JP5094766B2 - フィルム剥離装置 - Google Patents

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  • Folding Of Thin Sheet-Like Materials, Special Discharging Devices, And Others (AREA)

Description

本発明は、液晶パネルのモジュール、特に携帯電話などに使用される中小型の液晶パネルのモジュールのバックライトユニットの組立工程で、RIMシートと呼ばれる遮光用粘着性シートを台紙から剥離するために好適に実施することができるフィルム剥離装置に関する。
携帯電話などに使用されているバックライトユニットは、フレームの下面に反射板を貼り付け、その上に導光板、光学シートを配置し、さらにその上面にRIMシートと呼ばれる表裏両面に粘着性を有する遮光性シートが、前記光学シートの外周に位置するように、少なくとも前記フレームの内方側の周囲の棚形状部に貼付けられるとともに、前記導光板の所定の側面にLED(Light Emitting Diode)などの発光体が取付けられて、ユニットを形成している。
このバックライトユニットを自動組立てする工程においては、種々の光学フィルムを重ね合わせていく。前記RIMシートは、両面に粘着層を有し、多数、枚葉状で帯状の台紙上に貼着された状態で、ロール状に巻回されている。前記バックライトユニットを組立てる際には、前記ロール状のRIMシートから引き出された部分において、帯状台紙から枚葉状フィルムを剥離し、重ね合わせていく。
前述のように、RIMシートは両面に粘着層を有しているので、帯状台紙に貼着されていない側のRIMシートの粘着面は、組立て時において粘着面を保護するために保護シートが貼られており、2層構造の枚葉状フィルムになっている。従って、RIMシートが組立てに供されるときには、光学フィルムに保護シートが貼られた状態で、2層ごと帯状台紙から剥離されなければならない。
このような光学フィルムを台紙から剥離するためのフィルム剥離装置は、たとえば特許文献1に記載されている。この従来技術では、光学フィルムを台紙から剥離する剥し部の上流側と下流側とにクランプ部を設け、各クランプ部間で台紙に所定の張力を付与しながら剥し部を移動させることによって、光学フィルムとしてのシールを破損せずに台紙から剥離することができるように構成されている。
他の従来技術のフィルム剥離装置は、たとえば特許文献2に記載されている。この従来技術では、台紙の両端に形成される送り孔にピントラクタのピンを係合させて前記台紙を送り、剥しローラの両側に一対の逆反りローラを設け、宛名シートの先端部が剥しローラの端部に達したとき、台紙の宛名シートの付着面を外側に凸に湾曲させ、吸着部によって台紙に貼付けられた宛名シートを吸着し、台紙から宛名シートを剥離することができるように構成されている。
特開2004−51297号公報 特開昭59−142933号公報
特許文献1に記載される従来技術では、破損しやすい枚葉状フィルムなどを破損せずに帯状台紙から剥離することはできるが、帯状台紙とRIMシートとの間に強い粘着性があった場合、その粘着性を弱める効果はなく、帯状台紙より剥離する場合、RIMシートと帯状台紙との間ではなく、保護シートとRIMシートとの間で剥離してしまうという問題がある。
特許文献2では、枚葉状フィルムを台紙に貼着されている面を内側にして逆反りローラに湾曲させながら通過させる。次に、帯状台紙を比較的小径のローラに通過させて枚葉状フィルムを台紙から剥離させるが、2層の枚葉状フィルムでRIMシートのように、保護シートよりも剛性の低いものは、保護シートと共に剥離されるとは限らず、RIMシートよりも剛性が高い保護シートのみ、RIMシートから剥離され、RIMシートは帯状台紙から剥離されないという問題がある。
このような問題を解決するために前述の特許文献2に記載される従来技術では、枚葉状フィルムが台紙に貼着されている面を内側にして小径ローラに巻きつけ、枚葉状フィルムと帯状台紙の巻付け半径の差によって発生する粘着面のずれを利用して、帯状台紙からRIMシートを剥がれ易くしている。
