置71Aは、画像形成装置100の筐体に、該画像形成装置100の筐体から離間して取付られている。
このようにして、イオン発生装置71Aを支柱72により画像形成装置100の筐体に取付ることにより、イオン発生装置71Aを、容易に、画像形成装置100の筐体の外部に設けることができる。
また、イオン発生装置71Aを支柱72により画像形成装置100の筐体に取付ることにより、画像形成装置100を操作するのに必要なスペースを、十分確保することができ、画像形成装置100の操作性が損なわれないようにすることができる。
上記のイオン発生装置71Aは、図2に示すように、支柱72に対して垂直な、すなわち、水平方向に細長い形状をしており、支柱72の先端部で、このイオン発生装置71Aの基端部が支持されている。この支柱72によるイオン発生装置71Aの支持は、イオン発生装置71Aが支柱72に対して、動かないように、すなわち、不動に、支柱72に取付られている。また、このイオン発生装置71Aの長手方向は、画像形成装置100の筐体の前後方向に対して水平面上で垂直に交差する方向と同じである。
このイオン発生装置71Aは、図3に示すように、断面の形状が、後面方向に屈曲した略L字形をしている。なお、図3では、向かって左側が、前面側、向かって右側が、後面側である。
上記のイオン発生装置71Aは、次のように構成されている。まず、イオン発生装置71Aの内部の下部には、ファン82aを装着したファンユニット82が内蔵されている。また、イオン発生装置71Aの下部の後面には、複数の吸入孔81aが形成されていると共に、イオン発生装置71Aの上面には上面吹出し口81b、また、イオン発生装置71Aの前面上部には、前面吹出し口81cが、それぞれ形成されている。
また、吸入孔81aとファンユニット82との間には、吸入孔81aから吸入された空気をファンユニット82へ導く吸入ダクト83が形成されている。また、ファンユニット82と、上面吹出し口81b、及び、前面吹出し口81cとの間には、ファンユニット82から送出された空気を、上面吹出し口81b、及び、前面吹出し口81cへ導く吹出しダクト84Aが形成されている。
この吹出しダクト84Aは、固定ダクト前壁91と固定ダクト後壁92とを備えている。固定ダクト前壁91は、上面吹出し口81bの前端から前面吹出し口81cの前方斜め下に向かって伸びると共に、上方側に僅かに膨らんだ板状をしている。また、固定ダクト後壁92は、ファンユニット82の上面の中央部から上面吹出し口81bの後端にかけて伸びると共に、前面側に僅かに膨らんだ板状をしている。
また、イオン発生装置71Aの内部の下部には、ファンユニット82の前面側に、イオン発生素子85が備えられている。このイオン発生素子85は、プラズマクラスターイオン(登録商標)発生素子(PCI)で構成されている。このイオン発生素子85は、図4に示すように、イオン発生装置71Aの長手方向に沿って、複数個、配設されている。
このイオン発生素子85は、図4に示すように、正イオンを発生する1対の正イオン発生素子85aと、負イオンを発生する1対の負イオン発生素子85bとで構成されている。これらの正イオン発生素子85aと負イオン発生素子85bを用いることによって、正イオン、及び、負イオンを同時に発生することができる。
このように、正イオンと、負イオンとを同時に発生することにより、空気中の浮遊細菌を効率的に除去することが知られている。このイオン発生素子85に関しては、本発明と同一の出願人による出願済の発明が記載された特開2002−58731号公報に詳しく記載されている。
上記のファン82a、及び、イオン発生素子85は、図1に示す画像形成装置100の制御部74に接続されており、この制御部74により、ファン82aの駆動、及び、イオン発生素子85の電圧や駆動する素子の個数が制御される。この制御により、イオン発生装置71Aから放出されるイオンの量の増減が制御される。
このイオン発生装置71Aから放出されるイオンの量の増減の制御は、2種類の方法で行われる。第1の制御方法は、ファン82aの風量を増減することで行われる。このファン82aの風量の増減は、ファン82aの回転数の増減により行われる。
第2の制御方法は、動作させるイオン発生素子85の個数を増減することで行われる。また、別の方法として、素子に印加する電圧を制御する方法も考えられる。
このようにすることにより、イオン発生装置71Aが発生して放出するイオンの量を、容易に、かつ、確実に可変することができる。
上記のイオン発生装置71Aでは、図3に示すように、ファンユニット82に装着されたファン82aが、回転方向を示す矢印87の方向に回転することにより、吸入孔81aから吸入された空気が、ファンユニット82を介して、この空気にイオン発生素子85で発生された正イオン、及び、負イオンが含まれ、上面吹出し口81b、及び、前面吹出し口81cから外部へ放出される。
この内、上面吹出し口81bから放出された空気は、上方に向かって放出されて拡散される。従って、この上面吹出し口81bから放出された空気は、画像形成装置100が設置されている室内に拡散される。
これに対して、前面吹出し口81cから放出された空気は、吹出しダクト83の固定ダクト前壁91が上面吹出し口81bの前端から前面吹出し口81cの前方斜め下に向かって伸びた形状をしていることにより、前面吹出し口81cの前方斜め下に向かって放出されて拡散される。この前方斜め下の方向の先は、画像形成装置100の筐体の上部である。従って、前面吹出し口81cから放出された空気は、画像形成装置100の筐体の周囲に拡散される。
上記構成のイオン発生装置71Aは、画像形成装置100における記録用紙に対する画像形成処理を行う動作中と、この画像形成処理を行わない待機中とにおいて、次のように異なる動作を行う。