しかしながら、特許文献2において明らかなように、枚葉状フィルムを外側にした比較的小径のローラによって台紙から枚葉状フィルムを剥離しているため、原理的にも枚葉状フィルムが台紙から剥離してしまうという問題がある。この従来技術では、これを避けるため、ローラ径を大きくして対応しているが、装置を停止している間に、枚葉状フィルムを外側に巻付けていると、時間経過と共に枚葉状フィルムの元に戻ろうとする弾性回復力によって、その枚葉状フィルムが台紙から剥離してしまうという問題がある。
本発明の目的は、台紙から外側に凸に曲げられたフィルムの剥離を防止することができるフィルム剥離装置を提供することである。
本発明は、枚葉状のフィルムが貼着された帯状の台紙を供給する供給手段と、
前記フィルムを、前記台紙から剥離する剥離手段と、
前記フィルムの走行を案内する案内手段と、
前記フィルムが剥離された前記台紙を巻取る巻取り手段と、
前記フィルムが外側に曲げられた状態で、前記フィルムの前記台紙からの剥離を防止する剥離防止手段と、
前記剥離防止手段が前記フィルムを前記案内手段に沿うように押圧する押圧部材と、
前記押圧部材を、押圧・解除する押圧手段とを含むことを特徴とするフィルム剥離装置である。
本発明によれば、案内用のローラに対して、外側に巻付いているRIMシートが帯状台紙から装置停止時に剥離することを防止することができる。
また、本発明によれば、剥離力を調整するとともに、案内用のローラに対して、外側に巻付いているRIMシートが帯状台紙から装置停止時に自然に剥離してしまうことを防止することができる。RIMシートが帯状台紙から自然に剥離することを防止することによって、装置の運転再開後に剥離したRIMが装置に貼り付き装置が異常停止することを防止することができる。
本発明の第1実施形態のフィルム剥離装置16全体の簡略化した断面図である。 フィルム剥離装置16内における搬送されるシート材料1Aの一部を示す平面図である。 シート材料1Aの一部の断面図である。 ナイフエッジ部材120のくさび状のエッジ部120aによってシート材料1Aが湾曲され、枚葉状フィルム11が帯状台紙12から剥離される動作を説明するための斜視図である。 ナイフエッジ部材120のRIMシート112の剥離不良を表す斜視図である。 保護シート111、RIMシート112および帯状台紙12が第1湾曲小径ローラ61に巻き掛けられた状態を示す一部の拡大断面図である。 RIMシート112を帯状台紙12から剥離するときの力を測定する原理を説明するための図である。 湾曲小径ローラ61の直径に対するRIMシート112の剥離力変化を表す図である。 本発明の第1実施例の押圧手段を示す正面図である。 押圧手段を示す側面図である。 本発明の第2実施形態のフィルム剥離装置16aを示す全体の断面図である。 本発明のフィルム剥離装置16aの上流側の湾曲小径ローラ61を下降させた状態を示す図である。 本発明のフィルム剥離装置16aの上流側の湾曲小径ローラ61を上昇させた状態を示す図である。 本発明のフィルム剥離装置16aの各湾曲小径ローラ61,62が全てシート材料1Aのパスラインよりも上方に上昇した状態を示す図である。
[実施形態1]
図1は本発明の第1実施形態のフィルム剥離装置16全体の簡略化した断面図であり、図2Aはフィルム剥離装置16内における搬送されるシート材料1Aの一部を示す平面図であり、図2Bはシート材料1Aの一部の断面図である。本実施形態の枚葉状フィルム11は、両面に粘着層を持ったRIMシート112と、RIMシート112の一方の粘着面に粘着され、その粘着面を保護する保護シート111とによって構成される。本実施形態において、前記枚葉状フィルム11を多数枚、帯状台紙12の上に等間隔に、RIMシート112の前記保護シート111が貼着されていない側の粘着面を貼着したものを、シート材料1Aと呼ぶ。このシート材料1Aは、ロール状に巻回されたロール材料1Bとしてフィルム剥離装置16に供給される。このようなフィルム剥離装置16は、液晶パネルのモジュール、特に携帯電話などに使用される中小型の液晶パネルのモジュールのバックライトユニットの組立工程で、RIMシートと呼ばれる遮光用粘着性シートを台紙から剥離するために好適に実施される。
前記保護シート111は、帯状台紙12からRIMシート112を剥離するまで、粘着面の保護と、剥離した後にRIMシート112をハンドリングする部材として機能する。つまり、RIMシート112は、他の光学シートと貼り合わせられるため、吸着ハンド143によって保護シート111の表面を吸着して保持し、搬送される。従って、後述の図3に示すように、RIMシート112を他の光学シートに貼り合わせるにはまず、保護シート111とRIMシート112とを貼着したまま、帯状台紙12から剥離する必要がある。