すなわち、イオン発生装置71Aが発生して放出するイオンの量は、画像形成装置100における動作中よりも、待機中の方が少なくなるように制御する。このイオンの量の増減の制御は、上述したように、図1に示す画像形成装置100の制御部74により行なわれる。この制御の内容としては、上記の第1の制御方法、または、上記の第2の制御方法のいずれか一方、あるいは、双方が同時に並行して行われる。
この制御は、画像形成装置100の状態に基づいて行われるが、画像形成装置100の待機中から動作中への移行は、該画像形成装置100に対する画像形成処理の開始を指示する信号が発生されることにより行われる。また、画像形成装置100の動作中から待機中への移行は、画像形成装置100における画像形成処理が終了することにより行われる。
この画像形成装置100に対する画像形成処理の開始を指示する信号の発生は、操作者により、図7に示す画像形成装置100の操作パネル75を用いて行われる。あるいは、図1に示す画像形成装置100の制御部74に接続されたI/F(インターフェイス)を介して接続されているネットワークN上の外部装置102(パーソナルコンピュータ(PC)やファクシミリ装置(FAX)からの信号伝送により発生される。ネットワークは、有線、無線を問わず、情報の伝達が可能に接続されたものを指す。
図7はコピー開始キーを含む操作パネルを示す平面図である。この操作パネル75には、タッチパネル式の表示部、及びスタートキー、クリアキーなどの複数のキーを備えている。タッチパネルの表示部でコピー条件設定を入力することができる。操作パネル75からの信号は、制御部74に入力される。
上記のイオン発生装置71Aにおいて、イオン発生装置71Aが発生して放出するイオンの量が、画像形成装置100における動作中よりも待機中の方が、少なくなるようにしているのは、次の理由による。
すなわち、画像形成装置100の動作中では、画像形成装置100が動作しているので、画像形成装置100が設置されている室内の空気の浄化のみならず、画像形成装置100の筐体から排出される有害な排出ガスの浄化の双方を行う必要がある。そのため、画像形成装置100の待機中に比べて、動作中では、多くのイオンを外部に放出するのである。
上記のイオン発生装置71Aによれば、この画像形成装置100の筐体の外部にイオン発生装置71Aを備えることができるので、画像形成装置100の大型化やコスト増大を抑制しつつ、画像形成装置100の筐体から排出される有害な排出ガスの浄化が可能であると共に、画像形成装置100が設置された室内の空気の浄化も、可能とすることができる。すなわち、1台で画像形成装置100の筐体からの排出ガスの浄化と室内の空気の浄化の2役を果たすことができる。
また、イオン発生装置71Aは、画像形成装置100の動作中では、この画像形成装置100の待機中に比べて、多くのイオンを外部に放出することができ、画像形成装置100の筐体から排出される有害な排出ガスの浄化のみならず、画像形成装置100が設置された室内の空気の浄化の双方を、十分に行うことができる。
また、画像形成装置100の待機中では、この画像形成装置100の動作中に比べて、イオン発生装置71Aによるイオンの放出を少なくすることができる。上述したように、画像形成装置100の待機中には、この画像形成装置100の筐体から排出される有害な排出ガスの浄化を行う必要がなく、画像形成装置100が設置された室内の空気の浄化のみでよい。従って、画像形成装置100における効率的なイオンの放出を行うことができる。
上記のイオン発生装置71Aでは、イオン発生装置71Aは、画像形成装置100の筐体の後面の上側の角部100aから、上向きに突設された支柱72により画像形成装置100の筐体に取付られている。しかし、次のようにしてもよい。
すなわち、図6に示すように、イオン発生装置71Aを、画像形成装置100の筐体の後面の上側中央部から上向きに突設された支柱72Aにより画像形成装置100の筐体に取付るようにするのである。
このようにしても、イオン発生装置71Aが支柱72により画像形成装置100の筐体に取付られるのと同様に、イオン発生装置71Aを支柱72Aにより、容易に、画像形成装置100の筐体の外部に設けることができる。また、画像形成装置100を操作するのに必要なスペースを、十分確保することができ、画像形成装置100の操作性が損なわれないようにすることができる。
図8はイオン発生装置71A付きの画像形成装置100Aと、イオン発生装置を備えていない画像形成装置100C、100DとをネットワークNを通じて接続した状態を示すシステム構成図である。ネットワークの概念は上述したとおり有線、無線を問わない。
このネットワークシステムでは、イオン発生装置71A付きの画像形成装置100Aは、同じ室内103(オフィス)内に設置されている複数の画像形成装置100C、100Dと関連付けて、これらの画像形成装置100C、100Dが動作した場合、イオン発生装置71Aを動作させるように制御する。
例えば、イオン発生装置付きの画像形成装置100Aの制御部74では、イオン発生装置を動作させる画像形成装置を特定して記憶する記憶部を備え、関連付けられた画像形成装置の動作状況に応じてイオン発生装置のイオン放出量を制御する。また、制御部74は、周囲の関連付けのない画像形成装置からの動作信号が入力された場合、自装置および周囲の画像形成装置の動作総数が所定値を超えたときに、イオン発生装置のイオン放出量を制御する。その具体例については後述する。
図9は同一室内にある5台の画像形成装置100A〜100Eおよび外部装置としてパーソナルコンピュータ(PC)102をネットワーク化した状態を示すシステム構成図である。
この例では、イオン発生装置71A、71A1が装備された画像形成装置100A、100Bが複数台存在する場合、イオン発生装置の装備されていない画像形成装置100C〜100Eの動作状況に応じてイオン発生装置71A、71A1の動作制御を行なう。
例えば、図9では、イオン発生装置71A,71A1が装備されている画像形成装置を100A,100Bとし、イオン発生装置が装備されていない通常の画像形成装置を100C,100D、100Eとする。
画像形成装置100Cが動作中の場合、画像形成装置100Aか画像形成装置100Bのいずれか設置場所が近い方の画像形成装置100Aまたは100Bのイオン発生装置71A,71A1を動作させる。
この場合、画像形成装置100A,100Bそれぞれと関連付けられる画像形成装置100C,100D、100Eを予め登録して、制御部74の記憶部(管理テーブル)に登録しておく。
図10はイオン発生装置付きの画像形成装置の制御ブロック図、図11(a)(b)はイオン発生装置付きの画像形成装置100Aと、イオン発生装置付きの画像形成装置100Bの管理テーブルを示す。
画像形成装置100Aの制御部74は、一般的なワンチップマイクロコンピュータであって、CPUの他、ROMおよびRAMを有し、後述する管理テーブルAを備えている。画像形成装置100Bの制御部74も、同様な構成であり、後述する管理テーブルBを備えている。両画像形成装置100A、100Bは共に共通の構成要素であるため、その一つの制御構成を説明し、他の一つの制御構成についてはその説明を省略する。
制御部74は、その入力側に他の画像形成装置からの外部信号が入力される。また、PCやファクシミリ装置(FAX)からのプリント信号も入力される。さらに、図7に示すような操作パネル75から所定の指示信号が入力される。
一方、制御部74の出力側には、イオン発生装置71Aが通信可能に接続される。イオン発生装置71Aの動作は、画像形成装置100Aの制御部74で行うようにしてもよいが、前述のように、オプションとしてイオン発生装置71Aを取り付ける態様の場合、イオン発生装置71Aの内部に備えられたイオン発生制御部710によって制御するようにしてもよい。このイオン発生制御部710では、ファン駆動部82bおよびイオン発生素子85を駆動制御する。ファン駆動部82bの制御は、前述のとおり、ファンの回転数を制御する。イオン発生素子85の制御は、素子の個数の制御あるいは印加する電圧などを制御してイオン発生量を制御する。
管理テーブルAは、画像形成装置100A(若しくはイオン発生装置71Aに具備されてもよい)の記憶部に具備されている。A装置〜E装置は、それぞれ画像形成装置100A〜100Eに対応する。「Aイオン発生装置駆動」は、画像形成装置100Aに付設されたイオン発生装置71Aを駆動する場合である。各パターンにおいて「○」印は、それぞれ動作信号が入力された状態を示す。「Aイオン発生装置駆動」の横欄に記された「○」印は、イオン放出量を制御することを意味する。本実施形態の場合、画像形成装置の動作中にイオン放出量を多くすることを意味する。
管理テーブルBは、画像形成装置100B(若しくはイオン発生装置71A1に具備されてもよい)の記憶部に具備されている。A装置〜E装置は、それぞれ画像形成装置100A〜100Eに対応する。「Bイオン発生装置駆動」は、画像形成装置100Bに付設されたイオン発生装置71A1を駆動する場合である。各パターンにおいて「○」印は、それぞれ動作信号が入力された状態を示す。「Bイオン発生装置駆動」の横欄に記された「○」印は、イオン放出量を制御することを意味する。本実施形態の場合、画像形成装置の動作中にイオン放出量を多くすることを意味する。
図12はイオン発生装置付きの画像形成装置の制御フローチャート、図13は図12に示すイオン発生制御ルーチンの制御フローチャートである。これらの図に従って、同一室内103に設置されている複数の画像形成装置100A〜100Eに対するイオン発生装置71A,71A1の制御動作を説明する。
図12において、画像形成装置100Aでは、操作パネル75、外部装置あるいは他の画像形成装置からの信号入力があるか否かが判断される(S1)。信号入力がない場合、そのまま待機すればよいが、信号入力がある場合、管理テーブルAに従ってパターン解析する。画像形成装置100Bでも、同様に、管理テーブルBに従ってパターン解析する(S2)。
それぞれの管理テーブルA,Bでは、自装置AまたはBからの動作信号のみならず、周囲の画像形成装置100C,100D,100Eから入力される動作信号により、制御部74の判定部で、どの動作パターンか判定し、その結果に基づいて画像形成装置100A,100Bのいずれかのイオン発生装置71A,71A1のイオン放出量を制御する。パターン解析の結果、パターンに合致した信号が入力されれば(S3)、パターンに応じたイオン発生制御が行われる(S4)。
図13における例では、自装置からの信号が入力された場合(S5:YES)、自装置が動作中と判断して自装置Aのイオン発生量を大にする制御を行う(S6)。自装置からの信号ではなく、他の画像形成装置からの動作信号が入力された場合(S7:YES)、関連付けられた画像形成装置100C,100Dからの動作信号のとき、イオン発生量を大に制御する(S6)。他の画像形成装置からの信号が入力されていない場合は、待機中と判断してイオン発生量を小にする(S8)。
なお、外部装置(PC、FAX)からプリント信号が入力された場合、自装置の動作信号としてイオン発生量を大にする。
さらに、イオン発生装置71A付きの画像形成装置100Aとイオン発生装置を備えていない画像形成装置100C,100Dとのイオン制御について言及すると、例えば、画像形成装置100Aに記憶された管理テーブルAでは、図11に示すように、画像形成装置A(A装置)、画像形成装置C(C装置)および画像形成装置D(D装置)のそれぞれ単独または複数から動作信号が入力されれば、画像形成装置100Aのイオン発生装置Aを駆動制御してイオン放出量を多くする。
また、画像形成装置100Bに記憶された管理テーブルBでは、画像形成装置B(B装置)、画像形成装置E(E装置)のそれぞれ単独または複数から動作信号が入力されれば、画像形成装置100Bのイオン発生装置Bを駆動制御してイオン放出量を多くする。