本来、保護シート111とRIMシート112とは、互いに剥離しないように、RIMシート112と帯状台紙12との粘着強さよりも、保護シート111とRIMシート112との粘着強さの方が大きくしてあり、ナイフエッジ部材120によって剥離するときも、保護シート111とRIMシート112とが剥離されないようにしている。
しかしながら、枚葉状フィルム11は、その外形が打ち抜き金型によって切断して形成され、前記打抜き金型は、帯状台紙12の厚み方向の途中まで切り込み、RIMシート112を切断する。このとき、RIMシート112の切断端縁が帯状台紙12の切断溝に食い込み、当初、予定していなかった強力な粘着性を有してしまい、保護シート111とRIMシート112とが剥離してしまうことがある。このようなナイフエッジ部材120のRIMシート112の剥離不良を表す斜視図を図4に示す。
次に、本実施形態のフィルム剥離装置16によるRIMシート112の剥離動作について説明する。まず、保護シート111とRIMシート112とが多数枚、帯状台紙12の上に当該帯状台紙12の長手方向に等間隔をあけて貼着され、それをロール状に巻いた前述のロール材料1Bが供給シャフト110に供給される。
前記供給シャフト110は、その中心軸線まわりに一対のピンチロール131,132によって送り出された分だけ回転できるように、フィルム剥離装置16に設けられている。前記ロール材料1Bが使用されて無くなれば、新たなロール材料1Bをフィルム剥離装置16に装填することができる。フィルム剥離装置16は、装填されたロール材料1Bからシート材料1Aを引き出し、案内ローラ4を通って湾曲手段6へと導かれる。
前記湾曲手段6は、第1湾曲小径ローラ61、第2湾曲小径ローラ62、その前後にある第1湾曲大径ローラ51、第2湾曲大径ローラ52および第3湾曲大径ローラ53を含んで構成される。第1湾曲小径ローラ61および第2湾曲小径ローラ62は、各々をシート材料1AをW字状の急な角度で湾曲させる2つの谷部の頂点に位置し、その頂点をシート材料1Aが通過することによって、RIMシート112と帯状台紙12との剥離性を良好にする。
ただし、供給されたシート材料1AのRIMシート112の帯状台紙12に対する剥離性が良好な場合は、第1および第2湾曲小径ローラ61,62のいずれか一方に、帯状台紙12を通すことなく、いずれか他方のみを使用するか、またはどちらローラ61,62も使用しなくてもよい。
図5は保護シート111、RIMシート112および帯状台紙12が第1湾曲小径ローラ61に巻き掛けられた状態を示す一部の拡大断面図である。なお、第1および第2湾曲小径ローラ61,62は、同様に構成されるため、第1湾曲小径ローラ61について説明し、第2湾曲小径ローラ62の説明は重複を避けて省略する。前記帯状台紙12を湾曲させる方向は、保護シート111およびRIMシート112が貼着されている面を内側とし、保護シート111、RIMシート112および帯状台紙12が第1湾曲小径ローラ61に密着しながら、矢符D方向に上流から下流へと通過していく。
前記保護シート111、RIMシート112および帯状台紙12が上流から第1湾曲小径ローラ61にさしかかると、保護シート111および帯状台紙12は鋭角に折り返されるが、湾曲小径ローラ6に近い保護シート111と、それよりも外側にある帯状台紙12では、移動距離に差が生じ、その差がRIMシート112に面方向のせん断力Sを与える。そのせん断力Sは、RIMシート112と帯状台紙12との貼着面にすべりを起こし、剥離性を良好にする。
本実施形態のRIMシート112の厚みT1は、70μmであり、第1湾曲小径ローラ61の直径D1は4mmである。第1湾曲小径ローラ61の直径D1は、シート材料1Aのテンションによって変形しない太さ以上が望ましい。
前記湾曲手段6において、剥離性が良好になった帯状台紙12およびRIMシート112は、ストッパ7を通り、次に前ガイドローラ8を通って、ダンサーローラ91から、後ガイドローラ10へと導かれる。前記ストッパ7は、帯状台紙3をクランプし、すべりなく固定することができ、クランプ状態を解除すれば、つまりなく通過させることができる。