さらに、A装置が待機中であっても、B装置、C装置、E装置の3台(管理テーブルAのパターン4)、あるいはB装置、D装置、E装置の3台(管理テーブルAのパターン5)が動作した場合、画像形成装置100Aのイオン発生装置71Aを動作させるように制御する。同様に、B装置(画像形成装置100B)が待機中であっても、A装置、C装置,D装置の3台(管理テーブルBのパターン3)が動作した場合、B装置のイオン発生装置71A1を動作させるように制御する。すなわち、図11(a)の管理テーブルAのパターン4,5、および同図(b)の管理テーブルBのパターン3は、上記3台以上の画像形成装置が動作した場合の動作パターンを示している。
すなわち、5台の画像形成装置100A〜100Bにおいて、その中の3台以上が動作中の場合、A装置およびB装置のイオン発生装置71A、71A1を共に動作するように制御する。このような制御により、より効率的な部屋(オフィス)全体の空気清浄システムが提案できる。
<実施の形態2におけるイオン発生装置の説明>
次に、実施の形態2におけるイオン発生装置71Bについて、説明する。この実施の形態2におけるイオン発生装置71Bのハードウエア構成、及び、画像形成装置100の筐体に対する取付は、上記の実施の形態1におけるイオン発生装置71Aと全く同じである。実施の形態2におけるイオン発生装置71Bが、実施の形態1におけるイオン発生装置71Aと異なるのは、次の点である。
すなわち、実施の形態1におけるイオン発生装置71Aでは、イオン発生装置71Aが発生して放出するイオンの量が、画像形成装置100における動作中よりも待機中の方が、少なくなるようにしている。
これに対して、実施の形態2におけるイオン発生装置71Bでは、実施の形態1におけるイオン発生装置71Aとは逆に、イオン発生装置71Bが発生して放出するイオンの量が、画像形成装置100における待機中よりも動作中の方が、少なくなるようにする。
図14は実施の形態2におけるイオン発生制御のフローチャートである。複数台の画像形成装置100A〜100Eにおける制御は図12に示す場合と同様であるので、その説明は省略する。そして、本実施形態では、パターンに応じたイオン発生制御動作(S4)として、まず、制御部74の判定部において他の画像形成装置から信号が入力されたか否かを判断し(S10)、他の画像形成装置からの動作信号が入力されれば、周囲へのイオン発生量を大にする(S11)。また、他の画像形成装置ではなく自装置から信号が入力された場合(S12)、イオン発生量を小にする(S13)。なお、外部装置(PC、FAX)からプリント信号が入力された場合、自装置の動作信号としてイオン発生量を小にする(S13)。
つまり、この実施の形態2におけるイオン発生装置71Bでは、例えば、画像形成装置100の待機中よりも、動作中の方が例えばファンによる風量が少なくなるようにすることにより、画像形成装置100の筐体の周りにイオンを漂わせるようにすることができる。
すなわち、イオンを含んだ空気を、エアーカーテンのようにして画像形成装置100の筐体の周囲を覆うようにすることができる。このようにすることで、画像形成装置100の筐体から排出される有害な排出ガスの浄化を、確実に行うことができる。
上記のイオン発生装置71Bの制御、すなわち、ファン82a、及び、イオン発生素子85の制御は、実施の形態1におけるイオン発生装置71Aと同様、図1に示す画像形成装置100の制御部74により行われる。また、この制御の内容も、実施の形態1におけるイオン発生装置71Aと同様に、第1の制御方法、または、第2の制御方法のいずれか一方、あるいは、双方が同時に、並行して行われる。
上記の実施の形態2におけるイオン発生装置71Bは、次のような状態が想定される場合に使用されることを基本としている。すなわち、画像形成装置100の動作中には、主として、画像形成装置100の筐体から排出される有害な排出ガスの浄化に専念し、画像形成装置100の待機中に、画像形成装置100が設置された室内の空気の浄化を行うようにするのである。
通常、画像形成装置100の筐体の容積は、画像形成装置100が設置される室内の容積に比べて小さいことから、画像形成装置100の筐体から排出される有害な排出ガスの浄化に必要なイオンの量は、画像形成装置100が設置された室内の空気の浄化を行うのに必要なイオンの量よりも少なくてよいと考えられる。そこで、イオン発生装置71Bが発生して放出するイオンの量を、画像形成装置100の動作中よりも、待機中の方が少なくなるようにするのである。
一般的に、画像形成装置100が動作中となる時間は、画像形成装置100が待機中である時間に比べると、かなり少ない傾向が見られる。そうすると、画像形成装置100の動作中には、主として、画像形成装置100の筐体から排出される有害な排出ガスの浄化に専念し、画像形成装置100の待機中に、100が設置された室内の空気の浄化を行うようにしても、画像形成装置100の動作中に画像形成装置100が設置された室内の空気の浄化が効果的に行われないことによる弊害は、ほとんど生じないと考えられる。実施の形態2におけるイオン発生装置は、このような観点から構成されたものである。
上記のイオン発生装置71Bによれば、実施の形態1におけるイオン発生装置71Aと同様、この画像形成装置100の筐体の外部にイオン発生装置71Bを備えることができるので、画像形成装置100の大型化やコスト増大を抑制しつつ、画像形成装置100の筐体から排出される有害な排出ガスの浄化が可能であると共に、画像形成装置100が設置された室内の空気の浄化も、可能とすることができる。すなわち、1台で画像形成装置の筐体からの排出ガスの浄化と室内の空気の浄化の2役を果たすことができる。
また、上述したように、イオン発生装置71Bが発生して放出するイオンの量が、画像形成装置100の待機中よりも、動作中の方が少なくなるようにすることにより、上述した実施の形態1におけるイオン発生装置71Aにおけるのとは異なる観点から、画像形成装置100における効率的なイオンの放出を行うことができる。
また、上記のイオン発生装置71Bは、イオン発生装置71Aが、図6に示すように、画像形成装置100の筐体の後面の上側中央部から上向きに突設された支柱72Aにより画像形成装置100の筐体に取付られるのと同様にして、支柱72Aにより、イオン発生装置71Bを画像形成装置100の筐体に取付ることができる。
また、実施の形態2の画像形成装置では、図9に示す実施の形態1と同様なネットワークシステムを組んでおり、イオン発生装置付きの画像形成装置と、イオン発生装置を備えていない画像形成装置とが同一室内103に設置されている場合、実施の形態1と同様な制御が行われ、画像形成装置が待機中の場合、イオン放出量を多くなるように制御することができる。
<実施の形態3におけるイオン発生装置の説明>
次に、実施の形態3におけるイオン発生装置71Cについて、説明する。図15、図16は、画像形成装置100の筐体に、この実施の形態3におけるイオン発生装置71Cを取付けた状態を示した斜視図、図17は、このイオン発生装置71Cの構造を示した断面図、図18は、画像形成装置100が待機中のイオン発生装置71Cの動作状態を示した断面図、そして、図19は、画像形成装置100が動作中のイオン発生装置71Cの動作状態を示した断面図である。なお、図中の帯状の矢印、および、線状の矢印は、空気の流れる方向を示している。
上記のイオン発生装置71Cは、上述した実施の形態2におけるイオン発生装置71B、すなわち、実施の形態1におけるイオン発生装置71Aと同様に、図15、図16に示すように、画像形成装置100の筐体の後面の上側の角部100aから、上向きに突設された支柱72により、画像形成装置100の筐体に取付られている。また、イオン発生装置71Cの外観も、実施の形態2におけるイオン発生装置71Bと略同じである。
この実施の形態3におけるイオン発生装置71Cの構成は、実施の形態2におけるイオン発生装置71B、すなわち、実施の形態1におけるイオン発生装置71Aと略同じである。実施の形態3におけるイオン発生装置71Cが、実施の形態2におけるイオン発生装置71Bと異なる点は、次のとおりである。
実施の形態2におけるイオン発生装置71Bでは、イオン発生装置71Bの上面における上面吹出し口81bと、イオン発生装置71Bの前面上部における前面吹出し口81cの双方が形成されているのに対して、実施の形態3におけるイオン発生装置71Cでは、前面吹出し口81cは形成されておらず、図17に示すように、イオン発生装置71Cの上面における上面吹出し口81bのみが形成されている。
すなわち、イオン発生装置71Cのファンユニット82と、上面吹出し口81bとの間には、ファンユニット82から送出された空気を、上面吹出し口81bへ導く吹出しダクト84Cが、形成されている。
この吹出しダクト84Cは、図18に示すように、固定ダクト前壁93と固定ダクト後壁94とを備えている。固定ダクト前壁93は、ファンユニット82の上面の前端から上面吹出し口81bの前端にかけて伸びると共に、前面側に僅かに膨らんだ板状をしている。また、固定ダクト後壁94は、ファンユニット82の上面の中央部から上面吹出し口81bの後端にかけて伸びると共に、前面側に僅かに膨らんだ板状をしている。
また、実施の形態2におけるイオン発生装置71Bでは、イオン発生装置71Aが支柱72に対して、動かないように、すなわち、不動に、支柱72に取付られているのに対して、実施の形態3におけるイオン発生装置71Cでは、図15、図16、及び、図18、図19に示すように、イオン発生装置71Cが支柱72に対して、可動するように、すなわち、イオン発生装置71Cが首振可能に、支柱72に取付られている。
このイオン発生装置71Cの首振を行わせるために、図示しない首振用の駆動モータが、支柱72の先端部に内蔵されている。また、このイオン発生装置71Cは、図15、図16、及び、図18、図19に示すように、回動用の回動軸71cを備えており、この回動軸71cが上記の首振用の駆動モータの回転軸と連動するように、構成されている。
また、このイオン発生装置71Cの首振の制御は、図1に示す画像形成装置100の制御部74により行われる。
上記のイオン発生装置71Cの首振は、イオン発生装置71Cの姿勢として、イオン発生装置71Cの前面吹出し口81cが、図15、及び、図18に示すように、上方に向いている状態と、図16、及び、図19に示すように、画像形成装置100の筐体の上面の方向に向いている状態との間で、行われる。
上記のイオン発生装置71Cでは、上記以外は、上述したように、実施の形態2におけるイオン発生装置71Bと同じである。すなわち、イオン発生装置71Aの内部の下部には、ファンユニット82の前面側に、イオン発生素子85が備えられている。このイオン発生素子85、及び、その配設は、実施の形態2におけるイオン発生装置71Bと全く同じである。
また、上記のイオン発生装置71Bの制御に関しては、上記の首振用の駆動モータの制御のほか、ファン82a、及び、イオン発生素子85の制御は、実施の形態2におけるイオン発生装置71Bと同様にして、図1に示す画像形成装置100の制御部74により行われる。また、この制御の内容も、実施の形態2におけるイオン発生装置71Bと同様に、第1の制御方法、または、第2の制御方法のいずれか一方、あるいは、双方が同時に並行して行われる。
上記の実施の形態3におけるイオン発生装置71Cでは、実施の形態2におけるイオン発生装置71Bと同様、図9に示すように、ファンユニット82に装着されたファン82aが、回転方向を示す矢印87の方向に回転することにより、吸入孔81aから吸入された空気が、ファンユニット82を介して、正イオン、及び、負イオンが含まれた空気となって、上面吹出し口81bから外部へ放出される。
但し、上記の実施の形態3におけるイオン発生装置71Cでは、実施の形態2におけるイオン発生装置71Bとは異なり、上面吹出し口81bが向く方向が、画像形成装置100の動作状態によって異なる。