前ガイドローラ8と後ガイドローラ10とは、図1の紙面に垂直な水平軸線まわり回転自在に軸支されているため、自由回転することができるが、各回転軸線は平行で一定の高さ位置に固定されている。一方、前ガイドローラ8と後ガイドローラ10との間に配置されたダンサーローラ91は、各ガイドローラ8,10と回転軸線を平行に保ったまま、上下に可動できるように配置され、常にダンサーローラウエイト92によって下向きの荷重が負荷されており、シート材料1Aにテンションを付与している。
このテンションによって湾曲手段6での第1および第2湾曲小径ローラ61,62とシート材料1Aとを密着させることができる。その後、シート材料1Aは、後ガイドローラ10を通った後、RIMシート112、保護シート111が貼着された面とは反対側の面にナイフエッジ部材120が沿うように湾曲される。
図3はナイフエッジ部材120のくさび状のエッジ部120aによってシート材料1Aが湾曲され、枚葉状フィルム11が帯状台紙12から剥離される動作を説明するための斜視図である。前記後ナイフエッジ部材120の表面と帯状台紙12との摩擦は小さく、ナイフエッジ部材120上をなめらかに滑って通過する。
再び図1をも参照して、前記ナイフエッジ部材120の上方には、搬送ユニット14が配備されており、ナイフエッジ部材120のエッジ部120aによって剥離された枚葉状フィルム11が真空吸着式ピックアップ143によって吸着されて、保持される。前記枚葉状フィルム11の前記真空吸着式ピックアップ143による吸着面は、保護シート1の上面に選ばれ、枚葉状フィルム11は吸着されたまま、左右可動シリンダ141および上下可動シリンダ142によって、搬送され、その他の光学シートと重ね合わせる工程へと運び出される。
前記ナイフエッジ部材120を通過し、保護シート111、RIMシート112が剥離されたシート材料1Aは、帯状台紙12のみになり、ピンチローラ13へと導かれる。ピンチローラ13は、第1ピンチローラ131と第2ピンチローラ132とを有する。この2つのピンチローラ131,132は、円筒状外周面の互いに対向する領域で帯状台紙12をクランプしており、前記ダンサーローラ91よりも上流にあるストッパ7によって帯状台紙12をクランプした後、モータによって駆動され、帯状台紙12をナイフエッジ部材120側から巻取りシャフト15へと、すべりなく引き動かしていく。
帯状台紙12は、ピンチローラ131,132の引張り力によってダンサーローラ91を上方向に動かしていく。ダンサーローラ91は、ダンサーローラウエイト92によって下向きの力を付与されているので、ダンサーローラ91は帯状台紙12にテンションを付与することができる。
前記ダンサーローラ91の上下可動範囲の上限、下限にはそれぞれ、ダンサーローラ91の感知センサ(図示せず)が配備され、下限に感知されると、ストッパ7が帯状台紙12をクランプし、ピンチローラ131,132によって帯状台紙12を引き動かす。帯状台紙12が引き動かされ、ダンサーローラ91が上限まで移動してきたことを感知すると、ピンチローラ13は駆動をやめ、ストッパ7がクランプ状態を解除し、帯状台紙12は解放される。
開放された帯状台紙12は、ダンサーローラウエイト92の下向きの力によって、ダンサーローラ91が下方向に移動し、移動した分だけ、ロール材料1Bから帯状台紙12を引き出す。ダンサーローラ91は、下限に達すると同じく感知センサによって感知され、一連の動作を繰り返す。
ピンチローラ131,132によって引出された帯状台紙12は、巻取りシャフト15によってたるみ無く巻き取られ、ロール状の帯状台紙ロール3として回収される。前記巻取りシャフト15は、モータによって駆動されている。
本実施形態の評価例を示す。図6の原理図および図7のグラフによって、折り返すローラの太さによって剥離性が良好になることを説明する。図6はRIMシート112を帯状台紙12から剥離するための力を測定するための原理図であり、図7は湾曲ローラ径に対する剥離力を示すグラフである。前記保護シート111を強力粘着シート17でベース18と粘着し、短く切断したシート材料1Aの端部をクランプ19でクランプし、RIMシート112が剥離するまでフォースゲージ20を水平に矢符E方向へ引く。その剥離した際のフォースゲージ20の最大値を剥離に必要な力とした。