すなわち、画像形成装置100が待機中は、イオン発生装置71Cの前面吹出し口81cが、図15、及び、図18に示すように、上方に向いている状態にする。また、画像形成装置100が動作中は、図16、及び、図19に示すように、画像形成装置100の筐体の上面の方向に向いている状態にする。
また、上記と同時に、イオン発生装置71Cが発生して放出するイオンの量は、画像形成装置100における待機中よりも、動作中の方が、少なくなるようにする。
すなわち、画像形成装置100が待機中は、イオン発生装置71Cの前面吹出し口81cが、図15、及び、図18に示すように、上方に向いていると共に、画像形成装置100における動作中よりも、イオン発生装置71Cが発生して放出するイオンの量を多く放出する。
これに対して、画像形成装置100が動作中は、イオン発生装置71Cの前面吹出し口81cが、図16、及び、図19に示すように、画像形成装置100の筐体の上面の方向に向いていると共に、画像形成装置100における待機中よりも、イオン発生装置71Cが発生して放出するイオンの量を少なく放出する。
上記のようにするのは、実施の形態3におけるイオン発生装置71Cにおいても、実施の形態2におけるイオン発生装置71Bと同様に、次のような状態が想定される場合に使用されることを基本としているからである。
すなわち、画像形成装置100の動作中には、主として、画像形成装置100の筐体から排出される有害な排出ガスの浄化に専念し、画像形成装置100の待機中に、画像形成装置100が設置された室内の空気の浄化を行うようにするのである。
上記のイオン発生装置71Cによれば、実施の形態2におけるイオン発生装置71Bと同様、この画像形成装置100の筐体の外部にイオン発生装置71Cを備えることができるので、画像形成装置100の大型化やコスト増大を抑制しつつ、画像形成装置100の筐体から排出される有害な排出ガスの浄化が可能であると共に、画像形成装置100が設置された室内の空気の浄化も、可能とすることができる。すなわち、1台で画像形成装置100の筐体からの排出ガスの浄化と室内の空気の浄化の2役を果たすことができる。
また、実施の形態2におけるイオン発生装置71Bが備えておらず、実施の形態3におけるイオン発生装置71Cが備えている首振機能を用いることで、実施の形態2におけるイオン発生装置71Bに比べて、さらに、実施の形態2におけるイオン発生装置71Bと同様の作用、効果の増進を図ることができる。
なお、上記のイオン発生装置71Cでは、イオン発生装置71Cが発生して放出するイオンの量を、画像形成装置100における待機中よりも、動作中の方を、少なくしているが、画像形成装置100の待機中と、動作中のいずれにおいても、同じイオンの量とするようにした運用方法もあり得る。
また、上記のイオン発生装置71Cにおいて、このイオン発生装置71Cの取付姿勢を、常時、イオン発生装置71Cの前面吹出し口81cが、図16、及び、図19に示すように、画像形成装置100の筐体の上面の方向に向いている状態とする。そして、イオン発生装置71Cが発生して放出するイオンの量が、画像形成装置100における待機中よりも、動作中の方が、少なくなるようにしてもよい。
このようにすることにより、画像形成装置100の待機中は、イオン発生装置71Cから放出された空気が、画像形成装置100が設置されている室内に拡散されるようにすると共に、画像形成装置100の動作中は、エアーカーテンのようにして、画像形成装置100の筐体の周りにイオンを漂わせ、画像形成装置100の筐体の周囲を覆うようにすることができる。
従って、上記のようにしても、室内の空気の浄化、及び、画像形成装置100の筐体から排出される有害な排出ガスの浄化を行うことができる。
また、上記のイオン発生装置71Cは、イオン発生装置71B、すなわち、イオン発生装置71Aが、図6に示すように、画像形成装置100の筐体の後面の上側中央部から上向きに突設された支柱72Aにより画像形成装置100の筐体に取付られるのと同様にして、支柱72Aにより、イオン発生装置71Cを画像形成装置100の筐体に取付ることができる。
この場合は、支柱72Aに、イオン発生装置71Cの首振用の駆動モータを内蔵すると共に、イオン発生装置71Cを首振させるための機構を、イオン発生装置71C、及び、支柱72Aに備える。
例えば、イオン発生装置71Cを中央で分割した構造とすると共に、両者が支柱72Aに近接する側のイオン発生装置71Cの端部に、回動用の回動軸を備えて、この回動軸を、支柱72Aに内蔵した首振用の駆動モータの回転軸と連動するように、構成する。
また、実施の形態3のイオン発生装置71Cでは、図9に示す実施の形態1と同様なネットワークシステムを組んでおり、イオン発生装置付きの画像形成装置と、イオン発生装置を備えていない画像形成装置とが同一室内103に設置されている場合、実施の形態1と同様な制御が行われ、画像形成装置が待機中の場合、イオン放出量を多くなるように制御することができる。この場合、イオン発生装置71Cを首振り動作させて上面吹出し口を上方に向け、周囲にイオンを放出するように制御する。これにより、複数台の画像形成装置が設置されている室内(オフィス)における空気浄化が効率よく行うことができる。
また、他の画像形成装置から動作信号が入った場合、上面吹出しと前面吹出しとを交互に切換える制御を行うこともできる。
<実施の形態4におけるイオン発生装置の説明>
次に、実施の形態4におけるイオン発生装置71Dについて、説明する。図20は、画像形成装置100が待機中のイオン発生装置71Dにおける構造を示した断面図、図21は、画像形成装置100が動作中のイオン発生装置71Dにおける構造を示した断面図、図22は、画像形成装置100が待機中のイオン発生装置71Dの動作状態を示した断面図、そして、図23は、画像形成装置100が動作中のイオン発生装置71Dの動作状態を示した断面図である。なお、図中の線状の矢印は、空気の流れる方向を示している。