図7のグラフは、湾曲小径ローラ61(または62)の直径を、φ4mm、φ6mm、φ8mm、φ10mm、φ40mmの5種類と、湾曲無しの1種類とについて、RIMシート112と帯状台紙12との剥離性がどのように変化するかを表したものである。縦軸に図6に示す原理で測定した剥離力をとり、横軸に湾曲小径ローラ61の直径をとったものである。
湾曲が無い場合は、RIMシート112の剥離に0.7N以上の力が必要なのに対し、φ10mm以下の湾曲小径ローラ61で湾曲させると、0.5N以下になる。さらに湾曲小径ローラ61の直径を細くするに従い、剥離力も小さくなり、剥離性が良くなっていることが判る。
次に、RIMが装置停止時に自然に剥離することを防止する構成について説明する。図1において、押圧ユニット30は、RIMシート112が案内されているローラに対して外側に折り曲げられた箇所に配置されている。
図8Aはフィルム剥離装置16に備えられる押圧ユニット30の構成を示す正面図であり、図8Bは押圧ユニット30の側面図である。押圧手段である押圧ユニット30は、シリンダ30aのピストンの先端に、ベース30bが取付けられている。ベース30bには、ガイド30cが2本固定されている。このガイド30cに対して軸方向に移動可能に押圧パッド30eが係合している。前記シリンダ30aは、単動空気圧シリンダによって実現されてもよい。
前記ベース30bと押圧パッド30eとの間には、加圧ばね30dが配置されている。この加圧ばね30dは、圧縮コイルばねによって実現されてもよい。前記押圧パッド30eは、湾曲大径ローラ51〜53の半径にRIMシート112と保護シート111の厚みを加えた半径に相当する曲率半径Rを有する押圧面30e1を有し、RIMシート112が進入し易くするための、逃げ部30e2が設けられている。
次に押圧ユニット30の動作の説明を行う。RIMシート112が移動していないとき、シリンダ30aのピストンが下方向に移動され、押圧パッド30eが下降する。下降途中に押圧バッド30eは、湾曲ローラ5に巻きついたRIMシート112に接触する。押圧パッド30eが接触後もピストンはわずかに下降し、ピストンに取付けられたベース30bと押圧パッド30eとの間に配置された加圧ばね30dによって、前に押圧パッド30eは加圧され、RIMシート112を湾曲ローラに押し付ける。
これによって、湾曲ローラ5またはガイドローラ8,10にシート材料1Aが巻き付きによって保護シート111の曲げ応力が発生しても、RIMシート112の帯状台紙12から剥がれようとする力が打ち消される。RIMシート停止時にRIMシート112が帯状台紙12から剥がれること防止することができる。
RIMシート走行開始時は、押圧パッド30eは、シリンダ30aのピストンを上昇させることによって、RIMシート112から離され、シート材料1Aの走行が可能となる。このときシート走行直前に押圧パッド30eを解除することが望ましい。押圧パッド30eを解除後、数分でRIMシート112の剥離が発生する場合があり、押圧パッド30eはできるだけシート走行開始直前に解除することが望ましい。
このように、シリンダ30aに押圧パッド30eを設け、湾曲大径ローラ51〜53との間でRIMシート112が走行していないときに、RIMシート112を押圧することで、RIMシート112の帯状台紙12からの剥離を無くし、剥離したRIMシート112がフィルム剥離装置16の不特定箇所に貼り付き、フィルム剥離装置16を停止させることがなく、稼働率の高いRIMシート剥離装置を実現することが可能となる。
[実施形態2]
図9は本発明の第2実施形態のフィルム剥離装置16aの全体の構成を示す簡略化した断面図である。図10Aはフィルム剥離装置16aの上流側の湾曲小径ローラ61を下降させた状態を示す図であり、図10Bはフィルム剥離装置16aの上流側の湾曲小径ローラ61を上昇させた状態を示す図であり、図10Cは本発明のフィルム剥離装置16aの各湾曲小径ローラ61,62が全てシート材料1Aのパスラインよりも上方に上昇した状態を示す図である。なお、前述の実施形態と対応する部分には、同一の参照符を付す。
図9において、ローラ移動ユニット31の配置位置が示されている。この図では、湾曲小径ローラ61,62のそれぞれに対応した位置にユニット31が配置されている。図9において、ローラ移動ユニット31は、直動ロボット31aとその可動子31a1によって構成されている。湾曲小径ローラ61は、可動子31a1に回転自在に保持されている。