上記のイオン発生装置71Dは、上述した実施の形態3におけるイオン発生装置71C、すなわち、実施の形態1におけるイオン発生装置71Aと同様に、画像形成装置100の筐体の後面の上側の角部100aから、上向きに突設された支柱72により画像形成装置100の筐体に取付られている。また、イオン発生装置71Cの外観も、実施の形態3におけるイオン発生装置71Cと略同じである。
上記の実施の形態4におけるイオン発生装置71Dの構成は、実施の形態3におけるイオン発生装置71Cと略同じである。実施の形態4におけるイオン発生装置71Dが、実施の形態3におけるイオン発生装置71Cと異なる点は、次のとおりである。
実施の形態3におけるイオン発生装置71Cでは、イオン発生装置71Cに首振機能を備えており、イオン発生装置71Cに首振を行わせることにより、画像形成装置100が待機中は、イオン発生装置71Cの前面吹出し口81cを、図18に示すように、上方に向けると共に、画像形成装置100が動作中は、図19に示すように、画像形成装置100の筐体の上面の方向に向けている。
これに対して、実施の形態4におけるイオン発生装置71Dでは、図20、図21に示すように、イオン発生装置71Dには首振機能を備えず、代わりに、イオン発生装置71Dに、上面吹出し口81b、及び、前面吹出し口81cの2つの吹出し口を設けて、機構的にこれらの吹出し口の切替を行うようにしている。
すなわち、画像形成装置100が待機中は、図20、図22に示すように、上面吹出し口81bからイオンを含んだ空気が吹出されるように、機構的に切替を行い、画像形成装置100が動作中は、図21、図23に示すように、前面吹出し口81cからイオンを含んだ空気が吹出されるように、機構的に切替を行う。
具体的には、図20、図21において、イオン発生装置71Cのファンユニット82と、上面吹出し口81b、及び、前面吹出し口81cとの間には、ファンユニット82から送出された空気を、上面吹出し口81b、または、前面吹出し口81cへ導く吹出しダクト84Dが、形成されている。
この吹出しダクト84Dは、図20、図21に示すように、可動ダクト前壁95と可動ダクト後壁96とを備えている。可動ダクト前壁95は、上面吹出し口81bの前端からファンユニット82の上面の前端にかけて伸びると共に、前面側に僅かに膨らんだ板状をしている。この可動ダクト前壁95には、この可動ダクト前壁95の上端に可動ダクト前壁支持軸95aが備えられており、この可動ダクト前壁支持軸95aは、上面吹出し口81bの前端で、回動可能に支持されている。図20〜図23の97は、可動ダクト前壁の回動方向を示す矢印である。
また、可動ダクト後壁96は、ファンユニット82の上面の中央部から上面吹出し口81bの後端にかけて伸びると共に、前面側に僅かに膨らんだ板状をしている。この可動ダクト後壁96には、この可動ダクト後壁96の下端に、可動ダクト後壁支持軸96aが備えられており、この可動ダクト後壁支持軸96aが、ファンユニット82の上面の中央部で、回動可能に支持されている。図20〜図23の98は、可動ダクト後壁の回動方向を示す矢印である。
上記の可動ダクト前壁95、及び、可動ダクト後壁96は、上述したように回動可能であり、この回動を行うために、図示しないダクト移動用モータが、吹出しダクト84D内に備えられている。このダクト移動用モータは、図1に示す画像形成装置100の制御部74により行われる。
イオン発生装置71Dでは、上記以外は、上述したように、実施の形態3におけるイオン発生装置71Cと同じである。すなわち、イオン発生装置71Dの内部の下部には、ファンユニット82の前面側に、イオン発生素子85が備えられている。このイオン発生素子85、及び、その配設は、実施の形態3におけるイオン発生装置71Cと全く同じである。
また、上記のイオン発生装置71Dの制御に関しては、上記のダクト移動用モータの制御のほか、ファン82a、及び、イオン発生素子85の制御は、実施の形態3におけるイオン発生装置71Cと同様にして、図1に示す画像形成装置100の制御部74により行われる。また、この制御の内容も、実施の形態3におけるイオン発生装置71Cと同様に、第1の制御方法、または、第2の制御方法のいずれか一方、あるいは、双方が同時に並行して行われる。
上記の実施の形態4におけるイオン発生装置71Dでは、実施の形態3におけるイオン発生装置71Cと同様、図20、図21に示すように、ファンユニット82に装着されたファン82aが、回転方向を示す矢印87の方向に回転することにより、吸入孔81aから吸入された空気が、ファンユニット82を介して、正イオン、及び、負イオンが含まれた空気となって、後述するように、上面吹出し口81b、または、前面吹出し口81cから外部へ放出される。
上記のイオン発生装置71Dでは、画像形成装置100が待機中は、図20に示すように、可動ダクト前壁95は、この可動ダクト前壁95の下端が、ファンユニット82の上面の前端に位置する状態で静止している。また、可動ダクト後壁96は、この可動ダクト後壁96の上端が、上面吹出し口81bの後端に位置する状態で静止している。
そこで、画像形成装置100が待機中は、図22に示すように、上述した状態で静止している可動ダクト前壁95と可動ダクト後壁96とを備えた吹出しダクト84Dにより、ファンユニット82から送出されたイオンを含んだ空気は、可動ダクト前壁95、及び、可動ダクト後壁96に沿って上昇して、上面吹出し口81bから外部へ放出される。
この上面吹出し口81bから放出された空気は、上方に向かって放出されて拡散される。従って、この上面吹出し口81bから放出された空気は、画像形成装置100が設置されている室内に拡散され、これにより、室内の空気の浄化が行われる。
これに対して、画像形成装置100が動作中は、図21に示すように、可動ダクト前壁95は、この可動ダクト前壁95の下端が、前面吹出し口81cの前方斜め下に位置する状態で静止している。また、可動ダクト後壁96は、この可動ダクト後壁96の上端が、上面吹出し口81bの前端に位置する状態で静止している。
そこで、画像形成装置100が動作中は、図23に示すように、上述した状態で静止している可動ダクト前壁95と可動ダクト後壁96とを備えた吹出しダクト84Dにより、
ファンユニット82から送出されたイオンを含んだ空気は、可動ダクト後壁96に沿って上昇すると共に、可動ダクト前壁95に衝突し、この可動ダクト前壁95に沿って、前面吹出し口81cから外部へ放出される。
この前面吹出し口81cから放出された空気は、前面吹出し口81cの前方斜め下に向かって放出されて拡散される。この前方斜め下の方向の先は、画像形成装置100の筐体の上部である。従って、前面吹出し口81cから放出された空気は、画像形成装置100の筐体の周囲に拡散され、これにより、画像形成装置100の筐体から排出される有害な排出ガスの浄化が行われる。
上記のようにするのは、実施の形態4におけるイオン発生装置71Dにおいても、実施の形態3におけるイオン発生装置71Cと同様に、次のような状態が想定される場合に使用されることを基本としているからである。
すなわち、画像形成装置100の動作中には、主として、画像形成装置100の筐体から排出される有害な排出ガスの浄化に専念し、画像形成装置100の待機中に、画像形成装置100が設置された室内の空気の浄化を行うようにするのである。
上記のイオン発生装置71Dによれば、実施の形態3におけるイオン発生装置71Cと同様、この画像形成装置100の筐体の外部にイオン発生装置71Dを備えることができるので、画像形成装置100の大型化やコスト増大を抑制しつつ、画像形成装置100の筐体から排出される有害な排出ガスの浄化が可能であると共に、画像形成装置100が設置された室内の空気の浄化も、可能とすることができる。すなわち、1台で画像形成装置100の筐体からの有害な排出ガスの浄化と室内の空気の浄化の2役を果たすことができる。
また、実施の形態4におけるイオン発生装置71Dが備えている可動ダクト前壁95、及び、可動ダクト後壁96を用いることで、実施の形態3におけるイオン発生装置71Cと同様の作用、効果を得ることができる。
なお、上記のイオン発生装置71Dでは、イオン発生装置71Dが発生して放出するイオンの量を、画像形成装置100における待機中よりも、動作中の方を、少なくしているが、画像形成装置100の待機中と、動作中のいずれにおいても、同じイオンの量とするようにした運用方法もあり得る。
また、上記のイオン発生装置71Dは、イオン発生装置71C、すなわち、イオン発生装置71Aが、図6に示すように、画像形成装置100の筐体の後面の上側中央部から上向きに突設された支柱72Aにより画像形成装置100の筐体に取付られるのと同様にして、支柱72Aにより、イオン発生装置71Dを画像形成装置100の筐体に取付ることができる。
また、実施の形態4のイオン発生装置71Dでは、図9に示す実施の形態1と同様なネットワークシステムを組んでおり、イオン発生装置付きの画像形成装置と、イオン発生装置を備えていない画像形成装置とが同一室内103に設置されている場合、実施の形態1と同様な制御が行われ、画像形成装置が待機中の場合、イオン放出量を多くなるように制御することができる。この場合、イオン発生装置71Cを上面吹出し口を開放して、周囲にイオンを放出するように制御することができる。これにより、複数台の画像形成装置が設置されている室内(オフィス)における空気浄化が効率よく行うことができる。また、他の画像形成装置から動作信号が入った場合、上面吹出しと前面吹出しとを交互に切換える制御を行うこともできる。
<実施の形態に関するその他の説明>
以上、添付図面を参照しながら本実施の形態について説明したが、本発明は上述した実施の形態に限定されないことは言うまでもない。
例えば、上記の本実施の形態では、画像形成装置100の動作状態としては、待機中と動作中の2つの状態について説明している。しかし、画像形成装置100の動作状態としては、これには限られず、次のような場合もあり得る。
すなわち、画像形成装置100の動作が行われない状態が長く続いたとき等には、待機中から消費電力の少ない省電力の状態へと移り、更にこの省電力の状態から、さらに消費電力の少ない状態であるスリープ状態へと移り、画像形成処理の指示があったときに、再び動作中に戻るという節電制御を採用することもできる。
このような場合に、上記の省電力の状態やスリープ状態においても、待機中と同様に、室内の空気の浄化を行うべく、上面吹出し口81bからイオンを含んだ空気が吹出されるようにすることもできる。
また、上記のイオン発生装置71を、オプション装備として、後付けすることが可能なようにしてもよい。この場合は、イオン発生装置71に、このイオン発生装置71を制御するための制御部を設けておき、この制御部と画像形成装置100の制御部74とをシリアル通信用のケーブルで接続する。
そして、両者の制御部間の通信により、画像形成装置100の制御部74からイオン発生装置71の制御部へ指示を送信して、イオン発生装置71の制御部により、イオン発生装置71の制御を行うようにする。
さらに、画像形成装置100の構造や使用状況等に応じて、イオン発生装置71の取付位置を変更するようにしてもよい。例えば、画像形成装置100の構造や使用状況によっては、画像形成装置100の筐体の側面を壁等に向けて配置することがあり得る。
この場合に、支柱72を画像形成装置100の筐体の側壁から突設すると共に、この支柱72の上端にイオン発生装置71を支持するようにすると、イオン発生装置71が壁際等に配置されても、イオン発生装置71が画像形成装置100の操作の障害にならないようにすることができる。
あるいは、支柱71を用いずに、イオン発生装置71を垂直に形成して、画像形成装置100の筐体に直接に取付るようにしてもよい。また、イオン発生装置71を複数用いて、これらを分散して画像形成装置100の筐体に取付るようにしてもよい。
以上のとおり、本発明は、複写機やプリンタ、ファクシミリ装置等、画像形成を可能とした電子写真方式の画像形成装置に適用することができる。