次に、フィルム剥離装置16aの動作について説明する。湾曲小径ローラ61は、直動ロボット31aによってロボットの可動範囲内の任意の位置に移動することができる。RIMシート走行時には、図10A、図10Bおよび図10Cのように、任意の位置に湾曲小径ローラ6の位置が固定的に設けられている。図10Bは、図10Aに比べて湾曲小径ローラ62への帯状台紙12の巻付け角度が小さくなり、RIMシート112の剥離力低減効果が減少する。
また、図10Cのように、いずれの湾曲小径ローラ61,62にも帯状台紙12が巻付いていない場合には、RIMシート112の剥離力低減効果は得られない。すなわち、湾曲小径ローラ61,62を移動させることによって、RIMシート112の剥離力を調整することができる。RIMシート112のもともとの剥離力に合わせて湾曲小径ローラ61,62の位置を移動させることによって、RIMシート112が帯状台紙12から剥離し易く、走行状態で剥がれることがないように剥離力を調整することができる。
また、RIMシート112が走行していないときに、図10Cのように、いずれの湾曲小径ローラ61,62にもRIMシート112が接触させない状態とすることで、湾曲ローラ5への帯状台紙12の巻付け角が0になる。これによって湾曲ローラ5に巻付きによって保護シート111には曲げ応力の発生がなくなり、RIMシート112の帯状台紙12から剥がれようとする力も発生しない。これによって、RIMシート停止時にRIMシート112が帯状台紙12から剥がれることが防止できる。
このように、前述の押圧パッド30aを設け、湾曲大径ローラ51〜53との間でRIMシート112が走行していないときに、RIMシート112を押圧することで、RIMシート112の帯状台紙12からの剥離を無くし、剥離したRIMシート112が装置の不特定箇所に貼り付き装置を停止させることが可能となり、稼働率の高いRIMシート112のフィルム剥離装置16aを実現することが可能となる。
1A シート材料
1B ロール材料
3 帯状台紙ロール
4 案内ローラ
5 湾曲ローラ
6 湾曲小径ローラ
7 ストッパ
8 前ガイドローラ
10 後ガイドローラ
11 枚葉状フィルム
12 帯状台紙
13 ピンチローラ
14 搬送ユニット
15 巻取りシャフト
16,16a フィルム剥離装置
17 強力粘着シート
18 ベース
19 クランプ
20 フォースゲージ
30 押圧ユニット
30a シリンダ
30b ベース
30c ガイド軸
30d 加圧ばね
30e 押圧パッド
30e1 押圧面
30e2 逃げ部
31 ローラ移動ユニット
31a 直動ロボット
31a1 可動子
51 湾曲前ローラ
52 湾曲中ローラ
53 湾曲後ローラ
61 第1湾曲小径ローラ
62 第2湾曲小径ローラ
91 ダンサーローラ
92 ダンサーローラウエイト
110 供給シャフト
111 保護シート
112 RIMシート
120 ナイフエッジ部材
131 第1ピンチローラ
132 第2ピンチローラ
141 左右可動シリンダ
142 上下可動シリンダ
143 真空吸着ピックアップ

Claims (3)

  1. 枚葉状のフィルムが貼着された帯状の台紙を供給する供給手段と、
    前記フィルムを、前記台紙から剥離する剥離手段と、
    前記フィルムの走行を案内する案内手段と、
    前記フィルムが剥離された前記台紙を巻取る巻取り手段と、
    前記フィルムが外側に曲げられた状態で、前記フィルムの前記台紙からの剥離を防止する剥離防止手段と、
    前記剥離防止手段が前記フィルムを前記案内手段に沿うように押圧する押圧部材と、
    前記押圧部材を、押圧・解除する押圧手段とを含むことを特徴とするフィルム剥離装置。
  2. 前記押圧手段は、前記フィルムが移動していないとき、押圧部材を押圧動作させることを特徴とする請求項1に記載のフィルム剥離装置。
  3. 前記剥離防止手段は、前記台紙および前記フィルムの剥離力を調整する湾曲ローラと、前記湾曲ローラへの台紙の巻付け角度とその直近のローラの巻付け角度とを変更するためのローラ移動部とを有することを特徴とする請求項1または2に記載のフィルム剥離装置。
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